特許第5950489号(P5950489)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5950489
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月13日
(54)【発明の名称】負荷試験装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/34 20060101AFI20160630BHJP
【FI】
   G01R31/34 E
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-523349(P2016-523349)
(86)(22)【出願日】2016年2月3日
(86)【国際出願番号】JP2016053199
【審査請求日】2016年4月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391028328
【氏名又は名称】株式会社辰巳菱機
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 豊嗣
【審査官】 續山 浩二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−040710(JP,A)
【文献】 特開2006−238681(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1試験対象電源と接続する第1入力部と、
前記第1試験対象電源よりも、定格電圧が小さい第2試験対象電源と接続する第2入力部と、
1以上の抵抗器を有する抵抗器群が複数設けられた第1抵抗ユニットと、
1以上の抵抗器を有する抵抗器群が複数設けられ、前記第1抵抗ユニットよりも、定格容量が小さい第2抵抗ユニットと、
前記第1入力部を介し、前記第1試験対象電源から供給された電力の電圧について降圧し、前記第2入力部を介し、前記第2試験対象電源から供給された電力の電圧について昇圧する双方向変圧器とを備え、前記第1抵抗ユニットや前記第2抵抗ユニットにおける抵抗器群のうち電圧印加する抵抗器群の数を変えることで負荷量を調整しながら負荷試験を行うために使用される負荷試験装置であって、
前記第1入力部に接続された前記第1試験対象電源の負荷試験であって、最大の負荷をかける場合は、前記第1試験対象電源から、昇圧も降圧も行われない状態で前記第1抵抗ユニットに電力供給が行われ、前記双方向変圧器で降圧された状態で前記第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群の一部または全部に電力供給が行われ、
前記第2入力部に接続された前記第2試験対象電源の負荷試験であって、最大の負荷をかける場合は、前記第2試験対象電源から、前記双方向変圧器で昇圧された状態で前記第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群の一部に電力供給が行われ、昇圧も降圧も行われない状態で前記第2抵抗ユニットに電力供給が行われることを特徴とする負荷試験装置。
【請求項2】
前記第1入力部を介し、前記第1試験対象電源から前記第1抵抗ユニットや前記双方向変圧器への電力供給のオンオフ制御を行う第1遮断器と、
前記第2入力部を介し、前記第2試験対象電源から前記第2抵抗ユニットや前記双方向変圧器への電力供給のオンオフ制御を行う第2遮断器と、
前記第1入力部を介し、前記第1試験対象電源から前記第1抵抗ユニットや前記双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、前記第2遮断器をオフ状態にし、
前記第2入力部を介し、前記第2試験対象電源から前記第2抵抗ユニットや前記双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、前記第1遮断器をオフ状態にするインターロック回路を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項3】
前記第1入力部を介し、前記第1試験対象電源から前記第1抵抗ユニットや前記双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、前記第1抵抗ユニットや前記第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち負荷試験に使用する抵抗器群を選択するための操作スイッチの操作状態にかかわらず、前記第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、前記第1試験対象電源の負荷試験で最大の負荷をかける場合でも使用しない抵抗器群への電力供給を遮断し、前記第2入力部を介し、前記第2試験対象電源から前記第2抵抗ユニットや前記双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、前記操作スイッチの操作状態にかかわらず、前記第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、前記第2試験対象電源の負荷試験で最大の負荷をかける場合でも使用しない抵抗器群への電力供給を遮断する制御装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項4】
