(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、以下の実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。
【0011】
実施の形態1
図1は、本実施の形態の照明制御システム500を示すブロック構成図である。
図2は、本実施の形態に係る照明制御システム500が照明制御を実行する照明対象領域を示す図である。
【0012】
照明制御システム500は、コントローラ10、通信ユニット20、照明器具30、人感センサ40、照度センサ50、壁スイッチ60、ワイヤレスリモコン70、PC設定器80を備える。
通信ユニット20、照明器具30、人感センサ40、照度センサ50、壁スイッチ60は、一の単位エリアの照明を行うグループ(照明単位グループ)である。
図1に示すように、照明制御システム500は、1つのコントローラ10に対して、複数の照明単位グループを備える。
【0013】
図2に示すように、照明制御システム500は、複数の単位エリア1〜9に分割された部屋(領域)の照明制御を実行する。
9つの単位エリアには、照明単位グループであるグループ1〜9が対応する。各グループは、各単位エリアを照射(照明)する照明器具30と、各単位エリアの人の存在を検知する人感センサ40(検知センサ)とを少なくとも備える。各グループは、照明器具30、人感センサ40に加え、照度センサ50、壁スイッチ60等を備えていてもよい。
【0014】
図1に示すように、コントローラ10は、通信ユニット20と無線信号、又は有線信号により通信を行う。コントローラ10は、各グループの状態が設定されているグループ状態情報310と、グループ隣接情報320とを記憶装置に備える。グループ状態情報310(グループ状態テーブル)と、グループ隣接情報320(グループ状態テーブル)との詳細については後述する。
【0015】
コントローラ10(照明制御装置)は、通信ユニット20を介して、照明器具30、人感センサ40、及び照度センサ50からの信号を受信する。コントローラ10は、壁スイッチ60の操作、人感センサ40の検知情報、照度センサ50によりモニタした照度値に応じて、照明器具30(照明装置)の点滅、調光状態を制御する。
【0016】
コントローラ10は、各グループについて、照明器具30の状態と人感センサ40の状態とに基づいて、人感センサ40が人の存在を検知している在状態であるか、人の存在を検知していない不在状態であるかを示す検知情報と、照明器具30が点灯状態であるか、消灯状態であるかを示す照明情報とをグループ状態情報310に設定する。
また、コントローラ10は、各グループについて、照明器具30の制御のモードを示す抑制モード(第1のモード)と、抑制モードと異なる制御を照明器具30に対して行う通常モード(第2のモード)とのいずれかを示すモード情報をグループ隣接情報320に設定する。
【0017】
コントローラ10は、照明器具30、人感センサ40、及び照度センサ50からの信号に基づいて、グループ状態情報310、グループ隣接情報320等の情報を受信する。コントローラ10は、グループ状態テーブル設定部の機能を有する。
【0018】
また、コントローラ10は、グループ状態情報310、グループ隣接情報320等の情報に基づいて、各グループの照明器具30の照明制御を行う。コントローラ10は、制御部の機能を有する。
【0019】
コントローラ10は、人感センサ40がセンスした状態が不在状態であるグループの照明器具30を消灯させる制御を行う。
また、コントローラ10は、人感センサ40が不在状態から在状態となったグループを制御対象グループとし、制御対象グループのモード情報が通常モードである場合には、他のグループの状態(在/不在状態、点灯/消灯状態)にかかわらず、制御対象グループの照明器具30を点灯させる制御を行う。
また、コントローラ10は、制御対象グループのモード情報が抑制モードである場合には、制御対象グループ以外のグループの中に照明器具30が点灯状態であるグループがあるか否かを判定し、点灯状態であるグループがあると判定した場合に、制御対象グループの照明器具を点灯させる。コントローラ10は、点灯状態であるグループがないと判定した場合に、制御対象グループ以外のグループの中に人感センサ40が在状態であるグループがあるか否かを判定し、在状態である照明単位グループがあると判定した場合に、制御対象グループの照明器具30と、消灯状態であり、かつ、在状態であるグループの照明器具30とを点灯させる制御を実行する。
コントローラ10の制御の詳細については後述する。
【0020】
通信ユニット20は、コントローラ10と無線信号、又は有線信号により通信を行う。通信ユニット20は、照明器具30、人感センサ40、照度センサ50、壁スイッチ60と2線式シリアル通信で双方向通信を行う信号線を介して接続される。通信ユニット20は、コントローラ10と無線通信又は有線通信を行い、有線シリアル通信によって照明器具30、壁スイッチ60、照度センサ50及び人感センサ40と接続され、上位通信と下位通信のゲートウェイ機能を実行する。
【0021】
照明器具30は、通信ユニット20と有線通信により接続され、コントローラ10からの調光信号線のデータに応じて点灯/消灯または調光を行う。
