特許第5951379号(P5951379)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5951379
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月13日
(54)【発明の名称】電気的駆動機構付きの保持具
(51)【国際特許分類】
   B23B 23/00 20060101AFI20160630BHJP
   B23B 13/12 20060101ALI20160630BHJP
   B23Q 1/76 20060101ALI20160630BHJP
   B23Q 11/00 20060101ALI20160630BHJP
【FI】
   B23B23/00 Z
   B23B13/12 Z
   B23Q1/76 T
   B23Q11/00 A
【請求項の数】12
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-157942(P2012-157942)
(22)【出願日】2012年7月13日
(65)【公開番号】特開2013-18115(P2013-18115A)
(43)【公開日】2013年1月31日
【審査請求日】2015年4月10日
(31)【優先権主張番号】10 2011 051 821.5
(32)【優先日】2011年7月13日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】597007204
【氏名又は名称】ロェーム ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100124707
【弁理士】
【氏名又は名称】夫 世進
(72)【発明者】
【氏名】オイゲン ハングライター
(72)【発明者】
【氏名】ペーター シェンク
【審査官】 齊藤 彬
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04546681(US,A)
【文献】 特開昭59−161245(JP,A)
【文献】 西独国特許出願公開第03611201(DE,A)
【文献】 特開平05−023938(JP,A)
【文献】 特開2011−161627(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23B 23/00
B23B 13/12
B23Q 1/76
B23Q 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークをセンタリングして締付保持するための保持具(1)であって、
1つの平面内に配置された3つの保持部材(3,30)を備え、これらのうちの2つは外側の保持部材(30)であって、それぞれつかみアーム(4)に備え付けられており、
つかみアーム(4)は、保持本体(5)中に配置されたヒンジピン(6)のまわりを振れ動き可能であり、
中央の保持部材(3)は、ワークに対して直線的に位置シフト可能であるというものにおいて、
少なくとも1つの保持部材(3,30)が電気モーター(7)により位置・姿勢をシフト可能であり、
中央の保持部材(3)がロッド(8)により位置シフト可能であり、ロッド(8)の駆動が電気モーター(7)でもって実現され、
ロッド(8)は、スピンドル(9)として設けられて電気モーター(7)により駆動可能なスピンドル部材(10)により、位置シフト可能であり、
スピンドル部材(10)と保持具本体(5)との間における軸方向後方側には、バネ部材(16)が配置され、
スピンドル部材(10)とバネ部材(16)との間に、距離指示部(18)を有するスペーサー座金(19)が備えられ、
距離センサー(20)が備えられていることを特徴とする保持具(1)。
【請求項2】
2つの外側の保持部材(30)は、少なくとも一方が、電気モーター(7)により位置・姿勢をシフト可能であることを特徴とする請求項1に記載の保持具(1)。
【請求項3】
ロッド(8)がリニアアクチュエーターにより位置シフト可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の保持具(1)。
【請求項4】
スピンドル(9)とスピンドル部材(10)との間に、遊星歯車伝動機構またはその他の伝動機構(11)が備えられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の保持具(1)。
【請求項5】
スピンドル部材(10)は、スピンドルナット(12)と、カップリング(13)と、駆動輪(14)とからなるか、または、複数の部材からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の保持具(1)。
【請求項6】
駆動輪(14)が歯切ベルト用の歯車として設けられ、ベルト伝動機構(15)を通じて電気モーター(7)により駆動可能であることを特徴とする請求項5に記載の保持具(1)。
【請求項7】
電気モーター(7)を駆動制御する制御ユニット(17)が備えられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の保持具(1)。
【請求項8】
