【実施例】
【0121】
一般注釈
以下の略語を実施例に使用する:DCM=ジクロロメタン、DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、HCl=塩化水素、NaHCO
3=炭酸水素ナトリウム、MgSO
4=硫酸マグネシウム、THF=テトラヒドロフラン、Na
2SO
4=硫酸ナトリウム、DME=ジメトキシエタン、LC−MS=液体クロマトグラフィー−質量分析、HPLC=高速液体クロマトグラフィー、MeCN=アセトニトリル、Pd/C=パラジウム炭素、HATU=2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、DIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン、DMSO=ジメチルスルホキシド、H
2=水素、HBr=臭化水素、NH
4Cl=塩化アンモニウム、N
2=窒素、TBTU=N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムテトラフルオロボラート、KCN=シアン化カリウム、(NH
4)
2CO
2=重炭酸アンモニウム、DCE=1,1−ジクロロエタン、Na
2CO
3=炭酸ナトリウム、(BOC)
2O=二炭酸ジ−tert−ブチル。
【0122】
実施例に記載する最終生成物の名称は、ChemDrawバージョン9.01の構造ツールへの変換名を使用して作成した。
【0123】
【化19】
実施例1
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−1−メチル−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).N−(3,4−ジメトキシフェネチル)プロピオンアミド
3,4−メトキシフェネチルアミン(10g)のDCM(100ml)中溶液に、0℃で窒素雰囲気下、10分間にわたってDIPEA(13.5ml)およびプロピオニルクロリド(5.7ml)を滴加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、0.2M HCl水溶液、飽和NaHCO
3水溶液、水および食塩水で順次洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去した。
収量:13.03g
MS(ESI)m/z:238(M+H)
+。
【0124】
(b)1−エチル−6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン
化合物1a(12g)のトルエン(65ml)中溶液に、95℃で窒素雰囲気下、1時間にわたってオキシ塩化リン(12ml)を滴加した。混合物を120℃で2時間加熱し、一晩室温に冷却させた。得られたHCl塩を濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄すると生成物が茶色固体として得られた。
収量:15.48g
(c).8,9−ジメトキシ−1−メチル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物1b(15.5g)および炭酸カリウム(16.5g)のアセトニトリル(100ml)中溶液に、ブロモピルビン酸エチル(7.6ml)を滴加した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、茶色固体に濃縮した。残渣をヘキサンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を回収し、黄色固体に濃縮した。
収量:7.51g
(d).8,9−ジメトキシ−1−メチル−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物1c(205mg)、臭化フェニル(78μl)、トリフェニルホスフィン(34mg)および炭酸セシウム(459mg)を脱気ジオキサン(4ml)に懸濁した。混合物を10分間さらに脱気した。酢酸パラジウム(II)(15mg)を添加し、反応混合物を5分間脱気し、100℃で18時間加熱した。反応は不完全であった。反応物を脱気し、トリフェニルホスフィン(34mg、0.13mmol)および酢酸パラジウム(II)(15mg)を再装入した。反応混合物をさらに18時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、セライトを通して濾過した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、茶色油に濃縮した。残渣をヘキサンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を回収し、黄色固体に濃縮した。
収量:136mg
MS(ESI)m/z:392(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.43−7.38(3H,m),7.36−7.32(2H,m),7.26(1H,s,under CHCI
3 shift),6.75(1H,s),4.06(2H,1,J=7.13Hz),3.95(3H,s),3.90(3H,s),3.78(2H,t,J=6.27Hz),2.85(2H,t,J=628Hz),2.67(3H,s),1.01(3H,t,J=7.12Hz)
(e).8,9−ジメトキシ−1−メチル−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
化合物1d(135mg)のエタノール(3.5ml)中懸濁液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(1.7ml)を添加した。反応混合物を65℃で二晩加熱した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルおよび1M HCl水溶液で抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、真空中で濃縮した。
収量:120mg(出発材料および生成物の混合物)
(f).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−1−メチル−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(98mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(69mg)、DIPEA(0.178ml)およびD−トリプトファノール(78mg)を、中間体1e(124mg)のDMF(4ml)中溶液に添加した。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M HCl水溶液、飽和NaHCO
3水溶液および食塩水で順次洗浄した。反応混合物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、淡茶色油に濃縮した。残渣をDCMならびに増加する量のジエチルエーテルおよびメタノールで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を回収し、真空中で濃縮した。残渣をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製した。
収量:16.5mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.06(1H,s),7.55−7.74(2H,m),7.42−7.24(9H,m),7.17(1H,t,J=7.59Hz),7.08(1H,t,J=7.5Hz),6.78(1H,d,J=2.32Hz),6.74(1H,s),5.44(1H,d,J=7.18Hz),4.32−4.23(1H,m),3.94(3H,s),3.90(3H,s),3.844−3.73(2H,,m),3.55(1H,d,J=10.60Hz),3.45(1H,s),2.86(3H,t,J=6.56Hz),2.78−2.55(5H,m)。
【0125】
【化20】
実施例2
N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)−2−メトキシプロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).9−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
1−メチル−7−ヒドロキシ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン(100mg)のEtOH(5ml)中溶液に、窒素雰囲気下、ブロモピルビン酸エチル(0.065ml)を滴加し、反応混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を周囲温度に冷却させ、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:82g
(b).9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物2a(561mg)のDMF(10ml)中溶液に、炭酸カリウム(810mg)、引き続いて2−ブロモプロパン(0.36ml)を添加した。反応混合物を65℃で一晩撹拌した。反応混合物を周囲温度に冷却させ、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、真空中で濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:445mg
MS(ESI)m/z:330(M+H)
+。
【0126】
(c).3−(3−フルオロフェニル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
中間体2b(1.0g)、3−フルオロヨードベンゼン(423μl)、トリフェニルホスフィン(157mg)および炭酸セシウム(1.95g)のジオキサン(20ml)中4つの同一溶液を、30分間穏やかな窒素流を通して泡立たせることにより脱気した。酢酸パラジウム(67mg)を各反応管に添加し、混合物をさらに15分間脱気した後、窒素下で密閉し、6時間110℃に加熱した。LC−MSにより、反応が約50%完了したことが示されたので、混合物を窒素で20分間脱気し、さらなる分割量の3−フルオロヨードベンゼン(211μl)、酢酸パラジウム(34mg)およびトリフェニルホスフィン(79mg)を各々に添加した。混合物をさらに15分間脱気した後、窒素下で密閉し、110℃で16時間加熱した。LC−MSにより、反応が全て約65%完了したことが示されたので、これらを合わせてセライトパッドを通して濾過し、ジオキサンおよび酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチルを溶液に添加し、水(3×)で洗浄した。有機層を疎水性フリットに通過させ、溶媒を真空下で除去した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標的分画を合わせ、真空下で乾燥すると固体が得られ、これをジエチルエーテルで研和すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:3.34g
MS(ESI)m/z:424(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.44−7.37(1H,m),7.18(1H,dd,J=7.7,1.0Hz),7.14−7.08(3H,m),6.90(1H,s),6.71(1H,s),4.62−4.54(1H,m),4.16(2H,q,J=7.1Hz),3.89−3.83(5H,m),2.93(2H,t,J=6.5Hz),1.41(6H,d,J=6.1Hz),1.18(3H,t,J=7.1Hz)。
【0127】
(d).3−(3−フルオロフェニル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
化合物2c(0.5g)のエタノール(12ml)中溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(6ml)を添加した。反応混合物を70℃に加熱し、18時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。固体を酢酸エチルに懸濁し、2M HCl水溶液でpH1に酸性化した。相を分離し、水相を酢酸エチルで2回再抽出した。合わせた有機層を水および食塩水で洗浄した後、MgSO
4上で乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると淡茶色固体が得られた。
収量:0.45g
(e).2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
α−メチル−DL−トリプトファン(100mg)の乾燥THF(10ml)中溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1.14ml)を滴加した。反応混合物を65℃で4.5時間加熱した。反応混合物をエタノール(3ml)でクエンチした。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルおよび水で抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製した。純粋な分画を回収し、凍結乾燥した。
収量:33.7mg
(f).3−(シアノメチル)−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル
3−インドールアセトニトリル(50g)、二炭酸ジ−tert−ブチル(76.8g)および4−ジメチルアミノピリジン(1.96g)をDCM(200ml)に添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を食塩水および水で洗浄し、次いで、乾燥させた(Na
2SO
4)。有機層を濃縮し、残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:68g
(g).1−(1H−インドール−3−イル)シクロプロパンカルボニトリル
水素化ナトリウム(4当量)をDMSO(約6ml/g)に懸濁した。混合物を30分間70〜75℃に加熱した。混合物を室温に冷却させた後、0℃で化合物1f(1当量)およびジブロモアルカン(1当量)のジエチルエーテル(DMSOの2.5倍体積)の冷却懸濁液に小分けで添加した。温度が5℃より上に上昇したら、副産物が形成している。混合物を室温に加温させ、一晩撹拌して環化を完了させた。懸濁液を水で希釈し、2N HCl水溶液で酸性化した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、有機層を乾燥させた(Na
2SO
4)。有機層を濃縮した後、ジオキサンに溶解した。溶液にジオキサン中4N HClを添加し(5当量)、室温で一晩撹拌した。粗混合物を水で希釈し、2N水酸化ナトリウム水溶液塩基性化した。水層を酢酸エチル(2×)で抽出し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過した。有機層を濃縮し、粗残渣を次のステップにそのまま使用した。
【0128】
(h).1−(1H−インドール−3−イル)シクロプロパンカルバルデヒド
粗化合物2gをトルエンに溶解した。溶液を−45℃に冷却し、DIBAL−H(1.5〜2.0当量)を滴加した。混合物を0℃に加温させ、これを0℃で1時間撹拌した。混合物を、ジエチルエーテルおよび飽和NH
4Cl水溶液の混合物(1:1)、その後1.6N HCl水溶液(エーテル混合物に対して1:1または1:1.5の比)でクエンチした。濃懸濁液が形成し、この懸濁液を室温で一晩激しく撹拌した。混合物を水で希釈し、2N水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過した。有機層を濃縮し、次のステップにそのまま使用した。
【0129】
(i)5−(1−(1H−インドール−3−イル)シクロプロピル)イミダゾリジン−2,4−ジオン
化合物2h(1当量)をエタノール/水(1:1)に懸濁した。溶液にKCN(1.5当量)および(NH
4)
2CO
2(3.0当量)を添加し、混合物を圧力管に注ぎ入れた。混合物を油浴中で6時間80℃に加熱した。混合物を一晩室温に冷却させた。混合物を水で希釈し、2N HCl水溶液で酸性化した。水層を酢酸エチルおよびジエチルエーテルで抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成物がカラムにはり付くので、酢酸エチルまたはメタノールによるすすぎが必要であった。
収量:3g
(j).2−(1−(1H−インドール−3−イル)シクロプロピル)−2−アミノ酢酸
化合物2j(1当量)および水酸化バリウム(4当量)を水/ジオキサン(1:1)に懸濁し、マイクロ波管に注ぎ入れた。混合物を最小2日間170℃(加熱マントルの外部温度)に加熱した。混合物を濾過し、水で洗浄した。層を分離し、水層を濃縮した。固体をDCMで洗浄し、真空下(50℃)で乾燥させた。
粗生成物1.55g
(k).2−(1−(1H−インドール−3−イル)シクロプロピル)−2−アミノエタノール
化合物2j(1当量)をTHFに溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、水素化アルミニウムリチウム(6当量)のTHF中懸濁液を小分けで添加した。混合物を室温に加温させ、30分間撹拌した後、6時間加熱還流した。混合物を室温で一晩撹拌した。これを0℃に冷却し、その後水および2N水酸化ナトリウム水溶液を添加した(1:2:1比)。混合物を30分間撹拌し、室温まで上昇させた。混合物をセライト上に濾過し、ジエチルエーテルですすいだ。混合物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:365mg
(l)N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)−2−メチルプロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(58.2mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(28.7mg)、トリエチルアミン(0.084ml)および2e(762mg)を、中間体2d(124mg)のDMF(4ml)中溶液に添加した。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M HCl水溶液、飽和NaHCO
3水溶液および食塩水で順次洗浄した。反応混合物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、淡茶色油に濃縮した。残渣をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製した。
収量:74mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.10(1H,s),7.77(1H,d,J=8.19Hz),7.39(1H,d,J=8.13Hz),7.29−7.16(6H,m),7.13−6.92(5H,m),6.80(1H,d,J=2.48Hz),6.72(2H,d,J=12.30Hz),5.63(1H,d,J=9.32Hz),4.61−4.54(1H,m),4.40(1H,td,J=8.65,3.51Hz),3.87−3.72(5H,m),3.25(1H,t,J=9.55Hz),2.92(2H,t,J=6.54Hz),2.43−2.25(2H,m),1.64(1H,t,J=12.86),1.55(7H,s),1.46−1.35(7H,m),1.37−1.22(3H,m)
実施例3
N−(1−(1−(1H−インドール−3−イル)シクロプロピル)−2−ヒドロキシエチル)−8,9−ジメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物3を、化合物2kを試薬として用いて、実施例2について記載するのと類似の様式で調製した。
収量:27.6mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.00(1H,s),7.71(1H,d,J=7.91Hz),7.37(1H,d,J=8.09Hz),7.29−7.16(5H,m),7.16−6.98(5H,m),6.77(1H,d,J=2.44Hz),6.71(2H,d,J=3.87Hz),5.91(1H,d,J=8.00Hz),4.61−4.54(1H,m),3.92−3.77(5H,m),3.72(1H,td,J=7.87,3.96),3.54−3.47(1H,m),2.92(2H,t,J=6.51Hz),2.67−2.61(1H,m),1.42(6H,dd,J=8.67,6.07),−0.89(2H,m),0.85(1H,dd,J=9.10,2.61Hz),0.73(1H,dd,J=8.99,2.77Hz)
【0130】
【化21】
実施例4
(R)−3−(3,5−ジメチルフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3−(3,5−ジメチルフェニル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸メチル
THF(3ml)中6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−1−カルボン酸(3.52)および3,5−ジメチルベンゾイルクロリド(3.25g)とモレキュラーシーブの混合物を150℃で、5分間マイクロ波中で加熱した。モレキュラーシーブを濾過し、無水酢酸(4.55g)およびプロピオル酸メチル(1.38g)を添加した。混合物を150℃で、5分間マイクロ波中で加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M HCl水溶液、水および食塩水で順次抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:位置異性体の2:8混合物1.7g
MS(ESI)m/z:392(M+H)
+。
【0131】
(b).3−(3,5−ジメチルフェニル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
化合物4a(1.2g)の3M水酸化リチウム水溶液(3ml)およびジオキサン(1ml)中懸濁液を180℃で、マイクロ波中で5分間加熱した。反応混合物を2N HCl水溶液でpH=2に酸性化し、沈殿を濾過した。
収量:位置異性体の2:8混合物1.0g
MS(ESI)m/z:378(M+H)
+。
【0132】
(c).(R)−3−(3,5−ジメチルフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(360mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(127mg)、DIPEA(0.46ml)およびD−トリプトファノール(357mg)を、中間体4b(254mg)のDMF(15ml)中溶液に添加した。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水(2回)および食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を回収し、真空中で濃縮した。残渣をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製した。純粋な分画を凍結乾燥した。
