(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1ユーザが利用する第1ユーザ端末に、ネットワークを介して接続されるコンテンツ管理サーバを備えたコンテンツ管理システムで実行されるコンテンツ管理方法であって、
前記コンテンツ管理サーバは、
コンテンツを関連付けることが可能な媒体のそれぞれに対応する媒体関連データが、前記コンテンツと前記媒体との関連付けが行われる前に既に記憶されている媒体関連データ記憶手段を備え、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記媒体から取得された第1データを、前記第1ユーザ端末から受信する第1データ受信ステップと、
前記媒体が正規のものであると判定するための条件として、前記第1データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致することを含む、媒体判定ステップと、
前記第1ユーザ端末から提供される前記第1ユーザの登録指示に応じて、前記第1ユーザにより指定されたコンテンツを、前記第1データから得たコードと一致した前記媒体関連データに対応する媒体に関連付けるよう制御するコンテンツ管理ステップとを有し、
前記媒体は物理的形状を有する媒体であって、
前記第1データは、前記媒体から媒体コードを読み取ることによって取得され、
前記第1データから得たコードには、前記第1データの第1部分に対応する第1識別コードと、前記第1データの第2部分に基づいて得た第2識別コードが含まれ、
前記第1データの第1部分は、前記媒体コードの一部を既知のデコード方法によりデコードしたデータであり、
前記第1データの第2部分は、暗号化されたデータであり、
前記コンテンツ管理サーバにおいてさらに、
前記第2識別コードを得るために、前記第1データの第2部分を他のコンピュータに送信する第1データ送信ステップと、
前記他のコンピュータから、復号結果として前記第2識別コードを受信する第2識別コード受信ステップとを有することを特徴とするコンテンツ管理方法。
第1ユーザが利用する第1ユーザ端末に、ネットワークを介して接続されるコンテンツ管理サーバを備えたコンテンツ管理システムで実行されるコンテンツ管理方法であって、
前記コンテンツ管理サーバは、
コンテンツを関連付けることが可能な媒体のそれぞれに対応する媒体関連データが、前記コンテンツと前記媒体との関連付けが行われる前に既に記憶されている媒体関連データ記憶手段を備え、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記媒体から取得された第1データを、前記第1ユーザ端末から受信する第1データ受信ステップと、
前記媒体が正規のものであると判定するための条件として、前記第1データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致することを含む、媒体判定ステップと、
前記第1ユーザ端末から提供される前記第1ユーザの登録指示に応じて、前記第1ユーザにより指定されたコンテンツを、前記第1データから得たコードと一致した前記媒体関連データに対応する媒体に関連付けるよう制御するコンテンツ管理ステップとを有し、
前記媒体は物理的形状を有する媒体であって、
前記第1データは、前記媒体から媒体コードを読み取ることによって取得され、
前記第1ユーザ端末において、
前記第1ユーザによって前記媒体コードの読み取り指示が行われた場合に、前記媒体から前記第1データを取得する第1データ取得ステップと、
前記第1ユーザが、複数の媒体について連続的に前記読み取り指示を行った場合に、読み取った媒体の数、又は前記読み取り指示によりそれぞれ取得した第1データに基づいて取得した媒体の識別情報の少なくとも一方を、情報を表示するための表示手段に表示する情報表示制御ステップとを有することを特徴とするコンテンツ管理方法。
第1ユーザが利用する第1ユーザ端末に、ネットワークを介して接続されるコンテンツ管理サーバを備えたコンテンツ管理システムで実行されるコンテンツ管理方法であって、
前記コンテンツ管理サーバは、
コンテンツを関連付けることが可能な媒体のそれぞれに対応する媒体関連データが、前記コンテンツと前記媒体との関連付けが行われる前に既に記憶されている媒体関連データ記憶手段を備え、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記媒体から取得された第1データを、前記第1ユーザ端末から受信する第1データ受信ステップと、
前記媒体が正規のものであると判定するための条件として、前記第1データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致することを含む、媒体判定ステップと、
前記第1ユーザ端末から提供される前記第1ユーザの登録指示に応じて、前記第1ユーザにより指定されたコンテンツを、前記第1データから得たコードと一致した前記媒体関連データに対応する媒体に関連付けるよう制御するコンテンツ管理ステップとを有し、
前記媒体は物理的形状を有する媒体であって、
前記媒体は、複数の第1種別に応じて分類され、
前記コンテンツ管理サーバにおいてさらに、
前記第1ユーザ端末によって取得された前記第1データが前記コンテンツ管理サーバの前記第1データ受信ステップにより受信された場合に、前記第1データに基づいて前記媒体の前記第1種別を判定する第1種別判定ステップと、
前記第1ユーザ端末において、前記第1種別判定ステップにより判定された前記第1種別に応じたコンテンツ関連データが使用可能となるよう制御するコンテンツ関連データ制御ステップとをさらに有することを特徴とするコンテンツ管理方法。
第1ユーザが利用する第1ユーザ端末に、ネットワークを介して接続されるコンテンツ管理サーバを備えたコンテンツ管理システムで実行されるコンテンツ管理方法であって、
前記コンテンツ管理サーバは、
コンテンツを関連付けることが可能な媒体のそれぞれに対応する媒体関連データが、前記コンテンツと前記媒体との関連付けが行われる前に既に記憶されている媒体関連データ記憶手段を備え、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記媒体から取得された第1データを、前記第1ユーザ端末から受信する第1データ受信ステップと、
前記媒体が正規のものであると判定するための条件として、前記第1データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致することを含む、媒体判定ステップと、
前記第1ユーザ端末から提供される前記第1ユーザの登録指示に応じて、前記第1ユーザにより指定されたコンテンツを、前記第1データから得たコードと一致した前記媒体関連データに対応する媒体に関連付けるよう制御するコンテンツ管理ステップとを有し、
前記媒体は物理的形状を有する媒体であって、
前記コンテンツ管理サーバにおいてさらに、
前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する第2ユーザ端末によって前記媒体から取得された第2データを、前記第2ユーザ端末から受信する第2データ受信ステップと、
前記第2データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致する場合に、当該一致した前記媒体関連データに対応する前記媒体に関連付けられた前記コンテンツを、再生のために前記第2ユーザ端末に送信するコンテンツ送信ステップとを有し、
前記第1ユーザは、前記登録指示の際に、前記媒体に関連付けられたコンテンツの再生条件を指定することができ、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記第2ユーザ端末によって取得された前記第2データが前記コンテンツ管理サーバの前記第2データ受信ステップにより受信された場合に、前記第2データに基づいて前記媒体に関連付けられた前記コンテンツの前記再生条件を判定する再生条件判定ステップをさらに有し、
前記コンテンツ送信ステップは、前記再生条件判定ステップにより判定された再生条件に応じて、前記第2ユーザ端末における前記コンテンツの再生条件を変更するように制御することを特徴とするコンテンツ管理方法。
第1ユーザが利用する第1ユーザ端末に、ネットワークを介して接続されるコンテンツ管理サーバを備えたコンテンツ管理システムで実行されるコンテンツ管理方法であって、
前記コンテンツ管理サーバは、
コンテンツを関連付けることが可能な媒体のそれぞれに対応する媒体関連データが、前記コンテンツと前記媒体との関連付けが行われる前に既に記憶されている媒体関連データ記憶手段を備え、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記媒体から取得された第1データを、前記第1ユーザ端末から受信する第1データ受信ステップと、
前記媒体が正規のものであると判定するための条件として、前記第1データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致することを含む、媒体判定ステップと、
前記第1ユーザ端末から提供される前記第1ユーザの登録指示に応じて、前記第1ユーザにより指定されたコンテンツを、前記第1データから得たコードと一致した前記媒体関連データに対応する媒体に関連付けるよう制御するコンテンツ管理ステップとを有し、
前記媒体は物理的形状を有する媒体であって、
前記コンテンツ管理サーバにおいてさらに、
前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する第2ユーザ端末によって前記媒体から取得された第2データを、前記第2ユーザ端末から受信する第2データ受信ステップと、
前記第2データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致する場合に、当該一致した前記媒体関連データに対応する前記媒体に関連付けられた前記コンテンツを、再生のために前記第2ユーザ端末に送信するコンテンツ送信ステップとを有し、
前記媒体に関連付けられるコンテンツは、複数の第2種別に分類され、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記第2ユーザ端末によって取得された前記第2データが前記コンテンツ管理サーバの前記第2データ受信ステップにより受信された場合に、前記第2データに基づいて前記媒体に関連付けられた前記コンテンツの前記第2種別を判定する第2種別判定ステップをさらに有し、
前記コンテンツ送信ステップは、前記第2種別判定ステップにより判定された前記第2種別に応じて、前記第2ユーザ端末における前記コンテンツの再生条件を変更するように制御することを特徴とするコンテンツ管理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、予め所定の識別データが付与されているカードをコンテンツ提供者が入手して、そのカードに所定のコンテンツを紐付け、そのカードを受け取ったコンテンツ視聴者が当該紐付けられたコンテンツを視聴できるいった仕組みはこれまでに提案されていない。
【0007】
さらに、カードに付与されている識別データがカードに表示されているコードに埋め込まれている場合、カードの偽造を防止するための効果的な方策を講じたシステムについても、これまでに提案されていない。
【0008】
また、コンテンツ提供者が、複数のカードに対してまとめてコンテンツを紐付けることができるようなシステムもこれまでに存在しない。
【0009】
従って、本発明の目的は、コンテンツ提供者が、予め所定の識別データが付与されているカードを所定のコンテンツに紐付けることができるコンテンツ管理システムを提供することにある。
【0010】
また、本発明の目的は、カードに付与されている識別データがカードに表示されている(含まれている)コードに埋め込まれている場合に、カードの偽造を効果的に防止することができるコンテンツ管理システムを提供することにある。
【0011】
さらに、本発明の目的は、コンテンツ提供者が容易な操作で、複数のカードに対してまとめてコンテンツを紐付けることができるコンテンツ管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の実施態様は、
第1ユーザ(例えば、コンテンツ提供者)が利用する第1ユーザ端末(例えば、コンテンツ登録端末20)に、ネットワークを介して接続されるコンテンツ管理サーバ(例えば、コンテンツ管理サーバ40)を備えたコンテンツ管理システム(例えば、コンテンツ管理システム1)であって、
前記コンテンツ管理サーバは、
コンテンツ(例えば、コンテンツ5)を関連付けることが可能な媒体(例えば、カード10)のそれぞれに対応する媒体関連データ(例えば、URL)が、前記コンテンツと前記媒体との関連付けが行われる前に既に記憶されている媒体関連データ記憶手段(例えば、コンテンツ管理テーブル461)と、
前記媒体から取得された第1データ(例えば、第1データ6)を、前記第1ユーザ端末から受信する第1データ受信手段(例えば、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ登録管理部452)と、
前記媒体が正規のものであると判定するための条件として、前記第1データから得たコード(例えば、第1データに含まれるURL)が、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致することを含む、媒体判定手段(例えば、コンテンツ管理サーバ40の媒体判定管理部454)と、
前記第1ユーザ端末から提供される前記第1ユーザの登録指示に応じて、前記第1ユーザにより指定されたコンテンツを、前記第1データから得たコードと一致した前記媒体関連データに対応する媒体に関連付けるよう制御するコンテンツ管理手段(例えば、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ登録管理部452)とを有し、
前記媒体は物理的形状を有する媒体であって、かつ、前記コンテンツが関連付けられていない状態で前記第1ユーザに提供されるように構成される。
【0013】
このような本発明の構成によって、コンテンツ提供者は、予め所定の識別データが付与されているカードを、指定したコンテンツに容易に紐付けることができる。
【0014】
本発明の第2の実施態様は、第1の実施態様において、
前記コンテンツ管理サーバがさらに、
