【課題を解決するための手段】
【0014】
結果として、見出された再閉可能な容器蓋は蓋面を備え、当該蓋面は、上側および下側と、周端縁と、全体的または部分的に円周状の少なくとも1つの脆弱な輪郭によって範囲が定められる定量吐出孔用区域とを有し、再閉可能な容器蓋はさらにレバータブを備え、当該レバータブは、締結手段によって蓋面に回動可能に固定され、定量吐出孔を形成する態様で上記区域を少なくとも部分的に開封するためのものであり、第1の端部および反対側の第2の端部を有する。第1の端部は、オープナー位置では、定量吐出孔用区域の一部と少なくとも部分的に重なるよう導くことができるか、または、定量吐出孔用区域の一部と少なくとも部分的に重なるような位置にある。第2の端部は、第1の端部に対して締結手段の反対側に存在する。レバータブは、第2の端部に、または第2の端部に隣接してクロージャモジュールを有する。クロージャモジュールは、クロージャカラーまたはフレームを備え、クロージャカラーまたはフレームは、蓋面の上側に載るよう導かれ得るかまたは蓋面の上側に載り、クロージャ位置では、蓋面の上側に配置されると、特に封止する態様で、特にクロージャカラーによって枠組み構成される定量吐出孔に沿って延在する。クロージャモジュールはさらに、再閉可能な孔クロージャを備える。
【0015】
オープナー位置とは、この発明においては、蓋面上のレバータブの向きとして理解されるべきであり、レバータブは定量吐出孔用区域の覆いを取るように操作され得る。クロージャ位置とは、この発明においては、レバータブの向きとして理解されるべきであり、レバータブのクロージャモジュールは定量吐出孔上の位置にあり、かつ、再閉可能なクロージャを形成する態様で上記孔に接続され得るか、または、特に上記孔に接続される。
【0016】
容器タイプに応じて、蓋面は、プラスチック、金属、または板紙もしくは厚紙からそれぞれ製造され得るか、または、これらの材料のうちの1つまたはいくつかの材料を含み得る。容器本体/入れ物容器も同様である。蓋面とは、この発明においては、平面構造、たとえば金属および/またはプラスチック層、を含む。当然、本発明の容器蓋の蓋面はまた、たとえば、少なくとも1枚のプラスチックフィルムを保護層として下側に有する金属蓋面を備えた多層構造であってもよい。
【0017】
本発明の容器蓋は、容器と一体型の部分であってもよく、または容器とは別個の部分であってもよい。後者の場合、容器蓋および容器本体、または入れ物容器が、たとえば接着または押圧によって、たとえば継合わせによって、当業者が精通している液密の態様で互いに接続されてもよい。たとえば、蓋面の周端縁はまた、容器本体への接続のためのフランジを含み得る。本発明の容器蓋では、好ましい実現例における周端縁は、蓋面の上側から軸方向に遠ざかるように延在する拡張部を有していてもよい。好都合な実現例においては、端縁の軸方向延在部は、定量吐出孔用区域がまだ損なわれていないときには、拡張部の範囲が、オープナー位置での蓋面に対する軸方向延在部におけるレバータブの拡張の範囲よりも大きくなるように形成されてもよい。特に、本発明の容器蓋の後者の実施例では、このような容器蓋を備えた容器を如何なる問題もなく積重ねることが可能となる。
【0018】
容器本体または入れ物とは、この発明においては、底要素のある構造および底要素のない構造を含む。これは、たとえば、金属製飲料用缶がしばしば2部品または3部品として製造されるという事実によるものである。すなわち、2部品からなる容器の場合、この容器は、特に一体型の部品である底要素を既に有する容器本体と容器蓋とから接合されてなる。3部品の容器の場合、この容器は、底要素、入れ物壁および容器蓋から作り出される。
【0019】
この発明の再閉可能な容器蓋は多様な容器タイプに用いられてもよい。いくつかの例として、たとえば炭酸飲料のための飲料用缶、ミルクカートン、(液体)ヨーグルトの入れ物または果汁飲料のためのパックが含まれる。飲料用の容器以外に、本発明の容器蓋はまた、当然ながら、オイル、酢または小麦粉などの液状または粉状の食料品が供される容器に用いられてもよい。本発明の容器蓋は、シャンプーまたはシャワージェルなどの個人用衛生用品を入れて市場で入手可能な容器にも適している。
【0020】
