(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記エラーが投票カード又は投票券のジャムである場合、前記エラーの発生を防止するための動作は、ジャムの発生を防止するためのアナウンス動作、挿入された投票カード又は投票券の搬送速度を低速にする動作、及び、挿入された複数の投票カード又は投票券を揃える動作、の何れかを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の公営競技用システム。
前記エラーが投票カード又は投票券の挿入方向の誤りである場合、前記エラーの発生を防止するための動作は、投票カード又は投票券の挿入方向の誤りを防止するためのアナウンス動作、及び、投票カード又は投票券の正しい挿入方向を表示により案内する動作、の何れかを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の公営競技用システム。
前記エラーが投票券の取り忘れである場合、前記エラーの発生を防止するための動作は、投票券の取り忘れを防止するためのアナウンス動作、及び、投票券とお釣りを放出する場合に、先に放出した投票券が受け取られた後にお釣りの放出を行う動作、の何れかを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の公営競技用システム。
前記エラーが投票カードの記載不備である場合、前記エラーの発生を防止するための動作は、投票カードの記載不備を防止するためのアナウンス動作、及び、投票カードの適切な記入方法を表示により案内する動作、の何れかを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の公営競技用システム。
投票券の発券及び払戻の一方又は両方を行う利用者端末装置と前記利用者端末装置を管理する管理端末装置とを含む公営競技用システムにおいての前記利用者端末装置での利用者の操作に起因するエラーの発生を防止する方法であって、
前記利用者端末装置のコンピュータは、
記録媒体から会員情報を読み取り、
前記会員情報を前記管理端末装置へ送信し、
前記会員情報に動作変更指示情報が含まれていた場合は、前記動作変更指示情報に応じて当該利用者端末装置の動作を変更し、
当該利用者端末装置で会員の操作に起因するエラーが発生した場合は、前記エラーに関するエラー情報を前記管理端末装置へ送信する、
処理を実行し、
前記管理端末装置のコンピュータは、
前記利用者端末装置から前記会員情報及び前記エラー情報を受信し、
受信された前記会員情報及び前記エラー情報を含む会員管理情報を記録手段に記録し、
前記会員管理情報に基づいて、会員の操作に起因するエラーの発生率を算出し、
前記会員の操作に起因するエラーの発生率が所定値以上である場合に、前記会員に対する前記利用者端末装置の動作を前記エラーの発生を防止するための動作へ変更指示する動作変更指示情報を前記利用者端末装置へ送信する、
処理を実行し、
前記利用者端末装置のコンピュータは、
前記管理端末装置から前記動作変更指示情報を受信し、
受信された前記動作変更指示情報を前記記録媒体へ書き込む、
処理を実行する、
ことを特徴とするエラー防止方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら一実施の形態に係る公営競技用システムを説明する。
本実施形態に係る公営競技用システムは、例えば競馬、競輪、競艇、又はオートレース等における投票券の発売に関する業務等をコンピュータで処理するトータリゼータシステムである。
【0018】
図1は、本実施形態に係るトータリゼータシステムの構成例を示す図である。
図1に示したように、トータリゼータシステム100は、投票端末装置(以下単に投票端末という)200、管理端末装置(以下単に管理端末という)300、ホスト装置(以下単にホストという)400を含み、各装置が通信ネットワーク500を介して互いに通信可能に接続されている。なお、投票端末200は、利用者端末装置の一例であり、また、トータリゼータ端末の一例でもある。
図1では、説明の便宜のために、投票端末200を一つしか示していないが、実際には複数の投票端末が存在し、各々が通信ネットワーク500に接続されている。
【0019】
投票端末200は、利用者の操作に応じて投票券の発券等を行う。管理端末300は、投票端末200の管理等を行う。ホスト400は、会員情報、投票情報、口座情報等の管理等を行う。なお、管理端末300が管理する会員情報は、予め会員として登録されている利用者の情報であり、例えば会員に一意に付されている会員番号(会員識別番号)を含む。通信ネットワーク500は、有線又は無線の通信ネットワーク、又は、その両者を含む通信ネットワークである。
【0020】
図2は、投票端末200の構成例を示す図である。
図2に示したように、投票端末200は、主制御部201、表示部202、会員カード読取/書込部203、投票カード読取部204、硬貨入出金部205、通信部206、紙幣入出金部207、投票券/レシート発行部208、画面入力部209、アナウンス部210を含み、各部がバス211を介して互いにデータの送受が可能に接続されている。
【0021】
主制御部201は、投票端末200の全体動作を制御する。例えば、会員カード読取/書込部203により読み取られた会員情報に含まれる動作変更指示情報に応じて投票端末200の動作を変更する。また、例えば、通信部206により受信された動作変更指示情報に応じて投票端末200の動作を変更する。なお、主制御部201は、動作変更手段の一例である。
