特許第5944337号(P5944337)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5944337デバイス機能性の動的配分およびリソース管理
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5944337
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】デバイス機能性の動的配分およびリソース管理
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20160621BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20160621BHJP
【FI】
   H04M1/00 R
   H04W8/22
【請求項の数】71
【外国語出願】
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2013-58296(P2013-58296)
(22)【出願日】2013年3月21日
(62)【分割の表示】特願2009-507962(P2009-507962)の分割
【原出願日】2007年4月26日
(65)【公開番号】特開2013-158018(P2013-158018A)
(43)【公開日】2013年8月15日
【審査請求日】2013年4月22日
(31)【優先権主張番号】60/795,445
(32)【優先日】2006年4月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/795,436
(32)【優先日】2006年4月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100119976
【弁理士】
【氏名又は名称】幸長 保次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(74)【代理人】
【識別番号】100134290
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 将訓
(72)【発明者】
【氏名】カムラン・モアレミ
(72)【発明者】
【氏名】アマル・エクバル
(72)【発明者】
【氏名】チョン・ユー.・リー
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド・ジョナサン・ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】マニュエル・イー.・ジェイム
(72)【発明者】
【氏名】ジャンフェン・ジャ
【審査官】 山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−103570(JP,A)
【文献】 特開2003−244166(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04M 1/00
1/24− 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信する第1のデバイスにおいて、少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタすることと、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定することであり、該判定は、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づき、前記情報は、前記第1のデバイスと前記少なくとも第2のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記第1のデバイスまたは前記少なくとも1つの第2のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報とを備えることと、
前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調節することと
を備える無線通信の方法。
【請求項2】
前記判定に基づいて、前記少なくとも1つの機能を前記第1のデバイスに割り当てることを更に備える、請求項1の方法。
【請求項3】
前記判定に基づいて、前記無線リンクによって信号を前記少なくとも1つの第2のデバイスに送信することを更に備え、該信号は、前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てることを示すデータを備える、請求項1の方法。
【請求項4】
前記第1のデバイスにおいて、前記少なくとも1つの第2のデバイスから前記少なくとも1つの機能を実行することの少なくとも1つの結果を示すデータを受信することを更に備える、請求項3の方法。
【請求項5】
前記情報は、前記第1のデバイスと前記少なくとも1つの第2のデバイスとの間の前記無線リンクの少なくとも1つのチャンネル条件を備える、請求項1の方法。
【請求項6】
前記情報は、前記第1のデバイスおよび前記少なくとも1つの第2のデバイスのうちの少なくとも1つにおける電力蓄積の少なくとも1つ、および前記第1のデバイスおよび前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの電力容量を備える、請求項1の方法。
【請求項7】
前記情報は、前記少なくとも1つの第2のデバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、請求項1の方法。
【請求項8】
前記推定は、1つの期間にわたるバッテリ電力消費の推定である、請求項7の方法。
【請求項9】
前記判定は、前記第1のデバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報に少なくとも部分的に基づく、請求項1の方法。
【請求項10】
前記判定は、前記第1のデバイスおよび前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースに基づいて少なくとも1つの目的関数を演算することを備える、請求項1の方法。
【請求項11】
前記モニタすることは、前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す前記情報を規定された閾値と比較することを備える、請求項1の方法。
【請求項12】
前記判定は、前記比較に基づく、請求項11の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの機能を前記判定に基づいて第3のデバイスに割り当てることを更に備える、請求項1の方法。
【請求項14】
前記判定は、前記第1のデバイスのリソースを示す情報を規定された閾値と比較することに少なくとも部分的に基づく、請求項1の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの機能は、情報を表示すること、情報を記憶すること、および情報を通信することのうちの少なくとも1つを備える、請求項1の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの機能は、少なくとも1つの第3のデバイスによって提供されるデータを記憶することを備える、請求項1の方法。
【請求項17】
前記距離は、前記第1のデバイスと前記少なくとも1つの第2のデバイスとの間で前記無線リンクによって通信される信号に基づいて判定される、請求項1の方法。
【請求項18】
前記第1のデバイスおよび前記少なくとも1つの第2のデバイスは、ボデイ・エリア・ネットワークまたはパーソナル・エリア・ネットワークに関連される、請求項1の方法。
【請求項19】
前記モニタすることは、前記少なくとも1つのリソースを示す情報を前記少なくとも1つの第2のデバイスから前記第1のデバイスにおいて周期的に受信することを備え、前記判定は、前記周期的に受信される情報に基づく、請求項1の方法。
【請求項20】
ペアリング・メッセージを前記少なくとも1つの第2のデバイスから前記第1のデバイスにおいて受信することを更に備え、前記ペアリング・メッセージは、前記少なくとも1つの第2のデバイスの前記少なくとも1つのリソースを示す前記情報を備える、請求項1の方法。
【請求項21】
少なくとも1つのパルスを備える信号を前記無線リンクによって受信することを更に備える、請求項1の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つのパルスは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、少なくとも約500MHzの帯域幅を有し、あるいは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、かつ、少なくとも約500MHz以上の帯域幅を有する、請求項21の方法。
【請求項23】
無線リンクによって少なくとも1つの他のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするように、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように、かつ、
前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調整するように構成されたプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように更に構成され、
前記情報は、電子装置と前記少なくとも1つの他のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記電子装置または前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報をさらに備える無線通信のための電子装置。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記判定に基づいて、前記少なくとも1つの機能を前記電子装置に割り当てるように更に構成される、請求項23の装置。
【請求項25】
前記トランシーバは、前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てることを示すデータを、前記判定に基づいて、送信するように更に構成される、請求項23の装置。
