特許第5945451号(P5945451)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5945451
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】プリンタおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20160621BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20160621BHJP
   B41J 29/13 20060101ALI20160621BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20160621BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20160621BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/00 E
   B41J29/12 C
   H04N1/00 C
   H04N1/00 107Z
   G06F3/12 304
   G06F3/12 336
【請求項の数】11
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2012-107130(P2012-107130)
(22)【出願日】2012年5月8日
(65)【公開番号】特開2013-233720(P2013-233720A)
(43)【公開日】2013年11月21日
【審査請求日】2014年11月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズンホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507351883
【氏名又は名称】シチズン・システムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】遠山 政次
【審査官】 名取 乾治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−314962(JP,A)
【文献】 特開2005−088598(JP,A)
【文献】 特開2010−199828(JP,A)
【文献】 特開2004−082627(JP,A)
【文献】 特開2011−183594(JP,A)
【文献】 特開2010−136231(JP,A)
【文献】 特開2007−251851(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/00
B41J 29/13
G06F 3/12
H04N 1/00
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する記録動作を実行するプリンタであって、
プリンタ本体を収容する筐体と、
前記筐体が備える開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉塞する閉塞位置とに選択的に位置付けられる蓋部材と、
前記蓋部材が前記開放位置に位置付けられている状態と前記閉塞位置に位置付けられている状態とで出力値が変化するセンサと、
前記記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、
前記センサの出力値に基づいて、前記蓋部材が前記開放位置に位置付けられている状態において前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力手段と、
を備え、
前記第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信され、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する記録動作を実行するプリンタであって、
前記記録媒体がある状態と前記記録媒体がない状態とで出力値が変化するセンサと、
前記記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、
前記センサの出力値に基づいて、前記記録媒体がない状態において前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力手段と、
を備え、
前記第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信され、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させることを特徴とするプリンタ。
【請求項3】
前記外部装置との接続履歴を記憶する記憶手段を備え、
前記接続要求出力手段は、前記記憶手段が記憶する接続履歴に基づいて特定される外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記操作受付手段が継続して入力操作を受け付けた操作時間を計時する計時手段と、
前記記録動作を実行不能な状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記計時手段が計時する操作時間が第1の所定時間よりも長いか否かを判断する第1の操作時間判断手段と、
を備え、
前記接続要求出力手段は、前記第1の操作時間判断手段の判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合に前記外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合、さらに、前記操作時間が、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間よりも長いか否かを判断する第2の操作時間判断手段と、
前記第2の操作時間判断手段の判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第2の所定時間よりも長い場合、前記記憶手段が記憶する接続履歴を消去する履歴消去手段と、
を備え、
前記接続要求出力手段は、前記履歴消去手段が接続履歴を消去した後に、接続可能な外部装置からの応答を要求する探索要求を出力し、前記探索要求に応答した外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
【請求項6】
接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する記録動作を実行するプリンタであって、
前記プリンタが前記記録動作を実行不能な状態であることを検出する状態検出手段と、
前記記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が継続して入力操作を受け付けた操作時間を計時する計時手段と、
前記状態検出手段の検出結果に基づいて、前記記録動作を実行不能な状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記計時手段が計時する操作時間が所定時間よりも長いか否かを判断する操作時間判断手段と、
前記外部装置との接続履歴を記憶する記憶手段と、
前記操作時間判断手段の判断結果に基づいて、前記操作時間が前記所定時間よりも長い場合、前記記憶手段が記憶する接続履歴を消去する履歴消去手段と、
前記履歴消去手段が接続履歴を消去した後に、接続可能な外部装置からの応答を要求する探索要求を出力し、前記探索要求に応答した外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力手段と、
を備え、
前記第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信され、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させることを特徴とするプリンタ。
【請求項7】
接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する記録動作を実行するプリンタであって、
前記プリンタが前記記録動作を実行不能な状態であることを検出する状態検出手段と、 前記記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が継続して入力操作を受け付けた操作時間を計時する計時手段と、
前記状態検出手段の検出結果に基づいて、前記記録動作を実行不能な状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記計時手段が計時する操作時間が第1の所定時間よりも長いか否かを判断する第1の操作時間判断手段と、
前記外部装置との接続履歴を記憶する記憶手段と、
前記第1の操作時間判断手段の判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合に、前記記憶手段が記憶する接続履歴に基づいて特定される外部装置に対して第1の接続要求を出力する接続要求出力手段と、
前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合、さらに、前記操作時間が、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間よりも長いか否かを判断する第2の操作時間判断手段と、
前記第2の操作時間判断手段の判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第2の所定時間よりも長い場合、前記記憶手段が記憶する接続履歴を消去する履歴消去手段と、
を備え、
前記接続要求出力手段は、前記履歴消去手段が接続履歴を消去した後に、接続可能な外部装置からの応答を要求する探索要求を出力し、前記探索要求に応答した外部装置に対して接続を要求する前記第1の接続要求を無線通信によって出力し、
前記第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信され、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させることを特徴とするプリンタ。
【請求項8】
プリンタ本体を収容する筐体と、前記筐体が備える開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉塞する閉塞位置とに選択的に位置付けられる蓋部材と、前記蓋部材が前記開放位置に位置付けられている状態と前記閉塞位置に位置付けられている状態とで出力値が変化するセンサと、記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、を備え、接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する前記記録動作を実行するプリンタのコンピュータが実行するプログラムであって、
前記センサの出力値に基づいて、前記蓋部材が前記開放位置に位置付けられている状態において前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力工程を含み、
前記接続要求出力工程において出力した第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信される、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させるようにしたことを特徴とするプログラム。
【請求項9】
記録媒体がある状態と前記記録媒体がない状態とで出力値が変化するセンサと、記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、を備え、接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、前記記録媒体に対する前記記録動作を実行するプリンタのコンピュータが実行するプログラムであって、
前記センサの出力値に基づいて、前記記録媒体がない状態において前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力工程を含み、
