【文献】
ハンディータイプの電子マネー決済端末を販売開始,[online],日本電気株式会社,2011年 3月 7日,[平成28年2月8日検索],URL,http://www.nec.co.jp/press/ja/1103/0704.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0019】
図1は、本発明の「優待情報管理システム」である例えば、クーポン管理システム1を示す概略図である。
図1に示す「クーポン管理システム1」は、特定場所である例えば、店舗等が提供した優待情報である例えば、クーポンを使用して利用者が店舗を利用し、非現金支払手段である例えば、クレジットカードや電子マネーカードを用いて支払いをすると、自動的にかかるクーポン内容、例えば、20%割引を実行し、かかる情報をクレジットカード会社等の非現金支払手段管理部である例えば、クレジット会社サーバ等に送信等するシステムである。
具体的には、例えば、個人(甲)は、
図1に示す「ハンバーガーショップA」、「ワインバーB」そして「イタリアンレストランC」の会員となり、会員の特典である例えば、割引クーポンを取得するが、以下、詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、クーポン管理システム1は、個人の利用者(甲)が所持する「携帯端末」である例えば、「携帯用個人会員端末10」を含んでいる。この「携帯用個人会員端末10」としては、小型の各種携帯用端末装置が含まれる。
また、この個人の利用者(甲)は、利用する「クレジットカード(V)2a」等や「電子マネーカード(X)3a」等を所持する。
【0021】
このうち、「クレジットカード(V)2a」は、利用できる加盟店で、商品の購入に際しクレジットカードを提示すると、一旦、クレジットカード会社が加盟店への支払いを肩代わりし、後でカード利用者へ代金を請求する仕組みで使用されるカードである。
また「電子マネーカード(X)3a」は、現金紙幣や硬貨を介さずにカード等の電子媒体に現金に代わる金額情報が蓄積され、その中から決済が行われる決済手段で使用されるカードである。
いずれも店舗等における支払い時に現金紙幣等の支払いを行わない点で共通し、利用者が財布等に現金紙幣等を入れて持ち歩かなくても支払い等が可能であるため、極めて使い易いカードとなっている。
【0022】
また、携帯用個人会員端末10には、インターネット6を介して「管理サーバ50」等と通信するための「携帯側通信装置11」、各種情報を表示する「携帯側ディスプレイ12」、各種情報を入力する「携帯側入力装置13」が備わっている他、当該携帯用個人会員端末10の位置を測位する「GPS(Global Positioning System)装置14」も備わっている。
【0023】
一方、利用者(甲)が利用する「ハンバーガーショップA」には、「クレジットカード(V)2a」等及び「電子マネーカード(X)3a」等の双方の情報を取得することができる店舗端末装置30が1台配置されている。
すなわち、「ハンバーガーショップA」は、1台の店舗端末装置30を配置することで、「クレジットカード(V)2a」等及び「電子マネーカード(X)3a」の双方の情報を取得し、処理することができる。
【0024】
したがって、「ハンバーガーショップA」等の店舗は、「クレジットカード(V)2a」と「電子マネーカード(X)3a」のそれぞれの情報を取得する別個の装置を配置する必要がなく、一つで兼用の店舗端末装置30を配置するだけで、クレジットカード及び電子マネーカードの顧客に対応可能であるので、極めて使い易い装置となっている。
【0025】
図1の「ハンバーガーショップA」の「店舗端末装置30」で取得された「クレジットカード(V)2a」等及び/又は「電子マネーカード(X)3a」の双方、又は一方の情報は、インターネット6を介して、後述する「優待情報管理装置」である例えば、「管理サーバ50」へ送信され、その後、「クレジットカード会社サーバ4」や「電子マネー会社サーバ5」へ情報が送信され、その「承認」を得た後、決済が完了する行構成となっている。これらの詳細な構成は後述する。
【0026】
ところで、
図1の「ハンバーガーショップA」に配置される「店舗端末装置30」は、図示するように、「クレジットカード(V)2a」等のカード情報を取得する「カード情報取得装置31」、各種情報を表示する「店舗端末側ディスプレイ32」、各種情報を外部から入力するための「店舗端末側情報入力装置33」、そして、取得した情報を「管理サーバ50」等に送信するための「店舗端末側通信装置34」等を有している。
