特許第5948935号(P5948935)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5948935
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月6日
(54)【発明の名称】パーツフィーダ
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/19 20060101AFI20160623BHJP
   B65G 47/14 20060101ALI20160623BHJP
   B65G 27/32 20060101ALI20160623BHJP
【FI】
   B65G47/19
   B65G47/14 101A
   B65G27/32
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-32848(P2012-32848)
(22)【出願日】2012年2月17日
(65)【公開番号】特開2013-170011(P2013-170011A)
(43)【公開日】2013年9月2日
【審査請求日】2015年1月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002059
【氏名又は名称】シンフォニアテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130498
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 禎哉
(72)【発明者】
【氏名】迎 邦暁
(72)【発明者】
【氏名】加納 僚二
【審査官】 葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭62−100314(JP,A)
【文献】 特開2007−191262(JP,A)
【文献】 実開昭55−180616(JP,U)
【文献】 実開昭63−175617(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 27/00−27/32
B65G 47/00−47/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送路を有する搬送体に対してホッパから供給された搬送対象物であるワークを振動する前記搬送路に沿って所定の搬送先へ搬送可能なパーツフィーダであって、
前記搬送路の所定箇所における前記ワークの有無を検知可能なワーク検知部と、
少なくとも前記ホッパの駆動及び前記搬送体に与える振幅を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、ワーク検知信号を受け付けた際に、前記ホッパによる前記ワークの供給処理を停止するとともに、単体のワークを搬送するために必要な振幅よりも小さい振幅であって且つ前記搬送先が受取可能な量のワークを搬送可能な振幅である通常振幅を前記搬送体に与え、ワーク非検知信号を受け付けた際に、前記ホッパによる前記ワークの供給処理を開始するとともに、前記通常振幅よりも大きい振幅を前記搬送体に与えるように制御するものであり、
前記ワーク非検知信号を受け付けた際に前記搬送体に与える振幅で搬送されるワークの搬送速度を、前記ワーク検知信号を受け付けた際に前記搬送体に与える振幅で搬送されるワークの搬送速度よりも速くなるように前記搬送体内のワーク量に応じてワークの搬送速度を二段階で調節することを特徴とするパーツフィーダ。
【請求項2】
前記制御部が、前記ワーク非検知信号を受け付けた際に、前記ホッパによる前記ワークの供給処理を開始してから一定時間経過後に前記搬送体に前記通常振幅よりも大きい振幅を与えるものである請求項1に記載のパーツフィーダ。
【請求項3】
前記制御部が、前記ワーク非検知信号を一定時間以上継続して受け付けた際に、前記ホッパによる前記ワークの供給処理を開始するように制御するものである請求項1又は2に記載のパーツフィーダ。
【請求項4】
前記搬送体が、前記ホッパから供給された前記ワークを貯留可能な貯留部と、始端を前記貯留部に連続する位置に設定した前記搬送路とを備えたボウルフィーダである請求項1乃至3の何れかに記載のパーツフィーダ。
【請求項5】
前記ワーク検知部が、前記搬送路上の始端または始端近傍における前記ワークの有無を検知可能なものである請求項1乃至4の何れかに記載のパーツフィーダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送対象物であるワークを搬送路に沿って搬送可能なパーツフィーダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電子部品等の搬送対象物であるワークを振動により搬送路に沿って所定の搬送先へ搬送可能なパーツフィーダが知られている。この種のパーツフィーダは、搬送路を有する搬送体(例えばボウルフィーダ)全体に対して起振源によって振動を与えることにより、ワークを搬送路の上流端から下流端に向かって整列させながら搬送し、所定の搬送先にワークを連続して供給できるように構成されている。
