(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、作業者が熱交換器のメンテナンス作業を行う場合で、冷却液を熱交換器からエンジンルームの外部へ排出するときに、機体の下にもぐりこんで作業を行う必要がなく、メンテナンス作業を円滑に行うことが可能な作業機械を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の作業機械は、エンジンルーム内にエンジン用の冷却液を冷却する熱交換器を備え、前記エンジンルームのサイドカバーは、前記エンジンルームの側方を開閉可能であり、前記熱交換器は、前記冷却液を排出するドレン口を有し、前記ドレン口には、ドレンホースの一端が接続され、前記ドレンホースの他端は、前記サイドカバーが開けられることによって前記エンジンルームの外部に取り出されることができるものである。
【0008】
請求項2に記載の作業機械においては、前記ドレンホースには、弁部材が設けられるものである。
【0009】
請求項3に記載の作業機械においては、前記ドレンホースの他端には、ドレンプラグが設けられるものである。
【0010】
請求項4に記載の作業機械は、前記エンジンの冷却ファンと前記熱交換器とを連通するシュラウドを備え、前記シュラウドの側面には、メンテナンス口が形成され、前記メンテナンス口には、メンテナンスカバーが設けられるものである。
【0011】
請求項5に記載の作業機械においては、
前記エンジンルームの後方をボンネットで被覆し、前記シュラウドの外側に形成されたメンテナンス口のメンテナンスカバーと、前記ボンネットの内壁とが対向して配置されるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0013】
請求項1においては、作業者は、サイドカバーを開けることによって、ドレンホースの他端をエンジンルームの外部に取り出すことが可能となり、冷却液を熱交換器からエンジンルームの外部へ排出するときに、機体の下にもぐりこんで作業を行う必要がなくなる。これにより、作業者は熱交換器のメンテナンス作業を円滑に行うことが可能となる。
【0014】
請求項2においては、作業者は、サイドカバーを開けて、ドレンホースの他端をエンジンルームの外部に取り出して、弁部材を開けることで、熱交換器内の冷却液を排出することが可能となる。
【0015】
請求項3においては、作業者は、サイドカバーを開けて、ドレンホースの他端をエンジンルームの外部に取り出して、ドレンホースの他端からドレンプラグを外すことで、熱交換器内の冷却液を排出することが可能となる。
【0016】
請求項4においては、作業者がメンテナンスカバーを開けて、メンテナンス口からシュラウド内に手を突っ込んで、熱交換器のメンテナンス作業を行うことが可能となる。
【0017】
請求項5においては、作業者は、ボンネットを開けることで、メンテナンスカバーの開閉作業、並びにメンテナンス口を介しての熱交換器のメンテナンス作業を行うことが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、作業機械(バックホー1)について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1及び
図2に示すように、バックホー1は、旋回式の作業機械である。バックホー1は、クローラ式走行装置2と、クローラ式走行装置2の上部中央に配置され、クローラ式走行装置2に左右旋回可能に搭載される機体3と、機体3の前部に取り付けられる作業装置4(ブーム18、ブームシリンダ19、アーム20、アームシリンダ21、バケット22、及びバケットシリンダ23)と、クローラ式走行装置2の前後一側に取り付けられる排土装置5(ブレード29及びブレードシリンダ30)と、コントロールバルブ装置10と、を備えている。
【0021】
クローラ式走行装置2は、左右一対に配置されるクローラ形式の走行部6L・6Rと、左右の走行部6L・6Rをそれぞれ駆動させるための油圧アクチュエータ(走行モータ)と、を有している。
【0022】
