【文献】
Nokia, Nokia Siemens Networks,Multiplexing of E-PDCCH for different users[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120735,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120735.zip>,2012年 1月31日
【文献】
CMCC,Discussion on multiplexing of ePDCCH and PDSCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120638,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120638.zip>,2012年 2月 1日
【文献】
Intel Corporation,Analysis of ePDCCH ICIC[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121535,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68b/Docs/R1-121535.zip>,2012年 3月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
物理リソースブロック(PRB)における複数のセルのためのセル間干渉協調(ICIC)のために構成された拡張物理下りリンク制御チャネル(ePDCCH)をノードから通信するための方法であって、
PRB内のサービングセルePDCCH内のサービングセル制御チャネル要素(CCE)、および、前記PRB内の協調セルePDCCH内の協調セルCCEのマップを生成するマッピングステップと、
セル間干渉協調(ICIC)で使用するために、前記サービングセルCCEおよび前記協調セルCCEの前記マップを無線デバイスに伝送する伝送ステップと、を備える方法。
請求項2に記載の方法であって、前記サービングセルCCEおよび前記協調セルCCEは、PRBペア内にマップされ、同じサブフレーム内の前記PRBペアは、複数のePDCCHを運ぶように構成されている、
方法。
物理リソースブロック(PRB)における複数のセルのためのセル間干渉協調(ICIC)のために構成された拡張物理下りリンク制御チャネル(ePDCCH)を通信するように構成されたノードのノードデバイスであって、
無線デバイスと通信し、セル間干渉協調(ICIC)で使用するために、PRB内のサービングセルePDCCHに関連付けられたサービングセル制御チャネル要素(CCE)および前記PRB内の協調セルePDCCH内の協調セルCCEのマップを送信するように構成された送受信モジュールを備える、
ノードデバイス。
請求項10に記載にノードデバイスであって、前記PRB内の前記サービングセルCCEおよび前記協調セルCCEの前記マップを生成するように構成された処理モジュールをさらに備え、
前記送受信モジュールは、協調ノードと通信し、前記サービングセルCCEまたは前記協調セルCCEの前記マップを送信または受信するようにさらに構成されている、
ノードデバイス。
請求項10に記載のノードデバイスであって、前記サービングセルCCEおよび前記協調セルCCEは、それぞれ単一のPRBペア内にマップされ、前記PRBペアは、複数のePDCCHを運ぶように構成された、同じサブフレーム内に位置し、前記PRBペアにおける前記サービングセルCCEまたは前記協調セルCCEの前記マップは、
ビットマップを伴うePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)であり、前記ビットマップにおける各位置は、PRBペアがePDCCHとして割り当てられているか否かを表す値を含む、ePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)と、
「列挙されたタイプを伴うPRBペア内の拡張CCE(E−CCE)の数」情報要素(IE)であり、前記列挙されたタイプは、PRBペアの中のローカライズドE−CCEの数を表す、数と、
ビットマップを伴う拡張CCE(E−CCE)タイプ情報要素(IE)であり、前記ビットマップにおける各位置は、E−CCEがローカライズドかローカライズドでないかを表す値を含む、拡張CCE(E−CCE)タイプ情報要素(IE)と、の少なくとも1つを含む、
ノードデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明が開示され説明される前に、理解されるべきことは、本発明は、本明細書において開示された特定の構造、処理ステップ、または材料に制限されるものではなく、当業者によって容易に理解されるであろうように、その均等物まで拡張されるということである。また、理解されるべきことは、本明細書において採用される専門用語は、特定の例を説明する目的のためだけに使用され、制限することを意図するものではない。フローチャートおよび処理において提供される番号は、説明のステップおよび動作における明確性のために提供され、必ずしも、特定の順番または順序を示すものではない。
【0010】
技術の実施形態の初期の概要が以下において提供され、次に、特定の技術の実施形態がさらに詳しく、後で説明される。この初期の概要は読者がより早く技術を理解することを助けることを意図するものであり、技術の鍵となる特徴あるいは本質的な特徴を識別することを意図するものではなく、クレームの主題の範囲を制限することを意図するものでもない。
【0011】
PDSCH上のデータの通信は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として参照される制御チャネルを介して制御され得る。PDCCHは下りリンク(DL)および上りリンク(UL)リソース割当て、送信電力命令、およびページングインジケータのために使用され得る。PDSCHスケジューリング許可は、UE固有のトラフィックを運ぶための専用PDSCHリソース割当てのために、特定の無線デバイス(例、UE)を指定し得る。あるいは、PDSCHスケジューリング許可は、システム情報またはページング等のブロードキャスト制御情報を運ぶための共通PDSCHリソース割当てのために、セル内のすべての無線デバイスを指定し得る。
【0012】
1例において、PDCCHおよびPDSCHは、