収量:99.2mg
MS(ESI)m/z:550(M+H)
+。
【0133】
【化22】
実施例5
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
1−メチル−6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン(2g)および炭酸カリウム(2.4g)のエタノール(50ml)中混合物に、ブロモピルビン酸エチル(1.22ml)を滴加した。反応混合物を3時間還流した。反応物を周囲温度に冷却させた後、飽和NaHCO
3水溶液を添加した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:2.1g
MS(ESI)m/z:302(M+H)
+。
【0134】
(b).3−ブロモ−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
N−ブロモコハク酸イミド(0.91g)のDCM(50ml)中溶液を45分間にわたって、中間体5a(1.88g)のDCM(50ml)中溶液に滴加した。反応混合物を2時間撹拌した後、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチした。水相をDCMで2回抽出し、合わせた有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を真空下で除去すると粗固体が得られ、これをガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:1.36g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.06(1H,s),6.86(1H,s),6.71(1H,s),4.60−4.50(1H,m),4.33(2H,q,J=7.12Hz),4.16−4.07(2H,m),3.87(3H,s),3.01(2H,t,J=6.64Hz),1.41−1.36(9H,m)
(c).8,9−ジメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(975mg)を、中間体5b(60mg)、フェニルボロン酸(625mg)および炭酸カリウム(1.063g)のDMF:水の10:1混合物(30ml)中脱気溶液に添加した。混合物をさらに5分間窒素を通して穏やかに泡立たせることにより脱気した後、窒素下で密閉し、次いで、3時間90℃に加熱した。反応物を周囲温度に冷却させた後、飽和NaHCO
3水溶液を添加した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:990mg
MS(ESI)m/z:378(M+H)
+。
【0135】
(d).8,9−ジメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
2M水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を、中間体5c(129mg)のエタノール(5ml)中溶液に添加した。混合物を6時間60℃に加熱した。反応物を周囲温度に冷却させた後、2M HCl水溶液(3.1ml)を添加した。混合物を酢酸エチルおよび水で抽出した。有機層を食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:116mg
MS(ESI)m/z:350(M+H)
+。
【0136】
(e).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(226mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(160mg)、DIPEA(0.39ml)およびD−トリプトファノール(299mg)を、中間体5d(275mg)のDMF(15ml)中溶液に添加した。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水で2回および食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:293.6mg
MS(ESI)m/z:522(M+H)
+。
【0137】
【化23】
実施例6
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
2M水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を、中間体5a(3.01g)のエタノール(100ml)中溶液に添加した。混合物を18時間65℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、粗残渣を酢酸エチルに懸濁した後、2M HCl水溶液でpH2に酸性化した。白色沈殿を濾過により除去し、真空下で乾燥させた(908mg)。水相を酢酸エチルで再抽出した。合わせた有機層を水(25ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を真空下で除去すると灰色固体が得られた。2つの固体を合わせると生成物がオフホワイト固体として得られ、これをさらに精製することなく使用した。
収量:2.3g
(b).(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン
D−トリプトファノール(1.024g)およびイミダゾール(403mg)のDCM(40ml)およびTHF(8ml)中溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.852g)のDCM(5ml)中溶液を滴加した。反応物を一晩室温に加温させた。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。水相をジクロロメタンで洗浄し、合わせた有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:1.11g
MS(ESI)m/z:305(M+H)
+。
【0138】
(c).(R)−N−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物6b(2.34g)を、中間体6a(1.91g)のDMF(75ml)中溶液に添加した。1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.42g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.01g)およびジイソプロピルエチルアミン(3.66ml)を反応混合物に添加し、反応混合物を周囲温度で72時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルに溶解し、水(3×)で洗浄した。沈殿を濾過により除去し、HPLCにより純粋な生成物であることを決定した(1.90g)。水相を酢酸エチル(3×)で再抽出し、合わせた有機層を水および飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を真空下で除去すると淡茶色固体が得られた。2つの回収した固体を合わせると生成物が淡茶色固体として得られ、これをさらに精製することなく使用した。
収量:3.56g
反応条件dおよびeを、中間体Dを単離することなく順に行った。
【0139】
(d/e).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
酢酸パラジウム(II)(4.5mg)を、中間体6c(112mg)、4−フルオロベンゼン(53mg)、炭酸セシウム(141mg)およびトリフェニルホスフィン(11mg)のジオキサン(3ml)中脱気溶液に添加し、混合物を窒素でさらに15分間脱気した。反応管を密閉し、次いで、18時間100℃に加熱した。反応が不完全であることが決定されたので、さらなる分割量の酢酸パラジウム(II)(4.5mg)、トリフェニルホスフィン(11mg)および4−フルオロベンゼン(53mg)を添加した。混合物を窒素で15分間脱気し、窒素下で密閉し、次いで、18時間100℃に加熱した。HPLCにより、反応が約50%完了していることが決定されたので、溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を酢酸エチル(5ml)と水との間に分配した。水相を酢酸エチルで再抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、次いで、濃縮乾固すると暗茶色油が得られた。油をTHF(1ml)に再溶解した後、THF中フッ化テトラブチルアンモニウム(0.3ml、1N)を添加し、2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去すると暗色油が得られ、これをアセトニトリルおよび水で溶出させる分取HPLCにより精製すると、生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:22mg
MS(ESI)m/z:540(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.10(1H,s),7.57(1H,d,J=7.87Hz),7.37(1H,d,J=8.09Hz),7.03(1H,s),6.97−6.88(3H,m),6.76(1H,s),6.68(1H,s),5.66(1H,d,J=7.08Hz),4.37−4.30(1H,m),3.93(2H,s),3.88(2H,s),3.75−3.62(3H,m),3.58(1H,dd,J=10.91,5.91Hz),3.07(1H,s),2.96−2.81(4H,m)。
実施例7
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物7を実施例6について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:528(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.00(1H,s),7.57(1H,d,J=7.9Hz),7.39−7.35(2H,m),7.19(1H,t,J=3.9Hz),7.12(1H,t,J=7.5Hz),7.07(1H,s),6.96−6.90(4H,m),6.68(1H,s),5.86(1H,d,J=6.9Hz),4.37−4.31(1H,m),3.93(3H,s),3.89(3H,s),3.81(2H,t,J=6.6Hz),3.68(1H,d,J=11.4Hz),3.57(1H,dd,J=11.0,5.9Hz),3.05(1H,s),2.92(2H,t,J=6.7Hz),2.89−2.77(2H,m)。
実施例8
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物8を実施例6について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:552(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.09(1H,s),7.54(1H,d,J=7.89Hz),7.33(1H,d,J=8.08Hz),6.93−6.82(4H,m),6.78(1H,d,J=2.24Hz),6.68(1H,s),5.73(1H,d,J=6.81Hz),4.34−4.26(1H,m),3.90(6H,d,J=16.25Hz),3.86−3.68(4H,m),3.72−3.61(1H,m),3.54(1H,t,J=7.52Hz),3.24(1H,s),2.93−2.69(4H,m),
実施例9
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(4−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物9を実施例6について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.13(1H,s),8.11(1H,s),7.60(1H,d,J=7.86Hz),7.43(2H,d,J=8.56Hz),7.39(1H,d,J=8.17),7.26−7.19(1H,m),7.15(1H,d,J=7.56Hz),7.02−6.98(2H,m),6.70(1H,s),6.56(1H,s),5.84(1H,d,J=7.24Hz),4.45−4.35(1H,m),3.97−3.93(3H,m),3.90−3.87(3H,m),3.84−3.79(2H,m),3.73−3.66(2H,m),3.02(2H,dd,J=6.47,3.36Hz),2.93(2H,t,J=6.57Hz),2.78(1H,s)。
実施例10
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物10を実施例6について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:540(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.15(1H,s),7.57(1H,d,J=7.89Hz),7.35(1H,d,J=8.09Hz),6.87(1H,s),6.75(1H,s),6.68(1H,s),5.72(1H,d,J=6.98Hz),4.36−4.29(1H,m),3.90(6H,d,J=17.08Hz),3.77(2H,t,J=6.54Hz),3.69−3.54(2H,m),3.14(1H,s),2.96−2.80(4H,m)。
実施例11
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(メチルアミノ)−3−(ピリジン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物11を実施例6について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:523(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.42−8.31(2H,m),8.12(1H,s),7.67−7.58(2H,m),7.18−7.02(4H,m),6.92−6.85(2H,m),6.69(1H,s),4.39−4.33(1H,m),4.02(2H,t,J=6.49Hz),3.91(6H,d,J=14.15Hz),3.77(1H,dd,J=11.01,3.36Hz),3.71−3.62(1H,m),3.01−2.88(4H,m),1.68(3H,s)。
実施例12
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(3−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物12を実施例6について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:552(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.09(1H,s),7.54(1H,d,J=7.89Hz),7.33(1H,d,J=8.08Hz),6.93−6.82(4H,m),6.78(1H,d,J=2.24Hz),6.68(1H,s),5.73(1H,d,J=6.81Hz),4.34−4.26(1H,m),3.90(6H,d,J=16.25Hz),3.86−3.68(4H,m),3.72−3.61(1H,m),3.54(1H,t,J=7.52Hz),3.24(1H,s),2.93−2.69(4H,m),
【0140】
【化24】
実施例13
(R)−3−(4−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3−ブロモ−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
N−ブロモコハク酸イミド(0.91g)のDCM(50ml)中溶液を45分にわたって中間体2b(1.88g)のDCM(50ml)中溶液に滴加した。反応混合物を2時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチした。水相をDCMで2回抽出し、合わせた有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を真空下で除去すると粗固体が得られた。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:1.36g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.06(1H,s),6.86(1H,s),6.71(1H,s),4.60−4.50(1H,m),4.33(2H,q,J=7.12Hz),4.16−4.07(2H,m),3.87(3H,s),3.01(2H,t,J=6.64Hz),1.41−1.36(9H,m)
(b).3−ブロモ−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
水(15ml)中水酸化ナトリウム(1.33g)を、中間体13a(1.33g)のエタノール(15ml)中溶液に添加した。混合物を18時間80℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、粗残渣を酢酸エチル(30ml)に懸濁した後、2M HCl水溶液でpH2に酸性化した。相を分離し、水相を酢酸エチルで2回再抽出した。合わせた有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を真空下で除去すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:1.2g
1H NMR δ(ppm)(DMSO−d
6):12.12(1H,s),7.24(1H,s),7.01(1H,s),6.91(1H,s),4.67−4.60(1H,m),4.08−4.01(2H,m),3.77(3H,s),2.99(2H,t,J=6.60Hz),1.25(6H,d,J=6.01Hz)
(c).(R)−3−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.91g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.47g)、トリエチルアミン(1.32ml)およびD−トリプトファノール(0.72g)を、中間体13b(1.2g)のDMF(20ml)中溶液に添加した。反応混合物を18時間撹拌し、次いで、溶媒を真空下で除去すると油性固体が得られた。粗残渣を酢酸エチルと水との間に分配し、水相を酢酸エチルで2回再抽出した。合わせた有機層を0.2M HCl水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液溶液、水および食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:1.73g
1H NMR δ(ppm)(DMSO−d):10.76(1H,s),7.68(1H,d,J=7.85Hz),7.34(2H,dd,J=16.04,8.06Hz),7.15(1H,s),7.09−7.03(2H,m),7.02−6.96(2H,m),6.93(1H,s),4.78(1H,t,J=5.58Hz),4.56(1H,t,J=6.08Hz),4.20(1H,d,J=7.52Hz),4.06−3.99(3H,m),3.77(3H,s),3.51(1H,d,J=5.71Hz),3.46−3.42(1H,m),3.02−2.88(4H,m),1.30−1.24(6H,m),
(d).(R)−3−(4−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12.6mg)を、中間体12c(60mg)、4−フルオロフェニルボロン酸(23mg)および炭酸カリウム(45mg)のDMF:水の10:1混合物(4ml)中脱気溶液に添加した。混合物をさらに5分間窒素を通して穏やかに泡立たせることにより脱気した後、窒素下で密閉し、次いで、18時間85℃に加熱した。反応物を周囲温度に冷却させた後、水を添加し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮した。粗茶色残渣をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:28mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.10(1H,s),7.57(1H,d,J=7.91Hz),7.37(1H,d,J=8.11Hz),6.97−6.88(3H,m),6.73(1H,s),6.68(1H,s),5.65(1H,d,J=7.08Hz),4.60−4.52(1H,m),4.36−4.29(1H,m),3.85(3H,s),3.76−3.54(4H,m),3.09(1H,t,J=5.28Hz),2.94−2.81(4H,m),1.40(6H,d,J=6.12Hz)。
実施例14
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−m−トリル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物14を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:564(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.00(1H,s),7.54(1H,d,J=7.91Hz),7.34(1H,d,J=8.10Hz),6.86(1H,s),6.81(1H,d,J=2.22Hz),6.68(1H,s),5.66(1H,d,J=6.86Hz),4.60−4.52(1H,m),4.32−4.24(1H,m),3.85(3H,s),3.77(2H,t,J=6.62Hz),3.67−3.60(1H,m),3.51(1H,dd,J=10.99,6.04Hz),3.14(1H,s),2.90(2H,t,J=6.54Hz),2.84−2.67(2H,m),2.31(3H,s),1.41(6H,d,J=6.08Hz)。
実施例15
(R)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物15を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.12(1H,s),7.58(1H,d,J=7.91Hz),7.39−7.03(8H,m),6.85(1H,s),6.70(2H,d,J=10.30Hz),5.70(1H,d,J=6.90Hz),4.59−4.50(1H,m),4.36−4.28(1H,m),3.86(3H,s),3.81−3.74(2H,m),3.68(1H,d,J=10.89),3.60(1H,dd,J=10.93,5.87Hz),3.15(1H,s),2.96−2.80(4H,m),1.43−1.39(6H,m)。
実施例16
