特許第5950360号(P5950360)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5950360卓上電話機及び卓上電話機のボタン配置変更方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5950360
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月13日
(54)【発明の名称】卓上電話機及び卓上電話機のボタン配置変更方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20160630BHJP
【FI】
   H04M1/02 A
【請求項の数】6
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-79559(P2014-79559)
(22)【出願日】2014年4月8日
(65)【公開番号】特開2015-201759(P2015-201759A)
(43)【公開日】2015年11月12日
【審査請求日】2014年12月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077838
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 憲保
(74)【代理人】
【識別番号】100129023
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敬
(72)【発明者】
【氏名】國井 優
【審査官】 米倉 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭60−136458(JP,A)
【文献】 実開昭62−017261(JP,U)
【文献】 実開昭63−153648(JP,U)
【文献】 特開2009−284017(JP,A)
【文献】 実開平01−169852(JP,U)
【文献】 実開平01−108653(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともハンドセットとメイン基板を有する本体土台部と、
前記本体土台部に対して取り外し自在に構成され、かつ操作面にダイヤルボタンを有するダイヤルパネルユニットを有し、
前記ダイヤルパネルユニットを前記本体土台部から取り外して付け替えることにより、前記本体土台部に対する前記操作面のダイヤルボタンの配置を変更可能に構成し
前記本体土台部に対して取り外し自在に構成されたパネルユニットをさらに有し、
前記本体土台部に対する前記操作面のダイヤルボタンの配置の変更に応じて、前記パネルユニットを前記本体土台部から取り外して付け替えることにより、前記本体土台部に対する前記パネルユニットの配置を変更可能に構成して、前記ダイヤルボタンの配置を縦配列タイプと横配列タイプとに変更可能にしたことを特徴とする卓上電話機。
【請求項2】
前記本体土台部の下側には、取り外し自在に構成された一対の脚部品を有することを特徴とする請求項に記載の卓上電話機。
【請求項3】
前記一対の脚部品を前記本体土台部から取り外して付け替えることにより、前記一対の脚部品の配置を前記縦配列タイプと前記横配列タイプに対応した位置に変更可能に構成したことを特徴とする請求項に記載の卓上電話機。
【請求項4】
前記本体土台部は、さらに、前記メイン基板に設けられたコンタクトラバーと局線ボタンパネル部を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の卓上電話機。
【請求項5】
前記ダイヤルパネルユニットと前記パネルユニットは、前記本体土台部に爪部を介して固定されることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の卓上電話機。
【請求項6】
少なくともハンドセットとメイン基板を有する本体土台部と、前記本体土台部に対して取り外し自在に構成され、かつ操作面にダイヤルボタンを有するダイヤルパネルユニットを有する卓上電話機のボタン配置変更方法であって、
前記ダイヤルパネルユニットを前記本体土台部から取り外し、
その後、前記ダイヤルパネルユニットを前記本体土台部に付け替えて、前記本体土台部に対する前記操作面のダイヤルボタンの配置を変更し、
これにより、前記ダイヤルボタンの配置を縦配列タイプと横配列タイプとに変更し、
前記卓上電話機は、前記本体土台部に対して取り外し自在に構成されたパネルユニットをさらに有し、
