【実施例】
【0084】
以下に、実施例を挙げて本実施形態を更に詳しく説明するが、本実施形態は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
【0085】
実施例において使用した溶媒、モノマー、窒素、器具類はすべて事前に以下に示す精製等の処理を行った後、使用した。
窒素:市販の脱水カラム(ゼオライト)、脱酸素カラム(還元金属)に通したものを使用した。
溶媒:触媒調製用はベンゾフェノンケチル下で還流後、蒸留した。重合用は、下記に記載しているもの以外は、あらかじめ活性化させたアルミナカラムに通し、水分量1ppm未満になったことを確認した後、使用した。
モノマー:重合用溶媒と同様の方法で精製した後、使用した。
器具類:使用前に、100℃の乾燥機で24h乾燥後、使用した。
【0086】
実施例においては、各物性等は以下の方法により測定した。
(1)重合転化率:所定量のn−プロピルベンゼンとトルエンを混合した耐圧ボトル中にリアクターからポリマー溶液を採取し、採取したポリマー溶液の重量を測定後、ガスクロマトグラフィーにてn−プロピルベンゼンを標準物質として使用し、ブタジエンとのピーク比から求めた。
【0087】
(2)分子量:リアクターからポリマー溶液を採取し、ポリマー溶液を分液ロートにて1N塩酸水溶液で3回洗浄後、メタノール中再沈殿させた。安定剤を加え50℃で3時間乾燥後、α−メチルスチレンダイマーを内標として加えたテトラヒドロフラン溶液を用い、GPCにてポリスチレン換算分子量として求めた。
【0088】
(3)ミクロ構造:分子量サンプルと同様の方法でポリマー溶液を精製し、乾燥後得られたポリマーを重クロロホルムに溶解し、1H−NMRと13C−NMRを測定した。1,4−結合と1,2−結合の比は、1H−NMRの、4.94〜5.03ppm(1,2結合)、5.30〜5.50ppm(1,4結合)の面積比で求めた。1,4結合中のシス結合とトランス結合の比は13C−NMR中の、25.5ppm(シス結合)、32.8ppm(トランス結合)の面積比で求めた。
【0089】
[ランタノイド−アルミニウム架橋型錯体の合成]
ランタノイド−アルミニウム架橋型錯体の合成は、Organometallics 1995,14,1107-1109記載の方法に準じて行った。原料等は以下のものを用いた。以下、本実施例におけるランタノイド−アルミニウム架橋型錯体の化学式は上記文献記載の方法に従い、Ln[(μ‐R
2)AlR
2]
3と記載する。
窒素:市販(日化精工社製)の脱水カラム(ゼオライト)、脱酸素カラム(還元金属)に通したものを使用した。
溶媒:テトラヒドロフラン、n−へキサン
使用する溶媒は、あらかじめベンゾフェノンケチル存在下で、24時間以上還流し、カールフィッシャー水分計にて水分量が1ppm未満になったことを確認し、使用した。
ランタノイド金属塩:
三塩化ネオジウム:市販の無水塩化物(アルドリッチ社製)を使用した。
三塩化ガドリニウム:市販の無水塩化物(アルドリッチ社製)を使用した。
三塩化イットリウム:市販の無水塩化物(アルドリッチ社製)を使用した。
ジメチルアミドリチウム:市販のジメチルアミドリチウム(アルドリッチ社製、5%へキサン分散液)を、窒素下にろ過、乾燥後、所定量を秤量し、使用した。
トリメチルアルミニウム:市販のトリメチルアルミニウム(関東化学社製、1Mへキサン溶液)を使用した。
【0090】
(合成例1)
Nd(thf)
3Cl
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。アルドリッチ社製:無水三塩化ネオジウム4gを200mLシュレンク管に入れ、テトラヒドロフラン25mLを加え、室温にて一晩攪拌し、目的物Nd(thf)
3Cl
37.45gのテトラヒドロフラン分散液を得た。
【0091】
Nd(NMe
2)
3・LiCl
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。ジメチルアミドリチウム2.6gをテトラヒドロフラン50mLに溶解させた。このジメチルアミドリチウムのテトラヒドロフラン溶液を、上記のNd(thf)
3Cl
3テトラヒドロフラン分散液中に窒素ボックス内で反応液が室温以上に上がらないように注意しながら2時間かけて、ゆっくりと滴下した。反応後、室温で一晩攪拌し、その後、溶媒のテトラヒドロフランを減圧下留去し、目的物6gを得た。
【0092】
Nd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。Nd(NMe
2)
3・LiCl
3にn−へキサン23mLを加え分散液とした。トリメチルアルミニウムの1Mへキサン溶液125mLを反応液が室温以上に上がらないように注意しながら2時間かけて、ゆっくりと滴下した。反応後、室温で一晩攪拌し、その後、溶媒のn−へキサンと未反応のトリメチルアルミニウム、その他副生物を減圧下、乾固するまで留去した。
反応物にn−へキサン15〜30mLを加え、分散させた。この分散液をガラスフィルターでろ過し、不溶分を濾別した。ろ過後の液を減圧下、n−へキサンを除いて乾固させて、粗成生物7.5gを得た。この粗生成物にn−へキサンを2〜5mL加え、−50〜60℃で洗浄後、n−へキサンを除去した。この操作を4回繰り返し、5回目に、−50〜60℃で再結晶を行い、n−へキサンを除去後、減圧下で乾燥して、針状晶3.8gを得た。
1H−NMRから文献記載と同じ10.56ppmのメチル基の位置を確認し、目的物が97%の純度で合成できていることを確認した。
【0093】
(合成例2)
Gd(thf)
3Cl
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。アルドリッチ社製:無水三塩化ガドリニウム4gを200mLシュレンク管に入れ、テトラヒドロフラン25mLを加え、室温にて一晩攪拌し、目的物Gd(thf)
3Cl
37.45gのテトラヒドロフラン分散液を得た。
【0094】
Gd(NMe
2)
3・LiCl
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。ジメチルアミドリチウム2.6gをテトラヒドロフラン50mLに溶解させた。このジメチルアミドリチウムのテトラヒドロフラン溶液を、上記のGd(thf)
3Cl
