【実施例】
【0547】
調製および実施例
A.1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸
【0548】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
段階a:2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸メチルエステル
アセトニトリル(30m)およびトリエチルアミン(10mL)を含有するメタノール(20mL)中の5−ブロモ−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(11.8g、50.0mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)[Pd(PPh
3)
4、5.78g、5.00mmol]の溶液を、一酸化炭素雰囲気(55PSI)下、75℃(油浴温度)で15時間攪拌した。冷却した反応混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸メチルエステル(11.5g)を得、それを直接次の段階で使用した。
【0550】
段階b:(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール
20mLの無水テトラヒドロフラン(THF)に溶解した粗製2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸メチルエステル(11.5g)を、0℃で無水THF(100mL)中の水素化アルミニウムリチウム(4.10g、106mmol)の懸濁液にゆっくりと添加した。その後、その混合物を室温に温めた。室温で1時間攪拌した後、その反応混合物を0℃に冷却し、水(4.1mL)、続いて水酸化ナトリウム(10%水溶液、4.1mL)で処理した。得られたスラリーを濾過し、THFで洗浄した。併せた濾液を蒸発乾固させ、その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール(7.2g、2段階で76%)を無色の油として得た。
【0551】
段階c:5−クロロメチル−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール
塩化チロニル(45g、38mmol)を、0℃でジクロロメタン(200mL)中の(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール(7.2g、38mmol)の溶液にゆっくりと添加した。得られた混合物を一晩、室温で攪拌し、その後、蒸発乾固させた。その残留物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)とジクロロメタン(100mL)とで分配した。分離した水性層をジクロロメタン(150mL)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、粗製5−クロロメチル−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(4.4g)を得、それを直接次の段階で使用した。
【0552】
段階d:(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリル
ジメチルスルホキシド(50mL)中の粗製5−クロロメチル−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(4.4g)とシアン化ナトリウム(1.36g、27.8mmol)の混合物を室温で一晩攪拌した。その反応混合物を氷に注入し、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、粗製(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリル(3.3g)を得、それを直接次の段階で使用した。
【0553】
段階e:1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリル
70℃の粗製(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリルと塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(3.00g、15.3mmol)と1−ブロモ−2−クロロエタン(4.9g、38mmol)の混合物に、水酸化ナトリウム(50%水溶液、10mL)をゆっくりと添加した。その混合物を一晩、70℃で攪拌し、その後、その反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。併せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、粗製1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリルを得、それを直接次の段階で使用した。
【0554】
段階f:1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸
1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリル(最終段階からの粗製物)を10%水酸化ナトリウム水溶液(50mL)中で2.5時間還流させた。冷却した反応混合物をエーテル(100mL)で洗浄し、水性相を2M塩酸でpH2に酸性化した。沈殿した固体を濾過して、1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸を白色の固体として得た(0.15g、4段階で1.6%)。ESI−MS m/z 計算値242.2、実測値243.3(M+1)
+;
1H NMR (CDCl
3) δ 7.14−7.04 (m, 2H), 6.98−6.96 (m, 1H), 1.74−1.64 (m, 2H), 1.26−1.08 (m, 2H).
B.1−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−シクロプロパンカルボン酸
【0555】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−アセトニトリル(5.10g、31.7mmol)、1−ブロモ−2−クロロ−エタン(9.0mL、109mmol)および塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(0.181g、0.795mmol)の混合物を70℃で加熱し、その後、50%(重量/重量)水酸化ナトリウム水溶液(26mL)をその混合物にゆっくりと添加した。その反応物を70℃で18時間攪拌し、その後、130℃で24時間加熱した。その暗褐色の反応混合物を水(400mL)で希釈し、同量の酢酸エチルで1回、および同量のジクロロメタンで1回、抽出した。その塩基性水溶液を濃塩酸で1未満のpHに酸性化し、沈殿物を濾過し、1M塩酸で洗浄した。その固体材料をジクロロメタン(400mL)に溶解し、同量の1M塩酸で2回、および塩化ナトリウム飽和水溶液で1回、抽出した。その有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、白色からややオフホワイトの固体(5.23g、80%)を得た。ESI−MS m/z 計算値206.1、実測値207.1(M+1)
+。2.37分の保持時間。
1H NMR
(400 MHz, DMSO−d
6) δ 1.07−1.11 (m, 2H),
1.38−1.42 (m, 2H), 5.98 (s, 2H), 6.79 (m, 2H), 6.88 (m, 1H), 12.26 (s, 1H).
C.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
【0557】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
段階a:1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
ジクロロメタン(80mL)中の1−(4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(10.0g、48.5mmol)の溶液に氷水浴下でEtSH(16mL)を添加した。その混合物を0℃で20分間攪拌し、その後、AlCl
3(19.5g、0.150mmol)を0℃でゆっくりと添加した。その混合物を0℃で30分間攪拌した。その反応混合物を氷水に注入し、有機層を分離し、水性相をジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。併せた有機層をH
2O、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(8.9g、95%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.20−7.17 (m, 2 H), 6.75−6.72 (m,
2 H), 5.56 (s, 1 H), 3.63 (s, 3 H), 1.60−1.57 (m, 2 H), 1.17−1.15 (m, 2 H).
段階b:1−[4−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸
DMF(50mL)中の1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(15.0g、84.3mmol)の攪拌溶液に0℃で水素化ナトリウム(6.7g、170mmol、鉱物油中60%)を添加した。水素発生終了後、2−ブロモ−1,1−ジエトキシ−エタン(16.5g、84.3mmol)をその反応混合物に1滴ずつ添加した。その反応物を160℃で15時間攪拌した。その反応混合物を氷(100g)に注入し、ジクロロメタンで抽出した。併せた有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、1−[4−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸(10g)を得、それをさらに精製せずに次の段階で直接使用した。
【0559】
段階c:1−ベンゾフラン−5−イル−シクロプロパンカルボン酸
キシレン(100mL)中の粗製1−[4−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸(20g、〜65mmol)の懸濁液に室温でPPA(22.2g、64.9mmol)を添加した。その混合物を1時間、還流させながら加熱し(140℃)、その後、それを室温に冷却し、PPAからデカントした。溶媒を真空下で蒸発させて、粗製生成物を得、それを分取HPLCによって精製して、1−(ベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(1.5g、5%)を得た。
1H NMR
(400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.25 (br s, 1 H),
7.95 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 7.56 (d, J =
2.0 Hz, 1 H), 7.47 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 7.25 (dd, J = 2.4, 11.2 Hz, 1 H), 6.89 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 1.47−1.44 (m, 2 H), 1.17−1.14 (m, 2 H).
段階d:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
MeOH(10mL)中の1−(ベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(700mg、3.47mmol)の溶液に、室温でPtO
2(140mg、20%)を添加した。その攪拌反応混合物を10℃で3日間、水素下(1気圧)で水素化した。その反応混合物を濾過した。溶媒を真空下で蒸発させて、粗製生成物を得、それを分取HPLCによって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(330mg、47%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.20 (s, 1 H), 7.10 (d, J = 10.8 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.57 (t, J = 11.6 Hz, 2 H), 3.20 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 1.67−1.63 (m, 2 H), 1.25−1.21 (m, 2 H).
D.1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
【0560】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0561】
a)Ac
2O、AlCl
3、CH
2Cl
2;b)NaClO;c)LiAlH
4、THF、−78℃;d)SOCl
2、CHCl
3;e)NaCN、DMSO;f)BrCH
2CH
2Cl、NaOH、Bu
4NBr、トルエン;g)NaOH。
【0562】
段階a:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)エタノン
2,3−ジヒドロ−1H−インデン(100.0g、0.85mol)と無水酢酸(104.2g、1.35mol)の混合物を0℃でCH
2Cl
2(1000mL)中のAlCl
3(272.0g、2.04mol)のスラリーに3時間かけて1滴ずつ添加した。その反応混合物を室温で窒素雰囲気下で15時間攪拌した。その後、その反応混合物を氷水(500mL)に注入し、酢酸エチル(500mL×3)で抽出した。併せた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。その残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)によって精製して、生成物(120.0g、88%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.08−2.15 (m, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.95 (t, J = 7.2, 4 H), 7.28 (d, J = 8.0, 1H), 7.75 (d, J = 8.0, 1H) 7.82 (s,1H).
段階b:2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボン酸
55℃の次亜塩素酸ナトリウム攪拌水溶液(2230mL、1.80mmol、6%)に1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)エタノン(120.0g、0.75mol)を添加し、その混合物を55℃で2時間攪拌した。室温に冷却した後、その溶液が透明になるまで、NaHCO
3飽和溶液を添加した。生成された沈殿物を濾過し、水で数回洗浄し、乾燥させて、所望の生成物(120.0g、99%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 2.07−2.17 (m, 2H), 2.96 (t, J = 7.5Hz, 4H), 7.30 (d, J =7.8, 1H,), 7.91 (d, J = 7.8, 1H), 7.96 (s, 1H).
段階c:(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)メタノール
0℃でTHF(2.5L)中の水素化アルミニウムリチウム(72.8g、1.92mol)の攪拌溶液に、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボン酸(100.0g、0.62mol)をゆっくりと添加した。その反応混合物を0℃で1時間攪拌した。その後、H
2O(72mL)およびNaOH(68mL、20%)で反応を停止させた。その混合物を濾過し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させ、残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)によって精製して、所望の生成物(82.0g、90%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz); δ 2.03−2.13 (m, 2H), 2.91 (t, J = 7.5Hz, 4H), 4.64 (s, 2H), 7.13 (d, J = 7.5, 1H), 7.18−7.24 (m, 2H).
段階d:5−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン
塩化チオニル(120mL、1.65mol)を、0℃でクロロホルム(500mL)中の(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)メタノール(81.4g、0.55mol)の急速攪拌混合物に1滴ずつ添加した。添加完了後、得られた混合物を放置して室温に温め、さらに12時間攪拌し続けた。減圧下でクロロホルムを蒸発させて残留物を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=15:1)によって精製して、5−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン(90.5g、99%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.06−2.19 (m, 4H), 2.93 (t, J = 7.5, 4H), 4.54
(s, 2H), 7.15−7.31 (m, 3H).
段階e:2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アセトニトリル
DMSO(500mL)中の5−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン(90.0g、0.54mol)の攪拌溶液に、0℃のシアン化ナトリウム(54.0g、1.08mol)を少しずつ添加した。その後、その反応混合物を室温で3時間攪拌した。水(1000mL)で反応を停止させ、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アセトニトリル(82.2g、97%)を得、それをさらに精製せずに次の段階で使用した。
【0563】
段階f:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボニトリル
トルエン(150mL)中の2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アセトニトリル(50.0g、0.32mol)の攪拌溶液に、水酸化ナトリウム(300mL、水中50パーセントW/W)、1−ブロモ−2−クロロエタン(92.6mL、1.12mol)および(n−Bu)
4NBr(5g、15.51mmol)を添加した。その混合物を60℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を水(400mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。併せた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボニトリル(9.3g、16%)を得た。
1H NMR (CDCl
3,300MHz) δ 1.35−1.38 (m, 2H), 1.66−1.69 (m, 2H), 2.05−2.13 (m, 2H), 2.87−294 (m, 4H), 7.07−7.22 (m,3H).
段階g:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
メタノール(40mL)中の攪拌1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボニトリル(9.3g、50.8mmol)に、150mLの水酸化ナトリウムの溶液(水中25%NaOH w/w)を添加した。その混合物を100℃で8時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を氷水(0℃)上に注ぎ、そのpHを塩化水素(1N)でpH=4に調整し、その混合物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。併せた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸(4.8g、47%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ 1.23−1.26 (m, 2H), 1.62−1.65 (m, 2H), 2.03−210 (m, 2H), 2.81−2.91 (m, 4H), 7.11−7.21 (m, 3H).
E.2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)アセトニトリル
【0564】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
THF(30mL)中のt−BuOK(4.8g、40mmol)の懸濁液に、−78℃でTHF(10mL)中のTosMIC(3.9g、20mmol)の溶液を添加し、その混合物を10分間攪拌した。THF(10mL)中の3−クロロ−4−メトキシ−ベンズアルデヒド(1.7g、10mmol)の溶液を1滴ずつ添加し、その反応物を−78℃で1.5時間攪拌した。その冷却反応混合物にメタノール(10mL)を添加し、その混合物を30分間、還流させながら加熱した。溶媒を蒸発させて粗製残留物を得、それを水(20mL)に溶解した。水性相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。併せた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗製生成物を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)によって精製して、2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)アセトニトリル(1.5g、83%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.33 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.20 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1 H), 6.92 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 3.68 (s, 2 H).
13C NMR (100 MHz, CDCl
3) δ 154.8, 129.8, 127.3, 123.0, 122.7, 117.60, 112.4, 56.2, 22.4.
F.2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)アセトニトリル
【0566】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0567】
段階a:2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボン酸エチルエステル
DMF(1000mL)中のCs
2CO
3(270g、1.49mol)の懸濁液に、室温で3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルエステル(54.6g、0.3mol)および1,2−ジブロモエタン(54.3g、0.29mol)を添加した。得られた混合物を80℃で一晩攪拌し、その後、氷水に注入した。その混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。併せた有機層を水(200mL×3)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮乾固させた。その残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)によって精製して、2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボン酸エチルエステル(18g、29%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.53 (dd, J = 1.8, 7.2 Hz, 2 H), 6.84−6.87 (m, 1 H), 4.22−4.34 (m, 6 H), 1.35 (t, J = 7.2 Hz, 3 H).
段階b:(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−メタノール
THF(20mL)中のLiAlH
4(2.8g、74mmol)の懸濁液に、N
2雰囲気下、0℃でTHF(10mL)中の2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボン酸エチルエステル(15g、72mmol)の溶液を1滴ずつ添加した。その混合物を室温で1時間攪拌し、冷却しながら水(2.8mL)およびNaOH(10%、28mL)を添加することによって注意深く反応を停止させた。沈殿した固体を濾過して除去し、濾液を蒸発乾固させて、(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−メタノール(10.6g)を得、それをさらに精製せずに次の段階に持っていった。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 6.73−6.78 (m, 3 H), 5.02 (t, J = 5.7 Hz, 1 H), 4.34 (d, J = 6.0 Hz, 2 H), 4.17−4.20 (m, 4 H).
段階c:6−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン
SOCl
2(10mL)中の(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)メタノール(10.6g)の混合物を室温で10分間攪拌し、その後、氷水に注入した。有機層を分離し、水性相をジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。併せた有機層をNaHCO
3の飽和溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾固させて、6−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(12g、2段階で88%)を得、それをさらに精製せずに直接次の段階で使用した。
【0568】
段階d:2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)アセトニトリル
DMSO(50mL)中の6−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(12.5g、67.7mmol)およびNaCN(4.30g、87.8mmol)の混合物を25℃で1時間攪拌した。その混合物を水(150mL)に注入し、その後、ジクロロメタン(50mL×4)で抽出した。併せた有機層を水(50mL×2)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮乾固させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)によって精製して、2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)アセトニトリル(10.2g、86%)を得た。
1H−NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.78−6.86 (m, 3 H), 4.25 (s, 4 H), 3.63 (s, 2 H).
G.2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)アセトニトリル
【0569】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
段階a:6−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンゾフラン−3(2H)−オン
ジクロロメタン(500mL)中の6−ヒドロキシベンゾフラン−3(2H)−オン(30.0g、200mmol)の溶液に、室温でTBSCl(36.0g、240mmol)およびイミダゾール(16.3g、240mmol)を添加した。その反応混合物を室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去して、6−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンゾフラン−3(2H)−オン(40.0g、収率80%)を得、それをさらに精製せずに直接次の段階で使用した。
【0571】
段階b:ベンゾフラン−6−オール
室温でMeOH(800mL)中の6−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンゾフラン−3(2H)−オン(40.0g、151mmol)の溶液にNaBH
4(6.0g、160mmol)を添加した。室温で2時間攪拌した後、その反応混合物をアセトンで処理した。その後、4NのHClをその混合物に添加し、3時間、室温で攪拌し続けた。その混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×1000mL)で抽出した。その抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5〜10%の酢酸エチル)によって精製して、純粋な生成物(17.0g、収率85.5%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ:
7.51 (d, J = 2.1, 1H), 7.41 (d, J = 8.4, 1H), 7.02 (d, J = 1.8, 1H), 6.81 (dd, J = 8.4, 2.1, 1H), 6.68 (dd, J = 2.1, 0.9, 1H), 5.5 (br s, 1 H).
段階c:トリフルオロメタンスルホン酸ベンゾフラン−6−イル
ピリジン(20g、254mmol)およびジクロロメタン(200mL)中のベンゾフラン−6−オール(17.0g、127mmol)の攪拌溶液に、Tf
2O(53.7g、190mmol)を添加した。その反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得、それをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5〜10%の酢酸エチル)によって精製して、トリフルオロメタンスルホン酸ベンゾフラン−6−イル(30.0g、収率88.0%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ: 7.72 (d, J = 2.1, 1H), 7.67 (d, J =8.7, 1H), 7.48 (d, J =1.5, 1H), 7.19 (dd, J = 8.7, 2.1, 1H), 6.82−6.91 (m, 1H).
段階d:ベンゾフラン−6−カルボン酸メチル
DIEA(16.2g、124mmol)、MeOH(153mL)およびDMF(153mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸ベンゾフラン−6−イル(16.2g、61mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(1.4g、3.3mmol)およびPd(OAc)
2(756mg、3.3mmol)の混合物を70℃、CO雰囲気下で24時間攪拌した。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その後、併せた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製混合物を得、それをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5〜10%の酢酸エチル)によって精製して、ベンゾフラン−6−カルボン酸メチル(8.5g、収率80%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ: 8.21(s, 1H), 7.96 (dd, J =8.1, 1.5, 1H), 7.76 (d, J= 2.1, 1H), 7.63 (d, J = 8.1, 1H), 6.83−6.82 (m, 1H), 3.95 (s, 1H).
段階e:2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−カルボン酸メチル
MeOH中のベンゾフラン−6−カルボン酸メチル(17.8g、100mmol)および10%Pd/C(10.5g)の混合物を50psiでの水素雰囲気下で2時間攪拌した。触媒を濾過によって除去した。溶媒を減圧下で除去して、所望の2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−カルボン酸メチル(17.8g、収率98.5%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.57 (d, J = 7.6,
1H), 7.40 (s, 1H), 7.23 (d, J = 7.6, 1H), 4.61 (t, J=8.8, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.25 (t, J =8.8, 2H).