前記接続要求出力工程において出力した第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信される、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させるようにしたことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が継続して入力操作を受け付けた操作時間を計時する計時手段と、外部装置との接続履歴を記憶する記憶手段と、を備え、接続が確立された前記外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する前記記録動作を実行するプリンタのコンピュータが実行するプログラムであって、
前記プリンタが前記記録動作を実行不能な状態であることを検出する状態検出工程と、
前記状態検出工程における検出結果に基づいて、前記記録動作を実行不能な状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記計時手段が計時する操作時間が所定時間よりも長いか否かを判断する操作時間判断工程と、
前記操作時間判断工程における判断結果に基づいて、前記操作時間が前記所定時間よりも長い場合、前記記憶手段が記憶する接続履歴を消去する履歴消去工程と、
前記履歴消去工程において接続履歴を消去した後に、接続可能な外部装置からの応答を要求する探索要求を出力し、前記探索要求に応答した外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力工程と、
を含み、
前記第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信され、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させるようにしたことを特徴とするプログラム。
【請求項11】
記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が継続して入力操作を受け付けた操作時間を計時する計時手段と、外部装置との接続履歴を記憶する記憶手段と、を備え、接続が確立された前記外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する前記記録動作を実行するプリンタのコンピュータが実行するプログラムであって、
前記プリンタが前記記録動作を実行不能な状態であることを検出する状態検出工程と、
前記状態検出工程における検出結果に基づいて、前記記録動作を実行不能な状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記計時手段が計時する操作時間が第1の所定時間よりも長いか否かを判断する第1の操作時間判断工程と、
前記第1の操作時間判断工程における判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合に、前記記憶手段が記憶する接続履歴に基づいて特定される外部装置に対して第1の接続要求を出力する接続要求出力工程と、
前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合、さらに、前記操作時間が、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間よりも長いか否かを判断する第2の操作時間判断工程と、
前記第2の操作時間判断工程における判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第2の所定時間よりも長い場合、前記記憶手段が記憶する接続履歴を消去する履歴消去工程と、
を備え、
前記接続要求出力工程は、前記履歴消去工程において接続履歴を消去した後に、接続可能な外部装置からの応答を要求する探索要求を出力し、前記探索要求に応答した外部装置に対して接続を要求する前記第1の接続要求を無線通信によって出力し、
前記第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信され、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させるようにしたことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無線機器との間で無線通信をおこなうプリンタおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバ装置などの無線機器との間で電波の空間伝播を利用して通信(無線通信)をおこない、当該無線機器から送信された各種の情報に基づいて記録動作をおこなうプリンタがあった。無線通信により記録動作をおこなうプリンタは、記録動作に先立って所定の無線機器との間でペアリングをおこない、ペアリングをおこなった無線機器と接続を確立する。
【0003】
このようなプリンタにおいては、環境の変化などの理由によって、一旦接続を確立した無線機器との接続が切断された場合に、切断された接続を復帰させる(再接続)をおこなうものがあった。プリンタと無線機器との再接続は、一旦接続を確立した無線機器に対して、当該無線機器と再び接続するための接続要求を出力することによっておこなうことができる。
【0004】
このようなプリンタには、従来、接続要求の出力専用のスイッチや操作ボタンなどの専用の入力部が設けられ、当該専用の入力部に対する入力操作に応じて接続要求を出力するようにしたものがあった。また、このようなプリンタには、従来、当該プリンタへの電源の供給をON/OFFする電源スイッチに対する、当該電源スイッチをOFFした後にONにする入力操作に応じて、当該操作に応じてプリンタを再起動させる際に、接続要求を出力するようにしたものがあった。
【0005】
また、具体的には、従来、無線アクセスポイントと無線通信をおこなう携帯プリンタにおいて、操作者によって入力部が操作された場合に、電源投入状態を維持したまま無線アクセスポイントに応答を要求する応答要求信号を送信するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−183594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したように、プリンタに設けられた、接続要求の出力専用の入力部に対する入力操作に応じて当該プリンタから接続要求を出力させる従来の技術は、接続要求の出力専用の入力部を設ける必要がある。このため、プリンタの構造が複雑化し、当該プリンタの小型化を図ることが難しいという問題があった。
【0008】
また、上述したように、プリンタに設けられた、接続要求の出力専用の入力部や電源スイッチに対する入力操作に応じて当該プリンタから接続要求を出力させる従来の技術は、当該プリンタが配置されている場所や当該プリンタの配置状態によっては、入力部や電源スイッチに対する入力操作が困難になる場合があり、利便性に劣るという問題があった。
【0009】
プリンタを小型化する場合、当該プリンタの外形寸法が小さくなる。このため、上述した従来の技術のように、プリンタと無線機器との再接続に際して、接続要求の出力専用の入力部に対する入力操作に応じて当該プリンタから接続要求を出力させる場合、接続要求の出力専用の入力部を含むすべての操作部(スイッチやボタンなど)を、プリンタの筐体における正面などの一つの面に配置することが難しい場合がある。
【0010】
この対策として、接続要求の出力専用の入力部は、記録媒体を搬送する「FEED」スイッチなどと比較して使用頻度が低いため、当該入力部をプリンタの筐体における側面や背面などに設けた場合、当該プリンタが配置されている場所や当該プリンタの配置状態によっては、入力部に対する入力操作が一層困難になる場合があり、利便性に劣るという問題があった。
【0011】
電源スイッチも同様に、「FEED」スイッチなどと比較して使用頻度が低いため、電源スイッチをプリンタの筐体における側面や背面などに設けた場合、当該プリンタが配置されている場所や当該プリンタの配置状態によっては、電源スイッチに対する入力操作が困難になる場合があり、利便性に劣るという問題があった。
【0012】
さらに、電源スイッチに対する入力操作に応じて当該プリンタから接続要求を出力させる従来の技術は、当該プリンタの接続対象となる無線機器の動作が当該プリンタにおける電源状態に連動している場合、プリンタと無線機器との再接続に際して、プリンタの電源スイッチをOFFしてからONにする操作に加えて、無線機器の電源スイッチをOFFしてからONにする操作をおこなわなくてはならず、煩雑であるという問題があった。
【0013】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、無線機器との接続が切断された場合に、当該接続を容易かつ確実に復帰することができ、かつ、小型化を図ることができるプリンタおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるプリンタは、接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する記録動作を実行するプリンタであって、前記プリンタが前記記録動作を実行不能な状態であることを検出する状態検出手段と、前記記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段と、前記状態検出手段の検出結果に基づいて、前記記録動作を実行不能な状態において前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力手段と、を備え、前記第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信され、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させることを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、プリンタ本体を収容する筐体と、前記筐体が備える開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉塞する閉塞位置とに選択的に位置付けられる蓋部材と、を備え、前記状態検出手段が、前記蓋部材が前記開放位置に位置付けられている状態と前記閉塞位置に位置付けられている状態とで出力値が変化するセンサであり、前記接続要求出力手段は、前記センサの出力値に基づいて、前記蓋部材が開放位置に位置付けられている状態において前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合に前記外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記状態検出手段が、前記記録媒体がある状態と前記記録媒体がない状態とで出力値が変化するセンサであり、前記接続要求出力手段は、前記センサの出力値に基づいて、前記記録媒体がない状態において前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合に前記外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記外部装置との接続履歴を記憶する記憶手段を備え、前記接続要求出力手段が、前記記憶手段が記憶する接続履歴に基づいて特定される外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記操作受付手段が継続して入力操作を受け付けた操作時間を計時する計時手段と、前記記録動作を実行不能な状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記計時手段が計時する操作時間が第1の所定時間よりも長いか否かを判断する第1の操作時間判断手段と、を備え、前記接続要求出力手段が、前記第1の操作時間判断手段の判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合に前記外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記操作時間が前記第1の所定時間よりも長い場合、さらに、前記操作時間が、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