特許第5944273号(P5944273)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5944273
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】釣竿
(51)【国際特許分類】
   A01K 87/04 20060101AFI20160621BHJP
【FI】
   A01K87/04 E
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-191840(P2012-191840)
(22)【出願日】2012年8月31日
(65)【公開番号】特開2014-45719(P2014-45719A)
(43)【公開日】2014年3月17日
【審査請求日】2014年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126572
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 智史
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 英二
(72)【発明者】
【氏名】西川 太
(72)【発明者】
【氏名】二宮 道則
【審査官】 門 良成
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−309153(JP,A)
【文献】 特開2001−161225(JP,A)
【文献】 特開2011−004651(JP,A)
【文献】 特開2013−202004(JP,A)
【文献】 特開2004−187556(JP,A)
【文献】 特開2003−284455(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 87/00−08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の釣竿本体と、
該釣竿本体の外面の上に配置され該釣竿本体の延設方向に沿って延びる脚部を有する釣糸ガイドと、
繊維強化プラスチックにより構成され、前記釣竿本体の外面を前記脚部とともに覆い、該脚部を該外面に向かって押圧する筒状の固定部材と、
を具備する釣竿であって、
前記固定部材は、前記釣竿本体へ取り付けられていない状態で、該固定部材の軸方向両端のうち少なくとも一方の端面が、該固定部材の軸方向に直交する面に対して傾斜する、
釣竿。
【請求項2】
前記固定部材は、前記釣竿本体へ取り付けられていない状態で、該固定部材の軸方向両端の端面が、該固定部材の軸方向に直交する面に対して同じ方向に傾斜する、請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
棒状の釣竿本体と、
該釣竿本体の外面の上に配置され該釣竿本体の延設方向に沿って延びる脚部を有する釣糸ガイドと、
繊維強化プラスチックにより構成され、前記釣竿本体の外面を前記脚部とともに覆い、該脚部を該外面に向かって押圧する筒状の固定部材と、
を具備する釣竿であって、
前記固定部材は、前記脚部に沿って延び該脚部を少なくとも部分的に収容する溝を内面に有する、
釣竿。
【請求項4】
前記固定部材は、該固定部材の内面が外側に向かう力を受けることにより外側に変位した状態から、該内面が該力から解放されることにより熱収縮をすることなく内側に変位した状態に移行することが可能な部材により構成されたものである、請求項1からのいずれかに記載の釣竿。
【請求項5】
前記固定部材が、前記釣竿本体の延設方向に対して傾斜して延びる織物状の繊維を含む、請求項に記載の釣竿。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
釣竿に対してこの釣竿の延設方向に延びる脚部を有する釣糸ガイドを取り付けるための構造としては、一般的には、特開2000−83517号公報に記載されたものが知られている。この文献に記載された構造は、竿体と、この竿体の外面の上に配置され、この竿体の延設方向に沿って延びる固定部を有する釣糸ガイドと、この竿体とこの釣糸ガイドとを複数回巻回した巻糸と、この巻糸に含浸されたエポキシ樹脂と、このエポキシ樹脂を保護すべくこのエポキシ樹脂の周囲に付与されたアクリルウレタン樹脂と、を含むものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−83517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に開示された構造にあっては、巻糸を取り付ける作業が、簡単なものではなく、習熟度を要求するものである。
【0005】