段階f:(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)メタノール
THF(300mL)中の水素化アルミニウムリチウム(6.1g、250mmol)の攪拌溶液に、0℃でTHF中の2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−カルボン酸メチル(17.8g、100mmol)の溶液を添加した。その混合物を室温で1時間攪拌した。NaOH飽和水溶液を添加し、その混合物を酢酸エチルで抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)メタノール(13.8g、収率92.0%)を得た。
1H NMR
(400 MHz, CDCl
3) δ: 7.17 (d, J = 7.2, 1H), 6.84 (d, J = 7.2, 1H), 6.81 (s, 1H),
4.62 (s, 2H), 4.58 (t, J = 8.4, 2H), 3.20 (t, J = 8.4, 2H),) 1.67 (br s, 1H).
段階g:6−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン
CHCl
3(200mL)中の(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)メタノール(13.8g、92mmol)の溶液に0℃でSOCl
2をゆっくりと添加した。その反応混合物を4時間、還流させながら攪拌した。溶媒を除去した後、飽和NaHCO
3および酢酸エチルをその混合物に添加した。有機層を酢酸エチルで抽出した。その後、併せた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、6−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(12.3g、収率80%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.16 (d, J = 7.5, 1H), 6.87 (d, J = 7.5, 1H), 6.83 (s, 1H), 4.58 (t, J = 8.7, 2H), 4.49 (s, 2H),
3.20 (t, J = 8.7, 2H).
段階h:2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)アセトニトリル
DMSO(100mL)中の6−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(12.3g、73mmol)の溶液にKCN(7.1g、109.5mmol)を添加した。その反応混合物を100℃で2時間攪拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5〜10%の酢酸エチル)によって精製して、2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)アセトニトリル(8.4g、収率70.4%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.16 (d, J = 7.6, 1H), 6.79 (d, J =
7.2, 1H), 6.72 (s, 1H), 4.58 (t, J =8.4, 2H), 3.67 (s, 2H), 3.19 (t, J = 8.4, 2H).
以下の酸は、市販されていたか、上で説明したように調製した。
【0572】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
G.6−クロロ−5−メチルピリジン−2−アミン
【0574】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
段階a:2,2−ジメチル−N−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド
無水CH
2Cl
2(1000mL)中の5−メチルピリジン−2−アミン(200g、1.85mol)の攪拌溶液に、0℃、N
2下で、Et
3N(513mL、3.70mol)および塩化2,2−ジメチル−プロピオニル(274mL、2.22mol)の溶液を1滴ずつ添加した。氷浴を取り外し、室温で2時間、攪拌し続けた。その反応物を氷(2000g)に注入した。有機層を分離し、残留水性層をCH
2Cl
2(3×)で抽出した。併せた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発させて、2,2−ジメチル−N−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド(350g)を得、それをさらに精製せずに次の段階で使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.12 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 7.96 (s, 1 H), 7.49 (dd, J
= 1.6, 8.4 Hz, 1 H), 2.27 (s, 1 H), 1.30 (s, 9 H).
段階b:2,2−ジメチル−N−(5−メチル−1−オキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド
AcOH(500mL)中の2,2−ジメチル−N−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド(100g、0.52mol)の攪拌溶液に、室温で30%H
2O
2(80mL、2.6mol)を1滴ずつ添加した。その混合物を80℃で12時間攪拌した。その反応混合物を真空下で蒸発させて、2,2−ジメチル−N−(5−メチル−1−オキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド(80g、純度85%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.26 (br s, 1
H), 8.33 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 8.12 (s,
1 H), 7.17 (dd, J = 0.8, 8.8 Hz, 1 H), 2.28 (s, 1 H), 1.34 (s, 9 H).
段階c:N−(6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
無水CH
2Cl
2(50mL)中の2,2−ジメチル−N−(5−メチル−1−オキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド(10g、48mmol)の攪拌溶液に室温でEt
3N(60mL、240mmol)を添加した。30分間攪拌した後、POCl
3(20mL)をその反応混合物に1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で15時間攪拌した。反応混合物を氷(200g)に注入した。有機層を分離し、残留水性層をCH
2Cl
2(3×)で抽出した。併せた有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、粗製生成物を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc 100:1)によって精製して、N−(6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(0.5g、5%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.09 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.94 (br s, 1 H), 7.55 (d, J = 8.4
Hz, 1 H), 2.33 (s, 1 H), 1.30 (s, 9 H).
段階d:6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−イルアミン
N−(6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(4.00g、17.7mmol)に室温で6NのHCl(20mL)を添加した。その混合物を80℃で12時間攪拌した。飽和NaHCO
3を1滴ずつ添加することによって、その反応混合物をpH8〜9に塩基性化し、その後、その混合物をCH
2Cl
2(3×)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−イルアミン(900mg、36%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.35 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.39
(br s, 2 H), 2.22 (s, 3 H). MS (ESI) m/z: 143 (M+H
+).
H.6−クロロ−5−エチルピリジン−2−アミン
【0576】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0577】
段階a:N−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピバルアミド
塩化ピバロイル(85mL、0.69mol)を、−78℃でCH
2Cl
2中の5−ブロモピリジン−2−アミン(100g、0.58mol)およびEt
3N(120mL、0.87mmol)の溶液に添加した。その温度を放置して室温に温め、一晩、攪拌し続けた。その反応混合物を水に注入し、CH
2Cl
2で抽出し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%のEtOAc)によって精製して、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピバルアミド(130g、収率87%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ 8.28 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 9.2
Hz, 1H), 7.99 (br s, 1H), 7.77 (dd, J =
9.2 and 2.0, 1H), 1.28 (s, 9H).
段階b:N−(5−ビニルピリジン−2−イル)ピバルアミド
トリブチル(ビニル)錫(50g、0.16mol)、Pd(Ph
3P)
4(3.3g、2.9mol)および触媒量の2,6−t−ブチル−4−メチルフェノールを、トルエン中のN−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピバルアミド(36g、0.14mol)の溶液に添加した。その反応混合物を48時間、還流させながら加熱した。溶媒を真空下で蒸発させ、その残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中5%のEtOAc)によって精製して、N−(5−ビニルピリジン−2−イル)ピバルアミド(23g、収率80%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ 8.24−8.20 (m, 2H), 8.02 (br s, 1H), 7.77 (dd, J = 8.7 and 2.4, 1H), 6.65 (dd, J =
17.7 and 10.8, 1H), 5.73 (d, J = 17.7, 1H), 5.29 (d, J = 10.8, 1H), 1.32 (s, 9H).
段階c:N−(5−エチルピリジン−2−イル)ピバルアミド
触媒量のPd/Cを、EtOH(200mL)中のN−(5−ビニルピリジン−2−イル)ピバルアミド(23g、0.11mol)の溶液に添加した。その反応混合物を水素雰囲気下で一晩攪拌した。触媒を濾過によって除去し、その溶液を真空下で濃縮して、N−(5−エチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(22g、95%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ 8.15 (d, J = 8.4, 1H), 8.09 (d, J = 2.4, 1H), 7.96 (br s, 1H), 7.54 (dd, J = 8.4 and 2.4, 1H), 2.61 (q, J = 7.5, 2H), 1.30 (s, 9H), 1.23 (t, J = 7.5, 3H).
段階d:5−エチル−2−ピバルアミドピリジン−1−オキシド
H
2O
2(30%、34mL、0.33mol)を酢酸(200mL)中のN−(5−エチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(22g、0.11mol)の溶液に添加した。その混合物を80℃で一晩攪拌した。その反応混合物を水に注入し、EtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
3飽和溶液およびNaHCO
3溶液で洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、5−エチル−2−ピバルアミドピリジン−1−オキシド(16g、67%)を得、それをさらに精製せずに次の段階で使用した。
【0578】
段階e:N−(6−クロロ−5−エチルピリジン−2−イル)ピバルアミド
Et
3N(123mL、93.6mmol)をPOCl
3(250mL)中の5−エチル−2−ピバルアミドピリジン−1−オキシド(16.0g、72.0mmol)の溶液に添加し、その反応混合物を3日間、還流させながら加熱した。過剰なPOCl
3を蒸留除去し、その残留物を水に注入した。その混合物をNaOH水溶液でpH9に中和した。水性層を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中10%のEtOAc)によって精製して、N−(6−クロロ−5−エチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(900mg、5%)および未反応5−エチル−2−ピバルアミドピリジン−1−オキシド(4.8g)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ 8.12 (d, J = 8.7, 1H), 7.94 (br s, 1H), 7.56 (d, J = 8.7, 1H), 2.70 (q, J = 7.5, 2H), 1.30 (s, 9H), 1.23 (t, J = 7.5, 3H).
段階f:6−クロロ−5−エチルピリジン−2−アミン
6NのHCl(20mL)中のN−(6−クロロ−5−エチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(1.16g、4.82mmol)の懸濁液を一晩、還流させながら加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、NaOH水溶液で処理してpH8にした。水性層をEtOAcで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中5%のEtOAc)によって精製して、6−クロロ−5−エチルピリジン−2−アミン(650mg、86%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ 7.35 (d, J =
8.4, 1H), 6.45 (d, J = 8.4, 1H), 2.61 (q, J = 7.6, 2H), 1.18 (t, J = 7.6, 3H).
I.6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミン
【0579】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
段階a:N−(6−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド
CH
2Cl
2(300mL)中の6−ブロモピリジン−2−アミン(10g、0.060mol)およびEt
3N(25g、0.27mol)の溶液に0℃でAcCl(13g、0.17mol)を添加した。その混合物を一晩攪拌した。その反応混合物を水で希釈し、EtOAc(200mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、N−(6−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド(11g、88%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.15
(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.97 (brs, 1H), 7.55 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.0
Hz, 1H), 2.19 (s, 3H).
段階b:6−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−アミン
H
2SO
4(100mL)中のN−(6−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド(9.0g、40mmol)の溶液に0℃でHNO
3(69%、5.5g、60mmol)を1滴ずつ添加した。その混合物をこの温度で4時間攪拌し、その後、氷水に注入した。その混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、6−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−アミン(7.5g、82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.10 (d, J= 8.8 Hz, 1H), 7.73 (brs, 2H), 6.46 (d, J = 8.8 Hz, 1H).
段階c:6−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−イルカルバミン酸メチル
CH
2Cl
2(20mL)中の6−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−アミン(1.4g、10mmol)、Et
3N(2.0g、20mol)およびDMAP(70mg)の溶液に、0℃でClCO
2Me(1.3g、10mmol)を1滴ずつ添加した。その混合物を一晩攪拌した。その反応混合物を水で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、6−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−イルカルバミン酸メチル(1.4g、82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.78 (brs, 1H), 8.56 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.05 (d, J =8.4
Hz, 1H), 3.70 (s, 3H).
段階d:5−アミノ−6−ブロモピリジン−2−イルカルバミン酸メチル
CH
3OH(20mL)中の6−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−イルカルバミン酸メチル(700mg、2.5mmol)の溶液に、0℃でNiCl
2(1.2g、5.1mmol)およびNaBH
4(300mg、7.6mmol)を順次添加した。その混合物を20秒間攪拌した。その反応混合物を水で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、5−アミノ−6−ブロモピリジン−2−イルカルバミン酸メチル(600mg、96%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.13 (brs, 1H), 7.09 (d, J =
8.8 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H).
段階e:6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−イルカルバミン酸メチル
HCl(28%、10mL)中の5−アミノ−6−ブロモピリジン−2−イルカルバミン酸メチル(100mg、0.41mmol)およびCuCl(120mg、1.6mmol)の混合物に0℃でNaNO
2(29mg、0.41mmol)を添加した。その混合物を室温で2時間攪拌した。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−イルカルバミン酸メチル(80mg、75%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.93 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.38 (brs, 1H), 3.82 (s, 3H).
段階f:6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミン
メタノール(50mL)中の6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−イルカルバミン酸メチル(1.1g、4.1mmol)の溶液に室温でKOH(700mg、13mmol)を添加した。その混合物を2時間、還流させながら加熱した。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5%から10%のEtOAc)によって精製して、6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミン(700mg、81%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
J.6−クロロ−4−メチルピリジン−2−アミン
【0581】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
段階a:N−(4−メチルピリジン−2−イル)ピバルアミド
CH
2Cl
2(200mL)中の4−メチルピリジン−2−アミン(25.0g、0.230mol)およびEt
3N(35.0g、0.350mmol)の溶液に塩化ピバロイル(33.1g、0.270mol)を1滴ずつ添加した。その混合物を4時間、N
2雰囲気下で攪拌した。その反応混合物を水で反応停止させ、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。併せた有機抽出物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中20%の酢酸エチル)によって精製して、N−(4−メチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(36.2g、82%)を得た。
1H NMR (CDCl
3,
300 MHz) δ 8.09−8.08 (m,
2H), 8.00 (br s,1H), 6.83 (dd, J = 4.8,
0.6 Hz, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.30 (s, 9H).
段階b:4−メチルピリジン−2−イルピバルアミド−1−オキシド
AcOH(300mL)中のN−(4−メチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(10g、52mmol)の溶液に、0℃でH
2O
2(7.0mL、68mmol)を1滴ずつ添加した。その混合物を一晩、70℃で攪拌した。その反応混合物を水で反応停止させ、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、飽和Na
2SO
3で洗浄した。併せた有機抽出物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中5%の酢酸エチル)によって精製して、4−メチルピリジン−2−イルピバルアミド−1−オキシド(8.4g、77%)を得た。
1H NMR
(CDCl
3,
300 MHz) δ 10.38 (br s, 1H), 10.21 (br s,1H), 8.34 (s, 1H), 8.26 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 6.9 Hz, 1H),
2.37(s, 3H), 1.33 (s, 9H).
段階c:N−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)ピバルアミド
POCl
3(30mL)中の4−メチルピリジン−2−イルピバルアミド−1−オキシド(3.0g、14mmol)の溶液に、0℃でEt
3N(6.0mL、43mmol)を1滴ずつ添加した。その後、混合物を100℃で3日間攪拌した。その混合物を水で反応停止させ、NaOH水溶液で処理してpH8〜9にし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。併せた有機抽出物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中15%の酢酸エチル)によって精製して、N−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(520mg、16%)を得た。
1H NMR (CDCl
3,
300 MHz) δ 8.03 (s, 1H), 7.93 (br s,1H), 6.87 (s, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.29 (s, 9H).
段階d:6−クロロ−4−メチルピリジン−2−アミン
HCl(40mL、6M)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(500mg、2.21mmol)の溶液を6時間、90℃で攪拌した。その混合物を室温に冷却し、NaOHでpH10に中和した。その混合物を酢酸エチルで抽出し、真空下で蒸発させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中5%の酢酸エチル)によって精製して、6−クロロ−4−メチルピリジン−2−アミン(257mg、82%)を得た。
1H NMR (CDCl
3,
300 MHz) δ 6.52 (s, 1H), 6.26 (s, 1H), 2.23 (s, 3H).
K.6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−アミン
【0583】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
段階a:3,4−ジメチルピリジン1−オキシド
ジクロロメタン中の3,4−ジメチルピリジン(100.0g、0.93mol)の溶液に、室温でm−CPBA(320.0g、1.87mol)を添加した。その反応混合物を室温で一晩攪拌し、その後、Na
2S
2O
3の飽和溶液(100mL)で反応停止させた。有機層を分離し、水性相をCH
2Cl
2(300mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて、残留物を得、それをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc中10〜100%のMeOH)によって精製して、3,4−ジメチルピリジン1−オキシド(70.0g、61%)を得た。
【0585】
段階b:2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−4(3H)−オン
アセトン(300mL)中の3−ヒドロキシ−ベンズアミド(50g、0.36mol)の溶液に、2,2−ジメトキシ−プロパン(100mL)およびp−トルエンスルホン酸(5g、0.03mol)を添加し、その混合物を一晩、加熱して還流させた。溶媒を真空下で蒸発させて、粗製2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−4(3H)−オン(55g、86%)を得、それをさらに精製せずに次の段階で使用した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.91 (dd, J = 1.8, 7.8 Hz 1 H), 7.44 (t, J = 7.8 Hz 1 H), 7.35 (brs, 1 H), 7.05 (t, J = 7.8 Hz 1 H), 6.91 (d, J = 8.1 Hz 1 H), 1.65 (s, 6 H).
段階c:4−クロロ−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン
POCl
3(500mL)中の2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−4(3H)−オン(100g、0.56mol)の溶液に、室温でPCl
5(170g、0.84mol)を添加した。その混合物を60℃で一晩加熱した。溶媒を大気圧下での蒸留によって除去し、その残留物を減圧下で蒸留(85〜86℃、2.5mmHg)して、4−クロロ−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン(50g、45%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.55 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1 H), 7.38 (dt,
J = 1.6, 8.0 Hz 1 H), 6.95 (t, J = 6.8 Hz 1 H), 6.79 (d, J = 8.0 Hz 1 H), 1.61 (s, 6 H).
段階d:3−(4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−4(3H)−オン
CH
2Cl
2(200mL)中の4−クロロ−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン(50g、0.26mol)の溶液に、室温で33,4−ジメチルピリジン1−オキシド(65g、0.52mol)を添加した。その混合物を一晩、加熱して還流させた。沈殿物を濾過して除去し、濾液を真空下で濃縮して、残留物を得、それをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%の酢酸エチル)によって精製して、3−(4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−4(3H)−オン(9g、13%)を得た。
1H
NMR (300 MHz, d−DMSO) δ 8.25 (s, 1 H), 7.78 (d, J = 6.6 Hz, 1 H), 7.54−7.51 (m,
1 H), 7.16−7.11 (m, 2 H), 7.05 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 2.26 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.60 (s, 6 H)
段階e:4,5−ジメチルピリジン−2−アミン
濃塩酸(100mL)中の3−(4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−4(3H)−オン(9g、0.03mol)の溶液を一晩、還流させながら加熱した。その混合物をNa
2CO
3の飽和溶液によって塩基性化し、CH
2Cl
2(100mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて、4,5−ジメチルピリジン−2−アミン(3.8g、97%)を得、それをさらに精製せずに次の段階で使用した。
【0586】
段階f:2−(4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−イソインドリン−1,3−ジオン
酢酸(40mL)中の4,5−ジメチルピリジン−2−アミン(2.1g、0.02mol)の溶液に、室温でイソベンゾフラン−1,3−ジオン(2.5g、0.02mol)を添加した。その混合物を90℃で一晩加した。得られた溶液をNaHCO
3の飽和溶液によって塩基性化し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて、2−(4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−イソインドリン−1,3−ジオン(1.7g、40%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.33 (s, 1 H), 7.97−7.91 (m, 4 H), 7.32 (s, 1 H), 2.30 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H).