(R)−3−(3−クロロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物16を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:584、586(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.12(1H,s),7.58(1H,d,J=7.91Hz),7.39−7.03(8H,m),6.85(1H,d,J=2.20Hz),6.70(2H,d,J=10.30Hz),5.70(1H,d,J=6.90Hz),4.59−4.50(1H,m),4.36−4.28(1H,m),3.86(3H,s),3.81−3.74(2H,m),3.68(1H,d,J=10.89Hz),3.60(1H,dd,J=10.93,5.87Hz),3.15(1H,s),2.96−2.80(4H,m),1.43−1.39(6H,m)。
実施例17
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物17を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:565(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(DMSO−d
6):10.79(1H,s),7.97(1H,d,J=8.19Hz),7.81(1H,s),7.61(1H,d,J=7.85Hz),7.41(1H,s),7.31(1H,d,J=8.06Hz),7.19−7.13(2H,m),7.04(1H,t,J=7.55Hz),6.94(2H,t,J=10.04Hz),6.45(2H,t,J=9.29Hz),4.73(1H,s),4.07−3.99(1H,m),3.84(6H,d,J=17.14Hz),3.46(1H,dd,J=10.80,4.96Hz),2.98(1H,dd,J=14.51,5.98Hz),2.86−2.75(5H,m)。
実施例18
3−(2−フルオロフェニル)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物18を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:568(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.06(1H,s),7.58(1H,s),7.39−7.28(2H,m),6.93(1H,d,J=15.19Hz),6.69(2H,s),5.74(1H,t,J=8.35Hz),4.61−4.52(1H,m),4.32(1H,s),3.89−3.64(5H,m),3.64−3.56(1H,m),3.10(1H,d,J=47.31Hz),2.95−2.82(4H,m),1.41(8H,s)。
実施例19
(R)−3−(フラン−2−イル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物19を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:540(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.18(1H,s),7.63(1H,d,J=7.85Hz),7.40−7.32(2H,m),7.26−7.04(3H,m),6.98(1H,s),6.78(1H,s),6.69(1H,s),6.45(1H,d,J=3.29Hz),6.35(1H,s),6.28(1H,d,J=6.93Hz),4.59−4.49(1H,m),3.93(2H,t,J=6.57Hz),3.86(3H,s),3.73(1H,s),3.65(1H,d,J=9.86Hz),3.19(1H,s),3.00−2.89(4H,m),1.40(6H,d,J=6.08Hz)。
実施例20
(R)−3−(3−シアノフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物20を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:575(M+H)
+。
実施例21
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物21を実施例13について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:618(M+H)
+。
【0141】
【化25】
実施例22
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−イソブチル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3−ホルミル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
N−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、10.95ml)を、ジイソプロピルアミン(3.3g)のTHF(60ml)中0℃溶液に滴加し、10分間撹拌した後、−78℃に冷却した。中間体2b(7.5g)のTHF(90ml)中溶液を、反応温度を−70℃未満に維持しながら、10分にわたって慎重に添加した。溶液をこの温度でさらに20分間撹拌した後、DMF(2.0ml)を添加した。反応混合物をさらに30分間撹拌した。反応混合物を1時間にわたって室温に加温させ、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水の溶液を添加することによりクエンチした。粗生成物を酢酸エチル(2×)に抽出し、合わせた有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を真空下で除去すると暗色油が得られ、これをジエチルエーテル(60ml)で研和すると固体が得られ、これを濾過により取り出し、空気中で乾燥させた。濾液を4:1イソヘキサン:酢酸エチルで溶出させてシリカゲル(120g)で精製した。生成物分画を蒸発させることにより、追加の生成物が結晶性オフホワイト固体として得られた。2つの固体を合わせると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:2.80g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):10.38(1H,s),7.13(1H,s),6.90(1H,s),6.78−6.74(1H,m),4.74−4.67(2H,m),4.60−4.51(1H,m),4.38(2H,dd,J=14.26,7.13Hz),3.90−3.83(3H,m),3.05−2.97(2H,m),1.45−1.33(9H,m)。
【0142】
(b).9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−(2−メチルプロパ−1−エニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
水酸化ナトリウム(油中60%分散体、27mg)を、中間体22a(200mg)およびイソプロピルトリフェニルホスホニウムヨージド(290mg)のTHF(3ml)中溶液に添加した後、2時間70℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、次いで、酢酸エチルと水との間に分配した。有機相を真空下で濃縮乾固すると暗色油が得られ、これをヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:160mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.10−7.05(1H,m),6.79−6.74(1H,m),6.70(1H,s),6.18(1H,s),4.62−4.50(1H,m),4.33−4.21(2H,m),3.91−3.82(5H,m),2.93(2H,t,J=6.47Hz),1.96(3H,s),1.62(3H,s),1.39(6H,d,J=6.09Hz),1.34(3H,t,J=7.12Hz)。
【0143】
(c).9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−(2−メチルプロパ−1−エニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
2N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を、中間体22b(185mg)のエタノール(2ml)中溶液に添加した後、18時間70℃に加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水との間に分配した。水相を酢酸エチルで再抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると生成物が黄色固体として得られた。
収量:155mg
MS(ESI)m/z:356(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.09(1H,s),6.86(1H,s),6.71(1H,s),6.18(1H,d,J=1.90Hz),4.58−4.51(1H,m),3.92−3.85(5H,m),2.98−2.92(2H,m),1.98(3H,d,J=1.45Hz),1.65(3H,d,J=1.24Hz),1.45−1.36(6H,m),1.29−1.20(1H,m)。
【0144】
(d).3−イソブチル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
HPLCにより反応が完了したと決定されるまで、中間体22c(75mg)の1:2DCM:メタノール(5ml)中溶液を10%Pd/Cカートリッジ上1ml/分/30℃/60bar H
2でH−Cube水添器に通過させた。溶媒を真空下で除去すると生成物が無色油として得られた。
収量:51mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.08(1H,s),6.83(1H,s),6.71(1H,s),4.59−4.51(1H,m),4.02−3.95(2H,m),3.90−3.83(3H,m),3.49(1H,s),3.01−2.88(4H,m),2.02−1.94(1H,m),1.39(6H,d,J=6.07Hz),0.97(6H,d,J=6.62Hz)。
【0145】
(e).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−イソブチル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(41mg)を、中間体22d(50mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(20mg)のDMF(1ml)中溶液に添加した。混合物を5分間撹拌した後、D−トリプトファノール(28g)を添加し、さらに18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水との間に分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、疎水性フリットに通過させることにより乾燥させ、次いで、濃縮乾固するとオレンジ色油が得られた。粗油を逆相分取HPLCにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:28mg
MS(ESI)m/z:530(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.12(1H,s),7.73(1H,d,J=7.73Hz),7.40(1H,d,J=7.95Hz),7.25−7.16(2H,m),7.12(1H,d,J=2.33Hz),6.88(1H,s),6.71−6.67(1H,m),6.08−6.02(2H,m),4.60−4.52(1H,m),4.45−4.39(1H,m),3.96−3.88(2H,m),3.85(3H,s),3.82(1H,dd,J=6.72,3.72Hz),3.79−3.71(1H,m),3.58−3.53(1H,m),3.20−3.06(2H,m),2.97−2.80(4H,m),1.97−1.87(1H,m),1.43−1.34(6H,m),0.94−0.87(6H,m)。
実施例23
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−(2−メチルプロパ−1−エニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物23を実施例13について記載するのと類似の様式で、22cから始めて、ステップeを行って調製した。
MS(ESI)m/z:528(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.07(1H,s),7.69(1H,d,J=7.85Hz),7.37(1H,d,J=8.06Hz),7.23−7.18(1H,m),7.16−7.11(1H,m),7.07(1H,d,J=2.40Hz),6.75(1H,s),6.68(1H,s),6.45(1H,d,J=6.73Hz),5.88(1H,s),4.57−4.50(1H,m),4.48−4.42(1H,m),3.85(3H,s),3.82−3.71(4H,m),3.40(1H,s),3.06(2H,d,J=6.97Hz),2.94−2.87(2H,m),1.72(2H,s),1.56(6H,s),1.43−1.37(6H,m)。
【0146】
【化26】
実施例24
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−イソブチリル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3−イソブチリル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
リチウムジイソプロピルアミド(0.2Mストック溶液、2.28ml)を、窒素雰囲気下、中間体2b(100mg)の乾燥THF(2ml)中−78℃溶液に滴加した。混合物を−78℃で30分間撹拌した後、イソブチリルクロリド(64μl)を一度に添加し、−78℃でさらに15分間撹拌し、次いで、10分にわたって室温に加温させた。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、次いで、水と酢酸エチル(3×)との間に分配した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物が透明なゴムとして得られた。
収量:100mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.09(1H,s),6.77(1H,s),6.72(1H,s),4.60−4.49(1H,m),4.33(2H,q,J=7.1Hz),4.17(2H,t,J=6.7Hz),3.87(3H,s),3.61−3.48(1H,m),2.97(2H,t,J=6.6Hz),1.42−1.31(9H,m),1.17(6H,d,J=6.8Hz)。
【0147】
(b).3−イソブチリル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
水(0.3ml)中水酸化ナトリウム(29mg)を、中間体24a(97mg)のエタノール(3ml)中溶液に添加した。混合物を70℃で6時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、粗残渣を水に溶解し、ジエチルエーテル(3×)で洗浄した。水相を2N HCl水溶液で約pH3に酸性化し、次いで、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮すると生成物が灰色固体として得られた。
収量:75mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.11(1H,s),6.90(1H,s),6.73(1H,s),4.60−4.51(1H,m),4.17(2H,t,J=6.6Hz),3.88(3H,s),3.63−3.52(1H,m),3.00(2H,t,J=6.5Hz),1.40(6H,d,J=6.1Hz),1.19(6H,d,J=6.8Hz)。
【0148】
(c).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−イソブチリル−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(58mg)を、中間体24b(74mg)、ジイソプロピルエチルアミン(105μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(41mg)およびD−トリプトファノール(46mg)の乾燥DMF(2ml)中溶液に添加した。混合物を室温で60時間撹拌した。水を添加し、生成物を酢酸エチル(5×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮すると淡茶色油が得られた。残渣をDMSOに再溶解し、アセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:47mg
MS(ESI)m/z:544(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.22(1H,s),7.72(1H,d,J=7.8Hz),7.38(1H,d,J=8.0Hz),7.27−7.12(2H,m),7.11(1H,d,J=2.4Hz),6.95(1H,s),6.70(1H,s),6.43(1H,d,J=7.3Hz),6.22(1H,s),4.58−4.43(2H,m),4.38−4.24(2H,m),3.86(3H,s),3.84−3.71(2H,m),3.46−3.36(1H,m),3.14(2H,d,J=6.9Hz),2.96−2.89(3H,m),1.39(6H,d,J=6.1Hz),1.10(6H,t,J=6.5Hz)。
実施例25
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−ピバロイル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物25を実施例24について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:558(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.11(1H,s),7.72(1H,d,J=7.8Hz),7.41(1H,d,J=8.0Hz),7.28−7.15(2H,m),7.11(1H,s),6.91(1H,s),6.68(1H,s),6.12(1H,d,J=6.7Hz),6.07(1H,s),4.59−4.51(1H,m),4.40−4.30(1H,m),3.90−3.71(7H,m),3.32(1H,t,J=5.4Hz),3.17−3.05(2H,m),2.98−2.87(2H,m),1.41(6H,t,J=5.6Hz),1.25(9H,s)。
実施例26
(R)−3−ブチリル−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物26を実施例24について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:544(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.16(1H,s),7.72(1H,d,J=7.85Hz),7.39(1H,d,J=8.07Hz),6.95(1H,s),6.71(1H,s),6.48(1H,d,J=7.35Hz),6.24(1H,s),4.58−4.36(4H,m),3.92−3.69(4H,m),3.22−3.08(2H,m),2.93(2H,t,J=6.79Hz),2.89−2.70(3H,m),1.39(6H,d,J=6.08Hz),0.89(3H,t,J=7.39Hz)。
実施例27
(R)−3−(シクロプロパンカルボニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物27を実施例24について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:542(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.31(1H,s),7.70(1H,d,J=7.8Hz),7.36−7.29(2H,m),7.17(1H,t,J=3.9Hz),7.15−7.07(2H,m),7.02(1H,s),6.70(1H,s),6.57(1H,s),4.57−4.41(2H,m),4.38(2H,t,J=6.7Hz),3.86(3H,s),3.90−3.64(2H,m),3.26(1H,t,J=5.4Hz),3.11(2H,d,J=7.0Hz),2.94(2H,t,J=6.7Hz),2.43−2.34(1H,m),1.38(6H,d,J=6.1Hz),1.21−1.16(2H,m),0.96−0.90(2H,m)。
実施例28
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物28を実施例24について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:584(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.02(1H,s),7.68−7.62(2H,m),7.59(1H,dd,J=3.8,1.1Hz),7.34(1H,d,J=8.1Hz),7.19(1H,t,J=7.7Hz),7.14−7.07(3H,m),7.04(1H,d,J=2.3Hz),6.73(2H,d,J=11.8Hz),6.66(1H,d,J=6.9Hz),4.58−4.51(1H,m),4.22−4.14(3H,m),3.87(3H,s),3.51−3.47(2H,m),3.01−2.94(2H,m),2.91−2.81(3H,m),1.40(6H,d,J=6.1Hz)。
実施例29
(R)−3−ベンゾイル−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−イソプロポキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物29を実施例24について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:578(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.97(1H,s),7.75(2H,d,J=7.7Hz),7.63(1H,d,J=7.9Hz),7.57(1H,t,J=7.4Hz),7.43(2H,t,J=7.6Hz),7.33(1H,d,J=8.1Hz),7.19(2H,t,J=8.2Hz),7.11(2H,t,J=7.6Hz),7.03(1H,d,J=2.3Hz),6.84(1H,s),6.70(1H,s),4.58−4.51(1H,m),4.19−4.13(1H,m),4.03(2H,t,J=6.7Hz),3.87(3H,s),3.52−3.43(2H,m),2.96−2.82(5H,m),1.41(6H,d,J=6.1Hz)。
【0149】
【化27】
実施例30
