(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技の進行を制御するメイン(遊技)制御手段60と、演出やAT遊技中の報知の出力を制御するサブ制御手段70とを備える。
メイン制御手段60は、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し等を制御する。メイン制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
【0017】
また、サブ制御手段70は、演出の選択や出力、ストップスイッチ42の押し順報知等を制御する。サブ制御手段70は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、上記メイン制御基板と同様に、演算等を行うCPU、演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、メイン制御基板とサブ制御基板は、別体で構成されるとともに、メイン制御基板からサブ制御基板に対し、遊技に関する情報(遊技結果等)を送信可能に両者が電気的に接続されている。
【0018】
図1に示すように、メイン制御手段60の入力側(
図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
【0019】
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
【0020】
メイン制御手段60の出力側(
図1中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
【0021】
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。
図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。
図2では、図柄番号を併せて図示している。
図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄が等間隔で配置されている。
【0022】
また、
図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3つ(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
【0023】
なお、本明細書では、例えば
図3中、左リール31の「RP」、中リール31の「チェリー」、及び右リール31の「ベル」の図柄が停止している位置を「上段」と称し、左、中及び右リール31の「赤7」の図柄が停止している位置を「中段」と称し、左リール31の「スイカ」、中リール31の「RP」、及び右リール31の「チェリー」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
【0024】
さらにまた、
図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、有効ラインL1〜L4が設けられている。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
【0025】
本実施形態では、
図3に示すように、水平方向上段の有効ラインL1、水平方向中段の有効ラインL2、斜め右下がり一直線の有効ラインL3、斜め右上がり一直線の有効ラインL4から構成されている。
【0026】
また、本実施形態では、中リール31の下段を通過する有効ラインは設けられていない。さらにまた、中リール31の上段を通過する有効ラインは、有効ラインL1の1本である。これに対し、中リール31の中段を通過する有効ラインは、有効ラインL2、L3及びL4の3本である。
【0027】
なお、有効ラインL1〜L4以外の図柄組合せラインは、本実施形態では、すべて無効ラインである。無効ラインは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
【0028】
ここで、従来より、メダルの投入枚数に応じて有効ライン数が異なるスロットマシンが知られている。例えば、メダル投入枚数が1枚のときは有効ラインは1本、メダル投入枚数が2枚のときは有効ライン数は3本、メダル投入枚数が3枚のときは有効ライン数は5本に設定すること等が挙げられる。これに対し、本実施形態では、いずれの遊技中(通常遊技中及び特別遊技中の双方)においても、有効ラインL1〜L4の4本が当該遊技での有効ラインとなる。
また、通常遊技中(特別遊技中以外)は、3枚のメダルを投入して遊技を行い、特別遊技のうち、後述する1BB遊技中及びRB遊技中は2枚のメダルを投入して遊技を行い、MB遊技中は1枚のメダルを投入して遊技を行う。
【0029】
さらに、
図1において、サブ制御手段70の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
【0030】
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、AT遊技中にストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
【0031】
図4は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。
図4に示すように、役としては、大別して、特別役、小役、及びリプレイが設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く)。
【0032】
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。本実施形態では、
図4に示すように、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、MB(ミドルボーナス)が設けられている。
特別役(1BB、RB、又はMB)が入賞すると、それぞれ、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技(1BB遊技、RB遊技、又はMB遊技)に移行する。特別遊技のうち、1BB遊技及びRB遊技は、特定の役(本実施形態では小役3A)が高確率で当選・入賞する遊技状態であり、出玉率が1を超えるように設定されていることで、遊技者にとって有利な遊技である。
また、MB遊技は、1BB遊技及びRB遊技と同様に出玉率が1を超えるように設定されている遊技であるが、AT遊技中にMBに当選したか否かで、MB遊技中のメダル払出枚数期待値が異なるように設定されている。
【0033】
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、大別して、小役1、小役2、小役3、及び小役4を備えており、各小役ごとに図柄の組合せが異なるように設定されている。なお、小役3Aにおける「any」とは、任意の図柄を意味する。すなわち、小役3Aは、中リール31の「ベル」の図柄がいずれかの有効ライン(上段又は中段)に停止した時点で、左リール31及び右リール31の停止図柄にかかわらず、小役3Aの入賞が確定する。
【0034】
さらに、小役1は、小役1A及び小役1Bの2種類を備え、小役3は、小役3A〜小役3Eの5種類を備えている。これらの小役1A、小役1B、小役3A〜小役3Eは、それぞれ個別の当選フラグ63aを備える。
さらに、小役1A及び小役1Bは、それぞれ、図柄の組合せが4種類定められている。小役1A及び小役1B以外の役は、1つの役に対して1つの図柄の組合せが定められている。
【0035】
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(例えば、通常遊技中は3枚)を維持した再遊技が行えるようにした役である。本実施形態では、リプレイは、リプレイA〜リプレイFの6種類を備え、それぞれ個別の(リプレイとして6個の)当選フラグ63aを備える。
【0036】
さらにまた、
図4において、各役の払出し枚数は、1本の有効ラインあたりの払出し枚数を意味する。すなわち、例えば小役3Aに対応する図柄の組合せがいずれか1本の有効ラインに停止したときは、メダル払出し枚数は5枚という意味である。したがって、小役3Aに対応する図柄の組合せが当該遊技で同時に3本の有効ラインに停止したときは、有効ライン1本あたりのメダル払出し枚数に有効ライン数を乗じた枚数が払い出されるので、この場合は15枚の払出しとなる。
また、本実施形態では、メダル投入枚数が何枚であっても、1本の有効ラインあたり、
図4に示すメダル払出し枚数に設定されている。
【0037】
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役は、特別役(1BB、RB、MB)である。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。なお、後述するように、本実施形態のMBは、当選した遊技で常に入賞するので、次遊技以降に持ち越される場合はない。