間よりも長いか否かを判断する第2の操作時間判断手段と、前記第2の操作時間判断手段の判断結果に基づいて、前記操作時間が前記第2の所定時間よりも長い場合、前記記憶手段が記憶する接続履歴を消去する履歴消去手段と、を備え、前記接続要求出力手段は、前記履歴消去手段が接続履歴を消去した後に、接続可能な外部装置からの応答を要求する探索要求を出力し、前記探索要求に応答した外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記状態検出手段が、前記プリンタが前記外部装置との接続が確立されている接続状態であるか、前記外部装置との接続が切断されている切断状態であるかを検出し、前記接続要求出力手段が、前記外部装置との接続が切断されている状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合に前記外部装置に対して前記第1の接続要求を出力することを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかるプログラムは、記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付手段を備え、接続が確立された外部装置から無線送信された記録指示に基づいて、記録媒体に対する前記記録動作を実行するプリンタが実行するプログラムであって、前記プリンタが前記記録動作を実行不能な状態であることを検出する状態検出工程と、前記状態検出工程における検出結果に基づいて、前記記録動作を実行不能な状態で前記操作受付手段が入力操作を受け付けた場合、前記外部装置に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する接続要求出力工程と、を含み、前記接続要求出力工程において出力した第1の接続要求に応じて前記外部装置から送信される、前記プリンタに対して接続を要求する第2の接続要求を待機し、前記第2の接続要求を受信した場合に前記第2の接続要求の送信元となる前記外部装置との間における接続を確立させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
この発明にかかるプリンタおよびプログラムによれば、無線機器との接続が切断された場合に、当該接続を容易かつ確実に復帰することができ、かつ、小型化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】この発明にかかる実施の形態のプリンタの構成を示す説明図(その1)である。
図2】この発明にかかる実施の形態のプリンタの構成を示す説明図(その2)である。
図3】この発明にかかる実施の形態のプリンタのハードウエア構成を示す説明図である。
図4】この発明にかかる実施の形態のプリンタの機能的構成を示すブロック図である。
図5】この発明にかかる実施の形態のプリンタの処理手順を示すフローチャート(その1)である。
図6】この発明にかかる実施の形態のプリンタの処理手順を示すフローチャート(その2)である。
図7】この発明にかかる実施の形態のプリンタの処理手順を示すフローチャート(その3)である。
図8】この発明にかかる実施の形態のプリンタの処理手順を示すフローチャート(その4)である。
図9】この発明にかかる実施の形態のプリンタの処理手順を示すフローチャート(その5)である。
図10】この発明にかかる実施の形態のプリンタの処理手順を示すフローチャート(その6)である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるプリンタおよびプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
(プリンタの構成)
まず、この発明にかかる実施の形態のプリンタの構成について説明する。図1および図2は、この発明にかかる実施の形態のプリンタの構成を示す説明図である。図1および図2において、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、プリンタ本体(符号を省略する)を収容する筐体101を備えている。筐体101は、プリンタ100が、台の上などに設置された状態において上側となる一面を開放する開口部(符号を省略する)を備えた略箱形状をなしている。
【0026】
筐体101には、蓋部材102が連結されている。蓋部材102は、ヒンジ機構201を介して筐体101に連結されており、当該ヒンジ機構201による連結部を中心として筐体101に対して回動可能に連結されている。蓋部材102は、筐体101に対して回動することにより、当該筐体101が備える開口部を開放する開放位置と、当該開口部を閉塞する閉塞位置と、に選択的に位置付けられる。筐体101と蓋部材102とは、蓋部材102が閉塞位置に位置付けられている状態において、プリンタ本体において記録がなされた、記録済みの記録媒体を排出する排出口103を形成する。
【0027】
プリンタ本体は、筐体101と閉塞位置に位置付けられた蓋部材102とによって形成される空間内に収容される。プリンタ本体は、図示を省略する記録媒体を保持する保持部202を備えている。保持部202は、ロール状に巻回された長尺状の記録媒体の外周面を保持して回転可能な状態で収容する。ロール状に巻回された記録媒体は、長手方向における端部であって外周側の端部から引き出し可能な状態で、保持部202に保持される。
【0028】
プリンタ100は、筐体101に対する蓋部材102の開閉にともなって、プリンタ本体における保持部202を開閉するように構成されている。プリンタ本体は、蓋部材102が開放位置に位置付けられている状態では、プリンタ本体に対する記録媒体の着脱を許容するように、保持部202を開放する。また、プリンタ本体は、保持部202が保持する記録媒体を、記録部やカッタ部(いずれも図示を省略する)を経由して排出口103へ案内する搬送経路を形成する。
【0029】
記録部は、搬送経路における保持部202と排出口103との間に設けられる。記録部は、保持部202から搬送経路中に引き出された記録媒体に対して、文字などを記録する記録動作をおこなう。記録部は、文字を記録するものに限らず、記号や所定のロゴマークやその他の画像など、文字以外を記録することができる。記録部における記録方式は、たとえばサーマル方式とすることができる。
【0030】
サーマル方式の記録をおこなう記録部は、サーマル方式のプリントヘッド(サーマルヘッド)を備えている。具体的には、サーマルヘッドは、記録媒体の幅方向にライン状に配列された複数の発熱素子(発熱抵抗体)や発熱抵抗体を駆動するドライバIC(図3を参照)などを備えている。
【0031】
ドライバICは、図示を省略する電源から、サーマルヘッドにおける各発熱素子に対応する電極配線に選択的に通電することによって通電された電極配線に対応する発熱素子を発熱させる。サーマルヘッドは、発熱素子において発生した熱を感熱発色型の記録媒体に伝達することによって、当該記録媒体の感熱発色面に文字、記号、各種の画像などを印刷することができる。
【0032】
この実施の形態のように、サーマル方式の印刷をおこなう記録部を備えたプリンタ100においては、感熱発色性を備えた記録媒体を用いる。サーマルヘッドおよび当該サーマルヘッドの制御方法については、公知の各種技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0033】
記録部は、サーマル方式の印刷に代えて、インパクト方式による印刷をおこなうものであってもよい。インパクト方式による印刷をおこなう記録部は、インパクト方式のプリントヘッド(インパクトプリントヘッド)と、当該インパクトプリントヘッドと記録媒体との間に介在させるインクリボンを保持する機構などを備える(いずれも図示を省略する)。また、インパクト方式による印刷をおこなう記録部は、当該インパクトプリントヘッドを走査方向(記録媒体の幅方向)に往復移動させる駆動力を付与するモータなどの駆動源を備えていてもよい。
【0034】
インパクトプリントヘッドは、束ねられた複数のワイヤーピンを備え、複数のワイヤーピンの先端をマトリクス状に配列した構造を有している。複数のワイヤーピンは、それぞれ独立して記録媒体側に突出可能とされている。インパクトプリントヘッドは、複数のワイヤーピンを、インクリボンを介して選択的に記録媒体に打ち付け、記録媒体に小さな点(ドット)を打ち出すことによって文字などの印刷をおこなう。インパクトプリントヘッドについては、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0035】
また、記録部は、搬送経路を間にして、サーマルヘッドに対向配置されたプラテン203を備えている。プラテン203は、印刷に際してサーマルヘッドによって印刷圧が加えられる記録媒体を、搬送経路を間にしてサーマルヘッドとは反対側から支持する。また、プラテン203は、記録媒体を搬送する機能を備えている。
【0036】
プラテン203は、搬送経路に引き出された記録媒体の幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向)に延出する軸を中心として回転可能に設けるとともに、図示を省略するギアなどを介してプラテン用モータ(図3を参照)などの駆動源に連結されるよう設けることができる。これにより、プラテン用モータから伝達された駆動力を受けてプラテン203が回転すると、当該プラテン203とサーマルヘッドとの間に挟持された記録媒体とプラテン203との間に摩擦が生じ、当該摩擦によって記録媒体を搬送することができる。
【0037】
カッタ部は、搬送経路において、記録部よりも記録媒体の搬送方向の下流側に設けられている。カッタ部は、位置が固定された固定刃(図示を省略する)と、搬送経路を間にして固定刃に対向する位置に設けられた可動刃(図示を省略する)と、を備えている。可動刃は、固定刃に対して接離する方向に移動可能に設けられている。可動刃は、記録媒体の切断を待機している場合などの非動作時は、固定刃から離間する位置に位置付けられる。
【0038】
カッタ部は、カッタ用モータ(図3を参照)などの駆動源や、当該モータが発生させた駆動力を可動刃に伝達する動力伝達機構(図示を省略する)などを含んで構成されている。可動刃は、カッタ用モータが発生させた駆動力によって固定刃に接近するように移動し、さらに固定刃に接触した後に固定刃から離間する位置に移動するように、往復移動することが可能に構成されている。
【0039】
プリンタ100は、固定刃と可動刃との間に記録媒体が位置付けられている状態で、可動刃を上記のように往復移動することにより、記録媒体を切断することができる。具体的には、プリンタ100は、カッタ部において、可動刃の刃全体を固定刃の刃全体に接触させるように当該可動刃を往復移動させることにより、記録媒体を完全に切断する、いわゆるフルカットをおこなうことができる。
【0040】
また、プリンタ100は、カッタ部において、可動刃の刃の一部が固定刃の刃の一部に接触しないように当該可動刃を往復移動させることにより、記録媒体の一部をつなげた状態で切断する、いわゆるパーシャルカットをおこなうことができる。パーシャルカットをおこなうことにより、切断された記録媒体は、個片にならずに、プリンタ100が保持するロール状の記録媒体につながった状態となる。
【0041】
これにより、切断された記録媒体がプリンタ100の周囲に散乱することを防止できる。パーシャルカットは、記録媒体の幅方向における一端部分をつなげた状態で当該記録媒体を切断する。また、パーシャルカットは、記録媒体の幅方向における中央部分をつなげた状態で当該記録媒体を切断するものであってもよい。
【0042】
プリンタ100は、オペレータによる手作業により記録媒体を切断する刃204を備えていてもよい。刃204は、カッタ部と併用することができる。また、刃204は、カッタ部を備えず、オペレータによる手作業によってのみ記録媒体を切断するプリンタに設けてもよい。
【0043】
筐体101において、プリンタ100が設置された状態において上側となる面(筐体101上面)には、操作パネル104が設けられている。操作パネル104は、筐体101上面における排出口103の近傍に設けることができる。操作パネル104は、プリンタ100の状態を報知する各種の状態報知ランプ104a、104b、104cを備えている。
【0044】