機体3は、クローラ式走行装置2の上部にて左右旋回可能に支持される旋回フレーム9と、機体3を左右旋回させるための油圧アクチュエータ(旋回モータ)と、を有している。旋回フレーム9の前部側にはコントロールバルブ装置10が搭載され、旋回フレーム9の後部側にはエンジン11が搭載され、エンジン11の右方にはエンジン11用の冷却液を冷却する熱交換器(ラジエータ)61が配置され、エンジン11及びラジエータ61はエンジンルーム75内に配置されており、ボンネット91によって覆われている。ラジエータ61の詳細な説明は後述する。エンジン11の前上側には、運転操作部12が配置され、運転操作部12はキャビン13によって覆われている。
図3に示すように、運転操作部12には、運転席14、クローラ式走行装置2を操作するための走行レバー15L・15R、アーム20の操作及び機体3の旋回を行うための第一作業レバー16L、ブーム18及びバケット22を操作するための第二作業レバー16R、ブレード29を操作するためのブレード操作レバー17等が設けられている。
【0023】
図1及び
図2に示すように、作業装置4は、機体3に接続されるブーム18と、ブーム18を上下回動させるための油圧アクチュエータ(ブームシリンダ19)と、ブーム18に接続されるアーム20と、アーム20を上下回動させるための油圧アクチュエータ(アームシリンダ21)と、アーム20に接続されるバケット22と、バケット22を上下回動させるための油圧アクチュエータ(バケットシリンダ23)と、を有している。機体3の前部にはブームブラケット24が支持されており、機体3には、ブームブラケット24を介してブーム18の一端部が回動可能に取り付けられている。ブーム18は中途部で前方に屈曲しており、側面視において略「く」字状に形成されている。ブーム18の他端部にはアーム20が回動可能に取り付けられており、アーム20の先端部には作業用アタッチメントとしてのバケット22が回動可能に取り付けられている。ブームブラケット24と、ブーム18の中途部前面に設けられたブームシリンダブラケット25と、の間にはブームシリンダ19が介装されており、ブーム18の中途部背面に設けられたアームシリンダボトムブラケット26と、アーム20の基端部に設けられたバケットシリンダブラケット27と、の間にはアームシリンダ21が介装されており、バケットシリンダブラケット27と、バケット22に連結されるバケットブラケット28と、の間にはバケットシリンダ23が介装されている。
【0024】
排土装置5は、クローラ式走行装置2の前後一側に連結されるブレード29と、ブレード29とクローラ式走行装置2との間に介装され、ブレード29を上下回動させるための油圧アクチュエータ(ブレードシリンダ30)と、を有している。
【0025】
上記した油圧アクチュエータ(走行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ19、アームシリンダ21、バケットシリンダ23、及びブレードシリンダ30)は、油圧ポンプ(不図示)からの油圧により駆動し、前記油圧ポンプはエンジン11の動力により駆動する。 前記油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプとの間にはコントロールバルブ装置10が介装されている。コントロールバルブ装置10は、運転操作部12の各種操作具(走行レバー15L・15R、第一作業レバー16L、第二作業レバー16R、及びブレード操作レバー17)により操作されて、前記油圧アクチュエータに対する前記油圧ポンプからの圧油の供給と排出を切り換えることにより、前記各油圧アクチュエータの動作を制御する。
【0026】
以下では、ラジエータ61について説明する。
【0027】
図4(a)、
図4(b)、
図5(a)、及び
図5(b)に示すように、ラジエータ61は、上部タンク63と、下部タンク64と、上部タンク63及び下部タンク64の間に介在するラジエータコア65と、を有している。上部タンク63には、上部ホース取付口66と、ラジエータキャップ67が装着された冷却液注入口とが設けられており、下部タンク64には、下部ホース取付口68と、ドレン口69とが設けられている。上部ホース取付口66は戻りホース70を介してエンジン11のウォータージャケット(不図示)の管路の一端に接続されており、下部ホース取付口68は供給ホース72を介して前記ウォータージャケットの管路の他端に接続されている。前記冷却液注入口には分岐路が設けられており、前記分岐路の一方はラジエータキャップ67によって閉塞されており、前記分岐路の他方はリザーバホース74を介してリザーバタンク76と接続されている。