【0038】
このように、特別役の当選は持ち越されるのに対し、特別役以外の小役及びリプレイは、持ち越されない。役の抽選において、小役又はリプレイに当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
【0039】
なお、特別役に当選していない遊技中(特別役の当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(特別役の当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
【0040】
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。なお、本実施形態のベットスイッチ40は、当該遊技で投入可能な最大数が投入されるマックス・ベットスイッチである。すなわち、通常遊技中は、ベットスイッチ40を操作すると3枚のメダルが投入され、1BB遊技中及びRB遊技中は2枚のメダルが投入され、MB遊技中は1枚のメダルが投入される。
【0041】
そして、スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
【0042】
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
【0043】
図1に示すように、メイン制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
【0044】
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
【0045】
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
【0046】
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が1BBの当選領域に属する場合は、1BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
【0047】
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。
図5及び
図6は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62F)を示す図である。役抽選テーブル62は、遊技状態ごとに設けられている。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
【0048】
まず、本実施形態の「遊技状態」としては、非RT遊技、RT1遊技、RT2遊技、1BB遊技、RB遊技、MB遊技を備える。
ここで、「RT(リプレイタイム)遊技」とは、広義には、非RT遊技とリプレイの当選確率が異なる遊技状態であることを意味する。したがって、本実施形態では、RT1及びRT2遊技は、非RT遊技に対して、それぞれリプレイの当選確率が異なるように設定されている。
なお、非RT遊技よりもリプレイの当選確率が高く設定された遊技状態を「RT遊技」と称する場合もある。
【0049】
さらに、
図5及び
図6の役抽選テーブル62において、「+」とは、重複(同時)当選を意味する。例えば
図5中、「小役(3A+3B+3C)」とあるのは、小役3A、小役3B、及び小役3Cの3つの役が当該遊技で重複(同時)当選することを意味する。
そして、「小役3A重複」とは、小役3Aと他の2つの小役3とが重複当選する場合である。なお、小役3Aは、単独当選する場合はなく、小役3B〜小役3Eの2つと重複当選する。
また、リプレイにおいて「重複」とは、リプレイA及びリプレイBと他の3つのリプレイとが重複当選する場合である。
【0050】
図5に示すように、役抽選テーブル62Aは非RT遊技で用いられ、役抽選テーブル62BはRT1遊技で用いられ、役抽選テーブル62CはRT2遊技で用いられる。
役抽選テーブル62A及び62Cでは、リプレイAの単独当選のみが抽選され、リプレイの重複当選は抽選されない。
これに対し、役抽選テーブル62Bでは、リプレイAは単独当選せずに、リプレイの重複当選のみが設けられている。さらに、役抽選テーブル62Bでは、リプレイの合算の当選確率は、1/1.5と高く設定されている。すなわち、役抽選テーブル62Bが用いられるRT1遊技中は、リプレイが頻繁に当選する遊技状態となる。
【0051】
役抽選テーブル62Cは、内部中遊技で用いられるため、特別役は抽選されない。ただし、特別役と小役との重複当選は、小役の単独当選となる(
図5中、「*」印)。例えば「1BB+小役1B」は、内部中遊技では小役1Bの単独当選(当選確率1/600)となる。
【0052】
さらに、役抽選テーブル62D及び62Eは、それぞれ1BB遊技中及びRB遊技中に用いられるものである。1BB遊技及びRB遊技では、特別役(単独当選及び小役との重複当選)及びリプレイは抽選されない。
また、役抽選テーブル62Fは、MB遊技中に用いられるものであり、役抽選テーブル62D及び62Eと同様に特別役は抽選されない。さらにまた、MB遊技では、小役の抽選は行われない。ただし、MB遊技では、スタートスイッチ41が操作されたときに、すべての小役の当選フラグ63aがオンとなる。よって、小役1A〜1B、小役2、小役3A〜3E、及び小役4の全てが当選したことと同じ遊技状態となる。
【0053】
さらに、役抽選テーブル62Fでは、リプレイの当選確率が定められている。ここで、役抽選テーブル62Aが用いられている遊技中(非RT遊技)において、MBが当選・入賞してMB遊技に移行したときは、そのMB遊技では、役抽選テーブル62Aと同じリプレイが抽選される。したがって、リプレイAが1/7.3の確率で当選する。
これに対し、役抽選テーブル62Bが用いられている遊技中(RT1遊技)において、MBが当選・入賞してMB遊技に移行したときは、そのMB遊技では、役抽選テーブル62Bと同じリプレイが抽選される。したがって、リプレイの重複当選が合算で1/1.5の確率で当選する。
【0054】
なお、スロットマシン10では、出玉率を定めるための設定値が設けられており、複数の設定値(本実施形態では、設定1〜設定6の6段階)の中からいずれか1つの設定値が設定される。そして、設定値が高いほど、特別役の当選確率が高く設定されている。このため、
図5及び
図6で示した特別役の当選確率は、いずれか1つの設定値の当選確率の例示である。
【0055】
説明を
図1に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、1BB、RB、MB、小役1A、小役1B、小役2、小役3A〜小役3E、小役4、リプレイA〜リプレイFの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
【0056】
例えば、非RT遊技(役抽選テーブル62A)において小役1Aに単独当選したときは、小役1Aに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。また、例えばRT1遊技(役抽選テーブル62B)において、リプレイの重複当選のうち、リプレイA〜リプレイEに重複当選したときは、これら5つの当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役に係る当選フラグ63aはオフのままである。
【0057】
さらにまた、上述したように、小役及びリプレイの当選は持ち越されないので、当該遊技で小役又はリプレイに当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、特別役に係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、特別役が入賞した時点でオフにされる。
【0058】
例えば、役抽選手段61で1BB及び小役1Bに重複当選したときは、当該遊技では、1BB及び小役1Bの2つの当選フラグ63aがオンにされる。そして、この遊技で1BBが入賞しなかったときは、1BBの当選フラグ63aのオンの状態は維持される。これに対し、当該遊技で小役1Bが入賞したか否かにかかわらず、当該遊技で小役1Bに係る当選フラグ63aはオフにされる。
【0059】
そして、次遊技の内部中遊技(RT2遊技)で、例えばリプレイAに単独当選したときは、すでにオンである1BBに係る当選フラグ63aのほか、リプレイAの当選フラグ63aがオンにされる。そして、当該遊技の終了時に、1BBが非入賞の場合は1BBに係る当選フラグ63aのオンの状態が維持されるとともに、リプレイAの当選フラグ63aはオフにされる。
【0060】
図1において、リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受けたとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたときに、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