前記第1ユーザとは異なる第2ユーザ(例えば、コンテンツ視聴者)が利用する第2ユーザ端末(例えば、コンテンツ視聴端末30)によって前記媒体から取得された第2データ(例えば、第2データ7)を、前記第2ユーザ端末から受信する第2データ受信手段(例えば、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ再生管理部453)と、
前記第2データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致する場合に、当該一致した前記媒体関連データに対応する前記媒体に関連付けられた前記コンテンツを、再生のために前記第2ユーザ端末に送信するコンテンツ送信手段(例えば、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ再生管理部453)とを有するように構成される。
【0015】
このような本発明の構成によって、コンテンツ視聴者が、コンテンツの紐付けられたカードから所定のデータを取得することによって、コンテンツの再生を行うことができる。
【0016】
本発明の第3の実施態様は、第1又は第2の実施態様において、
前記第1データ(例えば、コンテンツ管理システム2における第1データ6’)は、前記媒体(例えば、カード10’)から媒体コード(例えば、コード12)を読み取ることによって取得され、
前記第1データから得たコードには、前記第1データの第1部分に対応する第1識別コード(例えば、URL)と、前記第1データの第2部分に基づいて得た第2識別コード(例えば、復号データ)が含まれ、
前記第1データの第1部分は、前記媒体コードの一部を既知のデコード方法によりデコードしたデータであり、
前記第1データの第2部分は、暗号化されたデータであるように構成される。
【0017】
このような本発明の構成によって、カードに付与されている識別データがカードに表示されている(含まれている)コードに埋め込まれている場合に、カードの偽造を効果的に防止することができる。
【0018】
本発明の第4の実施態様は、第3の実施態様において、
前記第1データの前記第1識別コードはURLデータであり、
前記第2データ(例えば、第1データ7’)は、前記媒体から媒体コードを読み取ることによって取得されたものであって、前記第2データは、当該媒体コードの一部を既知のデコード方法によりデコードしたデータであり、
前記第1ユーザ端末から取得した第1データと前記第2ユーザ端末から取得した第2データが、同じ媒体に関するものであっても異なるデータであるように構成される。
【0019】
このような本発明の構成によって、カードに付与されている識別データがカードに表示されている(含まれている)コードに埋め込まれている場合に、カードの偽造を効果的に防止することができる。
【0020】
本発明の第5の実施態様は、第3の実施態様において、
前記コンテンツ管理サーバはさらに、
前記第2識別コードを得るために、前記第1データの第2部分を他のコンピュータ(例えば、デコードサーバ60)に送信する第1データ送信手段(例えば、コンテンツ管理サーバ40’の媒体判定管理部484)と、
前記他のコンピュータから、復号結果として前記第2識別コードを受信する第2識別コード受信手段(例えば、コンテンツ管理サーバ40’の媒体判定管理部484)とを有するように構成される。
【0021】
このような本発明の構成によって、カードに付与されている識別データがカードに表示されている(含まれている)コードに埋め込まれている場合に、カードの偽造を効果的に防止することができる。
【0022】
本発明の第6の実施態様は、第1又は第2の実施態様において、
前記第1データは、前記媒体から媒体コードを読み取ることによって取得され、
前記第1ユーザ端末は、
情報を表示するための表示手段(例えば、コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213)と、
前記第1ユーザによって前記媒体コードの読み取り指示が行われた場合に、前記媒体から前記第1データを取得する第1データ取得手段(例えば、コンテンツ登録端末20のデコード部254)と、
前記第1ユーザが、複数の媒体について連続的に前記読み取り指示を行った場合に、読み取った媒体の数、又は前記読み取り指示によりそれぞれ取得した第1データに基づいて取得した媒体の識別情報の少なくとも一方を前記表示手段に表示する情報表示制御手段(例えば、コンテンツ登録端末20のコンテンツ登録部252によって、
図27に示すようなコード読取画面600により連続読み取りが行われる)とを有するように構成される。
【0023】
このような本発明の構成によって、コンテンツ提供者が容易な操作で、複数のカードに対してまとめてコンテンツを紐付けることができる
【0024】
本発明の第7の実施態様は、第6の実施態様において、
前記第1ユーザ端末は、
前記第1ユーザが前記登録指示を行った場合に、前記連続的に読み取られた媒体に対応する複数の前記第1データと、前記第1ユーザにより指定された前記コンテンツを関連付けて、コンテンツ管理サーバに送信するように構成される。
【0025】
このような本発明の構成によって、コンテンツ提供者が容易な操作で、複数のカードに対してまとめてコンテンツを紐付けることができる
【0026】
本発明の第8の実施態様は、第1又は第2の実施態様において、
前記媒体は、複数の第1種別(例えば、カード種別や、テーマ、型番)に応じて分類され、
前記コンテンツ管理サーバは、
前記第1ユーザ端末によって取得された前記第1データが前記コンテンツ管理サーバの前記第1データ受信手段により受信された場合に、前記第1データに基づいて前記媒体の前記第1種別を判定する第1種別判定手段と、
前記第1ユーザ端末において、前記第1種別判定手段により判定された前記第1種別に応じたコンテンツ関連データが使用可能となるよう制御する(例えば、スキン等を第1ユーザ端末にダウンロードしたり、第1ユーザ端末で指定/選択可能とする)コンテンツ関連データ制御手段とをさらに有するように構成される。
【0027】
このような本発明の構成によって、読み取ったカード種別に応じて、対応するスキン等がコンテンツ登録端末に提供されるため、コンテンツ提供者によるコンテンツ作成作業等に対する利便性が向上する。
【0028】
本発明の第9の実施態様は、第2の実施態様において、
前記第1ユーザは、前記登録設定の際に、前記媒体に関連付けられたコンテンツの再生条件を指定する(例えば、
図32Bに示すように、コンテンツ視聴端末30におけるコンテンツの視聴を特定のアプリケーションに制限するか否かを指定する)ことができ、
前記コンテンツ管理サーバは、
前記第2ユーザ端末によって取得された前記第2データが前記コンテンツ管理サーバの前記第2データ受信手段により受信された場合に、前記第2データに基づいて前記媒体に関連付けられた前記コンテンツの前記再生条件を判定する再生条件判定手段をさらに有し、
前記コンテンツ再生制御手段は、前記再生条件判定手段により判定された再生条件に応じて、前記第2ユーザ端末における前記コンテンツの再生条件を変更するように構成される。
【0029】
このような本発明の構成によって、コンテンツ提供者によって設定されたコンテンツの再生条件に応じて、コンテンツ視聴端末の再生条件が制御されるため、コンテンツ提供者が、コンテンツ再生時の再生条件をコントロールすることができる。
【0030】
本発明の第10の実施態様は、第2の実施態様において、
前記媒体に関連付けられるコンテンツは、複数の第2種別(例えば、コンテンツ種別)に分類され、
前記コンテンツ管理サーバは、
前記第2ユーザ端末によって取得された前記第2データが前記コンテンツ管理サーバの前記第2データ受信手段により受信された場合に、前記第2データに基づいて前記媒体に関連付けられた前記コンテンツの前記第2種別を判定する第2種別判定手段をさらに有し、
前記コンテンツ再生制御手段は、前記第2種別判定手段により判定された前記第2種別に応じて、前記第2ユーザ端末における前記コンテンツの再生条件(例えば、コンテンツ視聴端末30におけるコンテンツの視聴を特定のアプリケーションに制限するか否か)を変更するように構成される。
【0031】
このような本発明の構成によって、コンテンツ種別に応じて、コンテンツ視聴端末の再生条件が制御されるため、コンテンツごとに、どのような条件で再生を行うかをコントロールすることができる。
【0032】
本発明の第11の実施態様は、
第1ユーザが利用する第1ユーザ端末に、ネットワークを介して接続されるコンテンツ管理サーバを備えたコンテンツ管理システムで実行されるコンテンツ管理方法であって、
前記コンテンツ管理サーバは、
コンテンツを関連付けることが可能な媒体のそれぞれに対応する媒体関連データが、前記コンテンツと前記媒体との関連付けが行われる前に既に記憶されている媒体関連データ記憶手段を備え、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、
前記媒体から取得された第1データを、前記第1ユーザ端末から受信する第1データ受信ステップと、
前記媒体が正規のものであると判定するための条件として、前記第1データから得たコードが、前記媒体関連データ記憶手段に記憶されている前記媒体関連データの1つと一致することを含む、媒体判定ステップと、
前記第1ユーザ端末から提供される前記第1ユーザの登録指示に応じて、前記第1ユーザにより指定されたコンテンツを、前記第1データから得たコードと一致した前記媒体関連データに対応する媒体に関連付けるよう制御するコンテンツ管理ステップとを有し、
前記媒体は物理的形状を有する媒体であって、かつ、前記コンテンツが関連付けられていない状態で前記第1ユーザに提供されるように構成される。
【0033】
このような本発明の構成によって、コンテンツ提供者は、予め所定の識別データが付与されているカードを、指定したコンテンツに容易に紐付けることができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明に係るコンテンツ管理システムによって、コンテンツ提供者が、予め所定の識別データが付与されているカードを所定のコンテンツに紐付けることができる。
【0035】
また、本発明に係るコンテンツ管理システムによって、カードに付与されている識別データがカードに表示されている(含まれている)コードに埋め込まれている場合に、カードの偽造を効果的に防止することができる。
【0036】
またさらに、本発明に係るコンテンツ管理システムによって、コンテンツ提供者が容易な操作で、複数のカードに対してまとめてコンテンツを紐付けることができる。
【発明を実施するための形態】
【0038】
最初に、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システムの概要を、
図1を参照して説明する。
図1に示すコンテンツ管理システム1では、コンテンツ登録端末20によって、コンテンツ5と、カード10が紐付けられる。
【0039】
コンテンツ登録端末20は、例えば、スマートフォン、携帯電話、デスクトップパソコンといったコンピュータである。コンテンツ5は、動画、静止画、音声、テキストやこれらの組み合わせからなる、映像及び音声の少なくともいずれかを含んだデータ又はファイルである。
【0040】
カード10は、例えば、名刺やグリーティングカードのような形状をしたカードであるが、物理的形状を有する媒体である限り、どのような物であってもよい。また、カード10は、基本的には、コンテンツ登録端末20のユーザ(コンテンツ提供者)が所定の対価により市場等で入手するものである。
【0041】
また、カード10には、コード11が印刷等によって表示される。ここで、コード11は、画像で表されるコードを示し、このコード11がコンテンツ登録端末20の撮像装置で読み取られ、デコードロジックによりビット列やテキストに変換される。このように、デコードロジックにより変換されたデータを第1データ6と呼ぶ。第1データ6は、カードを識別するための識別データを含み、この例ではURLである。なお、URLには、パラメータ等の付加データが含まれうる。
【0042】
カード10にはさらに、第1データ6の内容が視認できるように表示されており、これによって、コンテンツ管理システム1で管理するカード10がどのカードであるかを把握したり、コード11を撮像装置で読み取ることなくカード10に紐付けられたコンテンツにアクセスできるようにすることもできる。
【0043】
コンテンツ登録端末20のユーザは、コンテンツ登録端末20を用いて、コンテンツ5を作成・編集し、そのコンテンツ5(又はコンテンツ5を特定する識別情報)をコンテンツ管理サーバ40に送信するとともに、上述のコード11を読み取った結果得られた第1データ6をコンテンツ管理サーバ40に送信し、コンテンツ5をカード10に紐付けるよう操作する(コンテンツの登録指示)。
【0044】
なお、ここでは、コンテンツ登録端末20のユーザが、コンテンツ登録端末20を用いてコンテンツ5の作成・編集を行うものとして説明しているが、コンテンツ登録端末20ではコンテンツ5の作成・編集を行わず、既存のコンテンツ、又は他のコンピュータからコピーしたコンテンツをカード10に紐付けるようにしてもよい。また、コンテンツ登録端末20からコンテンツ管理サーバ40にコンテンツ5を送信することなく、コンテンツ管理サーバ40に記憶されているコンテンツを指定又は選択し、そのコンテンツをそのままカード10に紐付けることもできる。
【0045】
また、コンテンツ登録端末20による操作により、コンテンツ管理サーバ40に記憶されているコンテンツを編集等してコンテンツ5を作成し、このコンテンツ5に対して、カード10を紐付けるように操作することもできる。
【0046】
コンテンツ登録端末20とコンテンツ管理サーバ40は、例えば、無線通信ネットワーク、及びインターネットを含むネットワークを介して接続される。
【0047】
コンテンツ管理サーバ40は、コンテンツ登録端末20から、コンテンツ5と第1データ6を受信すると、受信した第1データ6にコンテンツ5を対応付けて記憶する。第1データ6は、上述のように、カード10に表示されたコード11から取得可能なものであり、カード10をユニークに識別可能な識別データを含む。
【0048】
カード10をなんらかの経緯で受領したコンテンツ視聴端末30のユーザ(コンテンツ視聴者)は、コンテンツ視聴端末30でカード10のコード11を読み取らせると、そのコード11から第2データ7を取得する。第2データ7は、例えば、第1データ6と同じURLであり、コンテンツ視聴端末30は、そのURLに基づいてアクセスを行う。コンテンツ視聴端末30は、例えば、スマートフォン、携帯電話、デスクトップパソコンといったコンピュータである。
【0049】