【請求項26】
前記トランシーバは、前記少なくとも1つの機能を実行することの少なくとも1つの結果を示すデータを、前記少なくとも1つの他のデバイスから、受信するように更に構成される、請求項25の装置。
【請求項27】
前記情報は、前記無線リンクの少なくとも1つのチャンネル条件を備える、請求項23の装置。
【請求項28】
前記情報は、前記電子装置および前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つの電力蓄積の少なくとも1つ、および前記電子装置および前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つの電力容量を備える、請求項23の装置。
【請求項29】
前記情報は、前記少なくとも1つの他のデバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、請求項23の装置。
【請求項30】
前記推定は、1つの期間にわたるバッテリ電力消費の推定である、請求項29の装置。
【請求項31】
前記情報は、前記電子装置の将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、請求項23の装置。
【請求項32】
前記判定は、前記電子装置および前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースに基づいて少なくとも1つの目的関数を演算することを備える、請求項23の装置。
【請求項33】
前記プロセッサは、前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す前記情報を規定された閾値と比較するように更に構成される、請求項23の装置。
【請求項34】
前記判定は、前記比較に基づく、請求項33の装置。
【請求項35】
前記プロセッサは、前記判定に基づいて前記少なくとも1つの機能を第3のデバイスに割り当てるように更に構成される、請求項23の装置。
【請求項36】
前記プロセッサは、前記電子装置のリソースを示す情報を規定された閾値と比較することに少なくとも部分的に基づいて判定するように更に構成される、請求項23の装置。
【請求項37】
前記少なくとも1つの機能は、情報を表示すること、情報を記憶すること、または情報を通信することのうちの少なくとも1つを備える、請求項23の装置。
【請求項38】
前記少なくとも1つの機能は、少なくとも1つの第3のデバイスによって提供されるデータを記憶することを備える、請求項23の装置。
【請求項39】
前記距離は、前記無線リンクによって通信される信号に基づいて判定される、請求項23の装置。
【請求項40】
前記無線リンクは、ボデイ・エリア・ネットワークおよびパーソナル・エリア・ネットワークのうちの少なくとも1つを備える、請求項23の装置。
【請求項41】
前記トランシーバは、前記少なくとも1つのリソースを示す情報を前記少なくとも1つの他のデバイスから周期的に受信するように更に構成され、前記プロセッサは、前記周期的に受信される情報に基づいてモニタしかつ判定するように更に構成される、請求項23の装置。
【請求項42】
前記トランシーバは、ペアリング・メッセージを前記少なくとも1つの他のデバイスから受信するように更に構成され、前記ペアリング・メッセージは、前記少なくとも1つの他のデバイスの前記少なくとも1つのリソースを示す情報を備える、請求項23の装置。
【請求項43】
前記トランシーバは、前記無線リンクによって少なくとも1つのパルスを受信するように更に構成される、請求項23の装置。
【請求項44】
前記少なくとも1つのパルスは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、少なくとも約500MHzの帯域幅を有し、あるいは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、かつ、少なくとも約500MHz以上の帯域幅を有する、請求項43の装置。
【請求項45】
無線リンクによって少なくとも1つの他のデバイスと通信するための通信手段と、
少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするためのモニタ手段と、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するための判定手段と、
前記判定に基づいて前記少なくとも1つの機能が実行される割合を調整するための調整手段とを備え、
前記判定手段は、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように構成され、
前記情報は、電子装置と前記少なくとも1つの他のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記電子装置または前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報とを更に備える
無線通信のための電子装置。
【請求項46】
前記判定に基づいて、前記少なくとも1つの機能を前記電子装置に割り当てるための割り当て手段を更に備える、請求項45の装置。
【請求項47】
前記通信手段は、前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てることを示す信号を前記少なくとも1つの他のデバイスに送信するように構成される、請求項45の装置。
【請求項48】
前記通信手段は、前記少なくとも1つの機能を実行することの少なくとも1つの結果を示すデータを、前記少なくとも1つの他のデバイスから、受信するようにさらに構成される、請求項47の装置。
【請求項49】
前記情報は、前記無線リンクの少なくとも1つのチャンネル条件を備える、請求項45の装置。
【請求項50】
前記情報は、前記電子装置および前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つの電力蓄積のうちの少なくとも1つ、および電子装置および前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つの電力容量を備える、請求項45の装置。
【請求項51】
前記情報は、前記少なくとも1つの他のデバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、請求項45の装置。
【請求項52】
前記推定は、1つの期間にわたるバッテリ電力消費の推定である、請求項51の装置。
【請求項53】
前記情報は、前記電子装置の将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、請求項45の装置。
【請求項54】
前記判定は、前記電子装置および前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースに基づいて少なくとも1つの目的関数を演算することを備える、請求項45の装置。
【請求項55】
前記モニタ手段は、前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す前記情報を規定された閾値と比較するように構成される、請求項45の装置。
【請求項56】
前記判定は、前記比較に基づく、請求項55の装置。
【請求項57】
前記判定に基づいて前記少なくとも1つの機能を第3のデバイスに割り当てるための割り当て手段を更に備える、請求項45の装置。
【請求項58】
前記判定手段は、前記電子装置のリソースを示す情報を規定された閾値と比較することに少なくとも部分的に基づいて判定するように更に構成される、請求項45の装置。
【請求項59】
前記少なくとも1つの機能は、情報を表示すること、情報を記憶すること、または情報を通信することのうちの少なくとも1つを備える、請求項45の装置。
【請求項60】
前記少なくとも1つの機能は、少なくとも1つの第3のデバイスによって提供されるデータを記憶することを備える、請求項45の装置。
【請求項61】
前記距離は、前記無線リンクによって通信される信号に基づいて判定される、請求項45の装置。
【請求項62】
前記無線リンクは、ボデイ・エリア・ネットワークおよびパーソナル・エリア・ネットワークのうちの少なくとも1つを備える、請求項45の装置。
【請求項63】
前記通信手段は、前記少なくとも1つのリソースを示す情報を前記少なくとも1つの他のデバイスから周期的に受信するように構成され、前記モニタ手段は、前記周期的に受信される情報に基づいてモニタするように構成され、前記判定手段は、前記周期的に受信される情報に基づいて判定するように構成される、請求項45の装置。
【請求項64】
前記通信手段は、ペアリング・メッセージを前記少なくとも1つの他のデバイスから受信するように構成され、前記ペアリング・メッセージは、前記少なくとも1つの他のデバイスの前記少なくとも1つのリソースを示す情報を備える、請求項45の装置。
【請求項65】
前記通信手段は、前記無線リンクによって少なくとも1つのパルスを受信するように構成される、請求項45の装置。
【請求項66】
前記少なくとも1つのパルスは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、少なくとも約500MHzの帯域幅を有し、あるいは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、かつ、少なくとも約500MHz以上の帯域幅を有する、請求項65の装置。
【請求項67】
無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信する第1のデバイスにおいて、少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタし、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定し、
前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調節する、ことが少なくとも1つのコンピュータにより実行可能なコードを備え、
前記判定は、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づき、
