(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5944453
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】WLANピアツーピア・グループオーナーネゴシエーション
(51)【国際特許分類】
H04W 84/18 20090101AFI20160621BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20160621BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20160621BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20160621BHJP
【FI】
H04W84/18
H04W84/12
H04W92/18
H04W84/10
【請求項の数】25
【外国語出願】
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-182612(P2014-182612)
(22)【出願日】2014年9月8日
(62)【分割の表示】特願2012-532369(P2012-532369)の分割
【原出願日】2010年10月1日
(65)【公開番号】特開2015-29301(P2015-29301A)
(43)【公開日】2015年2月12日
【審査請求日】2014年10月8日
(31)【優先権主張番号】61/248,317
(32)【優先日】2009年10月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/894,418
(32)【優先日】2010年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】マーテン・メンゾ・ウェンティンク
(72)【発明者】
【氏名】ビンセント・ノウレス・ザ・フォース・ジョーンズ
【審査官】
石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2007/0249341(US,A1)
【文献】
特開2006−033399(JP,A)
【文献】
特開2002−111639(JP,A)
【文献】
特開平11−346215(JP,A)
【文献】
High Rate Ultra Wideband PHY and MAC Standard,ECMA-368,Ecma International,2008年12月,3rd Edition,pp. 180-182, 222-225,URL,http://www.ecma-international.org/publications/files/ECMA-ST/ECMA-368.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線デバイスを動作させる方法であって、
グループオーナーになるための第1のインテントに対応する第1の可変値とタイブレーカー値とを含む第1のメッセージを第2の無線デバイスに送信することと、
前記グループオーナーになるための第2のインテントに対応する第2の可変値を含む第2のメッセージを前記第2の無線デバイスから受信することと、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記タイブレーカー値とに基づいて、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定することと、ここにおいて、前記タイブレーカー値はビットである、
前記第1の無線デバイスにおいて、前記第1のメッセージを複数回送信した際の前記タイブレーカー値を平均して等しく0か1に設定することと、
を備え、
前記第1のメッセージは前記タイブレーカー値を含み、前記第2のメッセージは前記タイブレーカー値に基づいて決定される第2の値を含み、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することは、さらに前記第2の値に基づく、方法。
【請求項2】
前記タイブレーカー値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を示す値以外の値である場合、前記タイブレーカー値は、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記タイブレーカー値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記タイブレーカー値が0のとき前記第2の値が1であり、前記タイブレーカー値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記タイブレーカー値からトグルされ、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することは、前記タイブレーカー値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づく請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のメッセージは、前記タイブレーカー値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記第1のデバイスと第2のデバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することは、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記タイブレーカー値が、第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると示している場合、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると示している場合、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信のための装置であって、
グループオーナーになるための第1のインテントに対応する第1の可変値とタイブレーカー値とを含む第1のメッセージを第2の装置に送信する手段と、
前記グループオーナーになるための第2のインテントに対応する第2の可変値を含む第2のメッセージを前記第2の装置から受信する手段と、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記タイブレーカー値とに基づいて、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定する手段と、ここにおいて、前記タイブレーカー値はビットである、
前記装置において、前記第1のメッセージを複数回送信した際の前記タイブレーカー値を平均して等しく前記タイブレーカー値を0か1に設定する手段と、を備え、
前記第1のメッセージは前記タイブレーカー値を含み、前記第2のメッセージは、前記タイブレーカー値に基づいて決定される第2の値を含み、前記装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段は、さらに前記第2の値に基づく
、装置。
【請求項8】