【0003】
ここで、搬送路上におけるワーク量が多い時(多量搬送時)は、単体のワークを搬送するために必要な振幅よりも小さい振幅で各ワークを搬送できることが知られている。従来の多くのパーツフィーダでは、起振源によって搬送体に与える振幅を常に一定に制御されていた。
【0004】
そして、少量搬送時の振幅を常に搬送体に与えてワークを搬送するように構成されたパーツフィーダでは、多量搬送時において各ワークが高速で搬送されるため、搬送先の許容受取量を超えて、過剰供給(オーバーフロー)になることがある。そこで、オーバーフロー時には、搬送体に与える振幅をゼロにして振動を停止させるとともに、適宜のリターン部を通じて所定量以上のワークを搬送路の上流側へ戻すことにより、搬送先へのワークの供給量を制限する技術も考えられている。
【0005】
しかしながら、この場合、搬送体の振動を停止させることにより、その時点で搬送路上にあるワークはそれ以上搬送方向下流側に向かって搬送されることはなく、搬送処理効率の低下を招来し得る。また、ワークリターン処理時にワークが損傷したり、リターン処理後にワークを再度搬送路に沿って搬送させればその分ワークに汚れが付着し得る機会が増大するという懸念がある。さらには、一旦振動を停止させた搬送体に再度振幅を与えて振動させることは、機械的なロスが生じて搬送効率の低下を招来し得ると考えられる。
【0006】
一方、多量搬送時の振幅を常に搬送体に与えてワークを搬送するように構成されたパーツフィーダでは、少量搬送時でも多量搬送時の振幅と同じ振幅であるため、搬送路上の少量のワークを搬送方向下流側に向かってスムーズに搬送させることができなかったり、極めて困難な状態になるおそれがあり、搬送処理能力の低下を招来し得ると考えられる。
【0007】
下記特許文献1には、搬送路を有する部品を収容可能な部品収容部(例えばボウルフィーダ)に収容されているワークの残量を検出し、その残量信号に基づいて起振源の振幅を残量に応じた値にしてワークの送り出し速度を常に一定にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−79354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記特許文献記載には、ワークの送り出し速度を常に一定にすることを目的に、ワーク残量に応じて振幅の強弱を調整する技術が開示されているが、部品収容部にワークを供給するタイミングについては言及されていない。
【0010】
従来より、搬送体に対してワークを供給するホッパを備えたパーツフィーダが知られている。このホッパによるワーク供給を開始したり、停止する処理は、例えばユーザが行う適宜の操作に基づく信号をコントローラが受け付けて行われるのが一般的である。
【0011】
このようなホッパからワークを供給するタイミングや、ワークの供給を停止するタイミングと、搬送路に与える振幅の強弱とを相互に関連付けて制御することによって、オーバーフローを回避し、リターン処理の低減化及び搬送処理効率の向上を同時に図ることができれば好適である。
【0012】
本発明は、このような点に着目したものであって、主たる目的は、搬送路を有する搬送体全体の振動を搬送路上のワーク量に応じて調節するとともに、ホッパから搬送体に供給するタイミングを、搬送路上のワーク量に応じて合わせることが可能なパーツフィーダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
すなわち本発明は、搬送路を有する搬送体に対してホッパから供給された搬送対象物であるワークを振動する搬送路に沿って所定の搬送先へ搬送可能なパーツフィーダに関するものである。ここで、本発明における「搬送路」は、直線状や螺旋状など特にその形状が限定されるものではない。またワークとしては、例えば電子部品などの微小部品を挙げることができるが、電子部品以外のワークであってもよい。
【0014】
そして、本発明に係るパーツフィーダは、搬送路の所定箇所におけるワークの有無を検知可能なワーク検知部と、少なくともホッパの駆動及び搬送体に与える振幅を制御する制御部とを備え、制御部が、ワーク検知信号を受け付けた際に、ホッパによるワークの供給処理を停止するとともに、単体のワークを搬送するために必要な振幅よりも小さい振幅であって且つ搬送先が受取可能な量のワークを搬送可能な振幅である通常振幅を搬送体に与え、ワーク非検知信号を受け付けた際に、ホッパによるワークの供給処理を開始するとともに、通常振幅よりも大きい振幅を搬送体に与えるように制御するものであり、ワーク非検知信号を受け付けた際に搬送体に与える振幅で搬送されるワークの搬送速度を、ワーク検知信号を受け付けた際に搬送体に与える振幅で搬送されるワークの搬送速度よりも速くなるように搬送体内のワーク量に応じてワークの搬送速度を二段階で調節することを特徴としている。
