特許第5945493号(P5945493)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5945493-シート貼付装置および貼付方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5945493
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】シート貼付装置および貼付方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20160621BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20160621BHJP
   H01L 21/301 20060101ALI20160621BHJP
【FI】
   H01L21/68 N
   H01L21/304 622J
   H01L21/78 M
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-241059(P2012-241059)
(22)【出願日】2012年10月31日
(65)【公開番号】特開2014-93314(P2014-93314A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年6月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】上道 厚史
【審査官】 梶尾 誠哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−116928(JP,A)
【文献】 特開2009−010154(JP,A)
【文献】 特開2012−153434(JP,A)
【文献】 特開2012−136562(JP,A)
【文献】 特開2006−352054(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0131344(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0096090(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L21/304
21/463
21/67−21/683
B65C 1/00−11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
間欠動作を繰り返して所定形状の接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置において、
帯状の剥離シートの一方の面に仮着された帯状の原接着シートに対し、剥離シートに達する環状の切込が設けられることで、当該切込の内側に前記所定形状の接着シートが形成され、当該切込の外側に不要シートが形成された原反を繰り出す繰出手段と、
前記剥離シートから前記所定形状の接着シートを剥離する剥離手段と、
剥離された前記所定形状の接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを有し、
前記所定形状の接着シートが剥離されて表出した前記剥離シートの表出部と前記剥離シート上に不要シートが積層された積層部との境界を検知する検知手段を備え、前記繰出手段は、当該検知手段の検知結果を基に前記原反を間欠的に繰り出す
ことを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
間欠動作を繰り返して所定形状の接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置において、
帯状の剥離シートの一方の面に帯状の原接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
前記原接着シート側から前記剥離シートに達する環状の切込を設けることで、当該切込の内側に前記所定形状の接着シートを形成するとともに、当該切込の外側に不要シートを形成する切込手段と、
前記剥離シートから前記所定形状の接着シートを剥離する剥離手段と、
剥離された前記所定形状の接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを有し、
前記所定形状の接着シートが剥離されて表出した前記剥離シートの表出部と前記剥離シート上に不要シートが積層された積層部との境界を検知する検知手段を備え、前記繰出手段は、当該検知手段の検知結果を基に前記原反を間欠的に繰り出す
ことを特徴とするシート貼付装置。
【請求項3】
間欠動作を繰り返して所定形状の接着シートを被着体に貼付するシートの貼付方法において、
帯状の剥離シートの一方の面に仮着された帯状の原接着シートに対し、剥離シートに達する環状の切込が設けられることで、当該切込の内側に前記所定形状の接着シートが形成され、当該切込の外側に不要シートが形成された原反を繰り出す繰出工程と、
前記剥離シートから前記所定形状の接着シートを剥離手段で剥離する工程と、
剥離された前記所定形状の接着シートを被着体に押圧して貼付する工程とを含み、
前記所定形状の接着シートが剥離されて表出した前記剥離シートの表出部と前記剥離シート上に不要シートが積層された積層部との境界を検知する検知工程を行い、前記繰出工程において、当該検知工程の検知結果を基にして前記原反を間欠的に繰り出す工程を実施する