【0061】
例えば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
【0062】
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の回転量(移動図柄数)の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からの移動図柄数が4図柄以内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)に設定されている。いいかえると、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間は、190ms以内に設定されている。
【0063】
これにより、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間の図柄から数えてリール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインに停止するように制御されることとなる。
【0064】
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
【0065】
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。
【0066】
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出するものである。
【0067】
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力されるようになっている。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
【0068】
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。そして、各停止位置決定テーブル65には、例えば0番の図柄(左リール31であれば「RP」の図柄)が上段を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が定められている。
【0069】
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBテーブル等を備える。
1BBテーブルは、1BBの当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技で1BBに単独当選したとき、又は当該遊技以前に1BBに当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0070】
RBテーブル、MBテーブルについても、1BBテーブルと同様である。RBテーブル、MBテーブルは、それぞれ、1BBテーブル中、「1BB」を、「RB」、「MB」と読み替えたものに相当する。
【0071】
小役1Aテーブルは、小役1A(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1A以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0072】
小役1Bテーブル、小役2テーブル、小役4テーブル、リプレイAテーブルについても、小役1Aテーブルと同様である。小役1Bテーブル、小役2テーブル、小役4テーブル、リプレイAテーブルは、それぞれ、小役1Aテーブル中、「小役1A」を、「小役1B」、「小役2」、「小役4」、「リプレイA」と読み替えたものに相当する。
【0073】
小役3A重複当選テーブル1は、小役3A、3B、及び3Cの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+3B+3Cの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させるように(15枚の払出しとなるように)リール31の停止位置を定めている。
【0074】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」以外のときは、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させるように(5枚の払出しとなるように)リール31の停止位置を定めている。
【0075】
なお、小役3B〜小役3Eは、小役3Aとの重複当選させるために設けられた制御役としての役割を有するものであり、小役3Aと他の小役3との重複当選時に、小役3B〜小役3Eに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。ただし、例えば内部中遊技に限り、特別役当選確定演出の1つとして、これらの図柄の組合せを有効ラインに停止可能であるときは、停止させるようにしてもよい。
【0076】
ここで、
図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、所望の位置に「ベル」の図柄を停止させることができる。
よって、小役3Aの当選時には、中リール31の停止時には、上段又は中段のいずれにも「ベル」の図柄を停止させることができる。
【0077】
小役3A重複当選テーブル2は、小役3A、3B、及び3Dの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+3B+3Dの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる(15枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0078】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」以外のときは、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる(5枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0079】
小役3A重複当選テーブル3は、小役3A、3B及び3Eの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+3B+3Eの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるとき)は、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる(15枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0080】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」以外であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が左又は右ストップスイッチ42であるとき)は、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる(5枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0081】
小役3A重複当選テーブル4は、小役3A、3C及び3Dの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+3C+3Dの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる(15枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0082】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」以外のときは、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる(5枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0083】
小役3A重複当選テーブル5は、小役3A、3C及び3Eの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+3C+3Eの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる(15枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0084】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」以外のときは、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる(5枚の払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
