【実施例】
【0024】
次に、以上のように構成された本発明の一実施形態に係る冷凍保管装置100について説明する。
本発明の一実施形態に係る冷凍保管装置100は、
図2に示すように、冷凍保管領域101に隣接して搬出領域102が設けられるとともに、さらに搬出領域102に隣接して解凍領域103が設けられている。
冷凍保管領域101内には、2組の自動倉庫機構160と、冷凍保管領域空調機構を構成する2組の冷却部111が配置され、搬出領域102内の空気を一方の冷却部111に向けて導入する冷凍保管領域供給手段112が設けられている。
自動倉庫機構160は、複数の容器トレイを保持可能な保管ラック161が多数連結されて無端軌道上を移動可能に構成されている。
冷凍保管領域101の搬出領域102側には、2組の自動倉庫機構160に対応した位置に容器トレイを出し入れする2つの冷凍保管領域ドア184が設けられている。
【0025】
搬出領域102内には、冷凍保管領域101側から順に容器トレイ移載機構150、局所冷却槽141およびピッキング機構130が配置され、局所冷却槽141内に冷凍容器載置部120が配置されている。
局所冷却槽141には、局所冷気供給ダクト145によって冷凍保管領域101内の−20℃以下の冷気が供給される。
本実施形態では、局所冷気供給ダクト145を2本とし、−20℃以下の冷気を循環させることで、開放した上面からのオーバーフローを減少させ、局所冷却槽141内を効率的に冷却するとともに、搬出領域102内を冷却し過ぎないように構成されている。
また、
図3に示すように、局所冷却槽141の容器トレイ移載機構150側の側壁142の高さを低くすることで、容器トレイ移載機構150による容器トレイの移載を単純な動作で高速に行えるように構成されている。
また搬出領域102の上部には、局所冷却槽141に導入されオーバーフローした冷気を撹拌、加熱する搬出領域撹拌ファン171と搬出領域ヒータ172が設けられている。
【0026】
解凍領域103は、搬出領域102の容器トレイ移載機構150の移動範囲に隣接して設けられており、解凍領域103内には、4つの容器トレイを載置可能で回転可能な解凍テーブル181が設けられており、上部に内部の空気を撹拌する解凍領域撹拌ファン185が設けられている。
解凍領域103内の解凍テーブル181と搬出領域102内の容器トレイ移載機構150と間には、搬出領域ドア183が設けられており、解凍領域103内の解凍テーブル181と外部との間には解凍領域ドア182が設けられている。
冷凍保管領域ドア184、搬出領域ドア183および解凍領域ドア182は、容器トレイの出し入れの時のみ自動的に開閉するように構成されており、図示しないエアカーテンが設けられ、空気の流通を減少させるように構成されている。
また、メンテナンス等のための各領域と外部との間に複数のドアが設けられているが、図示は省略した。
【0027】
以上のように構成された、本発明の一実施形態に係る冷凍保管装置100の動作について説明する。
まず、マイクロ(テスト)チューブ等の容器に収められた試料を冷凍保管する際の動作について説明する。
最初に、複数の試料を収容した複数の容器を保持した容器トレイが、解凍領域ドア182を開放して解凍テーブル181上に載置される。
次いで、解凍領域ドア182が閉じ、解凍テーブル181が90°回転し、搬出領域ドア183が開放して容器トレイ移載機構150によって容器トレイが解凍テーブル181から取り出される。
そして、搬出領域ドア183が閉じ、容器トレイ移載機構150によって容器トレイがいずれかの冷凍保管領域ドア184の前まで移送され、冷凍保管領域ドア184が開放して容器トレイ移載機構150によって容器トレイが自動倉庫機構160の保管ラック161に収容され、冷凍保管領域ドア184が閉じられる。
以上のように、本実施形態では、解凍領域103内の解凍テーブル181が搬入テーブルを兼ねており、試料の冷凍保管を自動的に迅速に行うことが可能に構成されている。
【0028】
次に、指定された試料が収められ冷凍保管された容器を抽出する際の動作について説明する。
最初に、空の容器トレイが、解凍領域ドア182を開放して解凍テーブル181上に載置される。
次いで、解凍領域ドア182が閉じ、解凍テーブル181が90°回転し、搬出領域ドア183が開放して容器トレイ移載機構150によって空の容器トレイが解凍テーブル181から取り出される。
次いで、搬出領域ドア183が閉じ、容器トレイ移載機構150によって空の容器トレイが冷凍容器載置部120に載置される。
これらの動作と並行して、指定された試料が収められ冷凍保管された容器を保持した容器トレイが冷凍保管領域ドア184側に位置するように、自動倉庫機構160の保管ラック161が移動する。
【0029】
次に、冷凍保管領域ドア184が開放し、容器トレイ移載機構150によって指定の容器を保持した容器トレイが冷凍容器載置部120の空の容器トレイに隣接した位置に載置される。
そして、冷凍保管領域ドア184が閉じ、ピッキング機構130によって指定の容器が指定の数だけ空の容器トレイに移し替えられる。
次いで、冷凍保管領域ドア184が開放し、指定の容器を保持していた容器トレイが容器トレイ移載機構150によって冷凍容器載置部120から、自動倉庫機構160の保管ラック161に戻され、冷凍保管領域ドア184が閉じる。
複数の異なる容器トレイに保持された試料が指定された場合には、この自動倉庫機構160の保管ラック161からの指定の容器トレイの取り出し、ピッキング機構130による指定の容器の移し替え、自動倉庫機構160の保管ラック161への指定の容器トレイの戻し動作が繰り返される。
【0030】
指定した容器が全て抽出されると、抽出された容器を保持した容器トレイが容器トレイ移載機構150によって冷凍容器載置部120から搬出され、搬出領域ドア183が開放して解凍テーブル181に載置される。
次いで、搬出領域ドア183が閉じ、所定の解凍時間だけ解凍テーブル181上に保持され、解凍後に解凍領域ドア182を開放して解凍テーブル181上から外部に取り出される。
本実施形態では、解凍テーブルには90°回転して4つまで容器トレイを保持することが可能なため、解凍時間中に、前述した試料の冷凍保管や、冷凍保管された容器の抽出のため容器トレイの移動の動作を並行して行うことが可能である。
【0031】
本発明に係る冷凍保管装置は、上述した実施形態のものに限定されるものではなく、搬出領域に冷凍容器載置部を冷却する局所冷却機構が設けられるものであれば、個々の具体的な構成は公知の冷凍保管装置の構成と置換可能である。
また、冷凍保管される対象は、化学、生化学、生体学、製薬などの基礎研究あるいは応用研究に用いられる試料等に限定されるものではなく、いかなる対象であってもよい。