特許第5949577号(P5949577)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5949577
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月6日
(54)【発明の名称】レバー式コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/629 20060101AFI20160623BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20160623BHJP
【FI】
   H01R13/629
   H01R13/639 Z
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-9891(P2013-9891)
(22)【出願日】2013年1月23日
(65)【公開番号】特開2014-143040(P2014-143040A)
(43)【公開日】2014年8月7日
【審査請求日】2015年5月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平野 慎士
【審査官】 山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−297481(JP,A)
【文献】 特開2001−093618(JP,A)
【文献】 特開平07−235342(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/629
H01R 13/639
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の端末に接続された端子金具が後方から挿入されて収容されるハウジングと、
カム溝を有する一対のアーム部を操作部で連結した門型をなして前記ハウジングの一側面を跨いで回動可能に装着され、初期位置から終端位置に回動される間に相手側ハウジングとの嵌合を行わせるレバーと、
前記ハウジングの前記一側面側において同ハウジングの後面から張り出した位置に設けられた被ロック部と、
前記レバーの前記操作部に設けられ、解除部を先端に備えて片持ち状に弾性撓み可能なロック片と、前記終端位置における前記操作部から下方に向けて突出して設けられ、前記ロック片の撓み方向と直交する方向の両側において同ロック片との間にクリアランスを設けて立てられた一対の保護壁とを有するロック部と、が具備され、
前記レバーが前記終端位置まで回動されると、前記ロック部の前記ロック片が前記被ロック部に弾性的に係止することで前記レバーが前記終端位置に保持され、前記解除部を引き上げて前記ロック片を強制的に弾性撓みさせることで前記被ロック部に対する係止が解除され、前記レバーの前記初期位置側への回動が許容されるようにしたレバー式コネクタにおいて、
前記終端位置における一方の前記保護壁の下縁部には、進入規制部が前後方向においては前記解除部を全て含む形態でかつ左右方向においては他方の前記保護壁に向けて突出した形態で設けられていることを特徴とするレバー式コネクタ。
【請求項2】
前記両進入規制部は、前記レバーが前記終端位置に保持された状態において、前記ハウジングの後方視で前記解除部の両側縁と重なる形態をとるように配設されていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レバー式コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レバー式コネクタの一例として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、電線の端末に接続された端子金具が後方から挿入されて収容されるハウジングと、カム溝を有する一対のアーム部を操作部で連結した門型をなしてハウジングの一側面を跨いで回動可能に装着され、初期位置から終端位置に回動される間に相手側ハウジングとの嵌合を行わせるレバーと、ハウジングの一側面側において当該ハウジングの後面から張り出した位置に設けられた被ロック部と、レバーの操作部に設けられ、解除部を先端に設けて片持ち状に弾性撓み可能なロック片と同ロック片の両側に立てられた保護壁とを有するロック部と、が具備された構造である。
そしてレバーが終端位置まで回動されると、ロック部のロック片が被ロック部に弾性的に係止することでレバーが終端位置に保持され、解除部を引き上げてロック片を強制的に弾性撓みさせることで被ロック部に対する係止が解除され、レバーの前記初期位置側への回動が許容されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−297481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来構造のものでは、ハウジングの後面から引き出された電線が例えば被ロック部側に向けて引っ張られると、電線の途中位置が被ロック部に係止しているロック片の解除部に当たってこれを押し上げ、ロック片を弾性撓みさせて図らずも係止が解除されるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、電線や異物等によりレバーのロックが不用意に解除されることを極力防止できるようにするところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、電線の端末に接続された端子金具が後方から挿入されて収容されるハウジングと、カム溝を有する一対のアーム部を操作部で連結した門型をなして前記ハウジングの一側面を跨いで回動可能に装着され、初期位置から終端位置に回動される間に相手側ハウジングとの嵌合を行わせるレバーと、前記ハウジングの前記一側面側において同ハウジングの後面から張り出した位置に設けられた被ロック部と、前記レバーの前記操作部に設けられ、解除部を先端に備えて片持ち状に弾性撓み可能なロック片と、前記終端位置における前記操作部から下方に向けて突出して設けられ、前記ロック片の撓み方向と直交する方向の両側において同ロック片との間にクリアランスを設けて立てられた一対の保護壁とを有するロック部と、が具備され、前記レバーが前記終端位置まで回動されると、前記ロック部の前記ロック片が前記被ロック部に弾性的に係止することで前記レバーが前記終端位置に保持され、前記解除部を引き上げて前記ロック片を強制的に弾性撓みさせることで前記被ロック部に対する係止が解除され、前記レバーの前記初期位置側への回動が許容されるようにしたレバー式コネクタにおいて、前記終端位置における一方の前記保護壁の下縁部には、進入規制部が前後方向においては前記解除部を全て含む形態でかつ左右方向においては他方の前記保護壁に向けて突出した形態で設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
レバーが終端位置でロックされ、すなわちロック片が相手の被ロック部に弾性的に係止してロックされた状態において、ハウジングの後面から引き出された電線が被ロック部側に引っ張られてロック片の両側の保護壁内に進入しようとした場合に、保護壁の対向面に突出形成された進入規制壁に当たることで電線の進入が規制される。作業者の指や異物等が不必要に保護壁内に進入しようとした場合にも、ある程度の大きさがあれば、進入規制部に当たることで不必要な進入が規制される。
すなわち、保護壁間の間口が進入規制部により狭められた形態となっているから、引っ張られた電線や異物等の進入が規制されてロック片の先端の解除部を係止解除方向に変位させることが回避され、ロック片が被ロック部に対して係止した状態に保持される。引っ張られた電線や異物等により不用意にロックが解除されることが防止される。
【0007】
また、前記両進入規制部は、前記レバーが前記終端位置に保持された状態において、前記ハウジングの後方視で前記解除部の両側縁と重なる形態をとるように配設されている構成としてもよい。
上記構成によれば、被ロック部側に引っ張られた電線の進入方向に対する保護壁間の間口がより狭められ、電線がロック片の解除部に対して不必要に押し付けられることがより確実に防止される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電線や異物等によりレバーのロックが不用意に解除されることを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る雄雌のコネクタの嵌合前の縦断面図
図2】雌ハウジングに対してレバーが初期位置に装着された状態の正面図
図3】同背面図
図4】同平面図
図5】同側面図
図6】レバーの背面図
図7図6のVII−VII線拡大断面図
図8】雄雌のコネクタの嵌合完了時の縦断面図
図9】レバーが終端位置に保持された状態の背面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図9に基づいて説明する。この実施形態では、図1に示すように、互いに嵌合される雄コネクタMCと雌コネクタFCとが備えられており、雌コネクタFCが本発明のレバー式コネクタに相当する。
以下、各コネクタMC,FCにおいて、嵌合面側を前面として説明する。
【0011】
先に、相手側となる雄コネクタMCについて説明する。雄コネクタMCは、機器側コネクタであって、合成樹脂製の機器ケース11の周壁から横長の略長方形状をなす小フード部12が一体的に突設されることで雄ハウジング10が形成されている。雄ハウジング10の小フード部12の奥面からは、複数のダブ状をなす雄端子15が整列して突出されている。
小フード部12の左右の側面には、後記するカム溝54(図2参照)に嵌合する図示しないカムピンが立てられている。
【0012】
続いて、雌コネクタFCについて説明する。当該雌コネクタFCは、図1図2ないし図5に示すように、合成樹脂製の雌ハウジング30と、同雌ハウジング30に収容される雌端子20と、相手の雄ハウジング10との嵌合・離脱を助勢する合成樹脂製のレバー50とを備えている。
雌端子20は、上記した雄端子15と接続される接続部21を前端部に有する形状であって、後端に設けられたバレル22をかしめることで、ゴム栓25ともども電線wの端末に接続されている。
【0013】