そこで、本発明の様々な実施形態により、釣竿本体に対してこの釣竿本体の延設方向に延びる脚部を有する釣糸ガイドを簡単に取り付けることが可能な釣竿を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る釣竿は、棒状の釣竿本体と、該釣竿本体の外面の上に配置され該釣竿本体の延設方向に沿って延びる脚部を有する釣糸ガイドと、繊維強化プラスチックにより構成され、前記釣竿本体の外面を前記脚部とともに覆い、該脚部を該外面に向かって押圧する筒状の固定部材と、を具備する釣竿であって、前記固定部材は、前記釣竿本体へ取り付けられていない状態で、該固定部材の軸方向両端のうち少なくとも一方の端面が、該固定部材の軸方向に直交する面に対して傾斜する。
【0007】
他の実施形態に係る釣竿は、棒状の釣竿本体と、該釣竿本体の外面の上に配置され該釣竿本体の延設方向に沿って延びる脚部を有する釣糸ガイドと、繊維強化プラスチックにより構成され、前記釣竿本体の外面を前記脚部とともに覆い、該脚部を該外面に向かって押圧する筒状の固定部材と、を具備する釣竿であって、前記固定部材は、前記脚部に沿って延び該脚部を少なくとも部分的に収容する溝を内面に有する。
【0008】
他の実施形態に係る釣竿は、棒状の釣竿本体と、該釣竿本体の外面の上に配置され該釣竿本体の延設方向に沿って延びる脚部を有する釣糸ガイドと、繊維強化プラスチックにより構成され、前記脚部の一部を前記釣竿本体の外面に向かって押圧する少なくとも一つの押圧リングを有する固定部材と、を具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態により、釣竿本体に対してこの釣竿本体の延設方向に延びる脚部を有する釣糸ガイドを簡単に取り付けることが可能な釣竿を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る釣竿の構成を示す側面図。
図2図1に示した釣竿における釣糸ガイドの取付構造を拡大して示す斜視図。
図3図2に示した取付構造を分解して示す斜視図。
図4図2に示した取付構造を分解して示す側面図。
図5図2に示した取付構造の断面図。
図6】本発明の他の実施形態に係る釣竿の釣糸ガイドの取付構造の断面図。
図7図6のA−A’断面図。
図8】本発明の他の実施形態に係る釣竿の釣糸ガイドの取付構造の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、様々な実施形態を適宜図面を参照して説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。また、各図面は、便宜上、必ずしも同一の縮尺により示されているとは限らない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿の構成を示す側面図である。図1に示すように、釣竿10は、リール12が取り付けられた元竿14と、元竿14の先端に取り付けられた中竿16と、中竿16の先端に取り付けられた穂先竿18と、を含むトラウト竿やルアー竿である。これらの元竿14、中竿16及び穂先竿18は、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグシートを芯金に巻回した後、硬化、脱芯等の工程を経て形成されたものである。各竿は、中空構造及び中実構造のいずれの構造を有するものであってもよい。
【0013】
元竿14、中竿16及び穂先竿18の各々には、少なくとも1つの釣糸ガイド20が取り付けられている。リール12から繰り出された釣糸は、図1に示されたすべての釣糸ガイド20により順次案内されるようになっている。なお、説明の便宜上、元竿14、中竿16及び穂先竿18のそれぞれをまとめて釣竿本体30と称する。
【0014】
図2は、図1に示した釣竿10における釣糸ガイド20の取付構造を拡大して示す斜視図であり、図3は、図2に示した取付構造を分解して示す斜視図である。一実施形態に係る釣竿10の釣糸ガイド20の取付構造は、図示するように、丸棒状の釣竿本体30(14、16、18)と、釣竿本体30の延設方向に沿って延びる脚部26を有する釣糸ガイド20と、釣竿本体30の外面を釣糸ガイド20の脚部26とともに覆い、脚部26を釣竿本体30の外面に向かって押圧する筒状の固定部材40と、を含む。
【0015】
釣糸ガイド20は、円形状の貫通穴22が形成され、釣竿本体30に向かって湾曲しながら延びる板状の本体部24と、本体部24に連続的に繋がり釣竿本体30の延設方向に沿って延びる細い板状の脚部26と、を含む。釣糸ガイド20は、例えば、金属や合成樹脂等により構成された板を所定の形状となるようにプレス加工により打ち抜き、所定の部分を湾曲させることにより、形成される。或いはまた、釣糸ガイド20は、例えば、金属や合成樹脂等の材料を用いた射出成形により形成される。
【0016】
固定部材40は、繊維強化プラスチックにより構成された筒状(管状)の部材である。固定部材40は、板状の繊維強化プリプレグ(FRP)を筒状に巻くことにより形成されたものである。この繊維強化プリプレグは、強化繊維(例えばカーボン繊維やガラス繊維等)に合成樹脂を含浸させることにより形成されたものである。この繊維強化プリプレグにおいては、強化繊維は図示のように織物状とされ、しかも、各強化繊維は、釣竿本体30の延設方向Dに対して所定の角度(例えば45度)傾斜して延びている。この傾斜角度は、適宜変更可能なものである。なお、織物状の強化繊維としては、例えば、平織状、綾巻状、及び、3軸・4軸状の強化繊維を用いることができる。