前記情報は、前記第1のデバイスと前記少なくとも1つの第2のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記第1のデバイスまたは前記少なくとも1つの第2のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報とを備えるコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項68】
無線リンクによって少なくとも1つの他のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
前記無線リンクによって送信されるべき感知されるデータを提供するために適合したマイクロフォンと、
前記感知されるデータに関して少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするように、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように、かつ、
前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調節するように構成されたプロセッサとを備え、
該プロセッサは、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの他のデバイスの前記少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように更に構成され、
前記情報は、ヘッドセットと前記少なくとも1つの他のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記ヘッドセットまたは前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報とをさらに備える無線通信のためのヘッドセット。
【請求項69】
無線リンクによって少なくとも1つの他のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするように、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように、かつ、
前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調節するように構成されたプロセッサと
前記無線リンクによって受信された少なくとも1つのパルスに基づいて視覚的出力を提供するために適合したディスプレイとを備え、
該プロセッサは、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように更に構成され、
前記情報は、時計と前記少なくとも1つの他のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記時計または前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報とを備える無線通信のための時計。
【請求項70】
無線リンクによって少なくとも1つの他のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
前記無線リンクによって送信されるべき感知されるデータを提供するために適合したセンサと、
前記感知されるデータに関して少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするように、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように、かつ、
前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調節するように構成されたプロセッサとを備え、
該プロセッサは、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように更に構成され、
前記情報は、医療機器と前記少なくとも1つの他のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記医療機器または前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報とを備える無線通信のための医療機器。
【請求項71】
無線リンクによって少なくとも1つの他のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
前記無線リンクによって送信されるべき感知されるデータを提供するために適合したトランスデユーサと、
前記感知されるデータに関して少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするように、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの他のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように、かつ、
前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調節するように構成されたプロセッサとを備え、
該プロセッサは、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの他のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように更に構成され、
前記情報は、センサと前記少なくとも1つの他のデバイスとの間の距離を示す情報と、前記センサまたは前記少なくとも1つの他のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを示す情報とを備える無線通信のためのセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連技術)
[米国特許法(35USC)第119条に基づく優先権主張]
本件特許出願は、2006年4月26日付の「Method For Distributed Device Functionality and Power Management」という名称の米国仮出願60/795,445(代理人文書番号06119P1)、および2006年4月26日付の「System for Personal Body Area Network Mobile Telemetry and Bio-sensing」という名称の米国仮出願60/795,436(代理人文書番号061073P1)に基づいて優先権を主張するものである。上記各々の出願は、本件出願の譲渡人に譲渡され、参照により本明細書に明白に組み込まれている。
【0002】
(分野)
本発明は、一般的には通信に関し、さらに具体的には超広帯域通信に関する。
【背景技術】
【0003】
無線技術は、デバイス間の通信を可能にし、パーソナル・エリア・ネットワーク(「PAN」)およびボデイ・エリア・ネットワーク(「BAN」)のような種々の無線通信ネットワークに関連した種々の適用のために使用されうる。そのようなネットワーク中のデバイスは、異なる機能的能力およびリソースを有していてもよい。したがって、少なくとも1つの機能性を動的に配分しかつ少なくとも1つの機能性を支援するための少なくとも1つのリソースを管理する方法および装置の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実例態様の概要について下記に述べる。便宜上、本発明の1つまたはそれより多い態様は、ここでは単に「いくつかの態様」と呼ばれうる。
【0005】
本発明の方法およびデバイスまたは装置は各々いくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が、それの望ましい特質に単独で関与するものではない。後記の請求項によって表わされる本発明の範囲を制限することなしに、本発明のより卓越した特徴がこれから簡潔に論述される。この論述を検討した後で、そして、特に、「詳細な説明」という表題の部分を読んだ後で、本発明の特徴が、例えば超広帯域(UWB)ネットワークにおける機能性の配分および電力管理からどのようにして低い電力消費および高い機能性を含む利点を提供するかが分かるであろう。
【0006】
いくかの態様は、データを通信する方法を含む。この方法は、無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信する第1のデバイスにおいて、少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタすることを含む。この方法は、少なくとも1つの第2のデバイスに少なくとも1つの機能を割り当てるべきかどうかを判定することを更に含む。この判定は、少なくとも機能を示しかつ少なくとも1つの第2デバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づく。他の態様は、この方法の態様によることを含み、データを通信するための装置およびデバイスを含む。例えば、いくつかの態様は、データを通信するためのそのような方法および装置を使用するように構成されたヘッドセット、時計、および医療機器のような装置を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】無線で接続されたデバイスの例ネットワークを例示するブロック図である。
図2図1に例示されたような無線デバイスの一例を例示するブロック図である。
図3図2に例示されたようなデバイスの送信機を例示するブロック図である。
図4図2に例示されたようなデバイスの受信機を例示するブロック図である。
図5図1に例示されたようなネットワーク例におけるように処理リソースを割り当てる方法の一例を例示する流れ図である。
図6図6に例示されたような方法を用いて処理リソースを割り当てるデバイスの一例を例示するブロック図である。
【詳細な説明】
【0008】
