特許第5947853号(P5947853)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5947853取引画面上にカーソルを表示させるシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5947853
(24)【登録日】2016年6月10日
(45)【発行日】2016年7月6日
(54)【発明の名称】取引画面上にカーソルを表示させるシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20160623BHJP
   G06Q 30/08 20120101ALI20160623BHJP
   G06Q 40/04 20120101ALI20160623BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20160623BHJP
【FI】
   G06Q30/06
   G06Q30/08
   G06Q40/04
   G06F3/048
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-203424(P2014-203424)
(22)【出願日】2014年10月1日
(62)【分割の表示】特願2013-113181(P2013-113181)の分割
【原出願日】2004年12月3日
(65)【公開番号】特開2015-62123(P2015-62123A)
(43)【公開日】2015年4月2日
【審査請求日】2014年10月29日
(31)【優先権主張番号】10/729,123
(32)【優先日】2003年12月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502317459
【氏名又は名称】トレーディング テクノロジーズ インターナショナル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 和久
(72)【発明者】
【氏名】イェンス−ウヴェ・シュリュッター
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エイ・ウエスト
【審査官】 塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−352079(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0120551(US,A1)
【文献】 特開2005−063409(JP,A)
【文献】 特開2000−163191(JP,A)
【文献】 特開平10−021036(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引可能オブジェクトに関する市場情報を電子取引所から受信する市場情報受信部と、
市場情報受信部に接続され、電子取引所からの市場情報に基づいて、複数の価格レベルを含む価格軸を取引画面上に表示する電子表示部と、
電子表示部に接続され、電子表示部上に表示されたカーソルを価格軸に沿った複数の価格レベルのうちの第1の価格レベルに対応する位置に配置する第1のユーザコマンドを受信するユーザ入力デバイスと、
ユーザ入力デバイス、電子表示部および市場情報受信部に接続され、第1のユーザコマンドの受信に応じて、第1の価格レベルに関連付けられた少なくとも第1の価格で注文を設定する電子プロセッサ、ここで、電子取引所からの取引可能オブジェクトに関する新たな市場情報に応じて、第1の価格レベルに対して第2の価格レベルが関連付けられた場合、少なくとも前記第1の価格にて注文を維持する、
電子プロセッサに接続され、ユーザ入力デバイスにて第2のユーザコマンドが受信されると、第1の価格に基づいて取引可能オブジェクトに関する注文メッセージを送信する注文ルータと、を備え
第1の価格レベルの位置が変化すると、変化後の第1の価格レベルの位置に対応する場所に自動的にカーソルが移動される、取引デバイス。
【請求項2】
電子表示部の取引画面におけるそれぞれの価格レベルの位置は、座標システムにより定められる、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項3】
第2のユーザコマンドは、ユーザ入力デバイスの単一アクションにより生成される、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項4】
単一アクションは、マウスボタンによる単一クリック又はダブルクリックを含む、請求項に記載の取引デバイス。
【請求項5】
価格軸は、電子取引所において取引可能オブジェクトに関する少なくとも1つの注文が係属中である価格レベルのみを含む、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項6】
