(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
故障判定動作においては、故障判定が行われる燃焼系統に属する燃料流量調整弁の開度が、当該燃焼系統で最低限燃焼し得る開度以上に制御されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
【背景技術】
【0002】
従来より、給湯運転に加えて、風呂追い焚き運転や暖房運転(以下、総称して単に暖房運転とも言う)が実施可能な複合型の燃焼装置が普及している。
例えば、特許文献1には、給湯運転に使用される給湯用の燃焼部と、風呂追い焚き運転に使用される追い焚き用の燃焼部を備えた2缶2水路式の燃焼装置が開示されている。
【0003】
ところで、燃料ガス(以下、単にガスという)を燃料とする燃焼装置は、通常、燃焼部にガスを導くガス供給流路と、当該ガス供給流路におけるガスの流通を規制する複数の燃料用弁(上流側から元ガス電磁弁、比例弁、能力切換用弁)を有し、その複数の燃料用弁の開閉制御によって、湯水あるいは熱媒体の加熱に要する燃焼量の調整や、非燃焼時(上記したいずれの運転も行わない状態)における意図しないガスの放出(ガス漏れ)の防止を行っている。特に、後者の事項は、使用者の安全を確保する上で、最も重要な事項の1つであり、従来より、2つの燃料用弁、具体的には元ガス電磁弁と能力切換用弁とによって担保されてきた。
【0004】
しかしながら、前記対策は、元ガス電磁弁と能力切換用弁のいずれか一方の弁が開故障となった場合に、非燃焼時におけるガス漏れを好適に防ぐことはできるが、開故障を起こした側の弁を特定することができないという不満があった。換言すれば、元ガス電磁弁と能力切換用弁のいずれか一方の弁が開故障を引き起こしたとしても、燃焼動作自体は通常通り実施可能であるため、弁の故障を認定することは困難であった。
また、元ガス電磁弁と能力切換用弁のいずれか一方の弁が開故障した状態を放っておくと、さらに他方の弁も開故障してしまった場合に、これらの弁によるガス漏れ防止機能が果たされなくなり、ガスが多量放出してしまうおそれがあった。
このように、従来技術の燃焼装置においては、元ガス電磁弁と能力切換用弁のいずれかが故障した場合は、ガス漏れを防止することは可能であるが、安全面での不安が残るためさらなる改善が望まれていた。
【0005】
そこで、特許文献2には、給湯器における能力切換用弁の故障を検知できる故障診断技術が開示されている。具体的には、特許文献2では、燃焼制御中に、強制的に能力切換用弁の開閉を伴う燃焼量制御を行い、その際に検出される燃焼量に基づいて能力切換用弁の故障を診断している。例えば、いずれかの能力切換用弁を強制的に閉止する制御を行えば、その能力切換用弁は、本来、閉止するが、能力切換用弁が開故障を生じていれば、その能力切換用弁は閉止することはなく、予定された燃焼量と実際に出力されている燃焼量との間に差異を生じさせる。そして、この燃焼量の差異が一定以上あると認識されれば、その能力切換用弁が故障していると診断する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献2の故障診断方法は、給湯運転や暖房運転の最中に、強制的に能力切換用弁の開閉を伴う燃焼量制御を実施するため、使用感を損なわせてしまう不満があった。例えば、給湯運転中に、この故障診断が実施されて、燃焼量だけが大幅に変更されると、出湯量が一定であれば、出湯温度が著しく低温になったり、あるいは高温になったりすることがある。また、この故障診断のタイミングは、使用者が知り得ることはないため、使用者にとっては常に唐突である。このように、何らかの運転中に、このような故障診断が実施されると、使用者に不快感を招くおそれがある。
【0008】
一方、能力切換用弁の故障をタイミング良く検出するためには、定期的に故障診断を実施することが好適であるが、前記したように、唐突に出湯温度が変化するような動作が頻繁に行われれば、逆に使用者は故障しているという感覚を覚えてしまう。
このように、従来技術によれば、能力切換用弁の故障を検出することはできるが、使用感を損なわせてしまう不満があり、さらなる改善が望まれていた。
【0009】
そこで、本発明では、従来技術の問題点に鑑み、燃焼動作中の使用者の使用感を損なうことなく、適切に能力切換用弁の故障を検出できる燃焼装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、燃料流量調整弁と当該燃料流量調整弁の下流側に設けられた1又は複数の開閉弁と燃焼部が1組となって構成された燃焼系統を複数備えた燃焼装置において、少なくとも2つの燃焼系統が同時に燃焼している状態から、いずれかの燃焼系統の燃焼を停止する際に、燃焼を停止する側の燃焼系統に属する燃料流量調整弁を開成した状態で、開閉弁を閉止する制御を実行し、その際の残火の兆候の有無を検知し、残火の兆候が認められる場合には、当該燃焼を停止する側の燃焼系統に属する開閉弁が故障していると判断する故障判定機能を有
