(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5950983
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月13日
(54)【発明の名称】共通基板上にカラムIII−VトランジスタとともにシリコンCMOSトランジスタを有する半導体構造
(51)【国際特許分類】
H01L 21/8238 20060101AFI20160630BHJP
H01L 27/092 20060101ALI20160630BHJP
H01L 27/08 20060101ALI20160630BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20160630BHJP
H01L 27/06 20060101ALI20160630BHJP
H01L 27/095 20060101ALI20160630BHJP
H01L 21/338 20060101ALI20160630BHJP
H01L 29/778 20060101ALI20160630BHJP
H01L 29/812 20060101ALI20160630BHJP
H01L 21/02 20060101ALI20160630BHJP
H01L 27/12 20060101ALI20160630BHJP
H01L 21/76 20060101ALI20160630BHJP
H01L 21/762 20060101ALI20160630BHJP
H01L 21/764 20060101ALI20160630BHJP
【FI】
H01L27/08 321B
H01L27/08 331E
H01L27/06 102A
H01L29/80 E
H01L29/80 H
H01L27/12 B
H01L27/12 F
H01L27/12 L
H01L21/76 D
H01L21/76 A
【請求項の数】3
【外国語出願】
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-237805(P2014-237805)
(22)【出願日】2014年11月25日
(62)【分割の表示】特願2012-551224(P2012-551224)の分割
【原出願日】2011年1月25日
(65)【公開番号】特開2015-111674(P2015-111674A)
(43)【公開日】2015年6月18日
【審査請求日】2014年12月25日
(31)【優先権主張番号】12/695,518
(32)【優先日】2010年1月28日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503455363
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ホーク,ウィリアム・イー
(72)【発明者】
【氏名】ラロシュ,ジェフリー・アール
【審査官】
宇多川 勉
(56)【参考文献】
【文献】
特表2008−547203(JP,A)
【文献】
特表2008−536334(JP,A)
【文献】
特開2011−035064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8238
H01L 21/02
H01L 21/338
H01L 21/76
H01L 21/762
H01L 21/764
H01L 21/8234
H01L 27/06
H01L 27/08
H01L 27/092
H01L 27/095
H01L 27/12
H01L 29/778
H01L 29/812
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
<111>結晶方位を有するシリコン基板と、
前記シリコン基板の第1の部分の上方に配置された絶縁性層と、
前記絶縁性層の上方に配置されたシリコン層であって、前記シリコン層が前記基板の前記結晶方位とは異なる<100>結晶方位を有する、シリコン層と、
前記シリコン基板の第2の部分の上に配置され、前記基板と同じ結晶方位を有するカラムIII−Nデバイスであり前記シリコン基板と接触するカラムIII−Nデバイスと、
前記シリコン層上に配置されたカラムIII−Asデバイス、カラムIII−Pデバイス、またはカラムIII−Sbデバイスと、
を有する半導体構造。
【請求項2】
前記シリコン基板は、<111>結晶方位を有するシリコンウェーハである、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記シリコン層は、前記絶縁性層の上方に各々配置された第1及び第2の部分を有し、前記カラムIII−Asデバイス、カラムIII−Pデバイス、またはカラムIII−Sbデバイスは、前記シリコン層の前記第1の部分上に設けられ、
当該半導体構造は更に、前記シリコン層の前記第2の部分内に配置されたCMOSトランジスタを含む、
請求項1又は2に記載の半導体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全体として半導体構造に関し、より詳細には、共通基板上にカラムIII−
VトランジスタとともにシリコンCMOSトランジスタを有する半導体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
