(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの調製プロセスであって、
1)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを結晶化混合物から結晶化させて、前記結晶化混合物中の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを得るステップであって、前記結晶化混合物がアセトニトリルおよび水を含み、前記(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが結晶形であるステップと;
2)前記(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを前記結晶化混合物から単離して、前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを得るステップと
を含むプロセス。
前記溶解ステップの前の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、
1)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのジクロロメタン溶媒和物、
2)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのアセトン溶媒和物、
3)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの非選択的溶媒和物、および
4)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの酢酸エチル溶媒和物、および
それらの混合物からなる群から選択される、請求項2に記載のプロセス。
前記(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを乾燥させて、前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを得るステップをさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のプロセス。
前記単離ステップの後に、前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが98%以上の化学的純度を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のプロセス。
前記単離ステップの後に、前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが98%以上の鏡像体過剰率を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。
1)請求項1から6のいずれか一項に記載の無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを調製するステップと;
2)前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを薬学的に許容される担体と混合するステップと
を含む、医薬組成物の調製プロセス。
1)請求項1から6のいずれか一項に記載の無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを調製するステップであって、前記(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、結晶形であるステップと;
2)前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを薬学的に許容される担体と混合するステップと
を含む、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤からなる群より選択される剤形の調製プロセス。
無水非溶媒和の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドであって、前記(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが結晶形である、無水非溶媒和の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド。
前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、2θに換算して8.5°±0.2°および10.7°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°および16.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°および11.1°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°、11.1°±0.2°、9.8°±0.2°および17.4°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、159.6℃から169.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、135℃未満で0.5%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
前記無水の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドが、
1)2θに換算して8.5°±0.2°および10.7°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)159.6℃から169.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)135℃未満で0.5%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル
を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのアセトン溶媒和物、および
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの酢酸エチル溶媒和物
からなる群から選択される溶媒和物。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(発明の詳細な説明)
定義
明暸性および一貫性のために、この特許文書全体で以下の定義が用いられる。
【0026】
用語「アゴニスト」は、Gタンパク質結合受容体、例えばカンナビノイド受容体と相互作用して活性化し、それによってその受容体に特徴的な生理的または薬理学的応答を開始することができる部分を指す。例えば、アゴニストは受容体へ結合すると細胞内応答を活性化することができるか、膜へのGTP結合を強化することができる。
【0027】
用語「処置を必要とする」および処置に言及する場合の用語「それを必要とする」は互換的に用いられて、介護者(例えばヒトの場合は医師、看護士、ナースプラクティショナーなど;ヒト以外の哺乳動物を含む動物の場合は獣医)によってなされる、個体または動物が処置を必要とするか、または処置によって利益を得るとの判断を意味する。この判断は、介護者の専門知識の領域内である様々な因子に基づくが、それは、本発明の化合物によって処置できる疾患、状態または障害の結果として個体または動物が病気であるか病気になるとの知識を含む。したがって、本発明の化合物は、保護的または予防的に用いることができる。あるいは、本発明の化合物は、疾患、状態または障害を緩和、抑制または改善するのに用いることができる。
【0028】
用語「個体」は、哺乳動物、好ましくはマウス、ラット、他の齧歯動物、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマまたは霊長類を含む任意の動物、最も好ましくはヒトを指す。
【0029】
用語「モジュレートするまたはモジュレートすること」は、特定の活性、機能または分子の量、特質、応答または効果の増加または減少を指す。
【0030】
用語「組成物」は、少なくとも1つの追加の構成成分と組み合わせた、化合物またはその結晶形(本発明の化合物の塩、溶媒和物および水和物を含むが、これらに限定されない)を指し、例えば、合成、予備製剤化、製造過程での試験(即ち、TLC、HPLC、NMR試料)などの間に得られる/調製される組成物である。
【0031】
用語「医薬組成物」は、少なくとも1つの有効成分(本発明の化合物の塩、溶媒和物および水和物を含むが、これらに限定されない)を含む特定の組成物であって、これによって、この組成物が哺乳動物(例えば、限定されないが、ヒト)における特定の効力のある結果についての調査に耐えられる、組成物をいう。当業者は、ある活性成分が所望の効力のある結果を有するか否かを、技術者の要求に基づいて決定するために適切な技術を理解し、そして評価する。
【0032】
用語「治療的有効量」は、組織、系、動物、個体またはヒトにおける、研究者、獣医、医師または他の臨床医または介護者または個体によって求められる生物学的または医学的応答を惹起する活性化合物または医薬用剤の量を指し、上記応答は以下の1つまたは複数を含む:
(1)疾患を予防すること、例えば、疾患、状態または障害に罹患しやすい可能性があるが、その疾患の病状または症候をまだ経験も示してもいない個体で疾患、状態または障害を予防すること;
(2)疾患を抑制すること、例えば、疾患、状態または障害の病状または症候を経験しているか提示している個体で疾患、状態または障害を抑制すること(即ち、病状および/または症候のさらなる発症を止めること);および
(3)疾患を改善すること、例えば、疾患、状態または障害の病状または症候を経験しているか示している個体で疾患、状態または障害を改善すること(即ち、病状および/または症候を逆転させること)。
【0033】
明暸性のために別々の実施形態の文脈で記載される本発明の特定の特徴は、単一の実施形態において組合せで提供することもできることが認められる。反対に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈で記載される本発明の様々な特徴は、別々にまたは任意の適する部分組み合わせで提供することもできる。さらに、本明細書に記載されるそのような用途および医学的適応を記載する実施形態に掲載される用途および医療適用の部分組み合わせは、用途および医療適用のあらゆる部分組み合わせが本明細書に個別的かつ明示的に挙げられるかのように、本発明によって具体的に包含されもする。
【0034】
発明のプロセス
本発明は、とりわけ、カンナビノイドCB
2受容体のモジュレーターである(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形の調製で有益なプロセスを対象とする。
【0035】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形の調製プロセスであって;
1)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドを結晶化混合物から結晶化させて、結晶化混合物中の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの結晶形を得るステップであって、結晶化混合物がアセトニトリルおよび水を含むステップと;
2)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの結晶形を結晶化混合物から単離して、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形を得るステップと
を含むプロセスに関する。
【0036】
一部の実施形態では、結晶化ステップは約−10℃から約35℃の温度で実行される。一部の実施形態では、結晶化ステップは約−10℃から約25℃の温度で実行される。一部の実施形態では、結晶化ステップは約−10℃から約10℃の温度で実行される。一部の実施形態では、結晶化ステップは約−5℃から約5℃の温度で実行される。
【0037】
一部の実施形態では、結晶化混合物は、
1)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドをアセトニトリルおよび第1の量の水に溶解させて第1の混合物を形成するステップと、
2)第1の混合物に第2の量の水を加えて結晶化混合物を得るステップと
によって調製される。一部の実施形態では、溶解ステップは約25℃から約80℃の温度で実行される。一部の実施形態では、溶解ステップは約40℃から約70℃の温度で実行される。一部の実施形態では、溶解ステップは約55℃から約65℃の温度で実行される。一部の実施形態では、溶解ステップは約58℃から約62℃の温度で実行される。一部の実施形態では、溶解ステップは約60℃の温度で実行される。一部の実施形態では、第1の混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および第1の量の水の間のモル比は、約1.0:7.3:30.0から約1.0:12.1:49.6である。一部の実施形態では、第1の混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および第1の量の水の間のモル比は、約1.0:7.8:31.8から約1.0:11.6:47.6である。一部の実施形態では、第1の混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および第1の量の水の間のモル比は、約1.0:8.2:33.7から約1.0:11.2:45.7である。一部の実施形態では、第1の混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および第1の量の水の間のモル比は、約1.0:8.7:35.7から約1.0:10.7:43.7である。一部の実施形態では、第1の混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および第1の量の水の間のモル比は、約1.0:9.2:37.0から約1.0:10.2:41.7である。一部の実施形態では、第1の混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および第1の量の水の間のモル比は、約1.0:9.7:39.7である。一部の実施形態では、第1の混合物に第2の量の水を加えるステップは、第2の量の水と第1の混合物との混合物の温度が約25℃から約80℃である速度で実行される。一部の実施形態では、第1の混合物に第2の量の水を加えるステップは、第2の量の水と第1の混合物との混合物の温度が約40℃から約70℃である速度で実行される。一部の実施形態では、第1の混合物に第2の量の水を加えるステップは、第2の量の水と第1の混合物との混合物の温度が約55℃から約65℃である速度で実行される。一部の実施形態では、第1の混合物に第2の量の水を加えるステップは、第2の量の水と第1の混合物との混合物の温度が約58℃から約62℃である速度で実行される。一部の実施形態では、第1の混合物に第2の量の水を加えるステップは、第2の量の水と第1の混合物との混合物の温度が約60℃である速度で実行される。
【0038】
一部の実施形態では、結晶化混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および水の間のモル比は、約1.0:7.3:327.4から約1.0:12.1:545.6である。一部の実施形態では、結晶化混合物において、結晶化混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および水の間のモル比は、約1.0:7.8:349.2から約1.0:11.6:523.8である。一部の実施形態では、結晶化混合物において、結晶化混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および水の間のモル比は、約1.0:8.2:371.0から約1.0:11.2:502.0である。一部の実施形態では、結晶化混合物において、結晶化混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および水の間のモル比は、約1.0:8.7:392.8から約1.0:10.7:480.1である。一部の実施形態では、結晶化混合物において、結晶化混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および水の間のモル比は、約1.0:9.2:414.7から約1.0:10.2:458.3である。一部の実施形態では、結晶化混合物において、結晶化混合物中に存在する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド、アセトニトリル、および水の間のモル比は、約1.0:9.7:436.5である。
【0039】
一部の実施形態では、結晶化および溶解ステップでの(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドは、
1)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのジクロロメタン溶媒和物、
2)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのアセトン溶媒和物、
3)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの非選択的溶媒和物、および
4)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの酢酸エチル溶媒和物、および
それらの混合物からなる群から選択される。
【0040】
一部の実施形態では、溶解ステップの前の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドは、
1)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのジクロロメタン溶媒和物、
2)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのアセトン溶媒和物、
3)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの非選択的溶媒和物、および
4)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの酢酸エチル溶媒和物、および
それらの混合物からなる群から選択される。
【0041】
一部の実施形態では、単離ステップは、結晶化混合物から(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの結晶形を濾過することを含む。
【0042】
一部の実施形態では、単離ステップは、結晶化混合物から(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの結晶形を取り出すことを含む。
【0043】
本発明の一態様は無水結晶形の調製プロセスに関し、前記プロセスは、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの結晶形を乾燥させて(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形を得るステップをさらに含む。一部の実施形態では、乾燥ステップは約15℃から約80℃の温度で実行される。一部の実施形態では、乾燥ステップは約25℃から約65℃の温度で実行される。一部の実施形態では、乾燥ステップは約35℃から約55℃の温度で実行される。一部の実施形態では、乾燥ステップは約50℃の温度で実行される。一部の実施形態では、乾燥ステップは760mmHg未満の圧力および約35℃から約55℃の温度で実行される。一部の実施形態では、乾燥ステップは760mmHg未満の圧力および約55℃から約65℃の温度で実行される。
【0044】
一部の実施形態では、単離ステップの後に、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形は、約95%以上の化学的純度を有する。一部の実施形態では、単離ステップの後に、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形は、約98%以上の化学的純度を有する。一部の実施形態では、単離ステップの後に、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形は、約99%以上の化学的純度を有する。一部の実施形態では、単離ステップの後に、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形は、約95%以上の鏡像体過剰率を有する。一部の実施形態では、単離ステップの後に、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形は、約98%以上の鏡像体過剰率を有する。一部の実施形態では、単離ステップの後に、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形は、約99%以上の鏡像体過剰率を有する。一部の実施形態では、単離ステップの後に、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形は、約99%以上の化学的純度および約99%以上の鏡像体過剰率を有する。
【0045】
本発明の一態様は、本明細書に記載されるプロセスによって調製される(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形に関する。
【0046】
本発明の一態様は、本明細書に記載される(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形を薬学的に許容される担体と混合することを含む組成物の作製プロセスに関する。
【0047】
本発明の一態様は、組成物を錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、軟ゼラチンカプセル剤、硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射用液剤または無菌包装散剤などの医薬品に形成することをさらに含む、組成物の作製プロセスに関する。
【0048】
化合物1の結晶形
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の無水形および溶媒和形に関する。
【0049】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)のDCM溶媒和物に関する。
【0050】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の無水形に関する。
【0051】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)のアセトン溶媒和物に関する。
【0052】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の非選択的溶媒和物に関する。
【0053】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の酢酸エチル溶媒和物に関する。
【0054】
本明細書に記載される溶媒和形および無水形の結晶形は、例えば示差走査熱分析(DSC)、粉末X線回折(PXRD)および他の固体状態方法に関するそれらの特異な固体状態サインによって同定することができる。
