(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1リクエストフレームは、前記第1端末によって送信されるデータ量に関する情報、前記第1端末によって送信されるデータの送信サイズに関する情報、及び前記データに含まれるストリーム数に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイントの通信方法。
前記第2応答フレームは、前記上りリンクを介して前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末の送信時刻を同期させるための情報、前記上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、前記上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、又は前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイントの通信方法。
前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末から受信した前記上りリンク通信のリクエストが、前記上りリンク通信でサポート可能な最大ユーザ数又は最大ストリーム数を超過するか否かを判断するステップをさらに含み、
前記第2応答フレームを送信するステップは、
前記判断結果に基づいて前記予め設定された待機区間が終了する前に前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末に前記第2応答フレームを送信するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイントの通信方法。
前記第1リクエストフレームは、前記端末によって送信されるデータ量に関する情報、前記端末によって送信されるデータの送信サイズに関する情報、及び前記データに含まれるストリーム数に関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の端末の通信方法。
前記第2応答フレームは、前記上りリンクを介して前記端末及び前記少なくとも1つの他の端末によって送信されるデータの送信時刻を同期させるための情報、前記上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、前記上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、及び/又は前記端末及び少なくとも1つの他の端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の端末の通信方法。
前記第2応答フレームは、前記第1端末及び前記第2端末のうちの少なくとも1つに対するリソース割当に関する情報を含むことを特徴とする請求項13に記載の第2端末の通信方法。
前記第2応答フレームは、前記上りリンクを介して前記第1端末及び前記第2端末の送信時刻を同期させるための情報、前記上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、前記上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、及び/又は前記第1端末及び少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含むことを特徴とする請求項13に記載の第2端末の通信方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ランダムアクセス環境における全体ネットワークのスループットを向上させ、アクセスポイントが正確な時刻同期でデータを受信することが可能なアクセスポイント及び端末の通信方法とその端末並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるアクセスポイントの通信方法は、上りリンク通信を要求する第1端末から第1リクエストフレームを受信するステップと、前記第1端末に、前記第1リクエストフレームが受信されたか否かを示す第1応答フレームを送信するステップと、
上がりリンク通信を要求する少なくとも1つの第2端末から予め設定された待機区間中に、
少なくとも1つの第2リクエストフレームを受信する場合、前記少なくとも1つの第2リクエストフレームに対する第2応答フレームの送信を待機するステップと、
前記予め設定された待機区間が終了した場合、前記第2応答フレームを前記少なくとも1つの第2端末に送信するステップと、前記少なくとも1つの第2端末の上りリンク通信を許容するステップと、を有する。
【0008】