段階g:2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4,5−ジメチルピリジン1−オキシド
CH
2Cl
2(50mL)中の2−(4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−イソインドリン−1,3−ジオン(1.7g、0.01mol)の溶液に、室温でm−CPBA(3.5g、0.02mol)を添加した。その混合物を一晩攪拌し、その後、Na
2S
2O
3の飽和溶液(100mL)の添加によって反応停止させた。有機層を分離し、水性相をCH
2Cl
2(50mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて、2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4,5−ジメチルピリジン1−オキシド(1.5g、83%)を得、それを次の段階で直接使用した。
【0587】
段階h:2−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
POCl
3(50mL)中の2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4,5−ジメチルピリジン1−オキシド(1.5g、0.01mol)の溶液に、室温でEt
3N(680mg、0.01mol)を添加した。その混合物を80℃で2時間攪拌し、その後、NaHCO
3飽和溶液と氷水の混合物に注意深く注入した。その混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて、粗製残留物を得、それをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15%の酢酸エチル)によって精製して、2−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(650mg、41%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.97−7.92 (m, 2 H), 7.82−7.78 (m, 2 H), 7.16 (s,
1H), 2.41 (s, 3 H), 2.39 (s, 3 H).
段階i:6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−アミン
メタノール中のアンモニア(2M、50mL)中の2−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(650mg、2.27mmol)の溶液を室温で一晩攪拌した。その混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。併せた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて、粗製残留物を得、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10〜15%の酢酸エチル)によって精製して、6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−アミン(160mg、46%)を得た。
1H NMR (300 MHz, d−DMSO) δ 6.21 (s, 1 H), 5.93 (brs, 2 H), 2.11 (s, 3 H), 2.05 (s, 3 H). MS (ESI) m/z (M+H
+): 157.2.
L.N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0588】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0589】
段階a:塩化1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル
塩化チオニル(17.0mL、233mmol)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(18.8g、78.0mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド(200μL、2.6mmol)を添加した。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。過剰の塩化チオニルおよびN,N−ジメチルホルムアミドを真空下で除去し、得られた酸塩化物を次の段階で直接使用した。
【0590】
段階b:N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(100mL)中の6−クロロ−5−メチルピリジン−2−アミン(11.1g、78.9mmol)およびEt
3N(22.0mL、156mmol)の溶液に、ジクロロメタン(50mL)中の塩化1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル(20.3g、78.0mmol)の溶液を添加した。得られた反応混合物を室温で18時間、攪拌させておいた。その後、その反応混合物を1NのNaOH水溶液(2×200mL)、1NのHCl水溶液(1×200mL)およびNaHCO
3飽和水溶液(1×200mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(26.9g、2段階で94%)を得た。ESI−MS m/z 計算値366.1、実測値367.3(M+1)
+。保持時間2.19分。
1H
NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.30 (s, 1H), 7.89−7.87 (m, 1H), 7.78−7.76 (m, 1H), 7.54−7.53 (m, 1H), 7.41−7.39 (m, 1H), 7.33−7.30 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 1.52−1.49 (m, 2H), 1.19−1.16 (m, 2H).
M.N−(6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0591】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
塩化1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル(0.878g、3.37mmol)をオーブン乾燥フラスコの中に入れ、それを窒素下で放置して冷却した。ジクロロメタン(10mL)、トリエチルアミン(1.42mL、10.1mmol)および6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミン(10.1mmol)を添加し、その反応混合物を16時間攪拌した。その後、その反応混合物を塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、ほぼ乾固するまで蒸発させ、その後、ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルの勾配を利用して40gのシリカゲルで精製して、N−(6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(1.01g、69%)を得た。ESI−MS m/z 計算値429.9、実測値431.3(M+1)
+。保持時間2.33分。
【0593】
N.N−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0594】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
ジクロロメタン(5mL)中の6−クロロ−4−メチルピリジン−2−アミン(300mg、2.1mmol)およびEt
3N(1.8mL、13mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の塩化1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル(1.6g、6.3mmol)の溶液を添加した。得られた反応混合物を室温で18時間攪拌させておいた。その反応混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(1×20mL)およびNaHCO
3飽和水溶液(1×20mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた残留物を、ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルの勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、N−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(700mg、91%)を得た。ESI−MS m/z 計算値366.1、実測値366.9(M+1)
+。保持時間2.15分。
【0596】
O.1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0597】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
段階a:塩化1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル
塩化チオニル(110μL、1.5mmol)中の1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(100mg、0.50mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド(20μL、0.26mmol)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌した。過剰の塩化チオニルおよびN,N−ジメチルホルムアミドを真空下で除去し、得られた酸塩化物を次の段階で直接使用した。
【0599】
段階b:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(2mL)中の6−クロロ−5−メチルピリジン−2−アミン(71mg、0.50mmol)およびEt
3N(140μL、1.0mmol)の溶液に、ジクロロメタン(2mL)中の塩化1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル(110mg、0.50mmol)の溶液を添加した。得られた反応混合物を室温で18時間攪拌させておいた。その後、その反応混合物を1NのHCl水溶液(1×5mL)およびNaHCO
3飽和水溶液(1×5mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(120mg、2段階で71%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.64 (s, 1H), 7.94−7.91 (m,
1H), 7.79−7.77 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 7.00−6.88 (m, 2H), 6.06 (s, 2H), 2.25 (s,
3H), 1.47−1.44 (m, 2H), 1.13−1.10 (m, 2H)ESI−MS m/z計算値330.1,実測値331.5(M+1)
+.保持時間1.99分.
P.N−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0600】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
塩化1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル(676mg、2.6mmol)および6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−アミン(314mg、2.0mmol)に、ジクロロメタン(7.0mL)およびEt
3N(835μL、6mmol)を添加した。その反応物を室温で1時間攪拌した。その反応物をジクロロメタンで希釈し、1NのHCl(3×)およびNaHCO
3飽和水溶液(3×)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミ(560mg、73%)を得た。ESI−MS m/z 計算値380.07、実測値381.3(M+1)
+。保持時間2.18分。
【0602】
Q.N−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0603】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
塩化チオニル(406.1μL、5.580mmol)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルカルボン酸(380mg、1.86mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド(41μL、0.53mmol)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その後、過剰な塩化チオニルおよびN,N−ジメチルホルムアミドを真空下で除去して、酸塩化物を得た。その後、その酸塩化物をジクロロメタン(5mL)に溶解し、ジクロロメタン(5mL)中の6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−アミン(350mg、2.23mmol)およびトリエチルアミン(778μL、5.58mmol)の溶液にゆっくりと添加した。得られた反応混合物を室温で14時間攪拌した。その反応混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(10mL)およびNaHCO
3飽和水溶液(10mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、N−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを淡黄色の固体として得た(0.330g、51.7%)ESI−MS m/z 計算値342.11、実測値343.3(M+1)
+。保持時間2.09分。
【0605】
R.N−(6−クロロ−5−シアノ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0606】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
6−アミノ−2−クロロ−4−メチルニコチノニトリル(252mg、1.50mmol)を、無水N,N’ジメチルホルムアミド(DMF、0.5mL)と無水テトラヒドロフラン(THF、4.5mL)の混合物に溶解した。その反応管を、室温の水を満たしたビーカーの中に入れて、反応温度の維持を助長した。水素化ナトリウム(84.23mg、2.106mmol、鉱物油中60重量%)を添加し、得られた懸濁液を5分間攪拌させておいた。塩化1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニル(392.0mg、1.5mmol)を添加し、その反応混合物は暗赤色に変わった。その粗製材料を蒸発乾固させ、最小限のジクロロメタンに再び溶解し、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルの勾配を利用して12gのシリカで精製して、純粋な生成物を淡黄色の固体として得た(0.589g、63%)。ESI−MS
m/z 計算値391.0、実測値392.0(M+1)
+。保持時間2.06分。
【0608】
S.N−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0609】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
塩化チオニル(0.61mL、8.4mmol)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルカルボン酸(570mg、2.8mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド(62μL、0.80mmol)を添加した。その反応混合物を1時間攪拌し、その後、過剰な塩化チオニルおよびN,N−ジメチルホルムアミドを真空下で除去して、酸塩化物を油として得た。その後、その酸塩化物をジクロロメタン(5mL)に溶解し、ジクロロメタン(5mL)中の6−クロロ−4−メチルピリジン−2−アミン(400mg、2.8mmol)およびトリエチルアミン(1.2mL、8.4mmol)の溶液にゆっくりと添加した。得られた反応混合物を室温で一晩、攪拌させておいた。その反応混合物をジクロロメタン(5mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(10mL)およびNaHCO
3飽和溶液(10mL)で洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた油を、ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、生成物(770mg、84%)を得た。ESI−MS m/z 計算値328.1、実測値329.2(M+1)
+。保持時間1.91分。
【0611】
T.6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−アミン
【0612】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0613】
6−クロロ−5−メチルピリジン−2−アミン(1.426g、10mmol)、6−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イルボロン酸(2.0g、12mmol)およびPd(PPh
3)
4(577.8mg、0.5mmol)をフラスコの中で併せた。DME(100mL)を添加し、その後、Na
2CO
3水溶液(2Mのものを10.00mL、20.0mmol)を添加した。そのフラスコに冷却器を取り付け、80℃で12時間、N
2雰囲気下で加熱した。さらなるPd(PPh
3)
4(577.8mg、0.5mmol)を添加し、冷却器を取り外し、そのフラスコにゴム栓を取り付けた。N2(ガス)でそのフラスコをフラッシュし、反応物を80℃でさらに12時間、N
2(ガス)バルーンのもとで攪拌した。その反応混合物をセライトの濾床によって濾過し、そのセライトを酢酸エチルで洗浄し、併せた濾液を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(30〜100%酢酸エチル−ヘキサン)によって精製して、680mgの生成物を橙色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.10 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.29 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.37 (d, J=8.3 Hz, 1H), 5.75 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.14 (s, 3H).ESI−MS m/z計算値229.1,実測値230.5(M+1)
+.保持時間0.91分.
U.2−メトキシ−3−エチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0614】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0615】
5−ブロモ−2−メトキシ−3−メチルピリジン(400mg、2.0mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(610mg、2.4mmol)およびPd(dppf)Cl
2(82mg、0.10mmol)を乾燥したフラスコに添加し、N
2下に置いた。酢酸カリウム(590mg、6.0mmol)をそのフラスコに直接量り入れた。その後、フラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(10mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。その反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料を、ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2−メトキシ−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(360mg、72%)を得た。ESI−MS m/z 計算値249.1、実測値168.3(MW−C
6H
10+1)
+。保持時間0.33分。
【0616】
V.6−メトキシ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0617】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルピリジン(400mg、2.0mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(610mg、2.4mmol)およびPd(dppf)Cl
2(82mg、0.10mmol)を乾燥したフラスコに添加し、N
2下に置いた。酢酸カリウム(590mg、6.0mmol)をフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(10mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。その反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料を、ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、6−メトキシ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(300mg、60%)を得た。ESI−MS m/z 計算値249.1、実測値168.3(MW−C
6H
10+1)
+。保持時間0.37分。
【0619】
W.2−メトキシ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0620】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
段階a:3−ブロモ−2−メトキシ−5−メチルピリジン
ジクロロメタン(10mL)に懸濁させた3−ブロモ−5−メチルピリジン−2−オール(500mg、2.7mmol)および炭酸銀(2.6g、9.6mmol)にヨードメタン(0.83mL、13mmol)を添加した。その反応混合物を室温で一晩、攪拌させておいた。反応混合物をセライトのパッドによって濾過し、揮発分を蒸発させて、3−ブロモ−2−メトキシ−5−メチルピリジンを得、それを次の段階で直接使用した。ESI−MS m/z 計算値201.0、実測値202.3(M+1)
+。保持時間1.51分。
【0622】
段階b:2−メトキシ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
3−ブロモ−2−メトキシ−5−メチルピリジン(540mg、2.7mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(810mg、3.2mmol)およびPd(dppf)Cl
2(110mg、0.13mmol)を乾燥したフラスコに添加し、N
2下に置いた。酢酸カリウム(800mg、8.1mmol)をフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(15mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。その反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料を、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2−メトキシ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(450mg、67%)を得た。ESI−MS m/z 計算値249.1、実測値168.3(MW−C
6H
10+1)
+。保持時間0.27分。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.03 (m, 1H), 7.80 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 1.36 (s, 12H).
X.1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン
【0623】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(235mg、1.00mmol)とCH
3I(426mg、3.00mmol)の混合物を80℃で3時間加熱した。その混合物を酢酸エチルとH
2Oとで分配した。水性層を酢酸エチルで抽出し、併せた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させて、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オンを得、それをさらに精製せずに次の段階で使用した。
【0625】
Y.1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン
【0626】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
段階a:4−ブロモピリジン−2(1H)−オン
1,4−ジオキサン(26mL)中の4−ブロモ−2−メトキシピリジン(1.0g、5.3mmol)の溶液に、4MのHCl水溶液(13mL)を添加した。その反応物を90℃で5時間、その後、50℃で一晩加熱した。その溶液を1NのNaOH溶液でpH8〜9に中和し、酢酸エチルで抽出した。有機物をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して、4−ブロモピリジン−2(1H)−を白色の固体として得た(490mg、53%)。水性層も濃縮し、その後、その残留物をCH
2Cl
2と共に攪拌し、濾過した。濾液を濃縮して、追加の4−ブロモピリジン−2(1H)−(320mg、35%)を得た。ESI−MS m/z 計算値173.0、実測値174.3(M+1)
+。保持時間0.32分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.87 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.64 (d, J
= 2.0 Hz, 1H), 6.37 (dd, J = 2.0, 7.0 Hz, 1H).
段階b:4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2(1H)−オン
THF(3.5mL)中の4−ブロモピリジン−2(1H)−オン(174mg、1.00mmol)の溶液に、K
2CO
3(1.38g、10.0mmol)および2−ヨードエタノール(156μL、2.00mmol)を添加した。その反応物を80℃で2日間攪拌し、その後、室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH−CH
2Cl
2)によって精製して、4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2(1H)−オンを淡黄色の固体として得た(30mg、7%)。ESI−MS m/z 計算値217.0、実測値218.3(M+1)
+。保持時間0.33分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.57 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.44 (dd, J = 2.2, 7.2 Hz, 1H), 4.89 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.91 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.59 (q, J = 5.4 Hz, 2H).
段階c:1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン
DMSO(1mL)中4−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2(1H)−オン(30mg、0.14mmol)の溶液を、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(43mg、0.17mmol)、酢酸カリウム(41mg、0.42mmol)およびPd(dppf)Cl
2(6.0mg、0.0070mmol)が入っているフラスコに添加した。その反応物をN
2雰囲気下、80℃で一晩攪拌した。その後、反応物を酢酸エチルおよび水と共に5分間攪拌し、その後、セライトによって濾過した。濾液の有機層をH
2O(3×)で洗浄した。中間生成物、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン、がその水性層中にあることがわかった。併せた水性層を濃縮した。残留物をDME(1mL)と共に超音波処理し、濾過し、濃縮して、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オンを得た。
【0628】
Z.2−(3−シアノ−2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル
【0629】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0630】
段階a:2−(5−ブロモ−3−シアノ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸塩
5−ブロモ−3−シアノ−2(1H)−ピリジノン(1.4g、7.0mmol)および炭酸カリウム(1.9g、1.3mL、14.1mmol)に、THF(26.4mL)およびクロロ酢酸メチル(1.53g、1.2mL、14.1mmol)を添加した。その反応物を80℃で攪拌した。この出発原料は、THFにあまり溶解しなかった。3.5時間後、主に出発原料が観察された。DMF(18mL)を添加し、出発原料を溶液にした。その反応物を80℃で45分間加熱した。所望の質量がLCMSによって観察された。酢酸エチルを使用してその反応物を濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、2−(5−ブロモ−3−シアノ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチルを黄色の固体として得た(1.42g、74%)。ESI−MS m/z 計算値271.07、実測値271.3(M+1)
+。保持時間0.59分。
【0631】
段階b:2−(3−シアノ−2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル
2−(5−ブロモ−3−シアノ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル(1.42g、5.23mmol)、ビス(ピナコール)ジボロン(1.73g、6.81mmol)、酢酸カリウム(1.54g、15.72mmol)および無水DMF(33mL)に、Pd(dppf)Cl
2(0.19g、0.26mmol)を添加し、80℃で18時間、N
2下で攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製生成物に、酢酸エチル(40mL)および水(40mL)を添加した。その二相混合物をセライトのプラグによって濾過し、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、2−(3−シアノ−2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチルを得た。ESI−MS m/z 計算値318.13、実測値319.3(M+1)
+。保持時間1.41分。
【0632】
AA.2−メトキシ−6−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0633】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(0.681g、3.37mmol)、ビス(ピナコール)ジボロン(1.11g、4.38mmol)、KOAc(0.992g、10.11mmol)および無水DMF(21mL)に、Pd(dppf)Cl
2(0.120g、0.163mmol)を添加し、80℃で18時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製生成物に、酢酸エチル(40mL)および水(40mL)を添加した。その二相混合物をセライトのプラグによって濾過し、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、2−メトキシ−6−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンを得た。ESI−MS m/z 計算値249.11、実測値250.3(M+1)
+。保持時間0.19分。
【0635】
AB.6−メトキシ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0636】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0637】
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルピリジン(1.0g、4.9mmol)に、ビス(ピナコール)ジボロン(1.5g、5.9mmol)、酢酸カリウム(1.4g、14.8mmol)およびPd(dppf)Cl
2(202.1mg、247.5μmol)を添加した。その反応混合物を18時間、80℃に加熱した。揮発分を除去して黒色の固体を得、それを酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とで分配した。その二相混合物をセライトのパッドによって濾過し、層を分離した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた固体を、ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、6−メトキシ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.81g、65.7%)を得た。ESI−MS m/z 計算値249.11、実測値250.5(M+1)
+。保持時間1.06分。
【0638】
AC.2−メトキシ−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0639】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
N,N−ジメチルホルムアミド(90mL)中の5−ブロモ−2−メトキシ−3−メチルピリジン(3.14g、15.54mmol)に、ビス(ピナコール)ジボロン(5.13g、20.20mmol)、酢酸カリウム(4.58g、46.62mmol)およびPd(dppf)Cl
2(568mg、777μmol)を添加した。その反応混合物を18時間、80℃に加熱した。揮発分を除去して固体を得、それを酢酸エチルと水とで分配した。その二相混合物をセライトのパッドによって濾過し、層を分離した。有機物をNa
2SO
3で乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた固体を、ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2−メトキシ−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(1.35g、35%)を得た。ESI−MS m/z 計算値249.11、実測値250.1(M+1)
+。保持時間1.87分。
【0641】
AD.1−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン
【0642】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0643】
段階a:5−ブロモ−1−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−2(1H)−オン
5−ブロモピリジン−2−オール(4.0g、23.0mmol)およびメチルスルホニルエテン(2.4g、2.0mL、23.0mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF、23mL)中で併せ、100℃に加熱した。その後、その粗製反応混合物を蒸発乾固させた。その後、その粗製材料を最小限のジクロロメタンに溶解した。その後、その溶液を1M塩酸水溶液で2回、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で2回、塩化ナトリウムの飽和水溶液で2回洗浄し、そして最後に水で2回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、その後、蒸発乾固させて、生成物を淡褐色の固体として得た(1.87g、6.68mmol、29%)。ESI−MS m/z 計算値279.0、実測値280.0(M+1)
+。保持時間0.34分。
【0644】
段階b:1−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン
5−ブロモ−1−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−2(1H)−オン(1.7g、6.0mmol)、酢酸カリウム(1.8g、18.1mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.0g、7.8mmol)およびジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加体(Pd(dppf)Cl
2、221.1mg、0.30mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(37mL)中で併せた。得られた反応混合物を攪拌し、2時間、80℃に加熱した。その粗製反応混合物を蒸発乾固させ、250mLの酢酸エチルと250mLの水とで分配し、セライトによって濾過し、層を分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、その後、蒸発乾固させた。その粗製材料を、ジクロロメタン中0〜10%のメタノールの勾配を利用してシリカゲル(120g)で精製して、生成物を半純粋褐色油として得た(1.78g、5.43mmol、90%)。ESI−MS m/z 計算値327.1、実測値328.2(M+1)
+。保持時間0.90分。
【0645】
AE.2−(2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−1(2H)−イル)アセトニトリル
【0646】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
段階a:2−(5−ブロモ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)アセトニトリル
2−ヒドロキシ−5−ブロモピリジン(5.000g、28.74mmol)、炭酸カリウム(14.30g、9.283mL、103.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(1.077g、7.185mmol)をクロロアセトニトリル(10.85g、9.095mL、143.7mmol)に懸濁させた。その反応混合物を60℃に加熱し、2時間攪拌した。その反応混合物を放置して室温に冷却し、濾過し、そのフィルターケークをジクロロメタンおよび酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、45分間にわたってヘキサン中0〜100%の酢酸エチルの勾配を利用して120gのシリカゲルで精製して、純粋な生成物をベージュ色の固体として得た(4.1g、67%)。
1H NMR (400.0 MHz, DMSO−d
6) δ 8.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 2.8, 9.8 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H).
