特許第5945583号(P5945583)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5945583測定レポートの伝送を制御するための方法、装置およびコンピュータプログラム製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5945583
(24)【登録日】2016年6月3日
(45)【発行日】2016年7月5日
(54)【発明の名称】測定レポートの伝送を制御するための方法、装置およびコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20160621BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20160621BHJP
【FI】
   H04W36/00 110
   H04W24/10
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2014-237454(P2014-237454)
(22)【出願日】2014年11月25日
(62)【分割の表示】特願2013-509574(P2013-509574)の分割
【原出願日】2011年5月13日
(65)【公開番号】特開2015-39243(P2015-39243A)
(43)【公開日】2015年2月26日
【審査請求日】2014年11月25日
(31)【優先権主張番号】12/780,680
(32)【優先日】2010年5月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500043574
【氏名又は名称】ブラックベリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド フィリップ ホール
【審査官】 石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/021572(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/157800(WO,A1)
【文献】 特開2009−232293(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動局における方法であって、前記方法は、
セルを検出し、前記セルに関する信号強度計測を行うことと、
最小の受信された信号強度および最小の受信された信号品質のうちの少なくとも一方を含む測定報告基準を前記セルが満たし続ける限り、前記セルに関する測定レポートを伝送することと、
前記セルに関する測定レポート伝送についての第1の制約条件が満たされる場合に
第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと
前記セルが前記測定報告基準を満たしているかどうかにかかわらず、決定された期間の間、前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと、
前記決定された期間の後、前記セルに関する測定レポートを伝送することと
を行うことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記セルに関する任意の測定レポートを伝送することを控えることをさらに含み、前記セルに関する任意の測定レポートを伝送することを控えることは、前記第1の制約条件が満たされる場合に、前記第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の制約条件が満たされる場合に、第2の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送し続けることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第2の制約条件が満たされた後に、
最小の受信された信号強度および最小の受信された信号品質のうちの少なくとも一方を含む測定報告基準を前記セルが満たし続ける限り、前記セルに関する測定レポートを伝送することと、
前記セルに関する測定レポート伝送についての第1の制約条件が満たされる場合に、第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記セルに関する測定レポートを伝送することは、
第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと、
第2の測定レポート形式を用いて前記セルに関する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと
を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
移動局であって、前記移動局は、
プロセッサと、
受信機と、
送信機と
を含み、
前記移動局は、
前記受信機が、セルを検出し、前記プロセッサが、前記セルに関する信号強度計測を行い、
前記送信機が、最小の受信された信号強度および最小の受信された信号品質のうちの少なくとも一方を含む測定報告基準を前記セルが満たし続ける限り、前記セルに関する測定レポートを伝送し、
前記セルに関する測定レポート伝送についての第1の制約条件が満たされる場合に
前記送信機が、第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと、
前記セルが前記測定報告基準を満たしているかどうかにかかわらず、前記送信機が、決定された期間の間、前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと、
前記決定された期間の後、前記送信機が、前記セルに関する測定レポートを伝送することと
を行うように構成されている、移動局。
【請求項7】
前記移動局は、前記送信機が、前記セルに関する任意の測定レポートを伝送することを控えるようにさらに構成されており、前記セルに関する任意の測定レポートを伝送することを控えることは、前記第1の制約条件が満たされる場合に、前記第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることを含む、請求項6に記載の移動局。
【請求項8】
前記移動局は、前記送信機が、前記第1の制約条件が満たされる場合に、第2の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送し続けるようにさらに構成されている、請求項6に記載の移動局。
【請求項9】
前記移動局は、
第2の制約条件が満たされた後に、
前記送信機が、最小の受信された信号強度および最小の受信された信号品質のうちの少なくとも一方を含む測定報告基準を前記セルが満たし続ける限り、前記セルに関する測定レポートを伝送し、
前記送信機が、前記セルに関する測定レポート伝送についての第1の制約条件が満たされる場合に、第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控える
ようにさらに構成されている、請求項6に記載の移動局。
【請求項10】
前記送信機が、前記セルに関する測定レポートを伝送することは、
前記送信機が、第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと、
前記送信機が、第2の測定レポート形式を用いて前記セルに関する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと
を含む、請求項6〜9のいずれか一項に記載の移動局。
【請求項11】
プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な格納媒体であって、前記プログラムは、
セルを検出し、前記セルに関する信号強度計測を行うことと、
最小の受信された信号強度および最小の受信された信号品質のうちの少なくとも一方を含む測定報告基準を前記セルが満たし続ける限り、前記セルに関する測定レポートを伝送することと、
前記セルに関する測定レポート伝送についての第1の制約条件が満たされる場合に
第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと
前記セルが前記測定報告基準を満たしているかどうかにかかわらず、決定された期間の間、前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと、
前記決定された期間の後、前記セルに関する測定レポートを伝送することと
を移動局に行わせる、コンピュータ読み取り可能な格納媒体。
【請求項12】
前記プログラムは、前記セルに関する任意の測定レポートを伝送することを控えることを前記移動局にさらに行わせ、前記セルに関する任意の測定レポートを伝送することを控えることは、前記第1の制約条件が満たされる場合に、前記第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることを含む、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な格納媒体。
【請求項13】
前記プログラムは、前記第1の制約条件が満たされる場合に、第2の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送し続けることを前記移動局にさらに行わせる、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な格納媒体。
【請求項14】
前記プログラムは、
第2の制約条件が満たされた後に、
最小の受信された信号強度および最小の受信された信号品質のうちの少なくとも一方を含む測定報告基準を前記セルが満たし続ける限り、前記セルに関する測定レポートを伝送することと、
前記セルに関する測定レポート伝送についての第1の制約条件が満たされる場合に、第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることと
を前記移動局にさらに行わせる、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な格納媒体。
【請求項15】
前記セルに関する測定レポートを伝送することは、
第1の測定レポート形式を用いて前記セルに関する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと、
第2の測定レポート形式を用いて前記セルに関する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと
を含む、請求項11〜14のいずれか一項に記載のコンピュータ読み取り可能な格納媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(分野)
本願は、測定レポートを伝送するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GERAN(GSM(登録商標) Edge Radio Access Network)では、測定レポート(すなわち、隣接セルの信号強度/質の測定を含有するメッセージ)が、固定サイズメッセージの中で送信される。各メッセージは、長さが約20オクテットであり、典型的には、約6個のセルに対する情報を含有する。
【0003】
GERANにおけるいくつかの測定レポートは、測定されたセルのRAT(無線アクセス技術)を明示的に示さず、代わりに、周波数インデックスが使用され、範囲(0−31)が、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、E−UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)に分けられる。
【0004】