前記第2試験対象電源の定格電圧は、前記第1試験対象電源の定格電圧の1/5以下であることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項5】
前記第2抵抗ユニットの定格容量は、前記第1抵抗ユニットの定格容量の1/3以下であることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項6】
前記第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、前記第2試験対象電源の負荷試験に使用されるものの定格容量は、前記第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群の定格容量よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の負荷試験装置。
【請求項7】
前記第1抵抗ユニットや前記第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、負荷試験に使用する抵抗器群を選択するための操作スイッチと、試験対象電源の種類を選択するために使用されるモードスイッチとを有する操作部を更に備え、
前記モードスイッチが、前記第1入力部を介して、前記第1試験対象電源の負荷試験を行う第1使用モードに設定された場合に、前記操作スイッチの操作状態にかかわらず、前記第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、前記第1使用モードで使用しない抵抗器群への電力供給を遮断し、前記モードスイッチが、前記第2入力部を介して、前記第2試験対象電源の負荷試験を行う第2使用モードに設定された場合に、前記操作スイッチの操作状態にかかわらず、前記第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、前記第2使用モードで使用しない抵抗器群への電力供給を遮断する制御装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項8】
前記第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、前記第1試験対象電源の負荷試験に使用されるものの定格容量は、前記第1試験対象電源の容量の4分の3以下であることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、発電機の負荷試験を行う負荷試験装置で変圧器を含むものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−169702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、試験対象電源からの電力の電圧について、総て変圧した状態で抵抗器に印加するため、変圧器が大型化する問題がある。
【0005】
したがって本発明の目的は、変圧器を大型化させずに、異なる電圧の試験対象電源の負荷試験が可能な負荷試験装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る負荷試験装置は、第1試験対象電源と接続する第1入力部と、第1試験対象電源よりも、定格電圧が小さい第2試験対象電源と接続する第2入力部と、1以上の抵抗器を有する抵抗器群が複数設けられた第1抵抗ユニットと、1以上の抵抗器を有する抵抗器群が複数設けられ、第1抵抗ユニットよりも、定格容量が小さい第2抵抗ユニットと、第1入力部を介し、第1試験対象電源から供給された電力の電圧について降圧し、第2入力部を介し、第2試験対象電源から供給された電力の電圧について昇圧する双方向変圧器とを備え、第1抵抗ユニットや第2抵抗ユニットにおける抵抗器群のうち電圧印加する抵抗器群の数を変えることで負荷量を調整しながら負荷試験を行うために使用される負荷試験装置であって、第1入力部に接続された第1試験対象電源の負荷試験であって、最大の負荷をかける場合は、第1試験対象電源から、昇圧も降圧も行われない状態で第1抵抗ユニットに電力供給が行われ、双方向変圧器で降圧された状態で第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群の一部または全部に電力供給が行われ、第2入力部に接続された第2試験対象電源の負荷試験であって、最大の負荷をかける場合は、第2試験対象電源から、双方向変圧器で昇圧された状態で第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群の一部に電力供給が行われ、昇圧も降圧も行われない状態で第2抵抗ユニットに電力供給が行われる。
