特許第5943946号(P5943946)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5943946
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】パンチ
(51)【国際特許分類】
   B26D 7/01 20060101AFI20160621BHJP
   B26F 1/32 20060101ALI20160621BHJP
【FI】
   B26D7/01 G
   B26F1/32 U
【請求項の数】7
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-17886(P2014-17886)
(22)【出願日】2014年1月31日
(65)【公開番号】特開2015-145034(P2015-145034A)
(43)【公開日】2015年8月13日
【審査請求日】2014年10月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115821
【氏名又は名称】株式会社リヒトラブ
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 全啓
(72)【発明者】
【氏名】田中 莞二
(72)【発明者】
【氏名】有本 佳照
(72)【発明者】
【氏名】山下 洋行
(72)【発明者】
【氏名】岩本 真一
【審査官】 福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭59−136300(JP,U)
【文献】 特開2012−196721(JP,A)
【文献】 実開平05−063799(JP,U)
【文献】 実開昭59−188197(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 7/01
B26F 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被穿孔材に多数の孔を複数回に分けて穿孔するためのパンチであって、
前記被穿孔材を載置するための載置面を有するベース体、
前記ベース体の前記載置面に載置された前記被穿孔材に孔を穿孔するための一つ又は複数の穿孔刃、および前記ベース体の前記載置面に載置された前記被穿孔材に孔を穿孔するように前記穿孔刃を押圧するためのプレッシャ体を備え、
前記ベース体には、前記ベース体の前記載置面から前記穿孔刃を通過させる一つ又は複数の穿孔刃通過孔が設けられ、
前記ベース体の前記載置面には、前記穿孔刃通過孔から、次回の孔を穿孔する際に前記被穿孔材を移送する方向において、位置合わせ手段が設けられ、
前記位置合わせ手段は、適宜な間隔をおいて、一つ又は複数の前記位置合わせ用の凸部が上向きに設けられ、
前記位置合わせ用の凸部は、前記被穿孔材に次回の孔を穿孔する際に、前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通すことによって、前記被穿孔材を位置合わせして所定の位置に次回の孔を穿孔することができる位置に設けられており、
前記凸部を前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、前記被穿孔材を保持するために、紙押さえ手段が設けられ、
前記紙押さえ手段は、前記凸部の少なくとも先端部の周囲に配置することができる紙押さえ部を有し、
前記紙押さえ手段は、開状態において、前記紙押さえ部が前記位置合わせ用の凸部から離れるように形成されたことを特徴とする、パンチ。
【請求項2】
前記紙押さえ手段は、開状態又は閉状態をとることができるように前記ベース体に設けられ、
前記紙押さえ手段は、前記開状態において、前記紙押さえ部が前記位置合わせ用の凸部から離れるように形成され、さらに
前記紙押さえ手段は、前記閉状態において、前記紙押さえ部が前記凸部の少なくとも先端部の周囲を覆うように形成された、請求項1に記載のパンチ。
【請求項3】
前記紙押さえ手段の前記紙押さえ部において、前記位置合わせ用の凸部の先端部に対向する部分に、前記位置合わせ用の凸部の先端部が挿入される凹部または貫通孔が形成された、請求項1または請求項2に記載のパンチ。
【請求項4】
前記位置合わせ用の凸部は、平面視して前記被穿孔材に開けられた孔の形と略々同一の形状を有し、前記位置合わせ用の凸部の前記先端部は、上方に従って細くなる形状に形成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のパンチ。
【請求項5】
前記位置合わせ用の凸部を前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、前記被穿孔材に前回に穿孔した孔のうち前記位置合わせ用の凸部が通る孔とは別の孔を通るように、前記紙押さえ部に下向きに別の位置合わせ用の凸部が設けられた、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のパンチ。
【請求項6】
前記紙押さえ手段は、前記ベース体に固定される固定部と、前記被穿孔材を押さえるための紙押さえ部と、前記固定部と前記紙押さえ部との間に形成されたヒンジ部とを有し、
前記紙押さえ手段は、前記紙押さえ部が前記ヒンジ部を介して前記固定部に対して回動自在であるように構成され、
前記ヒンジ部は、前記被穿孔材の差し入れる方向において向こう側に位置し、
前記紙押さえ手段は、前記紙押さえ部が前記ヒンジ部を中心として回動することにより、前記凸部を前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、前記凸部の少なくとも先端部の周囲に配設することができる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のパンチ。
【請求項7】
前記位置合わせ手段は、被穿孔材に孔を穿孔するために穿孔刃の下方に被穿孔材を差し入れたときに被穿孔材の端縁が突き当たる位置合わせ部と、複数の穿孔用貫通孔及び/又は穿孔刃が並ぶ孔列線上又は穿孔刃の並ぶ線上において、適宜な間隔をおいて、位置合わせ用の凸部が上向きに設けられた、一つの位置合わせ凸部とによって構成された、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のパンチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンチに関し、特に、例えばファイル等の紙を綴じるための多穴リング部に挿脱自在に挿通可能な多穴綴じ孔を紙に穿設するためのパンチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、数回に分けて穿孔することによって、被穿孔材に必要な数だけ穿孔することができるパンチが知られており、例えば実開平5−63799号公報(以下、特許文献1という)に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−63799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のパンチは、ベース上で穿孔する際,最初に用紙をセットする際の位置決め用ガイドピンを半月状にし、用紙をガイドする部分を設け、更に2回目以降に穿孔する際の穴明け用ガイドピンを設けたガイド付きバインダー多穴パンチである。
【0005】
