(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電極の1つ又は2つ以上が、前記端部が組織に対して位置付けられるときに、前記組織を焼灼するための焼灼電極を含み、前記超音波変換器は前記焼灼された組織を画像化するように構成される、請求項1に記載の医療用装置。
前記端部が心臓組織に対して位置付けられるときに、前記電極の1つ又は2つ以上が、前記心臓組織の電位を検出するように構成されている、請求項1に記載の医療用装置。
前記端部が位置変換器を含み、前記身体内の前記端部の位置を判定するために、前記位置変換器と通信するように構成された位置検出システムを含む、請求項1に記載の医療用装置。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書において記載される本発明の実施形態は、
長手方向軸を有し、患者の身体内への挿入に適合された遠位端を有する、挿入シャフトと、
前記挿入シャフトの前記遠位端に固定され、前記軸に対して斜めに配向され、前記軸上に曲率中心を有する弧を画定するように形成され、かつ弾力的な端部に沿って配置される1つ又は2つ以上の電極を有する、弾力的な端部と、
前記遠位端に固定され、超音波を使用して前記弧の近傍を画像化するように構成される超音波変換器と、を含む医療用装置を提供する。
【0005】
いくつかの実施形態において、超音波変換器は、軸と同一直線上にあり、弧の近傍と一致する、環状の視野を有する。別の実施形態において、超音波変換器は軸に対して傾いており、挿入シャフトが軸を中心に回転させられるときに弧の近傍と一致する視野を有する。医療用装置は、挿入シャフトの回転とは別個に、超音波変換器を軸を中心に回転させるように構成される回転機構を含み得る。
【0006】
開示される実施形態において、1つ又は2つ以上の電極が、端部が組織に対して位置付けられるときに、組織を焼灼するための焼灼電極を含み、超音波変換器は焼灼された組織を画像化するように構成される。一実施形態において、医療用装置は、組織を焼灼するために焼灼電極に無線周波エネルギーを供給するために連結された無線周波(RF)発生器を含む。
【0007】
一実施形態において、電極の1つ又は2つ以上が、端部が心臓組織に対して位置付けられるときに、心臓組織の電位を検出するように構成されている。別の実施形態において、端部は位置変換器を含み、医療用装置は、身体内の端部の位置を判定するために、位置変換器と通信するように構成された位置検出システムを含む。
【0008】
本発明の実施形態により、
長手方向軸及び遠位端を有する挿入シャフトと、挿入シャフトの遠位端に固定され、軸に対して斜めに配置されて軸上に曲率中心を有する弧を画定するように形成された弾力的な端部とを含み、端部に沿った各位置に電極が配置されているプローブを患者の身体内に挿入することと、
前記端部が前記弧に沿って前記身体内の組織と係合するように前記プローブを軸方向に前進させ、それによって前記電極の少なくともいくつかが前記組織と同時に接触し、前記接触した組織を焼灼することと、
前記焼灼した組織を画像化するために、前記遠位端に固定される超音波変換器を使用して前記弧の近傍を照射することとを含む、医療処置のための方法がさらに提供される。
【0009】
いくつかの実施形態において、弧の近傍を照射することは、心臓組織から反射する超音波を受信することと、反射した超音波に基づいて心臓組織の超音波画像を生成及び表示することとを含む。別の実施形態において、弧の近傍の照射は、心臓組織から反射する超音波を受信することと、反射した超音波に基づいて心臓組織の特性を評価することとを含む。
【0010】
本発明は、以下の実施形態の詳細な説明を、それら図面と総合すれば、より十分に理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0012】
概論
肺動脈口などの解剖学的構造を囲む弧に沿って組織を焼灼するため、及び/又は弧上に存在する多数の点における電位を検出するために、輪縄式カテーテルが使用され得る。代表的な輪縄式カテーテルは、本特許出願の出願人に譲渡され、その開示が本明細書において参照として組み込まれる、2009年12月30日に出願された、米国特許番号第12/649,417号に記載される。輪縄式カテーテルは、組織に環状の損傷を作り出すために、及び環状の経路に沿って信号を検出するために、容易で確実な方法を提供する。
【0013】