前記少なくとも1つの第2端末の上りリンク通信を許容するステップは、前記予め設定された待機区間中に前記少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信された場合に、前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末の上りリンク通信を同時に許容するステップと、前記予め設定された待機区間中に前記少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信されなかった場合に、前記第1端末の上りリンク通信を許容して前記第2端末の上りリンク通信を許容しないステップと、を含み得る。
前記第1リクエストフレームは、前記第1端末によって送信されるデータ量に関する情報、前記第1端末によって送信されるデータの送信サイズに関する情報、及び前記データに含まれるストリーム数に関する情報を含み得る。
前記第1応答フレームは、前記予め設定された待機区間に関する情報を含み得る。
前記アクセスポイントの通信方法
は、リソース割当に基づいて前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つからデータを受信するステップと、を更に含むことができる。
前記第2応答フレームは、前記上りリンクを介して前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末の送信時刻を同期させるための情報、前記上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、前記上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、又は前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含み得る。
前記アクセスポイントの通信方法は、前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末から受信した前記上りリンク通信のリクエストが、前記上りリンク通信でサポート可能な最大ユーザ数又は最大ストリーム数を超過するか否かを判断するステップ
をさらに含み、前記第2応答フレームを送信するステップは、前記判断結果に基づいて前記予め設定された待機区間が終了する前に前記第1端末及び前記少なくとも1つの第2端末に前記第2応答フレームを送信するステップ
を含むことができる。
前記アクセスポイントの通信方法は、前記予め設定された待機区間の長さを調整するステップを更に含むことができる。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による端末の通信方法は、アクセスポイントに上りリンク通信を要求する第1リクエストフレームを送信するステップと、前記アクセスポイントから、前記第1リクエストフレームが受信されたか否かを示す第1応答フレームを受信するステップと、前記第1応答フレームに含まれる情報に基づいて予め設定された待機区間待機するステップと、前記アクセスポイントから第2応答フレームを受信するステップと、前記アクセスポイントから送信された前記第2応答フレームに含まれる情報に基づいて前記アクセスポイントにデータを送信するステップと、を有する。
【0010】
前記第1リクエストフレームは、前記端末によって送信されるデータ量に関する情報、前記端末によって送信されるデータの送信サイズに関する情報、及び前記データに含まれるストリーム数に関する情報を含み得る。
前記第2応答フレーム
は、前記端末及び前記少なくとも1つの他の端末に対するリソース割当に関する情報を含み得る。
前記第2応答フレームは、前記上りリンクを介して前記端末及び前記少なくとも1つの他の端末によって送信されるデータの送信時刻を同期させるための情報、前記上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、前記上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、及び/又は前記端末及び少なくとも1つの他の端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含み得る。
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態による第2端末の通信方法は、第1端末からデータを上りリンクさせるためにアクセスポイントが第1リクエストを受信した後にデータを該アクセスポイントに送信する第2端末の通信方法であって、前記アクセスポイントから、上りリンク通信を要求する第1端末から該アクセスポイントで受信した第1リクエストフレームに応答する第1応答フレームを受信するステップと、前記第1応答フレームに含まれる情報によって示される予め設定された待機区間中
に上りリンク通信が要求
する第2リクエストフレームを送信するステップと、
前記予め設定された待機区間が終了した後、前記アクセスポイントから、前記上りリンク通信で前記第2端末のためのリソース割当に関する情報を含む第2応答フレームを受信するステップと、前記第2応答フレームに基づいて前記アクセスポイントにデータを送信するステップと、を有する。
