特許第5944991号(P5944991)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5944991
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】改良されたフードパッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/42 20060101AFI20160621BHJP
   B65D 30/10 20060101ALI20160621BHJP
   B65D 85/60 20060101ALI20160621BHJP
【FI】
   B65D75/42
   B65D30/10 L
   B65D30/10 M
   B65D30/10 Q
   B65D85/60
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-520734(P2014-520734)
(86)(22)【出願日】2012年7月20日
(65)【公表番号】特表2014-523379(P2014-523379A)
(43)【公表日】2014年9月11日
(86)【国際出願番号】GB2012051745
(87)【国際公開番号】WO2013011328
(87)【国際公開日】20130124
【審査請求日】2014年4月11日
(31)【優先権主張番号】1112444.3
(32)【優先日】2011年7月20日
(33)【優先権主張国】GB
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100122297
【弁理士】
【氏名又は名称】西下 正石
(72)【発明者】
【氏名】サイモン・ブリス
(72)【発明者】
【氏名】ドミニク・コート
(72)【発明者】
【氏名】ヘイリー・ディクソン
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−298394(JP,A)
【文献】 米国特許第02649199(US,A)
【文献】 実公昭50−036040(JP,Y1)
【文献】 登録実用新案第3090676(JP,U)
【文献】 特開平11−321813(JP,A)
【文献】 特開2000−053159(JP,A)
【文献】 特開平11−001220(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 75/42
B65D 30/10
B65D 85/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の隣接したフードパック部を有するフードパッケージであって、
各フードパック部は、最も外側のフードパック部を除いて、それぞれの分離領域で、両側面を、隣接したフードパック部に連結され、
前記フードパッケージの最外端で前記最も外側のフードパック部は、前記それぞれの分離領域で、前記最も外側のフードパック部を残りのフードパック部から分離することにより、前記フードパッケージから取り除くことが可能であり、
各フードパック部はタブ又はつかみ部を含み、
前記残りのフードパック部の前記タブ又はつかみ部が、前記分離領域で前記取り除かれる隣接したフードパック部に連結されていることにより、前記残りのフードパック部の前記タブ又はつかみ部は、前記最も外側のフードパック部が前記分離領域で取り除かれたときに初めてつかむのに利用可能になり、
各フードパック部の前記タブ又はつかみ部は前記それぞれのフードパック部の開口と連携して、前記タブ又はつかみ部は前記フードパック部を開封するのに使用可能であ
前記分離領域は弱化帯であり、
前記分離領域で分離されるときに、各フードパック部の前記両側面のうちの一方がオーバーハングを形成し、前記両側面のうちの他方がアンダーハングを形成するように配置され、
前記フードパック部の両側面の前記オーバーハング又は前記アンダーハングは、前記フードパッケージから取り除かれるときに、前記フードパック部の前記タブ又はつかみ部を提供する、
フードパッケージ。
【請求項2】
前記分離領域が、各フードパック部が、隣接したフードパック部から分離後閉じたままになるように配置される、請求項1に記載のフードパッケージ。
【請求項3】
前記分離領域が、前記隣接したフードパック部のうちの1つが分離中に自動で開封されるように配置される、請求項1に記載のフードパッケージ。
【請求項4】
前記フードパッケージは、第1のシート部と第2の対向するシート部とにより形成され、
隣接したフードパック部の各組は、前記第1及び第2のシート部間に伸び且つ前記分離領域の両側面である1組の間隔の空いたリブにより分離される、
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のフードパッケージ。
【請求項5】
弱化領域が、前記フードパック部への開口をリブのうちの一つを使用して形成するために提供される、請求項に記載のフードパッケージ。
【請求項6】
前記フードパック部の形状及び外形は実質的に同一である、請求項1から請求項のいずれか1つに記載のフードパッケージ。
【請求項7】
前記フードパック部は直線状の細長い一片の形状として配置される、請求項1から請求項のいずれか1つに記載のフードパッケージ。
【請求項8】
前記フードパッケージは少なくとも1つの屈曲を含む、請求項1から請求項のいずれか1つに記載のフードパッケージ。
【請求項9】
前記フードパッケージは筒状として配置される、請求項又は請求項に記載のフードパッケージ。
【請求項10】
