【文献】
CMCC,Coverage enhancement for TTI bundling[online],3GPP TSG-RAN WG1#69 R1-122719,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122719.zip>,2012年 5月12日
【文献】
Intel Corporation,Discussion on TTI bundling enhancements for PUSCH VoIP coverage improvement[online],3GPP TSG-RAN WG1#69 R1-122640,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122640.zip>,2012年 5月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送信機が、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されないという決定に応じて、前記UEがTTIバンドリングパケットを通常のサブフレームのみで伝送するように、前記指示を含まない前記メッセージを前記UEに送信するようさらに構成される、請求項1に記載の装置。
前記スペシャルサブフレームが、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、前記ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、前記アップリンク伝送に関連する第3の部分と、を備え、前記第3の部分の長さは、前記スペシャルサブフレームの長さの半分に設定される、請求項1に記載の装置。
前記スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数が、通常のサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数の倍である、請求項1に記載の装置。
前記少なくとも一つのUL/DL構成は、3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備え、任意のUL/DL構成2,3及び4に関する前記TTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は2以下である、請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の様々な実施形態を図面とともに詳細に説明する。図中のフローチャート及びブロック図は、本発明の実施形態に従う、装置、方法、同様に構造、機能及びコンピュータプログラム製品により実行可能な動作を示す。この点について、フローチャート又はブロック図のそれぞれのブロックは、特定の論理機能を実行するための一つ以上の実行可能な指示を含むモジュール、プログラム又はコードの一部を表すものとしてもよい。いくつかの変形例においては、ブロックで示される機能が、図示される順序と異なる順序で実行されてもよい点に留意されたい。例えば、連続して示される二つのブロックは、実際には実質上並列に、又は逆の順序で実行されてもよく、それは関連する機能次第である。ブロック図及び/又はフローチャートのそれぞれのブロック並びにそれらの組み合わせは、特定の機能/動作を実行するための専用のハードウェア−ベースのシステムによって、又は専用のハードウェアとコンピュータ命令の組合せによって実行されてもよいという点にも留意されたい。
【0016】
本開示では、ユーザ機器(UE)は、端末、移動体端末(MT)、加入者設備(SS)、携帯加入者設備(PSS)、移動局(MS)、又はアクセス端末(AT)を指し得、また、UE、端末、MT、SS、PSS、MS、又はATの機能の一部もしくは全部が含まれ得る。
【0017】
本開示では、“BS”という語は、例えば、ノードB(NodeB又はNB)、発展型ノードB(eNodeB又はeNB)、ラジオ・ヘッダ(RH)、遠隔ラジオ・ヘッダ(RRH)、中継器、又はフェムト、ピコ等のような低パワーノードを表し得る。
【0018】
まず、
図1を参照すると、
図1は、本発明の実施形態に係るTDDシステムにおいてカバレッジを増大させるためのBSに用いられる方法100のフローチャートを示す。本発明の実施形態によれば、TDDシステムにおけるサブフレームの少なくとも一つのTDD UL/DL構成、及び少なくとも一つのスペシャルサブフレームと少なくとも一つの通常のサブフレームとを備える少なくとも一つのUL/DL構成が存在する。本発明の実施形態によれば、方法100は、例えば、BS、基地局制御機(BSC)、ゲートウェイ、中継器、サーバ、又は他の適切なデバイスによって実行され得る。
【0019】
本開示において、通常のサブフレームは、アップリンク転送のみに(アップリンクサブフレームとも呼ばれる)、又はダウンリンク転送のみに(ダウンリンクサブフレームとも呼ばれる)構成されたサブフレームになり得るものであり、スペシャルサブフレームはアップリンク伝送とダウンリンク伝送との両方に関連づけられ、通常のアップリンクサブフレームでも通常のダウンリンクサブフレームでもないサブフレームである。スペシャルサブフレームはダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとの遷移に用いられる。
【0020】
さらなる理解のために、以下の本開示の実施形態はLTE TDDシステムに基づいて記述される。当業者に理解されるように、本開示は他の適切な通信方法にも適用され得る。
【0021】
LTE TDDシステムには、七つのアップリンク/ダウンリンク切り替えのパターンが存在し、UL/DL構成0から6と称される。LTE TDDシステムは、七つの異なるアップリンク−ダウンリンク構成による非対称なUL/DL配分を許容する。表1は七つのUL/DL構成を示す。
表1:UL/DL構成
【表1】
【0022】
表1において、“D”で表されるサブフレームはダウンリンクのためのサブフレームを意味し、“U”で表されるサブフレームはアップリンクのためのサブフレームを意味し、“S”で表されるサブフレームはスペシャルサブフレームを意味し、それはダウンリンクパイロットタイムスロット(DWPTS)、ガードピリオド(GP)、アップリンクパイロットタイムスロット(UPPTS)を備える。“D”及び“U”サブフレームの両方は本発明の実施形態に係る通常のサブフレームであり、“S”サブフレームは本発明の実施形態に係るスペシャルサブフレームの例である。