ネットワークは、測定報告基準(例えば、最低信号強度および/または質)を信号伝達することができ、セルがこれらの基準を満たさない場合、携帯電話は、測定レポートの中でそのセルを報告しないものとする。単一の報告に含むことができるよりも多くのセルが基準を満たす場合、優先順位付け方式が特定される(この優先順位付けのいくつかのパラメータは、ネットワークによって信号伝達されてもよい)。
【0005】
いくつかのセルは、PLMN(公衆陸上移動ネットワーク)オペレータがセルの場所/動作を制御しないという意味において、制御されていない。他のセルは、オペレータがセルの場所/動作を制御するという意味において、制御される。制御されていないセルの実施例は、例えば、CSG(閉鎖加入者グループ)セル、ホームイーノードbおよびホームノードbによって制御されるセルを含む。これらのセルはまた、通常の無線/セル計画を受けていないという意味で、「協調していない」と呼ばれることもある。
【0006】
概して、制御されたセルに対するハンドオーバを行う多くの方法があると理解される。この文脈でのハンドオーバは、特に、デバイスのサービングセルのコントローラからの要求に応答して、移動局が標的セルへのセル変更を行う前に、そのセルにおける伝送および/または受信のためのリソース(例えば、タイムスロット、周波数チャネル、スクランブル用コード等)が移動局に割り付けられる、セル変更を指す。
【0007】
制御されていないセルは、オペレータによって所有されている周波数帯を使用するように構成されてもよいが、ネットワークオペレータは、制御されたセルと同じ制御を制御されていないセルに対して持たない。典型的には、ネットワークオペレータは、支持構造(電波塔等)を所有しない、バックホール接続(例えば、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line/DSL)接続)を所有または制御しない、所与の制御されていないセルのスイッチが入れられる時を認知していないか、あるいは制御しない、および/または制御されていないセルの場所を認知していなくてもよい、あるいは制御しなくてもよい。オペレータは、典型的には、オペレータが周波数帯のライセンスを所有する場合に、動作周波数、伝送電力等の種々のパラメータを依然として制御する。
【0008】
制御された、または制御されていない標的セルへのハンドオーバを行うために、MS(移動局)は、典型的には、ハンドオーバ過程を開始することができるように、標的セルに関する識別情報を現在のサービングセルに提供する必要がある。具体的には、現在のサービングセルは、標的セルに対するセルコントローラと(おそらくコアネットワークを介して)通信できる必要がある。しかしながら、現在のサービングセルは、セルに対する明示的な識別情報(セルグローバル識別等)が提供されない限り、標的の制御されていないセルに対するセルコントローラに到達する方法を認識しない場合がある。これは、その様なセルへのハンドオーバを困難にする。対照的に、制御された標的セルについては、サービングセルまたはネットワークの何らかの部分が、セルの他の識別特徴(動作周波数、スクランブル用コード等)を標的セルまたはそのコントローラの識別にマップできてもよいため、サービングセルが標的の制御されたセルに対するセルコントローラに到達できるために、標的の制御されたセルからの放送情報の取得を必要としないか、または引き起こさない、標的セルについての情報を、移動局が現在のサービングセルに提供することが十分であってもよい。
【0009】
セルコントローラは、必ずしも、制御されていないセル(より一般的には別のセル)の物理層識別(周波数、拡散コード等)をそれぞれのコントローラの識別(またはメッセージを標的コントローラに送るためにコアネットワーク内の他の場所で使用することができる識別)にマップしなくてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、一般に、制御されていないセルのハンドオーバのために、移動局が、制御されたセルへのハンドオーバの場合よりも多くの標的セルに関する識別情報を提供しなければならなくなることが予期される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
測定レポートの中のCSGセルの識別は、「ルーティングパラメータ」の包含を通して達成される。これらのルーティングパラメータは、標的セルのコントローラに接触し、ハンドオーバコマンドメッセージを要求するために、サービングセルコントローラによって使用される。MSは、典型的には、標的セルの放送システム情報を読み取ることによって、測定レポートを送信する前にこれらを得て、また、この情報を記憶させてもよい。
【0012】
いくつかの既存の測定レポートメッセージは、(部分的に)「周波数インデックス」(0..31)を使用して、セルを識別し、各周波数インデックスは、定格(すなわち、非CSG)物理搬送周波数を表す。インデックスは、GSM(登録商標)、UMTS、またはE−UTRAN周波数(のうちの最大でも1つ)に使用されてもよい。物理周波数へのインデックスのマッピングは、移動局によって受信される処理隣接セルリスト(NCL)に対する複雑な規則に基づく。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
セルを検出し、該セルに関する信号強度測定を行うことと、
セルに関して、そのセルが、受信された信号の強度および質のうちの少なくとも1つに関する測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する測定レポートを伝送することであって、該セルに関する測定レポート伝送についての第1の制約条件が満たされる場合に、第1の測定レポート形式を使用する該セルに関する測定レポートを伝送することを控える、ことと
を含む、方法。
(項目2)
前記第1の制約条件が満たされる場合に、前記セルに関するあらゆる測定レポートを伝送することを控えることをさらに含み、該控えることは、前記第1の測定レポート形式を使用する該セルに関する測定レポートを伝送することを控えることを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1の制約条件が満たされる場合に、第2の測定レポート形式を使用する前記セルに関する測定レポートを伝送し続けることをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
第2の制約条件が満たされた後に、前記セルに関して、そのセルが、受信された信号の強度および質のうちの少なくとも1つに関する測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する測定レポートを伝送し、該セルに関する測定レポート伝送への第1の制約条件が満たされる場合に、第1の測定レポート形式を使用する該セルに関する測定レポートを伝送することを控えることを反復することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1の制約条件は、測定レポートの最大数である、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目6)
前記第1の制約条件は、前記第1の測定レポート形式を使用する測定レポートの最大数である、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
前記第1の制約は、定義された期間内の測定レポートの最大数である、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目8)
前記第1の制約条件は、定義された期間内の前記第1の測定レポート形式を使用する測定レポートの最大数である、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記第1の制約条件は、連続した測定レポートの最大数である、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
移動局が、先行する定義された期間内に該移動局が報告しなかったセルに対する測定レポートを送信する場合に、前記第1の測定レポート形式を使用する該測定レポートを送信することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記セルが測定報告基準を満たしている間、同じセルに対して少なくともさらにN_min−1個のレポートを送信することをさらに含み、該送信することは、該レポートのうちの最後のものが、前記第1の測定レポート形式を使用し、該レポートのうちの残りのものが、第2の測定レポート形式を使用する、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記第1の制約条件は、前記セルに関する測定レポートの伝送のための期間の満了である、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目13)
前記移動局が、先行する定義された期間内に該移動局が報告しなかったセルに対する測定レポートを送信する場合に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する少なくともN_min−1個のさらなる測定レポートを伝送することをさらに含む、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目14)
前記移動局が、先行する定義された期間内に該移動局が報告しなかったセルに対する測定レポートを送信する場合に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、少なくとも定義された期間にわたって、該セルに関するさらなる測定レポートを伝送することをさらに含む、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることは、該セルが前記測定報告基準を満たすにかかわらず、特定の期間にわたって前記セルに関する測定レポートを伝送することを控えることを含む、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目16)
前記第1の制約条件は、単一の測定レポートメッセージにおいて測定報告基準を満たす全てのセルを報告することが可能ではないことを部分的に含む、項目1〜15のいずれか1項に記載の方法。
(項目17)
セルに関する測定レポートを伝送することは、
該セルに関して、第1の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと、
該セルに関して、第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと
を含む、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法。
(項目18)
前記セルに関する測定レポートを送信した後に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する測定レポートを伝送することをさらに含み、該伝送することにより、前記第1の測定レポート形式を使用する少なくともN_RP_min個の測定レポートが伝送される、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記セルに関する測定レポートを送信した後に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する測定レポートを伝送することをさらに含み、該伝送することにより、前記第1の測定レポート形式を使用して少なくともN_RP_min個の測定レポートが伝送され、および定義された期間に該同じセルに対して、該第1の測定レポート形式を使用してN_RP_max個以下の測定レポートが伝送される、項目17に記載の方法。