前記フードパッケージは少なくとも2つの屈曲を含み、前記フードパック部は折りたたみ式の形状として配置される、請求項1から請求項のいずれか1つに記載のフードパッケージ。
【請求項11】
2以上の隣接したフードパック部を有するフードパッケージであって、
最も外側のフードパック部を除いて、各隣接したフードパック部は、それぞれの分離領域で、両側面を、隣接したフードパック部に連結され、
フードパック部は、前記分離領域で分離することにより、前記隣接したフードパック部から分離可能であり、
前記フードパッケージは、第1のシート部と第2の対向するシート部とにより形成され、
隣接したフードパック部の各組は前記第1及び第2のシート部及び前記分離領域の両側の間に伸びる1組の間隔の空いたリブにより分離され、
前記分離領域は弱化帯であり、
前記分離領域で分離されるときに、各フードパック部の前記両側面のうちの一方がオーバーハングを形成し、前記両側面のうちの他方がアンダーハングを形成するように配置され、
前記フードパック部の両側面の前記オーバーハング又は前記アンダーハングは、前記フードパッケージから取り除かれるときに、前記フードパック部の前記タブ又はつかみ部を提供し、
各フードパック部の前記タブ又はつかみ部は前記それぞれのフードパック部の開口と連携して、前記タブ又はつかみ部は前記フードパック部を開封するのに使用可能である、
フードパッケージ。
【請求項12】
弱化領域が、前記フードパック部への開口をリブを使用して形成するために提供される、請求項11に記載のフードパッケージ。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1つに記載のフードパッケージを販売する又は使用する方法であって、
前記方法は、隣接したフードパック部を対応する隣接したフードパック部から分離することにより、メインのフードパッケージをサブのフードパッケージに分離することを含み、
前記サブのフードパッケージは、ユーザが決定した要求に基づいた所定数のフードパック部を含む、方法。
【請求項14】
請求項1から請求項12のいずれか1つに記載のフードパッケージの使用方法であって、
前記フードパッケージは少なくとも2つのフードパック部を含み、
前記方法は、
フードパック部を対応する隣接したフードパック部から分離するステップと、
前記フードパック部を開封して、その中に含まれる食品を取り出せるようにするステップと、を含む方法。
【請求項15】
記フードパック部を開封するステップは、前記オーバーハング又は前記アンダーハングをかむことにより、前記フードパック部に開口を形成することを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は菓子などのためのフードパッケージに関し、特にガムパッケージ(しかし、これに限定されない)に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類のガムパッケージが知られている。ガムパッケージの目的は、特に、食べられるまで衛生的な状況でガムを新鮮な状態に保つためのガムの包装紙を提供し、且つ、ブランド設定の機会を提供することである。多くのガムペレット(gum pellets)又はガム平板(gum slabs)を一つのパッケージに包むことが知られている。例えば、多くの積み重ねられたガムペレットを折り畳まれたシート内に包むことが知られている。また、個々に包まれたガムの平板を積み重ね、別の外鞘により一つにまとめることが知られている。しかし、積み重ねられたガムペレットの包装紙を開けるとき、すぐに食べられない積み重ねられたガムペレットがむき出しになり、新鮮さ/衛生状態がゆるみ、さらにそのガムペレットがこぼれる場合がある。また、個々に包まれたガムの平板が外鞘から取り外されるときに、外鞘が残りのガムの平板をまとめて保持できずに、それらが分離する場合がある。一部のガムが取り外された後、残りのガムを適当な位置に保持するために又は汚れるのを防ぐためにパッケージが押しつぶされることが多い。しかし、これは見た目が良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
公知のガムパッケージは、比較的柔軟性がない。すなわち、どれくらいの量のガムを欲している又は要求しようとしているかに関係なく、ユーザはパッケージに入っている量のガムを購入し又は持ち運ばなければならない。又は、使用済みのパッケージを持ち運ぶとき、その量が使用済みのパックに入ったままである。それ故、ガムパッケージは必要な量よりも大きいことが多い。また、固定の大きさで販売されるため、ユーザは、その時に所持している金銭に基づいた量を購入することができない。
【0004】
本発明の目的は、上述した点の少なくとも1つ又は他の不利な点を克服しようとすることである。さらに、あるユーザが必要とする量を購入する又は持ち運ぶために柔軟に使用可能なパッケージを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は添付の特許請求の範囲に記載の装置及び方法を提供する。本発明の他の特徴は従属請求項及び以下に記載の説明から明らかになる。
【0006】
1つの観点によれば、2以上のフードパック部を備えるフードパッケージが提供される。特に適切な実施形態は、菓子パック部を有する菓子パッケージを備える。しかし、特定の使用に起因して、例示的な実施形態は、ガムパック部を有するガムパッケージに関して記載される。それ故、例示的な実施形態がガムパッケージに関してここに記載されているけれども、当然のことながら、同一のパッケージが菓子又は他の適切な食品(飲料を含む)製品を包装するのに使用されても良い。
【0007】