前記タイブレーカー値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を示す値以外の値である場合、前記タイブレーカー値は、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記タイブレーカー値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記タイブレーカー値が0のとき前記第2の値が1であり、前記タイブレーカー値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記タイブレーカー値からトグルされ、前記装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段は、前記タイブレーカー値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づく請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答である請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のメッセージは、前記タイブレーカー値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段は、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記装置が前記グループオーナーであると決定する手段と、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の装置が前記グループオーナーであると決定する手段と、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記装置と前記第2の装置のどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定する手段と、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記タイブレーカー値が、前記装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記装置が前記グループオーナーであるものとすると決定する手段と、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすると決定する手段と
を備える請求項7に記載の装置。
【請求項13】
第1の無線デバイスにおけるコンピュータ読み取り可能記録媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能記録媒体は、
グループオーナーになるための第1のインテントに対応する第1の可変値とタイブレーカー値とを含む第1のメッセージを第2の無線デバイスに送信することと、
前記グループオーナーになるための第2のインテントに対応する第2の可変値を含む第2のメッセージを前記第2の無線デバイスから受信することと、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記タイブレーカー値とに基づいて、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定することと、ここにおいて、前記タイブレーカー値はビットである、
前記第1のメッセージを複数回送信した際のタイブレーカー値を平均して等しく前記タイブレーカー値を0か1に設定することを実行するためのコードと、
を実行するためのコードを備え、
前記第1のメッセージは前記タイブレーカー値を含み、前記第2のメッセージは、前記タイブレーカー値に基づいて決定される第2の値を含み、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを実行するためのコードは、さらに前記第2の値に基づく、コンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項14】
前記タイブレーカー値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項15】
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を示す値以外の値である場合、前記タイブレーカー値が、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項14に記載のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項16】
前記タイブレーカー値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記タイブレーカー値が0のとき前記第2の値が1であり、前記タイブレーカー値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記タイブレーカー値からトグルされ、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを実行するためのコードは、前記タイブレーカー値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づく請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項17】
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答である請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項18】
前記第2のメッセージは、前記タイブレーカー値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを実行するためのコードは、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記タイブレーカー値が、第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと
を実行するためのコードを備える請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項19】
処理システムを備える、無線通信のための装置であって、前記処理システムは、
グループオーナーになるための第1のインテントに対応する第1の可変値とタイブレーカー値とを含む第1のメッセージを第2の装置に送信することと、
前記グループオーナーになるための第2のインテントに対応する第2の可変値を含む第2のメッセージを前記第2の装置から受信することと、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記タイブレーカー値とに基づいて、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定することと
を実行するように構成され、
前記第1のメッセージは前記タイブレーカー値を含み、前記第2のメッセージは前記タイブレーカー値に基づいて決定される第2の値を含み、前記処理システムは更に、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかをさらに前記第2の値に基づいて決定するように構成される装置。
【請求項20】
前記タイブレーカー値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を示す値以外の値である場合、前記タイブレーカー値は、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用される請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記タイブレーカー値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記タイブレーカー値が0のとき前記第2の値が1であり、前記タイブレーカー値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記タイブレーカー値からトグルされ、前記処理システムは、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを、前記タイブレーカー値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づいて決定するように構成される請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答である請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記タイブレーカー値はビットであり、前記処理システムは更に、前記第1のメッセージを複数回送信した際の前記タイブレーカー値を平均して等しく前記タイブレーカー値を0か1に設定するように構成される請求項19に記載の装置。
