【実施例】
【0027】
図1に示すように、監視システムは受信機モジュール10を含み、受信機モジュールは、上述のように、プラットフォームの健全性、及び/又はプラットフォームに搭載された一又は複数のサブシステムの健全性に関連するデータをプラットフォームから受信するように特に構成されたI/Oインターフェース、通信インターフェース、メモリ、及び/又はプロセッサを含む。受信機モジュール10は、複数のフォーマットを有する複数のソースから様々なデータを受信することができる。
図2の工程30に示すように、例えば、受信機モジュール10は、プラットフォームに搭載された一又は複数のセンサからセンサデータを受信する。センサデータは、振動センサ、温度センサ、気流センサ、電流センサなどの様々なセンサによって供給され、同様にプラットフォーム及び/又はプラットフォームに搭載されたサブシステムの任意の数の異なるパラメータを表わすか、又は特徴づける。また、受信機モジュール10は、対応する時間値がセンサデータに供給されない場合、時間値(例えば、受信時刻)をセンサデータと関連付ける。
【0028】
図2の工程32に示すように、受信機モジュール10は、プラットフォームに関連する
テキストデータ(例えば、フリー
テキスト)も受信する。
テキストデータは様々な目的で入力される。例えば、整備士は、プラットフォームに対して行われた修理又はその他の改修を説明する
テキストデータを入力することができる。
テキストデータは、通常、修理又はその他の改修が行われたコンポーネントなど、
テキストデータが関連するコンポーネントの指標、及び
テキストデータが入力された時刻、及び/又はコンポーネントの修理又は改修が行われた時刻とともに、受信機モジュール10によって受信される。しかしながら、
テキストデータが関連付けられた時間値を含まない場合、受信機モジュール10は、受信機モジュールによって
テキストデータが受信された時刻といった時間値と、
テキストデータとを、再度関連付けることができる。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、監視システムは連想メモリ12を含む。連想メモリ12はデータ記憶装置であり、この装置では、名称、アドレス、又は相対位置ではなくその情報センターによって位置が識別されて、そこからデータが取り出される。一実施形態では、連想メモリ12は多層連想メモリである。受信機モジュール10は、プラットフォームの健全性に関して受信されたデータを連想メモリ12に供給することができる。これに関して、受信機モジュール10は、センサデータを、関連付けられた時間情報とともに連想メモリ12に供給し、そこに格納する。
図2の工程34を参照されたい。受信機モジュール10は、また、プラットフォームから受信したプラットフォームの健全性を示す
テキストデータを連想メモリ12に供給し、連想メモリによって格納されているセンサデータ上に重ねることができる。その結果、連想メモリ12は、
テキストデータの少なくとも一部をセンサデータの少なくとも一部と関連付けることができる。
図2の工程36を参照されたい。センサデータと
テキストデータとは様々な方式で関連付けることができるが、一実施形態の連想メモリ12は、センサデータと
テキストデータとを、センサデータ及び
テキストデータに関連付けられた時刻に基づいて時間的に関連付けることができる。これについては後述する。これに加えて、或いはこれに代えて、連想メモリは、センサデータと
テキストデータとを、センサデータ又は
テキストデータが関連するプラットフォームのコンポーネントに基づいて関連付けることができる。
【0030】
監視システムは、また、動的変化識別モジュール14を含むことができ、このモジュール14は、例えば、上述のようなプロセッサを含むことができる。
図2の工程38に示すように、動的変化識別モジュール14は、センサデータによって状態の動的変化が示されるインスタンスを識別することができる。状態の動的変化は様々に定義づけることができるが、一実施形態では、これは、典型的には所定の時間的閾値未満の時間間隔における、一又は複数のセンサのセンサデータの、少なくとも所定の量にわたる変化として定義される。例えば、振動センサのセンサデータは100を上回り、時間の経過に伴い漸進的に上昇するが、5分未満のスパンで生じる降下により20未満まで急激に降下することがある。状態の動的変化の閾値が、10分以内に生じる少なくとも50%の変化(例えば減少)である場合、振動センサからのデータのこのような変化は動的変化識別モジュール14によって状態の動的変化として識別される。
【0031】
監視システムは、状態の動的変化に近いセンサデータに
テキストデータが関連付けられるインスタンスを識別するように特に構成されたプロセッサを備えた相関モジュール16も含むことができる。