本明細書において記載される、本発明の実施形態は改善された輪縄タイプの医療プローブを提供し、これは、治療又は診察される組織の画像化のための、一体型超音波変換器を含む。開示される実施形態において、医療用プローブは患者の身体内への挿入のための挿入シャフトを含む。弾力的な端部が挿入シャフトの遠位端に固定される。端部はシャフトの長手方向軸に対して斜めに配置される弧を画定するために形成される。1つ又は2つ以上の電極、例えば焼灼電極及び/又は電位検出電極は遠位端に沿って配置される。超音波変換器は、超音波を使用して弧の近傍を画像化するために、シャフトの遠位端に固定される。
【0014】
その視野が弧状端部上の電極と接触する組織をカバーするように、超音波変換器が典型的には挿入シャフトに固定される。いくつかの実施形態において、超音波変換器はシャフトの長手方向軸と同一直線上の環状の視野を有する。この構成において、端部電極及び超音波変換器の両方が、互いに補完する環状の形状を有する。したがって、超音波変換器はカテーテル端部と接触する全環状区域の(例えば、焼灼電極により形成される弧状又は周辺部の損傷の)同時的な画像化を提供する。
【0015】
別の実施形態において、超音波変換器はシャフトの長手方向軸に対して傾いた角度に固定される比較的狭い視野を有する。この構成において、超音波変換器は、シャフトがその軸を中心に回転するに伴って、弧の近傍を画像化する。
【0016】
開示される医療用プローブは、医師が周辺部の焼灼及び電気的活性検出を行い、同時に超音波を使用して関心の組織を画像化することを可能にする。開示されるプローブ構成は、プローブと同じ座標系に固定された超音波変換器を使用してプローブの端部の近傍を画像化する。したがって、生じる超音波画像化は、高い正確性及び解像度で、正確な関連する組織に焦点を合わせる。その上、焼灼/検出電極及び超音波変換器の両方を同じプローブ内に適合させることは、手術の費用及び複雑性を低減し、安全性を高め、合併症の可能性を低減し、全手術が単一の操作者によって行われることを可能にする。
【0017】
システムの説明
図1は、本発明の実施形態に従う、患者28の心臓26内の組織の焼灼及び超音波画像化のためのシステム20の概略的描写図である。例えば心臓専門医のようなオペレータ22は、カテーテルの遠位端が患者の心臓の室に入るように、カテーテル24を患者28の血管系を通して挿入する。オペレータ22は、次の図に示されるように、カテーテルの端部が(1つ又は複数の)所望の位置で心臓内組織と係合するように、カテーテルを前進させる。カテーテル24はその近位端の好適なコネクタによってコンソール30に接続される。
【0018】
コンソールは、遠位部分が接触する組織を焼灼するために、カテーテルの端部の電極を介してRFエネルギーを付加するためのRF発振器36を備える。あるいは、又は加えて、カテーテル24を他の診断及び/又は治療機能、例えば心臓膜電気マッピング又は他のタイプの焼灼療法に使用してもよい。
【0019】
図の実施形態では、システム20は磁気による位置検出を使用して、心臓26内のカテーテルの端部の位置座標を決定する。位置座標を決定するために、コンソール30内のドライバー回路34は磁場生成器32を駆動して磁場を患者28の身体内に生成する。典型的には、磁場発生器32は、患者の胴体の下部の、体外の既知の位置に配置されるコイルを含む。これらのコイルは、心臓26を包含する既定の作業ボリューム内に磁場を生成する。カテーテル24の端部内の1つ又は2つ以上の磁場センサー(図に示されない)が、これらの磁場に反応して電気信号を生成する。
【0020】
コンソールはこれらの信号を処理して、カテーテル24の端部の位置(場所及び/又は配向)座標を決定し、また、場合によっては(以下に説明するように)端部の変形も決定する。コンソール30はその座標を使用してディスプレイ38を駆動し、カテーテルの場所及び状態を示すことができる。この位置検出及び処理の方法は、例えば、その開示が参照により本明細書に組み込まれるPCT国際公開WO 96/05768号に詳述され、Biosense Webster Inc.(Diamond Bar,California)により製造されるCARTO(商標)システムに実装されている。
【0021】
いくつかの実施形態において、システム20は、例えば、コンソール30の一部として、又は別個のコンソール内に実装された、超音波画像化サブシステムを含む。超音波画像化サブシステムは、カテーテル遠位端の近傍を画像化するための、カテーテル24の遠位端内に適合される超音波変換器を使用する。この種類の代表的なカテーテル構成は、以下でより詳細に記載される。超音波画像化サブシステムは、捕捉された超音波画像を、例えばディスプレイ38上に表示する。
【0022】
