(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0005】
特許文献1の試験機においては、供試体11や供試体11を取り付ける為の取付フランジが、トルク検出器47を介して試験機に支持される構成となっている。その為、トルク検出器47には、計測対象であるねじり荷重の他に、供試体11や取付フランジの重力や遠心力によって生じる曲げ荷重も加わる為、試験中に供試体11に加わるトルクを十分に正確に計測することができなかった。
【0006】
本発明の実施形態によれば、ワークの一端が取り付けられ、所定の回転軸を中心に回転する第1駆動軸と、ワークの他端が取り付けられ、回転軸を中心に回転する第2駆動軸と、第1駆動軸を支持すると共に第1駆動軸を回転駆動してワークにねじり荷重を与える荷重付与部と、回転軸を中心に回転自在に荷重付与部を支持する少なくとも一つの第1軸受と、第1駆動軸及び荷重付与部を同位相で回転駆動する回転駆動部と、ねじり荷重を検出するトルクセンサと、を備え、回転駆動部により、第1及び第2駆動軸を介してワークを回転させると共に、荷重付与部により、第1駆動軸と第2駆動軸の回転に位相差を与えることで、ワークに荷重を与えるように構成されており、荷重付与部が、第1駆動軸が差し込まれた円筒状の軸部を有するフレームを備え、軸部においてフレームが第1軸受により支持されると共に第1駆動軸を支持し、トルクセンサが第1駆動軸の軸部に差し込まれた部分に取り付けられると共に部分のねじり荷重を検出するように構成された回転ねじり試験機が提供される。
【0007】
この構成によれば、第1駆動軸においてトルクセンサによりねじり荷重が検出される部分は、フレームの軸部及び第1軸受によって支持されている為、曲げに対する剛性が高く、その為、第1駆動軸に取り付けられるワークの重力や遠心力等によって生じる曲げ荷重によるトルクセンサの検出誤差が低く抑えられ、ねじり荷重の高精度な計測が可能になる。
【0008】
軸部が、軸方向に離間して配置された、第1駆動軸を回転自在に支持する一対の第2軸受を備え、トルクセンサが、一対の第2軸受の間に配置された構成としてもよい。
【0009】
この構成によれば、第1駆動軸に加えられた曲げ荷重は、一対の第2軸受によって受けられる為、第1駆動軸の第2軸受間に配置された部分には曲げ荷重がほとんど伝達されず、曲げ荷重がトルクセンサの検出結果に影響を受けることが防止される。また、この構成によれば、供試体側だけではなく、荷重付与部側で発生する曲げ荷重の影響も抑制される。
【0010】
荷重付与部が、第1駆動軸を駆動する電気モータと、電気モータの駆動量を検出する駆動量検出手段とを備える構成としてもよい。
【0011】
回転ねじり試験機が、荷重付与部の外部に配置された、電気モータに駆動電力を供給する駆動電力供給部と、駆動電力供給部から電気モータへ駆動電力を伝送する駆動電力伝送路と、荷重付与部の外部に配置された、トルクセンサが出力するトルク信号を処理するトルク信号処理部と、トルクセンサからトルク信号処理部へトルク信号を伝送するトルク信号伝送路と、を備え、駆動電力伝送路が、荷重付与部の外部に配置された外部駆動電力伝送路と、荷重付与部の内部に配置され、荷重付与部と共に回転する内部駆動電力伝送路と、外部駆動電力伝送路と内部駆動電力伝送路とを接続する第1スリップリング部と、を備え、トルク信号伝送路が、荷重付与部の外部に配置された外部トルク信号伝送路と、荷重付与部の内部に配線され、荷重付与部と共に回転する内部トルク信号伝送路と、外部トルク信号伝送路と内部トルク信号伝送路とを接続する第2スリップリング部と、を備え、第2スリップリング部が第1スリップリング部から離隔して配置された構成としてもよい。
【0012】
この構成によれば、回転中の電気モータに対して駆動電流を供給することが可能になり、電気モータに電気モータを使用した回転ねじり試験機が実現する。電気モータに電気モータを採用することにより、広い設置スペースを必要とする油圧供給装置が不要になり、煩わしい油圧システムのメンテナンスから解放される。また、作動油の漏出が解消されるため、良好な作業環境の維持が可能になる。更に、別のスリップリングを使用して、駆動電力伝送路とトルク信号伝送路とを完全に分離することにより、大電流が流れる駆動電力伝送路から微弱信号が流れるトルク信号伝送路への電磁的干渉が軽減され、ねじり荷重の検出精度の低下が抑制される。
【0013】
第1スリップリング部と第2スリップリング部との間に少なくとも一つの第1軸受が配置される構成としてもよい。
【0014】
この構成によれば、大電流が流れる第1スリップリング部で生じる電磁ノイズが、第1軸受によって遮蔽されるため、第2スリップリング部を介してトルク信号伝送路に混入し難くなり、ねじり荷重の検出精度の低下が防止される。
【0015】
第1駆動軸の軸部内に配置される部分には、外径が細く形成された狭窄部が設けられ、トルクセンサが、ねじり荷重を検出するように狭窄部に貼り付けられたひずみゲージを備えた構成としてもよい。