【0085】
図7は、以上説明した、小役3Aと他の小役3との重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順と、メダル払出し枚数との関係を示す図である。
図7中、「5」とは、5枚の払出し(中リール31停止時に、上段に「ベル」の図柄が停止)を意味し、「15」とは、15枚の払出し(中リール31停止時に、中段に「ベル」の図柄が停止)を示す。
【0086】
なお、本実施形態では、小役3Aに対応する図柄の組合せは、「any」−「ベル」−「any」としているので、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その時点で中リール31の停止位置を決定しなければならない。このため、ストップスイッチ42の押し順として、「中左右」と「中右左」とを1つにし、小役3A+3B+3Eの重複当選時には、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させている。
【0087】
そして、このように制御する場合、最初に中ストップスイッチ42を操作したときが最も有利にならないにようにするために、
図5及び
図6に示すように、役抽選テーブル62Aにおいては、小役3A+3B+3Eの重複当選確率を1/120に設定し、他の小役3Aの重複当選確率を1/60に設定している。これにより、毎遊技、最初に中ストップスイッチ42を操作しても、15枚払出しとなる小役3Aの入賞が多くなって遊技者に有利になることはない。
【0088】
また、本実施形態では、小役3Aの重複当選時に小役3Aを入賞させる場合、小役3Aの入賞を、遊技者によりわかりやすくために、「ベル」−「ベル」−「ベル」が有効ラインに停止するようにリール31の停止位置が定められている。
第1に、小役3Aの重複当選時に、押し順不正解の場合(5枚払出し時)には、中リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄を停止させるが、この場合は、左及び右リール31の停止時にも上段に「ベル」の図柄を停止させる(ただし、後述するMB遊技中の14枚払出し時を除く)。これにより、
図3中、有効ラインL1に、「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止する入賞態様にする。
【0089】
第2に、小役3Aの重複当選時に、押し順正解の場合(15枚払出し時)には、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄を停止させるが、この場合は、左リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させたときは右リール31の停止時には下段に「ベル」の図柄を停止させるか、あるいは、左リール31の停止時に下段に「ベル」の図柄を停止させたときは右リール31の停止時には上段に「ベル」の図柄を停止させる。
これにより、
図3中、有効ラインL3又はL4に、「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止する入賞態様にする。
【0090】
リプレイ重複当選テーブル1は、リプレイA+B+C+D+Eの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であるとき(ストップスイッチ42の押し順が「左中右」又は「左右中」であるとき)は、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0091】
リプレイ重複当選テーブル2は、リプレイA+B+C+D+Fの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるとき(ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」であるとき)は、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0092】
リプレイ重複当選テーブル3は、リプレイA+B+D+E+Fの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であるとき(ストップスイッチ42の押し順が「右左中」又は「右中左」であるとき)は、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0093】
なお、
図2に示すように、すべてのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
【0094】
さらに、
図2に示すように、右リール31において「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイBに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
【0095】
図8は、以上説明した、リプレイの重複当選時におけるストップスイッチ42の押し順と、入賞役との関係を示す図である。
図8に示すように、リプレイの重複当選時の遊技では、最初に操作されたストップスイッチ42が特定の1つではリプレイBが入賞し、他の2つではリプレイAが入賞する。
すなわち、リプレイ重複当選時の遊技では、リプレイBの入賞率は1/3であり、リプレイAの入賞率は2/3である。
【0096】
また、内部中遊技において、小役又はリプレイの当選時には、当該遊技で当選した小役又はリプレイの入賞が優先される停止位置決定テーブル65が用いられる。
例えば1BBの内部中の遊技において小役2に単独当選したときは、まず、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。さらに、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように制御する。
【0097】
さらにまた、MB遊技中は、MB遊技中特有の停止制御が行われる。
非RT遊技中にMB遊技に移行すると、そのMB遊技では、リプレイAが抽選される。このため、非RT遊技から移行したMB遊技では、リプレイAに当選することにより全小役及びリプレイAの当選フラグ63aがオンとなる遊技(以下、当選態様Xという)と、リプレイAに当選せずに全小役の当選フラグ63aがオンとなる遊技(以下、当選態様Yという)とを有する。
【0098】
さらに、RT1遊技中にMB遊技に移行すると、そのMB遊技では、リプレイの重複当選が抽選される。このため、RT1遊技から移行したMB遊技では、リプレイの重複当選となることにより全小役及び5つのリプレイの当選フラグ63aがオンとなる遊技(以下、当選態様Zという)と、リプレイの重複当選とならずに全小役の当選フラグ63aがオンとなる遊技(この場合は、上述の当選態様Yと同じ)とを有する。
図9は、当選態様X〜Zを示す図である。
【0099】
そして、上記の各当選態様に対応する、MB遊技中特有の停止位置決定テーブル65として、以下のものが設けられている。
第1に、上記当選態様X(全小役及びリプレイAの当選フラグ63aがオン)で用いられるMB遊技中テーブルXは、
図9に示すように、5枚の払出しに係る小役3Aを入賞させるようにリール31の停止位置を定めたものである。すなわち、中リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄を停止させるように停止位置を定めている。なお、この場合には、左及び右リール31の停止時にも上段に「ベル」の図柄を停止させるようにリール31の停止位置を定めている。さらに、MB遊技中テーブルXでは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、上記のように各リール31を停止させる。
【0100】
第2に、上記当選態様Y(全小役の当選フラグ63aがオン)で用いられるMB遊技中テーブルYは、3種類(Y1〜Y3)設けられている。
1つ目のMB遊技中テーブルY1は、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチであるときは5枚の払出しに係る小役3Aを入賞させるようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるときは5枚の払出しに係る小役3Aと9枚の払出しに係る小役4とが当該遊技で重複入賞するようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であるときは15枚の払出しに係る小役3Aが入賞するようにリール31を停止させるものである。
【0101】