バネ部材(16)は、複数の皿バネ(23)を備えた皿バネ積層アセンブリーとして設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の保持具(1)。
【請求項9】
応力センサーが備えられ、この応力センサーは、バネ部材(16)とスピンドル部材(10)との間に配置されるか、またはその他の部位に配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の保持具(1)。
【請求項10】
制御ユニット(12)が、応力センサー及び/または距離センサー(20)との通信リンクを備えることを特徴とする請求項9に記載の保持具(1)。
【請求項11】
電気モーター(7)は、中心軸が、保持具(1)の中心軸に平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の保持具(1)。
【請求項12】
外側の2つの保持部材(30)が、ロッド(8)により位置・姿勢をシフト可能であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の保持具(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転装置や旋削装置などにあって、シリンダ状などのワーク(加工対象物)を、特には回転可能に、センタリングして締付保持するための、ワークレストや振れ止めなどと呼ばれる保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
保持具が3つの保持部材を有する。これら保持部材は、共通の平面内に配され、ローラーを備えている。これら保持部材のうちの外側の2つの保持部材が、つかみアームに配されている。該つかみアームは保持具本体中に配された継ぎ手ピンの周りを振れ動き可能である。そして、中央の保持部材は、ワークに対して、直線運動により位置・姿勢をシフト可能である。
【0003】
上記のような保持具は、ドイツ特許出願公開DE3544961A(特開昭62-228340及びUS4754673に対応)により知られている。ここでの保持具は、油圧またはその他の液圧により駆動が行われる。また、ここで、いずれの場合も気づくように、ピストン室には充分な液圧用の液体が存在する。このようであることで、ワークをセンタリングして締付保持するための、保持具の締付力が維持される。漏れが生じると、液圧駆動の保持具にとって問題となり、この結果として、締付力の低下や損失が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】ドイツ特許DE3544961C(特開昭62-228340)
【特許文献2】特開2002-86326
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の根底をなす課題は、導入部で述べたような保持具について、液圧のための構成部材を、減らすか省くことができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題は、本発明によると、導入部で述べたような保持具において、少なくとも1つの保持部材が電気モーターでもって、位置・姿勢(位置及び姿勢の少なくとも一方)をシフト可能であることによって解決される。
【発明の効果】
【0007】
上記の解決手段は、保持具をコンパクトに設けることができるという利点と結びついている。というのは、いずれか1つの保持部材の位置・姿勢をシフトさせるにあたり、圧力室と、この中に差し込まれる圧力ピストンとをなしで済ますことができるからである。また、本発明の保持具は、自動的なマシニングセンターに用いることもできる。というのは、マシニングセンターには、いずれにしても、電圧供給が必要だからである。本発明は、オペレーターにとり、加工についての、さらに進んだ自動化を実現するのに役立つ。また、電気モーターは、通常の低い電圧により駆動される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明による保持具についての斜視図である。
図2図1の保持具について、駆動部カバーを省いた状態で示す斜視図である。
図3図1の保持具の長手方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
外側の2つの保持部材のうちの少なくとも一方が、電気モーターにより位置・姿勢をシフト可能であるならば好ましい。しかしながら、中央の保持部材がロッドでもって位置・姿勢をシフト可能であり、このロッドの駆動部が電気モーターにより実現されているのでも好ましい。ここで、該ロッドは、電気モーターから外側の保持部材への伝動連鎖中における1つの部材であっても良い。また、保持具の中央の保持部材についての軸方向後方への位置・姿勢のシフトは、電気モーターにより実現することができる。
【0010】
上記ロッドは、次のようにして位置・姿勢をシフト可能であれば好ましいことが知られた。すなわち、リニアアクチュエーターでもって位置・姿勢をシフト可能であれば好ましいことが知られた。リニアアクチュエーターは、例えば、ステッピングモーターなどの電気モーターによる回転を軸方向の動きに変換する機械式のもの、または電磁気式のものである。このようであることから、保持具には、標準的であって、そのためにコストパフォーマンスに優れたリニアモーターを、簡単な具合に取り付けることができる。また、既に存在する保持具に、後から電気駆動機構を追加で搭載することもできる。