各種の状態報知ランプ104a、104b、104cは、それぞれ、プリンタ100が備える制御部(図示を省略する)によって駆動制御され、プリンタ100の状態に応じて点灯する。具体的には、状態報知ランプは、プリンタ100への電源の供給状態に応じて点灯する「POWER」ランプ104aや、プリンタ100において何らかのエラーが発生した場合に点灯する「ERROR」ランプ104bや、保持部202が保持する記録媒体がなくなった場合に点灯する「PAPER」ランプ104cなどを含んでいる。
【0045】
各種の状態報知ランプ104a、104b、104cは、それぞれ、発光色が異なる。具体的には、「POWER」ランプ104aの発光色を「緑」、「ERROR」ランプ104bの発光色を「赤」、「PAPER」ランプ104cの発光色を「橙」、などのように設定することができる。それぞれ発光色が異なる各種の状態報知ランプ104a、104b、104cを、プリンタ100の状態に応じて点灯(点滅を含む)することにより、プリンタ100の状態を確実に報知することができる。
【0046】
プリンタ100の状態は、各種の状態報知ランプ104a、104b、104cのそれぞれを単独で点灯することによって報知することができる。具体的には、プリンタ100の状態は、たとえば、該当する状態報知ランプを継続して点灯することによって報知することができる。また、具体的には、プリンタ100の状態は、該当する状態報知ランプ104a、104b、104cを、所定のパターンで点灯させたり消灯させたりして点滅させることなどによって報知することができる。
【0047】
該当する状態報知ランプ104a、104b、104cを点滅させる場合、点滅させるパターンを調整することによってプリンタ100の複数の状態を報知することができる。具体的には、たとえば、「1秒点灯→0.5秒消灯→1秒点灯→・・・」のようなパターンで点滅させたり、「0.5秒点灯→0.1秒消灯→0.5秒点灯→・・・」のようなパターンで点滅させたりすることにより、プリンタ100の複数の状態を報知することができる。
【0048】
また、プリンタ100の状態は、各種の状態報知ランプ104a、104b、104cのうち、複数の状態報知ランプ104a、104b、104cを同時に点灯させることによって報知するようにしてもよい。具体的には、緑色の「POWER」ランプ104aと赤色の「ERROR」ランプ104bとを同時に点灯させることなどによって、プリンタ100の状態を報知することができる。
【0049】
複数の状態報知ランプ104a、104b、104cを用いてプリンタ100の状態を報知する場合、「一つの状態報知ランプを点灯させ、別の状態報知ランプを点滅させる」などのように、それぞれの状態報知ランプ104a、104b、104cの点灯(点滅)パターンを異ならせてもよい。具体的には、緑色の「POWER」ランプ104aを継続して点灯させ、赤色の「ERROR」ランプ104bを所定パターンで点滅させることなどによって、プリンタ100の状態を報知するようにしてもよい。
【0050】
操作パネル104は、さらに、オペレータの入力操作を受け付ける操作受付部104dを備えている。操作受付部104dは、操作に応じて記録媒体を搬送させるための、搬送用の入力操作を受け付ける「FEED」スイッチとすることができる。プリンタ100は、「FEED」スイッチ104dに対する操作を受け付けた場合、プラテン用モータを駆動してプラテン203を回転させることにより、記録媒体を排出口103から排出する方向に搬送する。
【0051】
プリンタ100は、「FEED」スイッチ104dに対する操作がおこなわれている間のみ、プラテン用モータを駆動する。これにより、「FEED」スイッチ104dに対する操作時間に応じて、記録媒体の搬送量(記録媒体を搬送する長さ)を調整することができる。また、プリンタ100は、「FEED」スイッチ104dに対する操作がおこなわれるごとに、一定量ずつプラテン用モータを駆動してもよい。これにより、「FEED」スイッチ104dに対する操作回数に応じて、記録媒体の搬送量(記録媒体を搬送する長さ)を調整することができる。
【0052】
「FEED」スイッチ104dは、筐体101上面など、オペレータが操作しやすい位置に設けられている。また、「FEED」スイッチ104dは、排出口103の近傍に設けられている。プリンタ100は、一般的に、排出口103から排出された記録媒体を回収するためにオペレータがアクセスしやすい状態で設置されるため、排出口103の近傍に「FEED」スイッチ104dを設けることにより、「FEED」スイッチ104dに対するオペレータの操作性を確保することができる。
【0053】
プリンタ100は、電源スイッチを備えている。電源スイッチは、たとえば、プリンタ100が台の上などに設置された状態において、筐体101の側面となる位置に設けることができる。プリンタ100(筐体101)の外形寸法は、当該プリンタ100の小型化にともなって小さくなるため、電源スイッチなどのように操作頻度が低い操作部を、筐体101の側面となる位置に設けることにより、限られた筐体101表面を有効に活用し、プリンタ100の小型化に寄与することができる。
【0054】
(プリンタ100のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100のハードウエア構成について説明する。図3は、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100のハードウエア構成を示す説明図である。図3において、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、CPU301と、フラッシュメモリー302と、RAM303と、サーマルヘッドのドライバIC304と、通信モジュール305と、「FEED」スイッチ104dと、プラテン用モータ306と、カッタ用モータ307と、開閉センサ308と、残量センサ309と、サーモセンサ310と、各種状態報知ランプ104a、104b、104cと、を備えている。
【0055】
CPU301は、プリンタ100全体の制御をつかさどる。フラッシュメモリー302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。RAM303は、たとえば、CPU301が印刷データに基づく印刷にかかるイメージデータを展開する際に使用される。
【0056】
通信モジュール305は、通信I/F(インターフェイス)305aと、通信状態検知モジュール305bと、フラッシュメモリー305cとを備え、通信I/F305a、通信状態検知モジュール305bおよびフラッシュメモリー305cによって1つのモジュールを構成している。
【0057】
通信I/F305aは、図示を省略する外部装置との間で無線通信をおこなうインターフェイスをつかさどる。通信モジュール305は、通信I/F305aを用いて、コンピュータ装置におけるデータの入出力を制御する。外部装置は、プリンタ100に対する各種の命令情報を生成し、生成した命令情報をプリンタ100に対して出力する。外部装置は、具体的には、ファミリーレストランなどの飲食店における注文の入力を受け付けた端末から送信される注文情報を受け付けるサーバ装置などによって実現することができる。
【0058】
通信状態検知モジュール305bは、外部装置とプリンタ100との接続状態を検知する。通信モジュール305は、通信状態検知モジュール305bによる検知結果をCPU301に出力する。通信モジュール305は、通信状態検知モジュール305bを用いて、定期的に、外部装置とプリンタ100との接続状態を検知し、外部装置とプリンタ100との接続が切断されていることを検知した場合に、検知結果をCPU301に出力する。あるいは、通信モジュール305は、通信状態検知モジュール305bを用いて、定期的に、外部装置とプリンタ100との接続状態を検知し、外部装置とプリンタ100との接続状態にかかわらず、検知結果をCPU301に出力するようにしてもよい。
【0059】
フラッシュメモリー305cは、図示を省略するペアリング情報データベースを記憶している。フラッシュメモリー305cは、プリンタ100の電源をOFFした場合にも、記憶した情報(ペアリング情報データベースの情報)が揮発しない不揮発性の記憶媒体によって実現する。フラッシュメモリー305cは、ペアリング情報データベースにおいて、プリンタ100と、プリンタ100と接続した外部装置(サーバ装置)との接続の履歴を示す接続履歴(ペアリング情報)を記憶する。
【0060】
ペアリング情報データベースにおいては、過去に接続を確立したサーバ装置の識別情報などのデバイス情報が、接続履歴(ペアリング情報)として記憶されている。ペアリング情報データベースにおいては、過去に接続を確立したサーバ装置の識別情報などのデバイス情報を、接続を確立した順に記憶することができる。また、ペアリング情報データベースにおいては、たとえば、過去に接続を確立したサーバ装置の識別情報などのデバイス情報と、当該サーバ装置との接続が確立された日時に関する情報と、が関連付けられて記憶されていてもよい。さらに、ペアリング情報データベースにおいては、たとえば、過去に接続を確立したサーバ装置の識別情報などのデバイス情報と、当該サーバ装置との接続が確立された日時および当該サーバ装置との接続が切断された日時に関する情報と、が関連付けられて記憶されていてもよい。
【0061】
この実施の形態においては、通信I/F305a、通信状態検知モジュール305bおよびフラッシュメモリー305cによって構成される通信モジュール305を用いてプリンタ100と外部装置(サーバ装置)とを接続するようにしたが、これに限るものではない。この発明にかかるプリンタ100においては、通信I/F305aと、通信状態検知モジュール305bと、フラッシュメモリー305cとが、それぞれ独立して設けられていてもよい。
【0062】
この実施の形態においては、通信I/F305aおよび通信状態検知モジュール305bとともに通信モジュール305を構成するフラッシュメモリー305cに、ペアリング情報データベースを設けるようにしたが、これに限るものではない。上記の構成におけるフラッシュメモリー305cに代えて、フラッシュメモリー302にペアリング情報データベースを設けてもよい。また、プリンタ100において、通信I/F305aと通信状態検知モジュール305bとフラッシュメモリー305cとをそれぞれ独立して設ける場合、ペアリング情報データベースは、独立して設けられたフラッシュメモリー305cに設けてもよく、フラッシュメモリー302に設けてもよい。
【0063】
サーマルヘッドのドライバIC304は、CPU301によって駆動制御され、サーマルヘッドが備える複数の発熱素子のそれぞれに対応する電極配線に対して選択的に通電し、各発熱素子を選択的に発熱させる。このように、プリンタ100は、サーマルヘッドの発熱素子において発生した熱を感熱発色型の記録媒体に伝達することによって、当該記録媒体の感熱発色面に文字、記号、各種のイメージなどを印刷することができる。
【0064】
「FEED」スイッチ104dは、オペレータの操作を受け付けた場合に、当該オペレータの操作を受け付けたことを示す信号をCPU301に出力する。「FEED」スイッチ104dは、オペレータの操作を受け付けている間、当該オペレータの操作を受け付けたことを示す信号をCPU301に出力するように構成することができる。この場合、CPU301は、「FEED」スイッチ104dからオペレータの操作を受け付けたことを示す信号が出力されている間、プラテン用モータ306を駆動制御する。
【0065】
プラテン用モータ306およびカッタ用モータ307は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、回転駆動力を発生する。プラテン用モータ306は、たとえば、ステッピングモータなどによって実現することができる。カッタ用モータ307は、たとえば、DCモータなどによって実現することができる。
【0066】
プラテン用モータ306およびカッタ用モータ307は、それぞれ、CPU301によって駆動制御され、励磁シーケンスや印加される電流の方向に応じて回転方向を切り換える。すなわち、プラテン用モータ306およびカッタ用モータ307に励磁シーケンスや印加する電流の方向をCPU301によってそれぞれ制御することにより、プラテン用モータ306およびカッタ用モータ307の回転方向をそれぞれ任意に切り換えることができる。