図1において示されるように、汎用のロングタームエボリューション(LTE)フレーム構造を利用した、ノード(例、eNodeB)と無線デバイス(例、UE)との間の下りリンク伝送における物理(PHY)レイヤ上で伝送される無線フレーム構造の要素を表しうる。
【0013】
図1は、下りリンク無線フレーム構造タイプ2を示す。この例において、データを伝送するために使用される信号の無線フレーム100は、10ミリ秒(ms)の期間T
fを持つように構成され得る。各無線フレームは、セグメント分け、すなわち、各1ミリ秒長の10個のサブフレーム110
iに分割される。各サブフレームは、さらに、各0.5ミリ秒の期間T
slotを持つ、2つのスロット120aおよび120bに細分される。第1のスロット(#0)120aは、レガシー(legacy)物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)160および/または物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)166を含み得、第2のスロット(#1)120bは、PDSCHを使用して伝送されるデータを含み得る。
【0014】
ノードおよび無線デバイスによって使用されるコンポーネントキャリア(CC)のための各スロットは、CC周波数帯域幅に基づいて、複数のリソースブロック(RB)130a、130b、130i、130m、および130nを含み得る。CCは、帯域幅と中心周波数を持つキャリア周波数を持ち得る。CCの各サブフレームは、レガシーPDCCHにおいて見られる下りリンク制御情報(DCI)を含み得る。レガシーPDCCHが使用されるとき、制御領域におけるレガシーPDCCHは、各サブフレームまたはRBの中の最初のOFDMシンボルの1乃至3カラムを含み得る。サブフレームにおける残りの11個乃至13個のOFDMシンボル(または、レガシーPDCCHが使用されていないときは、14個のOFDMシンボル)は、データのためのPDSCHに割当てられ得る(短いまたは通常のサイクリックプレフィックスのため)。
【0015】
各RB(物理RBまたはPRB)130iは、12個の15kHzサブキャリア136(周波数軸上)および、スロットあたり6または7個の直交周波数分割多重(OFDM)シンボル132(時間軸上)を含み得る。RBは、もし、短いまたは通常のサイクリックプレフィックスが採用されるならば、7つのOFDMシンボルを使用し得る。RBは、もし、拡張サイクリックプレフィックスが使用されるならば、6つのOFDMシンボルを使用し得る。リソースブロックは、短いまたは通常のサイクリックプレフィックスを使用して84個のリソース要素(RE)にマップされ得、または、リソースブロックは、拡張サイクリックプレフィックスを使用して72個のRE(不図示)にマップされ得る。REは、1OFDMシンボル142×1サブキャリア(即ち、15kHz)146の1単位であり得る。
【0016】
各REは、四位相偏移(QPSK)変調の場合、2ビット150aおよび150bの情報を伝送し得る。各REにおいてより多く数のビットを伝送するために、16直交振幅変調(QAM)または64QAM等の他のタイプの変調が使用され得、または、各REにおいてより少ない数のビット(単一のビット)を伝送するために二位相偏移(BPSK)変調が使用され得る。RBは、eNodeBからUEへの下りリンク伝送のために構成され得、または、RBは、UEからeNodeBへの上りリンク伝送のために構成され得る。
【0017】
各無線デバイスは、
図2において示されるように、少なくとも1つの信号帯域幅、キャリア帯域幅、またはコンポーネントキャリア(CC)を使用し得る。例えば、LTEのCCの帯域幅は、1.4MHz310、3MHz312、5MHz314、10MHz316、15MHz318、および20MHz320を含み得る。1.4MHzのCCは、72個のサブキャリアを含む6個のRBを含み得る。3MHzのCCは、180個のサブキャリアを含む15個のRBを含み得る。5MHzのCCは、300個のサブキャリアを含む25個のRBを含み得る。10MHzのCCは、600個のサブキャリアを含む50個のRBを含み得る。15MHzのCCは、900個のサブキャリアを含む75個のRBを含み得る。20MHzのCCは、1200個のサブキャリアを含む100個のRBを含み得る。
【0018】
PDCCH上で運ばれるデータは、下りリンク制御情報(DCI)として参照され得る。複数の無線デバイスが、1個の無線フレームの1個のサブフレームにおいてスケジューリングされ得る。従って、複数のDCIメッセージが、複数のPDCCHを使用して送信され得る。PDCCHの中のDCI情報は、1以上の制御チャネル要素(CCE)を使用して伝送され得る。1個のCCEは、1群のリソース要素グループ(REG)から構成され得る。レガシーCCEは、最大9個のREGを含み得る。各REGは4個のリソース要素(RE)から構成され得る。各リソース要素は、直交変調が使用されるときは、2ビットの情報を含み得る。従って、レガシーCCEは、最大72ビットの情報を含み得る。DCIメッセージを運ぶために72ビット以上の情報が必要なときは、複数のCCEが使用され得る。複数のCCEの使用は、アグリゲーションレベルとして参照され得る。1例において、アグリゲーションレベルは、1個のPDCCHに対して割当てられる1個、2個、4個、または8個の連続するCCEとして定義され得る。
【0019】
レガシーPDCCHは、無線通信における他の領域において為された進歩に対する制限を生じ得る。例えば、OFDMシンボルにおけるサブフレームへのCCEのマッピングは、空間ダイバーシティを提供するために、一般に制御領域上に拡散される。しかし、現在のマッピング手順では、いかなるビームフォーミングも可能ではない。加えて、隣接セル間では直交は保証されないので、現在のマッピング手順を使用して隣接するセルとの干渉協調は可能ではないかもしれない。これにより、サブキャリアの衝突が発生する結果となる。
【0020】
さらに、レガシーPDCCHの容量は、先進の制御シグナリングのためには十分ではないかもしれない。例えば、異機種ネットワーク(HetNet)として構成され得るネットワークでは、1つのマクロセルサービングエリアの中に多くの異なる種類のノードを含み得る。異機種ネットワークHetNetにおいては、マクロセルおよびピコセルによって、より多くの無線デバイスが同時にサービスされ得る。PDCCHは、セル固有の参照信号(CRS)に基づいて復調されるように設計され得、それによって、セルを分離することによる恩恵を十分に探究することは難しくなる。レガシーPDCCHは、無線デバイスが異機種ネットワークHetNetにおける複数の伝送ノードを利用して帯域幅を増やし、無線デバイスにおけるバッテリーの使用を減らすことを許すために必要な情報を運ぶためには十分ではないかもしれない。
