特許第5943209号(P5943209)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5943209
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】光ファイバ装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/42 20060101AFI20160616BHJP
   H01S 5/022 20060101ALI20160616BHJP
【FI】
   G02B6/42
   H01S5/022
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-188179(P2013-188179)
(22)【出願日】2013年9月11日
(65)【公開番号】特開2015-55714(P2015-55714A)
(43)【公開日】2015年3月23日
【審査請求日】2014年12月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102212
【氏名又は名称】ウシオ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 悟司
(72)【発明者】
【氏名】福田 悟
【審査官】 右田 昌士
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−113525(JP,A)
【文献】 特開2013−080069(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/047270(WO,A1)
【文献】 特開平03−007905(JP,A)
【文献】 特開2001−025889(JP,A)
【文献】 特開平07−092348(JP,A)
【文献】 特開2007−017580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/42 − 6/43
G02B 6/32
H01S 5/00 − 5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を伝送するコアを中心部分に有する光ファイバ部と、
前記光ファイバ部の入射側の端部を接続するファイバ接続部と、を備え、
前記ファイバ接続部は、前記コアに入射するレーザ光が内部を通るために、中空状に形成されるレーザ光路部を備え、
前記レーザ光路部は、内幅寸法が前記コアの外幅寸法よりも小さく形成される絞り部と、下流側の端部に配置され、前記光ファイバ部の入射側の端面における前記コアよりも外側部分と当接するために、内幅寸法が前記コアの外幅寸法よりも大きく形成される当接部と、を備える、光ファイバ装置であって、
入射されたレーザ光を前記レーザ光路部に向けて集光して出射する光学系をさらに備え、
前記コアの外幅寸法がW1であり、前記絞り部の内幅寸法がW2であり、前記光ファイバ部の入射側の端面と前記絞り部との離間距離がW3であり、前記光学系の開口角がθ1であるときに、
W1≧W2+2W3×tan(θ1/2)
を満たす、光ファイバ装置。
【請求項2】
レーザ光を伝送するコアを中心部分に有する光ファイバ部と、
前記光ファイバ部の入射側の端部を接続するファイバ接続部と、を備え、
前記ファイバ接続部は、前記コアに入射するレーザ光が内部を通るために、中空状に形成されるレーザ光路部を備え、
前記レーザ光路部は、内幅寸法が前記コアの外幅寸法よりも小さく形成される絞り部と、下流側の端部に配置され、前記光ファイバ部の入射側の端面における前記コアよりも外側部分と当接するために、内幅寸法が前記コアの外幅寸法よりも大きく形成される当接部と、を備える、光ファイバ装置であって、
前記コアの外幅寸法がW1であり、前記絞り部の内幅寸法がW2であり、前記光ファイバ部の入射側の端面と前記絞り部との離間距離がW3であり、前記コア内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度がθ2であるときに、
W1≧W2+2W3×tan(θ2/2)
を満たす光ファイバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ光を伝送するコアを中心部分に有する光ファイバ部を備える光ファイバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバ装置として、レーザ光を伝送するコアを中心部分に有する光ファイバ部と、コアに入射するレーザ光が内部を通るために、中空状に形成されるレーザ光路部とを備える光ファイバ装置が知られている(例えば、特許文献1)。斯かる光ファイバ装置においては、レーザ光路部が絞り部を備えているため、コアに入射しないレーザ光が絞り部で遮断されている。
【0003】