【0015】
このようなパーツフィーダであれば、搬送路の所定箇所をワークが通過している場合にワーク検知部がワークの存在を検知し、このワーク検知信号を制御部が受け付けることで、制御部がホッパによるワーク供給処理を停止するため、例えば作業者が搬送体内のワーク残量や搬送路上のワークの搬送状態を監視しながらホッパのワーク供給処理を停止する操作を行う手間を省くことができるとともに、ホッパのワーク供給処理を停止するきっかけとなるこのワーク検知信号を制御部が受け付けた場合に、制御部が搬送体に対して通常振幅を与えるため、搬送体内のワークを通常振幅に応じた振動で搬送路の終端に向かって搬送することができる。ここで、通常振幅が、単体のワークを搬送するために必要な振幅よりも小さい振幅であって且つ搬送先が受取可能な量のワークを搬送可能な振幅であるため、各ワークは、単体のワークを搬送するために必要な振幅に応じた振動で搬送されるワークの搬送速度よりも遅い速度で搬送されることになり、このような速度でワークを搬送することによってオーバーフローになる事態を回避することができ、オーバーフローを解消するために搬送路の上流側に戻される処理(リターン処理)の低減化を実現できる。その結果、リターン処理時の衝撃などでワークが損傷する不具合や、リターン処理されたワークが再度搬送路を搬送することによる搬送距離の増大化に伴ってワークに汚れが付着する可能性が高くなるという不具合を防止・抑制することができる。以下の説明では、ワーク検知信号を受け付けた場合の制御部によるホッパ及び搬送体の制御を「第1制御」と称する場合がある。
【0016】
さらに、本発明に係るパーツフィーダは、搬送路の所定箇所をワークが通過していなければワーク検知部によってワークの存在を検知することは当然ながら不可能であり、このワーク非検知信号を制御部が受け付けることで、ホッパのワーク供給処理を開始するため、例えば作業者に搬送体内のワーク残量などを監視しながらホッパのワーク供給処理を開始する操作を強いることがなく、ホッパのワーク供給処理を開始するきっかけとなるワーク非検知信号を制御部が受け付けた場合に、制御部が搬送体に対して通常振幅より大きい振幅を与えて、その時点で搬送路上にあるワークを第1制御実行時よりも速い速度で搬送することができる。以下の説明では、ワーク非検知信号を受け付けた場合の制御部によるホッパ及び搬送体の制御を「第2制御」と称する場合がある。
【0017】
制御部が、第2制御を実行する時点では、ワーク検知部によるワーク検知点に相当する搬送路の所定箇所よりも搬送方向上流側(始端側)にはワークが無いか、第1制御実行時よりも遙かに少ない量であることが想定でき、搬送路上にあるワークを第1制御実行時よりも速い速度で搬送しても過剰供給にはなり難く、搬送速度を上げることで搬送処理能力が向上する。
【0018】
このように、本発明のパーツフィーダでは、ワーク検知部によるワーク検知信号やワーク非検知信号に基づいて、ホッパによるワーク供給処理の停止・開始を制御することができるとともに、搬送体には常に振動を与えながらもその振動を二段階に制御することでオーバーフローの防止・抑制を図りつつ搬送処理能力の低下を回避することができる。なお、本発明において、「搬送路」は、搬送中のワークの下向き面が接触し得る上向きの搬送面だけで構成されたものであってもよいし、或いは搬送面と、この搬送面に連続し且つ搬送中のワークの側面(横向き面)が接触し得る側壁面とによって構成されたものであってもよい。そして本発明において「搬送路の所定箇所」は、搬送路を構成する面の所定箇所であれば特に限定されることはなく、搬送面の所定箇所であってもよいし、側壁面の所定箇所であってもよい。
【0019】
特に、本発明のパーツフィーダにおいて、制御部がワーク非検知信号を受け付けた際に、ホッパによるワークの供給処理を開始してから一定時間経過後に搬送体に通常振幅よりも大きい振幅を与えるように制御すれば、搬送路上のワーク同士の間隔が第1制御実行時よりも拡がってしまう事態を防止・抑制することができ、搬送先へのワーク送り出しの停止時間時間を短縮することが可能となる。
【0020】
また、ワーク検知部によってワークを検知する搬送路の所定箇所よりも搬送路の上流側(始端側)にワークが無い状態か、ワーク同士の間隔が大きく拡がっている状態では、制御部がワーク非検知信号を受け続けることを利用して、制御部が、ワーク非検知信号を一定時間以上継続して受け付けた際にのみ、ホッパによるワークの供給処理を開始するように制御すれば、搬送体内のワークが空になる事態を回避することができるとともに、制御の切替を頻繁に行うことによる電気的または機械的なロスや、ホッパによるワーク供給開始に伴うワークの過剰供給及びリターン処理の多発化を防止・抑制することが期待できる。
