【文献】
Research In Motion Ltd,Go to Long Sleep Command for LTE DRX,3GPP TSG-RAN WG2#61bis,3GPP,2008年 4月 4日,R2-081868
【文献】
ETRI,DRX operation for LTE-Advanced UE,3GPP TSG-RAN WG2♯68,3GPP,2009年11月13日,R2-096510
【文献】
China Unicom,Consideration on DRX Configuration for Background Traffic,3GPP TSG-RAN WG2#77bis,3GPP,2012年 3月30日,R2-121429
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記予め設定された時間は、サブフレームの整数倍の時間、又は長DRX周期の整数倍の時間、又はDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト回数又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数である請求項1に記載の方法。
前記予め設定された時間は、基地局により無線リソース制御(RRC)専用シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)シグナリングによってUEに設定される請求項3に記載の方法。
前記UEが長DRX周期使用指示を受信した時に、短DRX周期を使用していると、UEが長DRX周期を動的に使用することは、UEが、次回のDRX周期から、短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は最近1回DRX command MAC CEを受信した時に、短DRX周期の使用を回復することを含み、或いは、
前記UEが長DRX周期使用指示を受信した時に、DRX非アクティビティタイマーが運行していると、UEが長DRX周期を動的に使用することは、UEが、DRX非アクティビティタイマーがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近の1回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は最近1回DRX command MAC CEを受信した時に、短DRX周期の使用を回復することを含み、或いは、
UEが長DRX周期使用指示を受信した時に、長DRX周期を使用していると、UEが長DRX周期を動的に使用することは、UEが、次回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は次回にDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は最近1回DRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を回復することを含む請求項3に記載の方法。
前記UEが短DRX周期使用指示を受信した後、前記方法はさらに、前記UEが、この前に長DRX周期使用指示を受信したことがあると判断すれば、前記UEが、該長DRX周期使用指示が無効になったと認め、UEが短DRX周期の使用を回復することを含む請求項6に記載の方法。
前記UEが短DRX周期を使用することは、前記UEが、DRX非アクティビティタイマーがタイムアウトしたと判断した時、又はUEがDRX command MAC CEを受信した時、短DRX周期を使用することを含む請求項6又は7に記載の方法。
前記受信モジュールはさらに、前記基地局が無線リソース制御(RRC)専用シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)シグナリングによって設定した前記予め設定された時間を受信するように設置され、
前記端末はさらに、前記予め設定された時間が切れたかどうかを判断するように設置される動的長DRX周期使用タイマーモジュールを含み、前記動的長DRX周期使用タイマーモジュールは、UEが長DRX周期を使用し始める時にカウントし始め、或いはUEが長DRX周期を使用し始めた後の1回目のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又はDRX command MAC CEを1回目に受信した時にカウントし始める請求項11に記載の端末。
前記予め設定された時間は、サブフレームの整数倍の時間、又は長DRX周期の整数倍の時間、又はDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト回数又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数である請求項11に記載の端末。
前記受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、前記端末が短DRX周期を使用していると、前記DRXモジュールが、次回のDRX周期から短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は最近1回DRX command MAC CEを受信した時に、短DRX周期の使用を回復するとの方式で長DRX周期を動的に使用するように設置され、或いは、
前記受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、前記端末のDRX非アクティビティタイマーが運行していると、前記DRXモジュールが、DRX非アクティビティタイマーがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は最近1回DRX command MAC CEを受信した時に、短DRX周期の使用を回復するとの方式で長DRX周期を動的に使用するように設置され、或いは、
前記受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、前記端末が長DRX周期を使用していると、前記DRXモジュールが、次回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は次回にDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX非アクティビティタイマーのタイムアウト又は最近1回DRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を回復するとの方式で長DRX周期を動的に使用するように設置される請求項11に記載の端末。
前記DRXモジュールがさらに、前記受信モジュールが短DRX周期使用指示を受信した後に、この前に長DRX周期使用指示を受信したことがあると判断すれば、該長DRX周期使用指示が無効になったと認め、短DRX周期の使用を回復するように設置される請求項15に記載の端末。
