(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択経路はa)強調表示、b)着色、c)陰影付け、d)3次元陰影付け、e)ハッチング、f)破線、およびg)破線形状のうちの少なくとも1つによって識別される、請求項1に記載の処理装置。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本発明による、ユーザインタフェース画面表示を1組のユーザ対話式階層型制御および情報表示として提供するディジタルビデオディスク(DVD)システムを示す図である。
【
図2】
図2は、本発明による、3つの階層型DVD操作メニューを辿る操作経路を強調表示して示すユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明による、階層型メニュー構造内でユーザによる操作パラメータ(パスワード)の入力を可能とするユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明による、階層型メニュー構造内で操作パラメータ(サブタイトル起動状態)を表示するユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明による、階層型メニュー構造内で現在選択可能なメニュー項目をユーザに見えるように保持するための自動スクロール動作を図示したユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明による、ユーザ操作マニュアルに通常記載される種類の操作手順または手引きをユーザに提供するための階層型メニュー構造の使い方を図示したユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明による、階層型メニュー構造内で操作パラメータを入力することによりユーザがテレビの動作を制御できるユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明による、階層型メニュー構造内で操作パラメータを入力することによりユーザがプログラム再生を順序付けることができるユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明による、階層型メニュー構造内で操作パラメータを入力することによりテレビの画像特性の調整をユーザが順序付けるためのユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明による、階層型メニュー構造内で操作パラメータを入力することによりユーザが音声特性を調整できるユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明による、階層型メニュー構造内で操作パラメータを入力することによりユーザが成人向けコンテンツ評価の限度を調整できるユーザインタフェース画面表示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明者等は、階層的に順序付けられたメニュー構造が、たとえばDVDプレーヤなどの家電分野の装置を含む機器をユーザが対話的に操作するための簡単なグラフィカルユーザインタフェースを提供することができると認識している。階層的に順序付けられたメニュー構造はまた、パーソナルコンピュータ(PC)やその他の装置上で実行されるアプリケーションプログラムをユーザが操作するための簡単なインタフェースを提供する。
【0008】
本発明者等はさらに、装置またはアプリケーションプログラムをユーザが操作している間、階層型メニュー構造を連続的に表示することによって非常に大きな利点が得られることも認識している。装置またはプログラムの動作期間中、メニュー構造を表示して見えるようにしておくことにより、ユーザは複数のメニューと操作タスクをいっそう辿りやすくなる。前記メニューシステムを利用すると、ユーザは複雑な多重レベルメニュー構造内のどこにいるかを知り、メニュー構造内を容易に進んだり戻ったりできる。階層型メニュー構造は、現在アクティブになっているメニューを画面に表示し続けるため自動的にスクロールされる。さらに、メニュー入口点と出口点および以前に選択されたメニュー項目が(たとえば、強調表示によって)識別され、ユーザは自分が辿った操作のナビゲーション経路と操作の順序を容易に知ることができる。1つ以上の介在メニュー項目で分離されたメニューの入口点と出口点も識別される。
【0009】
階層内の個々のメニューは、装置制御パラメータを表示し、あるいはユーザが装置制御パラメータを入力するための1つ以上の選択可能な項目を含んでいる。