段階b:2−(2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−1(2H)−イル)アセトニトリル
2−(5−ブロモ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)アセトニトリル(2.0g、9.4mmol)、酢酸カリウム(2.77g、28.17mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.1g、12.2mmol)およびジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加体(Pd(dppf)Cl
2、343.5mg、0.47mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(57mL)中で併せた。得られた反応混合物を攪拌し、2時間、80℃に加熱した。その粗製反応混合物を蒸発乾固させ、250mLの酢酸エチルと250mLの水とで分配し、セライトによって濾過し、層を分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、その後、蒸発乾固させた。その粗製材料を、ジクロロメタン中0〜10%のメタノールの勾配を利用してシリカゲル(40g)で精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(0.7722g、32%)。ESI−MS m/z 計算値260.1、実測値261.2(M+1)
+。保持時間1.46分。
【0648】
AF.3−クロロ−2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0649】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
5−ブロモ−3−クロロ−2−メトキシピリジン(0.5g、2.2mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.70g、2.7mmol)およびPd(dppf)Cl
2(82mg、0.10mmol)を乾燥したフラスコに添加した。酢酸カリウム(0.6g、6.0mmol)をそのフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(13.0mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(10mL)に溶解し、水(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(0.47g、78%)を得た。ESI−MS m/z 計算値269.53、実測値270.3(MW+1)
+。保持時間2.07分。
【0651】
AG.2,3−ジメトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0652】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
5−ブロモ−2,3−ジメトキシピリジン(0.1g、0.46mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.14g、0.55mmol)およびPd(dppf)Cl
2(32mg、0.04mmol)を乾燥したフラスコに添加した。酢酸カリウム(0.15g、1.5mmol)をそのフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(2.0mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(5mL)に溶解し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(66mg、54%)を得た。ESI−MS m/z 計算値265.11、実測値266.1(MW+1)
+。保持時間1.53分。
【0654】
AH.2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチン酸メチル
【0655】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
5−ブロモ−2−メトキシニコチン酸メチル(0.5g、2.0mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.61g、2.4mmol)およびPd(dppf)Cl
2(82mg、0.10mmol)を乾燥したフラスコに添加した。酢酸カリウム(0.6g、6.0mmol)をそのフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(10mL)に溶解し、水(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(0.36g、72%)を得た。ESI−MS m/z 計算値249.11、実測値250.3(MW+1)
+。保持時間1.84分。
【0657】
AI.2−メトキシ−3−ニトロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0658】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
5−ブロモ−2−メトキ−3−ニトロシピリジン(1.3g、5.0mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.6g、6.4mmol)およびPd(dppf)Cl
2(0.2g、0.25mmol)を乾燥したフラスコに添加した。酢酸カリウム(1.5g、15mmol)をそのフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。有機層物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(0.2g、15%)を得た。ESI−MS
m/z 計算値280.12、実測値199.1(MW[−C
6H
10]+1)
+。保持時間0.7分。
【0660】
AJ.5−フルオロ−2−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0661】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0662】
3−ブロモ−5−フルオロ−2−メトキシピリジン(1.0g、5.0mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.6g、6.4mmol)およびPd(dppf)Cl
2(0.2g、0.25mmol)を乾燥したフラスコに添加した。酢酸カリウム(1.5g、15mmol)をそのフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料を、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、生成物(1.0g、80%)を得た。ESI−MS m/z 計算値253.13、実測値254.1(MW+1)
+。保持時間1.72分。
【0663】
AK.5−クロロ−2−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0664】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
3−ブロモ−5−クロロ−2−メトキシピリジン(1.2g、5.0mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.6g、6.4mmol)およびPd(dppf)Cl
2(0.2g、0.25mmol)を乾燥したフラスコに添加した。酢酸カリウム(1.5g、15mmol)をそのフラスコに直接量り入れた。その後、そのフラスコを排気し、N
2を充填した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)を添加し、その反応物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。反応混合物を蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた材料を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(0.8g、60%)を得た。ESI−MS
m/z 計算値269.10、実測値270.3(MW+1)
+。保持時間1.95分。
【0666】
AL.N−(5−クロロ−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0667】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
段階a:N−(3−クロロ−6’−メトキシ−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−ブロモ−5−クロロピリジン−2−イル)−1−(2,2、−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(259mg、0.600mmol)を、マイクロ波反応器用チューブの中で6mLの1,2−ジメトキシエタン(DME)に溶解した。6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(138mg、0.900mmol)、0.6mLの2M炭酸カリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh
3)
4、34.7mg、0.0300mmol)を添加し、その反応混合物をマイクロ波反応器において20分間、120℃で加熱した。得られた材料を室温に冷却し、濾過し、層を分離した。その粗製生成物を蒸発乾固させ、その後、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルの勾配を利用して40gのシリカゲルで精製して、N−(3−クロロ−6’−メトキシ−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(141mg、51%)を無色の油として得た。ESI−MS m/z 計算値459.1、実測値459.9(M+1)
+。保持時間2.26分。
【0669】
段階b:N−(5−クロロ−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(3−クロロ−6’−メトキシ−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(124mg、0.270mmol)を、1.2mLの1,4−ジオキサンと0.6mLの4M塩酸水溶液の混合物に溶解した。この溶液を90℃で5時間加熱した。その粗製反応混合物をトリエチルアミンで反応停止させ、その後、蒸発乾固させた。その後、その粗製生成物をジクロロメタンと水とで分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、その後、ジクロロメタン中0〜5%のメタノールの勾配を利用して4gのシリカゲルで精製して、N−(5−クロロ−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(27mg、22%)。ESI−MS m/z 計算値445.1、実測値445.9(M+1)
+。保持時間1.62分。
【0670】
AM.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0671】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0672】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(110mg、0.300mmol)をマイクロ波反応器用チューブの中で3mLの1,2−ジメトキシエタン(DME)に溶解した。2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(59.6mg、0.390mmol)、0.4mLの2M炭酸カリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh
3)
4、34.7mg、0.0300mmol)を添加し、その反応混合物をマイクロ波反応器において20分間、120℃で加熱した。得られた材料を室温に冷却し、濾過し、層を分離した。その粗製生成物を蒸発乾固させ、1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、0.05%トリフルオロ酢酸を含有する水中0〜99%のアセトニトリルの勾配を利用する逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値439.1、実測値440.0(M+1)
+。保持時間1.94分。
【0673】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(66mg、0.15mmol)を、1mLの1,4−ジオキサンと0.5mLの4M塩酸水溶液の混合物に溶解した。この溶液を90℃で3時間加熱した。その後、その粗製生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含有する水中0〜99%のアセトニトリルの勾配を利用する逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値425.1、実測値426.0(M+1)
+。保持時間1.33分。
【0674】
AN.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0675】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(660mg、1.80mmol)をマイクロ波反応器用チューブの中で18mLの1,2−ジメトキシエタン(DME)に溶解した。6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(358mg、2.34mmol)、2.4mLの2M炭酸カリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh
3)
4、102mg、0.0882mmol)を添加し、その反応混合物をマイクロ波反応器において20分間、120℃で加熱した。得られた材料を室温に冷却し、濾過し、層を分離した。その粗製生成物を蒸発乾固させ、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルの勾配を利用して40gのシリカゲルで精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(482mg、61%)を得た。ESI−MS m/z 計算値439.1、実測値440.1(M+1)
+。保持時間1.95分。
【0677】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(482mg、1.10mmol)を、6mLの1,4−ジオキサンと3mLの4M塩酸水溶液の混合物に溶解した。この溶液を90℃で1.5時間加熱した。その粗製反応混合物を1当量のトリエチルアミンで反応停止させ、蒸発乾固させた。その後、その粗製生成物を、ジクロロメタンと水とで分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ジクロロメタン中0〜10%のメタノールの勾配を利用して12gのシリカゲルで精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の個体として得た(189mg、40%)。ESI−MS m/z 計算値425.1、実測値426.3(M+1)
+。保持時間1.53分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.78 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.66 − 7.64 (m, 2H), 7.56 −
7.55 (m, 2H), 7.41 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 1.7, 8.3 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.52 − 1.49 (m, 2H), 1.18 − 1.15 (m, 2H).
AO.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0678】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(73mg、0.20mmol)を反応管の中で2mLの1,2−ジメトキシエタンに溶解した。2−メトキシ−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(65mg、0.26mmol)、0.2mLの2M炭酸ナトリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.010mmol)を添加し、その反応混合物を80℃で一晩加熱した。その反応物を酢酸エチルで希釈(5mL)し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた残留物を、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(46mg、51%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.3(M+1)
+。保持時間2.16分。
【0680】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(46mg、0.11mmol)に、0.5mLの4M塩酸水溶液を添加した。その反応混合物を90℃で2時間加熱し、その後、トリエチルアミン(0.5mL)で反応停止した。その反応混合物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、水(3mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドをトリフルオロ酢酸塩として得た。ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.3(M+1)
+。保持時間1.64分。
1H NMR (parent)
(400 MHz, DMSO−d6) δ 11.68 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.55−7.54 (m, 1H), 7.52−7.51 (m, 1H), 7.41−7.39 (m, 2H), 7.34−7.31 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 1.51−1.48 (m, 2H), 1.17−1.15 (m, 2H).
AP.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0681】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,3−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(73mg、0.20mmol)を反応管の中で2mLの1,2−ジメトキシエタンに溶解した。6−メトキシ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(65mg、0.26mmol)、0.2mLの2M炭酸ナトリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)12mg、0.010mmol)を添加し、その反応混合物を80℃で一晩加熱した。その反応物を酢酸エチルで希釈(5mL)し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた残留物を、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,3−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(69mg、76%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.3(M+1)
+。保持時間1.98分。
【0683】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,3−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(69mg、0.15mmol)に、0.5mLの4M塩酸水溶液を添加した。その反応混合物を90℃で2時間加熱し、その後、トリエチルアミン(0.5mL)で反応停止した。その反応混合物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、水(3mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドをトリフルオロ酢酸塩として得た。ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.3(M+1)
+。保持時間1.56分。
1H NMR (parent)
(400 MHz, DMSO) δ 11.69 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 1.7, 8.3 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.17 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 2.05 (s, 3H), 1.90 (s, 3H), 1.51 − 1.48 (m,
2H), 1.17 − 1.14 (m, 2H).
AQ.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0684】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(73mg、0.20mmol)を反応管の中で2mLの1,2−ジメトキシエタンに溶解した。2−メトキシ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(65mg、0.26mmol)、0.2mLの2M炭酸ナトリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.010mmol)を添加し、その反応混合物を120℃で20分間、マイクロ波照射のもとで加熱した。その反応物を酢酸エチルで希釈(5mL)し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた残留物を、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(49mg、72%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.3(M+1)
+。保持時間2.10分。
【0686】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(0.5mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(49mg、0.11mmol)に、0.5mLの4M塩酸水溶液を添加した。その反応混合物を90℃で2時間加熱し、その後、トリエチルアミン(0.5mL)で反応停止した。その反応混合物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、水(3mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドをトリフルオロ酢酸塩として得た。ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.3(M+1)
+。保持時間1.55分。
【0687】
AR.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,6’−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0688】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
1,2−ジメトキシエタン(3.3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(200mg、0.54mmol)、2−メトキシ−6−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(408mg、1.64mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(64mg、0.055mmol)に、2MのNa
2CO
3(818.0μL、1.636mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で68時間、N
2雰囲気下で加熱した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜15%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,6’−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.214g、86.5%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.5(M+1)
+。保持時間1.81分。
【0690】
AS.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0691】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
CH
3CN(0.5mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,6’−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(12mg、26.5μmol)の懸濁液に、TMSI(7.5μL、52.9μmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を55℃で1時間攪拌した。MeOH(1.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(3mL)および水(1mL)を添加した。有機層を分離し、NaHSO
3(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。その後、その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(9.5g、81.7%);ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.5(M+1)
+。保持時間1.60分。
【0693】
AT.2−(3−シアノ−5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル
【0694】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
1,2−ジメトキシエタン(4.5mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(150mg、0.41mmol)、2−(3−シアノ−2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル(244mg、0.61mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(47mg、0.041mmol)に、2MのNa
2CO
3(613.5μL、1.23mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で22時間、N
2雰囲気下で加熱した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、2−(3−シアノ−5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル(100mg、46.8%)を得た。ESI−MS m/z 計算値522.5、実測値532.5(M+1)
+。保持時間1.86分。
【0696】
AQ.1−(4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0697】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
段階a:N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボキサミド(63mg、0.20mmol)を反応管の中で1,2−ジメトキシエタン(2.0mL)に溶解した。2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸(46mg、0.30mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.20mL)および(Ph
3P)
4Pd(12mg、0.010mmol)を添加し、その反応混合物を80℃、N
2雰囲気下で18時間加熱した。反応が不完全であったため、それを同量のボロン酸、塩基およびPd触媒で再び処理し、80℃で18時間加熱した。得られた材料を室温に冷却し、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をDMSO(2mL)に溶解し、濾過し、逆相分取HPLCによって精製して、N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値389.2、実測値390.5(M+1)
+。保持時間1.84分。
【0699】
段階b:1−(4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキサミド(TFA塩)(〜39mg、〜0.10mmol)を反応管の中でクロロホルム(1mL)に溶解した。ヨウ化トリメチルシリル(56μL、0.40mmol)を添加し、その反応混合物を室温で4時間攪拌した。得られた材料を濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をDMSO(1mL)に溶解し、濾過し、逆相分取HPLCによって精製して、1−(4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値375.2、実測値376.5(M+1)
+。保持時間1.45分。
【0700】
AR.1−(4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0701】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0702】
段階a:N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボキサミド(63mg、0.20mmol)を反応管の中で1,2−ジメトキシエタン(2.0mL)に溶解した。2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(46mg、0.30mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.20mL)および(Ph
3P)
4Pd(12mg、0.010mmol)を添加し、その反応混合物を80℃、N
2雰囲気下で18時間加熱した。反応が不完全であったため、それを同量のボロン酸、塩基およびPd触媒で再び処理し、80℃で18時間加熱した。得られた材料を室温に冷却し、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をDMSO(2mL)に溶解し、濾過し、逆相分取HPLCによって精製して、N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値389.2、実測値390.5(M+1)
+。保持時間1.76分。
【0703】
段階b:1−(4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボキサミド(TFA塩)(〜39mg、〜0.10mmol)を反応管の中で1,4−ジオキサン(0.6mL)に溶解した。4MのHCl水溶液(0.27mL、1.1mmol)を添加し、その反応混合物を90℃で1時間攪拌した。得られた材料を室温に冷却し、濾過し、逆相分取HPLCによって精製して、1−(4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値375.2、実測値376.7(M+1)
+。保持時間1.26分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.14 (s,
1H), 7.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.66 (d,
J = 8.4 Hz, 1H), 7.47−7.42 (m, 3H), 7.38 (dd, J = 6.8, 2.1 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.25 (t, J = 6.6 Hz, 1H),
3.77 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 1.52−1.49 (m, 2H), 1.13−1.11 (m, 2H).
AM.1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0704】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0705】
段階a:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(66mg、0.20mmol)を反応管の中で2mLの1,2−ジメトキシエタンに溶解した。6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(37mg、0.24mmol)、0.2mLの2M炭酸ナトリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.010mmol)を添加し、その反応混合物を80℃で一晩加熱した。その反応物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで洗浄し、蒸発乾固させた。得られた残留物を、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルの勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド(34mg、51%)を得た。ESI−MS m/z 計算値403.2、実測値404.7(M+1)
+。保持時間1.84分。
【0706】
b:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(1mL)中の1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(34mg、0.080mmol)に、0.5mLの4M塩酸水溶液を添加した。その反応混合物を90℃で4時間加熱し、その後、トリエチルアミン(0.5mL)で反応停止させ、蒸発乾固させた。その残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドをトリフルオロ酢酸塩として得た。ESI−MS m/z 計算値389.1、実測値390.3(M+1)
+。保持時間2.00分。
【0707】
AN.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0708】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0709】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(73mg、0.20mmol)を反応管の中で2mLの1,2−ジメトキシエタンに溶解した。2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(55mg、0.36mmol)、0.3mLの2M炭酸ナトリウム水溶液、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18mg、0.015mmol)を添加し、その反応混合物を80℃で一晩加熱した。その反応混合物をジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた残留物を、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルの勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(31mg、35%)を得た。ESI−MS m/z 計算値439.1、実測値440.3(M+1)
+。保持時間2.12分。
【0710】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
クロロホルム(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(31mg、0.070mmol)に、ヨードトリメチルシラン(30μL、0.21mmol)を添加した。その反応混合物を室温で一晩攪拌した。その反応混合物を蒸発乾固させ、残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドをトリフルオロ酢酸塩として得た。ESI−MS m/z 計算値425.1、実測値426.3(M+1)
+。保持時間1.70分。
【0711】
AO.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0712】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
DME(1.5mL)および2MのNa
2CO
3(0.24mL)中の1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(68mg、0.30mmol)、N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(88mg、0.24mmol)の混合物に、Pd(PPh
3)
4(14mg、0.0030mmol)を添加した。その混合物を電子レンジにおいて120℃で30分間加熱した。その混合物を酢酸エチルとH
2Oとで分配し、その後、水性層を酢酸エチル(3×)で抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。溶媒除去後、残留物をカラムクロマトグラフィー(10〜20%EtOAc−ヘキサン)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(67mg、72%)を得た。
1H−NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63 (s,
1H), 7.57 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.53−7.48 (m, 2H), 7.24 (td, J = 10.0, 1.7 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.61 (d, J
= 9.2 Hz, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 1.77 (q, J = 3.6 Hz, 2H), 1.19 (q, J
= 3.6 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H
+) 440.2.
