(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
クレジットカード決済した際の売上データを格納する売上データ記憶部と、オーソリゼーション要求に関するオーソリデータを格納するオーソリデータ記憶部と、店舗マスタデータを格納する店舗マスタデータ記憶部と、加盟店マスタデータ記憶部とを備えたカード決済データクレンジングシステムにおいて、加盟店を特定する方法であって、
前記カード決済データクレンジングシステムの結合手段が、前記売上データ記憶部に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店抽出手段が、前記結合手段が生成した結合データに含まれる加盟店識別情報に基づいて前記加盟店マスタデータ記憶部を検索し、前記加盟店マスタデータ記憶部に存在しない場合、未知加盟店データとして抽出するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店特定手段が、前記未知加盟店抽出手段が抽出した前記未知加盟店データに含まれる店舗名と、前記店舗マスタデータ記憶部に格納される店舗マスタデータに含まれる店舗名とを比較して、当該未知加盟店データと当該店舗マスタデータとを紐付けるステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムのマスタデータ保存手段が、前記未知加盟店特定手段の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータとして前記加盟店マスタデータ記憶部に保存するステップと
を含むことを特徴とする方法。
クレジットカード決済した際の売上データを格納する売上データ記憶部と、オーソリゼーション要求に関するオーソリデータを格納するオーソリデータ記憶部と、店舗マスタデータを格納する店舗マスタデータ記憶部と、加盟店マスタデータ記憶部と、カード会員に関する情報を格納する会員データ記憶部とを備えたカード決済データクレンジングシステムにおいて、加盟店を特定する方法であって、
前記カード決済データクレンジングシステムの結合手段が、前記売上データ記憶部に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店抽出手段が、前記結合手段が生成した結合データに含まれる加盟店識別情報に基づいて前記加盟店マスタデータ記憶部を検索し、前記加盟店マスタデータ記憶部に存在しない場合、未知加盟店データとして抽出するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店特定手段が、前記結合データに含まれる利用者識別情報に基づいて前記会員データ記憶部を参照して未知加盟店を利用したカード会員の住所を特定し、利用者の住所分布に基づいて、前記未知加盟店抽出手段が抽出した前記未知加盟店データを、前記店舗マスタデータ記憶部に格納される店舗マスタデータと紐付けるステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムのマスタデータ保存手段が、前記未知加盟店特定手段の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータとして前記加盟店マスタデータ記憶部に保存するステップと
を含むことを特徴とする方法。
クレジットカード決済した際の売上データを格納する売上データ記憶部と、オーソリゼーション要求に関するオーソリデータを格納するオーソリデータ記憶部と、店舗マスタデータを格納する店舗マスタデータ記憶部と、加盟店マスタデータ記憶部とを備えたカード決済データクレンジングシステムにおいて、加盟店を特定する方法であって、
前記カード決済データクレンジングシステムの結合手段が、前記売上データ記憶部に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店抽出手段が、前記結合手段が生成した結合データに含まれる加盟店識別情報に基づいて前記加盟店マスタデータ記憶部を検索し、前記加盟店マスタデータ記憶部に存在しない場合、未知加盟店データとして抽出するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店特定手段が、未知加盟店を利用したカード会員の利用者識別情報および利用日に基づいて前記結合データを検索して、前記カード会員が同日に利用した他の加盟店の住所分布に基づいて、前記未知加盟店抽出手段が抽出した前記未知加盟店データを、前記店舗マスタデータ記憶部に格納される店舗マスタデータと紐付けるステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムのマスタデータ保存手段が、前記未知加盟店特定手段の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータとして前記加盟店マスタデータ記憶部に保存するステップと
を含むことを特徴とする方法。
