(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5946959
(24)【登録日】2016年6月10日
(45)【発行日】2016年7月6日
(54)【発明の名称】ノート型コンピュータ
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20160623BHJP
G06K 7/00 20060101ALI20160623BHJP
【FI】
G06F1/16 312M
G06F1/16 312E
G06K7/00 030
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-513014(P2015-513014)
(86)(22)【出願日】2013年8月19日
(65)【公表番号】特表2015-520457(P2015-520457A)
(43)【公表日】2015年7月16日
(86)【国際出願番号】CN2013081754
(87)【国際公開番号】WO2014173048
(87)【国際公開日】20141030
【審査請求日】2014年8月28日
(31)【優先権主張番号】201310149886.1
(32)【優先日】2013年4月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514219020
【氏名又は名称】シェンヂェン アルブー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN ARBOO TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チュウ デーヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ヂョウ ハイファ
【審査官】
宮下 誠
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−125680(JP,A)
【文献】
実開平01−110480(JP,U)
【文献】
特開2001−084062(JP,A)
【文献】
特開2002−182788(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0062013(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
G06K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータの固定板を有するコンピュータ本体と、前記コンピュータ本体に位置変更可能に接続されたスクリーンとを含むノート型コンピュータであって、
前記コンピュータ本体には拡張カード押圧機構が設けられ、
前記コンピュータ本体には空洞部がさらに設けられ、
前記コンピュータ本体の一側面には弾出ボックスが設けられており、
前記固定板の一平面には前記一平面の面内方向に平行な一方向に沿って拡張カードを装着することが可能なカセットが設けられており、
前記拡張カード押圧機構は、前記拡張カードを前記カセットに装着する装着方向に沿って前記カセットと並んで配置され、前記装着方向に沿って前後移動が可能で且つ前記カセットに装着された前記拡張カードを前記カセットに向かって押圧する押圧片を含み、
前記コンピュータ本体の端面には前記空洞部の開口が設けられ、
前記弾出ボックスは前記コンピュータ本体に対して移動可能に接続され、前記弾出ボックスにはアンテナが設けられていることを特徴とするノート型コンピュータ。
【請求項2】
前記拡張カード押圧機構は、前記コンピュータ本体に取り付けられた支持板をさらに含み、前記押圧片は前記支持板に対して移動可能に取り付けられ、前記支持板には前記コンピュータの前記固定板と連結するための固定機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のノート型コンピュータ。
【請求項3】
前記押圧片には細長形状のスライド穴が設けられ、前記支持板にはネジ穴が設けられ、前記細長形状のスライド穴の位置が前記ネジ穴の位置に対応し、前記スライド穴を通過した締付ボルトが前記ネジ穴に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のノート型コンピュータ。
【請求項4】
前記押圧片は、前記拡張カードの前記装着方向に前記拡張カードを押圧するパッドが設けられ、前記支持板は少なくとも2つの段差を有する段差構造を有し、段差の表面ごとに前記押圧片が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のノート型コンピュータ。
【請求項5】