【0022】
表示部202は、各種の表示を行う。例えば、投票に使用される操作メニュー、投票内容、入金金額等を表示する。
【0023】
会員カード読取/書込部203は、会員カード212の記録媒体に対し、情報の読み取り又は書き込みを行う。例えば、会員情報の読み取り、動作変更指示情報の書き込み、又は、その動作変更指示情報の消去を行う。なお、会員カード212は、例えば、磁気ストライプカード、全面磁気カード、接触式ICカード、又は、非接触式ICカード等であり、情報の読み取り及び書き込みが可能な記録媒体を有する。会員カード読取/書込部203は、情報読取手段の一例であり、また、情報書込手段の一例でもある。
【0024】
投票カード読取部204は、挿入された投票カードの記入内容を読み取る。
硬貨入出金部205は、入金される硬貨の取り込み、及び、出金する硬貨の放出を行う。
【0025】
通信部206は、管理端末300及びホスト400等と通信を行う。例えば、会員カード読取/書込部203により読み取られた会員情報を管理端末300へ送信する。また、例えば、投票端末200で発生した会員の操作に起因するエラーに関するエラー情報を管理端末300へ送信する。また、例えば、動作変更指示情報や消去指示情報を管理端末300から受信する。なお、通信部206は、情報送信手段の一例であり、また、情報受信手段の一例でもある。
【0026】
紙幣入出金部207は、入金される紙幣の取り込み、及び、出金する紙幣の放出を行う。
【0027】
投票券/レシート発行部208は、投票内容が印字された投票券又はレシートを発行する。
【0028】
画面入力部209は、例えばタッチパネルであり、表示部202の表示画面上に配置され、利用者によるタッチ操作(入力)を受け付ける。
アナウンス部210は、利用者に対する音声案内(音声ガイダンス)を行う。
【0029】
なお、このような構成の投票端末200において、主制御部201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)を含む構成、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含む構成、又は、DSP(Digital Signal Processor)を含む構成等としてもよい。例えば、CPUとROMを含む構成とした場合には、CPUがROMに記憶されているプログラムを読み出し実行することによって、投票端末200の全体動作が制御される。
【0030】
図3は、会員カード212の記録媒体に記録される会員情報のデータ構造例を示す図である。
図3に示したように、会員カード212の記録媒体213に記録される会員情報は、会員番号、動作変更対象エラーコードを含む。なお、動作変更対象エラーコードは、動作変更指示情報の一例である。
【0031】
会員番号は、上述のとおり、会員に一意に付されている番号(識別番号)であり、会員カード発行元により会員カード発行時に書き込まれるものである。
【0032】
動作変更対象エラーコードは、投票端末200の動作を、当該動作変更対象エラーコードに対応するエラーを防止するための動作へ変更指示する情報であり、会員が投票端末200の利用を繰り返す過程で書き込まれ得る又は消去され得るものである。なお、動作変更対象エラーコードは、
図3に示したように、複数書き込まれる場合もある。
【0033】
図4は、管理端末300の構成例を示す図である。
図4に示したように、管理端末300は、主制御部301、表示部302、エラー情報管理部303、通信部304、会員管理情報記録部305、画面入力部306を含み、各部がバス307を介して互いにデータの送受が可能に接続されている。
【0034】
主制御部301は、管理端末300の全体動作を制御する。
表示部302は、各種の表示を行う。例えば、投票端末200の管理に使用される操作メニュー、投票端末200で発生したエラーに関するエラー情報、そのエラーの復旧に関する復旧情報等を表示する。
【0035】
エラー情報管理部303は、投票端末200で発生したエラーに関するエラー情報の管理及び分析等を行う。エラー情報の分析では、例えば、会員管理情報記録部305に記録されている会員管理情報に基づいて、投票端末200での会員の操作に起因するエラーの発生率の算出等を行う。なお、エラー情報管理部303は、算出手段の一例である。
【0036】
通信部304は、投票端末200及びホスト400等と通信を行う。例えば、会員情報や、投票端末200で発生した会員の操作に起因するエラーに関するエラー情報を投票端末200から受信する。また、例えば、エラー情報管理部303により算出された、投票端末200での会員の操作に起因するエラーの発生率が所定値以上である場合に、その会員に対する投票端末200の動作を、そのエラーの発生を防止するための動作へ変更指示する動作変更指示情報を投票端末200へ送信する。また、例えば、その動作変更指示情報を送信した後に、エラー情報管理部303により算出された、その会員の操作に起因するエラーの発生率が所定値未満である場合に、その動作変更指示情報を消去指示する消去指示情報を投票端末200へ送信する。なお、通信部304は、情報送信手段の一例であり、また、情報受信手段の一例でもある。
【0037】
会員管理情報記録部305は、通信部304により受信された会員情報やエラー情報を含む会員管理情報を記録する。なお、会員管理情報記録部305は、記録手段の一例である。
【0038】