前記本体土台部に対する前記操作面のダイヤルボタンの配置の変更に応じて、前記パネルユニットを前記本体土台部から取り外して付け替えることにより、前記本体土台部に対する前記パネルユニットの配置を変更することを特徴とする卓上電話機のボタン配置変更方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓上電話機及び卓上電話機のボタン配置変更方法に関する。
【背景技術】
【0002】
卓上電話機は、現在、デザイン、機能、壁掛け設置対応などでハンドセットを縦置きするタイプが主流となっており、昔からの横置きタイプの卓上電話機を目にする機会もなくなってきている。
【0003】
一方、設置スペースやデザイン、好みなどで現在でも横置きタイプを要求するユーザーが少なからずいるというのもまた事実である。
【0004】
しかしながら、メーカーとしては要求の少ない仕様よりも、要求の多い仕様で新たな製品を開発していくのは当然の流れであり、今後このままいけば横置きタイプの製品は存在しなくなっていくという状況にある。
【0005】
これに関連する技術として、例えば、特開2005−12364号公報(特許文献1)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−12364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来技術の下では、要求の少ない仕様である横置きタイプの製品は存在しなくなってしまい、このようなタイプの製品を好む少数ユーザーの要求に答えられることができないという問題がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術の課題を解決するための技術を提供することにあり、一台の卓上電話機を簡単な操作で縦配列タイプと横配列タイプとに変更可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る卓上電話機は、
少なくともハンドセットとメイン基板を有する本体土台部と、
前記本体土台部に対して取り外し自在に構成され、かつ操作面にダイヤルボタンを有するダイヤルパネルユニットを有し、
前記ダイヤルパネルユニットを前記本体土台部から取り外して付け替えることにより、前記本体土台部に対する前記操作面のダイヤルボタンの配置を変更可能に構成したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の卓上電話機は、
少なくともハンドセットとメイン基板を有する本体土台部と、
外形が円形状に構成されると共に、前記メイン基板と一体化され、かつ操作面にダイヤルボタンを有するダイヤルパネルユニットとを有し、
前記一体化された円形状のダイヤルパネルユニットを前記本体土台部に対して回転させることにより、前記本体土台部に対する前記操作面のダイヤルボタンの配置を変更可能に構成したことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る卓上電話機のボタン配置変更方法は、
少なくともハンドセットとメイン基板を有する本体土台部と、前記本体土台部に対して取り外し自在に構成され、かつ操作面にダイヤルボタンを有するダイヤルパネルユニットを有する卓上電話機のボタン配置変更方法であって、
前記ダイヤルパネルユニットを前記本体土台部から取り外し、
その後、前記ダイヤルパネルユニットを前記本体土台部に付け替えて、前記本体土台部に対する前記操作面のダイヤルボタンの配置を変更し、
これにより、前記ダイヤルボタンの配置を縦配列タイプと横配列タイプとに変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、一台の卓上電話機を簡単な操作で縦配列タイプと横配列タイプとに変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係る卓上電話機の構成を示す図であり、(a)はハンドセット縦置きタイプを示し、(b)はハンドセット横置きタイプを示し、(c)は卓上電話機の分解斜視図である。
図2】本発明の実施の形態に係る卓上電話機の動作を示す図である。
図3】本発明の実施の形態に係る卓上電話機の他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係る卓上電話機の構成を示す図であり、(a)はハンドセット縦置きタイプを示し、(b)はハンドセット横置きタイプを示し、(c)は卓上電話機の分解斜視図である。
【0016】
図1を参照すると、卓上電話機100は、本体土台部10と、ダイヤルパネルユニット20と、パネルユニット30と、2つの脚部品40を有する。
【0017】
本体土台部10は、ハンドセット11と、メイン基板/コンタクトラバー12と、局線ボタンパネル部13を有する。
【0018】
ダイヤルパネルユニット20は、操作面にダイヤルボタン21が複数個設けられている。ダイヤルパネルユニット20は、本体土台部10に対して取り外し自在に構成されている。