【0021】
加えて、マルチユーザマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)、マシンツーマシン通信(M2M)、マルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワークにおけるPDSCH伝送、および、キャリアアグリゲーションにおけるクロスキャリアスケジューリングの利用は、容量の増加を、PDCCHに要求し得る。無線デバイスでのPDCCH復調におけるUE固有の参照信号(UERS)の利用は、異機種ネットワークHetNetにおけるマルチノードの使用を可能にし得る。セル全体のために1つの共通の参照シンボル(例、CRS)に頼るのではなく、各参照シンボルがUE固有であり得る(例、UERS)。
【0022】
レガシーPDCCHの制限を克服するために、拡張PDCCH(ePDCCH)は、レガシーPDCCHにおけるような、サブフレームの中の最初のスロットのPRBの中の最初の1から3カラムのOFDMシンボルだけの代わりに、PRB全体またはPRBペア全体におけるREを使用し得る(ここで、PRBペアは、同じサブキャリアのサブフレームを使用する2つの隣接するPRBである。)。それに応じて、ePDCCHは、セルラネットワークの設計における進歩を許し、現在知られている挑戦を最小にするために、容量を増加して構成され得る。
【0023】
ePDCCHは、周波数領域のセル間干渉協調(ICIC)をサポートするために使用され得る。1例において、ICICは、その後そのノードの近くで受信され得る、周波数領域におけるサブチャネル、の一部の電力を低くすることにより隣接するセルまたはノード(例、協調ノードまたは協力ノード)間の干渉を減らすために使用され得る。当該サブチャネルは、隣接するセル内で使用される同じサブチャネルと干渉せず、従って、データは移動デバイスに、サブチャネルへの干渉を少なくして、セルの近くに送信され得る。
【0024】
他のICIC技術は、異機種間ネットワーク(HetNet)のための時間領域内で使用される拡張ICIC(eICIC)である。そこでは、高出力マクロセルが、ピコセル(ショッピングセンターや空港におけるホットスポット)またはフェムトセル(家庭やビジネス等の小さなエリアにおけるホットスポット)等の低出力ノードによって補完され得る。低出力ノードは、マクロセルのカバレージエリアの内部に存在し得る。マクロセルは、長距離用の高出力信号を伝送し得、低出力ノードは、低出力信号を短距離上に伝送し得る。マクロセルと、マクロセルのカバレージエリア内に設置されたいくつかの低出力ノードとの間の干渉を軽減するための1例において、eICICは、マクロセルにおける時間領域内のサブフレームのブランキング(blanking)を調整し得る。本明細書において使用されているように、セルは、セルカバレージエリアとして称される地理的領域内の無線デバイスと通信するように構成されたノード(例、eNB)を指し得る。
【0025】
レガシーPDCCHとは異なり、ePDCCHは、PDSCHとしての、1つのPRB内の同じREまたは領域にマップされ得るだけでなく、異なるPRB内のREまたは領域にマップされ得る。1例において、PDSCHおよびePDCCHは、同じPRB(または同じPRBペア)内に多重されないことがあり得る。このようにして、1つのPRB(または1つのPRBペア)が1つのePDCCHを含むならば、REはPDSCHのために使用されないことがあり得るので、そのPRB(またはPRBペア)内の未使用REは、ブランクにされ(blanked)得る。
【0026】
図3は、PRBペア128内の1つのePDCCHの4つのDCI182、184、186、および188を示す。該ePDCCHの各DCIは、少なくとも1つのCCEによって伝送され得、各CCEは複数のREGを含み得、各REGは、複数のREを含み得る。
図3は、複数のアグリゲーション・レベル1(AGL1)のローカライズドCCEが1つのPRBペア内に多重化されるときのePDCCHの多重化パターンを示す。1つのアグリゲーション・レベル1のCCE(例、単一のCCE)は1つのDCIを含み得、従って4つのCCEは、4つの異なるDCIを含み得る。他の例において(不図示)、1つのアグリゲーション・レベル2のCCE(例、2つのCCE)が1つのDCIを含み得る。PRBペアはまた、セル固有参照信号(CRS)170およびUE固有参照信号(UERS)172および174等の、復調およびチャネル推定のために使用される、レガシー制御162(例、レガシーPDCCH)および参照信号を含み得る。1例において、DCI1およびDCI2は、DCI3およびDCI4によって使用されるUERS174とは異なる、UERS172を使用し得る。
【0027】
PRBまたはPRBペアは、ローカライズドePDCCHおよびディストリビューテッドePDCCH伝送の両方をサポートするために使用され得る。
図4および5は、1つのスロットまたはサブフレームにおけるローカライズドePDCCHおよびディストリビューテッドePDCCHを示す。
図4において示されるように、ローカライズドePDCCH322a−bにおいて、CCE310a−h全体は、サブバンド338aおよび338b内のPRB33aおよび330c(またはPRBペア)内にあり得る。1例において、ローカライズドCCEのREG(またはRE)は、お互いに隣接し得、それに続くCCEが続き得る。ディストリビューテッドePDCCH324a−bにおいて、CCE312a−bのREG340a−b、342a−b、344a−b、346a−b、348a−b、352a−b、および354a−bは、複数のPRB330bおよび330d(又はPRBペア)に渡って分散し得る。1つのPRB330b内のREG340aと別のPRB330d内のREG340bは、DCIまたはディストリビューテッドePDCCHのためのCCE312aを形成し得る。ディストリビューテッドePDCCHにおいては、1つのCCEのためのREGは、2以上のPRB(または2以上のPRBペア)に渡って分散し得る。1例において、ディストリビューテッドePDCCHにおいて使用されるCCEのREGは、異なるサブバンド338bおよび338dに渡って分散し得る。
【0028】
図5は、1つのスロット内のCCE、REG、REにマップされる、ローカライズドePDCCHおよびディストリビューテッドePDCCHの他の例を提供する。
図5の例においては、
