(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0003】
典型的に肌の(1)洗浄、(2)処置、そして(3)保護という3つの要素から成る肌の手入れに関する養生法においては、近年、目立った進歩が見られる。しかしながら、肌の手入れは、なお、弛まぬ努力を要する骨の折れる仕事である場合が多く、満足のいく成果が得られないことも珍しくない。消費者は、大抵はかなり高価な美容配合物の皮膚への吸収度が比較的低いことと、明白な成果を目にするまでに要する配合物の使用期間のせいで、不満を感じることが多い。これらの配合物が皮膚へ十分に吸収されない結果、配合物の効能は最適に発揮されない。よって、配合物の総合的な有効性にとっては吸収が重要であると確信されている。
【0004】
従来より、各種配合物を皮膚に塗布するための方法は数多くある。薬剤を使用する手法では、配合物そのものが、吸収を加速及び/又は高めると考えられている物質を含んでいる。これには、幾つかの酸性配合物、イミダゾル、プロピレングリコール、及びミリスチン酸イソプロピルはもとより、配合物中のリポソームの使用も含まれるが、それらは全て、好ましくない副作用又は毒性を有する。
【0005】
溶液を皮膚に擦り込むのとは反対に、配合物が塗布された皮膚の領域を、指、典型的には薬指を用いて叩くことによって配合物を塗布する訓練を受けた美容部員による、手を使った方法もしばしば使用されている。
【0006】
もう1つの塗布の方法は、配合物を皮膚に塗布するためのアッセンブリを一端に備えた伸展式ペン型部材を含んでいることもある非電動式塗布具の使用にかかわる。1つのその様なアッセンブリは、配合物を吸収する材料を備えているローラー又はプラスチック球で構成されている。その場合、塗布具は、処置される皮膚の上を転がされるだけである。
【0007】
配合物の肌への浸透を増進すると言われている低周波音又はガルバニ電流構成を含んでいる電動装置も使用されている。しかしながら、これらの装置には、典型的に、一度に非常に小さい領域しか処置することができないという不都合がある。他に、手持ち式装置として超音波療法やイオン療法を使用している装置もある。
【0008】
更に他の塗布具には、配合物を浸みこませた布の小片の様な受動要素が含まれ、この場合、それらの小片は、直接、皮膚に当てがわれ、長い時間、例えば夜通し、その場に維持される。
【0009】
しかしながら、上記物品又は方法のどれも、不便、費用、成果を実感するのに要する時間、及び/又は確認される成果の欠如を含む、1つ又はそれ以上の深刻な不都合がある。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1から
図5は、ここに開示されている配合物塗布具装置10を示している。装置10は、貯留具アッセンブリ部分12と、接触部材16及び自身の前端18を含む塗布具アッセンブリ部分14と、を含んでいる。貯留具アッセンブリ部分12は、当該実施形態では、長さが約2.2インチ、幅が約1.38インチ、高さが約0.7インチの矩形であることが示されている。装置10全体の長さは約5.96インチである。貯留具アッセンブリは、ハウジング13を含み、ハウジング内には配合物貯留具20が配置されている。貯留具20の後端24には、貯留具アッセンブリ12が塗布具アッセンブリ14と結合されたときに、接触部材16の中へ嵌るように構成され、配置されている漏斗様の伸張部26がある。代わりのやり方では、伸張部26は、貯留具アッセンブリ12が塗布具アッセンブリ14と結合されたときに、接触部材16から離れて配置されるように構成されている。貯留具アッセンブリ12が使用者によって塗布具アッセンブリ14から切り離されているとき、使用者は、伸張部26を接触部材16の上に配置し、以下に説明されている様に貯留具アッセンブリの排出機構を使用することによって、配合物を、直接、接触部材に付けることができる。
【0017】
貯留具20内には、配合物貯留具20の内部と約同じ断面寸法を有する裏板30が配置されている。裏板30は、細長いロッド33が通されるねじの切られた開口32を有している。細長いロッドの前端には、平坦なつまみ38が取り付けられている。つまみ38は、貯留具アッセンブリ12の前端22に配置されている。つまみ38は、使用者が回すのに都合のよいように構成されている、典型的には刻みの付いた縁を有する、平坦な円盤であり、貯留具アッセンブリの前端の長辺39及び40より僅かに外へ張り出している。貯留具アッセンブリの部品はどれも、典型的には、丈夫なプラスチック材料から作られているが、貯留具アッセンブリの諸部品、例えばハウジングなどは、金属から作ることもできる。
【0018】
作動時、使用者がつまみ38を回すと、裏板30が貯留具20内でその後端に向かって動き、貯留具の配合物を、漏斗伸張部26を通して、塗布具アッセンブリ14の接触部材16の中へ追いやる。貯留具アッセンブリ12の後端24は、塗布具アッセンブリの前端18と摩擦嵌め式にぴったり結合し、なお且つ塗布具が使用されようとするときに貯留具アッセンブリを塗布具アッセンブリから取り外すのに都合のよいように、構成されている。
【0019】
塗布具アッセンブリ14は、ハウジング50を含んでいる。ハウジング50は、その前端18付近以外はその長さの殆どに亘って幅が約1.13インチあるが、前端付近は、貯留具アッセンブリの幅に一致するように幅が約1.38インチまで増加している。更に塗布具アッセンブリの高さは約0.67インチである。塗布具アッセンブリは、使用者の手に簡単に保持されるように構成されている。塗布具アッセンブリの前端から外向きに僅かな距離だけ伸張している接触部材16は、使用者による取り換えが可能である。代わりに、接触部材は、塗布具アッセンブリに永久的に固着されていてもよい。接触部材16は、以下により詳細に論じられている様々な構成をとることができる。1つの特定の実施形態(