し、浴槽の湯を加熱する追い焚き運転機能と、浴槽に加熱された湯を落とし込む落とし込み運転機能とを有し、燃焼系統の1つは、少なくとも追い焚き運転に寄与する風呂燃焼系統で、別の燃焼系統の1つは、少なくとも落とし込み運転に寄与する給湯燃焼系統であり、所定期間、風呂燃焼系統と給湯燃焼系統の同時燃焼が行われなければ、追い焚き運転と落とし込み運転のいずれか一方の運転が行われる際に、強制的に追い焚き運転と落とし込み運転の同時運転を行い、その後、故障判定動作を行う機能を備えていることを特徴とする燃焼装置である。
すなわち、本発明は、燃料流量調整弁と当該燃料流量調整弁の下流側に設けられた1又は複数の開閉弁と燃焼部が1組となって構成された燃焼系統を複数備えた燃焼装置において、少なくとも2つの燃焼系統が同時に燃焼している状態から、いずれかの燃焼系統の燃焼を停止する際に、燃焼を停止する側の燃焼系統に属する燃料流量調整弁を開成した状態で、開閉弁を閉止する制御を実行し、その際の残火の兆候の有無を検知し、残火の兆候が認められる場合には、当該燃焼を停止する側の燃焼系統に属する開閉弁が故障していると判断する故障判定機能を有することを特徴とする燃焼装置である。
【0011】
まず、本発明の機能を好適に発揮できる燃焼装置の基本構成について説明する。
本発明の燃焼装置は、燃料流量調整弁とその燃料流量調整弁の下流側に設けられた開閉弁と燃焼部が1組となって構成された燃焼系統を複数備えている。すなわち、各燃焼系統には個々に燃料流量調整弁が設けられており、各燃焼系統は、独立して燃料の流量調整を行うことができる。換言すれば、複数の燃焼系統が同時に燃焼している状態では、その燃焼系統と同数の燃料流量調整弁と、各燃焼系統に属する開閉弁が開成され、また、その同時燃焼の状態から、いずれかの燃焼系統の燃焼を停止させたい場合は、その燃焼を停止させたい燃焼系統に属する燃料流量調整弁及び開閉弁のみが閉止される。すなわち、本発明の基本構成は、いずれかの燃焼系統の開閉弁が開故障をしており、その燃焼系統の燃焼を停止させた場合において、燃焼が継続されている燃焼系統に供給される燃料が、その燃焼を停止させた燃焼系統に属する燃料流量調整弁を通過することがない構成である。
このように、本発明の燃焼装置が有する基本構成によって、各燃焼系統は、それぞれの燃焼系統に属する燃料流量調整弁及び開閉弁が制御されて燃焼制御が実施されるため、各燃焼系統への燃料の供給は、その燃焼系統の属する燃料流量調整弁とその下流側に位置する開閉弁の双方に依存する。
【0012】
そして、本発明の燃焼装置は、その基本構成に加えて、特徴的な故障判定機能が備えられている。すなわち、本発明における故障判定機能は、少なくとも2つの燃焼系統が同時に燃焼している状態から、いずれかの燃焼系統の燃焼を停止する動作を条件として、その燃焼を停止させる側の燃焼系統に属する開閉弁の故障を判定できるものである。具体的には、前記条件が満たされれば、燃焼を停止させる側の燃焼系統に属する燃料流量調整弁を開成した状態にし、当該燃焼系統に属する開閉弁を閉止する制御を実行する。すなわち、本発明では、故障判定の動作が開始されると、その故障判定が実施される燃焼系統(以下、判定側燃焼系統という)に属する燃料流量調整弁の開状態が維持されるため、判定側燃焼系統に供給される燃料は、開閉弁の開閉状態に依存する。換言すれば、開閉弁が開故障を生じていれば、判定側燃焼系統に属する燃料流量調整弁を通過した全ての燃料が、その判定側燃焼系統において燃焼に供するものとなる。このように、本発明によれば、開故障を生じている場合、判定側燃焼系統の燃料流量調整弁の開度に依存した流量の燃料を燃焼部に供給することができるため、燃料の供給不足により燃焼しないという不具合は発生しない。したがって、本発明によれば、開閉弁に開故障が生じているにも関わらず、燃焼が行われないという不具合は発生し得ないため、信頼性が高い判定結果を得ることができる。
また、本発明における故障判定は、燃焼を停止する燃焼系統に実施されるため、従来の燃焼装置のように、使用者に対する使用感を損ねるおそれがない。
【0013】
また、かかる構成によれば、故障判定動作の条件の1つである、異なる燃焼系統の同時燃焼が、所定期間行われなければ、強制的にその条件を満たす状況を作り出し、その後、故障判定動作に移行するため、長期間、故障判定が行われないという可能性を低くできる。
特に、本発明では、故障判定動作をするべく強制的に同時燃焼を実施する場合、風呂に関連する燃焼動作、つまり追い焚き運転と落とし込み運転を実施するため、運転に無理がなく、また使用者が違和感を覚えることもない。