例示的な実施形態において、各ガムパック部は投与単位のガム(a dosage of gum)を包含し、一つのガムペレット又は一つのガムスティック(gum stick)などであっても良いし、複数であっても良い。しかし、例示のフード又は菓子のパッケージにおいて、各パック部は投与単位の食品又は菓子を包含しても良い。各ガムパック部は、少なくとも1つの隣接したガムパック部に連結される。分離領域(弱化領域(weakened area)など)がそれぞれの隣接したガムパック部を分離する。それ故、隣接したガムパック部は弱化領域に沿ってガムパッケージで切り離すことにより分離可能である。それ故、ガムパッケージのサイズは個々の要求に合わせることができ、ガムパッケージのサイズは、ガムが食べられる度に、小さくできる。
【0008】
例示的な実施形態において、各ガムパック部はガムを入れるためのポケットなどを含む。好ましくは、ポケットは実質的に閉じているか又は密封されている。各ポケットはシール(seal)又は継ぎ目(join)により弱化領域から分離可能である。このように、ガムパック部を弱化領域で分離することにより、隣接したガムパック部のどちらか一方を開封させることのないようにする。これに代えて、弱化領域の一部又は全部がガムパック部を通って形成されても良い。ここで、好ましくは、弱化領域又はその一部は、後に消費される方向の最も外側の隣接したガムパック部を通って形成される。それ故、ガムパック部を分離することにより、分離されたガムパック部の1つが開封される、又は部分的に開封される。好ましくは、ガムパッケージから取り外されたガムパック部が開封されるか又は部分的に開封される。
【0009】
ある特定の例示的な実施形態において、各ガムパック部はプルタブ又はつかみ部を含む。ここで、プルタブ又はつかみ部は、それぞれのガムパック部がガムパッケージの端にあるときに利用できるように配置される。例えば、ある特定の例示的な実施形態において、ガムパック部のプルタブは当該ガムパック部と隣接したガムパック部との間に配置される。これに代えて、他の特定の例示的な実施形態において、あるガムパック部のつかみ部は弱化領域で隣接したパック部に結合される。それ故、そのつかみ部はガムパッケージが弱化領域に沿って切り離されたときに利用可能になる。好ましくは、つかみ部はガムパッケージから分離されるときに、各ガムパック部のアンダーハング/オーバーハング(an under/over hang)を形成しても良い。好ましくは、プルタブ又はつかみ部は、ガムパック部が容易に開封されるのを可能にする。
【0010】
他の特定の例示的な実施形態において、ガムパッケージは対向する上面部及び底面部により形成され、それらの間にガムをいれるための閉じたスペースを形成する。対向する面は、折り目などで分離される又は連結される第1及び第2のシート部であっても良い。ガムパッケージは、分離領域で閉じたポケットを形成する、間隔の空いたリブにより、ガムパック部に分割されても良い。上面と底面を直接結合するためにガムパッケージを薄くするのではなくて、リブを使用することにより、2以上のガムパック部に及ぶ広告のための広い領域を確保することができる。
【0011】
他の特定の例示的な実施形態において、分離領域は対向する上面部及び底面部の周囲に伸びる弱化帯(weakened band)を備える。ここで、ある実施形態によれば、ガムパック部は線に沿って一方の面で分離するように配置される。その線は対向する面の線と平行ではない。それ故、分離されたガムパック部の一面にオーバーハング(overhang)が形成され、他方の面にアンダーハング(underhang)が形成される。アンダーハング/オーバーハングにより、ガムを直接持つ必要がなくなり、ユーザの口の中にガムパック部を容易に入れることが可能になる。アンダーハング/オーバーハングが、ガムパック部を分離している間、ユーザがつかむための便利な引っ張る取っ手を提供する。上記例示的なガムパック部を開封する方法は、アンダーハング/オーバーハングを下向きにかみ、ガムパック部内に開口を生成することを含む。さらなる観点によれば、上記及び例示的な実施形態に関連してここに記載されるように、オーバーハング/アンダーハングを有するガムパック部が提供されることが理解される。
【0012】
代替の例示的な実施形態において、第1及び第2のシート部を重ね合わせ、少なくとも1つの細長い継ぎ目をシールなどで第1及び第2のシート間に直接形成することにより、ガムパッケージはガムパック部に分割される。ここで、ガムパッケージは細長いパッケージを形成しても良く、ガムパック部は細長い一片(strip)の形状として配置されても良い。対向する上面及び底面の一方又は両方が実質的に平らであっても良く、又は対向する上面及び底面の一方又は両方が成形されても良い。細長い一片の形状で提供される場合、1以上の屈曲がガムパッケージに設けられても良い。それ故、2段式のガムパック部が供給されても良く、折りたたみ式が提供されても良い。また、屈曲がガムパッケージを筒状で供給するために配置されても良い。
【0013】
別の特定の例示的な実施形態において、ガムパッケージが形成されるときにガムパック部は一体的に形成されても良い。しかし、さらなる例示的な実施形態において、ガムパック部は個別に形成され、その後で連結される。接着剤を使用して各隣接したガムパック部を接着しても良い。さらに又はこれに代えて、各ガムパック部は外側の包装紙に接着接合されても良い。ここで、外側の包装紙は分離領域又は弱化領域を含み、各隣接したガムパック部はその領域で他のものから分離されても良い。
【0014】