【0028】
ラジエータ61内の冷却液は、エンジン11の動力で駆動するウォーターポンプ(不図示)によりエンジン11のウォータージャケットへと圧送され、ウォータージャケットとラジエータ61との間を循環する。エンジン11のウォータージャケットを流通してエンジン11を冷却した高温の冷却液は、戻りホース70を通じてエンジン11のウォータージャケットからラジエータ61の上部タンク63へと戻されて、上部タンク63へ到達した冷却液は、ラジエータコア65の多数のチューブを通じて下部タンク64へと流れ、ラジエータコア65を通過するときに、ラジエータコア65のチューブに固設された多数のフィンにより放熱されることにより冷却される。下部タンク64へと流れた冷却液は、供給ホース72を通じてエンジン11のウォータージャケットへと圧送される。
【0029】
ラジエータ61の右方にはダクト73が配置されている。ラジエータ61の下部タンク64のドレン口69にはドレンホース71の一端が接続されている。ドレンホース71の中途部は、ラジエータ61及びダクト73の下方に配置されており、ドレンホース71の他端はダクト73の前部下側に配置されている。また、ドレンホース71の他端は、後述するラジエータ61の右方に形成されるサイドメンテナンス口75aの近傍に配置されており、サイドメンテナンス口75aを通じてエンジンルーム75の外部に取り出されることができる長さを有している(
図8参照)。
【0030】
ドレンホース71の他端の開口には、当該開口を開閉可能なドレンプラグ77が設けられている。
図6(a)及び
図6(b)に示すように、ドレンプラグ77は、ドレンホース71の他端の開口内周に嵌合可能なピン78と、ドレンホース71の他端の開口外周に圧着可能なバンド79と、を備えている。ドレンプラグ77は、ピン78をドレンホース71の他端の開口内周に嵌合させた状態で、バンド79を螺子79aによりドレンホース71の他端の開口外周に圧着させて、ドレンホース71の他端の開口をピン78とバンド79で挟むことによって、ドレンホース71の他端に取り付けられて、ドレンホース71の他端の開口を閉塞する。そして、ドレンプラグ77がドレンホース71の他端に取り付けられた状態から、バンド79の螺子79aが緩められることによって、ドレンプラグ77(ピン78及びバンド79)がドレンホース71の他端から外れて、ドレンホース71の他端の開口が開放される。ドレンプラグ77によりドレンホース71の他端の開口が開放されることによって、ドレンホース71によるラジエータ61内の冷却液の排出が許容された状態になり、ドレンホース71の他端の開口が閉塞されることによって、ドレンホース71によるラジエータ61内の冷却液の排出が遮断された状態になる。なお、ドレンプラグ77に代えて、コック等の弁部材を用いてもよい。
【0031】
図4(a)、
図4(b)、
図5(a)、及び
図5(b)に示すように、ラジエータ61の前方には燃料タンク80が配置されている。ラジエータ61の左方にはエンジン11が配置されており、ラジエータ61とエンジン11との間にはシュラウド81が配置されている。
【0032】
シュラウド81は、左右両端が開口する四角筒形状を有している。シュラウド81の後部側面には、シュラウド81内の空間とシュラウド81の外部とを連通するメンテナンス口82が形成されている(
図7(a)参照)。シュラウド81の外周側面には、メンテナンスカバー83がメンテナンス口82を塞いだ状態で取り付けられている。メンテナンスカバー83は、メンテナンス口82を開閉可能な部材であり、シュラウド81の外周側面に着脱自在に構成されている。
【0033】
以下では、シュラウド81とメンテナンスカバー83との取付構造について説明する。
図7(a)、
図7(b)、及び