また、追い焚き運転と落とし込み運転は、いずれも運転開始から所定時間継続される運転であるため、同時燃焼を実施してから、燃焼を停止するまでの所要時間を十分確保することができる。すなわち、強制的に同時燃焼を実施するタイミングとしては最も合理的である。
【0014】
請求項2に記載の発明は、故障判定動作においては、故障判定が行われる燃焼系統に属する燃料流量調整弁の開度が、当該燃焼系統で最低限燃焼し得る開度以上に制御されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置である。
【0015】
かかる構成によれば、故障判定が行われる燃焼系統に属する燃料流量調整弁の開度を最低限燃焼し得る開度以上に制御するため、故障した開閉弁の数がいかなるものであっても、故障判定の際に確実に燃焼させることができる。例えば、最低限燃焼し得る燃料流量調整弁の開度の基準としては、3つの開閉弁を備えた燃焼系統であれば、3つの開閉弁を開成した状態で燃焼し得る程度の燃料が供給される開度である。
【0016】
請求項3に記載の発明は、風呂の追い焚き運転を行う追い焚き機能及び/又は暖房端末を利用する暖房運転を行う暖房機能を有し、燃焼系統の1つは、追い焚き運転に寄与する風呂燃焼系統、あるいは、暖房運転に寄与する暖房燃焼系統、あるいは、追い焚き運転及び暖房運転に寄与する風呂・暖房燃焼系統であり、前記いずれかの燃焼系統によって加熱される熱交換器を有し、当該熱交換器は、湯水又は熱媒体が循環する循環流路の一部を形成し、当該循環流路には湯水又は熱媒体の流れを形成する循環ポンプが設けられており、前記いずれかの燃焼系統の故障判定動作が実施される場合は、循環ポンプを強制的に停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置である。
【0017】
かかる構成によれば、風呂燃焼系統、あるいは、暖房燃焼系統、あるいは、風呂・暖房燃焼系統のいずれかに故障判定動作が実施される場合は、そのいずれかの燃焼系統に属する循環ポンプを強制的に停止するため、残火の兆候の有無をより確実に検知することができる。すなわち、本発明によれば、循環流路の湯水の流れを強制的に停止させて、熱交換器における湯水又は熱媒体の流通をなくし、熱交換器及びその周囲の温度変化を顕著なものとできるため、残火の兆候の有無を確実に検知できる。これにより、例えば、時間の経過と共に熱交換器及びその周囲の温度が一定温度以上に上昇すれば、残火の兆候が有るということが認められ、逆に温度上昇が小さく一定温度以上上昇することがなければ、残火の兆候がないと判断できる。
【0018】
請求項
4に記載の発明は、故障判定動作は、燃焼系統を燃焼させる回数が所定回数以上であるか否かを条件の1つとすることを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0019】
かかる構成によれば、燃焼系統を燃焼させる回数が所定回数以上であるか否かを条件の1つとして、故障判定動作を行うため、故障判定動作が頻発的に実施されることを防止することができる。
【0020】
請求項
5に記載の発明は、各燃焼系統には、火炎の有無を検知する火炎検知手段が設けられ、火炎検知手段の検知情報によって、前記残火の兆候の有無が判断されることを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0021】
かかる構成によれば、火炎の有無を検知する火炎検知手段の検知情報に基づいて、残火の兆候の有無が判断されるため、検知精度を高めることができる。
【0022】
請求項
6に記載の発明は、燃焼系統ごとに、缶体を備えた熱交換器が設けられ、缶体又は熱交換器は、温度検知手段によって温度が検知されるもので、温度検知手段の検知温度によって、前記残火の兆候の有無が判断されることを特徴とする請求項1〜
5のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0023】
かかる構成によれば、燃焼系統における燃焼によって加熱される熱交換器及びそれを備えた缶体の温度に基づいて、残火の兆候の有無が判断されるため、例えば、フレームロッドのような火炎検知手段では検知できなかった場合であっても、検知することができる。結果的に、残火の兆候の有無を検知する他の手段と兼用すれば、確実に検知精度を高めることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の燃焼装置は、異なる燃焼系統が同時燃焼している状態から、いずれかの燃焼系統の燃焼を停止する際に、開閉弁の故障判定動作を実施するため、使用感を低減させるおそれがない。また、この故障判定動作は、基本的に、故障判定を行う燃焼系統に属する燃料流量調整弁及び開閉弁の開閉制御によって行われるため、判定時に、その燃焼系統に供給される燃料が不足して、開故障を生じているにも関わらず燃焼が行われないという不具合が起こり難く、誤判定の発生の可能性を低くできる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の本実施形態に係る燃焼装置1について説明する。