図6A、
図6B)は、外形が、約0.406インチの直径を有する略円形である。接触部材の高さは、約0.231インチであり、接触部材が皮膚用配合物の1回用量を保持するのに都合のよいように、狭く丸みのあるリップ縁42に縁取られた皿又はカップ状の上端面41を有しているが、構成は、1回用量より多いか又は少ない他の量を保持するような構成でもよい。図示の実施形態では、接触部材16は、デュロメーター値がOO−30からショアA−5の間のシリコン材料又は等価物から作られている。
【0020】
塗布具の使用時、配合物を含んだ接触部材は、皮膚に軽く当てて保持される。ハウジング50内に配置されているモーター52の作用によって、接触部材は、使用者の皮膚から離され、次いで皮膚に押し当てられる。図示の実施形態では、モーター52は、リチウムイオン充電式電池54によって電力供給されている。リチウムイオン電池に代えて、現場交換可能なニッケル金属水素化物(NiMH)電池やアルカリ一次電池の様な多くの代替物が考えられる。電池の充電には、従来型の壁面コンセント充電器を使用することができる。単数又は複数の電池は、壁面コンセント電力供給式オシレーターを使用して、それが一次コイルを励磁し、すると一次コイルが電流を発生させ、電流が塗布具アッセンブリの二次コイルに流れる、という具合に誘導的に充電することもできる。
【0021】
モーター52は、固定子アッセンブリ56と電機子アッセンブリ58を含んでいる。固定子アッセンブリは、電磁石59を含んでいる。電機子アッセンブリ58は、電磁石の一端の付近に配置されている裏当て鉄片部材60を含んでおり、その上に2つの永久磁石62が載せられている。裏当て鉄片60の一端63からは、接触部材16用の取り付け要素66につながる電機子アーム64が伸張している。以上に示されている様に、接触部材16は、必要に応じて時々交換することができるように、取り外し可能に、取り付け要素66に取り付けることができる。
【0022】
電機子アーム64と装置用のハウジング50に取り付けられているアンカー部材69の間には、梁ばね68が伸張している。モーター52は、概して、現行のモーター設計に類似している。共に本発明の譲受人に所有されている米国特許公開第20080106156号と米国特許第7,157,816B2号に例が示されており、両特許の内容を参考文献としてここに援用する。作動時、固定子アッセンブリ56は、回路アッセンブリ76によって提供される交流信号により励磁される。電磁石への交流信号が、永久磁石62との電磁相互作用を発生させ、揺動アーム64の加振運動、及び接触部材の、塗布面、例えば顔面、特に顔面皮膚から離れ次いで当該皮膚に向かう動きが引き起こされる。
【0023】
塗布具アッセンブリは、モーター及び接触部材の作用を始動させる電源スイッチ72を含んでいる。モーター52の運転は、典型的には従来型のマイクロプロセッサ制御装置である回路アッセンブリ76によって制御されている。中でもとりわけ3つの特定の変数があり、それらは図示の実施形態では回路アッセンブリ76によって制御されることになる。
【0024】
第1の変数は、電機子アーム64、ひいては接触部材16、の加振周波数である。接触部材16の動きは、電機子の構成のせいで、使用者の皮膚に向かって及び皮膚から遠くへと僅かに弧を描きはするが、直線運動に近い。周波数の範囲は50Hzから200Hzであり、好適な範囲は100Hzから140Hzである。周波数が低すぎると効果が薄く、一方、周波数が高すぎると使用者に不快を引き起こす。第2の変数は、接触部材の動きの振幅である。振幅は、0.010インチから0.075インチの範囲内であり、好適な範囲は0.020−0.035インチである。振幅が低すぎると効果が薄く、一方、振幅が高すぎると使用者に不快を引き起こす。第3の変数は、装置の運転時間である。これは、マイクロプロセッサによって様々な時間に設定され得るが、例えば、一例として目の周りの皮膚の処置では約15秒である。時間は、処置される状態に応じて5−40秒の範囲になろう。時間が短すぎると効果が薄く、一方、時間が長すぎると吸収の速度が低下する結果になる。
【0025】
装置が作動しているとき、即ち、接触部材が前後に動いているとき、使用者は、接触部材を、配合物を塗布しようとする皮膚領域に軽く押し当てる。これは、1つの例として、使用者の目の付近であり、顔面皮膚の当該領域の皺を減らすためであるかもしれない。以下により詳細に説明されているように、数多くの他の用途も実施可能である。配合物は、その粘度のせいで、典型的には、接触部材の皿状部分内に留まっている。配合物は、塗布具によって発生する叩き作用によって、使用者の皮膚の中へ高い速度で吸収される。配合物の粘度の適した範囲は、10,000cpsから500,000cpsであり、好適な範囲は50,000cpsから200,000cpsである。接触部材の皮膚に対する作用の結果、配合物の皮膚への吸収において、手を使った塗布又は既知のどの非手動式塗布具によるよりも一段と効果的な、高レベルの有効吸収がもたらされる。
【0026】
作動において、以上に開示されている実施形態はオン/オフスイッチを含んでいるが、塗布具の運転を始動させるための他の手段が使用されてもよいものと理解されたい。これには、接触部材及び皮膚と最初に接触するか又は密に近接すると運転を始動させることになる近接スイッチが含まれる。同様に、以上に開示されている塗布具の長さと構成は、開示されている特定のモーターにとっては、ハンドルに伝達される当該モーターの何らかの振動作用を著しく低減することから、好都合であると判明している。塗布具は、よって、使用するのが簡単且つ快適である。