ところで、レーザ光を効率的にコアに入射させるためには、光ファイバ部の入射面と絞り部との位置合わせが必要である。そして、例えば、その位置合わせが不十分である場合には、コアの外側にあるクラッドにレーザ光が入射することで、樹脂等で形成されているクラッドが焦げる場合がある。また、例えば、その位置合わせが行われる際に、コアの入射面に絞り部等が接触することで、コアの入射面が傷つく場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−92348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、レーザ光を効率的にコアに入射できる光ファイバ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る光ファイバ装置は、レーザ光を伝送するコアを中心部分に有する光ファイバ部と、前記光ファイバ部の入射側の端部を接続するファイバ接続部と、を備え、前記ファイバ接続部は、前記コアに入射するレーザ光が内部を通るために、中空状に形成されるレーザ光路部を備え、前記レーザ光路部は、内幅寸法が前記コアの外幅寸法よりも小さく形成される絞り部と、下流側の端部に配置され、前記光ファイバ部の入射側の端面における前記コアよりも外側部分と当接するために、内幅寸法が前記コアの外幅寸法よりも大きく形成される当接部と、を備える。
【0007】
本発明に係る光ファイバ装置によれば、ファイバ接続部は、光ファイバ部の入射側の端部を接続しており、レーザ光は、中空状に形成されるレーザ光路部の内部を通り、光ファイバ部の中心部分に有するコアに入射され、コアにより伝送される。そして、レーザ光路部には、絞り部が設けられており、絞り部の内幅寸法がコアの外幅寸法よりも小さいため、レーザ光がコアよりも外側部分に入射することを抑制することができる。
【0008】
しかも、レーザ光路部の下流側の端部に配置される当接部は、内幅寸法がコアの外幅寸法よりも大きく形成されているため、光ファイバ部の入射側の端面におけるコアよりも外側部分と当接する。これにより、当接部に光ファイバ部の入射側の端面を当接することで、ファイバ接続部に対して光ファイバ部を容易に位置決めでき、しかも、コアの外幅寸法よりも小さい内幅寸法である絞り部が存在していても、コアの入射面を傷付けられることが防止できる。このように、レーザ光を効率的にコアに入射することができる。
【0009】
また、本発明に係る光ファイバ装置においては、入射されたレーザ光を前記レーザ光路部に向けて集光して出射する光学系をさらに備え、前記コアの外幅寸法がW1であり、前記絞り部の内幅寸法がW2であり、前記光ファイバ部の入射側の端面と前記絞り部との離間距離がW3であり、前記光学系の開口角がθ1であるときに、
W1≧W2+2W3×tan(θ1/2)
を満たす、という構成でもよい。
【0010】
斯かる構成によれば、光学系は、入射されたレーザ光を開口角がθ1となるように集光して出射する。そして、光学系から出射されたレーザ光は、絞り部を通って、光ファイバ部のコアに入射される。このとき、上記関係式を満たすことにより、絞り部を通過したレーザ光は、光ファイバ部のコアに全て入射される。したがって、レーザ光をさらに効率的にコアに入射することができる。
【0011】
また、本発明に係る光ファイバ装置においては、前記コアの外幅寸法がW1であり、前記絞り部の内幅寸法がW2であり、前記光ファイバ部の入射側の端面と前記絞り部との離間距離がW3であり、前記コア内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度がθ2であるときに、
W1≧W2+2W3×tan(θ2/2)
を満たす、という構成でもよい。
【0012】
斯かる構成によれば、コア内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度がθ2であるとき、一般的に、コアに入射されるレーザ光は、開口角がθ2以下の光学系を用いて、集光される。そして、集光されたレーザ光は、絞り部を通って、光ファイバ部のコアに入射される。このとき、上記関係式を満たすことにより、絞り部を通過したレーザ光は、光ファイバ部のコアに全て入射される。したがって、レーザ光をさらに効率的にコアに入射することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上の如く、本発明に係る光ファイバ装置は、レーザ光を効率的にコアに入射できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る光ファイバ装置の全体概要図である。
図2】同実施形態に係る光ファイバ装置の要部断面図である。
図3】同実施形態に係る光ファイバ装置の図2における要部拡大図である。
図4】同実施形態に係る光ファイバ装置のサイズを説明する図である。
図5】同実施形態に係る光ファイバ装置の作用を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る光ファイバ装置における一実施形態について、図1図5を参酌して説明する。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係る光ファイバ装置1は、レーザ光を伝送する光ファイバ部2を備えている。また、光ファイバ装置1は、光ファイバ部2に向けてレーザ光を出射する光源装置3を備えている。
【0017】
光ファイバ部2は、図2及び図3に示すように、レーザ光を伝送する光ファイバ21と、光ファイバ21を内部に配置して保持固定するフェルール22とを備えている。光ファイバ21は、中心部分に配置されてレーザ光を伝送するコア21aと、コア21aの外側に配置され、コア21aよりも低い屈折率であるクラッド21bとを備えている。
【0018】