AP.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0714】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0715】
1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(0.14mmol)を、N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(51mg、0.14mmol)およびPd(PPh
3)
4(8.0mg、0.0070mmol)が入っているマイクロ波バイアルに添加した。Na
2CO
3飽和水溶液(70μL)を添加し、その反応バイアルをN
2(ガス)でフラッシュし、封止した。その反応物を電子レンジにおいて120℃で20分間加熱し、その後、濾過し、濃縮した。残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値469.1、実測値470.5(M+1)
+。保持時間1.58分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.87 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.4 Hz,
1H), 7.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.63 (d,
J = 6.9 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 1.7, 8.3 Hz, 1H), 6.39 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 1.9, 6.9 Hz, 1H), 3.96 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.63 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.52 − 1.50 (m, 2H), 1.19 − 1.16 (m, 2H).
AQ.1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0716】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0717】
段階a:N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
塩化チオニル(215.9μL、2.967mmol)中の1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(0.2g、0.9889mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド(21.79μL、0.2826mmol)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その後、過剰な塩化チオニルおよびN,N−ジメチルホルムアミドを真空下で除去して、酸塩化物を得た。その後、その酸塩化物をジクロロメタン(3mL)に溶解し、ジクロロメタン(3mL)中の6−クロロ−5−メチルピリジン−2−アミン(0.169g、1.187mmol)およびトリエチルアミン(413.5μL、2.967mmol)の溶液にゆっくりと添加した。得られた反応混合物を室温で17.5時間攪拌した。その反応混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、先ず、1NのHCl水溶液(10mL)で、次にNaHCO
3飽和水溶液(10mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.135g、41.77%)を得た。ESI−MS m/z 計算値326.12、実測値327.5(M+1)
+。保持時間2.33分。
【0718】
段階b:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(4.4mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.132g、0.4030mmol)、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(0.092g、0.6045mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.046g、0.04030mmol)に、2MのNa
2CO
3(600μL)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で22時間、N
2雰囲気下で加熱した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(0.150g、93.17%)。ESI−MS m/z 計算値399.48、実測値400.5(M+1)
+。保持時間2.17分。
【0719】
段階c:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
CH
3CN(6.7mL)中の1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.127g、0.3172mmol)の懸濁液に、TMSI(254mg、180.5μL、1.27mmol)を1滴ずつ添加した。この懸濁液は、TMSIを添加すると透明溶液になった。その反応物を55℃で6.5時間攪拌した。反応物を放置して室温に冷却した。メタノール(2.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(6mL)を添加した。有機層をNaHSO
3(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを黄色の固体として得た(0.096g、78.5%)。ESI−MS m/z 計算値385.46、実測値386.5(M+1)
+。保持時間1.58分。
【0720】
AR.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0721】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DME(10mL)およびNa
2CO
3(2M、1.5mL、3.0mmol)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.550g、1.5mmol)および6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イルボロン酸(0.376g、2.25mmol)の混合物に、Pd(PPh
3)
4(0.087g、0.075mmol)を添加した。その混合物を電子レンジにおいて120℃で30分間加熱した。その反応物を酢酸エチルと水とで分配し、水性層を酢酸エチルで2回抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。溶媒除去後、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc−ヘキサン)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.554g、81%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.44、実測値454.2(M+1)
+。保持時間2.08分。
【0723】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−ヒドロキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
CH
3CN(0.5mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.181g、0.05mmol)の混合物に、TMSI(114、0.80mmol)を0℃で1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で3時間攪拌した。反応物を酢酸エチルとH
2Oとで分配し、水性層を酢酸エチルで抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。溶媒除去後、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH−EtOAc)によって精製して、黄色の固体を得た。その固体をDCM−EtOAcに再び溶解し、NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させて、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−ヒドロキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(0.148g、84%)。ESI−MS m/z 計算値439.41、実測値440.2(M+1)
+。保持時間1.51分。
【0724】
段階c:2−(3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−5−メチル−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル
DMF(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−ヒドロキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.029g、0.06556mmol)の溶液に、K
2CO
3(0.091mg、0.6556mmol)およびクロロ酢酸メチル(28.82μL、0.3278mmol)を添加した。その反応物を80℃で21時間攪拌して、N−アルキル化生成物とO−アルキル化生成物の混合物を得た。その反応物を、酢酸エチルを使用して濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって分離して、2−(3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−5−メチル−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル[20mg、59.3%;ESI−MS m/z 計算値511.47、実測値512.5(M+1)
+、保持時間1.74分]および2−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−2’−イルオキシ)酢酸メチル[8mg、24%;ESI−MS m/z 計算値511.47、実測値512.5(M+1)
+、保持時間2.13分]を得た。
【0725】
段階d:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
THF(1.6mL)中の2−(3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−5−メチル−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル(17mg、0.034mmol)の溶液に、NaBH
4(7mg、0.17mmol)を添加し、50℃で3時間と15分間攪拌した。その反応物を、酢酸エチルを使用して濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(5.5g、33.6%)。ESI−MS m/z 計算値483.46、実測値484.5(M+1)
+。保持時間1.49分。
【0726】
AS.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,6’−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0727】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0728】
1,2−ジメトキシエタン(3.3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(200mg、0.545mmol)、2−メトキシ−6−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(408mg、1.636mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(64mg、0.055mmol)に、2MのNa
2CO
3(818.0μL、1.63mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で68時間、N
2雰囲気下で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜15%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,6’−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(214mg、86.5%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.5(M+1)
+。保持時間1.81分。
【0729】
AT.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0730】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0731】
CH
3CN(0.5mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,6’−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.012g、26.46μmol)の懸濁液に、TMSI(7.5μL、52.9μmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を55℃で1時間攪拌した。MeOH(1.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(3mL)および水(1mL)を添加した。有機層を分離し、NaHSO
3(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。その後、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(9.5mg、81.7%)。ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.5(M+1)
+。保持時間1.60分。
【0732】
AU.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0733】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(2.5mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(88mg、0.24mmol)に、6−メトキシ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(144mg、0.29mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(28mg、0.024mmol)および2MのNa
2CO
3(361.2μL、0.72mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間照射した。その反応混合物を蒸発乾固させ、(ヘキサン中0〜20%の酢酸エチル)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(70mg、61%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.44、実測値454.3(M+1)
+。保持時間1.89分。
【0735】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(1.9mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(70mg、0.154mmol)に、4MのHCl水溶液(417μL、1.67mmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を90℃で1.5時間攪拌した。反応を放置して室温に冷却し、その後、Et
3Nで停止させた。溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製化合物を酢酸エチルに溶解し、水(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを黄色の固体として得た(13mg、20%)。ESI−MS m/z
計算値439.41、実測値440.5(M+1)
+。保持時間1.58分。
【0736】
AV.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0737】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4,4’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(1.63mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(59mg、0.16mmol)、6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イルボロン酸(40mg、0.24mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(9mg、0.008mmol)に、Na
2CO
3飽和水溶液(163μL)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で18時間、N
2雰囲気下で加熱した。その反応混合物を1,2−ジメトキシエタンで希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4,4’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(38mg、52%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.44、実測値454.5(M+1)
+。保持時間2.01分。
【0739】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(1.5mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4,4’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(38mg、0.083mmol)に、4MのHCl水溶液(225μL、0.899mmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を90℃で1.5時間攪拌した。反応を放置して室温に冷却し、その後、Et
3Nで停止させた。溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製化合物を酢酸エチルに溶解し、水(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(7mg、19%)。ESI−MS m/z 計算値439.41、実測値440.5(M+1)
+。保持時間1.60分。
【0740】
AW.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0741】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(2.46mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.15g、0.41mmol)、2−メトキシ−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.15g、0.61mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.024g、0.02mmol)に、Na
2CO
3飽和水溶液(410μL)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で18時間、N
2雰囲気下で加熱した。その反応混合物を1,2−ジメトキシエタンで希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.075g、40%)を得た。ESI−MS m/z 計算値453.44、実測値454.5(M+1)
+。保持時間2.24分。
【0743】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.075g、0.165mmol)に、4MのHCl水溶液(447μL、1.79mmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を90℃で1.5時間攪拌した。反応を放置して室温に冷却し、その後、Et
3Nで停止させた。溶媒を減圧下で蒸発させた。その粗製化合物を酢酸エチルに溶解し、水(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(33mg、46%)。ESI−MS m/z
計算値439.41、実測値440.5(M+1)
+。保持時間1.72分。
【0744】
AX.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,3,4−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0745】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
1,2−ジメトキシエタン(2.0mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(70mg、0.18mmol)、6−メトキシ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(69mg、0.27mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(21mg、0.018mmol)に、2MのNa
2CO
3(276μL、0.55mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で20時間、N
2雰囲気下で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,3,4−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(45mg、52%)を得た。ESI−MS m/z 計算値467.5、実測値468.3(M+1)
+。保持時間1.80分。
【0747】
AY.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0748】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
CH
3CN(1.8mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2’,3,4−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(41.6mg、0.09mmol)の懸濁液に、TMSI(25.3μL、0.18mmol)を1滴ずつ添加した。その懸濁液は、TMSIの添加で透明溶液になった。その反応物を55℃で2時間30分攪拌した。反応物を放置して室温に冷却した。メタノール(1.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(6mL)を添加した。有機層をNaHSO
3(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(30mg、74%)。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.3(M+1)
+。保持時間1.50分。
【0750】
AZ.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0751】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
1,2−ジメトキシエタン(2.0mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(70mg、0.18mmol)、2−メトキシ−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(69mg、0.27mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(21mg、0.018mmol)に、2MのNa
2CO
3(276μL、0.55mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で20時間、N
2雰囲気下で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50mg、58%)を得た。ESI−MS m/z 計算値467.4、実測値468.7(M+1)
+。保持時間1.96分。
【0753】
BA.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0754】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0755】
CH
3CN(2.0mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(44mg、0.09mmol)に、TMSI(27μL、0.19mmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を55℃で2時間30分攪拌した。反応物を放置して室温に冷却した。メタノール(1.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(6mL)を添加した。有機層をNaHSO
3(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(37mg、86%)。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.5(M+1)
+。保持時間1.58分。
【0756】
BB.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0757】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
1,2−ジメトキシエタン(3.0mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(100mg、0.29mmol)、2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(67mg、0.44mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34mg、0.029mmol)に、2MのNa
2CO
3(438μL、0.88mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で68時間、N
2雰囲気下で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを淡黄色の固体として得た(112mg、92.4%)。ESI−MS m/z 計算値415.5、実測値416.5(M+1)
+。保持時間1.68分。
【0759】
BC.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0760】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
CH
3CN(5.0mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(105mg、0.25mmol)の懸濁液に、TMSI(71.7μL、0.50mmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を55℃で1時間攪拌した。メタノール(1.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(6mL)を添加した。有機層をNaHSO
3(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(82mg、81%)。ESI−MS m/z 計算値401.5、実測値402.5(M+1)
+。保持時間1.18分。
【0762】
BD.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0763】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0764】
1,2−ジメトキシエタン(3.0mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(100mg、0.29mmol)、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(67mg、0.44mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34mg、0.029mmol)に、2MのNa
2CO
3(438μL、0.87mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で15時間、N
2雰囲気下で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(105mg、86.6%)。ESI−MS m/z 計算値415.5、実測値416.5(M+1)
+。保持時間1.66分。
【0765】
BE.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0766】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
CH
3CN(4.75mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(100mg、0.24mmol)の懸濁液に、TMSI(68.4μL、0.48mmol)を1滴ずつ添加した。その反応物を55℃で攪拌した。65分後、主として出発原料および多少の生成物が観察された。もう2当量のTMSIを添加し、55℃での加熱を3時間20分続けた。その反応物を放置して室温に冷却した。メタノール(1.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(6mL)を添加した。有機層をNaHSO
3(2×:黄色が消えるまで)およびブライン(1×)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(60mg、62%)。ESI−MS m/z 計算値401.5、実測値402.3(M+1)
+。保持時間1.33分。
【0768】
BF.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0769】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0770】
1,2−ジメトキシエタン(3.0mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(100mg、0.29mmol)、2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸(67mg、0.44mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34mg、0.029mmol)に、2MのNa
2CO
3(438μL、0.87mmol)を添加した。その反応混合物を攪拌し、80℃で16時間、N
2雰囲気下で加熱した。生成物および出発原料が観察された。0.5当量の2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸および0.05当量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を添加し、40時間加熱し続けた。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを黄色の固体として得た(107mg。88%)。ESI−MS m/z 計算値415.5、実測値416.7(M+1)
+。保持時間1.74分。
【0771】
BG.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0772】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0773】
CH
3CN(4.8mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(96mg、0.23mmol)の懸濁液に、TMSI(65.6μL、0.46mmol)を1滴ずつ添加した。この懸濁液は、TMSIの添加で透明溶液になった。その反応物を55℃で5時間攪拌した。その反応物を放置して室温に冷却した。メタノール(1.0mL)を添加し、続いて酢酸エチル(6mL)を添加した。有機層をNaHSO
3(2×)およびブライン(1×)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色の固体として得た(50mg、54%)。ESI−MS m/z 計算値401.5、実測値402.5(M+1)
+。保持時間1.41分。
【0774】
BH.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0775】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
DME(2mL)およびNa
2CO
3(2M、0.165mL、0.32mmol)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(60mg、0.16mmol)および2−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イルボロン酸(41mg、0.25mmol)の混合物に、Pd(PPh
3)
4(9.5mg、0.008mmol)を添加した。その混合物を電子レンジにおいて120℃で30分間加熱した。その反応物をEtOAcとH
2Oとで再び分配し、水性層を酢酸エチルで2回抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。溶媒除去後、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc−ヘキサン)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(72mg、97%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3)
7.98 (s, 1H), 7.96 (dd, J = 0.7, 2.4 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.48 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 1.7, 9.4 Hz, 2H), 7.10 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.77 − 1.70 (m, 2H), 1.19 −
1.11 (m, 2H).保持時間:2.01分;ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.2(M+H)
+。
【0777】
BI.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−ヒドロキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0778】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
CH
3CN(3mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(70mg、0.15mmol)の懸濁液に、TMSI(44μL、0.30mmol)を20℃で1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で30分間攪拌した。MeOH(1.0mL)を添加し、その溶液をEtOAcとH
2Oとで再び分配し、NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させて、白色の固体を得た。その粗製材料をカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH−EtOAc)によってさらに精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−ヒドロキシ−4,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(62mg、91%)を得た。H NMR (400 MHz, MeOD) 7.81 (s, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.31 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 1.7, 8.3 Hz, 1H), 7.17 − 7.14 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.03 (s,
3H), 1.57 (dd, J = 4.0, 7.0 Hz, 2H), 1.15 (dd, J = 4.0, 7.0 Hz, 2H).保持時間:1.42分;ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.5(M+H)
+。
【0780】
BG.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0781】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
DME(3mL)およびNa
2CO
3(2M、0.3mL、0.6mmol)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメトキシピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(114mg、0.3mmol)および2−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イルボロン酸(75mg、0.45mmol)の混合物に、Pd(PPh
3)
4(17mg、0.015mmol)を添加した。その混合物を電子レンジにおいて120℃で30分間加熱した。その反応物をEtOAcとH
2Oとで再び分配し、水性層をEtOAcで2回抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。溶媒除去後、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc−ヘキサン)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(80mg、57%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) 8.02 (s, 1H), 7.99 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.31 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.20 − 7.16 (m, 2H), 7.04 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.95 (s, 3H), 1.73 (dd, J =
3.8, 6.9 Hz, 2H), 1.14 (dd, J = 3.9, 7.0 Hz, 2H).保持時間:2.02分;ESI−MS m/z 計算値467.5、実測値468.2(M+H)
+。
【0783】
BK.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−ヒドロキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0784】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
CH
3CN(3mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(75mg、0.16mmol)の懸濁液に、TMSI(46μL、0.30mmol)を20℃で1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で30分間攪拌した。MeOH(1.0mL)を添加し、その溶液をEtOAcとH
2Oとで再び分配し、NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させて、白色の固体を得た。その粗製材料をカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH−EtOAc)によってさらに精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−ヒドロキシ−3,4,5’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(67mg、92%)を得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) 7.89 (s, 1H), 7.31 − 7.27 (m, 2H), 7.23 − 7.19 (m, 2H), 7.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 1.97 (s, 3H), 1.56 (dd, J = 3.9, 7.0 Hz, 2H), 1.13 (dd, J = 3.8, 6.9 Hz, 2H).保持時間:1.52分;ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.5(M+H)
+。
【0786】
BL.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4,4’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0787】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
DME(0.7mL)およびNa
2CO
3(2M、0.065mL、0.13mmol)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(25mg、0.067mmol)および2−メトキシ−4−メチルピリジン−5−イルボロン酸(21mg、0.1mmol)の混合物に、Pd(PPh
3)
4(4mg、0.003mmol)を添加した。その混合物を電子レンジにおいて120℃で30分間加熱した。その反応物をEtOAcとH
2Oとで再び分配し、水性層をEtOAcで2回抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。溶媒除去後、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc−ヘキサン)によって精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4,4’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg、65%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) 8.05 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.59 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.21 − 7.16 (m, 2H), 7.04 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 2.00 (s, 3H), 1.96 (s, 3H), 1.74 (dd, J = 3.9, 6.9
Hz, 2H), 1.15 (dd, J = 3.9, 7.0 Hz, 2H).保持時間:2.00分;ESI−MS m/z 計算値467.5、実測値468.2(M+H)
+。
【0789】
BM.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−ヒドロキシ−3,4,4’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0790】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0791】
CH
3CN(0.7mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4,4’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(17mg、0.036mmol)の懸濁液に、TMSI(10μL、0.072mmol)を20℃で1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で30分間攪拌した。追加のTMSI(10μL、0.072mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間加熱した。追加のTMSI(10μL、0.072mmol)を添加し、反応物を70℃で2時間加熱した。MeOH(1.0mL)を添加し、その溶液をEtOAcとH
2Oとで再び分配した。有機層をNaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させて、白色の固体を得、それを分取TLC(10%MeOH−EtOAc)によってさらに精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−ヒドロキシ−3,4,4’−トリメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(8mg、49%)を得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) 7.92 (s, 1H), 7.28 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 1.7, 8.3 Hz, 1H), 7.14 − 7.10 (m, 2H), 6.36 (s, 1H), 2.27 (s, 3H),
1.95 (s, 3H), 1.81 (d, J = 0.6 Hz, 3H),
1.56 (dd, J = 3.9, 7.0 Hz, 2H), 1.14 (dd, J = 3.9, 7.0 Hz, 2H).保持時間:1.49分;ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.2(M+H)
+。
【0792】
BN.1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0793】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−ブロモピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(36mg、0.10mmol)を、炭酸カリウムの2M水溶液(0.12mL)と2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(18mg、0.12mmol)と6mgのFibre−Cat 1007とを含有する1mLのエタノールに溶解した。その後、その反応混合物をマイクロ波反応器において10分間、110℃に加熱した。得られた材料を室温に冷却し、濾過し、0.05%トリフルオロ酢酸を含有する水中の0〜99%のアセトニトリルの勾配を利用する逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、純粋な生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値389.1、実測値390.1(M+1)
+。保持時間3.09分。
【0795】
BO.1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0796】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0797】
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−ブロモピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(36mg、0.10mmol)および6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(19mg、0.12mmol)を、炭酸カリウムの2M水溶液(0.2mL)とジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加体(Pd(dppf)Cl
2、7.1mg、0.010mmol)とを含有する1mLのN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解した。得られた材料を攪拌し、16時間、80℃に加熱した。その得られた材料を室温に冷却し、濾過し、0.05%トリフルオロ酢酸を含有する水中の0〜99%のアセトニトリルの勾配を利用する逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、純粋な生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値389.1、実測値390.1(M+1)
+。保持時間3.57分。
【0798】
BP.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(1−(2−(メチルスルホニル)エチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0799】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0800】
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(325mg、0.886mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(51.20mg、0.044mmol)、炭酸カリウム(2Mのものを1.1mL、2.21mmol)および1−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(377mg、1.15mmol)を、1,2−ジメトキシエタン(8mL)が入っているシンチレーションバイアルの中で併せた。その後、その反応混合物を攪拌し、16時間、80℃に加熱した。その後、その反応物を放置して室温に冷却した。その後、層を分離し、有機層を蒸発乾固させ、1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに再び溶解し、水(0.05%トリフルオロ酢酸(v/v)を含有)中の0〜99%のアセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸(v/v)を含有)の勾配を利用する逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、生成物を得た。その後、その得られたトリフルオロ酢酸塩を最小限のジクロロメタン(5mL)に溶解した。その後、この溶液を重炭酸ナトリウムの飽和溶液で2回洗浄し、続いて塩化ナトリウムの飽和水溶液で2回洗浄し、続いて水で2回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、その後、蒸発乾固させた。その後、ジクロロメタン中0〜10%のメタノールの勾配を利用して4gのシリカでその生成物をさらに精製して、純粋な生成物(16.7mg、3.5%)を得た。ESI−MS m/z 計算値531.1、実測値532.1(M+1)
+。保持時間1.52分。
1H NMR (400 MHz, CD
3CN) δ 7.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.77 (s,1 H), 7.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.62−7.55 (m, 2H), 7.36 − 7.32 (m, 2H), 7.22 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 4.29 (t, J = 6.7 Hz,
2H), 3.49 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.90 (s,
3H), 2.32 (s, 3H), 1.62−1.58 (m, 2H), 1.19−1.15 (m, 2H).