【0027】
実施において、本物品には、様々な皮膚の状態を処置する上で、使用されている特定の配合物に応じて、数多くの使い方があるものと理解されたい。例えば、老化防止用の配合物製品が使用されることもある。皺予防/老化防止製品はどれもかなり高価であるため、配合物の1回用量を接触部材の中へ正確に排出することを特徴とする本実施形態は好都合である。更に、接触部材は、以下により詳細に論じられている様に、様々な特定の1回の配合物用量に特化して構成することができる。他の配設では、保湿剤や他のローション類を使用することができる。目じりの皺/皺及び染みの他に、唇をふっくらさせることの様な、皮膚を引き立たせることを含め、他のよくある皮膚状態を処置することもできる。
【0028】
また、足指の爪の真菌及び水虫の治療も、本物品によって、適切な配合物を用いて行うことができる。それらの配合物の吸収は、皮膚領域でも爪に対しても、本塗布具の使用によって増進される。また更に、脱毛予防及び抜け毛も、適切な配合物を使用することにより支援することができる。ここでも同様に、本塗布具は、正しい配合物用量を使用して、局所的な脱毛並びに抜け毛を治療するように特化して設計されている製品を含む治療用配合物の吸収を高めることができる。色素沈着過剰/過小を治療するのに、更に別の配合物を本塗布具と共に使用することもできる。皮膚の色素沈着は、典型的には、表皮内部の比較的深いところの基底膜層に起こる。色素沈着した細胞の治療では、何らかの局所的配合物を皮膚内部に深く進行させることが必要とされる。成果を実現させるには、治療用配合物を、毎日2〜3回、3カ月間塗布するのが典型であるが、そうではなくて、本塗布具を使用すれば、塗布具の作用によって配合物を深く吸収させることが可能になるため、所望の成果を実現させるのに要する時間が著しく短縮される。
【0029】
また更に、本塗布具を用いれば、或る特定のメイクアップ品目、特に口紅やほお紅を効果的に塗ることができる。更には、一時的な入れ墨を皮膚に施すこともできる。この用途では、染料は、塗布具の作用によって、真皮にではなく、表皮のより深い層の中へ進入してゆき、その結果、長い期間存続するが最終的には薄れてゆくので、醜い跡を残しかねず苦痛を伴い且つ高くつく入れ墨の除去の必要のない、非永久的な入れ墨が得られる。
【0030】
更に、本塗布具を用いれば、歯の表面に塗られるゲル様の白化剤を使用して、素早い歯の白化を実現させることができる。
よって、本発明には、吸収が処置の重要な側面である数多くの用途が見込まれる。様々な状態を、使用される配合物に応じて、効果的に処置することができる。
【0031】
本塗布具の目に見える美容上の有益性に加え、リラクゼーション及びマッサージの有益性も見込まれる。膿疱領域(洞領域)、こめかみ、耳の後ろ、及び他の加圧点の周りに本塗布具を使用すれば、頭痛や緊張を解すことができる。
【0032】
図6A及び
図6Bから
図14A及び
図14Bは、それぞれ、様々な考えられる接触部材配設の上面図と断面図である。
図6Aと
図6Bは、以上に簡単に論じられている円形の接触部材のカップ状の構成を示している。
図7Aと
図7Bは、相対的に浅い平坦な内側の面80を周囲の丸みのあるリップ81と共に備えた円形の実施形態79を示しており、一方、
図8Aと
図8Bは、接触部材の丸みのあるリップ86と中央の平坦な面88の間に配置されている円形の溝84を備えた実施形態を示している。
図9Aと
図9Bは、皿状の面89が曲面状のリップではなくて切り立った縁90まで延びていること以外は
図6A及び
図6Bに類似している円形の実施形態を示している。
図10Aと
図10Bは、
図7A及び
図7Bに類似の円形の接触部材を示しており、ここでは、円形の溝92と中央領域94は直線状の境界縁を有している。
図11Aと
図11Bは、浅い中央の平坦な領域98と相対的に狭い外側のリップ100を備えた円形の接触部材を示している。
図12Aと
図12B、及び
図13Aと
図13Bは、実質的に方形の接触部材を示しており、
図12A及び
図12Bの接触部材102は、相対的に浅く接触部材の外縁106に近接している単一の溝104を有しており、一方、
図13A及び
図13Bの接触部材110は、浅く平坦な中央領域111を相対的に狭い外側のリップ112と共に有している。
【0033】
図14Aと
図14Bに示されている接触部材114は、既に皮膚上に存在している配合物を叩くために使用される平坦な外面116を有している。接触部材は、皮膚への不快感又は外傷を回避できるほどに柔らかく、但し自身の形状を維持し且つ皮膚の中へ十分な音響エネルギーを与えることができるほどに堅い、シリコンゴムの様なエラストマー系材料から作ることができる。ショアOO−30からショアA−5の範囲の硬度を有するシリコンゴムが望ましいが、天然ゴム、ブチルゴム、及びポリウレタンの様な、他の材料を使用することもできる。
【0034】
以上の例が示している様に、本発明の機能を実施するのに接触部材の様々な配設及び構成を使用することができる。
図15は、塗布具アッセンブリの或る異なる実施形態の一部分を示している。この実施形態では、ハウジング130は、その中の中央シャフト132と、中央シャフトに搭載されている永久磁石134と、永久磁石134の互いに反対側に配置されている2つの磁極片136、138を含んでいる。磁極片136、138それぞれとハウジング130の内部端の間には、2つのコイルばね140、142が配置されている。ハウジングの外側には2つの離間されたコイル144、146が巻き付けられている。作動時、コイル144、146は、交流電流励磁回路148によって反対方向の交流電流が印加され、その結果コイルが励磁されると、発生した磁場が永久磁石134と反応し合って、シャフト132を、交流電流信号の周期の2分の1の間は一方の方向に押し進め、次いで、周期のもう2分の1の間は他方の方向に押し進め、これにより、ハウジング130から外向きに伸張しているシャフト132の端147の直線的な前後運動が提供される。
