(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記バンド基材のうち少なくとも前記粘着部には、該バンド基材を貫通する複数の破断用切込みを形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の台紙なしリストバンド。
【背景技術】
【0002】
遊園地等の遊戯施設では、入場者にチケットを発行し、このチケットによって会場や場内のアトラクションへの入場チェックを行う。チケットを紛失することなく携帯するためには、チケットホルダ等を別に用意して収納する必要がある。そのため、近年、チケットホルダを必要としないリストバンド型チケットの導入が進められている。
【0003】
また、別の用途として、病院等の医療施設がある。医療施設では、医薬品の誤投与による医療過誤、あるいは患者の取り違え等を未然に防止するために、患者の氏名、年齢、性別、血液型等の患者固有の識別情報を表示したリストバンドが使用されている。
【0004】
一般にリストバンドの形状は帯状で、これを手首や足首に巻き付けて両端部をクリップで留めて使用する。クリップは、オスクリップとメスクリップとで構成されており、オスクリップに形成されたボスをリストバンドの両端部に形成された留め孔に挿入し、これにメスクリップに形成された留め孔を嵌め合わせてリストバンドを環状に巻き留めるものである。クリップで留めたリストバンドは容易に外れることがなく、数週間単位の使用に耐えうる。(特許文献1)
【0005】
しかし、このリストバンドの構成では、リストバンドを固定するためのクリップが必要となり、固定する作業が面倒であると共に、低コストでの提供が困難である。クリップを用いてリストバンドを固定すると、リストバンドの手首側に突起が生じるので、リストバンドの被装着者は肌に違和感を覚えることがある。また、留め孔が長手方向に飛び飛びにしか設けられていないため、このリストバンドは、ミリ単位の任意の径で巻き留められないという不便さがある。
【0006】
そのため、
図7に示すクリップを必要としないリストバンド30が考えられた。このリストバンド30は、帯状のバンド基材31の表面にプレ印刷11を施し、裏面の一端部近傍に両面粘着テープ32を設けたものである。両面粘着テープ32は粘着剤33を台紙34で覆ったものであり、手首や足首等に巻き付けた後、台紙34を剥がして粘着剤33を露出させ、バンド基材31裏面の端部同士を貼り合わせて使用するので、手首の太さに応じて所望の位置に留めることができ、便利である。リストバンド30の被装着者にとっては、肌に違和感を覚えることがなく、快適である。(特許文献2)
【0007】
しかし、このリストバンド30は便利な一方、粘着剤を覆う台紙34が付いているため手首や足首等に装着する際に、台紙34を剥がす手間を要することに加え、剥がした台紙34がゴミになってしまう。
【0008】
このリストバンド30に対し、リストバンド30一枚一枚に異なる情報の印字を行う場合は、リストバンド30を複数連ねて巻回してロール状のリストバンド連続体にし、電子プリンタ20で情報を印字する。
また、このロール状のリストバンド連続体は、リストバンド30を一単位毎に区画するミシン目4を等間隔で形成すると共に、リストバンド30一単位毎にタイミングマーク35を印刷しておく。このタイミングマーク35は、
図3に示す電子プリンタ20に搭載した光学センサ23で検知され、リストバンド30の印字開始位置等を制御するために用いる。
【0009】
しかし、リストバンド30の裏面にタイミングマーク35を印刷するには、表面のプレ印刷11(表面印刷)に加え、裏面印刷の印刷ユニット等の追加設備が必要になる。
【0010】
【特許文献1】特開2002−363808
【特許文献2】特開2006−039209
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0018】