【0021】
本発明のパーツフィーダで適用する搬送体としては、ホッパから供給されたワークを貯留可能な貯留部と、始端を貯留部に連続する位置に設定した搬送路とを備えたボウルフィーダを挙げることができる。
【0022】
本発明におけるワーク検知部が、搬送路上の始端または始端近傍におけるワークの有無を検知可能なものであれば、ワーク非検知信号を制御部が受け付けた時点では搬送路上に搬送方向下流側に向かって搬送するワークが存在していることになり、この時点で第2制御を実行することによって搬送路上を搬送するワークがゼロになってしまう事態を回避し、搬送処理効率の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、制御部が、ワーク検知部から受け付けるワーク検知信号やワーク非検知信号に基づいて、ホッパによるワーク供給処理の停止・開始を自動で行うことができるとともに、搬送体内のワーク量に応じてワークの搬送速度を二段階で調節することにより、リターン処理の低減化及び搬送処理能力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態に係るパーツフィーダの全体を模式的に示す平面図。
図2】同実施形態におけるボウルフィーダの平面図。
図3】同実施形態におけるボウルフィーダの要部模式図。
図4図2のa−a線端面模式図。
図5】同実施形態における制御部と他の機器や装置との関係を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0026】
本実施形態に係るパーツフィーダXは、図1に示すように、例えば電子部品等のワークを搬送路(後述するボウル搬送路11、リニア搬送路31)上において振動により移動させながら所定の搬送先(供給先)に搬送する装置である。本実施形態のパーツフィーダXは、収容したワークをスパイラル状の搬送路(以下「ボウル搬送路11」と称す)に沿って整列させながら搬送するボウルフィーダ1(本発明の「搬送体」に相当)と、ボウルフィーダ1内にワークを供給するホッパ2と、ボウル搬送路11に連続する直線状の搬送路(以下「リニア搬送路31」と称す)に沿ってワークを搬送先に搬送するリニアフィーダ33とを備えている。
【0027】
ボウルフィーダ1は、図1乃至図3に示すように、平面視略円形の鉢状をなし、底面に形成され多数のワークを貯留可能な貯留部12と、貯留部12の周縁部における所定部分を始端11aとして周壁13に沿って登り傾斜の螺旋状に形成したボウル搬送路11とを備えたものである。本実施形態のパーツフィーダXは、図示しない起振源によってボウルフィーダ1に振動を発生させるように構成している。起振源としては、例えば、電磁吸引力を作用させてボウルフィーダ1に対して高振動数の捩り振動を発生させる電磁駆動部を挙げることができる。この起振源によりボウルフィーダ1に対して振動を発生させることによって、ボウルフィーダ1内に収容されたワークをボウル搬送路11に沿って移動させることができる。
【0028】
貯留部12は、例えば中心側を径方向外側よりも高くなるように設定し、ボウルフィーダ1の振動や貯留部12内に収容されているワークの自重及びボウルフィーダ1の振動によってワークを径方向外側へ移動させるものである。
【0029】
ボウル搬送路11は、図2に示すように、始端11aが貯留部12に連続しており、上向き面である搬送面11bを例えば径方向外側に向けて下方に傾斜させた平坦な面に設定したものである。また、本実施形態のボウル搬送路11は、搬送面11bと、この搬送面11bのうちボウルフィーダ1の径方向外側の縁部に連続して上方に延伸し且つ搬送中のワークの側面(横向き面)が接触し得る周壁13(側壁面)とによって構成している。そして、振動によってワークが受ける搬送力のうち径方向外側へ向かう力と搬送面11bの傾斜によって、ワークは下向き面が搬送面11bに対面し且つ側面(横向き面)がボウルフィーダ1の周壁13に接しながら上流側の貯留部12から下流側(ボウル搬送路11の終端11c側)に向けて搬送される。本実施形態では、このようなボウル搬送路1の所定箇所に適宜のワーク向き選別手段を設け、ワーク向き選別手段によって所定の向き(例えば長尺のワークであればその長手方向が搬送方向に一致している向き)であるワークのみを搬送方向下流側に搬送し、所定の向きではないワークを貯留部12へ戻す(落下させる)ように構成している。本実施形態のパーツフィーダXは、ボウル搬送路11の終端11cをリニアフィーダ3に設けたリニア搬送路31の始端に連続するように接続して、向きを揃えたワークをリニアフィーダ3に搬送(供給)できるように構成している。
【0030】