【0010】
したがって、ユーザインタフェースは、たとえば、装置セットアップ、装置操作および調整、ユーザの好みの選択、条件付きアクセスおよびユーザ権限の管理、音響/映像特性の選択、通信機能の起動、およびユーザヘルプまたは使用説明などの機能をサポートする制御パラメータの表示および入力に対処できる。また、このインタフェースを使用すると、ディスプレイの輝度、コントラストなどの調整といった、所定の一連の機能の手引きをユーザに示すこともできる。また、たとえば、このインタフェースをプログラムガイドアプリケーション(program guide application)で使用すれば、ユーザはプログラム選択を辿ることができる。さらに、ユーザは最初のメニューでプログラムテーマ(program theme)(たとえば、ニュース、ドキュメンタリ、スポーツなどのオプションから映画(movie))を選択し、後続のメニューを辿ってトピック(たとえば、スリラー、SF、ロマンスなどのオプションからコメディ)を選択することができる。
【0011】
図1は、本発明による、1組のユーザ対話式階層型制御および情報表示という形でユーザインタフェース画面表示を提供するディジタルビデオディスク(DVD)システムを示す図である。このDVDシステムは、DVDディスクとオーディオCDディスクの両方を再生することができる。ユーザがコマンドを入力するとその応答として、デコーダ100はインタフェース15を介してディスク記憶媒体10との間でデータの読み書きを行う。ユーザがリモートインタフェース(remote interface)65を介しリモートコントロールユニット(remote control unit)70を使ってコマンドを入力すると、コントローラ60がそのコマンドを処理する。さらに、デコーダ100はMPEG互換オーディオおよびビデオデータを復号化し、オーディオユニット(audio unit)55およびビデオディスプレイ(video display)50上に再生する。MPEG(Moving Pictures Expert Group)互換データは、これ以降「MPEG規格」と呼ばれる画像符号化規格に従って符号化される。MPEG規格は、システム符号化セクション(ISO/IEC13818−1、199
4年6月10日)とビデオ符号化セクション(ISO/IEC13818−2、1995年1月20日)に分かれており、これ以降、それぞれ「MPEGシステム規格」および「MPEGビデオ規格」と呼ぶ。
【0012】
ユニット50に表示される対話式階層型制御および情報画面表示では、機能の選択と装置制御パラメータ(動作パラメータを含む)の入力により、ユーザはDVDデコーダ100を操作することができる。階層内の個々のメニューでは、たとえば、装置の設定、装置の操作および調整、ユーザの好みの選択、条件付きアクセスおよびユーザ権限管理、音響/映像特性の選択、通信機能の起動、およびユーザヘルプと使用説明などのデコーダ100の機能をサポートする制御パラメータを入力し、表示することができる。その他のメニューは、ユーザが所定の一連の機能、たとえばディスプレイの輝度やコントラストなどの調整を順に行って行くためのものである。
【0013】
開示されているユーザインタフェースシステム(User interface sysem)は、家電製品分野の装置を操作するシステムに関して説明されているが、これは例示に過ぎない。本発明の原理は、たとえば、他の非家電製品機器の操作およびパーソナルコンピュータ(PC)または他の装置のアプリケーションプログラムの操作に使用されるユーザインタフェースシステムにも応用できる。さらに、本発明の原理は、たとえば、電話のメッセージ、コンピュータプログラム、インターネットデータ、またはその他の通信などのデータを処理するMPEG非互換のシステム用のユーザインタフェースでも使用できる。
【0014】
図1の(DVD)システムの読み取りモード動作を考慮すると、インタフェースユニット15によって、記憶媒体10からのプログラム表現データが復調され、デインタリーブされた、Reed−Solomon誤り訂正が行われ、デスクランブルされる。その結果得られた復号データストリームはデマルチプレクサ(demultiplexer)20に送られる。ユーザは、ユニット50に表示される階層型メニュー群に示されているオプションを選択することにより、DVDデコーダ100を操作する。オプションを選択するには、リモートインタフェース65を介してリモート制御ユニット70によりコマンドを入力する。このようにして、ユーザは表示するプログラムを選択し、DVDシステムの設定、操作、および調整に関係する機能を起動する。入力したコマンドは、双方向データおよび制御信号バスCを使用してデコーダ100の要素の動作を制御するコントローラ60によって処理される。コントローラ60は、制御バスCを使用し、デコーダ100内の個々の要素内の制御レジスタ値を設定することにより、それらの要素の機能を制御する。