図1に、台紙なしリストバンド連続体1の斜視図を示す。この台紙なしリストバンド連続体1は、台紙なしリストバンド2を長手方向に複数連続形成して長尺な帯状とし、円筒形状の巻芯3に巻回してロール状にしたものである。台紙なしリストバンド連続体1は、等間隔に設けられたミシン目4によって、一単位毎に切り離し可能となっている。
【0019】
図2(a)(b)(c)に、台紙なしリストバンド2を示す。
図2(a)は台紙なしリストバンド2を印字面(表面)から見た平面図である。
図2(b)は
図2(a)を反対の面(裏面)から見た平面図である。
図2(c)は
図2(a)のc−c線断面図である。
本発明の台紙なしリストバンド2は、長尺帯状のバンド基材5と、このバンド基材5の表面に透明の剥離剤を全面塗布して設けられた剥離剤層6と、バンド基材5の裏面の一端部近傍に粘着剤を塗布して設けられた粘着剤層7と、からなる。
【0020】
バンド基材5は、片面に熱を加えると発色するサーマル層を設けた合成樹脂フィルムで、後述する電子プリンタ20(
図3)によって情報13が印字される。
バンド基材5として使用する合成樹脂フィルムは、例えば、PETフィルム、PEフィルム、PPフィルム、合成紙等が挙げられる。特に表面にサーマル層を設けた合成紙サーマル、PETサーマル等で、バンド基材5の表裏両面が白色であると好適である。
【0021】
剥離剤層6は、バンド基材5の表面全面に紫外線硬化型のシリコーンを含む透明な剥離剤を印刷または塗工したものである。その他に熱硬化型のシリコーン、アルキルペンダントポリマー、フッ素系樹脂等が使用可能である。
【0022】
バンド基材5と剥離剤層6との間の一部には、リストバンドの使用方法等を表示したプレ印刷11が施されている。プレ印刷11は、紫外線硬化型インキ等の印刷インキによって印刷され、透明な剥離剤層6を透して台紙なしリストバンド2の表面側からこの情報13を視認可能である。
【0023】
図2(c)に示すように、バンド基材5の裏面の一端部近傍には、粘着剤層7を設けた粘着部8が形成されている。この粘着部8以外の残余部分は粘着剤層7のない糊なし部9になっている。
【0024】
粘着部8の粘着剤層7は、着色剤を含んだ粘着剤である。
粘着剤は、例えば、エマルジョン系(粘着剤を水に分散したもの)、ソルベント系(粘着剤を溶剤に溶解したもの)、ホットメルト系(熱可塑性を利用したもの)等である。材質としては、合成ゴム系や天然ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系等の粘着剤が挙げられる。
【0025】
粘着剤の粘着特性は、強粘、超強粘、冷凍糊等と呼ばれる粘着力が比較的強いもの(例えば、4900mN/25mm以上、望ましくは7840mN/25mm以上,JIS Z−1538)を使用する。
【0026】
粘着剤層7に添加する着色剤は、有機系あるいは無機系の顔料または染料等で任意のものを使用する。
【0027】
顔料は、例えば、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化クロム、鉄黒、コバルトブルー、アルミナ白、酸化鉄黄、ビリジアン、硫化亜鉛、リトポン、朱、カドミウムレッド、黄鉛、モリブデートオレンジ、ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、ホワイトカーボン、クレィ、タルク、群青、沈降性硫酸バリウム、バライト粉、炭酸カルシウム、鉛白、紺青、マンガンバイオレット等の無機系顔料や、ローダミンレーキ、メチルバイオレットレーキ、キノリンエローレーキ、マラカイトグリーンレーキ、アリザリンレーキ、カーミン6B、レーキレッドC、ジスアゾエロー、レーキレッド4R、クロモフタルエロー3G、クロモフタルスカーレットRN、ニッケルアゾエロー、パーマネントオレンジHL、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、フラバンスロンエロー、チオインジゴボルドー、ペリノンレッド、ジオキサドンバイオレット、キナクリドンレッド、ナフトールエローS、ピグロントグリーンB、アルカリブルー、アニリンブラック等の有機系顔料が挙げられる。