(項目20)
測定レポートを伝送することは、前記第1の測定レポート形式を使用する測定レポート、および前記第2の測定レポート形式を使用する測定レポートについての定義されたシーケンスを伝送することを含む、項目17に記載の方法。
(項目21)
少なくとも1つの測定レポートについて、該測定レポートが前記定義されたシーケンスの中にある場所についての指示を含むことをさらに含む、項目20に記載の方法。
(項目22)
少なくとも1つの測定レポートについて、該測定レポートが測定レポートのシーケンスの中にある場所についての指示を含むことをさらに含む、項目17に記載の方法。
(項目23)
前記定義されたシーケンスの少なくとも前記第1の測定レポートは、前記第1の測定レポート形式を使用する、項目20に記載の方法。
(項目24)
前記定義されたシーケンスは、N個毎のレポートが前記第1の測定レポート形式を使用する様なものである、項目20に記載の方法。
(項目25)
前記第1の制約条件は、測定レポートの最大数であり、該方法は、
前記セルに関する測定レポートを送信した後に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する少なくともN_min−1個のさらなる測定レポートを伝送することをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目26)
前記N_min個の測定レポートは、前記第1の測定レポート形式を使用する少なくともN_RP_min個の測定レポート、および該第1の測定レポート形式を使用する最大でもN_RP_max個の測定レポートを含む、項目25に記載の方法。
(項目27)
制御されていないセルに関して適用される、項目1〜26のいずれかに記載の方法。
(項目28)
前記第1の測定レポート形式は、ルーティングパラメータを含有する測定レポート形式である、項目1〜27のいずれかに記載の方法。
(項目29)
セルを検出し、該セルに関する信号強度測定を行うことと、
セルに関して、第1の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと、
該セルに関して、第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することと
を含む、方法。
(項目30)
移動局が、先行する定義された期間内に該移動局が報告しなかったセルに対する測定レポートを送信する場合、前記第1の測定レポート形式を使用する該測定レポートを伝送することと、該セルが適用測定報告基準を満たしている間、該同じセルに対してさらなるN_min−1個のレポートを送信することであって、そのうちの最後のものは、該第1の測定レポート形式を使用する、こととをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記セルに関する測定レポートを送信した後に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、少なくとも定義された期間にわたって、該セルに関するさらなる測定レポートを伝送することをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目32)
前記セルに関する測定レポートを送信した後に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する測定レポートを伝送することをさらに含み、該伝送することにより、前記第1の測定レポート形式を使用する少なくともN_RP_min個の測定レポートが伝送される、項目29に記載の方法。
(項目33)
前記セルに関する測定レポートを送信した後に、そのセルが測定報告基準を満たし続ける限り、該セルに関する測定レポートを伝送することをさらに含み、該伝送することにより、前記第1の測定レポート形式を使用する少なくともN_RP_min個の測定レポートが伝送され、および定義された期間に、該第1の測定レポート形式を使用するN_RP_max個以下の測定レポートが同じセルに対して伝送される、項目29に記載の方法。
(項目34)
測定レポートを伝送することは、前記第1の測定レポート形式を使用する測定レポートおよび前記第2の測定レポート形式を使用する測定レポートについての定義されたシーケンスを伝送することをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目35)
少なくとも1つの測定レポートについて、該測定レポートが前記定義されたシーケンスの中にある場所についての指示を含むことをさらに含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
少なくとも1つの測定レポートについて、該測定レポートが測定レポートのシーケンスの中にある場所についての指示を含むことをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目37)
前記定義されたシーケンスの少なくとも前記第1の測定レポートは、前記第1の測定レポート形式を使用する、項目34に記載の方法。
(項目38)
前記定義されたシーケンスは、N個毎のレポートが前記第1の測定レポート形式を使用する様なものである、項目34に記載の方法。
(項目39)
前記セルに関して、前記第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することは、
BSIC−NCELLパラメータおよび周波数インデックス値によって、該セルを識別することを含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目40)
前記第1の測定レポート形式を使用する測定レポートの中に、前記BSIC−NCELLパラメータの値および前記周波数インデックスの一方または両方の少なくとも識別部分についての指示を含むことをさらに含み、該指示は、前記第2の測定レポート形式の測定レポートの中で前記セルを識別するために使用される、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記セルに関して、前記第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することは、
隣接セルリストインデックスによって該セルを識別することを含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目42)
前記第1の測定レポート形式を使用する測定レポートの中に、前記隣接セルリストインデックスの値の少なくとも識別部分についての指示を含むことをさらに含み、該指示は、該前記第2の測定レポート形式の測定レポートの中で前記セルを識別するために使用される、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記セルに関して、前記第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することは、
FREQUENCY_NおよびBSIC_Nによって該セルを識別することを含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目44)
前記第1の測定レポート形式を使用する測定レポートの中に、前記FREQUENCY_NおよびBSIC_Nパラメータの値ならびに前記周波数インデックスのうちの1つ以上の少なくとも識別部分についての指示を含むことをさらに含み、該指示は、前記第2の測定レポート形式の測定レポートの中で前記セルを識別するために使用される、項目43に記載の方法。
(項目45)
第2の種類の測定レポートの中で前記セルを識別するために使用されるパラメータの選択された値が、なんら曖昧性をもたらさないことを確実にすることをさらに含む、項目39〜44のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目46)
前記第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することは、物理層パラメータを含有する少なくとも1つの測定レポートを伝送することを含み、
前記第1の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することは、セルグローバル識別、CSG−ID、およびPLMN−IDの様なパラメータのうちの1つ以上を含有する少なくとも1つの測定レポートを伝送することを含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目47)
前記セルに関して、前記第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することは、
周波数インデックスを選択し、該周波数インデックスおよびPCI/PSCを符号化することであって、該選択および符号化するにより、隣接セルとの曖昧性が全く存在しないという要件に従う符号化値を生成する、ことと、
該符号化値を伝送することと
を含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目48)
前記移動局は、一度に特定種類の多くて1つのセルについて報告するように制約されており、該方法は、
該セルに関して、前記第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することが、
その様な測定レポート各々の一部として、任意の他の隣接セルによって使用されていないそれぞれのインデックスまたは識別子を伝送することを含むことをさらに含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目49)
前記特定種類は、制御されていないセルである、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記特定種類は、制御されていないE−UTRANセルである、項目48に記載の方法。
(項目51)
前記特定種類は、制御されていないUTRANセルである、項目48に記載の方法。
(項目52)
前記セルに関して、前記第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送することは、
任意の他の隣接セルによって使用されていないインデックスまたは識別子を選択することと、
第1の測定レポート形式を使用する測定レポートの中で該インデックスまたは識別子を伝達することと、
第2の測定レポート形式を使用する測定レポートの中で該インデックスまたは識別子を使用することと
を含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目53)
移動局における方法であって、
該方法は、
セルを検出し、該セルに関する信号強度測定を行うことと、
該移動局が、先行する定義された期間内に該移動局が報告しなかったセルに対する測定レポートを送信する場合に、少なくとも測定報告に関する定義された最小値が満たされるまで、該セルが適用測定報告基準を満たしている間、該セルに対する測定レポートを伝送し続けることと
を含む、方法。
(項目54)
前記定義された最小値は、最短期間である、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記定義された最小値は、測定レポートの最小数である、項目53に記載の方法。
(項目56)
制御されていないセルに関して適用される、項目29〜55のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目57)
前記第2の測定レポート形式を使用する測定レポートの中で、制御されていないセルに特異的に確保されたインデックスまたは他の識別子を使用することをさらに含む、項目17〜38のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目58)