3テトラヒドロフラン分散液中に窒素ボックス内で反応液が室温以上に上がらないように注意しながら2時間かけて、ゆっくりと滴下した。反応後、室温で一晩攪拌し、その後、溶媒のテトラヒドロフランを減圧下留去し、目的物6gを得た。
【0095】
Gd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。Gd(NMe
2)
3・LiCl
3にn−へキサン23mLを加え分散液とした。トリメチルアルミニウムの1Mへキサン溶液125mLを反応液が室温以上に上がらないように注意しながら2時間かけて、ゆっくりと滴下した。反応後、室温で一晩攪拌し、その後、溶媒のn−へキサンと未反応のトリメチルアルミニウム、その他副生物を減圧下、乾固するまで留去した。
反応物にn−へキサン15〜30mLを加え、分散させた。この分散液をガラスフィルターでろ過し、不溶分を濾別した。ろ過後の液を減圧下、n−へキサンを除いて乾固させて、粗成生物7.5gを得た。この粗生成物にn−へキサンを2〜5mL加え、−50〜60℃で洗浄後、n−へキサンを除去した。この操作を4回繰り返し、5回目に、−50〜60℃で再結晶を行い、n−へキサンを除去後、減圧下で乾燥して、目的物3.8gを得た。
【0096】
(合成例3)
Y(thf)
3Cl
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。アルドリッチ社製:無水三塩化イットリウム4gを200mLシュレンク管に入れ、テトラヒドロフラン25mLを加え、室温にて一晩攪拌し、目的物Nd(thf)
3Cl
37.45gのテトラヒドロフラン分散液を得た。
【0097】
Y(NMe
2)
3・LiCl
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。ジメチルアミドリチウム2.6gをテトラヒドロフラン50mLに溶解させた。このジメチルアミドリチウムのテトラヒドロフラン溶液を、上記のNd(thf)
3Cl
3テトラヒドロフラン分散液中に窒素ボックス内で反応液が室温以上に上がらないように注意しながら2時間かけて、ゆっくりと滴下した。反応後、室温で一晩攪拌し、その後、溶媒のテトラヒドロフランを減圧下留去し、目的物6gを得た。
【0098】
Y[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3の合成
合成は窒素ボックス内で行なった。Y(NMe
2)
3・LiCl
3にn−へキサン23mLを加え分散液とした。トリメチルアルミニウムの1Mへキサン溶液125mLを反応液が室温以上に上がらないように注意しながら2時間かけて、ゆっくりと滴下した。反応後、室温で一晩攪拌し、その後、溶媒のn−へキサンと未反応のトリメチルアルミニウム、その他副生物を減圧下乾固するまで留去した。
反応物にn−へキサン15〜30mLを加え、分散させた。この分散液をガラスフィルターでろ過し、不溶分を濾別した。ろ過後の液を減圧下、n−へキサンを除いて乾固させて、粗成生物7.5gを得た。この粗生成物にn−へキサンを2〜5mL加え、−50〜60℃で洗浄後、n−へキサンを除去した。この操作を4回繰り返し、5回目に、−50〜60℃で再結晶を行い、n−へキサンを除去後、減圧下で乾燥して、目的物3.8gを得た。
【0099】
(比較合成例1)
Nd(Vers)
3の合成
Nd(Vers)
3の合成は水系で行うため、原料のシクロヘキサンは特に精製等は行わずに用いた。バーサチック酸(C
9H
19COOH、Mw=172.3)2.9gを1000mLビーカー内でシクロヘキサン(和光純薬特級)300mLに溶解させた。水酸化ナトリウム0.6gを水200mLに溶解させ、上記バーサチック酸のシクロヘキサン溶液に加え、2時間攪拌した。白色固体が析出し、水層に溶解し、水層が白色に変化した。続いてNdCl
3・6H
2O2gを水50mLに溶解させ、上記ビーカーに加え、2時間攪拌した。
水層が透明になり、有機層が紫色に変化したところで、内溶液を1000mL分液ロートに移した。水層を分離後、さらに水100mLで2回洗浄し、内溶液にシクロヘキサン300mLを加え、1000mLナスフラスコに移した。ナスフラスコにディーンスタークトラップとジムロートを取り付け、オイルバス中で攪拌しながら、還流を開始した。ディーンスタークトラップに析出した水を除きながら、バス内が透明になり、水分量が100ppmを切るまで還流を行なった。フラスコ内の溶液を100mLまで濃縮し、耐圧ボトル若しくはシュレンク管に移した後、系内を脱気し窒素置換した。Cu−PAN法でNdの滴定を行い、濃度を0.17mol/Lに決定した。
【0100】
(比較合成例2)
窒素雰囲気下、ペンタメチルシクロペンタジエン(アルドリッチ社製)(0.8g、6.2mmol)の脱水n−へキサン溶液20mLに15%n−ブチルリチウムのn−へキサン溶液(2.8mL、6.2mmol)をゆっくりと滴下した。得られた沈殿物をろ過し、白色沈殿物0.88gを得た。この白色沈殿物を脱水テトラヒドロフランに溶解し、無水塩化ガドリニウム(アルドリッチ社製)(0.79g、3mmol)の脱水テトラヒドロフラン溶液中にゆっくりと滴下した。反応液からテトラヒドロフランを留去し、脱水トルエン40mLを加え、[(C
5Me
5)
2GdCl
2Li(thf)
2](1.95g,3mmol)のトルエン溶液を得た。得られた[(C
5Me
5)
2GdCl
2Li(thf)
2]のトルエン溶液40mLに、K[N(SiMe
3)
2](0.60g,3mmol)(アルドリッチ社製)のトルエン溶液15mLをゆっくりと滴下し、得られた溶液を室温で16時間撹拌した。
撹拌後、溶液からトルエンを減圧留去して、得られた残渣にヘキサン60mLを加え、3時間撹拌した。フィルターでろ過して、沈殿物を除去した。得られたろ液からヘキサンを減圧留去し、[(C
5Me
5)
2GdN(SiMe
3)
2](1.10g,収率62%)を黄色固体として得た。
【0101】
(比較合成例3)
[(C
5Me
5)
2GdCl
2Li(thf)
2]の代わりに[(C
5Me
4H)
2GdCl
2Li(thf)
2]を用いたこと以外は、比較合成例2と同様にして、[(C
5Me
4H)
2GdN(SiMe
3)
2]を黄緑色固体として得た(収率65%)。
【0102】
(比較合成例4)
窒素雰囲気下、GdCl
3(0.84g,3.17mmol)のテトラヒドロフラン溶液10mLに、Na(C