電子表示部は、市場情報受信部からの市場情報に基づいて、取引可能オブジェクトの少なくとも1つの買い注文を、当該注文の価格レベルと関連させて第1のコラム沿いに表示し、取引可能オブジェクトの少なくとも1つの売り注文を、当該注文の価格レベルに関連させて第2のコラム沿いに表示する、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項7】
複数の価格レベルは、取引可能オブジェクトの売り注文および買い注文に対応する価格レベルを含み、それぞれの価格レベルは、電子表示部における単一のコラム沿いに表示される、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項8】
複数の価格レベルは、内部市場に対応する価格レベルを含む、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項9】
内部市場は、指定された位置に表示される、請求項に記載の取引デバイス。
【請求項10】
複数の価格レベルは、取引可能オブジェクトの最終取引価格を含む、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項11】
価格軸は、静的な価格軸を含む、請求項1に記載の取引デバイス。
【請求項12】
電子表示部は、取引可能オブジェクトに関する現在の最高のビッド価格を表す最良のビッドインジケータと、取引可能オブジェクトに関する現在の最低のアスク価格を表す最良のアスクインジケータを表示し、最良のビッドインジケータおよび最良のアスクインジケータは、内部市場が変化したときに静的な価格軸に対して相対的に移動可能である、請求項11に記載の取引デバイス。
【請求項13】
新たな市場情報が受信されると、電子表示部は、静的な価格軸を再配置するように取引画面を更新し、内部市場に対応する価格レベルが、静的な価格軸沿いの指定された位置に配置される、請求項11に記載の取引デバイス。
【請求項14】
電子表示部は、ユーザ入力デバイスを通じて再配置コマンドを受信すると、静的な価格軸を再配置するように取引画面を更新する、請求項11に記載の取引デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1以上の取引できる対象物を取引するために、電子取引所により受信される市場情報の表示に用いられるグラフィカルインタフェース上にカーソルを表示させるコンピュータベースの方法に関する。
【背景技術】
【0002】
取引所は、購入者と売り主が出会って取引をする確立されたルールと規則を備えた中央の市場である。競売取引所と呼ばれるいくつかの取引所では、購入者と売り主が立ち会い所で実際に会って取引をする取引立ち会い所を使用して運営する。電子取引所と呼ばれる立ち会い所で実際には会わない取引所は、取引立ち会い所の代わりに、電子ネットワークまたは通信ネットワークにより運営して、効率的で、融通が利き、機能の豊かな方法で取引を促進する。
【0003】
電子取引所に関して、購入者と売り主は、ユーザ端末経由で電子取引所にログオンする。ユーザ端末は、通常パーソナルコンピュータ、ラップトップ、またはワークステーションからなり、画面上のウィンドウ領域に基づいたグラフィカルインタフェースを提供するマイクロソフトウィンドウズ(登録商標)タイプのオペレーティングシステムと、マウスなどのポインティングデバイスを備える。確かに、ユーザ端末は、他のタイプのコンピューティングデバイスを含んで、Unix(登録商標)タイプのオペレーティングシステムなどの他のタイプのオペレーティングシステムを使用して、市場で取引してもよい。
【0004】
一度電子取引所にログオンすると、各電子市場が異なる取引できる対象物を表すように、電子取引所がしばしば種々の電子市場を運営するので、購入者と売り主は、典型的にはどの取引できる対象物を取引するかを選択できる。ここで使用されるように、用語「取引できる対象物」は、単純に、数量および/または価格により取引できるもの全てを意味する。「取引できる対象物」は、例えば、株式、オプション、債券、先物、通貨、およびワラント、さらにファンド、デリバティブ、およびそれらの組み合わせ等の全てのタイプの取引できる対象物を含むけれども、それらに限定されず、穀物、エネルギー、および金属などの商品も含むけれども、それらに限定されない。取引できる対象物は、取引用に取引所でリストアップされた製品などの「本物」であってもよく、ユーザにより創られた本物の商品の組合せなどの「合成」であってもよい。取引できる対象物は、実際には、取引できる対象物のクラスなどの他の取引できる対象物の組合せであり得る。
【0005】
電子市場の選択後、取引者は、典型的に、取引できる対象物の履行されてない売買注文をリストアップする市場のオーダーブックにアクセスできる。図1を参照すると、電子取引所とユーザ端末との間で発生する通信の例が示されている。取引セッションの間、メッセージの形の市場データ104は、通信リンク108越しに、一般的に100で示されるユーザ端末に中継される。ゲートウェイなどの媒介装置も、通信リンク108越しの通信を容易にするために使用できる。