前記第1の測定レポート形式は、ルーティングパラメータを含有する測定レポート形式である、項目29〜57のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目59)
前記第2の測定レポート形式は、ルーティングパラメータを含有しない測定レポート形式である、項目1〜58のうちのいずれかに記載の方法。
(項目60)
測定レポート伝送に関する移動局の挙動を特定する少なくとも1つのパラメータを無線で受信することをさらに含む、項目1〜59のうちのいずれかに記載の方法。
(項目61)
前記少なくとも1つのパラメータは、
a)単一のセルに対して送信されるべきであるレポートの最小数と、
b)単一のセルに対して送信されるべきであるレポートの最大数と、
c)単一のセルに対するレポートをその間に送信する最大時間窓と、
d)ルーティングパラメータを含有するべきであるレポートの最小数と、
e)ルーティングパラメータを含有するべきであるレポートの最大数と、
f)どのレポート、およびいくつのレポートがルーティングパラメータを含有すべきかということと
のうちの少なくとも1つである、項目60に記載の方法。
(項目62)
少なくとも1つの測定レポートは、複数のセルに関している、項目1〜61のうちのいずれかに記載の方法。
(項目63)
少なくとも1つの アンテナと、
少なくとも1つの無線アクセス通信機と、
測定レポートジェネレータであって、該測定レポートジェネレータは、項目1〜62のうちのいずれか1項に記載の方法を実装するように構成される、測定レポートジェネレータと
を備える、モバイルデバイス
(項目64)
モバイルデバイスによって実行されたときに、項目1〜62のうちのいずれか1項に記載の方法を該モバイルデバイスに行わせる、その中に記憶されたコンピュータ実行可能命令を有する、コンピュータ可読媒体。
(項目65)
無線ネットワークにおける方法であって、
該方法は、
測定レポート伝送に関する移動局の挙動を特定する少なくとも1つのパラメータを無線で伝送することをさらに含む、方法。
(項目66)
前記少なくとも1つのパラメータは、
a)単一のセルに対して送信されるべきであるレポートの最小数と、
b)単一のセルに対して送信されるべきであるレポートの最大数と、
c)単一のセルに対するレポートをその間に送信する最大時間窓と、
d)ルーティングパラメータを含有するべきであるレポートの最小数と、
e)ルーティングパラメータを含有するべきであるレポートの最大数と、
f)どのレポート、およびいくつのレポートがルーティングパラメータを含有すべきかということと
のうちの少なくとも1つである、項目65に記載の方法。
(項目67)
第1の測定レポート形式を使用するセルに関する第1の測定レポートを受信することと、
第2の測定レポート形式を使用するセルに関する第2の測定レポートを受信することと、
該第2の測定レポートを該第1の測定レポートと関連付けることと
を含む、無線ネットワークにおける方法。
(項目68)
前記第1の測定レポート形式は、ルーティングパラメータを含み、前記第2の測定レポートは、ルーティングパラメータを含有しない、項目67に記載の方法。
(項目69)
前記第1の測定レポートを受信することは、
該第1の測定レポートのうちの1つの中で、前記セルに対するインデックスまたは識別子を受信することをさらに含み、
前記第2の測定レポートを該第1の測定レポートと関連付けることは、前記第2の測定レポート形式を使用する受信された各測定レポートについて、該第2の測定レポートの中のインデックスまたは識別子を調査し、該第1の測定レポートの中の該インデックスおよび識別子との合致がある場合に、該第2の測定レポートを該第1の測定レポートと関連付けることを含む、項目67または68に記載の方法。
(項目70)
項目65〜69のうちのいずれか1項に記載の方法を実装するように構成される、1つ以上の無線ネットワーク構成要素。
(項目71)
ネットワーク構成要素によって実行されたときに、項目65〜69のうちのいずれか1項に記載の方法を前記ネットワーク構成要素に行わせる、その中に記憶されたコンピュータ実行可能命令を有する、コンピュータ可読媒体。
【0013】
ここで添付図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、測定レポートプロセッサを有する標的セルコントローラと通信している測定レポートジェネレータを有する、移動局の概略図である。
図2図2は、移動局によって測定レポートを作成する方法のフローチャートである。
図3図3は、移動局によって測定レポートを作成する別の方法のフローチャートである。
図4図4は、そのうちのいくつかがルーティングパラメータを含有し、そのうちのいくつかが含有しない、測定レポートのシーケンスの実施例を示す。
図5図5は、2つのセルに対するレポートを含む、測定レポートのシーケンスの実施例を示す。
図6図6は、移動局によって測定レポートを作成する別の方法のフローチャートである。
図7図7は、測定レポートのシーケンスの実施例である。
図8図8は、別の移動局のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
最初に、本開示の1つ以上の実施形態の例示的実装を以下において提供するが、開示されるシステムおよび/または方法は、現在既知であるか、または既存であるかに関わらず、任意の数の技法を使用して実装されてもよいことを理解されたい。本開示は、本明細書で例示および説明される例示的設計および実装を含む、以下で例示される例示的実装、図面、および技法に決して限定されるべきではないが、同等物の全範囲とともに、添付の請求項の範囲内で修正されてもよい。
【0016】
不利なことに、ルーティングパラメータの包含は、測定レポートメッセージの中の多くのスペースを占め、報告することができるセルの数を有意に削減する場合がある。
【0017】
さらに、ネットワークがハンドオーバ試行をトリガするために必要とされる測定レポートの数が、移動局によって認知されていない。一方で、移動局は、ネットワークがハンドオーバを行う可能性がない時に、長期間にわたってCSGセルに対する情報を報告し続けてもよく、この時間の間に、他のセルに対する測定レポートは、例えば、1つだけの他のセルを報告することができる程度に、妨げられ、または厳しく制限される。
【0018】
ネットワークが、測定レポートを受信していなかったセルへのハンドオーバを開始する可能性が低いため、これは、報告されているCSGセル以外のセルへの(他のCSGセルを含む)ハンドオーバの可能性を厳しく制限する。これはまた、例えば、負荷バランシングの理由で、デバイスを別の好適なセル(例えば、UTRANまたはE−UTRANセル)へ移動させることを希望する場合に、ネットワークに対する問題を引き起こし得る。
【0019】
他方で、移動局が早期にCSGセルに対する測定レポートの送信をやめた場合、サービングセルコントローラによって使用される(実装特有の)ハンドオーバアルゴリズムに従って、ハンドオーバをトリガすることが十分ではない場合がある。
【0020】
いくつかの実施形態では、
a)単一のセルに対して送信されるべきであるレポートの最小数、
b)単一のセルに対して送信されるべきであるレポートの最大数、
c)その間に単一のセルに対するレポートを送信する最大時間窓、
d)ルーティングパラメータを含有するべきである最小数のレポート、
e)ルーティングパラメータを含有するべきであるレポートの最大数、
f)どのレポート、およびいくつのレポートがルーティングパラメータを含有するべきか、
のうちの1つ以上を制御するパラメータが定義される。
【0021】
上記で示されるように、いくつかの既存の測定レポートメッセージは、(部分的に)「周波数インデックス」(0.31)を使用して、セルを識別し、各周波数インデックスは、物理搬送周波数を表す。インデックスは、GSM(登録商標)、UMTS、またはE−UTRAN周波数(のうちの最大でも1つ)に使用されてもよい。物理周波数へのインデックスのマッピングは、移動局によって受信される処理隣接セルリスト(NCL)に対する複雑な規則に基づく。
【0022】
しかしながら、CSGセルは、(非CSGセルではなく)CSGセルのみに使用される周波数を使用してもよい。その様な周波数は、現在の規則に従って周波数インデックスを割り付けられない場合があるため(例えば、その様な周波数が、既存の隣接セルリストに記載されていない、またはインデックスマッピングを構築する時に処理されないため)、その様なレガシー測定レポートを使用して、その様なセルを報告することが可能ではない。
【0023】
同様に、いくつかの既存の測定レポートメッセージでは、セルは、サービングセルコントローラによって伝送される隣接セル情報に由来する、隣接セルリストへのインデックスを用いて識別される。しかしながら、CSGセルは、典型的には、その様なリストに含まれず、したがって、対応インデックスを持たない。
【0024】
いくつかの実施形態では、周波数インデックス(または他のインデックスあるいは識別子)が、ルーティングパラメータを含有しない測定レポートの中の制御されていないセル等のセルを示すために使用される。場合によっては、このインデックスまたは識別子は、ルーティングパラメータを含有する完全測定レポートに含まれる。次いで、周波数インデックス(または他のインデックスあるいは識別子)を使用する測定レポートが、ルーティングパラメータを伴わずに伝送される。インデックスまたは識別子は、隣接セルとの曖昧性がない様なものである。
【0025】
1つの広範な側面によれば、本願は、セルを検出し、セルに関する信号強度測定を行うステップと、セルに関して、そのセルが、受信した信号の強度および質のうちの少なくとも1つに関する測定報告基準を満たし続ける限り、セルに関する測定レポートを伝送し、セルに関する測定レポート伝送への第1の制約条件が満たされる場合、第1の測定レポート形式を使用するセルに関する測定レポートを伝送することを控えるステップとを含む、方法を提供する。
【0026】
別の広範な側面によれば、本願は、セルを検出し、セルに関する信号強度測定を行うステップと、セルに関して、第1の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送するステップと、セルに関して、第2の測定レポート形式を使用する少なくとも1つの測定レポートを伝送するステップとを含む、方法を提供する。
【0027】
別の広範な側面によれば、本願は、移動局における方法を提供し、方法は、セルを検出し、セルに関する信号強度測定を行うステップと、移動局が、先行する定義された期間内に報告していなかった、セルに対する測定レポートを送信する場合、少なくとも、測定報告に関する定義された最小値が満たされるまで、セルが適用測定報告基準を満たしている間に、セルに対する測定レポートを伝送し続けるステップとを含む。
【0028】
別の広範な側面によれば、本願は、無線ネットワークにおける方法を提供し、方法は、測定レポート伝送に関する移動局の挙動を特定する、少なくとも1つのパラメータを無線で伝送するステップを含む。
【0029】
別の広範な側面によれば、本願は、第1の測定レポート形式を使用して、セルに関する第1の測定レポートを受信するステップと、第2の測定レポート形式を使用して、セルに関する第2の測定レポートを受信するステップと、第2の測定レポートを前記第1の測定レポートと関連付けるステップとを含む、無線ネットワークにおける方法を提供する。
【0030】
