(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
検出に関する調整を可能とする調整手段を有し、搬送部により搬送されるラベル連続体のマーク又はギャップを検出するセンサ部を備え、ラベルが並べて配置されたラベル連続体を搬送するラベル搬送装置におけるセンサの調整方法であって、
前記マーク又は前記ギャップの長さの設定値の入力を受け付けるステップと、
センサ部からの出力値に基づいて前記マーク又は前記ギャップの長さの検出値を求めて、入力された前記設定値と前記検出値とを比較するステップと、
前記比較の結果、前記設定値と前記検出値との間の差異が所定範囲内に収まるまで、センサ部の調整手段による調整と、センサ部による前記マーク又は前記ギャップの検出及び比較部による比較とを繰り返し実行するステップと、
前記設定値と前記検出値との間の差異が所定範囲内に収まる調整結果を保存、又は、前記調整手段の調整値として設定するステップと、
を備えるセンサの調整方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の感度調整部による調整は、最大値と最小値との中間値を閾値とするだけであり、マークの位置を正確に検出できるような状態になっているか否かとは関係なく調整が行われるものであり、高い精度の調整ができなかった。また、特許文献1の感度調整部による調整は、センサ自体の調整を行うものではないので、例えば、センサの受光部における検出上限値を超えたり、検出下限値を下回ったりした場合には、対応できなかった。
【0007】
本発明の課題は、ラベル連続体に並べられたラベルのギャップの長さ、又は、ラベル連続体に設けられたマークの長さを正確に検出できるようにセンサ部の調整を簡単に行えるラベル搬送装置、ラベルプリンタ、センサの調整方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
【0009】
請求項1の発明は、ラベルが並べて配置されたラベル連続体を搬送する搬送部と、検出に関する調整を可能とする調整手段を有し、前記搬送部により搬送されるラベル連続体のマーク又はギャップを検出するセンサ部と、前記マーク又は前記ギャップの長さの設定値の入力を受け付ける入力部と、前記センサ部からの出力値に基づいて前記マーク又は前記ギャップの長さの検出値を求めて、前記入力部に入力された前記設定値と前記検出値とを比較する比較部と、前記比較部による比較の結果、前記設定値と前記検出値との間の差異が所定範囲内に収まるまで、前記センサ部の調整手段による調整と、前記センサ部による前記マーク又は前記ギャップの検出及び前記比較部による比較とを繰り返し実行させて、前記設定値と前記検出値との間の差異が所定範囲内に収まる調整結果を保存、又は、前記調整手段の調整値として設定する自動調整動作を行う制御部と、を備えるラベル搬送装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のラベル搬送装置において、前記センサ部は、発光部及び受光部を備えた光センサであって、前記調整手段は、前記発光部の発光光量及び前記受光部の出力レベルの少なくとも一方の調整を行うこと、を特徴とするラベル搬送装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のラベル搬送装置において、前記制御部は、前記センサ部の調整手段による調整を行った後に再度、前記比較部が比較を行うときに、前記ラベル連続体をバックフィードして前回検出した前記マーク又は前記ギャップを再度、前記センサ部により検出すること、を特徴とするラベル搬送装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のラベル搬送装置において、前記制御部は、通常の搬送動作を行う通常モードと、前記自動調整動作を行う調整モードとを実行することができ、前記自動調整動作を前記調整モードで行った結果得られた調整結果又は調整値を用いて前記通常モードにおける搬送制御を行うこと、を特徴とするラベル搬送装置である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のラベル搬送装置と、前記搬送部により搬送される前記ラベル連続体に印刷を行う印刷部と、を備えるラベルプリンタである。