下記の詳細な説明は、本発明のある特定の態様に関する。しかし、本発明は、請求項によって定義されかつカバーされる多くの異なる方法で具体化されうる。ここでの態様は、種々様々の形態で具体化されうること、およびここに開示された任意の具体的構造、機能、あるいはその両方は単に典型的であるにすぎないことが明らかであろう。ここでの教示に基づいて、当業者は、ここに開示された態様が任意の他の態様とは無関係に実装されうること、および、これらの態様のうちの2つ以上が様々な方法で組み合わせられうることを理解するであろう。例えば、ここに記述された態様のうちの任意の数のものを用いて、装置が実装されあるいは方法が実施されうる。さらに、ここに記述された態様のうちの1つ以上に追加してまたはそれ以外に、他の構造、機能性、または構造および機能性を用いて、そのような装置が実装され、あるいは、そのような方法が実施されうる。上記の概念のうちのあるものの一例として、いくつかの態様では、ここに示されたデータ伝送は、パルス繰り返し周波数に基づいて設立された同時チャネル上で送信されうる。いくつかの態様では、同時チャネルはタイムホッピング系列(time hopping sequences)に基づいて設立されうる。いくつかの態様では、同時チャネルはパルス繰り返し周波数およびタイムホッピング系列に基づいて設立されうる。
【0009】
1つまたはそれより多いデバイスを含むボデイ・エリア・ネットワーク(body area network)は、これらのデバイス(あるいはデバイス102のサブシステム)の各々がある機能を実行する場合に分配される機能性を提供するシステムを画定しうる。さらに、各デバイスは、独立に電力供給されうる。デバイスが電力を喪失して機能的でなくなると、それがシステムの能力に影響することになりうる。したがって、いくつかの態様では、有能電力の利用を最大限にするようにネットワークの全面的な機能性を管理する方法、システム、および装置が提供される。
【0010】
図1は、無線で接続されるデバイス102a、102b、102cおよび102d(それらはここではデバイス102として総称的に参照される)の例システム100を例示するブロック図である。システム100は、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)および(または)ボデイ・エリア・ネットワーク(BAN)の1つ以上を含んでもよい。システム100は、それぞれ無線リンク106で通信するように構成されたより長い範囲の、例えば、携帯電話または他のネットワーク・インターフェースおよび他のデバイスを含む1つまたはそれより多くのデバイス102aを任意に含んでいてもよい。各デバイス102は、リンク106および少なくとも1つの他のデータ通信リンク、例えば任意の適切な無線または有線のネットワーク・リンクによって通信するように構成されてもよい。デバイス102は、ヘッドセットおよび時計のようなデバイス(あるいは電話および(または)無線リンク106および108を通じて受信されるデータを含めて、電子メール、ショートメッセージシステム(SMS)メッセージのようなメッセージ(またはそれらの部分)から発信者番号(caller id)のような情報を表示するように構成された他の携帯可能なデバイス)を含んでいてもよい。デバイス102の他の例は、入出力装置、センサおよび医療機器を含んでいてもよい。デバイス102の各々は、1、2あるいは任意の数の他のデバイス102と通信しうる。
【0011】
デバイス102の1つまたはそれより多くが、他のデバイスがリンク106を通じて最初に通信する場合に、他のデバイス102の存在を検知してもよい。2つまたはそれより多いデバイス102がリンク106によるメッセージの交換を通じてペアになってもよい。例えば、2つのデバイス102は、その2つのうちの1つが(無線リンク106でメッセージを受信することによって)最初に他の装置102を検知する場合に、ペアとなりうる。ペアリング・プロセス(pairing process)は、ユーザのペアリングについての認可に少なくとも部分的に基づいてもよい。デバイス102のペアになったグループは、特定のパーソナルまたはボデイ・エリア・ネットワークを定義してもよい。
【0012】
さらに後述するように、いくつかの態様では、通信リンク106は、パルスベース・フィジカル層(pulses-based physical layer)であってもよい。例えば、フィジカル層は、比較的短い長さ(例えば数ナノセカンドのオーダーの)および比較的広い帯域幅を有する超広帯域パルスを利用してもよい。いくつかの態様では、超広帯域(ultra-wide band)は、約20%以上のオーダーの部分帯域幅(fractional bandwidth)を有しておりそして(または)約500MHz以上のオーダーの帯域幅を有しているとして定義されてもよい。部分帯域幅は、その中心周波数で割ったデバイスに関連した特定の帯域幅である。例えば、本発明によるデバイスは、中心周波数が8.125GHz である1.75GHzの帯域幅を有していてもよく、したがって、それの部分帯域幅は1.75/8.125あるいは21.5%である。
【0013】
当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のうちの任意のものを用いて表わされうることを理解するであろう。例えば、上記の記述中で参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または粒子、光場または粒子、あるいはそれらの任意の組み合わせによって表わされてもよい。
【0014】
図2は、無線デバイス102の一例を例示するブロック図である。デバイス102は、メモリ204および無線リンク106によって通信するためのネットワーク・インターフェース206と通信するプロセッサ202を含んでいる。随意に、デバイス102はまた、1以上のディスプレイ210、キー、タッチスクリーン、または他の適当な感覚的入力デバイスのようなユーザ入力デバイス、無線リンク106によって受信される信号に基づいて可聴出力を与えるようになされたトランデユーサを含むスピーカ214および(または)無線リンク106によって送信されうる信号の可聴入力を与えるために適合されたトランデユーサを含むマイクロフォンを含んでいてもよい。例えば、時計は、無線通信リンクによって受信された信号に基づいた視覚的出力を与えるようになされたディスプレイ210を含んでいてもよい。医療用あるいは他のセンサ・デバイスは、無線リンク106によって送信されるべき少なくとも1つの検知される信号または検知されるデータを生成するようになされたトランスデユーサまたはセンサを含む1以上の入力デバイス212を含んでいてもよい。デバイス102のさらに多くの例が、図2を参照して以下に説明される。
【0015】
ネットワーク・インターフェース206は、典型的なデバイス102が無線リンク106によって1つまたはそれより多いデバイスと通信できるように、任意適当なアンテナ(図示せず)、受信機220、および送信機222を含んでいてもよい。随意に、ネットワーク・インターフェース206はまた、プロセッサ202の処理要件を軽減するための処理機能を有していてもよい。
【0016】
随意に、デバイス102は、リンク108によってネットワーク110上で通信する第2のネットワーク・インターフェース208を含んでいてもよい。例えば、デバイス102は、有線または無線の通信リンクによって他のネットワーク110(例えばインターネットのような広域ネットワーク)に対する接続性を提供してもよい。従って、デバイス102は、他のデバイス102(例えばWi-Fiステーション)を他のネットワークにアクセスできるようにしてもよい。さらに、デバイス102の1つ以上がポータブルであるか、あるいは、ある場合には、相対的に非ポータブルであってもよい。第2のネットワーク・インターフェース208は、IEEE 802.11(a)、(b)、または(g)を含むIEEE 802.11標準、BLUETOOTH(登録商標)標準、および(または)CCDMA、GSM(登録商標)、AMPSによる高周波信号またはワイヤレス・セル・フォン・ネットワーク(wireless cell phone network)内で通信するために用いられる他の公知の信号を送信および受信してもよい。さらに、第2のネットワーク・インターフェース208は、イーサネット(登録商標)(IEEE 802.3)のような任意適当な有線のネットワーク・インターフェースも含んでもよい。
【0017】
デバイス102は、このデバイス102の1つまたはそれより多いコンポーネントに電力を供給するためのバッテリ231を随意に含んでいてもよい。デバイス102は、モバイルハンドセット、携帯情報端末、ラップトップ・コンピュータ、ヘッドセット、乗り物用ハンズフリー装置あるいは他の電子装置の少なくとも1つを含んでもよい。さらに、デバイス102は、生物医学センサ、生物測定センサ、ペースメーカあるいは人体を測定するまたは人体に影響を及ぼすための他の装置のうちの1つまたはそれより多くを含んでもよい。特に、ここにおける教示は、デバイス102の種々のものに組み入れられうる(例えば、デバイス102の種々のものの内部で実装されあるいはデバイス102の種々のものによって実装されうる)。例えば、ここに教示された1つまたはそれより多い態様が、電話(例えば携帯電話)、携帯情報端末(「PDA」)、娯楽装置(例えば音楽またはビデオ装置)、ヘッドセット(例えばヘッドフォン、イヤピースなど)、マイクロフォン、生物測定センサ(例えば心拍数モニタ、歩数計、EKG装置、キーボード、マウスなど)、ユーザI/O装置(例えば時計、リモート・コントロール、光スイッチなど)、タイヤ圧力モニタ、コンピュータ、ポイント・オブ・セール装置(point of sale device)、娯楽装置、補聴器、セットトップ・ボックス、あるいは他の任意適当な装置に組み入れられうる。
【0018】
ここに記述されたコンポーネントは、様々な方法で実装されうる。図2を参照すると、デバイスまたは装置102は、例えばプロセッサ102、ソフトウェア、それらのある組み合わせにより、あるいは、ここに教示された他の方法で実装される機能を表わしうる一連の相互に関連づけられた機能ブロックとして表わされる。例えば、プロセッサ102は、入力装置212によるユーザ入力を容易にしうる。さらに、送信機222は、他のデバイス102に情報を送信することに関係する種々の機能性を提供する送信のためのプロセッサを備えていてもよい。受信機220は、ここに教示された他のデバイス102から情報を受信することに関係する種々の機能性を提供する受信のためのプロセッサを備えていてもよい。
【0019】