以下で説明される実施形態は全て、セルに関する測定レポートの伝送に関する。以下の詳細な実施形態では、関与しているセルは、制御されていないセルであり、場合によっては、具体的には、セルは、CSGセルであると呼ばれ、いくつかの実施形態では、方法は、制御されていないセルに特異的に適用される。しかしながら、他の実施形態では、説明される方法は、概して、制御されていないセルであってもなくてもよい、およびCSGセルであってもなくてもよいセルに適用されることを明確に理解されたい。場合によっては、方法は、制御されていないセルまたは特定種類の制御されたセル等の第1の部類のセルに適用され、制御されたセル等の第2の部類のセルには適用されない。
【0031】
以下の実施形態は、ルーティングパラメータを含有する測定レポートに言及する。より一般的には、ルーティングパラメータを含有する測定レポートへの言及があるときはいつでも、第1の測定レポート形式を使用する測定レポートが意図されている。第1の測定レポート形式の具体的実施例は、ルーティングパラメータを含む形式である。第1の測定レポートの別の実施例は、移動局からの以前の測定レポート伝送に依存することなく、測定レポートが送信されているセルをネットワークが識別することを可能にする形式である。
【0032】
以下の実施形態は、ルーティングパラメータを含有しない測定レポートを参照する。より一般的には、ルーティングパラメータを含有しない測定レポートへの言及があるときはいつでも、第2の測定レポート形式を使用する測定レポートが意図されている。第2の測定レポート形式の具体的実施例は、ルーティングパラメータを含まない形式である。第2の測定レポートは、隣接セルとの曖昧性を回避するインデックスまたは他の指標を有してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、第2の測定レポート形式は、第1の測定レポート形式よりも簡潔な形式である。
【0034】
図1を参照すると、移動局10がサービングセル13内のサービングセル送受信機12への無線接続を有する概略図が示されている。また、サービングセルコントローラ14、標的セル17を有する標的セル送受信機15、および標的セルコントローラ16も示されている。当然ながら、コアネットワーク要素18および他のセルコントローラ20他のネットワーク要素が存在してもよい。コアネットワーク要素は、例えば、SGSN(サービングGPRSサポートノード)、MSC(移動交換局)、MME(移動度管理エンティティ)のうちの1つ以上を含んでもよい。(送受信機と移動局との間の)無線信号伝達は、典型的には、RLC(無線リンク制御)/MAC(媒体アクセス制御)層において行われる。BSSとコアネットワークとの間の信号伝達は、RLC/MACから分離している。
【0035】
サービングセルコントローラ14は、サービングセルコントローラが、本明細書において説明されるサービングセルコントローラ方法のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせを行うことを可能にする測定レポートプロセッサ30によって構成される。測定レポートプロセッサに実装される方法は、以下のうちの1つ以上を含む。
a)以下において説明されるパラメータのうちの1つ以上を移動局に信号伝達するステップ。これは、放送信号伝達または移動局特有の信号伝達におけるものとなり得るが、場合によっては、無線信号伝達を必要とすることなく、パラメータが設定され、移動局および(随意で)ネットワークに認知される。
b)2つの異なる測定レポート形式を使用する測定レポートをセルから受信および処理するステップ、例えば、ルーティング情報を含有する測定レポートを受信および処理し、ルーティング情報を含有しない測定レポートを受信および処理するステップ。これは、ルーティング情報を含有しないメッセージの中のセルに対する測定レポートを、ルーティング情報を含有するメッセージの中のセルに対する測定レポートと関連付けるステップを含んでもよい。
c)受信した測定レポートの関数としてハンドオフ制御を行うステップ。
d)例えば、「未使用」または明確な識別子が選択または認識されることを可能にするように、隣接セルおよび/または周波数のリストを受信するステップ。
【0036】
測定レポートプロセッサ30は、ハードウェア、プロセッサまたはプロセッサの組み合わせ等の処理プラットフォーム上で作動するソフトウェア、あるいはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで実装されてもよい。測定レポートプロセッサ30は、サービングセルコントローラの一部を形成する別の構成要素の一部/変更として実装されてもよい。サービングセルコントローラ14は、サービングセルコントローラ機能性を果たすことを可能にする他の構成要素(図示せず)を含む。より一般的に、ネットワーク構成要素のうちの1つまたは組み合わせは、測定レポートプロセッサの機能性を含む。
【0037】
標的セルコントローラ16は、同様に測定レポートプロセッサ32によって構成される。標的セルコントローラ16は、標的セルコントローラ機能性を果たすことを可能にする他の構成要素(図示せず)を含む。
【0038】
移動局10は、少なくとも1つのアンテナ20と、少なくとも1つの無線アクセス通信機22とを有する。加えて、移動局は、移動局が本明細書において説明される移動局方法のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせを行うことを可能にする測定レポートジェネレータ24によって構成される。測定レポートジェネレータ24は、ハードウェア、プロセッサまたはプロセッサの組み合わせ等の処理プラットフォーム上で作動するソフトウェア、あるいはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで実装され得る。測定レポートジェネレータ24は、移動局の一部を形成する別の構成要素の一部/変更として実装されてもよい。移動局10は、移動局機能性を果たすことを可能にする他の構成要素(図示せず)を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、送信すべきセルあたりの測定レポートの最大数(N_max)を特定する新しいパラメータが定義され、移動局に知らされる(信号伝達または特定されてもよい)。いくつかの実施形態では、ネットワークが、この値を設定することにより、N_max個の測定レポートを受信し、ハンドオーバを開始しないことを決定した場合に、続いて(直後に)そのセルに対するさらなるレポートを受信したとき、ハンドオーバを開始する確率が非常に低くなる。
【0040】
いくつかの実施形態では、送信するべきセルあたりの測定レポートの最小数N_minを特定する新しいパラメータが定義され、移動局に知らされる(信号伝達または特定されてもよい)。いくつかの実施形態では、ネットワークは、この値が、測定レポートの最小数以上となるように設定し、その最小数は、セルがそのハンドオーバトリガアルゴリズムに従ってハンドオーバ試行をトリガするために必要とされる数である。いったん第1の測定レポートが特定のセルに対して送信されると、そのセルに対してレポートをしばらくの間、送信しない後に、そのセルが適切な測定報告基準を満たし続ける場合に、移動局は、同じセルに対して少なくともN_min−1個のさらなるレポートを送信する(すなわち、合計でN_min個のレポートを送信する)。
【0041】
いくつかの実施形態では、N_maxおよびN_minが両方とも使用され、N_min<=N_maxである。
【0042】
いくつかの実施形態では、ルーティングパラメータを含有する、送信されるレポートの最小数N_RP_minを特定する新しいパラメータが定義され、移動局に知らされる(信号伝達または特定されてもよい)。このパラメータは、ルーティングパラメータを含有する少なくとも1つの測定レポートがネットワークによって受信されることを高い確率で確実にするように設定することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、N_minおよびN_RP_minが両方とも使用され、N_min<=N_RP_minである。いくつかの実施形態では、N_minおよびN_RP_minが両方とも使用され、N_min<N_RP_minである。いくつかの実施形態では、N_minおよびN_RP_minが両方とも使用され、N_min>N_RP_minである。
【0044】
いくつかの実施形態では、N_RP_minおよびN_maxが両方とも使用され、N_RP_min<=N_maxである。N_RP_minおよびN_maxの両方が使用される、いくつかの実施形態では、N_RP_minは、N_max未満である。
【0045】
いくつかの実施形態では、N_min、N_RP_min、N_maxが全て使用される。
【0046】
別の実施形態では、測定レポートは、ルーティングパラメータを含有するか、または含有しないレポートについての定義されたシーケンスに従って伝送される。このシーケンスは、移動局およびネットワークの両方に認知されている。第1の実施例では、少なくともパラメータN_maxが使用され、一組のN_max個のメッセージのうちの最初の2つ(より一般的には最初のN個)のメッセージが、ルーティングパラメータを含有し、残りのメッセージは含有しない。第2の実施例では、N番目のメッセージが、ルーティングパラメータを含有し、残りのメッセージは含有しない。第3の実施例では、少なくともパラメータN_minが使用され、第1およびN_min番目のメッセージが、ルーティングパラメータを含有する。いくつかの実施形態では、シーケンスの中の少なくとも第1のメッセージが、全ルーティングパラメータを含有する。
【0047】
いくつかの実施形態では、パラメータN_maxが使用され、いったんN_max個のレポートのシーケンスが送信されると、移動局は、特定の期間にわたって、そのセルに対するルーティングパラメータを含有する測定レポートを送信することを禁止され、移動局は、そのセルに対する(ルーティングパラメータを除外する)レポートを含み続け得、この期間の後に、移動局は最初から手順を繰り返し得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、パラメータN_maxが使用され、いったんN_max個のレポートのシーケンスが送信されると、移動局は、特定の期間にわたって、そのセルを報告することを完全に控える。
【0049】
いくつかの実施形態では、測定レポートの伝送を制約するための条件のうちの1つ以上は、部分的に、単一の測定レポートメッセージで測定報告基準を満たす全てのセルを報告することが可能ではないことを含む。単一の測定レポートメッセージで測定報告基準を満たす全てのセルを報告することが可能である場合、所与のセルに関する測定レポートを送信することを控える必要はない。
【0050】
ここで図2を参照すると、図1の移動局10または図8の移動局100等であるが、それらに限定されない移動局による実行のための方法のフローチャートが示されている。ブロック2−1において、移動局がセルを検出し、セルに関する信号強度測定を行う。ブロック2−2において、セルに関して、そのセルが、受信した信号の強度および質のうちの少なくとも1つに関する測定報告基準を満たし続ける限り、移動局が、セルに関する測定レポートを伝送し、セルに関する測定レポート伝送への第1の制約条件が満たされる場合に、移動局が、第1の測定レポート形式を使用して、セルに関する測定レポートを伝送することを控える。「制約条件」が満たされる場合に、さらなる測定レポート伝送への何らかの制約をもたらす条件であると見なされ、この場合、制約は、移動局が、第1の測定レポートを使用して測定レポートを伝送することを控えることであり、その様なものとして、制限的制約であり、以下で説明される他の場合においては、制約は、測定レポートの時間または数に関する最小値を設定する。
【0051】
本明細書において説明される、この実施形態および他の実施形態では、セルに関する測定レポートの伝送は、測定レポートが、少なくともそのセルに対する測定値を含有することを意味する。これは、測定レポートに使用される形式/サイズがこれに適応すると仮定して、別のセルまたは複数のセルに対する測定値を含有する同じ測定レポートを除外しない。