【0035】
シャフト132の端147には、ベース部材150に嵌め込まれた接触部材149が搭載されている。接触部材149は、適切な間隔で使用者が取り換えることができるのが好都合である。代わりに、接触部材は、永久的に固着されていてもよい。塗布具は、以上に論じられているのと同じ周波数と振幅の範囲の叩き作用を発生させる。同様に接触部材の構成も、以上に論じられている様に変えることができる。
図15の実施形態は、上の実施形態について開示されているものに類似の貯留具アッセンブリと共に使用することもできるし、或いは既に使用者によって手で塗られている配合物の吸収を改善するために使用することもできる。
【0036】
図16は、塗布具アッセンブリの或る異なる実施形態の一部分を示している。この実施形態は或る異なるモーター159を示しており、同実施形態では、アンカー部材160がハウジング161に搭載されている。永久磁石162、162が、裏当て鉄片163に搭載されており、裏当て鉄片自体は電機子164上に搭載されている。電機子164の端165には、接触部材166が配置され、機械的に取り付けられている。接触部材166は、凹状の端面を有していることを含め、以上に説明されている様に構成されていてもよい。接触部材166は、ハウジング161から外向きに伸張していて、使用者によって取り換えることができるか、又は永久的に固着されていてもよい。電機子164の長手方向両端と、アンカー部材160の両端には、片持ちばね167、168が固着されている、即ち、ばね167、168は、それぞれ、電機子とアンカー部材の間に伸張している。
【0037】
固定子アッセンブリ169の中央脚にコイル170が巻き付けられている。コイル170は、作動時、交流電流励磁回路171によって反対方向の交流電流が印加され、その結果コイルが励磁されると、発生した磁場が永久磁石162、162と反応し合って、電機子164を、交流電流信号の周期の2分の1の間は一方の方向に押し進め、次いで、周期のもう2分の1の間は他方の方向に押し進め、これにより、接触部材166の直線的な前後運動が提供される。塗布具159は、以上に論じられているのと同じ周波数と振幅の範囲の叩き作用を提供する。
図16の実施形態は、上の実施形態について開示されているものに類似の貯留具アッセンブリと共に使用することもできるし、或いは既に使用者によって手で塗られている配合物の吸収を改善するために使用することもできる。
【0038】
図17から
図22は、一体化された流体経路を有するカートリッジを含んでいる、合体型又は一体型塗布具と呼ばれる塗布具のもう1つの実施形態を示している。一体型塗布具は、
図17では200で示されている。合体型塗布具は、モーターアッセンブリ202とカートリッジアッセンブリ204を含んでいる。一体型塗布具は、オン/オフスイッチ206と、
図19により詳細に示されている接触アッセンブリ209の一部である接触部材208を含んでおり、当該接触部材は、作動時、上述の実施形態と同様のやり方で往復式に皮膚に近づいたり遠ざかったりする。一体型塗布具200は、更に、流体制御ボタン210を含んでおり、当該制御ボタンを作動させると、その結果、流体が貯留具212から吐き出されて接続管214を通り、次に接触アッセンブリのチャネル216を通って、接触部材208の上面218から表に出る。
【0039】
これまでの実施形態同様に、接触部材208の上面218は、皮膚用配合物又は類似の流体を保持するために、凹状又は皿状はもとより、他の構成であってもよい。一体型塗布具は、更に、接触部材を覆うためにスナップ嵌めするか又は滑らせて被せることができるキャップ部材220を含んでいる。キャップ部材220は、カートリッジアッセンブリ204がモーターアッセンブリ202に取り付けられると、又はそこから切り離されると、カートリッジアッセンブリに被せられる。カートリッジアッセンブリ204は、ラッチ機構222によって、モーターアッセンブリ202に取り外し可能に固定されている。カートリッジアッセンブリは、モーターアッセンブリに、モーターアッセンブリの対応するスロット228−228と結合するカートリッジアッセンブリの上端付近のタブ226−226を用いて、そしてモーターアッセンブリのスロット223を通って伸張するラッチタブ222並びに2つのアッセンブリ上の磁性要素(図示せず)によって、連結される。
【0040】
カートリッジアッセンブリをモーターアッセンブリに固定する場合、カートリッジアッセンブリを、最初に水平方向に動かしてモーターアッセンブリと接触させ、次にモーターアッセンブリに対して下向きに動かす。この下向きの動きが、ラッチタブ222と結合するばね仕掛けのカートリッジ解放ラッチ230を作動させる。カートリッジを取り外す場合、解放部材230を単純に右に動かせば、ラッチタブ222が自由になり、次いでカートリッジを上向きに滑らせ、次にモーターアッセンブリに対して外向きに滑らせる。
【0041】
モーターアッセンブリは、以上に説明されているものを含め様々な配設のものがあるモーター234を含んでいる。モーターは、作動時に、
図18Bに示されているタング要素236をモーターアッセンブリ内で垂直方向、即ち上下に、動くように強いる出力部材235を含んでいる。カートリッジアッセンブリとモーターアッセンブリを係合させると、タング236は、接触部材の幹部分の真下に配置される。