前記DRXモジュールが、DRX非アクティビティタイマーがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信したと判断した時に、短DRX周期を使用するとの方式で短DRX周期を使用するように設置される請求項15又は16に記載の端末。
【背景技術】
【0002】
従来の広帯域無線通信システムにおいて、UE(User Equipment、ユーザ機器又は端末と称する)の消費電力を制御するために、DRX(Discontinuous Reception、不連続受信)技術を用いる。
【0003】
DRXとは、端末が一定の期間で物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)への監視を停止することを指す。DRXは2種類に分けられ、1つはアイドル(IDLE)DRXであり、つまり、端末がIDLE状態での非連続受信にある。IDLE状態にある場合に、無線リソース制御プロトコル(RRC、Radio Resource Control)接続とユーザの専有リソースが既になくなり、従ってIDLE DRXは主にコールチャネルとブロードキャストチャネルを監視することに用いられ、固定の周期を定義するだけで、非連続受信の目的を達成することができる。しかしながら、端末はユーザデータチャネルを監視すれば、IDLE状態から接続状態に入る必要がある。もう1つはアクティブ(Active)DRXであり、つまり、端末がRRC接続(RRC−CONNECTED)状態でのDRXにあり、システムリソース割り当てを最適化することができ、さらに重要なことは端末の消費電力を節約でき、端末をRRCアイドル(RRC_IDLE)状態に入れる必要がなく、端末の消費電力を節約するという目的を達成することができる。例えば、いくつかの非リアルタイムアプリケーション(web閲覧、インスタント通信等)が常に一定の期間に存在し、端末は絶えずにダウンリンクデータを監視する必要がなく、関連処理を行う必要もなく、DRXをこのようなシーンに応用することができる。さらに、Active DRX状態でRRC接続が存在するため、端末はダウンリンクデータを監視する状態に移行する速度が非常に速い。
【0004】
基地局はRRC接続再設定シグナリング(RRC connection reconfiguration)によってDRX設定パラメータをUEに送信する。
【0005】
DRXにいくつかのタイマーが存在し、次に、これらのタイマーを説明し、すべての時間はサブフレームに基づき、即ちmsを単位とする。
【0006】
1、オンデュレーションタイマー(On Duration Timer)
毎回、端末はDRXから起きた後に起きている時間を維持し、端末は該期間内にPDCCHを検索する。
【0007】
2、非アクティビティタイマー(Inactivity Timer)
端末は起きている時に、毎回、ハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat Request)により初期に送信されたPDCCHを成功にデコードした後にActiveの時間を保持し、即ち、端末が受信したPDCCHは1つのUL/DLの初期伝送(再送ではない)を指示すると、Activeの時間の保持が必要になる。
【0008】
3、1回起きた後に総アクティブタイマー(Active Timer)
端末はDRXから起きた後に起きている総時間を保持し、この期間に、端末はPDCCHを監視し、例えば、DRX周期が「On Duration」を開始し、又は初期に伝送されたPDCCHを受信するという、端末をActiveにするすべての状態を含み、又は再送等を監視する。
【0009】
DRXを設定したら、Active Timeは、On Duration Timer、Inactivity Timer、DRX再送タイマー(DRX Retransmission Timer)及びMAC(メディアアクセス制御)衝突解決タイマー(MAC Contention Resolution Timer)の運行時間を含み、又は、スケジューリング要求(SR、Scheduling Request)が既にPUCCHに送信され、且つサスペンドの状態(つまりこのスケジューリング要求がまだ満たされていない)にあり、又は、1つのサスペンドされたHARQに対してアップリンク承認が存在し、且つ対応するHARQバッファ領域にデータがあり、又は、非競合のランダムアクセス後に、ランダムアクセス応答情報を成功に受信し、この時にPDCCHを端末に送信して1つの新しい伝送を指示すべきであるが、このPDCCHをまだ受信していなく、この時に端末はまたActive状態にある必要がある。
【0010】
4、HARQ往復遅延時間タイマー(HARQ RTT Timer)
端末はダウンリンク再送(DL Retransmission)が来る一番少ない間隔時間を予想し、つまり、端末は再送が来る一番早い時間をしばらく気にする必要がなく、このタイマーがタイムアウトする限り、端末は起きている状態にある。
【0011】
5、DRX Retransmission Timer
端末はDL Retransmissionを受信する時間を予想し、つまり、こんなに長い時間でダウンリンク再送を受信する必要がある。
【0012】
6、DRXサイクル長さ(DRX Cycle length)
DRX Cycle lengthは一旦設定/再設定されると固定して変わらなくなり、Active TimeがOn Durationより大きいため変わることはない。
【0013】
従来のDRXの実行過程は主に以下を含み、短DRX周期を使用すれば、現在のサブフレームが公式[(SFN * 10)+subframe number] modulo (short DRX Cycle)=(DRX StartOffset) modulo (short DRX Cycle)を満たすかどうかを検査し、そのうち、SFNはシステムフレーム番号、subframe numberはサブフレーム数、short DRX Cycleは短DRX周期、DRX StartOffsetはDRX開始オフセットであり、moduloはモジュロ演算を示し、長DRX周期を使用すれば、現在のサブフレームが公式[(SFN * 10)+subframe number] modulo (long DRX Cycle)=DRX StartOffsetを満たすかどうかを検査し、そのうち、long DRX Cycleは長DRX周期であり、上の2つの条件の1つを満たすと、On Duration Timerを起動し、この時に端末はPDCCHへの監視を開始する。このサブフレームHARQ RTT Timer(希望される再送の一番短い時間)がタイムアウトすると、再送は来るおそれがあり、この時にHARQプロセスのソフトバッファ領域に対して成功にデコードしていないデータがあると(つまり、前のデータ受信が失敗し、データ再送が必要になる)、DRX Retransmission Timerを起動してPDCCH再送に関連するデータへの監視を開始する。DRX command MAC CE(DRX命令メディアアクセス制御元素)を受信したならば、eNBが端末を睡眠状態に入れるように要求すると意味し、この時にOn Duration TimerとDRX Inactivity Timerを停止させるが、再送に関連するタイマーを停止させず、端末に再送の内容を監視させ続けるように要求する。DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はDRX command MAC制御要素を受信する時に、短DRX周期を設定したならば、DRX short Cycle Timer(DRX短周期タイマー)を起動又は再起動し、短DRX周期を使用し、さもないと、長DRX周期を使用し、DRX short Cycle Timerがタイムアウトすれば、長DRX周期を使用する。