【0067】
開閉センサ308は、筐体101に対する蓋部材102の位置に応じて出力値が変化する。開閉センサ308は、蓋部材102が開放位置に位置付けられている状態と、蓋部材102が閉塞位置に位置付けられている状態とで出力値が異なる。開閉センサ308は、たとえば、マイクロスイッチによって実現することができる。
【0068】
CPU301は、開閉センサ308からの出力値に基づいて、蓋部材102が開放位置に位置付けられているか、閉塞位置に位置付けられているかを判断することができる。CPU301は、開閉センサ308の出力値に基づいて蓋部材102が開放位置に位置付けられていると判断した場合に、各種状態報知ランプのうち、緑色の「POWER」ランプ104aを点灯させるとともに、赤色の「ERROR」ランプ104bを点灯させる。CPU301は、プリンタ100の電源がON状態である場合は、緑色の「POWER」ランプ104aを常時点灯させる。
【0069】
残量センサ309は、保持部202における記録媒体の残量、および、保持部202における記録媒体の有無に応じて、それぞれ出力値が異なる。残量センサ309は、保持部202における記録媒体の残量が所定量以下になった場合(ペーパーニアエンドになった場合)に、第1の出力値を出力する。また、残量センサ309は、保持部202における記録媒体がなくなった場合(ペーパーエンドになった場合)に、第2の出力値を出力する。CPU301は、残量センサ309からの出力値に基づいて、保持部202における記録媒体の残量が所定量以下になったか、保持部202における記録媒体がなくなったかを判断することができる。
【0070】
CPU301は、残量センサ309からの出力値に基づいてペーパーニアエンドになったと判断した場合に、各種状態報知ランプのうち、緑色の「POWER」ランプ104aおよび橙色の「PAPER」ランプ104cを点灯させる。また、CPU301は、残量センサ309からの出力値に基づいてペーパーエンドになったと判断した場合に、緑色の「POWER」ランプ104a、赤色の「ERROR」ランプ104bおよび橙色の「PAPER」ランプ104cを点灯させる。
【0071】
サーモセンサ310は、サーマルヘッドの温度に応じて出力値が変化する。サーモセンサ310は、サーマルヘッドの温度が、あらかじめ定められた所定の温度以上になった場合に、出力値が変化する。サーモセンサ310の出力値にかかわる所定の温度は、たとえば、サーマルヘッドの温度が、正常な記録結果を得られる温度の上限値とすることができる。
【0072】
CPU301は、サーモセンサ310からの出力値に基づいて、プリンタ100の状態が記録動作の実行が可能な状態であるか否かを判断する。CPU301は、サーモセンサ310からの出力値に基づいてサーマルヘッドの温度が所定の温度以上(オーバーヒートエラーが発生している状態)であると判断した場合に、緑色の「POWER」ランプ104aを点灯させるとともに、赤色の「ERROR」ランプ104bを所定のパターンで点滅させる。
【0073】
(プリンタ100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100の機能的構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100の機能的構成を示すブロック図である。図4において、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、状態検出部401と、記憶部402と、操作受付部403と、計時部404と、第1の操作時間判断部405と、第2の操作時間判断部406と、履歴消去部407と、接続要求出力部408と、応答受信部409と、接続確立部410と、を備える。
【0074】
状態検出部401は、プリンタ100が記録動作を実行不能な状態であることを検出する。状態検出部401は、蓋部材102が開放位置に位置付けられている状態と閉塞位置に位置付けられている状態とで出力値が変化するセンサである開閉センサ308によって実現することができる。この場合、状態検出部401は、開閉センサ308の出力値に基づいて、蓋部材102が開放位置に位置付けられている状態であると判断される場合を、プリンタ100が記録動作を実行不能な状態であると判断することができる。
【0075】
また、状態検出部401は、記録媒体がある状態と当該記録媒体がない状態とで出力値が変化するセンサである残量センサ309によって実現することができる。この場合、状態検出部401は、残量センサ309の出力値に基づいて、記録媒体がない状態であると判断される場合を、プリンタ100が記録動作を実行不能な状態であると判断することができる。
【0076】
記憶部402は、サーバ装置などの外部装置450との接続履歴(ペアリング情報)を記憶する。記憶部402は、上記のペアリング情報データベースあるいは当該ペアリング情報データベースを備えるフラッシュメモリー305cなどの記憶媒体によって実現することができる。記憶部402は、プリンタ100の電源をOFFした場合にも、記憶した接続履歴(ペアリング情報)を失うことなく記憶する。
【0077】
操作受付部403は、記録動作にかかわる入力操作を受け付ける。この実施の形態のプリンタ100においては、「FEED」スイッチ104dによって操作受付部403を実現することができる。計時部404は、操作受付部403が継続して入力操作を受け付けた操作時間を計時する。計時部404は、たとえば、CPU301が備える計時機能を利用して、操作受付部403を実現する「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除されるまでの時間を計時する。
【0078】
第1の操作時間判断部405は、記録動作を実行不能な状態で操作受付部403が入力操作を受け付けた場合、計時部404が計時する操作時間が第1の所定時間よりも長いか否かを判断する。第1の所定時間は、オペレータが「FEED」スイッチ104dを意図的に操作したと判断するために十分な時間であることが好ましく、具体的には、たとえば、「2秒」などのように設定することができる。第1の所定時間は、たとえば、プリンタ100の設計者などが任意に設定することができ、「2秒」に限るものではない。
【0079】
第2の操作時間判断部406は、第1の操作時間判断部405の判断結果に基づいて、操作時間が第1の所定時間よりも長い場合に、当該操作時間が、第1の所定時間よりも長い第2の所定時間よりも長いか否かを判断する。第2の所定時間は、オペレータが「FEED」スイッチ104dを意図的に第1の所定時間よりも長い時間操作したと判断するために十分な時間であることが好ましく、具体的には、たとえば、「5秒」などのように設定することができる。第2の所定時間は、たとえば、プリンタ100の設計者などが任意に設定することができ、「5秒」に限るものではない。
【0080】
履歴消去部407は、第2の操作時間判断部406の判断結果に基づいて、操作時間が第2の所定時間よりも長い場合、記憶部402が記憶する接続履歴(ペアリング情報)を消去する。この実施の形態のプリンタ100においては、履歴消去部407は、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから、そのまま5秒以上連続して「FEED」スイッチ104dが押圧されている状態が継続した場合に、記憶部402が記憶する接続履歴(ペアリング情報)を消去する。
【0081】
接続要求出力部408は、状態検出部401の検出結果に基づいて、記録動作を実行不能な状態において操作受付部403が入力操作を受け付けた場合、外部装置450に対して接続を要求する第1の接続要求を無線通信によって出力する。開閉センサ308によって状態検出部401を実現する場合、接続要求出力部408は、開閉センサ308の出力値に基づいて、蓋部材102が開放位置に位置付けられている状態において、「FEED」スイッチ104dが押圧されることによる入力操作を受け付けた場合に、外部装置450であるサーバ装置に対して第1の接続要求を出力する。
【0082】
残量センサ309によって状態検出部401を実現する場合、接続要求出力部408は、残量センサ309の出力値に基づいて、記録媒体がない状態において、「FEED」スイッチ104dが押圧されることによる入力操作を受け付けた場合に、外部装置450であるサーバ装置に対して第1の接続要求を出力する。
【0083】
また、接続要求出力部408は、記憶部402が記憶する接続履歴(ペアリング情報)に基づいて特定されるサーバ装置に対して第1の接続要求を出力する。具体的には、接続要求出力部408は、記憶部402が記憶する接続履歴(ペアリング情報)に基づいて特定されるサーバ装置のうち、直近に接続したサーバ装置に対して第1の接続要求を出力する。また、具体的には、接続要求出力部408は、記憶部402が記憶する接続履歴(ペアリング情報)に基づいて特定されるすべてのサーバ装置に対して第1の接続要求を出力してもよい。
【0084】
また、接続要求出力部408は、第1の操作時間判断部405の判断結果に基づいて、操作時間が第1の所定時間よりも長い場合に、サーバ装置に対して第1の接続要求を出力する。これにより、「FEED」スイッチ104dが第1の所定時間よりも長い時間継続して押圧された場合にのみ、サーバ装置に対する第1の接続要求が出力される。これによって、記録動作を実行不能な状態において、操作者が操作受付部403を誤操作した場合などに、外部装置450に対する第1の接続要求が不用意に出力されることを防止できる。
【0085】
また、接続要求出力部408は、第2の操作時間判断部406の判断結果に基づき記憶部402が記憶する接続履歴(ペアリング情報)を履歴消去部407が消去した場合、当該接続履歴(ペアリング情報)を消去した後に、接続可能な外部装置450からの応答を要求する探索要求を出力する。この場合、接続要求出力部408は、接続履歴(ペアリング情報)を消去した後に出力した探索要求に応答した外部装置450に対して、第1の接続要求を出力する。
【0086】
応答受信部409は、接続要求出力部408が第1の接続要求を出力した結果、当該第1の接続要求を受信した外部装置450(サーバ装置)から送信された第2の接続要求を待機する。第2の接続要求は、接続要求出力部408が出力した第1の接続要求を受信したサーバ装置が当該第1の接続要求に応じてプリンタ100に対して送信する応答であって、プリンタ100に対して接続を要求する情報を含む。第2の接続要求は、たとえば、接続を要求する外部装置(サーバ装置)450の識別情報や、当該外部装置(サーバ装置)450のデバイス名などの情報を含む。
【0087】
また、応答受信部409は、第2の接続要求を待機するとともに、接続要求出力部408が出力した第1の接続要求に応じて外部装置(サーバ装置)450から送信された第2の接続要求を受信する。また、応答受信部409は、接続要求出力部408が探索要求を出力した結果、当該探索要求を受信した外部装置450が当該探索要求に応じてプリンタ100に対して送信した応答(探索応答)を受信する。探索応答は、たとえば、当該探索応答の送信元となる外部装置(サーバ装置)450の識別情報や、当該外部装置(サーバ装置)450のデバイス名などの情報を含む。
【0088】
接続要求出力部408は、探索要求を出力した結果、外部装置450からプリンタ100に対して送信された応答(探索応答)を応答受信部409が受信した場合に、当該応答(探索応答)の送信元となる外部装置450を探索要求に応答した外部装置450とし、当該外部装置450に対して第1の接続要求を出力する。
【0089】
接続確立部410は、探索要求を出力した結果、当該探索要求に応じた応答(第2の接続要求)の送信元となる外部装置450との間で通信をおこなうことによって、当該外部装置450との間での接続を確立する。記憶部402は、応答(第2の接続要求)の送信元となる外部装置450との接続が確立された場合に、確立された接続履歴(ペアリング情報)を記憶する。
【0090】
(プリンタ100の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100の処理手順について説明する。図5図6図7図8図9および図10は、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100の処理手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、まず、ペアリング情報データベースに、該当する接続履歴(ペアリング情報)があるか否かを判断する(ステップS501)。