さらなる観点によれば、互いに固定された少なくとも2つの隣接したガムパック部を備えるガムパッケージが提供される。各隣接したガムパック部は分離領域又は弱化領域に沿って分離可能であり、各ガムパック部はタブを含む。ここで、タブは容易につかむことができる。タブは、他のガムパック部からタブを引き離すことにより、隣接したガムパック部の分離が影響されるように、配置される。好ましくは、タブは分離領域でガムパック部に結合されても良い。さらに、一旦各ガムパック部が分離されると、タブはガムパック部の弱化領域に結合されて、タブを分離したい別の方向に引っ張ることにより、ガムパック部を開封できるようにしても良い。隣接したガムパック部を分離することにより、隣のガムパック部のタブが現れるように、タブがガムパック部間に配置されても良い。この観点によるガムパッケージとガムパック部は単独で使用されても良いし、先の観点と組み合わせて使用されても良い。
【0015】
さらなる観点によれば、接着性層を有するガムパッケージ又はガムパック部が提供される。これはガムパッケージ及びガムパック部を他の基板に取り付けることを可能にし、宣伝力を向上する新規の持ち運び方法を可能にする。このさらなる観点は任意の先の観点又はここに記載される実施形態と共に使用されても良い。しかし、平らな面を持つガムパッケージ又はガムパック部に特に適している。
【0016】
さらなる観点によれば、ガムパッケージの開封方法が提供される。その方法は、ガムパック部をガムパッケージから取り外すステップと、ガムパック部を開封してガムを取り出すステップとを含む。これらのステップは任意の順序で実行されても良い。
【0017】
さらなる観点によれば、ガムの販売方法が提供される。その方法は、サブのガムパッケージをメインのガムパッケージから取り外すことを含み、サブのガムパッケージはユーザにより規定された販売条件に従った多数のガムパック部を含む。
【0018】
さらなる観点によれば、ガムパッケージ又はガムパック部の持ち運び方法が提供される。ガムパッケージ又はガムパック部は接着性層を備える。その方法は、接着性層を使用して、ガムパッケージ又はガムパック部を基板に接着することと、その基板を持ち運ぶことによりガムパッケージ又はガムパック部を持ち運ぶことを含む。
【0019】
任意の上述の方法の観点は、上記又はここに記載する先の観点又は例示的な実施形態のガムパッケージ又はガムパック部を持ち運び、開封し、又は販売することを含んでも良い。
【0020】
本発明をより良く理解するために及び本発明の実施形態がどのようにして実施されるかを示すために、添付の線図が例として参照される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1の実施形態のガムパッケージの上面図
図2図1に示すガムパッケージからガムパック部を取り外す状態の上面図
図3図1のガムパッケージから取り外されたガムパック部の斜視図
図4】第2の実施形態のガムパッケージの斜視図
図5図4のガムパッケージから取り外されるガムパック部の平面図
図6図4のガムパッケージから取り外されたガムパック部が部分的に開封された状態の平面図
図7】第3の実施形態のガムパッケージの斜視図
図8図7のガムパッケージから取り外されるガムパック部の斜視図
図9】第4の実施形態のガムパッケージの斜視図
図10図9のガムパッケージから取り外されるガムパック部の斜視図
図11】第5の実施形態のガムパッケージの斜視図
図12】第6の実施形態のガムパッケージの斜視図
図13図12のガムパッケージから取り外されるガムパック部の斜視図
図14】第7の実施形態のガムパッケージの斜視図
図15図12のガムパッケージから取り外されるガムパック部
【発明を実施するための形態】
【0022】
例示的な実施形態によれば、複数のガム製品を保持するガムパッケージ100が提供される。有利に及び例示的な実施形態によれば、ガムパッケージ100のサイズを小さくするために、1以上のガムパック部200をガムパッケージ100から引き離すことができる。ここで、各ガムパック部200には、投与単位のガム(a dosage of gum)が含まれている。それ故、図2を参照すると、小売店は、購入のためにメインのガムパッケージ100’からサブのガムパッケージ100’’を引き離すことにより、ユーザが要求した数のガム投与量を含むガムパッケージ100を販売することができる。ここで、サブのガムパッケージ100’’は、購入者の望みに従った必要な数のガムパック部200を含む。さらに、ユーザは、メインのガムパッケージ100’を購入し、その日又はその活動に必要な投与量のサブのガムパッケージ100’’を取り外しても良い。サブのガムパッケージ100’’は、選択された投与量に従った必要な数のガムパック部200を含む。これは、ユーザは必要なガムを持ち歩くだけでいいため、有利である。さらに、ガムが食べられ、使用済みのガムパック部200が引き離され又はガムパッケージ100から分離されると、ガムパッケージはより小さくなり、持ち運ぶのがより簡単になる。
【0023】
それ故、ここで説明したガムパッケージがn個(nはガムパック部に適した任意の数であって1より大きい)のガムパック部を有することは理解される。図1図3に示す例では、nは7として示されている。よって、ガムパッケージはガムパック部200a〜200gを有する。ここで、端のガムパック部200aと200gは、1つの隣接したガムパック部200bと200fにそれぞれ貼り付けられているだけである。一方、中間のガムパック部200b〜200fはそれぞれ2つの対向するガムパック部に貼り付けられている。
【0024】
