【実施例1】
【0013】
本発明の第1の実施例について説明する。
図1は、本実施例に係る蒸気タービン動翼の斜視図である。
図1は、タービン周方向に複数設けてなる翼列構造の一部を抜粋して表している。本実施例に係る蒸気タービンのタービン段落は、タービンロータ(図示せず)の周方向に複数枚設置されたタービン動翼1と、タービン動翼1の蒸気流れ方向上流側に、ダイヤフラム(図示せず)の内外輪間にタービン周方向に複数枚設置されたタービン静翼(図示せず)とから構成される。タービン動翼1はタービン半径方向内周側のプラットフォーム3を介してロータ(図示せず)に取り付けられ、タービン半径方向外周側の先端にはシュラウド4が設けられている。また、タービン動翼1の先端側に設けられたシュラウド4と、シュラウド4と対向する静止体との間にはシール構造(図示せず)が設けられている。
【0014】
作動流体である蒸気主流は、タービン動翼1の蒸気流れ方向上流に設けられたタービン静翼から流出したのち、タービン動翼1に流入する。蒸気タービンは、タービン動翼1の上流側に設けられたタービン静翼から流出した蒸気主流を、タービン動翼1に流入させることでタービン動翼1とともにタービンロータを回転させ、タービンロータの端部に接続する発電機(図示せず)を介して回転エネルギーと電気エネルギーを変換することで発電を行うものである。
【0015】
図2は
図1に示したタービン動翼1の翼ルート部の翼素断面6、翼ルート部近傍の翼素断面5で切断したときの翼素断面形状を重ね合わせた概念図である。翼素断面とは、翼を翼高さ一定の面で切断した断面であり、フィレットを含まない翼型のことである。また、フィレットとは翼をプラットフォームおよびシュラウドと接合する際に、翼ルート部および翼先端部の翼型の外周に設ける翼面と端壁面を滑らかに繋ぐ部材のことである。本実施例では、
図1と同様、翼ルート部の入口角および出口角は翼ルート部近傍の翼型より小さな入口角および出口角となっており、翼ルート部近傍の翼素断面5の前縁および後縁が腹側にせり出した形状になっていることが特徴的である。
【0016】
本実施例の構成、動作の詳細を説明する。
【0017】
図3は、翼ルート部から翼先端部までの半径差を翼長Hとしたとき、縦軸の翼ルート部から各翼素断面までの半径差yを翼長Hで除した無次元翼高さy/Hに対して、入口角αをプロットしたものである。入口角αは、
図12に示すように、翼素断面内において、タービン翼の翼キャンバ線25を前縁から上流側へ延長した半直線21と、周方向20のなす角であり、翼背側(負圧面16側)の角度である。また、説明の便宜上、無次元翼高さy/Hが0.0<y/H≦0.3の領域を翼ルート領域、無次元翼高さy/Hが0.3<y/H<0.7の領域を翼ミッドスパン領域、無次元翼高さy/Hが0.7≦y/H<1.0の領域を翼先端領域と定義する。本実施例では、
図3に示されるように、翼ルート領域内において入口角αが極大値を有するとともに、翼先端領域内における入口角αの変化率が翼ミッドスパン領域内における変化率よりも大きくなっていることが特徴的である。ここで、変化率とは、無次元翼高さy/Hで1回微分した値である。
【0018】
実施例1の入口角αの分布曲線では、入口角αが、翼ルート領域内で翼ルート部から極大値に向かって増加し、翼先端領域において翼ルート部側から翼先端部に向かって減少するとともに、翼ルート部と翼先端部との間で凸状に分布している。
【0019】
図4はタービン動翼列の上流からタービン動翼列に流入する蒸気の速度の半径方向分布の模式図である。
図4において符号7を付した矢印はタービン動翼に流入する蒸気の絶対速度、符号9を付した矢印はタービン動翼の周速度、符号8を付した矢印はタービン動翼の周速度を考慮した動翼に流入する蒸気の相対速度を表す。