【0091】
ステップS501において、ペアリング情報データベースに該当する接続履歴(ペアリング情報)がある場合(ステップS501:Yes)、ステップS507へ移行する。一方、ステップS501において、ペアリング情報データベースに該当する接続履歴(ペアリング情報)がない場合(ステップS501:No)、プリンタ100の周囲の外部装置450であるスレーブを探索する(ステップS502)。ステップS502においては、たとえば、プリンタ100と接続可能な外部装置450からの応答を要求する探索要求を出力することによって、周囲の外部装置450を探索する。
【0092】
つぎに、ステップS502において探索要求を出力することによって周囲の外部装置450を探索した結果、プリンタ100の周囲の外部装置450を検出したか否かを判断する(ステップS503)。ステップS503においては、たとえば、ステップS502において送信した探索要求に応じた応答(探索応答)を受信したか否かを判断することにより、プリンタ100の周囲の外部装置450を検出したか否かを判断する。
【0093】
ステップS503においてプリンタ100の周囲の外部装置450を検出していない場合(ステップS503:No)、ステップS502へ移行して、再度、プリンタ100の周囲の外部装置450であるスレーブ(サーバ装置)を探索する。これにより、あらたな外部装置450であるスレーブ(サーバ装置)を発見するまで、探索がおこなわれる。
【0094】
一方、ステップS503においてプリンタ100の周囲の外部装置450を検出した場合(ステップS503:Yes)、探索された外部装置450との接続履歴(ペアリング情報)があるか否かを判断する(ステップS504)。ステップS504においては、たとえば、ペアリング情報データベースを参照して、ステップS503:Yesにおいて検出したプリンタ100の周囲の外部装置450から送信された応答(探索応答)に含まれる当該外部装置450の識別情報が、ペアリング情報データベースに記憶されているか否かを判断することによって実現することができる。
【0095】
ステップS504において、探索された外部装置450との接続履歴(ペアリング情報)がある場合(ステップS504:Yes)、ステップS507へ移行する。一方、ステップS504において、探索された外部装置450との接続履歴(ペアリング情報)がない場合(ステップS504:No)、ペアリング処理を実行する(ステップS505)。
【0096】
ステップS505においては、たとえば、プリンタ100と探索された外部装置450との間で、認証をおこなったり、互いのデバイス情報をやりとしたりするなどして、通信相手を特定することによってペアリング処理を実行する。ペアリング処理については、公知の技術であるため説明を省略する。
【0097】
つぎに、ステップS505においておこなったペアリング処理が成功したか否かを判断する(ステップS506)。ステップS506においては、たとえば、探索された外部装置450との間で所定のテスト用データなどの送受信ができるか否かを判断することにより、ペアリング処理が成功したか否かを判断する。ペアリング処理の成功の可否を確認する方法は、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。ステップS506において、ペアリング処理が成功せず、失敗した場合(ステップS506:No)、ステップS502へ移行し、再度、プリンタ100の周囲の外部装置450であるスレーブを探索する。
【0098】
一方、ステップS506においてペアリング処理が成功した場合(ステップS506:Yes)、ペアリングが成功した外部装置(サーバ装置)450に対して第1の接続要求を送信して(ステップS507)、一連の処理を終了する。
【0099】
図6のフローチャートにおいては、上述した図5におけるステップS507において第1の接続要求を送信した結果、当該接続要求の送信先となる外部装置(サーバ装置)450との接続が成功したか否かを判断する(ステップS601)。
【0100】
ステップS601において、ステップS507において送信した接続要求の送信先となる外部装置(サーバ装置)450との接続が成功した場合(ステップS601:Yes)、一連の処理を終了する。一方、ステップS507において送信した接続要求の送信先となる外部装置(サーバ装置)450との接続が成功していない場合(ステップS601:No)、ステップS1002へ移行する(図10を参照)。
【0101】
図7のフローチャートにおいて、まず、蓋部材102が閉じているか否かを判断する(ステップS701)。ステップS701においては、開閉センサ308の出力値に基づいて、蓋部材102が閉塞位置に位置付けられているか否かを判断することによって、蓋部材102が閉じているか否かを判断することができる。ステップS701において、蓋部材102が閉じていない場合(ステップS701:No)、一連の処理を終了する。
【0102】
ステップS701において、蓋部材102が閉じている場合(ステップS701:Yes)、接続が確立されている外部装置(サーバ装置)450から送信された記録指示を受信したか否かを判断する(ステップS702)。ステップS702において、蓋部材102が閉じている状態で、接続が確立されている外部装置(サーバ装置)450から送信された記録指示を受信した場合(ステップS702:Yes)、記録動作を実行して(ステップS703)、一連の処理を終了する。ステップS703においては、プラテン用モータ306を駆動するとともに、記録指示に含まれる記録情報に基づいて、ドライバIC304の制御によってサーマルヘッドにおける該当する発熱素子に順次通電することにより、記録動作を実行する。
【0103】
一方、ステップS702において、蓋部材102が閉じている状態で、接続が確立されている外部装置(サーバ装置)450から送信された記録指示を受信していない場合(ステップS702:No)、「FEED」スイッチ104dがON状態になったか否かを判断する(ステップS704)。ステップS704においては、オペレータが「FEED」スイッチ104dを押圧することにより、当該「FEED」スイッチ104dからの出力値が変化したか否かを判断することによって、「FEED」スイッチ104dがON状態になったか否かを判断することができる。
【0104】
ステップS704において、蓋部材102が閉じている状態で、「FEED」スイッチ104dがON状態になっていない場合(ステップS704:No)、ステップS701へ移行し、蓋部材102が閉じているか否かを判断する。ステップS704において、蓋部材102が閉じている状態で、「FEED」スイッチ104dがON状態になった場合(ステップS704:Yes)、「FEED」スイッチ104dに対する操作に応じてプラテン用モータ306を駆動して(ステップS705)、一連の処理を終了する。
【0105】
ステップS705においては、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてからの経過時間(操作時間)に応じて、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除されるまで、記録媒体が排出口103から排出される方向に、プラテン用モータ306を駆動する。
【0106】
図8のフローチャートにおいて、まず、蓋部材102が開いているか否かを判断する(ステップS801)。ステップS801においては、開閉センサ308の出力値に基づいて、蓋部材102が開放位置に位置付けられているか否かを判断することによって、蓋部材102が開いているか否かを判断することができる。ステップS801において、蓋部材102が開いていない場合(ステップS801:No)、一連の処理を終了する。
【0107】
ステップS801において、蓋部材102が開いている場合(ステップS801:Yes)、「FEED」スイッチ104dがON状態になったか否かを判断する(ステップS802)。ステップS802においては、上記の図7におけるステップS704と同様に、オペレータが「FEED」スイッチ104dを押圧することにより、当該「FEED」スイッチ104dからの出力値が変化したか否かを判断することによって、「FEED」スイッチ104dがON状態になったか否かを判断することができる。
【0108】
プリンタ100は、ステップS802:Yesにおいて「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けた場合、当該入力操作が継続しておこなわれた経過時間(操作時間)の計時を開始する。また、プリンタ100は、ステップS802:Yesにおいて「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除されるまでの間、経過時間(操作時間)を計時する。
【0109】
プリンタ100は、入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除された後に、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けた場合、経過時間(操作時間)を計時しなおす。すなわち、プリンタ100は、入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除されるごとに、それまでに計時した経過時間(操作時間)をリセットし、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けるごとに、経過時間(操作時間)をあらたに計時する。
【0110】
ステップS802において、蓋部材102が開いている状態で、「FEED」スイッチ104dがON状態になっていない場合(ステップS802:No)、ステップS801へ移行して、蓋部材102が開いているか否かを判断する。ステップS802において、蓋部材102が開いている状態で、「FEED」スイッチ104dがON状態になった場合(ステップS802:Yes)、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから2秒経過したか否かを判断する(ステップS803)。ステップS803においては、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてからの経過時間(操作時間)が2秒以上であるか(経過時間(操作時間)が2秒に達したか)否かを判断することにより、2秒経過したか否かを判断することができる。
【0111】
ステップS803において、蓋部材102が開いている状態で、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けてから2秒経過する前に、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除された場合(ステップS803:No)、ステップS801へ移行する。
【0112】
一方、ステップS803において、蓋部材102が開いている状態で、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けてから2秒経過した場合(ステップS803:Yes)、蓋部材102が開いている状態で、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから5秒経過したか否かを判断する(ステップS804)。ステップS804においては、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてからの経過時間(操作時間)が5秒以上であるか(経過時間(操作時間)が5秒に達したか)否かを判断することにより、5秒経過したか否かを判断することができる。
【0113】
ステップS804において、蓋部材102が開いている状態で、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから2秒経過し、かつ、当該入力操作を受け付けてから5秒経過する前に、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除された場合(ステップS804:No)、ペアリング情報データベースを参照して、当該ペアリング情報データベースが記憶する接続履歴(ペアリング情報)を取得する(ステップS805)。