【0052】
ここで図3を参照すると、図1の移動局10または図8の移動局100等であるが、それらに限定されない移動局による実行のための方法のフローチャートが示されている。ブロック3−1において、移動局が、セルを検出し、セルに関する信号強度測定を行う。ブロック3−2において、移動局が、先行する定義された期間内に報告していなかった、セルに対する測定レポートを送信する場合、少なくとも、測定報告に関する定義された最小値が満たされるまで、セルが適用測定報告基準を満たしている間、移動局がセルに対する測定レポートを伝送し続ける。
【0053】
図4は、N_min=5、N_max=7、およびN_RP_min=2であり、第1およびN_min番目の測定レポートがルーティングパラメータを含有するものであるように定義されたシーケンスが使用される、測定レポートのシーケンスの詳細な実施例を示す。この実施例では、第1および第5の測定レポートが、ルーティングパラメータを含有し、第2、第3、第4、第6、および第7の測定レポートが、ルーティングパラメータを含有せず、次の測定レポートが、そのセルに対するレポートを含有しないことが分かる。
【0054】
いくつかの実施形態では、最大数(N_max)を使用するよりもむしろ、最大持続時間が特定される。いくつかの実施形態では、最小数N_minを使用するよりもむしろ、最短持続時間が特定される。これは、例えば、測定レポートが固定周期性で送信されないシナリオで適切であってもよい。
【0055】
2つ以上のパラメータが使用される、いくつかの実施形態では、パラメータのうちの1つ以上が、他のパラメータのうちの1つ以上の関数として定義される。N_minおよびN_maxが使用される具体的実施例において、N_minをN_min=N_max−2として特定することができる。これは、無線信号伝達を使用してパラメータが定義される場合において、全てのパラメータを特定する信号伝達量を削減してもよい。
【0056】
ルーティング情報を含有する、および含有しない、測定レポートの定義されたシーケンスが採用される、いくつかの実施形態では、測定レポートのうちの少なくともいくつかは、「シーケンス」の中のどこにそれらがあるかという指標を含有する。これは、例えば、ルーティングパラメータを含む測定レポートのみに含まれてもよい。これは、復号できなかった測定レポートの場合に、ネットワークがシーケンスを再構築することを可能にしてもよい。例えば、ネットワークが、そのセルに対するシーケンスの中の第4のレポートであることを示すレポートを受信する場合、ネットワークは、たとえ第1のその様な測定レポートが受信されていない場合があっても、セルが3つの以前のレポートの中で報告され、したがって、第1の測定レポートが送信されたことを結論付けることができるため、持続時間にわたって報告基準を満たしていたことを判定することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの測定レポートについて、測定レポートは、測定レポートが測定レポートのシーケンスの中にある場所についての指示を含む。この場合、測定レポートのシーケンスは、必ずしも、ルーティングパラメータを含有および含有しない、レポートの定義されたシーケンスではない。
【0058】
ネットワークは、セルに関するルーティングパラメータを含有する測定レポートを、そのセルに対するルーティングパラメータを含有しない他の測定レポートと関連付けることができる。いくつかの実施形態では、ネットワークが、ルーティングパラメータを含有しない測定レポートを、ルーティングパラメータを含有する測定レポートで完全に識別されているセルと完全に関連付けることを可能にするために、インデックスまたは識別子が移動局によって使用される。このインデックスまたは識別子は、例えば、ルーティングパラメータを含有する測定レポートに含まれてもよい。これは、ルーティングパラメータを含有するレポートと、ルーティングパラメータを含有しない同じセルのレポートとの間のリンクを提供する。このインデックスまたは識別子は、例えば、周波数、スクランブル用コード等の物理層パラメータに関する。
【0059】
いくつかの実施形態では、ルーティングパラメータを含有しない測定レポートは、既存の測定レポートメッセージ形式を使用する(識別が、これらのメッセージの中の既存の物理層パラメータ内に収まる、またはCSGセルに対するレポートを含むことが、非CSGセルを報告するために必要とされるよりも多くのスペースを必要としないように、CSGセルと同じまたは異なる無線アクセス技術を使用して、非CSGセルが動作することを意味する)。
【0060】
いくつかの実施形態では、1つのCSGセルに対するルーティングパラメータを含む、測定レポートは、2つのCSGセルの同時報告が可能であるように、別のCSGセルに対するルーティングパラメータを含有しない、別の測定レポートに適応することができる。この実施例は、図5に描写されており、図4で描写されたのと同じ報告シーケンスが各セルに使用され、すなわち、合計7つの測定レポートに対して、ルーティングパラメータを含有する第1のレポート、ルーティングパラメータを含有しない3つのレポート、ルーティングパラメータを含有する別のレポート、およびルーティングパラメータを含有しない2つ以上のレポートである。図5で描写されるイベントのシーケンスは、以下の通りである。
a)移動局が、セル#1を検出し、システム情報を取得する。
b)移動局が、セル#1に対するルーティングパラメータを含有する測定レポートを伝送する。
c)移動局が、セル#2を検出し、システム情報を取得する。
d)移動局が、セル#2に対するルーティングパラメータ、およびセル#1に対するレポートのみを含有する(すなわち、ルーティングパラメータがない)測定レポートを伝送する。
e)移動局が、セル#1およびセル#2に対するレポートのみを含有する(すなわち、ルーティングパラメータがない)測定レポートを伝送する。
f)移動局が、セル#1およびセル#2に対するレポートのみを含有する(すなわち、ルーティングパラメータがない)別の測定レポートを伝送する。
g)移動局が、セル#1に対するルーティングパラメータ、およびセル#2に対するレポートのみを含有する(すなわち、ルーティングパラメータがない)測定レポートを伝送する。
h)移動局が、セル#2に対するルーティングパラメータ、およびセル#1に対するレポートのみを含有する(すなわち、ルーティングパラメータがない)測定レポートを伝送する。
i)移動局が、セル#1およびセル#2に対するレポートのみを含有する(すなわち、ルーティングパラメータがない)別の測定レポートを伝送する。
j)移動局が、セル#2に対するレポートのみを含有する(すなわち、ルーティングパラメータがない)測定レポートを伝送する。
【0061】
以下は、N_CSG_REPORTS_MAXがN_maxの実施例であり、N_CSG_REPORTS_FULL_MAXがN_RP_maxの実施例であり、N_CSG_REPORTS_MINがN_minの実施例である、詳細な実施例である。
a)N_CSG_REPORTS_MAXがネットワークによって信号伝達される場合、移動局は、測定された1つ/複数の数量の値にかかわらず、定義された秒数(例えば、60秒)の期間で、N_CSG_REPORTS_MAX回以上、同じCSGセルに対する測定レポートを伝送しないものとする。
b)ルーティングパラメータを含有する、少なくとも2つ(または2つよりも少ない数が送信される場合は全て)であるが、N_CSG_REPORTS_FULL_MAX以下の測定レポートが、任意の定義された(例えば、60秒)期間で、同じCSGセルに対して送信されるものとする。
c)移動局が、最後の定義された期間(例えば、60秒)内に報告していなかった、CSGセルに対する測定レポートを送信する場合、そのレポートにルーティングパラメータを含み、セルが適用測定報告基準を満たしている間に、(例えば、30秒等の次の定義された期間内に)同じセルに対する少なくともさらにN_CSG_REPORTS_MIN−1のレポートを送信するものとし、そのうちの最後は、ルーティングパラメータを含むものとする。
【0062】
いくつかの実施形態では、a)のみが実装される。いくつかの実施形態では、b)のみが実装される。いくつかの実施形態では、c)のみが実装される。いくつかの実施形態では、a)およびb)が実装される。いくつかの実施形態では、a)およびc)が実装される。いくつかの実施形態では、b)およびc)が実装される。いくつかの実施形態では、a)、b)、およびc)が実装される。
【0063】
いくつかの実施形態では、N_CSG_REPORTS_MAXおよびN_CSG_REPORTS_MINは、同じ値であってもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、N_CSG_REPORTS_MAX、N_CSG_REPORTS_FULL_MAX、およびN_CSG_REPORTS_MINは、放送システム情報の中で(例えば、システム情報型2quater、および/または測定情報メッセージの中で、および/またはパケット測定命令メッセージの中で)伝送される。
【0065】
(ルーティングパラメータを含有しない測定レポートを伝送するための種々のオプション)
ここで図6を参照すると、図1の移動局10または図8の移動局100等であるが、それらに限定されない移動局による、実行のための方法のフローチャートが示されている。ブロック6−1において、移動局は、セルを検出し、セルに関する信号強度測定を行う。ブロック6−2において、セルに関して、移動局は、第1の測定レポート形式を使用して、少なくとも1つの測定レポートを伝送する。ブロック6−3において、セルに関して、移動局は、第2の測定レポート形式を使用して、少なくとも2つの測定レポートを伝送する。以前に示されたように、場合によっては、第1の測定レポート形式は、ルーティングパラメータを含むものであり、第2の測定レポート形式は、ルーティングパラメータを含まないものである。
【0066】
ルーティングパラメータがない、制御されていないセルに関する測定レポートは、常に、ルーティングパラメータを含有する他の測定レポートとの関連で送信される。ネットワークは、2種類のレポートを同じセルに関連づけることができる。これにより、ルーティングパラメータを含有しない測定レポートに使用されるインデックス(周波数インデックス等)または他の識別子が、ネットワークまたは移動局に事前に知らされる必要も、それが現在使用されていない必要もない。
【0067】
いくつかの実施形態では、使用されるインデックスまたは他の識別子は、ルーティングパラメータを含む測定レポートを送信する時に移動局によって設定され、インデックスまたは他の識別子は、ルーティングパラメータを含む測定レポートに含まれる。
【0068】
いくつかの実施形態では、周波数インデックスおよびPCI/PSCの組み合わせを符号化するために使用されるビットシーケンスが、任意の他の隣接セルに使用されないならば、移動局は、任意の周波数インデックス(より一般的には任意のインデックスまたは識別子)(GSM(登録商標)周波数インデックスを含む)を選択することを許可される。
【0069】
このアプローチの実施例は、図7を参照して説明される。7−1において、移動局が、セルに関するシステム情報等を取得し、この場合、セルは、PCI=34、およびFrequency(EARFCN)=3を有する、CSGセル#1である。移動局は、PCI=34、およびFrequency(EARFCN)=3を有するCSGセル#1を、これが任意の他の隣接セルによって使用されていないことを判定した後、周波数インデックス1、PCI=34にマップする。7−2において、移動局が、ルーティングパラメータを含有する測定レポート、ならびにルーティングパラメータを含有しない測定レポートの中でセルを後に識別するために使用される(複数の)物理層識別子および/または1つあるいは複数のインデックス、この場合、周波数インデックス=1、PCI=34を伝送する。7−3において、移動局が再び、ルーティングパラメータを含有する測定レポート、およびこれらの識別子を伝送する。7−4、7−5、7−6のそれぞれにおいて、移動局が、マップした識別情報(周波数インデックス1、PCI=34)を含有し、ルーティングパラメータを含有しない、それぞれの測定レポートを伝送する。