図2の工程40を参照されたい。例えば、相関モジュール16は、センサデータと
テキストデータの両方が同じプラットフォームコンポーネントに関連している結果として、状態の動的変化を呈したセンサデータに
テキストデータを関連付けることができる。しかしながら、他の実施形態では、相関モジュール16は、センサデータと
テキストデータとを関連付けるために、センサデータと
テキストデータとの間に追加的関係が満足されることを必要とする。これに関して、相関モジュール16は、状態の動的変化を呈したセンサデータに
テキストデータを関連付けるためには、センサデータが状態の動的変化を呈した時刻に
テキストデータが時間的に近似することを必要とするように構成することができる。 例えば、相関モジュール16は、状態の動的変化を呈したセンサデータに
テキストデータを関連付けるためには、
テキストデータが、センサデータが状態の動的変化を呈した時刻から所定の時間間隔内にある時間値を有することが必要であるように構成することができる。
テキストデータと、センサデータによって表される状態の動的変化との間に時間的近似を必要とすることで、相関モジュール16は、同じイベント(例えば、
テキストデータが、センサデータの状態に動的変化を引き起こした作業に関連し、且つこの作業を説明できるインスタンス)に関連する
テキストデータとセンサデータが表わす状態の動的変化とを相関させることができる。例えば、
テキストデータは、一のプラットフォームコンポーネントの修理、交換、又はその他の改修に関連付けられた作業を記録する整備士により入力される。整備作業の後で蓄積したセンサデータによりコンポーネントが現在適切に機能していることが示されている一方で、整備作業の前に蓄積したセンサデータはコンポーネントが不適切に機能していることを示していることから、このようなコンポーネントの修理、交換、又はその他の改修が、センサデータに反映される状態の動的変化を生じさせたか、又は少なくともそのような状態の動的変化に寄与したことになる。したがって、センサデータによって提示される状態の動的変化と
テキストデータとの相関は、状態の動的変化を説明し、さらには、
テキストデータの主題である整備作業のような作業が、意図した効果をコンポーネントに、次いでプラットフォームに、及ぼしたかどうかに関するフィードバックを提供することができる。
テキストデータとセンサデータとを相関させることによって、一実施形態の監視システムは、
テキストデータとセンサデータの供給源が異なることに起因する分野横断的な相関を提供することもできる。
【0032】
一実施形態の監視システムは解析モジュール18も含み、このモジュール18は、専用プロセッサによって構成される。一実施形態では、解析モジュール18は、プラットフォームの一又は複数のコンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析する。
図2の工程42を参照されたい。このような解析に基づいて、様々なコンポーネントの動作間の相互関係が識別される。例えば、第1のコンポーネントに関連付けられた
テキストデータにより記述される当該コンポーネントの修理と、第1のコンポーネントに関連するセンサデータにより反映された状態の動的変化とが、プラットフォームの一又は複数の他のコンポーネントの状態の動的変化と同時に起こる場合がある。この場合、第1のコンポーネントの修理が、第1のコンポーネントの性能を向上させたが、他のコンポーネントの性能を低下させたという仮定が成り立つ。したがって、コンポーネント間の相互関係とそれら各々の性能を決定するために、必要に応じてさらなる試験を行うことができる。
【0033】
これに加えて又は代えて、解析モジュール18は、複数のプラットフォームに共通する一のコンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析することができる。
図2の工程44を参照されたい。これに関して、解析モジュール18は、同じコンポーネントが、例えば複数のプラットフォームの各々に位置するコンポーネントのセンサデータにより反映される状態の動的変化により表される特定の整備作業に対して、常に同じように又は同様に応答するかどうかを決定することができる。複数のプラットフォーム上の同じコンポーネントを解析することにより、単に一のコンポーネントの挙動及び整備作業に対するその応答に基づくのではなく、複数のプラットフォームにわたる複数の同じコンポーネントの挙動と同種の整備作業に対するそれらの応答とに基づくことになるので、特定のコンポーネントの挙動と整備作業に対するその挙動として、信頼性及び真実性の高い仮定を作成することができる。
【0034】
一実施形態では、監視システムは、センサデータと
テキストデータとの相関からレポートを生じさせるレポート生成モジュール20を含む。