【0114】
そして、ステップS805において取得した接続履歴(ペアリング情報)に基づいて、該当する外部装置(サーバ装置)450に対して接続要求を送信して(ステップS806)、一連の処理を終了する。ステップS806においては、たとえば、ステップS805において取得した接続履歴(ペアリング情報)に基づいて特定される外部装置(サーバ装置)450のうち、直近に接続した外部装置(サーバ装置)450に対して接続要求を出力する。
【0115】
ステップS804において、蓋部材102が開いている状態で、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから5秒経過した場合(ステップS804:Yes)、ペアリング情報データベースが記憶する接続履歴(ペアリング情報)を消去し(ステップS807)、その後、図5に示したステップS502へ移行する。
【0116】
図9のフローチャートにおいて、まず、残量センサ309からの出力値に基づいてペーパーエンドを検出した(ペーパーエンドになった)か否かを判断する(ステップS901)。ステップS901において、ペーパーエンドを検出した場合(ステップS901:Yes)、緑色の「POWER」ランプ104a、赤色の「ERROR」ランプ104bおよび橙色の「PAPER」ランプ104cを点灯させる(ステップS902)。
【0117】
つぎに、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dがON状態になったか否かを判断する(ステップS903)。ステップS903においては、上記の図8におけるステップS802や図7におけるステップS704と同様に、オペレータが「FEED」スイッチ104dを押圧することにより、当該「FEED」スイッチ104dからの出力値が変化したか否かを判断することによって、「FEED」スイッチ104dがON状態になったか否かを判断することができる。
【0118】
プリンタ100は、ステップS903:Yesにおいて「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けた場合、当該入力操作が継続しておこなわれた経過時間(操作時間)の計時を開始する。また、プリンタ100は、ステップS903:Yesにおいて「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除されるまでの間、経過時間(操作時間)を計時する。さらに、プリンタ100は、入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除された後に、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けた場合、入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除されるごとに、それまでに計時した経過時間(操作時間)をリセットし、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けるごとに、経過時間(操作時間)をあらたに計時する。
【0119】
ステップS903において、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dがON状態になっていない場合(ステップS903:No)、ステップS901へ移行して、ペーパーエンドを検出したか否かを判断する。ステップS903において、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dがON状態になった場合(ステップS903:Yes)、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから2秒経過したか否かを判断する(ステップS904)。ステップS904においては、上記の図8におけるステップS803と同様に、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてからの経過時間(操作時間)が2秒以上であるか(経過時間(操作時間)が2秒に達したか)否かを判断することにより、2秒経過したか否かを判断することができる。
【0120】
ステップS904において、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けてから2秒経過する前に、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除された場合(ステップS904:No)、ステップS901へ移行して、ペーパーエンドを検出したか否かを判断する。
【0121】
一方、ステップS904において、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dに対する入力操作を受け付けてから2秒経過した場合(ステップS904:Yes)、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから5秒経過したか否かを判断する(ステップS905)。ステップS905においては、上記の図8におけるステップS804と同様に、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてからの経過時間(操作時間)が5秒以上であるか(経過時間(操作時間)が5秒に達したか)否かを判断することにより、5秒経過したか否かを判断することができる。
【0122】
ステップS905において、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから2秒経過し、かつ、当該入力操作を受け付けてから5秒経過する前に、当該入力操作による「FEED」スイッチ104dの押圧が解除された場合(ステップS905:No)、ペアリング情報データベースを参照して、当該ペアリング情報データベースに記憶されている接続履歴(ペアリング情報)を取得する(ステップS906)。
【0123】
そして、ステップS906において取得した接続履歴(ペアリング情報)に基づいて、該当する外部装置(サーバ装置)450に対して接続要求を送信して(ステップS907)、一連の処理を終了する。ステップS907においては、上記の図8におけるステップS806と同様に、ステップS906において取得した接続履歴(ペアリング情報)に基づいて特定される外部装置(サーバ装置)450のうち、直近に接続した外部装置(サーバ装置)450に対して接続要求を出力する。
【0124】
ステップS905において、ペーパーエンドを検出している状態で、「FEED」スイッチ104dがオペレータによって押圧されることによる入力操作を受け付けてから5秒経過した場合(ステップS905:Yes)、ペアリング情報データベースに記憶されている接続履歴(ペアリング情報)を消去し(ステップS908)、その後、図5に示したステップS502へ移行する。
【0125】
ステップS901において、ペーパーエンドを検出していない場合(ステップS901:No)、残量センサ309からの出力値に基づいてペーパーニアエンドを検出した(ペーパーニアエンドになった)か否かを判断する(ステップS909)。ステップS909において、ペーパーニアエンドを検出していない場合(ステップS909:No)、ステップS911へ移行して、接続が確立されている外部装置(サーバ装置)450から送信された記録指示を受信したか否かを判断する(ステップS911)。一方、ステップS909において、ペーパーニアエンドを検出した場合(ステップS909:Yes)、各種状態報知ランプのうち、緑色の「POWER」ランプ104aおよび橙色の「PAPER」ランプ104cを点灯させて(ステップS910)、一連の処理を終了する。
【0126】
ステップS911において、ペーパーエンドおよびペーパーニアエンドのいずれも検出していない状態で、かつ、接続が確立されている外部装置(サーバ装置)450から送信された記録指示を受信していない場合(ステップS911:No)、ステップS901へ移行して、ペーパーエンドを検出したか否かを判断する。一方、ステップS911において、ペーパーエンドおよびペーパーニアエンドのいずれも検出していない状態において、接続が確立されている外部装置(サーバ装置)450から送信された記録指示を受信した場合(ステップS911:Yes)、受信した記録指示に基づいて記録動作を実行して(ステップS912)、一連の処理を終了する。ステップS912においては、上記の図7におけるステップS703と同様に、プラテン用モータ306を駆動するとともに、記録指示に含まれる記録情報に基づいて、ドライバIC304の制御によってサーマルヘッドにおける該当する発熱素子に順次通電することにより、記録動作を実行する。
【0127】
図10のフローチャートは、外部装置(サーバ装置)450との接続が確立されている状態でおこなわれる。図10のフローチャートにおいて、まず、外部装置(サーバ装置)450との接続が確立されている状態で、当該接続が切断されたと判断するまで待機する(ステップS1001:No)。ステップS1001において、外部装置(サーバ装置)450との接続が確立されている状態で、当該接続が切断された場合(ステップS1001:Yes)、各種状態報知ランプのうち、緑色の「POWER」ランプ104aを点滅させる(ステップS1002)。
【0128】
つぎに、第1の接続要求を送信したか否かを判断し(ステップS1003)、第1の接続要求を送信していない場合(ステップS1003:No)、ステップS1002に移行する。これにより、第1の接続要求を送信するまでの間、各種状態報知ランプのうち、緑色の「POWER」ランプ104aが点滅した状態となる。
【0129】
ステップS1003において、第1の接続要求を送信した場合(ステップS1003:Yes)、各種状態報知ランプのうち、緑色の「POWER」ランプ104aを点灯させて(ステップS1004)、一連の処理を終了する。ステップS1004においては、第1の接続要求を送信すると、それまで点滅していた「POWER」ランプ104aが、連続して点灯する。
【0130】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、記録動作を実行不能な状態において「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を受け付けた場合、外部装置450であるサーバ装置に対して接続要求を無線通信によって出力し、出力した接続要求に応じて外部装置450であるサーバ装置から送信される応答(第2の接続要求)を待機し、当該第2の接続要求を受信した場合に当該第2の接続要求の送信元となる外部装置450との間における接続を確立させるようにしたことを特徴としている。
【0131】
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、記録動作を実行不能な状態においては、記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付部403を用いて、外部装置450に対する接続要求を出力させることができる。これにより、サーバ装置などの外部装置450との接続が切断された場合に接続を復帰させるためのボタンなどの専用の操作部を設けることなく、プリンタ100と外部装置450との接続を復帰させることができる。これによって、簡易な構成によって外部装置450との接続を復帰させることができるので、プリンタ100の小型化を図ることができる。
【0132】
また、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、開閉センサ308の出力値に基づいて、蓋部材102が開放位置に位置付けられている状態において「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を受け付けた場合に、外部装置450であるサーバ装置に対して接続要求を出力するようにしたことを特徴としている。
【0133】