人感センサ40は、単位エリア内の人の存在を検知する。人感センサ40は、通信ユニット20と有線通信で接続され、単位エリア内の人の在/不在を検知して、検知信号を通信ユニット20を介してコントローラ10に通知する。
【0022】
照度センサ50は、人感センサ40が単位エリア内の照度を検知する。照度センサ50は、通信ユニット20と有線通信で接続され、机上面の照度値を検知し、照度値情報を通信ユニット20を介してコントローラ10に通知する。
壁スイッチ60は、照明器具30のランプの点灯のオン/オフ指示を入力する。壁スイッチ60は、通信ユニット20と有線通信で接続され、ボタンが押下されると、押下情報(オン/オフ情報)が通信ユニット20を介してコントローラ10に通知する。
照明器具30、人感センサ40、照度センサ50、壁スイッチ60等の機器は、照明制御システム500の各グループを構成する機器である。
【0023】
ワイヤレスリモコン70は、コントローラ10と無線信号により通信を行い、ユーザの遠隔操作によってコントローラ10の機能(照明制御システム500の機能)の設定、照明器具30の調光制御、状態モニタ、データ設定等を行う。
PC設定器80は、コントローラ10と無線通信又は有線通信で接続され、ユーザよるPC(パーソナルコンピュータ)画面からの操作によって、照明制御システム500の機能の設定、照明制御システム500のモニタ照明器具30の調光制御、状態モニタ、データ設定等を行う。
【0024】
図1に示すように、照明器具30、人感センサ40、照度センサ50および壁スイッチ60からなる各グループは、1台の通信ユニット20にそれぞれ1台の機器が接続されるものでもよいし、あるいは1台の通信ユニット20に複数の機器が接続されるものでもよい。
例えば、1つの通信ユニット20に、照明器具30が4台、人感センサ40が1台、照度センサ50が1台、壁スイッチ60が1台接続されていてもよい。
照明制御システム500は、照明制御の対象となる領域の単位エリアの形状や数、単位エリアに対応する照明単位グループの態様に応じて、全体構成が適宜決定される。
【0025】
通信ユニット20は、無線信号又は有線信号によりコントローラ10から受信したデータの設定、モニタ及び点灯、消灯、調光等の制御信号を2線式有線シリアル信号に変換する機能を持つ。
通信ユニット20は、接続されている照明器具30、人感センサ40、照度センサ50及び壁スイッチ60の機器1台毎に予め整理番号となる個別アドレスを割り付けて、個別にデータ設定、モニタ及び制御を行うことができる。
【0026】
図3は、本実施の形態にかかる照明器具30のブロック構成図であり、(a)はLEDランプを光源とする照明器具30aを示し、(b)は蛍光ランプを光源とする照明器具30bを示した図である。
図3を用いて、照明器具30a,30bの調光方式について簡単に説明する。
【0027】
図3(a)に示すように、照明器具30aは、制御ユニット110、LED電源装置120、LED光源130を内蔵する。
通信ユニット20から制御ユニット110に調光率を変化させる信号(調光信号)が送信されると、制御ユニット110は受信したデータを解析し、LED電源装置120に対して出力しているPWM調光信号を変化させる。これにより、LED光源130の明るさが変化する。
【0028】
図3(b)に示すように、照明器具30bは、制御ユニット110、インバータ140、蛍光ランプ150を内蔵する。
通信ユニット20から制御ユニット110に調光率を変化させる信号(調光信号)が送信されると、制御ユニット110は受信したデータを解析し、インバータ140に対して出力しているPWM調光信号を変化させる。これにより、蛍光ランプ150の明るさが変化する。
【0029】
図4は、本実施の形態に係るコントローラ10のハードウェア構成図の一例である。コントローラ10は、例えば、処理装置(CPU)911と、入力装置913と、出力装置914と、記憶装置920と、バス912とを有する。
【0030】
処理装置(CPU)911は、記憶装置920が記憶したコンピュータプログラムを実行することにより、コントローラ10全体を制御する。
記憶装置920は、処理装置911が実行するコンピュータプログラムや、演算に用いるデジタルデータなどを記憶する。記憶装置920は、例えば、揮発性メモリや不揮発性メモリなどの内部記憶装置、磁気ディスク装置や光学ディスク装置などの外部記憶装置である。上述したグループ状態情報310グループ隣接情報320等は記憶装置920に記憶される。
【0031】
図5は、(a)は本実施の形態に係るグループ状態情報310の構成、(b)は本実施の形態に係るグループ隣接情報320の構成を示した図である。
図2及び
図5を用いて、照明制御システム500におけるコントローラ10による照明制御の概要について説明する。
【0032】
上述したように、
図2は、照明制御システム500が照明制御を実行する照明対象領域を示す図であり、人感センサ40と照明器具30とを設置した場合の配置図面である。