図2の工程46を参照されたい。レポート生成モジュール20は、プロセッサ、I/Oインターフェース、通信インターフェース、ユーザインターフェスなどから構成することができる。レポート生成モジュール20は、ユーザの興味、プラットフォームの種類などに応じて様々な種類のレポートを生成することができる。グラフなどの複数のレポートを
図3〜6に示し、限定ではなく例示を目的として後述で説明する。
【0035】
図3は、例として、回転翼機の同期軸の振動センサデータを表わすグラフを示している。これに関して、グラフの左から右へ延びる曲線は、同期軸上の第3センサ及び第9センサ(図中の番号90及び650で示す)の時間の経過に伴うセンサデータの変化を表している。センサデータに加え、垂直な線は、コンポーネントが除去及び交換された時刻を表している。他の実施形態では、コンポーネントが整備を受けた時刻を表わす垂直な線が加わる。加えて、連想メモリ12などにより、
テキストデータがセンサデータに関連付けられる。例として、
図3の
テキストデータは、セルフターニング式減衰動吸振器が除去及び交換されたことを示している。
テキストデータをセンサデータと関連付けることにより、整備作業に応答してどのようにセンサデータが変化したかを確認するため、すなわち整備作業の有効性を確認するために、
テキストデータに近いセンサデータを閲覧することができる。
【0036】
図4は、回転翼機の同期軸上に搭載された二つの振動センサによって供給されるセンサデータを表わすグラフである。上述と同様に、振動センサは番号92及び796で示されている。加えて、
テキストデータは、前方ピッチ連結ボルトのトルクチェックに関する注意書きによって表されるセンサデータに関連付けられている。連想メモリ12によって取り出される連想の少なくとも幾つかを示すために、
図4は、ユーザによるさらなる検索又は研究を助けるための、関連エンティティ、関連キーワード、及び検索タームも示している。これに関して、ユーザは、
図4の左上に特定された検索ターム(bolts、head、link、pitch、rotor、及びupper)に基づいて、連想メモリ12の検索を行った。この検索に基づいて、部品114r3560−16に関するセンサデータを表示することができる。連想メモリ12によって確立された関連付けの結果、センサデータが表示されているコンポーネントに関連するか、又はそのようなコンポーネントに関連付けられている任意の数の他のエンティティが識別される。図示のように、関連エンティティには、表示されている部品(例えば、部品114r3650−16)に関するセンサデータに関連付けられた日付、同期軸番号、センサ値、部品番号、及び/又は機体番号と、センサデータ又は部品を規定するパラメータ(例えば、データ、識別情報など)が含まれる。図示の実施例では、関連エンティティは、関連部品と、関連日2006 w46(例えば、2006年第46週)、2007 w24、fri nov 17 00:00:00 est 2006などとを含んでいる。関連エンティティのさらなる詳細はグラフの右側に示されており、ここでは、2007 w40(関連日)における同期軸の劣化状態に関する情報が、表示対象である部品と相関している。このような相関は、一のコンポーネントに対する整備、修理、又は交換の作業が他のコンポーネントに対して持つ関連性を証拠付ける。例えば、
図4に示される、日付2007 w40に基づく前述の相関は、部品114r3650−16の交換により、回転翼機の後端における同期軸の性能が劣化したことが示されている。
【0037】
加えて、連想メモリ12は、関連エンティティに関連付けられている複数のキーワードを識別し、表示されている部品について関連エンティティがセンサデータにどのように関連付けられているかについての簡単な説明を提供することができる。連想メモリ12は、関連エンティティ及びキーワードを抽出した元のコンテクストを供給する一又は複数の関連リソースを識別することもできる。関連リソースを利用して、ユーザは元のデータソースに戻り、主題の専門家に結果が正確であることを確認することができる。
【0038】
さらに、
図5は、4つの異なるプラットフォームの各々に搭載された任意の数の同期軸の各々の複数のコンポーネントの各々に関するセンサデータに基づいて検出された、状態の動的変化を示すグラフである。これに関して、水平軸に沿って部品番号により列挙されたコンポーネントは、同期軸のコンポーネントである。加えて、回転翼機などのプラットフォームは、垂直軸に沿って1.0、2.0、3.0などと識別される複数の同期軸を含むことができる。さらに、異なる色によって異なるプラットフォーム(例えば、回転翼機)を識別することができる。各プラットフォームの各同期軸の各コンポーネントについて、状態の動的変化が検出された場合に円が表示されており、円の大きさは状態の動的変化の大きさを表している。このように、対応するプラットフォームの対応する同期軸の対応するコンポーネントについて、円の大きさは、状態の動的変化に比例している。