図1に示されるように、各リソースブロック対は2つのリソースブロック(RBまたはPRB)を含み得、それぞれが同じサブキャリアを備え、1つの無線フレームのサブフレームにおける第1および第2のスロット内に配置されている。各RBは、少なくとも1つのCCEを含み得る。CCEは、RB内の定義された場所に置かれ得る。しかし、CCEは、リソースブロックを通して配置されたREGを含み得る。各REGは4つのREを含み得る。しかし、システムの要求に基づいて、REGはそれよりも多いまたは少ないREを含み得る。1例において、1つのREG内に配置されたREは、周波数および時間の少なくとも1つにおいて隣接し得る。他の例において、1つのREG内に配置されたREは、時間および/または周波数において離され得る。1つのCCE内のREGの数は、9等の固定の数であり得る。あるいは、REGの数は、DCIデータ負荷要件(即ち、DCIデータの量)、または、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)要件、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)要求、および各リソースブロック内に割当てられたデータのためのリソースシンボル要件、等のRBにおける他の競合する要件に基づいて変り得る。
【0029】
図5に示されるように、アグリゲーション・レベル(AGL)1を持つローカライズドePDCCH402は、単一のCCEにマップされ得、それは単一のRBにマップされ得る。同様に、アグリゲーション・レベルの2を備えるローカライズドePDCCH404は、1つのRB内の2つの隣接するCCEにマップされ得る。ディストリビューテッドePDCCH406および408に対して、CCE(例、CCE1およびCCE N)は、異なる周波数キャリアおよびサブキャリアにおける異なるRBにおける複数のREGにマップされ得る。例えば、CCE NのためのREGは周波数において分散し得る。REGの周波数分離は、周波数ダイバーシティ利得を提供し得る。1例において、1つのCCEにおける各REGは、1以上のREGは別のREGとして同じRBにマップされ得るが、離れたRBにマップされ得る。より広く分散したREGに伴って、より大きい周波数ダイバーシティ利得が生じ得る。CCE1およびCCE N内のREGは、1つのサブフレーム内のRBの間で、同じ分散(図示)または異なる分散(不図示)を持ち得る。ディストリビューテッドePDCCH406および408において示されているREGは、各対応するCCEに対して、RB内で同じ時間位置にあるようにそれぞれ示されているが、ディストリビューテッドePDCCHにとって、RB内の同じ時間位置は必須ではない。CCE1およびCCE Nにおける分散したREGは、1つのリソースブロック内の異なる一時的な場所にあり得る。1つのサブフレームにおける各CCEは、同じ数のREGまたは異なる数のREGを持ち得る。アグリゲーション・レベルの1は、単一のCCEにマップされ得るDCI情報を示唆する。
【0030】
1つのサブフレームにおける異なるリソースブロックへの、周波数に渡るCCEにおけるREGの分散は、周波数ダイバーシティ利得における増加を提供し得る。良い周波数ダイバーシティを達成するために、周波数ダイバーシティの次数3または4が使用され得る。
図5は、高い周波数ダイバーシティ次数および低いアグリゲーションレベルのディストリビューテッドePDCCH406および408伝送を示す。
【0031】
セルのための周波数ダイバーシティは、広帯域チャネル状態情報(CSI)フィードバックを用いた広帯域スケジューリングを適用することにより達成され得る。例えば、ePDCCH構成は、ディストリビューテッドePDCCH伝送を使用する周波数ダイバーシティ次数4を達成するために、各セルにおいて4つのPRBペアを用いて構成し得る。
【0032】
レガシーな周波数ドメインのICIC方式では、PRBペアレベルのICICのみをサポートし得るので、もし、ePDCCH ICICのために周波数領域のICIC方式が使用されるならば、より多くのPRBペアが隣接セル(例、協調セル)においてPDSCH伝送のためにミュート(mute)され得る。
図6は、各セルが、ePDCCHのための4つのPRBを用いて構成されている3つのセル(例、セルA、BおよびC)を用いたePDCCH構成の1例を与える。周波数ダイバーシティ次数4および周波数領域ICICにおける周波数再利用ファクタ3を達成するために、各セルは、ePDCCHおよびセルICICのために排他的に使用される合計12のPRBを割当てる。
図6は、12個のPRB(または4個のリソースブロックグループ(RBG)224d、g、jおよびm)がePDCCHおよびセルICICのために割当てられ、残りの38個のPRB(または13個のRBG224a−c、e−f、h−i、k−l、およびn−q)がPDSCHに割り当てられている帯域幅10MHz(例、50個のPRB232a−b;
図2の316参照)のシステムのためのPRBバンドリングまたはリソースブロックグルーピングを示す。各RBGはサブセット0、1、または2(226a−c)に割り当てられ得る。1例において、各サブセットは1つのセル(例、セルA、B、またはC)を表しうる。
【0033】
図6において、50個のPRBは、(PRB0 230aからPRB23 230bまでのPRBのための)PRB0−23 232aおよび、(PRB24 230cからPRB49 230dまでのPRBのための)PRB0−23 232bによって表し得る。ePDCCHはPRB単位(または、PRBペア単位)に基づいて割り当てられ得るので、各セルは、専用ePDCCH222a−c、および、周波数ダイバーシティ次数4のための4つの専用ePDCCHを含み得る。協調セルePDCCH(セルA伝送のためのセルBおよびCのePDCCH)のために使用される未使用PRBは、ブランクにされ得、それは、効率的なリソースの使用ではないかもしれない。周波数ダイバーシティ次数4および周波数領域ICICにおける周波数再利用ファクタ3を備える例において、10MHzシステム帯域のための50個のPRBの8個のPRBは、ブランクにされ得、それは、PDSCH伝送のために使用され得ない。
【0034】
高い周波数ダイバーシティ次数と、周波数領域ICICのための意味のある周波数再利用とを同時に達成するために、1個のPRB(または1個のPRBペア)よりもより細かい粒度のePDCCHが、より大きいリソース活用のために使用され得、それは、周波数領域のICICのために使用され得る。例えば、ePDCCH ICICのための周波数領域粒度は、1個のローカライズドCCEと同じ細かさにし得る。
【0035】