図19は、塗布具のこの部分の詳細図を示している。幹部分は、全体として円盤の形態をしている上部分242と、これも同様に全体として円盤の形態をしている下部分244を含んでいる。上円盤部分242と下円盤部分244は、一体化されている中間部分246によって接続されている。上円盤部分242を、皮膚に接触する接触部材208が部分的に取り囲んでいる。
【0042】
中間部分246は、その自由端から中間部分を通って接触部材208の開口254まで延びているチャネル216を有する流体進入伸張部252を含んでいる。貯留具212からの管214が、伸張部252の周りに配置されている。こうして、貯留具212と接触部材208の上面の間には連続した流体経路が在る。下部分244は、典型的にはスエージ加工によって、磁性キャップに取り囲まれており、当該キャップは、例えば、磁性ステンレス鋼の様な磁性材料を備えている。カートリッジアッセンブリを水平方向にモーターアッセンブリの中へ挿入すると、その自由端に典型的には永久磁石から成る磁性片256を有するタング236が、接触アッセンブリの幹部分の磁性のある下部分244の下方に、但し当該部分から隔てて、配置される。次いでカートリッジアッセンブリを垂直方向に下向きに滑らせ、ラッチに係合させると、垂直運動により、磁性のある下部分244が磁性片256に接触する。磁性片256によって提供される磁性吸引力は、磁性のある下部分244と磁性片256の間の接触を、モーター234の作用によるタング236の全運動範囲に亘って維持するほどに強力である。運動の周波数と振幅の範囲は、上の実施形態の場合と同じである。
【0043】
中間部分246の周りには、ばね262がカートリッジアッセンブリの上面264に押し付けられて配置されており、よって、ばねが下部分244を下向きに押しているので、カートリッジアッセンブリがモーターアッセンブリから切り離されているときは、上部分242の下面は、カートリッジアッセンブリの上面の円形の陥凹264に接触又は着座している。カートリッジアッセンブリとモーターアッセンブリを係合させると、磁性部分244のタング256の上向きの力がばねの力に逆らって塗布具を上向きに押し、その結果、接触部材208と上部分242が上向きに押され、カートリッジアッセンブリの上面264から離れる。接触部材と塗布具のこの伸展位置は、
図17にも示されている。
【0044】
モーターを作動させると、タングが上下に動き、それが、塗布具とその接触部材208に伝わり、次に皮膚に対して伝わる。
図20Aと
図20Bは、カートリッジアッセンブリの、貯留具212の中の配合物を接触部材208まで押し上げるための部分の断面図を示している。これらの図に示されている流体制御ボタン210は、開口している中央領域270を有するラック部材268の一部であるか又は当該ラック部材268に接続されている。開口している中央領域には、貯留具212の中へと下へ伸張しているねじの切られたロッド274に接続されたピニオン272が配置されている。ねじの切られたロッド274の底には、板276が在る。ピニオン272は、ラック268の開口している中央領域270の一方の境界面側の内部歯280に係合する鋸歯状の縁278を有している。ラック部材268をばね282が取り囲んでいる。
【0045】
作動時、流体制御ボタン210が内向きに押されると、ラック部材268がピニオン272を回し、すると、ねじの切られたロッド274が回転して、板276を上向きに引く。これにより、流体が貯留具から管214の中へ押し出され、そこからチャネル216に到り、接触部材208に入る(
図18、
図19)。ばね282は、ピニオンを回すこと無く、ボタン210をその静止位置に戻そうとするので、それにより、板276はその直前の位置に維持される。流体制御ボタン210を繰り返し作動させれば、その結果、配合物を接触部材208の表面へ一貫して一定量排出することができる。これは、モーター/接触アッセンブリの作動中に成され得る。
【0046】
引き続き
図20Aと
図20Bを参照して、2つのマイクロスイッチ286と288によって相互係止能力が提供されており、当該スイッチは、カートリッジアッセンブリが装着されない限り、及び/又は接触部材上へ吐き出される流体が最小量になったら、モーター234を作動させない。マイクロスイッチ286は、ラックアッセンブリ268の端290によって作動し、一方、マイクロスイッチ288は、カートリッジアッセンブリ204から伸張しているラッチタブ222によって作動する。端290は、位置合わせされているカートリッジアッセンブリとモーターアッセンブリの開口295を通って伸張し、一方、ラッチタブ222は、モーターアッセンブリのハウジングの開口292を通って伸張する。
【0047】
マイクロスイッチ288は、ばね294によって、非作動の開位置に維持されている。カートリッジアッセンブリのタブ222は、マイクロスイッチ288に接触してゆくとき、ばね294の力を打ち負かし、その結果、マイクロスイッチ288が回路をつなぐ。ラックアッセンブリの端290は、カートリッジアッセンブリ及びモーターアッセンブリの開口部295を通って伸びていて、この端が、マイクロスイッチ286を、回路をつなぐよう押し進める。マイクロスイッチ286と288は、モーターアッセンブリ202のマイクロプロセッサ304に接続されている。マイクロプロセッサ304は、マイクロスイッチ286、288の閉状態を調べる。マイクロプロセッサが、両方のマイクロスイッチが同時に閉部分に在ると感知すれば、マイクロプロセッサはモーター駆動を有効にする。使用者は、制御ボタン210を操作して、流体を接触部材に流入させ、モーター駆動を有効にすることができる。モーターモジュールは、駆動モーターが有効にされると、マイクロプロセッサが光らせて、作動に十分な量の流体が排出され、当該物品の起動を開始させることができることを使用者に知らせる、発光ダイオード(LED)の様な有効状態表示器207を含んでいてもよい。使用者は、次に、オン/オフボタン206を押して、塗布具の作用を起動させることができる。