図2に示すように、本実施の形態に係る照明制御システム500では、照明制御の対象となる部屋(領域)を9つの単位エリアに分けている。9つの単位エリアは、3×3の行列になるように分割されている。したがって、グループ1〜9は、グループ5を中心に、グループ5の周りを囲むように他のグループが配置されている。
各グループには、1つの人感センサ40と、人感センサ40を囲むように配置された4つの照明器具30とが配置されている。
【0033】
上記の各グループの構成(照明器具30および人感センサ40の数と配置)や、部屋の分割の仕方、グループの割り方や数、グループの配置については、制御対象の部屋の形状、広さや照明制御の規模等により適宜変更が可能である。
【0034】
例えば、本実施の形態ではグループが9つであるが、コントローラ10のデータベースを増やすことで、理論上は2バイト(65535個)までは拡張可能である。
【0035】
コントローラ10は、各グループの人感センサ40が人を検知したか否かの信号を通信ユニット20から受信して、受信した信号に基づいて各グループの照明器具30の点灯消灯を制御する。
【0036】
各グループは、通常モードあるいは抑制モードのどちらかに設定されている。各グループを通常モードに設定するか、抑制モードに設定するかは、ユーザがPC設定器80などから設定・変更することができる。
【0037】
コントローラ10は、通常モードに設定されたグループについては、人感センサ40が人を検知すれば無条件でそのグループの照明器具30を点灯させる。
また、コントローラ10は、抑制モードに設定されたグループについては、人感センサ40が人を検知しても、隣接するグループの点灯/消灯状態、あるいは人の在・不在状態を処理装置により判断して、そのグループの照明器具30の点灯消灯を制御する。
【0038】
つまり、通常モードのグループとは、他のグループの状態にかかわらず、単独検知で点灯するグループである。
また、抑制モードのグループとは、人の検知時に隣接グループが点灯又は在状態であれば点灯するグループである。ここで、「抑制」とは、人感センサ40のポップコーンノイズ等による誤検知を抑制することができるという意味である。
【0039】
図5(a)に示すように、グループ状態情報310は、各グループに対し、人感センサ40が人を検知したか否かの情報である検知情報と、照明器具30が点灯しているか否かの情報である照明情報とが設定されている。
【0040】
検知情報には、人感センサ40が人を検知した場合には在状態(以下、在ともいう)が設定され、人感センサ40が人を検知していない場合には不在状態(以下、不在ともいう)が設定される。
人感センサ40は、配置されている単位エリアの人の在/不在を検知して、在状態信号あるいは不在状態信号(検知情報)をコントローラ10に通知する。コントローラ10は、通信ユニット20を介して在状態信号あるいは不在状態信号(検知情報)を受信すると、グループ状態情報310の該当のグループに対応する検知情報欄に在状態あるいは不在状態を設定する。
このとき、人感センサ40は、出力する在状態信号あるいは不在状態信号と、実際の人の存在/不存在とが、必ずしも一致していなくてもよい。例えば、人感センサ40は、実際に在検知し在状態信号を出力した直後に、実際に不在検知しても不在状態信号を出力せず、在状態を所定期間維持するようにしてもよい。この制御については、
図6において後述する。
【0041】
照明情報には、照明器具30が点灯している場合には点灯状態(以下、点灯ともいう)が設定され、照明器具30が消灯している場合には消灯状態(以下、消灯ともいう)が設定される。
コントローラ10は、照明器具30の照明制御の際にグループ状態情報310の照明情報欄を更新する。例えば、コントローラ10は、あるグループの照明器具30を点灯制御すると、グループ状態情報310の該当のグループに対応する照明情報欄に点灯を設定する。また、コントローラ10は、あるグループの照明器具30を消灯制御すると、グループ状態情報310の該当のグループに対応する照明情報欄に消灯を設定する。
【0042】
図5(b)に示すように、グループ隣接情報320は、各グループに対し、通常モードか抑制モードかの情報(モード情報)、再検知時間、隣接グループが設定されている。
【0043】
隣接グループは、各グループに対して設定されている。例えば、
図5(b)に示すように、グループ1に対しては、隣接するグループ2,4,5が隣接グループとして設定されている。グループ5に対しては、周囲に隣接するグループ1,2,3,4,6,7,8,9が隣接グループとして設定されている。
【0044】
隣接(抑制モードに設定)するグループ(隣接グループ)は、上述したように、実際に隣り合って接するグループのみでもよいし、部屋のレイアウトやグループの配置上、完全に接していない場合も隣接グループに設定する場合があってもよい。
再検知時間については、後述する。
【0045】
例えば、コントローラ10は、以下のように照明制御を行う。
ユーザがワイヤレスリモコン70あるいはPC設定器80から、部屋の中のグループ1を通常モードに設定し、残りのグループ2〜9を抑制モードに設定したとする。
通常モードに設定されているグループ1は、隣接するグループ2〜9の状態に関係なく、人感センサ40が人を検知すれば無条件で点灯する。