【0012】
前記第2応答フレームは、前記第1端末及び前記第2端末のうちの少なくとも1つに対するリソース割当に関する情報を含み得る。
前記第2応答フレームは、前記上りリンクを介して前記第1端末及び前記第2端末の送信時刻を同期させるための情報、前記上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、前記上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、及び/又は前記第1端末及び少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含み得る。
【0013】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるプロセッサにアクセスポイントの通信方法を実行させるためのプログラム命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記方法は、上りリンク通信を要求する第1端末から第1リクエストフレームを受信するステップと、前記第1端末に、前記第1リクエストフレームが受信されたか否かを示す第1応答フレームを送信するステップと、予め設定された待機区間中に、上りリンク通信を要求することを示す少なくとも1つの第2端末から受信される少なくとも1つの第2リクエストフレームを待機するステップと、前記少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信されたか否かに基づいて前記少なくとも1つの第2端末の上りリンク通信を許容するステップと、を有する。
【0014】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態による端末は、アクセスポイントに対する上りリンクデータを要求するリクエストを該アクセスポイントに送信する送信機と、前記アクセスポイントから応答を受信する受信機と、
第2端末の上りリンク時刻に前記端末の上りリンク時刻を同期させる制御部と、を備え、
前記端末は、前記応答に含まれた情報に基づいて予め設定された待機区間中待機し、前記受信機は、前記予め設定された待機区間の後に、前記アクセスポイントから少なくとも1つの第2端末の第2リクエストに対する第2応答を受信し、前記送信機は、前記同期された上りリンク時刻に前記上りリンクデータを送信する。
【0015】
前記制御部は、前記第2応答に含まれる情報に基づいて前記端末の上りリンク時刻を前記第2端末の上りリンク時刻に同期させ得
る。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、アクセスポイントが予め設定された待機区間中に上りリンク通信を通してデータを送信する他の端末を待機させることによってランダムアクセス環境における全体ネットワークのスループットを向上させることができる。
また、端末がアクセスポイントから受信する第2応答フレームにより時刻同期させてデータを送信することで、アクセスポイントが正確な時刻同期でデータを受信することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、本発明は実施形態によって制限されたり限定されたりするものではない。また、各図面に提示した同一の参照符号は同一の部材を示す。以下、第1端末及び第2端末の各々は、SU−MIMO(Single User−Multiple Input Multiple Output)端末、又はMU−MIMO(Multi User− Multiple Input Multiple Output)端末に該当する。
【0019】
最近、無線LANは、アクセスポイント(Access Point:AP)を多くの送受信アンテナでサポートしている。それだけではなく、モバイルフォンのような端末に対する無線LAN技術の適用も次第に増加している。しかし、端末は、端末の大きさの限界によって複数のアンテナを装着することができない。
【0020】
アクセスポイントで多くの送信アンテナを有するとしても、最大に送信できるストリーム数は受信端、即ち受信端末のアンテナ数に制限される問題がある。従って、多重ユーザ−多重入出力(MU−MIMO)の通信技術が用いられる。
【0021】
多重ユーザ−多重入出力(MU−MIMO)通信技術では、1つ以上のアンテナを有する送信端、例えばアクセスポイントが、1つ以上のアンテナを有する1つ以上の受信端、例えば1つ以上の端末に信号を送信する。従って、多重ユーザ−多重入出力通信技術は、多重ユーザ多重アンテナ技術とも呼ばれる。
【0022】
図1は、多重ユーザ多重入出力技術を用いて信号を送信するアクセスポイント及び複数の端末のネットワークの一例を示す図である。
【0023】
図1を参照すると、1つのアクセスポイント(AP)が複数の端末、例えば端末C、F、Hと信号を同時に交換する。