あるいは又は加えて、システム20は、患者28の身体内でカテーテル24を操縦及び操作するための自動機構(図示せず)を備えることができる。そのような機構は、典型的に、カテーテル24の長手方向の動き(前進/後退)と回転との両方を制御する能力を有する。そのような実施形態では、コンソール30は位置検出システムによって提供される信号に基づいてカテーテルの動きを制御するための制御入力を生成する。
【0023】
図1は、ある特定のシステム構成を示すものであるが、他のシステム構成を本発明の代替実施形態に使用してもよい。例えば、以下に記す方法は、インピーダンスに基づく又は超音波位置センサーなど、他のタイプの位置検出器を用いて適用してもよい。用語「位置検出器」は、本明細書で使用するとき、カテーテル24上又はカテーテル24の中に取り付けられた要素を指し、その要素の座標を示す信号をコンソール30に受信させる。したがって、位置検出器は、カテーテル内に、検出器が受信したエネルギーに基づき制御装置に対し位置信号を生成する受信機を備えることができるか、又は、プローブ外部の受信機で検出されるエネルギーを発する送信機を備えることができる。更に、以下に記載する方法は同様に、心臓内、並びにその他の身体器官及び身体領域内の両方において、カテーテルだけではなく、別のタイプのプローブを使用するマッピング及び測定用途に適用できる。
【0024】
弧状端部及び対応する超音波変換器を有するカテーテル
いくつかの実施形態において、カテーテル24の遠位端は多数の電極を有する弧状端部を含む。このカテーテル構成は、操作者が弧状焼灼パターンを適用すること及び/又は弧状経路上の電位を検出することを可能にする。加えて、カテーテル遠位端は超音波変換器を含み、その視野は端部により形成される弧の近傍をカバーする。超音波変換器は、超音波エネルギーを使用して関心の組織を画像化するために使用される。
【0025】
ここで、本発明の実施形態によるカテーテル24の遠位部分の詳細を概略的に示す
図2A及び2Bを参照する。
図2Aは側面図であり、一方で
図2Bは、
図2Aの直線IIB−IIBに沿って取られた断面図である。カテーテル24は、挿入シャフト54、及び挿入シャフトの遠位端に接続される端部52を含む。これらの図のZ軸は、
図2Aの破線が図示するように、挿入シャフトの長手方向軸になるように切り取られている。端部52は、ほぼX−Y平面に配向されているが、螺旋形を有するので、部分52の遠位先端は軸方向に(Z軸に沿って)遠位方向に(
図2Aでは右へ)突出する。
【0026】
シャフト54及び端部52は、典型的には、約2〜3mmの直径を有し、必要に応じて内部ワイヤ及び管を伴う、ポリウレタンなどの好適な可撓性の生体適合性の材料で作製される外側シェル72を含む。一実施形態では、カテーテルは治療的焼灼のために設計されるものであり、シャフトのサイズは7Fr(直径約2.3mm)であり、その端部は同じ又はやや大きいサイズ(例えば7.5Fr)である。一実施形態では、診断的測定のためにシャフトは7Frであり、一方、端部は1〜2.5mmの直径を有する。
【0027】
端部52は、部分的な又は完全な輪縄として、すなわち、予備成形された弓状構造として形成され、これはシャフト54の軸上で中心に合わせられ、特定の角度区分を通じてループになる。図の実施形態において、例えば、端部は完全な輪縄式ループ(すなわち、約360°)を含む。別の実施形態において、しかしながら、カテーテルは弓状の端部を含む場合があり、これはいずれかの好適な角度範囲、例えば、半分の輪縄(約180°)をカバーする。
【0028】
非拘束状態にあるときの端部52の曲率半径は典型的には7.5mm〜15mmのである。弧状構造物は弾力的であり、わずかに螺旋形であるので、端部52が心臓内に位置づけられ(例えば、肺静脈口を囲む)、挿入シャフト54が遠位に前進すると、端部が弧の全長にわたって心臓組織に押し当てられて、良好な組織接触を可能にする。
【0029】
端部52は、その全長に沿って電極アレイを備え、この例では、端部の遠位先端を超えて延びる一つの先端電極56と、端部に沿って分布される複数の近位電極58と、を含む。電極は例えば、焼灼電極、電位検出電極及び/又は他の任意の好適な電極タイプを含み得る。
【0030】
典型的には、電極は1mm〜4mmの幅を有し、1mm〜10mm間隔に離間配置される。電極はカテーテル24の近位端で、カテーテルを貫通するワイヤ(図示せず)によってコネクタに接続される。あるいは、他の電極構成を使用してもよい。例えば、端部は環状電極のみを含み、先端電極を含まない場合がある。別の実施例として、端部は、本特許出願の出願人に譲渡され、その開示が本明細書において参照として組み込まれる、2008年12月30日に出願される米国特許出願第12/345,720号に記載されるように、より小さい「衝突」電極を含む場合がある。弧が完全な円ではないとき、カテーテル24は、肺静脈の周辺の環全体を焼灼するために、その軸を中心に回転し得る。