図7(c)に示すように、メンテナンスカバー83の下端には下方に突出する凸部84が形成されており、シュラウド81のメンテナンス口82の下方には、メンテナンスカバーの凸部84が嵌入可能な嵌入部85が形成されている。メンテナンスカバー83は、その凸部84がシュラウド81の嵌入部85に嵌入されて、凸部84と嵌入部85との間に弾性部材86が挿入されることにより凸部84がシュラウド81の外周側面に押圧された状態で、その上部が螺子87・87でシュラウド81(メンテナンス口82上方)に螺子止めされることによって、シュラウド81に取り付けられる。これにより、メンテナンス口82がメンテナンスカバー83により塞がれた状態になっている。また、メンテナンスカバー83は、シュラウド81に取り付けられた状態から、螺子87・87を外されて、その凸部84を嵌入部85から引き抜かれることによって、シュラウド81から外れる。これにより、メンテナンス口82が開放された状態になる。
【0034】
図4(a)、
図4(b)、
図5(a)、及び
図5(b)に示すように、シュラウド81の左端の開口はエンジン11の冷却ファン(排気ファン)88を覆っており、シュラウド81の右端の開口はラジエータ61に密接している。これにより、エンジン11の冷却ファン88とラジエータ61が、シュラウド81で連通されている。冷却ファン88はエンジン11の出力軸に接続されており、エンジン11の動力で回動する。シュラウド81内の左右中央部には、潤滑油や、油圧機器の作動油を冷却するオイルクーラー89が配置されている。
【0035】
バックホー1においては、シュラウド81にメンテナンス口82及びメンテナンスカバー83を設けたことによって、作業者がメンテナンスカバー83を開けて、メンテナンス口82からシュラウド81内に手を突っ込んで、ラジエータ61及びオイルクーラー89のメンテナンス作業を行うことが可能となる。
【0036】
エンジン11、ラジエータ61、及びシュラウド81は、エンジンルーム75内に配置されている。
【0037】
エンジンルーム75の右方はサイドカバー90で覆われており、エンジンルーム75の後方はボンネット91で覆われている。
【0038】
図1、
図2、及び
図8に示すように、サイドカバー90は、ラジエータ61の右方に配置されており、ラジエータ61の右方を覆っており、エンジンルーム75の右方を開閉可能である。サイドカバー90には、エンジンルーム75内の空気を排出するための孔92が複数形成されており、サイドカバー90とラジエータ61との間にはダクト73が配置されており、ラジエータ61とエンジン11の冷却ファン88との間にはシュラウド81が配置されている。これにより、サイドカバー90の孔92が、ダクト73及びシュラウド81を介して、エンジン11の冷却ファン88と連通されている。エンジン11の冷却ファン88が回動されることによって、エンジンルーム75内に外気が流入して、そして、エンジンルーム75内に流入した外気がシュラウド81及びダクト73を通じて、サイドカバー90の孔92から排出される。これにより、ラジエータ61及びオイルクーラー89が冷却される。
【0039】
サイドカバー90の外周の前部には取っ手90aが設けられており、サイドカバー90の後部は、サイドメンテナンス口75aの枠を形成するサイドフレーム94にブラケット95及び蝶番96を介して回動可能に取り付けられている。作業者が取っ手90aを把持して、サイドカバー90を前後に回動することによって、サイドカバー90の開閉が行われる。サイドカバー90が閉じられることによって、ラジエータ61の右方がサイドカバー90で覆われた状態になり、サイドカバー90が開かれることによって、ラジエータ61の右方に開口(サイドメンテナンス口75a)が形成され、ラジエータ61の右方がサイドメンテナンス口75aを介して開放された状態になる。
【0040】
上記したように、ドレンホース71の他端は、サイドメンテナンス口75aの近傍の配置されており、ダクト73の前部下側に配置されており、サイドメンテナンス口75aを通じてエンジンルーム75の外部に取り出されることができる長さを有している(
図8参照)。これにより、作業者は、サイドカバー90を開けて、ドレンホース71の他端を把持して、ドレンホース71の他端をサイドメンテナンス口75aからエンジンルーム75の外部に取り出して、ドレンホース71の他端からドレンプラグ77を外すことによって、ラジエータ61内の冷却液を、ドレンホース71によりラジエータ61の右方のサイドメンテナンス口75aを通じてエンジンルーム75の外部へ排出することが可能である。これにより、作業者は機体3の下にもぐりこんで作業を行う必要がなく、ラジエータ61のメンテナンス作業を円滑に行うことが可能となる。