【0024】
複数の端末が独立してチャネルにアクセスする無線LANシステムのようなランダムアクセス通信環境で、上りリンク通信を要求する複数の端末が互いに同期させることは極めて難しい。また、各端末で送受信されるストリーム数に制限がある場合に各端末に割り当てられる無線リソースが要求される。
【0025】
下りリンク通信において、アクセスポイントは複数の端末にデータを同時に送信する。この場合、複数の端末の各々が少数のアンテナを有するとしても、多数のアンテナを有するアクセスポイントは多数のデータストリームを同時に複数の端末に送信することができる。下りリンク通信におけるデータ送信の一例については
図2を参照して説明する。
【0026】
一方、上りリンク通信では、下りリンク通信と比較すると、少数のアンテナを有する複数の端末が多数の受信アンテナを有する1つのアクセスポイントに同時にデータストリームを送信する。上りリンク通信におけるデータ送信の一例については
図3を参照して説明する。
【0027】
図2は、多重ユーザ多重入出力技術を用いて下りリンクでアクセスポイント201が複数の端末にデータストリームを同時に送信する一例を示す図である。
【0028】
図2を参照すると、アクセスポイント201は、3つの端末(1〜3)202、203、204にデータストリーム(1〜3)210、220、230をそれぞれ同時に送信する。各端末(1〜3)202、203、204は、アクセスポイント201から同時に送信されたデータストリーム(1〜3)210、220、230をそれぞれ受信する。この例で、データストリーム(1)210は端末(1)202に送信されたデータストリームに該当し、データストリーム(2)220は端末(2)203に送信されたデータストリームに該当し、データストリーム(3)230は端末(3)204に送信されたデータストリームに該当する。
【0029】
端末の各々は受信したデータストリームを復調した後、アクセスポイント201にAck(acknowledgement)フレーム240、250、260を送信する。
【0030】
多重ユーザ多重アンテナ技術を用いる場合、上りリンク通信では、下りリンク通信と比較して、異なる端末がデータを同時に送信する。ここで、各端末から同時に送信されたフレームは、正確な時刻同期により同じ時刻にアクセスポイント201で受信される。
【0031】
しかし、ランダムアクセス通信環境では、各端末が独立してチャネルにアクセスする。従って、アクセスポイント201に送信されるフレームに対する時刻を同期させることは難しい。
【0032】
アクセスポイント201が複数の端末から同時に受信した信号を正しく復調するためには、複数の端末の各々から受信される信号の強度が適切に調整(align)されなければならない。
【0033】
図3は、多重ユーザ多重入出力技術を用いて上りリンクでアクセスポイントが複数の端末からデータを受信する一例を示す図である。以下、データはデータフレームの意味を含む。
【0034】
最初にチャネルにアクセスした端末、例えば端末(1)302は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づくランダムバックオフ(random back−off)の後に、アクセスポイントに上りリンク通信を通してデータを送信することを要求する第1リクエストフレーム(RTX1)310を送信する。
【0035】
CSMA/CA方式で、データを送信しようとする端末は、チャネル状態を確認して現在のチャネル状態がアイドル状態に該当する場合にデータを送信する。他の例として、送信フレームの衝突確率を減らすために、チャネルがアイドル状態であっても、フレームは、直ちに送信されず、チャネルがアイドル状態に維持されている間の予め設定された時間区間の後に送信される。このような動作をチャネルバックオフと呼ぶ。例えば、フレーム毎の送信間のチャネルバックオフタイムは「0」から「競合区間(contention window)」との間の予め設定された値に定められる。
【0036】
最初にチャネルにアクセスした端末、例えば端末(1)302のランダムバックオフはチャネルバックオフ動作を意味する。
【0037】
第1リクエストフレーム(RTX1)310は、端末(1)302が送信しようとするデータ量に関する情報、端末(1)302が送信しようとするデータの送信サイズに関する情報、及び/又はデータに含まれるストリーム数に関する情報を含む。
【0038】
図3の例で、データ量は端末(1)302がアクセスポイント301に送信しようとするデータの総量であり、データの送信サイズは端末(1)302がアクセスポイント301に送信しようとするデータに対する長さである。
【0039】
第1リクエストフレーム(RTX1)310を受信したアクセスポイント301は、端末(1〜5)302、303、304、305、及び306に、アクセスポイント301が第1リクエストフレーム(RTX1)310を受信したか否かを示す第1応答フレーム(CTX1)320を送信する。