【0006】
説明の目的で、市場データ104は、市場のオーダーブックを特徴付け、インサイドマーケットを含み、インサイドマーケットは最低販売価格(最良または最低の言い値とも呼ばれる)および最高購入価格(最良または最高の付け値とも呼ばれる)を表す。ある電子市場では、市場データ104は、市場の深さ(market depth)を含んでもよく、市場の深さは、一般的に、ある購入価格レベルの市場で入手可能な量、およびある販売価格レベルの市場で入手可能な量を意味する。価格や量の情報などの市場のオーダーブック情報を提供するのに加えて、電子取引所は、オープン価格、設定価格、増減純額、量、最新取引価格、最新取引量、および他の注文処理情報などの他のタイプの市場情報を提供できる。
【0007】
市場データ104がユーザ端末に受信されると、情報がコンピュータ画面102上でトレーダに示される。市場情報またはその一部を見ると、市場に注文を送信するか、市場への注文をキャンセルするか、市場への注文を変更するか、取引所に問い合わせるか等の行動を起こすことを望むかもしれない。そうするために、トレーダは、例えば、キーボードをタイプすることにより、マウスまたはタッチ画面により命令を入力することにより、または一般的に110で示され、ある他の入力装置によりコマンドまたは信号を入力することにより、情報を入力する1以上の従来の手段を使用して、種々の命令または信号をユーザ端末100に入力できる。
【0008】
110において、トレーダから1以上の命令または信号を受信すると、ユーザ端末100は、一般的に106で示される起こすアクションを反映するメッセージを生成できる。手動入力に加えて、または手動入力の代わりに、トレーダは、自動的にまたは半自動的にトランザクション情報を生成する自動取引ソフトウェアを使用してもよい。もちろん、電子取引所に送信できる多くの異なるタイプのメッセージおよび/または注文のタイプが存在し、それらの全てが種々のタイプのトランザクション情報として考えることができる。一旦生成されると、アクションメッセージ106はユーザ端末100から適切な電子市場に送信される。
【0009】
注文が市場に送信される前に、通常、注文の複数の要素が入力されねばならないことは注意すべきである。そのような要素または注文のパラメータは、他の事項の中で、所望の価格、所望の量、および売買注文が望まれるか否かを含む。トレーダが注文を入力するのにかかる時間が長くなればなるほど、トレーダが入札したいまたは提供したい価格が変わるかまたは市場に受け付けられなくなりやすい。多くのトレーダが同時に市場に注文を送信するので、市場は流動的である。事実、成功した市場は、市場への注文を入力することを望むどのトレーダも一致を見つけ、注文が素早く、さもなければ即座に処理されるような多量の注文を有する。そのような流動的な市場では、一連の価格は急速に変動する。取引画面上では、ディスプレイ上の価格と量のフィールドで、結果が急速に変動する。
【0010】
したがって、最近の取引ソフトウェアアプリケーションは、ポインティングデバイスを使用して、ポインティングデバイスの1回または2回のクリックのみにより市場に注文を送信できるように複数のアクションを実行する。最も一般的なポインティングデバイスの1つはマウスであり、マウスは、典型的に、本体と左右のボタンとを備え、さらに進んだものでは左右のボタンの間に位置するホイールを備えるものもある。他のタイプのポインティングデバイスは、2、3例を挙げると、キーボードカーソルまたはトラックボールも使用できる。使用される実際のポインティングデバイスにかかわらず、矢印の形のポインタまたは画面上のカーソル、または他の識別子が画面上に表示され、情報をハイライトするため、注文パラメータを設定するため、注文を送信するため、および注文をキャンセルするためなどのために使用できる。画面上のカーソルの移動は、ユーザによるポインティングデバイスの相対移動により制御される。
【0011】
ポインタまたは画面上のカーソルは、高速で正確な取引をするのに関心のあるトレーダにとって重要である。大抵のトレーダにとって、市場データ104は、トレーダの画面102上で素早く更新されて、市場の高速な変動を反映し、それ故、画面102上の値は、高速に移動または変動する。たいてい、素早くかつ正確に画面上のカーソルを所望の位置に移動させて、例えば注文パラメータを設定するかまたは売買注文を入力するのはトレーダによる。これをさらに説明するために、図2および図3は、特定の取引できる対象物を取引するために使用できるグラフィカルユーザインタフェースのタイプを示す。
【0012】