BQ.N−(6−(1−(シアノメチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0801】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
N−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(325.2mg、0.89mmol)、2−(2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−1(2H)−イル)アセトニトリル(0.300g、1.15mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(51mg、0.044mmol)および炭酸カリウム(1.71g、2Mのものを1.11mL、2.21mmol)を、1,2−ジメトキシエタン(8mL)が入っているシンチレーションバイアルの中で併せた。その後、その反応混合物を攪拌し、一晩、80℃に加熱した。その粗製反応混合物を、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、生成物(25.3mg、6.1%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。ESI−MS m/z 計算値464.1、実測値465.1(M+1)
+。保持時間2.00分。
【0803】
BR.N−(5−シアノ−4−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0804】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0805】
段階a:N−(3−シアノ−6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(6−クロロ−5−シアノ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(369mg、0.94mmol)、炭酸カリウム(1.45g、2Mのものを942.0μL、1.88mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(54mg、0.047mmol)、1,2−ジメトキシエタン(9mL)および2−メトキシピリジン−5−ボロン酸(230.5mg、1.51mmol)を、40mLシンチレーションバイアルの中で併せた。その反応混合物を6時間、80℃に加熱した。反応混合物を放置して室温に冷却し、層を分離し、その粗製材料を、ヘキサン中0〜80%の酢酸エチルの勾配を利用して40gのシリカゲルで精製して、純粋な生成物(0.437g、71%)を得た。ESI−MS m/z 計算値464.1、実測値465.1(M+1)
+。保持時間2.08分。
【0806】
段階b:N−(5−シアノ−4−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(3−シアノ−6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.150g、0.323mmol)をアセトニトリル(7.2mL)に溶解した。ヨードトリメチルシラン(129.3mg、92μL、0.65mmol)を添加し、その反応混合物を5時間、55℃に加熱した。その後、その粗製反応混合物を蒸発乾固させ、最小限のジクロロメタンに再び溶解し、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルの勾配を利用して12gのシリカゲルで精製した(0.125g、86%)。ESI−MS m/z 計算値450.1、実測値451.1(M+1)
+。保持時間1.60分。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) 8.17 (s, 1H), 8.07−8.03 (m, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.26
(dd, J = 1.7, 8.2 Hz, 1H), 7.19 − 7.16 (m, 2H), 6.69 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.58
(s, 3H), 1.80−1.75 (m, 2 H), 1.27−1.22 (m, 2H).
BS.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0807】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0808】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(4mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(150mg、0.46mmol)に、2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(84mg、0.55mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(53mg、0.046mmol)および2MのNa
2CO
3(680μL、1.4mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。その反応混合物を蒸発乾固させ、残留物を、(0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(69mg、38%)を得た。
【0809】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
CH
3CN(2.5mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(69mg、0.17mmol)に、TMSI(49uL、0.34mmol)を20℃で1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で30分間攪拌した。MeOH(1.0mL)を添加し、その溶液を蒸発乾固させた。残留物をDCM−EtOAc(1:3)に再び溶解し、その後、それをNaHSO
3(2×)およびブラインで洗浄した。有機物をMgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製材料をカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH−EtOAc)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値387.2、実測値388.1(M+1)
+。保持時間1.38分。
【0810】
BT.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0811】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0812】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(200mg、0.61mmol)に、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(110mg、0.73mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(70mg、0.061mmol)および2MのNa
2CO
3(910μL、1.8mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。その反応混合物を蒸発乾固させ、残留物を、(0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(147mg、60%)を得た。ESI−MS
m/z 計算値401.2、実測値402.3(M+1)
+。保持時間1.90分。
【0813】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
CH
3CN(7mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(180mg、0.45mmol)の懸濁液に、TMSI(130uL、0.90mmol)を20℃で1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で30分間攪拌した。MeOH(1.0mL)を添加し、その溶液を蒸発乾固させた。残留物をDCM−EtOAc(1:3)に再び溶解し、その後、それをNaHSO
3(2×)およびブラインで洗浄した。有機物をMgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製材料をHPLCによって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値387.2、実測値388.1(M+1)
+。保持時間1.35分。
【0814】
BU.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0815】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0816】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(4mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(150mg、0.46mmol)に、2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸(84mg、0.55mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(53mg、0.046mmol)および2MのNa
2CO
3(680μL、1.4mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。その反応混合物を蒸発乾固させ、残留物を、(0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(76mg、42%)を得た。ESI−MS m/z 計算値401.2、実測値402.3(M+1)
+。保持時間1.88分。
【0817】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
CH
3CN(3mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−4−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(78mg、0.19mmol)の懸濁液に、TMSI(55uL、0.39mmol)を20℃で1滴ずつ添加した。その反応物を50℃で30分間攪拌した。MeOH(1.0mL)を添加し、その溶液を蒸発乾固させた。残留物をDCM−EtOAc(1:3)に再び溶解し、その後、それをNaHSO
3(2×)およびブラインで洗浄した。有機物をMgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製材料をカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH−EtOAc)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(4−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値387.2、実測値388.3(M+1)
+。保持時間1.36分。
【0818】
BV.N−(5’−クロロ−6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0819】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0820】
1,2−ジメトキシエタン(2mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(73mg、0.2mmol)に、3−クロロ−2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(65mg、0.24mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.01mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.20mL、0.4mmol)を添加した。その反応混合物を油浴の中で一晩、80℃で加熱した。反応混合物をジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(26mg、27%)を得た。ESI−MS m/z 計算値473.86、実測値474.3(M+1)
+。保持時間2.27分。
【0821】
BW.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5’,6’−ジメトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0822】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0823】
1,2−ジメトキシエタン(2mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(73mg、0.2mmol)に、2,3−ジメトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(63mg、0.24mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.01mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.20mL、0.4mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(51mg、55%)を得た。ESI−MS m/z 計算値469.44、実測値470.5(M+1)
+。保持時間2.03分。
【0824】
BX.6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6’−メトキシ−N,N,3−トリメチル−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド
【0825】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0826】
段階a:6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−5’−カルボン酸メチル
1,2−ジメトキシエタン(7mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.26g、0.7mmol)に、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチン酸メチル(0.25g、0.86mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(42mg、0.04mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.70mL、1.4mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(0.29g、81%)を得た。ESI−MS m/z 計算値497.45、実測値498.3(M+1)
+。保持時間2.14分。
【0827】
段階b:6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−5’−カルボン酸
6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−5’−カルボン酸メチル(0.22g、0.45mmol)が入っているフラスコに、2M水酸化リチウム(2Mのものを2.5mL、5.0mmol)と1,4−ジオキサン(2.5mL)の混合物を添加し、その反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、残留物をジクロロメタン(10mL)と1N塩酸(10mL)の間で懸濁させた。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、生成物(0.20g、95%)を得た。ESI−MS m/z 計算値483.12、実測値484.5(M+1)
+。保持時間1.85分。
【0828】
段階c:6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6’−メトキシ−N,N,3−トリメチル−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−5’−カルボン酸(72mg、0.15mmol)、ジメチルアミン(10mg、0.23mmol)およびトリエチルアミン(42μL、0.30mmol)の溶液に、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(68mg、0.18mmol)を添加し、その反応混合物を80℃で一晩攪拌した。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(51mg、67%)を得た。ESI−MS m/z 計算値510.49、実測値511.5(M+1)
+。保持時間1.81分。
【0829】
BY.N−(6−(1−(2−シアナミド−2−オキソエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0830】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0831】
段階a:2−(5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.15g、0.35mmol)、クロロ酢酸メチル(0.19g、1.8mmol)および炭酸カリウム(0.5g、3.5mmol)が入っているフラスコに、ジクロロエタン(7mL)を添加し、その反応混合物を封管の中で一晩、100℃に加熱した。その反応物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応物をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノールで溶離)によって精製して、生成物(0.13g、76%)を得た。ESI−MS m/z
計算値497.14、実測値498.3(M+1)
+。保持時間1.73分。
【0832】
段階b:2−(5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸
2−(5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル(0.13g、0.27mmol)が入っているフラスコに、2M水酸化リチウム(2Mのものを1mL、2.0mmol)と1,4−ジオキサン(4mL)の混合物を添加し、その反応混合物を2時間、60℃に加熱した。反応混合物を蒸発させ、得られた残留物を酢酸エチル(10mL)と1N塩酸(10mL)の間で懸濁させた。有機物を硫酸ナトリウムによって乾燥させ、蒸発させて、生成物(0.13g、98%)を得た。ESI−MS m/z 計算値483.12、実測値484.5(M+1)
+。保持時間1.59分。
【0833】
段階c:N−(6−(1−(2−シアナミド−2−オキソエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の2−(5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸(0.13g、0.27mmol)、シアナミド(27μL、0.32mmol)およびトリエチルアミン(75μL、0.54mmol)に、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.12g、0.33mmol)を添加し、その反応混合物を室温で1時間攪拌した。この時点で、その反応混合物を濾過し、逆相HPLCによって精製した。得られたトリフルオロ酢酸塩をジクロロメタンに溶解し、重炭酸ナトリウム飽和溶液および1N塩酸で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、生成物(45mg、31%)を得た。ESI−MS m/z 計算値507.14、実測値508.4(M+1)
+。保持時間1.63分。
【0834】
BZ.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0835】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0836】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5’−フルオロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(2mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(73mg、0.2mmol)に、5−フルオロ−2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸(44mg、0.26mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.01mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.20mL、0.4mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(19mg、20%)を得た。ESI−MS m/z 計算値457.12、実測値458.3(M+1)
+。保持時間2.17分。
【0837】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
クロロホルム(0.5mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5’−フルオロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(19mg、0.04mmol)に、ヨードトリメチルシラン(32mg、0.16mmol)を添加した。その反応混合物を室温で3時間攪拌した。この時点でその反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって直接精製して、生成物(5.1mg、47%)を得た。ESI−MS m/z 計算値443.38、実測値444.3(M+1)
+。保持時間1.63分。
【0838】
CA.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0839】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0840】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.1g、0.3mmol)に、2−メトキシ−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(98mg、0.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(35mg、0.03mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.45mL、0.9mmol)を添加し、その反応混合物を一晩、80℃に加熱した。その反応物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。水性層を酢酸エチル(5mL)で逆抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させた。得られた粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(0.1g、84%)を得た。ESI−MS m/z 計算値415.48、実測値416.1(M+1)
+。保持時間2.03分。
【0841】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
50℃のアセトニトリル(4mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(98mg、0.24mmol)に、ヨードトリメチルシラン(95mg、0.5mmol)を添加した。その反応を1時間加熱し、その後、メタノール(1mL)で停止させた。その反応物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、重硫酸ナトリウム飽和水溶液(2×15mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた白色の固体をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル中0〜10%のメタノールで溶離)によって精製して、生成物(74mg、76%)を白色の固体として得た。ESI−MS m/z 計算値401.46、実測値402.5(M+1)
+。保持時間1.47分。
【0842】
CB.N−(6−(5−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0843】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0844】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−5’−ニトロ−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.11g、0.3mmol)に、2−メトキシ−3−ニトロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.11g、0.39mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg、0.015mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.3mL、0.6mmol)を添加し、その反応混合物を一晩、80℃に加熱した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜35%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(71mg、50%)を得た。ESI−MS m/z 計算値484.12、実測値485.0(M+1)
+。保持時間2.17分。
【0845】
段階b:N−(5’−アミノ−6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
メタノール(10mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−5’−ニトロ−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(71mg、0.15mmol)に、Pd/C(15mg、0.015mmol)を添加した。その反応物を室温で水素バルーンのもとで1時間攪拌し、その後、濾過し、蒸発させて、生成物(53mg、77%)を得た。ESI−MS m/z 計算値454.15、実測値455.1(M+1)
+。保持時間1.75分。
【0846】
段階c:N−(6−(5−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(2mL)中のN−(5’−アミノ−6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(53mg、0.1166mmol)に、4M塩酸水溶液(0.5mL、2.0mmol)を添加し、その反応混合物を90℃に加熱した。1時間後、トリエチルアミン(0.5mL)で反応を停止させた。その反応混合物を蒸発乾固させ、残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、逆相HPLCによって精製した。HPLC精製からの画分を飽和重炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、生成物(26mg、48%)を得た。ESI−MS m/z 計算値440.4、実測値441.3(M+1)
+。保持時間1.39分。
【0847】
CC.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0848】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0849】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(95mg、0.3mmol)に、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(66mg、0.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)33mg、0.03mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.45mL、0.9mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(72mg、62%)を得た。ESI−MS m/z 計算値401.17、実測値402.5(M+1)
+。保持時間1.86分。
【0850】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(2mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(72mg、0.18mmol)に0.5mLの4M塩酸水溶液を添加した。その反応混合物を30分間、90℃に加熱し、その後、トリエチルアミン(0.5mL)で反応停止させ、蒸発乾固させた。残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製した。得られたトリフルオロ酢酸塩をジクロロメタン(5mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム飽和溶液(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、生成物(30mg、44%)を得た。ESI−MS m/z 計算値387.43、実測値388.3(M+1)
+。保持時間1.39分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ
11.75 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.89 (d, J
= 8.3 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.61−7.58 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.26−7.23 (m, 1H), 6.81 (d, J =
8.2 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.55 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.49−1.46 (m, 2H), 1.11−1.09 (m, 2H).