【0015】
インタフェース15から出力されるパケット化された復号データストリームには、たとえば選択された映画などを表すビデオおよびオーディオデータが含まれ、さらに、サブピクチャデータも含まれる。サブピクチャデータは、記憶媒体10から引き出されたもので、たとえば表示コマンド、サブタイトル機能、内容表示メニュー、説明文、選択可能メニューオプション、またはその他の項目などの記憶媒体に格納されているプログラムと関連付けられている画像要素(ピクチャエレメント)を含む。インタフェース15から送られた復号データストリーム内のビデオ、オーディオ、およびサブピクチャデータを含むパケットは、デマルチプレクサ20により、それぞれのパケットヘッダ(packet header)に含まれるパケット識別子(Packet Identifier)(PID)で識別される。
【0016】
デマルチプレクサ20は、インタフェース15からのデータストリーム内の受信したパケットのPIDとコントローラ60によってユニット20内の制御レジスタにプリロードされているPID値とを照合する。デマルチプレクサ20は、ビデオ、オーディオ、およびサブピクチャのパケットをそれぞれ、MPEGビデオデコーダ25、オーディオプロセッサ35、およびサブピクチャプロセッサ30に送る。デコーダ25は、ユニット20からのMPEG互換のパケット化されたビデオデータを復号化して、伸張し、マルチプレクサ40を介して、伸張されたプログラム表現ピクセルデータをNTSCエンコーダ45に送る。同様に、オーディオプロセッサ35は、ユニット20からのパケット化されたオーディオデータを復号化し、関連する伸張ビデオデータと同期する復号化され、増幅されたオーディオデータをオーディオ再生用の装置55に送る。
【0017】
プロセッサ30は、ユニット20から受け取ったサブピクチャデータを復号化して、伸張し、伸張されたピクセルマッピングデータをオンスクリーンディスプレイ(On−Screen Display)(OSD)とグラフィックスジェネレータ(graphics generator)
とのユニット37に送る。ユニット37は、ユニット50に表示するための1組の対話式階層型制御および情報メニュー表示を作成する。こうしたメニュー表示としては、DVDデコーダ100をユーザ側で操作するための装置動作パラメータを選択したり入力したりできる、たとえば、
図2〜
図11に示されているような表示がある。階層型メニュー表示は、コントローラ60からの指示に従ってOSDジェネレータ37によりオーバレイピクセルマップデータという形式で生成される。コントローラ60は、ユニット50のメニュー表示を更新するためにデータベースを採用している。このデータベースは、階層構造内の特定のメニューをユニット50に現在表示されているメニュー内の選択可能なメニューオプションアイコンに関連付けている。したがって、現メニューオプションアイコンをユーザが選択すると、コントローラ60はそれに応答して、ユニット50に表示する次の階層メニューを決定して、生成することができる。
【0018】
コントローラ60は、DVDデコーダ100の動作に合わせてカスタマイズされているオペレーティングシステムを構成する予めプログラムされた命令を実行する。これらの命令を実行すると、コントローラ60はユニット37とともに、ユーザがDVD装置100を対話的に操作しているときにユニット50に連続的に表示できる、階層をなし自動的にスクロールする一連のメニューを生成する。
【0019】
コントローラ60はユニット37とともに、連続する階層型メニュー構造の表示されている部分を垂直方向と水平方向の両方に自動的にスクロールし、ユニット50の画面に現れているメニュー構造の現在アクティブになっている部分の表示を保持する。ユーザがメニューを辿ると、現在アクティブになっているメニューと最近選択されたメニューがユニット50の表示ウィンドウの左に向かって水平にスクロールされ、前のメニューは現メニューの右に表示される。
【0020】