【0011】
ロッドが、スピンドルとして設けられており、電気モーターでもって駆動可能なスピンドル部材(スピンドルに組み合わされる部材)により、位置・姿勢をシフト可能であるならば有意義である。このようであると、ロッドの位置・姿勢をシフトさせるにあたり、電気モーターの回転の動きは、まずもって直線運動に変換するという必要がない。というのは、ロッドは、今や単独で、スピンドルと、スピンドル部材との間に設けられたネジ筋により、軸方向に位置・姿勢をシフトすることとなるからである。
【0012】
さらに好ましくは、スピンドル部材とスピンドルとの間に、伝動機構、特には遊星歯車伝動機構が備えられる。この伝動機構は、回転数の変換と伝達とについて決定する。また、所要の回転モーメントが確実に伝えられるようにする。
【0013】
スピンドル部材は、複数の部材の組み合わせよりなるのが好ましく、好ましくは、スピンドルナットと、カップリングと、駆動輪とからなる。このように複数の部材からなることで、保持具への組み付けが容易になる。
【0014】
駆動輪は、また、歯切ベルト用の歯車として設けられ、ベルト伝動機構を通じて電気モーターにより駆動可能である。このようであると、保持具についての、構造的な長さ、及び/または構造の高さ(すなわち、これらの少なくとも一方)を、低減することができるという利点が得られる。ここで、電気モーターと、駆動輪との間で電気モーターの回転数を伝達するにあたり、この伝達のための他の接続方式が排除されているわけではない。例えば、歯車同士の接続や、チェーンによる接続でもって、電気モーターの回転数を伝達するものであっても良い。
【0015】
さらなる実施形態は、電気モーターを駆動制御する制御ユニットが備えられるということを特徴とする。この制御ユニットは、保持具のユーザーが、電気モーターを鋭敏かつ精密に制御するのを、容易に行えるようにする。電気モーターの回転数の調整は、制御ユニットにより単独で、自動的に行われるようにすることができる。
【0016】
本発明の枠内において、次のようであると特に好ましいことが知られた。すなわち、スピンドル部材と保持具本体との間における後方側に、バネ部材を配置する。例えば、保持具本体内のシリンダ状収納空間中における、ピストン状のスピンドル部材と、該シリンダ状収納空間の前後の壁面との間に生じる前後2つの空間のうち、後方側の空間にバネ部材を配置する。このバネ部材は、好ましくは、複数(例えば2〜8枚)の皿バネからなる皿バネ積層アセンブリーとして設けられる。このような皿バネ積層アセンブリーは、締付応力の蓄積器としての役割を果たし、そのため、締付力を確実に担保する役割を果たす。締付を行っていく工程において、電気モーターにより、スピンドルがワークの側へと動き、これにより、保持部材もワークの側へと動く。保持部材がワークに突き当てられたなら直ちに、スピンドルは、もはやワークに対して軸方向に動くことができない。この結果、スピンドル部材の軸方向の位置は、保持具本体内において、バネ部材の力に逆らってシフトする。電気モーターのエネルギーは、バネ部材の圧縮または伸張にも用いられる。このようにして、バネ部材により、持続的に復元力が、スピンドル部材に加えられ、スピンドルに加えられ、これによって、ワークを保持する保持部材に加えられる。
【0017】
また、応力センサーが備えられていれば好ましい。応力センサーは、好ましくは、バネ部材とスピンドル部材との間に配置される。このように応力センサーを配置することにより、バネ特性のデータを分析する以外に、作用している締付応力について直接に割り出して求めることができる。種々の応力センサーを用いることができるが、応力計測座金板、すなわち座金状の荷重センサーを用いるのが特に好ましいと思われる。この荷重センサーは、例えば、ピエゾ抵抗効果を利用した半導体ひずみゲージを円板状の薄板上、半導体製造プロセスにより設けたものである。
【0018】
また、スピンドル部材とバネ部材との間に、外側へ突き出す延在部としての距離指示部を有するスペーサー座金が備えられていれば好ましい。このようであると、バネ部材の長さの変化を検知することができる。ここでの長さの変化は、バネ部材の皿バネ同士が互いに押し付け合わされるか、または、互いのピッチが引き延ばされることで生じる。特には、ここで、距離センサーが備えられると好ましいことが知られた。ここでの距離センサーは、距離指示部からの変化する距離を計測することができるものである。距離センサーは、特には、光学的な方法により距離を測定するものであり、例えば、位相差やパルス波の投光と受光との時間差や、三角測距方式により距離測定を行う。
【0019】
本発明の枠内において、制御ユニットが、応力センサー及び/または距離センサー(すなわち、これらの少なくとも一方)との通信リンクを有しているならば特に好ましい。すなわち、有線、無線、光通信などにより信号の授受が可能に接続されているならば好ましい。電気モーターは、バネ特性のデータを用いることで、応力依存的に制御ユニットにより駆動制御することができる。すなわち、例えば、求められた応力及び望ましい応力レベルの少なくとも一方に応じて、制御ユニットにより駆動制御することができる。また、本発明の保持具について、距離センサーのデータを用いることにより、応力依存的に電気モーターの駆動制御を行う実施形態とするならば、非常にコストパフォーマンスが良く、特に好ましい。