【0017】
固定部材40がこのように釣竿本体30の延設方向Dに対して傾斜して延びる平織状の強化繊維を含む繊維強化プリプレグにより形成されていることにより、この固定部材の内面は、外側(釣竿本体30の径方向)に向かう外力を受けると、外側に伸びる(変位する)ことができる。この状態から、外力が解放されると、この固定部材の内面は、熱収縮をすることなく、内側(釣竿本体30の径方向)に縮む(変位する)ことができる。
【0018】
図4は、図2に示した釣糸ガイド20の取付構造を分解して示す側面図である。図示するように、固定部材40の軸方向両端の端面41、42は、固定部材40が釣竿本体30に取り付けられていない状態では、それぞれ固定部材40の軸方向a1に直交する面に対して同じ方向に傾斜している。図5は、図2に示した釣糸ガイド20の取付構造の断面図である。図示するように、固定部材40が釣竿本体30に取り付けられた状態では、端面41、42は釣竿本体30の軸方向a2に対して略直交している。これは、釣糸ガイド20の脚部26を押圧する部分である固定部材40の押圧部43が脚部26の厚みによって外側に引っ張られることにより、固定部材40全体の形状が変形することに基づく。このように、固定部材40の端面41、42に予め傾斜を設けておくことにより、釣竿本体30に取り付けた状態における端面41、42を軸方向a2に対して略直交するようにし、固定部材40の外観をより良好なものとすることができる。また、固定部材40が釣竿本体30に取り付けられた状態で端面41、42が釣竿本体30の軸方向a2に直交する面に対して傾いていると、その端面41、42の付近において釣竿本体30の外面と固定部材40の内面との間に隙間が生じ、この隙間に異物が混入することにより固定部材40の破損を招いてしまう危険性があるが、端面41、42が軸方向a2に対して略直交しているため、こうした危険性も低くなる。なお、固定部材40の端面41、42に設ける傾斜の傾斜角は、装着する釣糸ガイド20の脚部26の厚みなどに応じて、釣竿本体30に取り付けられた状態で軸方向a2に対して略直交するような適切な角度とすることができ、例えば、5°以内の角度とすることができる。
【0019】
以上説明した本発明の一実施形態に係る釣竿10によれば、固定部材40が釣竿本体30に取り付けられていない状態で、その軸方向両端の端面41、42に傾斜を設けたから、固定部材40を釣竿本体30に取り付けた状態では、端面41、42が釣竿本体30の軸方向に対して略直交するようにできる。この結果、固定部材40の外観をより良好なものとすると共に隙間が生じることによる固定部材40の破損の危険性を低減することができる。
【0020】
一実施形態に係る釣竿10では、固定部材40の両端である端面41、42の両方に傾斜を設けたが、いずれか一方の端面にのみ傾斜を設けるものとしても差し支えない。
【0021】
次に、本発明の他の実施形態に係る釣竿10bについて説明する。他の実施形態に係る釣竿10bは、固定部材40b以外の構成は上述した一実施形態に係る釣竿10と同様であるため、固定部材40b以外の構成に関する詳細な説明は省略する。
【0022】
固定部材40bは、上述した一実施形態に係る釣竿10の固定部材40と同様に、繊維強化プラスチックにより構成された筒状(管状)の部材であり、板状の繊維強化プリプレグ(FRP)を筒状に巻くことにより形成される。こうした繊維強化プラスチックを用いることによる特徴は、上述した一実施形態に係る釣竿10の固定部材40と同様であり、既に説明したので、これ以上の詳細な説明は省略する。図6は、他の実施形態に係る釣竿10bにおける釣糸ガイド20の取付構造の断面図であり、図7は、図6のA−A’断面図である。この実施形態における固定部材40bは、図示するように、その内面に釣糸ガイド20の脚部26を収容するための収容溝44bが形成されている。この収容溝44bが釣糸ガイド20の脚部26を収容することにより、脚部26を押圧する部分である固定部材40bの押圧部43bが外側に引っ張られる力は小さくなり、固定部材40b全体の形状が変形するのを抑制することができる。
【0023】
次に、本発明の他の実施形態に係る釣竿10cについて説明する。他の実施形態に係る釣竿10cは、釣竿10bと同様に、固定部材40c以外の構成は上述した一実施形態に係る釣竿10と同様であるため、固定部材40c以外の構成に関する詳細な説明は省略する。図8は、他の実施形態に係る釣竿10cにおける釣糸ガイド20の取付構造の側面図である。この実施形態における固定部材40cは、図示するように、釣糸ガイド20の脚部26の一部を釣竿本体30の外面に向かって押圧する2つの押圧リング45c、46cにより構成されており、押圧リング45c、46cを含む釣糸ガイド20の取付部分全体がコーティング材47cにより覆われている。押圧リング45c、46cは、上述した一実施形態に係る釣竿10の固定部材40と同様に、繊維強化プラスチックにより構成され、板状の繊維強化プリプレグ(FRP)を筒状に巻いたものを切断することにより形成される。こうした繊維強化プラスチックを用いることによる特徴は、上述した一実施形態に係る釣竿10の固定部材40と同様であり、既に説明したので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0024】