5H
5)(3.17mmol)のテトラヒドロフラン溶液1.59mLをゆっくりと滴下し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。撹拌後の溶液に、KN(SiMe
3)
2(1.26g,6.34mmol)のテトラヒドロフラン溶液15mLを加え、室温で14時間撹拌した。
溶液からテトラヒドロフランを減圧留去して得られた残渣に、ヘキサン60mLを加えた。得られた溶液をフィルターでろ過して、沈殿物を除去した。ろ液からヘキサンを減圧留去して、[(C
5H
5)Gd[N(SiMe
3)
2]
2](thf)(1.14g,収率52%)を白色固体として得た。
【0103】
(比較合成例5)
原料としてGdCl
3の代わりにNdCl
3を用いたこと以外は、比較合成例5と同様にして、[(C
5H
5)Nd[N(SiMe
3)
2]
2](thf)を青色固体として(収率45%)得た。
【0104】
(比較合成例6)
((i−PrC
5H
4)
2GdN(SiMe
3)
2の合成)
窒素:市販の脱水カラム(ゼオライト)、脱酸素カラム(還元金属)に通したものを使用した。
溶媒:テトラヒドロフラン、n−へキサン、トルエン
使用する溶媒は、あらかじめベンゾフェノンケチル存在下で、24時間以上還流し、カールフィッシャー水分計にて水分量が1ppm未満になったことを確認し、使用した。
合成例2のGd(thf)
3Cl
3の合成と同様の方法でGd(thf)
3Cl
31.91gのテトラヒドロフラン分散液を得た。この分散液を窒素ボックス中で攪拌しながら、i−PrC
5H
4Na(アルドリッチ社製)1.1gのテトラヒドロフラン溶液40mLを、室温以上の温度にならないようにゆっくりと滴下した。滴下終了後、反応液を室温で16時間以上攪拌した。次いで、テトラヒドロフランを減圧下留去し、脱水トルエン30mLを加えた。ここへK[N(SiMe
3)
2](アルドリッチ社製)0.72gのトルエン溶液20mLを室温以上の温度にならないようにゆっくりと滴下した。滴下後室温で16時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去し、代わりにヘキサン100mLを加え、沈殿物をフィルターでろ過し、ヘキサンを減圧留去したところ、黄色液体である(i−PrC
5H
4)
2GdN(SiMe
3)21.6gを得た。
【0105】
[重合触媒組成物の調製]
触媒組成物の調製操作は全て窒素ボックス内で行なった。溶媒及び器具類は以下のものを用いた。
溶媒:シクロヘキサン、n−ヘキサン、トルエンは、市販の脱水溶媒(関東化学社製:脱水シクロヘキサン、n−ヘキサン、和光純薬社製:超脱水トルエン)を、あらかじめ活性化したアルミナカラムに通し、水分量を1ppm未満にしたものを使用した。
器具類:使用した器具類(サンプル瓶、注射器、注射針、ステンレス製打ち込み管)はあらかじめ乾燥機にて100℃で24時間乾燥させたものを使用した。
【0106】
アルミニウムオキシ化合物、アルキルアルミニウム化合物、及びボラン系化合物、ボレート系化合物は以下のものを使用した。
[アルミニウムオキシ化合物]
東ソーファインケム社製:TMAO−210
化学式
【0107】
【化22】
【0108】
東ソーファインケム社製:MMAO−3A
化学式
【0109】
【化23】
【0110】
東ソーファインケム社製:PBAO
化学式
【0111】
【化24】
【0112】
[アルキルアルミニウム化合物]
関東化学社製、ジイソブチルアルミニウムハイドライド
【0113】
[ボラン系化合物]
アルドリッチ社製、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン
化学式
B[(C
6F
5)
3]
【0114】
[ボレート系化合物]
東ソーファインケム社製、トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
化学式
(C
6H
5)
3C[B(C
6F
5)
4]
東ソーファインケム社製、N,N−ジメチルアニリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
化学式
(CH
3)
2N(C
6H
5)[B(C
6F
5)
4]
【0115】
ハロゲン化金属化合物は以下のものを使用した。
東ソーファインケム社製、ジエチルアルミニウムクロライド
化学式 (C
2H
5)
2AlCl
東ソーファインケム社製、ジメチルアルミニウムクロライド
化学式 (CH
3)
2AlCl
東ソーファインケム社製、エチルアルミニウムセスキクロライド
化学式 (C
2H
5)
3Al
2Cl
3【0116】
(実施例1〜15)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表1参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、TMAO−210、2.4M、トルエン溶液)所定量(表1参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)9mLを加え、5分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表1参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物1を得た。
【0117】
(実施例16)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表2参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、MMAO−3A、2.4M、トルエン溶液)所定量(表2参照)を加え、15分攪拌した。その後、アルキルアルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウム(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表2、アルキルアルミニウムの項参照)を加え、15分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表2参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物2を得た。