【0023】
ステップS101では、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるかどうかが決定される。
【0024】
スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるかどうかの決定は、TTDシステムの現状、例えば、リソース配分、干渉、信号品質等に従って、BSによってなされる。代替手段として、スペシャルサブフレームを用いることによってBS及びUEがTTIバンドリングを実行することに同意しているかどうかを判断し、同意していれば、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるとBSが決定してもよい。
【0025】
ステップS102では、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるという決定に応えて、UEがTTIバンドリングパケットを少なくとも一つのスペシャルサブフレームに乗せて伝送するように、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示のメッセージがUEに送信される。
【0026】
本発明の実施形態において、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示を、簡潔に“肯定指示(positive indication)”と呼ぶ。
【0027】
肯定指示は様々な形で実行され得る。例えば、肯定指示はスペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるという決定に応える“真(TRUE)”として定められてもよい。そして、“真”のフラグを含んだ、TTIバンドリングパケットをスペシャルサブフレームを用いて伝送するように通知するメッセージがUEに送信される。本発明のいくつかの他の実施形態によれば、肯定指示は特定の値を用いて事前に定義され得、BSから送信されたメッセージが事前に定義された値、例えば0又は1、を含んでいるとUEが決定した場合に、TTIバンドリングをスペシャルサブフレームを用いて実行することをBSが望んでいるとUEが理解する。
【0028】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されないという決定に応えて、UEがTTIバンドリングパケットを通常のサブフレームのみで伝送するように、指示を含まないメッセージがUEに送信される。この場合、メッセージは肯定指示、例えば“真”を含まない。UEがそのようなメッセージを受け取った場合、肯定指示を発見できず、したがってスペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングを実行することをBSが望んでいないと知る。代替手段として、より明確な通知を提供するために、BSは否定指示、例えば“偽(FALSE)”をUEに送ってもよい。
【0029】
本発明の実施形態に従い、肯定指示を含む、又は含まないメッセージが無線リソース制御(RRC)シグナリングとして実行され得る。ある実施形態において、ステップS102では、RRCシグナリングは指示を含むものとして構成され、RRCシグナリングはUEに送信され得る。本発明の実施形態に従うメッセージは他の適切な形式で実行され得、RRCシグナリングは例であって限定ではないことに注意すべきである。
【0030】
上述のように、UEが肯定指示を有するメッセージを受け取った場合、UEはTTIバンドリングをスペシャルサブフレームを用いて実行し、UEが肯定指示を含まないメッセージを受け取った場合、UEはスペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングを実行しない。後者の状況に関して、メッセージは肯定指示を含まないが、メッセージはさらに否定指示を備え得る。否定指示に対し、UEはスペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングを実行しないが、通常のTTIバンドリング、例えば、LTE仕様書で定義されるTTIバンドリングスキームは実行し得る。代替手段として、否定指示に対し、UEがいかなるTTIバンドリングスキームも全く実行しないこともあり得る。
【0031】
本発明の実施形態によれば、UEがスペシャルサブフレームによってTTIバンドリングを実行する場合、TTIバンドリングパケットの重複バージョンを構成する。TTIバンドリングに用いられる最初のサブフレームはスペシャルサブフレーム又は通常のサブフレームであり得る。TTIバンドリングで用いられる重複バージョンのシーケンスは、サブフレームの配列に従って設定され得る。本発明の実施形態によれば、TTIバンドリングに用いられるサブフレームが通常のサブフレームならば、高い優先度を持った重複バージョンがサブフレームに割り当てられ得、TTIバンドリングに用いられるサブフレームがスペシャルサブフレームならば、低い優先度を持った重複バージョンがサブフレームに割り当てられ得る。ある実施形態において、四つの重複バージョンがTTIバンドリングに使用されているとすると、四つの重複バージョンのためのサブフレームが“S U S U”と配列されているならば四つの重複バージョンのシーケンスは“3,0,1,2”となり得る。ここで“0”,“1”,“2”及び“3”は重複バージョンのインデックスをそれぞれ表す。別の実施形態において、四つの重複バージョンを伝送するためのサブフレームが“U S U S”と配列されているならば、四つの重複バージョンのシーケンスは“0,3,2,1”となり得る。
【0032】
スペシャルサブフレームをTTIバンドリングスキームに用いられるのに好適にするために、本発明の実施形態はスペシャルサブフレームの構造を提案する。本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームは、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との転移のための分離に関連する第2の部分と、アップリンク伝送に関連する第3の部分と、を備える。第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に対する影響が最小になるUEのアップリンク伝送を確かにするために十分な長さである。本発明の実施形態によれば、第3の部分の長さはスペシャルサブフレームの長さの半分である。