リニアフィーダ3は、ボウル搬送路11からリニア搬送路31に搬送されたワークを振動によってリニア搬送路31の終端まで搬送して所定の搬送先に供給可能なものである。このリニアフィーダ3には、オーバーフロー時やワークが所定の搬送姿勢ではないと判別した場合にその対象となるワーク(オーバーフローとなるワークや所定搬送姿勢ではないと判別したワーク)をボウル搬送路11に戻すリターン部32(リターン用搬送路を)を備えている。なお、ワークが所定の搬送姿勢であるか否かを判別するワーク姿勢判別手段をボウル搬送路11の所定箇所に設けてもよい。リニアフィーダ3に振動を発生させる起振源と、ボウルフィーダ1に振動を発生させる起振源とは共用していない。
【0031】
ホッパ2は、ボウルフィーダ1に供給するワークを内部空間に貯留し、先端部をボウルフィーダ1の貯留部12の上方に臨ませた漏斗状のワーク吐出部21からボウルフィーダ1に対してワークを吐き出す(供給する)ものである。本実施形態のホッパ2は、図示しない起振源によって所定の振幅が与えられた場合に、ワーク吐出部21からボウルフィーダ1に対してワークを吐き出す
【0032】
そして、本実施形態のパーツフィーダXは、図2乃至図5に示すように、ボウル搬送路11の始端11a近傍におけるワークの有無を検知可能なワーク検知部4と、ワーク検知部4から出力されるワーク検知信号及びワーク非検知信号に基づいて少なくともホッパ2の作動及びボウルフィーダ1に与える振幅を制御する制御部5とを備えている。この制御部5は、リニアフィーダ3に与える振幅も制御するものである。図5では、単一の制御部(制御盤,コントローラ)によってホッパ2の作動及びボウルフィーダ1に与える振幅を制御可能な態様を例示しているが、例えばホッパ用の制御盤(コントローラ)、ボウルフィーダ用の制御盤(コントローラ)など、各駆動対象ごとに個別に設けた制御盤(コントローラ)によって制御部を構成することも可能であり、この場合、各制御盤(コントローラ)にワーク検知部4からワーク検知信号及びワーク非検知信号がパラレルに出力される構成でもよいし、制御盤同士を有線又は無線で接続することで相互に関連付けておき、ワーク検知部4からワーク検知信号及びワーク非検知信号が各制御盤(コントローラ)に直列的に出力される構成でもよい。
【0033】
ワーク検知部4は、図2乃至図4に示すように、ボウル搬送路11の始端11a近傍における周壁13に、その厚み方向に貫通する小孔41(例えば直径0.3mm程度)を形成し、この小孔41を貫通方向に挟む位置に対峙させて配置した一対のセンサ素子42によってワーク検知部4を構成している。そして、ワークが小孔41を塞ぐ位置に存在すれば、センサ素子42間の光を遮ることになり、受光量が減少し、この事象をとらえてワーク検知信号を出力するものであり、小孔41を通じたセンサ素子42間の光が遮られず、受光量が減少しない場合にはその事象をとらえてワーク非検知信号(ワーク空検知信号)を制御部5に対して出力するものである。本実施形態では、ファイバ素子42として例えばファイバセンサを適用し、ボウルフィーダ1に固定した支持部材43でファイバセンサ42を支持した状態で、これらファイバセンサ42同士の間に存在する小孔41の前を通過するワークを検知可能に構成している。図4では小孔41を介したファイバセンサ42同士の投受光ラインを一点鎖線で模式的に示している。また、本実施形態では、小孔41の形成位置を、周壁13のうち当該周壁13と搬送面11bとの境界部分近傍に設定している。したがって、搬送面11b上において相互に段積み状態にならずに1枚ずつ搬送されるワークは、もれなく小孔41の前を通過することになる。
【0034】
制御部5は、ワーク検知部4からワーク検知信号を受け付けた際に、ホッパ2によるワークの供給処理を停止するとともに、ホッパ2によるワーク供給停止処理後から一定時間経過後にボウル搬送路11に通常振幅を与えるように制御する第1制御と、ワーク検知部4からワーク非検知信号を受け付けた際に、ホッパ2によるワークの供給を開始するとともに、ホッパ2によるワークの供給処理を開始してから一定時間経過後にボウル搬送路11に通常振幅よりも大きい振幅を与えるように制御する第2制御とを切り替えて実行するものである。ここで、通常振幅とは、ワークをボウル搬送路11に沿って搬送するために必要な振幅よりも小さい振幅であって且つ搬送先が受取可能な量のワークを搬送可能な振幅である。特に、本実施形態における制御部5は、ワーク非検知信号を一定時間以上継続して受け付けた場合にのみ第2制御を実行するように制御し、ワーク非検知信号を受け付けた場合であってもそのワーク非検知信号を一定時間以上継続して受け付けない限り、第1制御を実行するように設定されている。
【0035】
次に、本実施形態に係るパーツフィーダXによるワークの搬送処理手順について説明する。
【0036】
先ず、本実施形態のパーツフィーダXは、ホッパ2のワーク吐出部21から所定量のワークをボウルフィーダ1の貯留部12に投入する。この最初のワーク投入時のタイミングや投入するワークの量は、ユーザの操作に基づいてユーザ自身が決定して行うように設定してもよいし、制御部5が所定の記憶部に予め記憶されているプログラムに従って行ったり、ユーザから入力される情報に基づいて制御部5が自動で決定して行うように設定してもよい。