図5は、翼ルート部における静動翼列の翼素断面と、速度三角形を模式的に表す説明図である。また、
図6は、端壁および漏れの影響を考慮した、タービン動翼列の上流からタービン動翼列に流入する蒸気の速度の半径方向分布の模式図である。
図6において、符号10を付した破線は、粘性効果を考慮していないタービン動翼に流入する絶対速度、符号11を付した矢印は、粘性効果を考慮したタービン動翼に流入する蒸気の絶対速度、符号12を付した矢印は、粘性効果を考慮したタービン動翼に流入する蒸気の相対速度、符号13を付した実線は粘性効果を考慮した蒸気の絶対速度分布をそれぞれ表す。
図7は、端壁および漏れの影響を考慮した、翼ルート部における静動翼列の翼素断面と、速度三角形を模式的に表す説明図である。
【0020】
図4および
図5に示されるように、タービン動翼列において、タービン動翼列の上流側に設けられた静翼列からの流出角32、絶対速度7が半径方向に一様であるという仮定のもと設計された場合でも、タービン動翼列に流入する相対的な流入角33の半径方向分布は、タービン動翼列が回転している影響により各翼高さ位置において異なる流入角33となる。さらに、実際の流れでは、
図6および
図7に示されるように、端壁近傍において流れが壁面から粘性の影響を受け、速度の遅い領域(境界層)が発達することや、翼先端部では翼端から作動流体が漏れることにより、翼先端側の流量が減少する(軸方向速度が欠損する)ため、端壁近傍の流入角33は大きく変化する。そのため、流入角33、絶対速度7が半径方向に一様であるという仮定のもと設計を行った場合、
図8に示すように、翼幾何的入口角と作動流体流入角とのミスマッチが生じ、翼型損失の原因となる。
【0021】
一方、本実施例のタービン動翼の場合、
図3に示されるように、端壁部近傍の入口角を境界層流れの方向と一致するように大きくとっているため、
図8に示すように翼幾何的入口角と実際の作動流体流入角とのミスマッチが緩和され、翼型損失の低減が可能である。
【0022】
また、
図9は縦軸の無次元翼高さy/Hに対して、翼の出口角βをプロットしたものである。出口角βは、
図12に示すように、翼素断面内において、タービン翼の翼キャンバ線25を後縁から下流側へ延長した半直線22と、周方向20のなす角であり、正圧面17側の角度である。本実施例では、
図9に示されるように、翼ルート領域内において出口角βが極大値を有し、翼先端領域内における出口角βの変化率が翼ミッドスパン領域内における変化率よりも大きくなっていることが特徴的である。
【0023】
さらに詳述すると、実施例1の出口角βの分布曲線では、出口角βが、翼ルート領域内で翼ルート部から極大値に向かって増加し、翼先端領域において翼ルート部側から翼先端部に向かって減少するとともに、翼ルート部と翼先端部との間で凸状に分布している。
【0024】
さらに、
図10は縦軸の無次元翼高さy/Hに対して、翼の転向量を表す反り角γをプロットしたものである。反り角γは次式で表される。
γ=α+β−180° …(式1)
【0025】
ここで、αは流入角、βは流出角である。本実施例では、
図10に示されるように、翼ルート領域内において反り角γが極大値を有し、翼先端領域内における反り角γの変化率が翼ミッドスパン領域内における変化率よりも大きくなっていることが特徴的である。また、反り角γは翼ルート部から極大値まで上昇し、極大値から翼先端部まで減少するとともに、翼ルート部と翼先端部との間で凸状に分布している。
【0026】
図11は、一般的なタービン動翼列内で発生する二次流れ18の模式図である。簡略化のため、プラットフォームおよびシュラウドは図示を省略してある。