【0033】
本発明の実施形態に従うスペシャルサブフレーム500の略図を示す
図5を参照する。
図5に示すように、スペシャルサブフレーム500は第1の部分、DWPTS501と、第2の部分、GP502と、第3の部分、UPPTS503と、を備える。本発明の実施形態によれば、一つのサブフレームの長さを1msとすると、UPPTS503の長さはおよそ0.5msに設定され、一方DWPTS501とGP502との組み合わせの長さはおよそ0.5msである。
【0034】
本発明の実施形態によると、スペシャルサブフレームに配分されるリソースブロックの数は、通常のサブフレームに配分されるリソースブロックの数の2倍であり得る。今、本発明の実施形態に従う通常のサブフレームのためのリソース配分の略図を示す
図6Aを参照する。
図6Aを用いて説明される実施形態において、通常のサブフレームはアップリンクサブフレーム、例えばLTE TDDシステムにおける“U”サブフレームであり、スロット0及びスロット1のどちらもアップリンク伝送に用いられる二つのスロットを備える。図に示すように、三つのリソースブロック、例えば三つの物理リソースブロック(PRB)がそれぞれのサブフレームに配分される。アップリンク伝送は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって実行される。
【0035】
今、本発明の実施形態に従うスペシャルサブフレームのためのリソース配分の略図を示す
図6Bを参照する。
図6Bを用いて説明される実施形態において、スペシャルサブフレームは例えばLTE TDDシステムにおける“S”サブフレームであり、スロット0及びスロット1の二つのスロットを同様に備える。
図6Aに示す通常のサブフレームと異なり、スペシャルサブフレームにおいては、スロット0はDWPTS及びGPに割り当てられるので、スロット1のみがアップリンク伝送に使われる。図に示すように、六つのリソースブロック、例えば六つのPRBが、それぞれのサブフレームに配分される。このように、アップリンク伝送のための六つのリソースブロックが存在する。
【0036】
本発明の実施形態に従うスペシャルサブフレームはUL/DL構成0から6に適用され、TTIバンドリングをサポートするUL/DL構成0,1及び6だけでなく、TTIバンドリングに適さないUL/DL構成2,3,4,及び5も、TTIバンドリングスキームを採用し得る。本発明のいくつかの実施形態によれば、任意のUL/DL構成2,3及び4に関するTTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は、2以下であり得る。
【0037】
今、本発明の実施形態に従うHARQプロセス700の略図を示す
図7を参照する。特に、
図7に示す実施形態において、TDD UL/DL構成2がTTIバンドリングに採用されている。図に示すように、四つの重複バージョン(RV)、RV3,RV0,RV1,RV2がバンドルされている。第1の重複バージョンRV3がUEからBSに第1の“S”サブフレームで伝送され、次に、第二の重複バージョンRV0がBSに第1の“U”サブフレームで伝送され、続いて、三つの連続する“D”サブフレームがあるため、RVはアップリンクに伝送されず、三つの“D”サブフレームの後、別の二つの“S”及び“U”サブフレームが第3及び第4の重複バージョンRV1及びRV2を伝送するために用いられる。この方法において、四つの重複バージョンのうち第1の組(例えば“#0”で表される)が、二つのスペシャルサブフレーム及び二つの通常のサブフレーム(アップリンクノーマルサブフレーム)でのアップリンクにおいて伝送される。それから、四つの重複バージョンのうち第2の組(例えば“#1”で表される)が、続く四つの“S”及び/又は“U”サブフレームでBSに伝送され得る。
図7に示すように、RVの第1の組が伝送された後に、応答(例えばACK又はNACK)がある期間の後に“D”サブフレームにおいて受信され得る。本実施形態において、BSがアップリンクパケットを適切に受信しなかったという、NACKの応答をUEが受信した場合、UEはRVの第1の組を伝送する。したがって、RVの第1の組の伝送の開始のために、UEは次回の“S”サブフレーム又は“U”サブフレームを確認し得る。しかしながら、RVの第2の組が伝送されているので、次回の“S”又は“U”サブフレームは第1の組の再伝送のためには使われない。代わりに、UEはRVの第2の組に干渉しない他の“S”サブフレーム又は“U”サブフレームを見つける。
図7に示すように、RVの第1の組の伝送は第2の組の伝送の後に開始される。
【0038】
肯定指示(例えば、ttiBundling_specialと名付けられた“真”である指示)の受信に応じて、伝送に割り当てられた物理リソースブロックに対応するリソース要素(k,l)のマッピングが第1のインデックスk、それからインデックスlの昇順で、サブフレームにおける第2のスロット(例えばスロット1)について開始する。ttiBundling_specialが真に設定されているならば、アップリンク周波数ホッピングは“サブフレーム間”に設定される。
【0039】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームの構成について変化が起こり得る。例えば、TS 36.211の表4.2−1は、以下の表2のように変化し得る。
表2:スペシャルサブフレームの構成
【表2】
【0040】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用された場合に、TS 36.213の表8−1に変化が起こり得る。詳細を表3に示す。
表3:TDDのための同時UL HARQプロセスの数
【表3】
【0041】
本発明の実施形態によれば、TS 36.213の表8−2に変化が起こり得る。詳細を表4及び表5に示す。表4はスペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが無効な場合のTDD UL/DL構成0から6の“k”の値を表す。ここで記号“k”はサブフレームの数を示し、UEはn+kサブフレームでパケットを送信するまで待機する。
表4:スペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが無効な場合の、TDD 構成0から6のk
【表4】
【0042】