【0019】
そして、ダイヤルパネルユニット20を本体土台部10から取り外して付け替えることにより、本体土台部10に対する操作面のダイヤルボタン21の配置が変更可能になる。このように、本体土台部10に対するダイヤルパネルユニット20の操作面のダイヤルボタン21の配置を変更することにより、ダイヤルボタン21の配置を、図1(a)に示す縦配列タイプと、図1(b)に示す横配列タイプとに変更可能になる。
【0020】
また、パネルユニット30は、本体土台部10に対して取り外し自在に構成されている。そして、本体土台部10に対するダイヤルパネルユニット20のダイヤルボタン21の配置の変更に応じて、パネルユニット30を本体土台部10から取り外して付け替えることにより、本体土台部10に対するパネルユニット30の配置が変更可能になる。
【0021】
また、本体土台部10の下側に配置される2つの脚部品40は、取り外し自在に構成されている。そして、2つの脚部品40を本体土台部10から取り外して付け替えることにより、2つの脚部品40の配置が、図1(a)に示す縦配列タイプと、図1(b)に示す横配列タイプに対応した位置に変更可能になる。
【0022】
ここで、ダイヤルパネルユニット20とパネルユニット30は、本体土台部10に例えば爪部を介して固定される。
【0023】
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態に係る卓上電話機の動作を説明する。具体的には、縦置きタイプ(図2(a))から横置きタイプ(図2(b))へ着せ替える手順について操作面部を参照して説明する。
【0024】
最初に、図2(b)に示すように、本体土台部10から爪部を介して簡単に固定されているダイヤルパネルユニット20及びパネルユニット30、脚部品40を2本すべて取り外す。
【0025】
次に、図2(c)に示すように、ダイヤルパネルユニット20を90度回転させ位置をセンターにずらして本体土台部10に嵌め込む。さらに、パネルユニット30を本体土台部10に嵌めこむ。
【0026】
次に、図2(c)に示すように、2本の脚部品40を90度回転させて本体土台部10の裏面に嵌め込む。
【0027】
このようにして、縦置きタイプ(図2(a))から横置きタイプ(図2(b))へ着せ替えることができる。
【0028】
本発明の実施の形態によれば、卓上電話機100の操作面のボタン配置を付け替えることで、簡単にハンドセット縦置きタイプ(図1(a))と横置きタイプ(図1(b))のどちらの電話機にも替えることができ、少数ユーザーの要求にも答えられる新たな電話機を提供できる。
【0029】
このように、本発明の実施の形態では、一台の卓上電話機において同部品の組み替えにより、操作面のボタン配置を縦配列タイプと横配列タイプに着せ替えできる。
【0030】
具体的には、ダイヤルパネルユニット20とパネルユニット30を本体土台部10に表から嵌め込む構造とし、各ユニットを組み替えることで縦置きタイプや横置きタイプに着せ替えることができる。また、製品下面には操作性向上のため、各タイプによって脚部品40の位置も替えることができる。
【0031】
このように、本発明の実施の形態によれば、横置きタイプ専用の製品ではなく、縦置きタイプとしてもユーザーに拡販できる。また、ユーザー自身で簡単に縦置きタイプ、横置きタイプへ替えることができる。さらに、簡単な構造のため、設計しやすい。
【0032】
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【0033】
例えば、上記実施の形態では、ダイヤルパネルユニット20を取り外して向きを90度回転させ再実装させるようにしたが、図3に示すように、ダイヤルパネルユニット20の外形を円形状として、下部のメイン基板/コンタクトラバー12と一体化して回転させるようにしても良い。このような構成でも、一台の卓上電話機を簡単な操作で縦配列タイプ(図3(a))と横配列タイプ(図3(b))とに変更可能にすることができる。
【0034】
具体的には、図3に示すように、卓上電話機200は、外形が円形状に構成されると共に、メイン基板と一体化されかつ操作面にダイヤルボタンを有するダイヤルパネルユニット50を有する。このような構成の下、一体化された円形状のダイヤルパネルユニット50を本体土台部10に対して回転させることにより、本体土台部10に対する操作面のダイヤルボタンの配置を変更可能に構成する。
【符号の説明】
【0035】
10 本体土台部
11 ハンドセット
12 メイン基板/コンタクトラバー
13 局線ボタンパネル部
20 ダイヤルパネルユニット
21 ダイヤルボタン
30 パネルユニット
40 脚部品
50 ダイヤルパネルユニット
100 卓上電話機
200 卓上電話機
図1
図2
図3