クレジットカード決済した際の売上データを格納する売上データ記憶部と、店舗マスタデータを格納する店舗マスタデータ記憶部と、加盟店マスタデータ記憶部とを備えたカード決済データクレンジングシステムにおいて、加盟店を特定する方法であって、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店抽出手段が、前記売上データ記憶部に含まれる各売上データの加盟店識別情報に基づいて前記加盟店マスタデータ記憶部を検索し、前記加盟店マスタデータ記憶部に存在しない場合、未知加盟店データとして抽出するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店特定手段が、前記未知加盟店抽出手段が抽出した前記未知加盟店データに含まれる店舗名と、前記店舗マスタデータ記憶部に格納される店舗マスタデータに含まれる店舗名とを比較して、当該未知加盟店データと当該店舗マスタデータとを紐付けるステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムのマスタデータ保存手段が、前記未知加盟店特定手段の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータとして前記加盟店マスタデータ記憶部に保存するステップと
を含むことを特徴とする方法。
クレジットカード決済した際の売上データを格納する売上データ記憶部と、店舗マスタデータを格納する店舗マスタデータ記憶部と、加盟店マスタデータ記憶部とを備えたカード決済データクレンジングシステムにおいて、加盟店を特定する方法であって、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店抽出手段が、前記売上データ記憶部に含まれる各売上データの加盟店識別情報に基づいて前記加盟店マスタデータ記憶部を検索し、前記加盟店マスタデータ記憶部に存在しない場合、未知加盟店データとして抽出するステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムの未知加盟店特定手段が、未知加盟店を利用したカード会員の利用者識別情報および利用日に基づいて前記売上データを検索して、前記カード会員が同日に利用した他の加盟店の住所分布に基づいて、前記未知加盟店抽出手段が抽出した前記未知加盟店データを、前記店舗マスタデータ記憶部に格納される店舗マスタデータと紐付けるステップと、
前記カード決済データクレンジングシステムのマスタデータ保存手段が、前記未知加盟店特定手段の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータとして前記加盟店マスタデータ記憶部に保存するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る全体ネットワーク構成を示す図である。複数のクライアントコンピュータ101a、101b、・・・、101n(以下、クライアントコンピュータ101と呼ぶ)が、LANなどの企業内通信回線を介してカード決済データクレンジングシステム103と相互に通信可能に接続される。
【0016】
クライアントコンピュータ101は、ユーザによって使用される端末である。ここでユーザには、カード決済データのデータクレンジングに必要なデータを、クライアントコンピュータ101を介して入力するカード発行会社の担当者、カード発行会社からカード決済データの分析を依頼されたマーケティング会社の担当者などが含まれる。本実施例では、クライアントコンピュータ101は、一般的なパーソナルコンピュータである。
【0017】
カード決済データクレンジングシステム103は、カード決済データのデータクレンジングに必要なデータを格納し、これらのデータに基づき、カード加盟店でクレジットカード決済した際の売上データにおいて加盟店を特定し、加盟店マスタデータを構築する。各ユーザは、クライアントコンピュータ101を介して、データの入力を行い、カード決済データクレンジングシステム103が構築する加盟店マスタデータを用いて、特定の特典を付与するカード会員を効果的に抽出することができる。
【0018】
次に、
図2のブロック図を参照して、上記カード決済データクレンジングシステム103の構成を詳細に説明する。なお、
図2では、単一のコンピュータシステムを想定し、必要な機能構成だけを示しているが、カード決済データクレンジングシステム103を、複数のコンピュータシステムによる多機能の分散システムの一部として構成することもできる。
【0019】
カード決済データクレンジングシステム103は、CPU201に、システムバス202を介してRAM203、入力装置204、出力装置205、通信制御装置206および不揮発性記憶媒体(ROMやHDDなど)で構成される記憶装置207が接続された構成を有する。記憶装置207は、上記した機能を奏するためのソフトウェアプログラムを格納するプログラム格納領域と、随時取得するデータや処理結果としてのデータなどを格納するデータ格納領域とを備えている。以下に説明するプログラム格納領域の各手段は、実際は独立したソフトウェアプログラム、そのルーチンやコンポーネントなどであり、CPU201によって記憶装置207から呼び出されRAM203のワークエリアに展開されて、データベースなどを適宜参照しながら順次実行されることで、各機能を奏するものである。
【0020】
データ格納領域は、会員データ記憶部208、売上データ記憶部209、オーソリデータ記憶部210、店舗マスタデータ記憶部211、テナントマスタデータ記憶部212、および加盟店マスタデータ記憶部213を備える。何れも、記憶装置207内に確保された一定の記憶領域である。