【0016】
この構成によれば、第2駆動軸に直接ひずみゲージを貼り付ける簡単な構造により、コンパクトなトルクセンサが実現する。また、ひずみゲージを狭窄部に貼り付ける構成により、軸部と干渉することなく軸部内にトルクセンサを収容することが可能になる。
更に、狭窄部にひずみゲージを貼り付ける構成により、検出感度の高いトルクセンサが実現する。
【0017】
軸部が、狭窄部から軸方向に延びる溝部を有し、内部トルク信号伝送路が、狭窄部から溝部に通されて、第2スリップリング部の環状電極に接続されている構成としてもよい。
【0018】
この構成によれば、トルクセンサの作製及び設置を容易に行うことができる。
【0019】
駆動量検出手段の出力する信号を駆動電力供給部へ伝送する駆動量信号伝送路を備え、駆動量信号伝送路が、荷重付与部の外部に配置された外部駆動量信号伝送路と、荷重付与部の内部に配線され、荷重付与部と共に回転する内部駆動量信号伝送路と、第1スリップリング部から離隔して配置された、外部駆動量信号伝送路と内部駆動量信号伝送路とを接続する第3スリップリング部と、を備る構成としてもよい。
【0020】
この構成によれば、駆動電力伝送路と駆動量信号伝送路との電磁的干渉が抑制され、駆動量の検出精度の低下が防止される。
【0021】
荷重付与部の回転数を検出する回転数検出手段を備え、回転数検出手段と第1スリップリング部との間に第1軸受が少なくとも一つ配置されている構成としてもよい。
【0022】
回転駆動部が、第2モータと、第2モータの駆動力を荷重付与部及び第2駆動軸に伝達して同位相で回転させる駆動力伝達部を備え、駆動力伝達部が、第2モータの駆動力を第2駆動軸に伝達する第1駆動力伝達部と、第2モータの駆動力を荷重付与部に伝達する第2駆動力伝達部と、を備えた構成としてもよい。
【0023】
第1及び第2駆動力伝達部が、それぞれ無端ベルト機構、チェーン機構及びギア機構の少なくとも一つを備える構成としてもよい。
【0024】
第1及び第2駆動力伝達部が、それぞれ無端ベルト機構を備え、第1駆動力伝達部が、 回転軸と平行に配置された、第2モータにより駆動される第3駆動軸と、第3駆動軸に同軸に固定された第1駆動プーリーと、荷重付与部に同軸に固定された第1従動プーリーと、第1駆動プーリーと第1従動プーリーとに掛け渡された第1無端ベルトと、を備え、第2駆動力伝達部が、第3駆動軸に同軸に連結された第4駆動軸と、第4駆動軸に固定された第2駆動プーリーと、第1駆動軸に固定された第2従動プーリーと、第2駆動プーリーと第2従動プーリーとに掛け渡された第2無端ベルトと、を備える構成としてもよい。
【0025】
荷重付与部のフレームの外周部に第1従動プーリーが形成されている構成としてもよい。
【0026】
この構成によれば、例えばフレームの一端に第1従動プーリーを取り付ける一般的な構成と比べて、コンパクトな装置が実現する。
【0027】
荷重付与部内に配置された減速機を備え、第1従動プーリーが、減速機が取り付けられた減速機固定板に固定されている構成としてもよい。
【0028】
この構成によれば、大きな変動荷重を受ける減速機と第1従動プーリーとが高い剛性で結合するため、試験中の荷重付与部の変形が少なく、ねじり荷重を高精度で与えることが可能になる。
【0029】
第1駆動軸と荷重付与部のフレームとが同軸且つ一体に接続されている構成としてもよい。
【0030】
この構成によれば、第1駆動軸と荷重付与部とを、共通の動力伝達機構を使用して駆動することが可能になり、簡単な構成のねじり回転装置が実現する。
【0031】
荷重付与部のフレームが、外周面が回転軸と同軸の円柱状に形成された円柱部を有し、回転ねじり試験機が、回転軸と平行に配置され、第2モータにより駆動される第3駆動軸と、第3駆動軸に固定された第1駆動プーリーと、第1駆動プーリーとフレームの円柱部とに巻き掛けられたタイミングベルトと、を備える構成としてもよい。
【0032】
この構成によれば、荷重付与部のフレームの一部を従動プーリーとして使用することで、部品点数が少なく、コンパクトな構成の回転ねじり試験機が実現する。
【0033】
上記の回転ねじり試験機は、トルクセンサの検出結果に基づいて、ワークを回転させながらワークに回転方向のねじりを加えたときのワークの挙動を測定する回転ねじり試験機であってもよい。
【0034】
本発明の実施形態の構成によれば、ねじり荷重を高精度に計測可能な回転ねじり試験機が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施形態に係る回転ねじり試験機について、図面を参照しながら説明する。