【0027】
また、「店舗端末装置30」には、図示するように情報を印刷する「プリンタ35」が接続されている。
また、
図1の「ハンバーガーショップA」には、コンピュータ等である「ハンバーガ−ショップA管理用端末36」が配置され、インターネット6を介して、「管理サーバ50と通信可能な構成となっている。
この「ハンバーガ−ショップA管理用端末36」は、「管理サーバ50」へ管理上の情報を送信し、「管理サーバ50」からクーポンの履歴情報を取得するために配置されている。この詳細な構成等については、後述する。
また、この「ハンバーガ−ショップA管理用端末36」は、「発行元管理部」の一例となっている。
【0028】
なお、
図1に示すように、「ワインバーB」や「イタリアンレストランC」についても、「ハンバーガーショップA」と同様に、店舗端末装置300、400、プリンタ305、405が、それぞれ配置されている。また、「ワインバーB」や「イタリアンレストランC」には、それぞれ、コンピュータ等である「ワインバーB管理用端末306」及び「イタリアンレストランC管理用端末406」が配置されている。
【0029】
ところで、
図1の「携帯用個人会員端末10」「店舗端末装置30」等、「ハンバーガーショップA管理用端末36」等、「管理サーバ50」、「クレジットカード会社サーバ4」及び「電子マネー会社サーバ5」等は、コンピュータ等を有している。このコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、例えばバス等を介して配置されている。
【0030】
図2は、
図1の「管理サーバ50」の主な構成等を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、「管理サーバ50」は、「管理サーバ制御部51」を有すると共に、「管理サーバ制御部51」は、インターネット6を介して「店舗端末装置30」等と通信するための「管理サーバ側通信装置52」、各種情報を表示するための「管理サーバ側ディスプレイ53」及び各種情報を入力するための「管理サーバ側入力装置54」等を制御する構成となっている。
【0031】
また、「管理サーバ制御部51」は、
図2の「第1記憶部60」、「第2記憶部70」、「第3記憶部80」及び「第4記憶部90」等も制御する構成となっている。
図3は、
図2の「第1記憶部60」の主な構成等を示す概略ブロック図であり、
図4は、
図2の「第2記憶部70」の主な構成等を示す概略ブロック図である。
図5は、
図2の「第3記憶部80」の主な構成等を示す概略ブロック図であり、
図6は、
図2の「第4記憶部90」の主な構成等を示す概略ブロック図である。これらの具体的な構成等については後述する。
【0032】
(提携先会社情報登録工程)
図7は、提携先会社情報登録工程を示す概略フローチャートである。これは、提携先会社、例えば、
図1のハンバーガーショップA等が、自己の情報を「管理サーバ50」に登録するための工程である。
具体的には、
図7のST1に示すように、提携先会社(例えば、
図1の「ハンバーガーショップA」等)は、自己の「会社名称(例えば、「ハンバーガーショップA等)」、「クーポン内容(例えば、100円割引等)」、そのクーポンが適用される「店舗(店舗端末番号0101等)」、「店舗の位置情報(北緯・・・度、東経・・・度等)」及び自社が保有する「個人会員ID情報(01abcd等)」を「管理サーバ50」の「提携先会社関連情報61」に登録する。
この「個人会員ID情報」は、自社の「ハンバーガーショップA」の会員である顧客各自に付与している識別番号となっている。また、クーポンが適用される店舗情報を登録するときは、店舗に配置されている「店舗端末装置30」の「端末番号0101等」を登録する。
【0033】
図8は、
図3に示す「提携先会社関連情報記憶部61」の「提携先会社関連情報61a」を示す概略説明図である。
図8に示すように、提携先会社名称(提携先会社番号)として、例えば、「ハンバーガーショップA(01)」と登録し、クーポン内容/店舗端末番号(位置情報)として、例えば、「100円割引/0101(北緯・・・、東経・・・)」と登録される。
また、自社の個人会員IDとして、例えば、「01abcd」と登録される。
【0034】
ST1で、これらの情報が入力されると提携先会社情報登録工程が終了し、提携先会社からの情報入力が一旦、終了する。
【0035】
(提携先会社の個人会員の登録等工程)
図9乃至
図11は、「提携先会社の個人会員の登録等工程」を示す概略フローチャートである。
この工程では、「提携先会社の個人会員」等として登録されている、すなわち、