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、蓋部材102が開放位置に位置付けられていることにより記録動作を実行不能な状態においては、記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付部403を用いて、外部装置450に対する接続要求を出力させることができる。これにより、プリンタ100の状態を検出するための専用の検出部を設けることなく、プリンタ100の状態を検出することができる。これによって、簡易な構成によって外部装置450との接続を復帰させることができるので、プリンタ100の小型化を図ることができる。
【0134】
また、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、残量センサ309の出力値に基づいて、記録媒体がない状態において「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を受け付けた場合に、外部装置450であるサーバ装置に対して接続要求を出力するようにしたことを特徴としている。
【0135】
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、記録媒体がないために記録動作を実行不能な状態においては、記録動作にかかわる入力操作を受け付ける操作受付部403を用いて、外部装置450に対する接続要求を出力させることができる。これにより、プリンタ100の状態を検出するための専用の検出部を設けることなく、プリンタ100の状態を検出することができる。これによって、簡易な構成によって外部装置450との接続を復帰させることができるので、プリンタ100の小型化を図ることができる。
【0136】
また、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、外部装置450であるサーバ装置との接続履歴を記憶する記憶部402を実現するペアリング情報データベースが記憶する接続履歴に基づいて特定される外部装置450に対して、接続要求を出力するようにしたことを特徴としている。
【0137】
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、記録動作を実行不能な状態になるまでに、プリンタ100との接続が確立されていた外部装置450に対して接続要求を出力させることができる。これにより、接続要求の出力に先立って接続可能な外部装置450を探索する場合と比較して、プリンタ100と外部装置450との接続を確立するまでにかかる時間を短くすることができる。これによって、外部装置450との接続が切断されたプリンタ100と外部装置450との接続を早期に復帰させることができる。
【0138】
また、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を継続して受け付けた操作時間が第1の所定時間(たとえば「2秒」)よりも長い場合に、外部装置450であるサーバ装置に対して接続要求を出力するようにしたことを特徴としている。
【0139】
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、記録動作を実行不能な状態において操作受付部403が継続して入力操作を受け付けた操作時間が、第1の所定時間よりも長い場合にのみ、外部装置450に対する接続要求を出力させることができる。これにより、記録動作を実行不能な状態において、操作者が操作受付部403を誤操作した場合などに、外部装置450に対する接続要求が不用意に出力されることを防止できる。これによって、操作者が意図する場合にのみ、外部装置450との接続が切断されたプリンタ100と外部装置450との接続を確実に復帰させることができる。
【0140】
また、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を継続して受け付けた操作時間が第2の所定時間(たとえば「5秒」)よりも長い場合に、ペアリング情報データベースが記憶する接続履歴を消去するとともに、プリンタ100の周囲の外部装置450に対して接続要求を出力するようにしたことを特徴としている。
【0141】
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、記録動作を実行不能な状態において操作受付部403が継続して入力操作を受け付けた操作時間が、第2の所定時間よりも長い場合、記録動作を実行不能な状態になるまでに接続されていた外部装置450にかかわらず、プリンタ100に接続可能な外部装置450をあらたな接続対象として当該外部装置450との接続を確立することができる。
【0142】
上述した実施の形態においては、「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を継続して受け付けた操作時間が所定時間(たとえば第1の操作時間である「2秒」や第2の操作時間である「5秒」など)より長いか否かに応じて、接続を復帰させる動作パターンを選択するようにしたが、これに限るものではない。操作時間の長さに代えて、「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を所定回数おこなった場合に、当該入力操作の回数に応じて接続を復帰させる動作パターンを選択するようにしてもよい。この場合、入力操作の回数は、たとえば、上記の計時部404に代えて、当該入力回数を計数する計数部(図示を省略する)を設けることによって計数することができる。
【0143】
この場合、具体的には、「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作が連続して「2回」おこなわれた場合、ペアリング情報データベースが記憶する接続履歴を消去することなく外部装置450に対する接続要求を出力し、当該入力操作が連続して「5回」おこなわれた場合、ペアリング情報データベースが記憶する接続履歴を消去してから接続対象となる外部装置450を探索し、探索した外部装置450に対する接続要求を出力するようにしてもよい。また、この場合、前回の入力操作後所定時間(たとえば「1秒」など)以内に再び入力操作がおこなわれた状態を、連続する入力操作として計数することができる。
【0144】
これにより、記録動作を実行不能な状態になるまでに接続されていた外部装置450に代えて別の外部装置450とプリンタ100とを接続する場合に、あらたな接続対象となる別の外部装置450を設定するボタンなどの専用の操作部を設けることなく簡易な構成であって、かつ、あらたな接続対象となる別の外部装置450を探索させるための入力操作をおこなわせたりすることなく簡易な操作によって、外部装置450との接続が切断されたプリンタ100と外部装置450との接続を確実に復帰させることができる。これによって、プリンタ100の小型化を図るとともに操作性の向上を図ることができる。
【0145】
このように、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、通常は記録媒体を搬送するために用いる「FEED」スイッチ104dを押圧する入力操作を、蓋部材102が開放位置に位置付けられていることにより記録動作を実行不能な状態においては記録媒体の搬送には用いず、無線通信の再接続操作に利用することができる。これにより、サーバ装置などの外部装置450との接続が切断された場合に接続を復帰させるためのボタンなどの専用の操作部を不要とすることができる。
【0146】
プリンタ100において、「FEED」スイッチ104dは、記録媒体を搬送するために重要な機構であり、一般的に、プリンタ100における操作しやすい位置に設けられている。また、プリンタ100において、蓋部材102を開放位置に位置付けることは、記録媒体の交換などのために必要であり、一般的に、蓋部材102の開放(カバーオープン)をおこなうことを想定して、蓋部材102の上に常時物を置くことはない。また、同様の理由から、プリンタ100において、蓋部材102を開放位置に位置付ける操作(カバーオープン操作)をおこなうための機構(たとえば、レバーやスイッチなど)へのアクセスを遮るような位置に、常時物を置くこともない。
【0147】
このようなことから、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、切断された接続を復帰させるための操作に「FEED」スイッチ104dを利用することにより、サーバ装置などの外部装置450との接続が切断された場合に接続を復帰させる操作ができないということがなく、容易かつ確実に接続を復帰させることができる。
【0148】
また、再接続操作は頻繁に実施するものではなく、サーバ装置などの外部装置450との接続(ペアリング)が切断された場合などのように接続ができなくなってしまった場合の一つの手段であるため、プリンタ100の通常の動作状態(記録動作ができる状態)では動作できないことが望ましい。
【0149】
この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、蓋部材102を開放位置に位置付ける(カバーオープンする)という操作がおこなわれ、蓋部材102が開放位置に位置付けられた状態でのみ、「FEED」スイッチ104dを操作することによる接続の復帰動作が有効になる。このため、サーバ装置などの外部装置450と接続している状態で、接続を復帰させる操作をしてしまうという誤操作および当該誤操作による誤動作を抑制することができる。
【0150】
サーバ装置などの外部装置450と接続している状態で、接続を復帰させる操作をしてしまうと、接続を復帰させる動作をおこなっている間、プリンタ100の通常の動作(記録動作)ができなくなってしまうが、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100によれば、上記のように誤操作を防止することができ、不要な復帰動作をおこなわせることなく、プリンタ100の通常の動作状態(記録動作ができる状態)を維持することができる。
【0151】
上述した実施の形態においては、記録動作を実行不能な状態において「FEED」スイッチ104dを押圧することによる入力操作を受け付けた場合に、外部装置450であるサーバ装置に対して接続要求を無線通信によって出力するようにしたが、これに限るものではない。この発明にかかるプリンタ100は、外部装置450との接続が確立されている接続状態であるか、外部装置450との接続が切断されている切断状態であるかに応じて、プリンタ100の状態を検出するようにしてもよい。そして、この場合、外部装置450との接続が切断されている状態で操作受付部403が入力操作を受け付けた場合に、外部装置450であるサーバ装置に対して接続要求を出力するようにしてもよい。
【0152】
この場合、上記の各種の作用効果に加えて、プリンタ100と外部装置450との接続状態に応じて、操作受付部403が受け付け可能な入力操作の内容を切り換えることができ、外部装置450との接続が切断されている状態において操作受付部403が入力操作を受け付けた場合に、外部装置450に対する接続要求を出力させることができる。
【0153】
これにより、操作受付部403が受け付け可能な入力操作の内容を切り換えるために格別な操作をおこなうことなく、プリンタ100と外部装置450との接続状態に応じて、操作受付部403が受け付け可能な入力操作の内容を切り換えることができる。これによって、プリンタ100の小型化を図るとともに操作性の向上を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0154】
以上のように、この発明にかかるプリンタおよびプログラムは、外部装置から受信した記録指示に基づいて記録動作をおこなうプリンタおよび当該プリンタが実行するプログラムに有用であり、特に、無線機器との間で無線通信をおこなうプリンタおよびプログラムに適している。
【符号の説明】
【0155】
100 プリンタ
401 状態検出部
402 記憶部
403 操作受付部
404 計時部
405 第1の操作時間判断部
406 第2の操作時間判断部
407 履歴消去部
408 接続要求出力部
409 応答受信部
410 接続確立部
図1
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