(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
セルコール信号の発着信を制御する回線インタフェース装置に接続され、前記セルコール信号と、DTMF信号との紐付けを行い、前記セルコール信号と、前記DTMF信号とのデータ変換を行う変換装置と通信を行うゲートウェイ装置であって、
複数のポートを備え、
該ポートに対応したポート番号と、
IP網上で識別される自IPアドレスとが設定され、
前記変換装置が前記ポート番号及び前記DTMF信号に基づいて生成されたポート番号付DTMF信号を送出した場合、該ポート番号、該DTMF信号、及び前記自IPアドレスに基づいて、第2IP化信号を生成し、該生成した第2IP化信号を前記IP網に送出する
ことを特徴とするゲートウェイ装置。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
実施の形態1.
<構成の説明>
図1は、本発明の実施の形態1における航空管制用通信システムの概略構成の一例を示す図である。本発明の実施の形態1における航空管制用通信システムは、セルコール信号から所定の形式のコード信号を介して変換されたDTMF信号を送出することにより、IP網を介して音声通信を行ったとしても、セルコール信号の発着信制御をすることができるものである。
図1に示すように、航空管制用通信システムは、官署Aと、官署Bとが、IP網200を介して通信を行う。
【0024】
官署Aは、航空機を管制するものであり、適宜、他の官署、例えば、官署Bと通信を行う。官署Aは、管制卓#1、管制卓#2、・・・管制卓#N−1、及び管制卓#N、交換機20、セルコール用回線インタフェース基板30、変換装置50、ゲートウェイ装置60、並びにレイヤ3スイッチ70等を備える。
【0025】
管制卓#1〜管制卓#Nのそれぞれは、5種類の航空局独自の呼出周波数、すなわち、セルコール信号に対応する釦が割り付けられており、割り付けられた呼出周波数により呼び出す相手が選択されるセルコール方式のインタフェースである。
なお、航空局独自の呼出周波数は、例えば、1225Hz、1600Hz、700Hz、2300Hz、及び2900Hzが割り当てられており、高周波数の信号と低周波数の信号とが合成されることにより生成されるDTMF信号とは異なる周波数となっている。
例えば、管制卓#1には、呼出周波数、すなわち、セルコール周波数1225Hzが割り付けられており、管制卓#2には、セルコール周波数2300Hzが割り付けられており、管制卓#Nには、セルコール周波数700Hzが割り付けられている。
【0026】
交換器20は、発信者の要求に基づいて伝送路間の接続を切り替えることにより、発信者と着信者との間の通信回線を構成する通信機器である。
【0027】
セルコール用回線インタフェース基板30は、セルコール信号の送出処理及び検出処理を行うことにより、セルコール信号の発着信を制御する回線インタフェース基板である。
セルコール用回線インタフェース基板30は、セルコール信号の送出時には、セルコール信号を送出すると共に、SS信号、すなわち、送信信号を送出する。セルコール用回線インタフェース基板30は、セルコール信号の検出時には、セルコール信号を検出すると共に、SR信号、すなわち、受信信号を検出する。
なお、SS信号は通常電話時に、発信者が送受器を上げたことを示すとき等に発生する信号であり、SR信号は通常電話時に、着信者が応答したことを示すとき等に発生する信号であり、いずれも接続先を指定するものである。
また、セルコール用回線インタフェース基板30は、例えば、G.711の規格に準拠した音声符号化処理を実行する。
【0028】
変換装置50は、詳細については
図2を用いて説明するが、セルコール用回線インタフェース基板30と、ゲートウェイ装置60との間に設けられ、セルコール信号と、DTMF信号との紐付けを行い、セルコール信号と、DTMF信号とのデータ変換を行うものである。
【0029】
ゲートウェイ装置60は、DTMF信号と、IP網上を流れるIP化信号とのデータ変換を行うVoIPゲートウェイ装置である。具体的には、ゲートウェイ装置60は、送信側では音声信号等をIPパケット等のIP化された信号に変換し、受信側ではIPパケット等のIP化された信号から音声信号等に変換することにより、アナログ電話機やPBX等をIP電話で利用できるようにするものである。
すなわち、ゲートウェイ装置60は、アナログ側に対しては、OD(Out band Dialing)インタフェースの機能を有するものである。
【0030】
レイヤ3スイッチ70は、通常のLANスイッチ、すなわち、レイヤ2スイッチに、レイヤ3レベルのIPアドレスによる経路制御の機能を追加したものであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによる処理によって、IPアドレスの経路制御が実行されるものである。
すなわち、レイヤ3スイッチ70は、実装されたルーティング機能を使用することにより、IP化信号を目的のIPアドレスに対応する出力ポートに転送するものである。
【0031】