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジイソプロポキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).6,7−ジイソプロポキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン
1−メチル−6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン(35.8g)の水性HBr(48%、175ml)中溶液を90℃で4.5時間加熱した。LC−MSによると、11%出発物質、71%モノ−デメチルおよび18%ジ−デメチル生成物となった。トルエンを反応混合物に添加し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をDMF(300ml)に溶解した後、炭酸カリウム(82g)を添加した。2−ブロモプロパン(41.7ml)を撹拌懸濁液に添加した後、70℃で18時間加熱した。LC−MSによると40%が変換したので、さらなる分割量の2−ブロモプロパンおよび炭酸カリウムを反応混合物に添加し、70℃で3時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で抽出した。水層を酢酸エチルで洗浄し、合わせた有機層を水および食塩水で順次洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、82%モノ−デメチル生成物、8%ジ−デメチル生成物および12%出発物質からなる淡茶色固体0.7gが得られた。この材料をさらに精製することなく使用した。
【0150】
(b).8,9−ジイソプロポキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
30a(26.8g)および炭酸カリウム(35g)のアセトニトリル(270ml)中混合物にブロモピルビン酸エチル(17.3ml)を滴加した。反応混合物を3時間還流した。反応物を周囲温度に冷却させた後、飽和NaHCO
3水溶液を添加した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物の純粋な分画を真空中で濃縮した。
【0151】
(c).8,9−ジイソプロポキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物30b(232mg)、臭化フェニル(117mg)、トリフェニルホスフィン(34mg)および炭酸セシウム(459mg)を脱気ジオキサン(4ml)に懸濁した。酢酸パラジウム(II)(15mg)を添加し、混合物を5分間さらに脱気し、100℃で18時間加熱した。反応混合物を脱気し、トリフェニルホスフィンおよび酢酸パラジウム(II)を再装入し、さらに18時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、セライトを通して濾過した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、黄色油に濃縮した。残渣をヘキサンおよび増加する量の酢酸エチルを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を無色油に濃縮した。
収量:162mg
MS(ESI)m/z:434(M+H)
+。
【0152】
(d).8,9−ジイソプロポキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
2N水酸化ナトリウム水溶液(21.9ml)を、中間体30c(161mg)のエタノール(4ml)中溶液に添加した。混合物を60℃で18時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、粗残渣を1N HCl水溶液と酢酸エチルとの間に分配した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、淡茶色固体に濃縮した。
収量:145mg
MS(ESI)m/z:406(M+H)
+。
【0153】
(e).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジイソプロポキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(104mg)を、中間体30d(145mg)、ジイソプロピルエチルアミン(188μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(73mg)およびD−トリプトファノール(82mg)の乾燥DMF(4ml)中溶液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HCl水溶液、飽和NaHCO
3水溶液および食塩水で順次洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、真空中で濃縮すると淡茶色油が得られた。残渣をDCMおよび増加する量のメタノール(DCM中最大7%)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を回収し、真空中で濃縮すると淡黄色固体が得られた。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.32(1H,s),7.52(1H,d,J=7.89Hz),7.35−7.19(6H,m),7.20−7.06(3H,m),6.83(1H,s),6.78(1H,d,J=2.3Hz),6.71(1H,s),5.64(1H,d,J=6.95),4.54−4.40(2H,m),4.33−4.23(1H,m),3.73(2H,t,J=6.50Hz),3.61(1H,d,J=10.88Hz),3.51(1H,dd,J=10.94,5.95Hz),3.31(1H,s),2.88−2.68(4H,m),1.34(12H,dd,J=11.62,6.09Hz)。
【0154】
【化28】
実施例31
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−9−ヒドロキシ−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3−(3−フルオロフェニル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物31aを実施例5cについて記載するのと類似の様式で調製した。
【0155】
(b).3−(3−フルオロフェニル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物31a(124mg)のDCE(2ml)中溶液に塩化アルミニウム(120mg)を添加した。混合物を50℃で75分間加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、固体NaHCO
3でクエンチし、2M HCl水溶液で酸性化した。有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮すると淡黄色油が得られた。
収量:114mg(生成物は位置異性体の混合物(20:80)である)。粗生成物をさらに精製することなく使用した。
【0156】
(c).3−(3−フルオロフェニル)−9−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
異性体31bの混合物(114mg)のエタノール(2ml)中溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(0.75ml)を添加した。混合物を50℃で18時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、2M HCl水溶液で抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮すると淡黄色油が得られた。
収量:110mg
(d).(R)−3−(3−フルオロフェニル)−9−ヒドロキシ−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(87mg)を、位置異性体31cの混合物(110mg)、トリエチルアミン(126μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(43mg)およびD−トリプトファノール(71mg)の乾燥DMF(2ml)中溶液に添加した。反応混合物を室温で60時間撹拌した。溶媒を真空下で除去すると黄色油が得られた。油を酢酸エチルに再溶解し、水(3×)で洗浄した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮した。粗残渣をMeCNに再溶解し、アセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:16mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.4(1H,s),7.65−7.55(2H,m),7.19−7.25(3H,m),7.19−7.00(7H,m),6.68(1H,s),6.00(1H,d,J=7.25),5.82(1H,bs),4.40−4.30(1H,m),3.90(3H,s),3.67−3.53(2H,m),2.98−2.70(6H,m)。
【0157】
【化29】
実施例32
(R)−9−(アリルオキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3−(3−フルオロフェニル)−9−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
三臭化ホウ素(1.05ml)を、窒素雰囲気下、中間体2c(890mg)のDCM(25ml)中−40℃溶液に滴加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いで、さらなる分割量の三臭化ホウ素(1.05ml)を滴加し、混合物を−40℃でさらに2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、水相をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、溶媒を真空下で除去した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物が淡ピンク色固体として得られた。
収量:550mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.45−7.37(1H,m),7.22−7.08(4H,m),6.90(1H,s),6.69(1H,s),5.58(1H,s),4.16(2H,q,J=7.1Hz),3.90(3H,s),3.86(2H,t,J=6.5Hz),2.92(2H,t,J=6.5Hz),1.18(3H,t,J=7.1Hz)。
【0158】
(b).9−(アリルオキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
塩化アリル(24μl)を、中間体32a(76mg)および炭酸カリウム(42mg)のDMF(2ml)中溶液に添加し、18時間60℃に加熱した。混合物を真空下で濃縮乾固し、残渣を水に懸濁した。粗生成物を酢酸エチル(3×)に抽出し、合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:82mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.45−7.37(1H,m),7.20−7.09(4H,m),6.89(1H,s),6.71(1H,s),6.18−6.07(1H,m),5.46(1H,dq,J=17.3,1.6Hz),5.34(1H,d,J=1.5Hz),4.67(2H,d,J=5.4Hz),4.16(2H,q,J=7.12Hz),3.90−3.82(5H,m),2.97−2.89(2H,m),1.18(3H,t,J=7.1Hz)。
【0159】
(c).9−(アリルオキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
水(0.3ml)中水酸化ナトリウム(23mg)を、中間体32b(80mg)のエタノール(3ml)中溶液に添加した。混合物を3時間80℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、残渣を水に再溶解し、ジエチルエーテル(3×)で洗浄した。水層を4M HCl水溶液で約pH4に酸性化し、DCM(3×)および酢酸エチル(3×)に抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:73mg
MS(ESI)m/z:394(M+H)
+。
【0160】
(d).(R)−9−(アリルオキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(52mg)を、中間体32c(71mg)、ジイソプロピルエチルアミン(94μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(37mg)およびD−トリプトファノール(41mg)の乾燥DMF(2ml)中溶液に添加した。反応混合物を室温で60時間撹拌した。溶媒を真空下で除去すると黄色油が得られた。油を酢酸エチルに再溶解し、水(3×)で洗浄した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮した。粗残渣をMeCNに再溶解し、アセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:14mg、9%
MS(ESI)m/z:566(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.08(1H,s),7.57(1H,d,J=7.9Hz),7.36(1H,d,J=8.1Hz),7.26−7.15(2H,m),7.11(1H,t,J=7.5Hz),7.05−6.96(4H,m),6.88(1H,d,J=2.3Hz),6.70(2H,d,J=11.1Hz),6.17−6.06(1H,m),5.69(1H,d,J=7.0Hz),5.45(1H,dd,J=17.3,1.7Hz),5.32(1H,dd,J=10.5,1.5Hz),4.65(2H,d,J=5.4Hz),4.37−4.29(1H,m),3.88(3H,s),3.77(2H,t,J=6.6Hz),3.70−3.55(2H,m),3.06(1H,s),2.94−2.80(4H,m)。
実施例33
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(2−メトキシエトキシ)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物33を実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:584(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.35(1H,s),7.56(1H,d,J=7.9Hz),7.34(1H,d,J=8.1Hz),7.26−7.14(2H,m),7.13−6.95(5H,m),6.87(1H,d,J=2.3Hz),6.68(2H,d,J=6.6Hz),5.76(1H,d,J=7.0Hz),4.37−4.27(1H,m),4.20(2H,t,J=4.8Hz),3.85(3H,s),3.81(2H,t,J=4.8Hz),3.75(2H,t,J=6.5Hz),3.68−3.53(2H,m),3.47(3H,s),2.95−2.78(4H,m)。
実施例34
(R)−9−(ベンジルオキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物34を実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:616(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.41(1H,s),7.53(1H,d,J=7.9Hz),7.45(2H,d,J=7.5Hz),7.35(2H,t,J=7.5Hz),7.30−7.23(2H,m),7.22−7.09(2H,m),7.10−7.02(2H,m),6.98−6.91(3H,m),6.79(1H,d,J=2.4Hz),6.67(2H,d,J=4.2Hz),5.76(1H,d,J=7.1Hz),5.13(2H,s),4.36−4.26(1H,m),3.85(3H,s),3.69(2H,t,J=6.4Hz),3.62−3.48(2H,m),3.39(1H,s),2.91−2.72(4H,m)。
実施例35
(R)−9−(シクロペンチルメトキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物35を実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:594(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.01(1H,s),7.57(1H,d,J=7.9Hz),7.36(1H,d,J=8.10Hz),7.24−7.17(2H,m),7.12(1H,t,J=7.5Hz),7.08−6.96(4H,m),6.88(1H,d,J=2.3Hz),6.75(1H,s),6.68(1H,s),5.68(1H,d,J=6.9Hz),4.83−4.78(1H,m),4.36−4.30(1H,m),3.85(3H,s),3.77(2H,t,J=6.6Hz),3.71−3.55(2H,m),3.06(1H,s),2.94−2.80(4H,m),2.04−1.90(6H,m),1.91−1.82(2H,m)。
実施例36
(R)−9−(シクロプロピルメトキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物36を実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:580(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.99(1H,s),7.58(1H,d,J=7.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.28−7.18(2H,m),7.12(1H,t,J=7.5Hz),7.09−6.99(4H,m),6.89(1H,d,J=2.3Hz),6.70(2H,d,J=9.9Hz),5.69(1H,d,J=6.9Hz),4.35−4.30(1H,m),3.93−3.86(5H,m),3.78(2H,t,J=6.5Hz),3.71−3.65(1H,m),3.62−3.55(1H,m),3.03(1H,t,J=5.4Hz),2.94−2.83(4H,m),1.40−1.35(1H,m),0.71−0.65(2H,m),0.43−0.38(2H,m)。
実施例37
3−(3−フルオロフェニル)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(ペンタン−2−イルオキシ)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物37を実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:596(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.01(1H,s),7.57(1H,d,J=7.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.21(2H,t,J=7.6Hz),7.12(1H,t,J=7.5Hz),7.08−6.98(4H,m),6.88(1H,d,J=2.3Hz),6.74(1H,s),6.69(1H,s),5.68(1H,d,J=6.9Hz),4.41−4.29(2H,m),3.85(3H,s),3.78(2H,t,J=6.6Hz),3.71−3.65(1H,m),3.62−3.55(1H,m),3.10(1H,t,J=5.4Hz),2.93−2.83(4H,m),1.86−1.50(4H,m),1.35(3H,dd,J=6.1,2.0Hz),1.03−0.94(3H,m)。
実施例38
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−9−(2−ヒドロキシエトキシ)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物38を実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:570(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.06(1H,s),7.58(1H,d,J=7.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.25−7.18(2H,m),7.14−6.97(5H,m),6.91(1H,d,J=2.3Hz),6.69(2H,d,J=9.4Hz),5.71(1H,d,J=6.9Hz),4.36−4.30(1H,m),4.19(2H,t,J=4.5Hz),3.98(2H,t,J=4.3Hz),3.87(3H,s),3.78(2H,t,J=6.5Hz),3.71−3.55(2H,m),3.07(1H,s),2.97−2.82(4H,m),2.58(1H,s)。
実施例39
(R)−9−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物39を実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.47(1H,s),7.59(1H,d,J=7.9Hz),7.38(1H,d,J=8.0Hz),7.31−7.15(2H,m),7.15−6.98(5H,m),6.95(1H,s),6.68(1H,s),6.60(1H,s),5.77(1H,s),4.46−4.18(1H,m),4.22(2H,t,J=6.1Hz),3.86(3H,s),3.78(2H,t,J=6.6Hz),3.74−3.57(6H,m),2.43(6H,s)。
【0161】
【化30】
実施例40
9−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).9−(アリルオキシ)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物40aを化合物32bについて記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.48(1H,dd,J=4.1,2.3Hz),7.15−7.10(3H,m),6.89(1H,s),6.71(1H,s),6.18−6.07(1H,m),5.48(1H,dd,J=17.2,1.7Hz),5.32(1H,dd,J=10.5,1.5Hz),4.67(2H,dt,J=5.4,1.5Hz),4.19(2H,q,J=7.1Hz),3.94(2H,t,J=6.60Hz),3.89(3H,s),2.94(2H,t,J=6.6Hz),1.21(3H,t,J=7.1Hz)。
【0162】
(b).9−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