【0055】
結晶形の水または溶媒の含有量に関するさらなる特徴づけは、以下の方法、例えば熱重量分析(TGA)、DSCなどのいずれかによって測定することができる。
【0056】
DSCについては、観察される温度は、試料純度、温度変化の速度、ならびに使用される試料調製技術および特定の機器によって決まることが公知である。したがって、DSCサーモグラムに関して本明細書で報告される値は、プラスまたはマイナス約4℃(即ち、±4℃)異なってもよい。DSCサーモグラムに関して本明細書で報告される値は、1グラムにつきプラスまたはマイナス約20ジュール(即ち、±20ジュール/グラム)異なることもできる。
【0057】
一部の実施形態では、本明細書で報告されるDSCサーモグラム値は、脱溶媒和事象に関連する。本明細書で報告されるDSCサーモグラム値が脱溶媒和事象に関連する場合は、本明細書で報告される値は推定値である。走査速度およびパン密閉は脱溶媒和事象のDSC値に影響し得、それはプラスまたはマイナス約25℃(即ち、±25℃)異なってもよい。本明細書で報告される脱溶媒和事象のDSC値は、ひだなしのふた付のアルミニウムパン中の試料および10℃/分の走査速度を用いて記録した。
【0058】
PXRDについては、ピークの相対的強度は、使用される試料調製技術、試料据付手法および特定の機器によって異なってもよい。さらに、機器変動および他の因子は、2θ値にしばしば影響を及ぼすことがある。したがって、回折パターンのピーク帰属は、プラスまたはマイナス0.2°2θ(即ち、±0.2°2θ)異なってもよい。
【0059】
TGAについては、本明細書で報告される特性値は、プラスまたはマイナス約5℃(即ち、±5℃)異なってもよい。本明細書で報告されるTGA特性値は、例えば試料変動に起因してプラスまたはマイナス約2%(即ち、±2%)の重量変化だけ異なることもできる。
【0060】
結晶形の吸湿性に関するさらなる特徴づけは、例えば動的水分収着(DMS)によって測定することができる。本明細書で報告されるDMS特性値は、相対湿度でプラスまたはマイナス約5%(即ち、±5%)だけ異なってもよい。本明細書で報告されるDMS特性値は、プラスまたはマイナス約5%(即ち、±5%)の重量変化だけ異なることもできる。
【0061】
1.化合物1のジクロロメタン(DCM)溶媒和物
A.化合物1(DCM溶媒和物)
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)のDCM溶媒和物に関する。化合物1のDCM溶媒和物は、PXRDによって特徴づけられる。PXRDによって決定されたDCM溶媒和物の物理的特性は、下の表1に要約される。
【0062】
【表1】
これらの溶媒和物中に存在するDCMの量は異なってもよく、最高約10.6重量%であってよい。DCMの量は、TGAで容易に決定することができる。実施例1、方法1、ステップFからのDCM溶媒和物の物理的特性は、下の表2に要約される。
【0063】
【表2】
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)のDCM溶媒和物の特定の粉末X線回析ピークを、下の表3に示す。
【0064】
【表3】
B.化合物1のジクロロメタン半溶媒和物
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)のDCM半溶媒和物に関する。化合物1のDCM半溶媒和物は、CH
2Cl
2およびヘキサンから遅い結晶化によって調製した(実施例2)。結晶構造を解析し、
図3に示す。
【0065】
2.化合物1(無水形)
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の無水形に関する。化合物1の結晶形(無水形)の物理的特性を、下の表4に要約する。
【0066】
【表4】
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の無水形の特定の粉末X線回析ピークを、下の表5に示す。
【0067】
【表5】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形に関する。
【0068】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形に関し、そこで、無水結晶形は、2θに換算して8.5°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、2θに換算して8.5°±0.2°および10.7°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°および16.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°および11.1°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°、11.1°±0.2°、9.8°±0.2°および17.4°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°、11.1°±0.2°、9.8°±0.2°、17.4°±0.2°、22.1°±0.2°および16.5°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°、11.1°±0.2°、9.8°±0.2°、17.4°±0.2°、22.1°±0.2°、16.5°±0.2°、14.5°±0.2°、11.8°±0.2°および18.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は実質的に
図6に示すとおりの粉末X線回折パターンを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるピークが約±0.2°2θ異なってもよいことを意味する。
【0069】
一部の実施形態では、無水結晶形は、約159.6℃から約169.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、約160.6℃から約168.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、約162.6℃から約166.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、約163.6℃から約165.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、約164.6℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、実質的に
図7に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラムを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるDSC特性値が約±4℃異なってもよいこと、および報告されるDSC特性値が1グラムにつき約±20ジュール異なってもよいことを意味する。
【0070】
一部の実施形態では、無水結晶形は、約135℃未満で約0.5%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、約135℃未満で約0.25%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、約135℃未満で約0.05%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、無水結晶形は、実質的に
図7に示すとおりの熱重量分析プロファイルを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるTGA特性値が約±5℃異なってもよいこと、および報告されるTGA特性値が約±2%の重量変化だけ異なってもよいことを意味する。
【0071】
本発明の一態様は、以下を有する無水結晶形に関する:
1)2θに換算して8.5°±0.2°および10.7°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約159.6℃から約169.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約0.5%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0072】
本発明の一態様は、以下を有する無水結晶形に関する:
1)2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°および16.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約160.6℃から約168.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約0.25%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0073】
本発明の一態様は、以下を有する無水結晶形に関する:
1)2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°および11.1°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約162.6℃から約166.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約0.05%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0074】
本発明の一態様は、以下を有する無水結晶形に関する:
1)2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°、11.1°±0.2°、9.8°±0.2°および17.4°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約163.6℃から約165.6℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約0.05%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0075】
本発明の一態様は、以下を有する無水結晶形に関する:
1)2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°、11.1°±0.2°、9.8°±0.2°、17.4°±0.2°、22.1°±0.2°および16.5°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約164.6℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約0.05%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0076】
本発明の一態様は、以下を有する無水結晶形に関する:
1)2θに換算して8.5°±0.2°、10.7°±0.2°、16.9°±0.2°、25.4°±0.2°、11.1°±0.2°、9.8°±0.2°、17.4°±0.2°、22.1°±0.2°、16.5°±0.2°、14.5°±0.2°、11.8°±0.2°および18.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約164.6℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約0.05%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0077】
本発明の一態様は、以下を有する無水結晶形に関する:
1)実質的に
図6に示すとおりの粉末X線回折パターン;
2)実質的に
図7に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラム;および/または
3)実質的に
図7に示すとおりの熱重量分析プロファイル。
【0078】
3.化合物1(アセトン溶媒和物)
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)のアセトン溶媒和物に関する。化合物1のアセトン溶媒和物は、PXRDによって特徴づけられる。PXRDによって決定されたアセトン溶媒和物の物理的特性は、下の表6に要約される。
【0079】
【表6】
これらの溶媒和物中に存在するアセトンの量は異なってもよく、TGAで容易に決定することができる。実施例5のアセトン溶媒和物の物理的特性は、下の表7に要約される。
【0080】
【表7】
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)のアセトン溶媒和物の特定の粉末X線回析ピークを、下の表8に示す。
【0081】
【表8】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドのアセトン溶媒和物に関する。
【0082】
本発明の一態様は、2θに換算して8.3°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有するアセトン溶媒和物に関する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°および25.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°および16.6°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°および11.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°、11.0°±0.2°、10.1°±0.2°および26.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°、11.0°±0.2°、10.1°±0.2°、26.0°±0.2°、7.1°±0.2°および22.7°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°、11.0°±0.2°、10.1°±0.2°、26.0°±0.2°、7.1°±0.2°、22.7°±0.2°、13.7°±0.2°、16.1°±0.2°および25.6°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は実質的に
図8に示すとおりの粉末X線回折パターンを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるピークが約±0.2°2θ異なってもよいことを意味する。
【0083】
一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約158.0℃から約168.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約159.0℃から約167.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約161.0℃から約165.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約162.0℃から約163.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約163.0℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、実質的に
図9に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラムを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるDSC特性値が約±4℃異なってもよいこと、および報告されるDSC特性値が1グラムにつき約±20ジュール異なってもよいことを意味する。
【0084】
一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約150℃未満で約6.0%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約150℃未満で約5.75%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、約150℃未満で約5.5%以下の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、アセトン溶媒和物は、実質的に
図9に示すとおりの熱重量分析プロファイルを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるTGA特性値が約±5℃異なってもよいこと、および報告されるTGA特性値が約±2%の重量変化だけ異なってもよいことを意味する。
【0085】
本発明の一態様は、以下を有するアセトン溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°および25.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約158.0℃から約168.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0086】
本発明の一態様は、以下を有するアセトン溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°および16.6°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約159.0℃から約167.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0087】
本発明の一態様は、以下を有するアセトン溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°および11.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約161.0℃から約165.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0088】
本発明の一態様は、以下を有するアセトン溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°、11.0°±0.2°、10.1°±0.2°および26.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約162.0℃から約163.0℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約150℃未満で約6.0%以下の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0089】
本発明の一態様は、以下を有するアセトン溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°、11.0°±0.2°、10.1°±0.2°、26.0°±0.2°、7.1°±0.2°および22.7°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約163.0℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約150℃未満で約5.75%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0090】
本発明の一態様は、以下を有するアセトン溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、25.0°±0.2°、16.6°±0.2°、17.3°±0.2°、11.0°±0.2°、10.1°±0.2°、26.0°±0.2°、7.1°±0.2°、22.7°±0.2°、13.7°±0.2°、16.1°±0.2°および25.6°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約163.0℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約150℃未満で約5.5%以下の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0091】
本発明の一態様は、以下を有するアセトン溶媒和物に関する:
1)実質的に
図8に示すとおりの粉末X線回折パターン;
2)実質的に
図9に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラム;および/または
3)実質的に
図9に示すとおりの熱重量分析プロファイル。
【0092】
4.化合物1(非選択的溶媒和物)
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の非選択的溶媒和物に関する。非選択的溶媒和物とは、PXRDによって決定されるものと実質的に同じ結晶形を有し、純度によっては、脱溶媒和の後に、溶媒和物を調製するためにどの溶媒(複数可)が用いられたかに関係なくDSCによって決定される外挿開始温度に類似した外挿開始温度(±4.0℃)を有する溶媒和物を指す。TGAトレースは、非選択的溶媒和物ごとに異なり、調製で用いられる溶媒、形成される溶媒和物および溶媒和物中に存在する溶媒の量によって主に決定されるものと理解される。
【0093】
化合物1の非選択的溶媒和物は、PXRDによって特徴づけられる。PXRDによって決定された非選択的溶媒和物の物理的特性は、下の表9に要約される。
【0094】
【表9】
これらの溶媒和物中に存在するそれぞれの溶媒の量は異なってもよく、TGAで容易に決定することができる。化合物1のそのような非選択的溶媒和物の一つは、実施例6に記載される酢酸エチル溶媒和物である。この酢酸エチル非選択的溶媒和物の物理的特性(即ち、TGAおよびDSC)は、下の表10に要約される。
【0095】
【表10】
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の非選択的溶媒和物の特定の粉末X線回析ピークを、下の表11に示す。
【0096】
【表11】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの非選択的溶媒和物に関する。
【0097】
本発明の一態様は、2θに換算して18.2°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する非選択的溶媒和物に関する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、2θに換算して18.2°±0.2°および18.3°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°および19.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°および13.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°、13.0°±0.2°、7.9°±0.2°および9.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°、13.0°±0.2°、7.9°±0.2°、9.9°±0.2°、21.8°±0.2°および17.4°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°、13.0°±0.2°、7.9°±0.2°、9.9°±0.2°、21.8°±0.2°、17.4°±0.2°、20.5°±0.2°、20.4°±0.2°、10.7°±0.2°、10.3°±0.2°、16.5°±0.2°、18.9°±0.2°、14.9°±0.2°および10.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は実質的に