表5はスペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが有効な場合のTDD UL/DL構成2,3,4及び5の“k”の値を表す。
表5:スペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが有効な場合の、TDD構成2,3,4及び5のk
【表5】
【0043】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用された場合に、TS 36.213の表8−2aに変化が起こり得る。詳細を表6に示す。表6はTDD UL/DL構成0から6の“l”の値を表す。ここで記号“l”はUEがACK/NACKをn−lサブフレームで受信することを示す。
表6:TDD構成0から6のl
【表6】
【0044】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用された場合に、TS 36.213の表9.1.2−1に変化が起こり得る。詳細を表7及び表8に示す。表7はスペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが無効な場合のTDD UL/DL構成0から6の“k
PHICH”の値を表す。ここで“k
PHICH”は基地局がACK/NACKを送った後にUEがその受信を待つ必要があるサブフレームの数を示す。
表7:スペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが無効な場合のTDDのk
PHICH
【表7】
【0045】
表8はスペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが有効な場合のTDD UL/DL構成2,3,4及び5の“k
PHICH”の値を表す。
表8:スペシャルサブフレームを用いたTTIバンドリングが有効な場合のTDD UL/DL構成2,3,4,及び5のk
PHICH
【表8】
【0046】
今、本発明の実施形態に従うTDDシステムにおいてカバレッジを増大させるためのUEで用いる方法のフローチャートを説明する
図2を参照する。本発明の実施形態によれば、方法200は、例えばUE、端末、移動局、又は他の適切なデバイスによって実行され得る。
【0047】
ステップS201では、BSから受信されたメッセージが、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示が含むかどうかを決定する。
【0048】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示は、肯定指示ともみなされ得、肯定指示はBSから送信されるRRCシグナリングに含まれ得る。ステップS201の決定の間、RRCシグナリングはBSから受信され得、それからRRCシグナリングが指示を含むかどうかが決定され得る。
【0049】
ステップS202では、受信されたメッセージが指示を含むという決定に応じて、TTIバンドリングパケットが少なくとも一つのスペシャルサブフレームでBSに伝送される。
【0050】
ステップS202の間、本発明のいくつかの実施形態によれば、TTIバンドリングパケットを伝送する前に、UEがTTIバンドリングのためのサブフレームの配列を決定し、TTIバンドリングに用いられる重複バージョンのシーケンスをサブフレームの配列に従って設定する。
【0051】
本発明の実施形態によれば、方法200は、受信したメッセージが指示を含まないという決定に応じて、TTIバンドリングパケットをBSに通常のサブフレームのみで伝送するステップをさらに備え得る。
【0052】
本発明のいくつかの実施形態によれば、スペシャルサブフレームは、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、アップリンク伝送に関連する第3の部分とを備え得る。これらの実施形態において、第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に及ぼす干渉が最小になるUEのアップリンク伝送を確かにするために十分に長く設定され得る。例えば、スペシャルサブフレームは任意のLTE TDD UL/DL構成0から6で定義される“S”サブフレームであり得る。このとき、スペシャルサブフレームが備える三つの部分はDWPTS、GP及びUPPTSであり得る。いくつかの実施形態において、アップリンク伝送に対応するUPPTS部が“S”サブフレームの長さの半分より長い場合、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に及ぼす干渉は増大し得る。このように、本発明の実施形態によれば、第3の部分の長さはスペシャルサブフレームの長さの半分以下である。例えば、UPPTSの長さは0.5msに設定され得る。したがって、“S”サブフレームの長さが1msの場合、DWPTSとGPの長さの和も0.5msであり得る。
【0053】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数は、通常のサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数の倍であり得る。
【0054】
本発明の実施形態に従う少なくとも一つのUL/DL構成は、3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備える。本発明の実施形態によれば、任意のUL/DL構成2,3及び4に関するTTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は、2以下である。
【0055】
今、本発明の実施形態に従うTDDシステムにおいてカバレッジを増大させるためのBSで用いられる装置300のブロック図を説明する
図3を参照する。これらの実施形態において、TTDシステムにおけるサブフレームのための少なくとも一つのUL/DL構成が存在し、UL/DL構成は少なくとも一つのスペシャルサブフレームと少なくとも一つの通常のサブフレームとを備える。本発明の実施形態によれば、装置300は、例えば、BS、BSC、ゲートウェイ、中継器、サーバ、又は他の適切なデバイスであり得る。
【0056】