請求項6の発明は、検出に関する調整を可能とする調整手段を有し、搬送部により搬送されるラベル連続体のマーク又はギャップを検出するセンサ部を備え、ラベルが並べて配置されたラベル連続体を搬送するラベル搬送装置におけるセンサの調整方法であって、前記マーク又は前記ギャップの長さの設定値の入力を受け付けるステップと、センサ部からの出力値に基づいて前記マーク又は前記ギャップの長さの検出値を求めて、入力された前記設定値と前記検出値とを比較するステップと、前記比較の結果、前記設定値と前記検出値との間の差異が所定範囲内に収まるまで、センサ部の調整手段による調整と、センサ部による前記マーク又は前記ギャップの検出及び比較部による比較とを繰り返し実行するステップと、前記設定値と前記検出値との間の差異が所定範囲内に収まる調整結果を保存、又は、前記調整手段の調整値として設定するステップと、を備えるセンサの調整方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ラベル連続体に並べられたラベルのギャップの長さ、又は、ラベル連続体に設けられたマークの長さを正確に検出できるようにセンサ部の調整を簡単に行える。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
【0013】
(実施形態)
図1は、本発明によるラベル搬送装置を含むプリンタ10の実施形態を示す概略側面図である。
なお、
図1は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本実施形態のプリンタ10は、装填されたラベル連続体1を搬送するラベル搬送装置を含み、搬送されるラベル連続体1に印刷を行うラベルプリンタであり、用紙供給軸11と、用紙ガイド12と、プラテンローラ13と、サーマルヘッド14と、プラテン駆動ベルト15と、カバー16と、モータM1と、センサ部20と、制御部30と、表示操作部40とを備えている。
【0014】
用紙供給軸11は、ラベル連続体1をロール状に巻回したロール体2が装填される軸である。用紙供給軸11は、不図示のプリンタ本体に設けられており、ロール体2は、この用紙供給軸11に回転可能に支持されるようにして装填される。用紙供給軸11は、不図示の駆動力伝達機構を介して後述のモータM1の駆動力により、後述するプラテンローラ13によるラベル連続体1の搬送と同期して回転駆動される。
【0015】
図2は、ラベル連続体1の一例を示す概略図である。
図2(a)は、表面側(ラベル面側)を示し、
図2(b)は、側面を示し、
図2(c)は、裏面側を示している。
ラベル連続体1は、ラベル片1aと、台紙1bと、マーク1cとを有している。ラベル片1aは、台紙1bの片面(表面)に所定の間隔で並べて仮着されている。台紙1bの裏面には、ラベル片1aが並ぶ間隔と等しい間隔でマーク1cが印刷されている。このマーク1cは、搬送方向に所定の幅となるように形成されている。なお、台紙1bに仮着したラベル片1aは、紙類で形成されたラベル片であってもよいし、樹脂フィルム等により形成されたラベル片であってもよいし、これらが複合されたラベル片であってもよい。また、台紙1bについても、紙類に限るものではなく、樹脂フィルム等により形成されていてもよい。
【0016】
図1に戻って、用紙ガイド12は、ラベル連続体の台紙1b側に接触して、ロール体2から引き出されたラベル連続体1をプラテンローラ13及びサーマルヘッド14へと案内する。
【0017】
プラテンローラ13は、不図示のプリンタ本体に支持されており、一体となって回転するプーリ13aを有している。プラテンローラ13は、このプーリ13aに架けられたプラテン駆動ベルト15を介して後述するモータM1から駆動力を得て回転する。プラテンローラ13は、この回転によってラベル連続体1を搬送方向の上流側(用紙供給軸11側)から搬送方向の下流側(後述する排出口17側)へ搬送する。
【0018】
サーマルヘッド14は、プラテンローラ13と対向して配置されており、ラベル片1aの感熱発色層に熱を加えて印刷する発熱素子を有している。プリンタ10は、このサーマルヘッド14とプラテンローラ13との間にラベル連続体1を挟持して搬送しながら、ラベル片1aの印刷面に印刷を行う。
