【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0013】
(1)像担持体上に形成された静電潜像を現像し、現像剤に含まれるトナーによって可視化する複数の現像ローラーを有する現像装置であって、
本体シャーシと、
前記本体シャーシに回転可能に支持される第1支持部材と、
前記第1支持部材に回転可能に支持される第2支持部材と、
前記第2支持部材に回転可能に支持される第1現像ローラーと、
前記像担持体の回転方向に関し、前記第1現像ローラーより下流側に位置し、前記第2支持部材に回転可能に支持される第2現像ローラーと、
前記第1支持部材を回転させることによって前記第2支持部材を回転可能に支持している
前記第1支持部材の第2回転軸の位置が移動され、当該移動した
前記第1支持部材の第2回転軸を支点として前記第2支持部材が
回転駆動されることにより、
前記第2支持部材に支持されている前記第1および第2現像ローラーを前記像担持体に押圧するための第1押圧機構と、
を有することを特徴とする現像装置。
【0014】
(2)前記第1押圧機構は、前記本体シャーシに固定される一端と、前記第1支持部材に固定される他端と、を有する第1弾性部材を備えており、
前記第1弾性部材は、圧縮する方向に付勢力を生じるように設定されており、
前記第1支持部材における前記他端が固定されている部位、前記本体シャーシに回転可能に支持されている前記第1支持部材の第1回転軸、および、前記第2支持部材を回転可能に支持している前記第1支持部材の第2回転軸は、力点、支点および作用点として機能するように設定されており、
前記第1弾性部材の前記付勢力に基づき、前記第1支持部材を回転させることによって、前記第1および第2現像ローラーが前記像担持体を押圧する方向に、前記第2支持部材を駆動し得る
ことを特徴とする上記(1)に記載の現像装置。
【0015】
(3)駆動源からの回転が入力される入力ギヤと、
前記第1および第2現像ローラーの回転軸に取り付けられる駆動ギヤと、
前記入力ギヤと前記駆動ギヤとを連結するギヤ機構と、をさらに有し、
前記入力ギヤは、前記第1支持部材の第1回転軸に回転可能に取り付けられ、
前記ギヤ機構は、前記第1支持部材によって直接的あるいは前記第2支持部材を介して間接的に支持されている
ことを特徴とする上記(1)又は上記(2)に記載の現像装置。
【0016】
(4)前記ギヤ機構は、前記第1支持部材の第2回転軸に回転可能に取り付けられる中間ギヤをさらに有し、
前記中間ギヤは、前記第1および第2現像ローラーの駆動ギヤの両方と係合するように設定されている
ことを特徴とする上記(3)に記載の現像装置。
【0017】
(5)前記第2現像ローラーに付着している現像剤を剥離して回収するための回収ローラーを、さらに有し、
前記回収ローラーは、前記第2支持部材に回転可能に支持されており、
前記第1押圧機構は、前記本体シャーシに固定される一端と、前記第2支持部材に固定される他端と、を有する第2弾性部材をさらに備えており、
前記第2弾性部材は、拡張する方向に付勢力を生じるように設定されており、前記第1および第2現像ローラーが前記像担持体を押圧する方向に、前記第2支持部材を駆動し得る
ことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の現像装置。
【0018】
(6)前記回収ローラーの回転軸に取り付けられる駆動ギヤを、さらに有し、
前記回収ローラーの駆動ギヤは、前記第2現像ローラーの駆動ギヤと係合しており、前記第2現像ローラーの駆動ギヤの回転に伴って、回転駆動されることを特徴とする上記(5)に記載の現像装置。
【0019】
(7)前記第1押圧機構は、前記本体シャーシに固定される一端と、前記第1支持部材に固定される他端と、を有する第1弾性部材と、前記本体シャーシに固定される一端と、前記第2支持部材に固定される他端と、を有する第2弾性部材と、を備えており、
前記第1弾性部材は、圧縮する方向に付勢力を生じるように設定されており、
前記第1弾性部材の前記付勢力に基づき、前記第1支持部材を回転させることによって、前記第1および第2現像ローラーが前記像担持体を押圧する方向に、前記第2支持部材を駆動し、
前記第2弾性部材は、拡張する方向に付勢力を生じるように設定されており、前記第1および第2現像ローラーが前記像担持体を押圧する方向に、前記第2支持部材を駆動し得ることを特徴とする上記(1)に記載の現像装置。
(
8)前記第2支持部材に回転可能に支持される第3支持部材と、
前記像担持体の回転方向に関し、前記第2現像ローラーより下流側に位置し、前記第3支持部材に回転可能に支持される第3現像ローラーと、
前記第3支持部材に支持されている前記第3現像ローラーを前記像担持体に押圧するための第2押圧機構と、
を有することを特徴とする上記(1)又は上記(2)に記載の現像装置。
【0020】
(
9)前記第2押圧機構は、前記本体シャーシに固定される一端と、前記第3支持部材に固定される他端と、を有する第2弾性部材を備えており、
前記第2弾性部材は、拡張する方向に付勢力を生じるように設定されており、前記第3支持部材に支持されている前記3現像ローラーが前記像担持体を押圧する方向に、前記第3支持部材を駆動し得る
ことを特徴とする上記(
8)に記載の現像装置。
【0021】
(
10)前記第3支持部材に回転可能に支持される中間ギヤと、
前記第2現像ローラーの回転軸に取り付けられる駆動ギヤと、
前記第3現像ローラーの回転軸に取り付けられる駆動ギヤと、を有し、
前記中間ギヤは、前記第2現像ローラーの駆動ギヤおよび前記第3現像ローラーの駆動ギヤの両方に係合するように設定されており、
前記第3現像ローラーの駆動ギヤは、前記第2現像ローラーの駆動ギヤの回転に伴って、回転駆動される
ことを特徴とする上記(
8)又は上記(
9)に記載の現像装置。
【0022】
(
11)前記第3現像ローラーに付着している現像剤を剥離して回収するための回収ローラーと、
前記回収ローラーの回転軸に取り付けられる駆動ギヤと、をさらに有し、
前記回収ローラーは、前記第3支持部材に回転可能に支持されており、
前記回収ローラーの駆動ギヤは、前記第3現像ローラーの駆動ギヤと係合しており、前記第3現像ローラーの駆動ギヤの回転に伴って、回転駆動される
ことを特徴とする上記(
8)〜(
10)のいずれか1項に記載の現像装置。
【0023】
(
12)前記第1現像ローラーに供給される前記現像剤の流量を規制する規制ブレードをさらに有し、
前記規制ブレードは、前記第1および第2現像ローラーを回転可能に支持する前記第2支持部材に配置されている
ことを特徴とする上記(1)〜(
11)のいずれか1項に記載の現像装置。
【0024】
(
13)前記第1および第2現像ローラーと前記像担持体との間の距離を保つための位置決め部材を、さらに有し、
前記位置決め部材は、前記第1および第2現像ローラーの両端に配置され、前記像担持体の両端と当接するように位置決めされている
ことを特徴とする上記(1)〜(
12)のいずれか1項に記載の現像装置。
【0025】
(
14)上記(1)〜(
13)のいずれか1項に記載の現像装置と、
前記現像装置によって現像される静電潜像が形成される像担持体と、
を有することを特徴とする画像形成装置。