【0118】
(実施例17)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表2参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、MMAO−3A、2.4M、トルエン溶液)所定量(表2参照)を加え、15分攪拌した。その後、アルキルアルミニウムとしてトリエチルアルミニウム(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表2、アルキルアルミニウムの項参照)を加え、20分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表2参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物3を得た。
【0119】
(実施例18)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表2参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、MMAO−3A、2.4M、トルエン溶液)所定量(表2参照)を加え、15分攪拌した。その後、アルキルアルミニウムとしてトリヘキシルアルミニウム(東ソーファインケム社製、TNHAL、1.0M、シクロヘキサン溶液)所定量(表2、アルキルアルミニウムの項参照)を加え、15分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表2参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物4を得た。
【0120】
(実施例19〜21)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表3参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、MMAO−3A、2.4M、トルエン溶液)所定量(表3参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムアルミニウムハイドライド(東ソーファインケム社製、TNHAL、1.0M、シクロヘキサン溶液)所定量(表3参照)を加え、15分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表3参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物5を得た。
【0121】
(実施例22〜23)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表4参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、PBAO、2.4M、シクロヘキサン溶液)所定量(表4参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表4参照)を加え、5分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表4参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物6を得た。
【0122】
(実施例24)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表5参照)40mgをサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン(化学式)B[(C
6F
5)
3](アルドリッチ社製)を所定量(表5参照)加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表5参照)を加え、5分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表5参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物7を得た。
【0123】
(実施例25)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表5参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(C
6H
5)
3C[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表5参照)加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表5参照)を加え、5分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製)所定量(表5参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物8を得た。
【0124】
(実施例26)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表5参照)をサンプル瓶中でトルエン20mLに溶解させた。トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(C
6H
5)
3C[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表5参照)加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表5参照)を加え、5分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製)所定量(表5参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物9を得た。
【0125】
(実施例27)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表5参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。N,N−ジメチルアニリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(CH
