特許第5944553号(P5944553)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5944553
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】発泡液体瓶
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/24 20060101AFI20160621BHJP
   B65D 51/24 20060101ALI20160621BHJP
   A47G 19/14 20060101ALN20160621BHJP
【FI】
   B65D47/24 Z
   B65D51/24 J
   !A47G19/14 D
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-83114(P2015-83114)
(22)【出願日】2015年4月15日
【審査請求日】2015年4月15日
(31)【優先権主張番号】104106326
(32)【優先日】2015年2月26日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】515103526
【氏名又は名称】金▲寛▼達實業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】張 豪
(72)【発明者】
【氏名】林 文玲
【審査官】 西 秀隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−335057(JP,A)
【文献】 特開昭61−000164(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/24
B65D 51/24
A47G 19/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡液体瓶であって、
瓶の口を有し、液体を収納するための瓶体と、
前記瓶の口を覆い、且つ連通口を有するパッドと、
前記連通口に接合され、且つ前記瓶体に挿入設置されたストローと、
前記瓶の口に接合され、且つ前記パッドを覆う蓋構造とを含み、
前記蓋構造は本体、減圧装置及びハンドルを含み、
前記本体は流出チャンネル、気体入れチャネル及び連通チャンネルを有し、
前記流出チャンネルが前記連通チャンネルを経由して前記連通口と連通し、
前記気体入れチャネルが前記連通口と連通し、且つ気体充填瓶と接続することにより、前記気体充填瓶が提供する気体は前記連通口を経由して前記瓶体の中に入り、前記瓶体に収納されている前記液体に溶解して、発泡液体が生成され、
前記減圧装置は前記連通チャンネルの中に設置され、且つストッパー、弾性体及びリングを含み、
前記ストッパーが可動的に前記連通チャンネルの中に設置され、
前記弾性体が前記連通チャンネルの中に設置され、且つ前記ストッパーと当接し、前記ストッパーに弾力を提供して駆動させることにより、前記流出チャンネルと前記連通口との間の連通を遮断し、
前記リングが前記ストッパーに套設され、且つ前記流出チャンネルより上に位置し、前記発泡液体又は前記液体が連通チャンネルから流出することを防止し、
前記ハンドルは前記本体にヒンジ接続され、且つ前記ストッパーに挿入設置され、前記ハンドルが押された時に前記ストッパーが前記連通チャンネルに沿って上へ移動することにより、前記発泡液体が前記瓶体の内圧に駆動され、前記ストロー、前記連通口及び前記連通チャンネルを経由して、前記流出チャンネルから流出し、
前記瓶体の前記内圧が第1所定値を超えた時、前記ストッパーは前記瓶体の前記内圧に駆動され、前記連通チャンネルに沿って上へ移動し、前記連通口と前記流出チャンネルを連通させる、発泡液体瓶。
【請求項2】
前記気体入れチャネルは受け口を有し、
前記蓋構造はさらにシールキャップと逆止弁を含み、
前記シールキャップは脱着可能に前記受け口に係合され、前記シールキャップが前記受け口から取り外され、且つ前記気体充填瓶が前記受け口に接続された時、前記気体充填瓶が提供する前記気体が前記気体入れチャネル及び前記連通口を経由して前記瓶体に入り、前記液体に溶解して、前記発泡液体が生成され、
前記逆止弁は前記気体入れチャネルの中に設置され、前記気体充填瓶の充填力が第2所定値以上の時、前記気体入れチャネルと前記連通口との間の連通を遮断する、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【請求項3】