上述のように、図2は、いくつかの態様において、これらのコンポーネントが適切なプロセッサ・コンポーネントによって実装されうることを示している。これらのプロセッサ・コンポーネントは、いくつかの態様では、ここに教示されている構造を用いて、少なくとも部分的に、実装されうる。いくつかの態様では、プロセッサは、これらのコンポーネントの1つまたはそれより多くの機能性の一部またはすべてを実装するために適合されうる。いくつかの態様では、破線のボックスによって表わされているコンポーネントの1つまたはそれより多くが随意である。
【0020】
いくつかの態様では、デバイスまたは装置102は集積回路を備えていてもよい。したがって、集積回路は、図2に例示されたプロセッサ・コンポーネントの機能性を提供する1つまたはそれより多いプロセッサを含んでいてもよい。例えば、いくつかの態様では、単一のプロセッサが例示されたプロセッサ・コンポーネントの機能性を実装してもよいが、他の態様では、1つより多いプロセッサが例示されたプロセッサ・コンポーネントの機能性を実装してもよい。さらに、いくつかの態様では、集積回路は、例示されたプロセッサ・コンポーネントの機能性の幾らかまたはすべてを実装する他のタイプのコンポーネントを備えていてもよい。
【0021】
図3は、デバイス102のトランスミッタ222の一例を例示するブロック図である。当業者には明らかであろうように、図3の例示されたブロック図では、デバイス102の論理モジュールが、通信ネットワークに関する階層状の抽象的な描写で例示されている。下記で分かるように、各層は、ソフトウェア、ハードウェアあるいは両方の任意適当な組み合わせで実装されうる1つまたはそれより多い論理モジュールを含んでもよい。送信機222は、(i)送信のためのデータリンクあるいはメディア・アクセス制御(MAC)層402に情報を提供するアプリケーション層401、(ii)アプリケーション層401からデータを受信し、それをフィジカル層404に提供するメディア・アクセス制御(MAC)層402、および(iii)MAC層402からデータを受信し、そのデータを無線リンク106によって送信するフィジカル(PHY)層404を含んでいてもよい。例示された送信機222では、PHY層はパルス発生器406、符号化および変調ブロック408、および送信ブロック410を含んでいる。位相ロックループ(PLL)(図示せず)は、PHY層にタイミング信号を供給してもよい。パルス発生器406は、ガウスパルス波形のような波形を生成する。符号化および変調ブロック408は、畳込み符号化(convolutional coding)、ブロック符号化(block coding)、あるいは連結符号化(concatenated coding)のような符号化スキームを用いてMAC層402によって提供される情報信号をコード化し、そしてパルス位置変調、パルス振幅変調、または送信基準変調(transmitted reference modulation)のようなスキームを用い、符号化情報に基づいてパルス信号を変調する。送信ブロック410は、その変調されたパルス信号を送信する。送信ブロック410の機能は、変調されたパルス信号を送信のために増幅することおよびその信号をアンテナに供給することを含んでいてもよい。
【0022】
図4は、デバイス102の受信機220の一例を例示するブロック図である。当業者には明らかであろうように、図4の例示ブロック図では、デバイス102の論理モジュールは、通信ネットワークのための階層状の抽象的な描写で例示されている。下記で分かるように、各層は、ソフトウェア、ハードウェアあるいは両方の任意適当な組み合わせで実装されうる1つまたはそれより多い論理モジュールを含んでもよい。図4では、受信機220はアプリケーション層401およびMAC層402を含んでいる。PHY層404は、MAC層402と通じている。受信機のPHY層404は、復調および復号ブロック508および受信ブロック510を含んでいる。受信ブロック510は、アンテナ、パワーアンプおよび他の適当な受信機コンポーネントを構成しうるコンポーネント(図示せず)を含んでいてもよい。受信ブロック510は無線信号を受信し、その信号を復調および復号ブロック508に供給し、その復調および復号ブロック508がその信号を復調しかつ復号し、そして受信データをMAC層402に供給する。
【0023】
受信機220および送信機222は、種々の無線フィジカル層スキームを使用してもよい。例えば、受信機220および送信機222のフィジカル層404は、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMAあるいは他の変調および多重化スキームを利用してもよい。
【0024】
電力および(または) 機能性管理は、単一のデバイスの能力の管理に制限される場合がある。例えば、ユーザは、モバイルフォンのバックライト設定を調節することができる。同様にある条件が満たされた場合に、ユーザは、デバイスをスリープにするか、スクリーンを暗くするか、あるいはハード駆動装置をシャット・ダウンするためにラップトップ・コンピュータの機能性を調節することができる。パーソナルまたはボデイ・エリア・ネットワーク中のデバイス102は、種々のデバイス102の電力および処理能力をより良好に利用するためにデバイス102間に機能性を分配するようにリソース情報および機能割り当てデータ(functional assignment data)を通信するように構成されうることが望ましい。例えば、いくつかの態様では、システム100の機能を実行することに関連したリソース消費は、システム100中のデバイス102間で、例えば小さな電力または他のリソース能力を有するデバイス102からより有能なデバイス102へと移行されうる。そのようなリソースは、バッテリ電力、データ通信リソース、データ処理リソース、デイスプレイ・リソース、音声入力または出力リソース、および他の任意適当な電子デバイス102(図1に関して上述したデバイス102の例のような)を含んでいてもよい。
【0025】
図5は、例システム100におけるような処理リソースを割り当てる方法600の一例を例示する流れ図である。方法600は、ブロック602で開始し、このブロック602では、例えば無線リンク106により少なくとも1つの第2のデバイス102(例えばデバイス102b)と通じている第1のデバイス102(例えばデバイス102a)のプロセッサ202が、少なくとも1つの機能を行なうための少なくとも1つのリソースをモニタする。このリソースは、システム100における第1のデバイス102a、あるいはデバイス102bを含む1つまたはそれより多い第2のデバイス102を含んでもよい。リソースに関するモニタ情報は、システム100におけるリソースの有効性の変化(例えば電力消費)あるいはデバイス102の有効性の変化に基因する有効リソースの時間的変化として機能を動的に割り当てるために、無線リンク106によって周期的に通信されてもよい。あるいは(またはさらに)、第2のデバイス102b(単一のまたは複数の)が第1のデバイス102a(単一のまたは複数の)とペアをなす場合あるいは第2のデバイス102bがシステム100に入るまたは再入する場合(例えばデバイスがパワーアップされるか、または無線リンク106の通信範囲内に移動される場合)に、リソースに関するモニタリング情報は、無線リンク106によって通信されうる。
【0026】
ブロック604に移ると、デバイス102aのプロセッサ202は、少なくとも1つの第2のデバイス102bに少なくとも1つの機能を割り当てるべきか否かを判定する。この判定は、少なくとも機能を示しかつ少なくとも1つの第2のデバイス102bの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づく。上記で分かるように、この判定は、時間的に動的に受信されるリソースおよび機能データに基づいていてもよく、例えば、リソース有効性の時間的変化としての周期的に受信されるリソース情報に基づいてもよい。あるいは、またはさらに、デバイス102bのようなデバイス102は、リソース利用性が変化するまたは所定量だけ変化する場合に、リソース情報を提供するように構成されてもよい。ある機能が割り当てられるべきであることを判定すると、この機能は無線リンク106によって割り当てられてもよい。この機能は、その判定に応じて、第2のデバイスのうちの1つまたはそれより多くに、例えば、デバイス102b、102c、102dに割り当てられてもよく、あるいは、第1のデバイス102aに割り当てられてもよい。
【0027】
この判定は、多数の規則または経験則に基づいてもよい。例えば、デバイス102は、ある機能性のためにバッテリのある割合を保存する閾値を規定または特定してもよい(例えば、モバイルハンドセット・デバイス102は、最小限の数の着信および発信音声呼または分に基づいて、電力範囲を規定してもよい)。
【0028】
さらに、機能がどのデバイス102に割り当てられるべきかを判定することに加えて、この判定は、その機能をいつ割り当てて実行すべきか、または、その機能を割り当てて実行するべきかどうかを判定してもよい。例えば、この判定は、種々のデバイス102におけるバッテリ電力のようなリソースの有効性に基づいて、ある動作の頻度(例えば外部のデバイス102間のポーリング)を調節してもよい。さらに、この判定は、グレースフリ・デグレーデッド・モード(gracefully degraded mode)(例えば電力を保存するためのある条件の下での暗い表示)でシステム100をして実行し続けさせることができるようにするためのある動作設定をいつ、どのデバイス102について行うかを調節するために使用されうる。例えば、デバイス102の1つがデータ(例えば、センサデータ)を受信するか他の方法で取得するように構成されたシステム100の一例では、センサ・デバイス102でありうる第1のデバイス102、調整デバイス102、あるいはデータ記憶デバイスが、センサ・デバイスからのデータの記憶をシステム内のデバイス102のうちの特定の1つに割り当てるべきかどうかを、電力または記憶リソースに基づいて判定してもよい。
【0029】
この判定は、動的でありかつリソース有効性が変化するのに伴って時間的に変化しうる。さらに、デバイス102は、ある機能が異なるデバイスに割り当てられる場合に、それらの機能を実行することの関連する結果結または他の情報を転送するように構成されうる。例えば、モバイルハンドセットのような特定のデバイス102は、センサ・デバイス102が最初にセンサ・データを提供し始める時、記憶機能に関する判定に基づいてセンサからのデータを記憶することができる。後で、記憶機能および前以て記憶されたデータは、データをより効率的に受信しかつ記憶することができるまたはより大きい記憶容量を有する他のデバイス102に割り当てられ(かつ転送され)うる。