【0014】
2段DRX Cycleを設定する着眼点は、端末の1回データ伝送過程が終了した後にすぐ伝送データのある可能性が大きいため、1つの短DRX周期を設定してこの確率を対応し、いくつかの短DRX周期内に伝送するデータがないと、今回のデータ伝送が確かに完成すると表わされ、ディープ睡眠状態に入ることができ、このようにして長短周期を合わせてより優れるDRX効果を達成することができると考えられている。
【0015】
以上はLTEシステムを例としてDRXメカニズムにおける異なるタイマーの定義とDRX実行フローを説明した。DRXメカニズムを、例えば、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS、Universal Mobile Telecommunications System)又はモバイル通信用グローバルシステム(GSM、Global System of Mobile communication)等の他のシステムに応用することもでき、具体的な実行詳細がわずかに異なり、大体のフローが類似する。
【0016】
スマートフォンの普及及び知的ソフトウェア、アプリケーションの多様化につれて、端末の消費電力への最適化需要はますます現在に重視する必要がある問題になる。現在の人気のあるアプリケーションのインスタント通信類ソフトウェアは、そのデータ発生がランダム性とデータ量の少ない特性を有し、即ち毎回のデータ(通常に、1回のデータ送信に複数の連続に発生したアプリケーション層データパケットを含み、例えば1回のウェブページリンクをクリックして複数の埋め込み対象をダウンロードする)送信に含まれた連続的なデータパケットの数量が少なく、且つ前後2回のデータ送信の間隔時間が長く、従来のDRXメカニズムはこのタイプの業務を対応する時に、1回のデータ送信が終了した後に、DRXメカニズムは実行するいくつかの回の短DRX周期にいかなるデータも送信する必要がなく(次回のデータ送信の間隔時間が長いためである)、短DRX周期が長DRX周期に対して、より多くのUEの消費電力を必要とするため、DRX技術がインスタント通信類業務によく適用できない。且つ、関連技術はインスタント通信類業務と他のデータ業務(音声業務を除く)を区別することができないため、短DRX周期の設定回数を単に減少させれば、他のタイプのデータ業務に適用できないおそれがある。ネットワークはデータ規則を検出することによって短DRX周期の設定を動的に調整すれば、さらなるRRC設定シグナリングオーバーヘッドを引き起こし、システムの効率に影響を与える。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下に、図面を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。ただし、衝突しない場合に、本願における実施例及び実施例の特徴を任意に組み合わせることができる。
【0036】
実施例1
本実施例はDRX動的設定方法における端末側が実行する処理を説明し、
図1に示すように、
基地局により送信されたDRX周期使用指示を受信するステップ110と、
受信したDRX周期使用指示が長DRX周期使用指示であると判断すれば、長DRX周期を使用する(例えば長DRX周期を静的に使用する或いは長DRX周期を動的に使用する)ステップ120とを含む。
【0037】
好ましくは、受信したDRX周期使用指示が短DRX周期使用指示であると判断すれば、UEは短DRX周期を使用する。
【0038】
UEは長DRX周期使用指示の内容或いはネットワーク側との約束設定に基づいて、長DRX周期を静的に使用する又は長DRX周期を動的に使用する。長DRX周期使用指示の内容は該長DRX周期使用指示が静的有効であると指示すれば、UEが長DRX周期を静的に使用し、長DRX周期使用指示の内容は該長DRX周期使用指示が動的有効であると指示すれば、UEが長DRX周期を動的に使用する。UEとネットワーク側との約束設定は長DRX周期を静的に使用する又は長DRX周期を動的に使用することであれば、長DRX周期使用指示を受信した後に、約束設定に応じて処理する。基地局は長DRX周期指示を動的有効に設置する場合に、短DRX周期指示を必要としなくてもよく、つまり、該短DRX周期指示は選択可能なものである。
【0039】
UEが長DRX周期を静的に使用することは、UEが静的有効長DRX周期使用指示を受信した後に、短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用することを指す。
【0040】
UE現在の異なる状態に基づいて、UEが長DRX周期を静的に使用する状況も異なり、
UEが静的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが短DRX周期を使用していると、現在1つの短DRX周期が終了した後に、UEが短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用し、
UEが静的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、DRX Inactivity Timerが運行していると、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用し、
UEが静的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが長DRX周期を使用していると、次回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は次回のDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用し、
UEに対して、DRX Inactivity TimerのタイムアウトとDRX command MAC CEの受信の効果が同じである。
【0041】
UEが長DRX周期を動的に使用することは、UEが動的有効長DRX周期使用指示を受信した後に、予め設定された時間内のみに短DRX周期の使用を停止して長DRX周期のみを使用し、予め設定された時間が切れた後に短DRX周期の使用を回復することを指す。予め設定された時間は、サブフレームの整数倍の時間、又は長DRX周期の整数倍の時間、又はDRX Inactivity Timerのタイムアウト回数又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数であってもよい。該予め設定された時間は基地局によりRRC専用シグナリング又はMACシグナリングによってUEに設定されることができる。例えば、予め設定された時間は、従来のRRCシグナリングにおいて新規作成されたIEでキャリングされ、又は新規作成されたRRCシグナリングでキャリングされ、又は従来のMAC CEのリザーブビットにキャリングされ、又は新規作成されたMAC CEでキャリングされる。