図10に示すとおりの粉末X線回折パターンを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるピークが約±0.2°2θ異なってもよいことを意味する。
【0098】
一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約159.8℃から約165.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約160.8℃から約164.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約158.8℃から約162.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約159.8℃から約161.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約160.8℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、実質的に
図13に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラムを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるDSC特性値が約±4℃異なってもよいこと、および報告されるDSC特性値が1グラムにつき約±20ジュール異なってもよいことを意味する。
【0099】
一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約150℃未満で約5.0%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約150℃未満で約4.9%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、約150℃未満で約4.8%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、非選択的溶媒和物は、実質的に
図13に示すとおりの熱重量分析プロファイルを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるTGA特性値が約±5℃異なってもよいこと、および報告されるTGA特性値が約±2%の重量変化だけ異なってもよいことを意味する。
【0100】
本発明の一態様は、以下を有する非選択的溶媒和物に関する:
1)2θに換算して18.2°±0.2°および18.3°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約160.8℃から約165.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0101】
本発明の一態様は、以下を有する非選択的溶媒和物に関する:
1)2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°および19.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約160.8℃から約164.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0102】
本発明の一態様は、以下を有する非選択的溶媒和物に関する:
1)2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°および13.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約158.8℃から約162.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0103】
本発明の一態様は、以下を有する非選択的溶媒和物に関する:
1)2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°、13.0°±0.2°、7.9°±0.2°および9.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約159.8℃から約161.8℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約150℃未満で約5.0%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0104】
本発明の一態様は、以下を有する非選択的溶媒和物に関する:
1)2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°、13.0°±0.2°、7.9°±0.2°、9.9°±0.2°、21.8°±0.2°および17.4°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約160.8℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約150℃未満で約4.9%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0105】
本発明の一態様は、以下を有する非選択的溶媒和物に関する:
1)2θに換算して18.2°±0.2°、18.3°±0.2°、19.9°±0.2°、23.8°±0.2°、13.0°±0.2°、7.9°±0.2°、9.9°±0.2°、21.8°±0.2°、17.4°±0.2°、20.5°±0.2°、20.4°±0.2°、10.7°±0.2°、10.3°±0.2°、16.5°±0.2°、18.9°±0.2°、14.9°±0.2°および10.9°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約160.8℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約150℃未満で約4.8%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0106】
本発明の一態様は、以下を有する非選択的溶媒和物に関する:
1)実質的に
図10に示すとおりの粉末X線回折パターン;
2)実質的に
図13に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラム;および/または
3)実質的に
図13に示すとおりの熱重量分析プロファイル。
【0107】
5.化合物1(酢酸エチル溶媒和物)
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の酢酸エチル溶媒和物に関する。化合物1の酢酸エチル溶媒和物は、PXRDによって特徴づけられる。PXRDによって決定された酢酸エチル溶媒和物の物理的特性は、下の表12に要約される。
【0108】
【表12】
この溶媒和物中に存在する酢酸エチルの量は異なってもよいが、TGAで容易に決定することができる。実施例7の酢酸エチル溶媒和物のような非選択的溶媒和物の物理的特性は、下の表13に要約される。
【0109】
【表13】
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の酢酸エチル溶媒和物の結晶形の特定の粉末X線回析ピークを、下の表14に示す。
【0110】
【表14】
本発明の一態様は、(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの酢酸エチル溶媒和物に関する。
【0111】
本発明の一態様は、2θに換算して8.3°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する酢酸エチル溶媒和物に関する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°および9.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°および14.2°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°および12.8°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°、12.8°±0.2°、8.1°±0.2°および18.4°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°、12.8°±0.2°、8.1°±0.2°、18.4°±0.2°、17.9°±0.2°および17.3°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°、12.8°±0.2°、8.1°±0.2°、18.4°±0.2°、17.9°±0.2°、17.3°±0.2°、24.7°±0.2°、25.7°±0.2°、22.9°±0.2°および16.1°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターンを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、実質的に
図16に示すとおりの粉末X線回折パターンを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるピークが約±0.2°2θ異なってもよいことを意味する。
【0112】
一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約116.4℃から約126.4℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約117.4℃から約125.4℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約119.4℃から約123.4℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約120.4℃から約122.4℃の間の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約121.4℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラムを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、実質的に
図17に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラムを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるDSC特性値が約±4℃異なってもよいこと、および報告されるDSC特性値が1グラムにつき約±20ジュール異なってもよいことを意味する。
【0113】
一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約135℃未満で約5.5%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約135℃未満で約5.4%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、約135℃未満で約5.3%の重量損失を示す熱重量分析プロファイルを有する。一部の実施形態では、酢酸エチル溶媒和物は、実質的に
図17に示すとおりの熱重量分析プロファイルを有し、ここで「実質的に」とは、報告されるTGA特性値が約±5℃異なってもよいこと、および報告されるTGA特性値が約±2%の重量変化だけ異なってもよいことを意味する。
【0114】
本発明の一態様は、以下を有する酢酸エチル溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°および9.0°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約116.4℃から約126.4℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0115】
本発明の一態様は、以下を有する酢酸エチル溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°および14.2°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約117.4℃から約125.4℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0116】
本発明の一態様は、以下を有する酢酸エチル溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°および12.8°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;ならびに/または
2)約119.4℃から約123.4℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム。
【0117】
本発明の一態様は、以下を有する酢酸エチル溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°、12.8°±0.2°、8.1°±0.2°および18.4°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約120.4℃から約122.4℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約5.5%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0118】
本発明の一態様は、以下を有する酢酸エチル溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°、12.8°±0.2°、8.1°±0.2°、18.4°±0.2°、17.9°±0.2°および17.3°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約121.4℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約5.4%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0119】
本発明の一態様は、以下を有する酢酸エチル溶媒和物に関する:
1)2θに換算して8.3°±0.2°、9.0°±0.2°、14.2°±0.2°、16.7°±0.2°、12.8°±0.2°、8.1°±0.2°、18.4°±0.2°、17.9°±0.2°、17.3°±0.2°、24.7°±0.2°、25.7°±0.2°、22.9°±0.2°および16.1°±0.2°のピークを含む粉末X線回折パターン;
2)約121.4℃の外挿開始温度を有する吸熱を含む示差走査熱分析サーモグラム;ならびに/または
3)約135℃未満で約5.3%の重量損失を示す熱重量分析プロファイル。
【0120】
本発明の一態様は、以下を有する酢酸エチル溶媒和物に関する:
1)実質的に
図16に示すとおりの粉末X線回折パターン;
2)実質的に
図17に示すとおりの示差走査熱分析サーモグラム;および/または
3)実質的に
図17に示すとおりの熱重量分析プロファイル。
【0121】
本明細書に記載される結晶形は、結晶性多形を調製するための当技術分野で公知の適する手法のいずれかによって調製され得る。一部の実施形態では、本明細書に記載される結晶形は、実施例に従って調製される。一部の実施形態では、本明細書に記載される結晶形は、本明細書に記載される結晶形以外の結晶形を加熱することによって調製され得る。一部の実施形態では、本明細書に記載される結晶形は、本明細書に記載される結晶形以外の結晶形を再結晶することによって調製され得る。
【0122】
本発明の化合物1は、当業者によって用いられる、関連する公開文献の手法によって調製され得る。これらの反応のための例示的な試薬および手法は、以降の作業実施例に現れる。保護および脱保護は、当技術分野で一般に公知である手法によって実行され得る(例えば、Greene, T. W.およびWuts, P. G. M.、Protecting Groups in Organic Synthesis、3版、1999年[Wiley]を参照)。
【0123】
本発明は、各鏡像異性体およびそれらの混合物を包含するものと理解される。個々の異性体の(例えばキラルHPLC、ジアステレオマー混合物の再結晶などによる)分離、または個々の異性体の選択的合成(例えば鏡像異性選択的合成などによる)は、当技術分野の実務者に周知である様々な方法の適用によって達成される。
【0124】
適応症ならびに予防および/または処置方法
本明細書に開示されているカンナビノイド受容体活性のモジュレーターに関する上記の有益な使用に加えて、本明細書に開示されている化合物は、いくつかの追加的な疾患および障害の処置ならびにその症状の改善において有用である。限定ではないが、これらには、下記が包含される:
1.疼痛
カンナビノイドの鎮痛特性は、長年認められている。例えば、動物研究によって、CB
1/CB
2アゴニストであるアナンダミド、THC、CP55,940およびWIN55212−2は化学的、機械的および熱的疼痛刺激に由来する急性および慢性疼痛に対して有効であることが証明されている(WalkerおよびHuang(2002年)、Pharmacol. Ther.、95巻:127〜135頁に概説;Pacher,Pら(2006年)、Pharmacol. Rev.、58巻(3号):389〜462頁に概説)。ヒトでは、CB
1/CB
2アゴニストであるHU−210を局所投与すると、カプサイシン誘発痛覚過敏および異痛症が緩和され(Rukwied,R.ら(2003年)、Pain、102巻:283〜288頁)、CB
1/CB
2アゴニストであるTHCおよびカンナビジオール(ナビキシモルス、商標Sativex(登録商標))を共投与すると、癌関連疼痛(GW Pharmaceuticalsが2005年1月19日、2007年6月19日に公表)および多発性硬化症関連疼痛および痙縮(GW Pharmaceuticalsが2005年9月27日、2009年3月11に公表)の軽減をもたらす。
【0125】
これらの鎮痛効果を媒介する際のCB
1の役割は、十分に記録されている(Manzanares,J.ら(2006年)、Current Neuropharmacology、4巻:239〜57頁に概説;Pacher,P.ら(2006)、Pharmacol. Rev.、58巻(3号):389〜462頁に概説)。例えば、末梢または中枢CB
1の遮断は、痛覚過敏をもたらす(Richardson,J. D.ら(1997年)、Eur. J. Pharmacol.、345巻:145〜153頁;Calignano,A.ら(1998年)、Nature、394巻:277〜281頁)一方で、CB
1アゴニストであるアラキドニル−2−クロロエチルアミドの外部投与によるCB
1活性化は、疼痛を軽減する(Furuse,S.ら(2009年)、Anesthesiology、111巻(1号):173〜86頁)。
【0126】
十分には記録されていないが、CB
2もまた、カンナビノイドの鎮痛効果を媒介する際に役割を果たしている(GuindonおよびHohmann(2008年)、Br. J. Pharmacol.、153巻:319〜334頁に概説)。例えば、CB
2選択的アゴニストであるAM1241の全身送達は、げっ歯類での炎症性疼痛のカラゲナン、カプサイシンおよびホルマリンモデルにおいて誘発された痛覚過敏を抑制する(GuindonおよびHohmann(2008年)、Br. J. Pharmacol.、153巻:319〜334頁に概説)。AM1241の局所(皮下)または全身投与はまた、神経因性疼痛の慢性狭窄損傷モデルにおける脊髄神経の結紮後のラットでの触覚および熱的過敏性反応を反転させ(Malan,T. P.ら(2001年)、Pain、93巻:239〜245頁;Ibrahim,M. M.ら(2003年)、Proc. Natl. Acad. Sci.、100巻(18号):10529〜10533頁)、この作用は、CB
2選択的アンタゴニストであるAM630で処置することによって阻害される(Ibrahim,M. M.ら(2005年)、Proc. Natl. Acad. Sci.、102巻(8号):3093〜8頁)。全身投与されたCB
2選択的アゴニストであるGW405833は、脊髄神経を結紮した後のラットにおける機械的刺激に対する過敏性を有意に反転させる(Hu,B.ら(2009年)、Pain、143巻:206〜212頁)。したがって、CB
2選択的アゴニストもまた、急性、炎症性および神経因性疼痛ならびに痛覚過敏の実験モデルにおいて疼痛を緩和することが証明されている。
【0127】
したがって、CB
2特異的アゴニストおよび/またはCB
1/CB
2アゴニストは、急性侵害受容および炎症性痛覚過敏、ならびに神経因性疼痛によって生じている異痛症および痛覚過敏を処置および/または予防する際に使用される。例えば、これらのアゴニストは、自己免疫状態から生じている疼痛;アレルギー反応;骨および関節疼痛;筋肉疼痛;歯痛;腎炎症候群;強皮症;甲状腺炎;片頭痛および他の頭痛;糖尿病性神経障害に関連する疼痛;線維筋痛症、HIV関連神経障害、坐骨神経痛および神経痛;癌から生じている疼痛;ならびに疾患を処置するための療法の悪影響として生じている疼痛を処置するための鎮痛剤として有用である。
【0128】
さらに、カンナビノイドは、中枢神経系、脊髄および末梢知覚神経に対する作用を伴う複雑な機構によってその抗侵害受容性作用を発揮するが(Pacher,P.ら(2006年)、Pharmacol. Rev.、58巻(3号):389〜462頁に概説)、末梢神経系に限局される侵害受容性神経細胞のみにおいてCB
1が欠損しているマウスでの炎症性および神経因性疼痛のモデルの分析によって、カンナビノイド誘発無痛症に対して、侵害受容器の末梢末端で発現されるCB
1型受容体の寄与は、卓絶していることが証明されている(Agarwal,N.ら(2007年)、Nat. Neurosci.、10巻(7号):870〜879頁)。したがって、血液脳関門を通過することができないCB
1アゴニストでも、急性疼痛、炎症性疼痛、神経因性疼痛および痛覚過敏の処置および/または予防において、依然として有用である。
【0129】
2.免疫系の障害
自己免疫障害
カンナビノイド受容体アゴニストは、自己免疫障害における異常な免疫応答を緩和し、一部の場合には免疫系によって不適切にもターゲットとされている組織に対する保護をもたらすことが証明されている。
【0130】
例えば、多発性硬化症(MS)は、CNSにおいて神経細胞の脱髄をもたらす自己免疫障害である。CB
1/CB
2アゴニストであるTHCは、MSの実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)マウスの臨床的疾患の苦しさを有意に阻害し、その作用は、神経細胞ではCB
1によって、免疫細胞ではCB
2によって媒介されると考えられている(Maresz,K.ら(2007年)、Nat. Med.、13巻(4号):492〜497頁)。これらの結果と一致して、CB