例示的な実施形態において、各ガムパック部200は少なくとも1つの隣接したガムパック部200に連結される。例えば、ガムパッケージ100は1つの製品として形成され、各隣接したガムパック部は他のものと一体的に形成されても良い。ここで、各ガムパック部200は、ガムパッケージを通って伸びる弱化領域などの分離領域により、隣接したガムパック部から分離される。しかし、ガムパッケージは、複数の別々のガムパック部が1つにまとめられることにより形成されて、1つの製品を形成しても良い。ここで、例えば、各隣接したガムパック部は共に接着され、接着剤が弱化領域を形成し、隣接したガムパック部はその弱化領域で分離されても良い。これに代えて又はさらに、別々のガムパック部が外鞘により1つにまとめられても良い。この場合、外鞘は各ガムパック部に固定され、外鞘はガムパッケージを通る弱化領域を含み、各ガムパック部は弱化帯によって隣接したガムパッケージから分離されても良い。
【0025】
図に示されるように、例示的な実施形態において、ガムパック部200は細長い一片の形状で適当に提供されても良い。すなわち、ガムパック部200は一列で互いに隣接するように配置されても良い。各ガムパック部200はガム製品を包含するための個別の区画202(バッグ、ポーチ、包装紙など)を規定する。各ガムパック部200は、弱化領域210で少なくとも1つの隣接したガムパック部に連結される。細長い一片の形状の場合、両端のガムパック部は片側のみ連結され、その一方で、間のガムパック部は2つの隣接したガムパック部(両側で1つずつ)に連結されることが理解される。好ましくはあるガムパック部200を弱化領域で引き離し又は引き裂くことにより、他のガムパック部200から引き離すことが可能になる。弱化領域は、分離するための任意の公知の方法により形成されても良い。例えば、弱化線は折り線又はミシン目を含んでも良く、それは連続的又は断続的であっても良い。図2に示されるように、裂け目の始まり212が引き裂くのを始めるために提供されても良い。好ましくは、裂け目の始まりはV字型の切り込みであっても良い。
【0026】
弱化線210は各ガムパック部の区画202間でガムを保持するために配置される。それ故、弱化線210に沿って分離されるとき、それぞれの隣接したガムパック部200の区画202はいずれも開封されない。それ故、ガムパッケージ200のサイズを小さくするためにガムパック部が取り外されても、開封されていない各ガムパック部内のガムの新鮮さと衛生状態は維持される。
【0027】
使用時、ガムパッケージから分離する前か分離した後のいずれかに、ガムは端のガムパック部から取り出すことが可能になる。ガムがそれぞれのガムパック部から食べられると、ガムパック部は残りのガムパッケージ100とは別に処分可能になる。
【0028】
ガムパッケージとガムパック部は多数の形を成しても良いし、包装される特定の製品又はガムのために適切な、任意の公知の包装材料、組立方法、及び弱化領域の技術を使用しても良い。しかし、種々の例示的な実施形態が記載されるわけではない。
【0029】
図1から図3を参照し、例示的な実施形態についてこれから説明する。図1を参照すると、ガムパッケージ100を形成する各ガムパック部200が隣接したガムパック部200と一体的に形成されている。少なくとも1つの弱化領域と好ましくは複数の間隔の空いた弱化領域が、ガムパッケージ100を隣接したガムパック部200に分離するために、ガムパッケージ100に広がる。図1に示される例示的な実施形態において、ガムパッケージは、ガムパッケージ100の端から見て実質的に一定の外面の断面形状で形成されている。すなわち、ガムパッケージ100の2つの対向する面は、弱化領域で互いに直接接着されず、代わりに2つの面の間で且つ弱化領域の両側に伸びる2つの間隔の空いたリブにより分離される。それ故、弱化領域は、ガムパッケージ100の周りに広がる実質的に連続する弱化帯を形成する。よって、弱化領域の外面の断面形状は、(後述の例示的な実施形態の場合と同様に)例えば、ガムパック部200の中心の断面形状ほど実質的に薄くない。これは、ガムパッケージ100に沿った連続的な面を提供し、その面に広告が印刷又は表示可能であるため、有利である。
【0030】
図1から図3に示される例示的な実施形態によれば、分離されたガムパック部200はバッグ300を形成する。バッグ300は1以上のガム製品を含むことができる。ここで、バッグ300は、バッグの前面302及び後面304を形成する2つの対向する面を有する。側面306(図3において一方の側面のみが見えている)は、前後の壁面を閉じて、閉じられた又は密封されたバッグ(ガム製品を含むバッグ)を生成する。側面306が、先に述べた、ガムパッケージ100をガムパック部200に分離するリブであることが理解される。有利に、前の壁面は、前又は後ろから見たときに後ろの壁面の弱化線と平行でない弱化線に沿って引きはがすために配置される。この場合、前後の壁面は弱化線で共に接着されず、前面及び後面は管状の帯を形成する。それ故、弱化領域はガムパッケージ100のウエスト(waist)の周りに伸びる弱化帯を形成する。弱化帯は、各バッグの前後に伸びる実質的に連続した線で形成される。各ガムパック部200は同一になるように適切に配置されるため、対向する隣接したガムパック部200をつなぐガムパッケージの前後のそれぞれの弱化線は平行である。これは、ガムパック部200の前後のいずれかから見て前面及び後面のアンダーハング及びオーバーハングを生成する。ガムパック部200がガムパッケージ100の端にあるとき、アンダーハング又はオーバーハングは、ガムパック部をガムパッケージから引き離すための便利な取っ手又はつかみ部を提供する。オーバーハング/アンダーハングのさらなる利点は、開口がガムパック部200の側壁306に形成される場合に、アンダーハングがユーザの下唇に対して置く便利な唇として使用でき、ガム製品に触れる必要なしに、ユーザの口にガム製品を入れることを可能にすることである。さらに、上述したように、反対側のオーバーハングは、ユーザの口に入れている間、バッグ300を持つのに使用できる。重要なことは、ユーザは、オーバーハングを握るとき、ガム製品をつかむ必要はないことである。そうでない場合は、ユーザが、ガムが格納されている場所と同一の場所でガムパック部を思わず掴んでしまう場合である。これにより、重力により自由にガムを投与することを可能にする。しかし、必要であれば、ユーザはオーバーハングに最も近いバッグ300の側面を押して、ガムの投与を促すことができる。