【請求項25】
前記第2のメッセージは、前記タイブレーカー値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために、
前記処理システムは、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記装置が前記グループオーナーであるものとすると決定し、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすると決定し、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記装置と前記第2の装置のどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定し、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記タイブレーカー値が、前記装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記装置が前記グループオーナーであるものとすると決定し、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすると決定する
ように構成される請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本願は、“WLAN Peer-to-Peer Group Owner Negotiation”と題され、2009年10月2日に提出された米国特許仮出願61/248317号の利益に対する権利を主張する。上記出願は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は一般に通信システムに関し、特に、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ピアツーピア・グループオーナーネゴシエーションに関する。
【背景技術】
【0003】
WLANデバイスは、ピアツーピア・ネットワークを形成することによって、従来のアクセスポイントのインスタンスを用いることなく、互いを発見し、データトラフィックを共有することができる。ピアツーピア・ネットワークを形成するために、デバイスのうちの1つがグループオーナーであるものとする。2つのデバイスのどちらかをグループオーナーに決定するために、2つのデバイスは、この2つのデバイスがグループオーナーとして機能する相対的インテントを交換するグループオーナー・ネゴシエーションに関与する。2つのデバイスがグループオーナーになることに関して同じインテントを示した場合に、公平なやり方でグループオーナーを決定するための方法が必要となる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の態様において、第1の無線デバイスを動作させる方法は、グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の無線デバイスに送信することを含む。それに加えて、この方法は、グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを第2の無線デバイスから受信することを含む。更に、この方法は、第1のインテントと、第2のインテントと、値とに基づいて、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを含む。
【0005】
本開示の態様において、無線通信のための装置は、グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の装置に送信する手段を含む。この装置は更に、グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを第2の装置から受信する手段を含む。装置は更に、第1のインテントと、第2のインテントと、値とに基づいて、この装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段を含む。
【0006】
本開示の態様において、第1の無線デバイスにおけるコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体を含む。このコンピュータ可読媒体は、グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の無線デバイスに送信することを実行するためのコードを含む。コンピュータ可読媒体は更に、グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを第2の無線デバイスから受信することを実行するためのコードを含む。コンピュータ可読媒体は更に、第1のインテントと、第2のインテントと、値とに基づいて、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを実行するためのコードを含む。
【0007】
本開示の態様では、無線通信のための装置は処理システムを含む。この処理システムは、グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の装置に送信し、グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを第2の装置から受信し、第1のインテントと、第2のインテントと、値とに基づいて、この装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、処理システムを用いる装置のためのハードウェア実施の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、無線ピアツーピア通信システムの図である。
【
図3】
図3は、ピアツーピア・グループオーナーとピアツーピア・クライアントとの間のピアツーピア・トポロジを示す図である。
【
図4】
図4は、グループオーナー・ネゴシエーションメッセージの交換を示す図である。
【
図5】
図5は、グループオーナー決定を示す図である。
【
図6】
図6は、グループオーナー決定の例示的な方法を示す図である。
【
図7A】
図7Aは、例示的なグループオーナー・インテント属性フォーマットを示す表である。
【
図7B】
図7Bは、例示的なグループオーナー・インテントフィールド定義を示す表である。
【
図8】
図8は、無線通信の方法のフローチャートである。
【
図9】
図9は、無線通信の方法の別のフローチャートである。
【
図10】
図10は、例示的な装置の機能を例示する概念ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面に関連して以下に説明される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書において説明される概念が実践される唯一の構成を示すよう意図されているわけではない。この詳細な説明は、様々な概念の徹底した理解を提供することを目的として特定の詳細を含む。しかし、これらの概念が、その特定の詳細を用いずとも実践されうることが当業者に対して明らかとなるだろう。いくつかのインスタンスにおいて、このような概念を不明瞭にすることを回避するために、周知の構造および構成要素はブロック図形態で示される。
【0010】