1選択的アゴニストであるWIN55212−2は、マウスでの実験的アレルギー性ブドウ膜炎(EAU)モデルにおいて有意な神経保護をもたらす(Pryce,G.ら(2003年)、Brain、126巻:2191〜2202頁)一方で、CB
2選択的アゴニストであるHU−308は、EAEモデルにおいて未熟骨髄性細胞およびT細胞の補充、小グリアおよび浸潤性骨髄性細胞増殖および軸索損失を著しく低減させる(Palazuelos,J.ら(2008年)、J. Biol. Chem.、283巻(19号):13320〜9頁)。同様に、CB
1/CB
2アゴニストであるWIN55212−2は、EAEマウスモデルにおいて白血球ローリングおよび脳への付着を有意に阻害し、その作用は、CB
2選択的アンタゴニストであるSR144528によってブロックされるが、CB
1選択的アンタゴニストであるSR141716Aによってはブロックされない(Ni,X.ら、Mult. Sclerosis、10巻(2号):158〜64頁)。したがって、CB
2選択的アゴニストおよび/またはCB
1/CB
2アゴニストは、多発性硬化症および関連自己免疫脱髄疾患、例えばギランバレー症候群、多発根神経障害および慢性炎症性脱髄を処置および/または予防において有用である。
【0131】
他の例として、自己免疫疾患である関節リウマチ(RA)は、骨格系の慢性の全身炎症性障害であり、これは主に関節を攻撃して、炎症性滑膜炎をもたらし、多くの場合に関節軟骨の破壊および関節の強直へと進行する。CB
1/CB
2アゴニストであるWIN55212−2およびHU−210は、ウシの鼻軟骨外植片において、IL−1αによって刺激されるプロテオグリカンおよびコラーゲン分解をin vitroで有意に阻害する(Mbvundula,E.ら(2006年)、J. Pharm.and Pharmacol.、58巻:351〜358頁)。したがって、CB
2選択的アゴニストおよび/またはCB
1/CB
2アゴニストは、自己免疫関節炎疾患、例えば、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎および反応性関節炎を処置および/または予防において有用である。
【0132】
1型過敏症およびアレルギー性応答
カンナビノイド受容体アゴニストは、アレルギー反応における異常な免疫応答を緩和することも証明されている。1型または即時過敏症では、アレルゲンによって活性化されている血漿細胞はIgE抗体を分泌し、これは、組織肥満細胞ならびに血液好塩基球および好酸球の表面上のFc受容体に結合する。同じアレルゲンに繰り返し曝露されることで、感作細胞上で結合IgEの架橋が生じ、ヒスタミン、ロイコトリエンおよびプロスタグランジンなどの薬理学的に活性な仲介因子の分泌をもたらす。これらの仲介因子は、血管拡張および浸透性の増大、平滑筋痙攣ならびに白血球管外遊出を包含するアレルギーに関連する症状の原因となる。CB
1/CB
2アゴニストであるHU−210の局所投与は、ヒトの皮膚においてこれらのヒスタミン誘発応答を低下させる(Dvorak,M.ら(2003年)、Inflamm. Res.、52巻:238〜245頁)。同様に、CB
1/CB
2アゴニストであるTHCの皮下注射または高レベルの内在カンナビノイドは、アレルギー性接触皮膚炎のためのマウスモデルにおいて、皮膚炎症およびそれに関連する掻痒症(かゆみ)を低減する(Karsakら(2007年)、Science、316巻(5830号)、1494〜1497頁)。対照的に、CB
1受容体アンタゴニストであるS141716AまたはCB
2受容体アンタゴニストであるSR144528の注射は、この炎症および掻痒症を悪化させる(Karsakら(2007年)、Science、316巻(5830号)、1494〜1497頁)。したがって、CB
2選択的アゴニストおよび/またはCB
1/CB
2アゴニストは、アトピー性皮膚炎(掻痒症/かゆみ)、蕁麻疹(発疹)、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎(枯草熱)およびアナフィラキシーを包含するアレルギー反応を処置において有用である。
【0133】
CNS炎症に関連する状態
CB
2アゴニストは、CNSにおける炎症を緩和することが証明されている。例えば、CB
2アゴニストを投与すると、アルツハイマー病のげっ歯類モデルにおいて小グリア細胞の活性化が予防される(Ashton J. C.ら(2007年)、Curr. Neuropharmacol.、5巻(2号):73〜80頁)。同様に、CB
2アゴニストの投与は、卒中のげっ歯類閉塞モデルにおいて梗塞の体積を30%低下させる(Zhang,M.ら(2007年)、J. Cereb. Blood Flow Metab.、27巻:1387〜96頁)。したがって、CB
2アゴニストは、CNS炎症に関連する神経病理、例えばアルツハイマー、卒中誘発損傷、認知症、ALSおよびHIVを処置および/または予防において有用である。
【0134】
血管炎症に関連する状態
CB
2は、アテローム斑ではマクロファージおよびT細胞において発現され、CB
1/CB
2アゴニストであるTHCは、ApoEノックアウトマウス、即ちアテローム硬化症の十分に研究されたマウスモデルにおいて、アテローム硬化症の進行を低下させる。CB
2特異的アンタゴニストであるSR144528は、この作用をin vitroおよびin vivoで完全にブロックする(Steffens,S.ら(2005年)、Nature、434巻:782〜786頁)。したがって、CB
2アゴニストは、アテローム硬化症の処置において有用である。
【0135】
異常か、または望ましくない免疫応答に関連する他の障害
いくつかの異なる種類の免疫細胞でのCB
2の発現と、これらの細胞の活性に対してCB
2アゴニストが有することが観察されている緩和作用とによって、CB
2アゴニストは、望ましくない免疫細胞活性および/または炎症が観察される他の障害を処置および/または予防するのに有用である。そのような例示的な障害には、変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、通風、脊椎炎、ウイルス性および細菌性疾患、例えばAIDSおよび髄膜炎;ならびに狼瘡、例えば全身性エリテマトーデスなどの他の自己免疫障害;炎症性腸疾患、例えばクローン病、潰瘍性大腸炎;乾癬;自己免疫肝炎;ならびに1型糖尿病が包含される。
【0136】
3.骨および関節疾患
骨粗鬆症
CB
2は、骨芽細胞、骨細胞および破骨細胞において発現される。骨芽細胞は新たな骨を作る一方で、破骨細胞は骨を分解する。CB
2特異的アゴニストであるHU−308は、in vitroでは皮質内骨芽細胞の数および活性を増大させつつ同時に、骨髄由来骨芽細胞/ストローマ細胞において破骨細胞前駆体の増殖を阻害し、in vivoでは卵巣除去が誘発する骨損失を緩和し、かつ皮質内骨形成を刺激し、破骨細胞の数を抑制することによって、皮質厚を刺激する(Ofek,O.ら(2006年)、Proc. Natl. Acad. Sci.、103巻(3号):696〜701頁)。したがって、CB
2アゴニストは、骨密度が低下する骨粗鬆症などの疾患を処置および/または予防するのに有用である。
【0137】
関節炎
上記で検討したとおり、CB
2選択的アゴニストおよびCB
1/CB
2アゴニストは、自己免疫関節炎疾患、例えば、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎および反応性関節炎を処置および/または予防するために、かつ変形性関節症に関連する炎症を処置および/または予防するのに有用である。加えて、上記で検討したとおり、CB
1選択的アゴニストおよびCB
1/CB
2アゴニストは、これらの関節炎障害に関連する疼痛を処置するのに有用である。
【0138】
4.眼疾患
網膜色素上皮(RPE)細胞は、栄養的支持を眼中の光受容細胞に与え、RPE細胞死が、加齢性黄斑変性(AMD)の主な原因であることが証明されている。CB
1/CB
2アゴニストであるCP55940は、RPE細胞を酸化ダメージから有意に保護し;CB
2受容体アゴニストであるJWH015は、匹敵する保護をもたらす(Wei,Y.ら(2009年)、Mol. Vis.、15巻:1243〜51頁)。したがって、CB
2選択的アゴニストは、AMDに関連する視力喪失の発症または進行を予防において有用である。
【0139】
5.咳
咳反射は主に、2種の群の知覚求心性神経線維、即ち有髄Aδ線維および非有髄C線維の制御下にあり、これらの活性化(即ち、脱分極)は、迷走神経求心性経路を介して咳を誘発する。CB
1/CB
2アゴニストであるCP55940は、カプサイシン、PGE
2および高張食塩水によって誘発されるモルモットおよびヒトの迷走神経標本の脱分極をin vitroで低減する(Patel,H. J.ら(2003年)、British
J. Pharma.、140巻:261〜8号)。CB
1/CB
2アゴニストであるWIN55212−2は、マウスにおいてカプサイシンによって誘発される咳の回数を用量依存的に阻害した(Morita,K.ら(2003年)、Eur. J. Pharmacol.、474巻:269〜272頁)。CB
1/CB
2アゴニストであるアナンダミドは、モルモットにおいてカプサイシンによって誘発される咳の回数を用量依存的に阻害した(Calignano,A.ら(2000年)、Nature、408巻:96〜101頁)。CB
1特異的アンタゴニストであるSR141716Aは、WN55212−2およびアナンダミドの鎮咳作用を弱める(Morita,K.ら(2003年)、Eur. J. Pharmacol.、474巻:269〜272頁;Calignano,Aら(2000年)、Nature、408巻:96〜101頁)。CB
2選択的アゴニストであるJWH133は、カプサイシン、PGE
2および高張食塩水によって誘発されるモルモットおよびヒトの迷走神経標本の脱分極をin vitroで低減し、咳作用物質であるクエン酸に曝露する前にCB
2選択的アゴニストであるJWH133を投与すると、意識のあるモルモットにおける咳が有意に低減する(Patel,H. J.ら(2003年)、British J. Pharma.、140巻:261〜8頁)。したがって、CB
1およびCB
2の両方が、カンナビノイドの鎮咳作用を媒介する際に重要な役割を果たし、CB
1選択的アゴニストおよびCB
1/CB
2アゴニストは、咳の処置および/または予防において有用である。
【0140】
6.癌
Jurkat、Molt−4およびSup−T1を包含するいくつかのヒト白血病およびリンパ腫細胞系は、CB
2は発現するが、CB
1は発現せず、CB
2のアゴニストは、これらの細胞および原発性急性リンパ芽球性白血病(ALL)細胞においてアポトーシスを誘発する(Nagarkatti,L. C.ら、米国特許出願公開第2004/0259936号)。同様に、CB
2は、神経膠芽細胞腫細胞系で発現され、CB
2のアゴニストでの処置は、これらの細胞のアポトーシスをin vitroで誘発する(Widmer,M.(2008年)、J. Neurosci. Res.、86巻(14号):3212〜20頁)。したがって、CB
2選択的アゴニストは、免疫系の悪性疾患、例えば、白血病、リンパ腫およびグリア系列の充実性腫瘍の増殖の緩和において有用である。
【0141】
加えて、上記で検討したとおり、CB
1選択的アゴニストおよびCB
1/CB
2アゴニストは、癌に関連する疼痛を軽減するのに有用である(GW Pharmaceuticalsが2005年1月19日、2007年6月19日に公表)。
【0142】
CB
2に媒介されるシグナル伝達は、前立腺癌細胞のin vivoおよびin vitro増殖阻害に関与しており、このことは、CB
2アゴニストが前立腺癌の管理において潜在的な治療的重要性を有することを示唆している。(Inhibition of human tumour prostate PC−3 cell growth by cannabinoids R(+)−Methanandamide and JWH−015: Involvement of CB
2;Olea−Herreroら、British Journal of Cancer advance online publication、2009年8月18日;doi:10.1038/sj.bjc. 6605248)。
【0143】
7.再生医療
CB
2のアゴニストは、CNS中の神経細胞の始原プールの伸張をモジュレートする。CB
2アンタゴニストは、培養されている神経幹細胞の増殖および若年の動物のSVZにおける始原細胞の増殖を阻害する一方で、CB
2選択的アゴニストは、始原細胞増殖をin vivoで刺激し、その際、この作用は、老齢動物においてより顕著である(Goncalves,M. B.ら(2008年)、Mol. Cell Neurosci.、38巻(4号):526〜36頁)。したがって、CB
2のアゴニストは、再生医療において、例えば、始原細胞の伸張を促進して、アルツハイマー病、卒中誘発性損傷、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)およびパーキンソン病などの損傷または疾患の間に喪失された神経細胞と置き換えるのに有用である。
【0145】
本発明の一態様は、個体におけるカンナビノイド受容体に媒介される障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0146】
本発明の一態様は、個体におけるCB
2受容体に媒介される障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0147】
本発明の一態様は、個体における疼痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0148】
本発明の一態様は、個体における骨痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0149】
本発明の一態様は、個体における関節痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0150】
本発明の一態様は、個体における変形性関節症に関連する疼痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0151】
本発明の一態様は、個体における変形性関節症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0152】
本発明の一態様は、個体における骨粗鬆症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0153】
本発明の一態様は、個体における痛覚過敏を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0154】
本発明の一態様は、個体における異痛症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0155】
本発明の一態様は、個体における炎症性疼痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0156】
本発明の一態様は、個体における炎症性痛覚過敏を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0157】
本発明の一態様は、個体における神経因性疼痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0158】
本発明の一態様は、個体における神経障害性痛覚過敏を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0159】
本発明の一態様は、個体における急性侵害受容を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0160】
本発明の一態様は、個体における筋肉痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0161】
本発明の一態様は、個体における歯痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0162】
本発明の一態様は、個体における片頭痛および他の頭痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0163】
本発明の一態様は、個体における治療の有害作用として生じる疼痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0164】
本発明の一態様は、個体における癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛症、HIV関連神経障害、坐骨神経痛および自己免疫状態から選択される障害に関連する疼痛を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0165】
本発明の一態様は、個体における多発性硬化症に関連する痙縮を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0166】
本発明の一態様は、個体における自己免疫障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0167】
本発明の一態様は、個体における多発性硬化症、ギランバレー症候群、多発神経根筋障害、慢性炎症性脱髄、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎および反応性関節炎からなる群から選択される自己免疫障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0168】
本発明の一態様は、個体におけるアレルギー反応を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0169】
本発明の一態様は、個体におけるアトピー皮膚炎、掻痒症、蕁麻疹、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎およびアナフィラキシーから選択される障害に関連するアレルギー反応を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0170】
本発明の一態様は、個体におけるCNS炎症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0171】
本発明の一態様は、個体におけるアルツハイマー病、脳卒中、認知症、筋萎縮性側索硬化症およびヒト免疫不全ウイルスから選択される障害に関連するCNS炎症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0172】
本発明の一態様は、個体におけるアテローム硬化症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0173】
本発明の一態様は、個体における変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、痛風、脊椎炎、ウイルス性疾患、細菌性疾患、狼瘡、炎症性腸疾患、自己免疫肝炎および1型糖尿病から選択される障害に関連する望ましくない免疫細胞活性および炎症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0174】
本発明の一態様は、個体における加齢性黄斑変性を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0175】
本発明の一態様は、個体における咳を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0176】
本発明の一態様は、個体における白血病を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0177】
本発明の一態様は、個体におけるリンパ腫を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0178】
本発明の一態様は、個体におけるCNS腫瘍を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0179】
本発明の一態様は、個体における前立腺癌を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0180】
本発明の一態様は、個体におけるアルツハイマー病を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0181】
本発明の一態様は、個体における脳卒中誘発損傷を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0182】
本発明の一態様は、個体における認知症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0183】
本発明の一態様は、個体における筋萎縮性側索硬化症を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0184】
本発明の一態様は、個体におけるパーキンソン病を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書に記載される無水結晶形またはその医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0185】
本発明の一態様は、カンナビノイド受容体に媒介される障害を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0186】
本発明の一態様は、CB
2受容体に媒介される障害を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0187】
本発明の一態様は、疼痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0188】
本発明の一態様は、骨痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0189】
本発明の一態様は、関節痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0190】
本発明の一態様は、変形性関節症に関連する疼痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0191】
本発明の一態様は、変形性関節症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0192】
本発明の一態様は、骨粗鬆症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0193】
本発明の一態様は、痛覚過敏を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0194】
本発明の一態様は、異痛症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0195】
本発明の一態様は、炎症性疼痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0196】
本発明の一態様は、炎症性痛覚過敏を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0197】
本発明の一態様は、神経因性疼痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0198】
本発明の一態様は、神経障害性痛覚過敏を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0199】