【0007】
高圧の負荷試験を行う際に、第1抵抗ユニットの抵抗器群だけでなく、降圧目的で双方向変圧器を用い、且つ主に低圧の第2試験対象電源の負荷試験に使用するための第2抵抗ユニットの抵抗器群の一部または全部を用いるため、第2抵抗ユニットを用いない形態に比べて、負荷量の大きい負荷試験を行うことが可能になる。
低圧の負荷試験を行う際に、第2抵抗ユニットの抵抗器群だけでなく、昇圧目的で双方向変圧器を用い、且つ主に高圧の第1試験対象電源の負荷試験に使用するための第1抵抗ユニットの抵抗器群の一部も用いるため、第1抵抗ユニットを用いない形態に比べて、負荷量の大きい負荷試験を行うことが可能になる。
【0008】
また、昇圧した電圧を印加する抵抗器群(負荷)や、降圧した電圧を印加する抵抗器群(負荷)は、負荷試験を行う抵抗器群の一部であるため、総ての抵抗器群に対して昇圧した状態の電圧を印加する形態や、総ての抵抗器群に対して降圧した状態の電圧を印加する形態に比べて、定格容量が小さい変圧器(双方向変圧器)を使用することが可能になる。
【0009】
また、双方向変圧器が、昇圧用の変圧器と、降圧用の変圧器を兼用するため、高圧の負荷試験の時に、低圧用の抵抗ユニット(第2抵抗ユニット)を活用し、低圧の負荷試験の時に、高圧用の抵抗ユニット(第1抵抗ユニット)を活用する際の変圧器を最小限の大きさにすることが可能になる。
【0010】
好ましくは、第1入力部を介し、第1試験対象電源から第1抵抗ユニットや双方向変圧器への電力供給のオンオフ制御を行う第1遮断器と、第2入力部を介し、第2試験対象電源から第2抵抗ユニットや双方向変圧器への電力供給のオンオフ制御を行う第2遮断器と、第1入力部を介し、第1試験対象電源から第1抵抗ユニットや双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、第2遮断器をオフ状態にし、第2入力部を介し、第2試験対象電源から第2抵抗ユニットや双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、第1遮断器をオフ状態にするインターロック回路を更に備える。
【0011】
インターロック回路により、誤配線や誤操作で、第1入力部と第2入力部の両方に試験対象電源が接続された場合でも、第1保護回路の真空遮断器と第2保護回路の配線用遮断器のいずれかをオフ状態にして、電流の流れを遮断し、後段の双方向変圧器などを保護する。
【0012】
また、好ましくは、第1入力部を介し、第1試験対象電源から第1抵抗ユニットや双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、第1抵抗ユニットや第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち負荷試験に使用する抵抗器群を選択するための操作スイッチの操作状態にかかわらず、第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、第1試験対象電源の負荷試験で最大の負荷をかける場合でも使用しない抵抗器群への電力供給を遮断し、第2入力部を介し、第2試験対象電源から第2抵抗ユニットや双方向変圧器への電力供給が行われている場合に、操作スイッチの操作状態にかかわらず、第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、第2試験対象電源の負荷試験で最大の負荷をかける場合でも使用しない抵抗器群への電力供給を遮断する制御装置を更に備える。
【0013】
また、好ましくは、第2試験対象電源の定格電圧は、第1試験対象電源の定格電圧の1/5以下である。
【0014】
また、好ましくは、第2抵抗ユニットの定格容量は、第1抵抗ユニットの定格容量の1/3以下である。
【0015】
さらに好ましくは、第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、第2試験対象電源の負荷試験に使用されるものの定格容量は、第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群の定格容量よりも小さい。
【0016】
また、好ましくは、第1抵抗ユニットや第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、負荷試験に使用する抵抗器群を選択するための操作スイッチと、試験対象電源の種類を選択するために使用されるモードスイッチとを有する操作部を更に備え、モードスイッチが、第1入力部を介して、第1試験対象電源の負荷試験を行う第1使用モードに設定された場合に、操作スイッチの操作状態にかかわらず、第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、第1使用モードで使用しない抵抗器群への電力供給を遮断し、モードスイッチが、第2入力部を介して、第2試験対象電源の負荷試験を行う第2使用モードに設定された場合に、操作スイッチの操作状態にかかわらず、第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、第2使用モードで使用しない抵抗器群への電力供給を遮断する制御装置を更に備える。