通信システムのいくつかの態様が、様々な装置および方法に関連してこれより以下に示される。これらの装置および方法は、(総称的に「要素」と称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、処理、アルゴリズムなどによって、以下の詳細な説明において説明され、添付図面において示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいはそれら任意の組み合わせを使用して実施されうる。このような要素がハードウェアとソフトウェアのどちらとして実施されるかは、システム全体に課せられる特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。
【0011】
例として、要素又は要素の任意の部分、あるいは要素の任意の組み合わせが、1又は複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実施されうる。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲートされた論理、離散ハードウェア回路、および本開示にわたって説明される多様な機能を実行するように構成されたその他適切なハードウェアを含む。処理システムにおける1又は複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行しうる。ソフトウェアは、ソフトウェアか、ミドルウェアか、マイクロコードか、ファームウェアか、ミドルウェアか、マイクロコードか、ハードウェア記述言語か、あるいはそれ以外の用語で称されようとも、例えば、命令群、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーティン、サブルーティン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、機能などを意味するように広く解釈されるものである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体上に存在しうる。コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体でありうる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、例として、磁気記録デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)と、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD))と、スマートカードと、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読取専用メモリ(ROM)と、プログラマブルROM(PROM)と、消去可能PROM(EPROM)と、電子的消去可能PROM(EEPROM)と、レジスタと、リムーバブルディスクと、コンピュータによってアクセスされうる、また読み取られうるソフトウェアおよび/あるいは命令群を記憶するその他任意の適切な媒体とを含む。コンピュータ可読媒体はまた、例として、搬送波と、伝送ラインと、コンピュータによってアクセスされうる、また読み取られうるソフトウェアおよび/あるいは命令群を送信するその他任意の適切な媒体とを含みうる。コンピュータ可読媒体は、処理システム内に存在するか、処理システムの外側にあるか、あるいは、処理システムを含む複数のエンティティにわたって分布しうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品に組み込まれうる。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージマテリアルにおいてコンピュータ可読媒体を含みうる。システム全体に課せられた特定のアプリケーションと全体の設計制約とに依存して、本開示にわたって示される説明される機能をどのように実施するのが最善かを当業者は認識するだろう。
【0012】
図1は、処理システム114を用いる装置100のためのハードウェア実施の一例を示す概念図である。処理システム114は、バス102によって一般的に示されるバスアーキテクチャを用いて実施されうる。バス102は、処理システム114の特定のアプリケーションと、全体の設計制約に依存する、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含みうる。バス102は、プロセッサ104によって一般的に示される1又は複数のプロセッサと、コンピュータ可読媒体106によって一般的に示されるコンピュータ可読媒体とを含む様々な回路をリンクさせる。バス102はまた、タイミングソースと、周辺機器と、電圧レギュレータと、電力管理回路といった、その他様々な回路をリンクさせる。これらは当該技術分野においては周知であり、よって、これ以上説明されることはない。バスインタフェース108は、バス102とトランシーバ110との間のインタフェースを提供する。トランシーバ110は、伝送媒体によってその他様々な装置と通信する手段を提供する。
【0013】
プロセッサ104は、バス102を管理することと、コンピュータ可読媒体106に記憶されたソフトウェアを実行することを含む一般的処理とに対して責任を負う。プロセッサ104によって実行されると、ソフトウェアは、処理システム114に、以下に説明される様々な機能を任意の特定の装置のために実行させる。コンピュータ可読媒体106はまた、ソフトウェアを実行するとき、プロセッサ104によって利用されるデータを記憶するために使用されうる。
【0014】
図2は、例示的なピアツーピア通信システム200の図である。ピアツーピア通信システム200は、複数の無線デバイス206、208、210、212を含む。ピアツーピア通信システム200は、例えば、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)のようなセルラ通信システムとオーバラップしうる。無線デバイス206、208、210、212のうちのいくつかは、ピアツーピア通信において一緒に通信し、いくつかは基地局204と通信し、いくつかはその両方を行いうる。例えば、
図2に示されるように、無線デバイス206、208がピアツーピア通信中であり、無線デバイス210、212がピアツーピア通信中である。無線デバイス212は、基地局204とも通信している。
【0015】
無線デバイスは、当業者によって、ユーザ機器、移動局、加入者局、移動ユニット、加入者ユニット、無線ユニット、無線ノード、遠隔ユニット、移動デバイス、無線通信デバイス、遠隔デバイス、移動加入者局、アクセス端末、移動端末、無線端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、移動クライアント、クライアント、あるいはその他なんらかの適切な用語で代替的に称されうる。基地局は、当業者によって、アクセスポイント、トランシーバ基地局、ラジオ基地局、ラジオトランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BBS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、発展型ノードBあるいはその他何らかの適切な用語で代替的に称されうる。
【0016】
以下に説明される例示的な方法および装置は、例えば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、あるいはIEEE802.11規格に基づくWiFiなどに基づく無線ピアツーピア通信システムのような、様々な無線ピアツーピア通信システムのうちの任意のものに適用可能である。説明を簡略化するために、例示的な方法および装置が、FlashLinQのコンテキストの中で説明される。しかし、当業者であれば、例示的な方法および装置が、様々なその他の無線ピアツーピア無線システムに、より一般的に適用可能であることを理解するだろう。
【0017】
図3は、ピアツーピア・グループオーナーとピアツーピア・クライアントとの間のピアツーピア・トポロジを示す
図300である。ピアツーピア・デバイスのピアツーピア・グループは、1つのピアツーピア・グループオーナーと、そのグループオーナーに接続された1又は複数のクライアントとを含む。