【0031】
カテーテル24はまた、コンソール30が端部の基準位置及び変形の両方を追跡することを可能にするため、1つ又は2つ以上の位置変換器(図には示されない)を含む場合があり、それによって操作者は端部が適切に位置し、組織と良好に接触していることを確認することができる。あるいは、他のタイプの位置検出器及び検出構成をカテーテル24及びシステム20に使用してもよい。
【0032】
カテーテル24は、挿入シャフト54の遠位端に固定された超音波変換器80を含む。任意の好適な種類の超音波変換器又は変換器配列がこの目的のために使用され得る。この種類の超音波変換器は、例えば、双方ともBiosense Webster Inc.(Diamond Bar,California)によって製造される、SoundStar(商標)及びAcuNav(商標)と称される、超音波画像化カテーテルで使用される。
【0033】
変換器80は、信号生成器(図示されず、例えば、コンソール30内)による好適な電気信号によって駆動される。これらの信号に反応して、変換器80は、端部52の周辺に既定のボリュームを照射する超音波を発射する。変換器80は、照射された組織から反射した超音波エネルギーを受信し、反射したエネルギーを電気信号に変換する。
【0034】
変換器によって検出された信号に基づき、超音波画像化システム(例えば、コンソール30内)は、端部52の近傍を画像化する。いくつかの実施形態において、超音波画像化サブシステムは組織の超音波画像を生成し、操作者22に対してディスプレイ38上に超音波画像が表示される。操作者22は、任意の好適な目的のため、例えば、焼灼手術の計画のため、又は、手術の前、間及び/若しくは後に焼灼された組織を検査するために、超音波画像を使用し得る。別の実施形態において、超音波画像化システムは、組織特性を評価するために、検出された超音波反射を分析する。組織特性評価は、例えば焼灼手術の効果を評価するために、焼灼の前、間及び/又は後に実行され得る。超音波変換器が画像生成及び組織特性評価の両方のために使用される合成方式がまた可能である。
【0035】
変換器80の視野は、端部52の電極56及び58によって治療又は診断される組織区域と一致するように設定される。
図2A及び
図2Bの実施形態において、変換器80は環状(リング形状)の視野を有する。これらの実施形態において、超音波変換器は、その視野が電極56及び58と接触する組織区域を同時にカバーするように、シャフト54に沿って、端部52から好適な距離で取り付けられる。変換器80の環状の視野は、
図2Bの点線区域82として示される。
【0036】
図3は、本発明の別の実施形態による、カテーテルの断面図である。この実施形態において、変換器80は比較的狭い視野を有し、すなわち、一方向の光線を発射する。これらの実施形態における変換器はシャフト54の長手方向軸に対して傾いた角度で取り付けられ、その視野は端部52の弧の一定の区分のみをカバーする。変換器の視野は、点線区域84として図に示される。
【0037】
いくつかの実施形態において、操作者22が挿入シャフト54をその軸を中心に回転させることにより、変換器は端部と接触する全体的な周辺区域を走査し得る。
図3の実施例において、視野84は、カテーテルをその軸を中心に回転させることにより、端部電極と接触する全環状区域を走査し得る。
【0038】
いくつかの実施形態において、傾いた変換器は端部に対して回転せず、すなわち、端部52及び変換器80が、挿入シャフトが操作者によって回転させられる際に、一緒に回転する。別の実施形態において、変換器及び端部が長手方向軸を中心に別々に回転し得る。例えば、挿入シャフトが内部駆動シャフト(図に示されない)又は操作者22によって回転させられる他の回転機構を含み得る。この駆動シャフトが、端部を回転させずに変換器を回転させる。変換器の回転は手動により又は好適なモーターを使用して行われ得る。
【0039】
図4は、本発明の更に別の実施形態による、カテーテル24の端部52の概略側面図である。この実施形態において、超音波変換器80がカテーテルの長手方向軸と同一直線上にない、別の位置に位置する。それでもなお、上記のように、変換器80は、その視野が電極56及び58と接触する環状区域と一致するように設計され、位置付けられる。
【0040】
図2A、2B、3及び4に示されるカテーテル構成は、純粋に概念的な明確性のために選択された代表的な構成である。別の実施形態において、他の好適なカテーテル構成がまた使用され得る。例えば、超音波変換器は、関心の組織を画像化するために、弓状の焼灼又は検出を適用する、他の任意の好適なカテーテルに適合され得る。本明細書に記載される実施形態は、主に心臓カテーテルに対処するが、本明細書に記載される方法及びシステムはまた、前立腺治療及び肝臓内の腫瘍の焼灼などの他の用途のために、医療用プローブで使用され得る。