【0017】
また、好ましくは、第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群のうち、第1試験対象電源の負荷試験に使用されるものの定格容量は、第1試験対象電源の容量の4分の3以下である。
【発明の効果】
【0018】
以上のように本発明によれば、変圧器を大型化させずに、異なる電圧の試験対象電源の負荷試験が可能な負荷試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態における負荷試験装置の構成を示す模式図である。
図2】第1抵抗ユニットと操作部などの接続状態を示す模式図である。
図3】第2抵抗ユニットと操作部などの接続状態を示す模式図である。
図4】操作部のスイッチを示す図である。
図5】第1試験モード時の電流の流れを示す図である。
図6】第2試験モード時の電流の流れを示す図である。
図7】第3試験モード時の電流の流れを示す図である。
図8】遮断器から一部の抵抗器群への電力供給を遮断する制御を行う場合における負荷試験装置の模式図である。
図9】遮断器から一部の抵抗器群への電力供給を遮断する制御を行う場合における負荷試験装置の第1抵抗ユニットと操作部などの接続状態を示す模式図である。
図10】遮断器から一部の抵抗器群への電力供給を遮断する制御を行う場合における負荷試験装置の第2抵抗ユニットと操作部などの接続状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態における負荷試験装置1は、第1入力部10a、第2入力部10b、第1保護回路20a、第2保護回路20b、インターロック回路30、双方向変圧器40、第1抵抗ユニット50a、第2抵抗ユニット50b、操作部60を備える。
負荷試験装置1は、試験対象電源が電圧印加する(第1抵抗ユニット50aや第2抵抗ユニット50bの)抵抗器群の数を変え、これにより負荷量を調整しながら負荷試験を行うために使用される。
【0021】
第1入力部10aは、高圧試験対象電源(第1試験対象電源、定格電圧:6.6kV)を接続する入力端子である。
第2入力部10bは、第1試験対象電源よりも定格電圧が低い(たとえば、1/5以下)低圧試験対象電源(第2試験対象電源、定格電圧:400V、第3試験対象電源、定格電圧:200V)を接続する入力端子である。
【0022】
第1保護回路20aは、零相変流器(Zero-phase-sequence Current Transformer(ZCT))、地絡継電器(Ground Relay(GR))、電力計(Wattmeter(WM))、過電流継電器(Over Current Relay(OCR))、計器用変圧器(Voltage Transformer(VT))、真空遮断器(Vacuum Circuit Breaker(VCB)、第1遮断器)、計器用変流器(Current Transformer(CT))を有し、第1入力部10aに接続された高圧の試験対象電源からの電力量を計測したり、地絡や過電流が発生した場合に第1入力部10aに接続された試験対象電源からの電力供給を遮断したりする。
第1保護回路20aの真空遮断器は、第1入力部10aを介した、第1試験対象電源から第1抵抗ユニット50aや双方向変圧器40への電力供給のオンオフ制御を行う。
【0023】
第2保護回路20bは、計器用変圧器(Voltage Transformer(VT))、電力計(Wattmeter(WM))、配線用遮断器(Molded Case Circuit Breaker(MCCB)、第2遮断器)、計器用変流器(Current Transformer(CT))を有し、第2入力部10bに接続された低圧の試験対象電源からの電力量を計測したり、地絡や過電流が発生した場合に第2入力部10bに接続された試験対象電源からの電力供給を遮断したりする。
第2保護回路20bの配線用遮断器は、第2入力部10bを介した、第2試験対象電源や第3試験対象電源から第2抵抗ユニット50bや双方向変圧器40への電力供給のオンオフ制御を行う。
【0024】
インターロック回路30は、第1保護回路20aの真空遮断器と、第2保護回路20bの配線用遮断器との間に接続される。
【0025】
インターロック回路30は、第1入力部10aを介して、第1試験対象電源から第1抵抗ユニット50aや双方向変圧器40への電力供給が行われている場合に、第2保護回路20bの配線用遮断器をオフ状態にし、第2入力部10bを介して、第2試験対象電源から第2抵抗ユニット50bや双方向変圧器40への電力供給が行われている場合に、第1保護回路20aの真空遮断器をオフ状態にする。
【0026】