【0041】
図1、
図2、及び
図9に示すように、ボンネット91は、エンジン11、ラジエータ61、及びシュラウド81の後方に配置されており、エンジン11、ラジエータ61、及びシュラウド81の後方を覆っている。ボンネット91の上下中央部には取っ手91aが設けられており、ボンネット91の上部は、バックホー1の機体カバー97に蝶番98を介して回動可能に取り付けられている。作業者が取っ手91aを把持して、ボンネット91を上下に回動することによって、ボンネット91の開閉が行われる。ボンネット91が閉じられることによって、エンジン11、ラジエータ61、及びシュラウド81の後方がボンネット91で覆われた状態になり、ボンネット91が開かれることによって、エンジン11、ラジエータ61、及びシュラウド81後方に開口(リアメンテナンス口75b)が形成され、エンジン11、ラジエータ61、及びシュラウド81の後方がリアメンテナンス口75bを介して開放された状態になる。
【0042】
シュラウド81に形成されるメンテナンス口82、及びメンテナンス口82に設けられたメンテナンスカバー83は、シュラウド81の後部に設けられており、ボンネット91側に配置されており、リアメンテナンス口75bと対向するように配置されている。これにより、作業者は、ボンネット91を開けて、リアメンテナンス口75bからエンジンルーム75内に手を突っ込んで、メンテナンスカバー83の開閉作業、並びにメンテナンス口82を介してのラジエータ61及びオイルクーラー89のメンテナンス作業を行うことが可能となる。
【0043】
以上のように、バックホー1は、エンジンルーム75内にエンジン11用の冷却液を冷却するラジエータ61を備え、前記エンジンルーム75のサイドカバー90はエンジンルーム75の側方を開閉可能であり、ラジエータ61は前記冷却液を排出するドレン口69を有し、ドレン口69にはドレンホース71の一端が接続され、ドレンホース71の他端は、サイドカバー90が開けられることによってエンジンルーム75の外部に取り出されることができる。
【0044】
これにより、作業者は、サイドカバー90を開けることによって、ドレンホース71の他端をエンジンルーム75の外部に取り出すことが可能となり、冷却液をラジエータ61からエンジンルーム75の外部へ排出するときに、機体3の下にもぐりこんで作業を行う必要がなくなる。これにより、作業者はラジエータ61のメンテナンス作業を円滑に行うことが可能となる。
【0045】
また、バックホー1おいては、ドレンホース71には弁部材が設けられる。
【0046】
これにより、作業者は、作業者は、サイドカバー90を開けて、ドレンホース71の他端をエンジンルーム75の外部に取り出して、前記弁部材を開けることで、ラジエータ61内の冷却液を排出することが可能となる。
【0047】
また、バックホー1においては、ドレンホース71の他端にはドレンプラグ77が設けられる。
【0048】
これにより、作業者は、サイドカバー90を開けて、ドレンホース71の他端をエンジンルーム75の外部に取り出して、ドレンホース71の他端からドレンプラグ77を外すことで、ラジエータ61内の冷却液を排出することが可能となる。
【0049】
また、バックホー1は、
エンジン11の冷却ファン88とラジエータ61とを連通するシュラウド81を備え、シュラウド81の側面にはメンテナンス口82が形成され、メンテナンス口82にはメンテナンスカバー83が設けられる。
【0050】
これにより、作業者がメンテナンスカバー83を開けて、メンテナンス口82からシュラウド81内に手を突っ込んで、ラジエータ61のメンテナンス作業を行うことが可能となる。
【0051】
また、バックホー1においては、メンテナンス口82に設けられたメンテナンスカバー83は、ボンネット91側
のシュラウド81の外側に配置される。
【0052】
これにより、作業者は、ボンネット91を開けることで、メンテナンスカバー83の開閉作業、並びにメンテナンス口82を介してのラジエータ61のメンテナンス作業を行うことが可能となる。