【0037】
本実施形態のパーツフィーダXは、ホッパ2からパーツフィーダXの貯留部12にワークを供給する前後の適宜のタイミングで、制御部5からの指令に基づき起振源によりボウルフィーダ1を振動させる。本実施形態のパーツフィーダXは、貯留部12内に収容されているワークをこの振動で径方向外側へ移動させて、ボウル搬送路11の始端11aに到達させることができ、ボウル搬送路11の始端11aに到達したワークをボウル搬送路11に沿って順次搬送する。
【0038】
そして、本実施形態のパーツフィーダXでは、ワークの搬送処理中はボウル搬送路11の始端11a近傍に設けたワーク検知部4によるワーク検知処理を継続して行う。ワーク検知部4は、ワークがボウル搬送路11の始端11a近傍に形成した小孔41を通過した場合にワーク検知信号を制御部5に出力し、ワークが小孔41を通過していない場合にワーク非検知信号を制御部5に出力する。制御部5は、ワーク検知部4から送られる信号に基づいて第1制御又は第2制御を実行する。
【0039】
すなわち、制御部5は、ワーク検知部4からワーク検知信号を受け付けた場合、第1制御を実行する。制御部5が第1制御を実行することによって、ホッパ2からボウルフィーダ1へのワークの供給処理は停止し、このホッパ2によるワーク供給処理停止後一定時間経過してからボウルフィーダ1に対して起振源から通常振幅を与える。その結果、ボウルフィーダ1内のワークは振動でボウル搬送路11の始端11aから終端11cに向かって搬送される。この搬送途中で所定の向きで搬送されていないワークはワーク向き選別手段によって貯留部12に戻される。したがって、ボウル搬送路11の終端11cに到達したワークは全て所定の向きを向いている。本実施形態のパーツフィーダXは、ボウル搬送路11の終端11cに到達したワークをリニアフィーダ3のリニア搬送路31の始端11aから終端11cに向かって搬送することによって、所定の搬送先(供給先)にワークを供給することができる。
【0040】
ここで、第1制御時の通常振幅は、上述したようにワーク単体を搬送させる場合に必要な振幅よりも小さく、供給先装置が受取可能な量のワークを搬送可能な振幅であり、制御部5による第1制御の下において、ワークはボウル搬送路11に沿って搬送されるが、ホッパ2からのワーク供給処理は停止しているため、ボウル貯留部12に有るワークの量は当然のことながら漸次少なくなっていく。そして、ボウル貯留部12内にワークが無くなれば、ボウル搬送路11の始端11a近傍に形成した小孔41の前方をワークが通過することはなく、ワーク検知部4からワーク非検知信号が一定時間以上継続して制御部5に対して出力される。本実施形態のパーツフィーダXでは、ワーク検知部4から出力されるワーク非検知信号を制御部5が一定時間以上継続して受け付けた場合、第2制御を実行する。制御部5が第2制御を実行することによって、ホッパ2からボウルフィーダ1へのワークの供給処理が開始し、このホッパ2によるワーク供給処理開始後一定時間経過してからボウルフィーダ1に対して起振源から通常振幅よりも大きい振幅を与える。
【0041】
ここで、ホッパ2からボウルフィーダ1へ供給するワークの量は、予め定められた量であってもよいし、或いは初回の供給量(投入量)と同程度の量であってもよい。
【0042】
また、制御部5が第2制御を実行する際、ホッパ2によるワーク供給処理開始後一定時間経過するまではボウルフィーダ1に対して起振源から通常振幅を与え続けている。そして、ホッパ2によるワーク供給処理を開始する時点でボウル搬送路11上にあるワークは通常振幅に応じた振動でボウル搬送路11の終端11cに向かって搬送されるが、これらのワークのうち最後尾のワーク(このワークを「第1制御最後尾ワーク」と称す)と、第1制御から第2制御に切り替えることでホッパ2からパーツフィーダX内に供給されるワークのうち一番最初にボウル搬送路11の始端11aに到達してボウル搬送路11上を搬送するワーク(このワークを「第2制御先頭ワーク」と称す)との間隔は大きく開いており、その間隔を維持したまま通常振幅に応じた振動でボウル搬送路11上を搬送し得る。
【0043】
そこで、本実施形態のパーツフィーダXでは、制御部5が第2制御を実行し、ホッパ2によるワーク供給処理開始後一定時間経過後した時点で、ボウルフィーダ1に対して起振源から通常振幅よりも大きい振幅を与えるため、ボウル搬送路11上のワークを、第制御実行時よりも速い速度で搬送することができる。その結果、第1制御最後尾ワークと第2制御先頭ワークとの間隔が急激に狭まることはないものの、ボウル搬送路11上のある地点を第1制御最後尾ワークが通過してから第2制御先頭ワークが通過するまでの時間を、通常振幅に応じた振動で第1制御最後尾ワークと第2制御先頭ワークを搬送した場合よりも短縮することができる。
【0044】