【0021】
会員データ記憶部208は、カード会員に関する情報を格納する。一実施形態では、
図3に示されるように、会員データ記憶部208は、利用者ID、住所、性別(0:男性、1:女性)、および年齢などを格納する。
【0022】
売上データ記憶部209は、加盟店からカード発行会社に送信される売上に関する情報を格納する。一実施形態では、
図4に示されるように、承認番号、利用者ID、利用日時、金額、加盟店ID、および店舗名を格納する。
【0023】
オーソリデータ記憶部210は、加盟店からカード発行会社に送信されるオーソリゼーション要求に関する情報を格納する。一実施形態では、
図5に示されるように、承認番号、利用者ID、利用日時、金額、端末識別番号、加盟店ID、および店舗名を格納する。端末識別番号は、オーソリゼーション要求を送信する加盟店端末を識別するためのIDである。
【0024】
店舗マスタデータ記憶部211は、店舗に関する情報を格納する。一実施形態では、
図7に示されるように、店舗マスタID、店舗名、および住所を格納する。本実施形態では、店舗マスタデータ記憶部211は、対象の店舗がモールであるか否かを示すモールフラグ(モールでない場合は「0」、モールである場合は「1」)を、さらに格納する。また、本実施形態では、店舗マスタデータ記憶部211において管理する店舗は、カード利用に対応する実店舗が存在するもののみとし、ネット加盟店、公共料金に関する会社、定期購買に関するショップなどについては登録されていない。
【0025】
テナントマスタデータ記憶部212は、モール内のテナントに関する情報を格納する。一実施形態では、
図8に示されるように、テナントマスタID、店舗名、所属モールID、および出店日を格納する。本実施形態では、テナントマスタデータ記憶部212は、利用者属性(0:一般向け、1:女性中心、2:男性中心)、および金額属性(0:低価格帯、1:一般価格帯、2:高価格帯)を、さらに格納する。
【0026】
加盟店マスタデータ記憶部213は、カード決済データクレンジングシステム103が特定した加盟店を格納する。一実施形態では、
図9に示されるように、マスタID、端末識別番号、加盟店ID、店舗名、および住所を格納する。本実施形態では、加盟店マスタデータ記憶部213は、対象の加盟店がネット加盟店または定期購買に関するショップか否かを示すネット加盟店・定期購買フラグ(ネット加盟店・定期購買でない場合は「0」、ネット加盟店・定期購買である場合は「1」)を、さらに格納する。
【0027】
プログラム格納領域に格納されているソフトウェアプログラムは、本発明に関連するものだけを列挙すると、結合手段214、未知加盟店抽出手段215、未知加盟店特定手段216、テナント特定手段217、マスタデータ保存手段218、および会員抽出手段219を備えている。
【0028】
結合手段214は、売上データ記憶部209に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成する。本実施形態では、結合データセットは、対応するオーソリデータが存在しない売上データも含むものとする。このようにすることで、オーソリデータが存在しない売上データからも、有用なデータを得ることができる。ここで、本実施形態では、利用者ID、金額、加盟店ID、利用日時、および承認番号に基づいて、対応する売上データとオーソリデータとを結合するが、他の実施形態として、売上データおよびオーソリデータに含まれる任意の情報(店舗名、支払い方法など)を用いることができることは、当業者には理解されるところである。
【0029】
未知加盟店抽出手段215は、結合手段214が生成した結合データに含まれる加盟店識別情報に基づいて加盟店マスタデータ記憶部213を検索し、加盟店マスタデータ記憶部213に存在しない場合、未知加盟店データとして抽出する。ここで、加盟店識別情報とは、特定の加盟店を識別可能な情報であり、本実施形態では、端末識別番号が存在する場合には端末識別番号を加盟店識別情報として用い、存在しない場合には加盟店IDおよび店舗名を用いるものとする。売上データおよびオーソリデータは、発信元である加盟店端末の仕様、また加盟店とカード会社、カード会社間をつなぐ決済ネットワークとしていずれを利用するかに従って、含まれるデータ項目に差異が生じる。そのため、本実施形態では、端末識別番号、加盟店ID、および店舗名を加盟店識別情報として用いるが、売上データまたはオーソリデータに含まれる加盟店に関する他の任意の情報を加盟店識別情報として用いることができることは、当業者には理解されるところである。
【0030】
未知加盟店特定手段216は、未知加盟店抽出手段215が抽出した未知加盟店データを、店舗マスタデータ記憶部211に格納される店舗マスタデータと紐付ける。本実施形態では、未知加盟店特定手段216は、第1に、未知加盟店データに含まれる店舗名と店舗マスタデータ記憶部211に含まれる店舗マスタデータの店舗名を比較して、未知加盟店データを店舗マスタデータと紐付ける。本実施形態では、未知加盟店特定手段216は、あいまい検索により、未知加盟店データに含まれる店舗名とマッチする店舗名を含む店舗マスタデータを抽出する。
【0031】