【0048】
以上の構成では、例えば、マイクロスイッチ206が閉じるようにモーターモジュールに或る物体を差し込むことによって相互係止システムを無効化しようとしても、マイクロプロセッサの論理部が、マイクロスイッチ288が同時に閉じていないことからカートリッジが存在していないことを検出し、モーターが有効にされることを阻止するので、相互係止システムを無効化するのは困難である。
【0049】
貯留具212が空になったときには、ねじの切られたロッド274が、板276を、ピニオンの動きが阻止されるに十分なだけ上に引き上げ、マイクロスイッチ286が起動されないようにしているはずである。しかしながら、当該点に到る前に、貯留具がまもなく空になるという表示を、上部分が幾分大きめの直径を有するように構成されたロッド274によって提供することもでき、その様に構成すれば、貯留具がその容量の限界、即ち好適な範囲を10−20%として、最後50%に向かっていくと、底板はより大きな直径区間上に配置され、よって回り難くなるので、使用者にはカートリッジがその寿命の終わりに近づいているというフィードバックがもたらされることになる。また、貯留具212の壁を透明にすることもでき、そうすれば、底板の位置と、貯留具に残っている流体の量は、容易に判明する。
【0050】
図21と
図22は、異なる皮膚処置のための、異なる接触部材構成及び/又は異なる流体種類、を有するカートリッジ同士を見分けるための配設を示している。例えば、皺を減らす処置では、当該状態のための配合物が使用され、接触部材の寸法は中でよく、相対的に低い動力レベルで、具体的な作動時間は、例えば10秒である。別の用途として、唇をふっくらさせる場合は、大きめの接触部材と、中度の動力レベルと、より長い持続時間、即ち20秒、を要する。染みを除去する場合は、接触部材は、おそらく小さくてよく、動力レベルはより高く、持続時間は10秒であろう。上記は一例に過ぎない。この作動情報は、マイクロプロセッサに保存される。カートリッジアッセンブリの下端のタブを、モーターアッセンブリの関連付けられているマイクロスイッチとの接触を通して用途を識別するように構成することができる。2つのマイクロスイッチ310と312が使用されることになる。
図21のタブ314を挿入すると、両方のマイクロスイッチが起動されることになるが、一方、
図22のタブ315の構成では、一方のマイクロスイッチしか起動されないことになる。2つのマイクロスイッチは、マイクロプロセッサにとって3つの異なるカートリッジと、これに加えてカートリッジの欠如とを、識別する能力を有している。こうして、マイクロプロセッサは、どの型式のカートリッジが装着されたかを検出し、当該カートリッジ型式用に事前に設定されている作動パラメータを自動的に実施することができる。
【0051】
使用者は、現在使用中の特定のカートリッジを取り外すだけで、即ちラッチ解除ボタンを動かし、次いで古いカートリッジアッセンブリを上へ滑らせてモーターアッセンブリから外せば、カートリッジを変えることができる。この実施形態では、接触部材を含む流体経路全体がカートリッジアッセンブリと共に取り外される。カートリッジには、保護とカートリッジの乾燥防止のために、キャップが被せられてもよい。そうしたら、異なるカートリッジを使用することができるが、それは、同じ用途に使用される同じ型式のカートリッジのこともあれば、異なる用途に使用される異なるカートリッジのこともある。以上に示されている様に、目の周りの線、唇をふっくらさせる、染み又は他の皮膚状態、又は好ましく皮膚を引き立たせること、の様な用途を含め、異なる用途には異なるカートリッジが使用される。しかしながら、どの場合も、カートリッジを取り外せば、塗布具を含め、流体経路全体が取り外されることになる。
【0052】
塗布具の使用に先立ち、皮膚は、本発明の譲受人により所有されている米国特許第7,320,691号に示されている様な音波周波数皮膚洗浄装置を用いるなどして洗浄されてもよく、同特許の内容を参考文献として援用する。
【0053】
以上、皮膚用配合物の吸収はもとより他の機能も高めるよう設計された、使用者の皮膚に対して使用するための比較的高速且つ低振幅の機械的作用を提供することができる塗布具及び/又は一体型塗布具を開示してきた。様々な皮膚状態の処置では、様々な皮膚用配合物が使用されることであろう。塗布具は、1つの実施形態では、それ自体が接触部材を含んでいる塗布具から切り離し可能である配合物貯留具を含んでいることもあれば、一方、別の実施形態では、流体経路と接触アッセンブリを含んでいるカートリッジ/貯留具アッセンブリが、ユニット全体として、モーターアッセンブリから切り離し可能である。装置は、制御ボタンが起動されると、接触部材への配合物の1回用量か又は他の選択された流体量かの何れかを提供するように適合されている。1つの実施形態では、流体は、装置が作動している間、1回分の量又はそれより少量が接触部材へ散布されることになる。
【0054】
ここでは例示を目的として本発明の或る好適な実施形態を開示してきたが、実施形態には、付随する特許請求の範囲によって定義されている本発明の精神から逸脱することなく、様々な変更、修正、及び代替が組み入れられてもよいものと理解されたい。
以下は、当初の請求項の記載である。
(請求項1)
人体の皮膚領域用の配合物塗布具において、
ハウジングと、
前記ハウジング内に収容されていて、往復式に動く出力部材部分を有しているモーターと、