【0037】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る回転ねじり試験機1の側面図である。回転ねじり試験機1は、自動車用クラッチを供試体T1として回転ねじり試験を行う装置であり、供試体T1を回転させながら供試体T1の入力軸と出力軸(例えば、クラッチカバーとクラッチディスク)との間に設定された固定又は変動トルクを加えることができる。回転ねじり試験機1は、回転ねじり試験機1の各部を支持する架台10と、供試体T1と共に回転しながら供試体T1に所定のトルクを加える荷重付与部100と、荷重付与部100を回転自在に支持する軸受部20、30及び40と、荷重付与部100の内外を電気的に接続するスリップリング部50及び60と、荷重付与部100の回転数を検出するロータリーエンコーダ70と、荷重付与部100を設定された回転方向及び回転数で回転駆動するインバータモータ80、駆動プーリー91及び駆動ベルト(タイミングベルト)92を備えている。
【0038】
架台10は、上下に水平に並べて配置された下段ベース板11及び上段ベース板12と、下段ベース板11と上段12を連結する複数の垂直な支持壁13を有している。下段ベース板11の下面には複数の防振マウント15が取り付けられており、架台10は防振マウント15を介して平坦な床F上に配置されている。下段ベース板11の上面にはインバータモータ80が固定されている。また、上段ベース板12の上面には、軸受部20、30、40及びロータリーエンコーダ70が取り付けられている。
【0039】
図2は、回転ねじり試験機1の荷重付与部100付近の縦断面図である。荷重付与部100は、段付き筒状のケーシング100aと、ケーシング100a内に取り付けられたサーボモータ150、減速機160及び連結軸170と、トルクセンサ172を備えている。ケーシング100aは、サーボモータ150が収容されたモータ収容部(胴部)110と、軸受部20に回転自在に支持された軸部120と、軸受部30に回転自在に支持された軸部130と、スリップリング部50(
図1)のスリップリング51が取り付けられた軸部140を備えている。モータ収容部110と軸部120、130及び140は、それぞれ中空部を有する略円筒状(若しくは、直径が軸方向で階段状に変化する段付き円筒状)の部材である。モータ収容部110は、中空部にサーボモータ150を収容する最も外径の大きな部材である。モータ収容部110の供試体T1側の一端(
図2における右端)には軸部120が接続され、他端には軸部130が接続されている。また、軸部130におけるモータ収容部110と反対側の端部には、軸部140が接続されている。軸部140は、先端部(
図1における左端部)にて軸受部40により回転自在に支持されている。
【0040】
サーボモータ150は、複数の固定ボルト111によってモータ収容部110に固定されている。サーボモータ150の駆動軸152は、カップリング154を介して、減速機160の入力軸に連結されている。また、減速機160の出力軸には連結軸170が接続されている。なお、減速機160は、取付フランジ162を備えており、取付フランジ162をモータ収容部110と軸部120との間に挟み込んだ状態で、図示しないボルトによりモータ収容部110と軸部120とを締め付けることで、ケーシング100aに固定されている。
【0041】
軸部120は、略段付き円筒状の部材であり、モータ収容部110側に外径の大きなプーリー部121を有し、供試体T1側に軸受部20により回転自在に支持される主軸部122を有する。
図1に示すように、プーリー部121の外周面と、インバータモータ80の駆動軸81に取り付けられた駆動プーリー91とには、駆動ベルト92が掛け渡されており、インバータモータ80の駆動力が駆動ベルト92によってプーリー部121に伝達され、荷重付与部100が回転するようになっている。また、プーリー部121内には、減速機160と連結軸170との連結部が収容される。この連結部を収容するために外径を太くする必要のある箇所をプーリーとして利用することで、部品点数を増やさずに、コンパクトな装置構造が実現されている。
【0042】
軸部120の主軸部122の先端(
図2における右端)には、トルクセンサ172が取り付けられている。また、トルクセンサ172の一面(
図2における右側面)は、供試体T1の入力軸(クラッチカバー)を取り付ける座面となっており、トルクセンサ172によって供試体T1に加えられるトルクが検出される。
【0043】
軸部120の主軸部122の内周面には、軸方向両端付近に軸受123、124が設けられている。連結軸170は、軸受123、124により、軸部120内を回転自在に支持されている。連結軸170の先端(
図2における右端)は、トルクセンサ172を貫通して、外部へ突出している。トルクセンサ172から突出した部分は、供試体T1の出力軸であるクラッチディスク(クラッチハブ)の軸穴に差し込まれて固定される。すなわち、サーボモータ150により、荷重付与部100のケーシング100aに対して連結軸170を回転駆動させることで、ケーシング100aに対して固定された供試体T1の入力軸(クラッチカバー)と連結軸170に固定された供試体T1の出力軸(クラッチディスク)との間に設定された動的又は静的なトルクを加えることができる。
【0044】
また、