当技術分野では知られているように、多くの電子機器の応用例に、シリコン回路および
カラムIII−V回路の独特な性能特性のために、これらの両方が組み込まれている。シ
リコン回路は、典型的には、ディジタル信号用に使用するCMOS回路であり、カラムI
II−V回路は、マイクロ波、ミリ波、および光信号用である。典型的には、異なるチッ
プ上に別々にシリコン回路およびカラムIII−V回路を製造し、その後、多くの場合に
ワイアボンドを用いてこれらを電気的に接続することによって、集積化が行われる。この
プロセスは費用がかかり、集積の複雑度を制限し、フットプリントを増加させ、回路性能
を劣化させる寄生抵抗および寄生インダクタンスを導入する。
【0003】
トランジスタが、<100>結晶方位および<111>結晶方位(すなわち、ここでは
、良く知られているように、<100>結晶方位は、結晶シリコンの<100>軸がシリ
コンの成長表面または堆積表面の層に垂直であり(すなわち、直交し)、<111>結晶
方位は、結晶シリコンの<111>軸がシリコンの成長表面または堆積表面の層に垂直で
ある(すなわち、直交する))を有するシリコン上に形成されてきていることも、当技術
分野で知られている。何年か前には、CMOSは、<111>結晶方位を有するシリコン
基板上に形成されていたが、この方位は、<111>結晶方位における高い表面状態密度
のために、CMOS用には<100>結晶方位よりも劣っている。
【0004】
1つのCMOS構造は、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)構造と呼ばれる。
このSOI構造は、<100>結晶方位を有するシリコン基板を含む。SiO2の絶縁性
層が、シリコン基板上に形成される。<100>結晶方位を有するシリコンの上側デバイ
ス層が、絶縁性層上に形成され、絶縁性層が、上側シリコン層内に形成したCMOSトラ
ンジスタデバイスの電気的絶縁を助けるために使用される。したがって、上側デバイス層
および基板の両方が、同じ結晶方位(すなわち、<100>結晶方位)を有する。
【0005】
共通基板上にシリコンCMOSトランジスタおよびカラムIII−V(例えば、GaN
、GaAsまたはInP)トランジスタを有することが望ましいことが、やはり知られて
いる。共通基板上にCMOSトランジスタおよびカラムIII−Vトランジスタを形成す
るために使用する1つの構造が、
図1に示される。そこでは、GaAsトランジスタがC
MOSトランジスタと同じ基板上に形成される。<100>結晶方位を有する成長層上に
成長させたGaAsが、最小数の結晶欠陥を有する層を可能にすることが、やはり知られ
ている。GaAsデバイス用のこの<100>成長層を形成するために、本開示の
図1に
示したように、<100>結晶方位を有するGe層が使用される。しかしながら、Geは
、摂氏938度で溶融し、それによって、CMOSデバイスを製造する際に使用する製造
温度を制限する。また、Geは、GaAsデバイスのクロスドーピングを引き起こし、マ
イクロ波出力損失の増加をもたらす。それに加えて、
図1の開始ウェハは、費用のかかる
プロセスである2層移動(transfer)を必要とする。
【0006】
(カラムIII−N、例えば、GaN、AlN、GaAlN、InGaNなどの)カラ
ムIII−Vデバイスがシリコン基板上に形成される場合があることが、当技術分野では
やはり知られている。結晶欠陥を最小にするためには、GaNデバイスが<111>結晶
方位を用いて形成されることが好ましいので、デバイスは、<111>結晶方位を有する
基板(例えば、シリコン)上に典型的には形成される。このデバイスが、
図2に示した構
造の中央部分に示される。
【0007】
<100>結晶方位よりもむしろ<111>結晶方位を有するシリコン基板を使用する
ことによって上に説明したSOI構造を変更することに利点があり、その結果、カラムI
II−Nデバイスは、カラムIII−Nデバイスにとって好ましい<111>結晶方位と
結晶学的に一致するかかる基板を用いてCMOSデバイスと同じ<111>結晶方位基板
上に形成される場合があることを、本発明者は認識している。本発明者によって認識され
たさらなる利点は、開始ウェハ中に存在する<111>シリコン方位および<100>シ
リコン方位の両方を有することであり、その結果、<100>方位上に最小の欠陥で成長
するカラムIII−Asデバイス、カラムIII−PデバイスおよびカラムIII−Sb
デバイスが、カラムIII−NデバイスおよびCMOSと同じ基板上にやはり組み合わせ
られる場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態では、ある結晶方位を有するシリコン基板と、シリコン基板の上方に配置さ
れた絶縁性層と、絶縁性層の上方に配置され、基板の結晶方位とは異なる結晶方位を有す
るシリコン層と、シリコン基板上に配置され、基板と同じ結晶方位を有するカラムIII
−Vトランジスタデバイスとを有する半導体構造が、提供される。
【0009】
一実施形態では、カラムIII−Vトランジスタデバイスが、基板と接触する。
一実施形態では、デバイスが、カラムIII−Vデバイスであり、III−Nデバイス
である。
【0010】
一実施形態では、III−Vデバイスが、GaNデバイス、AlNデバイス、AlGa