画面入力部306は、例えばタッチパネルであり、表示部302の表示画面上に配置され、管理者によるタッチ操作(入力)を受け付ける。
【0039】
なお、このような構成の管理端末300において、主制御部301は、投票端末200の主制御部201と同様に、例えば、CPUとROMを含む構成、FPGAを含む構成、又は、DSPを含む構成等としてもよい。
【0040】
図5は、会員管理情報記録部305に記録された会員管理情報の一例を示す図である。
図5に示したように、会員管理情報記録部305には、投票端末200での会員による1回のログインに対して1レコード分の会員管理情報(
図5の1ライン分の情報)が記録される。
【0041】
各レコードの会員管理情報は、会員番号、投票端末号機、ログイン日時、エラーコード、動作変更指示情報書き込みフラグ、動作変更指示情報消去フラグを含む。ここで、会員番号は、ログインした会員の会員番号である。投票端末号機は、ログインが行われた投票端末200に一意に付されている番号(端末識別番号)である。ログイン日時は、会員がログインした日時である。なお、
図5では、図面の都合上、時刻の記載を省略して示している。エラーコードは、ログインした会員の操作に起因して投票端末200で発生したエラーのエラーコードである。なお、エラーが発生しなければ、エラーコードは書き込まれない。動作変更指示情報書き込みフラグは、エラー情報管理部303により算出されるエラーの発生率が所定量以上である場合に限り「1」とされ得るフラグである。動作変更指示情報消去フラグは、エラー情報管理部303により算出されるエラーの発生率が所定量未満である場合に限り「1」とされ得るフラグである。
【0042】
なお、トータリゼータシステム100において、ホスト400の構成についての詳細説明は割愛するが、例えば、管理端末300と同様に、主制御部、表示部、画面入力部、通信部を含むと共に、更に、情報記録部、情報管理部を含む。例えば、情報記録部は、会員情報、投票情報、口座情報等を記録し、情報管理部は、それらの情報を管理する。
【0043】
次に、本実施形態に係るトータリゼータシステム100の動作を説明する。
ここでは、はじめに、会員の媒体操作に起因して投票端末200で発生するエラーの一例と、そのエラーの発生を防止するために変更される投票端末200の動作の一例を、
図6を用いて説明する。なお、会員の媒体操作は、会員による、紙幣、硬貨、投票カード、投票券、レシート等の操作(挿入や抜取等)、及び、投票カードの記入を含む。続いて、トータリゼータシステム100の動作例として、ジャムエラーの発生が多い会員に対してジャムエラーの発生を防止するために投票端末200の動作が変更される場合等の動作例を
図7乃至9を用いて説明する。また、他の動作例として、媒体取り忘れエラーの発生が多い会員に対して媒体取り忘れエラーの発生を防止するために投票端末200の動作が変更される場合等の動作例を
図10乃至12を用いて説明する。さらに、これらの動作中における管理端末300の詳細な動作例を
図13(
図13A、
図13B)を用いて説明する。
【0044】
図6は、会員の媒体操作に起因して投票端末200で発生するエラーの一例と、そのエラーの発生を防止するために変更される投票端末200の動作の一例を示す図である。
図6に示したように、会員の媒体操作に起因して投票端末200で発生するエラーとしては、例えば、ジャム、媒体挿入方向間違い、媒体取り忘れ、投票カード記入不備等のエラーがある。
【0045】
ジャムエラーは、挿入された媒体(例えば投票カード)のつまり等により発生し、挿入された一枚の媒体に対して発生するジャムエラーと、同時挿入された複数枚の媒体に対して発生するジャムエラー等がある。挿入された一枚の媒体に対するジャムエラーは、例えば、媒体に不適切な折り目がついていた場合等に発生する。同時挿入された複数枚の媒体に対するジャムエラーは、例えば、同時挿入された複数枚の媒体が不揃いであった場合等に発生する。
【0046】
媒体挿入方向間違いエラーは、媒体(例えば投票カード)の挿入方向が規定の方向と異なることにより発生する。
【0047】
媒体取り忘れエラーは、媒体(例えば投票券)の取り忘れにより発生する。例えば、複数の媒体(例えば投票券とお釣り)が同時放出されたときに、一部の媒体(例えば投票券)に取り忘れがあった場合等に発生する。
【0048】
投票カード記入不備エラーは、投票カードの記入不備(例えば記入ミスや記入漏れ等)により発生する。
【0049】
このようなエラーの発生を防止するために変更される投票端末200の動作としては、例えば、次のような動作がある。
【0050】
図6に示したように、挿入された一枚の媒体に対するジャムエラーに対しては、それを防止するために、アナウンス動作の追加と媒体搬送速度の変更の一方又は両方等を行う。例えば、アナウンス動作では、「折り目を伸ばしてから入れてください」等の音声案内を行う。また、例えば、媒体搬送速度の変更では、媒体の搬送速度を、より低速に変更する。また、同時挿入された複数枚の媒体に対するジャムエラーに対しては、それを防止するために、アナウンス動作の追加と媒体取込動作の変更の一方又は両方等を行う。例えば、アナウンス動作では、「先端をそろえてから入れてください」等の音声案内を行う。また、例えば、媒体取込動作の変更では、媒体の取込動作開始時に複数枚の媒体の先端を揃える動作を追加する変更を行う。
【0051】