特許文献1のパンチでは、ベース上の位置決め用ガイドピンに用紙位置を合わせ、操作ハンドルにより1回目の穿孔を行い、更に、2回目以降は、前回に用紙に穿孔した孔にガイドピンを通して位置決めし、ハンドルにより穿孔作業をし、順次その動作を繰り返すことにより、各種用紙を穿孔する。
【0006】
ところが、2回目以降の穿孔作業において、前回に用紙に穿孔した孔にガイドピンを通すだけの位置決めでは、ガイドピンが用紙の孔から抜ける場合があり、安定して正確な位置決めをして穿孔作業をするのに十分でなかった。
【0007】
それゆえに、本発明の主たる目的は、複数回に分けて穿孔するためのパンチであって、2回目以降の穿孔作業において、より安定して正確な位置決めをして穿孔作業をすることができるパンチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載のパンチは、
被穿孔材に多数の孔を複数回に分けて穿孔(形成)するためのパンチであって、
前記被穿孔材を載置するための載置面を有するベース体、
前記ベース体の前記載置面に載置された前記被穿孔材に孔を穿孔するための一つ 又は複数の穿孔刃、および前記ベース体の前記載置面に載置された前記被穿孔材に 孔を穿孔するように前記穿孔刃を押圧するためのプレッシャ体を備え、
前記ベース体には、前記ベース体の前記載置面から前記穿孔刃を通過させる一つ 又は複数の穿孔刃通過孔が設けられ、
前記ベース体の前記載置面には、前記穿孔刃通過孔から、次回の孔を穿孔する際 に前記被穿孔材を移送する方向において、位置合わせ手段が設けられ、
前記位置合わせ手段は、適宜な間隔をおいて、一つ又は複数の前記位置合わせ用 の凸部が上向きに設けられ、
前記位置合わせ用の凸部は、前記被穿孔材に次回の孔を穿孔する際に、前記被穿 孔材に前回に穿孔した孔に通すことによって、前記被穿孔材を位置合わせして所定 の位置に次回の孔を穿孔することができる位置に設けられており、
前記凸部を前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、前記被穿孔 材を保持するために、紙押さえ手段が設けられ、
前記紙押さえ手段は、前記凸部の少なくとも先端部の周囲に配置することができ る紙押さえ部を有し、
前記紙押さえ手段は、開状態において、前記紙押さえ部が前記位置合わせ用の凸部 から離れるように形成された、パンチである。
請求項2に記載のパンチは、
前記被穿孔材を載置するための載置面を有するベース体、
前記ベース体の前記載置面に載置された前記被穿孔材に複数の孔を穿孔するため の複数の穿孔刃、および
前記ベース体の前記載置面に載置された前記被穿孔材に複数の孔を穿孔するよう に前記複数の穿孔刃を押圧するためのプレッシャ体を備え、
前記ベース体には、前記ベース体の前記載置面から前記複数の穿孔刃を通過させ る複数の穿孔刃通過孔が一列に並んで設けられ、
前記ベース体の前記載置面には、前記複数の穿孔刃通過孔が並ぶ孔列線上におい て、適宜な間隔をおいて、前記凸部が複数上向きに設けられ、
前記紙押さえ手段は、開状態又は閉状態をとることができるように前記ベース体 に設けられ、
前記紙押さえ手段は、前記開状態において、前記紙押さえ部が前記凸部から離れ るように形成され、さらに
前記紙押さえ手段は、前記閉状態において、前記紙押さえ部が前記凸部の少なく とも先端部の周囲を覆うように形成された、請求項1に記載のパンチである。
請求項3に記載のパンチは、
前記紙押さえ手段の前記紙押さえ部において、前記凸部の先端部に対向する部分 に、前記凸部の先端部が挿入される凹部または貫通孔が形成された、請求項1また は請求項2に記載のパンチである。
請求項4に記載のパンチは、
前記凸部は、平面視して前記穿孔刃通過孔と略々同一の形状を有し、前記凸部の 前記先端部は、上方に従って細くなる円錐台状に形成された、請求項1ないし請求 項3のいずれかに記載のパンチである。
請求項5に記載のパンチは、
前記凸部を前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、前記被穿孔 材に前回に穿孔した孔のうち前記凸部が通る孔とは別の孔を通るように、前記紙押 さえ部に下向きに別の凸部が設けられた、請求項1ないし請求項4のいずれかに記 載のパンチである。
【0009】
請求項6に記載のパンチは、
前記紙押さえ手段は、前記ベース体に固定される固定部と、前記被穿孔材を押さえるための紙押さえ部と、前記固定部と前記紙押さえ部との間に形成されたヒンジ部とを有し、
前記紙押さえ手段は、前記紙押さえ部が前記ヒンジ部を介して前記固定部に対して回動自在であるように構成され、
前記ヒンジ部は、前記被穿孔材の差し入れる方向において向こう側に位置し、
前記紙押さえ手段は、前記紙押さえ部が前記ヒンジ部を介して回動することにより、前記凸部を前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、前記凸部の少なくとも先端部の周囲に配置することができる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のパンチである。
【0010】
請求項7に記載のパンチは、
位置合わせ手段が、
複数の穿孔用貫通孔及び/又は穿孔刃が並ぶ孔列線上又は穿孔刃の並ぶ線上にお いて、適宜な間隔をおいて、位置合わせ用の凸部が上向きに設けられた複数の位置 合わせ凸部により構成されるか、又は、被穿孔材に孔を穿孔するために穿孔刃の下 方に被穿孔材を差し入れたときに被穿孔材の端縁が突き当たる位置合わせ部と、複 数の穿孔用貫通孔及び/又は穿孔刃が並ぶ孔列線上又は穿孔刃の並ぶ線上において 、適宜な間隔をおいて、位置合わせ用の凸部が上向きに設けられた、一つの位置合 わせ凸部とによって構成された、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のパン チである。
【0011】
この発明にかかるパンチでは、被穿孔材に次回の孔を穿孔する際に、被穿孔材を位置合わせするための位置合わせ用の凸部を被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、被穿孔材を保持するために、凸部の少なくとも先端部の周囲に紙押さえ手段の紙押さえ部を配置することができるので、凸部が被穿孔材の孔から抜けないように、被穿孔材を保持することができる。そのため、2回目以降の穿孔作業において、より安定して正確な位置決めをして穿孔作業をすることができる。
【0012】
請求項2に記載のパンチでは、複数の穿孔刃を有するとともに、複数の凸部を有するので、被穿孔材に一度に複数の孔を穿孔することができるとともに、2回目以降の穿孔作業において、被穿孔材を安定して保持することができる。
【0013】
請求項3に記載のパンチでは、紙押さえ手段の紙押さえ部において、凸部の先端部に対向する部分に、凸部の先端部が挿入される凹部または貫通孔が形成されているので、2回目以降の穿孔作業において、凸部が被穿孔材の孔からさらに抜けにくくなり、被穿孔材をさらに安定して保持することができる。
【0014】
請求項4に記載のパンチでは、凸部が平面視して前記穿孔刃通過孔と略々同一の形状を有するとともに、凸部の先端部が上方に従って細くなる円錐台状に形成されているので、凸部が被穿孔材の孔に通しやすくなり、被穿孔材を位置合わせしやすくなる。
【0015】
請求項5に記載のパンチは、紙押さえ部に下向きに別の凸部が設けられているので、被穿孔材を位置合わせするための位置合わせ用の凸部を被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、別の凸部が別の孔に通されるので、被穿孔材をさらに確実に位置合わせすることができる。