コントローラ60は、ある種の機能をアクティブにしたとき、たとえばユーザが映画の再生を開始したときなどに、ユニット50に表示されているメニュー構造を取り除く。しかし、選択された機能が完了すると、たとえば映画が終了したときに、コントローラ60はユニット37とともに、再び、ユニット50に表示するメニューを生成し、表示されたユーザインタフェースを包含する階層型メニュー構造に戻す。さらに、コントローラ60のオペレーティングシステムは、メニュー構造が表示されていなくても、たとえば映画の再生中に、階層型メニュー構造の状況において連続的に機能し、最後に選択されたメニューオプションの記録を保持する。それにより、コントローラ60は、最後に選択されたメニューを再度確立し、メニュー構造の外部にある機能を完了した後の、たとえば映画再生の終了時などのメニュー構造内の位置を保持する。それとは別に、別の実施形態のコントローラ60では、作業完了後、デコーダ100の操作を構造内別のメニューに戻すことができる。
【0021】
ユーザがDVDシステムを対話的に操作しているときに、DVDデコーダ100側でメニュー構造を画面に表示したままにすることで、ユーザは複数のメニューおよび操作手順を辿りやすくなる。メニュー構造は、たとえば、映画再生中など全画面表示を使用する必要がある期間を除き、常時表示される。同様に、アプリケーションプログラム(たとえば、ワードプロセッサプログラム)でも、たとえば、アプリケーションプログラムを操作しているときなど全画面表示を必要とする期間を除き、前記メニュー構造を常時表示することで、同様の利点を享受できる。ユーザはこの機能を利用することで、自分が複雑な複数のレベルからなるメニュー構造内のどこにいるかを知り、構造内を簡単に進んだり、戻ったりできる。デコーダ100は、階層型メニュー構造を自動的にスクロールし、現在アクティブになっているメニューの画面表示を保持する。
【0022】
さらに、メニューの入口点と出口点およびすでに選択されているメニュー項目が識別され(たとえば、破線または断続する形、または3次元の陰影、ハッチングなどの強調表示、着色、陰影付けにより)、ユーザは自分の辿ったメニューの道筋と操作順序を簡単に知ることができる。
図2〜
図11に関連して後で説明するように、ユーザはメニュー構造内で一方のメニューから隣接するメニュー、つまり前のメニューや次のメニューに順番に移動することができる。現メニューから別の隣接しないメニューへランダムにジャンプすることも、たとえば、停電やエラー状態になったとき、または素早いオリエンテーションや復旧のためといった、ある種の条件のもとで可能である。このような状態のときに、ユーザは、リモートユニット70を介し、特定のコマンドをアクティブにした後、主メニューまたは基本メニューに戻ることができる。
【0023】
コントローラ60は、メニュー項目の選択とメニュー内移動コマンド、たとえば、メニュー構造内を進んだり戻ったりするための方向矢印やカーソルコマンドに応答して表示されるメニュー構造の部分を確定することでメニュー構造をスクロールする。コントローラ60は、予め設定され予め記憶されている1組の階層型(ツリー構造)表示メニューから表示するメニュー構造の部分を選択する。たとえば、リモートユニット70やキーボードなど(図示されていない)のデータ入力装置を使用し、カスタマイズ機能を利用して、ユーザ側で新しいメニューおよびメニュー項目を構造に追加することもできる。コントローラ60の指令に基づき、OSDジェネレータ37は、選択されたメニュー構造を表す対応するOSDピクセルマップオーバレイデータを更新する。
【0024】
ユニット37は、プロセッサ30からのサブピクチャのピクセルマップデータを、表示のため選択されたメニュー構造を表すOSDユニット37オーバレイピクセルマップデータと直線的に組み合わせる。組み合わされたピクセルマップデータは、マルチプレクサ40に送られる。コントローラ60は、ユニット37から受け取った組み合わされたピクセルマップメニューデータまたはデコーダ25から受け取った伸張されたプログラム表現ピクセルデータをNTSCエンコーダ45内のピクセルマップメモリバッファに送る。別のモードでは、ユニット37から受け取った組み合わされたピクセルマップデータと伸張されたプログラムデータの両方が、マルチプレクサ40を介して、エンコーダ45に送られる。このモードでは、データはコントローラ60の複合表示を形成する指令に従ってユニット45のピクセルマップメモリバッファ内で組み合わされる。複合表示には、ビデオ、たとえば映画、および組み合わされたピクセルマップデータのオーバレイの両方が含まれ、たとえば映画の再生中に表示パラメータを調整することができる。
【0025】
DVDシステムの通常の操作では、ユニット37から受け取った組み合わされたピクセルマップメニューデータは、ユニット25からのビデオデータ(たとえば映画データ)がなくても、ユニット50に表示される。この目的のために、マルチプレクサ40が、ユニット60の制御のもとで、ユニット37からのピクセルマップメニューデータをNTSCエンコーダ45内のピクセルマップメモリバッファに送り、格納する。
【0026】