ことを特徴とする貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被着体に接着シートを貼付するシート貼付装置および貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体製造工程において、半導体ウェハ(以下単に「ウェハ」という場合がある)の表面に接着シートを貼付するために、例えば、特許文献1のようなシート貼付装置が用いられる。
特許文献1のシート貼付装置では、プリカット装置によって形成された接着シートを、繰り出しと停止とを繰り返す所謂間欠動作によって1枚ずつ繰り出すため、形成された接着シートの間隔に合わせて確実に間欠動作を行なわなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−116928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシート貼付装置において間欠動作を行う場合、プリカット装置で形成した切込を光学センサ、撮像装置、接触型のセンサ等の検知手段で検知させようとすると、切込の幅が狭いため、光の変化、画像の変化、厚みの変化等による境界位置の検知が非常に困難となり、そのような状況でも検知が行える特殊で高価な検出手段を採用しなければならないという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、特殊で高価な検出手段を採用することなく、原反の間欠送りを確実に行うことができるシート貼付装置および貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のシート貼付装置は、間欠動作を繰り返して所定形状の接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置において、帯状の剥離シートの一方の面に仮着された帯状の原接着シートに対し、剥離シートに達する環状の切込が設けられることで、当該切込の内側に前記所定形状の接着シートが形成され、当該切込の外側に不要シートが形成された原反を繰り出す繰出手段と、前記剥離シートから前記所定形状の接着シートを剥離する剥離手段と、剥離された前記所定形状の接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを有し、前記所定形状の接着シートが剥離されて表出した前記剥離シートの表出部と前記剥離シート上に不要シートが積層された積層部との境界を検知する検知手段を備え、前記繰出手段は、当該検知手段の検知結果を基に前記原反を間欠的に繰り出すという構成を採用している。
【0007】
また、本発明のシート貼付装置は、間欠動作を繰り返して所定形状の接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置において、帯状の剥離シートの一方の面に帯状の原接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出手段と、前記原接着シート側から前記剥離シートに達する環状の切込を設けることで、当該切込の内側に前記所定形状の接着シートを形成するとともに、当該切込の外側に不要シートを形成する切込手段と、前記剥離シートから前記所定形状の接着シートを剥離する剥離手段と、剥離された前記所定形状の接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを有し、前記所定形状の接着シートが剥離されて表出した前記剥離シートの表出部と前記剥離シート上に不要シートが積層された積層部との境界を検知する検知手段を備え、前記繰出手段は、当該検知手段の検知結果を基に前記原反を間欠的に繰り出すという構成を採用している。
【0008】
一方、本発明の貼付方法は、間欠動作を繰り返して所定形状の接着シートを被着体に貼付するシートの貼付方法において、帯状の剥離シートの一方の面に仮着された帯状の原接着シートに対し、剥離シートに達する環状の切込が設けられることで、当該切込の内側に前記所定形状の接着シートが形成され、当該切込の外側に不要シートが形成された原反を繰り出す繰出工程と、前記剥離シートから前記所定形状の接着シートを剥離手段で剥離する工程と、剥離された前記所定形状の接着シートを被着体に押圧して貼付する工程とを含み、前記所定形状の接着シートが剥離されて表出した前記剥離シートの表出部と前記剥離シート上に不要シートが積層された積層部との境界を検知する検知工程を行い、前記繰出工程において、当該検知工程の検知結果を基にして前記原反を間欠的に繰り出す工程を実施する。
【発明の効果】
【0009】
以上のような本発明のシート貼付装置および貼付方法によれば、検知手段が接着シートの剥離後に表出した剥離シートの表出部と剥離シート上に不要シートが積層された積層部との境界を検知するので、検知の対象となる部分が広く(大きく)なり、光の変化、画像の変化、厚みの変化等による境界位置の検知を容易に行うことができ、特殊で高価な検出手段を採用することなく、原反の間欠送りを確実行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の側面図。
図2図1の要部側面図。