本発明の実施形態によれば、装置300は、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるかどうかを決定するよう構成される第1の決定機310と、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるという決定に応じて、UEがTTIバンドリングパケットを少なくとも一つのスペシャルサブフレームで伝送するように、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示を有するメッセージをUEに送信するよう構成される送信機320と、を備え得る。
【0057】
本発明の実施形態によれば、送信機320は、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されないという決定に応じて、UEがTTIバンドリングパケットを通常のサブフレームのみで伝送するように、指示を含まないメッセージをUEに送信するように構成され得る。
【0058】
本発明の実施形態によれば、送信機320は、RRCシグナリングを指示を含むように構成するよう構成される構成部と、RRCシグナリングをUEに送信するよう構成される送信部と、を備える。
【0059】
本発明の実施形態によれば、TTIバンドリングに用いられる重複バージョンのシーケンスは、サブフレームの配列に従って設定され得る。
【0060】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームはダウンリンク伝送と関連する第1の部分と、ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、アップリンク伝送に関連する第3の部分と、を備え得、第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に及ぼす干渉が最小になるUEのアップリンク伝送を確かにするために十分に長く設定される。
【0061】
本発明の実施形態によれば、第3の部分の長さはスペシャルサブフレームの長さの半分であり得る。
【0062】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数は、通常のサブフレームに割り当てられるサブフレームの数の倍であり得る。
【0063】
本発明の実施形態によれば、少なくとも一つのUL/DL構成が3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備え得、任意のUL/DL構成2,3及び4に関するTTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は、2であり得る。
【0064】
今、本発明の実施形態に従うTDDシステムにおいてカバレッジを増大させるためのUEで用いられる装置400のブロック図を説明する
図4を参照する。これらの実施形態において、少なくとも一つのTDDシステムにおけるサブフレームのためのTDD UL/DL構成が存在し、少なくとも一つのUL/DL構成が、少なくとも一つのスペシャルサブフレームと少なくとも一つの通常のサブフレームとを備える。本発明の実施形態によれば、装置400は、例えば、UE、端末、移動局、又は他の適切なデバイスであり得る。
【0065】
本発明の実施形態によれば、装置300は、BSから受信したメッセージがスペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示を含むかどうかを決定するよう構成される第2の決定機410と、メッセージが指示を含むという決定に応じて、TTIバンドリングパケットをBSに少なくとも一つのスペシャルサブフレームで伝送するよう構成される伝送機420と、を備え得る。
【0066】
本発明の実施形態によれば、伝送機420は、受信されたメッセージが指示を含まないという決定に応じて、TTIバンドリングパケットをBSへ通常のサブフレームのみで伝送するようにさらに構成され得る。
【0067】
本発明の実施形態によれば、第2の決定機410は、BSからの無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信するよう構成される受信部と、RRCシグナリングが指示を含むかどうかを決定するよう構成される決定部とを備え得る。
【0068】
本発明の実施形態によれば、伝送機420は、TTIバンドリングのためのサブフレームの配列を決定するよう構成される決定部と、TTIバンドリングに用いられる重複バージョンのシーケンスをサブフレームの配列に従って設定する設定部と、を備え得る。
【0069】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームは、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、アップリンク伝送に関連する第3の部分とを備え得る。これらの実施形態において、第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に及ぼす干渉が最小になるUEのアップリンク伝送を確かにするために十分に長く設定され得る。
【0070】
本発明の実施形態によれば、第3の部分の長さはスペシャルサブフレームの長さの半分であり得る。
【0071】
本発明の実施形態によれば、スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数は、通常のサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数の倍であり得る。
【0072】
本発明の実施形態によれば、少なくとも一つのUL/DL構成が3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備え得、任意のUL/DL構成2,3及び4に関するTTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は、2以下であり得る。
【0073】
装置300が
図1を参照して記述されるような機能性を実行するよう構成され得、装置400が