インターロック回路30により、誤配線や誤操作で、第1入力部10aと第2入力部10bの両方に試験対象電源が接続された場合でも、第1保護回路20aの真空遮断器と第2保護回路20bの配線用遮断器のいずれかをオフ状態にして、電流の流れを遮断し、後段の双方向変圧器40などを保護する。
【0027】
双方向変圧器40は、昇圧と降圧の両方が可能な変圧器であり、第1入力部10aを介し、第1試験対象電源から供給された電力の電圧について降圧し、第2入力部10bを介し、第2試験対象電源から供給された電力の電圧について昇圧する。
【0028】
本実施形態では、双方向変圧器40が、第1入力部10aに接続された第1試験対象電源から印加された電圧を6600Vから400Vに下げ、第2入力部10bに接続された第2試験対象電源から印加された電圧を400Vから6600Vに上げる例を示す。
【0029】
第1抵抗ユニット50aは、抵抗器を1以上設けた抵抗器群とリレーのセットを複数組有する。
第1入力部10aに接続された第1試験対象電源からは、第1抵抗ユニット50aを構成する抵抗器群に対して、昇圧も降圧もされない状態の電圧が印加され、第2入力部10bに接続された第2試験対象電源からは、第1抵抗ユニット50aを構成する抵抗器群の一部に対して、双方向変圧器40を介して昇圧された電圧が印加される。
【0030】
本実施形態では、定格容量:100kWの抵抗器群とリレーのセットが24組設けられた例を示す(第1高圧用リレーSH01〜第24高圧用リレーSH24、第1高圧用抵抗器群RH01〜第24高圧用抵抗器群RH24図2参照)。
【0031】
第1抵抗ユニット50aは、主として、第1入力部10aに接続された高圧(6600V)の第1試験対象電源の負荷試験を行うために使用されるが、一部の抵抗器群(第21高圧用抵抗器群RH21〜第24高圧用抵抗器群RH24)は、第2入力部10bに接続された低圧(400V)の第2試験対象電源の負荷試験を行うためにも使用される(図6参照)。
【0032】
第1抵抗ユニット50aを構成する抵抗器群のうち、第2試験対象電源の負荷試験に使用されるもの(上述の一部の抵抗器群)の定格容量は、第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群の定格容量よりも小さい。
【0033】
第2抵抗ユニット50bは、抵抗器を複数設けた抵抗器群とリレーのセットを複数組有し、第1抵抗ユニット50aよりも定格容量が小さい(たとえば1/3以下)。
第1入力部10aに接続された第1試験対象電源からは、第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群の一部または全部に対して、双方向変圧器40を介して降圧された状態の電圧が印加され、第2入力部10bに接続された試験対象電源からは、第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群に対して、昇圧も降圧もされない状態の電圧が印加される。
【0034】
本実施形態では、定格容量:100kWの抵抗器群とリレーのセットが4組、定格容量:50kWの抵抗器群とリレーのセットが4組、定格容量:20kWの抵抗器群とリレーのセットが3組、定格容量:10kWの抵抗器群とリレーのセットが2組、定格容量:5kWの抵抗器群とリレーのセットが2組設けられた例を示す(第1低圧用リレーSL01〜第15低圧用リレーSL15、第1低圧用抵抗器群RL01〜第15低圧用抵抗器群RL15図3参照)。
【0035】
第2抵抗ユニット50bは、主として、第2入力部10bに接続された低圧(400Vまたは200V)の第2試験対象電源と第3試験対象電源の負荷試験を行うために使用されるが、一部または全部の抵抗器群(本実施形態では一部、第12低圧用抵抗器群RL12〜第15低圧用抵抗器群RL15)は、第1入力部10aに接続された高圧(6600V)の第1試験対象電源の負荷試験を行うためにも使用される(図5参照)。
【0036】
ディーゼル発電機など比較的回転数が低い発電機を第1試験対象電源として用いる場合には、定格容量が、第1試験対象電源の容量の4分の3以下になるように、第2抵抗ユニット50bにおける負荷試験で用いられる抵抗器群を選択するのが望ましい。
【0037】
第1抵抗ユニット50aや第2抵抗ユニット50bには、それぞれの抵抗器群を冷却するための冷却ファン(不図示)が設けられる。
【0038】
第1抵抗ユニット50aや第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群の抵抗器は、ニクロム線を金属製のさや(シース)で被ったシーズヒーターであってもよいし、蓄電池や、液体抵抗器(この場合は、冷却ファンは不要)などであってもよい。
【0039】
操作部60は、第1抵抗ユニット50aを構成する抵抗器群のうち、負荷試験で使用する抵抗器群を選択する(負荷量を調整する)ための操作スイッチ(第1高圧用操作スイッチH01〜第24高圧用操作スイッチH24)と、第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群のうち、負荷試験で使用する抵抗器群を選択する(負荷量を調整する)ための操作スイッチ(第1低圧用操作スイッチL01〜第15低圧用操作スイッチL15)と、モードスイッチ61を有する(図4参照)。