本実施形態の燃焼装置1は、燃料配管41の末端側に位置し燃料ガスの流通を規制する電磁弁44a〜44fの故障を的確に判定することができ、さらにその判定によって機器の使用感を損ねることがない故障判定機能を有するところに特徴があり、基本的な機器の構成に関しては、公知のそれと同様である。
【0027】
そこでまず、燃焼装置1における公知のそれと同様の部分について、簡単に説明する。
本実施形態の燃焼装置1は、前記した特徴的な故障判定機能が最大限に発揮し得る構成であり、燃焼系統ごとに比例弁(燃料流量調整弁)43a、43bが設けられた2缶2水路式の熱源機が採用されている。
すなわち、
図1に示すように、独立した2つの燃焼系統、具体的には右側に給湯燃焼系統、左側に風呂・暖房燃焼系統を有し、さらに燃焼に関連する動作を司る制御装置2を有する。
給湯燃焼系統には、燃料を燃焼して燃焼ガスを生成する給湯側燃焼部7と、その給湯側燃焼部7に燃焼用の空気を送風する公知の給湯側送風機9と、湯水あるいは熱媒体が流通し燃焼ガスによって加熱される給湯側熱交換部11と、給湯流水系統20が備えられ、同様に風呂・暖房燃焼系統には、風呂・暖房側燃焼部8と、その風呂・暖房側燃焼部8に送風する風呂・暖房側送風機10と、風呂・暖房側熱交換部12と、暖房流水系統21と、追い焚き流水系統22と、ドレン排出系統13とが備えられている。
【0028】
各燃焼部7、8は、燃料ガスを燃焼する複数のバーナ40が設けられ、燃料ガスをバーナ40に至らせる燃料配管41が接続されている。燃料配管41は、中途で二叉に分岐しており、その分岐点よりも上流側に1つの元ガス電磁弁42が設けられ、分岐点よりも下流側にそれぞれの燃焼系統に至る燃料ガスの流通を規制する比例弁(燃料流量調整弁)43a、43bと複数の電磁弁(開閉弁)44(給湯燃焼系統に属する電磁弁44a〜44c、風呂・暖房燃焼系統に属する電磁弁44d〜44f)が設けられている。すなわち、燃焼部7、8では、元ガス電磁弁42、比例弁43、電磁弁44の開閉が制御されて、燃料配管41を介して供給された燃料ガスが、バーナ40で燃焼されて燃焼ガスが生成される。
【0029】
また、各燃焼部7、8には、火炎によって通電する公知のフレームロッド(火炎検知手段)29a、29bが設けられている。そして、本実施形態では、フレームロッド29a、29bの先端側が、各燃焼部7、8のほぼ中央であって、バーナ40の炎孔に向くように配されている。すなわち、給湯燃焼系統側では、真ん中の電磁弁44bが支配するバーナ40の上部にフレームロッド29aの先端側が位置し、風呂・暖房燃焼系統側では、真ん中の電磁弁44eが支配するバーナ40の上部にフレームロッド29bの先端側が位置する。
【0030】
給湯流水系統20は、給湯側熱交換部11がその一部を形成するものであり、給水源から供給される湯水を給湯側熱交換部11に流し、その給湯側熱交換部11からカラン等に至らせる給湯主流路23と、給湯側熱交換部11をバイパスする給湯側バイパス流路25とを有する。そして、給湯流水系統20には、給湯側バイパス流路25を通過する流量を調整する給湯側バイパス流量調整弁26や、出湯温度が所定値よりも低い場合に出湯流量を絞る出湯流量調整弁27等が設けられている。
【0031】
さらに、給湯流水系統20には、出湯流量調整弁27から分岐し、湯水を風呂の浴槽へと導く風呂落とし込み流路28が備えられている。そして、この風呂落とし込み流路28には、浴槽への水流を規制する注湯電磁弁30と、浴槽側からの水流の逆流を防止する逆流防止機構31等が設けられている。
また、給湯側熱交換部11の出湯側には、給湯側缶体サーミスタ(温度検知手段)50が設けられており、給湯側熱交換部11の温度が監視されている。
【0032】
暖房流水系統(端末循環路)21は、風呂・暖房側熱交換部12がその一部を形成するものであり、湯水は、
図2に示す風呂・暖房側熱交換部12と浴室暖房機等の高温側端末(図示しない)との間を循環する高温端末経路32と、
図3に示す風呂・暖房側熱交換部12と床暖房等の低温側端末(図示しない)との間を循環する低温端末経路33と、高温端末経路32と低温端末経路33とを繋ぐ暖房側バイパス流路34と、
図4に示す後述する追い焚き流水系統22を流れる湯水を加熱する風呂加熱経路35とを流通する。なお、暖房側バイパス流路34は、
図4の網掛けの部分である。
【0033】