CC.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0851】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0852】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(95mg、0.3mmol)に、2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸(66mg、0.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(33mg、0.03mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.45mL、0.9mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応混合物を、(0〜50%酢酸エチル/ヘキサン)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、生成物(42mg、34%)を得た。ESI−MS m/z 計算値401.17、実測値402.5(M+1)
+。保持時間1.88分。
【0853】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
クロロホルム(2mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(42mg、0.1mmol)に、ヨードトリメチルシラン(63mg、0.3mmol)を添加した。その反応混合物を1時間、60℃に加熱した。その反応物を蒸発乾固させ、残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製した。得られたトリフルオロ酢酸塩をジクロロメタン(5mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム飽和溶液(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、生成物(14mg、36%)を得た。ESI−MS
m/z 計算値387.43、実測値388.5(M+1)
+。保持時間1.41分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.66 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.40−7.37 (m, 2H), 7.26−7.24 (m, 1H), 6.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.28 (m, 1H), 6.18−6.15 (m,
1H), 4.55 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 3.19 (t,
J = 8.6 Hz, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.49−1.47 (m, 2H), 1.11−1.09 (m, 2H)
CD.(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0854】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0855】
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.15g、0.35mmol)、(S)−4−(クロロメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(0.27g、1.8mmol)および炭酸カリウム(0.5g、3.5mmol)にN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、その反応混合物を一晩、100℃に加熱した。その反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、1N塩酸(10mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させた。その粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%のメタノールで溶離)によって精製して、生成物(47mg、27%)を得た。ESI−MS m/z 計算値499.16、実測値500.2(M+1)
+。保持時間1.53分。
【0856】
CE.2−(5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)エチルカルバミン酸エチル
【0857】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0858】
段階a:N−(6−(1−(2−アミノエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.13g、0.3mmol)、2−ブロモエチルカルバミン酸t−ブチル(0.35g、1.6mmol)および炭酸カリウム(0.5g、3.1mmol)が入っているフラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を添加し、その反応混合物を2時間、100℃に加熱した。その反応物を逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、生成物(24mg、17%)を得た。ESI−MS m/z 計算値468.16、実測値469.5(M+1)
+。保持時間1.37分。
【0859】
段階b:2−(5−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)エチルカルバミン酸エチル
N−(6−(1−(2−アミノエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(36mg、0.08mmol)、クロロギ酸エチル(10mg、0.09mmol)およびトリエチルアミン(32μL、0.23mmol)が入っているフラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)を添加し、その反応混合物を室温で一晩攪拌した。その反応混合物を濾過し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、生成物(11mg、25%)を得た。ESI−MS m/z 計算値540.18、実測値541.7(M+1)
+。保持時間1.72分。
【0860】
CF.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0861】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
段階a:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5’−フルオロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.1g、0.3mmol)に、5−フルオロ−2−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.1g、0.39mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg、0.015mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.3mL、0.6mmol)を添加し、その反応混合物を一晩、80℃に加熱した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜35%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(42mg、31%)を得た。ESI−MS m/z 計算値457.4、実測値458.3(M+1)
+。保持時間2.20分。
【0863】
段階b:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
クロロホルム(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(5’−フルオロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(42mg、0.09mmol)に、ヨードトリメチルシラン(55mg、0.3mmol)を添加した。その反応混合物を室温で3時間攪拌した。この時点で、その反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶離)によって直接精製して、生成物(19mg、47%)を得た。ESI−MS m/z 計算値443.38、実測値443.96(M+1)
+。保持時間1.56分。
【0864】
CG.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0865】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0866】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.1g、0.3mmol)に、2−メトキシ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(98mg、0.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(35mg、0.03mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.45mL、0.9mmol)を添加し、その反応混合物を一晩、80℃に加熱した。その反応物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。水性層を酢酸エチル(5mL)で逆抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させた。得られた粗製材料を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(95mg、76%)を得た。ESI−MS m/z 計算値415.48、実測値416.1(M+1)
+。保持時間1.92分。
【0867】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
50℃でアセトニトリル(4mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(90mg、0.2mmol)に、ヨードトリメチルシラン(87mg、0.4mmol)を添加した。その反応物を1時間加熱し、その後、メタノール(1mL)で反応停止させた。その反応物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、重硫酸ナトリウム飽和水溶液(2×15mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた白色の固体をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル中0〜10%のメタノールで溶離)によって精製して、生成物(49mg、55%)を得た。ESI−MS m/z 計算値401.46、実測値402.5(M+1)
+。保持時間1.32分。
【0868】
CH.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0869】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0870】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(95mg、0.3mmol)に、2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(66mg、0.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(33mg、0.03mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.45mL、0.9mmol)を添加した。その反応混合物を電子レンジにおいて120℃で20分間、照射した。その反応物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(87mg、75%)を得た。ESI−MS m/z 計算値401.17、実測値402.1(M+1)
+。保持時間1.79分。
【0871】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,4−ジオキサン(1mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(87mg、0.2mmol)に、0.5mLの4M塩酸水溶液を添加した。その反応混合物を30分間、90℃に加熱し、その後、トリエチルアミン(0.5mL)で反応停止させ、蒸発乾固させた。残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製した。得られたトリフルオロ酢酸塩をジクロロメタン(5mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、生成物(27mg、32%)を得た。ESI−MS m/z 計算値387.43、実測値388.5(M+1)
+。保持時間1.23分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.81 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.94 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.37−7.35 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 6.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), , 6.24 (m,
1H), 4.54 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 3.19 (t,
J = 8.7 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.50−1.47 (m, 2H), 1.11−1.08 (m, 2H).
CI.N−(6−(5−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0872】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0873】
段階a:N−(5’−クロロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.11g、0.3mmol)に、5−クロロ−2−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.11g、0.39mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg、0.015mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.3mL、0.6mmol)を添加し、その反応混合物を一晩、80℃に加熱した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜35%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(55mg、39%)を得た。ESI−MS m/z 計算値473.1、実測値474.0(M+1)
+。保持時間2.33分。
【0874】
段階b:N−(6−(5−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
クロロホルム(1mL)中のN−(5’−クロロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(55mg、0.12mmol)に、ヨードトリメチルシラン(70mg、0.35mmol)を添加した。その反応混合物を室温で一晩攪拌した。この時点でそ反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜5%のメタノールの勾配で溶離)によって直接精製して、生成物(24mg、41%)を得た。ESI−MS m/z 計算値459.08、実測値459.95(MW+1)
+。保持時間1.62分。
【0875】
CJ.N−(6−(3−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0876】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0877】
段階a:N−(3’−クロロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(3mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.11g、0.3mmol)に、3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸(73mg、0.39mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg、0.015mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.3mL、0.6mmol)を添加し、その反応混合物を一晩、80℃に加熱した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%の酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物(72mg、50%)を得た。ESI−MS
m/z 計算値473.10、実測値474.3(M+1)
+。保持時間2.19分。
【0878】
段階b:N−(6−(3−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
クロロホルム(2mL)中のN−(3’−クロロ−2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(71mg、0.15mmol)に、ヨードトリメチルシリル(90mg、0.45mmol)を添加した。その反応混合物を室温で6時間攪拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、逆相分取液体クロマトグラフィーによって精製して、生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。その塩をジクロロメタン(5mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム飽和溶液(2×5mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、生成物(23mg、33%)を得た。ESI−MS
m/z 計算値459.08、実測値460.3(M+1)
+。保持時間1.11分。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.26 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 7.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.44 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.40−7.38 (m, 1H), 7.35−7.32 (m, 1H), 6.11 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 2.06 (s, 3H), 1.51−1.50 (m,
2H), 1.17−1.15 (m, 2H).
CK.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0879】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0880】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(1.5mL)中のN−(6−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50.0mg、0.15mmol)、2−メトキシピリジン−5−ボロン酸(23.26mg、0.15mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(9.0mg、0.0076mmol)の混合物を80℃で16時間、N
2雰囲気下で攪拌した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、30mg(49%)の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値401.2、実測値402.0(M+1)
+。保持時間1.83分。
【0881】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(5−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
AcCN(1.5mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(2’−メトキシ−3−メチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(25mg、0.062mmol)のスラリーに、TMS−I(35.45μL、0.24mmol)を添加し、55℃で7時間攪拌した。その反応物をメタノール(1.0mL)で希釈し、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、酢酸エチル(10mL)に吸収させた。その有機溶液を重硫酸ナトリウム(2×2mL)、水(2×3mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その固体をメタノール(1.0mL)と共に40℃で10分間攪拌し、濾過によって回収し、メタノール(1.0mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、18.0mg(74%)の所望の生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値387.4、実測値388.2(M+1)
+。保持時間1.32分。
【0882】
CL.1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(4−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0883】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,2−ジメトキシエタン(1.0mL)および2MのNa
2CO
3(0.2mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50.0mg、0.15mmol)、2−メトキシピリジン−5−ボロン酸(23.0mg、0.15mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8.8mg、0.0076mmol)の混合物を80℃で16時間、N
2雰囲気下で攪拌した。その反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%の酢酸エチル)によって精製して、20mg(32%)の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値401.2、実測値402.0(M+1)
+。保持時間1.94分。
【0885】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(4−メチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(1.5mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−N−(6’−メトキシ−4−メチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg、0.049mmol)のスラリーに、TMS−I(28.4μL、0.19mmol)を添加し、55℃で7時間攪拌した。その反応物をメタノール(1.0mL)で希釈し、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、酢酸エチル(10mL)に吸収させた。その有機溶液を重硫酸ナトリウム(2×2mL)、水(2×3mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その固体をメタノール(1.0mL)と共に40℃で10分間攪拌し、濾過によって回収し、メタノール(1.0mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、生成物(8.0mg、41%)を得た。ESI−MS m/z 計算値387.4、実測値388.2(M+1)
+。保持時間1.44分。
【0886】
CM.1−(4−クロロフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0887】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
段階a:1−(4−クロロフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(2mL)中の1−(4−クロロフェニル)シクロプロパンカルボン酸(39.3mg、0.2mmol)の溶液に、塩化チオニル(43.8μL、0.6mmol)、続いてDMF(1滴)を添加し、その反応物を室温で30分間攪拌し、その後、溶媒を除去した。トルエン(〜1mL)を添加し、残留物と混合し、その後、蒸発によって除去した。その後、その残留物をジクロロメタン(1mL)に溶解し、ジクロロメタン(1mL)中の6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−アミン(46mg、0.2mmol)およびトリエチルアミン(83.6μL、0.60mmol)の溶液を添加した。その反応物を室温で12時間攪拌した。その後、反応物を濃縮した。その残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLC(10〜99%アセトニトリル/水)によって精製して、62mgの生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値407.1、実測値408.2(M+1)
+。保持時間2.07分。
【0889】
段階b:1−(4−クロロフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(3mL)中の1−(4−クロロフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(62mg、0.15mmol)の溶液にTMS−ヨウ化物(86.6μL、0.61mmol)を添加した。その反応物を50℃で2時間攪拌した。その反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHSO3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮した。その粗製生成物をDMSO(2mL)に溶解し、HPLC(10〜99%アセトニトリル/水)によって精製した。ESI−MS m/z 計算値393.1、実測値394.3(M+1)
+。保持時間1.55分。1H NMR (400.0 MHz, DMSO−d6) d 8.87 (s, 1H),
7.85 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 − 7.44 (m, 5H), 7.40 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.00 (s, 3H), 1.51 − 1.49 (m, 2H) and 1.16 − 1.13 (m, 2H) ppm
CN.1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0890】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0891】
段階a:1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(2mL)中の1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸(45.3mg、0.2mmol)の溶液に、塩化チオニル(43.8μL、0.60mmol)、続いてDMF(1滴)を添加し、その反応物を室温で30分間攪拌し、その後、溶媒を蒸発させた。トルエン(〜1mL)を添加し、残留物と混合し、その後、蒸発させた。その後、その残留物をジクロロメタン(1mL)に溶解し、ジクロロメタン(1mL)中の6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−アミン(45.9mg、0.20mmol)およびEt
3N(83.6μL、0.60mmol)の溶液を添加した。その反応物を室温で12時間攪拌し、その後、反応物を濃縮した。その残留物をDMSOに溶解し、HPLC(10〜99%アセトニトリル水)によって精製して、44mgの生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値437.1、実測値438.1(M+1)
+。保持時間2.10分。
【0892】
段階b:1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(2mL)中の1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(44mg、0.10mmol)の溶液にTMS−ヨウ化物(57.2μL、0.40mmol)を添加した。その反応物を50℃で20分間攪拌した。その反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。その粗製生成物をDMSO(1mL)に溶解し、逆相HPLC(水中10〜99%のCH
3CN)によって精製した。ESI−MS m/z 計算値423.1、実測値424.3(M+1)
+。保持時間1.52分。
【0893】
CO.1−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0894】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
段階a:1−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(2mL)中の1−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(40.8mg、0.2mmol)の溶液に、塩化チオニル(43.8μL、0.60mmol)、続いてDMF(1滴)を添加し、その反応物を室温で30分間攪拌し、その後、溶媒を蒸発させた。トルエン(〜1mL)を添加し、残留物と混合し、その後、回転蒸発によって除去した。その後、その残留物をジクロロメタン(1mL)に溶解し、ジクロロメタン(1mL)中の6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−アミン(45.8mg、0.20mmol)およびEt
3N(83.6μL、0.60mmol)の溶液を添加した。その反応物を室温で12時間攪拌した。その後、反応物を濃縮した。その残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLC(水中10〜99%のCH
3CN)によって精製して、40mgの所望の生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値415.2、実測値416.5(M+1)
+。保持時間1.87分。
【0896】
段階b:1−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(2mL)中の1−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(40mg、0.1mmol)の溶液にTMS−ヨウ化物(54.8μL、0.39mmol)を添加した。その反応物を50℃で20分間攪拌した。その反応溶液をCH
2Cl
2で希釈し、飽和NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。その粗製生成物をDMSO(1mL)に溶解し、逆相HPLC(10〜99%のCH
3CN/水)によって精製した。ESI−MS m/z 計算値401.1、実測値402.5(M+1)
+。保持時間1.29分。
【0897】
CP.1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0898】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0899】
段階a:1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(2mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸(44.04mg、0.2mmol)の溶液に、塩化チオニル(14.6μL、0.20mmol)、続いてDMF(1滴)を添加し、その反応物を室温で30分間攪拌した。溶媒を回転蒸発によって除去した。トルエン(〜1mL)を添加し、残留物と混合し、その後、回転蒸発によって除去した。トルエン段階をもう1度繰り返し、その後、その残留物を高真空下に10分間置いた。その後、それをジクロロメタン(1mL)に溶解し、ジクロロメタン(1mL)中の6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−アミン(46mg、0.20mmol)およびトリエチルアミン(83.6μL、0.60mmol)の溶液を添加した。その反応物を室温で12時間攪拌した。その後、反応物を濃縮した。その残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLC(水中10〜99%のCH
3CN)によって精製して、16mgの生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値431.2、実測値432.5(M+1)
+。保持時間1.98分。
【0900】
段階b:1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(1mL)中の1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(16mg、0.037mmol)の溶液にTMS−ヨウ化物(21.10μL、0.148mmol)を添加した。その反応物を50℃で20分間攪拌した。その反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。その粗製生成物をDMSO(1mL)に溶解し、逆相HPLC(水中10〜99%のCH
3CN)によって精製した。ESI−MS m/z 計算値417.5、実測値418.3(M+1)
+。保持時間1.40分。
【0901】
CQ.1−(3−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
段階a:N−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(3−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(3−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸(38.4mg、0.2mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、塩化チオニル(43.8μL、0.60mmol)、続いてDMF(1滴)を添加し、その反応物を室温で30分間攪拌した。その後、回転蒸発によって溶媒を除去し、トルエン(〜1mL)を2回添加し、残留物と混合し、蒸発によって除去し、その後、その残留物を高真空下に10分間置いた。その後、それをジクロロメタン(1mL)に溶解し、ジクロロメタン(1mL)中の6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−アミン(45.9mg、0.20mmol)およびトリエチルアミン(83.6μL、0.60mmol)の溶液を添加した。その反応物を室温で12時間攪拌した。その後、反応物を濃縮した。その残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLC(水中10〜99%のCH
3CN)によって精製して、41mg(収率50%)の生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値403.5、実測値404.5(M+1)
+。保持時間2.03分。
【0902】
段階b:1−(3−メトキシフェニル)−N−(5−メチル−6−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(2mL)中のN−(6’−メトキシ−3,5’−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)−1−(3−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボキサミド(41mg、0.10mmol)の溶液にTMS−ヨウ化物(28.0μL、0.20mmol)を添加した。その反応物を50℃で20分間攪拌した。その反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。その粗製生成物をDMSO(1mL)に溶解し、逆相HPLC(Gilson、水中10〜99%のCH
3CN)によって精製して所望の生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値389.4、実測値390.5(M+1)
+。保持時間1.41分。
【0903】
CR.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−4−メチルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0904】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0905】
DME(4mL)中のN−(6−クロロ−4−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(217mg、409.0μmol)の溶液を、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(150mg、409.0μmol)およびPd(PPh
3)
4(24mg、20.5mmol)が入っている反応管に添加した。Na
2CO
3飽和溶液を添加し(400μL)、その反応物を80℃で一晩攪拌した。反応物を濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって2回精製(第一カラム:0〜5%MeOH−CH
2Cl
2;第二カラム:75〜100%酢酸エチル−ヘキサン、その後、0〜20%EtOH−酢酸エチル)して、生成物を褐色の油として得(12mg)、それをDMSOに再溶解し、逆相HPLC(水中10〜99%のCH
3CN)によってさらに精製して、4mgの清浄な生成物を白色の固体として得た。ESI−MS m/z 計算値469.4、実測値470.5(M+1)
+。保持時間1.66分。H NMR (400 MHz, CD
3CN) 8.02 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.47 − 7.43 (m, 2H), 7.39 − 7.35 (m, 2H), 7.26 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 6.69 (dd, J = 1.9, 7.1 Hz, 1H), 3.99 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.74 (q, J = 5.2 Hz, 2H), 3.29 (t, J = 5.6 Hz, 1H),
2.39 (s, 3H), 1.62 (dd, J = 3.9, 7.0 Hz, 2H), 1.20 (dd, J = 4.0, 7.0 Hz, 2H).
CS.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0906】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
DME(1mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(38mg、0.1mmol)の溶液を、2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(46mg、0.15mmol)およびPd(PPh
3)
4(6mg、0.005mmol)が入っている反応管に添加した。Na
2CO
3飽和溶液を添加し(100μL)、その反応物を80℃で一晩攪拌した。反応物を濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、50mg(55%)の透明な油を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.5(M+1)
+。保持時間1.9分。H NMR (400 MHz, DMSO) 8.81 (s, 1H), 8.22 (dd, J = 1.9, 5.0 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.57 − 7.53 (m, 2H), 7.38 − 7.31 (m, 2H), 7.05 (dd, J = 5.0, 7.2 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 1.89 (s, 3H), 1.50 − 1.47 (m, 2H), 1.16 −
1.13 (m, 2H)
CT.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0908】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0909】
DME(1mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(38mg、0.1mmol)の溶液を、2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸(46mg、0.15mmol)およびPd(PPh
3)
4(6mg、0.005mmol)が入っている反応管に添加した。Na
2CO
3飽和溶液を添加し(100μL)、その反応物を80℃で一晩攪拌した。反応物を濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、40mg(44%)の透明な油を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.3(M+1)
+。保持時間2.06分。H NMR (400 MHz, DMSO) 8.85 (s, 1H), 8.20 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.54 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 1.6, 8.3 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 1.2, 5.2 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 2.31
(s, 3H), 2.09 (s, 3H), 1.51 − 1.48 (m, 2H), 1.17 − 1.15 (m, 2H).
CU.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0910】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0911】
DME(1mL)中のN−(6−クロロ−4,5−ジメチルピリジン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(38mg、0.1mmol)の溶液を、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(46mg、0.15mmol)およびPd(PPh
3)
4(6mg、0.005mmol)が入っている反応管に添加した。Na
2CO
3飽和溶液を添加し(100μL)、その反応物を80℃で一晩攪拌した。反応物を濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、40mg(44%)の透明な油を得た。ESI−MS m/z 計算値453.4、実測値454.3(M+1)
+。保持時間2.06分。H NMR (400 MHz, DMSO) 8.76 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.74 (dd, J = 2.4, 8.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.40 (d, J
= 8.3 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 1.5, 8.3 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 1.51
− 1.49 (m, 2H), 1.18 − 1.15 (m, 2H).