第1の紐付け処理で特定の店舗マスタデータと紐付けができなかった場合、未知加盟店特定手段216は、第2に、未知加盟店を利用したカード会員の住所分布に基づいて、未知加盟店データを店舗マスタデータと紐付けることができる。まず、未知加盟店特定手段216は、対象の加盟店識別情報に基づいて結合データセットを検索して、未知加盟店を利用したカード会員を抽出する。そして、未知加盟店特定手段216は、結合データに含まれる利用者IDに基づいて会員データ記憶部208を検索して、未知加盟店を利用したカード会員の住所を特定し、利用者の住所分布を求める。本実施形態では、求めた利用者の住所分布に基づいて未知加盟店データを店舗マスタデータと紐付けるが、別の実施形態では、利用者の住所分布に基づいて、未知加盟店データを地区と紐付けることができる。
【0032】
さらに、未知加盟店特定手段216は、第2の紐付け処理で特定の店舗マスタデータと紐付けができなかった場合、第3に、未知加盟店を利用したカード会員が同日に利用した他の加盟店の住所分布に基づいて、未知加盟店データを店舗マスタデータと紐付けることができる。まず、未知加盟店特定手段216は、未知加盟店を利用したカード会員の利用者IDおよび利用日に基づいて結合データセットを検索して、未知加盟店を利用したカード会員が同日に利用した他の加盟店を特定する。そして、未知加盟店特定手段216は、結合データに含まれる加盟店識別情報に基づいて加盟店マスタデータ記憶部213を検索して、他の利用加盟店の住所を特定し、他の利用加盟店の住所分布を求める。本実施形態では、他の利用加盟店の住所分布に基づいて未知加盟店データを店舗マスタデータと紐付けるが、別の実施形態では、他の利用加盟店の住所分布に基づいて、未知加盟店データを地区と紐付けることができる。
【0033】
なお、各種の住所分布に基づいて未知加盟店の住所を推定する方法については、本技術分野で知られた任意の方法を用いることができる。
【0034】
テナント特定手段217は、未知加盟店データと紐付けた店舗マスタデータがモールであることを示す場合、未知加盟店データをそのモールに所属するテナントマスタデータに紐付ける。本実施形態では、テナント特定手段217は、対象の加盟店識別情報に基づいて結合データセットを検索して、未知加盟店を利用した利用履歴データ(利用者ID、利用日および金額)を抽出し、利用履歴データに基づいて未知加盟店をテナントマスタデータと紐付けることができる。
【0035】
まず、テナント特定手段217は、結合データに含まれる利用者IDに基づいて会員データ記憶部208を検索して、未知加盟店を利用したカード会員の属性を特定する。また、テナント特定手段217は、結合データに含まれる金額の分布を求める。そして、テナント特定手段217は、利用者の属性分布および利用者の金額分布に基づいて未知加盟店データをテナントマスタデータと紐付ける。各種属性分布をテナントマスタデータの属性と比較して未知加盟店を推定する方法については、詳述しないが本技術分野で知られた任意の方法を用いることができる。本実施形態では、利用者の属性分布および利用者の金額分布に基づいて未知加盟店データをテナントマスタデータと紐付けるが、別の実施形態では、これらの属性分布に代わってまたは加えて、利用者の平均単価に基づいて未知加盟店をテナントマスタデータと紐付けることができる。
【0036】
また、一実施形態では、テナント特定手段217は、結合データに含まれる利用日をテナントマスタデータの出店日と比較して、未知加盟店データをテナントマスタデータと紐付けることができる。例えば、結合データに含まれる最も古い利用日とテナントマスタデータの出店日とを比較して、最も近い出店日を有するテナントマスタデータと紐付けることができる。
【0037】
マスタデータ保存手段218は、未知加盟店特定手段216またはテナント特定手段217の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータとして加盟店マスタデータ記憶部213に保存する。
【0038】
会員抽出手段219は、クライアントコンピュータ101からカード会員を抽出する所定の条件を受信し、会員データ記憶部208、結合データセット、店舗マスタデータ記憶部211、テナントマスタデータ記憶部212、および加盟店マスタデータ記憶部213を参照して、受信した所定の条件に合致するカード会員を抽出する。
【0039】
次に、
図10および
図11のフローチャートを参照して、本実施形態に係るカード決済データクレンジング方法の処理工程を説明する。
【0040】
第1から第5の実施形態では、カード発行会社Aからカード決済データの分析を依頼されたマーケティング会社Bが、会員データ記憶部208、売上データ記憶部209、およびオーソリデータ記憶部210の情報を管理しており、分析対象となる店舗マスタデータ記憶部211、およびテナントマスタデータ記憶部212が登録済みであるものとする。加盟店マスタデータ記憶部213は、レコードが存在しないものとする。
【0041】
(第1の実施形態)
カード発行会社Aと『雑貨店C 渋谷店』が加盟店契約を行っており、店舗マスタデータ記憶部211には、『雑貨店C 渋谷店』のレコードが登録済みである。
図10のフローチャートに従って、
図9に示されるような、『端末識別番号:1111』と『雑貨店C 渋谷店』を示す『マスタID:1』とを関連付ける加盟店マスタデータを保存する例について説明する。
【0042】