【0030】
この判定は、過去のリソース使用、リソースの有効性、リソース容量、リソース蓄積、および将来のリソース使用の予測、または需要、例えば現在の使用に基づいた予測に基づいてもよい。例えば、この判定は、将来の使用および1つまたはそれより多いデバイス102の個々のバッテリ状態に基づいた残存バッテリ寿命を予測することに基づいてもよい。この判定は、最大化または最小化されるべき目的関数に基づいて最適化問題として策定されうる。目的関数は、費用関数あるいは電力蓄積、記憶のようなリソースの消費を最大化する、最小化する、あるいは他の方法で実質的に最適化するような任意の目的から得られる任意適当な関数関係を含んでいてもよい。目的関数の演算は、目的関数を個別のデバイスに対して最適化できるようにあるいは多くのデバイスにわたってリソースを最適化できるように、1つまたはそれより多いデバイス102の1つまたはそれより多いリソースに基づいてもよい。さらに、目的関数は、同じであってもあるいは異なっていてもよい各デバイスのリソースに基づいて演算されてもよい。例えば、目的関数は、両方のタイプのリソースに基づくことによって、メモリ対記憶対通信コストの得失評価(tradeoffs)を考慮しうる。リソース(機能性および電力)は、システム100の特定の例によって与えられるべき機能または需要の定義、特定の例システム100におけるデバイス102の定義およびデバイス102のそれぞれによって与えられる電力または機能性のような種々の要因に基づいて時間的に割り当てられてもよい。いくつかの態様では、ある機能性は、多数のソース(例えば記憶能力(storage capabilities))によって提供されてもよい。
【0031】
上記で分かるように、この判定は、システム100のまたはそのシステム内の特定のデバイス102の全体の例、あるいはデバイス102の特定のリソースに関連した特定の制約または閾値に基づいてもよい。例えば、ユーザは、緊急事態のためにある量の電力を維持するようにデバイス102を命令する1つまたはそれより多いデバイス102に対する設定を構成してもよい。従って、この判定は、この蓄積を維持することおよびこの蓄積を維持するためにデータを処理すること、データを記憶すること、あるいは異なるデバイス102に割り当てられたデータを通信することのような機能に基づいてもよい。
【0032】
リソース利用を最適化することにより、機能性は、より効率的であるあるいは特定の時間に特定の機能をより効率的に実効できるデバイスに移行されることができ、少なくとも総体的に、バッテリ寿命が長くなる。例えば、ある条件は、電力オフにされるべきモバイルデバイスにおける表示および電力消費の少ない時計の交互の表示で伝達される情報を誘発(trigger)してもよい。同様に、所与のリソースが無効であれば(例えば電話ベース記憶(phone-based storage))、この機能性は、主要なデバイスが有効になる時に、この機能(記憶)を一時的に実行し、次に、記憶されたデータを転送することができる他のデバイス(例えばオーディオ・プレイヤー)に移行されうる。したがって、例えば、デバイス102aは、続いて他のデバイス102cにデータを転送しうるデバイス102bに中間の記憶機能を割り当ててもよい。この例を継続すると、デバイス102bに記憶されるデータは、デバイス102dのような他のデバイスによって生成されてもよい。
【0033】
システム100の例は、判定および(または) 機能の割り当てを実行するように構成されるネットワーク調整デバイス(NCD)102aを含んでいてもよい。システム100の他の例では、各デバイス102aは、システム100内の1つまたはそれより多い他のデバイス102bに特定の機能を割り当てるべきかどうかを判定し、そしてその判定に基づいてこの機能を実行するように該他のデバイス102bに命令または要求する。デバイス102bは、この機能を実行し、そしてデバイス102aに、あるいは他のデバイス102cまたは102dに結果を提供してもよい。したがって、この機能は、デバイス102a、102cあるいは102dのうちの1つからデバイス102bにオフロードされ(offloaded)、そしてその結果は、この機能を実行した結果に基づいた更なる処理または作用のために、対応するデバイス102a、102cあるいは102dに戻されてもよい。
【0034】
システム100の1つの例では、デバイス102aは、特定の機能(例えばMP3解凍、エコー・キャンセル、サイド・トーンなど)を実行するための1つまたはそれより多いリソースを有するヘッドセットを備える。同様の能力を有するモバイルハンドセットを備えうる他のデバイス102bのそのようなリソースをモニタすることに基づいて、ヘッドセット102はそれらの機能をそれ自体にまたはヘッドセットに割り当ててもよい。その機能をどこに割り当てるべきかの判定は、各デバイスの電力蓄積に基づいてもよく、かつ時間とともに変化してもよい。例えば、ヘッドセット102aは、機能のうちの1つまたはそれより多くをハンドセット102bに割り当て、そして電力を局所的に節約するために、それらの機能を実行するためのそれ自体のリソース(例えば回路)をシャット・ダウンしてもよい。さらに、ハンドセット102bのバッテリが指定されたまたは規定された閾値以下に低下する後の時点で、ヘッドセット102aはそれ自体の解凍回路にMP3解凍を再び割り当てる。同様に、ヘッドセット102aは、MP3解凍リソースを有していないFLASHドングル・デバイス102装置cからのMP3音楽を流し、そしてそれ自体(ヘッドセット102a)にこの機能を割り当てかつ実行してもよい。
【0035】
他の例では、心拍数モニタ・センサ102aは、測定された心拍数を監視デバイス102bに送ってもよい。後で、電力リソースをモニタすることに基づいて、心拍数モニタは、心拍数演算をオフロードし(offload)、そして心拍数モニタ・センサ102aが生のセンサ・データを送るモバイルハンドセット・デバイス102cに心拍数判定を割り当ててもよい。その後、ハンドセット・デバイス102cは、測定された心拍数を監視デバイス102bに送る。さらに、例えば、心拍数モニタが時間に伴う心拍数のログを維持するならば、ハンドセット102cはまた、ロギング(logging)のために、測定された心拍数をセンサ102aに送ってもよい。あるいは、心拍数センサ102aはまた、電力または記憶要件に基づいて、モバイルハンドセット102cのような他のデバイス102に対するロギング(logging)をオフロードすべきであると判定してもよい。モバイルハンドセット102cは、ラップトップ102dのような他のデバイスがログを得るためにセンサ102aに接続するまで、中間記憶を備えていてもよい。センサ102aは、ハンドセット102cからログを少なくとも部分的に得るようにラップトップ102dに命令してもよい。
【0036】
図6は、図5の方法600を用いて処理リソースを割り当てるデバイス102の一例を例示するブロック図である。例示された例では、デバイス102は、無線リンク106によって少なくとも1つの第2のデバイス102と通信するための手段または集積回路(IC)952を備えている。IC 952は、図2〜4の受信機220および送信機222を備えていてもよい。デバイス102はまた、少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするための手段あるいはIC 956を備える。IC 956は、図2のプロセッサ202を備えていてもよい。デバイス102はまた、少なくとも1つの機能を少なくとも1つの第2のデバイス102に割り当てるべきかどうかを判定するための手段またはIC 958を備える。この判定は、少なくとも機能を示しかつ少なくとも1つの第2のデバイス102の少なくとも1つのリソースを示す情報に基づく。IC 958は、図2のプロセッサ202を備えていてもよい。
【0037】
上記を考慮すると、本発明は、ボデイ・エリア・ネットワーク中で構成された多数のデバイスの機能性および電力消費を管理することおよび調整すること、および指定された閾値に基づいて機能性を調整することおよび(または)1つのデバイスから他のデバイスに移行させることを含めて、バッテリ寿命のような機能性をいかにして高めるかということに対処することが分かるであろう。いくつかの態様では、多数のデバイスにわたって機能性および電力を割り当てることによりデバイスの集合に対して定義された目的関数が、最大化または最小化されうる。従って、個々のデバイス102のリソースは、特定のデバイス102における有能電力の障害(failures)または不足(lack)による劣化(degradation)を軽減する方法でシステム100にわたって共有されうる。
【0038】
ここに開示された態様に関連して記述されたあらゆる例示の論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装されまたはそれらによって実行されてもよい。このICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能な論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア・コンポーネント、電気的コンポーネント、光学的コンポーネント、機械的コンポーネント、あるいはここに記載された機能を実行するようにデザインされたそれあらの任意の組み合わせを備えていてもよく、かつまたICの内に、または外に、あるいは内と外の両方に存在するコードあるいは命令を実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代案では、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラあるいはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、計算装置の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つまたはそれより多いマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のこのような構成として実装されてもよい。
【0039】
