特許第5944179号(P5944179)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5944179-弁類の作動状態検出装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5944179
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】弁類の作動状態検出装置
(51)【国際特許分類】
   F16K 37/00 20060101AFI20160621BHJP
   F16B 2/12 20060101ALI20160621BHJP
   F16L 3/10 20060101ALI20160621BHJP
【FI】
   F16K37/00 M
   F16B2/12 C
   F16K37/00 H
   F16L3/10 Z
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2012-37084(P2012-37084)
(22)【出願日】2012年2月23日
(65)【公開番号】特開2013-170686(P2013-170686A)
(43)【公開日】2013年9月2日
【審査請求日】2015年2月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133733
【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
(72)【発明者】
【氏名】宇崎 吉彦
【審査官】 加藤 一彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−045340(JP,A)
【文献】 特開2006−166541(JP,A)
【文献】 実開平07−004907(JP,U)
【文献】 実開平04−028102(JP,U)
【文献】 特開平11−304056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 37/00
F16B 2/12
F16L 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
角柱あるいは丸柱の被検出部に当接される作動状態検出用のセンサと、作動状態検出用のセンサが連結されると共に一対の挿入孔が設けられ被検出部の片面に位置する保持部材と、被検出部の反対面に位置し上壁と両側壁を有する断面概略コ字状で上壁に一対の挿入孔が設けられると共に一対の挿入孔の間に被検出部が角柱の場合に角柱の平面部に当接する平面部が形成され両側壁に被検出部が丸柱の場合に丸柱の曲面部の両側に当接する断面概略く字状溝部が形成された挟持部材と、挟持部材の一対の挿入孔及び保持部材の一対の挿入孔に両脚部が挿入されるUボルトと、Uボルトの両脚部に取り付けられる一対のナットと、を具備することを特徴とする弁類の作動状態検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種用途の弁や蒸気トラップなどに代表される弁類に取り付けて弁類の作動状態を検出する弁類の作動状態検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の弁類の作動状態検出装置としては種々の形式のものが提案されているが、例えば弁類としての蒸気トラップの作動状態検出装置の場合、特開2000−121425号公報に示されたものがある。ここに開示されたものは、一対の挿入孔が設けられ蒸気トラップの被検出部に当接される作動状態検出用のセンサと、作動状態検出用のセンサの一対の挿入孔に両脚部が挿入されるUボルトと、Uボルトの両脚部に取り付けられる一対のナットとを具備するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−121425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の弁類の作動状態検出装置は、弁類の被検出部に作動状態検出用のセンサを当接させて取り付けるときに、作動状態検出用のセンサがUボルト及びナットと共に回転したりずれたりするために、取り付けが困難であるという問題点があった。
【0005】