【0016】
請求項6に記載のパンチでは、紙押さえ手段は、紙押さえ部がヒンジ部を介して固定部に対して回動自在であるように構成され、前記ヒンジ部は、前記被穿孔材の差し入れる方向において向こう側に位置し、前記紙押さえ手段は、前記紙押さえ部が前記ヒンジ部を介して回動することにより、前記凸部を前記被穿孔材に前回に穿孔した孔に通した状態において、前記凸部の少なくとも先端部の周囲に配置することができるので、被穿孔材に次回の孔を穿孔する際に被穿孔材を移送するとき、紙押さえ手段が被穿孔材の移送の邪魔にならず、効率よく穿孔作業を行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、複数回に分けて穿孔するためのパンチであって、2回目以降の穿孔作業において、より安定して正確な位置決めをして穿孔作業をすることができるパンチが得られる。
【0018】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施の形態であるパンチを示した斜視図である。
図2図1のパンチの構成を表した平面図解図である。
図3A図1のパンチのプレッシャ体を押し下げる前の状態を示した側面図である。
図3B図1のパンチのプレッシャ体を最後まで押し下げた状態を示した側面図である。
図3C図1のパンチのロック時の状態を示した側面図である。
図4】(A)は、図1のパンチの紙押さえ手段が閉状態にあるときのパンチの側面図であり、(B)は、図1のパンチの紙押さえ手段が開状態にあるときのパンチの側面図である。
図5図1のパンチの紙押さえ手段が開状態にあるときのパンチの斜視図である。
図6図1のパンチを分解した状態の側面図解図である。
図7図1のパンチのプレッシャ体本体の平面図、側面図及び断面図である。
図8図1のパンチのプレッシャ体カバーの平面図及び側面図である。
図9図1のパンチの穿孔刃の平面図、側面図及び背面図である。
図10図1のパンチのダイ体の平面図、正面図及び側面図である。
図11A図1のパンチのベース体本体の平面図である。
図11B図1のパンチのベース体本体の正面図である。
図11C図1のパンチのベース体本体の断面図解図である。
図12図1のパンチの紙押さえ手段を示した図である。
図13図1のパンチの紙押さえ手段のベース体への取付方法を示した図である。
図14図1のパンチの閉状態における紙押さえ手段を拡大した図である。
図15A図1のパンチで紙に1回目に穿孔する作業について説明した図である。
図15B図1のパンチで紙に2回目に穿孔する作業について説明した図である。
図16】本発明の別の実施の形態であるパンチの紙押さえ手段について説明した図である。
図17A】本発明の説明のために、図1のパンチにおける方向を示した図である。
図17B】本発明の説明のために、被穿孔材(紙)における方向を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
この発明の一実施の形態であるパンチ1について、図を参照して以下に説明する。この実施の形態に係るパンチ1を説明するために、パンチ1において、手前側より穿孔される被穿孔材Pを穿孔刃30に向けて差し入れるときにおける被穿孔材Pを差し入れる者の居場所(被穿孔材Pの挿入側)側を「手前側」と称し、被穿孔材Pの差し入れる方向の向こう側を「向こう側」と称し、被穿孔材Pの差し入れる方向に対し「右側」、「左側」と呼ぶ。パンチ1に載置される被穿孔材Pの上方を「上側」と呼び、下方を「下側」と称する(図17参照)。以下の説明において適宜参照される。
【0021】
この発明の一実施の形態であるパンチ1は、紙などの被穿孔材Pを穿孔する穿孔器具であって、ベース体40と、プレッシャ体20と、複数の穿孔刃30と、紙押さえ手段50とを備える。
【0022】
被穿孔材Pは、Aサイズ、Bサイズ等の平面視方形の用箋等であって、直線状の長手端縁P1又は直線状の短手端縁P2の内側近傍に、パンチ1によって穿孔される綴じ代を備える。
被穿孔材Pに穿孔された綴じ孔Hは、長手端縁P1(又は直線状の短手端縁P2)に沿って長手端縁P1(又は直線状の短手端縁P2)と平行に、複数、並列される。
【0023】
パンチ1は、被穿孔材Pに孔を穿孔するため被穿孔材Pを穿孔刃30の下方に差し入れたとき、被穿孔材Pの綴じ代を形成する向こう側の長手端縁P1(又は直線状の短手端縁P2)が突き当たる位置合わせ部418を備える。
位置合わせ部418は、綴じ孔Hを穿孔する位置を決めるための位置合わせ手段を構成し、被穿孔材Pの長手端縁P1(又は直線状の短手端縁P2)の内側の近傍の綴じ代に綴じ孔Hを穿孔するための穿孔刃30より向こう側に、形成されている。
パンチ1は、被穿孔材Pに孔を連続して穿孔するために、初回の穿孔のため被穿孔材Pの位置を合わせる第1の位置合わせ手段462と、2回目以降の穿孔のために被穿孔材Pの位置を合わせる第2の位置合わせ手段464とを備える。
第1の位置合わせ手段462と第2の位置合わせ手段464とは、被穿孔材Pに孔を連続して穿孔するために、被穿孔材Pを移動させる方向に並んで形成されており、第2の位置合わせ手段464は、被穿孔材Pの移送方向において第1の位置合わせ手段462の下流に位置している。
ベース体40は、被穿孔材Pを載置するための被穿孔材載置面422,448を有している。
プレッシャ体20は、前記ベース体40に枢支されている。
穿孔刃30は、ベース体40とプレッシャ体20との間に配置され、プレッシャ体20をベース体40側へと押し下げることにより、ベース体40とプレッシャ体20との間にある穿孔刃30が、ベース体40側へと押し下げられるように構成されている。
【0024】
(プレッシャ体20)
プレッシャ体20は、プレッシャ体本体210と、プレッシャ体カバー240とを有している。
前記プレッシャ体本体210は、SUS等の金属から形成される。
プレッシャ体本体210は、平面視逆U字形状の領域を有する主面部211と、当該主面に垂直であって、図17の手前側下方から向こう側上方に向かって形成される互いに平行な4つの側面部212,214,216,218を有する。
【0025】
プレッシャ体本体210の4つの前記側面部212,214,216,218は、略々同一形状であって、プレッシャ体20とベース体40とを枢支する枢軸260を支持するための枢軸支持孔222と、後述の穿孔刃30を支持する支持軸320を支持する穿孔刃支持孔224とを有する。前記枢軸支持孔222は、4つの前記側面部212,214,216,218の手前側端縁の近傍に位置し、前記穿孔刃支持孔224は、前記枢軸支持孔222の位置よりも前記側面部212,214,216,218の中央側に位置する。
【0026】
前記プレッシャ体カバー240は、ABS樹脂、ポリアセタール等の合成樹脂で一体成形されている。
プレッシャ体カバー240は、前記プレッシャ体カバー240の主面がおさまるほどの大きさの平面視略方形状の主面を有し、当該主面の両側端縁には、当該主面に垂直な側面を有する。
【0027】
プレッシャ体カバー240は、プレッシャ体本体210を覆うように、プレッシャ体カバー240の主面とプレッシャ体本体210の主面部211とが接するように取り付けられ、プレッシャ体カバー240とプレッシャ体本体210とが一体的に移動するように形成される。
【0028】
(穿孔刃30)
パンチ1に備えられた10個の穿孔刃30は、それぞれ、円柱状で、その先端に尖鋭な刃302を形成されている。
穿孔刃30は、被穿孔材Pに穿孔される綴じ孔Hに対応した形状であって、並んで穿設される綴じ孔Hの間隔に対応した適宜な間隔をおいて、形成されている。