蓋面における定量吐出孔用区域の形状および寸法は、大幅に異なっていてもよく、通常、本発明の蓋を備えた容器のそれぞれの使用タイプに依存する可能性がある。一実現例においては、定量吐出孔用区域が締結手段から間隔を空けて配置され、特に、蓋面の端縁に隣接して提供されてもよい。好都合な実現例においては、定量吐出孔用区域は、全体的または部分的に円周状の脆弱な輪郭によって規定される。本発明の容器蓋は、定量吐出孔用区域が損なわれないままである限り、液体が容器蓋を通って侵入することを最大限確実に不可能にするという点で有利である。特に、飲料用缶の文脈においては、定量吐出孔用のこのような液密区域はしばしばスコアパネル(刻み目のあるパネル)とも称され、この区域に隣接するかまたはこの区域を規定する脆弱な輪郭はスコア輪郭(刻み目のある輪郭)と称される。
【0021】
本発明の容器蓋とともに用いられ得るような、蓋面上のこのようなレバータブのための締結手段は一般に公知である。その開封機構に関する限り、容器蓋のレバータブは、当該技術においてレバークロージャとも称される。特にオープナー位置においては、レバータブの第1の端部は、しばしばタブ先端とも称され、定量吐出孔用区域の一部と部分的に重なる。レバータブの第2の端部を持上げることにより、力が、第1の端部を介して、またはタブ先端を介して、レバー作用により、定量吐出孔の区域の一部に加えられ、結果として、力の作用点においてまたは作用点付近において脆弱な輪郭が破損し、定量吐出孔を予め覆っている蓋面の区域が、容器内部の方向に回動可能となり、これと同時に定量吐出孔の覆いが取られることとなる。締結手段は好ましくはリベットであり、好ましくは、蓋面の中心にある。特に定量吐出孔の寸法に対しても相対的である蓋面の寸法に応じて、締結手段は、蓋面上でさまざまな位置に固定され得る。
【0022】
レバータブの第2の端部は、たとえばフラップまたは蓋フラップの形状をした再閉可能な孔クロージャを備えたクロージャモジュールを含む。このフラップは、たとえば、ヒンジまたはフィルムヒンジを介して、クロージャモジュール、特にクロージャカラー、に接続されてもよい。一実施例において、蓋面の上側に面する側にある再閉可能な孔クロージャは、可逆的な第1の阻止部を有する。この可逆的な第1の阻止部は、対応する第2の阻止部と相互に作用し、密に締まる可逆的に操作可能な孔クロージャをクロージャカラーにもたらす。これはたとえば溝/舌状接続システムであってもよい。クロージャカラーとは、この発明においては、再閉可能な孔クロージャと、第1の端部に至る、たとえば保持要素の第1の端部に到達することとなるクロージャモジュールの延在部との両方のための受け要素を備える。
【0023】
好ましい実施例においては、クロージャモジュール、特にクロージャカラーは、蓋面の上側に面する側に少なくとも第3の阻止装置を有するよう規定され、上記阻止装置は、好ましくは、阻止装置を操作することによって、クロージャモジュールが特に不可逆的に定量吐出孔に接続され得るかまたは接続されるように、定量吐出孔用区域の外形に実質的に対応する。この場合、好ましくは、クロージャカラーは、部分的または全体的に、予応力を受けて蓋面の上側に載る。定量吐出孔に対してクロージャモジュールを好ましくは不可逆的に取付けるための第3の阻止装置は、有利には、特に円周状のスナップリング接続部またはロッキングフックスナップ接続部である。このような阻止装置システムは当該技術から公知である。通常、これらのシステムは、阻止を行った後、破壊せずに取外すことはできない。
【0024】
特に好都合な実現例においては、特にオープナー位置にある第1の端部に隣接し、オープナー位置にある締結手段およびレバータブの第1の端部によって形成されるラインから横方向にずれている間隔領域を除いては、脆弱な輪郭が定量吐出孔用区域を囲むよう規定されている。脆弱な輪郭を最初に破って開封した後、定量吐出孔用区域の覆いが完全には外されず、上述の間隔領域を介して蓋面に接続されたままであれば有利であることがしばしば示されてきた。特に、飲料を含む容器を閉じるのに本発明の容器蓋が用いられるべき場合、定量吐出孔用区域が別個の構成要素としてレバータブの操作後に飲料内に落込んでしまわないことを確実にしなければならない。定量吐出孔のための分離された区域が落込むのを防ぐこの間隔領域が、脆弱な輪郭を最初に破壊する目的で第1の端部またはレバータブのタブ先端が適用される地点に隣接していれば、有益であることが判明した。