図8に示すように、押圧リング45cは釣糸ガイド20の脚部26の先端部分を釣竿本体30の外面に向かって押圧し、押圧リング46cは釣糸ガイド20の脚部26の根元部分を釣竿本体30の外面に向かって押圧するように構成されている。この実施形態の固定部材40cは、釣糸ガイド20の脚部26の一部分(先端部分と根元部分)を2つの押圧リング45c、46cを用いて押圧するため、脚部26全体を覆う部材を用いて押圧する場合と比較して、脚部26や釣竿本体30との接触面積が小さくなる。したがって、固定部材40c(押圧リング45c、46c)を釣竿本体30に取り付ける際の摩擦力が小さくなり、より容易に取り付けることができる。なお、この実施形態では、2つの押圧リング45c、46cを用いて釣糸ガイド20の脚部26を押圧したが、押圧リングの数は2個に限定されず、1個でも良いし3個以上でも構わない。また、コーティング材47cは、その内面に接着剤を塗布してもよい。これにより、押圧リング45c、46cがずれるのを防止することができる。
【0025】
以上説明した本発明の実施形態によれば、繊維強化プラスチックにより構成された固定部材であって、この固定部材の内面が外側に向かう力を受けることにより外側に変位した状態から、この内面が外側に向かう力から解放されることにより熱収縮をすることなく内側に変位した状態に移行することが可能な部材により構成された固定部材を用いることにより、固定部材の内面に外側に向かう外力を作用させて、固定部材の内面と釣竿本体の外面との間に間隙を生じさせ、このように生じた間隙に釣糸ガイドの脚部を配置させた後、固定部材の内面に作用させた外力を解放して、固定部材の内面が脚部を釣竿本体の外面に向かって押圧させる。
【0026】
また、固定部材は、織物状の材料により構成することができるものであるので、織り間に隙間が形成される。この隙間を利用することによって、固定部材は、容易に変形して釣竿本体との間に釣糸ガイドの脚部を配置するための間隙を形成し、容易に変形してこの脚部を釣竿本体に向かって押圧することができる。さらに、固定部材は、織物状の材料により繊維束程度の厚みを有するように形成されることにより、さらに容易に変形して押圧をすることができる。
【0027】
このような固定部材の取付けは特別な習熟度を要求するものではないので、必要とされる作業時間及びコストを抑えつつ、釣糸ガイドを釣竿本体に簡単に取り付けることができる。また、相互に硬度の異なる2種類の樹脂を必要とすることにより重くならざるを得ない特許文献1に記載された釣竿とは異なり、本発明の実施形態に係る釣竿は、不要な樹脂を用いることがないので、軽量化を図ることができる。さらに、巻糸を構成する繊維の引張り強度及び弾性率を補うべくその繊維の量を多くすることにより重くならざるを得ない特許文献1に記載された釣竿とは異なり、本発明の実施形態に係る釣竿は、巻糸そのものを用いないので、軽量化を図ることができる。さらにまた、釣糸ガイド及び釣竿本体に巻回した巻糸が常に伸びた状態にあることによってその強度が低下せざるを得ない特許文献1に記載された釣竿とは異なり、本発明の実施形態に係る釣竿は、巻糸そのものを用いないので、このような問題とは無縁なものである。また、巻糸を釣竿本体の周方向のみに沿って巻回することに起因して、巻糸部分の外観が釣竿本体の外観との差異を設けることが困難である特許文献1に記載された釣竿とは異なり、本発明の実施形態に係る釣竿では、固定部材が釣竿本体の延設方向に対して傾斜して延びる平織状の繊維を含むことにより、固定部材の外観と釣竿本体の外観との間に差異を設けることができ、したがって、釣竿全体の外観を向上させることができる。
【0028】
また、本発明の実施形態によれば、固定部材の内面が外側に変位した状態からこの内面が内側に変位した状態に移行させるために、固定部材を全く熱収縮させる必要がないので、固定部材の外面における外観(例えば繊維の外観)が崩れることがない。
【0029】
本発明の実施形態では、釣糸ガイドが1つの脚部しか有しない場合について説明したが、例えば2つの脚部を有する釣糸ガイドを釣竿本体に固定することも可能である。この場合には、2つの脚部のそれぞれを覆うように固定部材を配置すればよい。
【符号の説明】
【0030】
10 釣竿
20 釣糸ガイド
26 脚部
30 釣竿本体
40、40b、40c 固定部材
41、42 端面
44b 収容溝
45c、46c 押圧リング
47c コーティング材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8