コンテンツ視聴端末30からURLにアクセスがあると、コンテンツ管理サーバ40は、そのURLに対応するコンテンツ5の再生ができるように、データをコンテンツ視聴端末30にダウンロードする。また、このURLへのアクセスに応じて、コンテンツ管理サーバ40が、コンテンツ視聴端末30によるストリーミング再生が可能なように、コンテンツ5のデータをコンテンツ視聴端末30に送信することもできる。その他、様々な方法でコンテンツ5の再生が行われうる。なお、この場合、コンテンツ視聴端末30とコンテンツ管理サーバ40は、例えば、無線通信ネットワーク、及びインターネットを含むネットワークを介して接続される。
【0050】
なお、
図1の例では、コンテンツ管理サーバ40は、コンテンツ視聴端末30からのHTTPリクエストを受信して、要求されたコンテンツ5のデータをコンテンツ視聴端末30に送信するWEBサーバとして機能する(すなわち、URLは、コンテンツ管理サーバ40のIPアドレスに対応付けられたドメイン名を含んでいる)。ただし、このような構成は一例であって、コンテンツ管理サーバ40以外の他のコンピュータをWEBサーバとすることもできる。また、URLやWEBサーバを用いないネットワークアクセスの方法を用いて上記構成を実現することもできる。
【0051】
上述のコード11のような画像で構成されるコードは、例えば、QRコード(登録商標)のような2次元コードであり、コンテンツ登録端末20やコンテンツ視聴端末30の撮像装置で当該コード11が読み取られた後、デコードが行われ、ビット列やテキストが抽出される。
【0052】
本発明のこのような仕組みにより、コンテンツ登録端末20のユーザは、カード10のコード11を読み取るだけで、カード10にコンテンツ5を紐付けることができ、カード10を受領したコンテンツ視聴端末30のユーザは、そのカード10に表示されたコード11をコンテンツ視聴端末30に読み取らせるだけで、対応するコンテンツ5を視聴することができる。
【0053】
本発明のこのような仕組みは、例えば、誕生日カード、感謝のメッセージカード、クリスマスカードなどを郵送する場合や、パーティー・会議等において、招待者に招待状のカードを郵送したり、参加者にお礼のカードを手渡したりする場合に利用することができる。これらのカードには、コンテンツ5を視聴するための情報(すなわち、コード11)が印刷され、簡単な操作でコンテンツ5を再生することができるため、カードに表示された模様、図形、メッセージ等とともに、高い表現力を備えたコンテンツ5によるメッセージをコンテンツ視聴者に伝えることができる。このような仕組みにより、コンテンツ提供者は、簡単な操作で、特定の人にコンテンツ5を視聴させることができる。
【0054】
カード10が、所定の物理的形状を有する媒体としてコンテンツ視聴者に提供されるため、コンテンツを視聴するためのコードが電子媒体として配布されるような状況(例えば、メール等にコンテンツ視聴のための情報が記載されるような場合)と比べて、コンテンツ視聴者をより狭い範囲に限定することができる。例えば、メール等でコンテンツのアドレスが配布された場合は、その情報が他人に転送されたり、SNS上に開示されたりして、意図しない多くのコンテンツ視聴者が容易にそのコンテンツを視聴できるようになり、これを阻止するためにはシステム上特別の仕組みが必要となるが、本発明のように、所定の物理的形状を有する媒体によってコンテンツ視聴のための情報が提供された場合は、意図しないコンテンツ視聴者が当該コンテンツを視聴する可能性は、より小さいものである。
【0055】
また、本発明のこのような仕組みでは、コンテンツ視聴のための情報が、物(所定の物理的形状を有する媒体)に表示される形で提供されるため、電子的に配布されるものではなく、コンテンツ5を、心のこもった個人に対する贈り物として位置づけることができる。
【0056】
本発明のコンテンツ管理システムでは、コンテンツ視聴端末30にインストールされた専用アプリケーションだけでなく、汎用のWEBブラウザによってもコンテンツ5の視聴を行うことができる。また、第1データ6、第2データ7は、この例ではいずれもURLであるが、URL以外の他の識別情報を用いてカード10をユニークに識別するようにすることができる。ただし、第1データ6、第2データ7としてURL以外の識別情報を用いた場合は、コンテンツ視聴端末30のWEBブラウザによっては、コンテンツ5の視聴ができなくなる。
【0057】
また、
図1の例では、カード10が、2次元コードであるコード11が画像で示されるものとして示したが、他の様々なタイプのカードを用いて、第1データ6又は第2データ7を取得することができる。例えば、カード10をICカードとして構成し、当該ICカードを読み取ることによって最終的に第1データ6や第2データ7が取得されるように構成することができる。このようなカード10には、非接触ICカードリーダ/ライタで読み取り可能なICチップが埋め込まれており、そのICチップのそれぞれに第1データ6や第2データ7(又は、第1データ6や第2データ7を含むデータ)が記憶されている。この場合、コンテンツ提供者は、コンテンツ登録端末20の非接触ICカードリーダ/ライタによりICチップに記憶されたデータを読み取り、コンテンツ視聴者は、コンテンツ視聴端末30の非接触ICカードリーダ/ライタによりICチップに記憶されたデータを読み取る。
【0058】
なお、上述のような様々なタイプのカードは、後述するコンテンツ管理システム2(
図13等参照)においても同様に利用することができる。
【0059】
次に、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1におけるコンテンツ登録の手順についていくつかのパターンを説明する。
【0060】
一般的なコンテンツ登録の手順であるパターン1が、
図2に示されている。パターン1の手順では、コンテンツ提供者は、カード10を入手すると、これを、自身のスマートフォン等(コンテンツ登録端末20)のカメラで撮影してカード10のコード11を読み取り、次に、このカード10に紐付けるコンテンツの作成・編集を行う。ここで、コンテンツ提供者は、動画の撮影やエフェクトの設定、テキストの入力、音楽の指定等を行い、カード10に関連付けられるコンテンツ5を作成する。また、このとき、コンテンツ管理サーバ40から、スキンをダウンロードすることができる。スキンは、カードのデザインであり、フレーム、オープニングムービー、素材用ムービー、背景画像といったコンテンツ素材(コンテンツ関連データ)を含むものである。
【0061】
また、スキンは、カード10のカード種別に応じて(すなわち、カード10のコード11を読み取った結果、コンテンツ管理サーバ40に送信された第1データ6の内容に応じて)、異なるものが提供される。さらに、カード10のカード種別に応じて、いくつかの候補が示され、コンテンツ提供者は、そのなかから、所望のスキンやフレーム等を選択することもできる。
【0062】
図2では、さらに、コンテンツ5を作成する他の形態が示されている。例えば、既存のコンテンツをコンテンツ管理サーバ40から選択して、それをそのままコンテンツ5として指定することができる。このとき、上述したスキンを選択してダウンロードし、既存のコンテンツと組み合わせることもできる。
【0063】
さらに、コンテンツ提供者が、事前に作成しておいたコンテンツを呼び出して、それに編集を加えてコンテンツ5とすることもできる。なお、このときも、上述したスキンを選択してダウンロードし、呼び出したコンテンツと組み合わせることができる。
【0064】
コンテンツの作成が終了すると、コンテンツ提供者は、登録指示を行って、カード10と、作成したコンテンツ5の紐付けを行う。その後、必要に応じて、別のカード10を追加的に同じコンテンツ5に紐付けるために、そのカード10のコード11を読み取るよう操作することもできる。
【0065】
図3Aには、コンテンツ登録の他の手順であるパターン2が示されている。パターン2では、コンテンツ提供者が、最初に、コンテンツ登録端末20を用いてコンテンツの作成・編集を行った後で、カード10のコード11を読み取り、そこで、コンテンツ5とカード10を対応付けて登録指示を行う。
【0066】
図3Bには、コンテンツ登録のさらに他の手順であるパターン3が示されている。パターン3では、コンテンツ提供者が複数のカード10を入手しており、最初に、カード10のコード11を連続的にコンテンツ登録端末20に読み取らせる。次に、事前に作成されたコンテンツを呼び出して適宜編集を行った後で、当該コンテンツ5と、連続的に読み取った複数のカード10をまとめて登録する。この場合、複数のカード10には、それぞれ同じコンテンツ5が対応付けられる。また、登録指示の際に、連続的に読み取ったカード10のうち一部を1つのコンテンツ5に対応付け、残りのカード10を他のコンテンツ5に対応付けるように指示することもできる。
【0067】
また、
図3Aに示すパターン2において、カード10のコード11を
図3Bに示すように連続的に読み取らせ、複数のカード10とコンテンツ5を紐付けるよう指示することもできる。また、このとき、コード11の読み取りに応じて、1つの、又はそれぞれに対応するスキンをダウンロードして登録するように構成することもできる。
【0068】
図2及び
図3を参照して、コンテンツ登録の手順について説明したが、これらは一例に過ぎず、他の多くのパターンによってカード10とコンテンツ5を紐付けるように操作することができる。
【0069】
次に、
図4を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1で用いられるカード10の分類について説明する。
【0070】
コンテンツ提供者が入手可能なカード10として、例えば、
図4に示すような、複数のテーマのカード10が提供される。テーマは、例えば、「Happy Birthday」、「Thank You」、「Merry Xmas」といったテーマであり、それらのテーマのそれぞれに、型番が設定される。すなわち、この例では、各テーマについてそれぞれ4種類のカード10があり、コンテンツ提供者は、これらのカード10のなかから所望するものを選択して購入等することができる。ここでは、テーマと型番との組み合わせをカード種別と呼ぶことにする(型番が全体でユニークな場合は、型番そのものをカード種別と考えてもよい)。上述したスキンは、このようなカード種別に応じて、異なるものが提供されうる。
【0071】
コンテンツ種別は、カード10のそれぞれが、どのようなコンテンツに関連付けられるかを示すものである。「オリジナル」となっているカード10は、コンテンツ提供者自身が作成・編集したコンテンツ5を紐付け可能なものである。「キャラクタ1」や「キャラクタ2」となっているカード10は、少なくともコンテンツ5の一部として、所定のキャラクタを紐付けることが可能なカード10である。
【0072】
本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1で利用可能なカード10は、基本的には、有償でコンテンツ提供者に提供される。上述した、所定のキャラクタに紐付け可能なカード10は、そのキャラクタの著名性や市場価値・人気に応じて、その利用料(ライセンス料)が、当該カード10の対価としてさらに上乗せされて設定される。
【0073】
所定のキャラクタに紐付け可能なカード10については、対応するキャラクタの動画等をコンテンツ5として設定することができ、いくつかのパターンから選択したり、編集したりすることもできる。また、キャラクタの所定のコンテンツが最初から固定的に紐付けられている状態でカード10が提供されるようにしてもよい。
【0074】
次に、
図5を参照して、コンテンツ登録端末20のハードウエア構成の例について説明する。ただし、
図5のコンテンツ登録端末20は、スマートフォンについての代表的な構成を例示したにすぎない。他の様々なコンピュータをコンテンツ登録端末20として利用することができる。
【0075】
コンテンツ登録端末20は、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、インカメラ203a、アウトカメラ203b、GPS制御部204、GPS用アンテナ205、無線信号処理部206、無線通信用アンテナ207、オーディオ制御部208、マイクロフォン209、スピーカ210、ディスプレイ制御部211、入力機器インタフェース212、タッチスクリーン213、非接触ICカードリーダ/ライタ214、センサー215、補助記憶装置216、及び外部記録媒体インタフェース217を含んでいる。
【0076】
CPU201は、コンテンツ登録端末20の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、各機能を実行する。
【0077】
メモリ202は通常RAM(Random Access Memory)で構成される。メモリ202には、CPU201で実行される各機能を実現するためのプログラムが実行時にロードされ、当該プログラムに必要なデータ等が一時的に記憶される。
【0078】
インカメラ203a、アウトカメラ203bは、コンテンツ登録端末20に内蔵される小型の撮像装置で、撮像素子がCCDやCMOSといったタイプのものがある。これらのカメラによって撮影された動画や静止画に基づいてコンテンツ5が作成されうる。インカメラ203aは、後述するタッチスクリーン213の付近に設けられた内側のカメラであり、通常はアウトカメラ203bより解像度が低いサブカメラの位置付けである。アウトカメラ203bは、後述するタッチスクリーン213の反対側に設けられた外側のカメラであり、通常はアウトカメラ203bより解像度が高いメインカメラの位置付けである。
【0079】
GPS制御部204は、GPS用アンテナ205を介して、複数のGPSから信号を受信し、コンテンツ登録端末20の位置を調べる。こうして求められた位置情報は、後述する補助記憶装置216等に記憶され、必要に応じてプログラムで利用される。
【0080】
無線信号処理部206は、無線通信用アンテナ207を介して携帯電話基地局と通信を行い、他の機器との間での通話データの送受信や、(インターネットを介した)他端末との間でのWEBページやメールデータの送受信を制御する。また、無線信号処理部206は、無線通信用アンテナ207を用いて無線LANアクセスポイントとの間で無線LANによる通信を実現し、インターネット経由のデータ送受信を行う(ここでは、便宜上、無線信号処理部206と無線通信用アンテナ207が、携帯電話基地局との間の無線通信及び無線LANアクセスポイントとの間の無線通信を行うものとした)。
【0081】
オーディオ制御部208は、マイクロフォン209とスピーカ210を制御して無線通信による通話を実現し、一方で、アプリケーションにおいて動画や音楽を再生する場合に、音声を出力するよう制御する。