【0040】
アクセスポイント301が第1応答フレーム(CTX1)320を送信した後、アクセスポイント301及び端末(1)302は、上りリンク通信に対する追加的な送信リクエストを送受信するために、予め設定された時間区間、即ち待機区間待機する。第1応答フレーム(CTX1)320は待機区間の長さ情報を含む。
【0041】
チャネルに最初にアクセスして第1リクエストフレーム(RTX1)310を送信した端末(1)302を除いた他の端末、例えば端末(2、5)303、306は、待機区間内で上りリンク通信を通してデータ送信を要求する第2リクエストフレーム(RTX2)330及び第5リクエストフレーム(RTX5)340をそれぞれ送信する。この例で、第2リクエストフレーム(RTX2)330及び第5リクエストフレーム(RTX5)340は、CSMA/CA方式に基づくチャネルアクセスを通して送信される。
【0042】
アクセスポイント301は、待機区間の時間区間が終了した後、受信したリクエストフレーム(RTX1、RTX2、RTX5)310、330、340に対する第2応答フレーム(CTX2)350を送信する。
【0043】
第2応答フレーム(CTX2)350は、第2リクエストフレーム(RTX2)330及び第5リクエストフレーム(RTX5)340に対応する。例えば、第2応答フレーム(CTX2)350は、端末がアクセスポイント301に上りリンクを介して送信しようとするデータの時刻を同期させるための情報、上りリンクを介して送信しようとするデータ量に関する情報、及び上りリンクを介して送信しようとする送信サイズに関する情報を含む。例えば、上りリンクを介して送信しようとするデータ量に関する情報、及び上りリンクを介して送信しようとする送信サイズに関する情報をリソース割当に関する情報という。
【0044】
上りリンクを介して送信しようとするデータ量に関する情報は、端末がアクセスポイントに上りリンクを介して送信しようとするストリーム数を示す。また、上りリンクを介して送信しようとする送信サイズに関する情報は、端末がアクセスポイントに送信しようとするフレームの長さを示す。
【0045】
第2応答フレーム(CTX2)350は、端末(1〜5)302、303、304、305、306の各々におけるパワーバックオフに関する情報を含む。パワーバックオフに関する情報は、各端末でアクセスポイントから受信するフレームの強度を合わせる(adjust)ための各端末での送信信号の強度の調整に関する情報を含む。
【0046】
待機区間が終了する前にアクセスポイント301が上りリンク通信のリクエストを十分に受信した場合、アクセスポイント301は、待機区間が終了する前に端末(1〜5)302、303、304、305、306に第2応答フレーム(CTX2)350を送信する。
【0047】
アクセスポイント301が上りリンク通信のリクエストを十分に受信した例は、アクセスポイントで各端末から受信した上りリンク通信のリクエストが、上りリンク通信でサポート可能な最大ユーザ数又は最大ストリーム数を超過した場合に該当する。
【0048】
第2応答フレーム(CTX2)350を受信した端末(1、2、5)302、303、306は、第2応答フレーム(CTX2)350に含まれるリソース割当に関する情報及びパワーバックオフに関する情報に基づいてアクセスポイント301にデータ360、370、380をそれぞれ送信する。
【0049】
例えば、各端末によって送信されるデータがアクセスポイント301に同じ時刻に達するようにするために、端末(1、2、5)302、303、306の各々は、第2応答フレーム(CTX2)350の受信の終了に応じて、予め設定された時間間隔の後にデータ360、370、380を同時にそれぞれ送信する。
【0050】
アクセスポイント301は、各端末によって送信されたデータの受信が終了した後、適切に復調されたデータに対してデータフレームを送信した端末(1、2、5)302、303、306の各々にACKフレーム391、393、396を送信する。
【0051】
図4は、アクセスポイントの通信方法の一例を示すフローチャートである。
図4は、アクセスポイントによって少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信されるか否かに基づく通信方法を示す。
【0052】
アクセスポイントは、上りリンク通信を要求する第1端末から第1リクエストフレームを受信する(ステップ410)。例えば、第1端末は、最初にチャネルにアクセスして上りリンク通信を通してアクセスポイントにデータを送信することを要求する端末である。
【0053】
第1リクエストフレームは、第1端末が上りリンク通信を通してアクセスポイントに送信しようとするデータ量に関する情報、第1端末が送信しようとするデータの送信サイズに関する情報、及びデータに含まれるストリーム数に関する情報を含む。
【0054】