【0025】
特に、金属、たとえば軽金属、の蓋面が用いられる場合、凹凸のある部分が、概して、蓋構造を強化する目的で蓋面に組込まれる。
【0026】
このような構造は、当該技術においていわゆるビードとしても公知であり、たとえば、直線状または湾曲状に設計され得る。
【0027】
特に、本発明のこのような容器蓋は、部分的または全体的に円周状のビードが、蓋面の上側において特に定量吐出孔用区域に隣接して存在しており、好都合であることが証明されてきた。好ましくは、このビードは、蓋面の上側から軸方向上向きに延在するアーチ形部分である。
【0028】
本発明の容器蓋のさらなる実施例に従うと、クロージャカラーは、特に定量吐出孔に隣接して蓋面の上側に載るよう導くことができるかまたは蓋面の上側に載る、特に円周状の少なくとも1つの封止部を有するよう規定される。封止部が特に、封止する態様で円周状ビードと相互作用するかまたは相互作用するよう導くことができれば、特に有利である。
【0029】
好都合な実現例においては、本発明の容器蓋はさらに、蓋面の上側に少なくとも1つの凹部を含み、上記凹部は、レバータブがオープナー位置にあれば、その第2の端部と少なくとも部分的に重なり、特に、開封位置にある第2の端部および締結手段によって形成されるラインから横方向にずらして配置される。蓋面における少なくとも1つの凹部は、レバータブの第2の端部の下に到達して当該第2の端部を把持することを容易にする役割を果たし、第2の端部の領域においてレバータブを有効に上方に上げて、定量吐出孔のうち部分的に重なる領域に第1の端部、すなわちタブ先端、を押当てることができるようにする。しばしば蓋面の上側から遠ざかるよう蓋面に対して軸方向上向きに延在するレバータブの第2の端部が、蓋端縁に特に近接している場合、概して、レバータブの第2の端部を持上げることができる余地はほとんどない。取扱い上のこの欠点は、レバータブの第2の端部と部分的に重なるように配置される上述の凹部を蓋面に設けることによって軽減される。特に有利には、凹部は、オープナー位置にある第2の端部から第1の端部へと延在するラインの別々の側に、好ましくは鏡面反転の配置で設けられる。この実施例の変形例では、開封プロセスが特に好都合に進められる。好ましくは、オープナー位置において、レバータブが上述の蓋面における凹部と部分的に重なる領域において、代替的には、または特に、凹んだツマミ、たとえば特に円形の窪み、を付加的にレバータブの第2の端部に設けることが特に有利であることも判明した。これにより、係合、すなわちレバータブの操作がさらに容易になる。
【0030】
特に好ましい本発明の容器蓋のこれらの実施例においては、レバータブが保持要素、特に金属製の保持用舌状部を有し、これを介して、レバータブ、特にレバータブの第1の端部、が締結手段によって蓋面に固定される。概して、保持要素は、レバータブの面またはレバータブのクロージャカラーの面に設けられている。好ましくは、この保持要素は、少なくとも部分的に、開封プロセス中、このプロセス中にクロージャカラーの面とは異なる面に存在していてもよい。保持要素の第1の端部が概してレバータブの第1の端部に面するかまたはそれに接続される一方で、保持要素の反対側の第2の端部には、通常、レバータブを蓋面に固定するのに用いられる締結手段のための取付位置がある。
【0031】
プラスチックからクロージャカラーを製造するよう規定される場合、レバータブの端部、好ましくはこの第1の端部の領域におけるクロージャカラーを、保持要素、特に保持用舌状部、に射出成形することが特に実用的であることが判明した。この目的のために、保持要素、特に保持用舌状部、の端部区域(保持要素の第1の端部とも称される)は、締結手段が保持要素、特に保持用舌状部を蓋面に接続する端部(保持要素の第2の端部とも称される)とは反対側にあって、プラスチック材料で外側被覆される。射出成形技術を用いて金属構成要素またはその部分を外側被覆することは当業者には公知である。
【0032】