雌ハウジング30は、上記した雄ハウジング10の小フード部12内にクリアランスを持って嵌合可能な端子収容部31と、この端子収容部31の前側の大半部分を囲むようにして形成された大フード部32とを備えている。大フード部32は、雄ハウジング10の小フード部12の外周に嵌合可能である。
【0014】
端子収容部31は、前壁部31Aが別ピースとして組み付けられている。端子収容部31には、図3に示すように、複数のキャビティ35が、上記した雄端子15と対応した配列で形成されている。各キャビティ35には、電線wの端末に接続された雌端子20が後方から挿入され、キャビティ35の底面に設けられた樹脂ランス36により一次係止されるとともに、全雌端子20の挿入後にリテーナ37により二次係止されることにより、二重に抜け止めされるようになっている。併せてキャビティ35の入口にゴム栓25が密嵌される。
端子収容部31における大フード部32内に突出した前側部分における根元部には、シールリング38が嵌着され、上記した前壁部31Aとリテーナ37とによって抜け止めされている。
【0015】
雌ハウジング30には、レバー50が装着されている。レバー50は合成樹脂製であって、図6に示すように、板状をなす左右一対のアーム部51の先端同士を操作部52で連結した門型に形成されている。同レバー50は、雌ハウジング30を跨ぐようにして装着され、大フード部32の左右の側面に突設された支持軸40(図5参照)により回動可能に支持されており、詳細には、図1及び図5の実線に示すように、操作部52が支持軸40の前側上方位置に起立した初期位置と、図8及び図5の鎖線に示すように、操作部52が支持軸40の後側側上方位置に倒伏した終端位置との間で回動可能となっている。
【0016】
レバー50のアーム部51の内面には、所定の曲線形状をなすカム溝54が形成されており(図1図8参照)、上記した雄ハウジング10の小フード部12における左右の側面に立てられたカムピンが、大フード部32の左右の側壁に切り込み形成された逃がし溝41(図2参照)を通してカム溝54に嵌合可能となっている。レバー50が上記した初期位置にある場合には、図1に示すように、カム溝54の入口54Aが前方を向いて開口し、雄雌のハウジング10,30の嵌合に伴い、雄ハウジング10側のカムピンをカム溝54内に導入可能となっている。
【0017】
レバー50の操作部52の中央部には、図2ないし図4に示すように、同レバー50を終端位置においてロックするべくロック部60が設定されている。なお以下では、レバー50が図1及び図5の実線に示す初期位置にある場合を基準として説明する。
操作部52の中央部には、所定幅を持ったロック片収容空間61が前後に貫通した形態で形成されている。ロック片収容空間61内の前側上方位置には、図1,2に示すように、表面に凹凸を付した指掛部63が形成されている。
【0018】
ロック片収容空間61内には、ロック片65が、後方の斜め上方を向いた片持ち状をなして、同ロック片収容空間61内の前側下方位置に設けられた基部62を支点とした弾性撓み可能に形成されている。ロック片65の本体部66には、後記する係合突部47と係合するように開口したロック孔67が形成されており、同ロック孔67の前壁が係止面68となっている。ロック片65の先端部の上面には、同ロック片65を係止解除方向に強制的に弾性撓みさせるべく指掛け可能な解除部70が形成されている。同解除部70はロック片65の本体部66よりは幅広に形成されているが、図9に示すように、ロック片収容空間61を構成する対向した左右の側面との間には、クリアランスcが設けられている。
【0019】
一方、ロック片65の解除部70を含む先端は、ロック片収容空間61の後縁から少し後方に突出して配されている。そこで同解除部70等を保護するために、図7に示すように、保護壁72が、操作部52から後方(図8に示す終端位置では下方)に向けて突出形成されている。言い換えると、ロック片65の先端の解除部70の側面を、一対の保護壁72が保護するように対向して形成されている。
【0020】
雌ハウジング30の後面の上縁における中央部には、図3及び図4に示すように、ロック部60と係合するロック係止部45が突設されている。ロック係止部45は詳細には、後方に向けて水平姿勢で突出形成された支持板46の突出端にブロック状の係合突部47が形成されている。
この係合突部47の両側面には、係合突部47を保護するとともにロック片収容空間61に嵌る係合壁48が、左右に形成されている。この係合壁48の間には、ロック片65のロック孔67に嵌合可能な突部49(被ロック部)が形成されている。
【0021】
詳細には、両ハウジング10,30が正規に嵌合され、すなわち図8に示すようにレバー50が終端位置に回動された場合に、ロック部60がロック係止部45に当接し、このときロック片65におけるロック孔67の前壁である係止面68が突部49に乗り上げて弾性撓みしつつ係合壁48間に進入し、突部49を通り越したところでロック孔67に突部49が嵌合して係止面68に係止することでロックされるようになっている。
一方、ロック片65の先端の解除部70に指を掛けてロック片65を引き上げる方向に強制的に弾性撓みさせることで、突部49がロック孔67から抜けてロックが解除され、レバー50を初期位置に向けて回動することが許容されるようになっている。