図7は、周波数ダイバーシティ次数4のためのePDCCHを送信するための同じ4個のPRBペアを用いて構成された4つのセルの1例を示す。各CCEは、1つのPRB(またはPRBペア)内の時間および/または周波数においてREGが隣接する、ローカライズドCCEであり得る。1例において、(1つのDCIに関連付けられた)各CCEは、アグリゲーション・レベル1を持ち得、離れたセルのための離れたePDCCH192、194、196、および198のために構成され得る。
【0036】
図8は、周波数ダイバーシティ次数4のためのePDCCHを送信するために使用される4個のPRBペア230e−hを示す。1個のPRBペアは4個のローカライズドCCEを含み得るので、各セルは、周波数ダイバーシティ次数4のために使用される4個のPRBペアにおける1個のローカライズドCCEにおいてディストリビューテッドePDCCH220を送信し得る。このようにして、周波数再利用ファクタ4および周波数ダイバーシティ次数4の分散伝送を達成するために、ローカライズドCCEを伴う4個のPRBペアが使用され得、それは、1個のPRB(または1個のPRBペア)の粒度を備えるePDCCHのための12個のブランクPRBを取り除き得、非ブランクPRBがPDSCH伝送のために使用され得る。
【0037】
ePDCCHのためのPRB間(またはPRBペア間)ICICを可能にするために、CCEからREへのマッピングパターンはセル共通であり得る。このようにして、セル固有でないランダムマッピングが、ローカライズドCCEのために定義され得る。ePDCCHのためのPRB間(またはPRBペア間)ICICは、1個のPRB(またはPRBペア)内の、異なるセルのために使用される複数のローカライズドCCEを参照し得る。
【0038】
ディストリービューテッドCCE(不図示)は、CCEのREG(またはRE)が複数のPRB(またはPRBペア)に渡って分散している場合に使用され得る。1個のディストリビューテッドCCEを複数のPRB(またはPRBペア)からのREにマッピングするとき、同じローカライズドCCEに属するREは、各PRB(またはPRBペア)にマップされ得る。例えば、
図7および8において、各PRBペアは4個のローカライズドCCE192、194、196、および198(
図7)を含み、各セルは、ePDCCHのための4個のPRBペア230e−h(
図8)で構成される。1つのディストリビューテッドCCEから(4個のPRBペアの中の)PRBペアのそれぞれにおける同じローカライズドCCEへマッピングすることは、ディストリビューテッドCCEが、ローカライズドCCEと同じCCE粒度のICIC利得を達成することを可能にする。
【0039】
1個のPRBペアよりもより細かい粒度の周波数領域ICICをサポートするために、X2アプリケーションプロトコルにおける相対狭帯域伝送(Tx)電力(RNTP)報告が拡張され得る。例えば、ePDCCHのためのCCE粒度ICICをサポートするために、ePDCCHにおける拡張CCE(E−CCE)当たりの相対狭帯域伝送電力(RNTP)情報要素(IE)がRNTP報告に追加され得る。E−CCEは、ePDCCHのためのローカライズドCCEを含み得る。ePDCCHにおけるE−CCE当たりのRNTP情報要素は、IE/グループ名(ePDCCHにおけるE−CCE当たりのRNTP)、プレゼンス、範囲、IEタイプおよびレファレンス、セマンティクス記述、臨界度、および割当て臨界度を含み得る。ePDCCHにおけるE−CCE当たりのRNTP情報要素のためのプレゼンスは、必須(M)プレゼンスを含み得る。ePDCCHにおけるE−CCE当たりのRNTP情報要素は、ビットストリング(1..4、...)情報要素タイプを含み得、ここで、ビットマップにおける(セマンティクス記述)各位置は、E−CCEインデックスn
E−CCE値を表し、そのためのビット値は、RNTP(n
E−CCE)を表し、ここで、1つのインデックスはE−CCEの1つの集合に関連付られ、0からN
E−CCE、k−1まで番号付けられ、N
E−CCE、k−1はサブレームkのためのE−CCEの総数であり、そして、RNTP()は、E−CCEインデックスn
E−CCEの関数である。値0は、「TxがRNTP閾値を越さない」を示し得、そして、値1は、「Tx電力についてのいかなる約束も与えられない」を示し得る。
【0040】
1例において、もし、ePDCCHにおけるE−CCE当たりのRNTP情報要素が、4ビットだけを含むなら、eNBは、PRBペアにおけるすべてのePDCCHのために、同じE−CCEのために同じ電力戦略を適用し得る。もし、ePDCCHにおけるE−CCE当たりのRNTP情報要素が、4ビット超を含むならば、より大きな柔軟性が許され得る。例えば、もしeNBが、各PRBペアにおける各個別のE−CCEに対して異なる電力制御戦略を適用することを許されるならば、合計4×N_ePDCCH_PRBビットが使用され得る。ここで、N_ePDCCH_PRBは、ePDCCHのために使用されるPRB(またはPRBペア)の総数を表す。
【0041】
1つの例示の実施形態において、ノード(例、eNB)は、下式のように定義される相対狭帯域伝送電力(RNTP)表示RNTP(n
SRB)を受信し得る。
【数1】
ここで、E
A(n
SRB)は、考えられる将来の時間間隔における、アンテナポートp上のサブPRB内の、参照信号(RS)を含まない直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルにおける、ユーザ装置固有(UE固有)物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)リソース要素(RE)のリソース要素当たり最大の意図エネルギー(EPRE)であり、n
SRBは、サブ物理リソースブロック番号
【数2】
であり、RNTP
thresholdは、以下の値の1つをとる。
【数3】
(単位はデシベル[dB])
そして、
【数4】
であり、ここで、
【数5】
は、ノード最大出力電力(例、基地局最大出力電力)であり、
【数6】
は、サブキャリア間隔であり、
【数7】
は、
【数8】
の倍数で表現される下りリンク帯域幅構成であり、
【数9】
は、サブキャリア数として表現される、周波数領域におけるリソースブロックサイズであり、N
SRBは、PRB内のサブ物理リソースブロック(SRB)の数である。ここで、
【数10】
である。RNTP表示は、PRB(またはPRBペア)におけるePDCCHのためのE−CCEのための電力戦略を適用するために使用され得る。
【0042】