穿孔刃30の円柱上方の側面には、それぞれ、当該複数の穿孔刃30を支持するための支持軸320を通す、側面視円形の支持孔304が形成されている。
支持軸320は、断面円形状であって、プレッシャ体20の幅方向の長さと略々同じ長さを有している。
支持軸320の断面の径は、前記支持孔304の径よりもやや大きいため、支持孔304に軸を通された穿孔刃30は、軸に対して回動自在に構成されている。
支持軸320は、プレッシャ体20の4つの前記側面部212,214,216,218に形成された穿孔刃支持孔224で支持される。
【0029】
(ベース体40)
ベース体40は、前記穿孔刃30をガイドして、被穿孔材Pを穿孔する役割を果たすダイ体410と、ダイ体410を支持するベース体本体440とを有している。
【0030】
ダイ体410とベース体本体440とは、それぞれ、被穿孔材Pを載置するための被穿孔材載置面422,448を有しており、ダイ体410の被穿孔材載置面422とベース体本体440の被穿孔材載置面448とは、連続しており、同一平面を形成している。
【0031】
(ダイ体410)
前記ダイ体410は、SUS等の金属から形成される。
ベース体40を構成する前記ダイ体410の被穿孔材載置面422には、長手方向に一列に並んだ10個の平面視円形の穿孔刃通過孔412が形成されている。
穿孔刃通過孔412は、被穿孔材Pに穿孔される綴じ孔Hに対応した形状であって、並んで穿設される綴じ孔Hの間隔に対応した適宜な間隔をおいて、形成されている。
穿孔刃通過孔412は、プレッシャ体20の穿孔刃30の刃先の外形よりわずかに大きい平面視円形の孔である。
【0032】
ダイ体410は、プレッシャ体20とベース体40とを枢支する枢軸260を支持するための支持部414を有している。
【0033】
ダイ体410は、複数の穿孔刃30をそれぞれ上下方向にガイドすることのできる複数の穿孔刃移動部416を有している。
穿孔刃移動部416は、ダイ体410に、穿孔刃30に対応する数だけ設けられており、穿孔刃移動部416のそれぞれは、穿孔刃30の外形よりわずかに大きい平面視円形の孔である。
【0034】
ダイ体410は、被穿孔材Pの幅方向における位置(長手端縁から内側に入った位置)において、綴じ孔Hを穿孔する位置を決めるための位置合わせ手段を構成する位置合わせ部418を有している。
位置合わせ部418は、ダイ体410の被穿孔材載置面422に連続しており、図17の右側から左側に亘って、ダイ体410の被穿孔材載置面422に対して垂直に形成されている。
位置合わせ部418は、ダイ体410の幅方向、すなわち被穿孔材Pの差し入れる方向と直交する方向にのびる、直線状に位置する部分又は平面を備える。
位置合わせ部418は、該直線状に位置する部分又は平面がベース体40より鉛直方向に立ち上がった点又は面であり、手前側に向いている。
而して、差し入れられた被穿孔材Pの綴じ代を形成する長手端縁P1(又は直線状の短手端縁P2)が、位置合わせ部418の表面に突き当たる。
【0035】
(ばね部材)
枢軸260には、その外周に巻装された巻線部を有する第1のばね部材252と第2のばね部材254が設けられている。
第1のばね部材252は、枢軸260の中央より右側において、枢軸260の外周に巻装された巻線部と、前記巻線部の一端からダイ体410の中を通って向こう側にのびるばね第1端部と、前記巻線部の他端からプレッシャ体側に直線状にのびるばね第2端部とを有している。
第2のばね部材254は、枢軸260の中央より左側において、枢軸260の外周に巻装された巻線部と、前記巻線部の一端からダイ体410の中を通って向こう側にのびるばね第1端部と、前記巻線部の他端からプレッシャ体側に直線状にのびるばね第2端部とを有している。
第1のばね部材252のばね第1端部は、ダイ体410で固定され、第1のばね部材252のばね第2端部は、その先端がプレッシャ体本体210のベース体側主面に接している。
第2のばね部材254のばね第1端部は、ダイ体410で固定され、第2のばね部材254のばね第2端部は、その先端がプレッシャ体本体210のベース体側主面に接している。
プレッシャ体は、図3Aのように、プレッシャ体20に力をかけない状態では、第1のばね部材252及び第2のばね部材254の第2端部に支持されることにより、載置面に対して斜めに支持されている。
図3Bのように、プレッシャ体20を押し下げた場合、プレッシャ体20に接している第1のばね部材及び第2のばね部材254の第2端部がベース体側に押し下げられ、第1のばね部材252及び第2のばね部材には付勢力が発生する。
図3Bのプレッシャ体20を押し下げた状態から、プレッシャ体20を押し下げる力を弱めていくと、第1のばね部材252及び第2のばね部材254に発生した付勢力により、プレッシャ体20が押し上げられ、載置面に対して斜めに支持された状態に戻る。
【0036】
(ベース体本体440)
ベース体40を構成するベース体本体440は、ABS樹脂、ポリアセタール等の合成樹脂で一体成形されている。
ベース体本体440は、図17におけるパンチ1の左側に、ダイ体410が支持される第1のベース体本体部442を備え、図17におけるパンチ1の右側に、紙押さえ部510が設けられた第2のベース体本体部444を備える。
【0037】
前記第1のベース体本体部442は、長手方向において前記プレッシャ体20と略々同一であり、短手方向において前記プレッシャ体20より大きい平面視方形状の略板状体である。
前記第1のベース体本体部442は、その手前側に形成された第1の側壁481と、第1のベース体本体部442の左側に載置面に垂直な第2の側壁482と、第1のベース体本体部442の右側に載置面に垂直な第3の側壁483とを有する。
前記第2のベース体本体部444は、前記長手方向と短手方向のいずれにおいても第1のベース体本体部442よりも小さい平面視方形状の略板状体である。
前記第2のベース体本体部444は、その手前側に形成され、前記第1の側壁481と連続する前記第4の側壁484と、第2のベース体本体部444の右側に載置面に垂直な第5の側壁485と、第2のベース体本体部442の向こう側に載置面に垂直な第6の側壁486とを有する。
第3の側壁483には、後述する紙押さえ手段50の開状態を保持するためのストッパー476が設けられている。
第6の側壁486には、後述する紙押さえ手段50の固定部540を挿入するための取付穴446が設けられている。
【0038】
ベース体本体440は、ダイ体410の被穿孔材載置面422の手前側に連続して形成された第1の載置領域452と、ダイ体410の被穿孔材載置面422及び前記第1の載置領域452の右側に連続して形成された第2の載置領域454とを有する。
第1の載置領域452と第2の載置領域454とは、同一の高さに形成された連続した平面状の上面に形成されている。
前記第1の載置領域452には、1回目以降のいずれの穿孔作業においても、被穿孔材Pが載置される。
前記第2の載置領域454には、1回目の穿孔作業では被穿孔材Pが載置されず、2回目以降の穿孔作業においてのみ、被穿孔材Pが載置される。
【0039】
第1の載置領域452または第2の載置領域454には、1回目の穿孔作業において、被穿孔材Pである紙の長手方向における位置を決めるための第1の位置合わせ手段462と、2回目以降の穿孔作業において、被穿孔材Pである紙の長手方向における位置を決めるための第2の位置合わせ手段464とが設けられる。
【0040】
第1の位置合わせ手段462は、前記第1の載置領域452と前記第2の載置領域454の境界付近に設けられ、1回目の穿孔作業において、被穿孔材Pである紙の長手方向における位置(短手端縁から内側に入った位置)において、綴じ孔Hを穿孔する位置を決めるために用いられる。