図1に示すように、軸部130の端部(
図1における左端)付近には、荷重付与部100の回転数を検出するためのロータリーエンコーダ70が配置されている。
【0045】
軸部140の軸方向中央部には、スリップリング部50のスリップリング51が取り付けられている。スリップリング51には、サーボモータ150に駆動電流を供給する動力線150W(
図2)が接続されている。サーボモータ150から延びる動力線150Wは、軸部130及び軸部140に形成された中空部を通ってスリップリング51に接続されている。
【0046】
スリップリング部50は、スリップリング51、ブラシ固定具52及び4つのブラシ53を備えている。上述のように、スリップリング51は、荷重付与部100の軸部140に取り付けられている。また、ブラシ53は、ブラシ固定具52により軸受部40に固定されている。スリップリング51は、軸方向に等間隔に配置された4つの電極環51rを有しており、各電極環51rと対向してブラシ53が配置されている。各電極環51rにはサーボモータ150の各動力線150Wが接続され、各ブラシ53の端子はサーボモータ駆動ユニット330(後述)と接続されている。すなわち、サーボモータ150の各動力線150Wは、スリップリング部50を介して、サーボモータ駆動ユニット330に接続されている。スリップリング部50は、サーボモータ駆動ユニット330が供給するサーボモータ150の駆動電流を、回転する荷重付与部100の内部へ導入する。
【0047】
また、軸部140の先端(
図1における左端)には、スリップリング部60のスリップリング(不図示)が取り付けられている。スリップリング部60のスリップリングには、サーボモータ150から延びる通信線150W´(
図2)が接続されており、例えばサーボモータ150に内蔵された内蔵ロータリーエンコーダ(不図示)の信号がスリップリング部60を介して外部に出力される。スリップリングに大容量モータの駆動電流等の大電流を流すと、放電により大きな電磁ノイズが発生し易い。また、スリップリングは十分に遮蔽されていないため、電磁ノイズの干渉を受け易い。上記のように、微弱電流が流れる通信線150W´と、大電流が流れる動力線150Wとを、一定の距離を空けて配置された別々のスリップリングを使用して外部配線に接続する構成により、通信用信号へのノイズの混入が有効に防止される。また、本実施形態では、スリップリング部60は、軸受部40のスリップリング部50側とは反対側の面に設けられている。この構成により、軸受部40によって、スリップリング部50で発生する電磁ノイズからスリップリング部60を遮蔽する効果も得られる。
【0048】
次に、回転ねじり試験機1の制御システムについて説明する。
図3は、回転ねじり試験機1の制御システムの概略構成を示すブロック図である。回転ねじり試験機1は、回転ねじり試験機1の全体を制御する制御ユニット310と、試験条件を設定するための設定ユニット370と、設定された試験条件(供試体に加えるトルク波形やねじれ角の波形等)に基づいてサーボモータ150の駆動量の波形を計算して制御ユニット310へ出力する波形生成ユニット320と、制御ユニット310の制御に基づいてサーボモータ150の駆動電流を生成するサーボモータ駆動ユニット330と、制御ユニット310の制御に基づいてインバータモータ80の駆動電流を生成するインバータモータ駆動ユニット340と、トルクセンサ172の信号に基づいて供試体に加えられているトルクを計算するトルク計測ユニット350と、ロータリーエンコーダ70の信号に基づいて荷重付与部100の回転数を計算する回転数計測ユニット360を備えている。
【0049】
設定ユニット370は、図示しないタッチパネル等のユーザ入力インタフェース、CD−ROMドライブ等の可換型記録メディア読取装置、GPIB(General Purpose Interface Bus)やUSB(Universal Serial Bus)等の外部入力インタフェース及びネットワークインタフェースを備えている。設定ユニット370は、ユーザ入力インタフェースを介して受け付けたユーザ入力、可換型記録メディアから読み取ったデータ、外部入力インタフェースを介して外部機器(例えばファンクションジェネレータ)から入力されたデータ、及び/又はネットワークインタフェースを介してサーバから取得したデータに基づいて、試験条件の設定を行う。なお、本実施形態の回転ねじり試験機1は、供試体T1に与えるねじれを、供試体T1に加えられるねじれ角(すなわち、サーボモータ150に内蔵された内蔵ロータリーエンコーダにより検出されるサーボモータ150の駆動量)に基づいて制御する変位制御と、供試体T1に加えられる(すなわち、トルクセンサ172によって検出される)トルクに基づいて制御するトルク制御との2つの制御方式に対応しており、いずれの制御方式により制御を行うかを設定ユニット370により設定することができる。
【0050】