官署Bは、航空機を管制するものであり、適宜、他の官署、例えば、官署Aと通信を行う。官署Bは、管制卓#1、管制卓#2、・・・管制卓#N−1、及び管制卓#N、交換機22、セルコール用回線インタフェース基板32、変換装置52、ゲートウェイ装置62、並びにレイヤ3スイッチ72等を備える。
官署Bの各構成要素及びその機能は、官署Aの各構成要素及びその機能と同一であるので、その説明については省略する。
なお、官署Bの管制卓#1〜#Nについては、割り付けられた呼出周波数が官署Aの管制卓#1〜#Nとは異なる。例えば、管制卓#1には、セルコール周波数2300Hzが割り付けられており、管制卓#2には、セルコール周波数700Hzが割り付けられており、管制卓#Nには、セルコール周波数1225Hzが割り付けられている。
【0032】
IP網200は、インターネットプロトコルを用いた通信網のことであり、その規模については特に限定しないものとする。
【0033】
なお、官署A及び官署Bとは、航空管制に関わる官署を意味するものとする。
なお、上記の説明では、官署Aと官署Bとが存在する場合について説明した。また、以降の説明では、官署Aと官署Bとの通信について説明していくが、官署C(図示せず)等のように他の官署が複数存在する場合であってもよい。
なお、「セルコール用回線インタフェース基板30」及び「セルコール用回線インタフェース基板32」のそれぞれは、本発明における「回線インタフェース装置」に相当する。
また、「セルコール用回線インタフェース基板30」と、「変換装置50」と、「ゲートウェイ装置60」とを備えたものは、本発明における「第1装置」に相当する。
また、「セルコール用回線インタフェース基板32」と、「変換装置52」と、「ゲートウェイ装置62」とを備えたものは、本発明における「第2装置」に相当する。
【0034】
図2は、本発明の実施の形態1における変換装置50の概略構成の一例を示す図である。
図2に示すように、変換装置50は、セルコール用回線インタフェース基板30と各種信号の送受信を行うPORT80と、ゲートウェイ装置60と各種信号の送受信を行うPORT90とを備える。
【0035】
変換装置50は、セルコール用回線インタフェース基板30から送信されるセルコール信号(以後、送信側セルコール信号と称する)を所定の形式のDTMF信号(以後、送信側DTMF信号と称する)に変換し、ゲートウェイ装置60へ送出する第1回路51aと、ゲートウェイ装置60から送信されるDTMF信号(以後、受信側DTMF信号と称する)を所定の形式のセルコール信号(以後、受信側セルコール信号と称する)に変換し、セルコール用回線インタフェース基板30に送出する第2回路51bとを備える。
変換装置50は、セルコール用回線インタフェース基板30との送受信については、PORT80を介して行い、ゲートウェア装置60との送受信については、PORT90を介して行う。
【0036】
PORT80は、第1回路51a側には、端子81及び端子82を構成し、第2回路51b側には、端子83及び端子84を構成する。
PORT90は、第1回路51a側には、端子91及び端子92を構成し、第2回路51b側には、端子93及び端子94を構成する。
【0037】
第1回路51aは、PHC回路301、変成器302、AMP回路303、AMP回路304、CODEC回路305、呼出信号検出部306、発信制御部307、RL回路308、RLaスイッチ309、RLbスイッチ310、DTMFジェネレータ部311、AMP回路312、AMP回路313、及び変成器314等を備える。
【0038】
PHC回路301は、フォトカプラ回路である。PHC回路301は、セルコール用回線インタフェース基板30から端子81を介して入力されたSS信号の入力が地気レベル(GNDレベル)の場合にON(アクティブ)となり、その間、発信制御部307に対して入力部と絶縁された地気信号を出力し続ける回路である。
【0039】
変成器302は、セルコール用回線インタフェース基板30から端子81を介して入力された送信側セルコール信号のうち、直流成分を遮断したものをAMP回路303及びAMP回路304に供給することにより、変換装置50とセルコール用回線インタフェース基板30とを電気的に結合するものである。
【0040】
AMP回路303は、変成器302から供給された信号を増幅してCODEC部305に供給するものである。
AMP回路304は、変成器302から供給された信号を増幅し、RLbスイッチ310の一方の入力端に供給するものである。なお、RLbスイッチ310のもう一方の入力端は、AMP回路312の出力端と接続されている。
【0041】
CODEC部305は、直流成分が遮断され、増幅されたアナログ信号である送信側セルコール信号をデジタル信号に変換するものである。
【0042】
呼出信号検出部306は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)で構成され、送信側セルコール信号に対応する呼出周波数を検出するものである。具体的には、呼出信号検出部306は、航空機独自の周波数を検出するものであり、そのような周波数は、例えば、1225Hz、1600Hz、700Hz、2300Hz、及び2900Hzのいずれかである。
【0043】