図8の「個人会員ID」を有する会員が自己の情報を登録する工程となる。
具体的には、ST11で「提携先会社(ハンバーガーショップA等)の個人会員(甲等)が、
図1の自己の「携帯用個人会員端末10」から「管理サーバ50」にアクセスする。
【0036】
次いで、ST12では、「携帯用個人会員端末10」の「携帯側入力装置13」で提携先会社(ハンバーガーショップA等)の個人会員ID(01abcd等)を入力し、「管理サーバ50」へ送信する。
【0037】
次いで、ST13へ進む。ST13では、入力された「個人会員ID(01abcd等)」が,
図8の「提携先会社関連情報61a」に含まれているか否かを判断する。具体的には、
図3の「個人会員ID判断処理部(プログラム)62」が判断する。
【0038】
ST13で、入力された「個人会員ID(01abcd等)」が,
図8の「提携先会社関連情報61a」に含まれていると判断されたときは、ST14へ進む。
ST14では、「携帯用個人会員端末10」の「携帯側ディスプレイ12」に「新規登録」「情報変更」「退会」を選択するメニュー画面が表示される。
図12は、ST14で表示される画面例を示す概略図である。
ST14では、具体的には、
図12で示すように、「新規登録」「情報変更」「退会」を選択するメニュー画面が表示される。
【0039】
次いで、ST15へ進む。ST15では、「携帯用個人会員端末10」の「端末側入力装置13」を操作して、例えば、「新規登録」を選択する。
【0040】
すると、ST16へ進む。ST16では、「携帯用個人会員端末10」の「携帯側ディスプレイ12」に、当該会員甲が「個人会員ID(01abcd等)」と共に使用する「クレジットカード(V)2a」の識別情報である例えば、「クレジットカード番号(例えば、1234)」及び「電子マネーカード(X)3a」の「電子マネーID番号(9101)」等の入力画面が表示される。その後、当該会員甲が、入力処理を行う。
【0041】
その後、ST17へ進む、ST17では、「管理サーバ50」の
図3に示す「個人会員ID関連情報生成処理部(プログラム)64」が動作し、入力された「クレジットカード番号(1234)」及び「電子マネーID番号(9101)」を入力された「個人会員ID(01abcd等)」と関連付けて「個人会員ID関連情報記憶部65」に記憶する。
図13は、「個人会員ID関連情報記憶部65」の「個人会員ID関連情報65a」を示す概略図である。
図13に示すように、「クレジットカード番号(1234)」及び「電子マネーID番号(9101)」は、「個人会員ID(01abcd等)」と関連付けて登録される。
【0042】
次いで、ST18へ進む。ST18では、「携帯側ディスプレイ12」に「クーポン登録/照会」画面が表示される。
次いで、
図10のST19へ進む。ST19では、「携帯側入力装置13」で表示された「クーポン登録」が選択されたか否かが判断され、「クーポン登録」が選択されたときは、ST20へ進む。
ST20では、「管理サーバ50」の
図3の「利用可能クーポン内容提示処理部(プログラム)66」が動作して、「提携先会社関連情報記憶部61」及び「個人会員ID情報記憶部62」を参照し、当該個人会員ID(01abcd等)で利用可能な「クーポン内容」の一覧を「携帯側ディスプレイ12」に表示する。
【0043】
例えば、「ハンバーガーショップA」については「100円割引」「20%割引」、「ワインバーB」については「10%割引」「20%割引」、
「イタリアンレストランC」については、「1500円割引」「ランチ10%割引」「日曜日15%割引」のデータを表示する。
【0044】
次いで、個人(甲)が、「携帯側入力装置13」を操作して、利用可能なクーポンを選択したか否かが「管理サーバ50」で判断され、利用可能なクーポンのいずれかが選択されたときは、ST22へ進む。
ST22では、「管理サーバ50」の
図3に示す「紐付けクーポン登録処理部(プログラム)67」が動作して、選択された「クーポン内容」を
図13の「個人会員ID関連情報65a」の「紐付けクーポン内容」の欄に登録する。
【0045】
例えば、「ハンバーガーショップA」については「100円割引」「20%割引」、「ワインバーB」については「10%割引」「20%割引」、
「イタリアンレストランC」については、「1500円割引」「ランチ10%割引」が選択されると、これらが「紐付けクーポン内容」に登録される。