E−CCE RNTP(例、ePDCCH情報要素(IE)におけるE−CCE当たりのRNTP)および/またはePDCCH PRB割当て及び構成は、X2シグナリングの中に含まれ得る。ePDCCH構成情報の例は、ePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)、1つのPRBペア内のE−CCEの数(#)情報要素(IE)、および、E−CCEタイプ情報要素(IE)を含み得る。ePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)、1つのPRBペア内のE−CCEの数(#)情報要素(IE)、およびE−CCEタイプ情報要素(IE)は、情報要素(IE)/グループ名、プレゼンス、範囲、情報要素(IE)タイプおよび参照、セマンティクス記述、臨界度、および割当て臨界度を含み得る。ePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)、1つのPRBペア内のE−CCEの数(#)情報要素(IE)、および、E−CCEタイプ情報要素(IE)のためのプレゼンスは、必須(M)プレゼンスを含み得る。
【0043】
1実施形態において、ePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)は、ビットストリング(1..N
RB、...)情報要素(IE)タイプを含み得る。ここで、セマンティクス記述において、ビットマップにおける各位置は、1つのPRBペアがePDCCHとして割り当てられているかを表し、N
RBは、システム帯域幅内の下りリンクPRBの数を表す。1つのPRBペア内のE−CCEの数(#)情報要素(IE)は、列挙された(3、4)情報要素(IE)タイプを含み得る。ここで、セマンティクス記述において、列挙されたタイプは、1つのPRBペア内のローカライズドE−CCEの数を表す。E−CCEタイプ情報要素(IE)は、ビットストリング(1..N
RB*4、...)情報要素(IE)タイプを含み得る。ここで、セマンティクス記述において、ビットマップにおける各位置は、E−CCEがローカライズドかローカライズドでないかを表し、N
RBは、システム帯域幅内の下りリンクPRBの数を表す。
【0044】
ePDCCHにおけるE−CCE当たりのRNTP情報要素(IE)、ePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)、1つのPRBペア内のE−CCEの数(#)情報要素(IE)、および、E−CCEタイプ情報要素(IE)は、PDCCH割当てを決定するためのUE手順の中に含まれ得る。記述された情報要素(IE)の名称、ラベル、および記述は、E−CCEの機能によって、また、機能が似ている限りにおいて、ePDCCH内に割り当てられたローカライズドCCEの粒度を備えたCCEの機能によって、変わり得る。記述された情報要素(IE)は、協調ノード(例、サービングノードおよび他の協調ノード)間で伝送され得る。記述された情報要素(IE)からの情報は、サービングノード(例、eNB)から、サービングノードによるサービスを受けているサービング無線デバイス(例、UE)へ、無線リソース制御(RRC)シグナリングを利用して、伝送または転送され得る。
【0045】
無線デバイス(例、UE)は、先進の受信機において、ePDCCH PRB割当ておよびePDCCH構成情報を利用し得る。先進の受信機は、UERS上の干渉を測定し、各個別のデータREのための干渉の平均を使用するための、干渉除去組合せを備える最小平均二乗誤差(MMSE−IRC)受信機を含み得る。例えば、一般に、ePDCCHが1つのセル内で伝送されるとき、隣接セル(例、協調セル)は、同じPRBペアにおけるPDSCHを送信し得る。PDSCHのための干渉平均化を実行するとき、各UERS REにおいて観測される干渉共分散行列が異なるE−CCEとオーバーラップし得るため、無線デバイスは、UERS REの干渉平均化を使用しないことがあり得る。
【0046】
もし、無線デバイスが、ICICのためのePDCCHにおけるCCEのマップ等の、隣接セルが或るPRBペアにおいてePDCCHを送信しているというePDCCH構成情報を受信し、隣接セルのためのePDCCH構成を知っているならば、無線デバイスは、先進の受信機において、E−CCE毎の(即ち、E−CCE当たりの)干渉を平均化し得る。
【0047】
ePDCCH内に割り当てられるローカライズドCCEの粒度は、周波数領域ICIC等の或るアプリケーションにおけるePDCCHのための1つのPRB(またはPRBペア)よりも大きいリソース活用を提供し得る。加えて、ePDCCH内に割り当てられるローカライズドCCEの粒度はまた、ICICのためのより良い干渉平均化を提供し得る。
【0048】
他の例は、
図9におけるフローチャートに示されるように、物理リソースブロック(PRB)における複数のセルのためのセル間干渉協調(ICIC)のために構成された拡張物理下りリンク制御チャネル(ePDCCH)を、1つのノードから通信するための方法500を提供する。該方法は、マシン上の命令として実行され得る。ここで、該命令は少なくとも1つのコンピュータ可読媒体上に含まれる。該方法は、ブロック510におけるように、PRB内のサービングセルePDCCH内のサービングセル制御チャネル要素(CCE)、および、該PRB内の協調セルePDCCH内の協調セルCCEをマッピングする動作を含む。ブロック520におけるように、サービングセルCCEおよび協調セルCCEのマップを無線デバイスに伝送する動作が続く。サービングセルCCEおよび協調セルCCEのマップは、無線デバイスの干渉認識受信機によってICICを促進するために使用され得る。
【0049】
該方法はさらに、PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップを、協調ノード(例、協調セル)に伝送するノード(例、サービングノードまたはサービングセル)を含み得る。サービングセルCCE(または、協調セルCCE)は、ローカライズドCCEからリソース要素(RE)への共通セルマッピングパターンを利用したローカライズドCCEであり得る。PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップを協調ノード伝送する動作は、X2アプリケーションプロトコル(X2AP)を利用し得る。サービングセルePDCCHは、ローカライズドePDCCHまたはディストリビューテッドePDCCHであり得る。PRB内のサービングセルCCEおよび協調セルCCEのマップを無線デバイスに伝送する動作は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを利用し得る。