CV.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0912】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0913】
ジオキサン(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(40mg、0.09mmol)の溶液に4MのHClを添加し、その反応物を90℃で3時間攪拌した。室温でその混合物に0.5mLのトリエチルアミンを添加し、その反応物を減圧下で濃縮した。その粗製残留物を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(50〜100%)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.3(M+1)
+。保持時間1.39分。H NMR (400 MHz, DMSO) 8.67 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.55 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.44 − 7.32 (m, 4H), 6.23 (t, J
= 6.6 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.96 (s, 3H), 1.51 − 1.48 (m, 2H), 1.16 − 1.14 (m,
2H).
CW.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0914】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0915】
ジオキサン(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,3’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(40mg、0.09mmol)の溶液に4MのHClを添加し、その反応物を90℃で3時間攪拌した。室温でその混合物に0.5mLのトリエチルアミンを添加し、その反応物を減圧下で濃縮した。その粗製残留物を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(50〜100%)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.3(M+1)
+。保持時間1.53分。H NMR (400 MHz, DMSO) 8.79 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.56 − 7.53 (m, 2H), 7.44 − 7.32 (m, 3H), 6.35 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 1.50 − 1.48 (m, 2H), 1.17 − 1.15 (m, 2H).
CX.1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(4,5−ジメチル−6−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
【0916】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0917】
クロロホルム(1mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2’−メトキシ−3,4−ジメチル−2,4’−ビピリジン−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg、0.044mmol)の溶液にTMS−ヨウ化物(25.6μL、0.18mmol)を添加した。その反応物を55℃で1時間攪拌した。その反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHSO
3(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。その粗製生成物を、逆相HPLC(水中10〜99%のCH
3CN)によって精製して、所望の生成物を得た。ESI−MS m/z 計算値439.4、実測値440.5(M+1)
+。保持時間1.61分。
【0918】
表1の化合物についての分析データを下の表2に示す。
【0919】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0921】
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0922】
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0923】
【表2-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0924】
【表2-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0925】
【表2-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
【表2-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0927】
【表2-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0928】
アッセイ
化合物のΔF508−CFTR補正特性の検出および測定のためのアッセイ
化合物のΔF508−CFTR修飾特性をアッセイするための膜電位光学的方法
光学膜電位アッセイは、GonzalezおよびTsienが記載した電圧感受性FRETセンサー(Gonzalez,J.E.and R.Y.Tsien(1995)「Voltage sensing by fluorescence resonance energy transfer in single cells」Biophys J 69(4):1272−80、およびGonzalez,J.E.and R.Y.Tsien(1997)「Improved indicators of cell membrane potential that use fluorescence resonance energy transfer」Chem Biol 4(4):269−77参照)を、電圧/イオンプローブリーダー(VIPR)(Gonzalez,J.E.,K.Oadesら,(1999)「Cell−based assays and instrumentation for screening ion−channel targets」Drug Discov Today 4(9):431−439参照)などの蛍光変化を測定するための機器装備と併用する。
【0929】
これらの電圧感受性アッセイは、膜可溶性、電圧感受性染料、DiSBAC
2(3)、と蛍光リン脂質、CC2−DMPE(これは、形質膜の外葉に付けられ、FRETドナーとしての役割を果たす)の間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の変化に基づく。膜電位(V
m)の変化は、負に帯電したDiSBAC
2(3)を形質膜内外に再分配させ、それに応じてCC2−DMPE変化からのエネルギー移動の量を生じさせる。蛍光発光の変化は、VIPR(商標)II(これは、96または384ウエルのマイクロタイタープレートにおいて細胞ベースのスクリーニングを行うように設計された統合化液体ハンドラー・蛍光検出器である)を用いてモニターすることができる。
【0930】
1.補正化合物の同定
ΔF508−CFTRに関連した輸送異常を補正する小分子を同定するために、単回添加HTSアッセイ形式を開発した。試験化合物が存在するまたは不在(陰性対照)の状態で、細胞を無血清培地中で16時間、37℃でインキュベートした。陽性対照として、384ウエルプレートにプレーティングした細胞は、ΔF508−CFTRを「温度補正」するために、16時間、27℃でインキュベートした。その後、細胞をクレブス・リンガー溶液で3回すすぎ、電圧感受性染料を負荷した。ΔF508−CFTRを活性化するために、10μMのフォルスコリンおよびCFTR増強剤、ゲニステイン(20μM)、をそれぞれのウエルに無Cl
−培地と共に添加した。無Cl
−培地の添加は、ΔF508−CFTR活性化に反応してCl
−外向き流束を促進した。その結果として生じる膜の脱分極を、FRETベースの電圧センサー染料を使用して光学的にモニターした。
【0931】
2.増強剤化合物の同定
ΔF508−CFTRの増強剤を同定するために、二重添加HTSアッセイ形式を開発した。最初の添加の間に、試験化合物を伴うまたは伴わない無Cl
−培地をそれぞれのウエルに添加した。22秒後、2〜10μMのフォルスコリンを含有する無Cl
−培地の第二の添加を行ってΔF508−CFTRを活性化した。両方の添加後の細胞外Cl
−濃度は、28mMであり、これが、ΔF508−CFTR活性化に反応してCl
−外向き流束を促進した。その結果として生じる膜脱分極を、FRETベース電圧センサー染料を使用してモニターした。
【0932】
溶液
浴液#1:(単位:mM)NaCl 160、KCl 4.5、CaCl
2 2、MgCl
2 1、HEPES 10、NaOHでpH7.4
無塩化物浴液:浴液#1中の塩化物の代わりにグルコン酸塩を用いる。
【0933】
CC2−DMPE:DMSO中10mMの保存溶液として調製し、−20℃で保存する。
【0934】
DiSBAC
2(3):DMSO中10mMのストックとして調製し、−20℃で保存する。
【0935】
4.細胞培養
ΔF508−CFTRを安定して発現しているNIH3T3マウス線維芽細胞を、膜電位の光学測定のために使用する。175cm
2培養フラスコの中で、2mM グルタミン、10%ウシ胎仔血清、1×NEAA、β−ME、1×pen/strep、および25mM HEPSを補足したダルベッコ変性イーグル培地において、37℃、CO
2 5%および湿度90%でそれらの細胞を維持する。光学アッセイのために、細胞を384ウエルマトリゲル被覆プレートに30,000/ウエルで播種し、2時間、37℃で培養し、その後、増強剤アッセイのために27℃で24時間、培養した。補正アッセイのために、それらの細胞を化合物と共にまたは化合物なしで16〜24時間、27℃または37℃で培養する。
【0936】
化合物のΔF508−CFTR修飾特性をアッセイするための電気生理学的アッセイ
2.Usingチャンバーアッセイ
ΔF508−CFTRを発現する分極上皮細胞を用いてUsingチャンバー実験を行って、前記光学アッセイにおいて同定したΔF508−CFTRモジュレーターをさらに特徴付けた。Costar Snapwell細胞培養インサート上で成長させたFRT
ΔF508−CFTR上皮細胞をUssingチャンバー(カリフォルニア州、サンディエゴのPhysiologic Instruments,Inc.)にマウントし、Voltage−clamp System(アイオワ州、アイオワ大学の生物工学学部、およびカリフォルニア州、サンディエゴのPhysiologic Instruments,Inc.)を用いて単層を連続的に短絡させた。2mVパルスを印加することによって経上皮抵抗を測定した。これらの条件下で、FRT上皮は、4KΩ/cm
2以上の抵抗を示した。溶液を27℃で維持し、空気でバブリングした。無細胞インサートを使用して電極オフセット電位および流体抵抗を補正した。これらの条件下で、電流は、頂上膜において発現されたΔF508−CFTRによるCl
−の流れを反映する。MP100A−CEインターフェースおよびAcqKnowledgeソフトウェア(v3.2.6;カリフォルニア州、サンタバーバラのBIOPAC Systems)を用いてI
SCをデジタル収集した。
【0937】
2.補正化合物の同定
代表的なプロトコルは、側底膜から頂上膜へのCl
−濃度勾配を利用するものであった。この勾配を設定するために、側底膜では通常のリンガーを使用したが、頂上部のNaClの代わりに等モルのグルコン酸ナトリウム(NaOHでpH7.4に滴定したもの)を使用して、上皮を横断する大きなCl
−濃度勾配を生じさせた。すべての実験は、無損傷単層を用いて行った。ΔF508−CFTRを完全に活性化するために、フォルスコリン(10μM)およびPDE阻害剤、IBMX(100μM)、を適用し、その後、CFTR増強剤、ゲニステイン(50μM)、を添加した。
【0938】
他の細胞タイプにおいて観察されるように、ΔF508−CFTRを安定して発現しているFRT細胞の低温でのインキュベーションは、形質膜におけるCFTRの機能密度を増大させる。補正化合物の活性を判定するために、細胞を10μMの試験化合物と共に24時間、37℃でインキュベートし、その後、3回洗浄した後、記録した。化合物で処理した細胞におけるcAMP媒介およびゲニステイン媒介I
SCを27℃および37℃対照に対して正規化し、活性百分率として表示した。細胞と補正化合物のプレインキュベーションは、37℃対照と比較してcAMP媒介およびゲニステイン媒介I
SCを有意に増加させた。
【0939】
3.増強剤化合物の同定
代表的なプロトコルは、側底膜から頂上膜へのCl
−濃度勾配を利用するものであった。この勾配を設定するために、側底膜では通常のリンガーを使用し、ナイスタチン(360μg/mL)で透過性にしたが、頂上部のNaClの代わりに等モルのグルコン酸ナトリウム(NaOHでpH7.4に滴定したもの)を使用して、上皮を横断する大きなCl
−濃度勾配を生じさせた。すべての実験は、ナイスタチンで透過性にした30分後に行った。フォルスコリン(10μM)およびすべての試験化合物を細胞培養インサートの両側に添加した。推定ΔF508−CFTR増強剤の有効度を公知の増強剤、ゲニステイン、のものと比較した。
【0940】
4.溶液
側底部用溶液(単位:mM):NaCl(135)、CaCl
2(1.2)、MgCl
2(1.2)、K
2HPO
4(2.4)、KHPO
4(0.6)、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)(10)、およびデキストロース(10)。この溶液をNaOHでpH7.4に滴定した。
【0941】
頂上部用溶液(単位:mM):側底部用溶液と同じだが、NaClの代わりにグルコン酸Na(135)を用いた。
【0942】
5.細胞培養
ΔF508−CFTRを発現しているFisherラット上皮(FRT)細胞(FRT
ΔF508−CFTR)を、本発明者らの光学アッセイで同定した推定ΔF508−CFTRモジュレーターについてのUssingチャンバー実験に使用した。前記細胞を、Costar Snapwell細胞培養インサート上で培養し、ならびに5%ウシ胎仔血清、100U/mL ペニシリンおよび100μg/mL ストレプトマイシンを補足したCoon変性Ham F−12培地中、37℃およびCO
2 5%で、5日間、培養した。化合物の増強剤活性の特徴付けに使用する前に、細胞を27℃で16〜48時間インキュベートして、ΔF508−CFTRについて補正した。補正化合物の活性を判定するために、それらの細胞を化合物と共にまたは化合物なしで24時間、27℃または37℃でインキュベートした。
【0943】
6.全細胞記録
ΔF508−CFTRを安定して発現している温度補正および試験化合物補正NIH3T3細胞における巨視的ΔF508−CFTR電流(I
ΔF508)を、穿孔パッチ、全細胞記録を用いてモニターした。簡単に言うと、Axopatch 200Bパッチ−クランプ増幅器(カリフォルニア州、フォスター・シティーのAxon Instruments Inc.)を使用して、I
ΔF508の電圧クランプ記録を室温で行った。すべての記録を10kHzのサンプリング周波数で収集し、1kHzでの低域フィルターにかけた。ピペットは、細胞内溶液で満たしたとき、5〜6MΩの抵抗を有した。これらの記録条件下、室温でのCl
−についての計算逆転電位(E
Cl)は、−28mVであった。すべての記録は、20GΩより大きいシール抵抗、および15MΩより小さい系列抵抗を有した。パルス発生、データ収集、および分析は、Clampex 8(Axon Instruments Inc.)と共にDigidata 1320 A/Dインターフェースを装備したPCを使用して行った。浴は、250μL未満の食塩水を収容し、重力駆動潅流システムを使用して2mL/分の速度でその浴を継続的に潅流した。
【0944】
7.補正化合物の同定
形質膜におけるΔF508−CFTR機能密度を増大させる補正化合物の活性を判定するために、本発明者らは、上で説明した穿孔パッチ−記録技術を用いて、補正化合物での24時間処理後の電流密度を測定した。ΔF508−CFTRを完全に活性化するために、10μMのフォルスコリンおよび20μMのゲニステインを細胞に添加した。本発明者らの記録条件下、27℃での24時間のインキュベーション後の電流密度は、37℃での24時間のインキュベーション後に観察されたものより高かった。これらの結果は、形質膜におけるΔF508−CFTRの密度に対する既知低温インキュベーション効果と一致する。CFTR電流密度に対する補正化合物の効果を判定するために、細胞を10μMの試験化合物と共に24時間、37℃でインキュベートし、その電流密度を27℃および37℃対照と比較した(活性%)。記録する前に、細胞を細胞外記録用培地で3回洗浄して、一切の残留試験化合物を除去した。10μMの補正化合物とのプレインキュベーションは、37℃対照と比較してcAMP依存性およびゲニステイン依存性電流を有意に増加させた。
【0945】
8.増強剤化合物の同定
ΔF508−CFTRを安定して発現しているNIH3T3細胞における巨視的ΔF508−CFTR Cl
−電流(I
ΔF508)を増加させるΔF508−CFTR増強剤の能力も穿孔パッチ−記録技術を用いて調査した。光学アッセイで同定した増強剤は、光学アッセイにおいて観察されたものと同様の効力および有効度で、I
ΔF508の用量依存的増加を誘発した。試験したすべての細胞において、増強剤適用前および中の逆転電位は、−30mV付近であった(これは、計算E
Cl(−28mV)である)。
【0946】
9.溶液
細胞内溶液(単位:mM):Cs−アスパルテート(90)、CsCl(50)、MgCl
2(1)、HEPES(10)、および240μg/mLのアムホテリシン−B(CsOHで7.35にpH調整)。
【0947】
細胞外溶液(単位:mM):N−メチル−D−グルカミン(NMDG)−Cl(150)、MgCl
2(2)、CaCl
2(2)、HEPES(10)(HClで7.35にpH調整)。
【0948】
10.細胞培養
ΔF508−CFTRを安定して発現しているNIH3T3マウス線維芽細胞を、全細胞記録のために使用した。175cm
2培養フラスコの中で、2mMグルタミン、10%ウシ胎仔血清、1X NEAA、β−ME、1X pen/strepおよび25mM HEPESを補足したダルベッコ変性イーグル培地において、37℃、CO
2 5%および湿度90%でそれらの細胞を維持した。全細胞記録のために、2,500〜5,000個の細胞を、ポリ−L−リシン被覆カバーガラス上に播種し、増強剤の活性を試験するために使用前に27℃で24〜48時間培養し;ならびに補正剤の活性を測定するために補正化合物と共にまたは補正化合物なしで37℃でインキュベートした。
【0949】
11.単一チャネル記録
NIH3T3細胞において安定して発現している温度補正ΔF508−CFTRの単一チャネル活性および増強剤化合物の活性を、切り取りインサイドアウト膜パッチを使用して観察した。簡単に言うと、単一チャネル活性の電圧クランプ記録を、Axopatch
200Bパッチクランプ増幅器(Axon Instruments Inc.)を用いて室温で行った。すべての記録を10kHzのサンプリング周波数で収集し、400Hzでの低域フィルターにかけた。パッチピペットは、Corning Kovar Sealing #7052ガラス(フロリダ州、サラソタのWorld Precision Instruments,Inc.)から作製したものであり、細胞外溶液を満たしたとき5〜8MΩの抵抗を有した。ΔF508−CFTRを切り取った後、1mMのMg−ATP、および75nMのcAMP依存性プロテインキナーゼ、触媒サブユニット(PKA;ウィスコンシン州、マディソンのPromega Corp.)の添加によって活性化した。チャネル活性が安定した後、重力駆動微小潅流システムを使用してパッチを潅流した。流入する場所をパッチに近接させて、1〜2秒以内に完全に溶液を交換した。この急速潅流中にΔF508−CFTR活性を維持するために、非特異的ホスファターゼ阻害剤F
−(10mM NaF)を浴液に添加した。これらの記録条件下で、チャネル活性は、パッチ記録期間全体をとおして(60分以下)一定を維持した。細胞内溶液から細胞外溶液への正電荷移動(反対方向ではアニオン移動)によって生じた電流を正の電流として示す。ピペット電位(V
p)は、80mVで維持した。
【0950】
2つ以下の活性チャネルを含有する膜パッチからのチャネル活性を分析した。最大同時開通数によってこの実験過程の活性チャネル数が決まった。単一チャネル電流振幅を判定するために、120秒のΔF508−CFTR活性から記録したデータをフィルターにかけて100Hzで「オフライン」にし、その後、それらを使用して全点振幅ヒストグラムを構築し、Bio−Patch Analysisソフトウェア(フランスのBio−Logic Comp.)を使用してそれらのヒストグラムに多重ガウス関数をフィッティングした。総計微視的電流および開通確率(P
o)を120秒のチャネル活性から決定した。このP
oは、Bio−Patchソフトウェアを使用して、または関係式P
o=I/i(N)(式中、I=平均電流、i=単一チャネル電流振幅、およびN=パッチ内の活性チャネル数)から決定した。
【0951】
12.溶液
細胞外溶液(単位:mM):NMDG(150)、アスパラギン酸(150)、CaCl
2(5)、MgCl
2(2)およびHEPES(10)(Tris塩基で7.35にpH調整)。
【0952】
細胞内溶液(単位:mM):NMDG−Cl(150)、MgCl
2(2)、EGTA(5)、TES(10)およびTris塩基(14)(HClで7.35にpH調整)。
【0953】
13.細胞培養
ΔF508−CFTRを安定して発現しているNIH3T3マウス線維芽細胞を、切り取り膜パッチクランプ記録のために使用する。175cm
2培養フラスコ中で、2mM グルタミン、10%ウシ胎仔血清、1×NEAA、β−ME、1×pen/strep、および25mM HEPSを補足したダルベッコ変性イーグル培地において、37℃、CO
25%および湿度90%で細胞を維持する。単一チャネル記録のために、2,500〜5,000個の細胞をポリ−L−リシン被覆カバーガラス上に播種し、24〜48時間、27℃で培養した後、使用した。
【0954】
表3の例示化合物は、下の表3に示すような活性を有する。
【0955】
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0956】
【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0957】
【表3-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0958】
【表3-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0959】
【表3-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0960】
他の実施形態
発明の詳細な説明に関連して本発明を説明したが、上述の説明が本発明を例証するためのものであり、限定するためのものではなく、本発明の範囲が添付の特許請求の範囲によって定義されることは、理解されるはずである。他の態様、利点および変形は、以下の特許請求の範囲内である。