エンコーダ45はメモリバッファ内に格納されている組み合わされたピクセルマップメニューデータを従来のルミナンス成分およびクロミナンス成分に変換する。ルミナンス成分とクロミナンス成分は、コントローラ60から送られてくるタイミングデータとともに、従来どおり、エンコーダ45によって処理され、テレビやビデオモニタなどのNTSC互換画像再生装置50に表示するNTSC信号となる。エンコーダ45は、他の実施形態では、RGB互換再生装置または高精細度テレビで表示されるRGB出力データを供給することができる。エンコーダ45は、信号変換およびNTSC信号発生用の従来の市販集積回路でよい。
【0027】
図2〜
図11は、コントローラ60とともにユニット37によって生成され、表示ユニット50(
図1)に表示される、本発明によるユーザインタフェースメニューの例である。表示メニューは、このインタフェースに備わっている使いやすい、簡素である、操作しやすいという利点を示している。
【0028】
図2は、基本メニューおよび、3つの階層型DVD操作メニューを辿る操作経路を示すユーザインタフェース画面表示である。特に、
図2は、ユーザが基本メニュー項目205から第2のメニューの入力項目215と項目210を通り、メニュー項目220〜235を通って、第3の、現在アクティブになっているメニューの項目240までユーザが辿った操作経路を示している。この例の基本メニューには、オプション項目として、200、205、245、250、255、260、および265がある。項目200〜240を通る操作経路は、太字の強調表示によってユーザにわかるようになっており、リモートユニット70(
図1)でユーザが方向またはカーソルコマンドを入力した後、この道筋を横方向に進む。メニュー入口点は、項目215と項目220で示される(
図2)。メニュー出口点は前のメニュー(たとえば項目210)から次のメニュー(たとえば、項目220)の入口点までの操作経路が強調表示されることで識別される。入口点と出口点および個々のメニューの間にある項目は、太字の強調表示で識別される。
【0029】
このため、ユーザは自分の辿ったメニュー操作経路と操作順序を容易に確かめられる。他の実施形態では、特定のメニューの入口点と出口点を識別(たとえば、強調表示によって)することができ、間の項目は識別のため強調表示されないようにできる。
【0030】
図3は、ユーザがメニュー構造内で動作パラメータ(パスワード)を入力できる階層型メニュー表示の図である。この例では、ユーザはメニュー項目300〜330を介して、メニュー項目335へ進んだ。メニュー項目335はダイアログボックスであり、ユーザはこれを使用して、デコーダ100の動作パラメータ、この場合は複数のユーザのうちの一人に対するパスワードの形での条件付きアクセスデータ、を更新できる。
【0031】
図4は、階層型メニュー構造内で動作パラメータ(サブタイトルアクティブ化状態)を表示する、本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、強調表示されたメニュー項目と操作経路は、ユーザが400〜410を介して、メニュー項目415へ進んだことを示している。メニュー項目415では、ユーザに対しサブタイトルアクティブ化状態を示すが、この例のメニューでは、選択された映画のサブタイトルがユニット50に表示されることになる。
【0032】
図5は、階層型メニュー構造内の現在選択可能なメニュー項目をユーザに見えるようにしておく自動スクロール動作を示す本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、ユーザはメニュー構造内をメニューレベル1から現在アクティブなメニューレベル4まで進み、その途中、強調表示されている項目530、510、505、540、545、および555を通った。ユニット37(
図1)とともに動作するコントローラ60は、メニュー構造の表示されている部分を水平方向に自動的にスクロールし、ダイアログボックス555(メニューレベル4)を表示されている画面の右に、前のメニュー(メニューレベル3)を画面領域500の内側に配置する。そのため、すでに選択されているメニュー(レベル1とレベル2)は右から左へスクロールされて、画面を外れ、表示されている画面イメージ500が残る。表示されているメニュー構造部分には、ユーザが好きなサブタイトル言語を選択できるダイアログボックス555(メニューレベル4)が含まれる。ユーザは、強調表示されている操作経路を容易に識別して、遡ることができ、またメニューが自動的にスクロールし、使用している間次のメニュー選択が画面に表示されたままになるのがわかっているので、メニュー構造内を先へ進むことができる。