本発明の一態様は、急性侵害受容を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0200】
本発明の一態様は、筋肉痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0201】
本発明の一態様は、歯痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0202】
本発明の一態様は、片頭痛および他の頭痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0203】
本発明の一態様は、治療の有害作用として生じる疼痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0204】
本発明の一態様は、癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛症、HIV関連神経障害、坐骨神経痛および自己免疫状態から選択される障害に関連する疼痛を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0205】
本発明の一態様は、多発性硬化症に関連する痙縮を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0206】
本発明の一態様は、自己免疫障害を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0207】
本発明の一態様は、多発性硬化症、ギランバレー症候群、多発神経根筋障害、慢性炎症性脱髄、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎および反応性関節炎からなる群から選択される自己免疫障害を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0208】
本発明の一態様は、アレルギー反応を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0209】
本発明の一態様は、アトピー皮膚炎、掻痒症、蕁麻疹、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎およびアナフィラキシーから選択される障害に関連するアレルギー反応を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0210】
本発明の一態様は、CNS炎症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0211】
本発明の一態様は、アルツハイマー病、脳卒中、認知症、筋萎縮性側索硬化症およびヒト免疫不全ウイルスから選択される障害に関連するCNS炎症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0212】
本発明の一態様は、アテローム硬化症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0213】
本発明の一態様は、変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、痛風、脊椎炎、ウイルス性疾患、細菌性疾患、狼瘡、炎症性腸疾患、自己免疫肝炎および1型糖尿病から選択される障害に関連する望ましくない免疫細胞活性および炎症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0214】
本発明の一態様は、加齢性黄斑変性を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0215】
本発明の一態様は、咳を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0216】
本発明の一態様は、白血病を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0217】
本発明の一態様は、リンパ腫を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0218】
本発明の一態様は、CNS腫瘍を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0219】
本発明の一態様は、前立腺癌を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0220】
本発明の一態様は、アルツハイマー病を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0221】
本発明の一態様は、脳卒中誘発損傷を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0222】
本発明の一態様は、認知症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0223】
本発明の一態様は、筋萎縮性側索硬化症を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0224】
本発明の一態様は、パーキンソン病を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される無水結晶形の使用に関する。
【0225】
本発明の一態様は、療法によってヒトまたは動物の体を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0226】
本発明の一態様は、カンナビノイド受容体に媒介される障害を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0227】
本発明の一態様は、CB
2受容体に媒介される障害を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0228】
本発明の一態様は、疼痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0229】
本発明の一態様は、骨痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0230】
本発明の一態様は、関節痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0231】
本発明の一態様は、変形性関節症に関連する疼痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0232】
本発明の一態様は、変形性関節症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0233】
本発明の一態様は、骨粗鬆症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0234】
本発明の一態様は、痛覚過敏を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0235】
本発明の一態様は、異痛症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0236】
本発明の一態様は、炎症性疼痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0237】
本発明の一態様は、炎症性痛覚過敏を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0238】
本発明の一態様は、神経因性疼痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0239】
本発明の一態様は、神経障害性痛覚過敏を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0240】
本発明の一態様は、急性侵害受容を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0241】
本発明の一態様は、筋肉痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0242】
本発明の一態様は、歯痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0243】
本発明の一態様は、片頭痛および他の頭痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0244】
本発明の一態様は、治療の有害作用として生じる疼痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0245】
本発明の一態様は、癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛症、HIV関連神経障害、坐骨神経痛および自己免疫状態から選択される障害に関連する疼痛を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0246】
本発明の一態様は、多発性硬化症に関連する痙縮を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0247】
本発明の一態様は、自己免疫障害を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0248】
本発明の一態様は、多発性硬化症、ギランバレー症候群、多発神経根筋障害、慢性炎症性脱髄、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎および反応性関節炎からなる群から選択される自己免疫障害を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0249】
本発明の一態様は、アレルギー反応を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0250】
本発明の一態様は、アトピー皮膚炎、掻痒症、蕁麻疹、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎およびアナフィラキシーから選択される障害に関連するアレルギー反応を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0251】
本発明の一態様は、CNS炎症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0252】
本発明の一態様は、アルツハイマー病、脳卒中、認知症、筋萎縮性側索硬化症およびヒト免疫不全ウイルスから選択される障害に関連するCNS炎症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0253】
本発明の一態様は、アテローム硬化症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0254】
本発明の一態様は、変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、痛風、脊椎炎、ウイルス性疾患、細菌性疾患、狼瘡、炎症性腸疾患、自己免疫肝炎および1型糖尿病から選択される障害に関連する望ましくない免疫細胞活性および炎症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0255】
本発明の一態様は、加齢性黄斑変性を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0256】
本発明の一態様は、咳を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0257】
本発明の一態様は、白血病を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0258】
本発明の一態様は、リンパ腫を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0259】
本発明の一態様は、CNS腫瘍を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0260】
本発明の一態様は、前立腺癌を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0261】
本発明の一態様は、アルツハイマー病を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0262】
本発明の一態様は、脳卒中誘発損傷を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0263】
本発明の一態様は、認知症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0264】
本発明の一態様は、筋萎縮性側索硬化症を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0265】
本発明の一態様は、パーキンソン病を処置する方法で使用するための、本明細書に記載される無水結晶形に関する。
【0266】
医薬組成物および剤形
本発明の一態様は、本明細書に記載される(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形を含む組成物に関する。
【0267】
本発明の一態様は、本明細書に記載される(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形および薬学的に許容される担体を含む組成物に関する。
【0268】
本発明の一態様は、本明細書に記載される(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。
【0269】
本発明の一態様は、本明細書に記載される(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形および薬学的に許容される担体を含む剤形に関する。
【0270】
本発明の一態様は、
1)本明細書に記載されるプロセスのいずれかにより(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形を調製するステップと;
2)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの前記無水結晶形を薬学的に許容される担体と混合するステップと
を含む、医薬組成物の調製プロセスに関する。
【0271】
本発明の一態様は、
1)本明細書に記載されるプロセスのいずれかにより(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの無水結晶形を調製するステップと;
2)(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの前記無水結晶形を薬学的に許容される担体と混合するステップと
を含む、剤形の調製プロセスに関する。
【0272】
本発明の一態様は、本明細書に記載される溶媒和物を含む組成物に関する。
【0273】
本発明の一部の実施形態は、本明細書中に開示されている任意の化合物実施形態による少なくとも1種の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することを含む医薬組成物を製造する方法を包含する。
【0274】
製剤は、任意の適切な方法によって、典型的には、活性化合物(複数可)と液体もしくは微粉固体担体またはその両方とを必要とされる割合で均一に混合し、次いで、必要に応じて、生じた混合物を所望の形状に成形すること、または所望のバイアルもしくはアンプル中に分配することによって、調製され得る。
【0275】
結合剤、充填剤、許容される湿潤剤、打錠滑沢剤、崩壊剤などの慣用の賦形剤を、経口投与用の錠剤およびカプセル剤において使用することができる。経口投与用の液体調製物は、液剤、乳剤、水性または油性懸濁剤およびシロップ剤の形態であってよい。別法では、経口調製物は、使用前に水または他の適切な液体ビヒクルを用いて再構成することができる乾燥散剤の形態であってよい。懸濁化剤または乳化剤、非水性ビヒクル(食用油を包含)、保存剤および香味剤および着色剤などの追加の添加物を液体調製物に添加することができる。非経口剤形は、本発明の化合物を適切な液体ビヒクルに溶解させ、溶液を濾過滅菌し、その後、適切なバイアルまたはアンプルに充填および封止することによって調製することができる。これらは、剤形を調製するための当分野で周知である多数の適切な方法のうちのほんの数例である。
【0276】
本発明の化合物は、当分野で周知の技術を用いて医薬組成物に製剤化することができる。本明細書に記載のもの以外の適切な薬学的に許容される担体も当分野で公知である。例えば、Remington,The Science and Practice of
Pharmacy、第20版、2000年、Lippincott Williams & Wilkins(Gennaroら編)を参照されたい。
【0277】
予防または処置に使用するために、本発明の化合物を、代替的使用において、そのまま、または純粋な化学物質として投与することが可能であるが、薬学的に許容される担体をさらに含む医薬製剤または組成物として化合物または活性成分を提供することが好ましい。
【0278】
医薬製剤には、経口、直腸、経鼻、局所(頬側および舌下を包含)、膣もしくは非経口(筋肉内、皮下および静脈内を包含)投与に適した製剤、または吸入、吹送によるか、もしくは経皮パッチ剤による投与に適した形態の製剤が包含される。経皮パッチ剤は、最小限の薬物分解で効率的に吸収されるように薬物を提供することによって、制御された速度で薬物を投与する。典型的には、経皮パッチ剤は、不透過性支持層、単一の感圧性接着剤および剥離ライナーを備えた除去可能な保護層を含む。当業者であれば、当業者の必要性に基づいて、所望の有効な経皮パッチ剤を製造するのに適した技術を理解し、認識するであろう。
【0279】
本発明の化合物は、慣用のアジュバント、担体または希釈剤と一緒に、医薬製剤およびその単位剤形の形態にすることができ、そのような形態で、錠剤もしくは充填カプセル剤などの固体、または液剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤、ゲル剤もしくはこれらが充填されたカプセル剤などの液体としてすべて経口使用のために使用することができるか、直腸投与のための坐剤の剤形で使用することができるか、または非経口(皮下を包含)用の無菌注射用液剤の形態で使用することができる。そのような医薬組成物およびその単位剤形は、追加の活性化合物または成分と一緒に、またはそれらなしで、慣用の成分を慣用の割合で含むことができ、そのような単位剤形は、使用される所定の1日投薬量範囲に相応した任意の適切な有効量の活性成分を含有してよい。
【0280】
経口投与では、医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、懸濁剤または液剤の形態であってよい。医薬組成物は好ましくは、特定量の活性成分を含有する投薬量単位の形態で製造される。そのような投薬単位の例は、ラクトース、マンニトール、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプンなどの慣用の添加物を含み;結晶性セルロース、セルロース誘導体、アラビアゴム、トウモロコシデンプンまたはゼラチンなどの結合剤を含み;トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプンまたはカルボキシメチルセルロースナトリウムなどの崩壊剤を含み;タルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤を含む、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤または懸濁剤である。活性成分はまた、組成物として注射によって投与することもでき、その際、例えば、食塩水、デキストロースまたは水を適切な薬学的に許容される担体として使用することができる。
【0281】
本発明の化合物またはその溶媒和物、水和物もしくは生理学的機能性誘導体は、医薬組成物中の活性成分として、特にカンナビノイド受容体モジュレーターとして使用することができる。「活性成分」という用語は、「医薬組成物」に関連して定義され、主要な薬理効果をもたらす医薬組成物の構成成分を意味し、薬学的利点をもたらさないと一般に認識されるであろう「不活性成分」とは対照的である。
【0282】
本発明の化合物を使用する場合の用量は、幅広い限度内で変えることができ、通例であり、医師には公知であるとおり、個々の症例における個体の状態に合わせるべきである。用量は例えば、処置される疾病の性質および重症度、患者の状態、使用される化合物、または急性もしくは慢性病態が処置されるのか、または予防が行われるのか、または本発明の化合物に加えてさらなる活性化合物が投与されるかどうかに依存する。本発明の代表的用量には、これらに限られないが、約0.001mgから約5000mg、約0.001mgから約2500mg、約0.001mgから約1000mg、約0.001mgから約500mg、約0.001mgから約250mg、約0.001mgから約100mg、約0.001mgから約50mgおよび約0.001mgから約25mgが包含される。日中、特に比較的多量が必要であると考えられる場合には、複数の用量を、例えば2、3または4用量を投与することができる。個体に応じて、患者の医師または介護者が適切であると考える場合には、本明細書に記載の用量からの上方または下方への逸脱が必要なこともある。
【0283】
処置で使用する必要がある活性成分またはその活性塩もしくは誘導体の量は、選択された特定の塩だけでなく、投与経路、処置される状態の性質ならびに患者の年齢および状態に伴って変わるはずであり、最終的には主治医または臨床医の判断によるはずである。一般に、当業者であれば、モデル系、典型的には動物モデルにおいて得られたin vivoデータをヒトなどの他の系に外挿する方法を理解している。一部の状況では、これらの外挿は、哺乳動物などの他の動物、好ましくはヒトと比較した動物モデルの体重に基づくにすぎない場合もあるが、これらの外挿が単に体重に基づくのではなく、むしろ様々な因子を組み込む場合の方が多い。代表的な因子には、患者のタイプ、年齢、体重、性別、食事および病状、疾患の重症度、投与経路、使用される特定の化合物の活性、有効性、薬物動態学的および毒性プロファイルなどの薬理学的検討事項、薬物送達系が利用されるかどうか、急性または慢性病態が処置されているのか、または予防が行われるのか、またはさらなる活性化合物が本発明の化合物に加えて薬物併用の一部として投与されるのかどうかが包含される。本発明の化合物および/または組成物を用いて疾患状態を処置するための投与レジメンは、上記で挙げた様々な因子に従って選択される。したがって、使用される実際の投与レジメンは幅広く変えることができ、そのため、好ましい投与レジメンから逸脱することもあり、当業者であれば、これらの典型的範囲外の投薬量および投与レジメンを試験することができ、適切な場合には、本発明の方法において使用することができることを認識するはずである。
【0284】
所望の用量を好都合には、単一用量で、または適切な間隔で、例えば、1日当たり2、3、または4回以上の部分用量として投与される分割用量として提供することができる。部分用量自体も例えば、いくつかの別個の大まかに間隔を空けた投与にさらに分割することができる。1日用量を、特に比較的多量が適切と考えられて投与される場合には、いくつか、例えば、2、3または4回の投与に分割することができる。適切ならば、個々の挙動に応じて、規定されている1日量からの上方または下方への逸脱が必要なこともある。