【0070】
GSM(登録商標)周波数またはUMTS周波数のインデックスを使用することの1つの利益は、a)GSM(登録商標) CSGセルがなく、b)GSM(登録商標)およびUMTS隣接(非CSG)セルが隣接セルリストに明示的に記載されている一方で、E−UTRANセルが記載されていないため、混乱を最少化することであり、したがって、おそらくMSには認知されていないが、ネットワークには認知されている、同じPCI/周波数を伴うマクロ(非CSG)E−UTRANセルが近傍にあってもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、インデックスが、削減された一組のインデックスに属さなければならないことが特定される。有利なことに、これは、ルーティングパラメータを含有する測定レポートの中のインデックスを特定するために必要とされる信号伝達量を低減する。例えば、インデックスは、最初の4/8/16の周波数インデックスに由来するように特定される場合があり(GSM(登録商標)周波数がゼロから始まって徐々に上がる一方で、E−UTRAN/UTRAN周波数は31から始まって後方に進むため、GSM(登録商標)インデックスが使用された可能性を高くすることに留意する)、次いで、(それぞれ)2/3/4ビットのみが、(ルーティングパラメータを含有する)完全レポートの中でマッピングを信号伝達する時に必要とされる。
【0072】
このアプローチのさらなる利益は、PCI/PSC(物理層セル識別子/一次スクランブル用コード)混乱がMSによって検出された(すなわち、2つのCSGセルが同じ物理層パラメータを使用して動作している)場合、移動局は、(たとえ同じ物理パラメータを使用していても)2つのセルに対する異なる識別子を使用することができ、それにより、ルーティングパラメータを含有しないメッセージの区別を可能にする。物理周波数が、同一の物理層パラメータを使用するセルの同時報告を可能にする対応インデックスを持たない(例えば、非CSGセルによっても使用されるため)時でさえも、特定のインデックスへの明示的なマッピングを使用することができる。
【0073】
移動局が、ルーティングパラメータを含有する、および含有しないレポートの定義されたシーケンスを使用して、測定レポートを伝送する、いくつかの実施形態では、マッピングは、所与の「シーケンス」内で(すなわち、最大でN_maxのレポートまで)移動局によって有効であると見なされる。それに対応して、マッピングは、第1のレポートがルーティングパラメータを含有するレポートで使用された後に、(最大でも)N_maxの測定レポートのみに有効であるとネットワークによって見なされるべきである。しかしながら、シーケンス番号または他の「シーケンスの中の位置」指標が使用される場合、ネットワークは、例えば、第1のレポートが失われた/誤って復号された場合において、より正確にマッピングを削除できてもよい。
【0074】
一般に、いくつかの実施形態では、移動局は、(周波数インデックス、隣接セルリストへのインデックス、基地局識別コード(BSIC)、セル識別等の)既存の測定レポートメッセージの中でセルを識別するために通常使用されるパラメータを用いて、CSGセルを識別する手段を選択し、ルーティングパラメータを省略するが、これらのパラメータを用いてセルを識別する、第2の形式で測定レポートを送信する。いくつかの実施形態では、選択されたパラメータは、制御された(例えば、非CSG)セルに対応しない、またはそれと間違えられるはずがない。いくつかの実施形態では、移動局は、加えて(場合によっては最初に)、第1の測定レポート形式で、ルーティングパラメータとともに選択されたパラメータのある一部または全てを信号伝達する。いくつかの他の実施形態では、特に、選択されたパラメータが、これらが第2の測定レポート形式で使用される時にセルの識別に関して曖昧性がない、または報告されたセルがCSGセルであるという事実に関して曖昧性がない様なものである場合に、選択されたパラメータは、ルーティングパラメータとともに送信されない。選択されたパラメータは、CSGセルと同じ無線アクセス技術または異なる無線アクセス技術を使用して、セルに適用可能であってもよい。
【0075】
(未使用の周波数インデックスを使用すること)
代替的なアプローチは、事前にMSおよびネットワークの両方によって決定することができる、(他では)未使用の周波数インデックス(より一般的にはインデックスまたは識別子)を使用することである。具体的実施例では、未使用の周波数インデックスは、他では使用されていない最低インデックスである。次いで、これは、ルーティングパラメータを伴う完全レポートで明示的に識別される必要なく(それにより、以前の実施例と比較して、いくらかのスペースを節約する)、CSGセルの全ての後続の「レポートのみ」の報告に使用することができる。移動局が一度に1つのCSGセルについて方向するのみである場合、ネットワークは、2つの間の明示的なマッピングの欠如にもかかわらず、その様なレポートを、ルーティングパラメータを含有する測定レポートで識別されるセルをと関連付けることができるようになる。これの不利点は、PCI/PSC混乱が観察された場合、セルに対する完全ルーティングパラメータを報告することなく、MSがこれをネットワークに示す方法がないことである。
【0076】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのインデックスが、UTRAN/E−UTRAN CSGセルを区別するために使用される。より一般的に、いくつかの実施形態では、それぞれのインデックスが、各種類の制御されていないセルのそれぞれに使用される。
【0077】
ルーティングパラメータを含まないCSGセルに対する測定レポートの別の具体的実施例は、(MEASUREMENT REPORTの場合)BSIC−NCELLパラメータおよび周波数インデックス(BCCH−FREQ−NCELL)値によるCSGセルの識別を伴う。移動局は、そのセルに対するルーティングパラメータを含有する測定レポートの中でセルを識別するために使用されるこれらのパラメータの値を示す。
【0078】
ルーティングパラメータを含まないCSGセルに対する測定レポートの別の具体的実施例は、隣接セルリストインデックスによるCSGセルの識別を伴う(第3.4.1.2.1.3項を参照)(強化測定報告が使用される場合、PACKET ENHANCED MEASUREMENT REPORTについてを含んで、3GPP TS 44.060を参照)。移動局は、そのセルに対するルーティングパラメータを含有する測定レポートの中でセルを識別するために使用される、これらのパラメータの値を示す。
【0079】
ルーティングパラメータを含まないCSGセルに対する測定レポートの別の具体的実施例は、FREQUENCY_NおよびBSIC_NによるCSGセルの識別を伴う(PACKET MEASUREMENT REPORTメッセージについては、3GPP TS 44.060を参照)。移動局は、そのセルに対するルーティングパラメータを含有する測定レポートの中でセルを識別するために使用される、これらのパラメータの値を示す。
【0080】
移動局は、それぞれに対する異なるパラメータを示すことによって、同じ物理層識別子を使用する2つのセルについて同時に報告してもよい。一般に、移動局は、選択された値が、いずれの曖昧性ももたらさない(言い換えれば、組み合わせがGSM(登録商標)または3G隣接セルリストの中の隣接セルに対応するべきではない)ことを確実にする責任がある。
【0081】
送信する測定レポートの数への最小制約を課する、いくつかの実施形態では、ネットワークは、デバイスの移動度(したがって、例えば、デバイスがセルの受信可能範囲からすぐに出る可能性が高いかどうか)を推定してもよい。
【0082】
ルーティングパラメータが少なくとも2回送信される、いくつかの実施形態では、これは、ネットワークがハンドオーバをトリガすることを希望するが、ルーティングパラメータを受信していない可能性を最少化/低減してもよい。
【0083】
いくつかの実施形態では、ネットワークは(初めてルーティングパラメータを受信したと仮定して)、全ての測定レポートが送信される前にハンドオーバをトリガできるようになる。
【0084】
いくつかの実施形態は、いずれのハンドオーバも起こらないセルに対する測定レポートを移動局が繰り返し送信することを回避してもよい。
【0085】
いくつかの実施形態は、ルーティングパラメータ伝送信頼性と、同時に他のセルを報告する(したがって他のセルへのハンドオーバを可能にする)可能性との間のトレードオフを可能にする。
【0086】
ここで図8を参照すると、本開示で説明される移動局実装方法のうちの1つまたは組み合わせを行うように構成される、別の移動局100のブロック図が示されている。移動局100は、図1の移動局10の測定レポートジェネレータ24の特徴と同様の特徴を実装するための測定レポートジェネレータ101とともに示されている。移動局100は、例示的な目的のみで、非常に具体的な詳細とともに示されていることを理解されたい。
【0087】
処理デバイス(マイクロプロセッサ128)が、キーボード114とディスプレイ126との間に連結されるものとして概略的に示されている。マイクロプロセッサ128は、ユーザによるキーボード114上のキーの作動に応答して、ディスプレイ126の動作、ならびに移動局100の全体的動作を制御する。
【0088】
移動局100は、垂直に細長くてもよく、または他のサイズおよび形状(クラムシェル筐体構造を含む)を帯びてもよい。キーボード114は、モード選択キー、またはテキスト入力と電話入力との間で切り替えるための他のハードウェアあるいはソフトウェアを含んでもよい。
【0089】
マイクロプロセッサ128に加えて、移動局100の他の部分が概略的に示されている。これらは、一組のLED104、一組の補助入出力デバイス106、シリアルポート108、スピーカ111、およびマイクロホン112を含む、他の入出力デバイスともに、通信サブシステム170、短距離通信サブシステム102、キーボード114およびディスプレイ126、ならびにフラッシュメモリ116およびランダムアクセスメモリ(RAM)118を含むメモリデバイス、および他のデバイスサブシステム120を含む。移動局100は、移動局100の能動要素に電力供給するようにバッテリ121を有してもよい。移動局100は、いくつかの実施形態では、音声およびデータ通信能力を有する、双方向無線周波数(RF)通信デバイスである。加えて、移動局100は、いくつかの実施形態では、インターネットを介して他のコンピュータシステムと通信する能力を有する。
【0090】
マイクロプロセッサ128によって実行されるオペレーティングシステムソフトウェアは、いくつかの実施形態では、フラッシュメモリ116等の持続的記憶部の中に記憶されるが、読み出し専用メモリ(ROM)または同様の記憶要素等の他の種類のメモリデバイスに記憶されてもよい。加えて、システムソフトウェア、特定のデバイスアプリケーション、またはそれらの複数部分が、RAM118等の揮発性記憶部に一時的にロード搭載されてもよい。移動局100によって受信される通信信号もまた、RAM118に記憶されてもよい。
【0091】