【0031】
バッグ300の側面306の開口は、任意の公知の方法で形成可能である。開口は、再び密閉できても良いし、1回だけ使用できるものであっても良い。しかし、図3に示す例示的な実施形態によれば、開口は一連のミシン目310により形成することができる。
【0032】
バッグは任意の形状を成すけれども、内容物をユーザの口に入れる方法のメッセージを向上させるために、前面又は後面の弱化線の1つが弓形であることが適切である。このようにして、ガムパック部200がガムパッケージから分離されるとき、アンダーハングの上端に形成される弓形の縁は、ユーザの上唇に都合良く合うように形作られる。遊びの開封方法のメッセージをさらに促進するために、側壁306の開口を形成するためのミシン目310は、円弧型に形成されても良い。開口は、ユーザがミシン目で引き裂いて側壁306の開口を形成するために、アンダーハング上で下方向に噛むことにより形成されることを意図してもいい。この場合、ミシン目310は適切に形成され配置されても良い。しかし、部分的なミシン目と同様に、ミシン目は側壁306の一方から他方に形成される切り込みであっても良い。この場合、弱化領域が開封されていないために閉じたままである、隣接したガムパック部の1組のリブ(例えば、側壁306)間のスペースに、切り込みだけが開いていて、ガムパッケージ100の前後が閉じられたリブ間のスペースを確保するため、ガムパッケージ100から分離されていない間、ガムの新鮮さと衛生状態は維持される。
【0033】
図4から図11に示す例示的な実施形態によれば、ガムパッケージの対向する上面及び底面を互いに直接密封することにより、ガムパッケージ100は隣接したガムパック部200に分離される。例えば、適切に、シールが、対向する上面及び底面を互いに密封するガムパッケージ100にわたって形成される。ここで、弱化領域はシールにより形成される。しかし、1組の又は平行のシールが形成されても良いし、そのシール間に弱化領域が形成されても良い。実質的に一定の外面の断面形状が弱化帯で維持されない間は、ガムパッケージ上に広告のための大きい領域を確保することが可能になり、製造の複雑性が低減される。また、多数のガムパック部200に広がる上面及び底面の広告力は、シールで薄くする割合が特に多い場合に影響を及ぼされるだけである。すなわち、ガムパック部の中心の厚さが、各ガムパック部を形成する間隔の空いたシール間におけるガムパッケージの長さと実質的に比較されないなら、多数のガムパック部にわたる広告の連続が維持される。それ故、図4から図11の例示的な実施形態に示されるガムパック部200は、特に(しかし排他的ではない)、1回の投与量のガム、例えば、1個のペレット又は平板110(図6参照)に適している。
【0034】
ガムパッケージ100は任意の適当な方法で形成可能であるが、ある例示的な実施形態のガムパッケージは、図4の例に示されるように、曲げやすい包装材料の1枚のシートにより形成されることが適当である。このシートは、折り目220で、例えばその長さに沿って、折り曲げられて、積み重ねられた上面及び底面の部分を形成する。ここで、エッジシール(edge seal)222は、折り目220の反対側の縁を密閉して、管を形成する。それから、直角シール(cross seals)224がガムパッケージ100をガムパック部200に分離するために形成される。弱化領域210は直角シール224により形成され、好ましくは弱化線である。裂け目の始まり212(V字型の切り込みなど)が含まれても良い。例えば、V字型の切り込み212は、折り目220に対向する縁226に適当に形成されても良い。
【0035】
好ましくは、ある特定の実施形態において、折り目220に対向するエッジシール222は、ガムパッケージ100の縁226から間隔を空けて形成される。これにより、上面及び底面は、縁226で分離される。それ故、ガムパック部200がガムパッケージから取り外されると(図6参照)、上面及び底面の一方を他方からはがし、上面及び底面をシールによって分離することにより、ガムパック部200を開けることができる。これにより、ガム110を容易に取り出せるようにし、ガムパック部が開けられたときにのみ露出する秘密の又はランダムなメッセージや広告をガムパック部の内側に印刷することが可能になる。さらに又はこれに代えて、直角シールは分離領域から間隔を空けて配置されても良い。これにより、ガムパック部が分離されたときに、上面及び底面の部分が、縁で結合されず、ガムパッケージ部分がこの縁に沿って容易に分離可能になる。
【0036】
説明したように、ガムパッケージは、任意の周知技術を用いて形成されても良い。しかし、特に適当な場合、シールは接着剤(コールドシールなどのように、はがしてまた張り直せる接着剤)により形成されても良い。
【0037】