前記流出チャンネルの内壁に下へ凹んだ導流溝が形成されている、請求項2に記載の発泡液体瓶。
【請求項4】
前記発泡液体瓶はさらに水位スリーブを含み、
前記水位スリーブは前記瓶の口を通って設置され、且つ前記瓶体内に宙吊りに設置され、前記ストローは前記水位スリーブを貫通して前記瓶体に挿入設置され、前記液体の水位が前記水位スリーブの底部より高くなった時、前記液体は前記瓶体の前記内圧に駆動され、前記水位スリーブ内に流れ込む、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【請求項5】
前記蓋構造は台形歯による係合の方式で前記瓶の口に接合される、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【請求項6】
前記瓶体の底部に内への隆起構造が形成されている、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【請求項7】
前記液体は水であり、前記気体は二酸化炭素である、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【請求項8】
前記瓶体はステンレス素材で形成された、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【請求項9】
前記瓶の口の直径が36mmから46mmの間である、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【請求項10】
前記パッド、前記ストロー及び前記本体に抗菌材を添加した、請求項1に記載の発泡液体瓶。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発泡液体瓶(bubble liquid bottle)に関し、特に減圧(圧力逃がし)機能を有する発泡液体瓶に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、発泡液体瓶(例えば、ソーダー瓶など)は、内圧過大になることを防止するための減圧機能(過大内圧解放機能)を備え、そのよくある設計として、発泡液体瓶の流出チャンネルと瓶内空間に連通するストロー口との間にピストンを設置し、ピストンに、且つ流出チャンネルより下の位置にリングを設けるものがある。これにより、発泡液体瓶の内圧が所定値(例えば、30Kg/cm2)より小さい時、流出チャンネルとストロー口との間の連通がリングに遮断されて気密効果が得られるが、発泡液体瓶の内圧が所定値より大きい時、発泡液体瓶の内圧によりピストンが駆動されて上へ移動し、リングが流出チャンネルより上の位置まで移動されて、ストロー口が流出チャンネルと連通して減圧効果が得られるため、発泡液体瓶の内圧を低減する目的を達成できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、ピストンに伴って移動する過程において、リングは流出チャンネルの構造(例えば、辺や角)によって切削摩耗されるため、発泡液体瓶の減圧を数回行った後リングが切断される問題がしばしば発生し、発泡液体瓶の減圧機能が失われ、発泡液体瓶の使用上の危険性が大幅に高まることになる。
【0004】
本発明の目的の一つは、上記の問題を解決するための減圧機能を有する発泡液体瓶を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例によれば、本発明の発泡液体瓶は瓶体、パッド、ストロー及び蓋構造を有する。前記瓶体は瓶の口を有し、液体を収納するためのものである。前記パッドは前記瓶の口を覆い、且つ連通口を有する。前記ストローは前記連通口に接合され、且つ前記瓶体に挿入設置される。前記蓋構造は前記瓶の口に接合され、且つ前記パッドを覆う。前記蓋構造は本体、減圧装置及びハンドルを含む。前記本体は流出チャンネル、気体入れチャネル及び連通チャンネルを有し、前記流出チャンネルが前記連通チャンネルを経由して前記連通口と連通し、前記気体入れチャネルが前記連通口と連通し、且つ気体充填瓶と接合することにより、前記気体充填瓶が提供する気体は前記連通口を経由して前記瓶体の中に入り、前記瓶体に収納されている前記液体に溶解して、発泡液体が生成される。