そして、暖房流水系統21には、湯水の循環流を形成する暖房側ポンプ36や、湯水の温度変化に起因した体積の膨張に伴う圧力上昇又は収縮に伴う圧力低下を抑制する膨張タンク37と、暖房側バイパス流路34上に設けられた暖房側バイパス熱動弁39、並びに、風呂加熱経路35への通水を規制する風呂側熱動弁45等が設けられている。さらに、暖房流水系統21には、後述する追い焚き流水系統22を流れる湯水が加熱される液・液熱交換器46が設けられている。
また、風呂・暖房側熱交換部12の出湯側には、風呂・暖房側缶体サーミスタ(温度検知手段)51が設けられており、風呂・暖房側熱交換部12の温度が監視されている。
【0034】
追い焚き流水系統22は、前記液・液熱交換器46がその一部を形成するものであり、液・液熱交換器46と風呂の浴槽(図示しない)との間を浴槽内の湯水が循環する追い焚き流路47を有する。そして、追い焚き流路47には、湯水の循環流を形成する追い焚き側ポンプ48等が設けられている。なお、この追い焚き流路47には、前記した風呂落とし込み流路28が接続されている。
【0035】
ドレン排出系統13は、各熱交換部11、12において発生したドレン、具体的には燃焼ガスの潜熱が回収された際に発生したドレンを、中和器14で中和してから外部に排水する流路である。
【0036】
続いて、本実施形態の燃焼装置1の基本的動作について説明する。
燃焼装置1の基本的動作は、給湯運転、暖房運転、並びに、風呂落とし込みや追い焚き運転があり、いずれも公知のそれと同様である。
以下に簡単に説明する。
【0037】
給湯運転は、カラン等が操作されて、出湯要求があれば、給湯側燃焼部7で生成された燃焼ガスで給湯側熱交換部11を加熱して、所望の温度の湯をカラン等から出湯する。
具体的に説明すると、カラン等の操作によって出湯流量が燃焼に必要な最低流量(MOQ)以上となれば、元ガス電磁弁42と、給湯燃焼系統側の比例弁43aと、電磁弁44a〜44cのうちの所定数の電磁弁44が開成側に制御されて、給湯側燃焼部7での燃焼動作が開始される。このとき、給湯側燃焼部7は、給湯側熱交換部11に入水する湯水の温度と、流量と、設定温度に基づいた燃焼制御(フィードフォワード制御)が行われる。その後、給湯側熱交換部11で加熱された湯水の出湯温度が検知されると、給湯側燃焼部7は、さらにその出湯温度と設定温度との差異に基づいた情報を加味した燃焼制御(フィードバック制御)が行われる。
このように、給湯運転では、設定温度、湯水の温度及び流量情報等に基づいて、給湯側比例弁43aと電磁弁44a〜44cを開閉制御して、給湯側燃焼部7を燃焼させ、カラン等から設定温度の湯を出湯する。
【0038】
また、再びカラン等が操作されて、出湯流量がMOQ以下あるいはゼロにされれば、元ガス電磁弁42と、給湯側比例弁43aと、電磁弁44a〜44cが閉止されて給湯側燃焼部7の燃焼動作が停止する。
なお、前記給湯運転は、他の運転が実施されていない単独運転の場合を例示したため、元ガス電磁弁42の開成制御が実行されているが、他の運転が実施されて他の燃焼系統が作動している場合においては、元ガス電磁弁42の制御は省略することができる。以下の運転に関しても同様とする。
【0039】
暖房運転には、風呂の浴室暖房等(高温側端末)に高温の湯を循環させる高温暖房運転と、床暖房機器等(低温側端末)に低温の湯(高温側端末に循環する湯の温度よりも低温)を循環させる低温暖房運転がある。
高温暖房運転では、暖房側ポンプ36を起動して高温端末経路32に水流を形成し、風呂・暖房側燃焼部8で生成された燃焼ガスで風呂・暖房側熱交換部12を加熱して、加熱された湯を高温側端末側に循環させる。具体的には、図示しないリモコン等によって、高温暖房運転のスイッチがオンにされれば、元ガス電磁弁42と、風呂・暖房側比例弁43bと、電磁弁44d〜44fのうちの所定数の電磁弁44が開成側に制御されて、風呂・暖房側燃焼部8での燃焼が開始される。このとき、風呂・暖房側燃焼部8は、膨張タンク37から吐出される湯の温度を、予め定めた目標温度(例えば、60℃)に近づくような燃焼制御が行われる。
このように、高温暖房運転は、予め定めた目標温度、湯水の温度情報等に基づいて、風呂・暖房側比例弁43bと電磁弁44d〜44fを開閉制御して、風呂・暖房側燃焼部8を燃焼させ、高温側端末に所望の温度の湯を循環して暖房を行う。
【0040】
また、図示しないリモコン等の高温暖房運転のスイッチがオフにされ、あるいは、所定の時間が経過すれば、元ガス電磁弁42と、風呂・暖房側比例弁43bと、電磁弁44d〜44fが閉止されて風呂・暖房側燃焼部8の燃焼が停止する。そして、風呂・暖房側燃焼部8が燃焼を停止後、一定時間、暖房側ポンプ36の駆動を継続し、高温暖房運転を終了する。
【0041】