S1001において、結合手段214は、売上データ記憶部209に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成する。本実施形態では、利用者ID、金額、加盟店ID、利用日時、および承認番号に基づいて特定を行い、
図6に示すような結合データセットが生成されたものとする。
【0043】
S1002において、未知加盟店抽出手段215は、結合手段214が生成した結合データ(利用者ID:aaa、利用日時:2014/5/16 10:00:00、金額:1000円、端末識別番号:1111、加盟店ID:11111、店舗名:雑貨店C 渋谷店)に含まれる加盟店識別情報『端末識別番号:1111』に基づいて、加盟店マスタデータ記憶部213を検索する。分岐ステップS1003において、本実施形態では、加盟店マスタデータ記憶部213に『端末識別番号:1111』のレコードは存在しないので、S1004に進み、未知加盟店データ(端末識別番号:1111、加盟店ID:11111、店舗名:雑貨店C 渋谷店)として抽出する。
【0044】
S1005において、未知加盟店特定手段216は、未知加盟店データに含まれる『店舗名:雑貨店C 渋谷店』と店舗マスタデータ記憶部211に含まれる店舗マスタデータの店舗名を比較する。
【0045】
分岐ステップS1006において、本実施形態では、『マスタID:1』の店舗マスタデータと紐付け可能であるため、分岐ステップS1014に進み、紐付けた店舗マスタデータがモールであるか否か判定する。本実施形態では、モールではないと判定され、S1016に進む。S1016において、マスタデータ保存手段218が、未知加盟店特定手段216の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータ(マスタID:1、端末識別番号:1111、加盟店ID:11111、店舗名:雑貨店C 渋谷店、住所:東京都渋谷区・・・)として加盟店マスタデータ記憶部213に保存し、処理を終了する。
【0046】
(第2の実施形態)
カード発行会社Xと『スーパーD 浦和店』が加盟店契約を行っており、店舗マスタデータ記憶部211には、『スーパーD 浦和店』のレコードが登録済みである。
図10のフローチャートに従って、
図9に示されるような、『端末識別番号:2111』と『スーパーD 浦和店』を示す『マスタID:100』とを関連付ける加盟店マスタデータを保存する例について説明する。
【0047】
第1の実施形態と同様、S1001において、結合手段214は、売上データ記憶部209に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成する。
【0048】
S1002において、未知加盟店抽出手段215は、結合手段214が生成した結合データ(利用者ID:ddd、利用日時:2014/5/16 11:00:00、金額:1250円、端末識別番号:2111、加盟店ID:XXXXX、店舗名:スーパーD ウラワテン)に含まれる加盟店識別情報『端末識別番号:2111』に基づいて、加盟店マスタデータ記憶部213を検索する。分岐ステップS1003において、本実施形態では、加盟店マスタデータ記憶部213に『端末識別番号:2111』のレコードは存在しないので、S1004に進み、未知加盟店データ(端末識別番号:2111、加盟店ID:XXXXX、店舗名:スーパーD ウラワテン)として抽出する。
【0049】
S1005において、未知加盟店特定手段216は、未知加盟店データに含まれる『店舗名:スーパーD ウラワテン』と店舗マスタデータ記憶部211に含まれる店舗マスタデータの店舗名を比較する。
【0050】
分岐ステップS1006において、本実施形態では、『マスタID:100』の店舗マスタデータと紐付け可能であるため、分岐ステップS1014に進み、紐付けた店舗マスタデータがモールであるか否か判定する。本実施形態では、モールではないと判定され、S1016に進む。S1016において、マスタデータ保存手段218が、未知加盟店特定手段216の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータ(マスタID:100、端末識別番号:2111、加盟店ID:XXXXX、店舗名:スーパーD 浦和店、住所:埼玉県さいたま市・・・)として加盟店マスタデータ記憶部213に保存し、処理を終了する。
【0051】
以上、本発明によれば、カード発行会社Aは、マーケティング会社Bに会員データ記憶部208、売上データ記憶部209、およびオーソリデータ記憶部210の情報を提供してその分析を依頼することで、自社が加盟店契約を結んだ加盟店(実施形態1)からの売上データと他社が加盟店契約を結んだ加盟店(実施形態2)からの売上データとが混在する膨大なデータにおいて、カード会員が利用した加盟店を特定することができる。
【0052】
カード会社は、従来活用できなかった、異なるアクワイアラが契約した加盟店からの売上データについても、カード会員のカード利用履歴情報として活用することができる。
【0053】
例えば、一実施形態では、カード決済クレンジングデータシステム103の会員抽出手段219は、クライアントコンピュータ101からカード会員を抽出する所定の条件(利用加盟店カテゴリ:アパレル、利用日時:2014/5/1から2014/5/31)を受信し、会員データ記憶部208、結合データセット、店舗マスタデータ記憶部211、テナントマスタデータ記憶部212、および加盟店マスタデータ記憶部213を参照して、受信した所定の条件に合致するカード会員を抽出することができる。