制御ユニット310は、設定ユニット370から取得した供試体T1の回転速度の設定値に基づいて、インバータモータ駆動ユニット340にインバータモータ80の回転駆動を指令する。また、制御ユニット310は、波形生成ユニット320から取得したサーボモータ150の駆動量の波形データに基づいて、サーボモータ駆動ユニット330にサーボモータ150の駆動を指令する。
【0051】
図3に示すように、トルクセンサ172の信号に基づいてトルク計測ユニット350が算出したトルクの計測値は、制御ユニット310及び波形生成ユニット320へ送られる。また、サーボモータ150に内蔵された内蔵ロータリーエンコーダの信号は、制御ユニット310、波形生成ユニット320及びサーボモータ駆動ユニット330へ送られる。波形生成ユニット320は、サーボモータ150の駆動軸152の回転角を検出する内蔵ロータリーエンコーダの信号からサーボモータ150の回転数の計測値を計算する。波形生成ユニット320は、トルク制御の場合にはトルク(変位制御の場合にはサーボモータ150の駆動量)の設定値と計測値とを比較して、両者が一致するように制御ユニット310へ送るサーボモータ150の駆動量の設定値をフィードバック制御する。
【0052】
また、ロータリーエンコーダ70の信号に基づいて回転数計測ユニット360が算出した荷重付与部100の回転数の計測値は、制御ユニット310へ送られる。制御ユニット310は、荷重付与部100の回転数の設定値と計測値とを比較して、両者が一致するようにインバータモータ80へ送る駆動電流の周波数をフィードバック制御する。
【0053】
また、サーボモータ駆動ユニット330は、サーボモータ150の駆動量の目標値と、内蔵ロータリーエンコーダによって検出された駆動量とを比較して、駆動量が目標値に近づくようにサーボモータ150へ送る駆動電流をフィードバック制御する。
【0054】
また、制御ユニット310は、試験データを保存するための図示しないハードディスク装置を備えており、供試体T1の回転速度、供試体T1に加えられたねじれ角(サーボモータ150の回転角)及びねじり荷重の各計測値のデータをハードディスク装置に記録する。各計測値の時間変化が、試験開始から終了までの全期間にわたって記録される。以上に説明した第1実施形態の構成により、自動車用クラッチを供試体T1とした回転ねじり試験が行われる。
【0055】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る回転ねじり試験機1000について説明する。回転ねじり試験機1000は、自動車用プロペラシャフトを供試体T2として回転ねじり試験を行う装置であり、プロペラシャフトを回転させながらプロペラシャフトの入力軸と出力軸との間に設定された固定又は変動トルクを加えることができる。
図4は回転ねじり試験機1000の平面図であり、
図5は回転ねじり試験機1000の側面図(
図4において下側から上側を見た図)である。また、
図6は後述する荷重付与部1100付近の縦断面図である。なお、回転ねじり試験機1000の制御システムは、
図3に示す第1実施形態と同じ概略構成を有している。
【0056】
図4に示すように、回転ねじり試験機1000は、回転ねじり試験機1000の各部を支持する4つのベース1011、1012、1013及び1014と、供試体T2と共に回転しながら供試体T2の両端間に所定のトルクを加える荷重付与部1100と、荷重付与部1100を回転自在に支持する軸受部1020、1030及び1040と、荷重付与部1100の内外の配線を電気的に接続するスリップリング部1050、1060及び1400と、荷重付与部1100の回転数を検出するロータリーエンコーダ1070と、荷重付与部1100及び供試体T2の一端(
図4における右端)を設定された回転方向及び回転数で回転駆動するインバータモータ1080と、インバータモータ1080の駆動力を荷重付与部1100に伝達する駆動力伝達部1190(駆動プーリー1191、駆動ベルト(タイミングベルト)1192及び従動プーリー1193)と、インバータモータ1080の駆動力を供試体T2の一端に伝達する駆動力伝達部1200を備えている。駆動力伝達部1200は、軸受部1210、駆動軸1212、中継軸1220、軸受部1230、駆動軸1232、駆動プーリー1234、軸受部1240、駆動軸1242、従動プーリー1244、駆動ベルト(タイミングベルト)1250及びワーク取付部1280を備えている。
【0057】
なお、回転ねじり試験機1000における軸受部1020、1030、1040、スリップリング部1050、スリップリング部1060、ロータリーエンコーダ1070、インバータモータ1080及び駆動プーリー1091は、それぞれ第1実施形態の回転ねじり試験機1における軸受部20、30、40、スリップリング部50、スリップリング部60、ロータリーエンコーダ70、インバータモータ80、及び駆動プーリー91と同様に構成されている。また、荷重付与部1100は、後述する軸部1120、連結軸1170、ワーク取付部1180及びスリップリング部1400を除き、第1実施形態の荷重付与部100と同一の構成を有している。また、駆動ベルト1192は、従動側で従動プーリー1193に掛けられている点で第1実施形態の駆動ベルト92の構成と異なるが、その他の構成は駆動ベルト92と同じものである。以下の説明においては、第1実施形態と同一又は類似の構成に対して同一又は類似の符号を用いて詳しい説明を省略し、第1実施形態との構成上の相違点を中心に説明する。