前記コンピュータ本体には、さらに弾き出し装置とスライド機構とが設けられ、前記弾出ボックスは前記スライド機構内でスライドすることができ、前記スライド機構は第1シュートと第2シュートとを含み、前記弾出ボックスには、前記第1シュート内に配置される第1スライダと、前記第2シュート内に配置される第2スライダとが設けられており、前記弾き出し装置は、弾き出し機構と、前記弾き出し機構と共に使用されるスイッチ係合機構とを含み、前記スイッチ係合機構が前記弾き出し機構を制御して弾出ボックスを弾き出すことを特徴とする請求項1又は4に記載のノート型コンピュータ。
【請求項6】
前記弾き出し機構は、一端が前記弾出ボックスの下端に取り付けられ、他端が前記コンピュータ本体内部に取り付けられた第1バネを含み、前記弾出ボックスが閉状態のときに前記第1バネは圧縮状態であることを特徴とする請求項5に記載のノート型コンピュータ。
【請求項7】
前記スイッチ係合機構は、第2バネと、係止片と、開閉操作ボタンと、カードスロットとを含み、前記開閉操作ボタンが前記第2シュートに取り付けられ、前記第2バネが前記開閉操作ボタンと前記第2シュートとの間に取り付けられ、前記開閉操作ボタンが前記第2バネを圧縮すること及び前記第2バネによって弾き出ることができ、前記カードスロットが前記第2スライダに設けられ、前記係止片が前記カードスロットに係止され、前記開閉操作ボタンが押下されると、前記係止片と前記カードスロットが分離して、前記弾出ボックスが弾き出されることを特徴とする請求項6に記載のノート型コンピュータ。
【請求項8】
前記カードスロットは第1カードスロットと第2カードスロットとを含み、前記弾出ボックスが閉状態のときに前記係止片が前記第1カードスロットに係止し、前記弾出ボックスが開状態のときに前記係止片が前記第2カードスロットに係止することを特徴とする請求項7に記載のノート型コンピュータ。
【請求項9】
前記コンピュータ本体には、前記第2シュートに取り付けられたダンパと、前記弾出ボックスに取り付けられたラックとがさらに設けられており、前記ダンパにはギアが設けられ、前記ギアと前記ラックとを係合させて使用されることを特徴とする請求項8に記載のノート型コンピュータ。
【請求項10】
前記空洞部内には、マザーボードに接続された端子インターフェイスが設けられ、ノート型コンピュータは前記空洞部の開口と組み合わされた蓋体をさらに含むことを特徴とする請求項1又は9に記載のノート型コンピュータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンピュータ分野に関し、特にノート型コンピュータに関する。
【背景技術】
【0002】
既存のノート型コンピュータのアンテナはコンピュータに内蔵されている。コンピュータケースはアンテナに対するバリアにならないため、アンテナの動作に影響はないが、防水性、防塵性、耐落下衝撃性を有するノート型コンピュータはシール性及びバリア性が非常に強い。そのため、コンピュータに内蔵されたアンテナがバリアされることが発生し、アンテナの送受信機能に影響を及ぼし、コンピュータの正常動作に影響を及ぼすことがある。
【0003】
ところで、機能への要求が高くなることに伴い、コンピュータの内部に、例えばグラフィックスカード、メモリチップ等複数の拡張カードがとりつけられることがある。携帯型コンピュータは、作業上の必要があれば移動又は運搬させることがあり、移動又は運搬の過程で一定の振動が生じた場合、拡張カードが緩んで抜けることもあり得る。それによってコンピュータの次回の使用に悪影響が生じて作業に不都合が起こる。また、既存のコンピュータには余分なスペースがないため、ハードディスク又は拡張インターフェイス等他の付属ハードウェアを追加することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存技術における問題を解決するため、本発明は、拡張カード押圧機構と、アンテナが設けられた弾出ボックスと、拡張スペースとを有する特別なコンピュータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、
コンピュータの固定板を有するコンピュータ本体と、前記コンピュータ本体に位置変更可能に接続されたスクリーンとを含むノート型コンピュータであって、前記コンピュータ本体には拡張カード押圧機構が設けられ、前記コンピュータ本体には空洞部がさらに設けられ、前記コンピュータ本体の一側面には弾出ボックスが設けられており、
前記固定板の一平面には前記一平面の面内方向に平行な一方向に沿って拡張カードを装着することが可能なカセットが設けられており、前記拡張カード押圧機構は、
前記拡張カードを前記カセットに装着する装着方向に沿って前記カセットと並んで配置され、前記装着方向に沿って前後移動が可能で且つ
前記カセットに装着された前記拡張カードを