図2は、コンピュータ画面102上に普通に表示されて、トレーダに市場のオーダーブック情報を示すウィンドウ200を示す。特に、ウィンドウ200は、現在市場に出されている売買注文の合計を示し、そのような注文は、価格カラム(“Prc”)に沿った価格に対応する。例えば、最良の付け値は、価格“140”で量“20”であって、最良の言い値は、価格“141”で量“75”である。他の付け値の量および言い値の量も説明のために示されている。さらに、ウィンドウ200に含まれるのは、矢印202の形の画面上のカーソルであり、当然、画面上のカーソルはどのような形をしていてもよい。矢印202はユーザによるポインタデバイスの相対移動により制御される。説明のために、価格“143”を示す価格カラムの一番上から3番目のセルに矢印が位置すると仮定する。図2に示されている典型的な取引アプリケーションおよび取引画面を使用して、一旦、ユーザが、カーソルが“143”の上にある状態でボタンを押下すると、売り注文が、あらかじめ設定された量と共にロードされ、次に価格“143”で最後の命令が取引所に送信される状態で待機する。他のタイプの取引アプリケーションでは、売り注文も、買い注文と非常に似たボタンの押下により、取引所に送信できる。
【0013】
図3図2と同じウィンドウ200を示し、インサイドマーケットの価格が上昇するように市場の状態のみが素早く変更される。結果として、一連の価格は、自動的に、ウィンドウ200の中央で現在のインサイドマーケットの一連の価格(例えば最良の言い値が“144”で最良の付け値が“142”である)を維持するように自動的に移動する。ユーザが、市場での急激な変動の間、ポインタデバイスを動かさないと仮定すると、矢印202はウィンドウ上の固定位置に保持され、それは現在、価格“145”の上に置かれる。トレーダが図2に示されている前の市場の状態に反映しているちょうどその間に、トレーダが価格“143”(前にカーソルが位置していた価格)で、トレーダに注文を送信する決心をする。そのようなものとして、トレーダは注文を送信したけれども、画面は、市場の状態の変動を反映するためにちょうど更新されたところである。不幸にもカーソルは“145”の上にあり、代わりに、注文は望まない価格“145”でロードされる。トレーダは価格を間違えた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
図2および図3は、1つのタイプの取引表示に関する市場の1つの値動きを示したけれども、取引セッションの間に発生しうる多くの値動きが想像できる。これは購入者または売り主が常に値動きに注意し、あたかもトレーダが特定の値段で注文を入力しようとするように、カーソルが作用する用意ができているようにする必要があるけれども、注文が入力される前に市場価格が変動するので、価格を誤り、トレーダが数百、数千、または数10万ドルの損失をだしうる。価格が変動するので、トレーダが注文の取り消しを誤ったときも同じことが起こりうる。トレーダが高速で取引できればできる程、トレーダが価格を誤る可能性が低くなる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本実施の形態は、取引画面上のカーソルの位置を更新する方法、システム、およびコンピュータプログラム製品を含む。本実施の形態では、トレーダは、インタラクティブな取引画面を作成するソフトウェアを用い、種々の機能の他、トレーダによる注文の入力、市場情報の入手、位置の監視が可能である。このソフトウェアは、市場の状況が変動すると、取引画面を頻繁に更新する。その間、トレーダがポインタデバイスを動かすまで、カーソルが注目項目に対して固定された位置に維持されるように、カーソルが市場情報の注目項目の移動と共に移動する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】電子取引所から市場データを受信し、電子取引所にトランザクション情報を送信する従来のユーザ端末を示すブロック図
図2】市場データを受信し、表示するために使用され、トレーダの入力を受信するために使用され、さらに、従来のメカニズムにより制御される矢印を示す取引画面のブロック図
図3】市場データを受信し、表示するために使用され、トレーダの入力を受信するために使用され、さらに、従来のメカニズムにより制御される矢印を示す取引画面のブロック図
図4】コンピュータ装置のオペレーティングシステムとハードウェアコンポーネントとを備えた動的カーソルコントローラの例示概略図
図5】市場の動きに基づきディスプレイ上のカーソルの位置を更新する方法を示すフローチャート
図6図5に示されたタイプの方法により制御される矢印を示す1つのタイプの取引画面のブロック図
図7図5に示されたタイプの方法により制御される矢印を示す1つのタイプの取引画面のブロック図
図8図5に示されたタイプの方法により制御される矢印を示すもう1つのタイプの取引画面のブロック図
図9図5に示されたタイプの方法により制御される矢印を示すもう1つのタイプの取引画面のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態は以下の図を参照するとより理解できる。図の中のコンポーネントは必ずしも縮小拡大されているのではなく、代わりに本発明の例示の実施の形態を示すために強調している。
I.概要
【0018】