必要に応じて、本発明の容器蓋に用いられ得るような保持要素、たとえば保持用舌状部または保持支柱を用いて、締結手段、たとえばリベット、によって蓋面にレバータブを取付けるための取付けシステムは、当該技術から公知であり、たとえば、DE69302424T2、US4,148,410、EP564725A1、WO2007/048897A2、DE10018685C2、US4,887,712、DE8911286U1、およびDE10261232A1に開示される。
【0033】
本発明の目的はさらに、容器本体または入れ物容器と、本発明の容器蓋とを含む容器によって達成される。如何なる流体もこれらの容器に収容され得る。好適な流体は液体、粘着性の注ぎ込み可能な材料、および粒状のバルク材をも含む。
【0034】
本発明の目的はまた、以下のステップを含む本発明の容器の製造方法によっても達成される。当該ステップは、
a)底部を含み、流体を収容するための容器本体を設けるステップと、
b)容器蓋を設けるステップとを含み、容器蓋は、上側および下側、周端縁、ならびに少なくとも1つの全体的または部分的に円周状の脆弱な輪郭によって範囲が定められる定量吐出孔用区域を有する蓋面と、レバータブを取付けるための締結手段とを有し、当該ステップはさらに、
c)定量吐出孔を形成する態様で区域を少なくとも部分的に開封するためのレバータブを設けるステップを含み、レバータブは、第1の端部と、クロージャカラーおよび、必要に応じて、再閉可能な孔クロージャを含むクロージャモジュールを有する反対側の第2の端部と、保持要素、特に保持用舌状部とを含み、保持要素は、第2の端部に接続されるかまたは接続可能であり、締結手段のための取付け位置を第2の端部の方向に有し、当該ステップはさらに、
d)容器本体を流体で満たすステップと、
e)容器蓋を容器本体に取付ける、特に液密に取付けるステップと、
f)締結手段によって取付け位置を通じてレバータブを容器蓋に固定するステップと、
g)必要に応じて、再閉可能な孔クロージャをレバータブのクロージャモジュールに取付けるステップとを含むか、
または、
i)底部を含み、流体を収容するための容器本体を設けるステップと、
ii)容器蓋を設けるステップとを含み、容器蓋は、上側および下側、周端縁、ならびに、少なくとも1つの全体的または部分的に円周状の脆弱な輪郭によって範囲が定められる定量吐出孔用区域を有する蓋面と、レバータブを取付けるための締結手段とを含み、このレバータブは、第1の端部と、クロージャカラーおよび、必要に応じて、再閉可能な孔クロージャを含むクロージャモジュールを有する反対側の第2の端部と、保持要素、特に保持用舌状部とを含み、保持要素は、第2の端部に接続されるかまたは接続可能であり、締結手段のための取付け位置を第2の端部の方向に有し、当該ステップはさらに、
iii)容器本体を流体で満たすステップと、
iv)容器蓋を容器本体に取付け、特に液密に取付け、締結手段によって取付け位置を通じてレバータブを容器蓋に固定するステップと、
v)必要に応じて、再閉可能な孔クロージャをレバータブのクロージャモジュールに取付けるステップとを含むか、
または、
1)底部のない容器本体を設けるステップと、
2)容器本体に底部を設けるステップと、
3)容器蓋を設けるステップとを含み、容器蓋は、上側および下側、周端縁、ならびに、少なくとも1つの全体的または部分的に円周状の脆弱な輪郭によって範囲が定められる定量吐出孔用区域を有する蓋面と、レバータブを取付けるための締結手段とを含み、当該ステップはさらに、
4)定量吐出孔を形成する態様で区域を少なくとも部分的に開封するためのレバータブを設けるステップを含み、レバータブは、第1の端部と、クロージャカラーおよび、必要に応じて、再閉可能な孔クロージャを含むクロージャモジュールを有する反対側の第2の端部と、保持要素、特に保持用舌状部とを含み、保持要素は、第2の端部に接続されるかまたは接続可能であり、締結手段のための取付け位置を第2の端部の方向に有し、当該ステップはさらに、
5)容器蓋を容器本体に取付ける、特に液密に取付けるステップと、
6)締結手段によって取付け位置を通じてレバータブを容器蓋に固定するステップと、
7)必要に応じて、再閉可能な孔クロージャをレバータブのクロージャモジュールに取付けるステップと、
8)容器本体を流体で満たすステップと、
9)底部を容器本体に取付ける、特に液密に取付けるステップと、を含むか、
または、
A)底部のない容器本体を設けるステップと、