前記減圧装置は前記連通チャンネルの中に設置され、且つストッパー、弾性体及びリングを含む。前記ストッパーは可動的に前記連通チャンネルの中に設置される。前記弾性体は前記連通チャンネルの中に設置され、且つ前記ストッパーと当接し、前記ストッパーに弾力を提供して駆動させることにより、前記流出チャンネルと前記連通口との間の連通を遮断する。前記リングが前記ストッパーに套設され、且つ前記流出チャンネルより上に位置し、前記発泡液体又は前記液体が連通チャンネルから流出することを防止する。前記ハンドルは前記本体にヒンジ接続され、且つ前記ストッパーに挿入設置され、前記ハンドルが押されることにより、前記ストッパーが前記連通チャンネルに沿って上へ移動し、これにより、前記発泡液体が前記瓶体の内圧に駆動され、前記ストロー、前記連通口及び前記連通チャンネルを経由して、前記流出チャンネルから流出する。前記瓶体の前記内圧が第1所定値を超えた時、前記ストッパーは前記瓶体の前記内圧に駆動され、前記連通チャンネルに沿って上へ移動し、前記連通口と前記流出チャンネルを連通させる。
【0006】
以上をまとめると、本発明は、リングが流出チャンネルより上の位置にあるため、流出チャンネルによる切削摩耗が発生することなく、且つストッパーが可動的に連通チャンネルの中に設置されることで、流出チャンネルと連通口の連通を選択的に遮断するような設計を用いて、従来技術におけるリングが切断される問題を有効に解決できる。これにより、本発明が提供する発泡液体瓶は、発泡液体瓶の減圧装置が減圧動作を多数回行っても正常に機能できるため、発泡液体瓶の使用上の安全性を大幅に高めることができる。
【0007】
本発明の利点と趣旨について、以下の詳細説明及び図面から理解を一層深めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施例に係る発泡液体瓶の正面図である。
図2図1の発泡液体瓶の側面図である。
図3図1の発泡液体瓶の分解図である。
図4図1の発泡液体瓶の断面線A-Aにおける断面概略図である。
図5図1の発泡液体瓶の断面線B-Bにおける断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1図2図3図4及び図5を参照する。図1は本発明の一実施例に係る発泡液体瓶10の正面図であり、図2図1の発泡液体瓶10の側面図であり、図3図1の発泡液体瓶10の分解図であり、図4図1の発泡液体瓶10の断面線A-Aにおける断面概略図であり、図5図1の発泡液体瓶10の断面線B-Bにおける断面概略図である。発泡液体瓶10は、気体充填瓶から気体が充填されることによって発生する内圧を利用して、その収納されている液体の中に気体を一時的に溶解させて、発泡液体を生成するものである(例えば、二酸化炭素を充填して、水に溶解させることにより炭酸水を生成するなど)。図1から図5が示すように、発泡液体瓶10は瓶体12、パッド14、ストロー16及び蓋構造18を含む。瓶体12は好ましくはステンレス材(例えば、SUS304ステンレス)によって構成され(ただし、これに限定されない)、且つ瓶の口20を有し、液体を収納するために用いられる。この実施例において、瓶体12にかかる圧力を分散させる効果を得るために、瓶体12の底部には内側への隆起構造22を形成してもよい。且つ、氷が瓶の口20から瓶体12内に入るように、瓶の口20の直径が36mmから46mmの間であることが望ましく、これにより、ユーザが氷を直接入れて簡単に温度を下げる方法で発泡液体瓶10の気体溶解率を上げる目的を達成できる。また、上記のような瓶の口20を大きくした設計は、発泡液体瓶10の表面塗装層の加工にも有利であるため、発泡液体瓶10の表面塗装層の品質向上に繋がる。パッド14は瓶の口20を覆い、且つ連通口15を有するものであり、ストロー16は連通口15に接合され、且つ瓶体12の中に挿入設置されて、瓶体12内で生成された気泡を連通口15経由で導流するものである。
【0010】