2つ目のMB遊技中テーブルY2は、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチであるときは5枚の払出しに係る小役3Aを入賞させるようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であるときは5枚の払出しに係る小役3Aと9枚の払出しに係る小役4とが当該遊技で重複入賞するように(14枚の払出しとなるように(以下同じ))リール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であるときは15枚の払出しに係る小役3Aが入賞するようにリール31を停止させるものである。
【0102】
3つ目のMB遊技中テーブルY3は、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチであるときは5枚の払出しに係る小役3Aを入賞させるようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であるときは5枚の払出しに係る小役3Aと9枚の払出しに係る小役4とが当該遊技で重複入賞するようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるときは15枚の払出しに係る小役3Aが入賞するようにリール31を停止させるものである。
【0103】
そして、当選態様Yとなった遊技では、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって、MB遊技中テーブルY1〜Y3の中からいずれか1つを選択する。さらに、この場合、
図9に示すように、MB遊技中テーブルY1の選択確率は98%、MB遊技中テーブルY2の選択確率は1%、MB遊技中テーブルY3の選択確率は1%に設定される。したがって、ほとんどの場合は、MB遊技中テーブルY1が選択されるので、最初に操作されるストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であれば、5枚の払出しに係る小役3Aの入賞となる。
【0104】
第3に、上記当選態様Z(全小役及び5つのリプレイの当選フラグ63aがオン)で用いられるMB遊技中テーブルZは、3種類(Z1〜Z3)設けられている。
1つ目のMB遊技中テーブルZ1は、リプレイの重複当選1となった遊技、すなわち全小役、及びリプレイA+B+C+D+Eに係る当選フラグ63aがオンとなった遊技で用いられ、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチであるときは5枚の払出しに係る小役3Aを入賞させるようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるときは5枚の払出しに係る小役3Aと9枚の払出しに係る小役4とが当該遊技で重複入賞するようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であるときは15枚の払出しに係る小役3Aが入賞するようにリール31を停止させるものである。
【0105】
2つ目のMB遊技中テーブルZ2は、リプレイの重複当選2となった遊技、すなわち全小役、及びリプレイA+B+C+D+Fに係る当選フラグ63aがオンとなった遊技で用いられ、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチであるときは5枚の払出しに係る小役3Aを入賞させるようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であるときは5枚の払出しに係る小役3Aと9枚の払出しに係る小役4とが当該遊技で重複入賞するようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であるときは15枚の払出しに係る小役3Aが入賞するようにリール31を停止させるものである。
【0106】
3つ目のMB遊技中テーブルZ3は、リプレイの重複当選3となった遊技、すなわち全小役、及びリプレイA+B+D+E+Fに係る当選フラグ63aがオンとなった遊技で用いられ、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチであるときは5枚の払出しに係る小役3Aを入賞させるようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であるときは5枚の払出しに係る小役3Aと9枚の払出しに係る小役4とが当該遊技で重複入賞するようにリール31を停止させ、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるときは15枚の払出しに係る小役3Aが入賞するようにリール31を停止させるものである。
【0107】
図10は、以上の5枚入賞時、14枚入賞時、15枚入賞時の入賞(図柄停止)態様を示す図である。
図10中、(A)は、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させることで、有効ラインL1に小役3Aを停止させた態様である。これは、当選態様X、当選態様Y1又はZ1の場合に最初に左ストップスイッチ42が操作されたとき、当選態様Y2又はZ2の場合に最初に中ストップスイッチ42が操作されたとき、及び当選態様Y3又はZ3の場合に最初に右ストップスイッチ42が操作されたときの態様である。
なお、この停止態様では、左及び右リール31の停止時にも上段に「ベル」の図柄を停止させる。
【0108】
また、(B)は、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させることで、有効ラインL1に小役3Aを停止させるとともに、左リール31の停止時に下段に「ベル」の図柄を停止させ、右リール31の停止時に上段に「チェリー」の図柄を停止させることで、有効ラインL4に、小役4に係る「ベル」−「チェリー」−「チェリー」を停止させた停止態様である。これは、当選態様Y1又はZ1の場合に最初に中ストップスイッチ42が操作されたとき、当選態様Y2又はZ2の場合に最初に右ストップスイッチ42が操作されたとき、及び当選態様Y3又はZ3の場合に最初に左ストップスイッチ42が操作されたときの態様である。
これにより、5枚の払出しに係る小役3Aと、9枚の払出しに係る小役4とが重複入賞し、総払出し枚数が14枚となる。
【0109】
ここで、
図2に示すように、中リール31においては、「ベル」の図柄の1つ下の図柄はすべて「チェリー」の図柄となっている。このため、中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させたときは、常に、中段に「チェリー」の図柄が停止する。
また、
図2に示すように、右リール31には、5図柄以内の間隔で「チェリー」の図柄が配置されている。
したがって、リール制御手段64は、左リール31の停止時に常に下段に「ベル」の図柄を停止させることができ、中リール31の停止時に常に上段に「ベル」の図柄かつ中段に「チェリー」の図柄を停止させることができ、さらに右リール31の停止時に常に上段に「チェリー」の図柄を停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、
図10(B)に示す入賞態様で各リール31を停止させることができる。
【0110】
さらにまた、(C)は、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させることで、有効ラインL2、L3及びL4に小役3Aを停止させた停止態様である。これは、当選態様Y1又はZ1の場合に最初に右ストップスイッチ42が操作されたとき、当選態様Y2又はZ2の場合に最初に左ストップスイッチ42が操作されたとき、及び当選態様Y3又はZ3の場合に最初に中ストップスイッチ42が操作されたときの態様である。なお、図中、(C)では、左リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させ、右リール31の停止時に下段に「ベル」の図柄を停止させることで、有効ラインL3に「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させた例を示している。なお、これに限らず、有効ラインL4に「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させてもよい。
【0111】
また、非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(非内部中遊技、1BB遊技、又はRB遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0112】
説明を
図1に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