従って、本発明の技術的課題は、被検出部に作動状態検出用のセンサを簡単に取り付けることができる弁類の作動状態検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、被検出部に当接される作動状態検出用のセンサと、作動状態検出用のセンサが連結されると共に一対の挿入孔が設けられ被検出部の片面に位置する保持部材と、被検出部の反対面に位置し上壁と両側壁を有する断面概略コ字状で上壁に一対の挿入孔が設けられると共に一対の挿入孔の間に被検出部の角柱の平面部に当接する平面部が形成され両側壁に被検出部の丸柱の曲面部の両側に当接する断面概略く字状溝部が形成された挟持部材と、挟持部材の一対の挿入孔及び保持部材の一対の挿入孔に両脚部が挿入されるUボルトと、Uボルトの両脚部に取り付けられる一対のナットと、を具備することを特徴とする弁類の作動状態検出装置にある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の弁類の作動状態検出装置は、挟持部材が被検出部の反対面に位置し上壁と両側壁を有する断面概略コ字状で上壁に一対の挿入孔が設けられると共に一対の挿入孔の間に被検出部の角柱の平面部に当接する平面部が形成され両側壁に被検出部の丸柱の曲面部の両側に当接する断面概略く字状溝が形成されたものであり、被検出部と挟持部材の接触面積を大きくできるので、作動状態検出用のセンサがUボルト及びナットと共に回転したりずれたりすることを防止でき、被検出部に作動状態検出用のセンサを簡単に取り付けることができるという優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態に係わる弁類の作動状態検出装置の断面図である。
図2図1の挟持部材を上下反対にした本発明の実施の形態に係わる弁類の作動状態検出装置の断面図である。
図3図1の保持部材の斜視図である。
図4図1の挟持部材の斜視図である。
図5図2の挟持部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図1乃至図5を参照して説明する。弁類としての蒸気トラップの被検出部である入口1に作動状態検出装置2を取り付ける。作動状態検出装置2は作動状態検出用のセンサ3と、作動状態検出用のセンサ3を蒸気トラップの入口1に取り付ける保持部材4、挟持部材5、Uボルト6、一対のナット7、一対の座金8を具備する。作動状態検出用のセンサ3は振動センサや温度センサにより構成する。
【0010】
保持部材4は上壁4aと両側壁4bを有する断面概略コ字状に形成する。保持部材4の上壁4aの中央に設けた雌ねじからなる連結孔4cに作動状態検出用のセンサ3の雄ねじからなる下部3aをねじ結合して固定することにより連結する。作動状態検出用のセンサ3は下端が蒸気トラップの入口1に当接する。保持部材4の上壁4aの連結孔4cの両側にUボルト6の両脚部6aを挿入する一対の長孔状の挿入孔4dを設ける。保持部材4の上壁4a乃至一方の側壁4bに一方の挿入孔4dと連通する切欠部4eを設ける。保持部材4と挟持部材5と一対の座金8及び一対のナット7を取り付けたUボルト6は一方の脚部6aを保持部材4の切欠部4eを通して保持部材4の一方の挿入孔4d内に位置させることができる。保持部材4は蒸気トラップの入口1の片面に位置する。
【0011】
挟持部材5は上壁5aと両側壁5bを有する断面概略コ字状に形成する。挟持部材5は上壁5aの表側面5cに蒸気トラップの入口1の角柱の平面部に当接する表面をローレット加工により粗くした平面部5dを形成し、上壁5aの表側面5cとは反対側の両側壁5bの裏側面5eに蒸気トラップの入口1の丸柱の曲面部の両側に当接する表面をローレット加工により粗くした一対の断面概略く字状溝部5fを形成する。挟持部材5の上壁5aにUボルト6の両脚部6aを挿入する一対の長孔状の挿入孔5gを設ける。挟持部材5は蒸気トラップの入口1の反対面に位置する。
【0012】
図1に示すように蒸気トラップの入口1が角柱の場合は、Uボルト6の両脚部6aを挟持部材5の上壁5aの一対の挿入孔5gに挟持部材5の両側壁5b側から挿入し、保持部材4の一対の挿入孔4dにUボルト6の両脚部6aを挿入し、Uボルト6の両脚部6aに一対の座金8を介して一対のナット7を取り付けたものを使用して作動状態検出用のセンサ3を蒸気トラップの入口1に当接させて取り付ける。図2に示すように蒸気トラップの入口1が丸柱の場合は、Uボルト6の両脚部6aを挟持部材5の上壁5aの一対の挿入孔5gに挟持部材5の上壁5a側から挿入し、保持部材4の一対の挿入孔4dにUボルト6の両脚部6aを挿入し、Uボルト6の両脚部6aに一対の座金8を介して一対のナット7を取り付けたものを使用して作動状態検出用のセンサ3を蒸気トラップの入口1に当接させて取り付ける。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明は、各種用途の弁や蒸気トラップなどに代表される弁類に取り付けて弁類の作動状態を検出する弁類の作動状態検出装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0014】
1 蒸気トラップの入口
2 作動状態検出装置
3 作動状態検出用のセンサ
4 保持部材
4a 上壁
4b 両側壁
4c 連結孔
4d 一対の挿入孔
4e 切欠部
5 挟持部材
5a 上壁
5b 両側壁
5c 表側面
5d 平面部
5e 裏側面
5f 断面概略く字状溝部
5g 一対の挿入孔
6 Uボルト
6a 両脚部
7 一対のナット
8 一対の座金
図1
図2
図3
図4
図5