3)
2N(C
6H
5)[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表5参照)加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表5参照)を加え、5分間攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、M、ヘキサン溶液)所定量(表5参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物10を得た。
【0126】
(実施例28)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表6参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、TMAO−210、2.4M、シクロヘキサン溶液)所定量(表6参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表6参照)を加え、5分間攪拌した。その後、ジメチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表6参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物11を得た。
【0127】
(実施例29)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表6参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、TMAO−210、2.4M、シクロヘキサン溶液)所定量(表6参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(関東化学、1.0M、ヘキサン溶液)所定量(表6参照)を加え、5分間攪拌した。その後、エチルアルミニウムセスキクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表6参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物12を得た。
【0128】
(実施例30)
Nd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3の代わりに合成例2で得られたGd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表7参照)用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により触媒組成物13を得た。
【0129】
(実施例31)
Nd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3の代わりに合成例3で得られたY[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表7参照)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により触媒組成物14を得た。
【0130】
(実施例32〜40)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表8参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、TMAO−210、2.4M、トルエン溶液)所定量(表8参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表8参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物15を得た。
【0131】
(実施例41〜43)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表9参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、MMAO−3A、2.4M、シクロヘキサン溶液)所定量(表9参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表9参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物16を得た。
【0132】
(実施例44〜45)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表10参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、PBAO、2.4M、シクロヘキサン溶液)所定量(表10参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表10参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物17を得た。
【0133】
(実施例46)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表11参照)40mgをサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン(化学式)B[(C
6F
5)
3](アルドリッチ社製)を所定量(表11参照)加え、15分攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表11参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物18を得た。
【0134】
(実施例47)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表11参照)40mgをサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(C
6H
5)