【0113】
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
また、払出し手段67は、役に対応する図柄の組合せが複数の有効ラインに同時に停止したときは、その有効ライン数分を乗じた枚数を払い出すように制御する。
【0114】
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Dを用いて役の抽選を行う。
【0115】
また、本実施形態では、1BB遊技の終了条件として、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が350枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもって1BB遊技を終了するように制御する。
【0116】
また、MBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、MBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からMB遊技を開始するように制御する。MB遊技では、上述した役抽選テーブル62Fを用いて役の抽選を行う。すなわち、役の非当選時には全小役の当選フラグ63aがオンとなり、リプレイAの当選又はリプレイの重複当選となったときは、全小役の当選フラグ63aに加えて、当選したリプレイの当選フラグ63aがオンとなる。
【0117】
さらにまた、本実施形態では、MB遊技の終了条件として、MB遊技中に払い出されたメダル枚数が15枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、MB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってMB遊技を終了する。
【0118】
なお、MBの当選、入賞、及びMB遊技への移行によって、遊技状態は移行しない。非RT遊技中にMBが当選・入賞してMB遊技に移行したときは、非RT遊技の遊技状態を維持してMB遊技が行われ、MB遊技の終了後は、MB入賞前の非RT遊技となる。RT1遊技も同様に、RT1遊技中にMBが当選・入賞してMB遊技に移行したときは、RT1遊技の遊技状態を維持してMB遊技が行われ、MB遊技の終了後は、MB入賞前のRT1遊技となる。
【0119】
さらにまた、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Eを用いて役の抽選を行う。
【0120】
また、本実施形態では、RB遊技の終了条件として、RB遊技中における役の入賞回数が6回に達したこと、又は遊技回数が8回に達したことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技では、役の入賞回数及び遊技回数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってRB遊技を終了するように制御する。
【0121】
メイン状態制御手段69は、遊技状態間の移行を制御するものである。
図11は、遊技状態の移行を説明する図である。
なお、後述するAT遊技を実行することの決定、及びこれに基づく遊技状態の誘導は、後述するサブ制御手段70(サブ状態制御手段73)によって制御される。
これに対し、メイン制御手段60側のメイン状態制御手段69は、入賞役等に基づいて遊技状態を移行するように制御する。
【0122】
本実施形態の遊技状態の移行条件は、遊技状態に応じて、リプレイAの入賞(RT1遊技から非RT遊技への移行)、小役1A当選(非RT遊技からRT1遊技への移行)、1BB又はRB当選(RT2遊技に移行)、1BB又はRBの入賞(それぞれ1BB遊技又はRB遊技への移行)、1BB遊技又はRB遊技の終了(非RT遊技に移行)に設定されている。
【0123】
先ず、非内部中遊技である非RT遊技及びRT1遊技では、いずれも1BB及びRBの抽選が行われ、これらのいずれかに当選し、当該遊技で当選した1BB又はRBが入賞しなかったときは、次遊技から、内部中遊技であるRT2遊技に移行する。
RT2遊技は、当選した1BB又はRBが入賞するまで継続される。当選した1BBが入賞すると1BB遊技に移行する。また、当選したRBが入賞するとRB遊技に移行する。1BB遊技又はRB遊技が終了すると、非RT遊技に移行する。
【0124】
また、非RT遊技及びRT1遊技では、MBの抽選が比較的高確率(当選確率が1/10)で行われ、MBが当選・入賞すると、MB遊技に移行する。
ここで、MBの図柄の組合せは、
図4に示すように、「RP」−「チェリー」−「ベル」に設定されている。そして、左リール31の「RP」の図柄、中リール31の「チェリー」の図柄、及び右リール31の「ベル」の図柄は、いずれも5図柄以内の間隔で配置されている。このため、MBに当選し、上述したMBテーブルが用いられたときは、常に、当該遊技でMBを入賞させることができる(PB(引込み率)=1)。よって、本実施形態では、MBに当選した遊技でMBが非入賞となり、MBの当選が次遊技に持ち越される場合はない。
【0125】
MB遊技は、上述したように払出し枚数が15枚に達すると終了し、MB遊技の終了後は、MB入賞前の状態(非MB遊技)に戻る。
また、非RT遊技(かつ非MB遊技)において小役1Aに当選すると、非RT遊技からRT1遊技への移行条件を満たすと判断し、次遊技から、RT1遊技(非MB遊技)に移行する。RT1遊技は、リプレイAが入賞するまで継続される。RT1遊技中(非MB遊技)にリプレイAが入賞したときは、RT1遊技の終了条件を満たすと判断し、次遊技から非RT遊技(非MB遊技)に移行する。
以上のようにして、メイン状態制御手段69は、各遊技状態において、遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定の遊技状態に移行するように制御する。
【0126】
また、メイン制御手段60は、サブ制御手段70に対し、各種の情報(コマンド)を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報、役の抽選結果(当選役)の情報、リール31の回転が開始された旨の情報、ストップスイッチ42が操作された旨の情報(どのストップスイッチ42が操作されたかや、押し順を含む)、リール31が停止した旨の情報、各リール31の停止位置(有効ラインに停止した図柄)の情報、入賞役の情報、メダルの払出しの情報、遊技状態の情報等が挙げられる。
【0127】
説明を
図1に戻す。
図1において、サブ制御手段70は、演出制御手段71等を備える。
演出制御手段71は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段71は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって演出を選択し、出力する。
演出には、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
【0128】
また、サブ制御手段70は、報知制御手段72を備える。
ここで、本実施形態における「報知」は、ストップスイッチ42の押し順に係るものであり、押し順報知の対象として、上述した小役3Aの重複当選時、及びリプレイの重複当選時、MB遊技中が挙げられる。
なお、報知制御手段72によるストップスイッチ42の押し順(遊技者にとって有利な図柄停止態様(入賞役等)となるための押し順)を報知する遊技は、「AT(アシストタイム)遊技」と称される。
【0129】
例えば、報知制御手段72は、RT1遊技であって押し順報知を行う場合(AT遊技中)において、小役3Aの重複当選時は、15枚の払出しに係る小役3Aが入賞する押し順を報知する。具体的には、
図7に示すように、例えば「小役(3A+3B+3D)」の重複当選時には、画像表示装置23で、「左右中」、あるいは「132」等のような報知を行う。
【0130】
また、報知制御手段72は、RT1遊技であって押し順報知を行う場合(AT遊技中)において、リプレイの重複当選時は、リプレイBを入賞させるための押し順を報知する。例えば、リプレイの重複当選2(リプレイA+B+C+D+F)となった遊技では、最初に操作すべきストップスイッチ42を中ストップスイッチ42にすべき旨を報知する。この報知に従うことでリプレイBが入賞するので(リプレイAの入賞を回避できるので)、RT1遊技を維持できる(非RT遊技への移行を回避できる)。
なお、非RT遊技のリプレイAの当選確率は1/7.3であるが、RT1遊技のリプレイの合算の当選確率は1/1.5である。このため、リプレイの当選確率だけをみても、RT1遊技は、非RT遊技よりも遊技者に有利となる。
【0131】
さらにまた、サブ制御手段70は、サブ状態制御手段73を備える。