【0019】
プラテン駆動ベルト15は、モータM1のプーリM1aとプラテンローラ13のプーリ13aとの間に架け渡されており、モータM1の駆動力をプラテンローラ13へ伝える。
【0020】
カバー16は、固定カバー16aと、開閉カバー16bと、ヒンジ部16cとを備えている。固定カバー16aは、プリンタ10下方を主に覆い、開閉カバー16bは、ヒンジ部16cを支点として回転移動して開閉できるようになっている。また、ヒンジ部16cから離れた側であって、固定カバー16aと開閉カバー16bとの先端が合わさる付近には、印刷後のラベル連続体1が排出される排出口17が設けられている。
【0021】
モータM1は、プラテンローラ13を駆動する駆動力を発生するステッピングモータである。モータM1は、プーリM1aを有しており、プラテン駆動ベルト15がこのプーリM1aに架けられている。
上述したモータM1、プラテン駆動ベルト15、プラテンローラ13によりラベル連続体1を搬送する搬送部が構成されている。
【0022】
図3は、センサ部20を説明するための概略ブロック図である。
センサ部20は、ラベル連続体1の台紙1bに設けられたマーク1cを検出する光透過型のセンサである。
センサ部20は、駆動回路21と、発光部22と、受光部23と、増幅回路24とを備えている。
【0023】
駆動回路21は、制御部30からの指示にしたがい、発光部22を発光させる回路である。
発光部22は、駆動回路21に駆動されて検出光を発光する。発光部22が発光するときの発光光量は、駆動回路21から供給される電流により決まる。また、駆動回路21は、制御部30の制御を受けているので、発光部22の発光光量は、制御部30により制御される。
【0024】
受光部23は、発光部22が発光してラベル連続体1を透過した検出光を受光して、受光光量に応じた電流を増幅回路24へ出力する。
増幅回路24は、受光部23が出力した電流を増幅して、A/D変換部32へ出力する。増幅回路24が電流を増幅する増幅率は、制御部30からの指示により変更することができる。
【0025】
制御部30は、モータM1、センサ部20、サーマルヘッド14、表示操作部40等の動作を制御する。また、制御部30には、比較部31の機能が含まれている。比較部31は、センサ部20からの出力値に基づいてマーク1cの長さの検出値を求めて、表示操作部40により入力されたマーク1cの設定値と検出値とを比較する。制御部30及び比較部31については、後述する調整方法の説明中でより詳しく説明する。また、制御部30と駆動回路21との組み合わせ、及び、制御部30と増幅回路24との組合せは、それぞれがセンサ部20の検出に関する調整を可能とする調整手段として機能する。
【0026】
A/D変換部32は、増幅回路24から得た増幅後の受光光量に応じた電流値のアナログデータをA/D変換して、制御部30へ伝える。
【0027】
先に説明したように、マーク1cは、ラベル片1aの並ぶ間隔と対応した所定間隔で設けられている。よって、上述したセンサ部20、制御部30、A/D変換部32の構成により、制御部30は、センサ部20による識別マークの検出結果から、ラベル片1aの搬送方向における位置を特定することができる。
【0028】
図1に戻って、表示操作部40は、例えば、タッチパネルで構成されており、各種情報の表示を行う表示部としての機能と、入力操作を受け付ける入力部としての機能を兼ね備えている。なお、表示操作部40は、表示部と入力部とを別々に構成してもよい。
【0029】
次に、本実施形態のセンサ部20の調整方法について説明する。
センサ部20の調整が不適切な場合には、マーク1cが検出できてもその位置が不正確に検出される場合がある。そのような状態で印刷を行うと、基準となるマーク1cの位置が不正確に検出されていることから、印刷位置も不正確になってしまう。本願発明者は、マーク1cが検出できているにも関わらず、検出されたマーク1cの位置が不正確となる理由を調査した。その結果、検出されたマーク1cの位置が不正確となる場合には、マーク1cの搬送方向の長さが正確に検出できていないことがわかった。詳しく説明すると、先に説明したように、マーク1cは、搬送方向に所定の幅となるように形成されている。しかし、センサ部20の調整が適切に行われていないと、センサ部20により検出されるマーク1cの搬送方向の長さ(幅)が実際よりも長く検出されたり、短く検出されたりしてしまう。そして、センサ部20の調整が不適切でマーク1cの搬送方向の長さが不正確に検出されるような状態で印刷を行うと、基準となるマーク1cの端部の位置が不正確に検出されてしまうことから、印刷位置も不正確になってしまう。