この実施の形態では、第1の位置合わせ手段462は、前記第1の載置領域452と前記第2の載置領域454の境界付近に印字された、被穿孔材Pの種類(A4サイズ,A5サイズ,B5サイズ等)に応じて位置合わせすることができる目盛りである。
【0041】
前記第2の載置領域454には、2回目以降の穿孔作業において被穿孔材Pである紙の長手方向における位置を決めるための第2の位置合わせ手段464を備えている。第2の位置合わせ手段464は、前記被穿孔材Pに次回の孔を穿孔する際に、前記被穿孔材Pに前回に穿孔した孔に通すことによって、前記被穿孔材Pを位置合わせするための位置合わせ用の4つの凸部を有している。
第2の位置合わせ手段464を構成する前記4つの凸部は、第2の載置領域454の上面より上方(すなわち穿孔刃30のある側)に向けて突設されており、被穿孔材Pに連続して穿孔するために被穿孔材Pを移送する方向において、上流から下流に並列されている。第2の位置合わせ手段464を構成する前記4つの凸部は、ダイ体410に近い側(図17の左側)から1番目に突設された第1の凸部464aと、ダイ体410に近い側から2番目に突設された第2の凸部464bと、ダイ体410に近い側から3番目に突設された第3の凸部464cと、ダイ体410に近い側から4番目に突設された第4の凸部464dとからなる。
第2の位置合わせ手段464を構成する前記4つの凸部は、前記した位置合わせ部418の被穿孔材Pの突き当たる面と平行に並列されている。
而して、被穿孔材Pを位置合わせ部418に沿って被穿孔材Pを移送すると、位置合わせ部418が被穿孔材Pを移送するときのガイドとなり、第1の凸部464a、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dに嵌め込み易い。
【0042】
第1の凸部464a、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dは、ダイ体410の複数の穿孔刃通過孔412が並ぶ孔列線上であって、被穿孔材Pに連続して孔を穿孔するために被穿孔材Pを移動させる方向に設けられている。
第1の凸部464a、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dは、被穿孔材Pに連続して孔を穿孔するために被穿孔材Pを移動させる方向において、上流から下流に連続して同一のピッチで直線状に並列されている。
【0043】
第1の凸部464aは、穿孔刃30の径よりも少し小さい大径を有する、上方に従って細くなる円錐台状を有して、形成されている。当該円錐台の上底と下底の円の中心を結んだ直線と載置面448とは直交する。
第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dは、それぞれ、第1の凸部464aの円錐台状体の大径よりは大きいが、穿孔刃30の径よりも少し小さい径を有する円柱状体の上に、当該円柱状体と略々同一の径を有する、上方に従って細くなる円錐台が形成された形状を有して、形成されている。当該円柱状体の上底と下底の円の中心を結んだ直線と当該円錐台の上底と下底の円の中心を結んだ直線とは、一致し、これらの直線は、載置面448と直交する。
第1の凸部464a、第2の凸部464bは、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dは、その先端が、上方に従って細くなる円錐台状であるため、被穿孔材Pに穿孔された綴じ孔Hに通しやすい。
【0044】
この実施形態において、第1の凸部464a、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dのうち隣り合う凸部同士の間隔は、複数の穿孔刃通過孔412が並ぶ孔列線上に、並んで穿設される綴じ孔Hの間隔に対応した間隔、すなわち、穿孔刃通過孔412(すなわち、穿孔刃30)のピッチaと同じである(図15A参照)。
また、ダイ体410の備える複数の穿孔刃通過孔412のうちの最右端の(被穿孔材Pを移動させる方向における最も下流の)穿孔刃通過孔412aと被穿孔材Pを移動させる方向における下流で間隔をあけて隣り合う第1の凸部464aとの間隔も、穿孔刃通過孔412のピッチaと同じである(図15A参照)。
ここで、ピッチaは、複数の穿孔刃通過孔412のうちの隣り合う穿孔刃通過孔の中心間の距離をいう。また、上記「隣り合う凸部同士の間隔」は、パンチ1を平面視したときの凸部の中心と該凸部と隣り合う凸部の中心との距離をいう。また、上記「複数の穿孔刃通過孔412のうちの最右端の穿孔刃通過孔412aと被穿孔材Pを移動させる方向における下流で間隔をあけて隣り合う第1の凸部464aとの間隔」は、パンチ1を平面視したときの最右端の穿孔刃通過孔412aの中心と第1の凸部464aの中心との距離をいう。
【0045】
第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dは、同一の形状であり、同一の高さを備える。第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dの高さは、被穿孔材Pを前回の穿孔作業から次回の穿孔作業に移動するときに、ベース体40の位置合わせ部418に接した状態を保ったまま被穿孔材Pの移送方向(図17右側)にスライドさせて、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dを前回穿孔された綴じ孔Hに通すことのできる高さである。
第1の凸部464aの高さは、前回の穿孔作業から次回の穿孔作業に移動するときに、例えば1回目の穿孔作業から2回目の穿孔作業に移動するときに、被穿孔材Pを移動させやすいように、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dの高さより低く形成される。
【0046】
ベース体本体440の裏側には、打ち抜きカスを取り出すための開口部468を有する。
【0047】
(紙押さえ手段50)
紙押さえ手段50は、ベース体本体440右側において、前記第2のベース体本体部444の向こう側側面である第6の側壁486に設けられている。
紙押さえ手段50は、ABS樹脂、ポリアセタール等の弾力性を有する合成樹脂で一体成形されている。
【0048】
紙押さえ手段50は、ベース体本体440に固定される固定部540と、2回目以降の穿孔作業において紙を押さえるための紙押さえ部510と、前記固定部540と前記紙押さえ部510との間に形成されたヒンジ部550とを有する。
【0049】
前記固定部540は、略板状体であって、その両側端に係合部542が設けられている。前記固定部540は、第2のベース体本体部444の向こう側側面の第6の側壁486に形成された取付穴446に差し込まれる。前期固定部540を取付穴446に最後まで差し込むことによって、前記係合部542によりベース体本体440と係合され、ベース体本体440に固定される(図13参照)。
【0050】
紙押さえ手段50は、紙押さえ部510が前記ヒンジ部550を介して固定部540に対して回動自在であるように構成されている。
ヒンジ部550は、紙押さえ部510が被穿孔材載置面から離れた開状態にして、被穿孔材Pを紙押さえ部510の下方に差し入れることができるように、被穿孔材Pの差し入れる方向において向こう側に位置している。
ヒンジ部550は、薄肉の筋状であって、第1の凸部464a、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dが並列する方向と平行にのびる。
