【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、課題の解決手段として、
ベース板
(20)と、前記ベース板
(20)の一面側に固定された
、固形ガス発生剤の燃焼でガスを発生させるパイロ式である第1ガス発生器(30a)および第2ガス発生器(30b)の2つのガス発生器と、前記2つのガス発生器を前記一面側から覆うカバー部材
(40)と、前記ベース板
(20)に接して収容されたエアバッグ
(50)とを有しているエアバッグ装置であって、
前記ベース板
(20)が一面
(20a)側に窪み
(21a)、(21b)を有しており、前記窪み
(21a)、(21b)内には
連通孔(25a)、(25b)が形成されているものであり、
前記2つのガス発生器が
各々の軸を一致させて、第1ガス発生器(30a)の第1端面(33a)と第2ガス発生器(30b)の第1端面(33b)が正対され、かつ間隔をおいて、ベース板(20)の第1窪み(21a)と第2窪み(21b)内においてそれぞれのガス排出口(32a)、(32b)と窪み(21a)、(21b)との間に前記連通孔(25a)、(25b)に通じる間隙(60a)、(60b)が形成されるように配置されており、
前記カバー部材
(40)が、前記2つのガス発生器
(30a)、(30b)をそれらのガス排出口
(32a)、(32b)との間に間隙
(61a)、(61b)が形成されるようにして覆っており、
前記エアバッグ
(50)が、そのガス導入口
(51)が前記窪み
(21a)、(21b)内の
連通孔(25a)、(25b)をベース板
(20)の他面
(20b)側から覆うように収容されており、
前記エアバッグ
(50)、前記ベース板
(20)、および前記カバー部材
(40)が、
前記エアバッグ
(50)のガス導入口
(51)に内側から当接させて配置された枠状のエアバッグ
保持部材
(52)と、前記ベース板
(20)と、前記カバー部材
(40)が、締結手段によって一体に固定されており、
前記2つのガス発生器
(30a)、(30b)が、前記ベース板
(20)の窪み
(21a)、(21b)と前記カバー部材
(40)で固定されており、
前記カバー部材
(40)と前記ベース板
(20)により、前記2つのガス発生器
(30a)、(30b)のガス排出口
(32a)、(32b)から前記エアバッグ
(50)のガス導入口
(51)に至る密閉されたガス排出経路が形成されている、エアバッグ装置を提供する。
【0008】
本発明のエアバッグ装置は、ベース板、2つのガス発生器、カバー部材、およびエアバッグを組み合わせてなるものである。
ベース板は、窪みを有しているものである。ベース板の窪みを除いた部分は平面であるものが好ましいが、窪みを除いた部分が湾曲面を有しているものでもよい。
ベース板は、各辺に側壁面を有するものでもよい。例えば、ベース板が四角形の場合には、いずれか1つの辺に側壁面を有しているもの、隣接する2つの辺に側壁面を有しているもの、対向する2つの辺に側壁面を有しているもの、3つの辺に側壁面を有しているもの、4つの辺に側壁面を有しているものにすることができる。なおベース板の形状は四角以外の形で、たとえば円形であってもよく、その場合は周囲に環状の側壁を形成してもよい。
ベース板が側壁面を有しているときは、窪みの突き出し方向と同じ方向に延ばされた側壁面でもよいし、窪みの突き出し方向と反対方向に延ばされた側壁面でもよい。
4つの辺に同じ向きの側壁面を有しているものは箱形に類似する形状(蓋に相当するものはない)となる。
【0009】
エアバッグは、折り畳んだ状態でベース板に接触して収容されている。ベース板が上記したように側壁面も有しているものであるときは、側壁面に接して収容されていてもよい。
2つのガス発生器は、ベース板の一面(第1面)側の窪み内に嵌め込まれており、その上からカバー部材で覆われている。
エアバッグ、ベース板、およびカバー部材は、枠状のエアバッグ
保持部材を使用することで、締結手段(例えば、ボルトとナットの組み合わせ)で一体化されている。
【0010】
本発明のエアバッグ装置は、予め各部材の形状および大きさを2つのガス発生器の形状および大きさに対応させて調整することで、2つのガス発生器はベース板の窪みとカバー部材により固定され、さらに2つのガス発生器のガス排出口からエアバッグのガス導入口に至るガス排出経路も確保されている。
【0011】