【0082】
タッチスクリーン213は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成される表示装置で情報を表示するとともに、ユーザが指などで画面表面をタッチした(押した)位置を、抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチセンサーで検知する。ディスプレイ制御部211は、CPU201が発行する描画データを処理して、例えば、WEBページや動画等を、タッチスクリーン213の表示装置に出力する。入力機器インタフェース212は、タッチスクリーン213のタッチセンサーが、ユーザによる操作を検知し、これを所定の信号としてCPU201に送信する。
【0083】
非接触ICカードリーダ/ライタ214は、非接触ICチップが埋め込まれたカードがコンテンツ登録端末20の所定の位置にかざされた場合に、CPU201の指令に基づいて、そのICチップに記憶されているデータを読み取り、又は、ICチップに所定のデータを書き込む。
【0084】
センサー215は、タッチスクリーン213のタッチセンサー以外のセンサーであり、モーションセンサー、光センサー、近接センサーなどがある。
【0085】
補助記憶装置216は、例えば、フラッシュメモリと呼ばれる半導体メモリやハードディスクで構成される。補助記憶装置216は、CPU201で実行される各機能を実現するためのプログラムを記憶するほか、各種データを記憶する。
【0086】
外部記録媒体インタフェース217は、外部記録媒体220にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る。外部記録媒体220は、例えば、可搬型のフラッシュメモリである。CPU201で実行され本発明の各機能を実現するためのプログラムは、この外部記録媒体インタフェース217や、前述したような、無線信号処理部206及び無線通信用アンテナ207を介した携帯電話網やネットワークを経由してコンテンツ登録端末20に提供される。
【0087】
図5は、スマートフォンがコンテンツ登録端末20として用いられた場合の構成を示しているが、例えば、携帯電話等がコンテンツ登録端末20として用いられた場合、これらがタッチスクリーンを備えていなければ、ディスプレイ制御部211には、LCD等からなる表示装置が接続され、入力機器インタフェース212にはボタン等が接続される。
【0088】
また、一般的なPCがコンテンツ登録端末20として用いられた場合、外部ネットワークに接続するためのネットワークインタフェースが追加され、ディスプレイ制御部211には、LCD等からなる組み込み型又は別筐体の表示装置が接続され、入力機器インタフェース212には、キーボードやマウスが接続される。また、カード10のコード11を読み取るためのカメラやスキャナが接続される。
【0089】
なお、コンテンツ視聴端末30も、
図5に示した構成と同様のスマートフォンとすることができる。
【0090】
次に、
図6を参照して、コンテンツ管理サーバ40のハードウエア構成の例について説明する。ただし、
図6のコンテンツ管理サーバ40は、一般的なサーバコンピュータについての代表的な構成を例示したにすぎない。他の様々なコンピュータをコンテンツ管理サーバ40として利用することができる。
【0091】
コンテンツ管理サーバ40は、CPU401、メモリ402、ネットワークインタフェース403、ディスプレイコントローラ404、ディスプレイ405、入力機器インタフェース406、キーボード407、マウス408、外部記憶装置409、及び外部記録媒体駆動装置410を含んでいる。
【0092】
CPU401は、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ登録端末20の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、各機能を実行する。
【0093】
メモリ402は通常、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)、及び揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)から構成される。ROMには、コンテンツ管理サーバ40の起動時に実行されるプログラム等が格納される。RAMには、CPU401で実行されるプログラムや、それらのプログラムが実行中に使用するデータ等が一時的に格納される。
【0094】
ネットワークインタフェース403は、ネットワーク420に接続するためのインタフェースである。ネットワーク420は、例えば、無線通信ネットワーク、及びインターネットを含むネットワークである。
【0095】
ディスプレイコントローラ404は、CPU401が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイコントローラ404で処理された描画データは、一旦グラフィックメモリに書き込まれ、その後、ディスプレイ405に出力される。ディスプレイ405は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される表示装置である。
【0096】
入力機器インタフェース406は、キーボード407やマウス408から入力された信号を受信して、その信号パターンに応じて所定の指令をCPU401に送信する。
【0097】
外部記憶装置409は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)のような記憶装置であり、この装置内には上述したプログラムやデータが記録され、実行時に、必要に応じてそこからメモリ402のRAMにロードされる。
【0098】
外部記録媒体駆動装置410は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型の外部記録媒体430の記録面にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る装置である。外部記録媒体430には、本発明に係るコンテンツ管理方法を実現するためのプログラムも記録することが可能である。外部記録媒体430に記録されているデータは、外部記録媒体駆動装置410を介して外部記憶装置409に格納され、プログラムであれば、実行時にメモリ402のRAMにロードされる。
【0099】
なお、コンテンツ管理サーバ40では、管理者等による操作の必要がない場合や、リモート接続によって操作される場合は、上述したディスプレイコントローラ404、ディスプレイ405、入力機器インタフェース406、キーボード407、及びマウス408は不要である。
【0100】
次に、
図7の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ登録端末20の機能の概要について説明する。
図7に示すように、コンテンツ登録端末20は、コンテンツ作成・編集部251、コンテンツ登録部252、撮像制御部253、デコード部254、媒体判定部255、入出力制御部256、及びネットワークI/F部257を含んでいる。また、コンテンツ登録端末20の補助記憶装置260には、コンテンツファイル261、及びプロジェクトファイル262が格納される。
【0101】
コンテンツ作成・編集部251は、コンテンツ登録端末20のユーザによる操作に基づいて、コンテンツ5の作成や編集を行う。コンテンツ5の一部を構成する画像(動画、静止画等)は、後述の撮像制御部253によって取得することもできるし、既存の画像を読み込んで利用することもできる。
【0102】
コンテンツ登録部252は、コンテンツ登録端末20のユーザによる登録指示に基づいて、コンテンツ作成・編集部251により完成されたコンテンツ5を、コンテンツ管理サーバ40に送信するとともに、カード10のコード11から読み取った第1データ6をコンテンツ管理サーバ40に送信することで、カード10とコンテンツ5を対応付ける。
【0103】
コンテンツ登録端末20の補助記憶装置260に記憶されるコンテンツファイル261はコンテンツ5のデータを記憶し、プロジェクトファイル262はコンテンツ5の作成や編集に係る設定データ等を記憶する。これらのファイルは、コンテンツ5がコンテンツ管理サーバ40に登録される際に、コンテンツ管理サーバ40に送信され、後述するように、それぞれ、コンテンツファイル464、プロジェクトファイル465として記憶される(なお、コンテンツファイル261とプロジェクトファイル262は、編集等のために、所定期間、コンテンツ登録端末20に記憶しておくように構成することもできる)。
【0104】
なお、コンテンツ登録部252は、ユーザ(コンテンツ提供者)が、例えば、カード10のコード11をまとめて連続的に読み取った場合に、こうして読み取った複数のコード11から得られた第1データ6とコンテンツ5をコンテンツ管理サーバ40に送信することで、複数のカード10とコンテンツ5を対応付ける。
【0105】
撮像制御部253は、コンテンツ登録端末20のユーザによる操作に基づいて、
図5に示すコンテンツ登録端末20のインカメラ203aやアウトカメラ203bを制御して、カード10のコード11を読み取る。また、コンテンツ5を作成するための画像を撮影し、コンテンツ作成・編集部251に提供する。
【0106】
デコード部254は、撮像制御部253によりコンテンツ登録端末20のインカメラ203aやアウトカメラ203bで撮影された(カード10の)コード11の画像を受信し、所定の一般的なデコードロジックにより、コード11の画像から、テキスト列を取り出す。この例では、コード11はQRコード(登録商標)であり、デコードロジックにより、終端識別コードが現れるまでのデータから、URLを含むテキスト列が抽出される。
【0107】
媒体判定部255は、デコード部254によって抽出されたテキスト列であるURLを第1データ6としてコンテンツ管理サーバ40に送信し、コンテンツ管理サーバ40からの応答内容に応じて、読み取られたカード10が正規のものであるか否かを判定する。
【0108】
入出力制御部256は、
図5に示すコンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213、及び入力機器インタフェース212を介して得られるユーザの操作に係る信号をCPU201に送信するとともに、CPU201の指令に基づいて、コンテンツ5の作成や編集に係る画面、コンテンツ5の登録に係る画面、及び撮影された画像等を、ディスプレイ制御部211を介してタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
【0109】
ネットワークI/F部257は、
図5に示すコンテンツ登録端末20の無線信号処理部206等を制御して、コンテンツ管理サーバ40との間のデータ送受信を実現する。
【0110】
上述したコンテンツ作成・編集部251〜ネットワークI/F部257の各機能は、基本的には、コンテンツ登録端末20にインストールされた専用アプリケーションによって実現されるが、これらの機能の少なくとも一部を、WEBブラウザなどの汎用アプリケーションによって実現することもできる。
【0111】
次に、
図8の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理サーバ40の機能の概要について説明する。
図8に示すように、コンテンツ管理サーバ40は、コンテンツ作成・編集管理部451、コンテンツ登録管理部452、コンテンツ再生管理部453、媒体判定管理部454、コンテンツ視聴状況管理部455、及びネットワークI/F部456を含んでいる。また、外部記憶装置460には、コンテンツ管理テーブル461、プロジェクト管理テーブル462、コンテンツ視聴状況管理テーブル463、コンテンツファイル464、及びプロジェクトファイル465が記憶される。
【0112】
コンテンツ作成・編集管理部451は、コンテンツ登録端末20のユーザの操作に応じて、コンテンツ登録端末20のコンテンツ作成・編集部251の処理に対応するコンテンツの作成や編集に係る処理(例えば、画面の表示指示や画像のエフェクト処理等)を行う。
【0113】
また、コンテンツ登録端末20から、プロジェクトファイルを受信すると、これをユーザIDに対応付けてプロジェクトファイル465に格納し(
図9B参照)、プロジェクトファイルに基づいて生成されるコンテンツ5のデータをコンテンツファイル464に格納する。また、コンテンツ登録端末20から、コンテンツ5のデータを受信することもでき、その場合も、コンテンツ5のデータをコンテンツファイル464に格納する。
【0114】
コンテンツ登録管理部452は、コンテンツ登録端末20から、第1データ6とコンテンツ5を受信した場合、第1データ6に含まれるURLデータをコンテンツ5のファイル名をコンテンツ管理テーブル461に記憶する。例えば、コンテンツ登録端末20からURL(「WWW.XXX/001」)とコンテンツ5のデータ(xxx1.mp4)を受信した場合、コンテンツ管理テーブル461には、
図9Aに示すように、同じURLのレコードに、コンテンツの項目にコンテンツ5のファイル名を記憶し、さらに、ユーザの項目にユーザIDを記憶し、URLとコンテンツ5が対応付けられるようにする。なお、ここで、コンテンツ管理テーブル461は、予めカード10に対応するURLがそれぞれ記憶されている。
【0115】
また、コンテンツ登録管理部452は、コンテンツ登録端末20からコンテンツ5の登録がされた場合に、
図10に示すコンテンツ視聴状況管理テーブル463に、コンテンツ登録の日時をURLに対応付けて記憶する。
【0116】
コンテンツ再生管理部453は、コンテンツ視聴端末30のユーザの操作に応じて、後述する、コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部351の処理に対応する処理を行う。例えば、受信した第2データ7に含まれるURLに応じて、コンテンツ管理テーブル461から対応するコンテンツ5のファイルを判定し、そのファイルの内容に応じて、コンテンツ5を再生できるようにダウンロードしたり、ストリーミング再生したりするよう制御する。また、ユーザの再生開始や再生停止等の操作に応じて、コンテンツ5の再生を制御する。
【0117】
媒体判定管理部454は、コンテンツ登録端末20から第1データ6が送信されてきた場合に、第1データ6に含まれるURLが、コンテンツ管理テーブル461のURLの項目に記憶されているか否かを判定し、その判定結果をコンテンツ登録端末20に送信する。また、第1データ6に含まれるURLが、コンテンツ管理テーブル461のURLの項目に記憶されている場合には、そのレコードのコンテンツの項目にすでにコンテンツのファイル名が記憶されているか否かを判定し、その判定結果をコンテンツ登録端末20に送信する。