四酸化オスミウム(1.5mg)を、中間体40a(100mg)およびN−メチルモルホリンN−オキシド(42mg)の水およびTHFの1:1混合物(2ml)中溶液に添加した。反応管を密閉し、室温で16時間撹拌した。粗生成物をDCM(3×)に抽出し、合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、DCMおよび増加する量のメタノールで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:45mg
MS(ESI)m/z:444(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.48(1H,t,J=3.3Hz),7.16−7.11(3H,m),6.91(1H,s),6.72(1H,s),4.26−4.09(5H,m),3.94(2H,t,J=6.5Hz),3.96−3.75(5H,m),3.15(1H,s),2.95(2H,t,J=6.6Hz),2.45(1H,s),1.22(3H,t,J=7.1Hz)。
【0163】
(c).9−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
水(0.2ml)中水酸化ナトリウム(12mg)を、中間体40b(44mg)のエタノール(2ml)中溶液に添加した。反応混合物を3時間80℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、残渣を水に再溶解し、ジエチルエーテル(2×)で洗浄した。水層を4M HCl水溶液で約pH4に酸性化し、生成物を酢酸エチル(3×)に抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮すると生成物が黄色固体として得られた。
収量:36mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.49(1H,dd,J=4.9,1.5Hz),7.18−7.11(3H,m),6.95(1H,s),6.72(1H,s),4.25−4.19(1H,m),4.14−4.08(2H,m),3.94(2H,t,J=6.6Hz),3.87(3H,s),3.84(2H,dd,J=7.1,3.7Hz),2.95(2H,t,J=6.6Hz)。
【0164】
(d).9−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(23mg)を、中間体40c(33mg)、ジイソプロピルエチルアミン(42μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(16mg)およびD−トリプトファノール(18mg)の乾燥DMF(1ml)中溶液に添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、水を添加し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固した。粗残渣をMeCNに再溶解し、アセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:28mg
MS(ESI)m/z:588(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(DMSO−d
6):10.77(1H,s),7.68(1H,t,J=3.3Hz),7.61(1H,d,J=7.9Hz),7.32(1H,d,J=8.1Hz),7.17−7.11(3H,m),7.09−6.95(4H,m),6.90(2H,s),4.97(1H,d,J=5.1Hz),4.70(2H,q,J=6.1Hz),4.15−4.09(1H,m),4.08−3.95(1H,m),3.92−3.89(1H,m),3.87−3.81(3H,m),3.78(3H,s),3.50−3.40(2H,m),3.42−3.38(1H,m),3.35−3.28(1H,m),2.94−2.88(3H,m),2.82−2.77(1H,m)。
実施例41
9−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).9−(アリルオキシ)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
実施例41を、化合物40aから始めて、実施例32について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.48(1H,dd,J=4.1,2.3Hz),7.15−7.10(3H,m),6.89(1H,s),6.71(1H,s),6.18−6.07(1H,m),5.48(1H,dd,J=17.2,1.7Hz),5.32(1H,dd,J=10.5,1.5Hz),4.67(2H,dt,J=5.4,1.5Hz),4.19(2H,q,J=7.1Hz),3.94(2H,t,J=6.60Hz),3.89(3H,s),2.94(2H,t,J=6.6Hz),1.21(3H,t,J=7.1Hz)。
【0165】
【化31】
実施例42
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3−メトキシ−4−ニトロ−ベンズアルデヒド
3−ヒドロキシ−4−ニトロベンズアルデヒド(51.3g)、ヨードメタン(38.3ml)および炭酸カリウム(85g)のDMF(250ml)中混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水に注ぎ入れた。固体を濾過により回収し、真空中(50℃)で乾燥させた。
収量:49.7g
(b).4−アミノ−3−メトキシ−ベンズアルデヒド
鉄(112g)を、実施例42aの生成物(49.7g)および塩化アンモニウム(103g)のエタノール(500ml)および水(500ml)中混合物に添加した。78℃で2時間機械撹拌器により撹拌した後、反応混合物を室温に冷却させ、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、水を残渣に添加した。固体を濾過により回収し、真空中(50℃)で乾燥させた。
収量:38.3g
(c).4−ブロモ−3−メトキシ−ベンズアルデヒド
実施例42bの生成物(38.3g)のアセトニトリル(600ml)中溶液を、n−ブチルニトリル(43.1ml)および臭化銅(I)(63.6g)のアセトニトリル(1300ml)中混合物に滴加した。室温で18時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M HCl水溶液で洗浄した。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘプタン/酢酸エチル[1:1(v/v)]でシリカゲルクトマトグラフィーにより精製した。
収量:27.4g
MS(ESI)m/z:215、217(M+H)
+。
【0166】
(d).1−ブロモ−2−メトキシ−4−((E)−2−ニトロ−ビニル)−ベンゼン
実施例42cの生成物(27.4g)、酢酸アンモニウム(10.8g)およびニトロメタン(35ml)の酢酸(125ml)中混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水に注ぎ入れた。固体を濾過により回収し、ジクロロメタンに溶解した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:29.8g
(e).2−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−エチルアミン
0℃および窒素雰囲気下で、ボラン−THF錯体の溶液(262ml 1M)を、実施例42dの生成物(15g)のTHF(250ml)中溶液に滴加した。添加後、氷浴を除去した。水素化ホウ素ナトリウム(0.11g)を添加した(わずかに発熱反応が起こった)。窒素雰囲気下、65℃で18時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、2M HCl水溶液に注ぎ入れた。70℃で1.5時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテルで2回抽出した。pH=10になるまで水層を固体水酸化ナトリウムHで塩基性にし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。
MS(ESI)m/z:230、232(M+H)
+。
【0167】
(f).N−(4−ブロモ−3−メトキシフェネチル)アセトアミド
化合物42e(15.6g)をDCM(200ml)に溶解した。DIPEA(20.31ml)を添加し、塩化アセチル(5.01ml)を窒素雰囲気下0℃で滴加した。反応混合物を1時間にわたって周囲温度まで加温させた。反応混合物を0.2M HCl水溶液、飽和NaHCO
3水溶液、水および食塩水で順次洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を真空下で除去すると淡黄色油が得られ、これをジエチルエーテルで研和した。固体を濾過し、一定質量に乾燥させた。
収量:14.75g
(g).7−ブロモ−6−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン
オキシ塩化リン(7.26g)を、化合物42f(5.42g)のトルエン(33ml)中溶液に添加した後、2時間110℃に加熱した。溶液を周囲温度に冷却させた後、真空下で濃縮乾固すると黄色残渣が得られた。粗残渣をトルエン(2×50ml)で研和すると生成物が淡黄色固体として得られた。
収量:8.13g
1H NMR δ(ppm)(DMSO−d):8.27(1H,s),7.34(1H,s),4.04(3H,s),3.85−3.77(2H,m),3.15−3.06(2H,m),2.79(3H,s)。
【0168】
(h).9−ブロモ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
3−ブロモピルビン酸エチル(0.87g)を、中間体42g(1.0g)、炭酸カリウム(5.0g)およびトリエチルアミン(0.72g)のアセトニトリル(20ml)中溶液に添加し、次いで、2時間100℃に加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却させ、次いで、セライトを通して濾過し、アセトニトリルで十分にフィルターパッドを洗浄した。暗色濾液を濃縮乾固すると油が得られ、これを酢酸エチル(20ml)と水(20ml)との間に分配した。有機相を分離し、真空下で濃縮乾固すると生成物が淡緑色油として得られた。
収量:250mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.73(1H,s),7.31(1H,d,J=1.62Hz),6.84−6.81(1H,m),6.79−6.74(1H,m),4.42−4.28(2H,m),4.15−4.07(2H,m),3.97−3.90(3H,m),3.09−3.01(2H,m),1.43−1.32(3H,m)。
【0169】
(i).8−メトキシ−9−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ−パラジウム(II)(44mg)を、中間体42h(200mg)、ピリジン−3−ボロン酸(104mg)および炭酸カリウム(156mg)の9:1ジオキサン:水(5.3ml)中脱気溶液に添加した。反応混合物を窒素で15分間脱気した後、密閉し、次いで、90分間85℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を水と酢酸エチルとの間に分配した。有機相を真空下で濃縮乾固すると暗色油が得られ、これをガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物が無色油として得られた。
収量:205mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.81−8.79(1H,m),8.58(1H,dd,J=4.84,1.67Hz),7.88−7.84(1H,m),7.63−7.39(1H,m),7.38−7.32(2H,m),6.85(2H,d,J=1.97Hz),4.38−4.25(2H,m),4.17−4.08(2H,m),3.84(3H,s),3.17−3.10(2H,m),1.36(3H,t,J=7.12Hz)。
【0170】
(j).8−メトキシ−9−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
2N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を、中間体42i(190mg)のエタノール(3ml)中溶液に添加し、次いで、混合物を3時間75℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を水(5ml)に懸濁し、pHを1N HCl水溶液でpH1に調整した。固体沈殿を濾過し、水で洗浄し、空気中で乾燥させると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:148mg
1H NMR δ(ppm)(DMSO−d
6):9.10(1H,d,J=2.00Hz),8.85(1H,d,J=5.53Hz),8.70(1H,d,J=8.14Hz),8.05(1H,dd,J=8.13,5.53Hz),7.87(1H,s),7.49(1H,d,J=1.65Hz),7.22(1H,s),6.94(1H,d,J=1.66Hz),4.22−4.15(2H,m),3.92−3.87(3H,m),3.15(2H,t,J=6.49Hz)。
【0171】
(k).(R)−N−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(130mg)を、中間体42j(140mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(64mg)およびジイソプロピルアミン(146mg)のDMF(1.5ml)中溶液に添加した。混合物を5分間撹拌した後、6b(133mg)を添加し、さらに18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水との間に分配し、水相を酢酸エチルで再抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次いで、真空下で濃縮乾固するとオレンジ色油が得られた。粗油をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物が白色泡として得られた。
収量:165mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.79(1H,d,J=2.21Hz),8.59(1H,dd,J=4.82,1.70Hz),8.07(1H,s),7.89−7.81(2H,m),7.38−7.34(3H,m),7.19−7.08(4H,m),6.83(1H,s),6.40(1H,d,J=1.76Hz),6.12(1H,d,J=8.52Hz),4.47(1H,dd,J=8.58,5.31Hz),4.15−4.07(2H,m),3.84(3H,s),3.71(1H,dd,J=9.85,2.99Hz),3.57(1H,dd,J=9.86,5.40Hz),3.22−3.05(4H,m),0.97(9H,d,J=1.44Hz),0.08(6H,d,J=7.63Hz)。
【0172】
(l).(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
酢酸パラジウム(II)(1.9mg)を、中間体42k(50mg)、3−フルオロヨードベンゼン(26.0mg)、炭酸セシウム(58.6mg)およびトリフェニルホスフィン(4.32mg)のジオキサン(3ml)中脱気溶液に添加し、混合物を窒素でさらに15分間脱気した。反応管を密閉し、次いで、18時間95℃に加熱した。反応が不完全であることが決定されたので、さらなる分割量の酢酸パラジウム(II)(1.9mg)、トリフェニルホスフィン(4.32mg)および3−フルオロヨードベンゼン(26.0mg)を添加した。混合物を窒素で15分間脱気し、密閉し、次いで、4時間95℃に加熱した。溶媒を真空下で除去させ、得られた残渣を酢酸エチルと水との間に分配した。水相を酢酸エチルで再抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、次いで、濃縮乾固すると暗茶色油が得られた。油をTHF(1ml)に再溶解した後、THF(0.3ml)中フッ化テトラブチルアンモニウムを添加し、2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去すると暗色油が得られ、これをアセトニトリルおよび水で溶出させる分取HPLCにより精製すると標的化合物がオフホワイト固体として得られた。
収量:3.5mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.81(1H,s),8.61(1H,s),8.13(1H,s),7.89(1H,d,J=7.90Hz),7.61−7.57(1H,m),7.43−7.31(3H,m),7.16−7.00(6H,m),6.93(1H,d,J=2.23Hz),6.82(1H,s),6.59(1H,s),5.77(1H,d,J=6.82Hz),4.35−4.29(1H,m),3.90−3.78(5H,m),3.69(1H,dd,J=10.97,3.63Hz),3.61(1H,dd,J=10.97,6.03Hz),3.04−2.83(4H,m),2.61(1H,s)。
【0173】
【化32】
実施例43
(R)−9−エチル−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).8−メトキシ−9−ビニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg)を、中間体42h(53mg)、ビニルボロン酸(41μl)および炭酸カリウム(37mg)のDMF:水の10:1混合物(2ml)中脱気溶液に添加した。混合物をさらに30分間窒素を通して穏やかに泡立たせることにより脱気した後、窒素下で密閉し、次いで、18時間90℃に加熱した。反応物を周囲温度に冷却させ、次いで、水を添加し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮すると暗茶色残渣が得られた。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物がオレンジ色固体として得られた。
収量:64mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.63(1H,s),7.28(1H,d,J=1.6Hz),7.01(1H,dd,J=17.8,11.2Hz),6.84(1H,d,J=1.7Hz),6.69(1H,s),5.77(1H,dd,J=17.7,1.5Hz),5.29(1H,dd,J=11.1,1.5Hz),4.30(2H,q,J=7.1Hz),4.08(2H,t,J=6.6Hz),3.85(3H,s),3.05(2H,t,J=6.5Hz),1.35(3H,t,J=7.1Hz)。
【0174】
(b).9−エチル−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
10%パラジウム炭素(50mg)を、中間体43a(62mg)のエタノール(5ml)中溶液に添加した。反応器に窒素を流し、次いで、水素を装入し、72時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、次いで、溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水(3×)で洗浄した。有機層を疎水性フリットに通過させ、次いで、真空下で濃縮した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物が無色油/固体として得られた。
収量:57mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.33(1H,s),7.27(1H,d,J=1.7Hz),6.80(1H,d,J=1.7Hz),6.66(1H,s),4.29(2H,q,J=7.1Hz),4.07(2H,t,J=6.6Hz),3.83(3H,s),3.03(2H,t,J=6.6Hz),2.63(2H,q,J=7.5Hz),1.35(3H,t,J=7.1Hz),1.21(3H,t,J=7.5Hz)。
【0175】
(c).9−エチル−3−(3−フルオロフェニル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
酢酸パラジウム(II)(4mg)を、中間体43b(57mg)、トリフェニルホスフィン(10mg)、1−フルオロ−3−ヨードベンゼン(22μl)および炭酸セシウム(124mg)のジオキサン(2ml)中脱気溶液に添加し、混合物を30分間穏やかな窒素流を通して泡立たせることによりさらに脱気した。反応管を窒素下で密閉し、次いで、16時間90℃に加熱した。LC−MS分析により、反応が約50%しか完了していないことが示されたので、混合物を窒素で15分間脱気した後、さらなる分割量の1−フルオロ−3−ヨードベンゼン(22μl)および酢酸パラジウム(II)(4mg)を添加した。混合物をさらに30分間脱気した後、窒素下で密閉し、24時間100℃に加熱した。水を添加し、生成物を酢酸エチル(3×)に抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:48mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.43−7.39(2H,m),7.19(1H,dt,J=7.7,1.2Hz),7.15−7.08(2H,m),6.93(1H,s),6.66(1H,s),4.16(2H,q,J=7.1Hz),3.87(2H,t,J=6.5Hz),3.84(3H,s),2.96(2H,t,J=6.4Hz),2.66(2H,q,J=7.5Hz),1.26−1.15(6H,m)。
【0176】
(d).9−エチル−3−(3−フルオロフェニル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
水(0.5ml)中水酸化ナトリウム(14mg)を、中間体43c(47mg)のエタノール(5ml)中溶液に添加し、混合物を3時間80℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を水(10ml)に再溶解し、ジエチルエーテルで洗浄した。水相を4M HCl水溶液で約pH4に酸性化し、次いで、DCM(4×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:42mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):11.00(1H,s),7.45−7.37(2H,m),7.18(1H,d,J=7.7Hz),7.15−7.07(2H,m),6.96(1H,s),6.66(1H,s),3.91−3.81(5H,m),2.96(2H,t,J=6.4Hz),2.65(2H,dd,J=15.0,7.5Hz),1.22(3H,t,J=7.5Hz)。
【0177】