前記カセットに向かって押圧する押圧片を含み、前記コンピュータ本体の端面には前記空洞部の開口が設けられ、前記弾出ボックスは前記コンピュータ本体に対して移動可能に接続され、前記弾出ボックスにはアンテナが設けられている。
【0006】
本発明をさらに改善したものとして、前記拡張カード押圧機構は、コンピュータ本体に取り付けられた支持板をさらに含み、前記押圧片は前記支持板に対して移動可能に取り付けられ、前記支持板には
前記コンピュータの
前記固定板と連結するための固定機構が設けられている。
【0007】
本発明をさらに改善したものとして、前記押圧片には細長形状のスライド穴が設けられ、前記支持板にはネジ穴が設けられ、前記スライド穴の位置が前記ネジ穴の位置に対応し、前記スライド穴を通過した締付ボルトが前記ネジ穴に固定されている。
【0008】
本発明をさらに改善したものとして、前記押圧片は、
前記拡張カードの
前記装着方向に前記拡張カードを押圧するパッドが設けられ、前記支持板は少なくとも2つの段差を有する段差構造を有し、段差の表面ごとに前記押圧片が設けられている。
【0009】
本発明をさらに改善したものとして、前記コンピュータ
本体には、さらに弾き出し装置とスライド機構と
が設け
られ、前記弾出ボックスは前記スライド機構内でスライドすることができ、前記スライド機構は第1シュートと第2シュートとを含み、前記弾出ボックスには、前記第1シュート内に配置される第1スライダと、前記第2シュート内に配置される第2スライダとが設けられており、前記弾き出し装置は、弾き出し機構と、前記弾き出し機構と共に使用されるスイッチ係合機構とを含み、前記スイッチ係合機構が前記弾き出し機構を制御して弾出ボックスを弾き出す。
【0010】
本発明をさらに改善したものとして、前記弾き出し機構は、一端が
前記弾出ボックスの下端に取り付けられ、他端が
前記コンピュータ本体内部に取り付けられた第1バネを含み、前記弾出ボックスが閉状態のときに
前記第1バネは圧縮状態である。
【0011】
本発明をさらに改善したものとして、前記スイッチ係合機構は、第2バネと、係止片と、開閉操作ボタンと、カードスロットとを含み、前記開閉操作ボタンが前記第2シュートに取り付けられ、前記第2バネが前記開閉操作ボタンと前記第2シュートとの間に取り付けられ、前記開閉操作ボタンが前記第2バネを圧縮すること及び前記第2バネによって弾き出ることができ、前記カードスロットが前記第2スライダに設けられ、前記係止片が前記カードスロットに係止され、前記開閉操作ボタンが押下されると、前記係止片と前記カードスロットが分離して、弾出ボックスが弾き出される。
【0012】
本発明をさらに改善したものとして、前記カードスロットは第1カードスロットと第2カードスロットとを含み、弾出ボックスが閉状態のときに前記係止片が前記第1カードスロットに係止し、前記弾出ボックスが開状態のときに前記係止片が前記第2カードスロットに係止する。
【0013】
本発明をさらに改善したものとして、前記コンピュータ本体には、前記第2シュートに取り付けられたダンパと、前記弾出ボックスに取り付けられたラックとがさらに設けられており、前記ダンパにはギアが設けられ、前記ギアと前記ラックとを係合させて使用される。
【0014】
本発明をさらに改善したものとして、前記空洞部内には
、マザーボードに接続された端子インターフェイスが設けられ、ノート型コンピュータは前記空洞部の開口と組み合わされた蓋体をさらに含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は、押圧片が拡張カードを押圧することによって拡張カードがより強固に固定されて緩んで抜けることが生じず、弾出ボックスにアンテナが設けられ且つ弾出ボックスの弾き出しができることによってノート型コンピュータの信号の送受信を保証することができ、空洞部内に新たなハードウェアを追加してマザーボードに接続することができることにより、コンピュータの応用を拡張し、ユーザにとって利便性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係るノート型コンピュータ全体構造の模式図である。
【
図2】本発明に係るノート型コンピュータ構造のブロック図である。
【
図3】本発明に係るノート型コンピュータの拡張カード押圧機構構造の模式図である。
【
図4】本発明に係るノート型コンピュータの拡張カード押圧機構の動作状態構造の模式図である。
【
図5】本発明に係るノート型コンピュータの弾出ボックスの取り付け位置の模式図である。
【
図6】本発明に係るノート型コンピュータの弾出ボックスの取り付け後の全体構造の模式図である。
【
図7】本発明に係るノート型コンピュータの弾出ボックスの分解構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜
図7に示すように、本発明は、コンピュータ本体1と、コンピュータ本体1に位置変更可能に接続されたスクリーン2とを含むノート型コンピュータを開示する。コンピュータ本体1は、拡張カード押圧機構を内蔵し、さらにコンピュータ本体は空洞部も内蔵している。コンピュータ本体の一側面には、弾出ボックス42が設けられている。拡張カード押圧機構は、拡張カードの装着方向に沿って前後移動が可能で且つ拡張カードを押圧する押圧片を含む。空洞部には開口が設けられ、この開口はコンピュータ本体の端面に位置している。弾出ボックスはコンピュータ本体に対して移動可能に接続され、弾出ボックスにはアンテナが設けられている。
【0018】
拡張カード押圧機構は、押圧片31と支持板32とを含み、押圧片31は支持板32に取り付けられている。拡張カード34は、拡張カード34の装着方向に沿って押圧片31によって押圧され得る。さらに、押圧片31は、拡張カード34の取り付け方向に沿って前後へ移動することができる。
【0019】
支持板32と押圧片31との接続個所には、2つのスライド穴311が設けられている。スライド穴311は、細長形状を有している。支持板32の2つのスライド穴311に対応する位置には、2つのネジ穴が設けられている。スライド穴311を通過した締付ボルト36がネジ穴内に挿入されてネジ留めされている。スライド穴311が細長形状であるため、締付ボルト36が硬く締め付けられていないときには、押圧片31は締付ボルト36をガイドとして支持板32に対して前後に移動することができる。
【0020】
拡張カード34を取り付ける場合、まず締付ボルト36を緩め、押圧片31を拡張カード34の装着方向について拡張カード34から最も離れた位置(最遠端)に置き、それから拡張カード34をカセット
39に装着し、その後押圧片31が拡張カード34を押圧するように押圧片31を移動させ、最後に締付ボルト36を硬く締結する。これにより、拡張カード34が押圧片31によって固定され、コンピュータの振動によって緩むことも抜けることもなく、コンピュータの稼動状態が保証される。
【0021】
拡張カード押圧機構は、押圧片31に取り付けられたパッド33を含む。パッド33を介して押圧片31が拡張カード34を押圧する。パッド3はゴムパッドであって緩衝作用を発揮し、コンピュータの激しい振動のため拡張カードを破損させることがない。パッド3には、複数の拡張カード34の変位を制限するために複数の溝331が設けられている。溝331内に拡張カード34が位置することによって飛び出しを防止する。複数の溝331によって、互いに異なる高さをもつ複数の拡張カード34を押圧することができる。
【0022】
支持板32は、少なくとも2つの段差を有する段差構造を有している。そして、段差の表面ごとに押圧片31が設けられている。現在、コンピュータの性能に対する要求が高まる一方であるため、コンピュータに装着される拡張カードもより多くなり、複数の拡張カードを固定する必要がある。段差構造の支持板32は異なる高さの複数の拡張カードを押圧することができて、異なる高さの拡張カードに対応して支持板32を新しく取り付ける必要がなく、取り付けスペースと作業量を節約することができる。
【0023】
さらに、支持板32には、コンピュータの固定板35と連結するための固定機構が設けられている。本実施例において、支持板32に設けられた固定機構はボルト穴38である。一方、コンピュータの固定板35には、ボルト穴38に対応する固定ネジ穴が設けられている。支持板32は、固定ボルト37によってコンピュータの固定板35に固定されている。
【0024】
押圧片31は、拡張カード34の装着方向に拡張カード34を押圧し、それによりコンピュータの移動又は運搬過程において拡張カードが緩むことも抜けることも発生せず、コンピュータの正常な使用に影響を与えない。
【0025】
コンピュータ本体1には弾き出し装置がさらに設けられている。また、弾出ボックス42がコンピュータ本体1に対して移動可能に接続されている。そして、コンピュータ本体1から弾き出し装置によって弾出ボックス42を弾き出すことができる。弾出ボックス42にはアンテナが設けられている。
【0026】
弾出ボックス42はコンピュータ本体1に取り付けられる。そして、コンピュータ本体1にはスライド機構が設けられている。スライド機構は、第1シュート411と第2シュート412とを含む。弾出ボックス42には第1スライダと第2スライダ421が設けられ、第1スライダは第1シュート411内に配置され、第2スライド421は第2シュート412内に配置されている。これにより弾出ボックス42はコンピュータ本体1の中で前後方向にスライド移動することができる。弾出ボックス42にアンテナが設けられているため、アンテナを弾き出すことによって、アンテナによって送受信される信号を増強することができる。
【0027】