【0020】
保持具の構造長を短く保つためには、電気モーターを、保持具中心軸に対して軸平行に配置するならば好ましいことが知られた。
【0021】
最後に、外側の2つの保持部材が、ロッドにより位置・姿勢をシフト可能であっても好ましい。このようなことは、ロッドに備えられた位置・姿勢調整用の伝動カム面により実現可能である。伝動カム面は、つかみアームに備えられた伝動カム部と組み合わさって作動を行う。
【実施例】
【0022】
図1〜3に示された一の保持具1は、ワークをセンタリングして締付保持するためのものであり、3つの保持部材3,30を備える。これら保持部材3,30は、1つの共通の平面内に配置され、いずれも、締付保持時にワークの軸まわりの回転を可能にするキャスター状のローラー2を備える。これらのうち、2つの外側の保持部材30は、それぞれ、締付保持用のつかみアーム4に取り付けられている。これらつかみアーム4は、保持具本体5に差し込まれた継ぎ手ピンを中心に振れ動き可能である。また、中央の保持部材3は、ワークに対して直線的に位置シフト可能である。3つの保持部材3,30のうちの少なくとも1つが、電気モーター7により位置・姿勢をシフト可能である。
【0023】
図示の実施例において、中央の保持部材3がロッド8により位置・姿勢をシフト可能であり、このロッド8がスピンドル9として形成されている。該ロッド8は、電気モーター7でもって駆動可能なスピンドル部材10により、位置・姿勢をシフト可能である。ここで、スピンドル部材10は、スピンドルナット12と、カップリング13と、駆動歯車14とから形成されている。
【0024】
スピンドルナット12と、スピンドル9との間には、伝動機構11が備えられる。図示の実施例において、伝動機構11は、遊星歯車をなす細長い円柱状のローラー21が備え付けられた遊星歯車機構である。
【0025】
駆動歯車14は、歯切りベルト用の歯車として設けられ、ベルト伝動機構12を通じて、電気モーター7により駆動可能である。この電気モーター7の軸は、保持具の軸に平行に配置されている。
【0026】
スピンドルナット12と、保持具本体5との間には、軸方向後方側に、バネ部材16が配置されている。詳しくは、スピンドルナット12がロッド8を取り囲む円筒状部分と、これから半径方向外側にフランジ状に突き出すピストン状部分とからなり、このピストン状部分と、保持具本体5内のピストン室の後方壁面との間に、バネ部材16が挟み込まれている。このバネ部材16は、複数(図示の例で4枚)の皿バネ23を備えた皿バネ積層アセンブリーとして形成されている。
【0027】
電気モーター7を制御する制御ユニット17が備え付けられる。この制御ユニット17は、距離センサー20との通信リンクを実現している。この距離センサー20は、座金板19に備えられた距離指示部18との距離を計測する。電気モーター7は保持具の長軸と軸平行に配置され、座金板19は、スピンドルナット12(のピストン状部分)と、バネ部材16との間に配置されている。
【0028】
図示の実施例において、2つの外側の保持部材30も同様に、ロッド8により位置・姿勢をシフト可能である。ここでは、ロッド8が、位置・姿勢調整用伝動カム面24を備え、つかみアーム4が、カム面24と組み合わさって作動する位置・姿勢調整用伝動カム部25を備える。
【0029】
図3から知られるように、ロッド8の位置が直線的にシフトする際、位置・姿勢調整用伝動カム面24も同様に、ワークの側へと向かって位置をシフトする。このような位置・姿勢調整用伝動カム面24の位置シフトにより、つかみアーム4は、その後方側にて、外側へと押し動かされ、ヒンジピン6のまわりを振れ動く。これにより、ワークが、一対の外側の保持部材30によって締め付けられて保持される。
【0030】
締付を解除するためには、ガイド孔27を有する後部引き戻しレバー26が、左右にそれぞれ備えられる。各ガイド孔27中には、それぞれ1つの後部引き戻し部材28が案内されている。ここで、位置・姿勢調整用伝動カム面24は、ロッド8に接続された1つの位置・姿勢調整用伝動部材29により形成され、この位置・姿勢調整用伝動部材29に、左右の後部引き戻し部材28が取り付けられている。
【符号の説明】
【0031】
1…保持具; 2…キャスターローラー; 3…中央の保持部材;
4…つかみアーム; 5…保持具本体; 6…ヒンジピン;
7…電気モーター; 8…ロッド; 9…スピンドル;
10…スピンドル部材; 11…伝動機構; 12…スピンドルナット;
13…カップリング; 14…駆動歯車; 15…ベルト伝動機構;
16…バネ部材; 17…制御ユニット; 18…距離指示部;
19…座金板; 20…距離センサー; 21…ローラー(遊星歯車);
22…ベルト; 23…皿バネ; 24…位置・姿勢調整用伝動カム面;
25…位置・姿勢調整用伝動カム部; 26…後部引き戻しレバー;
27…ガイド孔; 28…後部引き戻し部材;
29…位置・姿勢調整用伝動部材; 30…外側の保持部材。
図1
図2
図3