【0118】
コンテンツ視聴状況管理部455は、後述する、コンテンツ視聴端末30のコンテンツ視聴状況送信部352から送信される視聴状況情報に基づいた情報を、
図10に示すようなコンテンツ視聴状況管理テーブル463に記憶する。例えば、視聴状況情報に含まれるコンテンツ5の再生指示タイミングから、コンテンツ5が最初に視聴された日時(「コンテンツ初回視聴」の項目)や視聴回数(「視聴回数」の項目)を求め、コンテンツ視聴状況管理テーブル463に記憶する。また、視聴状況情報に含まれるユーザの表情や状態、生体情報等から、視聴者の応答に関するパターン(「視聴者応答パターン」の項目)を求め、コンテンツ視聴状況管理テーブル463に記憶する。
【0119】
また、コンテンツ視聴状況管理部455は、コンテンツ登録端末20のユーザ(コンテンツ提供者)の操作に応じて、コンテンツ視聴状況管理テーブル463に記憶されたデータや当該データの分析結果を、コンテンツ登録端末20に提供する。このような仕組みによって、コンテンツ提供者は、自身で配布したカード10によりコンテンツ5の視聴を促した結果、どの程度の人数(割合)でそのコンテンツ5が視聴されたか、どのような視聴状況であったかを把握することができる。なお、コンテンツ視聴状況管理テーブル463に記憶されたデータが、どのコンテンツ5に関するものであるかは、URLによって把握することができる。また、URLとコンテンツ提供者のユーザIDを対応付けて管理することによって(対応するデータベースは不図示)、コンテンツ提供者に関するコンテンツ5の視聴状況のデータだけが、そのコンテンツ提供者に提供される。
【0120】
ネットワークI/F部456は、
図6に示すコンテンツ管理サーバ40のネットワークインタフェース403等を制御して、インターネット等のネットワークに接続し、コンテンツ登録端末20やコンテンツ視聴端末30との間のデータ送受信を実現する。
【0121】
次に、
図11及び
図12を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1におけるコンテンツ登録の処理について説明する。なお、
図12は、コンテンツ登録処理の手順を説明するためのフローチャートであり、コンテンツ登録端末20とコンテンツ管理サーバ40の処理が、それぞれ時間の経過とともに表されている。
【0122】
コンテンツ登録端末20は、撮像制御部253によってコンテンツ登録端末20の撮像装置(インカメラ203aやアウトカメラ203b)を制御し、カード10のコード11を読み取ると(
図12のステップS11)、デコード部254が、読み取られたデータを一般的なデコードロジックでデコードし、第1データ6を取得する(ステップS12)。この例では、第1データ6はURLであり、このURLは、カード10にも印刷表示されているものである。
【0123】
次に、媒体判定部255は、第1データ6をコンテンツ管理サーバ40に送信する(ステップS13)。
【0124】
コンテンツ管理サーバ40の媒体判定管理部454は、コンテンツ登録端末20から第1データ6を受信すると(ステップS14)、コンテンツ管理テーブル461を参照して、第1データ6のURLが記憶されているか否かを判定する。コンテンツ管理テーブル461にそのURLがなく、URLが無効と判定された場合(ステップS15のYES)、コンテンツ登録端末20にエラーを表示するよう制御し(ステップS16)、この制御に応じて、コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213に「カード不存在」エラーが表示される(ステップS17)。
【0125】
コンテンツ管理テーブル461にURLが存在し、URLが無効でないと判定された場合(ステップS15のNO)、そのURLのレコードのコンテンツの項目にコンテンツ5のファイル名が記憶されているかを判定する。コンテンツがすでに記憶されている場合(ステップS18のYES)、コンテンツ登録端末20にエラーを表示するよう制御し(ステップS19)、この制御に応じて、コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213に「コンテンツ登録済」エラーが表示される(ステップS20)。
【0126】
コンテンツが記憶されておらず、コンテンツ登録済でないと判定された場合(ステップS18のNO)、コンテンツ管理テーブル461を参照して、カード種別(この例ではテーマと型番)、及びこれに対応するスキンをコンテンツ登録端末20に送信する(ステップS21)。コンテンツ管理テーブル461には、
図9Aに示すように、カード10ごとに、対応する型番が記憶されており、当該型番からテーマを把握することができる。ここで、カード管理テーブル(不図示)を参照して、この型番から対応するテーマとスキンを取得することができる。
【0127】
コンテンツ登録端末20のコンテンツ登録部252は、コンテンツ管理サーバ40からカード種別(テーマと型番)を受信すると、これをコンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213に表示する(ステップS22)。
【0128】
コンテンツ提供者は、ここで、カード種別に応じたスキン(フレーム、オープニングムービー、素材用ムービー、背景画像といったコンテンツ素材)を選択し、コンテンツ管理サーバ40に対して要求することができる。コンテンツ提供は、必要に応じてこのような素材のダウンロードを行って、コンテンツ5の作成を開始する(ステップS23)。その後、コンテンツ登録端末20のコンテンツ登録部252は、コンテンツ提供者の登録指示により、第1データ6とコンテンツ5をコンテンツ管理サーバ40に送信し、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ登録管理部452は、第1データ6のURLが示すレコードのコンテンツの項目に、コンテンツ5のファイル名(さらに、コンテンツ提供者のユーザID)を記憶する。
【0129】
ここで、コンテンツ管理テーブル461には、あらかじめ、カード10と個々に対応付けられたURLが記憶されており、コンテンツ提供者からコンテンツ5が登録された場合に、コンテンツの項目にコンテンツ(コンテンツ5のファイル名)が記憶されるようになっているので、上述のように、コンテンツ提供者がコンテンツ5を関連付けようとするカード10に対して、カード10の存在チェックと、コンテンツ5の登録済チェックが可能となる。
【0130】
次に、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ管理システムの概要を、
図13を参照して説明する。
図13に示すコンテンツ管理システム2は、上述したコンテンツ管理システム1の変形例と考えることができる。コンテンツ管理システム2では、コンテンツ登録端末20’によって、コンテンツ5と、カード10’が紐付けられる。カード10’は、上述したコンテンツ管理システム1で用いられるカード10と同様のものであるが、コード11に代えて、後述するコード12が印刷表示されている。
【0131】
コンテンツ管理システム2は、コンテンツ管理システム1と共通する点もあるため、異なる点について説明を行うものとする。コンテンツ管理システム2は、
図13に示すように、コンテンツ登録端末20’、コンテンツ管理サーバ40’、及びデコードサーバ60を備えるように構成される。
【0132】
コンテンツ登録端末20’は、コンテンツ登録端末20と同様のスマートフォンであるが、カード10’を読み取って、第1データ6’を取得し、コンテンツ管理サーバ40’に送信する。
【0133】
コンテンツ視聴端末30は、コンテンツ管理システム1のものと同じであるが、ここでは、読み取られるカードが、カード10からカード10’に変わっている。ただし、カード10’を読み取った結果取得される第2データ7の内容は、コンテンツ管理システム1におけるものと同じである。
【0134】
コンテンツ管理サーバ40’は、コンテンツ登録端末20’から第1データ6’を受信すると、第1データ6’に含まれる暗号化データをデコードサーバ60に送信し、復号結果として得られる復号データをデコードサーバ60から受信する。なお、デコードサーバ60とコンテンツ管理サーバ40’は、例えば、無線通信ネットワーク、及びインターネットを含むネットワークを介して接続される。
【0135】
このようなコンテンツ管理システム2の仕組みによって、コンテンツ管理システム1と同様に、カード10’とコンテンツ5を容易に紐付けることができる。また、このような構成により、一般的なデコードロジックを用いただけでは取得できない秘匿データが、カード10’に組み込まれ、カード10’の偽造を効果的に防止することができる。
【0136】
そのために、コンテンツ管理システム2では、コンテンツ管理システム1で用いられたカード10のコード11とは異なる形態のコード12が用いられる。
図14には、カード10’のコード12の概略が例示されている。コード12は、位置特定パターン(12a〜12c)、開示データ領域12d、終端識別コード領域12e、秘匿データ領域12f、及びフィラー領域12g等から構成される。
【0137】
一般的なデコードロジックでは、終端識別コード領域12eの前に位置する開示データ領域12dに含まれる図形から、テキスト列等が抽出され、終端識別コード領域12eの後に位置する秘匿データ領域12fに含まれる図形は評価されない。しかしながら、特殊なデコードロジックを用いることにより、秘匿データ領域12fに含まれる図形についても評価が行われ、当該秘匿データ領域12fから、ビット列等が抽出される。
【0138】
なお、この例では、
図14に示すような、領域によって開示データと秘匿データが区別される仕様のコード12を用いるが、本発明のコンテンツ管理システムは、このようなコードに限定されるものではない。コンテンツ登録端末20’によって読み取られた第1データ6’にURLのような開示データと、暗号化データのような秘匿データが含まれる構成であれば、どのようなコードを用いてもよい。
【0139】
コンテンツ管理システム2では、コンテンツ登録端末20’において、上述した特殊なデコードロジック(例えば、具体的なロジックが開示されていない、又は、許諾を得ない実施が認められていないロジック)を用いて秘匿データ領域12fの内容も読み取り、これを、開示データ領域12dから抽出されたURLとともに第1データ6’に含めてコンテンツ管理サーバ40’に送信する。
【0140】
次に、
図15の機能ブロック図を参照して、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ登録端末20’の機能の概要について説明する。
図15に示すように、コンテンツ登録端末20’は、コンテンツ作成・編集部281、コンテンツ登録部282、撮像制御部283、デコード部284、媒体判定部285、入出力制御部286、及びネットワークI/F部287を含んでいる。また、コンテンツ登録端末20の補助記憶装置290には、コンテンツファイル291、及びプロジェクトファイル292が格納される。
【0141】
コンテンツ作成・編集部281、コンテンツ登録部282、撮像制御部283、入出力制御部286、及びネットワークI/F部287は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ登録端末20のコンテンツ作成・編集部251、コンテンツ登録部252、撮像制御部253、入出力制御部256、及びネットワークI/F部257とそれぞれ同様の構成であるため、説明を省略する。
【0142】
デコード部284は、撮像制御部283によりコンテンツ登録端末20’の撮像装置(コンテンツ登録端末20のインカメラ203aやアウトカメラ203bに相当)で撮影された(カード10’の)コード12の画像を受信し、特殊なデコードロジックにより、コード12の画像の開示データ領域12dと秘匿データ領域12fからデータを取り出す。この例では、コード12は特殊なQRコード(登録商標)であり、上述のデコードロジックにより、開示データ領域12dから、URLを含むテキスト列が抽出され、秘匿データ領域12fからビット列(暗号化データ)が抽出される。
【0143】
媒体判定部285は、デコード部284によって抽出されたURLと暗号化データを第1データ6’としてコンテンツ管理サーバ40’に送信し、コンテンツ管理サーバ40’からの応答内容に応じて、読み取られたカード10’が正規のものであるか否かを判定する。
【0144】
次に、
図16の機能ブロック図を参照して、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ管理サーバ40’の機能の概要について説明する。
図16に示すように、コンテンツ管理サーバ40’は、コンテンツ作成・編集管理部481、コンテンツ登録管理部482、コンテンツ再生管理部483、媒体判定管理部484、コンテンツ視聴状況管理部485、及びネットワークI/F部486を含んでいる。また、外部記憶装置490には、コンテンツ管理テーブル491、プロジェクト管理テーブル492、コンテンツ視聴状況管理テーブル493、コンテンツファイル494、及びプロジェクトファイル495が記憶される。
【0145】
コンテンツ作成・編集管理部481、コンテンツ登録管理部482、コンテンツ再生管理部483、コンテンツ視聴状況管理部485、及びネットワークI/F部486は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理サーバ40のコンテンツ作成・編集管理部451、コンテンツ登録管理部452、コンテンツ再生管理部453、コンテンツ視聴状況管理部455、及びネットワークI/F部456とそれぞれ同様の構成であるため、説明を省略する。
【0146】
媒体判定管理部484は、コンテンツ登録端末20’から第1データ6’(URLと暗号化データ)が送信されてきた場合に、暗号化データの復号を、後述するデコードサーバ60に要求し、復号された復号データである秘匿データをデコードサーバ60から受信する。
【0147】
次に、媒体判定管理部484は、第1データ6’に含まれるURLと、デコードサーバ60から受信した秘匿データの対が、コンテンツ管理テーブル491(
図18参照)に記憶されている、URLと秘匿データの対に一致するか否かを判定し、その判定結果をコンテンツ登録端末20’に送信する。また、このURLと秘匿データの対が、コンテンツ管理テーブル491に存在する場合には、そのレコードのコンテンツの項目にすでにコンテンツ5のファイル名が記憶されているか否かを判定し、その判定結果をコンテンツ登録端末20’に送信する。