(e).(R)−9−エチル−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(32mg)を、中間体43d(40mg)、ジイソプロピルエチルアミン(58μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(22mg)およびD−トリプトファノール(25mg)の乾燥DMF(1.5ml)中溶液に添加し、室温で70時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を水と酢酸エチルとの間に分配した。水相を酢酸エチル(2×)で再抽出し、合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固した。粗残渣をMeCNに再溶解し、アセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると標的化合物がオフホワイト固体として得られた。
収量:27mg
MS(ESI)m/z:538(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.04(1H,s),7.59(1H,d,J=7.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.31(1H,s),7.27−7.19(2H,m),7.13(1H,t,J=7.5Hz),7.08−6.96(3H,m),6.91(1H,d,J=2.3Hz),6.65(2H,d,J=8.3Hz),5.73(1H,d,J=6.8Hz),4.35−4.28(1H,m),3.83(3H,s),3.78(2H,t,J=6.5Hz),3.71−3.54(2H,m),3.16(1H,s),2.98−2.82(4H,m),2.66(2H,q,J=7.5Hz),1.23(3H,t,J=7.5Hz)。
実施例44
3−(3−フルオロフェニル)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(3−メチルブタン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物44を実施例43について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.00(1H,s),7.59(1H,d,J=7.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.31(1H,s),7.24−7.19(2H,m),7.13(1H,t,J=7.5Hz),7.07−6.97(3H,m),6.90(1H,d,J=2.3Hz),6.72(1H,s),6.65(1H,s),5.72(1H,d,J=6.9Hz),4.36−4.29(1H,m),3.83−3.74(5H,m),3.72−3.57(2H,m),3.10(1H,t,J=5.5Hz),2.99−2.83(5H,m),1.89−1.82(1H,m),1.21(3H,dd,J=7.1,3.0Hz),0.96(3H,dd,J=6.7,2.6Hz),0.81(3H,dd,J=6.7,3.0Hz)。
実施例45
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(2−メチルプロパ−1−エニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物45を実施例43について記載するのと類似の様式で、反応bを飛ばして調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.11(1H,s),7.56(1H,d,J=7.89Hz),7.35(1H,d,J=8.83Hz),6.87(1H,d,J=2.27Hz),6.72(1H,s),6.66(1H,s),6.29(1H,s),5.71(1H,d,J=6.88Hz),4.36−4.27(1H,m),3.86−3.73(5H,m),3.66(1H,d,J=10.96),3.58(1H,dd,J=10.94,5.88Hz),3.16(1H,s),2.98−2.79(4H,m),1.97(3H,s),1.85(3H,s)
実施例46
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(3−メチルブタ−2−エン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物46を実施例44について記載するのと類似の様式で、反応bを飛ばして調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.02(1H,s),7.59(1H,d,J=7.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.24−7.10(4H,m),7.06−6.98(3H,m),6.92(1H,d,J=2.3Hz),6.69(1H,s),6.58(1H,s),5.73(1H,d,J=6.8Hz),4.32−4.27(1H,m),3.82−3.78(5H,m),3.70−3.56(2H,m),3.20−3.10(1H,s),2.97−2.82(4H,m),1.94(3H,s),1.87(3H,s),1.55(3H,s)
【0178】
【化33】
実施例47
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(モルホリン−4−カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).8−メトキシ−9−(モルホリン−4−カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物42h(105mg)、モルホリン(39μl)、キサントホス(35mg)、酢酸パラジウム(II)(6.7mg)および炭酸ナトリウム(48mg)のトルエン(2ml)中混合物を、20分間一酸化炭素を泡立たせることにより一酸化炭素で飽和させた。次いで混合物を80℃にて一晩加熱させた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮した。残渣を増加する量のメタノールを含有するDCMで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:90mg
(b).3−(3−フルオロフェニル)−8−メトキシ−9−(モルホリン−4−カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
酢酸パラジウム(II)(5.2mg)を、中間体47a(88mg)、トリフェニルホスフィン(12mg)、1−フルオロ−3−ヨードベンゼン(27μl)および炭酸セシウム(150mg)のジオキサン(2ml)中脱気溶液に添加した。混合物を30分間穏やかな窒素流を通して泡立たせることによりさらに脱気した。反応管を窒素下で密閉し、次いで、16時間80℃に加熱した。LC−MS分析により、反応が約50%しか完了していないことが示されたので、混合物を窒素で15分間脱気した後、さらなる分割量の1−フルオロ−3−ヨードベンゼン(22μl)および酢酸パラジウム(II)(4mg)を添加した。混合物をさらに30分間脱気した後、窒素下で密閉し、4時間80℃に加熱した。水を添加し、生成物を酢酸エチル(3×)に抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:48mg
(c).3−(3−フルオロフェニル)−8−メトキシ−9−(モルホリン−4−カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を、中間体47b(31mg)のエタノール(2ml)中溶液に添加し、混合物を18時間50℃に加熱した。反応混合物を2M HCl水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、疎水性フリットに通過させることにより乾燥させ、真空中で濃縮するとオフホワイト粉末が得られた。
収量:29.6mg
(d).(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(モルホリン−4−カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(19mg)を、中間体47c(30mg)、トリエチルアミン(27μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(9.3mg)およびD−トリプトファノール(15mg)の乾燥DMF(1ml)中溶液に添加し、室温で70時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を水と酢酸エチルとの間に分配した。水相を酢酸エチル(2×)で再抽出し、合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固した。残渣をDCMおよび増加する量のメタノール(最大10%)で溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を回収すると、所望の生成物がオフホワイト固体として得られた。
収量:17mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.14(1H,s),7.59(1H,d,J=7.86Hz),7.42−7.35(2H,m),7.21−7.10(3H,m),7.09−7.00(4H,m),6.94(1H,s),6.73(1H,s),6.58(1H,s),5.80−5.69(1H,m),4.31(1H,s),3.89−3.74(6H,m),3.68(2H,s),3.62(1H,s),3.31(2H,s),3.18(1H,d,J=14.81),3.02−2.83(4H,m)
実施例48
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N2−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−N9,N9−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2,9−ジカルボキサミド
化合物48を実施例47について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.16(1H,s),7.58(1H,d,J=7.89Hz),7.40−7.31(2H,m),7.21(1H,s),7.15−6.99(4H,m),6.94(1H,d,J=2.29Hz),6.73−6.68(1H,m),6.53(1H,s),5.77(1H,d,J=6.61Hz),4.30(1H,t,J=6.40Hz),3.86−3.75(4H,m),3.72−3.65(2H,m),3.63−3.56(1H,m),3.25(1H,s),3.20−3.14(3H,m),2.99−2.82(6H,m)
【0179】
【化34】
実施例49
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(ピリミジン−5−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).9−イソプロポキシ−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物2b(1g)のジオキサン(20ml)中溶液に、2−ブロモチオフェン(775mg)、トリフェニルホスフィン(180mg)および炭酸セシウム(2.06g)を添加した。反応混合物をN
2下で10分間脱気した。酢酸パラジウム(II)(80mg)を添加し、混合物をN
2下でさらに10分間脱気した。反応物を20時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を水および食塩水で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると粗生成物が得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィー(ガソリン:酢酸エチル=10:1〜6:1)により精製すると所望の生成物が得られた。
収量:550mg
MS(ESI)m/z:412(M+H)
+。
【0180】
(b).9−ヒドロキシ−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物49a(282mg)のDCM(7ml)中溶液に、0℃で塩化アルミニウム(365mg)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、DCM相を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると所望の化合物所望の生成物が得られた。
収量:230mg
MS(ESI)m/z:370(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.99(s,1H),7.74−7.75(m,1H),7.20−7.22(m,1H),7.17−7.19(m,1H),7.05(s,1H),6.86(s,1H),6.77(s,1H),4.04−4.09(m,2H),3.87(t,2H,J=6.6Hz),3.78(s,3H),2.89(t,2H,J=6.6Hz),1.13(t,2H,J=7.0Hz)。
【0181】
(c).8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物49b(20mg)のDCM(2ml)中溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(16.8mg)およびピリジン(6.4mg)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、DCM相を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると所望の化合物が得られた。
収量:23mg
MS(ESI)m/z:502(M+H)
+。
1 HNMR(CDCI3 400MHz)7.39(s,1H)7.26(s,1H),7.08(s,1H),7.01(s,1H),6.92(s,1H),6.87(s,1H),4.19(m,2H),3.98(t,2H,J=6.56Hz),3.92(s,3H),3.01(t,2H,J=6.63Hz),1.29(d,5H,J=6.94Hz),1.21(t,4H,J=7.17Hz)。
【0182】
(d).8−メトキシ−9−(ピリミジン−5−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物49c(40mg)のジオキサン/水(5ml/0.5ml)中溶液に、ピリミジン−5−イルボロン酸(11.8mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)およびNa
2CO
3(10mg)を添加した。反応混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を水および食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると粗生成物が得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィー(ガソリン:酢酸エチル=6:1→3:1)により精製すると所望の生成物が得られた。
収量:30mg
MS(ESI)m/z:432(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):9.18(s,1H),8.94(s,2H),7.64−7.69(m,6H),7.53−7.57(m,4H),7.44−7.48(m,8H),7.25(s,1H),7.13−7.15(m,2H),6.97(s,1H),6.86(s,1H),4.15−4.21(m,2H),4.00(t,2H,J=6.6Hz),3.86(s,3H),3.07(t,2H,J=6.5Hz),1.22(t,3H,J=7.1Hz)。
【0183】
(e).8−メトキシ−9−(ピリミジン−5−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
化合物49d(25mg)のメタノール(2ml)中溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml、9重量%)を添加した。反応混合物を2時間40℃に加熱した。反応混合物を2N HCl水溶液(3ml)でpH=2に酸性化し、酢酸エチルで抽出し、有機相を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると所望の化合物が得られた。
収量:14mg
MS(ESI)m/z:404(M+H)
+。
【0184】
(f).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(ピリミジン−5−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物49e(14mg)のDMF(2ml)中溶液に、トリプトファノール(9mg)、トリエチルアミン(12mg)およびHATU(15mg)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルに抽出した。有機相を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると粗生成物が得られ、これを溶出液としてアセトニトリルおよび水を用いて分取HPLCにより精製すると所望の生成物が得られた。
収量:11mg
LCMS(EI)(M+H)
+576
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):9.20(s,1H),8.98(s,2H),8.05(s,1H),7.55(d,1H,J=7.8Hz),7.46(s,1H),7.38(m,2H),7.08−7.18(m,2H),6.94−6.95(m,3H),6.82(d,2H,J=9.1Hz),5.91(d,1H,J=6.9Hz),4.33(s,1H),3.86(s,2H),3.85(s,3H),3.66−3.70(m,1H),3.55−3.59(m,1H),3.04(t,2H,J=6.5Hz),2.77−2.91(m,2H)
実施例50
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(ピリミジン−5−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物50を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:588(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):9.23(s,1H),9.00(s,2H),8.14(s,1H),7.58(d,1H,J=7.2Hz),7.42(s,1H),7.36(d,1H,J=7.4Hz),7.03−7.16(m,5H),6.95(s,1H),6.85(s,1H),6.60(s,1H),5.81(d,1H,J=6.3Hz),4.31−4.32(m,1H),3.86(s,3H),3.85(s,2H),3.69−3.72(m,1H),3.59−3.64(m,1H),3.03(t,2H,J=6.3Hz),2.85−2.99(m,2H)。
実施例51
(R)−9−(2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物51を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:631(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):9.24(s,1H),8.85(s,2H),7.58(d,1H,J=7.4Hz),7.38(d,1H,J=8.3Hz),7.29−7.33(m,2H),7.03−7.15(m,6H),6.81(s,1H),6.28(s,1H),5.96(d,1H,J=4.7Hz),4.28(s,1H),3.86(s,3H),3.76−3.83(m,2H),3.63−3.67(m,2H),3.43(s,6H),3.03−3.08(m,1H),2.99(t,2H,J=5.5Hz),2.85−2.91(m,1H)。
実施例52
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物52を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:590(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.16(s,1H),8.01(s,1H),7.87(s,1H),7.61(s,1H),7.58(d,1H,J=8.1Hz),7.39(d,1H,J=8.0Hz),7.20(t,1HJ=8.0Hz),7.13(t,1H,J=8.0Hz),7.01−7.07(m,3H),6.95(s,1H),6.77(s,1H),6.66(s,1H),5.85(d,1H,J=6.8Hz),4.33−4.36(m,1H),4.02(s,3H),3.92(s,3H),3.81(t,2H,J=6.6Hz),3.70−3.74(m,1H),3.60−3.64(m,1H),2.94−2.99(m,3H),2.85−2.91(m,1H)。
実施例53
3−(3−フルオロフェニル)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(2−メトキシピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物53を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:617(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.20−8.22(m,1H),8.01(s,1H),7.57(d,2H,J=5.5Hz),7.39(s,1HJ,7.33(t,1H,J=5.4Hz),6.97−7.10(m,6H),6.90(s,1H),6.79(s,1H),6.59(s,1H),5.72(d,1H,J=5.4Hz),4.29−4.31(m,1H),3.95(s,3H),3.83(t,2H,J=5.4Hz),3.78(s,3H),3.66−3.69(m,1H),3.57−3.61(m,1H),3.14−3.15(m,1H),3.00(t,2H,J=6.5Hz),2.82−3.01(m,2H)。
実施例54
N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(2−メトキシピリジン−3−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物54を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:605(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):10.73(s,1H),8.17−8.18(m,1H),7.56−7.67(m,3H),7.36(s,1H),7.28(d,1H,J=7.6Hz),7.11−7.13(m,1H),7.02−7.06(m,5H),6.92−6.98(m,1H),6.84(s,1H),4.03−4.07(m,1H),3.89(t,2H,J=6.0Hz),3.82(s,3H),3.73(s,3H),3.02(t,2H,J=6.0Hz(s,1H),2.84−2.89(m,1H),2.70−2.75(m,1H)。
実施例55