【0039】
加えて、
図6は、4つの異なるプラットフォーム(例えば、回転翼機)に搭載された同期軸の各々について集められた任意の数の異なるコンポーネントを表わすグラフであり、状態が動的に変化した任意の数のこれらコンポーネントについて、性能の改善と劣化とを示している。これに関して、対応するコンポーネントに関連付けられた円の大きさは、性能が改善又は劣化したコンポーネントの数を反映している(例えば、比例している)。
図5の場合、円の色は、対応するコンポーネントを有する特定のプラットフォームを示している。
【0040】
図3〜6のグラフのようなレポートの検討に基づいて、複数の異なるコンポーネントの性能を迅速に評価し、様々な整備作業の効果を、
テキストデータとセンサデータとの関連付け、特にセンサデータに反映された状態の動的変化に近い
テキストデータとの関連付けに基づいて、客観的に決定することができる。このように、本発明の監視システム、方法、及びコンピュータプログラム製品は、診断、予測、又はその他を目的とする健全性監視のロバスト性を向上させることができる。
図1及び2は、例示的実施形態による例示的なシステム、方法、及び/又はコンピュータプログラム製品のブロック図である。ブロック図の各モジュール又はブロック、並びに/或いはブロック図内のモジュール又はブロックの組み合わせは、様々な手段により実施することができる。ブロック図のモジュール又はブロック、ブロック図内のモジュール又はブロックの組み合わせ、或いは本明細書に記載する例示的実施形態のその他の機能性を実施する手段には、ハードウェア、並びに/或いは、一又は複数のコンピュータプログラムコード命令、プログラム命令、又は実行可能なコンピュータ読み取り可能なプログラムコード命令を格納するコンピュータ読み取り可能な固定記憶媒体(伝播信号を記載するコンピュータ読み取り可能な伝送媒体とは対照的な)を含むコンピュータプログラム製品が含まれる。これに関して、
図1のモジュール及び
図2のブロックの工程及び機能、並びに本明細書に記載されるそれ以外の部分を実行するプログラムコード命令は、例示的装置のメモリ素子に格納されてプロセッサにより実行される。言うまでもなく、任意のそのようなプログラムコード命令を、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体からコンピュータ又はその他のプログラム可能装置(例えば、プロセッサ、メモリ素子など)にローディングして、特定のマシンを作製することができ、この特定のマシンが、ブロック図のモジュール及びブロックに特定される機能の実施手段となる。
【0041】
また、これらのプログラムコード命令はコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納することができ、この記憶媒体は、コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能装置を特定の方式で機能させることにより特定のマシン又は特定の製造品を生成することができる。コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納された命令は製造品を生産することができ、この製造品はブロック図のモジュール又はブロックに特定された機能を実施する手段となる。プログラムコード命令をコンピュータで読み取り可能な記憶媒体から取り出してコンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能装置にローディングすることにより、コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能装置上で実行される、又はコンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能装置により実行される工程を実行するコンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能装置を構成することができる。プログラムコード命令の取り出し、ローディング、及び実行は、一の命令の取り出し、ローディング、及び実行を一度に行いながら、連続して行われる。幾つかの例示的実施形態では、複数の命令をまとめて取り出し、ローディングし、及び/又は実行しながら、取り出し、ローディング、及び/又は実行が並行して行われる。プログラムコード命令の実行により、コンピュータで実施可能なプロセスが生成され、コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能装置が実行する命令によってブロック図のモジュール又はブロックに特定される機能を実施する工程が提供される。