一方、低温暖房運転では、風呂・暖房側燃焼部8で生成された燃焼ガスで風呂・暖房側熱交換部12が加熱されて、低温端末経路33を介して低温側端末に低温(高温側端末に循環する湯の温度よりも低温)の湯が循環される。なお、低温暖房運転は、湯が循環する経路と、低温側端末に循環させる湯の温度が異なるだけであり、前記高温暖房運転とほぼ同様の動作を行うため、説明を省略する。
【0042】
追い焚き運転は、浴槽内の湯水の温度が所定温度以下であったり、リモコン等による追い焚き運転の要求があれば、液・液熱交換器46を介して、浴槽内の湯水を設定温度に至るまで加熱する。具体的には、追い焚き運転が開始される場合、元ガス電磁弁42と、暖房燃焼系統側の比例弁43bと、電磁弁44d〜44fのうちの所定数の電磁弁44が開成側に制御されて、風呂・暖房側燃焼部8での燃焼が開始される。それによって、風呂・暖房側燃焼部8で生成された燃焼ガスで風呂・暖房側熱交換部12が加熱され、その熱が液・液熱交換器46を介して間接的に追い焚き流路47に伝わり、浴槽内の湯水を加熱する。このとき、風呂・暖房側燃焼部8は、暖房運転と同様、膨張タンク37から吐出される湯の温度を、予め定めた目標温度(例えば、60℃)に近づけるような燃焼制御が行われる。
【0043】
このように、追い焚き運転は、予め定めた目標温度、湯水の温度情報等に基づいて、風呂・暖房側比例弁43bと電磁弁44d〜44fを開閉制御して、風呂・暖房側燃焼部8を燃焼させ、液・液熱交換器46を介して、浴槽内の湯の温度を設定温度まで加熱する。そして、浴槽内の湯の温度が設定温度に至れば、元ガス電磁弁42と、風呂・暖房側比例弁43bと、電磁弁44d〜44fが閉止されて風呂・暖房側燃焼部8の燃焼が停止する。そして、風呂・暖房側燃焼部8が燃焼を停止後、一定時間、暖房側ポンプ36の駆動を継続し、追い焚き運転を終了する。
なお、追い焚き側ポンプ48を停止するタイミングは、風呂・暖房側燃焼部8の燃焼が停止されるタイミング、あるいは、暖房側ポンプ36が停止されるタイミングのいずれでも構わない。
【0044】
風呂落とし込み運転は、出湯要求の方法が異なる(リモコン等を介した要求)だけであり、前記給湯運転とほぼ同様の動作が実施されるため、説明を省略する。
【0045】
次に、本実施形態の燃焼装置1の特徴的な機能について説明する。
本実施形態の燃焼装置1は、上記したように、特徴的機能として、燃料配管41の末端側に位置する電磁弁44a〜44fの故障を判定する故障判定機能が備えられている。
そして、本実施形態の燃焼装置1では、
(1)現在、2つの燃焼系統が同時燃焼しており、且つ、最初の使用からあるいは前回の故障判定から燃焼動作の実施回数が所定回数以上行われている、
(2)現在、2つの燃焼系統が同時燃焼しており、且つ、最初の使用からあるいは前回の故障判定から今回の燃焼動作を実施するまでに所定期間経過している、
という、既に2つの燃焼系統が同時燃焼しているという状況から故障判定動作へ移行する場合と、
(3)現在、1つの燃焼系統のみが燃焼する単独燃焼であり、且つ、その単独燃焼は追い焚き運転又は風呂落とし込み運転によるものであり、且つ、最初の使用からあるいは前回の故障判定から今回の燃焼動作を実施するまでに所定期間経過している、
という、追い焚き運転又は風呂落とし込み運転による単独燃焼が実施されているという状況から故障判定動作に移行する場合がある。
すなわち、本実施形態では、上記(1)〜(3)条件のうちのいずれか1つの条件が満足された場合に故障判定動作への移行が可能となる。
【0046】
そこで、以下においては、
図5のフローチャートに従って、基本的な故障判定動作について具体的に説明する。
まず、燃焼動作を伴う前記したいずれかの運転が実施されると、現在、2つの燃焼系統において同時燃焼が行われているか否かが確認される(
図5のステップ1)。すなわち、ステップ1では、給湯燃焼系統に属する給湯側燃焼部7と、風呂・暖房燃焼系統に属する風呂・暖房側燃焼部8との双方が、同時に燃焼が行われているか否かが確認される。そして、ステップ1において、給湯側燃焼部7と風呂・暖房側燃焼部8が同時燃焼していることが確認されると、ステップ2に移行して、所定の基準時から燃焼動作が所定回数以上に至ったか否かが確認される。
なお、ここで言う「所定の基準時」とは、以前に故障判定動作が行われていなければ、初めて燃焼動作が実施された時点であり、以前に故障判定動作が行われていれば、前回の故障判定動作の後、最初に燃焼動作が実施された時点である。また、燃焼動作の実施回数は、制御装置2の演算部等によって演算され、記憶部等によって記憶される。
【0047】
そして、ステップ2において、所定の基準時から燃焼動作が所定回数以上に至ったことが確認されると、上記した条件(1)が満足されて故障判定動作待機状態に移行する。すなわち、ステップ3に移行して、同時燃焼中のいずれか一方の燃焼部7、8が燃焼を停止するか否かが監視される(故障判定動作待機状態)。そして、ステップ3で前記一方の燃焼部7、8の燃焼停止が確認されると、ステップ4に移行して、故障判定動作が開始される。
