【実施例】
【0032】
(実施例1)
水酸化第二銅53.58部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4部、クエン酸一水和物10部、クエン酸三ナトリウムニ水和物5部、硫酸アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0033】
(実施例2)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、クエン酸一水和物5部、クエン酸三ナトリウムニ水和物1.25部、硫酸アンモニウム26.17部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0034】
(実施例3)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、クエン酸一水和物5部、クエン酸三ナトリウムニ水和物2.5部、クエン酸三アンモニウム24.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0035】
(実施例4)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、DLリンゴ酸10部、クエン酸ニ水素アンモニウム22.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0036】
(実施例5)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、DLリンゴ酸15部、硫酸アンモニウム17.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0037】
(実施例6)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、DLリンゴ酸5部、DLリンゴ酸二ナトリウム0.5水和物2.5部、硫酸アンモニウム24.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0038】
(実施例7)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、DLリンゴ酸二ナトリウム0.5水和物2.5部、硫酸アンモニウム29.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0039】
(実施例8)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム7部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、DLリンゴ酸5部、DLリンゴ酸二ナトリウム0.5水和物2.5部、炭酸アンモニウム23.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0040】
(実施例9)
水酸化第二銅53.58部、リグニンスルホン酸ナトリウム7部、ラウリル硫酸ナトリウム3部、コハク酸5部、コハク酸二ナトリウム2.5部、コハク酸アンモニウム28.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0041】
(実施例10)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム8部、(+)酒石酸5部、(+)酒石酸ナトリウム二水和物1.25部、硫酸アンモニウム25.17部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0042】
(実施例11)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム8部、クエン酸三ナトリウム二水和物10部、(+)酒石酸アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0043】
(実施例12)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム8部、DLリンゴ酸10部、(+)酒石酸水素アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0044】
(実施例13)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム8部、DLリンゴ酸10部、塩化アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0045】
(実施例14)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム8部、DLリンゴ酸10部、炭酸水素アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0046】
(実施例15)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム8部、DLリンゴ酸10部、酢酸アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0047】
(実施例16)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム8部、DLリンゴ酸10部、リン酸三アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0048】
(実施例17)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム8部、DLリンゴ酸10部、リン酸二水素アンモニウム21.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0049】
(比較例1)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、DLリンゴ酸5部、DLリンゴ酸二ナトリウム0.5水和物2.5部、クレー24.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0050】
(比較例2)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、硫酸アンモニウム32.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0051】
(比較例3)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、クレー32.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0052】
(比較例4)
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム6部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム7部、DLリンゴ酸15部、クレー17.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
【0053】
(試験例1;散布汚れ評価試験)
各実施例、比較例に記載の農園芸用殺菌剤を500倍に水で希釈し、トマト、ナスにスプレーガンを用いて均一に十分量を散布した。散布1日後における実への汚れの程度を次の評価基準に従って判定した。評価試験は3回行い、その平均値を算出した。
また、各実施例、比較例に記載の農園芸用殺菌剤をアルミ袋に入れてヒートシールをして密封し、54℃に28日間保存した後、常温に戻して開封し、上記と同様に散布し、散布1日後における汚れの程度を次の評価基準に従って判定した。評価試験は3回行い、その平均値を算出した。
【0054】
<汚れの評価基準>
汚れが認められない。 指数係数:0
汚れが軽微。 指数係数:1
汚れが明確に認められる。 指数係数:2
汚れが目立つ。 指数係数:3
汚れが激しい。 指数係数:4
汚れ指数:{Σn(0〜4)/4n}×100=汚れ指数(n:葉数)
【0055】
結果を表1に示した。比較例では初期から水酸化第二銅による実の汚れが目立つものが見受けられ、長期保存後は全てのものが実の汚れが目立つあるいは激しいという評価であった。これに対し、本発明では、いずれの段階でも実の汚れが認められないか軽微な状態であり、水酸化第二銅による散布汚れが軽減されること、当該効果が長期間安定して維持されることが示された。
【0056】
【表1】
【0057】
本発明を要約すれば次のとおりである。
【0058】
本発明は、植物に散布後の植物の葉部、果実等の散布汚れが軽減された、水酸化第二銅を含有してなる農園芸用殺菌剤等を提供することを目的とする。
【0059】
そして、植物病害に防除効果を示す水酸化第二銅、アニオン性界面活性剤、及び有機酸、有機酸塩のいずれかあるいは両方と、水溶性アンモニウム塩を必須構成成分として配合してなる農園芸用殺菌剤を使用することにより、植物に散布後の植物の葉部、果実等の散布汚れを軽減する。また、この散布汚れの軽減効果が長期間安定して維持される。