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物55を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:578(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):10.74(s,1H),8.12(s,1H),7.94(s,1H),7.78(s,1H),7.65−7.66(m,1H),7.56(d,1H,J=8Hz),7.29(d,1H,J=8.0Hz),7.13(s,2H),7.05(s,5H),7.00(s,),6.89(d,1H,J=8.3Hz),4.09−4.11(m,1H),3.88(s,8H),3.38−3.42(m,2H),3.28−3.32(m,2H),2.98(t,2H,J=5.6Hz),2.88−2.94(m,1H),2.74−2.79(m,1H)。
実施例56
(R)−9−(2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物56を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:619(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):10.74(s,1H),8.51(s,1H),7.66(d,1H,J=3.6Hz),7.56(d,1H,J=8.4Hz),7.51(s,1H),7.28(d,1H,J=7.8Hz),7.11(s,1H),6.98−7.05(m,2H),6.88−6.94(m,2H),4.05−4.07(m,1H),3.86(t,2H,J=6.0Hz),3.77(s,3H),3.35−3.39(m,2H),3.25−3.29(m,2H),3.14(s,5H),2.98(t,1H,J=5.7),2.86−2.90(m,1H),2.71−2.76(m,1H)。
実施例57
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物57を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:605(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.33(s,1H),8.17(s,1H),7.52−7.55(m,2H),7.34−7.39(m,2H),6.013(s,1H),7.28(s,1H),7.07−7.18(m,3H),6.89−6.94(m,3H),6.83(s,1H),5.97(d,1H,J=7.0Hz),4.30−4.39(m,1H),4.09(s,3H),3.81−3.85(m,8H),3.66−3.68(m,1H),3.57−3.58(m,1H),3.03(s,2H),2.76−2.90(m,2H)。
実施例58
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物58を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:605(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.50(s,1H),8.33(s,1H),7.99(d,1H,J=6.8Hz),7.55(d,1H,J=6.9Hz),7.35−7.44(m,3H),7.08−7.17(m,2H),6.96(d,3H,J=3.8Hz),6.80(s,1H),6.73(s,1H),5.99(s,1H),4.30−4.37(m,1H),4.08(s,3H),.3.84−3.87(m,5H),3.70(s,1H),3.48−3.70(m,9H),3.02(s,2H),2.91−2.95(m,1H),2.80−2.84(m,1H)。
実施例59
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8−メトキシ−9−(1H−ピラゾール−4−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物59を実施例49について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.12(s,1H),8.06(s,1H),7.70(s,1H),7.57(d,1H,J=7.2Hz),7.36−7.39(m,2H),7.20(t,1HJ=8Hz),7.12(t,1H,J=6.9Hz),6.92−6.96(m,4H),6.79(s,1H),5.90(d,1H,J=7.6Hz),4.34−4.38(m,1H),3.92(s,3H),3.85(t,2H,J=6.4Hz),3.67−3.71(m,1H),3.56−3.59(m,1H),3.00(t,2H,J=6.2Hz),2.78−2.92(m,2H)。
【0185】
【化35】
実施例60
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−7,8,9−トリメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).(Z)−1,2,3−トリメトキシ−4−(2−ニトロビニル)ベンゼン
2,3,4−トリメトキシベンズアルデヒド(20g)をニトロメタン(50ml)に溶解した。酢酸アンモニウム(8.25g)を添加し、反応物を2時間50℃に加熱した。溶媒を真空中で蒸発させた。オレンジ色残渣を水とDCMとの間に分配した。有機層を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:26.3g
(b/c).N−(2,3,4−トリメトキシフェネチル)アセトアミド
THF(69.7ml)中2.4M水素化アルミニウムリチウムをテトラヒドロフラン(乾燥)(400ml)で希釈し、N2雰囲気下、三つ首フラスコ中で65℃に加熱した。この熱溶液に、2時間にわたって、穏やかに還流しながら、化合物60a(10g)のテトラヒドロフラン(乾燥)(150ml)中溶液を滴加した。添加が完了した後、還流を1時間続けた。反応混合物を氷浴中0℃に冷却し、次いで、過剰な水素化アルミニウムリチウムを、硫酸ナトリウム十水和物(53.9g)を少しずつ添加することによりクエンチした。クエンチした後、無水硫酸ナトリウム約10gを添加し、反応混合物を15分間撹拌し、次いで、セライトパッド上に濾過し、溶媒を蒸発させると透明黄色油7.7gが得られた。中間体を無水酢酸(39.4ml)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(3.51g)を添加し、溶液を室温で36時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、DCMで2回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液、食塩水で洗浄し、次いで、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。生成物をメタノール/DCM1/99>7/93勾配でシリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製した。静置すると化合物がゆっくり結晶化する。
収量:3.97g
(d).5,6,7−トリメトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン
化合物60c(1.8g)のトルエン(10ml)中溶液に、1時間にわたって、90℃で窒素雰囲気下オキシ塩化リン(0.2ml)を滴加した。混合物を120℃で2時間撹拌し、一晩室温に冷却させた。得られたHCl塩を濾過により回収し、エーテルで洗浄すると生成物が茶色固体として得られた。
収量:2.2g
(e).7,8,9−トリメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
63d(2.1g)および炭酸カリウム(3.7g)のアセトニトリル(15ml)中混合物に、ブロモピルビン酸エチル(1.6g)を滴加した。反応混合物を2時間還流した。反応物を周囲温度に冷却させた後、飽和NaHCO
3水溶液を添加した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をガソリンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物の純粋な分画を真空中で濃縮した。
収量:0.9g
(f).7,8,9−トリメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
酢酸パラジウム(II)(7.5mg)を、中間体60e(150mg)、トリフェニルホスフィン(20mg)、臭化フェニル(27μl)および炭酸セシウム(200mg)のジオキサン(2ml)中脱気溶液に添加した。混合物を30分間穏やかな窒素流を通して泡立たせることによりさらに脱気した。反応管を窒素下で密閉し、次いで、16時間80℃に加熱した。LC−MS分析により、反応が約50%完了したことが示されたので、混合物を窒素で15分間脱気した後、さらなる分割量の1−フルオロ−3−ヨードベンゼン(22μl)および酢酸パラジウム(II)(4mg)を添加した。混合物をさらに30分間脱気した後、窒素下で密閉し、4時間80℃に加熱した。水を添加し、生成物を酢酸エチル(3×)に抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固した。残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:90mg
(g).7,8,9−トリメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
2M水酸化ナトリウム水溶液(0.75ml)を、中間体60f(90mg)のエタノール(2ml)中溶液に添加し、混合物を18時間50℃に加熱した。反応混合物を2M HCl水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、疎水性フリットに通過させることにより乾燥させ、真空中で濃縮するとオフホワイト粉末が得られた。
収量:93mg
(h).(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−7,8,9−トリメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(71mg)を、中間体60g(93mg)、トリエチルアミン(102μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(34mg)、炭酸セシウム(200mg)およびD−トリプトファノール(56mg)の乾燥DMF(1ml)中溶液に添加し、室温で70時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を水と酢酸エチルとの間に分配した。水相を酢酸エチル(2×)で再抽出し、合わせた有機層を疎水性フリットに通過させ、真空下で濃縮乾固した。残渣をDCMおよび増加する量のメタノール(最大10%)で溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な分画を回収した。
収量:48mg
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.04−7.96(1H,m),7.53(1H,m,J=7.90Hz),7.35−7.1(8H,m),6.91(2H,d,J=8.63Hz),6.82(1H,d,J=2.32Hz),5.61(1H,d,J=6.90Hz),4.32−4.26(1H,m),3.93−3.80(9H,s),3.73(2H,q,J=6.61Hz),3.67−3.60(1H,m),3.53(1H,Dt,J=11.00,5.40Hz),3.11(1H,t,J=5.56Hz)),3.98−3.88(2H,m),2.85−2.71(2H,m)
実施例61
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−7,8,9−トリメトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物61を実施例60について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.05(1H,s),7.57(1H,d,J=7.90Hz),7.39−7.34(2H,m),7.2(1H,m),7.15−7.09(1H,m),6.97−6.88(5H,m),5.87(1H,d,J=6.91Hz),4.38−4.30(1H,m),3.89(10H,m),3.80−3.71(2H,m),3.72−3.64(1H,m),3.60−3.52(1H,Dtm),3.09(1H,t,J=5.51Hz)),2.97−2.74(4H,m)。
実施例62
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−7,8,9−トリメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物62を実施例60について記載するのと類似の様式で調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.09−7.99(1H,m),7.57(1H,m,J=7.89Hz),7.37(1H,d,J=8.09Hz),7.15−7.09(1H,m),7.05−6.99(3H,m),6.89−6.85(2H,m),6.81(1H,s),5.70(1H,d,J=6.98Hz),4.37−4.29(1H,m),3.89(9H,s),3.78−3.64(3H,m),3.59(1H,Dd,J=10.97,5.87Hz),3.08(1H,s),2.96−2.79(4H,m)
実施例63
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9,10−トリメトキシ−3−フェニル−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物63を実施例60について記載するのと類似の様式であるが、3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドから始めて調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.04−7.96(1H,m),7.55−7.50(1H,m),7.35−7.2(5H,m),7.19−7.08(3H,m),6.85(1H,d,J=2.30Hz),6.52(1H,s),5.63(1H,d,J=6.78Hz),4.33−4.27(1H,m),3.96(3H,s),3.93(3H,s),3.85(3H,s),3.76(2H,t,J=6.45Hz),3.68−3.62(1H,m),3.53(1H,Dt,J=11.00,5.41Hz),3.19(1H,t,J=5.54Hz)),2.92−2.72(4H,m)。
実施例64
(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9,10−トリメトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物64を実施例60について記載するのと類似の様式であるが、3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドから始めて調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.04(1H,s),7.57(1H,d,J=7.92Hz),7.40−7.32(2H,m),7.28−7.05(6H,m),6.96−6.91(3H,m),6.52(1H,s)5.86(1H,d,J=6.82Hz),4.38−4.30(1H,m),3.98−3.74(10H,m),3.72−3.64(1H,m),3.57(1H,d,J=10.07Hz),3.14(1H,s),2.94−2.76(4H,m)。
実施例65
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9,10−トリメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物65を実施例60について記載するのと類似の様式であるが、3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドから始めて調製した。
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.04(1H,s),7.57(1H,d,J=7.90Hz),7.36(1H,d,J=8.09Hz),7.13−6.97(5H,m),6.92(1H,d,J=2.30Hz),6.52(1H,s),6.73(1H,d,J=6.83Hz),4.37−4.29(1H,m),3.90(9H,s),3.84−3.66(3H,m),3.60(1H,Dd,J=10.98,5.95Hz),3.16(1H,s),2.96−2.81(4H,m)
【0186】
【化36】
実施例66
(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロイミダゾ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
(a).3,4−ジメトキシフェネチルカルバミン酸tert−ブチル
化合物1aの溶液に炭酸カリウム(49.7g)を添加した。(Boc)
2O(52.3g)を1時間で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を添加した。生成物を酢酸エチルに抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物が蒼白固体として得られた。
収量:25g
MS(ESI)m/z:282(M+H)
+。
【0187】
(b).2−ブロモ−4,5−ジメトキシフェネチルカルバミン酸tert−ブチル
化合物66a(1g)のDCM(16ml)および飽和NaHCO
3水溶液(16ml)中溶液に、0℃で臭素(0.75g)を滴加し、さらに1時間撹拌した。反応混合物を室温でさらに2時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を添加し、生成物をDCMに抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。粗生成物をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると化合物が得られた。
収量:1.22g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):6.98(s,1H),6.71(s,1H),4.53−4.62(m,1H),3.84(s,6H),3.33(t,2H,J=7.2Hz),3.33(t,2H,J=7.2Hz),1.41(d,9H,J=1.2Hz)。
【0188】
(c).2−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシフェニル)エタンアミン
化合物66b(1.22g)のDCM(2ml)中溶液に、4N HCl/酢酸エチル(20ml)を滴加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3水溶液を添加し、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると粗生成物が得られた。
収量:0.8g
1H NMR δ(ppm)(DMSO−d):7.50−8.20(m,3H),7.10(s,1H),6.92(s,1H),3.72(s,3H),3.71(s,3H),2.91−2.98(m,2H),2.81−2.90(m,2H)。
【0189】
(d).(E)−エチル3−(3−フルオロフェニル)−2−ホルムアミドアクリレート
水素化ナトリウム(6g)のTHF(50ml)中懸濁液に、3−フルオロベンズアルデヒド(6g)およびエチルイソ−シアノ−酢酸エステル(5g)のTHF(50ml)中溶液を滴加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、水層を酢酸エチルで抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:5g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.20−8.35(m,1H),6.96−7.43(m,6H),4.30−4.40(m,2H),1.37−1.42(m,3H)。
【0190】
(e).(Z)−エチル3−ブロモ−3−(3−フルオロフェニル)−2−ホルムアミドアクリレート
化合物66d(5g)およびN−ブロモコハク酸イミド(4.5g)の四塩化炭素(150ml)中溶液を一晩加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残渣をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:3.6g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.31(s,1H),7.25−7.43(m,2H),7.03−7.16(m,3H),4.05(q,2H,J=7.2Hz),0.98(t,3H,J=7.2Hz)。
【0191】
(f).(Z)−エチル3−ブロモ−3−(3−フルオロフェニル)−2−イソシアノアクリレート
化合物66e(5g)のDCM(50ml)中溶液に、トリエチルアミン(3当量)を添加した。0℃で、オキシ塩化リン(12.2g)を20分で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水中炭酸カリウム(120g、500ml)水溶液に滴加し、DCMで抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると生成物が茶色油として得られた。
収量:3.5g
MS(ESI)m/z:298、300(M+H)
+。
【0192】
(g).1−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシフェネチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチル
化合物66cおよび化合物69fのDMF中溶液を2時間120℃に加熱した。反応混合物を濃縮し、水を添加し、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると所望の生成物が得られた。
収量:114g
MS(ESI)m/z:477、479(M+H)
+。
【0193】
(h).3−(3−フルオロフェニル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロイミダゾ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸エチル
化合物66g(140mg、粗)のジメチルアセトアミド(3ml)中溶液に、N
2下、炭酸カリウム(221mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26mg)を添加した。反応物を室温で5分間撹拌した。反応混合物を一晩140℃に加熱した。固体を濾過して取り除き、濾液を濃縮した。粗生成物を次のステップに精製することなく使用した。
収量:100mg