【0285】
本発明の化合物は、幅広い様々な経口および非経口剤形で投与することができる。次の剤形が、活性構成成分として、本発明の化合物または本発明の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは水和物を含んでよいことは、当業者には明らかであろう。
【0286】
本発明の化合物から医薬組成物を調製するために、適切な薬学的に許容される担体の選択は、固体、液体またはそれら両方の混合物であってよい。固体調製物には、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤が包含される。固体担体は、希釈剤、香味剤、溶解補助剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤またはカプセル封入材料として作用することもある1種または複数の物質であってよい。
【0287】
散剤では、担体は、微粉活性構成成分と混合されている微粉固体である。
【0288】
錠剤では、活性構成成分を、必要な結合能を有する担体と適切な割合で混合し、所望の形状およびサイズに圧縮する。散剤および錠剤は、様々な百分率量の活性化合物を含有してよい。散剤または錠剤における代表的量は、活性化合物に対して0.5から約90パーセントを含有してよいが、当業者であれば、この範囲外の量が必要である場合を知っているであろう。散剤および錠剤に適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオバターなどである。「調製物」という用語は、カプセル剤を提供する担体としてカプセル封入材料を用いた活性化合物の製剤を包含し、その場合、活性構成成分を、担体と一緒にまたは担体なしで、担体によって包囲するので、担体は活性成分と会合している。同様に、カシェ剤およびロゼンジ剤が包含される。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤およびロゼンジ剤を、経口投与に適した固体形態として使用することができる。
【0289】
坐剤を調製するためには、脂肪酸グリセリド混合物またはカカオバターなどの低融点ワックスを初めに溶融させ、撹拌することによって活性構成成分を均一にその中に分散させる。次いで、溶融した均一な混合物を都合のよいサイズの型に注ぎ、冷却し、それによって凝固させる。
【0290】
膣内投与に適した製剤は、活性成分に加えて、適切であることが当分野で公知の担体を含有する膣坐剤、タンポン剤、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー剤として提供することができる。
【0291】
液体調製物には、液剤、懸濁剤および乳剤、例えば水または水−プロピレングリコール液剤が包含される。例えば、非経口注射液体調製物は、ポリエチレングリコール水溶液中の液剤として製剤化することができる。注射用調製物、例えば、無菌注射用水性または油性懸濁剤は、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用する公知の技術に従って製剤化することができる。無菌注射用調製物はまた、無毒の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の(例えば1,3−ブタンジオール溶液として)無菌注射用液剤または懸濁剤であってもよい。使用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液が挙げられる。加えて、無菌不揮発性油が溶媒または懸濁媒として従来使用されている。この目的で、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを包含する任意の無刺激性不揮発性油を使用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸も注射剤の調製において有用である。
【0292】
したがって、本発明による化合物は、非経口投与(例えば、注射、例えば、ボーラス注射または持続注入による)のために製剤化することができ、アンプル、充填済みシリンジ、少量注入液の単位剤形で、または保存剤が添加された多回用量容器で、提供することができる。医薬組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤または乳剤などの形態をとることができ、懸濁化剤、安定化剤および/または分散化剤などの調合剤(formulatory agent)を含有してよい。別法では、活性成分は、適切なビヒクル、例えば発熱物質不含の無菌水を用いて使用前に構成するために、無菌固体の無菌単離によって、または溶液からの凍結乾燥によって得られる散剤形態であってよい。
【0293】
経口使用に適した水性製剤は、活性構成成分を水に溶解または懸濁させ、適切な着色剤、着香剤、安定化剤および増粘剤を所望のとおりに添加することによって調製することができる。
【0294】
経口使用に適した水性懸濁剤は、天然もしくは合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの粘稠性材料または他の周知の懸濁化剤と共に、微粉活性構成成分を水に分散させることによって製造することができる。
【0295】
使用直前に経口投与用の液体調製物に変換され得る固形調製物も包含される。そのような液体形態には、液剤、懸濁剤および乳剤が包含される。これらの調製物は、活性構成成分に加えて、着色剤、着香剤、安定化剤、緩衝剤、人工および天然甘味剤、分散化剤(dispersant)、増粘剤、可溶化剤などを含有してよい。
【0296】
表皮への局所投与では、本発明による化合物は、軟膏剤、クリーム剤もしくはローション剤として、または経皮パッチ剤として、製剤化することができる。
【0297】
軟膏剤およびクリーム剤は、例えば、水性または油性基剤を用いて、適切な増粘剤および/またはゲル化剤を添加して製剤化することができる。ローション剤は、水性または油性基剤を用いて製剤化することができ、一般に、1種または複数の乳化剤、安定化剤、分散化剤、懸濁化剤、増粘剤または着色剤も含有する。
【0298】
口中への局所投与に適した製剤には、着香された基剤、通常はスクロースとアラビアゴムまたはトラガカントとの中に活性薬剤を含むロゼンジ剤;ゼラチンとグリセリンまたはスクロースとアラビアゴムなどの不活性基剤中に活性成分を含むパステル剤;および適切な液体担体中に活性成分を含む洗口剤が包含される。
【0299】
液剤または懸濁剤は、慣用の手段、例えば、ドロッパー、ピペットまたはスプレーを用いて鼻腔に直接適用される。製剤は、単一または多回用量の形態で提供することができる。ドロッパーまたはピペットの後者の場合には、これは、患者が適切な予め決定された体積の液剤または懸濁剤を投与することによって達成することができる。スプレー剤の場合、これは、例えば、定量アトマイジングスプレーポンプによって達成することができる。
【0300】
呼吸器官への投与も、活性成分が適切な噴射剤と共に加圧パック中に用意されているエアゾール製剤によって達成することができる。本発明の化合物またはそれを含む医薬組成物をエアゾール、例えば、経鼻エアゾールとして、または吸入によって投与する場合、これは、例えば、スプレー、ネブライザー、ポンプネブライザー、吸入装置、定量吸入器またはドライパウダー吸入器を使用して実施することができる。本発明の化合物をエアゾールとして投与するための剤形は、当業者に周知のプロセスによって調製することができる。その調製のために、例えば、水、水/アルコール混合物または適切な食塩水中の本発明の化合物の液剤または分散剤を、通例の添加物、例えばベンジルアルコールまたは他の適切な保存剤、生物学的利用能を増大させるための吸収促進剤、溶解補助剤、および分散化剤(dispersant)などを用いて使用することができ、適切な場合には、通例の噴射剤には、例えば、二酸化炭素、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタンなどのCFCなどが包含される。エアゾールは好都合には、レシチンなどの界面活性剤を含有してもよい。薬物の用量は、定量バルブを用意することによって制御することができる。
【0301】
鼻腔内製剤を包含する呼吸器官へ投与するための製剤では、化合物は一般に、例えば10ミクロン以下の規模の小粒径を有する。そのような粒径は、当分野で公知の手段、例えば、微粉化によって得ることができる。所望の場合には、活性成分を徐放するように変えられた製剤を使用することができる。
【0302】
別法では、活性成分は、乾燥粉末、例えば、ラクトース、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのデンプン誘導体およびポリビニルピロリドン(PVP)などの適切な粉末基剤中の化合物の粉末混合物の形態で提供することもできる。好都合には、粉末担体は、鼻腔中でゲルを形成する。粉末組成物は、単位剤形で、例えば、ゼラチン製のカプセルまたはカートリッジで、または粉末を吸入器によって投与することができるブリスターパックで提供することができる。
【0303】
医薬調製物は、好ましくは単位剤形である。そのような形態では、調製物を、適切な量の有効分を含有する単位用量に細分する。単位剤形は、パッケージングされた調製物、パッケージングされた錠剤、カプセル剤および散剤などの別個の量の調製物をバイアルまたはアンプル中に含有するパッケージであってよい。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤またはロゼンジ剤自体であってよいか、またはパッケージングされた形態の適切な数のこれらのいずれかであってよい。
【0304】
経口投与用の錠剤またはカプセル剤および静脈内投与用の液剤は、好ましい組成物である。
【0305】
本発明による化合物は、無機および有機の酸を包含する薬学的に許容される非毒性の酸から調製される薬学的に許容される酸付加塩を包含する薬学的に許容される塩として存在してもよい。代表的な酸には、これらに限られないが、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩化水素酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、およびp−トルエンスルホン酸などが包含される。カルボン酸官能基を含有する特定の本発明の化合物は、非毒性で薬学的に許容される金属カチオンおよび有機塩基に由来するカチオンを含有する薬学的に許容される塩として存在してもよい。代表的な金属には、これらに限られないが、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、および亜鉛などが包含される。一部の実施形態では、薬学的に許容される金属は、ナトリウムである。代表的な有機塩基には、これらに限られないが、ベンザチン(N
1,N
2−ジベンジルエタン−1,2−ジアミン)、クロロプロカイン(2−(ジエチルアミノ)エチル4−(クロロアミノ)ベンゾエート)、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン((2R,3R,4R,5S)−6−(メチルアミノ)ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール)、およびプロカイン(2−(ジエチルアミノ)エチル4−アミノベンゾエート)などが包含される。特定の薬学的に許容される塩は、Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences、66巻:1〜19頁(1977年)に列挙されている。
【0306】
酸付加塩は、化合物合成の直接生成物として得ることができる。代替法では、遊離塩基を、適切な酸を含有する適切な溶媒に溶解させ、溶媒を蒸発させることによって、または別の方法で塩と溶媒とを分離させることによって、塩を単離することができる。本発明の化合物は、当業者に公知の方法を使用して標準的な低分子量の溶媒との溶媒和物を形成していてもよい。
【0307】
本発明の化合物は「プロドラッグ」に変換することができる。「プロドラッグ」という用語は、当分野で公知の特定の化学基で修飾されていて、個体に投与されると、これらの基が生体内変換を受けて親化合物をもたらす化合物を指す。したがって、プロドラッグは、化合物のある特性を変化させるかまたは排除するために一時的に使用される1個または複数の特定の非毒性保護基を含有する本発明の化合物とみなすことができる。一般的な一態様では、経口吸収を容易にするために「プロドラッグ」手法を利用する。徹底した考察は、両方とも、その全体が参照によって本明細書に組み込まれるT.HiguchiおよびV.Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、A.C.S. Symposium Seriesの14巻;およびBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B.Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年に示されている。
【0308】
本発明の一部の実施形態は、本明細書に開示されている化合物実施形態のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物を、本明細書に記載の少なくとも1種の公知の薬剤および薬学的に許容される担体と混合することを含む、「併用療法」のための医薬組成物を製造する方法を包含する。
【0309】
カンナビノイド受容体モジュレーターが医薬組成物中の活性成分として利用される場合、これらは、ヒトにおいてだけでなく、他の非ヒト哺乳動物においても使用されることが意図されていることに留意されたい。実際に、動物の健康管理の領域における最近の進歩によって、コンパニオン動物(例えば、ネコ、イヌなど)および家畜動物(例えば、ウシ、ニワトリなど)におけるカンナビノイド受容体関連疾患または障害を処置するために、カンナビノイド受容体モジュレーターなどの活性薬剤を使用するように検討することが要求されている。当業者であれば、そのような状況におけるそのような化合物の有用性を理解すると容易に考えられる。
【0310】
水和物および溶媒和物
本明細書に記載される化合物に言及するときに語句「薬学的に許容される塩、溶媒和物および水和物」または語句「薬学的に許容される塩、溶媒和物または水和物」が用いられる場合、それがその化合物の薬学的に許容される溶媒和物および/または水和物、その化合物の薬学的に許容される塩、ならびにその化合物の薬学的に許容される塩の薬学的に許容される溶媒和物および/または水和物を包含するものと理解される。本明細書に記載される塩に言及するときに語句「薬学的に許容される溶媒和物および水和物」または語句「薬学的に許容される溶媒和物または水和物」が用いられる場合は、それがそのような塩の薬学的に許容される溶媒和物および/または水和物を包含するとも理解される。
【0311】
本明細書に記載される剤形は、活性構成成分として本明細書に記載される化合物かもしくは薬学的に許容される塩を、または薬学的に許容されるその溶媒和物もしくは水和物として含むことができることは、当業者に明らかであろう。さらに、本明細書に記載される化合物およびそれらの塩の様々な水和物および溶媒和物は、医薬組成物の製造での中間体として有用である。本明細書で指摘したもの以外で、適する水和物および溶媒和物を作製して同定するための一般的な手法は、当業者に周知である;例えば、Polymorphism in Pharmaceutical Solids、Harry G. Britain編、95巻、Marcel Dekker, Inc.、New York、1999年の中のK.J. Guillory、「Generation of Polymorphs, Hydrates, Solvates, and Amorphous Solids」の202〜209頁を参照のこと。したがって、本発明の一態様は、当技術分野で公知の方法、例えば熱重量分析(TGA)、TGA−質量分析、TGA−赤外分光、粉末X線回折(XRPD)、カールフィッシャー滴定、高分解能X線回折などによって単離、特徴づけされ得る、本明細書に記載される化合物および/またはそれらの薬学的に許容される塩の水和物ならびに溶媒和物を投与する方法に関係する。溶媒和物および水和物を日常的に同定するための迅速かつ効率的なサービスを提供する、いくつかの商業体がある。これらのサービスを提供している会社の例として、Wilmington PharmaTech(Wilmington、DE)、Avantium Technologies(Amsterdam)およびAptuit(Greenwich、CT)が挙げられる。
【0312】
多形および擬似多形
多形性とは、ある物質が結晶格子において分子の異なる配置および/または配座を有する2種以上の結晶相として存在し得ることである。多形は、液体または気体状態では同じ特性を示すが、固体状態では異なる動態を有する。
【0313】
単一構成成分多形の他に、薬物は、塩および他の多構成成分結晶相としても存在し得る。例えば、溶媒和物および水和物は、APIホストと、それぞれゲストとして溶媒または水分子を含有し得る。同様に、ゲスト化合物が室温で固体である場合、生じる形態は多くの場合に、共結晶と称される。塩、溶媒和物、水和物および共結晶も多形性を示すことがある。同じAPIホストを共有するが、そのゲストに関して異なる結晶相は、相互の擬似多形と称されることがある。
【0314】
溶媒和物は、結晶化の際の溶媒分子を一定の結晶格子中に含有する。結晶化の際の溶媒が水である溶媒和物は、水和物と称される。水は大気の成分(constituent)であるので、薬物の水和物は、むしろ容易に形成することができる。
【0315】
例えば、Stahlyは最近、「幅広い様々な構造種」からなる245種の化合物の多形体スクリーニングによって、そのうちの約90%が複数の固体形態を示すことが明らかになったと公表した。総合すると、約半分の化合物が多形性を有し、多くの場合に1から3種の形態を有した。化合物のうちの約1/3が水和物を形成し、約1/3が溶媒和物を形成した。64種の化合物の共結晶スクリーニングによるデータによって、60%が水和物または溶媒和物以外の共結晶を形成することが示された(G. P. Stahly、Crystal Growth & Design(2007年)、7巻(6号)、1007〜1026頁)。
【0316】
他の有用性
本発明の他の目的は、ヒトを包含する組織試料においてカンナビノイド受容体を位置限定し、定量するために、かつ放射性標識化合物の阻害結合によってカンナビノイド受容体リガンドを同定するために、in vitroとin vivoとの両方で、放射性画像診断においてだけでなく、アッセイにおいても有用であろう放射性標識された本発明の化合物に関する。本発明のさらなる目的は、そのような放射性標識された化合物を含む新規カンナビノイド受容体アッセイを開発することである。
【0317】
本発明は、同位体標識された本発明の結晶形を包含する。同位体標識または放射性標識された化合物は、1個または複数の原子が、天然で最も一般的に見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられているか、または置換されているという事実以外には、本明細書に開示されている化合物と同一である化合物である。本発明の化合物に組み込むことができる適切な放射性核種には、これらに限られないが、
2H(重水素のDとしても記述される)、
3H(トリチウムのTとしても記述される)、
11C、
13C、
14C、
13N、
15N、
15O、
17O、
18O、
18F、
35S、
36Cl、
75Br、
76Br、
77Br、
82Br、
123I、
124I、
125Iおよび
131Iが包含される。本発明の放射性標識化合物に組み込まれる放射性核種は、その放射性標識化合物の具体的な用途に依存する。例えば、in vitroカンナビノイド受容体標識および競合アッセイでは、
3H、
14C、
82Br、
125I、
131Iまたは
35Sが組み込まれている化合物が一般的に最も有用であろう。放射性画像診断用途では、
11C、
18F、
125I、
123I、
124I、
131I、
75Br、
76Brまたは
77Brが一般に最も有用であろう。
【0318】
「放射性標識」または「標識化合物」は、少なくとも1個の放射性核種が組み込まれている化合物1の結晶形であると理解され、一部の実施形態では、放射性核種は、
3Hおよび
14Cからなる群から選択される。
【0319】
特定の同位体標識された本発明の結晶形は、化合物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。一部の実施形態では、放射性核種
3Hおよび/または
14C同位体がこれらの試験において有用である。さらに、ジュウテリウム(即ち、
2H)などのより重い同位体で置換すると、より大きな代謝安定性に起因する特定の治療上の利点(例えば、in vivo半減期の延長、または必要投薬量の減少)が得られることがあり、したがって、一部の状況においては好ましいことがある。同位体標識された本発明の結晶形は一般に、下記実施例に開示されている手順に類似した手順に従って、非同位体標識試薬の代わりに同位体標識試薬を用いることによって調製することができる。有用な他の合成方法を下記で考察する。さらに、本発明の化合物中に示されている原子はすべて、そのような原子の最も一般的に存在する同位体またはよりまれな放射性同位体もしくは非放射性同位体であってよいことを理解すべきである。
【0320】
有機化合物に放射性同位体を組み込むための合成方法は、本発明の化合物に適用可能であり、当分野で周知である。例えば活性レベルのトリチウムを標的分子に組み入れるといった、これらの合成方法は、次のとおりである:
A.トリチウムガスを用いる接触還元:この手順は通常、高い比放射能の生成物をもたらし、ハロゲン化前駆体または不飽和前駆体を必要とする。
【0321】
B.水素化ホウ素ナトリウム[
3H]を用いる還元:この手順はやや安価であり、アルデヒド、ケトン、ラクトン、およびエステルなどの還元可能な官能基を含有する前駆体を必要とする。
【0322】
C.水素化アルミニウムリチウム[
3H]を用いる還元:この手順は、ほぼ理論的な比放射能で生成物をもたらす。これもまた、アルデヒド、ケトン、ラクトン、およびエステルなどの還元可能な官能基を含有する前駆体を必要とする。
【0323】
D.トリチウムガス暴露標識化:この手順は、適切な触媒の存在下で、交換可能なプロトンを含有する前駆体をトリチウムガスに暴露することを伴う。
【0324】
E.ヨウ化メチル[
3H]を用いるN−メチル化:この手順は通常、適切な前駆体を高い比放射能のヨウ化メチル(3H)で処理することによってO−メチルまたはN−メチル(3H)生成物を調製するために使用される。この方法は一般に、例えば約70〜90Ci/mmolなどのより高い比放射能を可能にする。
【0325】
活性レベルの
125Iを標的分子に組み込む合成方法には、以下が包含される:
A.サンドマイヤー反応および同様の反応:この手順は、アリールアミンまたはヘテロアリールアミンをテトラフルオロホウ酸ジアゾニウムなどのジアゾニウム塩に変換し、続いてNa
125Iを使用して
125I標識化合物に変換する。代表的な手順は、Zhu,G−D.および共同研究者によってJ.Org.Chem.、2002年、67巻、943〜948頁に報告された。
【0326】
B.フェノールのオルト
125ヨウ素化: Collier,T.L.および共同研究者によってJ.Labelled Compd. Radiopharm.、1999年、42巻、264〜266頁に報告されているとおり、この手順は、フェノールのオルト位での
125Iの組み込みを可能にする。
【0327】
C.