ヒンジ部550は、長手方向にのびるダイ体410の位置合わせ部418とも平行であって、また、穿孔刃通過孔412の並ぶ直線とも平行である。
ヒンジ部550は、被穿孔材Pに穿孔された孔の並ぶ直線とも平行であって、被穿孔材Pの移動方向とも平行である。
紙押さえ手段50は、紙押さえ部510が前記ヒンジ部550を介して回動することにより、紙押さえ部510が被穿孔材載置面から離れた開状態、あるいは、紙押さえ部510が被穿孔材載置面に当接または近接した閉状態をとることができる。
前記紙押さえ手段50は、前記閉状態において、紙押さえ部510が前記凸部464の少なくとも先端部の周囲を覆うように形成される。
【0051】
紙押さえ部510は、紙押さえ手段50の前記閉状態において、被穿孔材載置面に平行であって、平面視方形状の略板状体である第1の板状部520と、紙押さえ手段50の前記閉状態において、被穿孔材載置面に垂直であって、背面視横長長方形状の略板状体である第2の板状部530とからなり、側面視L字形である。
【0052】
紙押さえ手段50の前記閉状態において、前記第1の板状部520の下側主面525は、ベース体本体440の被穿孔材載置面448に平行に対向する。
前記第1の板状部520の下側主面525には、前記第1の板状部520の先端縁近傍に、第1の凹部522a、第2の凹部522bおよび第3の凹部522cが、一直線上に並んで形成される。
第1の凹部522a、第2の凹部522bおよび第3の凹部522cは、ヒンジ部550ののびる方向(薄肉の筋がのびる方向)と平行に並列されている。
隣り合っている第1の凹部522aと第2の凹部522bの間隔は、穿孔刃通過孔412のピッチaと同じである。
隣り合っている第2の凹部522bと第3の凹部522cの間隔は、穿孔刃通過孔412のピッチaと同じである。
第1の凹部522a、第2の凹部522bおよび第3の凹部522cの形状は、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dの先端の円錐台を反転させたものより若干大きい円錐台状である。
第1の凹部522aは、紙押さえ手段50の閉状態において、第2の凸部464bの先端を覆うようにして、密接される。
第2の凹部522bは、紙押さえ手段50の閉状態において、第3の凸部464cの先端を覆うようにして、密接される。
第3の凹部522cは、紙押さえ手段50の閉状態において、第4の凸部464dの先端を覆うようにして、密接される。
【0053】
前記第1の板状部520の先端側側面524は、紙押さえ手段50の前記閉状態において、紙押さえ手段50を開閉しやすいように、被穿孔材載置面に対して斜交して形成される。
前記第1の板状部520の先端近傍は、前記第1の板状部520の第2の板状部530付近よりも厚めに形成されている。
また、前記第1の板状部520の下側主面525には、前記第1の板状部520の中央の両側に、凸部528aおよび528bが形成される。
さらに、前記第1の板状部520の上側主面526には、前記第1の板状部520の中央の両側に、凹部529aおよび529bが形成される。
【0054】
第3の側壁483には、紙押さえ手段50の開状態を保持するためのストッパー476が突設されている。
合成樹脂の復元性により、開状態にある紙押さえ手段50のヒンジ部550には、紙押さえ状態50が開状態から閉状態に移動するように、復元力が働く。
ストッパー476は、紙押さえ手段50が閉状態から開状態に移動するときに、紙押さえ部510の一部である第1の板状部520の上側主面526が接触する位置に設けられる。
紙押さえ手段50が閉状態から開状態に移動するときに、紙押さえ部510の一部である第1の板状部520の上側主面526にストッパー476が接触する。ストッパー476と紙押さえ部510が接触した状態から、さらに、紙押さえ手段50が開く方向に力を加えることによって、弾性力を有する紙押さえ手段50は、ストッパー476の突設された面から離れる方向に変形し、紙押さえ部510がストッパー476より向こう側に移動する。
こうして、紙押さえ部510がストッパー476より向こう側に移動した紙押さえ手段50は、その復元力により閉状態に移動しようとするが、ストッパー476が紙押さえ手段50の下側主面525を支持し、紙押さえ手段50の開状態が保持される。
紙押さえ手段50がストッパー476により支持された開状態から、紙押さえ手段50を閉じる方向に力を加えることによって、弾性力を有する紙押さえ手段50は、ストッパー476の突設された面から離れる方向に変形し、紙押さえ部510がストッパー476より手前側に移動する。こうして、紙押さえ手段50は、開状態から閉状態に移動する。
ストッパー476は、板状体である第1の板状部520の主面と板状体である固定部540の主面とがなす角が、90度から130度の間であるときに、紙押さえ手段50と接触するように設けられることが望ましい。
【0055】
紙押さえ手段50が閉状態でベース体40に係止されるように、ベース体本体の第2の載置領域の向こう側に、第1の係止部472aと第2の係止部472bが揺動可能に突設されている。この場合、第1の係止部472aは、たとえば、ベース体本体440からのびる断面U字状のばね性を有する支持部473aの上端に形成されている。第2の係止部472bも、第1の係止部472aと同様に、たとえば、ベース体本体440からのびる断面U字状のばね性を有する支持部473bの上端に形成されている。
第1の係止部472aと第2の係止部472bは、紙押さえ部510の幅方向の長さの間隔をあけて設けられている。
また、ベース体本体440には、第1の係止部472aおよび第2の係止部472bのすぐ内側に、凹部474aおよび474bが形成されている。
第1の係止部472aと第2の係止部472bは、紙押さえ手段50が開状態から閉状態に移動して、第2の凸部464b、第3の凸部464cおよび第4の凸部464dの先端が、第1の凹部522a、第2の凹部522bおよび第3の凹部522cに密接された状態において、第1の板状部520の上側主面526を係止する。この場合、第1の係止部472aと第2の係止部472bは、たとえば、第1の板状部520の上側主面526に形成された凹部529aおよび529bにそれぞれ嵌まる。さらに、この場合、第1の板状部520の下側主面525に形成された凸部528aおよび528bは、ベース体本体440に形成された凹部474aおよび474bにそれぞれ嵌まる。
【0056】
(本発明での穿孔作業)
次に、本発明を用いた穿孔作業について、図15A及び図15Bを参照して説明する。
1回目の穿孔作業として、まず、被穿孔材Pである紙を、ベース体40の被穿孔材載置面(第1の載置領域452及びダイ体の被穿孔材載置面422)に載置して、ベース体40とプレッシャ体20の間に手前側から、ベース体40の位置合わせ部418に被穿孔材Pの例えば短手端縁が接するまで挿入する。
被穿孔材Pの例えば短手端縁がベース体40の位置合わせ部418に接した状態を維持したまま、被穿孔材Pをスライドさせて、被穿孔材Pの例えば長手端縁を、被穿孔材Pの用紙の種類(例えばサイズ)に応じた目盛り462に合わせる。
プレッシャ体を押し下げて被穿孔材Pを穿孔する(1回目の穿孔作業終了)。
紙押さえ手段50が閉状態にある場合には、紙押さえ部510をストッパー476で保持されるまで上方に上げ、開状態にする。
2回目の穿孔作業として、被穿孔材Pである紙を、ベース体40の位置合わせ部418に接した状態を保ったまま第2の位置合わせ手段464のある右方向に移送させて、被穿孔材Pである紙を、ベース体40の被穿孔材載置面(第1の載置領域452及び第2の載置領域454並びにダイ体の被穿孔材載置面422)に載置させる。