図4から図6に関連して上述した例示的な実施形態において、ガムパッケージの上面及び底面の一方又は両方がある例示的な実施形態に従って形作られている場合、ガムパッケージ100の底面は実質的に平らである。例えば、図7及び図8に示される例示的な実施形態において、ガムパッケージが上述したように作られる場合、底面は上面よりも強い剛性を有する挿入部材(insert)を含んでも良い。又は、底面は異なる構造上の特性又は材料の特性を有し、上面ほど柔軟性を持たせないようにしても良い。又は、折り目又はひだが適用されても良い。それ故、上面及び底面は、2つの別のシートにより形成されても良い。図7を参照すると、上面は実質的に平らに形成されても良い。これは、第1の例示的な実施形態(2つの上部と底部のシート間のリブを使用。そのリブが各ガムパック部200の側壁を形成している。)で説明したように実現されうることが理解される。しかし、図7に示される例示的な実施形態において、上部のシートは連続的でない。すなわち、底部のシートの平面に沿って引き裂くこと又は他の分離だけが必要となるように、細長い隙間(slots)240が弱化領域周辺に形成される。図9に示す例示的な実施形態において示されるように、実際にリブを形成するよりもむしろ、上部のシートがガムの周辺に形成され、U字型又はV字型のうね(channel)のように曲げられて、この場合も上部のシートが底部のシートに対して直接密封されても良い。
【0038】
ガムパック部200は、例えば、図8及び図10に示される弱化領域に沿って引き離すことにより、他のガムパック部から取り外すことができる。
【0039】
例示的な実施形態によれば、ガムパック部は細長い一片の形状で一体的に形成されても良い。ある例示的な実施形態において、例えば図1から図8に示されるように、ガムパッケージは実質的に直線状又は平らで供給されても良い。しかし、図9を参照し、少なくとも1つの屈曲400がガムパッケージ100に提供されても良い。好ましくは、屈曲400は、弱化領域で、例えば密封領域を使用して、提供される。屈曲400により、ガムパッケージを2倍の厚みで供給することが可能になる。すなわち、より多くの屈曲を提供して、さらに層を追加しても良い。それ故、折り畳みの作用が用いられて、ガムパッケージ100を供給しても良い。さらに、ガムパッケージ100は、隣接したガムパック部間の各弱化領域でさらに曲げられて、折り畳み式で供給されても良い。図9は、特に適している曲げ角180°の例示的な実施形態を示しているが、他の曲げ角(例えば、90°又は45°)も想定される。曲げ角は一定でなくても良い。曲げ角は、ガムパッケージが筒状で供給されるようなものであっても良い。この場合、ガムパック部をガムパッケージからほどくことができる。
【0040】
図11を参照すると、さらなる例示的な実施形態が示される。ここで、ガムパッケージは接着性層500を含む。接着性層により、ガムパッケージ100又は個々のガムパック部200が他の製品に接着可能になる。例えば、図8に示されるように、ガムパッケージ100は携帯電話510に接着されても良い。これにより、ガムを容易に運ぶことができる。さもなければその一方で、ガムパッケージは典型的には鞄やポケットの中で持ち運ばれて、紛失又は損傷する場合がある。さらなる利点は、接着性層により、ガムパッケージ100が見える方法で持ち運ぶことができるようになるため、広告力が向上することである。
【0041】
例示的な実施形態において、接着性層500は接着剤502を含む。接着剤502は、粘着性の又は自動接着性の層であっても良く、ガムパッケージ100を別の基板に再適用することを可能にするような適切な接着性特性を有しても良い。このような接着性層500はよく知られている。ある例示的な実施形態によれば、図11に示されるように、接着性裏当て504が含まれ、接着性層502は、裏当て層504が取り外されると、触れることができるようになる。さらに、このような層は、ステッカーの分野で知られている。ここで、接着性裏当て504を剥ぎ取ったときに、隠されたメッセージ又は画像が露出しても良い。例えば、メッセージ又は画像が、接着性層502上に又は裏当て504の裏側に表示されても良い。
【0042】
例示的な実施形態において、弱化領域210が接着性層500を通って伸びる。よって、ガムパック部200の分離は、接着性層500も分離する。従って、個々のガムパック部200、ガムパッケージ100、又はメイン/サブのガムパッケージ100’/100’’は完全に基板に接着されても良い。ここで、接着性裏当て504を通る弱化領域は、接着性裏当て504を複数のガムパック部から一度に取り外せるように、剥がしている間、共に離れないようにするのに十分なほど強力であっても良く、裂け目の始まりで引きはがし始めたとき(すなわち、ガムパック部が取り外されるとき)に、引きはがされるだけであっても良い。これに代えて、接着性裏当ての細長い一片が、各ガムパック部から個々に取り外されても良い。好ましくは、図11に示される実施形態によれば、接着性層は実質的に平らな面(例えば、ガムパッケージ100の後面)に形成される。
【0043】
上述の例示的な実施形態において、ガムパック部は互いに一体的に形成されていた。さらなる例示的な実施形態において、ガムパック部200は別個に形成され、その後に連結されて、ガムパッケージ100を形成する。例えば、図12を参照すると、ガムの平板はガムパック部200に梱包され、少なくとも1つのガムパック部200を隣接したガムパック部200に連結することにより、ガムパッケージ100が形成される。ここで、各隣接したガムパック部200は他のものに接着されても良く、接着剤で引きはがすことにより又は接着剤とガムパック部間の接着に沿って引きはがすことにより(図13参照)、隣接したガムパック部200を分離しても良い。さらに又はこれに代えて、さらなる例示的な実施形態において、ガムパック部200は、外側の包装紙280(図12において詳細が点で示されている)により、1つにまとめられる。ここで、各ガムパック部は、外側の包装紙の一部に接着される。さらに、外側の包装紙は弱化領域210を含み、外側の包装紙280が弱化領域210で分離されて、隣接したガムパック部を分離しても良い。例示的な実施形態において、外側の包装紙は帯であるため、弱化領域はその帯の両側に平行な線を形成する。しかし、外側の包装紙が上部及び/又は底部にまで伸びる場合、弱化領域は実質的に連続する線又は帯を形成しても良い。