媒体挿入方向間違いエラーに対しては、それを防止するために、アナウンス動作の追加と案内表示動作の追加の一方又は両方等を行う。例えば、アナウンス動作では、「向きを確認して入れてください」等の音声案内を行う。また、例えば、案内表示動作では、媒体の挿入方向を案内するための表示を行う。
【0052】
媒体取り忘れエラーに対しては、それを防止するために、アナウンス動作の追加と媒体放出動作の変更の一方又は両方等を行う。例えば、アナウンス動作では、「取り忘れにご注意ください」等の音声案内を行う。また、例えば、媒体放出動作の変更では、複数媒体が放出される場合に、取り忘れの多い媒体を先に放出し、その媒体が受け取られた後に、残りの媒体を放出するように動作を変更する。例えば、投票券とお釣りを放出する場合に、取り忘れの多い投票券を先に放出し、その投票券が受け取られた後に、お釣りを放出するように動作を変更する。
【0053】
投票カード記入不備エラーに対しては、それを防止するために、アナウンス動作の追加と案内表示動作の追加の一方又は両方等を行う。例えば、アナウンス動作では、「投票カードの記入内容を確認してください」等の音声案内を行う。また、例えば、案内表示動作では、投票カードの記入方法を案内するための表示を行う。
【0054】
図7乃至9は、ジャムエラーの発生が多い会員に対してジャムエラーの発生を防止するために投票端末200の動作が変更される場合等のトータリゼータシステム100の動作例を示すフローチャートである。
【0055】
図7に示したように、例えば会員番号Aの会員が、投票を行うために、自身の会員カード212を投票端末200上の所定位置に置いたとする(S101)。なお、会員番号は、
図5に示したように、本来は10桁の数字であるが、ここでは、説明の便宜のため、単に「A」として記す。
【0056】
会員カード212が所定位置に置かれた投票端末200は、会員カード212の記録媒体213から会員情報を読み取り、その会員情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(S102)。なお、このときの会員情報には、動作変更対象エラーコードが含まれていなかったとする。
【0057】
会員情報を受信した管理端末300は、
図13を用いて後述するように、会員情報に含まれる会員番号A、会員情報の送信元である投票端末200の投票端末号機、会員情報の送信日時(ログイン日時に対応)を含む新たなレコードを、会員管理情報記録部305に記録する。
【0058】
一方、会員情報を受信したホスト400は、管理している会員情報に基づいて、受信した会員情報に含まれる会員番号Aの会員の認証を行い、投票端末200へ認証許可通知を送信する(S103)。
【0059】
認証許可通知を受信した投票端末200は、会員番号Aの会員のログインを完了し、投票可能状態へ遷移する(S104)。続いて、会員番号Aの会員により複数枚の投票カードが投票端末200に同時挿入されたとする(S105)。そして、投票端末200は、その複数枚の投票カードが不揃いのままで同時挿入されたために、その複数枚の投票カードの処理中にジャムエラーを発生したとする(同じくS105)。そのため、投票端末200は、そのジャムエラー(複数枚の投票カードに対するジャムエラー)に対応するエラーコード「5142」を含むエラー情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(S106)。
【0060】
エラー情報を受信した管理端末300は、そのエラー情報の送信元である投票端末200でエラーコード「5142」に対応するジャムエラー(複数枚の投票カードに対するジャムエラー)が発生したことを表示部302に表示する(S107)。これにより、その旨が管理者に伝えられ、保守員等による投票端末200のジャムエラー復旧作業が行われる。また、管理端末300は、そのエラーコード「5142」を、会員管理情報記録部305に記録された上記の新たなレコードに追記する(S108)。会員番号Aの会員は、これまでもエラーコード「5142」に対応するジャムエラーを多く発生させていたことから、このときに、会員管理情報記録部305に記録されている会員管理情報に基づいて算出された、会員番号Aの会員のエラーコード「5142」に対応するジャムエラーの発生率が所定値以上になったとする(S109)。
【0061】
一方、投票端末200は、保守員等によるジャムエラー復旧作業が終了し、復旧通知を管理端末300及びホスト400へ送信する(S110)。
【0062】
復旧通知を受信した管理端末300は、その復旧通知の送信元である投票端末200でジャムエラーが復旧したことを表示部302に表示する(S111)。これにより、その旨が管理者に伝えられる。
【0063】
ジャムエラー復旧後の投票端末200は、挿入された投票カードから投票内容を読み取り、その投票内容を含む情報をホスト400へ送信する(S112)。
【0064】
投票内容を含む情報を受信したホスト400は、会員番号Aの会員の投票情報と口座情報を更新し、投票受付許可通知を投票端末200へ送信する(S113)。
【0065】
投票受付許可通知を受信した投票端末200は、投票券又はレシートを発行する等し、会員番号Aの会員は投票を終える。
【0066】
図8に示したように、その後、再び、会員番号Aの会員が、投票を行うために、自身の会員カード212を投票端末200上の所定位置に置いたとする(S121)。
【0067】
会員カード212が所定位置に置かれた投票端末200は、会員カード212の記録媒体213から会員情報を読み取り、その会員情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(S122)。なお、このときの会員情報には、動作変更対象エラーコードが含まれていない。