当業者は、ここに開示された態様に関して記述された種々の実例となる論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップは、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、または両方の組み合わせとして実装されうることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明白に例証するために、種々の実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップが、一般的にそれらの機能性の点から上述された。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実装されるかどうかは、全体のシステムに課せられる特定の適用および設計制約による。当業者は、各特定の適用に対して種々の方法で上記の機能性を実装しうるであろうが、そのような実装決定は本発明の範囲からの逸脱を生じさせると解釈されるべきではない。
【0040】
ここに開示された態様に関連して記述された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュール、あるいは両者の組み合わせで直接具体化されてもよい。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD-ROMあるいは他の任意の形式の技術的に公知の記憶媒体に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み出しかつその記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代案では、記憶媒体はプロセッサと一体であってもよい。プロセッサと記憶媒体はASICに存在してもよい。ASICはユーザ端末に存在してもよい。代案では、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末内に個別部品として存在してもよい。
【0041】
上記の詳細な説明は、種々の態様に適用される本発明の新規な特徴を図示し、記述し、そして指摘したが、例示されたデバイスまたはプロセスの形態および詳細における種々の省略、置換、および変更が、本発明の範囲から逸脱することなしに、当業者によってなされうることが理解されるであろう。認識されるであろうように、いくつかの特徴は他のものとは別々に使用され、または実行されてもよいので、本発明は、ここに開示された特徴および利益のすべてを提供しない形態内で具体化されてもよい。本発明の範囲は、添付された請求項、上記の記述あるいは両方によって定義される。請求項の均等性の意味および範囲内で出現するすべての変更は、請求項の範囲内に包含されるべきである。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲を付記する。
[1]無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信する第1のデバイスにおいて、少なくとも1つの機能を実行するためのリソースをモニタすることと、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定することとを備え、該判定は、少なくとも1つの機能を示しかつ少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づく、
無線通信の方法。
[2]前記判定に基づいて、前記少なくとも1つの機能を前記第1のデバイスに割り当てることを更に備える、[1]の方法。
[3]前記判定に基づいて、前記無線リンクによって信号を前記第2のデバイスに送信することを更に備え、該信号は、前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てることを示すデータを備える、[1]の方法。
[4]前記第1のデバイスにおいて、前記第2のデバイスから前記少なくとも1つの機能を実行することの少なくとも1つの結果を示すデータを受信することを更に備える、[3]の方法。
[5]前記情報は、前記第1および第2のデバイス間の前記無線リンクの少なくとも1つのチャンネル条件を備える、[1]の方法。
[6]前記情報は、前記第1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つにおける電力蓄積の少なくとも1つ、および前記第1および第2のデバイスの少なくとも1つの電力容量を備える、[1]の方法。
[7]前記情報は、前記1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを備える、[1]の方法。
[8]前記少なくとも1つの機能が実行される割合を前記判定に基づいて調節することを更に備える、[1]の方法。
[9]前記情報は、前記第2のデバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、[1]の方法。
[10]前記推定は、1つの期間にわたるバッテリ電力消費の推定である、[9]の方法。
[11]前記判定は、前記第1のデバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報に少なくとも部分的に基づく、[1]の方法。
[12]前記判定は、前記第1および第2のデバイスの少なくとも1つのリソースに基づいて少なくとも1つの目的関数を演算することを備える、[1]の方法。
[13]前記モニタすることは、前記第2のデバイスの情報を規定された閾値と比較することを備える、[1]の方法。
[14]前記判定は、前記比較に基づく、[13]の方法。
[15]少なくとも1つの機能を前記判定に基づいて第3のデバイスに割り当てることを更に備える、[1]の方法。
[16]前記判定は、前記第1のデバイスのリソースを示す情報を規定された閾値と比較することに少なくとも部分的に基づく、[1]の方法。
[17]前記少なくとも1つの機能は、情報を表示すること、情報を記憶すること、および情報を通信することのうちの少なくとも1つを備える、[1]の方法。
[18]前記少なくとも1つの機能は、少なくとも1つの第3のデバイスによって提供されるデータを記憶することを備える、[1]の方法。
[19]前記情報は、前記第1および第2のデバイス間の距離を示す情報を備える、[1]の方法。
[20]前記距離は、前記第1および第2のデバイス間で無線リンクによって通信される信号に基づく、[19]の方法。
[21]前記第1および第2のデバイスは、ボデイ・エリア・ネットワークまたはパーソナル・エリア・ネットワークに関連される、[1]の方法。
[22]前記モニタすることは、前記少なくとも1つのリソースを示す情報を前記第2のデバイスから前記第1のデバイスにおいて周期的に受信することを備え、前記判定は、前記周期的に受信される情報に基づく、[1]の方法。
[23]ペアリング・メッセージを前記第2のデバイスから前記第1のデバイスにおいて受信することを更に備え、前記ペアリング・メッセージは、前記第2のデバイスの前記少なくとも1つのリソースを示す情報を備える、[1]の方法。
[24]前記情報を示す少なくとも1つのパルスを備える信号を前記無線リンクによって受信することを更に備える、[1]の方法。
[25]前記少なくとも1つのパルスは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、少なくとも約500MHzの帯域幅を有し、あるいは、少なくとも20%の部分帯域幅を有し、かつ、少なくとも約500MHz以上の帯域幅を有する、[24]の方法。
[26]無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
少なくとも1つの機能を実行するためのリソースをモニタするように、かつ、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように
構成されたプロセッサとを備え、該プロセッサは、前記少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように構成される、
無線通信のための電子装置。
[27]前記プロセッサは、前記判定に基づいて、前記少なくとも1つの機能を前記第1のデバイスに割り当てるように更に構成される、[26]の装置。
[28]前記トランシーバは、前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てることを示すデータを、前記判定に基づいて、送信するように更に構成される、[26]の装置。
[29]前記トランシーバは、前記少なくとも1つの機能を実行することの少なくとも1つの結果を示すデータを、前記第2のデバイスから、受信するように構成される、[28]の装置。
[30]前記情報は、前記無線リンクの少なくとも1つのチャンネル条件において備える、[26]の装置。
[31]前記情報は、前記第1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つの電力蓄積の少なくとも1つ、および前記第1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つの電力容量を備える、[26]の装置。
[32]前記情報は、前記第1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを備える、[26]の装置。
[33]前記プロセッサは、前記判定に基づいて前記少なくとも1つの機能が実行される割合を調整するように構成される、[26]の装置。
[34]前記情報は、前記第2の電子デバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、[26]の装置。
[35]前記推定は、1つの期間にわたるバッテリ電力消費の推定である、[34]の装置。
[36]前記情報は、前記電子装置の将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、[26]の装置。
[37]前記判定は、前記第1および第2のデバイスの少なくとも1つのリソースに基づいて少なくとも1つの目的関数を演算することを備える、[26]の装置。
[38]前記プロセッサは、前記情報を規定された閾値と比較するように構成される、[26]の装置。
[39]前記判定は、前記比較に基づく、[38]の装置。