発信制御部307は、ゲートウェイ装置60に対するSS信号の送出処理と、検出した呼出周波数に対応するコード信号の生成処理とを行う。具体的には、発信制御部307は、PHC回路301がONとなっている間、リレー回路であるRL回路308に対して制御信号を供給し、RLaスイッチ309と、RLbスイッチとを駆動させる。より具体的には、RL回路308は、RLaスイッチ309を駆動させることにより、閉回路を形成し、端子91を介してSS信号をゲートウェイ装置60に供給する。また、RL回路308は、RLbスイッチ310を駆動させることにより、AMP回路312と、AMP回路313とを接続させる。
発信制御部307で生成されたコード信号は、DTMFジェネレータ部311に供給される。DTMGジェネレータ部311は、供給されたコード信号からDTMF信号を生成し、AMP回路312に供給する。
【0044】
ここで、発信制御部307が検出した呼出周波数に対応するコード信号が生成される処理と、DTMFジェネレータ部311に供給されたコード信号からDTMF信号が生成される処理とについて
図3を用いて説明する。
【0045】
図3は、本発明の実施の形態1におけるセルコール周波数と、DTMF信号と、コードとの対応関係の一例を示す図である。
図3に示すように、セルコール周波数が1225Hzの場合、コードとして符号1が設定されている。コードが符号1の場合、DTMF信号として符号1が設定されている。
ここで、コードとして符号1が設定された場合、符号1に相当するコード信号が生成されることになる。
つまり、送信側セルコール信号から検出されたセルコール周波数が1225Hzの場合、コード信号を介して、DTMF信号として符号1が設定される。
すなわち、セルコール信号と、そのセルコール信号に対応するコード信号とが紐付けられており、コード信号と、DTMF信号とが紐付けられており、そのような紐付けを前提として、コード信号を介してセルコール信号と、DTMF信号とのデータ変換が行われる。
換言すれば、ここでいうデータ変換とは、セルコール信号群からコード信号群を介してなされるDTMF信号群への写像である。
【0046】
他のセルコール周波数に対しても同様に紐付けがなされている。具体的には、セルコール周波数が1600Hzの場合、コードとして符号2が設定されている。コードが符号2の場合、DTMF信号として符号2が設定されている。
ここで、コードとして符号2が設定された場合、符号2に相当するコード信号が生成されることになる。
つまり、送信側セルコール信号から検出されたセルコール周波数が1600Hzの場合、コード信号を介して、DTMF信号2が設定される。
【0047】
また、セルコール周波数が700Hzの場合、コードとして符号3が設定されている。コードが符号3の場合、DTMF信号として符号3が設定されている。
ここで、コードとして符号3が設定された場合、符号3に相当するコード信号が生成されることになる。
つまり、送信側セルコール信号から検出されたセルコール周波数が700Hzの場合、コード信号を介して、DTMF信号3が設定される。
【0048】
また、セルコール周波数が2300Hzの場合、コードとして符号4が設定されている。コードが符号4の場合、DTMF信号として符号4が設定されている。
ここで、コードとして符号4が設定された場合、符号4に相当するコード信号が生成されることになる。
つまり、送信側セルコール信号から検出されたセルコール周波数が2300Hzの場合、コード信号を介して、DTMF信号4が設定される。
【0049】
また、セルコール周波数が2900Hzの場合、コードとして符号5が設定されている。コードが符号5の場合、DTMF信号として符号5が設定されている。
ここで、コードとして符号5が設定された場合、符号5に相当するコード信号が生成されることになる。
つまり、送信側セルコール信号から検出されたセルコール周波数が2900Hzの場合、コード信号を介して、DTMF信号5が設定される。
【0050】
換言すれば、上記で説明したように、セルコール信号と、そのセルコール信号に対応するコード信号とが紐付けられており、コード信号と、DTMF信号とが紐付けられており、そのような紐付けを前提として、コード信号を介してセルコール信号と、DTMF信号とのデータ交換が行われる。
【0051】
なお、上記で説明したセルコール周波数と、コードと、DTMF信号との対応関係は一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0052】
図2に戻る。RLaスイッチ309は、RL回路308から供給される信号に基づいて開閉制御されるスイッチであり、RL回路308から制御信号が供給されないときには開いた状態となり、RL回路308から制御信号が供給されるときには閉じた状態となる。RLaスイッチ309は、RL回路308から制御信号が供給され、端子91を介してSS信号がゲートウェイ装置60に供給されることにより、変換装置50からゲートウェイ装置60へSS信号が端子91を介して供給される。
【0053】
RL回路308によりAMP回路312とAMP回路313とが接続されている場合、AMP回路312に供給されたDTMF信号は、変成器314に供給される。
【0054】