125Iとの臭化アリールおよびヘテロアリール交換:この方法は一般に、2段階プロセスである。第一段階は、例えば、Pd触媒反応[即ち、Pd(Ph
3P)
4]を使用するか、またはトリアルキルスズハライドまたはヘキサアルキルジスズ[例えば、(CH
3)
3SnSn(CH
3)
3]の存在下でのアリールリチウムまたはヘテロアリールリチウムを介する、臭化アリールまたは臭化ヘテロアリールの対応するトリアルキルスズ中間体への変換である。代表的な手順は、Le Bas,M.−D.および共同研究者によってJ.Labelled Compd. Radiopharm.、2001年、44巻、280〜282頁に報告された。
【0328】
放射性標識されたカンナビノイド受容体化合物をスクリーニングアッセイにおいて使用して、化合物を同定/評価することができる。一般的には、新たに合成または同定された化合物(即ち、試験化合物)は、カンナビノイド受容体に対する「放射性標識された化合物1」の結合を低減する能力について評価することができる。したがって、カンナビノイド受容体との結合について「放射性標識された化合物1」と競合する試験化合物の能力は、その結合親和性に直接相関する。
【0329】
特定の標識された本発明の化合物は、特定のカンナビノイド受容体に結合する。一実施形態では、標識された化合物は約500μM未満のIC
50を有し、他の実施形態では、標識された化合物は約100μM未満のIC
50を有し、なお他の実施形態では、標識された化合物は約10μM未満のIC
50を有し、なお他の実施形態では、標識された化合物は約1μM未満のIC
50を有し、なおさらに他の実施形態では、標識された阻害薬は約0.1μM未満のIC
50を有する。
【0330】
開示されている受容体および方法の他の使用は、特にこの開示を概観すれば当業者には明らかになる。
【0331】
認識される通り、本発明の方法のステップを、任意の特定の回数または任意の特定の順序で行う必要はない。本発明のさらなる目的、利点および新規特徴は、下記の実施例を検討することによって当業者には明らかになるが、下記の実施例は例示であり、限定するものではない。
【実施例】
【0332】
(実施例1)
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の調製
【0333】
【化2】
ステップA:(1S,5R)−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オンの調製
ドライアイス/アセトン浴中で冷却され、撹拌されている(S)−2−(ブタ−3−エニル)オキシラン(100g、1019mmol)および2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(86mL、509mmol)のMTBE(1000mL)溶液に、2.5Mのn−BuLiのヘキサン溶液(489mL、1223mmol)を、内部温度を−12から−5℃に維持する速度で滴下添加した(添加時間=1時間)。添加が完了した後に、反応物を−5から0℃でさらに1時間撹拌した。
【0334】
まだ0℃の間に、3MのHCl水溶液(545mL)を撹拌しながら加えた(最初は滴下)(内部温度は3℃に上昇した)。層を分離し、有機層をさらなる200mLの3M HClで洗浄した。合わせた洗浄水をMTBE(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×300mL)で洗浄し、次いで約1000mLの淡黄色溶液まで濃縮した(350mbarおよび29℃の水浴で)。この溶液を、さらに精製することなく維持した。
【0335】
407mLの水に、二塩基性リン酸カリウム(216g、1240mmol)、一塩基性リン酸カリウム(12.8g、94mmol)および臭化カリウム(18.19g、153mmol)を加えた。pH紙は、約9のpHを示した。この水溶液を、オーバーヘッド撹拌機を備えた5Lの三つ口丸底フラスコ中の(1S,2S,5R)−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オールのMTBE溶液に加えた。混合物は、ドライアイス/イソプロパノール浴中で−20℃に冷却した。TEMPO(4.30g、27.5mmol)を加えた。温度を0℃まで加温し、10〜13%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(1059mL、1630mmol)を滴下添加し(添加時間=70分間)、その間、内部温度を−10から0℃に維持した。撹拌を0℃でさらに1時間継続した。50gの亜硫酸ナトリウムを加えて、過剰な次亜塩素酸ナトリウムをクエンチした(温度は12℃に上昇した)。層を分離し、水性層をさらに2回、MTBEで(500mLで、次いで250mLで)抽出した。合わせた有機層(全体積約1600mL)を乾燥させ(MgSO
4)、次いで、濾過した。300mbarおよび35℃の水浴で、溶液を約300mLまで濃縮した。生成物を先ずハウスバキュームおよび50℃の水浴で蒸留し、水浴は残りのMTBEの大部分を留去した。真空ポンプを連結して約2torrの真空を与え、生成物を蒸留(2torr/36℃)して、薄オレンジ色のオイルとして表題化合物(65.8g)として得た(注:レシービングフラスコをドライアイス/アセトン浴中で冷却)。
1H NMR(400MHz, CDCl
3) δ 0.93(td, J=4.6, 3.3Hz, 1H), 1.20(td, J=8.0, 4.8Hz, 1H), 1.74−1.79(m, 1H), 1.98−2.19(m, 5H)。
【0336】
ステップB:2ーヒドラジニルピラジンの調製
【0337】
【化3】
反応は、窒素雰囲気の下で実行した。2−クロロピラジン(96mL、1073mmol)を35重量%のヒドラジン水溶液(544mL、6009mmol)に65℃で1時間かけて滴下添加した。添加の後に、撹拌を63〜67℃で16時間継続し、次いで、室温で2日の間放置した。混合物を濾過して、少量の沈澱物を除去し、次いで、10%iPrOH/ジクロロメタン(5×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。生じた固体を酢酸イソプロピル(600mL)と共に摩砕した。固体を濾過によって集め、酢酸イソプロピルですすぎ、真空下で乾燥させて、2−ヒドラジニルピラジン(60g、51%)を淡黄色の固体として得た。LCMS m/z=111.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz, DMSO−d
6) δ 4.21(s, 2H), 7.70(d, J=2.8Hz, 1H), 7.89(s, 1H), 7.93(dd, J=2.8, 1.5Hz, 1H), 8.10(d, J=1.5Hz, 1H)。
【0338】
ステップC:(1aS,5aS)−2−(ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸エチルエステルの調製
【0339】
【化4】
(1S,5R)−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン(52.9g、539mmol)およびシュウ酸ジエチル(0.073L、539mmol)の無水エタノール(0.9L)(メタノールで変性されていない)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.539L、539mmol)の1.0M THF溶液を15分間かけて加えた(温度を43℃未満に維持)。生じた黄色の溶液を40℃で3.5時間撹拌した(沈澱物は10分以内に現れ、反応物は最終的に濃厚懸濁液になった)。2−ヒドラジニルピラジン(59.4g、539mmol)を、続いて、6.0Mの塩化水素の水溶液(0.270L、1618mmol)を加えた。反応物を50℃で1.5時間撹拌した。混合物を氷水(5L)へ注いだ。沈澱物が直ちに生じた。氷浴中で30分間放置させた後に、固体を濾過によって集め、水(5×1L)ですすぎ、次いで乾燥させ、オフホワイト色の固体として表題生成物(106g、73%)を得た。LCMS m/z=271.2(M+H
+)。
1H NMR(400MHz, CDCl
3) δ 0.47(td, J=4.7, 3.3Hz, 1H), 1.27(td, J=8.0, 4.9Hz, 1H), 1.41(t, J=7.1Hz, 3H), 2.26−2.32(m, 1H), 2.77−2.82(m, 1H), 2.88(dd, J=16.7, 1.4Hz, 1H), 2.99(dd, J=16.6, 6.4Hz, 1H), 4.40(q, J=7.1Hz, 2H), 8.41(dd, J=2.5, 1.5Hz, 1H), 8.52(d, J=2.5Hz, 1H), 9.40(d, J=1.5Hz, 1H)。
【0340】
ステップD:(1aS,5aS)−2−(ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸の調製
【0341】
【化5】
(1aS,5aS)−2−(ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸エチルエステル(106g、392mmol)のMeOH(300mL)およびTHF(300mL)中の懸濁液に、2.0MのNaOH水溶液(235mL、471mmol)を加えた。混合物を23℃で20時間撹拌した。有機溶媒を蒸留によって除去した。残った水溶液を水で約1.5Lまで希釈し、次いで、6MのHCl(約95mL)でpH約2に酸性化した。生じた微細な沈澱物を濾過によって集め、水ですすぎ、次いで乾燥させ、表題化合物(95g、100%)を白色の固体として得た。LCMS m/z=243.1(M+H
+)。
1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 0.43(td, J=4.6, 3.2Hz, 1H), 1.26(td, J=8.0, 4.4Hz, 1H), 2.27−2.33(m, 1H), 2.71−2.75(m, 1H), 2.76(d, J=16.8Hz, 1H), 2.89(dd, J=16.4, 6.4Hz, 1H), 8.61(dd, J=2.7, 1.5Hz, 1H), 8.67(d, J=2.5Hz, 1H), 9.17(d, J=1.5Hz, 1H), 13.02(s, 1H)。
【0342】
化合物1を調製するために2つの別々の方法を用い、1つの方法は最後の反応ステップとしてピラジニル環の窒素を酸化したが、第2の方法は、(S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン−1−オールとの結合の前にカルボン酸中間体(即ち、ステップDの表題化合物)のピラジニル環の窒素を酸化した。ステップEおよびFを下に示す。
【0343】
方法1
ステップE:(1aS,5aS)−2−ピラジン−2−イル−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドの調製
【0344】
【化6】
(1aS,5aS)−2−(ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸(1.4g、5.78mmol)およびトリエチルアミン(1.611mL、11.56mmol)のDMF(15mL)溶液に、HATU(2.242g、5.90mmol)を加えた。反応物を23℃で5分間撹拌し、次いで、(S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン−1−オール(0.711g、6.07mmol)を加えた。反応物を23℃で15分間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(35〜100%のEtOAc/ヘキサン)によって精製し、表題生成物(1.97g、100%)を白色の固体として得た。LCMS m/z=342.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz, CDCl
3) δ 0.48(td, J=4.6, 3.4Hz, 1H), 1.05(s, 9H), 1.24(td, J=8.0, 4.7Hz, 1H), 2.26−2.32(m, 1H), 2.74−2.78(m, 1H), 2.94(d, J=16.8Hz, 1H), 3.01(dd, J=16.7, 6.1Hz, 1H), 3.67−3.72(m, 1H), 3.93−3.98(m, 2H), 7.08(d, J=8.5Hz, 1H), 8.42(dd, J=1.4, 0.9Hz, 1H), 8.51(d, J=2.7Hz, 1H), 9.26(d, J=1.1Hz, 1H)。
【0345】
ステップF:(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の調製
【0346】
【化7】
(1aS,5aS)−2−ピラジン−2−イル−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(900mg、2.64mmol)のクロロホルム(10mL)溶液に、3−クロロベンゾペルオキシ酸(1772mg、7.91mmol)を加えた。反応物を23℃で3時間撹拌した。追加のMCPBA(1.2g)を加え、撹拌を室温で18時間継続した。混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(550mg)を白色の固体として得た。LCMS m/z=358.3[M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.49 (td, J = 4.6, 3.3 Hz, 1H), 1.03 (s, 9H), 1.27 (td, J = 8.0, 4.9 Hz, 1H), 2.08 (bs, 1H), 2.27−2.33 (m, 1H), 2.71−2.76 (m, 1H), 2.93 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.00 (dd, J = 16.7, 6.1 Hz, 1H), 3.65−3.71 (m, 1H), 3.92−3.97 (m, 2H), 6.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.99 (dd, J = 4.0, 1.4 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 8.78 (dd, J = 1.4, 0.8 Hz, 1H)。
【0347】
試料をCH
2Cl
2/ヘキサンから再結晶化させて、結晶性溶媒和物を得た。この溶媒和物の熱重量分析(TGA)サーモグラムによって、164℃での溶融吸熱と共に生じる約5重量%の損失が示された。
【0348】
化合物1の非溶媒和形態をCH
2Cl
2中でスラリー化し、約28℃で一晩撹拌した。懸濁液を、遠心フィルターを使用して濾過し、空気乾燥した後に粉末X線回折(PXRD)のパターン分析をした。PXRDパターンによって、CH
2Cl
2スラリー後の物質は、CH
2Cl
2/ヘキサンでの再結晶から生じる元の溶媒和形態のものと区別できないことが示された。CH
2Cl
2/ヘキサンを使用する再結晶化から得られた結晶性CH
2Cl
2溶媒和物の示差走査熱分析(DSC)サーモグラムおよび熱重量分析(TGA)サーモグラムは
図1に示されており、2種の異なる方法(即ち、CH
2Cl
2/ヘキサンを使用する再結晶化、およびCH
2Cl
2中でスラリー化させた非溶媒和化合物1)から得られた結晶性CH
2Cl
2溶媒和物それぞれのPXRDパターンは重ね合わせて、
図2に示されている。
【0349】
方法2
ステップE:(1aS,5aS)−2−(ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸N−オキシドの調製
【0350】
【化8】
(1aS,5aS)−2−(ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸(68.8g、284mmol)のギ酸(688mL)懸濁液に室温で、50重量%の過酸化水素水溶液(82mL、1420mmol)を加えた。混合物を64℃に加熱した。反応物を58から64℃で3時間撹拌した。さらなる50%H
2O
28mLを加え、撹拌を60℃でさらに1時間継続した。混合物を室温に冷却し、1Lの水で希釈した。氷浴中で1時間保存した後に、沈澱物を濾過によって集め、水ですすぎ、真空下で乾燥させて、表題化合物を淡黄色の固体(56.7g)として得たが、これは、
1H NMRによると出発物質2%を含有した。物質を上述の反応条件に再び掛けて、表題化合物(45g)を得た。LCMS m/z=259.2[M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 0.42 (td, J = 4.4, 3.3 Hz, 1H), 1.27 (td, J = 7.8, 4.7 Hz, 1H), 2.27−2.33 (m, 1H), 2.68−2.73 (m, 1H), 2.75 (dd, J = 16.9, 1.5 Hz, 1H), 2.88 (dd, J = 16.4, 6.4 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.50 (dd, J = 4.2, 0.6 Hz, 1H), 8.54 (dd, J = 1.5, 0.6 Hz, 1H), 13.08 (s, 1H)。
【0351】
ステップF:(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の調製。
【0352】
【化9】
(1aS,5aS)−2−(ピラジン−2−イル)−1a、2、5、5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸N−オキシド(46.82g、181mmol)、(S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン−1−オール(23.37g、199mmol)およびトリエチルアミン(76mL、544mmol)のDMF(400mL)中の懸濁液に、HATU(76g、199mmol)を加えた。反応物を23℃で60分間撹拌し、濃縮した。0.5MのHCl(500mL)を加えた。混合物を、ジクロロメタン(3×400mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO
3(2×250mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、次いで、約250mLまで濃縮した。生じたスラリーに、500mLのヘキサンを加えた。混合物を室温で数時間放置させ、固体を濾過によって集め、表題化合物(55g)をオフホワイト色の固体として得た。この物質をDCM/ヘキサンから再結晶して、表題化合物(43.5g)を白色の固体として得た(約65℃の真空オーブンで10日間の乾燥の後)。LCMS m/z=358.3[M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.49 (td, J = 4.6, 3.3 Hz, 1H), 1.03 (s, 9H), 1.27 (td, J = 8.0, 4.9 Hz, 1H), 2.08 (bs, 1H), 2.27−2.33 (m, 1H), 2.71−2.76 (m, 1H), 2.93 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.00 (dd, J = 16.7, 6.1 Hz, 1H), 3.65−3.71 (m, 1H), 3.92−3.97 (m, 2H), 6.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.99 (dd, J = 4.0, 1.4 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 8.78 (dd, J = 1.4, 0.8 Hz, 1H)。