図11に示されるように、タービン動翼は翼腹側に形成される正圧面17、および翼背側に形成される負圧面16を有する。蒸気主流は、タービン動翼の翼前縁14から流入し、正圧面17と負圧面16との間に形成される翼間流路を通過した後、タービン動翼の翼後縁15へと流出する。蒸気主流が翼間流路を通過する際、翼間に流路の曲がり(流れの転向)による遠心力と釣り合うような圧力勾配が生じる。その際、端壁面近傍において、壁面からの粘性の影響により運動量を失った流れ(壁面境界層)は、翼間に生じた圧力勾配に逆らって流れることができず、負圧面側へと移動する。その結果、端壁面境界層は負圧面16と干渉し、負圧面16の翼ルート部および翼先端部のそれぞれにおいて、流路渦19として、翼間流路内へと巻き上がり、損失の大きな流れを形成する。
【0027】
特に、低アスペクト比翼で構成される翼列構造では、翼先端側および翼ルート側でそれぞれ発生した流路渦19が互いに干渉し、損失の大きな流れを形成する。この流路渦19は、本来タービン動翼が行うべき仕事の効率低下を招き、二次流れ損失の原因となる。
【0028】
さらに、翼間流路における二次流れ18の発生は、端壁部において翼型に沿わない流れを生じる要因となる。端壁部近傍の流れが翼型に沿わなくなることで、翼幾何学的出口角と作動流体流出角にズレ(偏差角)が生じるため、二次流れ18の発生はタービン動翼下流側に設けられた、次段のタービン静翼への作動流体流入角の予測を難しくさせ、次段のタービン静翼の翼型損失を増大させる要因にもなる。
【0029】
本発明の場合、
図3および
図9に示されるように、端壁部近傍の入口角αを小さくすることで入口角αを端壁面境界層内の流れの方向と一致させるとともに、出口角βも小さくすることで端壁部近傍の反り角γを小さくし、流れの転向を小さくしている。そのため、翼間に生じる圧力勾配が小さくなり、二次流れ18を低減させることができる。その結果、翼と端壁面境界層との干渉が低減され、流路渦19の成長を抑えることができ、二次流れ損失の低減に繋がる。
【0030】
さらに、翼間に生じる圧力勾配が小さいということは、翼負荷(正圧面と負圧面の圧力差)が小さいということを意味している。この翼負荷は流体からタービンが得ている仕事と比例する関係にあるが、その一方で翼の流れに対する抵抗の大きさとも理解することができる。本発明では、端壁部近傍において、反りの小さな翼型を採用しているため、端壁部近傍の翼負荷、すなわち流れに対する抵抗が小さく、主流部よりも流れやすくなっていると言える。その結果、タービン動翼内の流れの流量配分は端壁部へ偏る形になり、境界層の発達を抑えることができ、二次流れ損失の低減に繋がる。
【0031】
また、二次流れ量の低減により、端壁部近傍における偏差角を小さくすることができ、次段のタービン静翼の翼型損失の改善にも繋がる。
【0032】
その一方で、反り角γを小さくした場合、その領域では、ほとんど流体から仕事を得ることができないため、反り角γを小さくする範囲を大きく取った場合、性能が逆に悪化する可能性がある。しかしながら、翼負荷を落としたことによる性能低下量よりも、二次流れ18が抑制され、二次流れ損失が低減されたことによる性能向上量の方が上回ると推測され、本発明を適用することは段落性能全体の向上に繋がると言える。
【0033】
したがって、本実施例により、翼型損失を低減させると同時に、二次流れ損失を低減させることができ、
図13に示すように、端壁面近傍の効率を改善することができる。その結果、タービン段落性能を向上させることができる。なお
図13において、実線が本発明、破線が従来の効率を表す。
【0034】