変成器314は、AMP回路313から入力された信号のうち、直流成分を遮断したものを送信側DTMF信号として端子92に供給することにより、変換装置50とゲートウェア装置60とを端子92を介して電気的に結合するものである。
【0055】
ゲートウェイ装置60は、DTMF信号が変換装置50から供給された場合、供給されたDTMF信号を電話番号として、官署A側のレイヤ3スイッチ70及び官署B側のレイヤ3スイッチ72で経路制御された経路を通り、官署B側のゲートウェイ装置62へ供給する。
ゲートウェア装置60に送信側DTMF信号が供給された後、RLbスイッチ310は、AMP回路304と、AMP回路313とが接続された状態となる。つまり、RLbスイッチ310は、セルコール用回線インタフェース基板30の送信ライン側と接続する。
【0056】
第2回路51bは、変成器330、AMP回路331、AMP回路332、DTMFレシーバ部333、PHC回路341、着信制御部342、呼出信号生成部343、CODEC部344、RL回路345、RLcスイッチ346、RLdスイッチ347、AMP回路348、及び変成器349等を備える。
【0057】
変成器330は、ゲートウェイ装置62から端子93を介して入力された受信側DTMF信号のうち、直流成分を遮断したものをAMP回路331及びAMP回路332に供給することにより、変換装置50とゲートウェア装置60とを電気的に結合するものである。
【0058】
AMP回路331は、変成器330から供給された信号を増幅し、RLdスイッチ347の一方の入力端に供給するものである。なお、RLdスイッチ347のもう一方の入力端はCODEC部344の出力端と接続されている。
AMP回路332は、変成器330から供給された信号を増幅してDTMFレシーバ部333に供給するものである。
【0059】
DTMFレシーバ部333は、直流成分が遮断されて増幅された受信側DTMF信号から対応するコード信号を生成し、生成したコード信号を着信制御部342に供給する。
【0060】
PHC回路341は、フォトカプラ回路である。PHC回路341は、ゲートウェイ装置60から端子94を介して入力されたSR信号の入力が地気レベル(GNDレベル)の場合にON(アクティブ)となり、その間、入力部と絶縁された地気信号を出力し続ける回路である。
【0061】
着信制御部342は、セルコール用回線インタフェース基板32に対するSR信号の送出処理と、着信した受信側DTMF信号に対応するコード信号の生成処理とを行う。具体的には、着信制御部342は、PHC回路341がONとなっている間、リレー回路であるRL回路345に対して制御信号を供給し、RLcスイッチ346と、RLdスイッチ347とを駆動させる。より具体的には、RL回路345は、RLcスイッチ346を駆動させることにより、閉回路を形成し、端子84を介してSR信号をセルコール用回線インタフェース基板30に供給する。また、RL回路345は、RLdスイッチ347を駆動させることにより、AMP回路348と、CODEC部344とを接続させる。
着信制御部342は、DTMFレシーバ部333から供給されたコード信号から対応するセルコール周波数を決定し、決定したセルコール周波数を呼出信号生成部343に供給する。
【0062】
呼出信号生成部343は、供給されたセルコール周波数に対応したセルコール信号を生成し、生成したセルコール信号をCODEC部344に供給する。
なお、受信側DTMF信号と、コード信号と、セルコール周波数との対応関係は、上記で説明した場合と同様であるため、ここではその説明については省略する。
【0063】
CODEC部344は、直流成分が遮断され、増幅されたデジタル信号である受信側DTMF信号から生成されたセルコール信号をアナログ信号に変換するものである。
【0064】
RLcスイッチ346は、RL回路345から供給される信号に基づいて開閉制御されるスイッチであり、RL回路345から制御信号が供給されないときには開いた状態となり、RL回路345から制御信号が供給されるときには閉じた状態となる。RLcスイッチは、RL回路345から制御信号が供給され、端子84を介してSR信号がセルコール用回線インタフェース基板32に供給されることにより、変換装置50からセルコール用回線インタフェース基板32へSR信号が端子84を介して供給される。
【0065】
変成器349は、AMP回路348から入力された信号のうち、直流成分を遮断したものを受信側セルコール信号として端子83に供給することにより、変換装置50とセルコール用回線インタフェース基板32とを端子83を介して電気的に結合するものである。
【0066】
セルコール用回線インタフェース基板32は、セルコール信号が変換装置52から供給された場合、供給されたセルコール信号を、交換機22を介して、官署B側の管制卓#1〜管制卓#Nのいずれか該当するところへ供給される。
セルコール用回線インタフェース基板32にセルコール信号が供給された後、RLdスイッチ347は、AMP回路348と、AMP回路331とが接続された状態となる。つまり、RLdスイッチ347は、ゲートウェイ装置62の受信ライン側と接続する。
【0067】