そして、本実施形態のパーツフィーダXでは、制御部5による第2制御実行時において、第2制御先頭ワークがボウル搬送路11の始端11a近傍に形成した小孔41を通過した場合に、ワーク検知部4がワーク検知信号を制御部5に出力し、このワーク検信号を受け付けた制御部5は第2制御から第1制御に切り替えてホッパ2及びパーツフィーダXの作動を制御する。その結果、ホッパ2からボウルフィーダ1へのワークの供給処理は停止し、このホッパ2によるワーク供給処理停止後一定時間経過後、ボウルフィーダ1に対して起振源から与える振幅を通常振幅に切り替える。すると、ボウルフィーダ1内のワークは通常振幅よりも大きい振幅に応じた振動で搬送される場合よりも低速でボウル搬送路11の終端11cに向かって搬送され、ボウル搬送路11の終端11cに到達した順番にリニアフィーダ3のリニア搬送路31上を搬送することによって、搬送先(供給先)が受取可能な量のワークを所定速度で供給することができる。
【0045】
このように、本実施形態に係るパーツフィーダXは、ボウル搬送路11のうち始端11a近傍をワークが通過したか否かを検知可能なワーク検知部4と、ワーク検知部4から出力されるワーク検知信号及びワーク非検知信号に基づいて少なくとも搬送体(ボウルフィーダ1)の作動及びホッパ2の作動を制御する制御部5とを備え、制御部5が、ワーク検知信号を受け付けた場合に第1制御を実行し、ワーク非検知信号を受け付けた際に第2制御を実行するように構成している。そして、ボウル搬送路11のうち始端11a近傍をワークが通過している事象に基づいて制御部5が第1制御を実行することにより、ボウルフィーダ1に対して通常振幅を与え続けるため、ボウルフィーダ1内(具体的には貯留部12)のワークを通常振幅に応じた振動でボウル搬送路11に順次送り出し、ボウル搬送路11に送り出したワークをボウル搬送路11の終端11cに向かって搬送することができる。ここで、本実施形態における通常振幅は、単体のワークを搬送するために必要な振幅よりも小さい振幅である。これは、多量のワークがボウル搬送路11上にある場合に、それら各ワークを、単体のワークを搬送するために必要な振幅よりも小さい振幅で搬送することができる現象を利用したものである。
【0046】
したがって、第1制御実行時におけるワークの搬送速度は、単体のワークを搬送するために必要な振幅に応じた振動で搬送されるワークの搬送速度よりも遅く、このような速度でワークを搬送することによって過剰供給(オーバーフロー)になる事態を回避することができ、過剰供給を解消するためにリターン部32を通じてリターン処理されるワークの数をゼロにしたり、ゼロに近い値にすることができる。その結果、リターン処理時の衝撃などでワークが損傷する不具合や、リターン処理されたワークが再度ボウル搬送路11を搬送することによる搬送距離の増大化に伴ってワークに汚れが付着する可能性が高くなるという不具合を防止・抑制することができる。
【0047】
さらに、本実施形態に係るパーツフィーダXでは、制御部5が第1制御を実行することによってホッパ2のワーク供給処理を自動で停止するため、例えば作業者がボウルフィーダ1内のワーク残量やボウル搬送路11上のワークの搬送状態を監視し、その監視に基づく判断でホッパ2のワーク供給処理を停止する操作を行う手間を省くことができ、操作性及び実用性に優れる。
【0048】
また、本実施形態に係るパーツフィーダXは、ボウル搬送路11のうち始端11a近傍をワークが通過していない事象に基づいて制御部5が第2制御を実行することにより、ボウルフィーダ1に対して通常振幅より大きい振幅を与えて、その時点でボウル搬送路11上にあるワークを第1制御実行時よりも速い速度で搬送することができる。ここで、第2制御を実行する時点では、ワーク検知部4によるワーク検知点(本実施形態ではボウル搬送路11の始端11a近傍)よりも搬送方向上流側(始端11a側)にはワークが無いか、第1制御実行時よりも遙かに少ない量であるため、ボウル搬送路11上にあるワークを第1制御実行時よりも速い速度で搬送しても過剰供給にはなり難く、搬送速度を上げることで搬送処理能力が向上する。
【0049】
さらに、制御部5が第2制御を実行することによってホッパ2のワーク供給処理を自動で開始するため、例えば作業者がボウルフィーダ1内のワーク残量などを監視しながらホッパ2のワーク供給処理を再開する操作を行うといった手間を省くことができ、操作性及び実用性に優れる。
【0050】
特に、本実施形態のパーツフィーダXでは、制御部5が第2制御を実行する場合に、ボウルフィーダ1に対して通常振幅よりも大きい振幅を与える処理を、ホッパ2のワーク供給処理開始後一定時間経過してから行うように設定しているため、ホッパ2から貯留部12に提供された直後のワークを通常振幅に応じた振動で径方向外側へスムーズに移動させてボウル搬送路11の始端11aに到達させることができ、ボウル搬送路11の始端11aに到達したワークをボウル搬送路11に沿って順次搬送することが可能である。また、ホッパ2のワーク供給処理開始後一定時間経過してからボウルフィーダ1に通常振幅よりも大きい振幅を与えるため、ボウル搬送路11上のワーク同士の距離が第1制御実行時よりも拡がってしまう事態を防止・抑制することができ、搬送先へワークを搬送できない時間の短縮化を実現することができる。