しかし、抑制モードに設定されているグループ2〜9は、人感センサ40が人を検知しても、隣接するグループが点灯状態になっていなければ点灯しない。
【0046】
例えば、グループ5(抑制モード)が人感検知した場合、グループ1〜4、6〜9の合計8つのグループの点灯状態を確認し、全て消灯している場合には、グループ5を点灯させず、他のグループのうちひとつでも点灯しているグループがあれば、グループ5を点灯させる。
【0047】
ただし、グループ5の隣接グループ(グループ1,2,3,4,6,7,8,9)が全て消灯している場合でも、例えば、隣接グループの中のグループ2が人を検知した状態だった場合には、グループ2とグループ5を同時に点灯させる。
すなわち、グループ2は、過去に人を検知したにもかかわらず、隣接グループ(グループ1,3,4,5,6)が全て消灯状態かつ不在状態だったため、消灯状態を持続していた場合である。この場合、隣接グループとしてグループ2を登録しているグループ5が在検知した時点で、初めて人の侵入だと判断し、グループ2も点灯させる。
【0048】
以上のような、コントローラ10の制御によれば、通常モードのグループは、隣接グループが全て消灯状態の場合には、ひとつだけ点灯する状況となる。
一方、抑制モードのグループは、上述したように、隣接グループに点灯中のものがあればその隣接グループとともに点灯し、隣接グループに点灯中のものがなければ、隣接グループのうちの消灯状態かつ在状態のグループとともに点灯を開始する。したがって、抑制モードのグループは、ひとつだけが点灯開始することはない。しかし、抑制モードのグループは、点灯開始後、周りのグループが不在によって消灯し、ひとつのグループ(自己)だけが在状態で点灯しているという状況はあり得る。
【0049】
各グループを通常モードとするか、抑制モードとするかは、PC設定器80やワイヤレスリモコン70で容易に設定、変更できる。また、各グループについての隣接グループの設定についても、PC設定器80やワイヤレスリモコン70で容易に設定、変更できる。
【0050】
例えば、通常モードのように単独検知で点灯させたいは、部屋の出入り口など、単独で点灯しなければ安全上問題があるような場所を設定者(ユーザー)が予め選択できる。また、通常モードのグループはひとつとは限らず、複数のグループを選択できる。よって全グループを通常グループに設定すれば、全てのグループが単独検知で点灯し、通常の動作も実現可能となる。
【0051】
図6は、本実施の形態に係る照明制御システム500において、人感センサ40の不在検知時の保持時間のタイミングチャートを示す図である。
人感センサ40は、予め保持時間を記憶装置に記憶している。保持時間は、ユーザにより任意に設定可能である。
【0052】
図6に示すように、人感センサ40は、保持時間をカウントしていない状態で、実際に人を検知(以下、在検知という)すると、在状態となる(1)。
人感センサ40は、在状態となった後、初めて実際に人の不在を検知(以下、不在検知という)すると、在状態を維持したまま保持時間のカウントを開始する(2)。つまり、人感センサ40が保持時間をカウントするのは、実際には人が不在であるが人感センサ40は在状態を維持している期間である。
人感センサ40は、保持時間カウント中に在検知すると、保持時間をリセットする(3)。
人感センサ40は、保持時間をリセットした後、不在検知すると不在状態となる。そして、人感センサ40は、不在状態となった時から保持時間のカウントを開始する(4)。
人感センサ40は、予め記憶した保持時間をカウントした保持時間が経過した時、初めて不在状態となる(5)。
【0053】
上述のように人感センサ40は、一度在検知をすると、実際に人が不在な状態が保持時間継続しない限り、在状態を維持する。このため、コントローラ10の制御により、照明器具30は、保持時間経過後の不在状態で初めて消灯動作を行う。
【0054】
コントローラ10は、制御対象のグループの隣接グループが保持時間中であれば、隣接グループの人感センサ40は在状態であり、グループ状態情報310により在状態だと判断し、隣接グループの在検知によって点灯させる制御を行う。
保持時間は人感センサ40自身が保有し、かつ制御する。ただし、管理上、現状の保持時間データはコントローラ10も同時に保有する。
【0055】
このとき、コントローラ10は、照明器具30を、徐々に暗くなるフェード減光や消灯するまでの任意の時間だけ減光状態を保持するディレー制御および、消灯させずに任意の調光率にて減光状態を保つ残置状態に制御することができる。
【0056】
以上のように、人感センサ40の在状態/不在状態を制御することで、人の出入りが激しいような場合に、照明器具30が必要以上に点灯/消灯を繰り返してしまうことを防ぐことができる。
【0057】
図7は、本実施の形態に係るコントローラ10における通常モードのグループの照明制御動作を示すフローチャートである。
図7では、グループの配置が
図2で説明した配置であるものとし、グループ1が通常モードに設定されているものとする。
【0058】
S101において、グループ1(通常モード)は不在状態である。
S102において、コントローラ10は、グループ1において在検知が発生したか否かを判定する。コントローラ10は、グループ1に在検知が発生していないと判定した場合には、処理をS102に戻す。