【0042】
UEは動的長DRX周期使用タイマーを設置することによって予め設定された時間が切れたかどうかを判断する。UEが動的有効長DRX周期使用指示を受信した後に、UEが長DRX周期を使用し始める時に、該動的長DRX周期使用タイマーはカウントし始め、或いはUEが長DRX周期を使用し始めた後の1回目のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は1回目のUEがDRX command MAC CEを受信する時に、該動的長DRX周期使用タイマーはカウントし始める。
【0043】
予め設定された時間がサブフレームの整数倍に設置されれば、1つ又は複数の(設置による)サブフレームを経るごとに、該動的長DRX周期使用タイマーは1をプラスし、
予め設定された時間が長DRX周期の整数倍に設置されれば、UEが1つ又は複数の(設置による)DRX長周期を使用するごとに、該動的長DRX周期使用タイマーは1をプラスし、
予め設定された時間がDRX Inactivity Timerのタイムアウト回数又はUEのDRX command MAC CEを受信した回数に設置されれば、UEが1回又は複数回のDRX Inactivity Timerタイムアウトを発生し或いはUEが1回又は複数回のDRX command MAC CEを受信するごとに、該動的長DRX周期使用タイマーは1をプラスする。
【0044】
UE現在の異なる状態に基づいて、UEが長DRX周期を動的に使用する状況も異なり、
UEが動的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが短DRX周期を使用していると、次回のDRX周期から、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は最近1回のDRX command MAC CEを受信する時に、UEが短DRX周期の使用を回復し、
UEが動的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、DRX Inactivity Timerが運行していると、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は最近1回のDRX command MAC CEを受信する時に、UEが短DRX周期の使用を回復し、
UEが動的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが長DRX周期を使用していると、次回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は次回のDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用することができ、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は最近1回のDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を回復し、或いは、UEが該指示を無効と見なすことができる。
【0045】
上記したUEが短DRX周期の使用を停止することは、UEがDRX short Cycle Timerを0或いはタイムアウトに設定することを含む。
【0046】
上記した予め設定された時間が切れた後にUEが短DRX周期の使用を回復する以外に、予め設定された時間になっていない時に、以下の2つの状況のいずれかが現れると、UEが短DRX周期の使用を回復することもでき、
状況1:UEが長DRX周期使用指示を受信した後にまた短DRX指示を受信し、言い換えれば、UEが短DRX周期使用指示を受信した後に、UEがこの前(即ち短DRX周期使用指示を受信する前)に長DRX周期使用指示を受信したことがあると判断すれば、UEが、該長DRX周期使用指示が無効になったと確定し、短DRX周期の使用を回復し、
状況2:UEが短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリング(RRC connection reconfiguration)を受信した後に、UEがこの前(即ち該RRC接続再設定シグナリングを受信する前)に長DRX周期使用指示を受信したことがあると、UEが、長DRX周期使用指示が無効になったと確定し、RRC接続再設定シグナリングに含まれた短DRX周期設定パラメータに応じて短DRX周期を使用する。
【0047】
上記したUEが短DRX周期を使用し、UEがDRX Inactivity Timerがタイムアウトすると判断し又はUEがDRX command MAC CEを受信した時に、UEが短DRX周期を使用する。短DRX周期の使用を回復するタイミングと短DRX周期を使用するタイミングとは同じである。
【0048】
実施例2
本実施例は上記方法を実現する端末を説明し、
図3に示すように、受信モジュールとDRXモジュールを含み、
該受信モジュールが、基地局により送信されたDRX周期使用指示を受信するように設置され、
該DRXモジュールが、前記受信モジュールにより受信されたDRX周期使用指示が長DRX周期使用指示であると判断すれば、長DRX周期を使用するように設置される。
【0049】
好ましくは、該DRXモジュールが、長DRX周期使用指示の内容或いはネットワーク側との約束設定に基づいて、長DRX周期を静的に使用するように長DRX周期を使用し、長DRX周期を静的に使用することは、短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用することを指す。
【0050】
該受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、現在の端末が短DRX周期を使用していると、DRXモジュールが、現在1つの短DRX周期が終了した後に、短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用するように長DRX周期を静的に使用する。
【0051】
該受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、現在の端末のDRX Inactivity Timerが運行していると、前記DRXモジュールが、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用するように長DRX周期を静的に使用する。
【0052】
該受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、現在の端末が長DRX周期を使用していると、前記DRXモジュールが、次回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は次回のDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用するように長DRX周期を静的に使用する。