【0054】
このように、異なるアクワイアラが契約した加盟店からの売上データも含むカード利用履歴情報から、利用店舗およびその属性を指定してカード会員を抽出することが可能となり、カード会社は、実際の売上データに基づき、効果的な営業活動を行うことができる。
【0055】
(第3の実施形態)
カード発行会社Aと『衣料品店E』が一括契約を行っており、店舗マスタデータ記憶部211には、『店舗マスタID:2』、『店舗マスタID:3』で示される店舗の他、各店舗のレコードが登録済みである。
図10のフローチャートに従って、
図9に示されるような、『端末識別番号:3111』と『衣料品店E 渋谷店』を示す『マスタID:2』とを関連付ける加盟店マスタデータを保存する例について説明する。
【0056】
第1の実施形態と同様、S1001において、結合手段214は、売上データ記憶部209に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成する。
【0057】
S1002において、未知加盟店抽出手段215は、結合手段214が生成した結合データ(利用者ID:aaa、利用日時:2014/5/16 11:30:00、金額:5000円、端末識別番号:3111、加盟店ID:22222、店舗名:衣料品店E)に含まれる加盟店識別情報『端末識別番号:3111』に基づいて、加盟店マスタデータ記憶部213を検索する。分岐ステップS1003において、本実施形態では、加盟店マスタデータ記憶部213に『端末識別番号:3111』のレコードは存在しないので、S1004に進み、未知加盟店データ(端末識別番号:3111、加盟店ID:22222、店舗名:衣料品店E)として抽出する。
【0058】
S1005において、未知加盟店特定手段216は、未知加盟店データに含まれる『店舗名:衣料品店E』と店舗マスタデータ記憶部211に含まれる店舗マスタデータの店舗名を比較する。
【0059】
分岐ステップS1006において、本実施形態では、『マスタID:2』、『マスタID:3』を含む、複数の店舗マスタデータと紐付けられるため、S1007に進み、未知加盟店特定手段216は、対象の加盟店識別情報『端末識別番号:3111』に基づいて結合データセットを検索して、未知加盟店を利用したカード会員を抽出する。本実施形態では、『利用者ID:aaa』、『利用者ID:bbb』、『利用者ID:ccc』の3名を含む、多数のカード会員が未知加盟店を利用した利用者として抽出されるものとする。
【0060】
S1008において、未知加盟店特定手段216は、この利用者IDに基づいて会員データ記憶部208を検索して、未知加盟店を利用したカード会員の住所を特定し、利用者の住所分布を求める。求めた利用者の住所分布に基づいて、まず、分岐ステップS1009において、特定の都道府県の利用が多いか否か判定する。本実施形態では、東京都の利用が多いと判定され、S1010に進むものとする。次に、未知加盟店特定手段216は、S1006で紐付けられた複数の店舗マスタデータの中から、利用が多いと判定された都道府県に限定することにより、特定の店舗マスタデータと紐付け可能であるか否か判定する。本実施形態では、東京都の店舗マスタデータは複数存在するため、S1011に進む。
【0061】
S1011において、未知加盟店特定手段216は、未知加盟店を利用したカード会員の『利用者ID:aaa』、『利用者ID:bbb』、『利用者ID:ccc』および『利用日:2014/5/16』に基づいて結合データセットを検索して、未知加盟店を利用したカード会員が同日に利用した他の加盟店を特定する。本実施形態では、『端末識別番号:1111』により示される加盟店を含む、複数の他の利用加盟店が特定されるものとする。
【0062】
S1012において、未知加盟店特定手段216は、結合データに含まれる加盟店識別情報『端末識別番号:1111』に基づいて加盟店マスタデータ記憶部213を検索して、他の利用加盟店の住所(東京都渋谷区・・・)を抽出し、市区町村や番地レベルで多い順に並べる。本実施形態では、東京都渋谷区の他の利用加盟店が最も多かったものとする。
【0063】
S1013において、未知加盟店特定手段216は、S1006で紐付けられた複数の店舗マスタデータの中から、他の利用加盟店の住所として最も多いと判定された市区町村・番地に基づいて、未知加盟店データを店舗マスタデータに紐付ける。本実施形態では、東京都渋谷区に所在する『マスタID:2』の店舗マスタデータと紐付けされ、分岐ステップS1014に進む。
【0064】
S1014において、紐付けた店舗マスタデータがモールであるか否か判定し、本実施形態では、モールではないと判定されS1016に進む。S1016において、マスタデータ保存手段218が、未知加盟店特定手段216の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータ(マスタID:2、端末識別番号:3111、加盟店ID:22222、店舗名:衣料品店E 渋谷店、住所:東京都渋谷区・・・)として加盟店マスタデータ記憶部213に保存し、処理を終了する。
【0065】