染料は、例えば、アナトー色素、アルカネット色素、アントシアニン色素、ウコン色素、カラメル色素、カロチン色素、カロチノイド色素、クチナシ色素、コチニール色素、食用タール系色素、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ベニコウジ色素、ベニバナ色素、フラボノイド色素等が使用可能である。具体的には、アマランス(赤色2号)、エリスロシン(赤色3号)、アルラレッドAC(赤色40号)、ニューコクシン(赤色102号)、フロキシン(赤色104号)、ローズベンガル(赤色105号)、アシッドレッド(赤色106号)、タートラジン(黄色4号)、サンセットイエローFCN(黄色5号)、ファストグリーンFCN(緑色3号)、ブリリアントブルーFCF(青色1号)、インジゴカルミン(青色2号)等が挙げられる。
尚、これら顔料もしくは染料は一種類もしくは複数種類混合して使用する。
【0028】
粘着部8の粘着剤層7の形状は、矩形状で、この矩形状の粘着剤層7の側縁をバンド基材5の長手方向と平行になるようにパターン塗工したものである。矩形状の粘着部8の先端は、台紙なしリストバンド連続体1の長手方向と直交する。
さらに、粘着剤層7の幅W1は、バンド基材5の幅Wよりも狭く設ける。すなわち、バンド基材5の幅方向の両縁には粘着剤層7が設けられていない構成となる。(バンド基材5の幅W>粘着剤層7の幅W1)
【0029】
このように構成される単葉の台紙なしリストバンド2を長手方向に複数連ねて形成し、その先端部を円筒形状の巻芯3に固着させ巻回すると、
図1に示すロール状の台紙なしリストバンド連続体1になる。このロール状の台紙なしリストバンド連続体1は、バンド基材5の裏面に設けられた粘着剤層7がロールの内周側に、バンド基材5の表面に設けられた剥離剤層6がロールの外周側に位置する形態である。バンド基材5の表面全面には剥離剤層6が設けられているので、ロールの内周面に位置する台紙なしリストバンド2に貼り付くことがない。
【0030】
本発明の台紙なしリストバンド2および台紙なしリストバンド連続体1は、以下のように使用する。
図3にロール状の台紙なしリストバンド連続体1の表面に情報13を印字するための電子プリンタ20を示す。
【0031】
図3に示す電子プリンタ20の主要部は、ロール保持軸21、案内ローラ22、光学センサ23、サーマルヘッド24、プラテンローラ25、カッタ装置27、発行口26から構成される。各ローラには、台紙なしリストバンド2の粘着剤が貼り付かないように離型処理が施されている。
【0032】
印字する際は、まずロール状の台紙なしリストバンド連続体1を電子プリンタ20のロール保持軸21にセットする。
【0033】
ロール保持軸21にセットされた台紙なしリストバンド連続体1は、案内ローラ22、光学センサ23、サーマルヘッド24、プラテンローラ25を経て、発行口26から発行される。
【0034】
光学センサ23は、移送されてきた台紙なしリストバンド連続体1の裏面にある粘着部8(粘着剤層7)を検知するためのものである。すなわち、光学センサ23は粘着部8(粘着剤層7)をタイミングマークとして検知し、台紙なしリストバンド2の一単位を判断すると共に、下流のサーマルヘッド24による印字位置の制御を行う。その後、台紙なしリストバンド連続体1は、サーマルヘッド24とプラテンローラ25とによって狭持移送される。同時に、サーマルヘッド24の発熱によって台紙なしリストバンド連続体1のサーマル層が発色し、個人識別用の情報13が印字され、発行口26から発行される。尚、この電子プリンタ20では、一単位毎に異なる情報13(いわゆる可変情報)を印字する。
【0035】