【0048】
故障判定動作が開始されると、まず、燃焼が停止される側の燃焼系統(以下、単に判定側燃焼系統という)に属する比例弁43及び電磁弁44(以下、単に判定側比例弁、判定側電磁弁という)を、通常の燃焼停止時と異なる動作を行うように制御する。例えば、給湯燃焼系統の燃焼を停止する場合であれば、判定側比例弁43aの開度を所定の開度に調整し、さらに判定側電磁弁44a〜44cの全てを閉止させる制御を実行する(以下の説明では、給湯燃焼系統を判定側燃焼系統として説明する)。
なお、本実施形態では、判定側比例弁43aの開度を、全ての判定側電磁弁44a〜44cを開成した状態で最低限燃焼し得る程度の開度に制御している。
【0049】
そして、その状態における、判定側燃焼系統における残火の兆候の有無を検知する。すなわち、ステップ5では、フレームロッド29aの通電の有無が確認される。そして、フレームロッド29aにおける通電が確認されれば、残火有りと判断し、ステップ11に移行して、判定側電磁弁44a〜44cのいずれかが開故障を生じていると判定する。そして、ステップ11で開故障が判定された場合、リモコン等にエラーを表示して、燃焼不能状態にする。
【0050】
また、フレームロッド29aによって残火の兆候の有無が検知されなかった場合は、ステップ6に移行して、給湯側缶体サーミスタ50の検知温度が一定温度(例えば、90℃)以上であるか否かが確認される。そして、ステップ6において、給湯側缶体サーミスタ50の検知温度が、一定温度以上であることが確認されれば、ステップ5と同様、ステップ11に移行して、判定側電磁弁44a〜44cのいずれかが開故障を生じていると判定する。
【0051】
ステップ6においても、判定側燃焼系統における残火の兆候の有無が検知されなければ、判定側電磁弁44a〜44cは正常に機能していると判定し(ステップ7)、ステップ8に移行する。そして、ステップ8において、フラグがオンであるか否かが確認されて、フラグがオンされていないことが確認されると、再び、ステップ1に戻り、同様の動作が実行される。
【0052】
一方、燃焼動作を伴う前記したいずれかの運転が実施されて、ステップ1で給湯側燃焼部7と風呂・暖房側燃焼部8が同時燃焼していることが確認されなかった場合、つまり単独燃焼である場合は、ステップ12に移行して、所定の基準時(前記同様)から所定期間が経過したか否かが確認される。そして、ステップ12において、所定の基準時から所定期間が経過したことが確認されると、ステップ13でフラグがオフであることが確認された後、ステップ14に移行して、現在実施の運転動作が、追い焚き運転か風呂落とし込み運転かが確認される。
なお、所定期間が経過したか否かは、制御装置2と電気的に接続されたタイマ等によって計時され、記憶部等に記憶される。
【0053】
そして、ステップ14において、例えば、現在実施の運転動作が追い焚き運転であることが確認されれば、上記した条件(3)が満足されて故障判定動作に移行するための準備動作が開始される。すなわち、この準備動作が開始されると、2つの燃焼系統の同時燃焼状態を発生させるべく、強制的にふろ落とし込み運転が実施される(ステップ15)。具体的には、給湯燃焼系統に属する比例弁43aと電磁弁44a〜44cを開成側に制御して、ふろ落とし込み運転に寄与する給湯側燃焼部7を燃焼させる。そして、給湯側燃焼部7において、正常に燃焼が行われた後、ステップ16に移行して、その強制的に燃焼させた給湯側燃焼部7の燃焼を停止して、故障判定動作に移行する。すなわち、ステップ4に移行して、前記同様の動作が実行される。
【0054】
また、2つの燃焼系統が同時燃焼を行っているという条件を備えながら、ステップ2で、所定の基準時から燃焼動作が所定回数未満であることが確認されれば、ステップ10でフラグがオンにされ、ステップ12に移行する。そして、ステップ12において、所定の基準時(前記同様)から所定期間が経過したか否かが確認される。そして、ステップ12で、所定の基準時から所定期間が経過したことが確認されると、上記した条件(2)が満足されて故障判定動作待機状態に移行する。すなわち、前記条件(1)が満足された場合と同様、ステップ3に移行して、同時燃焼中のいずれか一方の燃焼部7、8が燃焼を停止するか否かが監視される(故障判定動作待機状態)。そして、ステップ3で前記一方の燃焼部7、8の燃焼停止が確認されると、ステップ4に移行して、前記同様の故障判定動作が開始される。
【0055】
以上のように、上記した3つの条件のうち、いずれか1つが満足されれば、フレームロッド29a、29bや缶体サーミスタ50、51の検知情報によって、判定側燃焼系統に属する電磁弁44の故障を判定することができる。