MS(ESI)m/z:395(M+H)
+。
【0194】
(i).3−(3−フルオロフェニル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロイミダゾ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボン酸
化合物66hのTHF/水(2ml/2ml)中溶液に、水酸化リチウム(50mg)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を添加し、酢酸エチルで抽出した。水層を濃硫HClでpH=3に酸性化し、次いで、酢酸エチルで抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると所望の生成物が得られた。
収量:60mg
MS(ESI)m/z:369(M+H)
+。
【0195】
(j).(R)−3−(3−フルオロフェニル)−N−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロイミダゾ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物66i(60mg、粗)のDMF(2ml)中溶液に、トリプトファノール(50mg)、TBTU(20mg)およびトリエチルアミン(0.5ml)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると所望の生成物が得られた。
収量:5mg
MS(ESI)m/z:541(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CH
3OH−d):7.55−7.65(m,3H),7.37−7.42(m,1H),7.21−7.37(m,3H),7.08−7.12(m,2H),6.95−7.08(m,2H),4.32−4.42(m,1H),4.02(t,2H,J=7.6Hz),3.91−3.98(m,5H),3.59−3.62(m,2H),3.15(t,2H,J=7.6Hz),2.97−3.11(m,2H)
実施例67
3−(2−フルオロフェニル)−N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−5,6−ジヒドロイミダゾ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物67を実施例66について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:541(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CH
3OH−d):7.48−7.52(m,3H),7.32−7.41(m,1H),7.21−7.40(m,3H),7.03−7.11(m,2H),6.89−6.97(m,2H),4.30−4.38(m,1H),3.89−3.96(m,2H),3.82−3.89(m,6H),3.55−3.62(m,2H),3.08(t,2H,J=7.6Hz),2.92−3.05(m,2H)
実施例68
N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロイミダゾ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物68を実施例66について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:553(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CH
3OH−d):7.45−7.57(m,2H),7.11−7.32(m,4H),7.02−7.10(m,2H),6.75−7.01(m,2H),4.45−4.48(m,1H),3.81−4.10(m,8H),3.72−3.85(m,3H),3.45−3.60(m,2H),3.08−3.18(m,2H),2.92−3.05(d,1H,J=9.6Hz),2.60−2.81(d,1H,J=7.2Hz).7.40−7.52(m,3H),7.19−7.42(m,1H),6.99−7.15(m,3H),6.82−6.98(m,4H),4.24−4.40(m,1H),3.73−3.93(m,8H),3.72(s,3H),3.42−3.52(m,2H),2.95(dd,1H,J=7.2,14.4Hz),2.85(dd,1H,J=7.6,15.6Hz)
実施例69
N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(2−メトキシピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロイミダゾ[2,1−a]イソキノリン−2−カルボキサミド
化合物69を実施例66について記載するのと類似の様式で調製した。
MS(ESI)m/z:554(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CH
3OH−d):8.20−8.32(m,1H),7.46−7.65(m,3H),7.17−7.37(m,1H),6.85−7.05(m,5H),4.27−4.48(m,1H),3.75−4.02(m,11H),3.52−3.62(m,2H),3.05(d,2H,J=7.6Hz),2.92−3.02(m,2H)
【0196】
【化37】
実施例70
N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−h][1,7]ナフチリジン−2−カルボキサミド
(a).2−クロロ−3−メトキシピリジン
2−クロロ−ピリジン−3−オール(100g)のDMSO(1L)中溶液に、炭酸カリウム(320g)を添加した。ヨウ化メチルを滴加した。反応混合物を一晩50℃に加熱した。反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると所望の化合物が得られた。
収量:110g
(b).2,3−ジメトキシピリジン
2−クロロ−3−メトキシ−ピリジン(110g)のDMSO(1L)中溶液に、ナトリウムメトキシド(124g)を添加した。反応混合物を一晩80℃に加熱した。反応混合物を水3Lに注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると粗生成物が得られた。
収量:105g
1H NMR δ(ppm)(CH
3OH−d):7.70(t,1H,J=1.2 and 5.2Hz),7.01(t,1H,J=1.2 and 8.0Hz),6.81(q,1H,J=5.2 and 7.8Hz),4.00(s,3H),3.85(s,3H)。
【0197】
(c).5−ブロモ−2,3−ジメトキシピリジン
2,3−ジメトキシ−ピリジン(104g)のDCM(1L)および飽和NaHCO
3水溶液(1.6ml)中溶液に、0℃で臭素(120g)を添加した。反応物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物をNa
2SO
3(水中飽和、500ml)でクエンチし、30分間撹拌した。水層をDCMで抽出し、有機相を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:100g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.70(d,1H,J=2.0Hz),7.06(s,1H,J=2.0Hz),3.92(s,3H),3.80(s,3H)。
【0198】
(d).5,6−ジメトキシニコチンアルデヒド
5−ブロモ−2,3−ジメトキシ−ピリジン(43g)のTHF(500ml)中溶液に、−78℃でn−ブチルリチウム(191mmol)を添加した。−78℃で30分間撹拌した後、DMF(28.8g)を滴加し、反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。反応混合物をNH
4Cl(水中飽和、500ml)でクエンチした。水層を酢酸エチルで抽出し、有機相を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をヘプタンおよび増加する量の酢酸エチルで溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
収量:33g
化合物70を化合物60bおよび実施例66について記載するのと類似の様式でさらに調製した。
MS(ESI)m/z:554(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CH
3OH−d):7.45−7.57(m,2H),7.11−7.32(m,4H),7.02−7.10(m,2H),6.75−7.01(m,2H),4.45−4.48(m,1H),3.81−4.10(m,8H),3.72−3.85(m,3H),3.45−3.60(m,2H),3.08−3.18(m,2H),2.92−3.05(d,1H,J=9.6Hz),2.60−2.81(d,1H,J=7.2Hz)。
【0199】
【化38】
実施例71
N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−h][1,7]ナフチリジン−2−カルボキサミド
(a).2,3−ジメトキシ−5−ビニルピリジン
化合物70c(30g)のトルエン(200ml)中撹拌溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7.9g)およびトリブチル(ビニル)スタナン(66g)を添加した。得られた混合物を一晩110℃に加熱した。反応物を冷却し、濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ガソリン:酢酸エチル=20:1)により精製すると所望の化合物が得られた。
収量:11g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.685(d,1H,J=0.8Hz),7.152(d,1H,J=0.8Hz),6.691−6.620(m,1H),5.632(d,1H,J=8.8Hz),4.020(s,3H),3.906(s,3H)。
【0200】
(b).2−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)エタノール
化合物71a(11g)のTHF(120ml)中撹拌溶液に、ボラン(20ml、10mol/L)を添加した。混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、水酸化ナトリウム(35.5ml、水中15%)、引き続いて水(15.1ml、30%)を混合物にゆっくり添加した。得られた混合物を50℃に加熱し、30分間撹拌した。酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ガソリン:酢酸エチル=3:1)により精製すると所望の化合物が得られた。
収量:3.6g
MS(ESI)m/z:184(M+H)
+。
【0201】
(c).2−(2−ブロモ−5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)エタノール
化合物71b(3.6g)のDCM(30ml)および飽和NaHCO
3水溶液(30ml)中溶液に、0℃で臭素(1.32ml)を滴加した。反応物を0℃でさらに1時間撹拌し、次いで、さらに1時間室温に加温した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム(水中飽和100ml)でクエンチした。水層をDCMで抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮すると所望の化合物が得られた。
収量:4.1g
MS(ESI)m/z:262、264(M+H)
+。
【0202】
(d).1H−ピロール−3−カルボン酸メチル
カリウム−tert−ブトキシド(105g)のTHF(1.2L)中溶液に、アクリル酸メチル(66g)およびトルエンスルホニルメチルイソシアニド(150g)のTHF(300ml)中溶液を滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ガソリン:酢酸エチル=5:1)により精製すると所望の化合物が得られた。
収量:40g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.815(br,1H),7.404(s,1H),6.729(d,1H,J=1.2Hz),6.621(d,1H,J=0.4Hz),3.788(s,3H)。
【0203】
(e).5−ブロモ−1H−ピロール−3−カルボン酸メチル
化合物71d(40g)のTHF(60ml)中溶液に、−78℃でN−ブロモコハク酸イミド(67.6g)を少しずつ添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌させた。反応混合物を濃縮した。粗生成物を(ガソリン:酢酸エチル=10:1)で溶出させる、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると所望の化合物が得られた。
収量:38g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):8.625(br,1H),7.364(dd,1H,J
1=2.0Hz J
2=2.8Hz),6.588(dd,1H,J
1=2.0Hz J
2=2.4Hz),3.808(s,3H)。
【0204】
(f).5−ブロモ−1−(2−(2−ブロモ−5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)エチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸メチル
化合物71c(3.1g)のTHF(60ml)中溶液に、トリフェニルホスフィン(3.72g)、DIAD(2.81ml)、DIPEA(2.35ml)および化合物71e(2.35ml)を添加した。得られた混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を(ガソリン:酢酸エチル=10:1)で溶出させる、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると所望の化合物が得られた。
収量:4g
1H NMR δ(ppm)(CHCI
3−d):7.170(s,1H),6.567(d,1H,J=1.2Hz),6.367−6.191(m,1H),4.177−4.100(m,2H),3.989(s,3H),3.759(s,3H),3.666(s,3H),3.043(t,2H,J=6.8Hz)。
【0205】
(g)2,3−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[1,2−h][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸メチル
化合物71f(3.5g、粗)のトルエン(50ml)中溶液に、Pd(PPh
3)
2Cl
2(160mg)および(n−Bu
3Sn)
2(2.5ml)を添加した。得られた混合物を一晩120℃に加熱した。反応物を冷却し、濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を(ガソリン:酢酸エチル=10:1)で溶出させる、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると所望の化合物が得られた。
収量:300mg
MS(ESI)m/z:289(M+H)
+。
【0206】
(h)8−(3−フルオロフェニル)−2,3−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[1,2−h][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸メチル
化合物71g(60mg)のジオキサン(5ml)中溶液に、トリフェニルホスフィン(10mg)、酢酸パラジウム(II)(5mg)、1−フルオロ−3−ヨード−ベンゼン(93mg)および炭酸セシウム(137mg)を添加した。得られた混合物を一晩120℃に加熱した。反応物を冷却し、濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると所望の化合物が得られた。
収量:25mg
MS(ESI)m/z:383(M+H)
+。
【0207】
(i).8−(3−フルオロフェニル)−2,3−ジメトキシ−5,6−ジヒドロピロロ[1,2−h][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸
化合物71h(25mg)のメタノール(1ml)、水(1ml)およびTHF(1ml)中溶液に、水酸化カリウム(73mg)を添加した。反応混合物を一晩60℃に加熱した。混合物を濃縮し、水を添加した。混合物を濃HClによりpH=2に酸性化し、DCMで抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮すると所望の化合物が得られた。
収量:29mg
MS(ESI)m/z:369(M+H)
+。
【0208】
(j).N−((R)−1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−8,9−ジメトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−h][1,7]ナフチリジン−2−カルボキサミド
化合物71iのDCM中溶液に、化合物トリプトファノール(50mg)、TBTU(20mg)およびトリエチルアミン(0.5ml)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をアセトニトリルおよび水で溶出させる、分取HPLCにより精製すると所望の化合物が得られた。
収量:8mg
MS(ESI)m/z:541(M+H)
+。
1H NMR δ(ppm)(CHCI3−d):7.998(s,1H),7.564(d,1H,J=4.0Hz),7.361(d,1H,J=4.0Hz),7.222(t,1H,J=2.0Hz),7.198−7.119(m,1H),7.053−7.011(m,4H),6.931(s,1H),6.857(s,1H),5.860(d,1H,J=2.8Hz),4.359−4.327(m,1H),4.075(s,3H),3.879(s,3H),3.817(t,2H,J=6.8Hz),3.727−3.611(m,2H),2.997−2.859(m,5H)。
実施例72
CHO細胞で発現したヒトFSH受容体での化合物のアンタゴニスト活性
ヒトFSH受容体での化合物のアンタゴニスト活性を、ヒトFSH受容体で安定的にトランスフェクトされ、ホタルルシフェラーゼレポーター遺伝子の発現を指示するcAMP応答エレメント(CRE)/プロモーターでコトランスフェクトされたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞で決定した。化合物がGsタンパク質共役型FSH受容体に結合すると、cAMPが増加し、これにより今度はルシフェラーゼレポーターの増加したトランス活性化が誘導されるだろう。細胞(7500個細胞/384ウェルプレート1ウェル)を、5〜7%CO2および37℃で、加湿雰囲気(95%)中、49pM recFSH(この濃度では、試験化合物の非存在下で、最大ルシフェラーゼ刺激の80%を誘導する)と共に繰り返して試験化合物(0.316nM〜10.0μMの間の濃度)と共に、1μg/mlウシインスリン、5μg/mlヒトアポトランスフェリン、100U/mlペニシリンGおよび100μg/mlストレプトマイシンを補足したダルベッコ最小必須F12改変培地(Invitrogen)でインキュベートした。DMSOの最終濃度は1%であった。インキュベートの4時間後、プレートを1時間室温に調整させた。次いで、SteadyLite(PerkinElmer)溶液をウェルに添加し、細胞を室温で少なくとも1時間溶解させた。その後、ルシフェラーゼ活性を発光カウンターで測定した。シグナルを、カウント毎秒(cps)として表す。IC50(化合物によるルシフェラーゼ刺激の最大到達可能阻害の最大半量(50%)阻害をもたらす試験化合物の濃度)および化合物の有効性を、ソフトウェアプログラムMathIG(バージョン2.3、ID Business Solutions Limited)を使用して決定した。
【0209】
全実施例の化合物が10
−5M以下のIC50を有する。実施例1〜4、9、15、30〜32、39、46〜48、51および66〜68の化合物は、10
−6M未満かつ10
−7M超のIC50を有する。実施例5〜8、10〜14、16〜19、22〜29、33〜38、40〜45、49、50、52〜65および70の化合物は10
−7M未満のIC50を有する。
実施例73
ヒト顆粒膜細胞培養物で試験化合物のhFSHRアンタゴニスト活性を評価するための機能的アッセイ
ヒト顆粒膜細胞を、患者にhCGを投与した約36時間後に日常的IVF手順中に成熟卵母細胞を回収するための卵胞吸引の過程で得た。卵胞液を1患者当たり1バッチとして回収し、卵母細胞除去後、室温(RT)で、350gで5分間遠心分離した。ペレットを、分離培地を含有する5mlコラゲナーゼ(0.1%)に再懸濁し、Histopaque−1077 5ml上に層形成し、遠心分離(450gで20分間、RT)して、顆粒膜細胞を赤血球から分離した。顆粒膜細胞および他の単核細胞(例えば、リンパ球)を界面から得て、分離培地で1度洗浄した(450g、20分間)。上清を吸引した後、ペレットを分離培地に再懸濁し、病院から実験室まで輸送した。顆粒膜細胞を遠心分離(350g、5分)によりペレット化し、10%ウシ胎児血清(FCS)を含む少量の培地に懸濁した。細胞分散を促進するために、懸濁液を穏やかな機械的分離に供した。
【0210】
細胞生存率を、Trypan Blue排除法により決定し、顆粒膜細胞をコラーゲンコーティングした96ウェルプレート中10%FCSを含む培地に25.000個の生細胞/200μl/ウェルの密度で蒔き、5%CO
2を補足した加湿雰囲気下37℃で培養した。72時間毎に細胞を予熱培地で1度洗浄して死細胞、破片および非接着細胞を除去した。培養開始7日後、細胞を培地で再度洗浄した。培地を吸引し、ヒト組換えFSH(hrecFSH:0および250mU/mL)または実施例58の化合物と組み合わせたhrecFSH(250mU/ml)と共にイソブチルメチルキサンチン(IBMX)を含む250μL分離培地を37℃、5%CO
2でさらに48時間インキュベートした。全ての試験条件を繰り返して3回行った。その後、上清を96ウェルプレートに回収した。最後に、25μL上清を新たな96ディープウェルプレートに移し、cAMP EIAキット(Amersham Life Sciences、カタログ番号RPN225)でcAMPレベルを決定するために使用した。顆粒膜細胞の上清を吸引した直後、10μMテストステロンを補足した150μL培地をウェルに添加した。37℃、5%CO
2でインキュベートした2時間後、上清を回収し、エストラジオール−ELISA(DRG instruments、art.番号EIA−2693)でエストラジオールレベルを決定するために使用した。上清をダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Hycloneカタログ番号SH30028.03)に1:300希釈し、DPBS中のエストラジオールの自作較正曲線を上清中のエストラジオールレベルの決定に使用した。