本実施の形態は、取引画面上のカーソルの位置を更新する方法、システム、およびコンピュータプログラム製品を含む。本実施の形態では、トレーダは、インタラクティブな取引画面を作成するソフトウェアを用い、種々の機能の他、トレーダによる注文の入力、市場情報の入手、位置の監視が可能である。このソフトウェアは、市場の状況が変動すると、取引画面を頻繁に更新する。その間、トレーダがポインタデバイスを動かすまで、カーソルが注目項目に対して固定された位置に維持されるように、カーソルが市場情報の注目項目の移動と共に移動する。
【0019】
本発明の実施の形態では、トレーダに示された一連の価格と共にカーソルが移動する。この実施の形態にしたがって、ソフトウェアにより、トレーダは、入力デバイスを用い、取引画面から価格を選択して、注文価格を設定する。また、これにより、トレーダは、価格に関連する作業中の注文(注文パラメータの削除または変更)を容易に管理できる。価格(および注文)情報が取引画面上で更新されると、カーソルの位置は自動的に値動きに連動して移動する。そのように、トレーダが、ある価格で注文を入力する場合、例えば、カーソルが好ましくは一連の価格に対して固定された位置に維持されるので、トレーダは価格を選択する機会が増える。加えて、トレーダがある価格での注文を削除するかキャンセルする場合、注文アイコンが価格に連動して動くので、トレーダは正確な注文の削除を選択する機会が増える。
【0020】
本実施の形態の他のシステム、方法、特徴、および効果は、以下の図および説明を評価すると当業者には明らかになる。全てのそのような追加のシステム、方法、特徴、および効果は、本発明の範囲にあり、添付の請求の範囲により保護される。
II.システムアーキテクチャ
【0021】
当業者には当然のことであるように、本実施の形態は、完全にソフトウェアによる実施の形態、完全にハードウェアによる実施の形態、またはそれらの組合せによる実施の形態により動作できる。しかし、説明のために、好ましい実施の形態は、コンピュータ装置上で実行されるソフトウェアベースの実施の形態で説明する。そのようなものとして、好ましい実施の形態は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に格納され、コンピュータ装置の適切な命令実効システムにより実行されるコンピュータプログラム製品の形をとる。ハードディスク、CD−ROM、光記憶装置、磁気記憶装置等の任意の適切なコンピュータ読み取り可能記憶媒体が、利用できる。
【0022】
図4を参照すると、本実施の形態の実施の形態を実現するために使用できる異なるステージを定義する層を備えたコンピュータ装置400が示されている。これらの層は、動的カーソルコントローラ402、オペレーティングシステム404、およびハードウェア406を含む。コンピュータ装置400は、必要部品以外に、少なくとも1つのプロセッサとここで説明する機能を格納および実行する記憶メカニズム(これらの両者は図示されないが、よく知られたコンピュータコンポーネントである)を含む。
【0023】
オペレーティングシステム404は、コンピュータ装置400のハードウェア406およびソフトウェアリソースを管理するために使用する。オペレーティングシステム404の一般的な機能は、プロセッサ管理、メモリ管理、デバイス管理、記憶装置管理、アプリケーションインタフェース、およびユーザインタフェースを含む。任意のタイプのオペレーティングシステムが本実施の形態を実現するために使用でき、一般的なオペレーティングシステムの例として、マイクロソフトウィンドウズ(登録商標)ファミリーのオペレーティングシステム、UNIX(登録商標)ファミリーのオペレーティングシステム、およびマッキントッシュ(登録商標)オペレーティングシステムがある。なお、ここでの機能を実行するためにオペレーティングシステムに複雑な機能を加えることは、必要でないことは当業者には分かるであろう。例えば、本実施の形態が、例えば特定用途向け集積回路(ASIC)などのハードウェアコンポーネントを使用してハードウェアで実現されると、オペレーティングシステムは必要ない。
【0024】
ハードウェア406は、オペレーティングシステム404と仲介する周辺入力装置、例えば408で示されるマウスまたはキーボードなどに必要な特別なプログラムまたはドライバを含む。特に、ハードウェア406は、入力装置408により生成された電気信号を、オペレーティングシステム404のプログラミング言語への変換又はその逆を行う。入力装置408は、画面上のカーソルを制御するために使用する。入力装置の例として、マウス、キーボード、ゲームパッド、バーチャルリアリティ用手袋、ジョイスティック、またはトラックボールがある。画面上のカーソルは、入力装置408の移動に伴い移動する任意のインディケータまたはアイコンを含む。例示のタイプの画面上のカーソルは、矢印または他のグラフィックアイコンを含む。
【0025】