【0040】
第1高圧用操作スイッチH01〜第24高圧用操作スイッチH24は、スライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、第1抵抗ユニット50aの抵抗器群のリレー(第1高圧用抵抗器群RH01〜第24高圧用抵抗器群RH24それぞれの第1高圧用リレーSH01〜第24高圧用リレーSH24)のオンオフ制御を行うためのスイッチである。
第1高圧用操作スイッチH01をオン状態にすると、第1高圧用抵抗器群RH01の第1高圧用リレーSH01がオン状態(導通状態)にされて、第1高圧用抵抗器群RH01に、第1入力部10a若しくは第2入力部10bに接続された試験対象電源からの電流が流れうる状態にされる(図4参照)。
第2高圧用操作スイッチH02〜第24高圧用操作スイッチH24も、同様で、オン状態にすると、対応する抵抗器群の第2高圧用リレーSH02〜第24高圧用リレーSH24がオン状態(導通状態)にされて、当該抵抗器群に、第1入力部10a若しくは第2入力部10bに接続された試験対象電源からの電流が流れうる状態にされる。
【0041】
第1低圧用操作スイッチL01〜第15低圧用操作スイッチL24は、スライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、第2抵抗ユニット50bの抵抗器群のリレー(第1低圧用抵抗器群RL01〜第15低圧用抵抗器群RL15それぞれの第1低圧用リレーSL01〜第15低圧用リレーSL15)のオンオフ制御を行うためのスイッチである。
第1低圧用操作スイッチL01をオン状態にすると、第1低圧用抵抗器群RL01の第1低圧用リレーSL01がオン状態(導通状態)にされて、第1低圧用抵抗器群RL01に、第1入力部10a若しくは第2入力部10bに接続された試験対象電源からの電流が流れうる状態にされる。
第2低圧用操作スイッチL02〜第15低圧用操作スイッチL15も、同様で、オン状態にすると、対応する抵抗器群の第2低圧用リレーSL02〜第15低圧用リレーSL15がオン状態(導通状態)にされて、当該抵抗器群に、第1入力部10a若しくは第2入力部10bに接続された試験対象電源からの電流が流れうる状態にされる。
【0042】
モードスイッチ61は、負荷試験装置1のオンオフや、試験対象電源の種類を選択する(モード切替する)ために使用され、第1回転位置P1〜第4回転位置P4を有する。
定格電圧が6600Vの三相交流発電機(第1試験対象電源)の負荷試験を行う場合には、モードスイッチ61の回転位置を第1回転位置P1に合わせる。
定格電圧が400Vの三相交流発電機(第2試験対象電源)の負荷試験を行う場合には、モードスイッチ61の回転位置を第2回転位置P2に合わせる。
定格電圧が200Vの三相交流発電機(第3試験対象電源)の負荷試験を行う場合には、モードスイッチ61の回転位置を第3回転位置P3に合わせる。
負荷試験装置1をオフにする場合は、モードスイッチ61の回転位置を第4回転位置P4に合わせる。
【0043】
モードスイッチ61の回転位置を第1回転位置P1に合わせた場合、すなわち、負荷試験装置1が第1試験対象電源の負荷試験を行う第1使用モードに設定された場合、第1保護回路20aの真空遮断器がオン状態(第1入力部10aに接続された第1試験対象電源からの電力が第1抵抗ユニット50aなどに供給される状態)にされ、第1抵抗ユニット50aと第2抵抗ユニット50bの冷却ファンが駆動され、第1高圧用操作スイッチH01〜第24高圧用操作スイッチH24と第12低圧用操作スイッチL12〜第15低圧用操作スイッチL15の操作状態に基づき、第1高圧用抵抗器群RH01〜第24高圧用抵抗器群RH24それぞれの第1高圧用リレーSH01〜第24高圧用リレーSH24、及び第12低圧用抵抗器群RL12〜第15低圧用抵抗器群RL15それぞれの第12低圧用リレーSL12〜第15低圧用リレーSL15のオンオフ制御が行われる(図5参照)。
図5は、第1試験対象電源から電力供給され得る抵抗器群までの電力線を太線で示す。
【0044】
この場合に、負荷試験に使用しない第1低圧用抵抗器群RL01〜第11低圧用抵抗器群RL11に誤って第1試験対象電源からの電力供給がされないように、第1試験対象電源から第1低圧用抵抗器群RL01〜第11低圧用抵抗器群RL11への電力供給を遮断する第1制御装置(リレーなど)71が設けられるのが望ましい。
第1制御装置71は、モードスイッチ61の回転位置を第1回転位置P1に合わせた場合に、第1低圧用操作スイッチL01〜第11低圧用操作スイッチH11の操作状態にかかわらず、第1低圧用リレーSL01〜第11低圧用リレーSL11をオフ状態にする。
第1制御装置71は、操作部60の近傍に設けられたり、操作部60に内蔵されたりする形態であってもよいし、他の部位に設けられる形態であってもよい。
【0045】