したがって、この「個人会員ID関連情報65a」で、個人会員ID(011bcd等)と、「クレジットカード(V)2a」の「クレジットカード番号(1234)」等及び「電子マネーカード(X)3a」の「電子マネーID番号(9101)」とが紐付けられると共に、これらの情報と、選択した「クーポン内容(100円割引等)」も紐付けられることになる。
【0046】
次いで、ST23へ進む。ST23では、個人(甲)が、「携帯側入力装置13」を操作して、「クーポン照会」を選択したか否かが判断される。すなわち、個人(甲)が、自己が「管理サーバ50」に登録している「クーポン内容」を確認したいときに選択される。
ST23で、「クーポン照会」が選択されたときは、ST24へ進む。ST24では、「携帯用個人会員端末10」の「携帯側ディスプレイ12」にクーポン照会を希望する「個人会員ID」の入力画面が表示される。
【0047】
次いで、ST25へ進む。ST25では、「携帯側入力装置13」でクーポン照会を希望する「個人会員ID」が入力される。例えば、個人会員ID(01abcd「ハンバーガーショップA」)、(02abcd「ワインバーB」)、(03abcd「イタリアンレストランC」)が入力される。
【0048】
次いで、ST26へ進む。ST26では、「管理サーバ50」の
図4に示す「クーポン内容表示処理部(プログラム)71」は入力された「個人会員ID(01abcd「ハンバーガーショップA」)、(02abcd「ワインバーB」)、(03abcd「イタリアンレストランC」)」に基づき、「個人会員ID関連情報記憶部65」を参照し、当該「個人会員ID(01abcd等)」と紐付けられている「紐付けクーポン内容」を取得する。
また、「提携先会社関連情報記憶部61」を参照し、当該「個人会員ID(01abcd等)」と紐付け可能で、未だ紐付けされていない「登録可能なクーポン内容」を取得し、「携帯側ディスプレイ12」に表示する。
【0049】
図14は、ST26で「携帯側ディスプレイ12」に表示される「クーポン照会」表示画面例を示す概略説明図である。
図14に示すように、例えば、「ハンバーガーショップA」の「個人会員ID(01abcd)」の「登録済みクーポン内容」が「100円割引」と「20%割引」で「登録可能なクーポン内容はなしであるが、「イタリアンレストランC」の「個人会員ID(03abcd)の「登録済みクーポン内容」は「1500円割引」と「ランチ10%割引」で、「登録可能なクーポン内容」が「日曜日15%割引」である等が表示される。
したがって、利用者は、自己が登録している「クーポン内容」とこれから登録可能な「クーポン内容」を明確に把握することができる。
【0050】
次いで、ST27へ進む。ST27では、利用者が、「携帯側入力装置13」を操作して、
図14で示す登録可能な「クーポン内容」の登録希望信号を入力したか否かを「管理サーバ50」が判断する。
次いで、ST28へ進む。ST28では、選択された登録可能な「クーポン内容」を
図13の「個人会員ID関連情報65a」の「紐付けクーポン内容」の欄に登録する。
以上で、個人会員である甲による「管理サーバ50」に対する情報入力等が終了する。
【0051】
(本クーポン管理システムの利用例)
図15乃至
図17は、本クーポン管理システム1の利用例を示す概略フローチャートである。
この工程では、既に自己の「個人会員ID」等を「管理サーバ50」に登録している個人(甲)が、実際に「ハンバーガーショップA」等を利用する工程を説明する。
先ず、個人(甲)は、
図1の「ハンバーガーショップA」を訪れ、「ハンバーガー」を「800円」で購入する。その代金の支払いで、自己の「電子マネーカード(X)3a」を店員に示す。
その後、ST31へ進む。ST31では、店員が「店舗端末装置30」の「カード情報取得装置31」に「電子マネーカード(X)3a(番号9101)」のデータ及び代金800円のデータを入力する。
【0052】
次いで、ST32へ進む。ST32では、「店舗端末装置30」は、取得した「電子マネーカード(X)3a(番号9101)」のデータ及び代金800円のデータを当該「店舗端末装置30」の「端末番号0101」と共にインターネット6を介して「管理サーバ50」へ送信する。
【0053】
次いで、ST33へ進む。ST33では、「管理装置50」は、受信した「電子マネーカード(X)3a(番号9101)」のデータ及び代金800円のデータを「端末番号0101」と共に
図4の「受信情報記憶部72」に記憶させる。
この「受信情報記憶部72」において、「電子マネーカード(X)3a(番号9101)」、代金800円のデータ及び「端末番号0101」は相互に関連付けて記憶される。
【0054】