以下、蓋構造18の構造設計について詳しく説明する。図1図4及び図5から分かるように、蓋構造18はパッド14を覆い、且つ、好ましくは台形歯による係合の方式で瓶の口20に接合されることにより、気密効果を実現し、発泡液体瓶10にガス爆発が発生した時に蓋構造18が瓶の口20から脱落して予測できない危険が起こることを有効に防止できる。この実施例において、蓋構造18は本体24、減圧装置26及びハンドル28を含んでもよい。本体24は流出チャンネル30、気体入れチャネル32及び連通チャンネル34を含み、流出チャンネル30が連通チャンネル34を経由してパッド14の連通口15と連通し、気体入れチャネル32が連通口15と連通し、且つ気体充填瓶と接続することにより、気体充填瓶が提供する気体は連通口15を経由して瓶体12の中に入ることができる。減圧装置26は連通チャンネル34の中に設置され、且つストッパー36、弾性体38及びリング40を含み、ストッパー36は連通チャンネル34の中に可動的に設置され、弾性体38はバネ(ただし、これに限定されない)であり、且つ連通チャンネル34の中に設置されるとともにストッパー36と当接することが好ましい。これにより、弾性体38は、弾力を提供してストッパー36を駆動させて、流出チャンネル30と連通口15との間の連通を遮断して気密効果を得ることに用いられる。一方、リング40は、ストッパー36に套設され、且つ流出チャンネル30より上に位置し、導流されて連通口15から出た液体又は発泡液体が連通チャンネル34から流出することを防止するために用いられる。つまり、リング40の遮断配置により、導流されて連通口15から出た液体又は発泡液体が連通チャンネル34を経由してチャンネル30だけから流出することが保証され、連通チャンネル34を遡って蓋構造18の外に溢れ出ることなく、液体漏れの発生を有効に防止できる。また、リング40が流出チャンネル30より上に位置して、流出チャンネル30による切削摩耗が発生しない設計になっているため、本発明は従来技術におけるリングが切断される問題を有効に解決できる。ハンドル28は回転可能に本体24に接続され(ヒンジ接続され)、且つストッパー36に挿入設置されている(図5が示すように)。これにより、ユーザがハンドル28を下へ押した時に、ストッパー36はハンドル28に駆動されて、弾性体38の弾力により、連通チャンネル34に沿って上へ移動し、流出チャンネル30と連通口15を連通させる。サイフォンの原理に基づき、瓶体12の内圧によって、発泡液体瓶10内で生成された発泡液体はストロー16、連通口15及び連通チャンネル34を経由して流出チャンネル30から流出し、ユーザの飲用に提供される。なお、バイ菌繁殖を防止するため、パッド14、ストロー16及び本体24に抗菌剤を添加してもよい。
【0011】
実際の応用において、流出チャンネル30を経由して流出した発泡液体又は液体が表面張力によって流出チャンネル30中に蓄積され、発泡液体瓶10を使用してない期間にも流出チャンネル30から発泡液体又は液体が流出し続けることを防止するために、流出チャンネル30の内壁31に下へ凹んだ導流溝33を形成することで、発泡液体又は液体の表面張力をなくす効果を得て、上記発泡液体又は液体が流出チャンネル30中に蓄積される問題を有効に解決できる。また、図2図4及び図5が示すように、発泡液体瓶10はさらに水位スリーブ42を備えてもよい。水位スリーブ42は瓶の口20の中を通って、且つ瓶体12内に宙吊りに設置され、ストロー16は水位スリーブ42を貫通して瓶体12中に挿入設置される。これにより、瓶体12内に収納されている液体の水位が水位スリーブ42の底部より高くなった時に、収納されている液体は瓶体12の内圧の働きにより水位スリーブ42内に流れ込み、瓶体12内に収納されている液体が所定の安全容量に達したことを示し、瓶体12内へ液体注入を停止するようユーザに注意を促すことができる。
【0012】
また、瓶に気体を充填する充填圧力が過大になることを防ぐため、発泡液体瓶10はさらに逆止弁を備えた設計を取り入れてもよい。例えば、図4が示すように、気体入れチャネル32は受け口35を有し、蓋構造18はさらにシールキャップ44及び逆止弁46を含み、シールキャップ44が脱着可能に受け口35の上に固定される。シールキャップ44が受け口35から取り外され、且つ接続しようとする気体充填瓶が受け口35に接続されて気体入れチャネル32と連通した時に、気体充填瓶が提供する気体は気体入れチャネル32、連通口15及びストロー16を経由して瓶体12の中に入り、瓶体12内に収納されている液体の中に溶解する。この過程で、逆止弁46は気体入れチャネル32の中に設置され、気体充填瓶の充填圧力が所定値(例えば、28Kg/cm2)以上の時、気体入れチャネル32と連通口15との間の連通を遮断することで、気体充填瓶が瓶体12の中へ気体を注入できないようにする効果が得られ、気体充填瓶の充填圧力が過大になることを有効に防止し、発泡液体瓶10の使用上の安全性を高めることができる。逆止弁46の構造設計及び関連原理は従来技術でよく知られているため、ここで省略する。