図3に示されるように、無線デバイス302は、ピアツーピア・グループオーナーであり、無線デバイス304、306、308は、そのピアツーピア・グループオーナーに接続されたピアツーピア・クライアントである。
【0018】
図4は、グループオーナー・ネゴシエーションメッセージの交換を例示する
図400である。2つのデバイスのどちらかをピアツーピア・グループオーナーに決定するために、この2つのデバイスはグループオーナー・ネゴシエーションに関与する。
図4に示されるように、無線デバイス402は、無線デバイス404にグループオーナー・ネゴシエーション要求406を送信する。グループオーナー・ネゴシエーション要求406は、ピアツーピア情報要素(IE)を含む。これは、無線デバイス402の、グループオーナーになるためのインテントを示すグループオーナー・インテント値を含むグループオーナー・インテント属性を含む。任意の範囲の値が、インテントを示すために使用されうる。一例では、値は0から15の範囲にわたり、0はグループオーナーになることを望んでいないことを示し、15はグループオーナーになる必要性を示す。無線デバイス404は、グループオーナー・ネゴシエーション応答408を送信することによって要求に応答する。グループオーナー・ネゴシエーション応答408は、ピアツーピアIEを含む。これは、無線デバイス404の、グループオーナーになるためのインテントを示すグループオーナー・インテント値を含むグループオーナー・インテント属性を含む。グループオーナーシップが無線デバイス402、404間で決定される場合、無線デバイス402は、グループオーナー・ネゴシエーション確認410で、グループオーナー・ネゴシエーション応答408に応答する。
【0019】
図5は、グループオーナー決定を示す
図500である。値x1は、無線デバイス402のグループオーナー・インテント値であり、値x2は、無線デバイス404のグループオーナー・インテント値である。x1がx2に等しくなく(502)、x1がx2よりも小さい(504)場合、無線デバイス404がグループオーナーである(506)。そうではなく、x1がx2よりも小さくない(504)場合、無線デバイス402がグループオーナーである(508)。x1がx2に等しく(502)、x1およびx2の両方が15に等しい(すなわち、グループオーナーになる必要性を示す値に等しい)(510)場合、無線デバイス402、404の両方がグループオーナーになることを望んでいるために、グループオーナー・ネゴシエーションは失敗する(512)。そうではなく、x1およびx2の両方が15よりも小さい場合、グループオーナーシップは、無線デバイス402、404のMACアドレスに基づいて決定される(514、516)。無線デバイス402、404の各々の、6オクテットのMACアドレスの逆順が、グループオーナーシップを決定するために使用される(514)。より大きい6バイトを有する無線デバイスが、グループオーナーになる(516)。
【0020】
上記に説明されたように、グループオーナーになることは、より多くの電力を必要とするため、グループオーナーになることは有益ではないこともある。このように、自己のMACアドレスに基づいてグループオーナーになることで、デバイスは負担を偏って負わされうる。このように、方法は、グループオーナー・インテントが、グループオーナー・ネゴシエーションに関与する2つのデバイスについて同じである場合に、グループオーナーを決定するための方法が
図6に提供される。
【0021】
図6は、グループオーナー決定の例示的な方法を示す
図600である。値x1が無線デバイス402のグループオーナー・インテント値であり、値x2が無線デバイス404のグループオーナー・インテント値である。x1がx2に等しくなく(602)、x1がx2よりも小さい(604)場合、無線デバイス404がグループオーナーである(606)。そうではなく、x1がx2よりも小さくない場合(604)、無線デバイス402がグループオーナーである(608)。x1がx2に等しく(602)、x1およびx2の両方が15に等しい(すなわち、グループオーナーになる必要性を示す値に等しい)(610)場合、無線デバイス402、404の両方がグループオーナーになることを望んでいるために、グループオーナー・ネゴシエーションは失敗する(612)。そうではなく、x1およびx2の両方が15よりも小さい場合、グループオーナーシップは、無線デバイス402、404によって送信されるタイブレーカー(tie breaker)値に基づいて決定される(614)。
【0022】
再び
図4を参照すると、例示的な構成において、グループオーナー・ネゴシエーション要求406はタイブレーカー値を含む。これは、グループオーナー・インテント属性が、タイブレーカー値を含みうるということである。タイブレーカー値は、例えば、グループオーナー・インテントに関連して、受信デバイスがグループオーナーになることによって無線デバイス402、404間のタイ(tie)が解決されることを示す0や、送信デバイスがグループオーナーになることによってタイが解決されることを示す1を伴うビットでありうる。タイブレーカー値は、第1のグループオーナー・ネゴシエーション要求406で、無線デバイス402によってランダムに設定されうる。無線デバイス404によってグループオーナー・ネゴシエーション応答408において送信されたタイブレーカー値は、対応するグループオーナー・ネゴシエーション要求406からトグルされうる。例えば、グループオーナー・ネゴシエーション要求406がタイブレーカー値0を含む場合、グループオーナー・ネゴシエーション応答408はタイブレーカー値1を含み、したがって、タイの場合は無線デバイス404がグループオーナーとなる。その一方で、グループオーナー・ネゴシエーション要求406はタイブレーカー値1を含む場合、グループオーナー・ネゴシエーション応答408はタイブレーカー値0を含み、したがって、タイの場合は無線デバイス402がグループオーナーとなる。タイブレーカーは、値0、1が、平均して等しく発現するか、それに近くなるように設定されうる。
【0023】
図7Aは、例示的なグループオーナー・インテント属性フォーマットを示す表700である。
図7Aに示されるように、グループオーナー・インテント属性は、属性識別子(ID)フィールドと、長さフィールドと、グループオーナー・インテントフィールドとを含む。属性IDフィールドは4と示されているが、属性がグループオーナー・インテントに関するものであることを示すために使用される予め定められた任意の値でありうる。長さフィールドは、属性における次のフィールドの長さである。グループオーナー・インテントフィールドは、
図7Bに示されるような様々な値である。
【0024】
図7Bは、例示的なグループオーナー・インテントフィールド定義を示す表750である。グループオーナー・インテントフィールドは、グループオーナーになるインテントの度合いを示すためのグループオーナー・インテント値を含む。グループオーナー・インテント値は、グループオーナーになることについて無線デバイスが望んでいる度合いを示すために使用される、0から15の相対値でありうる。0はグループオーナーになることを望んでいないことを示し、15はグループオーナーになる必要性を示し、0から15の間の値は、この両極端の間の、グループオーナーになるインテントの度合いを示す。インテント値は0から15であると示されるが、その他の値が、グループオーナー・インテントを示すために使用されうる。グループオーナー・インテントフィールドはまた、タイブレーカー値を含む。これは、上記で説明されたように、ビットであり、0は、グループオーナー・インテント属性を伴うグループオーナー・ネゴシエーションメッセージを受信したデバイスがグループオーナーであるものとすることを示し、1は、グループオーナー・インテント属性を伴うグループオーナー・ネゴシエーション要求メッセージを送信したデバイスがグループオーナーであるものとすることを示す。タイブレーカー値は、グループオーナー要求メッセージおよびグループオーナー応答メッージにおけるインテント値が等しく、かつ15よりも小さい場合に使用される。