[40]前記プロセッサは、前記判定に基づいて前記少なくとも1つの機能を第3のデバイスに割り当てるように更に構成される、[26]の装置。
[41]前記プロセッサは、前記電子装置のリソースを示す情報を規定された閾値と比較することに少なくとも部分的に基づいて判定するように構成される、[26]の装置。
[42]前記少なくとも1つの機能は、情報を表示すること、情報を記憶すること、または情報を通信することのうちの少なくとも1つを備える、[26]の装置。
[43]前記少なくとも1つの機能は、少なくとも1つの第3のデバイスによって提供されるデータを記憶することを備える、[26]の装置。
[44]前記情報は、前記第1および第2のデバイス間の距離を示す情報を備える、[26]の装置。
[45]前記距離は、前記無線リンクによって通信される信号に基づいて判定される、[44]の装置。
[46]前記無線リンクは、ボデイ・エリア・ネットワークおよびパーソナル・エリア・ネットワークのうちの少なくとも1つを備える、[26]の装置。
[47]前記トランシーバは、前記少なくとも1つの機能を示す情報を前記第2のデバイスから周期的に受信するように構成され、前記プロセッサは、前記周期的に受信される情報に基づいてモニタしかつ判定するように構成される、[26]の装置。
[48]前記トランシーバは、ペアリング・メッセージを前記第2のデバイスから受信するように構成され、前記ペアリング・メッセージは、前記第2のデバイスの前記少なくとも1つの機能を示す情報を備える、[26]の装置。
[49]前記トランシーバは、前記無線リンクによって少なくとも1つのパルスを受信するように構成される、[26]の装置。
[50]前記1つのパルスは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、少なくとも約500MHzの帯域幅を有し、あるいは、少なくとも20%の部分帯域幅を有し、かつ、少なくとも約500MHz以上の帯域幅を有する、[49]の装置。
[51]無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信するための手段と、
少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするための手段と、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するための手段とを備え、該判定手段は、少なくとも機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように構成される、
無線通信のための電子装置。
[52]前記判定に基づいて、前記少なくとも1つの機能を前記第1のデバイスに割り当てるための手段を更に備える、[51]の装置。
[53]前記通信手段は、前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てることを示す信号を前記少なくとも1つの第2のデバイスに送信するように構成される、[51]の装置。
[54]前記通信手段は、前記少なくとも1つの機能を実行することの少なくとも1つの結果を示すデータを、前記第2のデバイスから、受信するように構成される、[53]の装置。
[55]前記情報は、前記無線リンクの少なくとも1つのチャンネル条件において備える、[51]の装置。
[56]前記情報は、前記第1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つの電力蓄積のうちの少なくとも1つ、および前記第1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つの電力容量を備える、[51]の装置。
[57]前記情報は、前記第1および第2のデバイスのうちの少なくとも1つのデユーテイサイクルを備える、[51]の装置。
[58]割合を前記判定に基づいて前記少なくとも1つの機能が実行される調整するための手段を更に備える、[51]の装置。
[59]前記情報は、前記第2のデバイスの将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、[51]の装置。
[60]前記推定は、1つの期間にわたるバッテリ電力消費の推定である、[59]の装置。
[61]前記情報は、前記電子装置の将来のリソース消費の推定を示す情報を備える、[51]の装置。
[62]前記判定は、前記第1および第2のデバイスの少なくとも1つのリソースに基づいて少なくとも1つの目的関数を演算することを備える、[51]の装置。
[63]前記モニタ手段は、前記第2のデバイスの情報を規定された閾値と比較するように構成される、[51]の装置。
[64]前記判定は、前記比較に基づく、[63]の装置。
[65]前記判定に基づいて前記少なくとも1つの機能を第3のデバイスに割り当てるための手段を更に備える、[51]の装置。
[66]前記判定手段は、前記電子装置のリソースを示す情報を規定された閾値と比較することに少なくとも部分的に基づいて判定するように構成される、[51]の装置。
[67]前記少なくとも1つの機能は、情報を表示すること、情報を記憶すること、または情報を通信することのうちの少なくとも1つを備える、[51]の装置。
[68]前記少なくとも1つの機能は、前記少なくとも1つの第3のデバイスによって提供されるデータを記憶することを備える、[51]1の装置。
[69]前記情報は、前記第1および第2のデバイス間の距離を示す情報を備える、[51]の装置。
[70]前記距離は、前記無線リンクによって通信される信号に基づいて判定される、[69]の装置。
[71]前記無線リンクは、ボデイ・エリア・ネットワークおよびパーソナル・エリア・ネットワークのうちの少なくとも1つを備える、[51]の装置。
[72]前記通信手段は、前記少なくとも1つのリソースを示す情報を前記第2のデバイスから周期的に受信するように構成され、前記判定手段は、前記周期的に受信される情報に基づいてモニタしかつ判定するように構成される、[51]の装置。
[73]前記通信手段は、ペアリング・メッセージを前記第2のデバイスから受信するように構成され、前記ペアリング・メッセージは、前記第2のデバイスの前記少なくとも1つのリソースを示す情報を備える、[51]の装置。
[74]前記通信手段は、前記無線リンクによって少なくとも1つのパルスを受信するように構成される、[51]の装置。
[75]前記1つのパルスは、少なくとも約20%の部分帯域幅を有し、少なくとも約500MHzの帯域幅を有し、あるいは、少なくとも20%の部分帯域幅を有し、かつ、少なくとも約500MHz以上の帯域幅を有する、[74]の装置。
[76]無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信する第1のデバイスにおいて、少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするため、および、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるかどうかを判定するために、
少なくとも1つのコンピュータにより実行可能な符号を備えるコンピュータ可読媒体を備え、前記判定は、少なくとも機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づく、
無線通信のためのコンピュータプログラム製品。
[77]感知されるデータを提供するために適合したマイクロフォンと、
無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
前記感知されるデータに関して少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするように、かつ、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるかどうかを判定するように
構成されたプロセッサとを備え、該プロセッサは、少なくとも機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの前記少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように構成される、
無線通信のためのヘッドセット。
[78]無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
少なくとも1つの機能を実行するためのリソースをモニタするように、かつ、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように
構成されたプロセッサとを備え、該プロセッサは、少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように構成される、
無線通信のための時計。
[79]感知されるデータを提供するために適合したセンサと、
無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
前記感知されるデータに関して少なくとも1つの機能を実行するための少なくとも1つのリソースをモニタするように、かつ、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように
構成されたプロセッサとを備え、該プロセッサは、少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように構成される、
無線通信のための医療機器。
[80]感知されるデータを提供するために適合したトランスデユーサと、
無線リンクによって少なくとも1つの第2のデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、
少なくとも1つの機能を実行するためのリソースをモニタするように、かつ、
前記少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つの第2のデバイスに割り当てるべきかどうかを判定するように
構成されたプロセッサとを備え、該プロセッサは、少なくとも1つの機能を示しかつ前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つのリソースを示す情報に基づいて判定するように構成される、
無線通信のためのセンサ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6