例えば、データ量は第1端末がアクセスポイントに送信しようとするデータの総量に該当し、データの送信サイズは第1端末がアクセスポイントに送信しようとするデータに対するフレームの長さに該当する。
【0055】
アクセスポイントは、第1端末に、第1リクエストフレームが受信されたか否かを示す第1応答フレームを送信する(ステップ420)。例えば、第1応答フレームは、予め設定された待機区間に関する情報を含む。
【0056】
アクセスポイントは、予め設定された待機区間中に受信される、少なくとも1つの第2端末から上りリンク通信が要求されるか否かを示す少なくとも1つの第2リクエストフレームを待機する(ステップ430)。
【0057】
アクセスポイントは、第1端末から受信した第1リクエストフレームに応答する第1応答フレームを送信した後、直ちに第1端末に対する上りリンク通信を許容する。しかし、アクセスポイントは、少なくとも1つの他の端末、即ち少なくとも1つの第2端末から追加的な上りリンク送信リクエストの受信を待機することによってネットワークのスループットを向上させる。
【0058】
アクセスポイントは、予め設定された待機区間中に第1端末を除いた他の端末からデータ送信リクエストがあった場合、第1端末からのデータ送信リクエストを他の端末のデータ送信リクエストと共に処理することによってスループットを向上させる。
【0059】
アクセスポイントは、少なくとも1つの第2端末から少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信されるか否かを判断する(ステップ440)。
【0060】
少なくとも1つの第2端末から少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信された場合、アクセスポイントは、第1端末及び少なくとも1つの第2端末の上りリンク通信を許容する(ステップ450)。例えば、第1端末及び第2端末は同時に上りリンク通信を行うことが許容される。
【0061】
一方、予め設定された待機区間中に少なくとも1つの第2端末からリクエストフレームが受信されなかった場合、アクセスポイントは第1端末の上りリンク通信を許容する(ステップ460)。
【0062】
アクセスポイントは、待機区間で少なくとも1つの第2端末から少なくとも1つの第2リクエストフレームを受信するか又は受信しない。第2端末が予め設定された待機区間中に上りリンク通信を要求しない場合、アクセスポイントは第1端末のみに対するリソース割当に関する情報を含む第2応答フレームを送信する。
【0063】
待機区間中に少なくとも1つの第2端末から少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信された場合、アクセスポイントは第1端末及び少なくとも1つの第2端末の各々に対するリソース割当に関する情報を含む第2応答フレームを第1端末及び少なくとも1つの第2端末に送信する。
【0064】
図5は、アクセスポイントの通信方法の他の例を示すフローチャートである。
図5は、アクセスポイントが少なくとも1つの第2端末から少なくとも1つの第2リクエストフレームを受信する通信方法を示す。
【0065】
アクセスポイントは、上りリンク通信を要求する第1端末から第1リクエストフレームを受信する(ステップ510)。例えば、第1端末は、最初にチャネルにアクセスして上りリンク通信を通してアクセスポイントにデータを送信することを要求する端末である。
【0066】
第1リクエストフレームは、第1端末が上りリンク通信を通してアクセスポイントに送信しようとするデータ量に関する情報、第1端末が送信しようとするデータの送信サイズに関する情報、又はデータに含まれるストリーム数に関する情報を含む。
【0067】
データ量は第1端末がアクセスポイントに送信しようとするデータの総量に該当し、データの送信サイズは第1端末がアクセスポイントに送信しようとするデータに対するフレームの長さに該当する。
【0068】
アクセスポイントは、第1端末に、第1リクエストフレームが受信されたか否かを示す第1応答フレームを送信する(ステップ520)。例えば、第1応答フレームは、予め設定された待機区間に関する情報を含む。
【0069】
アクセスポイントは、予め設定された待機区間中に受信される、少なくとも1つの第2端末から上りリンク通信が要求されることを示す少なくとも1つの第2リクエストフレームを待機する(ステップ530)。
図5に示す実施形態において、アクセスポイントは、少なくとも1つの第2端末から上りリンク通信のリクエストを受信する。
【0070】
アクセスポイントは、他の端末から追加的な上りリンク送信リクエストを受信するために予め設定された時間区間、例えば待機区間中待機する。アクセスポイントは、第1端末を除いた他の端末から当該チャネルを用いたデータ送信リクエストがある場合、第1端末からのデータ送信リクエストを他の端末のデータ送信リクエストと一緒に処理することによってスループットを向上させる。
【0071】