【0022】
さて本実施形態では、ロック部60において、両保護壁72の間の間口を狭める手段が講じられている。
詳細には、図1並びに図6,7に示すように、各保護壁72の側面の下縁部からロック片収容空間61の下方領域において、進入規制部75が互いに対向する方向に突出形成されている。進入規制部75の上面76は、図7に示すように、上記したロック片65の傾斜姿勢に倣って前下がりの傾斜面となっている。
【0023】
また、進入規制部75は、基部62からロック片65と平行に立ち上がり、保護壁72の後縁に達するまで延出形成されている。
このことは、図8及び図9に示すように、レバー50が終端位置に回動されてロック部60にロックされた状態において、雌ハウジング30の後面から引き出された電線w(電線群W)が図9に示すように引き回された場合に、各進入規制部75の先端部が、ロック片65の解除部70の後方において、同解除部70の左右の側縁を保護する形態を採るようになっている。
【0024】
続いて、本実施形態の作用を説明する。雄雌のコネクタMC,FCを嵌合する場合は、雌ハウジング30に対してレバー50を初期位置に装着し、同雌ハウジング30を、図1の矢線に示すように雄ハウジング10に嵌合する。嵌合の初期では、雄ハウジング10側のカムピンが、レバー50のアーム部51に形成されたカム溝54に導入される。次に、操作部52の指掛部63に指を掛けてレバー50を図1の時計回り方向に回動させると、カムピンとカム溝54との間のカム作用によって、雌ハウジング30が雄ハウジング10に向けて引き寄せられて嵌合する。
レバー50が終端位置まで回動されると、図8に示すように、ロック片65のロック孔67内に突部49が嵌合することによってレバー50がロックされ、もって両ハウジング10,30が正規の嵌合状態に保持される。
【0025】
ここで、雌ハウジング30の後面から引き出された電線wが、ある程度まとまった形態で、図8の矢線に示すように上方に向けて引っ張られることがあり得る。その場合、仮に進入規制部75が設けられていないと、その電線群Wが保護壁72の間を通って解除部70に押し付けられ、ロック片65を係止解除方向に弾性撓みさせるおそれがある。
【0026】
それに対して本実施形態では、保護壁72の入口側の対向面に進入規制部75が突出形成されているから、図9に示すように、上方に引っ張られた電線群Wが、進入規制部75に当たることで保護壁72の対向面間に進入することが規制され、結果電線群Wが解除部70に押し付けられることが回避される。これにより、ロック片65が係止状態、すなわちレバー50がロックされた状態に保持され、したがって、レバー50が不必要に初期位置に向けて回動することが防止される。
なお、上記の電線群W以外にも、作業者の意図しない指や異物等が進入規制部75に当たることで進入が規制される。
【0027】
メンテナンス等において、雄雌のコネクタMC,FCを離脱する場合は、図8に示す状態から、解除部70に指を掛けてロック片65を引き上げる方向に強制的に弾性撓みさせると、突部49がロック孔67から抜けてロックが解除される。続いてレバー50を初期位置に向けて回動すると、カムピンとカム溝54との間のカム作用により雌ハウジング30が雄ハウジング10から次第に離脱され、レバー50を初期位置まで回動したのちさらに雌ハウジング30を後方に引くと、カムピンがカム溝54から抜かれつつ、雌コネクタFCが雄コネクタMCから離脱される。
【0028】
本実施形態によれば、ロック片65の解除部70の後方において、進入規制部75が保護壁72の対向面から突出した形態で設けられ、すなわち解除部70に対する解除方向の進入間口が狭められた構造としたから、ロック係止部45に向けて引っ張られた電線w(電線群W)や異物等が保護壁72の対向面間に進入することが規制されて、ロック片65の先端の解除部70にこれらが押し付けられることが回避され、ロック片65が突部49に対して係止した状態に保持される。結果、引っ張られた電線wや異物等により不用意にロックが解除されることが防止され、ひいては、レバー50が意図せずに初期位置側に向けて回動することが阻止される。
【0029】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)保護壁の対向面に形成された進入規制部は、必ずしもロック片の解除部の左右の側縁と重なるまで突出せず、その手前に留まる程度の突出長さを有したものであっても良い。
(2)本発明は、雄ハウジング側にレバーが装着されたものについても、同様に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0030】
w…電線
W…電線群
10…雄ハウジング(相手側ハウジング)
20…雌端子(端子金具)
30…雌ハウジング(ハウジング)
40…支持軸
45…ロック係止部
49…突部(被ロック部)
50…レバー
51…アーム部
52…操作部
54…カム溝
60…ロック部
65…ロック片
67…ロック孔
68…係止面
70…解除部
72…保護壁
75…進入規制部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9