弾き出し装置は、弾き出し機構と、弾き出し機構の動作を制御するスイッチ係合機構とを含む。弾き出し機構は、弾出ボックス42の下端に取り付けられた第1バネ431を含む。第1バネ431の一端はコンピュータ本体1に取り付けられ、他端は弾出ボックス42に固定されている。弾出ボックス42が閉状態のとき、第1バネ431は収縮状態であり、弾出ボックス42を弾き出すためにスイッチ係合機構が弾き出し機構を制御するとき、第1バネ43によって弾出ボックス42が弾き出される。
【0028】
スイッチ係合機構は、第2バネ444と、係止片443と、開閉操作ボタン442と、カードスロットとを含む。開閉操作ボタン442は第2シュート412に取り付けられ、係止片443の開閉を制御する。
【0029】
第2バネ444は開閉操作ボタン442と第2シュート412との間に配置されている。これによって、開閉操作ボタン442が押下された後に開閉操作ボタン442が弾き出されることで元の状態に戻すことができて、次回の継続動作が便利になる。
【0030】
係止片443は、第2シュート412に回転可能に取り付けられている。係止片443と第2シュート412との間には、係止片443を引っ張って開閉操作ボタン442に付着させるための第3バネが配置されている。
【0031】
カードスロットは、弾出ボックス42の第2スライダ421に設けられており、第1カードスロット4211と第2カードスロット4212とを含む。弾出ボックス42が閉状態であり且つ開閉操作ボタン442が押下されていないとき、係止片443は第1カードスロット4211に係止している。そして、開閉操作ボタン443が押下されたとき、係止片443は第1カードスロット4211から分離するため、弾出ボックス42が弾き出される。開閉操作ボタン443は、押下が解除された後、第2バネ444の作用によって元の状態に戻る。このとき係止片443は第3バネの作用によって開閉操作ボタンに付着する。また、係止片443が第2カードスロット4212に係止することで、弾出ボックス42がさらに弾き出されるのを防止する。
【0032】
さらに、コンピュータ本体1にはダンパ451とラック452とが設けられている。ダンパ451は第2シュート412に取り付けられている。ダンパ451の上端にはギアが設けられている。ラック452は、弾出ボックス42に取り付けられている。そして、ラック452とギアとが係合しており、弾出ボックス42が弾き出される際、ダンパ451は弾き出し速度を減少させる機能を果たす。これによって、弾出ボックス42が保護され、弾き出し速度が速すぎて部品が破損するのを防止することができる。
【0033】
ノート型コンピュータが動作する際において、アンテナを有する弾出ボックスを弾き出し、アンテナが受送信する信号を増強し、コンピュータ自体の密閉性のため信号を弱めるなどの問題が生じることがなく、弾出ボックスの弾き出しがより便利になり、作業する必要がないときには弾出ボックスを閉状態とすることによって、携帯しやすくなり、且つコンピュータの密閉性が保証される。
【0034】
また、コンピュータ本体1は、マザーボード54と、マザーボード54に接続されたインターフェイス541とを内蔵している。インターフェイス541は空洞部53内に位置している。
【0035】
新しく追加するハードウェアが空洞部53の開口から挿入され、ハードウェアとインターフェイス541とが接続されると、便利なハードウェアの機能が実現される。
【0036】
さらに、ノート型コンピュータは、空洞部53の開口と組み合わせられた蓋体(カバー)を含む。この蓋体によって、空洞部53内への塵埃やその他異物の進入が防止される。
【0037】
また、コンピュータ本体1は、ハードディスク521と電池522とをさらに内蔵している。
【0038】
スクリーン2の底部には回転軸518が設けられている。回転軸518は、スクリーン2が回転できるようにコンピュータ本体1と接続されている。
【0039】
以上の内容は、具体的な好ましい実施形態を用いて本発明をさらに詳しく説明したものであり、本発明の具体的な実施はこれらの説明に限定されるものではない。本発明に属する技術分野の技術者が本発明の概念の範囲内で行った簡単な演繹や置換は、いずれも本発明の保護範囲に属するとみなすべきである。
【符号の説明】
【0040】
1 コンピュータ本体
2 スクリーン
31 押圧片
32 支持板
33 パッド
34 拡張カード
35 コンピュータの固定板
36 締め付けボルト
37 固定ボルト
38 ボルト孔
311 スライド穴
331 溝
41 コンピュータ本体
42 弾出ボックス
411 第1シュート
412 第2シュート
421 第2スライダ
4211 第1カードスロット
4212 第2カードスロット
431 第1バネ
442 開閉操作ボタン
443 係止片
444 第2バネ
451 ダンパ
452 ラック
53 空洞部
54 マザーボード
521 ハードディスク
522 電池
518 回転軸
541 インターフェイス