本発明のエアバッグ装置で使用する2つのガス発生器は、ハウジング内に充填された固形ガス発生剤の燃焼でガスを発生させるパイロ式、ハウジング内に充填された加圧ガスを用いたストアード式、その両方の要素を組み合わせたハイブリッド式のいずれでもよいが、小型、軽量の点でパイロ式のガス発生器を使用することが好ましい。また2つのガス発生器は、最大出力が異なるものを組み合わせることができる。
【0012】
請求項2の発明は、課題の解決手段として、
前記2つのガス発生器が、
外形が円柱状で、一端面側の周面の環状領域において複数のガス排出口を有しており、前記ガス排出口が形成された環状領域の周面の外径が、残部周面の外径よりも小さいものであり、
前記複数のガス排出口が形成された側の端面同士が正対するようにして、前記ベース板の窪み内に間隔をおいて配置されており、
前記ベース板、前記2つのガス発生器、および前記カバー部材が、
前記カバー部材の内表面と、前記ガス排出口が形成された環状領域の周面と、前記ベース板の窪み表面との間に環状間隙が形成されるように配置されており、
前記環状間隙が、前記ベース板の窪み内に形成された貫通孔と連通されて前記ガス排出経路を形成している、請求項1記載のエアバッグ装置を提供する。
【0013】
上記のエアバッグ装置では、2つのガス排出口から、環状間隙、ベース板の窪み内に形成された貫通孔およびエアバッグのガス導入口に至るまでのガス排出経路が形成されている。
2つのガス排出口とベース板の窪み内に形成された貫通孔は、環状間隙を介して連通されているものであるが、ガス排出経路におけるガス排出をより確実にする観点から、互いに正対していることが好ましい。
【0014】
2つのガス発生器は、それぞれの軸が一致するように縦方向に間隔をおいて配置されていてもよいし、間隔をおいて並列に配置されていてもよいが、縦方向に配置されていることが好ましい。
【0015】
請求項3の発明は、課題の解決手段として、
前記2つのガス発生器の端面同士が正対する幅が、ガス発生器の外径の0.1倍〜2倍である、請求項2記載のエアバッグ装置を提供する
【0016】
2つのガス発生器の端面同士は離れており、その端面同士の間隔は上記の寸法で示される距離である。この間隔は、一方のガス発生器が作動したときの影響が他方に及ばないようにするためのもので、例えばガス発生剤の燃焼によって膨張ガスを発生するパイロ式ガス発生器を使用する場合、作動時の熱的影響で他方のガス発生器が作動しないようにする断熱層となるものである。
2つのガス発生器の外径が異なる場合、外径の大きいほうのガス発生器に合わせて決めることが出来る。好ましくはこの値は0.3〜1倍、さらには0.5〜0.8倍とすることができる。
【0017】
請求項4の発明は、課題の解決手段として、
前記ベース板の窪み内において外側に突き出された突起、および前記カバー部材の内表面から突き出された突起の少なくとも一方を有しており、
前記突起が、間隔をおいて配置されたガス発生器の間に位置しており、かつ2つのガス発生器に当接されるものである、請求項1〜3のいずれか1項記載のエアバッグ装置を提供する。
【0018】
上記の突起をベース板及びカバー部材の一方又は両方に設けることで、2つのガス発生器の間隔が維持される。このため、2つのガス発生器同士が移動したり、作動時に正対する端面が変形したりすることでぶつかることが防止され、特にパイロ式のガス発生器を使用したとき、一方のガス発生器が作動したとき、他方のガス発生器に熱的影響を及ぼすことが防止される。
突起は、独立した突起が円周方向に複数形成されていてもよく、連続した環状の突起であってもよい。
【0019】
請求項5の発明は、課題の解決手段として、
前記ベース板の窪み内において外側に突き出された突起、および前記カバー部材の内表面から突き出された突起の少なくとも一方を有しており、
前記突起が、下部側の幅が頂部側の幅よりも大きくなっているものであり、
前記突起が、間隔をおいて配置されたガス発生器の間に位置しており、かつ2つのガス発生器に当接されるものであり、
2つのガス発生器の前記環状領域あるいは環状間隙が連通している請求項1〜3のいずれか1項記載のエアバッグ装置を提供する。
【0020】
突起が下部側(ベース板の窪みのある面側およびカバー部材内表面側)の幅が頂部側の幅よりも大きくなっているものである場合には、下部側が隣接するガス発生器と接触することで、ガス発生器同士の間隔を維持するように機能する。このとき、下部側から頂部側にかけての傾斜面とガス発生器との間には隙間が存在した状態になっている。