半径方向に入口角αを調整する範囲は流入する境界層の厚さ、すなわち流れの状態に依存する。また、先に述べたように、反り角γを小さくする範囲を大きく取りすぎると性能が逆に悪化する可能性がある。以上のことを考慮すると、無次元翼高さy/Hが0.00<y/H≦0.25の範囲を翼ルート領域とし、無次元翼高さy/Hが0.75≦y/H<1.00の範囲を翼先端領域とし、翼ルート領域において入口角αおよび出口角βが極大値を持ち、翼先端領域において入口角αおよび出口角βの変化率が翼ミッドスパン領域の変化率よりも大きくなるように構成することが効果的であると言える。
【実施例2】
【0035】
本発明の別の実施例を
図14に示す。実施例1と異なる点を中心に説明する。
【0036】
本実施例は、実施例1の端壁部近傍の翼素断面の前縁形状を鈍頭型にした例である。ここで、鈍頭な前縁とは、
図15に示すように、翼素断面の前縁における内接円の半径26を当該翼素断面の内接円最大半径27で除したものを無次元前縁半径Rnとしたとき、この無次元前縁半径Rnが0.5以上の前縁であることを意味する。
【0037】
実施例1で述べたように、タービン動翼列に流入する流入角αの半径方向分布は、端壁部近傍において半径方向に大きく捩れた分布となっており、翼幾何的入口角と作動流体流入角とのミスマッチを防ぐためには、翼の入口角αが境界層流れの方向に一致するように、端壁部近傍の入口角αを大きくとることが望ましい。しかしながら、端壁部における入口角αの適正値は、壁面の影響による速度欠損度合い、すなわち境界層の発達度合いに依存する。そのため、端壁面境界層内の流れの方向と翼の入口角αを完全に一致させることは難しい。
【0038】
本実施例では、実施例1の特徴に加えて、
図14に示されるように、翼ルート部の翼素断面24における無次元前縁半径が翼ルート部近傍の翼素断面23における無次元前縁半径よりも大きくとってあること、すなわち無次元前縁半径Rnの変化率が翼ルート部において負かつ翼高さ方向の無次元前縁半径Rnの変化が単調減少となるように構成していることが特徴的である。前縁が鈍頭であることにより、翼幾何学的入口角と作動流体流入角にズレ(インシデンス)がある場合においても、翼前縁に流入する流れは翼から剥離することなく翼に沿って流れるようになる。すなわち、翼型のインシデンス特性を改善することができる。
【0039】
したがって、本実施例により、端壁部近傍の翼型のインシデンス特性を改善することができ、翼型損失をより一層効果的に低減することができる。
【0040】
前記構成により、翼ルート部におけるインシデンス特性を改善することができる。しかしながら、翼幾何学的入口角と作動流体流入角のズレは翼ルート部のみならず翼先端部においても生じる。そのため、翼先端部においても同様の構成を取ることが望ましい。すなわち、
図16に示されるように、無次元前縁半径Rnの変化率が翼ルート部において負、翼先端部において正であり、翼ルート領域の翼ルート部近傍において翼高さ方向の無次元前縁半径Rnの変化が単調減少、翼先端領域の翼先端部近傍において翼高さ方向の無次元前縁半径Rnの変化が単調増加するように構成することが効果的であると言える。なお、実施例2の例では無次元前縁半径分布は、翼ルート部と翼先端部の間で凹状に分布する。また、翼ルート部近傍とは、翼ルート領域内で、無次元翼高さy/Hが0.25以内の範囲内であれば良い。また翼先端部近傍は、翼先端領域内で、無次元翼高さy/Hが0.75以上の範囲内であれば良い。
【0041】
前縁形状を多少なりとも鈍頭にすることは、確かにインシデンス特性の改善に繋がるが、その一方で、前縁形状を鈍頭にすることは、作動流体と翼面との接触面積が増大するため、翼面摩擦損失を大きくすることにも繋がる。そのため、翼面摩擦損失の増加量よりも翼型損失の低減量を大きくするためには、ある程度、前縁形状は大きくする必要がある。
以上のことを考慮すると、翼ルート部および翼先端部における無次元前縁半径Rnが0.6≦Rnとなるように構成することが効果的であると言える。
【実施例3】