【0042】
したがって、ブロック図のモジュール又はブロックの工程に関連付けられた命令をプロセッサが実行すること、或いはブロック図のモジュール又はブロックに関連付けられた命令をコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納することは、特定の機能を実行するための工程の組み合わせを支持する。さらに、ブロック図の一又は複数のモジュール又はブロック、及びブロック図内のモジュール又はブロックの組み合わせは、特定の機能を実行する特殊目的ハードウェアに基づくコンピュータシステム及び/又はプロセッサ、或いは特殊目的ハードウェアとプログラムコード命令との組み合わせによって実施することができる。
【0043】
一実施形態では、監視対象システムの健全性を監視する方法が開示される。監視対象システムに関するセンサデータが、監視対象システムに関する
テキストデータと共に受け取られる。
テキストデータはフリー
テキストとすることができる。連想メモリ内のセンサデータ及び
テキストデータを格納するとき、センサデータの少なくとも一部と
テキストデータとの関連付けを確立する。センサデータによって状態の動的変化が示される場合、センサデータと
テキストデータとの間に相関を作成することができる。本方法は、監視対象システムの複数のコンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析することを含んでもよい。本方法は、監視対象システムの複数のコンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析することを含むこともできる。本方法はまた、連想メモリに格納されたセンサデータ上に
テキストデータを重ねることを含むことができる。本方法は、センサデータと
テキストデータとの相関からレポートを生じさせることを含むこともできる。
【0044】
本明細書において説明した多数の修正例及び他の実施形態は、上述の説明及び添付図面に提示された教示の恩恵を有する、これらの実施形態が関連する分野の当業者であれば想起するであろう。したがって、実施形態は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、修正例及び他の実施形態は特許請求の範囲に含まれる。さらに、上述の説明及び添付図面は、要素及び/又は機能の特定の例示的組み合わせの観点から例示的実施形態を説明しているが、特許請求の範囲から逸脱せずに、別の実施形態によって要素及び/又は機能の異なる組み合わせを提供することができる。これに関して、例えば、要素及び/又は機能の、上述に明記したものとは異なる組み合わせも、特許請求の範囲の一部に提示されるように考慮される。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的及び説明的な意味でのみ使用されているのであって、限定を目的として使用されているのではない。
【0045】
本出願により、以下の実施形態が開示される。
1.監視対象システムの健全性を監視するための監視システムであって、
監視対象システムに関する複数のセンサデータを受け取り、且つ監視対象システムに関する
テキストデータを受け取る受信機モジュール、
センサデータ及び
テキストデータを格納し、且つセンサデータの少なくとも一部と
テキストデータとの関連付けを確立する連想メモリ、
センサデータによって状態の動的変化が示されるインスタンスを識別する動的変化識別モジュール、並びに
テキストデータが状態の動的変化に近いセンサデータに関連付けられることによりセンサデータと
テキストデータとが相関しているインスタンスを識別する相関モジュール
を備える監視システム。
【0046】
2.センサデータ及び
テキストデータがそれぞれ対応する時刻に関連付けられており、相関モジュールが、さらに、
テキストデータが状態の動的変化に時間的に関連付けられるインスタンスを識別する、実施形態1に記載の監視システム。
【0047】
3.連想メモリが、さらに連想メモリに格納されたセンサデータ上に
テキストデータを重ねるマルチレベル連想メモリを含む、実施形態1に記載の監視システム。
【0048】
4.受信機モジュールがさらにフリー
テキストを受け取る、実施形態1に記載の監視システム。
【0049】
5.監視対象システムの複数のコンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析する解析モジュールをさらに備える、実施形態1に記載の監視システム。
【0050】
6.複数の監視対象システムのコンポーネントに共通の一コンポーネントついてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析する解析モジュールをさらに備える、実施形態1に記載の監視システム。