【0059】
コントローラ10は、グループ1において在検知が発生したと判定した場合(S102において発生あり)、S103に処理を進めるとともに、グループ1を制御対象のグループ(制御対象照明単位グループ)とする。
S103において、コントローラ10は、グループ1の照明器具30を点灯するとともに、グループ状態情報310のグループ1の検知情報を在状態に設定する。
【0060】
S104において、コントローラ10は、グループ隣接情報320を参照し、グループ1について隣接グループが設定されているか否かを判定する。隣接グループが設定されていない場合(S104にて設定なし)、コントローラ10は、処理をS107に進め、グループ1を不在待ち状態とする。
【0061】
図5(b)に示すように、グループ1には隣接グループとしてグループ2,4,5が設定されているものとする。この場合、コントローラ10は、処理をS105に進める。
S105において、コントローラ10は、グループ状態情報310を参照し、グループ1の隣接グループ(グループ2,4,5)のなかに、検知情報が在状態であり、かつ、照明情報が消灯状態であるグループがあるか否かを処理装置により検出する。
ここで、検知情報が在状態であり、かつ、照明情報が消灯状態であるグループを仮在グループと呼ぶものとする。
【0062】
S105において、グループ1の隣接グループの中に仮在グループがないと判定された場合(S105にてなし)、コントローラ10は、処理をS107に進め、グループ1を不在待ち状態とする。
【0063】
図5(a)に示すように、検知情報が在状態であり、かつ、照明情報が消灯状態であるグループ2を仮在グループであるものとする。
この場合、コントローラ10は、S105においてグループ1の隣接グループの中に仮在グループ(グループ2)があると判定し(S105にてあり)、S106に処理を進める。
【0064】
S106において、コントローラ10は、仮在グループであるグループ2の照明器具30を点灯させる。その後、コントローラ10は、処理をS107に進め、グループ1を不在待ち状態とする。
【0065】
以上のように、本実施の形態に係るコントローラ10は、通常モードに設定されたグループ1の人感センサ40に在検知があった場合には、無条件でグループ1の照明器具30を点灯させる。通常モードのグループ1にグループ2、4、5を隣接グループとして設定されている場合、通常モードのグループ1の隣接グループが、抑制モードであり、単独の人感在検知のために消灯している場合(つまり、仮在グループの場合)には、通常モードのグループ1の在検知によって、在検知している隣接グループも点灯させる。
【0066】
図8は、本実施の形態に係るコントローラ10における抑制モードのグループの照明制御動作を示すフローチャートである。
図8では、グループの配置が
図2で説明した配置であるものとし、グループ5が抑制モードに設定されているものとする。
【0067】
S201において、グループ5(抑制モード)は不在状態である。
S202において、コントローラ10は、グループ5において在検知が発生したか否かを判定する。コントローラ10は、グループ5に在検知が発生していないと判定した場合には、処理をS202に戻す。
【0068】
コントローラ10は、グループ5において在検知が発生したと判定した場合(S202において発生あり)、S203に処理を進めるとともに、グループ5を制御対象のグループ(制御対象グループ)とする。
【0069】
S203において、コントローラ10は、グループ隣接情報320を参照し、グループ5について隣接グループが設定されているか否かを判定する。隣接グループが設定されていない場合(S203にて設定なし)、コントローラ10は、処理をS207に進める。
【0070】
S207において、コントローラ10は、グループ状態情報310のグループ5の検知情報を在状態とする。S207では、グループ5は、消灯状態であったので、検知情報が在状態であり、かつ、照明情報が消灯状態である仮在グループとなる。その後、コントローラ10は、処理をS211に進めてグループ5を不在待ち状態とする。
【0071】
図5(b)に示すように、グループ5には隣接グループとしてグループ1,2,3,4,6,7,8,9が設定されているものとする。この場合、コントローラ10は、グループ5について隣接グループが設定されていると判定し(S203にて設定あり)、処理をS204に進める。
【0072】
S204において、コントローラ10は、グループ状態情報310を参照し、グループ5の隣接グループ(グループ1,2,3,4,6,7,8,9)のなかに、照明情報が点灯状態のものがあるか否かを判定する。照明情報が点灯状態のものがあると判定した場合(S204にてあり)、コントローラ10は、処理をS206に進める。
S206において、コントローラ10は、グループ5の照明器具30を点灯させ、処理をS208に進める。
【0073】
S208において、コントローラ10は、グループ状態情報310を参照し、グループ5の隣接グループ(グループ1,2,3,4,6,7,8,9)のなかに、仮在グループがあるか否かを判定する。仮在グループがあると判定した場合、コントローラ10は、仮在グループであると判定したグループの照明器具30を点灯させ、処理をS211に進める。仮在グループがないと判定した場合、コントローラ10は、処理をS211に進める。