【0042】
本発明の別の実施例を
図17に示す。実施例1と異なる点を中心に説明する。
【0043】
本実施例は、実施例1の端壁部近傍の翼素断面の軸コード長を長くした場合である。軸コード長は翼の軸方向長さである。実施例1で述べたように、タービン動翼列間に生じる二次流れ18は流路渦19の発生を誘起し、二次流れ損失の要因となる。そのため、端壁部近傍の翼型では反りを小さくするなどの対策を講じることで、翼間の圧力差を小さく、すなわち翼負荷を小さくすることで二次流れ量を低減することが望ましい。
【0044】
本実施例では、実施例1の特徴に加えて、
図17に示されるように、翼ルート部の翼素断面29における軸コード長Cxが翼ルート部近傍の翼素断面28における軸コード長Cよりも大きくとってあること、すなわち軸コード長の変化率が翼ルート部において負かつ翼ルート領域における翼高さ方向の軸コード長の変化が単調減少となるよう構成していることが特徴的である。軸コード長を大きくとることは、その翼素断面に作用する単位長さ当たりの負荷を下げることに相当するため、軸コード長を長くすることで二次流れを抑制し二次流れ損失を低減することができる。さらに、翼ルート部の軸コード長を長くすることは翼ルート部における翼素断面積を大きくすることができ、タービン動翼が回転することにより生じる局所遠心応力を下げることができるため、強度の問題も改善される。
【0045】
前記構成により、翼ルート部における二次流れによる損失および局所遠心応力による強度の問題を改善することができる。しかしながら、二次流れによる損失や局所遠心応力による強度の問題は翼ルート部のみならず翼先端部においても生じる。そのため、翼先端部においても同様の構成を取ることが望ましい。すなわち、
図19に示されるように、軸コード長の変化率が翼ルート部において負、翼先端部において正であり、翼ルート領域の翼ルート部近傍における翼高さ方向の軸コード長の変化が単調減少、翼先端領域の翼先端部近傍における翼高さ方向の軸コード長の変化が単調増加となるよう構成することが効果的であると言える。なお、実施例3の例では、軸コード長分布は、翼ルート部側から翼先端部側に向かって凹状に分布する。
【0046】
その一方で、軸コード長を長くした場合、その領域では、作動流体と翼面との接触面積が増大するため、翼面摩擦損失が大きくなり、性能が逆に悪化する可能性がある。しかしながら、翼負荷を落としたことによる性能低下量よりも、二次流れ18が抑制され、二次流れ損失が低減されたことによる性能向上量の方が上回ると推測され、本発明を適用することは段落性能全体の向上に繋がると言える。
【0047】
したがって、本実施例により、端壁部近傍の翼型の翼負荷をさらに小さくすることができ、二次流れ量を低減することで二次流れ損失をより一層効果的に低減することができる。
【0048】
本実施例では、
図18に示すように、端壁部近傍の軸コード長が長い翼型を、後縁位置が従来の後縁位置31よりも下流側へせり出すように構成した例を代表例として示したが、必ずしも後縁位置を下流側へせり出す必要はなく、端壁部近傍の軸コード長が長い翼型の流れ方向の取り付け位置は問題ではない。
【0049】
さらに、前述したように、軸コード長を長くすることで、翼面摩擦損失が大きくなり、性能が逆に悪化する可能性がある。以上のことを考慮すると、無次元翼高さy/Hの任意の範囲内における軸コード長の最大値を軸コード長さの最小値で除したものを局所軸コード長比Θとすると、無次元翼高さy/Hが0.00≦y/H≦0.25の範囲内における局所軸コード長比Θが1.0≦Θ≦1.5の範囲内であり、無次元翼高さy/Hが0.75≦y/H≦1.00の範囲内における局所軸コード長比Θが1.0≦Θ≦1.5の範囲内になるよう構成することが効果的であると言える。