このような突起は、例えば、幅方向の断面形状が三角形、台形又はそれらに類似する形状のもの(略三角形又は略台形)にすることができる。三角形や台形の各辺に相当する部分(面)は直線である必要はなく、曲線(湾曲面)であってもよい。
【0021】
ガス発生器が作動したとき、内圧の上昇によってハウジングが変形するときには、面の中心部分から膨れるように変形する。
2つのガス発生器の外形が円柱状のもので、複数のガス排出口が形成された側の端面同士が正対するようにして間隔をおいて配置されているときには、ガス発生器の内圧の上昇によって前記端面は中心部分から膨れるように変形する。
このとき、突起が上記したようなものであれば、傾斜面と膨張したガス発生器(ハウジングの正対している端面)が接触することがないため、ガス発生器の固定位置がずれて、ガス排出経路が狭くなったり、閉塞されたりすることが防止される。
【0022】
請求項6の発明は、課題の解決手段として、
開口部のあるベース板と、2つのガス発生器と、前記2つのガス発生器を覆うカバー部材と、前記ベース板に接して収容されたエアバッグと、前記エアバッグと前記ガス発生器の両方を保持する保持部材を有しているエアバッグ装置であって、
前記保持部材が、平板部と平板部の一面に形成された窪みを有し、前記窪み内には複数の連通孔が形成されているものであり、
前記2つのガス発生器が、前記ベース板の開口部内であり、かつ前記保持部材の窪み内に互いに間隔をおき、それぞれのガス排出口と窪みとの間に前記貫通孔に通じる間隙が形成されるように配置されており、
前記カバー部材が、前記2つのガス発生器のガス排出口との間に間隙が形成されるようにして覆っており、
前記エアバッグ、前記保持部材、前記ベース板、および前記カバー部材が、
前記保持部材が、前記エアバッグのガス導入口から内部に入れられ、かつ前記ガス導入口に内側から前記平板部が当接された状態で配置されており、
前記保持部材、前記エアバッグ、前記ベース板および前記カバー部材が、締結手段によって一体に固定され、
前記2つのガス発生器が、前記保持部材の窪み、前記ベース板の開口部および前記カバー部材で固定されており、
前記カバー部材、前記ベース板および前記保持部材により、前記複数のガス発生器のガス排出口から前記エアバッグのガス導入口に至る密閉されたガス排出経路が形成されている、エアバッグ装置を提供する。
【0023】
本発明のエアバッグ装置は、ベース板、2つのガス発生器、カバー部材、エアバッグ、およびエアバッグとガス発生器の両方の保持部材を組み合わせてなるものである。
ベース板は、開口部を有しているものである。ベース板の開口部を除いた部分は平面であるものが好ましいが、開口部を除いた部分が湾曲面を有しているものでもよい。
ベース板は、各辺に側壁面を有するものでもよい。例えば、ベース板が四角形の場合には、いずれか1つの辺に側壁面を有しているもの、隣接する2つの辺に側壁面を有しているもの、対向する2つの辺に側壁面を有しているもの、3つの辺に側壁面を有しているもの、4つの辺に側壁面を有しているものにすることができる。なおベース板の形状は四角以外の形で、たとえば円形であってもよく、その場合は周囲に環状の側壁を形成してもよい。
ベース板が側壁面を有しているときは、窪みの突き出し方向と同じ方向に延ばされた側壁面でもよいし、窪みの突き出し方向と反対方向に延ばされた側壁面でもよい。
4つの辺に同じ向きの側壁面を有しているものは箱形に類似する形状(蓋に相当するものはない)となる。
【0024】
エアバッグは、折り畳んだ状態でベース板に接触して収容されている。ベース板が上記したように側壁面も有しているものであるときは、側壁面に接して収容されていてもよい。
2つのガス発生器は、ベース板と保持部材の組み合わせで形成される空間内に配置されており、その上からカバー部材で覆われている。
ベース板内に収容されたエアバッグ、ベース板、保持部材およびカバー部材は、締結手段(例えば、ボルトとナットの組み合わせ)で一体化されている。
そして、予め各部材の形状および大きさを2つのガス発生器の形状および大きさに対応させて調整することで、2つのガス発生器はベース板、保持部材およびカバー部材により固定されており、さらに2つのガス発生器のガス排出口からエアバッグのガス導入口に至るガス排出経路も確保されている。なお2つのガス発生器は最大出力が異なるものを組み合わせてもよい。