【0050】
PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップを協調ノード伝送する動作は、ビットマップを伴うePDCCH情報要素(IE)における、拡張CCE(E−CCE)当たりの相対狭帯域伝送電力(RNTP)を含み得る。ビットマップにおける各位置は、E−CCEインデックスn
E−CCE値を表し得、それについてビット値はRNTP(n
E−CCE)を表す。ここで、インデックスはE−CCEの1組に関連付られ、0からN
E−CCE、k−1までの番号が付けられ、N
E−CCE、kは、サブレームkのためのE−CCEの総数であり、RNTP()は、E−CCEインデックスn
E−CCEの関数である。他の例において、PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップを協調ノード伝送する動作は、ビットマップを伴う拡張CCE(E−CCE)タイプ情報要素(IE)を含み得る。ビットマップにおける各位置は、E−CCEがローカライズドかローカライズドでないかを表しうる。
【0051】
他の例において、サービングセルCCEおよび協調セルCCEは、PRBペア内にマップされ得る。PRBペアは、同じサブフレーム内にあり得、複数のePDCCHを運ぶように構成され得る。PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップを協調ノードに伝送する動作は、ビットマップを伴うePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)を含み得る。ビットマップにおける各位置は、PRBペアがePDCCHとして割り当てられているか否かを表す。他の例において、PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップを協調ノードに伝送する動作は、列挙されたタイプを伴う、1つのPRBペア情報要素(IE)内の拡張CCE(E−CCE)の数を含み得る。列挙されたタイプは、1つのPRBペア内のローカライズドE−CCEの数を表し得る。
【0052】
該方法はさらに、下りリンクにおいてサービングセルePDCCHを無線デバイスに伝送するノードを含み得、協調セルePDCCHに関連付けられたリソース要素(RE)はブランクであり得る。
【0053】
他の例は、
図10におけるフローチャートに示されるように、物理リソースブロック(PRB)における複数の協調セルのためのセル間干渉協調(ICIC)のために構成された拡張物理下りリンク制御チャネル(ePDCCH)を無線デバイスにおいて使用するための方法600を提供する。該方法は、マシン上の命令として実行され得る。ここで、該命令は少なくとも1つのコンピュータ可読媒体上に含まれる。該方法は、ブロック610におけるように、PRB内のePDCCH内のセルのための制御チャネル要素(CCE)を、無線デバイスにおいて、ノードから受信する動作を含む。ここで、PRBは複数のePDCCHを運ぶように構成され、各ePDCCHは、複数の協調セルの中の独立したセルに対する少なくとも1つのCCEに対応する。ブロック620におけるように、PRBからのePDCCH構成情報から干渉共分散行列を生成する動作であり、該干渉共分散行列は協調セル干渉を含む、動作が続く。
【0054】
協調セルのためのePDCCHに関連付けられたリソース要素(RE)は、ブランクであり得る。CCEは、ローカライズドCCEであり得、ePDCCHは、ローカライズドePDCCHまたはディストリビューテッドePDCCHであり得る。ePDCCHにおけるセルのためのCCEは、PRBペア内にマップされ得る。PRBペアは、同じサブフレーム内にあり得、複数のePDCCHを運ぶように構成され得る。
【0055】
図11は、例示のノード(例、サービングノード710および協調ノード730)および例示の無線デバイス720を示す。ノードは、ノードデバイス712および732を含み得る。ノードデバイスまたはノードは、無線デバイスと通信するように構成され得る。ノードデバイスは、物理リソースブロック(PRB)における複数のセルのためのセル間干渉協調(ICIC)のために構成された拡張物理下りリンク制御チャネル(ePDCCH)を通信するように構成され得る。ノードデバイスまたはノードは、他のノードと、X2アプリケーションプロトコル(X2AP)等の帰路リンク740(光または有線リンク)を介して通信するように構成され得る。ノードデバイスは、処理モジュール714および734、および送受信モジュール716および736を含み得る。送受信モジュールは、無線デバイスと通信し、PRB内のサービングセルePDCCHに関連付けられたサービングセル制御チャネル要素(CCE)および該PRB内の協調セルePDCCH内の協調セルCCEのマップを送信するように構成され得る。送受信モジュールはさらに、協調ノードと通信し、サービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップを送信または受信するように構成され得る。
【0056】
送受信モジュール716および736はさらに、下式のように定義される相対狭帯域伝送電力(RNTP)表示RNTP(n
SRB)を受信するように構成され得る。
【数11】
ここで、E
A(n
SRB)は、考えられる将来の時間間隔における、アンテナポートp上のサブPRB内の、参照信号(RS)を含まない直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルにおける、ユーザ装置固有(UE固有)物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)リソース要素(RE)のリソース要素当たり最大の意図エネルギー(EPRE)であり、n
SRBは、サブ物理リソースブロック番号
【数12】
であり、RNTP
thresholdは、以下の値の1つをとる。
【数13】
(単位はデシベル[dB])
そして、
【数14】
であり、ここで、
【数15】
は、ノード最大出力電力(例、基地局最大出力電力)であり、
【数16】
は、サブキャリア間隔であり、
【数17】
は、
【数18】
の倍数で表現される下りリンク帯域幅構成であり、
【数19】
は、サブキャリア数として表現される、周波数領域におけるリソースブロックサイズであり、N
SRBは、PRB内のサブ物理リソースブロック(SRB)の数である。ここで、