【0148】
次に、
図17の機能ブロック図を参照して、本発明の第2実施形態に係るデコードサーバ60の機能の概要について説明する。
図17に示すように、デコードサーバ60は、アカウント管理部651、暗号化データ復号部652、及びネットワークI/F部657を含んでいる。また、外部記憶装置660には、アカウント管理テーブル661、及び暗号キー管理テーブル662が記憶される。なお、デコードサーバ60のハードウェア構成は、
図6に示したコンテンツ管理サーバ40の構成と同様のものとすることができる。
【0149】
アカウント管理部651は、コンテンツ管理サーバ40’からのアクセスを許可(ユーザ認証)するためのアカウントをアカウント管理テーブル661(不図示)によって管理し、コンテンツ管理サーバ40’からの暗号化データが、許可されたアカウントのアカウントID(アプリID)とともに送信されてきた場合には、受信した暗号化データの復号化を行い、そうでなければ復号を拒否する。アカウントは、例えば、コンテンツ管理サーバ40’の運営主体が事前に契約等によって設定・取得しておくべきものである。
【0150】
暗号化データ復号部652は、暗号化データをコンテンツ管理サーバ40’から受信した場合に、復号処理を行い、暗号化データの復号結果として得られた秘匿データを、コンテンツ管理サーバ40’に送信する。また、暗号化データ復号部652は、上述のアカウント管理部651によってユーザ認証が行われた場合に復号処理を行う。
【0151】
復号処理は、例えば、暗号キー管理テーブル662(不図示)によって管理される暗号キーを用いて行われ、暗号キーは、アカウント、又はアカウント内に設定されたシリアルIDごとに設定される。また、暗号キーは、コンテンツ管理サーバ40’によって毎回提供されるように構成することもできる。また、暗号キーを用いずに、秘匿されたデコードロジックによって復号するように構成することもできる。
【0152】
ネットワークI/F部657は、ネットワークインターフェース(
図6に示すコンテンツ管理サーバ40のネットワークインタフェース403に相当)等を制御して、インターネット等のネットワークに接続し、コンテンツ管理サーバ40’との間のデータ送受信を実現する。
【0153】
次に、
図19ないし
図21を参照して、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ管理システム2におけるコンテンツ登録の処理について説明する。なお、
図20及び
図21は、コンテンツ登録処理の手順を説明するためのフローチャートであり、コンテンツ登録端末20’、コンテンツ管理サーバ40’、及びデコードサーバ60の処理が、それぞれ時間の経過とともに表されている。
【0154】
コンテンツ登録端末20’は、撮像制御部283によってコンテンツ登録端末20’の撮像装置(コンテンツ登録端末20のインカメラ203aやアウトカメラ203bに相当)を制御し、カード10’のコード12を読み取ると(
図20のステップS31)、デコード部284が、読み取られたデータを特殊なデコードロジックでデコードし、第1データ6’を取得する(ステップS32)。この例では、第1データ6’はURLと暗号化データであり、このURLは、カード10’にも印刷表示されているものである。
【0155】
次に、媒体判定部285は、第1データ6’をコンテンツ管理サーバ40’に送信する(ステップS33)。
【0156】
コンテンツ管理サーバ40’の媒体判定管理部484は、コンテンツ登録端末20’から第1データ6’を受信すると(ステップS34)、
図18に示すようなコンテンツ管理テーブル491を参照して、第1データ6’のURLが記憶されているか否かを判定する。コンテンツ管理テーブル491にURLがなく、URLが無効と判定された場合(ステップS35のYES)、コンテンツ登録端末20’にエラーを表示するよう制御し(ステップS36)、この制御に応じて、コンテンツ登録端末20’のタッチスクリーン(コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213に相当)に「カード不存在」エラーが表示される(ステップS37)。
【0157】
コンテンツ管理テーブル491にURLが存在し、URLが無効でないと判定された場合(ステップS35のNO)、コンテンツ管理サーバ40’の媒体判定管理部484は、暗号化データの復号処理をデコードサーバ60に要求する(ステップS38)。このとき、コンテンツ管理サーバ40’からデコードサーバ60には、復号対象の暗号化データ、及びアカウントを特定するアカウントID(アプリID)が送信される(必要に応じてシリアルIDも送信される)。
【0158】
デコードサーバ60の暗号化データ復号部652は、コンテンツ管理サーバ40’から復号処理の要求を受けると(ステップS39)、その暗号化データの復号処理をコンテンツ管理サーバ40’のアカウントに対応する暗号キーを用いて行い(ステップS40)、復号処理によって得られた秘匿データをコンテンツ管理サーバ40’に送信する(ステップS41)。
【0159】
コンテンツ管理サーバ40’の媒体判定管理部484は、デコードサーバ60から秘匿データを受信すると(ステップS42)、
図18に示すようなコンテンツ管理テーブル491を参照して、第1データ6’のURLと秘匿データの対が記憶されているか否かを判定する(
図21のステップS43)。コンテンツ管理テーブル491にURLと秘匿データの対がなく、URLと秘匿データが無効と判定された場合(ステップS43のYES)、コンテンツ登録端末20’にエラーを表示するよう制御し(ステップS44)、この制御に応じて、コンテンツ登録端末20’のタッチスクリーン(コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213に相当)に「カード不存在」エラーが表示される(ステップS45)。
【0160】
コンテンツ管理テーブル491にURLと秘匿データの対があり、URLと秘匿データが無効でないと判定された場合(ステップS43のNO)、そのURLと秘匿データの対に対応するレコードのコンテンツの項目にコンテンツ5のファイル名が記憶されているかを判定する。コンテンツがすでに記憶されている場合(ステップS46のYES)、コンテンツ登録端末20’にエラーを表示するよう制御し(ステップS47)、この制御に応じて、コンテンツ登録端末20’のタッチスクリーン(コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213に相当)に「コンテンツ登録済」エラーが表示される(ステップS48)。
【0161】
コンテンツが記憶されておらず、コンテンツ登録済でないと判定された場合(ステップS46のNO)、コンテンツ管理テーブル491を参照して、カード種別(この例ではテーマと型番)、及びこれに対応するスキンをコンテンツ登録端末20’に送信する(ステップS49)。コンテンツ管理テーブル491には、
図18に示すように、カード10’ごとに、対応する型番が記憶されており、カード管理テーブル(不図示)を参照して、型番から、対応するテーマとスキンを取得することができる。
【0162】
コンテンツ登録端末20’のコンテンツ登録部282は、コンテンツ管理サーバ40’からカード種別を受信すると、これをコンテンツ登録端末20’のタッチスクリーン(コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213に相当)に表示し(ステップS50)、コンテンツ提供者は、この時点から、コンテンツ5の作成を開始する(ステップS51)。その後、コンテンツ登録端末20’のコンテンツ登録部282は、コンテンツ提供者の登録指示により、第1データ6’とコンテンツ5をコンテンツ管理サーバ40’に送信し、コンテンツ管理サーバ40’のコンテンツ登録管理部482は、第1データ6’のURLと秘匿データの対が示すレコードのコンテンツの項目に、コンテンツ5のファイル名(さらに、コンテンツ提供者のユーザID)を記憶する。
【0163】
ここで、コンテンツ管理テーブル491には、あらかじめ、カード10’と個々に対応付けられたURLと秘匿データが記憶されており、コンテンツ提供者からコンテンツ5が登録された場合に、コンテンツの項目にコンテンツ(コンテンツ5のファイル名)が記憶されるようになっているので、上述のように、コンテンツ提供者がコンテンツ5を関連付けようとするカード10’に対して、カード10’の存在チェックと、コンテンツ5の登録済チェックが可能となる。
【0164】
この例では、デコードサーバ60が、アカウントやアカウント内のシリアルIDに応じた暗号キーを管理して、その暗号キーを用いて暗号化データを復号するが、このような暗号キーをコンテンツ管理サーバ40’によって管理し、暗号化データの復号処理を要求する際に、暗号化データとともに暗号キーをデコードサーバ60に送信するよう構成することもできる。
【0165】
また、この例では、デコードサーバ60が、コンテンツ管理サーバ40’とは異なるサイトに配置される別のコンピュータである状況を想定しているが、デコードサーバ60を、コンテンツ管理サーバ40’と同じサイトの別のコンピュータとすることもでき、また、デコードサーバ60の機能をコンテンツ管理サーバ40’が行うようにすることもできる(この場合、アカウントIDやシリアルIDの送信は不要となる)。
【0166】
次に、
図22の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1、及び第2実施形態に係るコンテンツ管理システム2において利用されるコンテンツ視聴端末30の機能の概要について説明する。
図22に示すように、コンテンツ視聴端末30は、コンテンツ再生制御部351、コンテンツ視聴状況送信部352、撮像制御部353、デコード部354、入出力制御部355、及びネットワークI/F部356を含んでいる。
【0167】
コンテンツ再生制御部351は、コンテンツ視聴端末30のユーザ(コンテンツ視聴者)による操作に基づいて、コンテンツ5の再生を制御する(例えば、コンテンツ5の映像をタッチスクリーン上に表示し、コンテンツ5の音声をスピーカにより出力するよう制御する)。コンテンツ5のデータは、コンテンツ管理サーバ40やコンテンツ管理サーバ40’から、無線信号処理部等を経由して取得し、ダウンロード形式やストリーミング形式など、様々な方法でコンテンツ5の再生を行うことができる。
【0168】
なお、コンテンツ再生制御部351は、ユーザが、カード10、10’に印刷等により表示されているコード11、12を撮像装置で読み取らせた後、(
図14に示す開示データ領域12dの画像をデコードすることによって)テキストデータに変換してURLを取得し、当該URLによってコンテンツ管理サーバ40、40’にアクセスし、再生するコンテンツ5を特定する。
【0169】
コンテンツ視聴状況送信部352は、コンテンツ登録端末20やコンテンツ登録端末20’のユーザによるコンテンツ5の視聴状況を把握し、ユーザの視聴状況を示す視聴状況情報を、所定のタイミングで、無線信号処理部等を経由してコンテンツ管理サーバ40、40’に送信する。視聴状況情報には、例えば、コンテンツ5の再生指示タイミング、再生時間、再生回数、(途中で再生を中止した場合の)停止位置、(途中から再生を開始した場合の)開始位置等が含まれる。また、インカメラやアウトカメラ等の撮像装置により取得されるユーザの表情や状態、生体情報を視聴状況情報に含めることができ、さらに、モーションセンサー、光センサー、近接センサーといったセンサー類によって取得可能な情報を視聴状況情報に含めることができる。
【0170】
撮像制御部353は、コンテンツ視聴端末30のユーザ(コンテンツ視聴者)による操作に基づいて、インカメラやアウトカメラ等の撮像装置を制御して、コンテンツ5を再生する際に、カード10、10’に印刷等により表示されているコード11、12を撮影する。また、ユーザがコンテンツ5を視聴している際の視聴状況を撮影する。
【0171】
デコード部354は、撮像制御部353によりコンテンツ視聴端末30のインカメラやアウトカメラで撮影された(カード10、10’の)コード11、12の画像を受信し、所定の一般的なデコードロジックにより、コード11、12の画像から、テキスト列を取り出す。この例では、コード11、12はQRコード(登録商標)であり、デコードロジックにより、終端識別コードが現れるまでのデータから、URLを含むテキスト列が抽出される。
【0172】
ここで、コード12は、
図14に示すように、終端識別コード領域12eの後にもデータが埋め込まれているが、上述のように、一般的なデコードロジックによりテキスト列が取り出されるので、終端識別コード領域12eの後のデータは無視され、コード11と同様に、URLを含むテキスト列が抽出される。
【0173】
入出力制御部355、及びネットワークI/F部356は、コンテンツ登録端末20、20’の機能と同様である。
【0174】
コンテンツ視聴端末30の上述したコンテンツ再生制御部351は、例えば、コンテンツ視聴端末30に専用アプリケーションをインストールすることで実現でき、また、コード11、12を読み取ってURLを取得した後にWEBブラウザを起動させて当該URLにアクセスすることにより実現することができる。
【0175】
専用アプリケーションによりコンテンツ5の再生制御が行われる場合は、コード11、12を読み取った結果得られたURLに基づいてコンテンツ管理サーバ40にアクセスできるほか、当該URLが入力されたことに応じて、あらかじめネットワークアドレスが指定されているコンテンツ管理サーバ40にアクセスするように制御できる。
【0176】
次に、
図23及び
図24を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1と第2実施形態に係るコンテンツ管理システム2におけるコンテンツ視聴の処理について説明する。なお、
図24は、コンテンツ視聴処理の手順を説明するためのフローチャートであり、コンテンツ視聴端末30とコンテンツ管理サーバ40’の処理が、それぞれ時間の経過とともに表されている。なお、コンテンツ視聴処理に関し、コンテンツ管理サーバ40とコンテンツ管理サーバ40’は同様の機能を有するため、ここでは、コンテンツ管理サーバ40’について説明する。
【0177】
コンテンツ視聴端末30は、撮像制御部353によってコンテンツ視聴端末30の撮像装置(インカメラやアウトカメラ)を制御し、カード10’のコード12を読み取ると(