【0030】
そこで、本実施形態のプリンタ10では、マーク1cの長さを正確に検出するようにセンサ部20の調整を行うための動作モードである調整モードを設けた。この調整モードは、例えば、ラベル連続体1の種類を変更するときや、印刷位置のずれが生じたとき等に行うことが望ましい。以下、この調整モードの動作について説明する。
図4は、調整モードの動作の概略を示したフローチャートである。
図5は、調整モードの動作中における表示操作部40の表示例を示す図である。
【0031】
ステップ(以下、Sとする)10では、制御部30は、動作モードが通常モードであるか、調整モードであるかを判断する。ここで、動作モードの選択は、利用者が表示操作部40を用いて行う。通常モードが選択されている場合には、S110へ進む。調整モードが選択されている場合には、S20へ進む。
【0032】
S20では、制御部30は、表示操作部40により利用者からマーク1cの長さの設定値の入力を受け付ける。ここで入力されるマーク1cの長さの設定値とは、マーク1cの設計上の称呼寸法、又は、中央値等であり、本実施形態のプリンタに用いるラベル連続体1では、そのパッケージ等に明示されている。このS20において、制御部30は、例えば、
図5(a)に示すような表示を表示操作部40を用いて行う。
【0033】
S30では、制御部30は、現在のセンサ部20の調整値を読み込み、以下の動作におけるセンサ部20の調整値として設定する。ここで、本実施形態においては、駆動回路21に指示する発光部22の発光光量と、増幅回路24に指示する増幅率との2つのパラメータを調整値としている。
【0034】
S40では、制御部30は、センサ部20に検出を開始させる。なお、このS40からS70と、S90、S100の動作は、自動的に調整動作が行われる。この自動調整動作中に、制御部30は、例えば、
図5(b)に示すような表示を表示操作部40により行う。
【0035】
S50では、制御部30は、モータM1を駆動させてラベル連続体1の下流側への搬送を開始する。
【0036】
S60では、制御部30は、マーク1cが検出されてからマーク1cの検出が終わるまで搬送が行われた時点で、ラベル連続体1の下流側への搬送を停止させる。なお、このステップは、例えば、マーク1cの検出が終わるまでとせずに、予め決められた所定量の搬送を行った後に搬送を停止するようにしてもよい。
【0037】
S70では、制御部30の比較部31は、センサ部20からの出力値に基づいてマーク1cの長さの検出値を求めて、S20で入力された設定値とこのステップで求めた検出値とを比較する。そして、この比較の結果、設定値と検出値との差異が所定の範囲内である場合には、S80へ進む。設定値と検出値との差異が所定の範囲内になっていない場合には、S90へ進む。なお、
図4では図示しないが、S70における比較処理は、例えば、10回と上限を設けておき、上限回数の再調整と再比較とを行っても、所定範囲内に設定値と検出値との差異が収まらなかった場合には、エラーとして処理を終了する。
【0038】
S80では、制御部30は、現在の調整値を不図示の記憶部に保存し、センサ部20の調整値として設定し、調整結果を表示して、調整モードを終了する。制御部30は、例えば、
図5(c)に示すような調査結果の表示を表示操作部40を用いて行う。なお、制御部30が行うセンサ部20の調整値として設定する動作とは、次に印刷動作を行うときに駆動回路21及び増幅回路24へ指示する発光光量及び増幅率の値とすることである。
【0039】