【0051】
7.センサデータと
テキストデータとの相関からレポートを生じさせるレポート生成モジュールをさらに備える、実施形態1に記載の監視システム。
【0052】
8.監視対象システムの健全性を監視する方法であって、
監視対象システムに関する複数のセンサデータを受け取ること、
監視対象システムに関する
テキストデータを受け取ること、
連想メモリ内にセンサデータ及び
テキストデータを保存することであって、センサデータの少なくとも一部と
テキストデータとの関連付けを確立することを含むこと、
センサデータによって状態の動的変化が示されるインスタンスを識別すること、並びに
テキストデータが状態の動的変化に近いセンサデータに関連付けられることによりセンサデータと
テキストデータとが相関しているインスタンスを識別すること
を含む方法。
【0053】
9.センサデータ及び
テキストデータがそれぞれ対応する時間に関連付けられ、
テキストデータがセンサデータに関連付けられるインスタンスを識別することが、
テキストデータが状態の動的変化に時間的に関連付けられるインスタンスを識別することを含む、実施形態8に記載の方法。
【0054】
10.連想メモリにセンサデータと
テキストデータとを格納することが、連想メモリ内に格納されたセンサデータに
テキストデータを重ねることを含む、実施形態8に記載の方法。
【0055】
11.
テキストデータを受け取ることがフリー
テキストを受け取ることを含む、実施形態8に記載の方法。
【0056】
12.監視対象システムの複数のコンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析することをさらに含む、実施形態8に記載の方法。
【0057】
13.複数の監視対象システムに共通の一コンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析することをさらに含む、実施形態8に記載の方法。
【0058】
14.センサデータと
テキストデータとの相関からレポートを生じさせることをさらに含む、実施形態8に記載の方法。
【0059】
15.監視対象システムの健全性を監視するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、中にコンピュータ読み取り可能なプログラムコード部分を格納しているもので、プロセッサにより実行されると、装置に
監視対象システムに関する複数のセンサデータを受け取らせ、
監視対象システムに関する
テキストデータを受け取らせ、
連想メモリ内にセンサデータ及び
テキストデータを格納させて、センサデータの少なくとも一部と
テキストデータとの関連付けを確立させ、
センサデータによって状態の動的変化が示されるインスタンスを識別させ、且つ
テキストデータが状態の動的変化に近いセンサデータに関連付けられることによりセンサデータと
テキストデータとが相関しているインスタンスを識別させる、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0060】
16.センサデータ及び
テキストデータがそれぞれ対応する時間に関連付けられており、装置に、
テキストデータがセンサデータに関連付けられているインスタンスを識別させることが、
テキストデータが状態の動的変化に時間的に関連付けられるインスタンスを識別させることをさらに含む、実施形態15に記載の方法。
【0061】
17.装置に、連想メモリにセンサデータと
テキストデータとを格納させることが、連想メモリ内に格納されたセンサデータに
テキストデータを重ねさせることをさらに含む、実施形態15に記載の方法。
【0062】
18.装置に、
テキストデータを受け取らせることが、フリー
テキストを受け取らせることをさらに含む、実施形態15に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0063】
19.コンピュータで読み取り可能なプログラムコード部分が、プロセッサにより実行されると、装置に、さらに監視対象システムの複数のコンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析させる、実施形態15に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0064】
20.コンピュータで読み取り可能なプログラムコード部分が、プロセッサにより実行されると、装置に、さらに複数の監視対象システムに共通の一コンポーネントについてセンサデータと
テキストデータとの相関を解析させる、実施形態15に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。