【0068】
会員情報を受信した管理端末300は、
図13を用いて後述するように、会員情報に含まれる会員番号A、会員情報の送信元である投票端末200の投票端末号機、会員情報の送信日時(ログイン日時に対応)を含む新たなレコードを、会員管理情報記録部305に記録する。また、管理端末300は、上記のS109で、会員番号Aの会員のエラーコード「5142」に対応するジャムエラーの発生率が所定値以上になっていることから、そのエラーコード「5142」を、動作変更対象エラーコードとして、投票端末200へ送信する(S123)。
【0069】
動作変更対象エラーコードを受信した投票端末200は、所定位置に置かれている会員カード212に、その動作変更対象エラーコード「5142」を書き込む(S124)。
【0070】
一方、会員情報を受信したホスト400は、管理している会員情報に基づいて、受信した会員情報に含まれる会員番号Aの会員の認証を行い、投票端末200に認証許可通知を送信する(S125)。
【0071】
認証許可通知を受信した投票端末200は、会員番号Aの会員のログインを完了し、投票可能状態へ遷移する(S126)。続いて、投票端末200は、S124で受信した動作変更対象エラーコード「5142」に対応するジャムエラー(複数枚の投票カードに対するジャムエラー)の発生を防止するために、動作を次のように変更する。例えば、「投票カードの先端を揃えてから入れて下さい」の音声案内を追加する(S127)。これにより、会員番号Aの会員によるジャムエラーの発生を防止することができる。なお、通常時の動作では、このような音声案内は行われない。
【0072】
その後は、上記のS112、S113と同様の処理が行われ、投票端末200は、投票券又はレシートを発行する等し、会員番号Aの会員は投票を終える。
【0073】
図9に示したように、その後、再び、会員番号Aの会員が、投票を行うために、自身の会員カード212を投票端末200上の所定位置に置いたとする(S131)。
【0074】
会員カード212が所定位置に置かれた投票端末200は、会員カード212の記録媒体213から会員情報を読み取り、その会員情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(S132)。なお、このときの会員情報には、動作変更対象エラーコードとして「5142」が含まれている。
【0075】
会員情報を受信した管理端末300は、
図13を用いて後述するように、会員情報に含まれる会員番号A、会員情報の送信元である投票端末200の投票端末号機、会員情報の送信日時(ログイン日時に対応)を含む新たなレコードを、会員管理情報記録部305に記録する。
【0076】
一方、会員情報を受信したホスト400は、管理している会員情報に基づいて、受信した会員情報に含まれる会員番号Aの会員の認証を行い、投票端末200に認証許可通知を送信する(S133)。
【0077】
認証許可通知を受信した投票端末200は、会員番号Aの会員のログインを完了し、投票可能状態へ遷移する(S134)。また、投票端末200は、S132で読み取られた会員情報に含まれる動作変更対象エラーコード「5142」に対応するジャムエラー(複数枚の投票カードに対するジャムエラー)の発生を防止するために、動作を次のように変更する。例えば、「投票カードの先端を揃えてから入れて下さい」の音声案内を追加する(S135)。これにより、会員番号Aの会員によるジャムエラーの発生を防止することができる。なお、通常時の動作では、このような音声案内は行われない。
【0078】
その後は、上記のS112、S113と同様の処理が行われ、そして、投票端末200は、投票券又はレシートを発行する等し、会員番号Aの会員は投票を終える。
【0079】
このように、
図7乃至9に示した動作によれば、複数枚の投票カードに対するジャムエラーの発生が多い会員番号Aの会員に対する投票端末200の動作が、そのジャムエラーの発生を防止するための動作へ変更されるようになる。
【0080】
図10乃至12は、媒体取り忘れエラーの発生が多い会員に対して媒体取り忘れエラーの発生を防止するために投票端末200の動作が変更される場合等のトータリゼータシステム100の動作例を示すフローチャートである。
【0081】
図10に示したように、例えば会員番号Aの会員が、投票を行うために、自身の会員カード212を投票端末200上の所定位置に置いたとする(S201)。
会員カード212が所定位置に置かれた投票端末200は、会員カード212の記録媒体213から会員情報を読み取り、その会員情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(S202)。なお、このときの会員情報には、動作変更対象エラーコードが含まれていなかったとする。
【0082】
会員情報を受信した管理端末300は、
図13を用いて後述するように、会員情報に含まれる会員番号A、会員情報の送信元である投票端末200の投票端末号機、会員情報の送信日時(ログイン日時に対応)を含む新たなレコードを、会員管理情報記録部305に記録する。
【0083】
一方、会員情報を受信したホスト400は、管理している会員情報に基づいて、受信した会員情報に含まれる会員番号Aの会員の認証を行い、投票端末200に認証許可通知を送信する(S203)。
【0084】