1回目の穿孔作業において被穿孔材Pに穿孔された綴じ孔のうち、最右端の孔を第1の凸部464aに通し、最右端から2番目の孔を第2の凸部464bに通し、最右端から3番目の孔を第3の凸部464cに通し、最右端から4番目の孔を第4の凸部464dに通す。
紙押さえ手段を開状態から閉状態に移動させて、第1の係止部472a及び第2の係止部472bにより、紙押さえ手段50をベース体40に係止させる。
その後、プレッシャ体を押し下げて穿孔する(2回目の穿孔作業終了)。
3回目以降の穿孔作業では、上記2回目の穿孔作業と同じ作業を繰り返すことによって必要な数だけ紙に孔を開けることができる。
本発明に係るパンチ1によれば、2回目以降の穿孔作業において、紙押さえ手段50によって凸部が用紙の孔から抜けるのを防止することができ、より安定して正確な位置決めをして穿孔作業をすることができる。
【0057】
(別の実施の形態)
次に、本発明の別の実施の形態に係るパンチの紙押さえ手段について、図16を参照して説明する。
図16には、別の実施の形態であるパンチの紙押さえ手段について説明するために、該別の実施の形態に係る紙押さえ手段80とベース体本体740とが概略的に示されている。
【0058】
別の実施の形態に係るベース体本体740には、2回目以降の穿孔作業において被穿孔材Pである紙の長手方向における位置を決めるための第2の位置合わせ手段764を構成する3つの凸部が突設されている。
第2の位置合わせ手段764を構成する前記3つの凸部は、ダイ体に近い側(図16の左側)から1番目に突設された第1の凸部764aと、ダイ体に近い側から2番目に突設された第2の凸部764bと、ダイ体に近い側から3番目に突設された第3の凸部764dとからなる。
また、第2の凸部764bと第3の凸部764dとの間には、第1の凹部764cが形成される。
【0059】
第1の凸部764a、第2の凸部764bは、第1の凹部764cおよび第3の凸部764dは、ダイ体410の複数の穿孔刃通過孔412が並ぶ孔列線上に設けられている。
第1の凸部764aは、穿孔刃30の径よりも少し小さい大径を有する、上方に従って細くなる円錐台状を有して、形成されている。
第2の凸部764b、第3の凸部764dは、それぞれ、第1の凸部764aの円錐台状体の大径よりは大きいが、穿孔刃30の径よりも少し小さい径を有する円柱状体の上に、当該円柱状体と略々同一の径を有する、上方に従って細くなる円錐台が形成された形状を有して、形成されている。
第1の凹部764cは、第2の凸部764b、第3の凸部764dの先端の円錐台を反転させたものより若干大きい円錐台状である。
【0060】
別の実施の形態において、第1の凸部764a、第2の凸部764b、第3の凸 部764cおよび第4の凸部764dは、一直線上に並んで形成される
隣り合っている第1の凸部764aと第2の凸部764bの間隔は、穿孔刃通過 孔412のピッチaと同じである。
隣り合っている第2の凸部764bと第3の凸部764cの間隔は、穿孔刃通過 孔412のピッチaと同じである。
隣り合っている第3の凸部764cと第4の凸部764dの間隔は、穿孔刃通過 孔412のピッチaと同じである。
また、ダイ体410の備える複数の穿孔刃通過孔412のうちの最右端の穿孔刃 通過孔412aと第1の凸部764aとの間隔も、穿孔刃通過孔412のピッチa と同じである。

【0061】
第2の凸部764bおよび第3の凸部764dの高さは同一であり、同一の形状を備える。
第1の凸部764aの高さは、前回の穿孔作業から次回の穿孔作業に移動するときに、例えば1回目の穿孔作業から2回目の穿孔作業に移動するときに、被穿孔材Pを移動しやすいように、第2の凸部764bおよび第3の凸部764dの高さより低く形成される。
【0062】
別の実施形態において、紙押さえ手段80には、先端縁近傍に、第2の凹部822a、第4の凸部822bおよび第3の凹部822cが、一直線上に並んで形成される。
隣り合っている第2の凹部822aと第4の凸部822bの間隔は、穿孔刃通過孔412のピッチaと同じである。
隣り合っている第4の凸部822bと第3の凹部822cの間隔は、穿孔刃通過孔412のピッチaと同じである。
【0063】
第4の凸部822bは、第1の凸部764aの円錐台状体の大径よりは大きいが、穿孔刃30の径よりも少し小さい径を有する円柱状体の上に、当該円柱状体と略々同一の径を有する、上方に従って細くなる円錐台が形成された形状を有して、形成されている。
第2の凹部822aおよび第3の凹部822cの先端の円錐台を反転させたものより若干大きい円錐台状である。
ベース体本体740の第1の凹部764cは、紙押さえ手段80の閉状態において、紙押さえ手段80の第4の凸部822bの先端を覆うようにして、密接される。
紙押さえ手段80の第2の凹部822aは、紙押さえ手段80の閉状態において、ベース体本体740の第2の凸部764bの先端を覆うようにして、密接される。
紙押さえ手段80の第3の凹部822cは、紙押さえ手段80の閉状態において、ベース体本体740の第3の凸部764cの先端を覆うようにして、密接される。
【0064】
以上の実施形態は、本発明の原理のために、単に示されているだけであり、本願明細書において説明された構成および詳細の修正変更が、他の当業者にとって明らかであるものと理解される。
従って、特許請求の範囲のみによって限定され、本願明細書における実施形態の記載および説明として示された具体的な詳細によっては限定されない。
【0065】
本発明に係るパンチの構成要素の材質は、上記実施形態に限定されない。
例えば、プレッシャ体本体は、樹脂などから形成されたものであってもよい。また、ダイ体は、合成樹脂で形成されたものであってもよい。また、紙押さえ手段は、金属で形成されたものであってもよい。
【0066】
第1の位置合わせ手段は、2回目以降の穿孔作業において、被穿孔材Pを載置するのに邪魔にならないものであることが望ましい。
例えば、上記実施形態において第1の位置合わせ手段を構成した目盛りは、第1の載置領域と第2の載置領域の境界付近に刻印されたものであってもよい。また、例えば、第1の位置合わせ手段は、2回目以降の穿孔作業において載置領域から取り外し可能であって、被穿孔材Pの短手端縁に接することで位置合わせすることのできる位置合わせ部を有する位置合わせ部品であってもよい。
【0067】
穿孔刃及び穿孔刃通過孔の数は、上記実施形態に限定されず、それぞれ1つずつであってもよい。第2の位置合わせ手段を構成する凸部の数は、上記実施形態に限定されず、1つであってもよく、穿孔刃や穿孔刃通過孔の数と異なっていてもよい。
穿孔刃及び穿孔刃通過孔の数が、それぞれ1つずつである場合、本発明に係るパンチ全体の構成を小型化することができる。
穿孔刃及び穿孔刃通過孔の数が、それぞれ複数である場合、一回の穿孔作業で、被穿孔材Pに複数の孔を開けることができ、効率よく穿孔作業が行える。
穿孔された被穿孔材Pの綴じ孔に通す第2の位置合わせ手段を構成する凸部の数が、複数である場合、2つ以上の凸部で被穿孔材Pを位置決めすることができるため、被穿孔材Pの位置決めをより正確に行うことができる。
紙押さえ手段が、閉状態において、少なくとも先端部の周囲を覆う凸部の数は、上記実施形態に限定されず、少なくとも1つの凸部の先端部の周囲を覆うように形成されていればよい。
【0068】