次いで、ST34へ進む。ST34では、「管理サーバ50」の「利用店等情報生成部(プログラム)73」が動作し、「受信情報記憶部72」と「提携先会社関連情報61」を参照し、「受信情報記憶部72」の「端末番号0101」が既登録であるか否かを判断する。
すなわち、本店舗が「提携先会社」の店舗であるか否かを判断する。
【0055】
ST35で、当該「端末番号0101」が既登録であるときは、ST36へ進む。ST36では、「利用店等情報生成部(プログラム)73」が動作し、当該「端末番号0101」の「提携先会社(番号)」を特定して、当該提携先会社情報(番号)、「ハンバーガーショップA(01)」を
図4の「利用店等情報記憶部74」に記憶させる。
【0056】
次いで、ST37へ進む。ST37では、「管理サーバ50」の「当該適用クーポン内容情報生成部(プログラム)75」が動作し、「利用店等情報記憶部74」と「個人会員ID関連情報65a」を参照し、「利用店等情報記憶部74」と「電子マネーカード(X)3a(番号9101)」に基づき、「個人会員ID(ハンバーガーショップAの個人会員ID(01abcd)」を特定し、紐付けられているクーポン内容(例えば、「100円割引」
「20%割引」のデータを取得し、「当該適用クーポン内容情報記憶部81」に記憶する。
したがって、これにより、当該個人会員ID(01abcd)と予め個人(甲)によって紐付けられているクーポン内容(「100円割引」
「20%割引」)と特定することができる。
【0057】
次いで、ST38へ進む。ST38では、「管理サーバ50」は、「ハンバーガーショップA」の「店舗端末装置30」に「当該適用クーポン内容情報記憶部81」のデータ、「100円
割引」及び「20%割引」を送信し、「店舗端末装置30」は「店舗端末側ディスプレイ12」にこれらデータを表示させる。
【0058】
次いで、「ハンバーガーショップA」の店員等は、「店舗端末側ディスプレイ12」に表示された「100円
割引」及び「20%割引」を視認し、顧客である個人(甲)に、いずれを選択するか尋ね、その回答に従い、「店舗端末側情報入力装置33」を操作して、例えば、「20%割引」を選択する。
そこで、
図16のST39へ進む。ST39では、「クーポン内容」が選択されたか否かを判断し、上述のように、「20%割引」が選択されると、ST40へ進む。
【0059】
ST40では、「店舗端末装置30」が、選択されたクーポン内容である「被選択クーポン内容(20%割引)」データを「管理サーバ50」へ送信し、「管理サーバ50」は「被選択クーポン内容(20%割引)」データを「受信情報記憶部82」に記憶する。
【0060】
次いで、ST41では、
図5の「クーポン内容処理部(プログラム)83」が動作し、「受信情報記憶部72」の「代金800円」に「20%割引」処理をした「適用後情報」である例えば、請求額情報(640円)を「請求額情報記憶部84」に記憶すると共に「受信情報記憶部82」の「電子マネーカード(X)3a(番号0101)」データから「電子マネーカード会社(X)」を特定して、「請求額情報」と関連付けて「請求額記憶部84」に記憶させる。
【0061】
次いで、ST42へ進む。ST42では、「管理サーバ50」は、「請求額情報記憶部84」の請求額情報(640円)を、関連付けられている「提携際会社(「電子マネーカード会社(X))」のサーバである「電子マネー会社サーバ5」へ送信する。
【0062】
次いで、ST43へ進む。ST43では、上述の「電子マネー会社サーバ5」から「承認」情報を取得したか否かを判断し、「承認」情報を取得した場合は、ST44へ進む。
【0063】
ST44では、「管理サーバ50」から「取引伝票情報」(「支払手段(電子マネーカード(X))」「利用金額(800円)」「割引金額(160円)」「割引後金額(640円)」「利用クーポン(ハンバーガーショップAの20%割引)」を「店舗端末装置30」へ送信する。
【0064】
このように本実施の形態では、個人(甲)は、クーポンを利用する際に、会員カードやクーポン券等を持参することなく、「クレジットカード(V)2a」又は「電子マネーカード(X)3a」を持参するだけで、クーポンの利用をすることができ、利用者である個人(甲)にとって、極めて使い易いシステムとなっている。
【0065】
次いで、ST45へ進む。ST45では、「管理サーバ50」は、「受信情報記憶部82」の「被選択クーポン内容(20%割引)」を、その利用時間、個人会員ID(01abcd)と共に「提携先会社(ハンバーガー
ショップA)」の「ハンバーガーショップA管理端末36」に送信する。
したがって、「受信情報記憶部82」内の「被選択クーポン内容(20%割引)」等が「優待情報の使用履歴情報」の一例となっている。