以上、本発明によれば、カード発行会社Aは、マーケティング会社Bに会員データ記憶部208、売上データ記憶部209、およびオーソリデータ記憶部210の情報を提供してその分析を依頼することで、複数の店舗を有するチェーン店の本社からの売上データについても、カード会員が利用した店舗を特定することができる。
【0066】
カード会社は、従来特定できなかった、チェーン店の本社からの売上データにおいてカード会員が利用した店舗を特定することで、特定した店舗の住所およびその属性についても、カード会員のカード利用履歴情報として活用することができる。
【0067】
例えば、一実施形態では、カード決済クレンジングデータシステム103の会員抽出手段219は、クライアントコンピュータ101からカード会員を抽出する所定の条件(利用加盟店カテゴリ:コンビニエンスストア、利用店舗住所属性:駅近隣、利用日時:2014/5/1から2014/5/31)を受信し、会員データ記憶部208、結合データセット、店舗マスタデータ記憶部211、テナントマスタデータ記憶部212、および加盟店マスタデータ記憶部213を参照して、受信した所定の条件に合致するカード会員を抽出することができる。
【0068】
このように、利用店舗の住所属性を指定してカード会員を抽出することが可能となり、駅近隣のコンビニエンスストアを利用したカード会員に対しては駅周辺飲食店のクーポンを付与し、一方、商業施設近隣のコンビニエンスストアを利用したカード会員に対しては周辺商業施設内の店舗のクーポンを付与するなど、カード会社は、細やかな営業活動が可能となる。
【0069】
(第4の実施形態)
カード発行会社Aと『ショッピングモールF』が加盟店契約を行っており、店舗マスタデータ記憶部211には、『ショッピングモールF』のレコードが登録済みである。さらに、
図8に示されるように、テナントマスタデータ記憶部212には、ショッピングモールFに所属する複数のテナントが登録済みである。
図10および
図11のフローチャートに従って、
図9に示されるような、『端末識別番号:4111』と『ブランド店Z』を示す『マスタID:180-3』とを関連付ける加盟店マスタデータを保存する例について説明する。
【0070】
第1の実施形態と同様、S1001において、結合手段214は、売上データ記憶部209に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成する。
【0071】
S1002において、未知加盟店抽出手段215は、結合手段214が生成した結合データ(利用者ID:aaa、利用日時:2014/5/17 13:00:00、金額:145800円、端末識別番号:4111、加盟店ID:33333、店舗名:ショッピングモールF)に含まれる加盟店識別情報『端末識別番号:4111』に基づいて、加盟店マスタデータ記憶部213を検索する。分岐ステップS1003において、本実施形態では、加盟店マスタデータ記憶部213に『端末識別番号:4111』のレコードは存在しないので、S1004に進み、未知加盟店データ(端末識別番号:4111、加盟店ID:33333、店舗名:ショッピングモールF)として抽出する。
【0072】
S1005において、未知加盟店特定手段216は、未知加盟店データに含まれる『店舗名:ショッピングモールF』と店舗マスタデータ記憶部211に含まれる店舗マスタデータの店舗名を比較する。
【0073】
分岐ステップS1006において、本実施形態では、『マスタID:180』の店舗マスタデータと紐付け可能であるため、分岐ステップS1014に進み、紐付けた店舗マスタデータがモールであるか否か判定する。本実施形態では、店舗マスタデータ記憶部211のモールフラグが1であるため、対象の店舗マスタデータはモールであると判定され、S1015に進む。S1015における、未知加盟店データとテナントマスタデータとの紐付け処理を、
図11に詳述する。
【0074】
S1101において、テナント特定手段217は、対象の加盟店識別情報『端末識別番号:4111』に基づいて結合データセットを検索して、未知加盟店を利用した利用履歴データ(利用者ID、利用日および金額)を抽出する。本実施形態では、(利用者ID:aaa、利用日:2014/5/17、金額:145800円)、(利用者ID:eee、利用日:2014/5/17、金額:56160円)を含む、多数の利用履歴データが抽出されるものとする。
【0075】
S1102において、テナント特定手段217は、抽出された利用履歴データの利用者IDに基づいて会員データ記憶部208を検索して、未知加盟店を利用したカード会員の属性を特定し、利用者の属性分布を求める。本実施形態では、利用者の属性分布が女性中心であるものとする。
【0076】
S1103において、テナント特定手段217は、未知加盟店を利用した利用者の金額分布を求める。本実施形態では、利用者の金額分布が高価格帯であるものとする。
【0077】
S1104において、テナント特定手段217は、利用者の属性分布および利用者の金額分布に基づいて、未知加盟店データをテナントマスタデータと紐付ける。本実施形態では、特定の『マスタID:180-3』のテナントマスタデータと紐付けされ、分岐ステップS1105において『はい』となり、S1016へ戻る。
【0078】
なお、S1104において特定のテナントマスタデータと紐付けができない場合、テナント特定手段217は、抽出された利用履歴データの利用日をテナントマスタデータの出店日と比較して、未知加盟店データをテナントマスタデータに紐付けることができる(S1106)。