サブ状態制御手段73は、メイン制御手段60から送信されてくる役抽選手段61の役抽選結果が小役1Aの当選であると判断したときは、次遊技から、AT遊技を実行することに決定する。なお、AT遊技の遊技回数を別途抽選で決定してもよいが、一定(例えば100遊技)に設定してもよい。以下の説明では、AT遊技の遊技回数を一定(100遊技)であるものとして説明を行う。
【0132】
非RT遊技において小役1Aに当選すると、メイン状態制御手段69は、次遊技からRT1遊技に移行するように制御する。同時に、サブ状態制御手段73は、次遊技からAT遊技を実行するように制御する。これにより、非RT遊技からRT1遊技に移行したときは、AT+RT(ART)遊技となる。なお、RT1遊技中に小役1Aに当選しても遊技状態の移行はない。
【0133】
サブ状態制御手段73は、AT遊技の遊技回数をカウントし続け、遊技回数が100回となったときは、AT遊技を終了するように制御する。
一方、サブ状態制御手段73は、AT遊技中は、報知制御手段72によるストップスイッチ42の押し順報知を継続し、AT遊技が終了すると、押し順報知を終了するように制御する。
AT遊技中の押し順報知は、第1に、小役3Aの重複当選時(非MB遊技中)に、15枚の払出しに係る小役3Aが入賞するストップスイッチ42の押し順を報知する。
第2に、リプレイの重複当選時に、リプレイBを入賞させる押し順を報知する。
【0134】
さらに第3に、MBが当選・入賞してMB遊技に移行したときは、以下のように報知を行う。
MB遊技の第1遊技目では、14枚の払出しとなるように報知を行う。例えば第1遊技目でリプレイの重複当選2(
図9中、当選態様Z2)となった遊技では、最初に右ストップスイッチ42を操作すべきことを遊技者に報知する。また、例えば第1遊技目で非当選(当選態様Y)となり、抽選の結果、MB遊技中テーブルY1が選択されたときは、最初に中ストップスイッチ42を操作すべきことを遊技者に報知する。
そして、MB遊技の第1遊技目でメダル払出し枚数が14枚である場合、MB遊技の終了条件である「15枚以上の払出しとなる」を満たさない。よって、次遊技もMB遊技が継続される。
【0135】
次に、第2遊技目では、15枚の払出しとなるように報知を行う。例えば第2遊技目でリプレイの重複当選3(
図9中、当選態様Z3)となった遊技では、最初に中ストップスイッチ42を操作すべきことを遊技者に報知する。また、例えば第2遊技目で非当選(当選態様Y)となり、抽選の結果、MB遊技中テーブルY1が選択されたときは、最初に右ストップスイッチ42を操作すべきことを遊技者に報知する。
そして、MB遊技の第2遊技目で15枚のメダルが払い出されると、上記のMB遊技の終了条件を満たすので、当該遊技でMB遊技が終了し、次遊技から、非MB遊技であるRT1遊技となる。
【0136】
以上のようにして、RT1遊技かつAT遊技では、MB遊技に移行すると、第1遊技目で14枚、第2遊技目で15枚の払出しとなる押し順が報知される。ここで、MB遊技では、1遊技でのメダル投入枚数は1枚であるので、MB遊技(2遊技)での差枚数は、
14+15−1×2=27(枚)
となる。
【0137】
これに対し、非RT遊技中にMBが当選・入賞してMB遊技に移行したときは、上記のような押し順は報知されない。
さらに、非AT遊技中は、サブ状態制御手段73は、最初に操作すべきストップスイッチ42を左ストップスイッチ42に指定する。この指定に反し、遊技者が、最初に中又は右ストップスイッチ42を操作したときは、当該遊技から(当該遊技を含めて)20遊技間をペナルティ期間に設定し、この期間中に小役1Aに当選してRT1遊技に移行したとしても、AT遊技を実行しないように制御する。
【0138】
なお、ペナルティ期間は、何遊技に設定してもよい。あるいは、一旦ペナルティが設定されると、次に小役1Aに当選してもAT遊技を実行しないようにしてもよい。
よって、非AT遊技中にMBに当選してMB遊技に移行したとしても、最初に操作するストップスイッチ42を左ストップスイッチ42に制限することができる。
【0139】
非RT遊技中にMBが当選・入賞してMB遊技に移行すると、リプレイAの当選時は、
図9に示すように、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、5枚の払出しに係る小役3Aが入賞する。また、役の非当選時(当選態様Y)は、抽選によって、ほとんど(98%)が当選態様Y1となり、最初に左ストップスイッチ42が操作されたときは5枚の払出しに係る小役3Aが入賞する。よって、非RT遊技中にMB遊技に移行したときは、ほぼ毎遊技、5枚の払出しとなる。
【0140】
これにより、5枚の払出しとなった遊技が3遊技連続すると、合計で15枚の払出しとなり、MB遊技が終了する。
このため、非RT遊技中のMB遊技では、毎遊技、5枚の払出しを受けると仮定すると、このMB遊技(3遊技)での差枚数は、
5×3−1×3=12(枚)
となる。
よって、AT遊技であるか非AT遊技であるかで、差枚数に2倍以上の差がつく。
【0141】
また、RT1遊技中にAT遊技の終了条件を満たすと、RT1遊技でも非AT遊技となる。この場合、リプレイの当選確率は、合算で1/1.5の高確率が維持されるが、押し順の報知は行われない。また、この期間中にMBが当選・入賞してMB遊技に移行したとしても、報知は行われず、そのMB遊技での差枚数は上述したように12枚となる。さらに、このMB遊技中に、最初に左ストップスイッチ42以外が操作されたときは、ペナルティを付与する。
【0142】
また、RT1遊技かつ非AT遊技では、リプレイ(合算値)が1/1.5の確率で当選し、かつその2/3の確率でリプレイAが入賞するので、RT1遊技中に非AT遊技となったときは、ほとんどは、数遊技で非RT遊技に移行する。
【0143】
次に、非RT遊技(非AT遊技中)、及びRT1遊技かつAT遊技の出玉率について説明する。
なお、以下の出玉率の計算においては、1BB及びRBを除いて行う。また、リプレイ入賞時は、3枚の払出しがあるものとする。
先ず、非RT遊技(MB遊技を除く)でのメダル払出し枚数の期待値は、
4×1/300(小役1A)+4×1/200(小役1B)+4×1/80(小役2)+5×9/120×5/6(5枚払出しに係る小役3A)+15×9/120×1/6(15枚払出しに係る小役3A)+9×1/150(小役4)+3×1/7.3(リプレイA)
≒1.05(枚)
となる。
よって、1遊技あたりの差枚数の期待値は、「−1.95」(枚)となる。
【0144】
また、非RT遊技では、1/10の確率でMBが当選・入賞してMB遊技に移行する。このMB遊技では、常に3遊技で15枚の払出しを受けると仮定すると、1遊技あたりの差枚数の期待値は、
1/10×(5×3−3)
=+1.2(枚)
となる。
ゆえに、非RT遊技中のMB遊技を含めた1遊技あたりの差枚数の期待値は、
−1.95+1.2=−0.75(枚)
となる。
よって、出玉率は「0.75」となり、「1」を下回る。
【0145】
これに対し、RT1遊技かつAT遊技でのメダル払出し枚数の期待値は、小役3Aの重複当選時に報知に従うことで常に15枚の払出しを受けると仮定すると、
4×1/300(小役1A)+4×1/200(小役1B)+4×1/80(小役2)+15×9/120×1/1(15枚払出しに係る小役3A)+9×1/150(小役4)+3×1/1.5(リプレイA)
≒3.27(枚)
となる。
よって、1遊技あたりの差枚数の期待値は、「+0.27」(枚)となる。
【0146】
また、RT1遊技かつAT遊技では、1/10の確率でMBが当選・入賞してMB遊技に移行する。このMB遊技では、常に2遊技で29枚の払出しを受けると仮定すると、1遊技あたりの差枚数の期待値は、
1/10×(29−2)
=+2.7(枚)
となる。
ゆえに、RT1遊技かつAT遊技におけるMB遊技を含めた1遊技あたりの差枚数の期待値は、
+0.27+2.7=+2.97(枚)
となる。
よって、出玉率は「1.99」となり、「1」を上回る。
これにより、仮に1BBやRBを設けないとしても、MBとAT遊技とを利用して、出玉に波を与えることができる。
【0147】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)上記実施形態では、非RT遊技中に小役1Aに当選したときは、常に(100%の確率で)RT1遊技に移行するようにした。しかし、これに限らず、小役1A当選時にRT1遊技に移行するか否かの抽選を行い、この抽選に当選したときはRT1遊技に移行するようにしてもよい。また、特定の役の当選に限らず、非RT遊技中は、RT1遊技に移行するか否かの抽選を毎遊技行い、この抽選に当選したらRT1遊技に移行することも可能である。また、抽選によってRT1遊技に移行する場合において、ペナルティ期間中は、この抽選を行わないようにすればよい。
【0148】
(2)本実施形態では、MB遊技は15枚の払出しで終了するようにした。しかし、これに限らず、何枚に設定してもよい。例えばMB遊技の終了条件となる払出し枚数を30枚に設定することが挙げられる。この場合、非RT遊技中にMB遊技に移行したときは、5枚の払出しに係る小役3Aが入賞した遊技が6遊技になれば、MB遊技が終了する。