Nデバイス、またはInGaNデバイスである。
一実施形態では、基板の結晶方位が、<111>結晶方位であり、シリコン層の結晶方
位が、<100>結晶方位である。
【0011】
一実施形態では、CMOSトランジスタが、シリコン層内に配置される。
一実施形態では、ある結晶方位を有するシリコン基板と、基板の上方に配置された絶縁
性層と、絶縁性層の上方に配置され、基板の結晶方位とは異なる結晶方位を有するシリコ
ン層であって、基板の結晶方位が<111>であり、シリコン層の結晶方位が<100>
である、シリコン層とを有する半導体構造が、提供される。
【0012】
かかる構造を用いると、
1.シリコン基板は、GaN成長または他のカラムIII−N材料のための適正な結晶
方位を有する。GaNパワー増幅器にとって、介在する層またはウェハボンディング界面
のないシリコン表面上に直接GaN HEMTを有することによって、熱抵抗を最小にす
ることは、魅力的である。その上、選択エッチ(シリコンおよびGaNは、化学的に似て
いない材料である)が、シリコン基板を介してGaN HEMTに熱ビアを製造するため
に使用される場合がある。
【0013】
2.通常のCMOS熱処理条件が使用され得るように、この構造中にはゲルマニウムが
ない。
3.ゲルマニウムクロスドーピングが排除される。
【0014】
4.説明する実施形態において使用されるSOIウェハは、大量のシリコン製造のおか
げで、およびSOI構造が、2枚のウェハボンドを必要とする
図1に示した構造と比較し
て1枚だけのウェハボンドを必要とするので、相対的に高価ではない。
【0015】
5.説明する実施形態において使用されるSOIウェハのもう1つの利点は、上部シリ
コン層が、CMOSおよび変形カラムIII−Asデバイス、変形カラムIII−Pデバ
イス、および変形カラムIII−Sbデバイスなどの変形カラムIII−Vデバイスを製
造するために適正な結晶方位を有し、それゆえ、変形InP HBT、変形HEMT(M
HEMT)または変形光デバイスなどの他の変形カラムIII−V構造が、同様に成長さ
れる場合があることである。
【0016】
我々は、ある結晶方位を有するシリコン基板と、シリコン基板の上方に配置された絶縁
性層と、絶縁性層の上方に配置されたシリコン層であって、シリコン層が基板の結晶方位
とは異なる結晶方位を有する、シリコン層と、シリコン基板上に配置され、基板と同じ結
晶方位を有するカラムIII−Vデバイスとを備えた半導体構造を説明してきていること
が、ここで認識されるはずである。
【0017】
本構造は、下記の特徴のうちの1つまたは複数をさらに含むことができ、その特徴は、
カラムIII−Vデバイスが基板と接触する、カラムIII−VデバイスがカラムIII
−Nデバイスである、基板の結晶方位が<111>であり、シリコン層の結晶方位が<1
00>である、基板の結晶方位が<111>であり、シリコン層の結晶方位が<100>
である、基板の結晶方位が<111>であり、シリコン層の結晶方位が<100>である
、シリコン層内に配置されたCMOSトランジスタ、またはシリコン層上にカラムIII
−Asデバイス、カラムIII−Pデバイス、またはカラムIII−Sbデバイスを含む
ことである。
【0018】
我々は、ある結晶方位を有するシリコン基板と、シリコン基板の上方に配置された絶縁
性層と、絶縁性層の上方に配置されたシリコン層であって、シリコン層が基板の結晶方位
とは異なる結晶方位を有し、基板の結晶方位が<111>であり、シリコン層の結晶方位
が<100>である、シリコン層とを備えた半導体構造を説明してきていることが、ここ
でやはり認識されるはずである。
【0019】
かかる構造は、下記の特徴のうちの1つまたは複数をさらに含むことができ、その特徴
は、シリコン基板上に配置され、基板と同じ結晶方位を有するカラムIII−Vデバイス
であって、カラムIII−Vデバイスが基板と接触し、デバイスがカラムIII−Nデバ
イスである、またはシリコン層上にカラムIII−Asデバイス、カラムIII−Pデバ
イス、またはカラムIII−Sbデバイスを含む、デバイスである。
【0020】
本開示の1つまたは複数の実施形態の詳細が、添付した図面および下記の説明に示され
る。本開示の他の特徴、目的および利点は、説明および図面から、ならびに特許請求の範
囲から明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図3】本開示の一実施形態による半導体構造の製造において、様々なステップにおける半導体構造の図である。
【
図4】本開示の一実施形態による半導体構造の製造において、様々なステップにおける半導体構造の図である。
【
図5】本開示の一実施形態による半導体構造の製造において、様々なステップにおける半導体構造の図である。
【
図6】本開示の一実施形態による半導体構造の製造において、様々なステップにおける半導体構造の図である。
【
図7】本開示の別の一実施形態による半導体構造の製造において、様々なステップにおける半導体構造の図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
様々な図面中の類似の参照符号は、類似の要素を示す。
ここで、
図3を参照すると、1対のシリコンウェーハ10、12または基板が、分解組