【0074】
S204において、照明情報が点灯状態のものがないと判定した場合(S204にてなし)、コントローラ10は、処理をS205に進める。
S205において、コントローラ10は、グループ状態情報310を参照し、グループ5の隣接グループ(グループ1,2,3,4,6,7,8,9)のなかに、仮在グループがあるか否かを判定する。
【0075】
S205において仮在グループがないと判定した場合、コントローラ10は、グループ状態情報310のグループ5を仮在状態(すなわち、検知情報を在状態、かつ、照明情報を消灯状態)に設定する(S209)。その後、コントローラ10は、S211に処理を進める。
【0076】
S205において仮在グループがあると判定した場合、コントローラ10は、処理をS210に進める。
S210において、コントローラ10は、グループ5の照明器具30と、S205で仮在状態と判定したグループ(
図7ではグループ2)の照明器具30を、ともに点灯させる。その後、コントローラ10は、S211に処理を進める。
【0077】
以上のように、本実施の形態に係るコントローラ10は、抑制モードに設定されたグループ5の人感センサ40に在検知があった場合には、隣接グループとして設定されているグループ1〜4、6〜9のうちひとつでも点灯状態のグループがあれば、グループ5を点灯させる。
また、グループ5の隣接グループが全て消灯状態であった場合でも、例えば、グループ2が在検知状態であれば、グループ5を点灯させ、さらにグループ2も点灯させる。
また、隣接グループが全て消灯状態かつ不在状態だった場合や、隣接グループが設定されていない場合は、グループ5は点灯させず、仮在状態とする。グループ5が仮在状態になれば、その後にグループ5を隣接グループとしているグループ1〜4、6〜9のうちのいずれかが在検知した時に、グループ5はそのグループの仮在状態の隣接グループとして検出され、点灯条件として判断され、グループ5も点灯状態になる。
【0078】
本実施の形態に係る照明制御システムは、複数の照明器具と、この照明器具の点灯制御および機能設定を行うための命令信号を送信するコントローラと、照明器具と信号線により接続され前記コントローラから送信された命令信号を受信するとともに信号線を介して照明器具に出力する複数の通信ユニットとを備える。さらに、照明制御システムは、通信ユニットと信号線で接続され、関連付けた照明器具を点滅制御するために、コントローラに操作情報を発信する壁スイッチと、該当する範囲の照度値を検知してコントローラに照度情報を発信する照度センサと、検知エリアに人が侵入したことを検知し、コントローラの検知情報を発信する人感センサとを備える。
照明制御システムは、人感センサが人を検知した時に、グループに割り付けられた照明器具を無条件で点灯させる通常モードと、隣接するグループの点灯/消灯状態によって照明器具を点灯させるかを決定する抑制モードを設け、抑制モードの場合、隣接するグループが点灯している時には、検知した人感センサグループを点灯させ、隣接するグループが消灯している時は、人の侵入以外のノイズ等が原因で人感センサが誤動作したと判定して点灯させない。ただし、照明制御システムは、抑制モードの人感センサが人を検知した時、隣接するグループが全て消灯状態であっても、在検知状態になっているグループがあれば、人の侵入だと判断して点灯させ、消灯状態且つ在検知状態になっていた隣接グループも同時に点灯させる。
【0079】
ここで、通常モードのグループに対して隣接グループの登録なしという設定もあり得るものとする。この場合、グループ隣接情報320の対応する隣接グループの欄には、何も設定されない。このようなグループは、グループ単独の判断により照明制御がされる。抑制モードで隣接グループ登録なしにすると、グループ自身の在検知で点灯できない状況になるが、仮在状態となり、そのグループを隣接グループに登録している他のグループがあれば、在検知時に仮在状態のグループを点灯させることができる。
【0080】
また、焦電センサが検知した時の出力波形については、人体以外のノイズを検知した時の波形が、人体の動作を検出した時の波形よりも比較的短時間であることから、波形の長さによって、人体とそれ以外の区別をつけられる。しかし、この場合、人体を検知してから、照明器具を点灯するまでの動作時間が長くなってしまう。本実施の形態に係る照明制御システムによれば、短い波形でも検出する簡単な人感センサを使用して、コントローラの制御により、人体とそれ以外の区別を行うことができる。
【0081】
本実施の形態に係る照明制御システム(照明制御装置)によれば、コントローラの制御により人感センサの誤検出を回避しているため、高コスト部品を追加することなくソフトウェアで対策することが可能となる。
また、本実施の形態に係る照明制御システム(照明制御装置)によれば、ソフトウェアで対策することが可能となるので、人感センサの設置場所を制限することなく、照明器具の設計の自由度を向上させることができる。
【0082】
実施の形態2.