【0058】
4つのベース1011、1012、1013及び1014は、それぞれ同一の平坦な床F上に配置され、固定ボルト(不図示)によって固定されている。ベース1011上には、インバータモータ1080及び軸受部1210が固定されている。ベース1012上には、荷重付与部1100を支持する軸受部1020、1030及び1040と、スリップリング部1400の支持フレーム1402が固定されている。また、ベース1013には軸受部1230が固定され、ベース1014には軸受部1240が固定されている。ベース1013及び1014は、それぞれ固定ボルトを緩めることで、供試体T1の長さに応じて、軸受部1230又は1240の軸方向に移動可能になっている。
【0059】
荷重付与部1100の連結軸1170は、軸部1120の先端(
図6における右端)から外部へ突出しており、連結軸1170の先端(
図6における右端)にはワーク取付部(フランジ継手)1180が固定されている。連結軸1170の軸部1120から突出した部分の軸方向中央部には、複数の電極環を有するスリップリング1401が取り付けられている。
【0060】
また、
図6に示すように、連結軸1170の軸部1120内に収容された部分には、外径が細く形成された環状の狭窄部1172が形成されており、狭窄部1172の周面にはひずみゲージ1174が貼り付けられている。また、連結軸1170は、中心軸上を貫通する図示しない中空部を有する筒状部材であり、狭窄部1172には中空部に連絡する図示しない挿通孔が形成されている。ひずみゲージ1174のリード(不図示)は、連結軸1170に形成された上記の挿通孔及び中空部に通され、スリップリング1401の各電極環に接続されている。なお、中空部及び挿通孔に替えて、連結軸1170の周面に狭窄部1172からスリップリング1401まで延びる配線溝を設けて、ひずみゲージ1174のリードを配線溝に通してスリップリング1401まで配線する構成としてもよい。
【0061】
スリップリング1401の下部には、支持フレーム1402上に固定されたブラシ部1403が配置されている。ブラシ部1403は、スリップリング1401の各電極環とそれぞれ接触するように対向して配置された複数のブラシを備えている。各ブラシの端子は図示しないワイヤによりトルク計測ユニット1350(後述)に接続されている。
【0062】
次に、駆動力伝達部1200(
図4)の構成を説明する。軸受部1210、1230及び1240は、駆動軸1212、1232及び1242をそれぞれ回転自在に支持している。駆動軸1212の一端(
図4における左端)は、駆動プーリー1191を介して、インバータモータ1080の駆動軸に連結されている。また、駆動軸1232の一端(
図4における左端)は、中継軸1220を介して駆動軸1212の他端(
図4における右端)に連結されている。駆動軸1232の他端(
図4における右端)には駆動プーリー1234が、駆動軸1242の一端(
図4における右端)には従動プーリー1244が、それぞれ取り付けられている。駆動プーリー1234と従動プーリー1244には、駆動ベルト1250が掛け渡されている。また、駆動軸1242の他端(
図4における左端)には、供試体T2の一端を固定するためのワーク取付部(フランジ継手)1280が取り付けられている。
【0063】
インバータモータ1080の駆動力は、上述した駆動力伝達部1200(すなわち、駆動軸1212、中継軸1220、駆動軸1232、駆動プーリー1234、駆動ベルト1250、従動プーリー1244、及び駆動軸1242)を介してワーク取付部1280に伝達され、設定された回転方向及び回転数でワーク取付部1280を回転させる。また同時に、インバータモータ1080の駆動力は、駆動力伝達部1190(すなわち、駆動プーリー1191、駆動ベルト1192及び従動プーリー1193)を介して荷重付与部1100に伝達され、荷重付与部1100とワーク取付部1280とを同期して(すなわち、常に同じ回転数及び同じ位相で)回転させる。
【0064】
次に、本発明の第2実施形態に係る回転ねじり試験機1000の動作制御について説明する。なお、以下の説明は、第2実施形態の回転ねじり試験機1000の動作制御の一例であるが、第1実施形態の回転ねじり試験機1においても同様の動作制御が可能である。