アクセスポイントは、予め設定された待機区間の長さを調整する。アクセスポイントで予め設定された待機区間の長さを調整する方式は次のような例を含む。例えば、アクセスポイントは、端末の接続(Association)中にアクセスポイントと端末との間の通信を通して待機区間の長さを調整するか、又は端末にアクセス中に記録された過去の履歴に関する情報により待機区間の長さを調整する。
【0072】
アクセスポイントは、第1端末及び少なくとも1つの第2端末から受信した上りリンク通信のリクエストが上りリンク通信でサポート可能な最大ユーザ数又は最大ストリーム数を超過するか否かを判断する(ステップ540)。
【0073】
ステップ540における判断の結果、上りリンク通信のリクエストが上りリンク通信でサポート可能な最大ユーザ又は最大ストリーム数を超過した場合、アクセスポイントは、予め設定された待機区間が終了する前に第1端末及び少なくとも1つの第2端末に第2応答フレームを送信する(ステップ550)。この例で、アクセスポイントは、少なくとも1つの第2リクエストフレームに基づいて第1端末及び少なくとも1つの第2端末に第2応答フレームを送信する。
【0074】
一方、ステップ540における判断の結果、上りリンク通信のリクエストが上りリンク通信でサポート可能な最大ユーザ数又は最大ストリーム数を超過しなかった場合、アクセスポイントは、少なくとも1つの第2リクエストフレームに基づいて第1端末及び少なくとも1つの第2端末に対するリソース割当に関する情報を含む第2応答フレームを送信する(ステップ560)。
【0075】
この例で、第2応答フレームは、上りリンクを介するデータ送信を同期させるための情報、上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、及び/又は第1端末及び少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含む。
【0076】
アクセスポイントは、待機区間中の少なくとも1つの第2リクエストフレームの受信に応答して、第1端末及び少なくとも1つの第2端末からデータを同時に受信する(ステップ570)。
【0077】
他と例として、ステップ530において、予め設定された待機区間中に少なくとも1つの第2リクエストフレームが受信されなかった場合、アクセスポイントは第1端末からのみデータを受信する。
【0078】
図6は、第1端末の通信方法の一例を示すフローチャートである。
【0079】
第1端末は、アクセスポイントに上りリンク通信を要求する第1リクエストフレームを送信する(ステップ610)。例えば、第1リクエストフレームは、第1端末が送信しようとするデータ量に関する情報、第1端末が送信しようとするデータの送信サイズに関する情報、及びデータに含まれるストリーム数に関する情報を含む。
【0080】
第1端末は、アクセスポイントから、第1リクエストフレームが受信されたか否かを示す第1応答フレームを受信する(ステップ620)。
【0081】
第1端末は、第1応答フレームに含まれる情報に基づいて予め設定された待機区間中待機する(ステップ630)。
【0082】
第1端末は、アクセスポイントから第2応答フレームを受信する。第2応答フレームは、上りリンクを介して送信されるデータの時刻を同期させる情報、上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、及び/又は第1端末及び少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含む。
【0083】
第1端末は、アクセスポイントから送信された第2応答フレームに含まれる情報に基づいてアクセスポイントにデータを送信する(ステップ640)。
【0084】
例えば、第1端末は、第2応答フレームに含まれる情報によって上りリンクを介して送信される送信サイズ及びパワーバックオフを調整する。第1端末は、第2応答フレームに含まれる上りリンクを介して送信されるデータに対する同期情報に基づいて少なくとも1つの第2端末に同期させてアクセスポイントにデータを送信する。
【0085】
この例で、第2応答フレームは、予め設定された待機区間中に少なくとも1つの第2端末によって送信された少なくとも1つの第2リクエストフレームに応答してアクセスポイントから送信される。第2リクエストフレームは、少なくとも1つの第2端末が上りリンク通信を要求するか否かを示すためにアクセスポイントに送信される。
【0086】
図7は、第2端末の通信方法の一例を示すフローチャートである。
【0087】
第2端末は、アクセスポイントから第1応答フレームを受信する(ステップ710)。この例で、第1応答フレームは、上りリンク通信を要求する第1端末から受信された第1リクエストフレームに対する応答に該当する。
【0088】
第2端末は、第1応答フレームに含まれる情報により示される予め設定された待機区間で、第2端末によって上りリンク通信が要求されるか否かを示す第2リクエストフレームを送信する(ステップ720)。