【0053】
好ましくは、該DRXモジュールがさらに、長DRX周期使用指示の内容或いはネットワーク側との約束設定に基づいて、長DRX周期を動的に使用するように長DRX周期を使用することもでき、長DRX周期を動的に使用することは、予め設定された時間内のみに短DRX周期の使用を停止して長DRX周期のみを使用し、予め設定された時間が切れた後に短DRX周期の使用を回復することを指す。予め設定された時間は、サブフレームの整数倍の時間、又は長DRX周期の整数倍の時間、又はDRX Inactivity Timerのタイムアウト回数又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数であってもよい。
【0054】
受信モジュールはさらに、基地局がRRC専用シグナリング又はMACシグナリングによって設定した前記予め設定された時間を受信するように設置され、この時に、端末はさらに、予め設定された時間が切れたかどうかを判断するための動的長DRX周期使用タイマーモジュールを含み、該動的長DRX周期使用タイマーモジュールは、UEが長DRX周期を使用し始める時にカウントし始め、或いはUEが長DRX周期を使用し始めた後の1回目のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は1回目のDRX command MAC CEを受信した時にカウントし始める。
【0055】
受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、現在の端末が短DRX周期を使用していると、DRXモジュールが、次回のDRX周期から短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は最近1回のDRX command MAC CEを受信した時に、短DRX周期の使用を回復するように長DRX周期を動的に使用する。
【0056】
受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、現在の端末のDRX Inactivity Timerが運行していると、DRXモジュールが、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は最近1回のDRX command MAC CEを受信した時に、短DRX周期の使用を回復するように長DRX周期を動的に使用する。
【0057】
受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信した時に、現在の端末が長DRX周期を使用していると、DRXモジュールが、次回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は次回のDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は最近1回のDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を回復するように長DRX周期を動的に使用する。
【0058】
好ましくは、該DRXモジュールがさらに、受信したDRX周期使用指示が短DRX周期使用指示であると判断すれば、短DRX周期を使用し、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信したと判断すれば、短DRX周期を使用するように設置される。
【0059】
好ましくは、該DRXモジュールがさらに、前記受信モジュールが短DRX周期使用指示を受信した後に、この前に長DRX周期使用指示を受信したことがあると判断すれば、該長DRX周期使用指示が無効になったと確定し、短DRX周期の使用を回復するように設置される。
【0060】
好ましくは、該受信モジュールがさらに、短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリングを受信するように設置され、該DRXモジュールが、前記受信モジュールが長DRX周期使用指示を受信し、また短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリングを受信する時に、該長DRX周期使用指示が無効になったと確定し、RRC接続再設定シグナリングに含まれた短DRX周期設定パラメータに応じて短DRX周期を使用する。
【0061】
上記のDRXモジュールが短DRX周期の使用を停止することは、DRX短周期タイマーを0或いはタイムアウトに設定することを含む。
【0062】
実施例3
本実施例はDRX動的設定方法における基地局側が実行する処理を説明し、
図3に示すように、
基地局が、UEのデータ到達の頻度及び/又は間隔を含むデータ到達規則に基づいてUEが長DRX周期かそれとも短DRX周期かを使用する必要があることを判断するステップ210と、
該UEが長DRX周期を使用する必要があると判断すれば、該UEに長DRX周期使用指示を送信するステップ220とを含む。
【0063】
好ましくは、基地局が、UEのデータ到達規則に基づいて該UEが短DRX周期を使用する必要があると判断すれば、該UEに短DRX周期使用指示を送信する。
【0064】
本実施例における前記基地局は、LTEシステムに対してeNodeB(evolved NodeB、進化型NodeB)を指し、UMTSシステムに対してRNC(Radio Network Controller、無線ネットワークコントローラ)を指す。
【0065】
基地局はRRC専用シグナリングによって上記長DRX周期使用指示又は短DRX周期使用指示をキャリングすることができ、例えば、従来のRRCシグナリングにおいてIEを新規作成してキャリングし、又はRRCシグナリングを新規作成してキャリングする。或いは基地局はさらにMACシグナリングによって長DRX周期使用指示又は短DRX周期使用指示をキャリングすることができ、例えば、従来のMAC CEのリザーブビットにキャリングし、又はMAC CEを新規作成してキャリングする。
【0066】
好ましくは、基地局はUEが短DRX周期を使用する必要があると判断すれば、ステップ220の前又は後に、基地局はさらに短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリング(RRC connection reconfiguration)をUEに送信することができ、UEに該短DRX周期設定パラメータに応じて短DRX周期を使用するように指示することに用いられる。
【0067】
実施例1に記載するように、基地局により送信された長DRX周期使用指示は静的有効であってもよく、或いは動的有効であってもよい。ネットワーク側とUEとは静的有効長DRX周期使用指示のみを使用し、又は動的有効長DRX周期使用指示のみを使用し、2種類の長DRX周期使用指示をともに使用することを事前に約束し、長DRX周期使用指示の内容によって長DRX周期使用指示を静的有効又は動的有効に指示する。
【0068】