【0025】
図8は、例示的な方法のフローチャート800である。この方法は、第1の無線デバイスによって実行される。
図8に示されるように、第1の無線デバイスは、タイブレーカー値を決定し、グループオーナーになるための第1のインテントとタイブレーカー値とを含む第1のメッセージを、第2の無線デバイスに送信する(802)。第1の無線デバイスは、グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを、第2の無線デバイスから受信する(804)。第1の無線デバイスは、第1のインテントと、第2のインテントと、タイブレーカー値とに基づいて、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する(806)。タイブレーカー値はビットでありうる。このような構成において、第1の無線デバイスは、各タイブレーカーが平均して等しく発現することを引き起こし、それにより、その後に送信されるグループオーナー・ネゴシエーション要求メッセージにおいて、平均して等しく、値を0か1に設定しうる(808)。1つの構成において、タイブレーカー値の選択は常に、等確率で0か1かをランダムに選択しうる。平均して等しく値が0か1に設定される限り、その他の構成が可能である。
【0026】
値は、第1のインテントが第2のインテントに等しい場合に、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるタイブレーカー値でありうる。タイブレーカー値は、第1のインテントおよび第2のインテントの両方がグループオーナーになる必要性を欠如していることを示す場合にのみ、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定するために使用されうる。第1のメッセージは値を含み、第2のメッセージはその値に基づいて決定される第2の値を含みうる、また、第1の無線デバイスは、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを、さらに第2の値に基づいて決定しうる。この値および第2の値は各々ビットであり、第2の値は、その値が0のとき第2の値が1となり、その値が1のとき第2の値が0となるように、その値からトグルされ、第1の無線デバイスは、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを、その値と第2の値のどちらが1であるかに基づいて決定しうる。第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答でありうる。
【0027】
図9は、例示的な方法のフローチャート900である。この方法は、第1の無線デバイスによって実行される。第2のメッセージは、前述の値に基づいてトグルされる第2の値を含みうる。このような構成において、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定すること(808)は、第1のインテントが第2のインテントよりも大きい場合、第1の無線デバイスがグループオーナーであると決定すること(902)と、第2のインテントが第1のインテントよりも大きい場合、第2の無線デバイスがグループオーナーであると決定すること(904)と、第1のインテントと第2のインテントが等しく、その両方がグループオーナーになる必要性を示している場合、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらもグループオーナーであるものとしないと決定すること(906)と、第1のインテントおよび第2のインテントが等しく、その値が、第1の無線デバイスがグループオーナーであるものとすることを示している場合、第1の無線デバイスがグループオーナーであるものとすると決定すること(908)と、第1のインテントおよび第2のインテントが等しく、第2の値が、第2の無線デバイスがグループオーナーであるものとすることを示している場合、第2の無線デバイスがグループオーナーであるものとすると決定すること(910)とを備える。
【0028】
図10は、第1の無線デバイスである例示的な装置100の機能を示す概念ブロック
図1000である。装置100は、グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の無線デバイスに送信するモジュール1002を含む。装置100は更に、グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを第2の無線デバイスから受信するモジュール1004を含む。装置100は更に、第1のインテントと、第2のインテントと、値とに基づいて、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定するモジュール1006を含む。
【0029】
図1を参照すると、1つの構成において、無線通信のための装置100は、グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の装置に送信する手段と、グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを第2の装置から受信する手段と、第1のインテントと、第2のインテントと、値とに基づいて、その装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段とを含む。1つの構成では、装置100は更に、平均して等しく値を0か1に設定する手段を含む。第2のメッセージが、その値に基づいてトグルされる第2の値を含む場合、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段は更に、第1のインテントが第2のインテントよりも大きい場合に第1の無線デバイスがグループオーナーであると決定する手段と、第2のインテントが第1のインテントよりも大きい場合に第2の無線デバイスがグループオーナーであると決定する手段と、第1のインテントおよび第2のインテントが等しく、その両方がグループオーナーになる必要性を示している場合に、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらもグループオーナーであるものとしないと決定する手段と、第1のインテントおよび第2のインテントが等しく、その値が、第1の無線デバイスがオーナーであるものとすると示している場合、第1の無線デバイスがグループオーナーであるものとすると決定する手段と、第1のインテントおよび第2のインテントが等しく、第2の値が、第2の無線デバイスがグループオーナーであるものとすると示している場合、第2の無線デバイスがグループオーナーであるものとすると決定する手段とを含む。前述の手段は、前述の手段によって記載された機能を実行するように構成された処理システム114である。
【0030】
開示された処理におけるステップの特定の順序あるいは階層は、例示的なアプローチの実例であることが理解される。設計の選択に基づいて、処理におけるステップの特定の順序あるいは階層が再配置されうることが理解される。付随する方法請求項はサンプル順序における様々なステップの要素を示しており、示された特定の順序あるいは階層に限定されるよう意図されたものではない。
【0031】