実施の形態2について
図9を用いて説明する。
図9は、本実施の形態に係るコントローラ10の照明制御動作(再検知後点灯制御動作)を示すフローチャートである。
なお、実施の形態1と共通する構成には、同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0083】
まず、本実施の形態に係るコントローラ10の照明制御動作(再検知後点灯制御動作)の概略を説明する。
本実施の形態では、例えば、抑制モードに設定されたグループが、単独で点灯している状態を想定する。抑制モードのグループが単独で点灯している状況は、例えば、隣接する複数の抑制モードのグループが点灯している状態で、そのうちひとつのグループのみ在検知を継続して点灯を継続し、他のグループが不在状態で消灯する場合が想定される。
実施の形態1で説明したように、各グループは、通常モード、抑制モードに関わらず、一度在検知して点灯している場合は、周りのグループが全て不在、消灯していても、在検知が続く限り、単独点灯を続けることとなる。
【0084】
抑制モードのグループ(以下、該当グループとする)が単独で点灯している状況で、人感センサ40の直下にいる作業者が、例えば、保持時間以上の間静止状態であった場合に、人感センサ40は不在検知し、コントローラ10は、該当グループの照明器具30の消灯動作をする。その後、作業者が動作し、人感センサ40が在検知しても隣接グループが不在状態かつ消灯状態になっているため、該当グループを点灯させることができなくなる。
【0085】
このような状況を回避するため、コントローラ10は、単独で点灯している抑制モードのグループを消灯させた後、ある一定時間(再検知時間)以内に再び在検知した場合には、単独であっても点灯させるように制御する。このような制御を、再検知点灯制御と呼ぶものとする。
図5(b)に示すように、グループ隣接情報320には、グループ毎に再検知時間が設定されている。
再検知時間については、グループ毎に設定することができ、PC設定器80やワイヤレスリモコン70により、ユーザが容易に設定、変更することができる。
【0086】
次に、
図9を用いて、本実施の形態に係るコントローラ10の再検知点灯制御動作について説明する。
【0087】
S301において、グループ5は、単独で在状態かつ点灯状態であるものとする。すなわち、グループ5以外のグループは、全て不在状態かつ消灯状態であるものとする。
S302において、グループ5の人感センサ40が不在検知するが、保持時間以内のため保持時間のカウントを開始する。ここでは、例えば、グループ5の単位エリアにおいて、作業者が動作を停止して、人感センサ40が不在検知してしまった場合等を想定する。
【0088】
S303において、グループ5の人感センサ40が保持時間の経過後に不在状態となり、コントローラ10は、グループ5の照明器具30を消灯させる。ここでは、例えば、グループ5の単位エリアにおいて、作業者が居るにもかかわらず、照明器具30が消灯してしまう場合を想定する。
【0089】
S304において、グループ5の人感センサ40が在検知し、グループ5は在状態となる。ここでは、例えば、グループ5の単位エリアにおいて、作業者が動作を開始したことにより、人感センサ40が在検知した場合を想定する。
【0090】
S304aにおいて、コントローラ10は、グループ状態情報310を参照し、グループ5以外のグループが全て不在状態かつ消灯状態であるか否かを判定する。
S304aにおいて、コントローラ10は、グループ5以外のグループが全て不在状態かつ消灯状態であると判定した場合(S304aにてYES)、S305に処理を進める。
【0091】
S304aにおいて、コントローラ10は、グループ5以外のグループの中に不在状態かつ消灯状態でないものがあると判定した場合(S304aにてNO)、コントローラ10は、
図8のS203に処理を進める。
【0092】
S305において、コントローラ10は、グループ隣接情報320を参照し、グループ5の再検知時間を抽出する。そして、S304においてグループ5が在状態となった時から再検知時間が経過したか否かを判定する。
S305において、再検知時間が経過したと判定した場合(S305にて経過後)、コントローラ10は、S306に処理を進める。
S306において、コントローラ10は、グループ状態情報310のグループ5を仮在グループに設定し、処理をS308に進め、グループ5を不在待ち状態とする。
【0093】
S305において、再検知時間が経過していないと判定した場合(S305にて経過前)、コントローラ10は、S307に処理を進める。
S307において、コントローラ10は、グループ5の照明器具30を点灯させるとともに、グループ状態情報310のグループ5を点灯状態に設定し、処理をS308に進め、グループ5を不在待ち状態とする。
以上で、
図9の再検知点灯動作についての説明を終わる。
【0094】
図10は、本実施の形態に係るコントローラ10において、再検知点灯動作と隣接グループの検知動作とを組み合わせた動作を示すフローチャートである。
【0095】
図10に示すように、グループ5の在検知が発生すると(S402にて発生あり)、コントローラ10は、グループ5が前回消灯してからある一定時間(再検知時間)が経過しているかを判別する(S403)。経過前の場合には、コントローラ10はグループ5を点灯させる(S405)。S402〜S405は、
図9のS304〜S306と同様の処理である。
その後、コントローラ10は、グループ5の隣接グループの中で、以前に単独検出したために点灯しなかった仮在状態のグループがあれば、グループ5と同時にそのグループも点灯させる(S406)。その後、コントローラ10は、S414に処理を進め、グループ5を不在待ち状態とする。
【0096】