【0353】
(実施例2)
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、DCM溶媒和物)の調製
DCM半溶媒和物(10.6重量%)を、CH
2Cl
2およびヘキサンからの遅い結晶化によって得、この物質の結晶構造を解析した。
図3を参照のこと。DCMで化合物1のスラリーを形成することによってDCM半溶媒和物を単離するさらなる試みは、国際公開番号WO2011/025541で開示されるのと実質的に同じDCM溶媒和物をもたらし、以前に開示されたDCM溶媒和物のPXRDとの重ね合わせを
図2に示す。
【0354】
(実施例3)
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、無水形)の調製。
【0355】
化合物1の無水形は、DCMおよびヘキサン中での再結晶化によって調製した。PXRDパターンを特徴づけた。
図4を参照のこと。この物質は約162℃で融解し、TGAに基づく非溶媒和形である、
図5。
【0356】
再結晶化溶媒としてのDCM/ヘキサンの混合物の使用が、異なる時間で異なる結晶形を提供することが観察されたことに注意すべきである。
【0357】
(実施例4)
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、無水形)の調製
方法1
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、145g、406mmol)、アセトニトリル(205mL、3925mmol)および水(290mL)を、オーバーヘッド撹拌機、チラー/ヒーターおよび滴下漏斗を備える4Lの反応器に加えた。混合物を60℃まで加熱し、次いで、60分間撹拌した。生じた反応物にさらなる量の水(2900mL)を加え、0℃まで冷却し、4時間撹拌させた。混合物を濾過し、固体を水で洗浄し、50℃の真空下で乾燥させて、化合物1を無水形として得、物質をPXRD(
図6)およびDSC/TGA(
図7)によって特徴づけた。
【0358】
方法2
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1)の無水形を、結晶性の(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミドをアセトニトリル/水の結晶化混合物から単離した後に、物質を60℃±5℃の真空下で乾燥させて化合物1を無水形として得たこと以外は方法1に記載のものと類似した方法で調製した。方法2によって調製された無水形は、PXRD、DSCおよびTGAによって特徴づけし、方法1によって調製された物質と実質的に類似していることが見いだされた。
【0359】
(実施例5)
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、アセトン溶媒和物)の調製
化合物1のアセトン溶媒和物は、アセトン中で化合物1のスラリーから調製した。PXRDパターンを特徴づけした。
図8を参照のこと。この物質はTGAによって約5.5%の重量損失を示し、脱溶媒和吸熱は約100℃で始まり、以降の融解開始吸熱温度は約163℃であった。
図9を参照のこと。アセトン溶媒和物を無水化合物1の異なるロットから再度生成し、PXRDは、TGAが示すアセトンの異なる減少以外は
図8に見られるものと実質的に同一であり、したがって、この溶媒和物の化学量は化合物1の可変性または非化学量論的なアセトン溶媒和物として特徴づけることができる。
【0360】
(実施例6)
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、非選択的溶媒和物)の調製
化合物1の溶媒和物は、酢酸エチル中で化合物1のスラリーから調製した。PXRDパターンを特徴づけした。
図10を参照のこと。THF中で化合物1をスラリー化することによって調製された物質から、実質的に同一のPXRDパターンが2回生成された。
図11を参照のこと。さらに、メチルエチルケトン(MEK)中で化合物1をスラリー化することによって調製された物質から、実質的に同一のPXRDパターンが2回生成された。
図12を参照のこと。さらに、酢酸エチルを用いて調製された化合物1の非選択的溶媒和物は、約150℃まで約4.8%の重量損失を示し、外挿開始温度は160.8℃であった。TGAおよびDSC(
図13)を参照のこと。THFを用いて調製された化合物1の非選択的溶媒和物は、約150℃まで約6.8%の重量損失を示し、外挿開始温度は161.0℃であった。TGAおよびDSC(
図14)を参照のこと。MEKを用いて調製された化合物1の非選択的溶媒和物は、約150℃まで約4.5%の重量損失を示し、外挿開始温度は160.5℃であった。TGAおよびDSC(
図15)を参照のこと。
【0361】
化合物1の非選択的溶媒和物は、溶媒和物を調製するために用いた溶媒とは無関係に、
図10、11および12で見られるのと実質的に同じPXRDを示し、溶媒和物の脱溶媒和の後、各々は約161℃の外挿開始温度で融解する。
図13、14および15を参照のこと。これらの溶媒和物は、TGAに基づくと、化合物1の非化学量論的かつ非選択的溶媒和物の結晶形のようである。
【0362】
(実施例7)
(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、酢酸エチル溶媒和物)の調製
化合物1の酢酸エチル溶媒和物は、酢酸エチルおよびヘプタンからの再結晶によって調製した。(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(化合物1、430〜580mmol)を、45℃で酢酸エチル(450mL)に溶解させた。混合物を次いで25℃まで冷却し、100mLのヘプタンを反応器に加えた。混合物を22℃で20分間撹拌させた。ヘプタン(2250mL)を次いで充填し、55℃まで加熱した。混合物を25℃で一晩撹拌させた。反応物を次いで20℃まで冷却し、次いで濾過し、500mLのヘプタンで洗浄した。濾過ケークを45℃で真空下で乾燥させた。PXRDパターンを特徴づけした。
図16を参照のこと。酢酸エチル溶媒和物は約30〜110℃の広い脱溶媒和吸熱を示し、これはTGAでの1%の重量損失に対応する。
図17を参照のこと。約115〜135℃で第2のより大きな脱溶媒和/融解吸熱があり、これはTGAの約4%の重量損失に対応する。合わせた重量損失はNMRと一致し、それはおよそ17モルパーセントの酢酸エチルを示し、それは約4.7重量%と同等である。この溶媒和物は、痕跡量のヘプタンを含有することができる。
【0363】
(実施例8)
PathHunter β−アレスチンアッセイ
A:CB
2アッセイ
活性化した際のCB
2受容体へのβ−アレスチン結合を測定するDiscoveRx PathHunter β−アレスチンアッセイを使用して、化合物1をヒトCB
2受容体に対するアゴニスト活性についてスクリーニングした。CB
2をpCMV−PKベクター(DiscoveRx、Fremont、CA;カタログ#93−0167)にクローニングし、CHO−K1 EA−アレスチン親細胞系(DiscoveRx、Fremont、CA;カタログ#93−0164)にトランスフェクションした。CB
2−ProLink融合タンパク質を安定発現するCHO−K1陽性クローンを、CB
2アゴニストであるCP55,940に対するその応答によって同定した。抗HAフローサイトメトリーによって検出されるとおり、クローン#61をその大きなアゴニストウィンドウおよび均一な発現に対して選択した。
【0364】
アッセイの原理:PathHunter β−アレスチンアッセイでは、酵素断片相補(Enzyme Fragment Complementation)(Yanら、J. Biomol. Screen.、7巻:451〜459頁、2002年)を使用して、β−アレスチンと活性化GPCRとの相互作用を測定する。小さな42アミノ酸β−ガラクトシダーゼ断片であるProlinkをGPCRのc末端に融合させ、β−アレスチンを、より大きなβ−ガラクトシダーゼ断片であるEA(Enzyme Acceptor)に融合させる。β−アレスチンと活性化GPCRとの結合は、2種の酵素断片の相補をもたらし、化学発光PathHunter Flash Detection Kit(DiscoveRx、Fremont、CA:カタログ#93−0001)を使用して測定することができる活性β−ガラクトシダーゼ酵素を生じる。
【0365】
アッセイ:CB
2−Prolink融合タンパク質を発現する安定なCHO−K1細胞を384ウェルプレート(Optiplate 384−Plus、PerkinElmer、Fremont CA;カタログ#6007299)中、5000細胞/5μL/ウェルで、1%FBSを有するOpti−MEM培地(Invitrogen、Carlsbad、CA;カタログ#31985088)中で一晩平板培養した。1%BSAを補充されたOpti−MEM中で希釈された試験化合物5μLをOptiplateの各ウェルに移した。次いで、プレートを37℃/5%CO
2で2時間インキュベーションした。PathHunter Flash Detection Kit(DiscoveRx、Fremont、CA:カタログ#93−0001)から調製された基質12μLをOptiplateの各ウェルに移した。次いで、プレートを暗所、室温で2時間インキュベーションし、その後、アッセイプレートを読み取った。
【0366】
アッセイ読み出し:β−アレスチンアッセイの読み出しを、PHERAstar(BMG Labtech Inc.、Durham、NC)またはEnVision(商標)(Perkin Elmer、Fremont CA)マイクロプレートリーダーを使用して遂行した。
【0367】
B:CB
1アッセイ
活性化した際のCB
1受容体へのβ−アレスチン結合を測定するDiscoveRx PathHunter β−アレスチンアッセイを使用して、化合物1をヒトCB
1受容体に対するアゴニスト活性についてスクリーニングした。CB
1をpCMV−PKベクター(DiscoveRx、Fremont、CA;カタログ#93−0167)にクローニングし、CHO−K1 EA−アレスチン親細胞系(DiscoveRx、Fremont、CA;カタログ#93−0164)にトランスフェクションした。CB
1−ProLink融合タンパク質を安定発現するCHO−K1陽性クローンを、CB
1アゴニストであるCP55,940に対するその応答によって同定した。抗HAフローサイトメトリーによって検出されるとおり、クローン#3をその大きなアゴニストウィンドウおよび均一な発現に対して選択した。
【0368】
アッセイの原理:PathHunter β−アレスチンアッセイでは、酵素断片相補(Yanら、J. Biomol. Screen.、7巻:451〜459頁、2002年)を使用して、β−アレスチンと活性化GPCRとの相互作用を測定する。小さな42アミノ酸β−ガラクトシダーゼ断片であるProlinkをGPCRのc末端に融合させ、β−アレスチンを、より大きなβ−ガラクトシダーゼ断片であるEA(Enzyme Acceptor)に融合させる。β−アレスチンと活性化GPCRとの結合は、2種の酵素断片の相補をもたらし、化学発光PathHunter Flash Detection Kit(DiscoveRx、Fremont、CA:カタログ#93−0001)を使用して測定することができる活性β−ガラクトシダーゼ酵素を生じる。
【0369】
アッセイ:CB
1−Prolink融合タンパク質を発現する安定なCHO−K1細胞を384ウェルプレート(Optiplate 384−Plus、PerkinElmer、Fremont CA;カタログ#6007299)中、5000細胞/5μL/ウェルで、1%FBSを有するOpti−MEM培地(Invitrogen、Carlsbad、CA;カタログ#31985088)中で一晩平板培養した。1%BSAを補充されたOpti−MEM中で希釈された試験化合物5μLをOptiplateの各ウェルに移した。次いで、プレートを37℃/5%CO
2で2時間インキュベーションした。PathHunter Flash Detection Kit(DiscoveRx、Fremont、CA:カタログ#93−0001)から調製された基質12μLをOptiplateの各ウェルに移した。次いで、プレートを暗所、室温で2時間インキュベーションし、その後、アッセイプレートを読み取った。
【0370】
アッセイ読み出し:β−アレスチンアッセイの読み出しを、PHERAstar(BMG LABTECH Inc.、Durham、NC)またはEnVision(商標)(Perkin Elmer、Fremont CA)マイクロプレートリーダーを使用して遂行した。
【0371】
hCB
1のEC
50値は、実質的に不活性であることが観察され、化合物1のhCB
2について観察されたEC
50値を以下の表に示す。化合物1は、CB
2の選択的アゴニストである。
【0372】
【表15】
(実施例9)
変形性関節症疼痛に対する化合物1の作用
関節へのヨード酢酸一ナトリウム(MIA)の注射(Kalbhen D. A.、J. Rheumatol.、1987年、5月;14 Spec No:130−1; Combe, R.ら、Neuroscience Letters、2004年、370巻、236〜240巻)は、軟骨細胞においてグリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼの活性を阻害して、解糖作用の破壊を、そして最終的には細胞死をもたらす。軟骨細胞の進行性の喪失は、変形性関節症患者で見られる変化と極めて類似している関節軟骨の組織学的および形態学的変化をもたらす。
【0373】
変形性関節症を200gの雄のSprague Dawleyラットにおいて誘発した。イソフルランによる簡単な麻酔の後に、ラットに、0.9%無菌食塩水に溶かしたMIA(2mg)(Sigma Aldrich、Saint Louis、MO、USA;Cat # I9148)の単回関節内注射を50μL体積で与えたが、その際、膝蓋靭帯を介して左膝の関節空間に30G針で投与した。注射の後、動物を麻酔から回復させ、その後、主な動物飼育施設に戻した。
【0374】
典型的には、疾患の進行の間、関節内注射の後に0〜7日間の炎症期間があり、続いて、軟骨および軟骨下骨の進行性の変性が14〜55日目からあった。疼痛発症に関する本発明の化合物での有効性研究を14日目から実施し、週に2回行ったが、その際、各アッセイの間に少なくとも3日間の洗い出し期間を設けた。3種の異なるアッセイを使用して、疼痛を測定した。触覚異痛症をフォンフライアッセイによって測定し、インキャパシタンス(incapacitence)テスター(Columbus Instruments、Columbus、OH、USA)を使用して、後肢の足重量分布を監視し、握力測定器(Columbus Instruments、Columbus、OH、USA)を使用して、後肢握力を測定した。簡単には、フォンフライフィラメントを用いる標準的なアップダウン法を使用して、フォンフライアッセイを行った。後足がそれぞれ、インキャパシタンステスターの別々の押型板の上に位置するように、ラットをチャンバー内に入れることによって、後足重量分布を決定した。各後肢によって生じた力(グラムで測定)を3秒間にわたって平均する。3回の測定を各ラットで行い、後足重量分布の変化を算出した。握力測定器に設置された後肢メッシュゲージに対して生じた最大圧縮力を記録することによって、後肢握力のピークを導いた。試験の間、各ラットを抑え、注射された膝の足にメッシュを握らせた。次いで、動物を、その握りが解けるまで、上方に引っ張った。ラットをそれぞれ3回試験したが、その際、反対側の足を対照として使用した。
【0375】
動物を、試験化合物での処置前に基線処理した。次いで、MIA処置されたラット群(1群当たり6匹)に、ビヒクル(0.5%メチルセルロース、経口)、化合物1(3mg/kg、10mg/kgおよび30mg/kgで経口)を投与した。投与体積は500μLであった。投与の1時間後に、フォンフライアッセイ、後肢重量分布および/または後肢握力分析を行って、試験化合物の有効性を測定した。
図18に示されているビヒクルと比較した化合物1による足引き込み閾値(PWT)の上昇は、試験化合物が、変形性関節症のMIAモデルにおいて治療有効性を表すことを示している。
【0376】
(実施例10)
粉末X線回折
粉末X線回折(PXRD)データは、45kVおよび40mAに設定したCu供給源およびX’Celerator検出器を備えたX’Pert Pro MPD粉末回折計(PANalytical,Inc.)で、Cu(Kα)放射線を使用して収集した。試料をスパチュラおよび秤量紙で試料ホルダーに加えて平らにした。試料を回転させながら、5〜40°2θの2θ範囲にわたって12分間の走査によってX線回析図を得た。回折データは、X’Pertデータビューアーソフトウェア、バージョン1.0aおよびX’Pert HighScoreソフトウェア、バージョン1.0bで観察し、分析した。
【0377】
(実施例11)
示差走査熱分析
示差走査熱分析(DSC)試験は、加熱速度10℃/分でTA Instruments、Q2000を用いて実行した。インジウム標準の融点および融解エンタルピーを用いて、機器を温度およびエネルギーについて較正した。熱的事象(脱溶媒和、融解など)は、Universal Analysis 2000ソフトウェア、バージョン4.1D、ビルド4.1.0.16を用いて評価した。
【0378】
(実施例12)
熱重量分析
熱重量分析(TGA)は、加熱速度10℃/分でTA Instruments TGA Q500またはQ5000を用いて実行した。機器は、バランスのために標準分銅、ならびに炉のためにアルメルおよびニッケル標準(キュリー点測定)を用いて較正した。重量損失などの熱的事象は、Universal Analysis 2000ソフトウェア、バージョン4.1D、ビルド4.1.0.16を用いて計算する。
【0379】
(実施例13)
動的水分収着分析
動的水分収着(DMS)試験は、動的水分収着アナライザー、VTI Corporation、SGA−100を用いて実行した。機器は、ポリビニルピロリドン(PVP)およびNaClを用いて較正した。風袋重量を計った試料ホルダーに5mgから20mgの試料を置くことによって、試料をDMS分析用に準備した。試料は、VTI天秤の垂れ下がったワイヤーの上に置いた。乾燥ステップは、一般的に40℃かつ0.5〜1%のRHで1時間実行した。等温線の温度は、25℃である。規定のRH%保持は、一般的に10%RHから90%RHの範囲内であり、10〜20%RHの間隔であった。次のRH%保持へ続ける前に、10分間または最長で2時間での0.010%よりも小さい重量変化%が、どちらが先に生じるにしても、必要とされた。上記のように平衡を保たせた試料の含水量は、各RH%保持で決定した。
【0380】
化合物1の無水結晶形のDMSプロファイル(吸着/脱着等温線)を、
図7Aに示す。表形式での対応するデータは、下に提供される。
【0381】
【表16】
当業者であれば、本発明の意図から逸脱することなく、本明細書に記載されている説明のための実施例に様々な変更、追加、置換および変形を加えることができ、したがってそれらは、本発明の範囲内とみなされることを認めるであろう。