コア21aは、断面形状が円形状、具体的には、真円形状となるように、形成されている。また、クラッド21bは、コア21aの外側に同じ厚み寸法となるように形成されている。したがって、光ファイバ21は、断面形状が円形状、具体的には、真円形状となるように、形成されている。本実施形態においては、クラッド21bは、樹脂から形成されているが、斯かる構成に限られず、例えば、石英ガラスから形成されていてもよい。
【0019】
図1に戻り、光源装置3は、レーザ光を出射する光源部4と、光源部4から出射されたレーザ光が入射される光学系5とを備えている。また、光源装置3は、光源部4及び光学系5を収容する筐体6と、筐体6に固定され、光ファイバ部2を接続するファイバ接続部7とを備えている。
【0020】
光源部4は、レーザ光を発生して出射する複数の半導体レーザ41を備えている。また、光源部4は、各半導体レーザ41から出射されたレーザ光を光学系5に向けて反射する複数の反射ミラー42を備えている。そして、光源部4は、複数の半導体レーザ41から出射される各光の光軸が光学系5に入射される際に互いに平行となるように、構成されている。なお、半導体レーザ41及び反射ミラー42は、図1において、それぞれ6つずつ備えられているが、斯かる数量に限られない。
【0021】
光学系5は、入射されたレーザ光を集光して出射する一対のレンズ51,52を備えている。そして、光学系5は、入射されたレーザ光をファイバ接続部7及び光ファイバ部2に向けて集光して出射する。なお、本実施形態においては、光学系5は、レンズ51,52を二つ備えているが、斯かる数量に限られない。
【0022】
第1のレンズ51は、光源部4から出射されたレーザ光が入射され、入射されたレーザ光を第2のレンズ52に向けて集光して出射する。第2のレンズ52は、第1のレンズ51から出射されたレーザ光が入射され、入射されたレーザ光をファイバ接続部7及び光ファイバ部2に向けて集光して出射する。
【0023】
ファイバ接続部7は、図2及び図3に示すように、光ファイバ部2を着脱可能に接続すべく、光ファイバ部2の入射側の端部が挿入される筒状のファイバ挿入部71と、光ファイバ部2をファイバ挿入部71に固定するための固定機構72とを備えている。また、ファイバ接続部7は、光ファイバ部2のコア21aに入射するレーザ光が内部を通るために、中空状に形成されるレーザ光路部73を備えている。ファイバ挿入部71とレーザ光路部73とは、連通しており、ファイバ接続部7は、全体として筒状に形成されている。
【0024】
固定機構72は、本実施形態において、ファイバ挿入部71に設けられるネジ孔71aと螺合するネジ部材72としている。そして、ネジ部材72が光ファイバ部2を押圧することで、光ファイバ部2がファイバ接続部7に取り付けられる一方、ネジ部材72が光ファイバ部2への押圧を解除することで、光ファイバ部2がファイバ接続部7から取り外される。
【0025】
レーザ光路部73は、内部の開口が上流側から下流側に向けて次第に小さくなるように形成される光路部本体73aと、光路部本体73aの下流側に配置され、内幅寸法が一番小さくなるように形成される絞り部73bとを備えている。また、レーザ光路部73は、下流側の端部に、光ファイバ部2の入射側の端面と当接する当接部73cを備えている。
【0026】
絞り部73bの内幅寸法(内径)は、コア21aの外幅寸法(外径)よりも小さい。これにより、絞り部73bを通過したレーザ光は、コア21aよりも外側部分、即ち、クラッド21bやフェルール22に入射することを抑制される。
【0027】
当接部73cの内幅寸法(内径)は、コア21aの外幅寸法(外径)よりも大きい。これにより、当接部73cは、光ファイバ部2の入射側の端面におけるコア21aよりも外側部分、即ち、クラッド21bやフェルール22(本実施形態においては、フェルール22のみ)と当接する。
【0028】
ここで、本実施形態に係る光ファイバ装置1の各構成のサイズとそれによる作用とについて、図4及び図5を参酌して、説明する。
【0029】
まず、図4に示すように、コア21aの外幅寸法(外径)W1と、絞り部73bの内幅寸法(内径)W2と、ファイバ部7の入射側端面と絞り部73bとの離間距離W3と、光学系5の開口角θ1との関係について説明する。本実施形態において、光学系5の開口角(光軸上の物点が入射ひとみの直径を見込む角)θ1は、光学系5のうち最下流に配置されているレンズ(第2のレンズ)52がレーザ光を集光する角度である。
【0030】
そして、以下の式1を満たすように、それぞれが設定されている。
W1≧W2+2W3×tan(θ1/2) …(式1)
【0031】
次に、コア21aの外幅寸法W1と、絞り部73bの内幅寸法W2と、ファイバ部7の入射側端面と絞り部73bとの離間距離W3と、コア21a内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度θ2との関係について説明する。一般的に、光学系5から出射されたレーザ光をコア21a内に最大限に入射するために、光学系5の開口角θ1は、当該角度θ2以下に設定される。なお、本実施形態においては、当該角度θ2と光学系5の開口角θ1とは、同じに設定されている。
【0032】
そして、以下の式2を満たすように、それぞれが設定されている。
W1≧W2+2W3×tan(θ2/2) …(式2)
【0033】
上記式1及び式2を満たしているため、図5に示すように、絞り部73bを通過したレーザ光は、角度θ1(=θ2)で広がったとしても、必ずコア21aに入射され、コア21aよりも外側部分であるクラッド21b及びフェルール22に入射しない。なお、コア21aの中心と、レーザ光路部73の中心と、光学系5から出射したレーザ光の光軸とは、同じ直線上に位置している。