ここで、光学センサ23は、発光素子と受光素子とを有し、発光素子からリストバンド連続体に発行した光を受光素子で受光することによって、リストバンド連続体の光反射率の相違を検知する反射センサである。台紙なしリストバンド連続体1においては、粘着部8(タイミングマーク)の色が糊なし部9より光反射率の低い粘着剤で形成されているため、粘着部8(タイミングマーク)の光反射率と、糊なし部9の光反射率とが相違することが判別され、印字開始位置の決定が行われる。例えば、粘着剤をカーボンブラック(黒色)で着色した場合、バンド基材5の裏面(白色)と光反射率が大きく異なるため、光反射率の差は容易に検知可能となる。
【0036】
また、粘着部8を検知する光学センサ23は、台紙なしリストバンド連続体1をリストバンド一単位毎に切断するカッタ装置27を使用する場合にも使用される。カッタ装置27は、電子プリンタ20の発行口26付近に設けられ、光学センサ23が粘着部8を検出したタイミングに基づいて切断を行うことができる。
【0037】
印字された情報13は、例えば病院等の医療施設において、患者を特定するためにバンド基材5の表面の中央部に氏名、年齢、性別、血液型やそれらに対応するバーコード、二次元コード等の患者固有のものである。
また、遊園地等の遊戯施設の場合には、バンド基材5の表面の中央部に日付やバーコード等の情報13が印字され、入場券や遊戯券として使用される。
この情報13は、透明な剥離剤層6を透して視認可能になっている。
【0038】
次に、印字発行した複数の台紙なしリストバンド連続体1をミシン目4で切り離して一単位の台紙なしリストバンド2にする。切り離された一単位の台紙なしリストバンド2は、粘着部8の粘着剤層7が露出している。
【0039】
電子プリンタ20で印字発行し、ミシン目4で切り離され一単位になった台紙なしリストバンド2は、
図4に示すように、手首や足首等の被巻付け部Hを周回させた後、台紙なしリストバンド2の裏面の粘着部8と糊なし部9とを向かい合わせて貼着して取り付ける。
図4は、電子プリンタ20で印字した台紙なしリストバンド2を手首や足首等の被巻付け部Hに巻き付けた形態を示したものである。
【0040】
このように、粘着部8を糊なし部9に貼着して手首や足首に巻き付ける場合、粘着部8の粘着剤層7自体が着色されているので、粘着剤層7の位置関係が目視で確認でき、糊なし部9との位置合わせも容易に行え、最適な環状径を形成することができる。
取り付け作業において、本発明の台紙なしリストバンド2には、台紙34がないので、台紙34を剥がす手間がなくなる。台紙がゴミにならず、廃棄物の削減に寄与する他、省資源に貢献するものである。
電子プリンタ20の光学センサ23で台紙なしリストバンド連続体1に印字する際、着色された粘着剤7(粘着部8)がタイミングマークとして検知するため、タイミングマークを印刷しておく必要がないという効果を奏する。
粘着剤層7(粘着部8)がバンド基材5の幅方向の両縁部よりも幅狭に設けられているため、幅方向の両縁から粘着剤がはみ出すこともない。手首や足首等に粘着剤が付着してべたつく不都合も生じない。
さらには、この台紙なしリストバンド2を特に子供や女性の細い手首や足首に巻き付けて貼着した場合は、リストバンドの径が小さくなるために台紙なしリストバンド2の一端部が余剰に突き出てしまう。この場合は、はさみ等の切断用具でこの余剰部28を切断して取り除いても良い。
【0041】
台紙なしリストバンド2の使用期間が過ぎて不要になった後も、はさみ等の切断用具で切断して取り外す。または、粘着部8と糊なし部9とを引き離して取り外しても良い。
【0042】
次に、
図5および
図6を用いて別の実施例を詳細に説明する。
【0043】
図5に別の実施例における本発明の台紙なしリストバンド連続体1の斜視図を示す。
図6(a)(b)に別の実施例における一単位の台紙なしリストバンド2を示す。
図6(a)は台紙なしリストバンド2を印字面から見た平面図である。
図6(b)は
図6(a)を反対の面から見た裏面図である。
図6(c)は
図6(a)ののc−c線断面図である。
【0044】
図5に示すロール状の台紙なしリストバンド連続体1は、各ミシン目4の両端部に切り欠き16を設けたものである。