同一のUEに対して、基地局は同一時点に1種類のみの長DRX周期使用指示を送信するが、1つの基地局に対して、それは異なるUEに異なる種類の長DRX周期使用指示を同時に送信でき、或いは異なる時点に同一のUEに異なる種類の長DRX周期使用指示を送信する。
【0069】
実施例4
本実施例は上記実施例3の方法を実現する基地局を説明し、
図4に示すように、判断モジュールと送信モジュールを含み、
該判断モジュールが、UEのデータ到達規則に基づいて前記UEが長DRX周期を使用する必要があるかどうかを判断するように設置され、
該送信モジュールが、前記判断モジュールによりUEが長DRX周期を使用する必要があると判断した時に、該UEに長DRX周期使用指示を送信するように設置される。
【0070】
好ましくは、該長DRX周期使用指示は、静的有効長DRX周期使用指示又は動的有効長DRX周期使用指示を含む。該静的有効長DRX周期使用指示と動的有効長DRX周期使用指示がいずれもRRC専用シグナリング又はMACシグナリングにより送信することができる。
【0071】
好ましくは、該判断モジュールがさらに、UEのデータ到達規則に基づいて前記UEが短DRX周期を使用する必要があるかどうかを判断するように設置され、該送信モジュールがさらに、前記判断モジュールによりUEが短DRX周期を使用する必要があると判断した時に、該UEに短DRX周期使用指示を送信することに用いられる。
【0072】
好ましくは、該送信モジュールがさらに、UEに短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリングを送信するように設置され、UEに該短DRX周期設定パラメータに応じて短DRX周期を使用するように指示することに用いられる。RRC専用シグナリング又はMACシグナリングによって送信することができる。
【0073】
応用示例
本示例のシーンはLTEシステムである。
【0074】
UEがオンラインゲーム業務の使用からインスタント通信業務(例えばMSN)の使用に切り替えられることを仮定する。
【0075】
基地局は各データクラスタの間の時間間隔が長く、且つデータクラスタ内各データパケットの時間間隔が短いと検出し、
図5におけるデータ到達に示す。
【0076】
基地局はUEに短DRX周期を設定したと仮定し、そのDRX Short Cycle Timer=2であり、即ち長DRX周期を実行する前に、短DRX周期を先に2回繰り返して実行する必要がある。
【0077】
短DRXと長DRX周期を結合して使用する模式図を
図5における「短DRX周期+長DRX周期」に示し、短DRX周期の実行期間に、データ到達がないと分かる。
【0078】
基地局は検出によって、短DRX周期の実行期間に、データが到達する確率を容易に統計することができ、その確率が小さければ、基地局は上記実施例の方法で、短DRX周期の使用を一時停止し、長DRX周期のみを使用することができ、その効果模式図を
図5における「長DRX周期のみを使用する」に示す。
【0079】
「短DRX周期+長DRX周期」と「長DRX周期のみを使用する」を比較して、「長DRX周期のみを使用する」におけるUEのActive time(アクティブ時間、即ちUEがPDCCHを監視する必要がある時間)が「短DRX周期+長DRX周期」より明らかに少ないことを容易に発見することができ、つまり、「長DRX周期のみを使用する」は現在のシーンで「短DRX周期+長DRX周期」より優れる節電効果を取得する。
【0080】
基地局により送信された長DRX周期使用指示が静的有効であれば、UEは指示を受信したタイミングに基づいて異なる処理を行い、
UEが前記静的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが短DRX周期を使用していると、現在1つの短DRX周期が終了した後に、UEが短DRX周期の使用を停止し、その後に長DRX周期を使用し、
例えば、
図6における「静的有効長DRX周期使用指示を採用する(1)」のサブグラフに示すように、UEが短DRX周期のActive timeに静的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、この時にDRX short Cycle Timerがタイムアウトしなくても(短DRX周期の回数がまだ完了に実行されていない)、現在のこの短DRX周期が完了した後に、UEが直ちに長DRX周期を使用する。
【0081】
UEが前記静的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、DRX Inactivity Timerが運行していると、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、
例えば、
図6中における「静的有効長DRX周期使用指示を採用する(2)」のサブグラフに示すように、UEがデータを送受信する時に、この時DRX Inactivity Timerが運行していって、この時にUEが静的有効長DRX周期使用指示を受信すると、DRX Inactivity Timerがタイムアウトした後に、UEが直接的に長DRX周期を使用し、DRX Inactivity Timerが運行している時にUEがDRX command MAC CEを受信すると、UEも長DRX周期を使用することに切り替える。
【0082】
UEが前記静的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが長DRX周期を使用していると、次回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、
例えば、
図6における「静的有効長DRX周期使用指示を採用する(3)」のサブグラフに示すように、UEが長DRX周期にある時に、静的有効長DRX周期使用指示を受信すると、以後のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが直接的に長DRX周期を使用する。
【0083】
基地局により送信された長DRX周期使用指示が動的有効であれば、UEは該動的有効長DRX周期使用指示を受信した後に、予め設定された時間内のみに短DRX周期の使用を停止して長DRX周期のみを使用し、予め設定された時間が切れた後に短DRX周期の使用を回復する。予め設定された時間は、サブフレームの整数倍、或いは長DRX周期の整数倍、或いはDRX Inactivity Timerのタイムアウト回数又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数であってもよく、ネットワーク側と端末により事前に約束される。実現の時に、基地局はRRC専用シグナリング又はMACシグナリングによってUEに予め設定された時間を設定する。
【0084】
UEが動的有効長DRX周期使用指示を受信した後、UEが長DRX周期を使用し始める時に、UEが動的長DRX周期使用タイマーを設置してカウントし始め、或いはUEが長DRX周期を使用し始めた後の1回目のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は1回目のUEがDRX command MAC CEを受信する時に、UEが動的長DRX周期使用タイマーを設置してカウントし始める。