このような工程を経ることにより、提携先会社の「ハンバーガーショップA」は、自社が発行したクーポンの利用状況の情報を正確に取得することができ、その後の営業展開等の参考とすることができる。
【0066】
次いで、ST46へ進む。ST46では、「ハンバーガーショップA」の「プリンタ35」で「取引伝票情報」を出力し、店員等は、この「取引伝票情報」を顧客である個人(甲)に渡すことで、この個人(甲)は、自己の取引の明細を詳細に知ることができる。
【0067】
(付近のクーポン利用可能店舗検索工程)
図18乃至
図19は、「付近のクーポン利用可能店舗検索工程」を示す概略フローチャートである。
本工程では、利用者である個人(甲)が有するクーポンの店舗等が現在位置の付近に存在するか否かを検索するサービスを提供するものである。
初めに、ST51で、「携帯用個人会員端末10」から「管理サーバ50」の「付近クーポン利用可能店舗サービス」へアクセスする。
【0068】
次いで、ST52へ進む。ST52では、会員登録している「提携先会社」の「個人会員ID(例えば、「ハンバーガーショップA」の番号(01abcd)、「ワインバーB」の番号(02abcd)、「イタリアンレストランC」番号(03abcd)」)を「携帯用個人会員端末10」から「管理サーバ50」へ送信する。
【0069】
次いで、ST53へ進む。ST53では、「管理装置50」の
図5に示す「問い合わせ情報判断処理部(プログラム)85」が動作し、「個人会員ID関連情報記憶部65」を参照して、当該「個人会員ID」が登録されているか否かを判断し、登録されているときは、当該「個人会員ID」を
図5に示す「問い合わせ情報記憶部86」に記憶させる(ST54)。
【0070】
次いで、ST55へ進む。ST55では、「管理サーバ50」が、「携帯用個人会員端末10」に「現在位置情報」を要求する。
【0071】
次いで、ST56へ進む。ST56では、「携帯用個人会員端末10」の「GPS(Global Positioning System)装置14」で、現在位置を測位し、「第2の位置情報」である例えば、現在位置情報を「管理サーバ50」へ送信する。
【0072】
次いで、ST57へ進む。ST57では、「管理サーバ50」は、受信した「携帯用個人会員端末10」の現在位置情報を
図5の「問い合わせ情報記憶部86」に、当該「個人会員ID」と関連付けて記憶させる。
この工程で、「管理サーバ50」は、問い合わせがあった「個人会員ID」と、その現在位置情報を取得することができる。
【0073】
次いで、
図19のST58へ進む。ST58では、「管理サーバ50」の
図6に示す「検索範囲内店舗情報生成部(プログラム)91」が動作し、「個人会員ID関連情報記憶部65」を参照し、「問い合わせ情報記憶部86」の「個人会員ID」から特定した「クーポン内容」が関連付けられている「提携先会社(「ハンバーガーショップA」「ワインバーB」「イタリアンレストランC」)の店舗の位置情報(「第1の位置情報」の一例)を「提携先会社関連情報記憶部61」から取得する。
【0074】
次いで、ST59へ進む。ST59では、「検索範囲内店舗情報生成部(プログラム)91」が動作し、「問い合わせ情報記憶部86」の「現在位置情報」の検索範囲(例えば、半径1km)内に、当該店舗の位置情報が存在するか否かを判断する。
【0075】
ST59で、当該店舗の位置情報が存在すると判断されたときは、ST60へ進む。ST60では、「検索範囲内の店舗情報」を、その位置情報と共に「検索範囲内店舗情報記憶部92」に記憶させる。
次いで、ST61へ進む。ST61では、「管理サーバ50」が、「携帯用個人会員端末10」に「検索範囲内店舗情報記憶部92」の「店舗情報」をその「位置情報」と共に送信する。
【0076】
次いで、ST62へ進む。ST62では、「携帯用個人会員端末10」が受信した「店舗情報」及び「位置情報」を文字及び/又は地図で「携帯側ディスプレイ12」に表示させる。
この情報を視認した個人(甲)は、自己の近くにクーポンを利用できる店舗を知ることができ、クーポンの利用を促すことができる。
【0077】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。本実施の形態では、「電子マネーカード(X)3a」を例に説明したが、「クレジットカード(V)2a」の場合も同様の構成とすることができる。また、本実施の形態では、
図1の「ハンバーガーショップA」の例で説明したが、「ワインバーB」や「イタリアンレストランC」の例も同様に説明することができる。