すなわち、変換装置50は、セルコール用回線インタフェース基板30、32と、ゲートウェイ装置60、62との間に設けられ、セルコール信号と、このセルコール信号に対応するコード信号とを紐付けし、このコード信号と、DTMF信号とを紐付けし、コード信号を介してデータ変換を行うものである。
具体的には、変換装置50は、セルコール用回線インタフェース基板30からセルコール信号が入力されてた場合、入力されたセルコール信号に対応する呼出周波数を検出し、検出した呼出周波数に対応するコード信号を生成し、生成したコード信号に対応するDTMF信号を生成する。
また、変換装置50は、ゲートウェイ装置60からDTMF信号が入力された場合、入力されたDTMF信号に対応するコード信号を生成し、生成したコード信号に対応する呼出周波数を決定し、決定した呼出周波数に対応するセルコール信号を生成する。
このようにすることで、変換装置50は、セルコール信号と、DTMF信号とのデータ変換を行う。
【0068】
なお、上記の説明では、変換装置50の構成及び機能等について説明したが、変換装置52の構成及び機能等についても同様のものである。
【0069】
<動作の説明>
上記で説明した構成を前提にして、官署Aの管制卓#1で1225Hzの釦が操作されることにより、発信操作が行われた場合の動作の流れについて
図1、2を用いて説明する。
【0070】
まず、管制卓#1からの発信操作により、交換機20を介し、セルコール用回線インタフェース基板30は、変換装置50に対してSS信号を送出する。このとき、セルコール用回線インタフェース基板30は、変換装置50に対して、セルコール周波数1225Hzのセルコール信号を送出する。
【0071】
次に、変換装置50は、セルコール用回線インタフェース基板30からのSS信号により、官署Aの管制卓#1からの発信を検出する。変換装置50は、送信ライン上のセルコール信号をCODEC部305にてA/D変換し、呼出信号検出部306にて5つのセルコール周波数のうち、どのセルコール周波数に相当するセルコール信号が入力されたかを検出する呼出信号検出処理を行う。
【0072】
次に、変換装置50は、発信制御部307の制御によりゲートウェイ装置60に対するSS信号の送出を行う。変換装置50は、発信制御部307の制御によりコード化される。
【0073】
次に、変換装置50は、DTMFジェネレータ部311にてコード化されたコード信号をDTMF信号に変換し、ゲートウェイ装置60側の送信ラインへ送出を行う。
【0074】
次に、ゲートウェイ装置60は、変換装置50からのDTMF信号を電話番号として官署Bのゲートウェイ装置62へ、レイヤ3スイッチ70、IP網200、及びレイヤ3スイッチ72を介して伝送する。
【0075】
次に、変換装置52では、ゲートウェイ装置62から送出されたSR信号と、ゲートウェイ装置62から受信ラインに送出されたDTMF信号とにより着信を検出する。
【0076】
次に、変換装置52は、着信制御部342によりセルコール用回線インタフェース基板32に対するSR信号を送出する。変換装置52は、DTMFレシーバ部333にてDTMF信号をコード化したものを着信制御部342へ送出する。
【0077】
次に、変換装置52は、着信制御部342にてセルコール周波数を決定し、呼出信号生成部343にて決定したセルコール周波数に対応したセルコール信号を生成し、CODEC部344にてD/A変換し、セルコール用回線インタフェース基板32の受信ラインに送出を行う。
【0078】
次に、セルコール用回線インタフェース基板32は、セルコール周波数1225Hzのセルコール信号の着信検出を行い、管制卓#Nに着信を行う。
【0079】
<効果の説明>
このように、セルコール用回線インタフェース基板30、32と、ゲートウェイ装置60、62との間に、変換装置50、52を設けることにより、航空管制システムの運用者側からの呼出操作を変更することなく、アナログ回線をIP網200に乗せ変えることができる。
換言すれば、セルコール信号から所定の形式のコード信号を介して変換されたDTMF信号を送出することにより、IP網200を介して音声通信を行ったとしても、セルコール信号の発着信制御をすることができる。
【0080】
以上のように、本実施の形態1では、少なくとも1つの第1装置と、少なくとも1つの第2装置とを備え、第1装置と第2装置とがIP網200を介して通信を行う航空管制用通信システムであって、第1装置及び第2装置のそれぞれは、セルコール信号の発着信を制御するセルコール用回線インタフェース装置30、32と、セルコール信号と、DTMF信号とのデータ変換を行う変換装置50、52と、DTMF信号と、IP網200上を流れるIP化信号とのデータ変換を行うゲートウェイ装置60、62とを備え、変換装置50、52は、セルコール用回線インタフェース装置30、32と、ゲートウェイ装置60、62との間に設けられ、セルコール信号と、該セルコール信号に対応するコード信号とを紐付けし、該コード信号と、DTMF信号とを紐付けし、コード信号を介して、セルコール信号と、DTMF信号とのデータ変換を行うことにより、IP網200を介して音声通信を行ったとしても、セルコール信号の発着信制御をすることができる。
【0081】
実施の形態2.