【0051】
また、本実施形態のパーツフィーダXは、ワーク検知部4によるワーク検知ポイントよりもボウル搬送路11の上流側(始端11a側)にワークが無い状態か、ワーク同士の間隔が大きく拡がっている状態では、ワーク検知部4がワーク非検知信号を出力する状態が続くことを利用して、制御部5がワーク非検知信号を一定時間以上継続して受け付けた場合にのみ第2制御を実行するように設定している。これにより、制御部5が一定時間未満のワーク非検知信号を間欠的に受け付ける場合、つまり許容範囲内の間隔で複数のワークを搬送している通常搬送状態である場合には、第1制御を実行し続けることになり、制御仕様の過度の切替を防止するとともに、通常搬送状態で必要以上の振幅を与えることによる電気的または機械的なロスや、ホッパ2によるワーク供給開始に伴うワークの過剰供給及びリターン処理の多発化を回避することができる。
【0052】
さらに、本実施形態のパーツフィーダXは、ワーク検知ポイントをボウル搬送路11の始端11aまたは始端11a近傍に設定しているため、ワーク非検知信号を制御部5が受け付けた時点で終端11cに向かって搬送するワークがボウル搬送路11上に存在しており、この時点で第2制御を実行することによってボウル搬送路11上を搬送するワークがゼロになってしまう事態を回避し、搬送処理効率の向上を図ることができる。
【0053】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、ワーク検知部によるワークの検知ポイントを搬送路の始端または始端近傍以外の位置に設定してもよい。また、搬送路の搬送方向に沿って複数のワーク検知部を所定ピッチで配置し、搬送路上の異なる2点以上をワーク検知部によるワークの検知ポイントに設定することもできる。
【0054】
さらに、上述の本実施形態では、ワーク検知ポイントを規定する小孔の形成位置を、搬送路の側壁面として機能する周壁のうち当該周壁と搬送面との境界部分近傍に設定し、搬送面上において相互に重ならずに(段積み状態にならずに)1枚ずつ搬送されるワークがもれなく小孔の前を通過する態様を例示したが、たとえば、小孔の形成位置(ワーク検知ポイント)を、搬送面上において相互に段積み状態で搬送される複数のワークのうち相対的に上側のワーク(下から2段目のワーク)のみが通過し得る位置に設定してもよい。この場合、ワーク検知部によって2枚以上重なった状態で搬送されているワークの存在を検知することが可能であり、ワーク検知ポイントをワークが通過している場合にワーク検知部がワークの存在を検知し、このワーク検知信号を制御部が受け付けることで、制御部が第1制御を実行し、ワーク検知ポイントをワークが通過していていない場合にワーク検知部がワークの存在を検知せず、このワーク非検知信号を制御部が受け付けることで、制御部が第2制御を実行するように構成すればよい。これにより、2枚以上重なった状態で搬送されているワークが存在している事象をもって過剰供給になる可能性が高いことを予見することができ、ワークが2枚以上重なった状態で搬送されることに起因する過剰供給を防止・抑制することができる。また、ワーク検知ポイントを、搬送路のうち搬送面(上向き面)に設定することも可能である。特に、搬送路を、搬送面のみによって構成したり、搬送面を主体として構成している場合には、ワーク検知ポイント(本発明の「搬送路の所定箇所」に相当する箇所)を搬送面に設定することになる。
【0055】
ワーク検知部を構成するセンサ素子として、ファイバセンサ以外のもの、例えば光電センサ、レーザ、近接スイッチ、タッチセンサ等を適用しても構わない。
【0056】
また、本発明の搬送体としてリニアフィーダを適用することもできる。この場合、ホッパから供給されるワークをリニア搬送路の始端近傍に貯留可能に構成すればよい。
【0057】
また、制御部が、ワーク非検知信号を受け付けた際に、ホッパによるワークの供給処理を開始すると同時に、搬送体に通常振幅よりも大きい振幅を与えるものであってもよいし、ワーク検知信号を受け付けた際に、ホッパによるワークの供給処理を停止すると同時に、搬送体に通常振幅を与えるものであってもよい。
【0058】
また、搬送対象物であるワークは、LED等の各種LEDや、LED以外の電子部品、あるいは食品など電子部品以外のものを搬送対象物としてもよい。
【0059】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0060】
1…搬送体(ボウルフィーダ)
11…搬送路(ボウル搬送路)
12…貯留部
2…ホッパ
4…ワーク検知部
5…制御部
X…パーツフィーダ
図1
図2
図3
図4
図5