認証許可通知を受信した投票端末200は、会員番号Aの会員のログインを完了し、投票可能状態へ遷移する(S204)。続いて、会員番号Aの会員により現金と投票カードが投票端末200に挿入されたとする(S205)。そして、投票端末200は、挿入された投票カードから投票内容を読み取り、その投票内容を含む情報をホスト400へ送信する。
【0085】
投票内容を含む情報を受信したホスト400は、会員番号Aの会員の投票情報と口座情報を更新し(S206)、投票受付許可通知を投票端末200へ送信する(S207)。
【0086】
投票受付許可通知を受信した投票端末200は、投票内容が印字された投票券又はレシートを発行し、それを投票券放出保留部へ搬送すると共に、お釣りをお釣り放出保留部へ搬送する(S208)。そして、投票端末200は、投票券又はレシートと、お釣りとを同時に放出する(S209)。なお、このように投票券又はレシートと、お釣りとを同時に放出する動作は、通常時の動作である。ここで、会員が、投票券又はレシートのみを受け取らずに立ち去ったとする(S210)。投票券又はレシートのみが残されたままの投票端末200は、音声案内により投票券又はレシートの受け取りを促すが、一定時間経過しても投票券又はレシートの受け取りが行われなかったために媒体取り忘れエラーを発生したとする(S211)。そのため、投票端末200は、その媒体取り忘れエラーに対応するエラーコード「5555」を含むエラー情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(同じくS211)。なお、投票端末200は、その取り忘れの投票券又はレシートを、例えば、所定の保留部に搬送、保管する。
【0087】
エラー情報を受信した管理端末300は、そのエラー情報の送信元である投票端末200でエラーコード「5555」に対応する媒体取り忘れエラーが発生したことを表示部302に表示する(S212)。これにより、その旨が管理者に伝えられる。また、管理端末300は、そのエラーコード「5555」を、会員管理情報記録部305に記録された上記の新たなレコードに追記する(S213)。会員番号Aの会員は、これまでもエラーコード「5555」に対応する媒体取り忘れエラーを多く発生させていたことから、このときに、会員管理情報記録部305に記録されている会員管理情報に基づいて算出された、会員番号Aの会員のエラーコード「5555」に対応する媒体取り忘れエラーの発生率が所定値以上になったとする(S214)。
【0088】
図11に示したように、その後、再び、会員番号Aの会員が、投票を行うために、自身の会員カード212を投票端末200上の所定位置に置いたとする(S221)。
会員カード212が所定位置に置かれた投票端末200は、会員カード212の記録媒体213から会員情報を読み取り、その会員情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(S222)。なお、このときの会員情報には、動作変更対象エラーコードが含まれていない。
【0089】
会員情報を受信した管理端末300は、
図13を用いて後述するように、会員情報に含まれる会員番号A、会員情報の送信元である投票端末200の投票端末号機、会員情報の送信日時(ログイン日時に対応)を含む新たなレコードを、会員管理情報記録部305に記録する。また、管理端末300は、上記のS214で、会員番号Aの会員のエラーコード「5555」に対応する媒体取り忘れエラーの発生率が所定値以上になっていることから、そのエラーコード「5555」を、動作変更対象エラーコードとして、投票端末200へ送信する(S223)。
【0090】
動作変更対象エラーコードを受信した投票端末200は、所定位置に置かれている会員カード212に、その動作変更対象エラーコード「5555」を書き込む(S224)。
【0091】
一方、会員情報を受信したホスト400は、管理している会員情報に基づいて、受信した会員情報に含まれる会員番号Aの会員の認証を行い、投票端末200に認証許可通知を送信する(S225)。
【0092】
認証許可通知を受信した投票端末200は、会員番号Aの会員のログインを完了し、投票可能状態へ遷移する(S226)。そして、会員番号Aの会員により現金と投票カードが投票端末200に挿入されたとする(S227)。投票端末200は、挿入された投票カードから投票内容を読み取り、その投票内容を含む情報をホスト400へ送信する。
【0093】
投票内容を含む情報を受信したホスト400は、会員番号Aの会員の投票情報と口座情報を更新し(S228)、投票受付許可通知を投票端末200へ送信する(S229)。
【0094】
投票受付許可通知を受信した投票端末200は、投票内容が印字された投票券又はレシートを発行し、それを投票券放出保留部へ搬送すると共に、お釣りをお釣り放出保留部へ搬送する(S230)。そして、投票端末200は、S224で受信した動作変更対象エラーコード「5555」に対応する媒体取り忘れエラーの発生を防止するために、動作を次のように変更する。例えば、投票端末200は、まず、投票券又はレシートのみを放出する(S231)。そして、その投票券又はレシートが受け取られたことを検出した後、続いて、お釣りを放出する(S232)。これにより、会員番号Aの会員による媒体取り忘れエラーの発生を防止することができる。
【0095】
その後、会員番号Aの会員による投票が複数回繰り返され、会員番号Aの会員による媒体取り忘れエラーの発生が少なくなってきたとする。
【0096】
そして、