【0089】
第2端末は、アクセスポイントから、第2リクエストフレームに応答して、上りリンク通信における第2端末のためのリソース割当に関する情報を含む第2応答フレームを受信する(ステップ730)。
【0090】
第2応答フレームは、上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、上りリンクを介して送信される送信サイズに関する情報、又は第1端末及び少なくとも1つの第2端末のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含む。
【0091】
第2端末は、第2応答フレームに含まれる情報に基づいてアクセスポイントにデータを送信する(ステップ740)。
【0092】
第2端末は、第2応答フレームに含まれる上りリンクを介して送信されるデータに対する時刻同期のための情報によって第1端末に同期させてアクセスポイントにデータを送信する。
【0093】
図8は、アクセスポイント及び複数の端末の一例を示す図である。
【0094】
図8を参照すると、アクセスポイント800は、第1端末810及び第2端末820と通信する。
【0095】
アクセスポイント800は、受信機801、制御部802、及び送信機803を備える。第1端末810は、受信機811、制御部812、及び送信機813を備える。第2端末820は、受信機821、制御部822、及び送信機823を備える。この例で、2つの端末があるが、アクセスポイント800は2つの端末以上と通信して上述の実施形態を行うことができる。
【0096】
アクセスポイント800の送信機803は、第1端末810の受信機811及び第2端末820の受信機821にデータを送信する。第1端末810の送信機813は、アクセスポイント800の受信機801にデータを送信する。第2端末820の送信機823は、アクセスポイント800の受信機801にデータを送信する。
【0097】
アクセスポイント800は、上りリンク通信を要求する第1端末810から第1リクエストフレームを受信する。例えば、第1端末810は、チャネルに最初にアクセスしてアクセスポイント800に上りリンク通信を通してデータを送信するように要求する端末である。
【0098】
例えば、第1リクエストフレームは、上りリンク通信を通して第1端末810によってアクセスポイント800に送信されるデータ量に関する情報、第1端末810によって送信されるデータの送信サイズに関する情報、及びデータに含まれるストリーム数に関する情報を含む。
【0099】
アクセスポイント800は、第1リクエストフレームが受信されたか否かを示す第1応答フレームを第1端末810に送信する。例えば、第1応答フレームは、予め設定された待機区間に関する情報を含む。
【0100】
アクセスポイント800は、予め設定された待機区間中に第2端末820から要求される上りリンク通信を示す少なくとも1つの第2リクエストフレームを待機する。
【0101】
アクセスポイント800は、例えば待機区間のような予め設定された時間区間中に、第2端末820のような他の端末から追加的な上りリンク送信リクエストを受信するために待機する。アクセスポイント800は、第2端末820からのデータ送信リクエストと一緒に第1端末810からのデータ送信リクエストを処理することでスループット(throughput)を向上させる。
【0102】
第2リクエストフレームを受信した後、アクセスポイント800は、第1端末810及び第2端末820に対するリソース割当に関する情報を含む第2応答フレームを送信する。
【0103】
例えば、第2応答フレームは、上りリンクを介して第1端末810及び第2端末820のデータ送信を同期させるための情報、上りリンクを介して送信されるデータ量に関する情報、上りリンクを介して送信される送信サイズの大きさに関する情報、及び/又は第1端末810及び第2端末820のうちの少なくとも1つのパワーバックオフに関する情報を含む。従って、アクセスポイント800は、第1端末810及び第2端末820から同時にデータを受信する。
【0104】
図1〜
図7を参照して上述した実施形態は、
図8の実施形態で説明したアクセスポイント800、第2端末810、及び第2端末820にも適用される。
【0105】
上述した方法は、多様なコンピュータ手段によって実行することができるプログラム命令の形態で実現され得、このようなプログラム命令は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合わせたものを含み得る。記録媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。
【0106】
以上、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。従って、本発明の範囲は、上述した実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。