【0034】
以上より、本実施形態に係る光ファイバ装置1によれば、ファイバ接続部7は、光ファイバ部2の入射側端部を接続しており、レーザ光は、中空状に形成されるレーザ光路部73の内部を通り、光ファイバ部2の中心部分に有するコア21aに入射され、コア21aにより伝送される。
【0035】
そして、レーザ光路部73には、絞り部73bが設けられており、絞り部73bの内幅寸法がコア21aの外幅寸法よりも小さいため、レーザ光がコア21aよりも外側部分に入射することを抑制することができる。したがって、樹脂で形成されているクラッド21bがレーザ光により焦げることを防止することができる。
【0036】
しかも、レーザ光路部73の下流側の端部に配置される当接部73cは、内幅寸法がコア21aの外幅寸法よりも大きく形成されているため、光ファイバ部2の入射側端面におけるコア21aよりも外側部分と当接する。これにより、当接部73cに光ファイバ部2の入射側端面を当接することで、ファイバ接続部7に対して光ファイバ部2を容易に位置決めでき、しかも、コア21aの外幅寸法よりも小さい内幅寸法である絞り部73bが存在していても、コア21aの入射面を傷付けられることが防止できる。このように、レーザ光を効率的にコア21aに入射することができる。
【0037】
また、本実施形態に係る光ファイバ装置1によれば、光学系5は、入射されたレーザ光を集光して出射する。そして、光学系5から出射されたレーザ光は、絞り部73bを通って、光ファイバ部2のコア21aに入射される。このとき、上記式1を満たしているため、絞り部73bを通過したレーザ光は、光ファイバ部2のコア21aに全て入射される。したがって、レーザ光をさらに効率的にコア21aに入射することができる。
【0038】
また、本実施形態に係る光ファイバ装置1によれば、コア21a内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度がθ2であって、コア21aに入射されるレーザ光は、開口角がθ2と同じθ1の光学系5を用いて、集光されている。そして、集光されたレーザ光は、絞り部73bを通って、光ファイバ部2のコア21aに入射される。このとき、上記式2を満たしているため、絞り部73bを通過したレーザ光は、光ファイバ部2のコア21aに全て入射される。したがって、レーザ光をさらに効率的にコア21aに入射することができる。
【0039】
なお、本発明に係る光ファイバ装置は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、本発明に係る光ファイバ装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0040】
上記実施形態に係る光ファイバ装置1においては、光ファイバ21及びコア21aは、断面形状が真円形状となるように、形成されている、という構成である。しかしながら、本発明に係る光ファイバ装置は、斯かる構成に限られない。例えば、本発明に係る光ファイバ装置においては、光ファイバ21及びコア21aは、断面形状が楕円形状や多角形状となるように、形成されている、という構成でもよい。
【0041】
また、上記実施形態に係る光ファイバ装置1においては、光ファイバ部2は、光ファイバ21と、光ファイバ21を内部に配置して保持固定するフェルール22とを備えている、という構成である。しかしながら、本発明に係る光ファイバ装置は、斯かる構成に限られない。
【0042】
例えば、本発明に係る光ファイバ装置においては、光ファイバ部2は、光ファイバからなる、という構成でもよい。斯かる光ファイバにおいては、例えば、コアとクラッドとからなる裸光ファイバのクラッドの外側に1次被覆を備える光ファイバ素線を採用したり、その光ファイバ素線の外側にさらに2次被覆を備える光ファイバ心線を採用したりすることができる。
【0043】
また、上記実施形態に係る光ファイバ装置1においては、光学系5の開口角θ1と、コア21a内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度θ2とは、同じに設定されている、という構成である。しかしながら、本発明に係る光ファイバ装置は、斯かる構成に限られない。例えば、本発明に係る光ファイバ装置においては、光学系5の開口角θ1と、コア21a内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度θ2とは、異なるように設定されている、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…光ファイバ装置、2…光ファイバ部、3…光源装置、4…光源部、5…光学系、6…筐体、7…ファイバ接続部、21…光ファイバ、21a…コア、21b…クラッド、22…フェルール、41…半導体レーザ、42…反射ミラー、51…(第1の)レンズ、52…(第2の)レンズ、71…ファイバ挿入部、71a…ネジ孔、72…固定機構(ネジ部材)、73…レーザ光路部、73a…光路部本体、73b…絞り部、73c…当接部、W1…コアの外幅寸法、W2…絞り部の内幅寸法、W3…ファイバ部の入射側端面と絞り部との距離、θ1…光学系の開口角、θ2…コア内へ入射する最大円錐状レーザ光の頂点の角度
図1
図2
図3
図4
図5