【0041】
したがって、上述の実施形態は一例として引用したものであり、また本発明は上記に具体的に図示及び記載したものに限定されないことは認識されるであろう。むしろ本発明の範囲には、上記に述べた様々な特徴の組み合わせ及び下位の組み合わせ、並びに上記の説明を読むことによって当業者には想到されるであろう、先行技術において開示されていない変形例及び改変例も含まれるものである。
【0042】
〔実施の態様〕
(1) 長手方向軸を有し、患者の身体内への挿入に適合された遠位端を有する、挿入シャフトと、
前記挿入シャフトの前記遠位端に固定され、前記軸に対して斜めに配向され、前記軸上に曲率中心を有する弧を画定するように形成され、かつ弾力的な端部に沿って配置される1つ又は2つ以上の電極を有する、弾力的な端部と、
前記遠位端に固定され、超音波を使用して前記弧の近傍を画像化するように構成される超音波変換器と、を含む医療用装置。
(2) 前記超音波変換器が、前記軸と同一直線上にあり前記弧の前記近傍と一致する、環状の視野を有する、実施態様1に記載の医療用装置。
(3) 前記超音波変換器が、前記軸に対して傾いており、前記挿入シャフトが前記軸を中心に回転させられるときに前記弧の前記近傍と一致する視野を有する、実施態様1に記載の医療用装置。
(4) 前記挿入シャフトの回転とは別個に、前記超音波変換器を前記軸を中心に回転させるように構成される回転機構を含む、実施態様3に記載の医療用装置。
(5) 前記電極の1つ又は2つ以上が、前記端部が組織に対して位置付けられるときに、前記組織を焼灼するための焼灼電極を含み、前記超音波変換器は前記焼灼された組織を画像化するように構成される、実施態様1に記載の医療用装置。
(6) 前記組織を焼灼するために前記焼灼電極に無線周波エネルギーを供給するために連結された無線周波(RF)発生器を含む、実施態様5に記載の医療用装置。
(7) 前記端部が心臓組織に対して位置付けられるときに、前記電極の1つ又は2つ以上が、前記心臓組織の電位を検出するように構成されている、実施態様1に記載の医療用装置。
(8) 前記端部が位置変換器を含み、前記身体内の前記端部の位置を判定するために、前記位置変換器と通信するように構成された位置検出システムを含む、実施態様1に記載の医療用装置。
(9) 長手方向軸及び遠位端を有する挿入シャフトと、前記挿入シャフトの前記遠位端に固定され、前記軸に対して斜めに配向されて前記軸上に曲率中心を有する弧を画定するように形成された弾力的な端部とを含み、前記端部に沿った各位置に電極が配置されているプローブを患者の身体内に挿入することと、
前記端部が前記弧に沿って前記身体内の組織と係合するように前記プローブを軸方向に前進させ、それによって前記電極の少なくともいくつかが前記組織と同時に接触し、前記接触した組織を焼灼することと、
前記焼灼した組織を画像化するために、前記遠位端に固定される超音波変換器を使用して前記弧の近傍を照射することとを含む、医療処置のための方法。
(10) 前記弧の前記近傍を照射することが、前記軸と同一直線上にあり、前記弧の前記近傍と一致する環状の視野において、前記超音波変換器から超音波エネルギーを伝達することを含む、実施態様9に記載の方法。
【0043】
(11) 前記弧の前記近傍を照射することが、前記軸に対して傾いており、前記挿入シャフトが前記軸を中心に回転する際に前記弧の前記近傍と一致する視野において、前記超音波変換器から超音波エネルギーを伝達することを含む、実施態様9に記載の方法。
(12) 前記挿入シャフトの回転と別個に、前記超音波変換器を前記軸を中心に回転させることを含む、実施態様11に記載の方法。
(13) 前記組織を焼灼するために、前記電極に無線周波エネルギーを供給することを含む、実施態様11に記載の方法。
(14) 前記電極の1つ又は2つ以上を使用して、前記接触した組織上の電位を検出することを含む、実施態様9に記載の方法。
(15) 前記身体内の前記端部の位置を判定するために、前記端部の位置変換器と通信することを含む、実施態様9に記載の方法。
(16) 前記弧の前記近傍を照射することが、前記組織から反射する超音波を受信することと、前記反射した超音波に基づいて前記組織の超音波画像を生成及び表示することとを含む、実施態様9に記載の方法。
(17) 前記弧の前記近傍を照射することが、前記組織から反射する超音波を受信することと、前記反射した超音波に基づいて前記組織の特性を評価することとを含む、実施態様9に記載の方法。