モードスイッチ61の回転位置を第2回転位置P2に合わせた場合、すなわち、負荷試験装置1が第2試験対象電源の負荷試験を行う第2使用モードに設定された場合、第2保護回路20bの配線用遮断器がオン状態(第2入力部10bに接続された第2試験対象電源からの電力が第2抵抗ユニット50bなどに供給される状態)にされ、第1抵抗ユニット50aと第2抵抗ユニット50bの冷却ファンが駆動され、第21高圧用操作スイッチH21〜第24高圧用操作スイッチH24と第1低圧用操作スイッチL01〜第15低圧用操作スイッチL15の操作状態に基づき、第21高圧用抵抗器群RH21〜第24高圧用抵抗器群RH24それぞれの第21高圧用リレーSH21〜第24高圧用リレーSH24、及び第1低圧用抵抗器群RL01〜第15低圧用抵抗器群RL15それぞれの第1低圧用リレーSL01〜第15低圧用リレーSL15のオンオフ制御が行われる(図6参照)。
図6は、第2試験対象電源から電力供給され得る抵抗器群までの電力線を太線で示す。
【0046】
この場合に、負荷試験に使用しない第1高圧用抵抗器群RH01〜第20高圧用抵抗器群RH20に誤って第2試験対象電源からの電力供給がされないように、第2試験対象電源から第1高圧用抵抗器群RH01〜第20高圧用抵抗器群RH20への電力供給を遮断する第2制御装置(リレーなど)72が設けられるのが望ましい。
第2制御装置72は、モードスイッチ61の回転位置を第2回転位置P2に合わせた場合に、第1高圧用操作スイッチH01〜第20高圧用操作スイッチH20の操作状態にかかわらず、第1高圧用リレーSH01〜第20高圧用リレーSH20をオフ状態にする。
第2制御装置72は、操作部60の近傍に設けられたり、操作部60に内蔵されたりする形態であってもよいし、他の部位に設けられる形態であってもよい。
【0047】
モードスイッチ61の回転位置を第3回転位置P3に合わせた場合、すなわち、負荷試験装置1が第3試験対象電源の負荷試験を行う第3使用モードに設定された場合、第2保護回路20bの配線用遮断器がオン状態(第2入力部10bに接続された第3試験対象電源からの電力が第2抵抗ユニット50bに供給される状態)にされ、第2抵抗ユニット50bの冷却ファンが駆動され、第1低圧用操作スイッチL01〜第15低圧用操作スイッチL15の操作状態に基づき、第1低圧用抵抗器群RL01〜第15低圧用抵抗器群RL15それぞれの第1低圧用リレーSL01〜第15低圧用リレーSL15のオンオフ制御が行われる(図7参照)。
図7は、第3試験対象電源から電力供給され得る抵抗器群までの電力線を太線で示す。
【0048】
第2制御装置72は、モードスイッチ61の回転位置を第3回転位置P3に合わせた場合に、第1高圧用操作スイッチH01〜第24高圧用操作スイッチH24の操作状態にかかわらず、第1高圧用リレーSH01〜第24高圧用リレーSH24をオフ状態にするのが望ましい。
【0049】
従って、第1入力部10aに接続された第1試験対象電源の負荷試験であって、最大の負荷をかける場合は、第1試験対象電源から、昇圧も降圧も行われない状態で第1抵抗ユニット50aを構成する抵抗器群に電力供給が行われ、双方向変圧器40で降圧された状態で第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群の一部または全部に電力供給が行われる。
【0050】
また、第2入力部10bに接続された第2試験対象電源の負荷試験であって、最大の負荷をかける場合は、第2試験対象電源から、双方向変圧器40で昇圧された状態で第1抵抗ユニット50aを構成する抵抗器群の一部に電力供給が行われ、昇圧も降圧も行われない状態で第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群に電力供給が行われる。
【0051】
また、第2入力部10bに接続された第3試験対象電源の負荷試験であって、最大の負荷をかける場合は、第2試験対象電源から、昇圧も降圧も行われない状態で第2抵抗ユニット50bを構成する抵抗器群に電力供給が行われる。
【0052】
モードスイッチ61の回転位置を第4回転位置P4に合わせた場合、第1保護回路20aの真空遮断器と、第2保護回路20bの配線用遮断器がオフ状態にされる。
【0053】
高圧の負荷試験を行う際に、第1抵抗ユニット50aの抵抗器群だけでなく、降圧目的で双方向変圧器40を用い、且つ主に低圧の第2試験対象電源や第3試験対象電源の負荷試験に使用するための第2抵抗ユニット50bの抵抗器群の一部または全部を用いるため、第2抵抗ユニット50bを用いない形態に比べて、負荷量の大きい負荷試験を行うことが可能になる。
低圧の負荷試験を行う際に、第2抵抗ユニット50bの抵抗器群だけでなく、昇圧目的で双方向変圧器40を用い、且つ主に高圧の第1試験対象電源の負荷試験に使用するための第1抵抗ユニット50aの抵抗器群の一部も用いるため、第1抵抗ユニット50aを用いない形態に比べて、負荷量の大きい負荷試験を行うことが可能になる。
【0054】