図7は、回転ねじり試験機1000が実行する処理を示したフローチャートである。回転ねじり試験機1000が起動すると、まず各部の初期化処理S1が行われ、次いで、設定ユニット1370にて試験条件の設定が行われる(S2)。試験条件の設定は、図示しない入力画面上でのユーザ入力により行われる。また、既存の試験条件データをメモリカード等の記録メディア又はネットワークを介してサーバから読み込むことで試験条件の入力を行うこともできる。また、ファンクションジェネレータ等の外部機器から試験条件(例えば試験波形)を入力することもできる。
【0065】
次に、制御ユニット1310により、入力された試験条件の動作モードが「静的ねじり動作」であるか「動的ねじり動作」であるかが判定される(S3)。「静的ねじり動作」は、ワークを回転させずに静止した状態でねじりを加える動作モードであり、一般的なねじり試験を行う際に適用される。また「動的ねじり動作」は、ワークを回転させた状態でねじりを加える動作モードであり、回転ねじり試験を行う際に適用される。設定された試験条件の動作モードが静的ねじり動作であれば、
図8に示す「ねじり動作処理」(S100)が実行される。また、設定された試験条件の動作モードが動的ねじり動作であれば、
図9に示す「動的ねじり動作処理」(S200)が実行される。
【0066】
ねじり動作処理S100(
図8)においては、先ず処理S2において入力された試験トルクの波形をサーボモータ1150の駆動量の波形に変換する駆動量波形計算S101が行われる。駆動量波形計算S101は、高速演算処理が可能な波形生成ユニット1320により実行される。次に、制御ユニット1310は、処理S101にて計算された駆動量波形に基づいて、各時刻に対応する駆動量を指示値とする駆動信号をサーボモータ駆動ユニット1330に出力して、サーボモータ1150を駆動する(S102)。次に、波形生成ユニット1320が、供試体T2に加えられているトルクの計測値をトルク計測ユニット1350から取得する(S103)。次いで、波形生成ユニット1320は、処理S103で取得したトルク計測値が設定値に到達しているか否かを判定する(S104)。トルクの計測値が設定値に到達していなければ(S104:NO)、波形生成ユニット1320が駆動量波形をフィードバック補正して(S105)、再び制御ユニット1310が新たな駆動量波形に基づいて駆動信号を出力して、サーボモータ1150を駆動する(S102)。トルクの計測値が設定値に到達していれば(S104:YES)、駆動量波形の最後まで駆動制御が完了したか否かが判定され(S106)、駆動量波形の最後まで制御が完了していなければ、処理S102に戻って駆動制御を継続し、駆動制御が完了していればねじり動作処理S100は終了する。
【0067】
なお、上記は供試体T1に加えるトルクを制御対象とするトルク制御を行う場合の例であるが、回転ねじり試験機1000は供試体T1に与えるねじれ角(変位)を制御対象とする変位制御を行うこともできる。変位制御を行う場合には、駆動量波形計算S101において、試験変位(ねじれ角)の波形をサーボモータ1150の駆動量の波形に変換する。また、波形生成ユニット1320は、処理S103において、サーボモータ150に内蔵された内蔵ロータリーエンコーダの信号から供試体T1に与えられたねじれ角の計測値を計算し、処理S104において、ねじれ角の計測値が設定値に到達しているか否かを判定する。
【0068】
また、動的ねじり動作処理S200(
図9)においては、まず設定された回転数で供試体T2が回転するようにインバータモータ1080を駆動する(S201)。次いで、インバータモータ1080によって供試体T2と共に回転駆動される荷重付与部1100の回転数の計測値を回転数計測ユニット1360から取得する(S202)。次いで、取得した荷重付与部1100の回転数の計測値が設定値に到達したか否かを判定する(S203)。計測値が設定値に到達していなければ(S203:NO)、インバータモータ1080の駆動電力(周波数)を補正する(S204)。荷重付与部1100の回転数の計測値が設定値に到達していれば、処理S205へ進む。処理S205では、供試体T2にプリロード(トルク)Lpを加える試験条件であるか否かが判定される。プリロードLpとは、供試体T2に加えられるトルクの直流成分(静荷重)である。例えば、ブレーキ作動時を模擬した回転ねじり試験であれば、インバータモータ1080による回転方向と逆方向(マイナス)のプリロードLpが加えられる(
図10)。また、定加速度走行を模擬した回転ねじり試験であれば、インバータモータ1080による回転方向と同方向(プラス)のプリロードLpが加えられる(
図11)。
【0069】
プリロードLpを加える場合は(S205:YES)、プリロードLpに相当する駆動量を指示値に設定し、供試体T2にプリロードLpのみが加わるようにサーボモータ1150を駆動する(S206)。次いで、供試体T2に加わったトルクの計測値をトルク計測ユニット1350から取得し(S207)、プリロードLpの設定値に到達しているか否かが判定される(S208)。トルクの計測値がプリロードLpの設定値に到達していなければ(S208:NO)、サーボモータ1150の駆動量の指示値を補正して(S209)、補正後の指示値に基づいて再びサーボモータ1150を駆動する(S206)。