B)容器本体に底部を設けるステップと、
C)容器蓋を設けるステップとを含み、容器蓋は、上側および下側、周端縁、ならびに、少なくとも1つの全体的または部分的に円周状の脆弱な輪郭によって範囲が定められる定量吐出孔用区域を有する蓋面と、レバータブを取付けるための締結手段とを含み、このレバータブは、第1の端部と、クロージャカラーおよび、必要に応じて、再閉可能な孔クロージャを含むクロージャモジュールを有する反対側の第2の端部と、保持要素、特に保持用舌状部とを含み、保持要素は、第2の端部に接続されるかまたは接続可能であり、締結手段のための取付け位置を第2の端部の方向に有し、当該ステップはさらに、
D)容器蓋を容器本体に取付け、特に液密に取付け、締結手段によって取付け位置を通じてレバータブを容器蓋に固定するステップと、
E)必要に応じて、再閉可能な孔クロージャをレバータブのクロージャモジュールに取付けるステップと、
F)容器本体を流体で満たすステップと、
G)底部を容器本体に取付ける、特に液密に取付けるステップとを含む。
【0035】
上述の方法の変形例においては、順序が一定の限度内で自由に選択されてもよい。ステップ6)および7)はたとえばステップ8)もしくは9)の後であってもよく、または、ステップE9はステップF)もしくはG)の後であってもよい。
【0036】
本発明に従って封止構造がさらに提供される。封止構造は、弾性封止体と、特にこの弾性封止体に載る封止支持部とを備える。この封止支持部は、頂部を備えたビードを有し、このビードは弾性封止体の方向に面する。封止構造はさらに、そこから反対方向に延在する肩部を備える。ビードに面する弾性封止体は、第1のくさび状の弾性リブと、そこから間隔を空けて配置される第2のくさび状の弾性リブとを有し、これらリブは、ビードの方に向かって先細になっており、各々は、ビードの頂部から遠ざかるよう延在する反対側のビード肩部に載るかまたはビード肩部に載るよう導くことができ、弾性封止体はさらに、第2のリブの方向とは反対側に第1の弾性リブから間隔を空けて配置される第1の封止壁と、第1のリブの方向とは反対側に第2の弾性リブから間隔を空けて配置される第2の封止壁とを備え、各々の封止壁は、ビードの頂部から、それぞれ第1の弾性リブおよび第2の弾性リブよりも広い間隔を空けて配置されており、弾性リブがビード肩部に載る場合には封止支持部に載る。
【0037】
この発明は、飲料用缶から公知となるようないわゆるレバークロージャを備えた容器システムを確実かつきつく密に再閉することを初めて可能にする本発明の容器クロージャが利用可能になるという驚くべき発見に基づいている。本発明の容器蓋の文脈においては、たとえ非金属の構成要素、たとえばプラスチック、がそれらの製造に用いられ得るとしても、この容器蓋を備えた容器に満たされた流体が、充填プロセス中にも、低温殺菌中、殺菌中または、実行する必要があるかもしれない他の保存もしくは処理ステップ中にも、さらには、後の貯蔵および輸送中にも、このようなプラスチック材料に晒されないという点で、特に有利である。特に、50℃〜70℃の範囲の温度および最大7バールまでの圧力が加えられる通常の低温殺菌条件下では、食品衛生上の理由で、このような苛酷な条件向けには設計されていないプラスチック部品と接触することを回避することが賢明である。本発明の容器蓋に伴うさらなる利点は、液体で満たされた本発明の容器の仕上げのプロセスに広い多様性があることである。本発明の容器蓋が液体で満たされた容器本体に取付けられた後にのみ、レバータブを蓋の上面に固定することも想到できる。本発明の容器蓋とともに利用可能な容器は、互いの上に積重ねることができるように、すなわち、互いと直接接触させることができるように、容易に構成可能であれば特に実用的であることも判明した。さらに、マーケティングの観点から見て極めて有意な利点として、再閉可能な容器蓋に特に容易な態様でロゴまたは商標名が付され得ることが挙げられる。この孔クロージャは、別個の製造ステップで製造されてもよく、その後、クロージャモジュールを形成する態様でレバータブに組込まれることになる。
【0038】
本発明のさらなる特徴および利点が以下の説明から明らかになるだろう。本発明の好ましい実施例を、概略図を参照しつつ例示により説明することとする。