本実施の形態2において、実施の形態1との相違点は、官署Aと官署Bの他に、官署Cを想定した点である。
なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0082】
<構成の説明>
図4は、本発明の実施の形態2におけるアナログ回線の場合の官署間通信の一例を示す図である。
なお、以降の説明においては、セルコール用回線インタフェース基板間の接続に焦点を絞り、管制卓#1〜#N及び交換機20、22の記載及び説明については省略する。
図4に示すように、官署Aには、セルコール用回線インタフェース基板#1、セルコール用回線インタフェース基板#2、及びセルコール用回線インタフェース基板#3が設けられている。
官署Aのセルコール用回線インタフェース基板#1は、セルコール周波数2900Hzのセルコール信号を発信する。
【0083】
官署Bには、セルコール用回線インタフェース基板#1、セルコール用回線インタフェース基板#2、セルコール用回線インタフェース基板#3、及びセルコール用回線インタフェース基板#4が設けられている。
官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#1には、セルコール周波数2900Hzのセルコール信号が着信する。官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#4には、セルコール周波数2900Hzのセルコール信号が着信する。
【0084】
官署Cには、セルコール用回線インタフェース基板#1、セルコール用回線インタフェース基板#2、セルコール用回線インタフェース基板#3、及びセルコール用回線インタフェース基板#4が設けられている。
官署Cのセルコール用回線インタフェース基板#1は、セルコール周波数2900Hzのセルコール信号を発信する。
【0085】
官署Aのセルコール用回線インタフェース基板#1と、官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#1とは、アナログ回線100aを介して接続されている。
官署Aのセルコール用回線インタフェース基板#2と、官署Cのセルコール用回線インタフェース基板#3とは、アナログ回線100bを介して接続されている。
官署Aのセルコール用回線インタフェース基板#3は、アナログ回線100cを介して別官署と接続関係が形成されている。
官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#2は、アナログ回線100dを介して別官署と接続関係が形成されている。
官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#3は、アナログ回線100eを介して別官署と接続関係が形成されている。
官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#4と、官署Cのセルコール用回線インタフェース基板#1とは、アナログ回線100fを介して接続されている。
官署Cのセルコール用回線インタフェース基板#2は、アナログ回線100gを介して別官署と接続関係が形成されている。
官署Cのセルコール用回線インタフェース基板#4は、アナログ回線100hを介して別官署と接続関係が形成されている。
【0086】
図5は、本発明の実施の形態2におけるDTMF信号をそのままIP網に送出した場合の官署間通信の一例を示す図である。
図5においては、ゲートウェイ装置60、62、64は、変換装置#1、#2との接続側に対しては、複数のPORT#1〜#4を備えている。各PORTは、
図2で説明したPORT90の構成と同様の構成で形成されている。ここで、各PORTの#1〜#4は各ポート番号を意味するものとする。ゲートウェイ装置60、62、64は、IP網200上で識別可能な自IPアドレスがそれぞれ設定されている。
【0087】
例えば、官署Aにおいて、セルコール用インタフェース基板#1と変換装置#1とは接続され、セルコール用インタフェース基板#2と変換装置#1とは接続され、セルコール用回線インタフェース基板#3と変換装置#2とは接続されている。
官署Aにおいて、変換装置#1は、ゲートウェイ装置60のPORT#1及びPORT#2と接続され、変換装置#2は、ゲートウェイ装置60のPORT#3及びPORT#4と接続されている。
官署Aにおいて、ゲートウェイ装置60は、自IPアドレスとして、10.100.100.100が設定されている。
【0088】
また、例えば、官署Bにおいて、セルコール用回線インタフェース基板#1と変換装置#1とは接続され、セルコール用回線インタフェース基板#2と変換装置#1とは接続され、セルコール用回線インタフェース基板#3と変換装置#2とは接続され、セルコール用回線インタフェース基板#4と変換装置#2とは接続されている。
官署Bにおいて、変換装置#1は、ゲートウェイ装置62のPORT#1及びPORT#2と接続され、変換装置#2は、ゲートウェイ装置62のPORT#3及びPORT#4と接続されている。
官署Bにおいて、ゲートウェイ装置62は、自IPアドレスとして、10.222.222.001が設定されている。
【0089】