【0085】
予め設定された時間の設置はサブフレームの整数倍の方式を採用すると、1つのサブフレームを経るごとに、前記動的長DRX周期使用タイマーが1をプラスし、或いは複数のサブフレームを経た後にタイマーが1をプラスしてもよく、
予め設定された時間の設置は長DRX周期の整数倍の方式を採用すると、UEが1つのDRX長周期を使用するごとに、前記動的長DRX周期使用タイマーが1をプラスし、或いはいくつかDRX長周期を経るごとに、タイマーがさらに1をプラスし、
予め設定された時間の設置はDRX Inactivity Timerのタイムアウト回数又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数を採用すると、UEが1回のDRX Inactivity Timerタイムアウトを発生させ或いはUEが1回のDRX command MAC CEを受信するごとに、前記動的長DRX周期使用タイマーが1をプラスし、或いは複数回のDRX Inactivity Timerタイムアウトを発生しさせた後に動的長DRX周期使用タイマーが1をプラスし、或いは複数回のDRX command MAC CEを受信した後に動的長DRX周期使用タイマーが1をプラスしてもよい。
【0086】
次に、予め設定された時間がDRX Inactivity Timerのタイムアウト回数又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数であることを例として説明し、他の2種類の予め設定された時間はいずれも参照して実現することができる。
【0087】
基地局は、従来のRRCシグナリングRRCConnectionReconfigurationのIE MAC−MainConfigにおけるDRX設定パラメータにDynamicalLongDRXCycleEnableTimerを増加することができ、次の例に示すように、
DRX−Config ::= CHOICE {
release NULL、
setup SEQUENCE {
onDurationTimer ENUMERATED {
psf1、 psf2、 psf3、 psf4、 psf5、 psf6、
psf8、 psf10、 psf20、 psf30、 psf40、
psf50、 psf60、 psf80、 psf100、
psf200}、
……
DynamicalLongDRXCycleEnableTimer INTEGER (1..64)
……
}
}
そのうち、DynamicalLongDRXCycleEnableTimerは前記予め設定された時間であり、その値の範囲がネットワーク側とUEにより事前に約束され、上記の1〜64は一例である。
【0088】
或いは基地局はMACシグナリングに前記予め設定された時間を伝送してもよく、例えば新しいMAC CEを増加して前記予め設定された時間をキャリングし、値の範囲が1〜64であることを仮定すると、新しいMAC CEは1つのみのByte長さを必要とし、且つ従来のLCID(Logical Channel ID、ロジックチャネル識別子)表に対応する名称DynamicalLongDRXCycleEnableTimer(表1に示す)を増加して、UEにMAC PDU(Protocol Data Unit、プロトコルデータユニット)に名がDynamicalLongDRXCycleEnableTimerであるMAC CEを含むことを提示することに用いられ、UEは該LCIDを読み取ったら、受信したMAC PDUから対応するDynamicalLongDRXCycleEnableTimerを取得することができると分かり、
【0090】
基地局により送信された長DRX周期使用指示が動的有効であれば、UEは指示を受信したタイミングに基づいて異なる処理を行い、
UEが前記動的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが短DRX周期を使用していると、次回のDRX周期から、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、前記予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した時に、UEが短DRX周期の使用を回復し、
例えば、
基地局がUEのために設定したDynamicalLongDRXCycleEnableTimer=1と仮定し、ネットワーク側とUEとが、DRX Inactivity Timerのタイムアウト回数(回数が1である)又はUEがDRX command MAC CEを受信した回数(回数が1である)を予め設定された時間(以下同じ)とすることを事前に約束し、
図7aにおける動的有効長DRX周期使用指示を採用する(1.1)と(1.2)に示すように、
(1.1)と(1.2)はそれぞれ前記した2種類のDynamicalLongDRXCycleEnableTimerの計時開始方式に対応し、(1.1)はUEが長DRX周期を使用し始める時からDynamicalLongDRXCycleEnableTimerが計時し始めることに対応し、(1.2)はUEが長DRX周期を使用し始めた後の1回目のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又は1回目のUEがDRX command MAC CEを受信する時からDynamicalLongDRXCycleEnableTimerが計時し始めることに対応し、
(1.1)と(1.2)に示すように、UEが動的有効長DRX周期使用指示を受信したから、UEが短DRX周期の使用を停止し、長DRX周期を使用し始め、DynamicalLongDRXCycleEnableTimerの計時が1に達した(最大値に達し、又はタイムアウトと称する)後、UEが短DRX周期の使用を回復し、ただし、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信すると、いずれもDynamicalLongDRXCycleEnableTimerのカウントが1をプラスする。
【0091】
UEが前記動的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、DRX Inactivity Timerが運行していると、DRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、前記予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した時に、UEが短DRX周期の使用を回復し、
図7bにおける動的有効長DRX周期使用指示を採用する(2)に示す。
【0092】
UEが前記動的有効長DRX周期使用指示を受信した時に、UEが長DRX周期を使用していると、次回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を停止して長DRX周期を使用し、前記予め設定された時間が切れた後の最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし又はUEがDRX command MAC CEを受信した後に、UEが短DRX周期の使用を回復し、