また、昇圧した電圧を印加する抵抗器群(負荷)や、降圧した電圧を印加する抵抗器群(負荷)は、負荷試験を行う抵抗器群の一部であるため、総ての抵抗器群に対して昇圧した状態の電圧を印加する形態や、総ての抵抗器群に対して降圧した状態の電圧を印加する形態に比べて、定格容量が小さい変圧器(双方向変圧器40)を使用することが可能になる。
【0055】
また、双方向変圧器40が、昇圧用の変圧器と、降圧用の変圧器を兼用するため、高圧の負荷試験の時(第1試験モードの時)に、低圧用の抵抗ユニット(第2抵抗ユニット50b)を活用し、低圧の負荷試験の時(第2試験モードの時)に、高圧用の抵抗ユニット(第1抵抗ユニット50a)を活用する際の変圧器を最小限の大きさにすることが可能になる。
【0056】
また、主に高圧の試験対象電源の負荷試験に用いる抵抗ユニット(第1抵抗ユニット50a)の抵抗器群の一部を、低圧の試験対象電源の負荷試験抵抗器群として用い、主に低圧の試験対象電源の負荷試験に用いる抵抗ユニット(第2抵抗ユニット50b)の抵抗器群の一部または全部を、高圧の試験対象電源の負荷試験抵抗器群として用い、抵抗器群の少なくとも一部を高圧の試験対象電源と低圧の試験対象電源の負荷試験抵抗器群として共用するので、共用する抵抗器群の材料費を削減することが出来る。
【0057】
共用する抵抗器群の材料費を削減出来ることにより、双方向変圧器40を増設したことによって材料費が増加したことを考慮しても、抵抗器群の少なくとも一部を共用せずに、高圧の試験対象電源の負荷試験に用いる負荷試験装置と、低圧の試験対象電源の負荷試験に用いる負荷試験装置を別々に構成した場合に比べて、負荷試験装置全体の材料費を少なくすることが可能になる。
【0058】
なお、第2制御装置72として、第2保護回路20bの配線用遮断器がオン状態にされたことを検出し、若しくは、配線用遮断器から第2抵抗ユニット50bへの電力供給検知(たとえば、電圧検知)した場合に、第2試験対象電源や第3試験対象電源の負荷試験で最大の負荷をかける場合でも使用しない抵抗器群(第1高圧用抵抗器群RH01〜第20高圧用抵抗器群RH20)に対応する第1高圧用リレーSH01〜第20高圧用リレーSH20をオフ状態にするスイッチ(第1高圧用遮断リレーX01〜第20高圧用遮断リレーX20)が第1抵抗ユニット50aなどに設けられる形態であってもよい(図8図9参照)。
【0059】
また、第1制御装置71として、第1保護回路20aの真空遮断器がオン状態にされたことを検出し、若しくは、真空遮断器から第1抵抗ユニット50aへの電力供給検知(たとえば、電圧検知)した場合に、第1試験対象電源の負荷試験で最大の負荷をかける場合でも使用しない抵抗器群(第1低圧用抵抗器群RL01〜第11低圧用抵抗器群RL11)に対応する第1低圧用リレーSL01〜第11低圧用リレーSL11をオフ状態にするスイッチ(第1低圧用遮断リレーY01〜第11低圧用遮断リレーY11)が第2抵抗ユニット50bなどに設けられる形態であってもよい(図8図10参照)。
【0060】
なお、抵抗器群の定格容量、試験対象電源の定格電圧、抵抗器群の数、第1抵抗ユニット50aにおける低圧の負荷試験で用いる抵抗器群の数、第2抵抗ユニット50bにおける高圧の負荷試験で用いる抵抗器群の数などは、一例であり、他の数値であっても良い。
【符号の説明】
【0061】
1 負荷試験装置
10a 第1入力部
10b 第2入力部
20a 第1保護回路
20b 第2保護回路
30 インターロック回路
40 双方向変圧器
50a 第1抵抗ユニット
50b 第2抵抗ユニット
60 操作部
61 モードスイッチ
71 第1制御装置
72 第2制御装置
01〜H24 第1高圧用操作スイッチ〜第24高圧用操作スイッチ
10〜L15 第1低圧用操作スイッチ〜第15低圧用操作スイッチ
RH01〜RH24 第1高圧用抵抗器群〜第24高圧用抵抗器群
RL01〜RL15 第1低圧用抵抗器群〜第15低圧用抵抗器群
SH01〜SH24 第1高圧用リレー〜第24高圧用リレー
SL01〜SL15 第1低圧用リレー〜第15低圧用リレー
01〜X20 第1高圧用遮断リレー〜第20高圧用遮断リレー
01〜Y11 第1低圧用遮断リレー〜第11低圧用遮断リレー
【要約】
負荷試験装置は、第1試験対象電源と接続する第1入力部と、定格電圧が小さい第2試験対象電源と接続する第2入力部と、第1抵抗ユニットと、定格容量が小さい第2抵抗ユニットと、第1試験対象電源から供給された電力の電圧について降圧し、第2試験対象電源から供給された電力の電圧について昇圧する双方向変圧器とを備える。第1入力部に接続された第1試験対象電源の負荷試験では、第1試験対象電源から、昇圧も降圧も行われない状態で第1抵抗ユニットに電力供給が行われ、双方向変圧器で降圧された状態で第2抵抗ユニットを構成する抵抗器群の一部に電力供給が行われ、第2入力部に接続された第2試験対象電源の負荷試験では、第2試験対象電源から、双方向変圧器で昇圧された状態で第1抵抗ユニットを構成する抵抗器群の一部に電力供給が行われ、昇圧も降圧も行われない状態で第2抵抗ユニットに電力供給が行われる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10