先の説明は、当業者に対して本明細書で説明された多様な態様を実施することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な変形例は当業者に対して容易に明らかになるであろう。また本明細書において定義された一般的原理は、その他の態様に適用されうる。よって、特許請求の範囲は本明細書において示された態様に限定されるよう意図されたものではなく、特許請求の範囲と矛盾しない最大範囲であると認められるべきである。ここにおいて、単数における要素の言及は、そうと明確に述べられない限りは「1つ及び1つだけ」を意味するのではなく、むしろ「1又は複数」を意味することが意図されている。そうではないと明確に述べられていない限り、用語「いくつか(some)」は1又は複数に当てはまる。当業者に対して周知である、あるいは後に周知となる本開示において説明された多様な態様の要素に対する構造的及び機能的な均等物は、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって包含されるよう意図される。更に、本明細書において開示されたものは何れもこのような開示が、請求項において明確に述べられているかどうかに関わりなく、公衆に放棄されることは意図されていない。要素が、「する手段」というフレーズを使用して、あるいは方法請求項である場合に、「するステップ」というフレーズを使用して、明確に述べられていない限り、請求項における何れの要素も米国特許法第112条第6段落に基づくと解釈されるべきではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1の無線デバイスを動作させる方法であって、
グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の無線デバイスに送信することと、
前記グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを前記第2の無線デバイスから受信することと、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記値とに基づいて、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定することと
を備える方法。
[C2]
前記値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるタイブレーカー値であるC1に記載の方法。
[C3]
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を欠如していると示している場合、前記タイブレーカー値は、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるC2に記載の方法。
[C4]
前記第1のメッセージは前記値を含み、前記第2のメッセージは前記値に基づいて決定される第2の値を含み、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することは、前記第2の値にのみ基づく、あるいは、それにも基づくC1に記載の方法。
[C5]
前記値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記値が0のとき前記第2の値が1であり、前記値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記値からトグルされ、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することは、前記値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づくC4に記載の方法。
[C6]
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答であるC1に記載の方法。
[C7]
前記値はビットであり、前記方法は更に、前記値を平均して等しく0か1に設定することを備えるC1に記載の方法。
[C8]
前記第2のメッセージは、前記値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記第1のデバイスと第2のデバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することは、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記値が、第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると示している場合、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると示している場合、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと
を備えるC1に記載の方法。
[C9]
無線通信のための装置であって、
グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の装置に送信する手段と、
前記グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを前記第2の装置から受信する手段と、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記値とに基づいて、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定する手段と
を備える装置。
[C10]
前記値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるタイブレーカー値であるC9に記載の装置。
[C11]
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を欠如していると示している場合、前記タイブレーカー値は、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるC10に記載の装置。
[C12]
前記第1のメッセージは前記値を含み、前記第2のメッセージは、前記値に基づいて決定される第2の値を含み、前記装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段はまた、前記第2の値に基づくC9に記載の装置。
[C13]
前記値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記値が0のとき前記第2の値が1であり、前記値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記値からトグルされ、前記第装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段は、前記値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づくC12に記載の装置。
[C14]
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答であるC9に記載の装置。
[C15]
前記値はビットであり、前記装置は更に、平均して等しく前記値を0か1に設定する手段を備えるC9に記載の装置。
[C16]
前記第2のメッセージは、前記値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記装置と第2の装置のどちらがグループオーナーであるものとするかを決定する手段は、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記装置が前記グループオーナーであると決定する手段と、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の装置が前記グループオーナーであると決定する手段と、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記装置と前記第2の装置のどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定する手段と、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記値が、前記装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記装置が前記グループオーナーであるものとすると決定する手段と、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすると決定する手段と