図24のステップS71)、デコード部354が、読み取られたデータを一般的なデコードロジックでデコードし、第2データ7を取得する(ステップS72)。この例では、第2データはURLであり、このURLは、カード10’にも印刷表示されているものである。デコード部354は、一般的なデコードロジックを用いるため、コンテンツ管理システム1においてカード10のコード11を読み取る場合も、コンテンツ管理システム2においてカード10’のコード12を読み取る場合も、取得されるデータは、終端識別コードの前までに埋め込まれているURLとなる。
【0178】
次に、コンテンツ再生制御部351は、第2データ7のURLに基づいて、コンテンツ管理サーバ40’にアクセスする(ステップS73)。
【0179】
また、コンテンツ視聴端末30においてWEBブラウザでコンテンツ視聴の処理が行われる場合、コンテンツ視聴端末30は、カード10’のコード12を撮像装置で読み取ることなく、コンテンツ視聴端末30のユーザであるコンテンツ視聴者によって、カード10’に印刷表示されているURLがWEBブラウザに手入力されることによっても、コンテンツの視聴が可能である。
【0180】
コンテンツ管理サーバ40’のコンテンツ再生管理部483は、コンテンツ視聴端末30からHTTPリクエスト(URL)を受信すると(ステップS74)、コンテンツ管理テーブル491を参照して、第2データ7(URL)に対応するコンテンツファイルを特定し、取得する(ステップS75)。ここで、コンテンツファイルを特定できなかった場合は、コンテンツ視聴端末30でエラーメッセージ等を表示するよう指示するように構成できるが、この処理については省略する。また、この例では、コンテンツファイルはmp4ファイルであり、取得されたmp4ファイルの再生指示を可能とするWEBページが生成され、そのWEBページを含むHTTPレスポンスがコンテンツ視聴端末30に送信される(ステップS76)。
【0181】
コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部351は、コンテンツ管理サーバ40’から受信したHTTPレスポンスに応じて、そのレスポンスを処理可能な専用アプリケーションがコンテンツ視聴端末30に導入されているか否かを判定する(ステップS77)。専用アプリケーションが導入されている場合(ステップS77のYES)、その専用アプリケーションを起動し、コンテンツ再生画面(不図示)をコンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに表示する(ステップS78)。
【0182】
専用アプリケーションが導入されていない場合(ステップS77のNO)、標準のWEBブラウザを起動し、コンテンツ再生画面(不図示)をコンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに表示する(ステップS79)。
【0183】
次に、ステップS80において、コンテンツ視聴端末30のユーザから、(例えば、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ再生画面でプレイアイコンがタッチされるなど)再生指示がされたか否かを判定する。再生指示がない場合(ステップS80のNO)、ステップS80の判定処理を繰り返し、再生指示がある場合(ステップS80のYES)、ステップS81に進んで、コンテンツ管理サーバ40’との間で、特定されたコンテンツファイルの再生を行う再生制御処理が行われる。他方、コンテンツ管理サーバ40’のコンテンツ再生管理部483では、ステップS82において、ストリーミング配信処理が開始され、所定のタイミングで、コンテンツ視聴端末30にコンテンツファイルの一部のデータを送信する。
【0184】
このとき、コンテンツ視聴端末30からは、所定のタイミングでコンテンツ5の再生リクエストと、操作内容や、撮像装置・センサー等での検出結果に基づいてユーザ(コンテンツ視聴者)の視聴状況を示す視聴状況情報が、コンテンツ管理サーバ40’に送信される。一方、コンテンツ管理サーバ40’からは、コンテンツ視聴端末30からの再生リクエストに応じて、ストリーミングの動画データがコンテンツ視聴端末30に送信される。
【0185】
コンテンツ管理サーバ40’において、再生中のコンテンツファイルの残りのデータがなくなったか否か、すなわち、コンテンツ5の再生が終了したか否かを判定し(ステップS83)、コンテンツ5の再生が終了していない場合(ステップS83のNO)は、ステップS82のストリーミング配信処理を繰り返し、コンテンツ5の再生が終了した場合(ステップS83のYES)は、その旨をコンテンツ視聴端末30に伝え、コンテンツ視聴端末30は、ステップS84において、例えば、コンテンツ再生画面に再生終了のメッセージやマークを表示する等、再生終了処理を行う。
【0186】
次に、
図25及び
図26を参照して、
図24に示したコンテンツ視聴処理とは異なる他のコンテンツ視聴処理について説明する。このコンテンツ視聴処理では、コンテンツ登録端末20’のユーザ(コンテンツ提供者)が設定した起動アプリ制限(
図18のコンテンツ管理テーブル491を参照)に応じて、コンテンツ視聴端末30でコンテンツ視聴のために起動されるアプリケーションが制限される。
【0187】
なお、
図25及び
図26は、上述した一連のコンテンツ視聴処理の手順を説明するためのフローチャートであり、コンテンツ視聴端末30とコンテンツ管理サーバ40’の処理が、それぞれ時間の経過とともに表されている。なお、コンテンツ視聴処理に関し、コンテンツ管理サーバ40とコンテンツ管理サーバ40’は同様の機能を有するため、ここでは、コンテンツ管理サーバ40’について説明する。
【0188】
コンテンツ視聴端末30は、撮像制御部353によってコンテンツ視聴端末30の撮像装置(インカメラやアウトカメラ)を制御し、カード10’のコード12を読み取ると(ステップS101)、デコード部354が、読み取られたデータを一般的なデコードロジックでデコードし、第2データ7を取得する(ステップS102)。この例では、第2データ7はURLであり、このURLは、カード10’にも印刷表示されているものである。デコード部354は、一般的なデコードロジックを用いるため、コンテンツ管理システム1においてカード10のコード11を読み取る場合も、コンテンツ管理システム2においてカード10’のコード12を読み取る場合も、取得されるデータは、終端識別コードの前までに埋め込まれているURLとなる。
【0189】
次に、コンテンツ再生制御部351は、第2データ7のURLに基づいて、コンテンツ管理サーバ40’にアクセスする(ステップS103)。
【0190】
コンテンツ管理サーバ40’のコンテンツ再生管理部483は、コンテンツ視聴端末30からHTTPリクエスト(URL)を受信すると(ステップS104)、コンテンツ管理テーブル491を参照して、第2データ7(URL)に対応するコンテンツファイルを特定し、取得するとともに、起動アプリ制限の有無を取得する(ステップS105)。ここで、コンテンツファイルを特定できなかった場合は、コンテンツ視聴端末30でエラーメッセージ等を表示するよう指示するように構成できるが、この処理については省略する。
【0191】
次に、コンテンツ管理サーバ40’のコンテンツ再生管理部483は、起動アプリ制限の有無を判定し(ステップS106)、起動アプリ制限がない場合は(ステップS106のNO)、取得されたコンテンツファイル(mp4ファイル)の再生指示を可能とするWEBページが生成され、そのWEBページを含むHTTPレスポンス(1)がコンテンツ視聴端末30に送信される(ステップS107)。
【0192】
コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部351は、コンテンツ管理サーバ40’から受信したHTTPレスポンス(1)に応じて、専用アプリケーション、WEBブラウザのいずれかを起動し、コンテンツの再生を行う。この例では、基本的に、専用アプリケーションを用いたコンテンツ再生を行い、専用アプリケーションがインストールされていない場合は、WEBブラウザを用いる。なお、専用アプリケーションの起動には、ユーザIDとパスワードが必要であり、これらの情報は、初回のユーザ登録時等において、コンテンツ視聴端末30のユーザ(コンテンツ視聴者)により設定される。以降、ステップS108ないしステップS115の処理は、
図24に示したステップS77ないしステップS84の処理と同様である。
【0193】
起動アプリ制限の有無を判定した結果(ステップS106)、起動アプリ制限がある場合は(ステップS106のYES)、取得されたコンテンツファイル(mp4ファイル)の再生指示を可能とするWEBページが生成され、そのWEBページを含むHTTPレスポンス(2)がコンテンツ視聴端末30に送信される(
図26のステップS116)。
【0194】
コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部351は、コンテンツ管理サーバ40’から受信したHTTPレスポンス(2)に応じて、そのレスポンスを処理可能な専用アプリケーションがコンテンツ視聴端末30に導入されているか否かを判定する(ステップS117)。専用アプリケーションが導入されている場合(ステップS117のYES)、その専用アプリケーションを起動し、コンテンツ再生画面(不図示)をコンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに表示する(ステップS118)。
【0195】
専用アプリケーションが導入されていない場合(ステップS117のNO)、この状況では、コンテンツの再生ができないので、標準のWEBブラウザを起動し、コンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに所定のエラーメッセージを表示する(ステップS119)。
【0196】
ステップS118の後、ステップS120において、コンテンツ視聴端末30のユーザから、(例えば、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ再生画面でプレイアイコンがタッチされるなど)再生指示がされたか否かを判定する。再生指示がない場合(ステップS120のNO)、ステップS120の判定処理を繰り返し、再生指示がある場合(ステップS120のYES)、ステップS121に進んで、コンテンツ管理サーバ40’との間で、特定されたコンテンツファイルの再生を行う再生制御処理が行われる。他方、コンテンツ管理サーバ40’のコンテンツ再生管理部483では、ステップS122において、ストリーミング配信処理が開始され、所定のタイミングで、コンテンツ視聴端末30にコンテンツファイルの一部のデータを送信する。
【0197】
このとき、コンテンツ視聴端末30からは、所定のタイミングでコンテンツ5の再生リクエストと、操作内容や、撮像装置・センサー等での検出結果に基づいてユーザ(コンテンツ視聴者)の視聴状況を示す視聴状況情報が、コンテンツ管理サーバ40’に送信される。一方、コンテンツ管理サーバ40’からは、コンテンツ視聴端末30からの再生リクエストに応じて、ストリーミングの動画データがコンテンツ視聴端末30に送信される。
【0198】
コンテンツ管理サーバ40’において、再生中のコンテンツファイルの残りのデータがなくなったか否か、すなわち、コンテンツ5の再生が終了したか否かを判定し(ステップS123)、コンテンツ5の再生が終了していない場合(ステップS123のNO)は、ステップS122のストリーミング配信処理を繰り返し、コンテンツ5の再生が終了した場合(ステップS123のYES)は、その旨をコンテンツ視聴端末30に伝え、コンテンツ視聴端末30は、ステップS124において、例えば、コンテンツ再生画面に再生終了のメッセージやマークを表示する等、再生終了処理を行う。
【0199】
図25及び
図26に示すコンテンツ視聴処理では、コンテンツ管理テーブル491に記憶されている起動アプリ制限に基づいて、コンテンツ5の再生を専用アプリケーションのみに制限するか、専用アプリケーションでもWEBブラウザでもよいとするかを制御したが、こうした起動アプリ制限は、例えば、後述するコンテンツ登録画面570において、コンテンツ登録端末20’のユーザであるコンテンツ提供者によって設定される。
【0200】
また、この例では、起動アプリ制限に基づいて、所定のアプリケーションでのコンテンツ再生を許可するかどうかを判定したが、他の様々な基準によって起動するアプリケーションを制御することができる。
【0201】
例えば、コンテンツ管理サーバ40’は、コンテンツ視聴端末30から受信した第2データ7に基づいてカード10’のカード種別(テーマ、型番等)や、カード10’に関連付けられるコンテンツ5の種別を表すコンテンツ種別を判定し、それらの少なくともいずれかに基づいて、コンテンツ視聴端末30で起動するアプリケーションを制御する(専用アプリケーションによるコンテンツ再生のみを可能としたり、専用アプリケーションとWEBブラウザによる再生のみを可能としたりする)ことができる。
【0202】
次に、
図27、及び
図28を参照して、コンテンツ登録端末20において、カード10の連続読み取り(スキャン)を行う処理について説明する。なお、ここでは、コンテンツ管理システム1におけるコンテンツ登録端末20の処理を例にとって説明するが、コンテンツ管理システム2におけるコンテンツ登録端末20’でも同様の連続読み取りを行うことができる。
【0203】
また、このようなカード10の連続読み取りは、コンテンツ5を対応付ける処理の最初のタイミングで行うことができ(
図3Bに示すパターン3)、また、コンテンツ5の作成・編集を行った後のタイミングやカードの追加を行うタイミングで実施することもできる。
【0204】
図27は、コンテンツ登録端末20のタッチスクリーン213において、カードの連続読み取りを行うコード読取画面600を示している。
図27のコード読取画面600には、撮像装置(インカメラ203aやアウトカメラ203b)による撮像映像が表示される撮像映像表示エリア601、読み取ったカードの情報が表示される読取情報表示エリア602、及び前の画面に遷移させるための「BACK」アイコン603が配置される。
【0205】
ここで、コンテンツ提供者は、撮像映像表示エリア601に、カード10のコード11が表示されるようにコンテンツ登録端末20の位置(撮像装置の位置)を調整する。コンテンツ登録端末20の撮像制御部253は、カード10のコード11を読み取ることができると、自動的にタッチスクリーン213のコード読取画面600に、カード10の読み取りが完了した旨のメッセージを表示し、読取情報表示エリア602において、カードの読取枚数の表示を更新する。また、読取情報表示エリア602には、読み取られたカードのテーマ(