図12に示したように、再び、会員番号Aの会員が、投票を行うために、自身の会員カード212を投票端末200上の所定位置に置いたとする(S241)。
【0097】
会員カード212が所定位置に置かれた投票端末200は、会員カード212の記録媒体213から会員情報を読み取り、その会員情報を管理端末300及びホスト400へ送信する(S242)。なお、このときの会員情報には、動作変更対象エラーコードとして「5555」が含まれている。
【0098】
会員情報を受信した管理端末300は、
図13を用いて後述するように、会員情報に含まれる会員番号A、会員情報の送信元である投票端末200の投票端末号機、会員情報の送信日時(ログイン日時に対応)を含む新たなレコードを、会員管理情報記録部305に記録する。このときに、会員管理情報記録部305に記録されている会員管理情報に基づいて算出された、会員番号Aの会員のエラーコード「5555」に対応する媒体取り忘れエラーの発生率が所定値未満になっていたとする(S243)。すると、管理端末300は、そのエラーコード「5555」と同じ動作変更対象エラーコード「5555」を消去指示する消去指示情報を投票端末200へ送信する(同じくS243)。
【0099】
消去指示情報を受信した投票端末200は、その消去指示情報に応じて、所定位置に置かれている会員カード212の記録媒体213に記録されている動作変更対象エラーコード「5555」を消去する(S244)。
【0100】
一方、会員情報を受信したホスト400は、管理している会員情報に基づいて、受信した会員情報に含まれる会員番号Aの会員の認証を行い、投票端末200に認証許可通知を送信する(S245)。
【0101】
認証許可通知を受信した投票端末200は、会員番号Aの会員のログインを完了し、投票可能状態へ遷移する(S246)。
【0102】
その後は、上記のS205乃至209と同様の処理が行われる。なお、ここでは、S244で動作変更対象エラーコード「5555」が消去されたことから、上記のS231、S232のような動作変更は行われない。
【0103】
このように、
図10乃至12に示した動作によれば、媒体取り忘れエラーの発生が多い会員番号Aの会員に対する投票端末200の動作が、媒体取り忘れエラーの発生を防止するための動作へ変更されるようになる。また、その後に、会員番号Aの会員による媒体取り忘れエラーの発生が少なくなると、そのような動作変更は行われずに通常動作に戻るようになる。
【0104】
図13(
図13A、
図13B)は、管理端末300の詳細な動作例を示すフローチャートである。
図13に示したように、管理端末300は、投票端末200から会員情報を受信すると、その会員情報に動作変更対象エラーコードが含まれているか否かを判定する(S301)。
【0105】
S301の判定結果がNoの場合、管理端末300は、会員管理情報記録部305に記録されている会員管理情報を参照する(S302)。そして、会員情報に含まれている会員番号と同じ会員番号を含む直近(ログイン日時が最新)のレコードに含まれている動作変更指示情報書き込みフラグが「1」であるか否かを判定する(S303)。ここで、その判定結果がNoの場合、S310へ進む。
【0106】
一方、S303の判定結果がYesの場合、管理端末300は、そのレコードに含まれているエラーコードを、動作変更対象エラーコードとして、会員情報の送信元である投票端末200へ送信し(S304)、S310へ進む。
【0107】
一方、S301の判定結果がYesの場合、管理端末300は、次のような処理を行う。なお、ここでは、会員情報に含まれている動作変更対象エラーコードが一つであったとする。この場合、管理端末300は、会員管理情報記録部305に記録されている会員管理情報の中から、会員情報に含まれている会員番号と同じ会員番号を含むレコードであって、且つ、会員情報に含まれている動作変更対象エラーコードと同じエラーコードを含むレコードの中で最後に動作変更指示情報書込みフラグが「1」とされたレコード以降のレコードを全て抽出する(S305)。そして、S305で抽出されたレコードの数が所定数(例えば10個)以上であるか否かを判定する(S306)。ここで、所定数の値は、例えば、管理者によって任意に設定可能である。
【0108】
S306の判定結果がNoの場合、S310へ進む。
一方、S306の判定結果がYesの場合、管理端末300は、S305で抽出されたレコードから、会員情報に含まれている動作変更対象エラーコードと同じエラーコードの発生率(%)を算出する(S307)。ここで、エラーコードのー発生率は、そのエラーコードに対応するエラーの発生率に対応し、例えば、(動作変更対象エラーコードと同じエラーコードを含むレコード数)/(S305で抽出されたレコード数)×100により、算出される。
【0109】
続いて管理端末300は、S307で算出されたエラーコードの発生率が所定値(例えば1%)以上であるか否かを判定する(S308)。ここで、所定値は、例えば、管理者によって任意に設定可能である。
【0110】
S308の判定結果がNoの場合、管理端末300は、そのエラーコードと同じ動作変更対象エラーコードを消去指示する消去指示情報を投票端末200へ送信すると共に、S310で新たに記録されるレコードに含まれる動作変更指示情報消去フラグとして「1」を記録する(S309)。
【0111】
一方、S308の判定結果がYesの場合、又は、S309の後、管理端末300は、会員情報に含まれている会員番号、会員情報の送信元である投票端末200の投票端末号機、会員情報の送信日時(ログイン日時に対応)を含む新たなレコードを、会員管理情報記録部305に記録する(S310)。