【0056】
ここで、風呂・暖房燃焼系統を判定側燃焼系統とした場合について考察する。
前記したように、通常、風呂・暖房燃焼系統に属する風呂・暖房側燃焼部8の燃焼が停止した後、一定時間経過するまで、暖房側ポンプ36の駆動が継続される。すなわち、燃焼停止後であっても、一定時間は暖房流水系統21には水流が形成される。そのため、風呂・暖房側熱交換部12は、燃焼停止後も湯水によって熱エネルギーが回収される。換言すれば、風呂・暖房側燃焼部8が燃焼していたとしても、風呂・暖房側熱交換部12は過度に温度上昇を起こすことはない。
このような事情に鑑みると、故障判定動作において、風呂・暖房燃焼系統に属する暖房側ポンプ36が通常の停止動作を行って、電磁弁44d〜44fを閉止した後、一定時間駆動を継続する制御が行われると、たとえ風呂・暖房側燃焼部8が燃焼していたとしても、風呂・暖房側缶体サーミスタ51の検知温度が、一定温度以上昇温することはないため、残火の兆候の有無が正確に検知できなくなる可能性が高くなる。
【0057】
そこで、本実施形態の燃焼装置1では、風呂・暖房燃焼系統を判定側燃焼系統とした場合においては、風呂・暖房側缶体サーミスタ51で残火の兆候の有無をより正確に検知するべく、
図5のフローチャートのステップ4において、暖房側比例弁43bと電磁弁44d〜44fを制御する際に、暖房側ポンプ36の駆動を強制的に停止する制御が実行される。これにより、故障判定動作において、暖房流水系統21に水流が形成されなくなるため、電磁弁44d〜44fが開故障を起こして、風呂・暖房側燃焼部8が燃焼を行うような場合においては、風呂・暖房側熱交換部12の温度は上昇傾向となる。すなわち、故障判定において、暖房側ポンプ36の強制停止制御を行うことにより、風呂・暖房側熱交換部12の温度変化を顕著なものとすることができるため、風呂・暖房側缶体サーミスタ51の検知温度による、残火の兆候の有無の検知精度を向上させることができる。
【0058】
以上のように、本実施形態では、2つの燃焼系統が同時燃焼を行っている状態から、1つの燃焼系統の燃焼を停止する場合に、その燃焼を停止する側の燃焼系統に属する電磁弁44の故障を判定するため、使用者が使用に供している運転を阻害することがなく、また使用感を損なわせることがない。
【0059】
また、本実施形態では、燃焼系統ごとに比例弁43が備えられているため、故障判定動作の際に、判定側の燃焼系統に属する燃焼部7、8で十分に燃焼し得るガスの供給を行うことができる。その結果、判定側電磁弁44が開故障を生じているにも関わらず、故障判定の際に、判定側燃焼系統に属する燃焼部7、8で燃焼が行われないという不具合が起きる可能性を低くすることができる。
【0060】
さらに、本実施形態では、フレームロッド(火炎検知手段)29と缶体サーミスタ(温度検知手段)50、51の双方を用いて、残火の兆候の有無を検知し、電磁弁44の故障判定を行っているため、たとえ、いずれか一方で残火が検知されなかったとしても、他方の検知手段によって残火の有無を検知することが可能である。このように、異なる2つの検知手段を用いて残火の有無を検知しているため、検知の漏れの可能性が低く、故障判定の信頼性が高い。
【0061】
また、本実施形態では、風呂・暖房燃焼系統に属する電磁弁44d〜44fの故障検知を行う場合、
図5のステップ4のタイミング(暖房側比例弁43の開度を調整し、電磁弁44d〜44fを閉止するタイミング)に、暖房側ポンプ36の駆動も停止するため、缶体サーミスタ51による残火の兆候の有無の検知精度がより向上する。すなわち、風呂・暖房燃焼系統に属する電磁弁44d〜44fを故障判定する場合であっても、その判定結果の信頼性は、給湯側燃焼系統の判定結果と同様、高いものとすることができる。
【0062】
上記実施形態では、給湯燃焼系統に加えて、風呂・暖房燃焼系統を備えた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、
図6に示すように、風呂・暖房燃焼系統に替えて、浴槽内の湯水の追い焚き運転のみに寄与する風呂燃焼系統を備えた構成であっても構わない。ただし、この構成を採用する場合であっても、燃焼系統ごとに比例弁43が設けられていることが必須である。
また同様に、風呂暖房燃焼系統に替えて、暖房運転のみに寄与する暖房燃焼系統を備えた構成であっても構わない。
【0063】
上記実施形態では、比例弁43を用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、ガスの流量を調整できる弁であれば、いかなる燃料流量調整弁であっても構わない。
また、上記実施形態では、開閉弁として電磁弁44を用いた構成を示したが、駆動源にモータを用いた弁であっても構わない。