3C[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表11参照)加え、15分攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製)所定量(表11参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物19を得た。
【0135】
(実施例48)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表11参照)をサンプル瓶中でトルエン20mLに溶解させた。トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(C
6H
5)
3C[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表11参照)加え、15分攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製)所定量(表11参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物20を得た。
【0136】
(実施例49)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表11参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。N,N−ジメチルアニリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(CH
3)
2N(C
6H
5)[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表11参照)加え、15分攪拌した。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、M、ヘキサン溶液)所定量(表11参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物21を得た。
【0137】
(実施例50)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表12参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、TMAO−210、2.4M、シクロヘキサン溶液)所定量(表12参照)を加え、15分攪拌した。その後、ジメチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表12参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物22を得た。
【0138】
(実施例51)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表12参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。メチルアルミノキサン(東ソーファインケム社製、TMAO−210、2.4M、シクロヘキサン溶液)所定量(表12参照)を加え、15分攪拌した。その後、エチルアルミニウムセスキクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表12参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、触媒組成物23を得た。
【0139】
(実施例52)
Nd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3の代わりに合成例2で得られたGd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表13参照)用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により触媒組成物23を得た。
【0140】
(実施例53)
Nd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3の代わりに合成例3で得られたY[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表13参照)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により触媒組成物24を得た。
【0141】
(比較例1)
あらかじめ窒素置換した耐圧ボトル中に、シクロヘキサン10mL、ブタジエン1mLを入れ、比較合成例1で得られたNd(Vers)
3のシクロヘキサン溶液を所定量(表14参照)加え、混合した。ここに、ジイソブチルアルミニウムハイドライドを所定量(表14参照)加え、5分間攪拌して反応させた。さらに、ジエチルアルミニウムクロライドを所定量(表14参照)加え、20分間反応させて比較触媒組成物1を得た。
【0142】
(比較例2)
合成例1で得られたNd[(μ‐Me
2)AlMe
2]
3所定量(表14参照)をサンプル瓶中でシクロヘキサン20mLに溶解させた。その後、ジエチルアルミニウムクロライド(東ソーファインケム社製、1M、ヘキサン溶液)所定量(表14参照)を加え、15分攪拌後、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物2を得た。
【0143】
(比較例3〜5)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、耐圧サンプル管に、比較合成例6で得られた[(i−PrC
5H
4)
2GdN(SiMe
3)
2]所定量(表15参照)、トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(C
6H
5)
3C[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)所定量(表15参照)ジイソブチルアルミニウムハイドライド所定量(表15参照)を仕込み、トルエン10mLで溶解させステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物3を得た。
【0144】
(比較例6)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、耐圧サンプル管に、比較合成例6で得られた[(i−PrC