動的カーソルコントローラ402は、好ましくは、画面上のカーソル位置を更新するオペレーティングシステム404と協動するソフトウェアアプリケーションである。動的カーソルコントローラ402は市場情報の表示の変動を探し、画面上のカーソル位置を、特定の取引表示に対し、新しい位置に自動的に更新する。動的カーソルコントローラ402は、好ましくはC+またはC++ベースのソフトウェアプログラムにより実現される。他に、Javaなどのプログラミング言語も利用できる。動的カーソルコントローラ402は、任意のタイプの取引表示と共に動作するように構成されて、ここで説明する機能を提供できる。
【0026】
動的カーソルコントローラ402は、コンピュータプログラム製品に納めることができ、リムーバブル記憶ドライブ、ハードドライブ、またはシリアルポートまたはUSB接続などの通信インタフェースを使用して、コンピュータ装置400にロードできる。代わりに、コンピュータプログラム製品は、ネットワーク経由でコンピュータ装置400にダウンロードできる。制御ロジック(ソフトウェア)は、プロセッサにより実行されると、プロセッサにより、ここで説明する本発明の機能を発揮する。
III.システム特性
【0027】
以下、電子取引に必要な特定の機能と有用性とを提供する好ましい実施の形態の特性を説明する。本機能は、トレーダが市場の機会を逃す可能性を減らすため、取引表示画面上を移動する注目項目の動きに連動してカーソルの位置を更新する能力を含む。さらに詳細には、好ましい実施の形態は、取引表示画面により電子的に取引するときに、トレーダが取引を行うまたは注文を管理するのにかかる時間を減らすことができる。つまりこれは、逆に言うと、所望の一連の価格と一連の量とで、トレーダが注文処理できる可能性を増やすことができる。
【0028】
次に図5に移ると、取引画面上にカーソルを表示する例示の実施の形態のフローチャートが示されている。図5のフローチャートは、本実施の形態の可能な実施の機能および動作を示している。各ブロックは、モジュール、セグメント、または、コードの一部を表し、特定の論理機能またはステップを実現する1以上の実行可能命令を含む。本発明の当業者により理解されるように、含まれる機能に依存するが、複数の機能の実行順序は、実施の形態で示された順序以外の順序、例えば同時にまたは反対の順序で実行できる。
【0029】
ブロック500では、オペレーティングシステム404により、コンピュータ装置の取引画面514上に示されたグラフィック表示画面上においてカーソルが動かされる。説明上、多くのグラフィック出力装置は、ラスタタイプであり、プロットポイントから成る。表示を構成する各ドット(またはピクセル)はメモリ上にマップされ、メモリはプロセッサから直接アクセスできる。画面514上のピクセルの数は、解像度と呼ばれ、各ピクセルは“x”および“y”座標を用いてアドレス指定できる。カーソルは、特定の(x,y)座標に位置させることが。ディスプレイ上のマッピングポイントの座標系の代わりとなるものは、当業者により、本実施の形態に組み入れることができる。
【0030】
ブロック502において、入力信号がハードウェアから受信され、特に、例えばマウスまたはキーボードなどの入力装置から受信される。入力装置を物理的に動かすことにより、(x,y)座標上の異なった位置にカーソルを移動できる。更に、ユーザは、カーソルを、価格(または価格に関連する位置に)などの画面上の所望の位置に移動でき、位置が選択された後、ボタンをクリックする。これにより、例えば、ピクセルまたは座標と関連付けられた価格で注文を送信するピクセルが特定される。位置選択に対しては、入力装置のシングルクリックが、一般的ではあるが、1回以上のクリックにより位置選択するようにプログラムすることができる。
【0031】
ブロック504において、市場情報が、受信され、表示される。市場情報は、取引ソフトウェアアプリケーションにより、画面514上でトレーダに表示される。市場情報は、グラフィカルウィンドウに配置でき、グラフィカルウィンドウはコンピュータ画面の一部に含むことができ、所望の方向に所望の寸法で大きさを変更できる。更に、取引ソフトウェアにより、ウィンドウ内の特定の位置にカーソルを移動し、ボタンをクリックすることにより、電子取引所に注文を送信したり、注文を開始(そして次に、例えば確認ボックスを用いて注文を送信することができる)することができる。本発明は、取引ウィンドウのタイプに限定されないが、例示として取引ウィンドウは図6から図9に示されている。信号によりコンピュータのディスプレイ上の市場情報が再配置されると、ウィンドウ中において市場の変動が示される。信号は、任意のタイプの信号(ソフトウェアおよび/またはハードウェアベースの)であって、例えば、ソフトウェアにより自動的に生成されても良いし、トレーダにより手動で生成されても良い。
【0032】
ブロック506において、市場が動くと、動的カーソルコントローラ402は、オペレーティングシステム404からカーソルの現在の座標を取得する。カーソルの現在の座標が(X,Y)であると仮定する。ここで、XおよびYは、コンピュータソフトウェアまたはオペレーティングシステム404により定められる既知の点から計測した値又は単位である。