【0044】
代替の例示的な実施形態において、図14及び図15に示されるように、外鞘280が、ガムパッケージ100の全幅にわたって形成される。好ましくは、ガムパック部200は、実質上、箱型に形成される。従って、ガムパック部200が合わせて積み重ねられて、実質上箱型のガムパッケージ100が生成される。有利に、この実施形態において、各ガムパック部200はフラップ290を備える。ここで、フラップは、ガムパック部と、開口の方向でガムパッケージの端にあるときに、隣接したガムパック部に貼り付けられたガムパック部200の面から適切に伸びる。それ故、フラップ290は、端のガムパック部を引き離すときにユーザが握るのに便利な取っ手となる。さらに、フラップは弱化領域の近くで結合されているため、引き剥がし又は他の分離手段が弱化線で伝搬するのを促進する。図15に示されるように、端のガムパック部がガムパッケージ100から取り外されると、下部のガムパック部200のフラップが露出し、次の分離を可能にする。フラップ290のさらなる利点は、容易な開口を取り外されたガムパック部に提供するのに使用可能であることである。例えば、フラップは、ガムパック部の周囲に伸びる1つ又は複数の弱化線と共に配置され、その方向と逆方向にはぎ取られるときに、フラップが引っ張られてガムパック部200の分離を引き起こすようにする。フラップ290によりガムパック部を開封し、ガムを取り出せる。
【0045】
ここで説明した例示的な実施形態は、改良されたガムパッケージを提供する。改良されたガムパッケージは、ガムパッケージのサイズを容易に調整して、特定のニーズを満たすことを可能にする。また、ガムが食べられると、衛生状態に影響を及ぼすことなく、ガムパッケージのサイズを小さくすることを可能にする。多数の例示的な実施形態によれば、改良されたガムパック部が提供される。改良されたガムパック部は簡単な又は遊びの開封方法を備える。これらの特徴は他の特徴と分離して用いられても良いし、特にガムパック部がない既知のガムパッケージに取り入れられても良い。さらに、改良された持ち運び方法を含むガムパッケージは、接着性層を含んで提供される。さらに、接着性層は、多数のガムパック部に広がる平らな領域が提供されるかどうかに関係なく、ここで説明した例示的な実施形態の任意のガムパッケージ又はガムパック部に適用されても良い。例えば、各ガムパック部は個別の接着性層を有しても良い。また、接着性層はガムパック部を有するガムパッケージと関係なく使用されても良く、特に、持ち運び方法を改良するための既知のガムパッケージに組み込まれても良い。
【0046】
例示的な実施形態は、新規のソーシャルメディア方法のアプリケーションを可能にする。例えば、各ガムパッケージは固有のコード又は指標を含んでも良い。購入者は、固有のコード又は指標を、ソーシャルメディア又は他のプロファイルに対して(例えば、インターネットサイトを介して)登録することができる。各ガムパック部が固有のコード又は指標を含んでも良い。ユーザはガムパック部を友人又は新しい知人に渡して、その人が固有のコードを使用して、ソーシャルメディアチャネルを介して接触を確立できるようにしても良い。これに代えて、ある特定の1以上のガムパック部のみがガムパッケージの固有のコード又は指標を含んでも良い。
【0047】
ガム消費者の消費習慣に起因して、例示的な実施形態はガムパッケージに特に有利である。そのため、ガムパッケージに関して説明された。しかし、例示的な実施形態は、同一の理由で、他の適当な製品(チーズ部分、ビスケット、飲料(粉末状又は微粒子状の飲料)、タブレット、キャンディ、チョコレート、又は同様の菓子製品など)についても有利であると想定される。
【0048】
この出願に関連してこの明細書と同時に又は以前に提出された全ての文書及びドキュメントに注意が向けられる。それらは、この明細書と共に、公衆が閲覧できるように公開される。そのような全ての文書とドキュメントの内容は、参照により、ここに組み込まれる。
【0049】
この明細書(添付の特許請求の範囲、要約書、及び図面を含む)に開示された全ての特徴、及び/又は、開示された任意の方法又はプロセスの全てのステップは、そのような特徴及び/又はステップの少なくともいくつかが相互排他的である組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わせても良い。
【0050】
この明細書(添付の特許請求の範囲、要約書、及び図面を含む)に開示された特徴の各々は、明示的に別段の定めをした場合を除き、同一、同等、又は類似の目的を果たす代替の特徴によって置き換えられても良い。それ故、明示的に別段の定めをした場合を除き、開示された各特徴は、包括的な一連の同等又は類似の特徴の一例にすぎない。
【0051】
本発明は、上述の実施形態の詳細に限定されない。本発明は、この明細書(添付の特許請求の範囲、要約書、及び図面を含む)に開示された特徴のうちの任意の新しい1つ又は任意の新しい組み合わせ、又は開示された任意の方法又はプロセスのステップのうちの任意の新しい1つ又は任意の新しい組み合わせにも及ぶ。
図1
図2
図3
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