被穿孔材Pを差し入れるときの位置合わせ手段を構成する位置合わせ部418は、穿孔刃30及び穿孔刃通過孔412が単数であって、紙押さえ手段50を構成する紙押さえ部510が単数であるときに、第2の位置合わせ手段464と協働して、すなわち被穿孔材Pの長手端縁P1(又は直線状の短手端縁P2)の一部が位置合わせ部418に当接し且つ綴じ孔Hが第2の位置合わせ手段464に嵌め込まれて、被穿孔材Pの位置合わせをすることを容易とする。
【0069】
第2の位置合わせ手段を構成する凸部の位置は、上記実施形態に限定されず、前記被穿孔材Pに次回の孔を穿孔する際に、前記被穿孔材Pに前回に穿孔した孔に通すことによって、前記被穿孔材Pを位置合わせして所望の位置に次回の孔を穿孔することができる位置にあればよい。
穿孔刃及び穿孔刃通過孔が複数である場合、第2の位置合わせ手段を構成する1つ又は複数の凸部は、前記複数の穿孔刃通過孔が並ぶ孔列線上において、被穿孔材Pに穿孔される綴じ孔Hの間隔に対応した適宜な間隔をおいて設けられていればよい。
例えば、隣り合う凸部同士の間隔は、穿孔刃通過孔のピッチaと同じである必要はなく、また、隣り合う凸部同士の間隔は、それぞれ異なっていてもよい。
例えば、第2の位置合わせ手段を構成する凸部は、1つの穿孔刃通過孔又は複数の穿孔刃通過孔のうちの最右端の穿孔刃通過孔から、隣り合う綴じ孔Hの間隔の整数倍の距離にあればよい。
また、1つ又は複数の穿孔刃通過孔のうちの最右端の穿孔刃通過孔と最左端の凸部との間隔は、穿孔刃通過孔のピッチaと同じである必要はなく、例えば最右端の穿孔刃通過孔からピッチaの2倍の距離の位置にあってもよい。
【0070】
穿孔刃において、被穿孔材Pを穿孔する刃先部分を平面視した形状は、被穿孔材Pの綴じ孔Hの形状に対応しており、上記実施形態のように必ずしも円形である必要はなく、楕円や多角形、星形などの異形であってもよい。
穿孔刃通過孔の形状は、穿孔刃の刃先部分を通過させるものであればよく、上記実施形態のように必ずしも円形である必要はなく、楕円や多角形、星形などの異形であってもよい。
【0071】
第2の位置合わせ手段を構成する凸部は、被穿孔材Pの綴じ孔Hに凸部を通した後、凸部に対して該綴じ孔が相対的に移動しない又は移動しにくいように、凸部の側面と被穿孔材Pの綴じ孔の縁が当接又は近接することが望ましい。例えば、第2の位置合わせ手段を構成する凸部は、平面視して、綴じ孔の形状と略々同一の形状・大きさを有することが望ましい。
【0072】
第2の位置合わせ手段を構成する凸部の形状は、被穿孔材Pに穿孔された綴じ孔Hに通すことができればよく、上記実施形態の形状に限定されない。例えば、凸部の形状は、上底の面の形状が円や多角形、星形などである柱体であってもよく、円錐、角錐などの錐体などでもよい。
また、第2の位置合わせ手段を構成する凸部は、柱体や錐体、円筒などの一部が複数集まって構成されたものであってもよい。例えば被穿孔材Pの綴じ孔が円形であった場合、第2の位置合わせ手段を構成する凸部は、それと平面視略々同形・同大の円筒の一部の側面を有する板状体が複数で構成されたものであってもよい。
【0073】
第2の位置合わせ手段を構成する凸部の形状は、前回の穿孔作業から次回の穿孔作業に移動するときに、ベース体の位置合わせ部に接した状態を保ったままスライドさせて、前回穿孔された綴じ孔に凸部を通しやすくなるように、載置面に垂直な側面や軸を持つ直柱体、直円柱、円錐、円錐台、角錐、角錐台などであることが望ましい。
【0074】
上記実施形態では、紙押さえ手段は、ベース体に取付可能な別部品であるが、ベース体と一体的に形成されてもよい。
また、紙押さえ手段の形状は、上記実施形態に限定されない。
【0075】
紙押さえ手段の紙押さえ部は、紙押さえ状態が開状態から閉状態に移動する方向に復元力が働かないものであってもよい。例えば、紙押さえ手段の紙押さえ部と固定部とは別物品であってもよく、紙押さえ手段の紙押さえ部および固定部は、金属等の弾力性が低い材質であってもよい。
紙押さえ状態が開状態から閉状態に移動する方向に復元力が働かないものである場合、ストッパーは、第3の側壁に、紙押さえ手段の開く範囲を制限する目的で設けられる。
ストッパーは、紙押さえ手段が閉状態から開状態に移動するときに、紙押さえ部の一部である第1の板状部の上側主面が接触する位置に設けられる。こうして、紙押さえ手段の固定部に対する紙押さえ部の回動範囲は制限される。
ストッパーは、板状体である第1の板状部の主面と板状体である固定部の主面とがなす角が、90度から130度の間であるときに、紙押さえ手段と接触するように設けられる。
【0076】
紙押さえ手段に形成された凹部は、紙押さえ手段の閉状態において、前記紙押さえ部が凸部の少なくとも先端部の周囲を覆うようにして、被穿孔材Pの孔から抜けるのを防ぐことができれば、必ずしも必要ではなく、凸部に接する面がフラットであってもよく、凸部の先端部が通過する孔が形成されていてもよい。
例えば、紙押さえ部において、凸部に対向する面がフラットである場合、紙押さえ手段の閉状態において、紙押さえ部の被穿孔材Pに対向する面が、凸部先端より下側にくることを防ぎ、紙押さえ手段が被穿孔材Pに接触することを防ぐことができる。
例えば、紙押さえ部において、凸部の先端部が通過する孔が形成されている場合、紙押さえ手段の閉状態において、紙押さえ部の被穿孔材Pに対向する面が、凸部先端より下側にくるため、被穿孔材Pをより安定して位置決めすることができる。
【符号の説明】
【0077】
1 パンチ
20 プレッシャ体
210 プレッシャ体本体
211 主面部
212 第1側面部
214 第2側面部
216 第3側面部
218 第4側面部
222 枢軸支持孔
224 穿孔刃支持孔
240 プレッシャ体カバー
252 第1のばね部材
254 第2のばね部材
260 枢軸
30 穿孔刃
302 刃
304 支持孔
320 支持軸
322 支持軸用ばね部材
40 ベース体
410 ダイ体
412 穿孔刃通過孔
412a 最右端の穿孔刃通過孔
414 支持部
416 穿孔刃移動部
418 位置合わせ部
422 ダイ体の被穿孔材載置面
440 ベース体本体
442 第1のベース体本体部
444 第2のベース体本体部
446 取付穴
448 ベース体本体の被穿孔材載置面
452 第1の載置領域
454 第2の載置領域
462 第1の位置合わせ手段(目盛り)
464 第2の位置合わせ手段
464a 第1の凸部
464b 第2の凸部
464c 第3の凸部
464d 第4の凸部
468 開口部
472a 第1の係止部
472b 第2の係止部
473a、473b 支持部
474a、474b 凹部
476 ストッパー
481 第1の側壁
482 第2の側壁
483 第3の側壁
484 第4の側壁
485 第5の側壁
486 第6の側壁
50 紙押さえ手段
510 紙押さえ部
520 第1の板状部
522a 第1の凹部
522b 第2の凹部
522c 第3の凹部
524 第1の板状部の先端側側面
525 第1の板状部の下側主面
526 第1の板状部の上側主面
528a、528b 凸部
529a,529b 凹部
530 第2の板状部
540 固定部
550 ヒンジ部
740 別の実施形態のベース体本体
764 別の実施形態の第2の位置合わせ手段
764a 別の実施形態の第1の凸部
764b 別の実施形態の第2の凸部
764c 別の実施形態の第1の凹部
764d 別の実施形態の第3の凸部
80 別の実施形態の紙押さえ手段
822a 別の実施形態の第2の凹部
822b 別の実施形態の第4の凸部
822c 別の実施形態の第3の凹部
P 被穿孔材
1 長手端縁
2 短手端縁
a ピッチ
H 綴じ孔
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17A
図17B