図6に示す切り欠き16は、各ミシン目4の両端部からバンド基材5の内側に向かって切り欠いた結果、単葉の台紙なしリストバンド2の四隅端の丸まった、いわゆる角丸形状になっている。そのため、台紙なしリストバンド連続体1からミシン目4を介して単葉の台紙なしリストバンド2に切り離す際、台紙なしリストバンド2の四隅端のいずれも指で摘み易くなるため、切り離し作業が簡便になる。また、切り離した台紙なしリストバンド2を手首や足首等に巻き付けた後、台紙なしリストバンド2の四隅端が丸まっているため、被装着者の肌を傷つけることがない。
【0045】
本発明の台紙なしリストバンド連続体1は、粘着部8に破断用切込み14を入れて、再利用および不正行為を防ぐこともできる。
図6に示すように、粘着部8には、この範囲内に複数の破断用切込み14が各層(剥離剤層6とバンド基材5と粘着剤層7)を貫いて設けられている。破断用切込み14の形状は略U字形状で、その両端を結ぶ線分は、バンド基材5の幅方向に略平行である。
糊なし部9にも、略U字形状の破断用切込み15が各層(剥離剤層6とバンド基材5)を貫いて複数設けられている。尚、糊なし部9に設けられる破断用切込み15は、粘着部8の破断用切込み14よりも形成範囲が広範囲にわたって形成されている。破断用切込み15の略U字形状の開放向きは隣同士が互い違い(180度回転した向き)に配置形成されている。
無理に引き離し取り外そうとした場合、粘着部8と糊なし部9は強く貼着しているため、台紙なしリストバンド2は略U字形状の破断用切込み14・15から裂けてしまう。特に、遊園地等の遊戯施設やコンサート会場等で使用する場合において、この破断用切込み14・15を形成することによって、台紙なしリストバンド2が破損して再利用が困難となり、不正行為の防止に役立つ。
手首や足首から力ずくで台紙なしリストバンド2を引き離そうとした場合、糊なし部9の破断用切込み15の形成範囲が粘着部8の破断用切込み14よりも広範囲にわたって形成されていると共に、破断用切込み15の略U字形状の開放向きは隣り合う破断用切込み15と互い違い(180度回転した向き)に配置形成されているので、手首や足首等に貼着した台紙なしリストバンド2を取り外す場合は、粘着部8および糊なし部9に設けられた破断用切込み14・15がきっかけとなって台紙なしリストバンド2が破断してしまう。
【0046】
破断用切込み14・15の形状については、例えばV字形のような直線の組み合わせでも、S字のような曲線でも良い。この他、H字やJ字、L字、M字、N字、T字、X字、Y字、Z字のような形状であっても構わない。
【0047】
尚、本実施の形態では、ロール状に巻回した台紙なしリストバンド連続体1を用いて、電子プリンタ20で連続的に異なる情報13を印字発行する方法を説明したが、これに限らず、折り畳み状としたファンフォールド状の台紙なしリストバンド連続体1を電子プリンタ20にセットして印字発行することも可能である。
【0048】
尚、本実施の形態では、粘着部8(タイミングマーク)と糊なし部9とを光反射率の違いで検知する光学センサ23を用いて説明したが、RGBカラーセンサであっても良い。RGBカラーセンサは、波長が380n〜780nmの範囲の可視光線領域を赤(R)、緑(G)、B(青)のそれぞれの色信号に分けて検出可能なセンサであって、粘着部8(タイミングマーク)と糊なし部9とを色相の違いによってリストバンドを一単位毎に検知可能である。
よって、粘着部8の粘着剤に混合する着色剤の色は、波長が380〜780nmであれば、紫色、青色や紺色あるいは緑色、黄色、橙色、赤色等で印刷しても良い。
【0049】
また、本実施の形態では本発明の台紙なしリストバンド2を病院等の医療施設で患者識別のために使用されるリストバンドに適用した例で説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、あらゆる用途のリストバンドに適用することができる。例えば、遊園地等の遊戯施設やコンサート会場では入場チケットとして、また、スキー場等ではリフト券として使用可能である。