【0033】
ブロック508において、動的カーソルコントローラ402は、カーソルが「ホットゾーン(重要な範囲)」に位置するか否かを判断する。ここで言うホットゾーンは取引アプリケーションのプログラマにより決定されるか、または、ユーザにより決定される。図6を参照すると、ホットゾーンは、一連の価格セル“137”から“145”を含んだものであってよく、この場合、トレーダがこれらの一連の価格の1つに対応した位置を選択すると、選択したセルに対応する価格で注文が成立する。セルは一義的に特定される部分であり、例えば、テキスト、数値、または数式が表示される長方形のスペースである。他のホットゾーンは、例えば、付け値の量のセル、または言い値の量のセルを含んでもよい。カーソルが所定のホットゾーン内になければ、カーソル位置を更新するためのアクションは、ブロック510において行われない。すなわち、カーソルは有効な取引領域外にある。ホットゾーンの定義には、セルが必要でないことに注意するべきである。ホットゾーンは、任意の形または大きさで定義することができ、グラフィック表示のピクセル(または最も小さなユニット)レベルにまで掘り下げて定義することもできる。
【0034】
ブロック512において、カーソルがホットゾーンにあると、オペレーティングシステム404により、市場の動きに対応した座標にカーソルが移動される。ブロック506において、座標位置(X+1,Y)で表示されていた(この場合、カーソルは、座標位置(X,Y)にある)ある価格が、移動して座標位置(X+1,Y+2)に移った場合、カーソルは、入力装置が操作されることなく、対応した座標位置に更新移動される(この場合、カーソルは座標位置(X,Y)から(X,Y+2)に移動される)。
IV.システムの例
【0035】
本実施の形態のいくつかの特性を示すために、ここで例を挙げる。これらの例の説明は、利便性を提供するものである。本発明がこれらの画面表示環境のアプリケーションに限定されないことを意図している。事実、これらの例の以下の説明を読んだ後で、当業者にとっては、本発明をどのようにして種々の取引画面環境で実現するかは明らかになる。
【0036】
図6は、好ましい実施の形態にかかる画面表示および注文入力システムを示す。特に、例示の市場の現在のインサイドマーケットは、600で示される画面表示内に示されている。効率的な方法で、市場情報を入力および追跡することができるように、取引システムを単純化しているので、表示600は好ましい表示ではあるが、本発明に係る表示は、これに限定されない。このタイプの表示は、付け値の量と言い値の量を共通の価格軸に対して連動するよう、共通の価格軸に沿って配置されており、市場情報が読みやすいように工夫されている。ある取引可能対象物の代表価格は、価格カラム内に示されており、そこでは、一連の価格が数値の昇順に配置されている。一連の価格は、静的表示(再配置コマンドを受信するまで一連の価格は移動しない)または動的表示(一連の価格が移動する)であってもよいが、取引ソフトウェアが、画面上の市場情報を再配置する命令を受信するまで可能なだけである。
【0037】
示されている例では、最も高い付け値は“140”であり、最も低い言い値は”141”である。カーソル602は、現在、座標(X,Y)の位置にあり、価格“143”の上に位置している。ここでXおよびYは、既知の点から計測された長さの任意の数または単位を表す。600のような表示により、トレーダが、例えば共通の軸に沿って配置された価格セルを選択することにより、ウィンドウ中に注文を直接入力できる。したがって、例えばボタンをクリックすると、あらかじめ設定した量と選択された価格で注文が出される(例えば、この例では、選択された価格は価格“143”に等しい)。
【0038】
図7は、インサイドマーケットが移動し、最も高い付け値が“141”で最も低い言い値が“143”に変わっている以外は、図6と同じ注文入力システムを用いた画面表示を示す。インサイドマーケットをウィンドウの中央の近くに維持するために、取引アプリケーションは、表示上の市場情報を再配置できる。そうするときに、価格“143”は画面上の(X’,Y’)に移り、X’およびY’は(X,Y)とは異なる位置を表す。好ましい実施の形態にしたがって、トレーダがカーソルを別の位置に移動させていないと仮定すると、動的カーソルコントローラ402は、(X,Y)から(X’,Y’)にカーソルの位置を移動させて、価格“143”に連動してスクリーン上のカーソルを価格“143”に「固定」し続ける。表示される市場情報がどの理由のために再配置または構成されてもよいことは注意する価値があり、それ故、本実施の形態は、取引ソフトウェアがインサイドマーケットを表示の中央または中央の近くに再配置するときに限定されない。
【0039】