図27の例では、「Happy Birthday」)が表示される。
【0206】
コンテンツ提供者は、カード10が複数ある場合、これらのカード10を連続的にコンテンツ登録端末20の撮像装置で読み取らせることにより、それに応じて、読取情報表示エリア602の表示が更新される。
【0207】
このように、複数のカード10が読み取られた状態で、コンテンツ5を(読み取られたすべてのカード10に対して)紐付けることができる。もちろん、コード読取画面600において、1つのカード10だけを読み取って、そのカード10にコンテンツ5を紐付けることもできる。
【0208】
また、この例では、読み取った複数のカード10が同じテーマのものである場合に、共通のコンテンツ5を紐付けることができるという条件が設定されているものとし、コンテンツ登録端末20の撮像制御部253は、読み取ったカード10のテーマが、それまでに読み取られたカード10のテーマと異なる場合に、今回読み込まれたカード10のテーマが異なっている旨のエラーメッセージを表示する。
【0209】
ここで、カード10のテーマは、例えば、コンテンツ管理サーバ40に対して、カード10のコード11からデコード処理により取得したURLを送信することによって、そのカードのテーマを確認することができる(型番に基づいて、カード10のテーマが把握される)。このような、URLと型番との対応は、コンテンツ管理テーブル461に記憶されているが、コンテンツ登録端末20に記憶されていてもよい。
【0210】
また、コンテンツ登録端末20の撮像制御部253は、連続的に読み取ったカード10の識別情報(例えば、第1データ6の内容(すなわち、カード10に印刷表示されているURL)など)を、カード10が読み取られるたびに順にリスト表示するようにでき、リスト表示されたそれぞれのカード10について、チェックボックス等を設け、コンテンツ5を関連付けるカード10を選択するように構成することもできる。従って、このような構成では、連続的に読み取ったカード10の一部について、同じコンテンツ5を関連付けることができる。
【0211】
次に、
図28を参照して、コンテンツ登録端末20の撮像制御部253によって実行されるカード10の連続読取処理について説明する。なお、
図28のフローチャートでは、コンテンツ登録端末20とコンテンツ管理サーバ40の処理が、それぞれ時間の経過とともに表されている。なお、ここでは、コンテンツ管理システム1におけるコンテンツ登録端末20の処理を例にとって説明するが、コンテンツ管理システム2におけるコンテンツ登録端末20’でも同様の連続読み取りを行うことができる。
【0212】
コンテンツ登録端末20の撮像制御部253は、ユーザ(コンテンツ提供者)の指示に応じて、
図27に示すようなコード読取画面600をコンテンツ登録端末20のタッチスクリーンに表示する(ステップS131)。次に、このコード読取画面600の表示を終了するか否かの判定が行われる(ステップS132)。コード読取画面600は、例えば、
図27に示すコード読取画面600で、「BACK」アイコン603がタッチされた場合に表示が終了し、他の画面に遷移する。コード読取画面600の左下に配置されている「BACK」アイコン603は、1つ前の画面に戻るためのアイコンである。
【0213】
コード読取画面600の表示が終了となる場合(ステップS132のYES)、撮像制御部253における当該処理は終了する。コード読取画面600の表示が終了しない場合(ステップS132のNO)、撮像装置から得られる撮像映像で、カード10のコード11が認識可能かどうか判定される(ステップS133)。これは、例えば、コード11の3つの角にある位置特定パターンが正常に認識できたかどうかを判定するものである。
【0214】
コード11が認識できない場合(ステップS133のNO)、ステップS132に戻って、コード読取画面600の表示が終了となるかどうかの判定を繰り返す。コード11が認識できた場合(ステップS133のYES)、開示データ領域を読み取り(ステップS134)、デコード部254が、読み取られたデータを一般的なデコードロジックでデコードし、URLを取得する(ステップS135)。
【0215】
ここで、コンテンツ登録端末20の撮像制御部253は、取得したURLをコンテンツ管理サーバ40に送信し(ステップS136)、コンテンツ管理サーバ40は、コンテンツ管理テーブル461を参照して、コンテンツ登録端末20から受信したURLに対応する型番を取得し、当該型番に基づいて、カード10のテーマを取得する(ステップS137)。次に、コンテンツ管理サーバ40は、取得したカード10のテーマをコンテンツ登録端末20に送信する(ステップS138)。
【0216】
コンテンツ登録端末20の撮像制御部253は、コンテンツ管理サーバ40からカード10のテーマを受信すると、そのテーマが、これまで連続的に読み取られたカード10のテーマと同じかどうかを判定し(ステップS139)、同じテーマであれば(ステップS139のYES)、
図27に示す読取情報表示エリア602に、カード10のテーマ(共通のテーマ)と読み取られたカード10の枚数を表示する(ステップS140)。その後、今回読み取られたカード10のURLを、これまで読み取られたカード10のURLとともにコンテンツ登録端末20の補助記憶装置等に記憶し(ステップS141)、その後、ステップS132に戻る。このようにして記憶された複数のURLは、コンテンツ登録端末20でコンテンツ5の登録指示が行われたときに、第1データ6として、コンテンツ管理サーバ40に送信され、コンテンツ5との関連付けが行われる。
【0217】
テーマが、これまで連続的に読み取られたカード10のテーマと同じでない場合(ステップS139のNO)、今回読み取られたカード10のテーマが、異なるものである旨のエラーメッセージを、コンテンツ登録端末20のタッチスクリーンに表示し(ステップS142)、その後、ステップS132に戻る。
【0218】
次に、
図29ないし
図31を参照して、コンテンツ5を作成し、コンテンツ管理サーバ40’にこのコンテンツ5を登録するまでの流れを、コンテンツ登録端末20’のタッチスクリーンに表示される画面に基づいて説明する。なお、ここでは、コンテンツ管理システム2について説明をするが、コンテンツ管理システム1において、コンテンツ登録端末20を用いてコンテンツ5をコンテンツ管理サーバ40に登録する場合も同様に構成することができる。
【0219】
図29Aは、コンテンツ5の作成や編集に関するデータや条件等を設定するプロジェクトを管理するプロジェクト管理画面500である。コンテンツ登録端末20’のユーザは、アプリケーションを起動し、コンテンツ5の新規作成を行うようメニューを選択する。このとき、コンテンツ登録端末20’のユーザ(コンテンツ提供者)は、最初からコンテンツ5を作成することも、読み取ったカード10’のテーマに応じて提供されたスキンを利用してコンテンツ5を作成することもできる。テーマは、例えば、「Happy Birthday」、「Thank You」、「Merry Xmas」といったものである。
【0220】
図29Aのプロジェクト管理画面500は、コンテンツ5を構成する構成要素のそれぞれを定義できるように各種アイコンが用意されている。例えば、「T1」アイコン501、及び「T2」アイコン504は、テキストメッセージT1、T2を入力するためのアイコンであり、「M1」アイコン502は、動画M1を設定するためのアイコンであり、「E」アイコン503は、動画再生時等に付加するエフェクト(例えば、壁紙等の設定)であるエフェクトEを定義するためのアイコンである。また、「M1」アイコン502の右側には、現時点で「M1」アイコン502を選択すると実行される機能を表す機能表示505(この例では、「Assign」、すなわち、動画の割り当て)が示されている。
【0221】
プロジェクト管理画面500の右上に配置されている「+」アイコン507は、コンテンツ5を構成する構成要素を追加するためのアイコンである。また、プロジェクト管理画面500の左下に配置されている「BACK」アイコン508は、1つ前の画面に戻るためのアイコンである。「BACK」アイコンは、以降で説明する全ての画面に共通して配置されているが、「BACK」アイコン508の機能と同じであるため、説明は省略する。
【0222】
ここで、「M1」アイコン502をタッチすると(矢印506参照)、
図29Bに示すムービー撮影画面510に遷移し、コンテンツ登録端末20’のアウトカメラが起動する。ムービー撮影画面510には、カメラで撮像されている画像が表示される画像表示エリア511が設けられる。ここで、録画アイコン512をタッチすると、ムービーの録画が行われ、保存された動画データが、動画M1としてコンテンツ5の構成要素となる。ムービー撮影画面510に表示された「Import」アイコン513は、これをタッチすると、コンテンツ登録端末20’の補助記憶装置や他のコンピュータに保存されている画像をインポートし、コンテンツ5の構成要素として取り込むことができる。「In/Out」アイコン514をタッチすると、コンテンツ登録端末20’のインカメラとアウトカメラを切り換えることができる。
【0223】
図30Aは、
図29Aのプロジェクト管理画面500で「+」アイコン507がタッチされた場合に表示される、コンポーネント選択画面520である。コンポーネント選択画面520では、追加可能な構成要素のメニューがメニュー表示521に表示されており、メニュー表示521には、「1.Movie」、及び「2.Text Message」が設定されている。ここで、「1.Movie」を選択すると(矢印522参照)、
図30Bのプロジェクト管理画面530に遷移する。
【0224】
図30Bのプロジェクト管理画面530では、構成要素として動画M2が追加されているため、
図29Aのプロジェクト管理画面500と比較すると、「M2」アイコン536が追加されている。また、ここでは、タイトル531が編集され、追加されている。また、テキストメッセージT1が編集されており、「T1」アイコン532が
図29Aの「T1」アイコン501から変化し、さらに「T1」アイコン532の右側に、機能表示533(「Retake」、すなわち、テキストメッセージの再設定)が表示されている。
【0225】
また、動画M1は、
図29Bに示すようにムービー撮影により動画が設定されているため、「M1」アイコン534が
図29Aの「M1」アイコン502から変化し、さらに「M1」アイコン534の右側に、機能表示535(「Retake」、すなわち、動画の再設定)が表示されている。また、追加された「M2」アイコン536の右側には、機能表示537(「Assign」、すなわち、動画の割り当て)が表示されている。
【0226】
その後、
図31Aのプロジェクト管理画面540に示すように、動画M2を設定し、「M2」アイコン541の右側には、機能表示542(「Retake」、すなわち、動画の再設定)が表示されている。ここで、「E」アイコン543をタッチすると(矢印544参照)、
図31Bのエフェクト編集画面550に遷移する。エフェクト編集画面550では、コンテンツ5のプレビュー表示が行われるコンテンツ再生表示551、及び各種エフェクト(この例では、「Wallpaper」エフェクト552、「Color」エフェクト553、「Pattern1」エフェクト554、「Pattern2」エフェクト555)の表示が行われており、ユーザがエフェクトの1つを選択すると、そのエフェクトの内容が、コンテンツ再生表示551における表示に反映される。
【0227】
上記のようにコンテンツ5が作成・編集されると、ユーザは、メニューを選択し、コンテンツ登録端末20’のタッチスクリーンに
図32Aの送り先選択画面560を表示させる。送り先選択画面560には、メニュー表示561が表示され、コンテンツ5の送り先を、5つの選択肢から選択することができる。この例では、「1.Card」(カード10)、「2.Address」(SMSのアドレス)、「3.E−mail」(電子メール)、「4.SNS1」、及び「5.SNS2」が設定されている。ここで、「1.Card」を選択すると(矢印562参照)、
図27に示すような、カード10’のコード12を1つ、又は連続的に読み取るためのコード読取画面600に遷移する。
【0228】
また、ユーザ(コンテンツ提供者)は、コンテンツ登録端末20’においてメニューを選択し、
図32Bに示すようなコンテンツ登録画面570を表示させる。コンテンツ登録画面570には、カード枚数表示エリア571、コンテンツ表示エリア572、起動アプリ制限指定エリア573、及び「登録」アイコン574が表示される。
【0229】
カード枚数表示エリア571には、上述したコード読取画面600で読み取ることにより記憶されているカードの枚数が表示される。カード枚数表示エリア571には、カード10’に関連付けるコンテンツ5を特定する情報、すなわち、上述したプロジェクト管理画面500をはじめとする各種画面により作成・編集されたコンテンツ5を指定するための情報(ここでは、コンテンツ5のトファイル名)が表示される。
【0230】
また、起動アプリ制限指定エリア573には、コンテンツ5をコンテンツ視聴端末30で視聴する場合に、コンテンツ5を再生できるアプリケーションを特定のものに限定するかどうかを指定するためのチェックボックスが示され、コンテンツ提供者であるコンテンツ登録端末20’のユーザは、必要に応じて、このチェックボックスをチェックすることができる。ここで、「登録」アイコン574をタッチすることにより、読み取ったカード10’に、指定したコンテンツ5が紐付けられ、この関係が、コンテンツ管理サーバ40’のコンテンツ管理テーブル491に記憶される。
【0231】
ここまで、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1、及び第2実施形態に係るコンテンツ管理システム2を参照して、本発明の特徴的な構成を説明してきたが、これらの実施形態は一例に過ぎない。上記以外の様々な構成によって、本発明のコンテンツ管理システムを実現することができる。
【解決手段】コンテンツ提供者は、コンテンツ登録端末20の撮像装置で、カード10を読み取り、取得したコードとコンテンツ5をコンテンツ管理サーバ40に送信すると、当該カードとコンテンツ5が紐付けられコンテンツ管理テーブルに記憶される。コンテンツ視聴者は、コンテンツ視聴端末30の撮像装置で、カード10を読み取り、取得したコードをコンテンツ管理サーバ40に送信することによって、当該カードに紐付けられたコンテンツ5の再生が可能となる。