【0079】
最後に、S1016において、マスタデータ保存手段218が、テナント特定手段217の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータ(マスタID:180-3、端末識別番号:4111、加盟店ID:33333、店舗名:ブランド店Z、住所:千葉県木更津市・・・)として加盟店マスタデータ記憶部213に保存する。
【0080】
以上、本発明によれば、カード発行会社Aは、マーケティング会社Bに会員データ記憶部208、売上データ記憶部209、およびオーソリデータ記憶部210の情報を提供してその分析を依頼することで、複数のテナントを有するモールからの売上データについても、カード会員が利用したモール内テナント加盟店を特定し、カード会員のカード利用履歴情報として活用することができる。
【0081】
(第5の実施形態)
カード発行会社Aと『通販サイトG』が加盟店契約を行っている。ここで、通販サイトGはネット加盟店であるため、店舗マスタデータ記憶部211には、『通販サイトG』のレコードは登録されていない。
図10のフローチャートに従って、
図9に示されるような、『端末識別番号:5111』と『通販サイトG』とを関連付ける加盟店マスタデータを保存する例について説明する。
【0082】
第1の実施形態と同様、S1001において、結合手段214は、売上データ記憶部209に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成する。
【0083】
S1002において、未知加盟店抽出手段215は、結合手段214が生成した結合データ(利用者ID:ccc、利用日時:2014/5/17 13:00:00、金額:17500円、端末識別番号:5111、加盟店ID:44444、店舗名:通販サイトG)に含まれる加盟店識別情報『端末識別番号:5111』に基づいて、加盟店マスタデータ記憶部213を検索する。分岐ステップS1003において、本実施形態では、加盟店マスタデータ記憶部213に『端末識別番号:5111』のレコードは存在しないので、S1004に進み、未知加盟店データ(端末識別番号:5111、加盟店ID:44444、店舗名:通販サイトG)として抽出する。
【0084】
S1005において、未知加盟店特定手段216は、未知加盟店データに含まれる『店舗名:通販サイトG』と店舗マスタデータ記憶部211に含まれる店舗マスタデータの店舗名を比較する。
【0085】
分岐ステップS1006において、本実施形態では、未知加盟店データに含まれる『店舗名:通販サイトG』とマッチする店舗名を含む店舗マスタデータが存在しないので、S1007に進み、未知加盟店特定手段216は、対象の加盟店識別情報『端末識別番号:5111』に基づいて結合データセットを検索して、未知加盟店を利用したカード会員を抽出する。本実施形態では、『利用者ID:ccc』、『利用者ID:fff』、『利用者ID:ggg』の3名を含む、多数のカード会員が未知加盟店を利用した利用者として抽出されるものとする。
【0086】
S1008において、未知加盟店特定手段216は、この利用者IDに基づいて会員データ記憶部208を検索して、未知加盟店を利用したカード会員の住所を特定し、利用者の住所分布を求める。分岐ステップS1009において、特定の都道府県の利用が多いか否か判定し、本実施形態では、住所分布が全国万遍ないので、S1016に進むものとする。
【0087】
S1016において、マスタデータ保存手段218が、未知加盟店特定手段216の紐付け処理に基づいて、特定した未知加盟店データを加盟店マスタデータ(マスタID:ブランク、端末識別番号:5111、加盟店ID:44444、店舗名:通販サイトG、住所:ブランク、ネット加盟店・定期購買フラグ:1)として加盟店マスタデータ記憶部213に保存する。
【0088】
以上、本発明によれば、カード発行会社Aは、マーケティング会社Bに会員データ記憶部208、売上データ記憶部209、およびオーソリデータ記憶部210の情報を提供してその分析を依頼することで、カード会員が利用した加盟店がネット加盟店であることを特定し、カード会員のカード利用履歴情報として活用することができる。
【0089】
(第6の実施形態)
第1から第5の実施形態では、まず結合手段214が、売上データ記憶部209に含まれる各売上データに対応するオーソリデータを特定して、対応する売上データとオーソリデータとを結合した結合データセットを生成し、次に、生成した結合データセットに対して、未知加盟店抽出手段215、未知加盟店特定手段216およびテナント特定手段217が処理を行う例について説明した。これに対して本実施形態では、結合手段214による結合データセットの生成は行われず、売上データ記憶部209に対して、未知加盟店抽出手段215、未知加盟店特定手段216、およびテナント特定手段217が処理を行うものである。
【0090】
本実施形態では、少なくとも売上データ記憶部209の情報を有する事業者であれば、分析対象となる店舗マスタデータ記憶部211、およびテナントマスタデータ記憶部212の登録を行うことで、加盟店を特定することができる。処理プロセスは他の実施形態とほぼ同様であるため、処理の説明は省略する。