前記出力部材に取り付けられていて、作動時は、前記皮膚領域に反復的に衝撃を与える接触部材であって、接触要素が、50Hzから200Hzの周波数、0.010−0.075インチの範囲の振幅で、前記皮膚領域に近づいたり遠ざかったりして、配合物を塗布しようとしている前記皮膚領域に前記接触要素が衝撃を与えることで、前記配合物の前記皮膚領域への吸収を高めるよう作用する、接触部材と、を備えている塗布具。
(請求項2)
前記接触要素は、選択された配合物の1回の用量又は使用分を保持するように構成されている、請求項1に記載の塗布具。
(請求項3)
前記接触要素は、選択された配合物の1回の用量又は使用量より少量又は多量を保持するように構成されている、請求項1に記載の塗布具。
(請求項4)
前記接触部材は、前記皮膚領域に対して略垂直に動く、請求項1に記載の塗布具。
(請求項5)
前記周波数範囲は、110Hzから135Hzの間であり、前記振幅範囲は、0.020インチから0.035インチの間である、請求項1に記載の塗布具。
(請求項6)
前記周波数範囲は、110Hzから135Hzの間である、請求項1に記載の塗布具。
(請求項7)
前記振幅範囲は、0.020インチから0.035インチの間である、請求項1に記載の塗布具。
(請求項8)
前記塗布具は、使用者の手に保持されるのに都合のよい外形構成を有している、請求項1に記載の塗布具。
(請求項9)
前記塗布具は、モーターの作用がハウジングに重大な振動を発生させることのないように十分に長くなっており、またそうでなければ、モーターの作用がハウジングに重大な振動を発生させることのないように構成されている、請求項8に記載の塗布具。
(請求項10)
前記モーターは、固定子アッセンブリと電機子アッセンブリを備え、前記電機子アッセンブリは、梁ばねの一端に取り付けられているアームを含んでおり、前記梁ばねの他方はハウジングに接続されているベース部材に固定取り付けされており、前記接触アッセンブリは前記アームに取り付けられている、請求項1に記載の塗布具。
(請求項11)
前記接触部材は、前記塗布具の一端から外向きに伸張している、請求項1に記載の塗布具。
(請求項12)
前記接触部材は、取り換えることができる、請求項1に記載の塗布具。
(請求項13)
前記接触部材は、永久的に固着されている、請求項1に記載の塗布具。
(請求項14)
前記接触要素は、ショアOO−30からショアA−5の間のデュロメーター値を有するエラストマー系部材を備えている、請求項1に記載の塗布具。
(請求項15)
前記接触要素は、シリコンゲルである、請求項14に記載の塗布具。
(請求項16)
前記接触部材は、円形の外形構成と、配合物を受け入れるための、接触面におけるカップ状の中央領域と、を有している、請求項1に記載の塗布具。
(請求項17)
前記接触部材は、円形の外形構成と、前記配合物を受け入れるための、周囲縁より低い平坦な中央領域と、を有している、請求項1に記載の塗布具。
(請求項18)
前記接触要素は、輪郭が円形であり、前記配合物を受け入れるための円形の溝を有する接触面を含んでいる、請求項1に記載の塗布具。
(請求項19)
前記中央領域と前記周囲縁の間に設置されている円形溝を含んでいる、請求項11に記載の塗布具。
(請求項20)
前記接触要素は、実質的に方形の輪郭と、前記配合物を受け入れるための、周囲縁より低い接触面中央領域と、を有している、請求項1に記載の塗布具。
(請求項21)
前記接触要素は、実質的に方形の輪郭と、前記配合物を受け入れるための、接触面の溝と、を有している、請求項1に記載の塗布具。
(請求項22)
前記接触部材は、平坦な接触面を有している、請求項1に記載の塗布具。
(請求項23)
前記モーターは、それ自体に沿って配置されている永久磁石を有するシャフトと、前記永久磁石の互いに反対側に配置されている支持部材と、前記支持部材と前記ハウジングの両端の間に伸張している2つのばねと、を備えており、前記モーターは、更に、前記ハウジングの外側に巻き付けられている2つのコイルと、前記コイルに交流電流信号印加して、前記シャフトを長手方向の一方に動かし、次いで長手方向の反対に動かすための駆動/接触システムと、を備えている、請求項1に記載の塗布具。
(請求項24)
前記塗布具アッセンブリの一端に配置することができる配合物貯留アッセンブリを含んでおり、前記貯留アッセンブリは、前記貯留アッセンブリが前記塗布具アッセンブリ上に配置されているとき、又は前記貯留具が前記塗布具アッセンブリから切り離されているとき、配合物を前記接触部材上へ排出するように構成されている射出部材を含んでいる、請求項1に記載の塗布具。
(請求項25)
前記貯留アッセンブリは、押し出し板と制御アッセンブリとを含んでおり、前記制御アッセンブリは、前記貯留具内で前記押し出し板を動かすための要素と、或る配合物量が前記射出部材を通って前記接触要素に装入されるように前記貯留具内で前記押し出し板を調節するために使用者が作動させることができる部材と、を含んでいる、請求項24に記載の塗布具。
(請求項26)
前記配合物は、皮膚処置用配合物である、請求項1に記載の塗布具。
(請求項27)
人体の皮膚領域用の配合物塗布具において、
ハウジングと、
往復式に動く出力駆動部材を有しているモーターアッセンブリと、
前記モーターアッセンブリに接続可能且つ取り外し可能であるカートリッジアッセンブリであって、配合物貯留具と、接触部材を含んでいる接触アッセンブリと、操作部材の作動に応えて流体を前記貯留具から前記接触部材へ移動させる流体誘導アッセンブリと、を収容しているカートリッジアッセンブリと、を備えており、前記接触アッセンブリは、モーターアッセンブリによって動かされ、前記接触部材は、50Hzから200Hzの周波数、0.01−0.075インチの範囲の振幅で、前記皮膚領域に近づいたり遠ざかったりしながら前記皮膚領域に衝撃を与え、配合物の前記皮膚領域への吸収を高めるよう働きかける、塗布具。