【0112】
S310の後、管理端末300は、会員情報の送信元である投票端末200からエラー情報を受信したか否かを判定する(S311)。ここで、その判定結果がNoの場合には、本フローが終了する。
【0113】
一方、S311の判定結果がYesの場合、管理端末300は、S310で記録されたレコードに含まれるエラーコードとして、エラー情報に含まれているエラーコードを記録する(S312)。
【0114】
S312の後、管理端末300は、エラー情報に含まれているエラーコードが、会員情報に含まれている動作変更対象エラーコードと同一でないか否かを判定する(S313)。ここで、その判定結果がNoの場合には、本フローが終了する。
【0115】
一方、S313の判定結果がYesの場合、管理端末300は、会員管理情報記録部305に記録されている会員管理情報の中から、会員情報に含まれている会員番号と同じ会員番号を含むレコードであって、且つ、エラー情報に含まれているエラーコードと同じエラーコードを含むレコードの中で最後に動作変更指示情報消去フラグが「1」とされたレコード以降のレコードを全て抽出する(S314)。但し、会員情報に含まれている会員番号と同じ会員番号を含むレコードであって、且つ、エラー情報に含まれているエラーコードと同じエラーコードを含むレコードの中に、動作変更指示情報消去フラグが「1」とされたレコードが存在しない場合には、次のようなレコードを抽出する。すなわち、会員情報に含まれている会員番号と同じ会員番号を含むレコードであって、且つ、エラー情報に含まれているエラーコードと同じエラーコードを含むレコードを全て抽出する。そして、S314で抽出されたレコードの数が所定数(例えば10個)以上であるか否かを判定する(S315)。ここで、所定数の値は、例えば、管理者によって任意に設定可能である。
【0116】
S315の判定結果がNoの場合、本フローが終了する。
一方、S315の判定結果がYesの場合、管理端末300は、S314で抽出されたレコードから、エラー情報に含まれているエラーコードと同じエラーコードの発生率(%)を算出する(S316)。ここで、エラーコードのー発生率は、そのエラーコードに対応するエラーの発生率に対応し、例えば、(エラー情報に含まれているエラーコードと同じエラーコードを含むレコード数)/(S314で抽出されたレコード数)×100により、算出される。
【0117】
続いて管理端末300は、S316で算出されたエラーコードの発生率が所定値(例えば1%)以上であるか否かを判定する(S317)。ここで、所定値は、例えば、管理者によって任意に設定可能である。
【0118】
S317の判定結果がYesの場合、管理端末300は、S310で新たに記録したレコードに含まれる動作変更指示情報書込みフラグとして「1」を記録する(S318)。
一方、S317の判定結果がNoの場合、又は、S318の後は、本フローが終了する。
【0119】
このように、
図13に示した動作によれば、投票端末200での会員の媒体操作に起因するエラーの発生が多くなると、対応する動作変更指示情報書込みフラグが「1」とされ、その会員に対する投票端末200の動作を、そのエラーの発生を防止するための動作へ変更指示する動作変更指示情報が送信されるようになる。また、その後、その会員の媒体操作に起因するエラーの発生が少なくなると、対応する動作変更指示情報消去フラグが「1」とされ、対応する動作変更指示情報を消去指示する消去指示情報が送信されるようになる。
【0120】
以上、本実施形態に係るトータリゼータシステム100によれば、投票端末200での会員の媒体操作に起因して発生したエラーに関するエラー情報を管理端末300が管理等することで、会員毎に、投票端末200の動作を当該会員によるエラーの発生を防止するための動作へ変更させることができる。よって、一部の会員に対する動作変更が他の会員の利便性を損なう虞はなく、会員の媒体操作に起因するエラーの発生を効果的に防止することができる。
【0121】
また、投票端末200は、会員カード212から読み取られる会員情報に含まれる動作変更指示情報に応じて動作を変更するようにしたことで、会員のログイン毎に、動作変更の要否を管理端末300に問い合わせる必要がなく、管理端末300との間で行われる通信量を少なくすることもできる。
【0122】
なお、本実施形態に係るトータリゼータシステム100は、次のような変形が可能である。例えば、利用者端末装置として、投票端末200、利用者の操作に応じて投票券の払戻を行う払戻端末装置、及び、利用者の操作に応じて投票券の発券又は払戻を行う発払端末装置の一つ以上を含む構成としてもよい。この場合、例えば、払戻端末装置又は発払端末装置で発生し得る投票券のジャムエラーを防止するために、
図6に示したジャムエラーと同様に、アナウンス動作、挿入された投票券の搬送速度を低速にする動作、及び、挿入された複数の投票券を揃える動作、の何れか一つ以上が行われるようにしてもよい。また、例えば、払戻端末装置又は発払端末装置で発生し得る投票券の媒体挿入方向間違いエラーを防止するために、
図6に示した媒体挿入方向間違いエラーと同様に、アナウンス動作、及び、投票券の正しい挿入方向を表示により案内する動作、の何れか一つ以上が行われるようにしてもよい。
【0123】
以上、実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。