これに対し、AT遊技では、第1遊技目は14枚の払出しとなる押し順を報知し、第2遊技目は15枚の払出しとなる押し順を報知し、第3遊技目は15枚の払出しとなる押し順を報知すればよい。このようにすれば第2遊技目までの総払出し数は29枚となり、MB遊技の終了条件である30枚に達しないので、第3遊技目も行うことができる。
【0149】
(3)本実施形態では、MB遊技中に、5枚の払出しに係る小役3Aと、9枚の払出しに係る小役4とが重複入賞するようにしたが、これに限られるものではない。例えば4枚の払出しに係る役(例えば小役1B)が2ラインで入賞し、かつ5枚払出しに係る小役3Aも同時に入賞して13枚の払出しにする等、種々の入賞形態が挙げられる。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(a)当初発明が解決しようとする課題
従来のスロットマシンでは、非AT中は、特別役に当選しても、その特別役を入賞させる操作方法(ストップスイッチの押し順)がわからないので、その特別役を容易に入賞させることができない。このため、内部中の状態、すなわち特別役が抽選されない遊技状態が続いてしまうという問題がある。
また、特別役の当選時に、入賞させるための操作方法が報知されない場合であっても、遊技者が自力で特別役を入賞させることが可能となる。この場合には、意図しない出玉の増加につながるという問題がある。
当初発明が解決しようとする課題は、特定の特別役に当選した場合の特別遊技において、非AT中とAT中とで、出玉を変化させることである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段(なお、かっこ書きで、対応する実施形態を記載する。)
第1の解決手段は、複数種類の図柄を表示した複数のリール(31)と、前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(42)と、遊技者にとって有利となる特別遊技(MB遊技)に移行するための特別役(MB)を含めて役の抽選を行う役抽選手段(61)と、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールを停止制御するリール制御手段(64)と、前記特別遊技中の遊技の進行を制御する特別遊技制御手段(68)とを備え、前記特別遊技では、前記役抽選手段は、特定の役抽選結果Pを複数種類(3種類)有して役の抽選を行い、いずれかの役抽選結果Pとなった遊技では、少なくとも3種類の入賞態様A(14枚の払出しとなる図柄停止態様)、入賞態様B(15枚の払出しとなる図柄停止態様)及び入賞態様C(5枚の払出しとなる図柄停止態様)となる各前記ストップスイッチの押し順が定められ、前記リール制御手段は、前記役抽選手段でいずれかの役抽選結果Pとなった遊技において、入賞態様Aに対応する押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは入賞時の遊技媒体の払出し数が「N1」(14枚)となり、入賞態様Bに対応する押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは入賞時の遊技媒体の払出し数が「N2」(N2>N1)(15枚)となり、入賞態様A又は入賞態様B以外の押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは、遊技媒体の払出し数が「N1」未満(5枚)である入賞態様Cとなるように前記リールを停止制御し、前記特別遊技制御手段は、遊技媒体の払出し数が「N2」(15枚)に達したときは、前記特別遊技を終了するように制御し、前記特別遊技において、最初にいずれかの役抽選結果Pとなった遊技では入賞態様Aとなる押し順を報知し、次にいずれかの役抽選結果Pとなった遊技では入賞態様Bとなる押し順を報知する報知制御手段(72)を備えることを特徴とする。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、前記報知制御手段は、所定の条件(報知を開始する条件)を満たしたときは、報知を終了する条件(所定遊技回数又は所定報知回数の消化等のAT遊技の終了条件)を満たすまで、前記特別遊技でいずれかの役抽選結果Pとなったときに入賞態様A又は入賞態様Bとなる押し順を報知することに決定し、前記特別遊技でいずれかの役抽選結果Pとなったときに押し順が報知されないときは、前記特別遊技を含む出玉率(MB遊技を含む非RT遊技。1BB遊技及びRB遊技を除く。以下同じ。)が「1」を下回るように設定されており、前記特別遊技でいずれかの役抽選結果Pとなったときに押し順が報知され、入賞態様A及び入賞態様Bとなる遊技を介して前記特別遊技を終了するときは、前記特別遊技を含む出玉率が「1」を上回るように設定されていることを特徴とする。
第3の解決手段は、第1又は第2の解決手段において、前記特別遊技で押し順が報知されない遊技において、前記ストップスイッチが特定の押し順以外の押し順で操作されたときは、遊技者に対してペナルティ(報知を開始する条件を満たした場合であってもペナルティ期間は報知を行わないこと等)を付与するように制御し、前記特別遊技で押し順が報知された遊技であって、報知された押し順が前記特定の押し順以外の押し順である場合は、その押し順で前記ストップスイッチが操作されたときであっても遊技者に対してペナルティを付与しないように制御し、前記特別遊技(非RT遊技中にMB遊技に移行した場合)では、前記特定の押し順(最初に左ストップスイッチ42を操作した場合)以外の押し順で入賞態様A又は入賞態様Bとなる割合が多くなるように設定することを特徴とする。
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段において、役抽選結果Pは、遊技者に再遊技の権利を与える複数種類のリプレイの重複当選であり、入賞態様A、入賞態様B及び入賞態様Cは、いずれも、少なくとも1つの小役が入賞する態様であり、入賞する小役の種類、又は小役に対応する図柄の組合せが停止する有効ライン数の少なくとも一方を異ならせることで、入賞態様A、入賞態様B及び入賞態様Cに係る遊技媒体の払出し数を異ならせるように制御することを特徴とする。
第5の解決手段は、第1〜第3の解決手段において、遊技状態として、遊技状態S1(非RT遊技)と、前記報知制御手段による押し順の報知を行う機会が遊技状態S1よりも多く設定された遊技状態S2(RT1遊技)とを備え、前記役抽選手段は、遊技状態S1のときに前記特別遊技に移行したときは、その特別遊技では、所定役(リプレイAの単独当選)の抽選を行い、前記リール制御手段は、遊技状態S1のときに移行した前記特別遊技で前記所定役に当選したときは、前記ストップスイッチの押し順にかかわらず、「N1」未満(5枚)の遊技媒体の払出しが行われる小役(小役3A)が入賞するように前記リールを停止制御することを特徴とする。
第6の解決手段は、第1〜第5の解決手段において、前記リール制御手段は、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、他の役に当選していないことを条件に、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず常に前記特別役が入賞するように前記リールを停止制御することで、前記特別役の当選を次遊技以降に持ち越さないように制御し、前記特別遊技で入賞態様A又は入賞態様Bとなる押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず常に入賞態様A又は入賞態様Bとなるように前記リールを停止制御することを特徴とする。
(作用)
当初発明においては、入賞態様A又は入賞態様Bとなる押し順の報知が行われる特別遊技では、遊技媒体の払出し数を最大限として特別遊技を終了することができる。
これに対し、押し順の報知が行われない特別遊技では、遊技者は入賞態様A又は入賞態様Bとなる押し順を知ることができないので、入賞態様Cとなる場合がある。よって、押し順の報知が行われる特別遊技に対して、押し順の報知が行われない特別遊技では、差枚数が少なくなる。
なお、第1の解決手段における「特定の役抽選結果P」とは、実施形態では、非RT遊技中のMB遊技においては、役の非当選時(全小役のフラグがオン)の場合であり、RT1遊技中のMB遊技においては、リプレイの重複当選時(当選した複数のリプレイ及び全小役のフラグがオン)又は役の非当選時(全小役のフラグがオン)の場合である。
(c)当初発明の効果
当初発明によれば、押し順の報知を行う特別遊技では、押し順の報知を行わない特別遊技よりも、出玉を増加させることができる。
また、特別遊技中に押し順の報知に基づいて出玉を変化させるので、当選した特別役を持ち越す必要がなくなる。このため、特別役に当選したときに当該遊技で特別役を入賞させることも可能となる。