(請求項28)
前記モーターが作動していて、前記接触部材が動いている間に、前記流体駆動アッセンブリ用の前記操作部材を作動させると、流体を前記接触部材アッセンブリまで移動させることができる、請求項27に記載の塗布具。
(請求項29)
前記配合物が前記接触部材の前面に提供されるように、前記貯留具から前記接触アッセンブリへの給送経路を含んでいる、請求項27に記載の塗布具。
(請求項30)
前記接触部材の前記前面は、配合物の1回用量を保持するのに十分な凹面である、請求項29に記載の塗布具。
(請求項31)
前記接触部材の前記前面は、配合物の1回用量より少量又は多量を保持することができる凹面である、請求項27に記載の塗布具。
(請求項32)
前記接触部材は、実質的に直線式に作動し、前記接触部材は、前記皮膚領域に対して略垂直に、前記皮膚に近づいたり遠ざかったりする、請求項27に記載の塗布具。
(請求項33)
前記カートリッジアッセンブリが前記モーターアッセンブリに接続されていないときは、前記接触部材を前記カートリッジアッセンブリの上部の凹部の中の静止位置へ戻すばね部材を含んでいる、請求項27に記載の塗布具。
(請求項34)
前記塗布具に前記カートリッジアッセンブリが存在していることを表示するように配設されている第1の信号接触アッセンブリと、カートリッジが存在していると表示されていないとき、前記モーターが作動しないようにするマイクロプロセッサと、を含んでいる、請求項27に記載の塗布具。
(請求項35)
流体が前記貯留具から前記接触部材へ排出されたことを表示するように配設されている第2の信号接触アッセンブリを含んでおり、前記マイクロプロセッサは、流体がその様に排出されたと表示されていないとき、前記モーターが作動しないようにする、請求項34に記載の塗布具。
(請求項36)
前記モーターアッセンブリに接続されている異なる型式のカートリッジアッセンブリを認識することができるカートリッジアッセンブリ接触システムを備えており、認識された前記カートリッジアッセンブリの型式に応じた周波数、振幅、及び/又は作動時間を含んでいる異なる作動モードがプログラムされているマイクロプロセッサを更に含んでいる、請求項27に記載の塗布具。
(請求項37)
前記カートリッジアッセンブリは、前記貯留具に残っている流体が容量の50%未満の或る点に達したら使用者に表示を提供するように配設され、構築されている、請求項27に記載の塗布具。
(請求項38)
人体の皮膚領域に配合物を塗布する方法において、
皮膚用配合物を、皮膚領域へ、中実の端面を備えた接触要素を有する機械的な塗布具を用いて、50Hzから200Hzの範囲の周波数、0.01−0.075インチの範囲の振幅で、叩き込むステップを備えており、前記叩きは、前記皮膚領域に対して略垂直に、前記皮膚領域に向かったり遠ざかったりし、前記叩きは、配合物の前記皮膚領域への吸収を高めるよう働きかける、方法。
(請求項39)
前記端面は凹面である、請求項38に記載の方法。
(請求項40)
前記叩きを妨げることなく、前記機械的な塗布具の前記端面へ前記配合物を供給する更なるステップを含んでいる、請求項38に記載の方法。
(請求項41)
前記端面は、配合物の1回用量を保持するように構成されている、請求項38に記載の方法。
(請求項42)
前記端面は、配合物の1回用量より少量又は多量を保持するように構成されている、請求項38に記載の方法。
(請求項43)
前記接触要素は、ショアOO−30からショアA−5の間のデュロメーター値を有するシリコンゲルを備えている、請求項38に記載の方法。
(請求項44)
前記皮膚領域を叩くステップに、当該皮膚領域を洗浄するステップが先行する、請求項38に記載の方法。
(請求項45)
前記皮膚の叩きは、カートリッジアッセンブリとそれに接続することができるモーターアッセンブリを含む手持ち式塗布具アッセンブリによって実施される、請求項38に記載の方法。
(請求項46)
前記塗布具アッセンブリは、前記モーターアッセンブリが前記皮膚の叩きを実施できるよう有効にされる前に、カートリッジが存在していることと、流体が前記接触部材の前記端面へ排出されていること、を確認にするためのシステムを含んでいる、請求項45に記載の方法。
(請求項47)
前記叩きの周波数、振幅、及び/又は持続時間は、処置を施される特定の皮膚状態に応じて調節される、請求項38に記載の方法。
(請求項48)
皮膚用配合物の皮膚領域への塗布用のモーターにおいて、
ハウジングと、
前記ハウジングに固定取り付けされているアンカー部材と、
永久磁石アッセンブリが搭載された裏当て鉄片部材を有している電機子と、
前記アンカー部材と前記電機子を接続する2つの離間されたばね部材と、
前記アンカー部材と前記電機子の間に配置されている固定子アッセンブリであって、交流電流により励磁されると、前記電機子の前後運動を発生させるコイルを含んでいる、固定子アッセンブリと、
前記電機子の一端に接続されていて、自身の自由端には皮膚接触部材を備えている塗布具アッセンブリであって、その結果、作動時は、前記塗布具アッセンブリ及び前記接触部材が前後に動いて使用者の皮膚領域に近づいたり遠ざかったりして、配合物の皮膚への吸収が高まるようなやり方で皮膚に接触する、塗布具アッセンブリと、を備えているモーター。
(請求項49)
前記接触部材は、凹状の端面を有している、請求項48に記載のモーター。
(請求項50)
前記ばね部材は、共に板ばねであり、前記固定子アッセンブリの互いに反対側に配置されている、請求項48に記載のモーター。