図6を参照すると、市場情報が変動したけれども市場情報が再配置がされていないと、カーソル602の(X,Y)位置は価格“143”に対応した位置に維持される。すなわち、市場情報は変動し、画面は更新されたとしても、指定されたホットゾーンの中身が動かないと、ユーザが入力装置を動かすまで画面上のカーソルは固定され続ける。例えば、この場合の市場情報の変動として、最良の言い値“141”の量“75”が“35”まで減り、量“40”がマッチしたこと(この例のシナリオは図示されていない)を示す場合がある。
【0040】
図8は、好ましい実施の形態にかかるもう1つのタイプの画面表示および注文入力システムを示す。タイプ800の画面表示は、常時、インサイドマーケットを画面の中央に維持する(このタイプの画面表示は、常時、表示の同じ場所にインサイドマーケットを単純に維持する。このタイプの画面のもう1つの例は、イリノイ州シカゴのTrading Technologies International, Inc.から市販されているMarket Gridである)。したがって、インサイドマーケットが変動すると、一連の価格の値も指定された位置の中において、変動する。図中の画面のタイプの比較を容易にするために、画面表示800に示されている市場情報は、図6に示されている市場情報と同じになっている。同様に図8を参照すると、カーソル802が、現在、価格“143”の上に位置する。
【0041】
図9は、図8の画面表示を示すが、インサイドマーケットの最も高い付け値が“141”、最も低い言い値が“143”に変化した点で異なっている。この例で、画面表示800を生成する取引アプリケーションは、市場情報を再構成して、新しい市場情報を表示した。したがって、動的カーソルコントローラ402は、カーソルの位置を“143”に関連する位置に自動的に更新する。前の説明と同様に、トレーダによるカーソル移動は行われてないものとする。
【0042】
当然、本発明は、当業者が市場情報を動かすどの市場情報画面をも備えた本実施の形態を構成して、市場の現在の状態をトレーダに伝えることができる。例えば、市場情報画面は、市場の「ギャップ」(例えば、付け値の量または言い値の量が存在しない一連の価格)を表示できるように軸に沿った一連の価格を示すことが出来るようにしてもよい。これにより、市場のより直感的な表示を提供することができる。このタイプの表示の例は図6および図7に示されている。
【0043】
しかし、「ギャップ」を示さない市場情報画面を用いてもよい。このタイプの表示の例は図8および図9に示されている(ただし、図8および図9に示されているタイプの表示は、当業者により「ギャップ」を含めるような表示に変えることもできる)。さらに、一連の価格が表示から除かれた状況(例えば、それらの一連の価格における量が無くなったとき)では、カーソルは、現在示している注目項目に固定されるようにしてもよい。例えば、図8において、注目項目が”価格”であって、カーソルが特定の価格“142”に連動して動くように設定してもよい。この場合、次に市場表示が更新されて、価格“142”が、もう表示範囲外に移り、現れないとすると(図9参照)、次に、カーソルを動かす代わりに、カーソルが、こんどは価格“144”の動きを追跡するようにカーソルの現在位置を対応づけてもよい。したがって、カーソルは、“144”も表示から消えるまで、“144”の動きを追跡し、消えた時点でカーソルは新たな別の価格の動きを追跡する。ここに説明した内容に基づき、当業者は、そのような画面に基づくカーソルの動きの多くの他の方法を認識することができる。
IV.結論
【0044】
本実施の形態は、特にシングルクリック取引を可能にする取引ソフトウェアを使用するとき、トレーダが、望まない価格で誤った取引をしてしまう可能性を減らす電子取引に使用されるメカニズムを提供する。好ましくは、トレーダは、注目項目を指定でき、一旦指定すると、カーソルが、取引画面上に表示されて、情報の動きを自動的に追跡する。上の例では、価格情報が注目項目として使用されたけれども、付け値の量または言い値の量、トレーダの現在の注文、最新の取引価格、またはトレーダの任意の他の注目項目などの他の注目項目も選択できる。
【0045】
本発明の種々の実施の形態を上で説明したけれども、それらは例示のためのみに説明したのであって、限定するために説明したのではない。当業者ならば、添付の請求の範囲に定義された発明の範囲を離れずに、形や詳細の種々の変更が可能である。したがって、本発明の範囲は上に説明した典型的な実施の形態のいずれによっても限定はされず、請求の範囲とその均等の範囲にしたがってのみ定義されるべきである。
【符号の説明】
【0046】
100 ユーザ端末
102 画面
104 市場データ
106 メッセージ
108 通信リンク
110 ユーザにより取られるアクション
200 ウィンドウ
202 矢印
400 コンピュータ装置
402 動的カーソルコントローラ
404 オペレーティングシステム
406 ハードウェア
408 入力装置
514 画面
600 表示
602 カーソル
802 カーソル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9