マイクロプロセッサ128は、そのオペレーティングシステム機能に加えて、移動局100上のソフトウェアアプリケーションの実行を可能にする。音声通信モジュール130Aおよびデータ通信モジュール130B等の基本的デバイス動作を制御する所定の一組のソフトウェアアプリケーションが、製造中に移動局100上にインストールされてもよい。加えて、個人情報マネージャ(PIM)アプリケーションモジュール130Cもまた、製造中に移動局100上にインストールされてもよい。PIMアプリケーションは、いくつかの実施形態では、Eメール、カレンダーイベント、音声メール、約束、およびタスク項目等のデータ項目を組織化および管理することが可能である。PIMアプリケーションはまた、いくつかの実施形態では、無線ネットワーク110を介してデータ項目を送受信することが可能である。いくつかの実施形態では、PIMアプリケーションによって管理されるデータ項目は、デバイスユーザの対応データ項目がホストコンピュータシステムに記憶された、または関連付けられた状態で、無線ネットワーク110を介して、継ぎ目なく統合、同期化、および更新される。同様に、別のソフトウェアモジュール130Nとして図示される、付加的なソフトウェアモジュールが製造中にインストールされてもよい。
【0092】
データおよび音声通信を含む、通信機能が、通信サブシステム170を通して、およびおそらく短距離通信サブシステム102を通して果たされる。通信サブシステム170は、受信機150と、伝送機152と、受信アンテナ154および伝送アンテナ156として図示される1つ以上のアンテナとを含む。加えて、通信サブシステム170はまた、デジタル信号プロセッサ(DSP)158および局部発振器(LO)160等の処理モジュールも含む。通信サブシステム170の具体的な設計および実装は、移動局100が動作することを目的としている、通信ネットワークに依存している。例えば、移動局100の通信サブシステム170は、MobitexTM、DataTACTM、または汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service/GPRS)移動データ通信ネットワークとともに動作するように設計されてもよく、また、高度携帯電話サービス(Advanced Mobile Phone Service/AMPS)、時分割多重アクセス(Time Division Multiple Access/TDMA)、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access/CDMA)、個人通信サービス(Personal Communications Service/PCS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications/GSM(登録商標))等の種々の音声通信ネットワークのうちのいずれかとともに動作するように設計されてもよい。CDMAの実施例は、1Xおよび1x EV−DOを含む。通信サブシステム170はまた、802.11 Wi−Fiネットワーク、および/または802.16 WiMAXネットワークとともに動作するように設計されてもよい。別個および統合の両方である、他の種類のデータおよび音声ネットワークもまた、移動局100とともに利用されてもよい。
【0093】
ネットワークアクセスは、通信システムの種類に応じて異なってもよい。例えば、MobitexTMおよびDataTACTMネットワークにおいて、移動局は、各デバイスと関連付けられる個人識別番号(PIN)を使用して、ネットワーク上に登録される。しかしながら、GPRSネットワークでは、ネットワークアクセスは、典型的には、デバイスの加入者またはユーザと関連付けられる。したがって、GPRSデバイスは、典型的には、GPRSネットワーク上で動作するために、一般的に加入者識別モジュール(SIM)カードと呼ばれる、加入者識別モジュールを有する。
【0094】
ネットワーク登録または起動手順が完了した時に、移動局100は、通信ネットワーク110上で通信信号を送受信してもよい。受信アンテナ154によって通信ネットワーク110上から受信される信号は、信号増幅、周波数下方変換、フィルタリング、チャネル選択等を提供し、また、アナログ・デジタル変換を提供してもよい、受信機150へ送られる。受信した信号のアナログ・デジタル変換は、DSP158が、復調および復号等のより複雑な通信機能を果たすことを可能にする。同様に、ネットワーク110に伝送される信号が、DSP158によって処理(例えば、変調および符号化)され、次いで、デジタル・アナログ変換、周波数上方変換、フィルタリング、増幅、および伝送アンテナ156を介した通信ネットワーク110(または複数のネットワーク)への伝送のために、伝送機152に提供される。
【0095】
通信信号を処理することに加えて、DSP158は、受信機150および伝送機152の制御を提供する。例えば、受信機150および伝送機152において通信信号に印加される利得は、DSP158で実装される自動利得制御アルゴリズムを使用して、適応的に制御されてもよい。
【0096】
データ通信モードにおいて、テキストメッセージまたはウェブページダウンロード等の受信した信号が、通信サブシステム170によって処理され、マイクロプロセッサ128に入力される。次いで、受信した信号は、ディスプレイ126へ、または代替として何らかの他の補助入出力デバイス106への出力のために、マイクロプロセッサ128によってさらに処理される。デバイスユーザはまた、キーボード114および/またはタッチパッド、ロッカースイッチ、サムホイール、あるいは何らかの他の種類の入力デバイス等の何らかの他の補助入出力デバイス106を使用して、Eメールメッセージ等のデータ項目を作成してもよい。次いで、作成されたデータ項目は、通信サブシステム170を介して、通信ネットワーク110上で伝送されてもよい。
【0097】
音声通信モードにおいて、受信した信号がスピーカ111に出力され、伝送するための信号がマイクロホン112によって生成されることを除いて、デバイスの全体的動作は、データ通信モードと実質的に同様である。音声メッセージ録音サブシステム等の代替的な音声またはオーディオ入出力サブシステムもまた、移動局100上に実装されてもよい。加えて、ディスプレイ126はまた、例えば、発呼者の識別、音声通話の持続時間、または他の音声通話関連情報を表示するために利用され得る。
【0098】
短距離通信サブシステム102は、移動局100と、必ずしも同様のデバイスである必要はない、他の近接システムまたはデバイスとの間の通信を可能にする。例えば、短距離通信サブシステムは、同様に使用可能なシステムおよびデバイスとの通信を提供するように、赤外線デバイスならびに関連回路および構成要素、またはBluetooth(登録商標)TM通信モジュールを含んでもよい。
【0099】
また、移動局は、CS(回路交換)ならびにPS(パケット交換)通信の両方に従事することができ、連続性を失わずに1つの通信モードから別の通信モードへ移行することができるように、複数モードで動作することが可能な場合があることに留意されたい。他の実装が可能である。
【0100】
完全にするために、以下の2つの文書を参照する。
3GPP TS 44.060 v.9.3.0 “General Packet Radio Service (GPRS);
Mobile Station (MS)−Base Station System (BSS) interface;
Radio Link Control / Medium Access Control (RLC/MAC) protocol
(Release 9)”
3GPP TS 44.018 v.9.4.0 “Mobile radio interface layer 3 specification;
Radio Resource Control (RRC) protocol
(Release 9)”
これらの参考文献の両方は、www.3gpp.org/ftp/Specs/2010−03/Rel−9/44_series/で入手可能である。
【0101】
上記の2つの文書からの4つの項が、以下で複製される。
44.018から:
9.1.55は、拡張測定レポート(Enhanced Measurement Report)メッセージである。
10.5.2.20は、測定レポート(Measurement Report)メッセージに含まれる測定レポートを含む情報要素である。
【0102】
(9.1.55 拡張測定レポート)
測定結果を含有する、このメッセージは、携帯電話によってSACCH上でネットワークに送信される。以下を参照されたい。
【0103】
このメッセージは、GSM(登録商標)および/または3G無線アクセス技術についてのレポートを含有してもよい。測定は、3GPP TS 45.008に定義されている。
【0104】
【表1-1】
【0105】
【表1-2】
【0106】
【表2-1】
【0107】
【表2-2】
【0108】
【表2-3】
【0109】
(10.5.2.20 測定結果)
測定結果情報要素の目的は、サービングセルおよび隣接セル上の移動局によって行われる測定の結果を提供することである。
【0110】
測定結果情報要素は、以下および表10.5.2.20.1に示されるようにコード化される。
【0111】
測定結果は、17オクテット長を有する3型情報要素である。
【0112】
【表3】
【0113】
【表4-1】
【0114】
【表4-2】
【0115】
【表4-3】
【0116】
【表4-4】
【0117】
(44.060から)
11.2.9は、パケット測定レポートである
11.2.9dは、パケット拡張測定レポートである
(11.2.9 パケット測定レポート)
このメッセージは、測定結果を報告するように、移動局からネットワークへPACCH上で送信される。メッセージは、ネットワーク制御測定からの測定結果を含有する。(3G)マルチRAT移動局については、3Gセルについてのレポートが含まれてもよい。(E−UTRAN)マルチRAT移動局については、E−UTRANセルについてのレポートが含まれてもよい。
【0118】
【表5-1】
【0119】
【表5-2】
【0120】
【表6-1】
【0121】
【表6-2】
【0122】
【表6-3】
【0123】
(11.2.9d パケット拡張測定レポート)
このメッセージは、拡張測定結果を報告するように、パケット転送モードの場合はPACCH上で、またはPDTCH上の割り当てられたブロック上で、移動局からネットワークへ送信される。メッセージは、ネットワーク制御測定からの測定結果を含有する。
【0124】
【表7-1】
【0125】
【表7-2】
【0126】
【表8-1】
【0127】
【表8-2】
【0128】
【表8-3】
【0129】
加えて、GP−100746 CR 44.060−1338 rev 2 “Introduction of inbound mobility to CSG cells”, Nokia Siemens Networks, Nokia Corporation,3GPP TSG GERAN #46,17−21 May 2010,Jeju,South Koreaが参照される。この文書は、ルーティングパラメータを含有する測定レポートの具体的実施例を含有する。2つの項が以下で複製される。
【0130】
(12.59 E−UTRAN CSG測定レポート)
E−UTRAN CSG測定レポート情報要素は、そのセルグローバル識別を介して識別される1つのE−UTRAN CSG隣接セルに対する測定結果を含有する。
【0131】
【表9】
【0132】
【表10】
【0133】
(12.60 UTRAN CSG測定レポート)
【0134】
【表11-1】
【0135】
【表11-2】
【0136】
【表12】
【0137】
本願の多数の修正および変化例が、上記の教示を踏まえて可能である。したがって、添付の請求項の範囲内で、本願は、本明細書で具体的に説明される様な方法以外で実践されてもよいことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8