5H
4)
2GdN(SiMe
3)
2]所定量(表16参照)、MMAO−3A(東ソー・ファインケム社製、トルエン溶媒)所定量(表16参照)を仕込み、トルエン5mLで溶解させステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物4を得た。
【0145】
(比較例7)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、サンプル瓶中で、比較合成例2で得られた[(C
5Me
5)
2GdN(SiMe
3)
2]を所定量(表17参照)仕込み、トルエン6mLで溶解させた。次いで、MMAO−3A(東ソー・ファインケム社製、トルエン溶媒)を、所定量(表17参照)添加し、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物5を得た。
【0146】
(比較例8)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、サンプル瓶中で、比較合成例2で得られた[(C
5Me
5)
2GdN(SiMe
3)
2]を所定量(表17参照)仕込み、トルエン6mLで溶解させた。
次いで、トリイソブチルアルミニウム所定量(表17参照)、N,N−ジメチルアニリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(CH
3)
2N(C
6H
5)[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表17参照)添加し、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物6を得た。
【0147】
(比較例9〜10)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、サンプル瓶中で、比較合成例3で得られた[(C
5Me
4H)
2GdN(SiMe
3)
2]を所定量(表18参照)仕込み、トルエン6mLで溶解させた。次いで、MMAO−3A(東ソー・ファインケム社製、トルエン溶媒)を、所定量(表18参照)添加し、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物7を得た。
【0148】
(比較例11)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、サンプル瓶中で、比較合成例3で得られた[(C
5Me
4H)
2GdN(SiMe
3)
2]を所定量(表19参照)仕込み、トルエン6mLで溶解させた。次いで、N,N−ジメチルアニリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(CH
3)
2N(C
6H
5)[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表19参照)添加し、さらにトリイソブチルアルミニウム(東ソーファインケム社製)を所定量(表19参照)添加し、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物8を得た。
【0149】
(比較例12〜13)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、サンプル瓶中で、比較合成例4で得られた[(C
5H
5)Gd[N(SiMe
3)
2]
2]を所定量(表20参照)仕込み、トルエン6mLで溶解させた。次いで、N,N−ジメチルアニリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(化学式)(CH
3)
2N(C
6H
5)[B(C
6F
5)
4](東ソーファインケム社製)を所定量(表20参照)添加し、さらにトリイソブチルアルミニウム(東ソーファインケム社製)を所定量(表20参照)添加し、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物9を得た。
【0150】
(比較例14)
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、サンプル瓶中で、比較合成例5で得られた[(C
5H
5)Nd[N(SiMe
3)
2]
2]を所定量(表21参照)仕込み、トルエン6mLで溶解させた。次いで、(CH
3)
2N(C
6H
5)[B(C
6F
5)
4](東ソー・ファインケム社製、トルエン溶媒)を、所定量(表21参照)添加し、ステンレス製打ち込み管に移すことにより、比較触媒組成物10を得た。
【0151】
(実施例1〜53)
ステンレス製1.5Lオートクレーブに、全量が750gになるように、重合溶媒(表1〜13参照)と33%ブタジエンシクロヘキサン溶液を入れ、所定のブタジエン濃度に調製した。
モノマー溶液をオイルバス中で攪拌しながら、リアクタ内温を所定の温度に調整した。そこにステンレス打ち込み管を用いて、上記で得られた触媒組成物を窒素にてリアクタ内に圧送した。所定時間重合後、エタノールを加え重合を停止した。ポリマー溶液を抜き出した後、1N塩酸水溶液で3回洗浄し、メタノールにて再沈し、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を0.1%加え真空下50℃で乾燥させた。実験条件及び実験結果を表1〜13に示す。
【0152】
(比較例1〜14)
ステンレス製1.5Lオートクレーブに、全量が750gになるように、重合溶媒(表14〜21参照)と33%ブタジエンシクロヘキサン溶液を入れ、所定のブタジエン濃度に調製した。
モノマー溶液をオイルバス中で攪拌しながら、リアクタ内温を所定の温度に調整した。そこにステンレス打ち込み管を用いて、上記で得られた比較触媒組成物を窒素にてリアクタ内に圧送した。所定時間重合後、エタノールを加え重合を停止した。ポリマー溶液を抜き出した後、1N塩酸水溶液で3回洗浄し、メタノールにて再沈し、BHTを0.1%加え真空下50℃で乾燥させた。実験条件及び実験結果を表14〜21に示す。
【0153】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】