図2を参照して説明されるような機能性を実行するよう構成され得ることが留意される。よって、方法100について議論された特徴は、装置300の対応する構成要素に適用され得、方法200について議論された特徴は、装置400の対応する構成要素に適用され得る。装置300及び装置400の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実施され得ることがさらに留意される。例えば、装置300又は400の構成要素は回路、処理装置又は他の適切に選択されたデバイスによって実行され得る。当業者は、前述の例は単に説明であって限定でないことを理解するだろう。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態において、装置300は少なくとも一つの処理装置を備える。本開示の実施形態での使用に適した少なくとも一つの処理装置は、例として、既知又は将来開発される汎用及び専用プロセッサを含み得る。装置300は少なくとも一つのメモリをさらに備える。少なくとも一つのメモリは、例えば、半導体メモリデバイス、例えばRAM、ROM、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスを含み得る。少なくとも一つのメモリは、コンピュータが実行可能な指示のプログラムを記憶するために使われ得る。プログラムは、高水準及び/又は低水準のコンパイラ又はインタプリタプログラミング言語で書かれ得る。実施形態によれば、指示を実行できるコンピュータは、少なくとも一つのプロセッサを有し、装置300を少なくとも上述のような方法100に従って機能させるように構成され得る。
【0075】
本開示のいくつかの実施形態において、装置400は少なくとも一つの処理装置を備える。本開示の実施形態での使用に適した少なくとも一つの処理装置は、例として、既知又は将来開発される汎用及び専用プロセッサを含み得る。装置400は少なくとも一つのメモリをさらに備える。少なくとも一つのメモリは、例えば、半導体メモリデバイス、例えばRAM、ROM、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスを含み得る。少なくとも一つのメモリは、コンピュータが実行可能な指示のプログラムを記憶するために使われ得る。プログラムは、高水準及び/又は低水準のコンパイラ又はインタプリタプログラミング言語で書かれ得る。実施形態によれば、指示を実行できるコンピュータは、少なくとも一つのプロセッサを有し、装置400を少なくとも上述のような方法200に従って機能させるように構成され得る。
【0076】
上記に基づき、当業者は本開示が装置、方法、又はコンピュータプログラム製品として実施され得ると理解するだろう。一般に、様々な実施例が、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理又はこれらの組み合わせで実行され得る。例えば、ある態様はハードウェアに実装され得、一方で他の態様は制御機、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスによって実行されるファームウェア又はソフトウェアに実装され得るが、本開示はこれらに限られるものではない。本開示の実施例の様々な態様がブロック図、フローチャート、又は他の図的表現として説明及び記述され得るが、ここで記述されたこれらのブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又は制御機又は他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組み合わせに実装され得るとよく理解されるだろう。
【0077】
図1及び
図2に示す様々なブロックは、方法ステップ、及び/又はコンピュータプログラムコードの作用に起因する作用及び/又は関連する機能を実行するよう構成された複数の論理回路要素と見なされ得る。少なくとも本開示の実施例のいくつかの態様は、集積回路チップ及びモジュールのような様々な部品で実施され得、この本開示の実施例は、本開示の実施例に従って動作する集積回路、FPGA又はASICとして実施される装置で実現され得る。
【0078】
本明細書は多くの特有な実施詳細を含むが、いかなる開示又は特許請求の範囲の限定と解釈されるべきものではなく、むしろ特定の開示の特定の実施形態に特有であり得る特徴の記述と解釈されるべきものである。本明細書の別の実施形態の文脈において記述されるある特徴は、組み合わせて単一の実施形態でも実施できる。逆に、単一の実施形態の文脈で記述される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は副組み合わせでも実施できる。さらに、ある組み合わせで働くと上述され、又は当初そのように特許請求の範囲に記載されていても、特許請求の範囲に記載された組み合わせの一つ以上の特徴は、部分的組み合わせ又は部分的組み合わせの変形に向けられ得る。
【0079】
同様に、図において特定の順番で工程が描写されていても、望ましい結果を達成するために、そのような工程が示された特定の順番又は逐次的に、又は全ての図示された工程が、実行されることが要求されると解するべきではない。ある状況においては、マルチタスク及び並列処理が有利であり得る。さらに、上述の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施形態における分離のような要求と解されるべきではなく、記述されたプログラム構成要素及びシステムは、一般に単一のソフトウェア製品に統合、複数のソフトウェア製品に包括できるものと解される。
【0080】
様々な変形、本開示の前述の実施例への適合が、添付の図面と併せて読んだとき、前述の描写の観点から当業者に明らかになろう。全てのあらゆる変形は、非限定的及び例示的な本開示の実施形態の範囲になお含まれるだろう。さらに、ここに説明される本開示の他の実施形態は、以上の記述及び関連する図面において提供された技術の利益を受ける、本開示のこれらの実施形態が関連する分野の当業者に思い浮かぶだろう。
【0081】
したがって、本開示の実施形態は開示された特定の実施形態に限られず、変形及び他の実施形態は添付の特許請求の範囲に含まれることが理解される。ここでは特定の用語が使用されているが、それらは一般的及び説明的な意味でのみ使用され、限定を目的としていない。
【0082】
(付記1)
時分割複信(TDD)システムにおいてカバレッジを増大させるための方法であって、
前記TDDシステムにおけるサブフレームのための少なくとも一つのTDDアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)構成が存在し、少なくとも一つのUL/DL構成は、少なくとも一つのスペシャルサブフレームと少なくとも一つの通常のサブフレームとを備え、
スペシャルサブフレームが伝送時間間隔(TTI)バンドリングに適用されるかどうかを決定することと、
スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるという決定に応じて、ユーザ機器(UE)がTTIバンドリングパケットを少なくとも一つのスペシャルサブフレームで伝送するように、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示を有するメッセージを前記UEに送信することと、
を備える方法。
【0083】
(付記2)
スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されないという決定に応じて、前記UEがTTIバンドリングパケットを通常のサブフレームのみで伝送するように、前記指示を含まない前記メッセージを前記UEに送信することをさらに備える、付記1に記載の方法。
【0084】
(付記3)
スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示を有するメッセージをUEに送信することが、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを前記指示を含むように構成することと、
前記RRCシグナリングを前記UEに送信することと、
を備える、付記1に記載の方法。
【0085】
(付記4)
前記TTIバンドリングに用いられる重複バージョンのシーケンスがサブフレームの配列に従って設定される、付記1に記載の方法。
【0086】
(付記5)
前記スペシャルサブフレームが、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、前記ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、前記アップリンク伝送に関連する第3の部分と、を備え、前記第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に対する影響が最小になる前記UEの前記アップリンク伝送を確かにするために十分な長さに設定される、付記1に記載の方法。
【0087】
(付記6)
前記第3の部分の長さが前記スペシャルサブフレームの長さの半分である、付記5に記載の方法。
【0088】
(付記7)
前記スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数が、通常のサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数の倍である、付記1に記載の方法。
【0089】
(付記8)
前記少なくとも一つのUL/DL構成は、3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備え、任意のUL/DL構成2,3及び4に関する前記TTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は2以下である、付記1に記載の方法。
【0090】
(付記9)
時分割複信(TDD)システムにおいてカバレッジを増大させるための方法であって、
前記TDDシステムにおけるサブフレームのための少なくとも一つのTDDアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)構成が存在し、少なくとも一つのUL/DL構成は、少なくとも一つのスペシャルサブフレームと少なくとも一つの通常のサブフレームとを備え、
スペシャルサブフレームが伝送時間間隔(TTI)バンドリングに適用されることを指し示す指示を、基地局(BS)から受信されたメッセージが含むかどうかを決定することと、
前記受信されたメッセージが前記指示を含むという決定に応じて、TTIバンドリングパケットを前記BSに少なくとも一つのスペシャルサブフレームで伝送することと、
を備える方法。
【0091】
(付記10)
前記受信されたメッセージが前記指示を含まないという決定に応じて、TTIバンドリングパケットを通常のサブフレームのみで伝送することをさらに備える、付記9に記載の方法。
【0092】
(付記11)
スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示を、BSから受信されたメッセージが含むかどうかを決定することが、
前記BSからの無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信することと、
前記RRCシグナリングが前記指示を含むかどうかを決定することと、
を備える、付記9に記載の方法。
【0093】
(付記12)
TTIバンドリングパケットを前記BSに少なくとも一つのスペシャルサブフレームで伝送することが、
前記TTIバンドリングのためのサブフレームの配列を決定することと、
前記TTIバンドリングに用いられる重複バージョンのシーケンスを前記サブフレームの配列に従って設定することと、
を備える、付記9に記載の方法。
【0094】
(付記13)
前記スペシャルサブフレームが、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、前記ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、前記アップリンク伝送に関連する第3の部分と、を備え、前記第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に対する影響が最小になる前記UEの前記アップリンク伝送を確かにするために十分な長さに設定される、付記9に記載の方法。
【0095】
(付記14)
前記第3の部分の長さが前記スペシャルサブフレームの長さの半分である、付記13に記載の方法。
【0096】
(付記15)
前記スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数が、通常のサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数の倍である、付記9に記載の方法。
【0097】
(付記16)
前記少なくとも一つのUL/DL構成は、3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備え、任意のUL/DL構成2,3及び4に関する前記TTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は2以下である、付記9に記載の方法。
【0098】