【0013】
上記の配置により、発泡液体瓶10を用いて発泡液体を作りたい時、ユーザは、まず蓋構造18を開けてパッド14とストロー16を取り出して、液体を瓶の口20から瓶体12の中に注入し、その後、蓋構造18、パッド14、ストロー16及び瓶体12を組み立て、且つシールキャップ44を開けて気体充填瓶を受け口35と接続させるだけでよい。こうすることで、気体充填瓶が提供する気体は気体入れチャネル32、連通口15及びストロー16を経由して瓶体12に入り、液体中に溶解して、泡液体を生成することができる。上記ステップが終わった後、ユーザはハンドル28を下へ押してストッパー36を動かし、弾性体38の弾力により、ストッパー36を連通チャンネル34に沿って上へ移動させることで、流出チャンネル30と連通口15を連通させる。こうすると、サイフォンの原理に基づき、瓶体12の内圧により、発泡液体瓶10内で生成された発泡液体がストロー16、連通口15及び連通チャンネル34を経由して流出チャンネル30から流出し、ユーザの飲用に提供される。上記過程において、瓶体12の内圧が設定された所定値(例えば、30Kg/cm2)を超えた時、瓶体12の内圧によりストッパー36が自動的に駆動され、弾性体38の弾力により、連通チャンネル34に沿って上へ移動し、流出チャンネル30と連通口15が連通され、瓶体12と外部が連通して減圧効果が得られる。一方、減圧後に瓶体12の内圧が上記所定値より低くなった時、弾性体38は弾力を提供してストッパー36を駆動させ、流出チャンネル30と連通口15との間の連通を遮断して、再度気密効果を得る。注意すべきなのは、上記から分かるように、気体充填瓶が提供する気体は気体入れチャネル32及び連通口15を経由して瓶体12の中に入り、且つ発泡液体瓶10で生成された発泡液体はストロー16、連通口15及び連通チャンネル34を経由して流出チャンネル30から流出するため、本発明が提供する発泡液体瓶10は気液分流の效果も有する。
【0014】
従来技術に比べて、本発明は、リングが流出チャンネルより上に位置して、流出チャンネルによる切削摩耗が発生することなく、且つストッパーが可動的に連通チャンネルの中に設置され、流出チャンネルと連通口との連通を選択的に遮断する設計を用いることで、従来技術におけるリングが切断される問題を有効に解決できる。従って、本発明が提供する発泡液体瓶は、発泡液体瓶の減圧装置が減圧動作を多数回行った後でも正常に機能できるため、発泡液体瓶の使用上の安全性を大幅に高めることができる。
【0015】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の請求の範囲内で行った同等な変化や修正も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0016】
10 発泡液体瓶
12 瓶体
14 パッド
15 連通口
16 ストロー
18 蓋構造
20 瓶の口
22 隆起構造
24 本体
26 減圧装置
28 ハンドル
30 流出チャンネル
31 内壁
32 気体入れチャネル
33 導流溝
34 連通チャンネル
35 受け口
36 ストッパー
38 弾性体
40 リング
42 水位スリーブ
44 シールキャップ
46 逆止弁
【要約】
【課題】瓶体、パット、ストロー及び蓋構造を含む発泡液体瓶を提供する。
【解決手段】パットは瓶の口を覆う。ストローは連通口に接合され、且つ瓶体に挿入設置される。蓋構造は瓶の口に接合され、且つ本体、減圧装置及びハンドルを含む。本体は流出、気体入れ及び連通チャンネルを有する。減圧装置は連通チャンネルの中に設置され、且つストッパー、弾性体及びリングを含む。弾性体はストッパーを駆動させて、流出チャンネルと連通口の連通を遮断する。リングはストッパーに套設され、且つ流出チャンネルより上に位置する。ハンドルは本体にヒンジ接続され、且つストッパーに挿入設置され、ストッパーを押して上へ移動させることにより、発泡液体が瓶体の内圧に駆動されて、ストロー及び連通口を経由して流出チャンネルから流出する。瓶体の内圧が所定値を超えた時、ストッパーは瓶体の内圧に駆動されて上へ移動し、連通口と流出チャンネルを連通させる。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5