【0033】
図6は、多くの場合ユーザ操作マニュアルに記載されている種類の操作手順や手引きをユーザに提示する階層型メニュー構造の使い方を示す、本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、ユーザは項目600〜605を通って、メニュー項目610へ進んだ。メニュー項目610では、メニュー選択項目605(PlayList)の使用手順がユーザに説明される。
【0034】
図7は、ユーザが階層型メニュー構造内で動作パラメータを入力することによりテレビの動作を制御することができる、本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、ユーザはメニュー項目700〜725を通ってメニューダイアログボックス730へ進んでいる。ダイアログボックス730では、ユーザはリモートユニット70(
図1)で好きな動作日時を入力することによりDVDシステムを作動させる日時を設定することができる。
【0035】
図8は、階層型メニュー構造内で動作パラメータを入力することによりプログラム再生の順序を決定できる、本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、DVDデコーダ100はCDオーディオディスク再生モードで動作する。
図8のメニュー構造では、ユーザはメニュー項目800と805からダイアログボックス810に進み、オーディオトラックの再生順序を決定する、例の項目810では、ユーザはたとえば、CDオーディオトラック6、12、および8(それぞれ項目815、820、および825)の再生順序を決定する。
【0036】
図9は、階層型メニュー構造内で動作パラメータを入力することによりテレビジョン(TV)ピクチャ特性をユーザが調整する順序を決定する、本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、ユーザは項目900〜915の強調表示されたメニューの道筋を進む。構造内のメニュー項目の順序付けを利用して、ユーザが一連の所定の表示特性調整機能を順に辿れるように案内する。たとえば、コントラスト910、輝度915、濃淡925、鮮明さ930、およびオートカラー(autocolor)選択950の順序付けられた調整を、構造内を進む間に出会った順序で実行することをユーザに求めたり、要求したりすることができる。ユーザは、リモートユニット70(
図1)やキーパッドなどのカーソル操作入力装置を使用してアイコン選択またはアイコン移動により直接パラメータを調整する。たとえば、輝度を調整する場合には、項目915の輝度設定バーを移動する。
【0037】
図10は、階層型メニュー構造内で動作パラメータを入力することによりユーザ側で音響特性を調整することができる本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、ユーザは強調表示されたメニュー項目1000〜1030を通り、ダイアログボックス1035に至り、中心オーディオイコライザフィルタ特性を調整する。
【0038】
図11は、階層型メニュー構造内で動作パラメータを入力することによりユーザ側で成人向け内容格付け限度を調整することができる本発明によるユーザインタフェース画面表示である。この例では、ユーザはメニュー項目1100〜1145を通って、ダイアログボックス1150に至り、選択されたファミリ(家族)構成員(ここでは、Charles)の格付け限度を調整する。この格付け限度を調整するには、リモートユニット70(
図1)を使用して、ダイアログボックス1150でアイコン1155を移動する。
【0039】
本発明の原理は、他の家電製品以外の機器であっても、ユーザに対し情報を視覚的に表示する機能が組み込まれている限り、それらの機器を操作するためのユーザインタフェースシステムにおいても応用できる。このような機器としては、たとえば、ビデオ処理装置、コンピュータとその周辺装置、サーバ、通信機器、およびインターネットサーバと装置などがある。さらに、本発明の原理は、パーソナルコンピュータ(PC)やその他の装置で実行されているオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムで使用するユーザインタフェースにおいても応用できる。このようなアプリケーションプログラムとしては、たとえば、文書処理、データベース、およびファイル管理のプログラムがある。さらに、本発明の原理に基づき、ユーザインタフェースを生成する際にさまざまな方法および機器を使用することができる。ユーザインタフェースを生成する装置と方法は、ここで説明した機構に限定されるわけではない。