(付記17)
時分割複信(TDD)システムにおいてカバレッジを増大させるための装置であって、
前記TDDシステムにおけるサブフレームのための少なくとも一つのTDDアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)構成が存在し、少なくとも一つのUL/DL構成は、少なくとも一つのスペシャルサブフレームと少なくとも一つの通常のサブフレームとを備え、
スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されるかどうかを決定するよう構成される第1の決定機と、
スペシャルサブフレームが伝送時間間隔(TTI)バンドリングに適用されるという決定に応じて、ユーザ機器(UE)がTTIバンドリングパケットを少なくとも一つのスペシャルサブフレームで伝送するように、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されることを指し示す指示を有するメッセージを前記UEに送信するよう構成される送信機と、
を備える装置。
【0099】
(付記18)
前記送信機が、スペシャルサブフレームがTTIバンドリングに適用されないという決定に応じて、前記UEがTTIバンドリングパケットを通常のサブフレームのみで伝送するように、前記指示を含まない前記メッセージを前記UEに送信するようさらに構成される、付記17に記載の装置。
【0100】
(付記19)
前記送信機が、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを前記指示を含むように構成するよう構成される構成部と、
前記RRCシグナリングを前記UEに送信するよう構成される送信部と、
を備える、付記17に記載の装置。
【0101】
(付記20)
前記TTIバンドリングに用いられる重複バージョンのシーケンスがサブフレームの配列に従って設定される、付記17に記載の装置。
【0102】
(付記21)
前記スペシャルサブフレームが、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、前記ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、前記アップリンク伝送に関連する第3の部分と、を備え、前記第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に対する影響が最小になる前記UEの前記アップリンク伝送を確かにするために十分な長さに設定される、付記17に記載の装置。
【0103】
(付記22)
前記第3の部分の長さが前記スペシャルサブフレームの長さの半分である、付記21に記載の装置。
【0104】
(付記23)
前記スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数が、通常のサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数の倍である、付記17に記載の装置。
【0105】
(付記24)
前記少なくとも一つのUL/DL構成は、3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備え、任意のUL/DL構成2,3及び4に関する前記TTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は2以下である、付記17に記載の装置。
【0106】
(付記25)
時分割複信(TDD)システムにおいてカバレッジを増大させるための装置であって、
前記TDDシステムにおけるサブフレームのための少なくとも一つのTDDアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)構成が存在し、少なくとも一つのUL/DL構成は、少なくとも一つのスペシャルサブフレームと少なくとも一つの通常のサブフレームとを備え、
スペシャルサブフレームが伝送時間間隔(TTI)バンドリングに適用されることを指し示す指示を、基地局(BS)から受信されたメッセージが含むかどうかを決定するよう構成される第2の決定機と、
前記受信されたメッセージが前記指示を含むという決定に応じて、TTIバンドリングパケットを前記BSに少なくとも一つのスペシャルサブフレームで伝送するよう構成される伝送機と、
を備える装置。
【0107】
(付記26)
前記伝送機が、前記受信されたメッセージが前記指示を含まないという決定に応じて、TTIバンドリングパケットを通常のサブフレームのみで伝送するようさらに構成される、付記25に記載の装置。
【0108】
(付記27)
前記第2の決定機が、
前記BSからの無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信するよう構成される受信部と、
前記RRCシグナリングが前記指示を含むかどうかを決定するよう構成される決定部と、
を備える、付記25に記載の装置。
【0109】
(付記28)
前記伝送機が、
前記TTIバンドリングのためのサブフレームの配列を決定するよう構成される決定部と、
前記TTIバンドリングに用いられる重複バージョンのシーケンスを前記サブフレームの配列に従って設定するよう構成される設定部と、
を備える、付記25に記載の装置。
【0110】
(付記29)
前記スペシャルサブフレームが、ダウンリンク伝送に関連する第1の部分と、前記ダウンリンク伝送とアップリンク伝送との遷移のための分離に関連する第2の部分と、前記アップリンク伝送に関連する第3の部分と、を備え、前記第3の部分の長さは、隣り合ったシステムにおけるダウンリンク伝送に対する影響が最小になる前記UEの前記アップリンク伝送を確かにするために十分な長さに設定される、付記25に記載の装置。
【0111】
(付記30)
前記第3の部分の長さが前記スペシャルサブフレームの長さの半分である、付記29に記載の装置。
【0112】
(付記31)
前記スペシャルサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数が、通常のサブフレームに割り当てられるリソースブロックの数の倍である、付記25に記載の装置。
【0113】
(付記32)
前記少なくとも一つのUL/DL構成は、3GPP仕様書に記述されるUL/DL構成0から6を備え、任意のUL/DL構成2,3及び4に関する前記TTIバンドリングのためのHARQプロセスの数は2以下である、付記25に記載の装置。