図3】変形例の要部側面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態において基準となる図を挙げることなく、例えば、上、下、左、右、または、前、後といった方向を示した場合は、全て図1を正規の方向(付した番号が適切な向きとなる方向)から観た場合を基準とし、上、下、左、右方向が紙面に平行な方向であり、前が紙面に直交する手前方向、後が紙面に直交する奥方向とする。
【0012】
図1図2において、本実施形態のシート貼付装置1は、間欠動作を繰り返して所定形状の接着シートとしての接着シートAS1を被着体としてのウェハWFに貼付するものであり、帯状の剥離シートRLの一方の面に基材シートBSおよび接着剤層ADとからなる帯状の原接着シートASが仮着された原反RSを繰り出す繰出手段2と、原接着シートAS側から剥離シートRLに達する環状の切込CUを設けることで、当該切込CUの内側に接着シートAS1を形成するとともに、当該切込CUの外側に不要シートUSを形成する切込手段3と、剥離シートRLから接着シートAS1を剥離する剥離手段4と、剥離された接着シートAS1をウェハWFに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ5と、接着シートAS1が剥離されて表出した剥離シートRLの表出部RL1と剥離シートRL上に不要シートUSが積層された積層部RUとの境界BDを検知する検知手段6と、ウェハWFを支持して搬送する搬送手段7とを備えて構成されている。なお、本実施形態の場合、剥離シートRLが透明または半透明で、原接着シートASが着色されているものとする。
【0013】
繰出手段2は、原反RSを支持する支持ローラ21と、原反RSを案内する複数のガイドローラ22と、駆動機器としての回転モータ23によって回転駆動される駆動ローラ24と、剥離シートRLおよび不要シートUSを駆動ローラ24との間に挟み込むピンチローラ25と、図示しない駆動機器によって駆動され、不要シートUS付きの剥離シートRLを回収する回収ローラ26とを備え、ベースフレーム20に支持されている。
【0014】
切込手段3は、原反RSの基材シートBS側に位置し、駆動機器としての回転モータ31によって回転駆動されるとともに、表面にカッター刃32が設けられたダイローラ33と、原反RSを間に挟んでダイローラ33と対向配置されたダイ受けローラ34とを備えている。
【0015】
剥離手段4は、左下方に傾斜した姿勢でベースフレーム20に支持された剥離板41を備え、当該剥離板41の左下端が原反RSを駆動ローラ24側に折り返す折曲端縁42とされ、図2に示すように、折曲端縁42から駆動ローラ24側に向かって所定間隔離れた裏面側に収容穴43が設けられている。
【0016】
検知手段6は、剥離板41に形成された収容穴43内に配置された反射型の光学センサからなり、剥離板41の折曲端縁42で折り返された不要シートUS付きの剥離シートRLに光を照射すると同時に、当該剥離シートRLで反射した反射光を受光することで、当該受光した光の強さの変化によって、境界BDを検知可能となっている。すなわち、検知手段6で照射され剥離シートRLのみの部分で反射する光は、当該剥離シートRLを透過する光の量が多いので、当該検知手段6が受光する光の強さは小さい。一方、検知手段6で照射され剥離シートRLに不要シートUSが積層された積層部RUで反射する光は、不要シートUSが仮着されている分剥離シートRLのみの部分に比べて透過する光の量が少ないので、当該検知手段6が受光する光の強さは大きくなる。これにより、検知手段6が境界BDを検知することができるようになっている。
【0017】
搬送手段7は、駆動機器としてのリニアモータ71のスライダ72上に支持されるとともに、上面に形成された図示しない吸引口を介してウェハWFを吸着支持可能な支持テーブル73を備えている。
【0018】
以下、シート貼付装置1による接着シートAS1の貼付手順を説明する。
先ず、図1に示すように、原反RSを通紙し、オペレータが図示しない操作パネル等の操作手段を介して自動運転モードを選択すると、繰出手段2および切込手段3が回転モータ23および回転モータ31を駆動し、原反RS繰り出すとともに、当該繰り出された原反RSに対し、回転モータ23が切込CUを設け、接着シートAS1および不要シートUSを形成する。また、自動運転モードが選択された時点から、検知手段6が剥離シートRLに向けて光を照射するとともに、剥離シートRLで反射した光の強さの監視を開始する。そして、1番目の接着シートAS1が剥離板41の折曲端縁42で剥離されて表出した剥離シートRLの表出部RL1が駆動ローラ24方向に搬送されると、検知手段6が照射した光が積層部RUから剥離シートRLのみの部分に変わった時点、すなわち、受光した光の強さが強から弱に変化した時点で境界BDを検知し、繰出手段2および切込手段3が回転モータ23,31の駆動を停止し、スタンバイ状態となる。このとき1番目の接着シートAS1は、図2に示すように、剥離シートRLから一部だけ剥離した状態でその先端が押圧ローラ5に達している。
【0019】