また、例えば、官署Cにおいて、セルコール用回線インタフェース基板#1と変換装置#1とは接続され、セルコール用回線インタフェース基板#2と変換装置#1とは接続され、セルコール用回線インタフェース基板#3と変換装置#2とは接続され、セルコール用回線インタフェース基板#4と変換装置#2とは接続されている。
官署Cにおいて、変換装置#1は、ゲートウェイ装置64のPORT#1及びPORT#2と接続され、ゲートウェイ装置64のPORT#3及びPORT#4と接続されている。
官署Cにおいて、ゲートウェイ装置64は、自IPアドレスとして、10.200.200.200が設定されている。
【0090】
なお、上記の接続例及びIPアドレスについては、一例を示すものであり、特にこれに限定するものではない。また、IPアドレスそのものもIPv4(Internet Protocol ver4)である必要はなく、IPv6(Internet Protocol ver6)であってもよい。
【0091】
図5においては、官署Aのセルコール用回線インタフェース基板#1と、官署Cのセルコール用回線インタフェース基板#1とから、官署Bのゲートウェイ装置62に対し、同じ一桁の電話番号5しか送出されない。このため、官署Bのゲートウェイ装置62は、着信先が、官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#1であるのか、又は、官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#4であるのかを判定することができない。
そこで、これから
図6を用いて説明するように、電話番号をユニークにすることでこのような場合であってもゲートウェイ装置60、62、64が着信先の判定を可能にする。
具体的には、変換装置#1、#2と、ゲートウェイ装置60、62、64とで送出番号の追加を行い、送出桁数を増やすことにより、変換装置#1、#2を経由して官署間通信ができるようにする。
【0092】
より具体的には、例えば、変換装置#1は、セルコール信号をDTMF信号5に変換したとする。このとき、変換装置#1は、DTMF信号の送出先がゲートウェイ装置60のPORT#1である場合、DTMF信号に、ポート番号1を付与した状態でゲートウェイ装置60に信号を供給する。ゲートウェイ装置60は、供給された信号に対し、自IPアドレスを付与した後、IP網200に信号を供給する。
ここで、前提として、ポート番号及びIPアドレスに基づいて、各変換装置と、各セルコール用回線インタフェース基板との接続関係が形成されているものとする。
なお、ポート番号及びIPアドレス等の接続関係等の設定は、後述する
図7のPORT設定部360が保持しているものとし、適宜、発信制御部307にそのような情報が供給されるものとする。
【0093】
すなわち、変換装置#1がポート番号1及びDTMF信号5に基づいて生成されたポート番号付DTMF信号15を送出した場合、ポート番号1、DTMF信号5、及び自IPアドレス10.100.100.100に基づいて、IP化されたIP化信号をIP網200に送出する。
一方、ゲートウェイ装置60、62、64はIP化されたIP化信号が入力された場合、ポート番号及び自IPアドレスに基づいて設定されている各変換装置#1、#2と各セルコール用回線インタフェース基板#1〜#4との接続関係により、ゲートウェイ装置60、62、64は、変換装置#1及び変換装置#2のいずれか一方へDTMF信号を送出する。
【0094】
なお、
図5において、官署A側のセルコール用回線インタフェース基板#1、セルコール用回線インタフェース基板#2、及びセルコール用回線インタフェース基板#3は、上記で説明したセルコール用回線インタフェース基板30と同様の機能及び構成である。
また、
図5において、官署B側のセルコール用回線インタフェース基板#1、セルコール用回線インタフェース基板#2、セルコール用回線インタフェース基板#3、及びセルコール用回線インタフェース基板#4は、上記で説明したセルコール用回線インタフェース基板32と同様の機能及び構成である。
また、
図5において、官署C側のセルコール用回線インタフェース基板#1、セルコール用回線インタフェース基板#2、セルコール用回線インタフェース基板#3、及びセルコール用回線インタフェース基板#4は、上記で説明したセルコール用回線インタフェース基板30、32と同様の機能及び構成である。
すなわち、官署Aに設けられているセルコール用回線インタフェース基板#1〜#3、官署Bに設けられているセルコール用回線インタフェース基板#1〜#4、及び官署Cに設けられているセルコール用回線インタフェース基板#1〜#4は、セルコール用回線インタフェース基板30、32と同様の機能及び構成となっている。
【0095】
なお、
図5において、官署A側の変換装置#1及び変換装置#2は、上記で説明した変換装置50と同様の機能及び構成である。
また、
図5において、官署B側の変換装置#1及び変換装置#2は、上記で説明した変換装置52と同様の機能及び構成である。
また、
図5において、官署C側の変換装置#1及び変換装置#2は、上記で説明した変換装置51、52と同様の機能及び構成である。