図7bにおける動的有効長DRX周期使用指示を採用する(3)に示す。他の示例において、UEは該指示を無効と見なすことができる。
【0093】
UEが基地局により送信された短DRX周期使用指示を受信すると、UEが短DRX周期を使用し、
UEが短DRX周期使用指示を受信した後に、UEがこの前に長DRX周期使用指示を受信したことがあると、長DRX周期使用指示が無効になり、UEが短DRX周期の使用を回復し、
或いはUEが短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリング(RRC connection reconfiguration)を受信した後に、UEがこの前に長DRX周期使用指示を受信したことがあると、長DRX周期使用指示が無効になり、UEがRRC接続再設定シグナリングに含まれた短DRX周期設定パラメータに応じて短DRX周期を使用する。
【0094】
例えば、
図8に示すように、UEはDRX周期を使用し、又はDRX Inactivity Timerが運行している時に、UEは短DRX周期使用指示を受信し、或いは短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリングを受信したにもかかわらず、UEは最近1回のDRX Inactivity Timerがタイムアウトし或いはUEがDRX command MAC CEを受信した後に、短DRX周期の使用を回復し、従来のDRXメカニズムに応じて運行し、まず元のDRX周期運行回数に応じて運行し、DRX short Cycle Timerがタイムアウトした後に長DRX周期を使用し、
区別は、UEが短DRX周期使用指示を受信すると、UEが依然として元の短DRX周期設定パラメータに応じて短DRX周期を使用し、UEが短DRX周期設定パラメータを含むRRC接続再設定シグナリングを受信すると、UEがRRC接続再設定シグナリングにおける短DRX周期設定パラメータに応じて短DRX周期を使用することにある。
【0095】
ネットワーク側とUEは静的有効長DRX周期使用指示のみを使用し、又は動的有効長DRX周期使用指示のみを使用し、又は2種類の長DRX周期使用指示をともに使用することを事前に約束することができ、
静的有効長DRX周期使用指示のみを使用し、又は動的有効長DRX周期使用指示のみを使用すると、下記方式で長DRX周期使用指示と短DRX周期使用指示を約束することができ、
【0097】
表2の方法で、1ビットのみで長DRX周期使用指示と短DRX周期使用指示を示すことができ、表2はただ例の1つであり、さらに他の示す方法があり、表3に示すように、
【0099】
2種類の長DRX周期使用指示をともに使用すると、表4に示す方式で長DRX周期使用指示と短DRX周期使用指示を識別し、
【0101】
表4の方法で、2ビットのみで静的有効、動的有効長DRX周期使用指示と短DRX周期使用指示を示すことができる。
【0102】
長DRX周期使用指示又は短DRX周期使用指示の送信はRRC専用シグナリング或いはMACシグナリングによってキャリングすることができる。
【0103】
RRC専用シグナリングによってキャリングすることは以下を含み、従来のRRCシグナリングにIEを新規作成してキャリングし、例えばRRC connection setup complete(RRC接続完成)情報、Security mode complete(安全モード完成)情報、RRC connection reconfiguration complete(RRC接続再設定完成)情報、RRC connection reconfiguration complete(RRC接続再構成完成)情報等のアップリンクRRC情報にIE(Information Element、情報要素)を新規作成して前記指示をキャリングし、
又はRRCシグナリングを新規作成してキャリングする。
【0104】
MACシグナリングによってキャリングするのは従来のMAC CEのリザーブビットにキャリングすることができ、例えば、Timing Advance Command(タイミングアドバンスコマンド) MAC CEにおけるリザーブビットにキャリングし、
従来のTiming Advance Command MAC CEの構造は
図9に示す。
【0105】
その最初の2つのリザーブビットは長DRX周期使用指示と短DRX周期使用指示をキャリングすることに用いることができる。
【0106】
ネットワーク側とUEとはTiming Advance Command MAC CEの最初の2つのリザーブビットで長DRX周期使用指示と短DRX周期使用指示をキャリングすることを事前に約束し、例えば、表3又は表4の方式を採用することができ、最初の2つのリザーブビットが00であると、長DRX周期使用指示と短DRX周期使用指示を送信していないことを示し、00ではないと、長DRX周期使用指示又は短DRX周期使用指示を送信したことを示す。
【0107】
MACシグナリングによってキャリングするのはさらにMAC CEを新規作成して長DRX周期使用指示又は短DRX周期使用指示をキャリングすることもでき、
例えば、新しいMAC CEを設計し、1つのみのByte長さを必要とし、且つ従来のLCID表に対応する名称DynamicalLongShortDRXCycle(表5に示す)を増加して、UEにMAC PDU(Protocol Data Unit、プロトコルデータユニット)に名がDynamicalLongShortDRXCycleであるMAC CEを含むことを提示することに用いられ、UEは該LCIDを読み取った後に、受信したMAC PDUから対応するDynamicalLongShortDRXCycleを取得することができると分かり、
【0109】
長DRX周期使用指示又は短DRX周期使用指示を前記の動的有効長DRX周期使用の予め設定された時間と結合して、同一のMAC CEでキャリングすることもできる。
【0110】
以上の実施例はUMTSシステムに応用することもできる。
【0111】
一般の当業者は、上記方法における全部又は一部のステップをプログラムによって関連ハードウェアに命令を出して完成させることができ、前記プログラムがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば読取り専用メモリ、ディスク又は光ディスク等に記憶してもよいと理解することができる。選択肢として、上記実施例の全部又は一部のステップが1つ又は複数の集積回路により実現されてもよい。それに対応して、上記実施例における各モジュール/ユニットはハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてもよい。本発明はあらゆる特定形式のハードウェアとソフトウェアの組合せに限らない。
【0112】
当然、本発明は更に他の複数の種の実施例を有してもよく、本発明の趣旨とその実質を逸脱しない場合に、本分野に詳しい当業者は本発明に基づいて各種の相応する改定又は変形を行うことができ、これらの改定又は変形はいずれも本発明の請求の範囲の保護範囲に含まれる。