立図で示される。一方の基板12は、<111>結晶方位(すなわち、<111>結晶軸
が基板の上側表面14に垂直である)を有し、他方の基板10は、<100>結晶方位(
すなわち、<100>結晶軸が基板の表面16に垂直である)を有する。基板12は、任
意の従来技術によって形成された二酸化シリコンの層18を有する。
【0023】
他方の基板10は、例えば、エピタキシャル成長などの任意の従来技術によって基板1
0の表面16上に形成された<100>結晶方位を有するシリコンの数ミクロン程度のシ
リコン層20を有する。能動層20は、所望のCMOS用途のために任意の従来の方式で
ドープされる。二酸化シリコンの層22が、シリコン層20上に従来の堆積または成長に
よって形成される。二酸化シリコン層18、22の表面が、接触し、ボンディングのため
に加熱され、その後、上部シリコンウェーハが、シリコン層の一部と同時に研磨して除去
され、このようにして、所望のシリコン層20厚さを残し、
図4に示したような構造30
を残す。あるいは、二酸化シリコン層22およびシリコン層20は、シリコン層20中の
所望の深さに水素を注入され、その後、2つの二酸化シリコン層18、22表面が、接合
され、ボンディングするために加熱され、水素が膨張し、シリコン層20の部分で上部シ
リコン基板10を分離することを可能にするためにより高温に加熱される。軽い研磨が、
その後、シリコン層20の表面(これは分離後には粗い)を滑らかにし、シリコン層20
の所望の最終厚さを得るために行われ、
図4に示したような構造30を残す、あるいは、
SiO2表面が一緒にボンディングされ、その後、シリコン層へと上部シリコン基板を研
磨して薄くする。シリコン層20中に形成しようとするCMOSデバイス用の所望の厚さ
に近い深さに、典型的にはシリコン層20の表面中へと1ミクロンの程度に、水素が、二
酸化シリコン層22を通して注入される。その後、2つの二酸化シリコン層18、22表
面が、接合され、ボンディングするために加熱され、注入した水素が膨張し基板10を分
離するよう高温に加熱され、
図4に示した構造30を残す。
【0024】
次に、図示しないマスクが、構造の一部を覆って形成され、
図5に示したように、窓3
2がシリコン層20および二酸化シリコン層22、18を貫通してエッチされる。
次に、カラムIII−Nデバイス、ここでは例えば、シリコン層20がマスクされたま
まである間に
図5に示したように、GaN HEMT34が、基板12と接触する窓を通
して形成される。GaNが、基板12の<111>結晶軸に沿って垂直に成長することに
留意する。GaNが全ウェハを覆って成長するので、GaN HEMTが成長されている
間に、図示しないSiO2などのコーティングが、シリコン層を保護するためにシリコン
層上に堆積されることに、やはり留意されたい。
【0025】
次に、GaN HEMT34が図示しないマスクによってマスクされ、シリコン層を覆
うマスクが除去された状態で、
図6に示したように、二酸化シリコン層28によって電気
的に分離されたPMOSトランジスタ42およびNMOSトランジスタ44を有するCM
OSトランジスタ40が、シリコン層20内に形成される。
【0026】
上記のように、シリコン層20が上部シリコン層であり、CMOSを製造するために適
正な<100>結晶方位を有するので、シリコン層がやはり、変形カラムIII−Asデ
バイス、変形カラムIII−Pデバイス、および変形カラムIII−Sbデバイスなどの
変形カラムIII−Vデバイスを形成するために適正な結晶方位を有する。それゆえ、他
の変形カラムIII−V(例えば、変形カラムIII−As、変形カラムIII−P、お
よび変形カラムIII−Sb)構造が、変形InP HEMTまたは変形光デバイスなど
と同様に成長されるはずである。例えば、
図7を参照すると、ここではCMOSトランジ
スタ40が、シリコンの一部分、層20上に形成され、MHEMTデバイス60、ここで
は、カラムIII−Asデバイス、カラムIII−Pデバイス、またはカラムIII−S
bデバイス、ここではInPデバイスが、シリコン層20のもう1つの部分上に形成され
る。InP MHEMTが、シリコン層20と接触し、シリコン層20の<100>結晶
軸に沿って成長されることが留意される。
【0027】
上記のプロセスは、最初にGaN HEMTを形成し、その後CMOSを形成するため
のものである。CMOSデバイスがより高温のプロセスであるので、CMOSデバイスが
最初に形成される場合があることが、留意される。その後、CMOSデバイスを引き続く
GaN成長から保護するために、CMOSデバイスを有する上部シリコン層が、SiO2
でコーティングされる。その後、窓が、上部SiO2層、層20、22、および18を貫
通してエッチングすることによってシリコン基板まで形成される。次に、GaN HEM
Tが、成長される。
【0028】
本開示の多数の実施形態が、説明されてきている。それにもかかわらず、様々な変形形
態が、本開示の精神および範囲から逸脱しないで行われる場合があることが、理解される
であろう。例えば、他の技術が、
図4の構造30を処理するために使用される場合がある
。さらに、例えば、AlN、AlGaN、InGaNなどの他のカラムIII−Nデバイ
スが、形成される場合がある。したがって、他の実施形態は、別記の特許請求の範囲の範
囲内である。