グループ5の在検知が再検知時間を経過した後だった場合には(S403にて経過後)、コントローラ10はグループ5の隣接グループが設定されているか否かを判定する(S404)。隣接グループの設定がない場合(S404にて設定なし)、コントローラ10は、グループ5を仮在状態とする(S410)。
【0097】
隣接グループの設定がある場合(S404にて設定あり)、コントローラ10は、グループ5を仮在状態とする(S410)。
S407に処理を進める。
【0098】
S407〜S409、S411〜S413は、
図8のS204〜S206、S208〜S210の処理と同様であるので、以下に簡単に説明する。
グループ5の隣接グループの中に点灯状態のグループがあれば(S407にてあり)、グループ5を点灯させ(S409)、さらに隣接グループの中に仮在状態のグループがある場合には、仮在状態のグループも同時に点灯させる(S411)。
また、グループ5の隣接グループが全て消灯している場合は(S407でなし)、さらに隣接グループの中に仮在状態があるか否かを判別し(S408)、すべてが不在状態の場合は(S408で不在)、グループ5を仮在状態とする(S412)。例えばグループ2が仮在状態だった場合には(S408でグループ2が仮在状態)、グループ2とグループ5を同時に点灯させる(S413)。
【0099】
以上のように、
図10に示す再検知点灯動作と隣接グループの検知動作とを組み合わせた制御によれば、隣接グループが全て消灯状態かつ不在状態だった場合でも、例えば、以前にグループ1が点灯し、不在検知後に消灯してから経過している時間が、グループ1に設定されている再検知時間よりも短い場合はグループ1を点灯させる。再検知時間よりも長い時間が経過している場合は、点灯させずに仮在状態となるので、実際には人がいるのに点灯しないという誤動作を防ぐことができる。
【0100】
本実施の形態に係るコントローラ10の制御によれば、人を検知して点灯しているグループの人感センサが人の不在を検知し、消灯状態になった後でも一定時間以内に再び同じグループの人感センサが人を検知した場合には、該当するグループを単独で点灯させるので、実際には人がいるのに点灯しないという誤動作を防ぐことができる。
【0101】
実施の形態3.
図11は、本実施の形態に係る照明制御管理システム600を示すブロック構成図である。
実施の形態1と共通する構成には、同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0102】
照明制御管理システム600は、実施の形態1に示した照明制御システム500に加え、コントローラ10の上位側に、有線接続されたゲートウェイ90、中央管理装置100を設置して構成されている。
【0103】
ゲートウェイ90は、コントローラ10と有線シリアル通信で接続される。ゲートウェイ90は、Ethernet(登録商標)で構成される上位システムとの間のゲートウェイ機能を有する。ゲートウェイ90は、複数のコントローラ10が接続される有線シリアル通信とEthernet(登録商標)の変換機能を有し、データの送受信を行う。
【0104】
中央管理装置100は、複数の照明制御システム500を接続することができる。中央管理装置100は、PCや液晶画面を備え、通信ユニット20より下位に位置するシステムの設定、照明制御システム500の制御状態を管理する複数のコントローラ10等を一括制御する。
中央管理装置100のインターフェースは、例えば、イーサネット(登録商標)であり、空調機器等の他の設備機器と連動することが可能である。
【0105】
本実施の形態に係る照明制御管理システム600では、実施の形態1で説明した通信シーケンスを利用し、さらに上位に構成された上位システムにおいて、操作画面による操作、状態モニタを行うことができ、実施の形態1でワイヤレスリモコン7やPC設定器80で実施していた照明器具の調光制御、状態モニタ、データ設定(モード情報設定、隣接グループ設定、再検知時間の設定等)を上位システムから実施することができる。
【0106】
実施の形態4.
図12は、実施の形態4に係る照明制御管理システム600aを示すブロック構成図である。
図12は、実施の形態3で説明した
図11に対応する図であり、実施の形態1〜3と共通する構成には、同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0107】
図12に示すように、本実施の形態に係る照明制御システム500aでは、1つのグループ(グループAとする)において、コントローラ10と通信ユニット20が一体型となり、通信ユニット20の機能をコントローラ10aに搭載したコントローラ10aを備える。
コントローラ10aは、機器(照明器具30、人感センサ40、照度センサ50、壁スイッチ60等)と直接通信するとともに、上位システムとも通信する。
【0108】
本実施の形態に係る照明制御システム500aによれば、よい簡単な構成でシステムを構築することができる。
【0109】
以上のように、実施の形態1〜4に係る照明制御システム及び照明制御装置によれば、焦電素子のみを搭載した安価な人感センサで、親機であるコントローラの制御内容によって、誤動作を回避することができる。人感センサ素子のポップコーンノイズや、外来ノイズの影響を受けて、人感センサが誤動作(人の存在を検知していないにもかかわらず検知信号を発信)する不具合の対策として、コントローラが管理している隣接グループの状態から、実際の人の存在か、ノイズによる影響かを判別し、人の存在の時のみ、正常動作させることができる。このように、高コスト部品を追加することなくソフトウェアで対策することが有効である。
【0110】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態の2つを組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。