S90では、調整値の変更を行う。先に述べたように、本実施形態では、駆動回路21に指示する発光部22の発光光量と、増幅回路24に指示する増幅率との2つのパラメータを調整値としている。調整値の変更は、これらのパラメータを、検出されたマーク1cの長さに応じて、増加、又は、減少させて行う。例えば、マーク1cの検出値が設定値よりも長かった場合には、発光部22の発光光量を増加させ、かつ、増幅回路24の増幅率を増加させる。逆に、マーク1cの検出値が設定値よりも短かった場合には、発光部22の発光光量を減少させ、かつ、増幅回路24の増幅率を減少させる。これらのパラメータを変化させる変化量は、所定量でもよいし、長さの差異に比例させる等して増減させる量を変えてもよい。
【0040】
S100では、制御部30は、ラベル連続体1をS50からS60までの間に下流側へ搬送した搬送量と同量だけバックフィード(上流側へ搬送)させる。これにより、調整値の変更後に、再度、比較部31が比較を行うときに、前回検出したマーク1cを再度、センサ部20により検出することができ、調整動作によって多量のラベル連続体を排出せずに済む。また、同じマーク1cを調整動作に用いるので、マーク1c自体の印刷による長さのバラツキの影響を受けずに調整作業を行える。S100のバックフィードを完了したら、S40に戻り、再度、S40からS70の比較処理を行う。
【0041】
S110では、通常モードを行う場合なので、制御部30は、調整モードのS80で保存されている調整値を読み込み、センサ部20の調整値として設定する。
【0042】
S120では、S110で設定された調整値によりマーク1cの検出を行いながら、通常の印刷動作中の搬送を行い、印刷終了に応じて通常モードを終了する。
【0043】
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部30と駆動回路21との組み合わせ、及び、制御部30と増幅回路24との組合せにより、センサ部20の検出に関する調整を可能とする調整手段を設けた。そして、調整モードでは、マーク1cの長さの設定値の入力を受け付け、実際に検出されたマーク1cの長さの検出値と比較し、比較の結果に応じて調整手段により自動的にセンサ部20の調整値の変更を行う。よって、ラベル連続体1に設けられたマーク1cの長さを正確に検出できるようにセンサ部の調整を簡単に、かつ、精度よく行える。したがって、プリンタ10は、印刷位置を正確に制御できる。また、センサ部20自体の調整が行われるので、受光部23における検出上限値を超えたり、検出下限値を下回ったりした場合であっても、マーク1cの長さを正確に検出できるように自動的に調整が行われる。
【0044】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
【0045】
実施形態において、プリンタ10は、マーク1cの検出を行い、マーク1cの長さが正確に検出できるように調整を行う例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、隣り合うラベルの間のギャップ(間隔)を検出する場合に、このギャップの長さを正確に検出できるように調整を行うようにしてもよい。
【0046】
実施形態において、センサ部20は、光透過型のセンサを用いる例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、光反射型のセンサであってもよい。
【0047】
実施形態において、プリンタ10は、駆動回路21に指示する発光部22の発光光量と、増幅回路24に指示する増幅率との2つのパラメータを調整値としている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、増幅率だけを調整するようにしてもよいし、その他のパラメータを調整してもよい。
【0048】
実施形態において、サーマルヘッド14を用いてラベル片1aの感熱発色層に熱を加えて印刷するプリンタ10を例に挙げて説明した。これに限らず、例えば、プリンタは、インクリボンを用いるプリンタであってもよいし、インクジェット方式等、他の方式によって印刷を行うプリンタであってもよい。
【0049】
実施形態において、センサ部の自動調整を行うラベル搬送装置を備えたプリンタを例に挙げて説明した。これに限らず、例えば、ラベル連続体を正確に搬送する必要がある剥離装置や切断装置のラベル搬送装置であってもよい。
【0050】
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。