搬送手段7がリニアモータ71を駆動し、支持テーブル73を左方に移動してウェハWFが剥離板41の下方所定位置で図示しない検知手段によって検知されると、繰出手段2および切込手段3が回転モータ23,31を駆動し、ウェハWFの搬送速度と同じ速度で1番目の接着シートAS1を繰り出すとともに、原反RSに切込CUを形成する。そして繰り出された1番目の接着シートAS1は、折曲端縁42で剥離シートRLから剥離されつつ、押圧ローラ5によって押圧されてウェハWFに貼付される。1番目の接着シートAS1全体がウェハWFに貼付され後も、繰出手段2および切込手段3が回転モータ23,31を駆動し、2番目の接着シートAS1が剥離板41の折曲端縁42で剥離される。この間、検知手段6が受光する光の強さは、弱から強に変化した後に強から弱に変化するので、この強から弱に変化した時点で再び境界BDを検知し、繰出手段2および切込手段3が回転モータ23,31の駆動を停止し、再びスタンバイ状態となる。
そして、1番目の接着シートAS1が貼付されたウェハWFは、図示しない搬送手段によって別の工程に搬送され、支持テーブル73が右方に搬送されて以降上記同様の動作が繰り返される。
【0020】
以上のような実施形態によれば、次の効果がある。
すなわち、シート貼付装置1では、検知手段6が接着シートAS1の剥離後に表出した剥離シートRLの表出部RL1と剥離シートRL上に不要シートUSが積層された積層部RUとの境界BDを検知するので、検知の対象となる部分が広くなり、検知手段6が受光する光の強弱変化による境界BDの検知を容易に行うことができ、特殊で高価な検出手段を採用することなく、原反RSの間欠送りを確実に行うことができる。
【0021】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0022】
例えば、支持テーブル73およびウェハWFと干渉しない位置で、検知手段6をベースフレーム20にブラケット等を介して取り付け、折曲端縁42を過ぎてから回収ローラ26で巻き取られるまでの間で境界BDを検知するように構成してもよい。要するに、検知手段6は、不要シートUSが積層された積層部RUと接着シートAS1が剥離板41で剥離されて表出した剥離シートRLの表出部RL1との境界BDを検知できればよく、その取り付け位置は任意である。
さらに、境界BDとしては、不要シートUSと接着シートAS1が剥離シートRLから剥離されて表出した剥離シートRLの表出部RL1との境界であれば何れの位置でもよく、例えば、図2中BD1で示す不要シートUSと1つ前の接着シートAS1が剥離シートRLから剥離されて表出した表出部RL1との境界であってもよい。
【0023】
また、検知手段6は、透過型の光学センサを採用してもよいし、カメラ等の撮像手段を採用してもよい。
さらに、検知手段6は、図3に示すように、リミットスイッチ等の接触型のセンサ61を採用してもよく、当該接触型のセンサ61の接触部材62が剥離板41で折り返された不要シートUS付きの剥離シートRLに接触し、不要シートUSが仮着された積層部RUと剥離シートRLのみの部分との厚みの差(段差)の変化を検知するようになっている。このような接触型のセンサは、剥離シートRLが着色され原接着シートASが透明または間透明の場合や、それら両方が透明または半透明の場合等、光の強弱を検出し難い場合に有効となる。要するに、検知手段6は、境界BDを検知できればよく、接触型を採用するか非接触型を採用するかは任意であるし、不要シートUS付きの剥離シートRLに対して剥離シートRL側に配置するか不要シートUS側に配置するかも任意である。
また、原反RSとして、帯状の剥離シートRLの一方の面に仮着された帯状の原接着シートASに対し、剥離シートRLに達する環状の切込CUが予め設けられることで、当該切込CUの内側に接着シートAS1が形成され、当該切込CUの外側に不要シートUSが形成されたものが採用された場合、前記実施形態における切込手段3は必要ない。
【0024】
さらに、本発明における原接着シートASや接着シートAS1および被着体の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、原接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態に限定されることはなく、感熱接着性の原接着シートASが採用された場合は、当該接着シートを加熱する適宜な加熱手段を設ければよい。また、このような接着シートは、例えば、接着剤層ADだけの単層のもの、基材シートBSと接着剤層ADとの間に中間層を有するもの、基材シートBSの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートBSを接着剤層ADから剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウェハや化合物半導体ウェハ等の半導体ウェハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、原接着シートASや接着シートAS1を機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の被着体に貼付するができる。
【0025】
また、前記実施形態における駆動機器は、回転モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
【符号の説明】
【0026】
1 シート貼付装置
2 繰出手段
3 切込手段
4 剥離手段
5 押圧ローラ(押圧手段)
6 検知手段
41 剥離板
AS 原接着シート
AS1 接着シート(所定形状の接着シート)
BD 境界
CU 切込
RL 剥離シート
RL1 表出部
RS 原反
RU 積層部
US 不要シート
WF ウェハ(被着体)
図1
図2
図3