【0070】
プリロードLpは、インバータモータ1080にも負荷を掛けるため、インバータモータ1080の回転数を変化させる。そこで、プリロードLpを加えた後に、再び荷重付与部1100の回転数の計測値を取得して(S210)、設定された回転数と一致しているか否かを判定する(S211)。回転数の計測値が設定値と一致していなければ(S211:NO)、設定値との誤差が解消されるようインバータモータ1080の駆動電力の周波数を補正する(S212)。インバータモータ1080の駆動電流の周波数を補正して荷重付与部1100の回転数が変化すると、供試体T2に加わるトルクが変化する。そこで、再びトルクを検出して(S207)、設定値通りのプリロードLpが加えられているか否かを判定する(S208)。
【0071】
また、S211において取得した荷重付与部1100の回転数の計測値が設定値と一致していれば(S211:YES)、このときにインバータモータ1080及びサーボモータ1150の駆動指令に使用している指示値をメモリに記憶する(S213)。そして、プリロードLpを加えたまま、上述のねじり動作処理S100に移る。
【0072】
また、プリロードLpを加えない試験条件の場合は(S205:NO)、そのままねじり動作処理S100に移る。
【0073】
また、プリロードLpを加える試験条件の場合、処理S101においては試験トルクを直流成分(静荷重)と交流成分(動荷重)に分離し、交流成分のみに対して駆動量波形計算を行う。そして、処理S212において記憶したプリロードの印加に必要な駆動量に、処理S101において計算した交流成分を与える駆動量を加えた値を、サーボモータ1150への指示値とする。インバータモータ1080の駆動制御にも、処理S212において記憶した指示値が使用される。
【0074】
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態の構成は、上記に説明したものに限定されず、特許請求の範囲の記載により表現された技術的思想の範囲内で任意に変更することができる。
【0075】
上記の各実施形態においては、サーボモータの駆動力が減速機により増幅されているが、十分な大きさのトルクを出力可能なサーボモータを使用すれば、減速機は使用しなくても良い。減速機を省くことにより、フリクションロスが低減し、また回転ねじり試験機の駆動部の慣性モーメントも低減するため、より高い周波数での反転駆動が可能になる。
【0076】
また、上記の各実施形態においては、平行に配置された回転軸間の駆動力の伝達にタイミングベルトを使用しているが、他の種類の無端ベルト(例えば平ベルトやVベルト)を使用してもよい。また、無端ベルト以外の駆動力伝達機構(例えばチェーン機構、ギア機構)を使用してもよい。
【0077】
また、上記の第2実施形態においては、従動プーリー1193が軸受部1020に対してワーク取付部1180側に配置されている。この構成により、従動プーリー1193と1244との間隔が短くなり、コンパクトな駆動力伝達部が実現する。また、第2実施形態においては、従動プーリー1244が軸受部1240に対してワーク取付部1280の反対側に配置されているが、従動プーリー1244を軸受部1240に対してワーク取付部1280側に配置してもよい。この構成により、更にコンパクトな駆動力伝達部が実現する。また、従動プーリー1193を、軸受部1020に対してワーク取付部1180の反対側に配置した構成としてもよい。従動プーリー1193とワーク取付部1180との間に軸受部1020を配置することにより、駆動力伝達部1190から供試体T2への回転方向以外の振動ノイズの伝達が防止され、より正確な試験が可能になる。
【0078】
また、上記の実施形態においては、制御ユニットは、サーボモータ駆動ユニット及びインバータモータ駆動ユニットに、デジタル符号の指令信号を与える構成となっているが、他の形態の指令信号(例えば、アナログ電流信号、アナログ電圧信号、パルス信号)を各駆動ユニットに与える構成としてもよい。また、制御ユニットが各駆動ユニットに異なる形態の指令信号を与える構成としてもよい。
【0079】
また、上記の実施形態は、サーボモータの駆動軸の回転角(変位)又は供試体に加わるトルクを制御することにより、サーボモータの駆動を制御するものであるが、本発明の実施形態の構成はこれに限定されず、他のパラメータ(例えば、サーボモータの回転速度や供試体のねじれ速度等)を目標値にして制御する構成も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0080】
また、第1実施形態においては、軸受部20の外側にトルクセンサ172が配置されているが、第2実施形態と同様に、連結軸170の軸受部20内に収容された部分に、外径が細く形成された環状の狭窄部を設け、狭窄部の周面にはひずみゲージを貼り付けた構成とし、軸受部20内にトルクセンサを配置することもできる。