すなわち、官署Aに設けられている変換装置#1、2、官署Bに設けられている変換装置#1、2、及び官署Cに設けられている変換装置#1、2は、変換装置50、52と同様の機能及び構成となっている。
【0096】
図6は、本発明の実施の形態2におけるDTMF信号を識別可能に修正してIP網に送出した場合の官署間通信の一例を示す図である。
図7は、本発明の実施の形態2における変換装置50の概略構成の一例を示す図である。
【0097】
なお、
図6においても、
図5と同様に、官署Aに設けられているセルコール用回線インタフェース基板#1〜#3、官署Bに設けられているセルコール用回線インタフェース基板#1〜#4、及び官署Cに設けられているセルコール用回線インタフェース基板#1〜#4は、セルコール用回線インタフェース基板30、32と同様の機能及び構成となっている。
また、
図6においても、
図5と同様に、官署Aに設けられている変換装置#1、2、官署Bに設けられている変換装置#1、2、及び官署Cに設けられている変換装置#1、2は、変換装置50、52と同様の機能及び構成となっている。
また、
図7において、PORT設定部360は、発信制御部307に各種情報を提供する接続構成を形成している。PORT設定部360は、各変換装置#1、#2と各セルコール用回線インタフェース基板#1〜#4との接続関係に関する情報が格納されている。
【0098】
<動作の説明>
まず、官署Aのセルコール用回線インタフェース基板#1からセルコール周波数2900Hzのセルコール信号を送出した場合、官署Aの変換装置#1ではセルコール信号がコード化され、例えば、DTMF信号5になる。それと同時に、ディップスイッチ等のハードスイッチで予め設定されたポート番号1桁、例えば、ポート番号1がコード化された信号に付与されることにより、計2桁の信号、例えば、ポート番号付DTMF信号15が、官署Aのゲートウェイ装置60に送出される。
【0099】
次に、官署Aのゲートウェイ装置60は、ポート番号付DTMF信号15に、自IPアドレス10.100.100.100を追加し、計14桁のIP化信号01010010010015としてIP網200に送出する。
【0100】
次に、予め設定された各IPアドレスにより、IP化信号01010010010015が官署Bのゲートウェイ装置62に着信したとする。
官署Bのゲートウェイ装置62は、上記のIP化信号のうち、末尾1桁以外の先頭13桁をマスク処理等の信号処理により抽出する。抽出した先頭13桁は、ポート番号とIPアドレスアドレスとの組データであり、これにより、変換装置#1及び変換装置#2の何れかに末尾1桁の情報を送出するか判定する。
例えば、IPアドレスにより、IP化信号の送信元が官署Aであるのか官署Cであるのかが判定可能である。また、ポート番号により、IP化信号がどのセルコール用回線インタフェース基板から送出されたかが判定可能である。
【0101】
具体的には、IPアドレスが10.100.100.100であるので、送信元は官署Aであることが判定される。また、ポート番号が1であるので、官署Aにおいて、ゲートウェイ装置60のポート番号1と接続関係があるのは、変換装置#1とセルコール用回線インタフェース基板#1である。つまり、官署Aのセルコール用回線インタフェース基板#1と接続関係があるのは、官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#1であるため、官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#1と接続関係が形成されている変換装置#1が選択されればよいことになる。
よって、ゲートウェイ装置62は、ゲートウェイ装置62のポート番号1であるPORT#1と接続されている変換装置#1に対し、IP化信号の先頭13桁をマスク処理等の信号処理により削除し、IP化信号の末尾1桁のDTMF信号5を送出する。
【0102】
次に、官署Bの変換装置#1は、DTMF信号5からコード5を介してセルコール周波数2900Hzに対応したセルコール信号に変換し、セルコール用回線インタフェース基板#1に送出する。
【0103】
次に、官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#1は、セルコール周波数2900Hzにて着信を検出する。
【0104】
また、官署Cのセルコール用回線インタフェース基板#1からセルコール周波数2900Hzに対応するセルコール信号が送出された場合を想定する。
この場合においても、上記で説明した場合と同様に、官署Cの変換装置#1及び官署Cのゲートウェイ装置64にて順に各符号が付与されることにより作成されたIP化信号01020020020015が官署Bのゲートウェイ装置62に着信する。
この場合においても、上記で説明した場合と同様に、末尾1桁以外からなる情報から送信先が選択され、末尾1桁のDTMF信号が、官署Bのセルコール用回線インタフェース基板#4に着信する。
【0105】
<効果の説明>
このように、官署間のIP網接続が複数かつ複雑な構成となった場合においても、問題なくアナログ回線をIP網に乗せ変えることができる。
したがって、IP網200を介して音声通信を行ったとしても、セルコール信号の発着信制御をすることができる。