を備えるC9に記載の装置。
[C17]
コンピュータ可読媒体を備える、第1の無線デバイスにおけるコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータ可読媒体は、
グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の無線デバイスに送信することと、
前記グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを前記第2の無線デバイスから受信することと、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記値とに基づいて、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定することと
を実行するためのコードを備える、コンピュータプログラム製品。
[C18]
前記値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるタイブレーカー値であるC17に記載のコンピュータプログラム製品。
[C19]
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を欠如していることを示している場合、前記タイブレーカー値が、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるC18に記載のコンピュータプログラム製品。
[C20]
前記第1のメッセージは前記値を含み、前記第2のメッセージは、前記値に基づいて決定される第2の値を含み、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを実行するためのコードはまた、前記第2の値に基づくC17に記載のコンピュータプログラム製品。
[C21]
前記値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記値が0のとき前記第2の値が1であり、前記値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記値からトグルされ、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを実行するためのコードは、前記値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づくC20に記載のコンピュータプログラム製品。
[C22]
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答であるC17に記載のコンピュータプログラム製品。
[C23]
前記値はビットであり、前記コンピュータ可読媒体は更に、平均して等しく前記値を0か1に設定することを実行するためのコードを備えるC17に記載のコンピュータプログラム製品。
[C24]
前記第2のメッセージは、前記値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記第1の無線デバイスと第2の無線デバイスのどちらがグループオーナーであるものとするかを決定することを実行するためのコードは、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスのどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記値が、第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第1の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第2の無線デバイスが前記グループオーナーであるものとすると決定することと
を実行するためのコードを備えるC17に記載のコンピュータプログラム製品。
[C25]
処理システムを備える、無線通信のための装置であって、前記処理システムは、
グループオーナーになるための第1のインテントと値とを含む第1のメッセージを第2の装置に送信することと、
前記グループオーナーになるための第2のインテントを含む第2のメッセージを前記第2の装置から受信することと、
前記第1のインテントと、前記第2のインテントと、前記値とに基づいて、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定することと
を実行するように構成される装置。
[C26]
前記値は、前記第1のインテントが前記第2のインテントに等しい場合に、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるタイブレーカー値であるC25に記載の装置。
[C27]
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントの両方が、前記グループオーナーになる必要性を欠如していることを示している場合、前記タイブレーカー値は、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために使用されるC26に記載の装置。
[C28]
前記第1のメッセージは前記値を含み、前記第2のメッセージは前記値に基づいて決定される第2の値を含み、前記処理システムは更に、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを前記第2の値に基づいて決定するように構成されるC25に記載の装置。
[C29]
前記値および前記第2の値は各々ビットであり、前記第2の値は、前記値が0のとき前記第2の値が1であり、前記値が1のとき前記第2の値が0であるように、前記値からトグルされ、前記処理システムは、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを、前記値と前記第2の値のどちらが1であるかに基づいて決定するように構成されるC28に記載の装置。
[C30]
前記第1のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション要求であり、前記第2のメッセージはグループオーナー・ネゴシエーション応答であるC25に記載の装置。
[C31]
前記値はビットであり、前記処理システムは更に、平均して等しく前記値を0か1に設定するように構成されるC25に記載の装置。
[C32]
前記第2のメッセージは、前記値に基づいてトグルされる第2の値を含み、前記装置と前記第2の装置のどちらが前記グループオーナーであるものとするかを決定するために、前記処理システムは、
前記第1のインテントが前記第2のインテントよりも大きい場合に、前記装置が前記グループオーナーであるものとすると決定し、
前記第2のインテントが前記第1のインテントよりも大きい場合に、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすると決定し、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、その両方が前記グループオーナーになる必要性を示している場合、前記装置と前記第2の装置のどちらも前記グループオーナーであるものとしないと決定し、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記値が、前記装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記装置が前記グループオーナーであるものとすると決定し、
前記第1のインテントおよび前記第2のインテントが等しく、前記第2の値が、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすることを示している場合、前記第2の装置が前記グループオーナーであるものとすると決定する
ように構成されるC25に記載の装置。