【数20】
である。
【0057】
送受信モジュール716および736はさらに、X2アプリケーションプロトコル(X2AP)を介して協調ノードと通信するように構成され得る。送受信モジュールはさらに、RRCシグナリングを介して無線デバイスと通信するように構成され得る。CCEはローカライズドCCEを含み得、ePDCCHは、ローカライズドePDCCHまたはディストリビューテッドePDCCHを含み得る。送受信モジュールはさらに、下りリンクにおけるサービングセルePDCCHを無線デバイスに伝送するように構成され得る。協調セルePDCCHに関連付けられたリソース要素(RE)は、ブランクであり得る。
【0058】
PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップは、ビットマップを伴うePDCCH情報要素(IE)における拡張CCE(E−CCE)当たりの相対狭帯域伝送電力(RNTP)を含み得る。ビットマップにおける各位置は、E−CCEインデックスn
E−CCE値を表し、それについてビット値はRNTP(n
E−CCE)を表す。ここで、インデックスはE−CCEの1組に関連付られ、0からN
E−CCE、k−1までの番号が付けられ、N
E−CCE、kは、サブレームkのためのE−CCEの総数であり、RNTP()は、E−CCEインデックスn
E−CCEの関数である。他の例において、PRB内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップは、ビットマップを伴う拡張CCE(E−CCE)タイプ情報要素(IE)を含み得る。ビットマップ内の各位置は、E−CCEがローカライズドかローカライズドでないかを表す。
【0059】
サービングセルCCEおよび協調セルCCEは、PRBペア内にマップされ得る。PRBペアは、同じサブフレーム内にあり得、複数のePDCCHを運ぶように構成され得る。PRBペア内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップは、ビットマップを伴うePDCCH PRBペア割当て情報要素(IE)を含み得る。ビットマップ内の各位置は、PRBペアがePDCCHとして割り当てられているか否かを表す。PRBペア内のサービングセルCCEまたは協調セルCCEのマップは、列挙されたタイプを伴う、1つのPRBペア情報要素(IE)内の拡張CCE(E−CCE)の数を含み得る。列挙されたタイプは、1つのPRBペア内のローカライズドE−CCEの数を表し得る。
【0060】
処理モジュール714および734は、PRB内のサービングセルCCEおよび協調セルCCEをマップするように構成され得る。ノード(例、サービングノード710および協調ノード730)は、基地局(BS)、ノードB(NB)、進化型ノードB(eNB)、ベースバンドユニット(BBU)、リモート無線ヘッド(RRH)、リモート無線装置(RRE)、またはリモート無線ユニット(RRU)を含み得る。
【0061】
無線デバイス720は、送受信モジュール724、および、干渉除去組合せを備える最小平均二乗誤差(MMSE−IRC)受信機722を含み得る。無線デバイスは、物理リソースブロック(PRB)における複数の協調セルのためのセル間干渉協調(ICIC)のために構成された拡張物理下りリンク制御チャネル(ePDCCH)を受信するように構成され得る。送受信モジュールは、PRB内のePDCCHにおけるセルのための制御チャネル要素(CCE)を受信するように構成され得る。PRBは複数のePDCCHを運ぶように構成され得、各ePDCCHは、複数の協調セルの中の独立したセルに対する少なくとも1つのCCEに関連付られ得る。1例において、送受信モジュールは、RRCシグナリングを介して、PRB内のePDCCHにおけるセルのためのCCEを受信するように構成され得る。
【0062】
協調セルのためのePDCCHに関連付けられたリソース要素(RE)は、ブランクであり得る。ePDCCHにおけるセルのためのCCEは、PRBペア内にマップされ得る。PRBペアは、同じサブフレーム内にあり得、複数のePDCCHを運ぶように構成され得る。
【0063】
MMSE−IRC受信機722は、PRB(またはPRBペア)からのePDCCH構成情報から、干渉共分散行列を生成するように構成され得る。干渉共分散行列は、協調セル干渉を含み得る。
【0064】
図12は、ユーザ装置(UE)、移動局(MS)、移動無線デバイス、移動通信デバイス、タブレット、ハンドセット、または他のタイプの無線デバイス等の無線デバイスの例示を提供する。無線デバイスは、ノード、マクロノード、低出力ノード(LPN)、または、基地局(BS)、進化型ノードB(eNB)、ベースバンドユニット(BBU)、リモート無線ヘッド(RRH)、リモート無線装置(RRE)、中継局(RS)、無線装置(RE)等の伝送局、または、他のタイプの無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)アクセスポイントと通信するように構成された1以上のアンテナを含み得る。無線デバイスは、3GPP LTE、WiMAX、高速パケットアクセス(HSPA)、ブルートゥース、およびWiFiを含む、少なくとも1つの無線通信標準を用いて通信するように構成され得る。無線デバイスは、各無線通信標準のための独立したアンテナを使用して、または、複数の無線通信標準のための共有アンテナを使用して、通信し得る。無線デバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、および/またはWWANにおいて通信し得る。
【0065】
図12はまた、無線デバイスからのオーディオ入力および出力のために使用され得るマイクロフォンおよび1以上のスピーカの図を提供する。表示画面は液晶表示(LCD)画面、または、有機発光ダイオード(OLED)表示等の他のタイプの表示画面であり得る。表示画面はタッチ画面として構成され得る。タッチ画面は、容量的、抵抗的、または他のタイプのタッチ画面技術を使用し得る。アプリケーションプロセッサおよびグラフィックプロセッサは、処理能力および表示能力を提供するために内部メモリと結合され得る。ユーザにデータ入出力オプションを提供するために、不揮発性メモリポートがまた使用され得る。不揮発性メモリポートはまた、無線デバイスのメモリ能力を拡張するために使用され得る。キーボードは、追加のユーザ入力を提供するために、無線デバイスと統合され得、または、無線デバイスと無線接続され得る。タッチ画面を利用して仮想キーボードもまた提供され得る。
【0066】
さまざまな技術、または、さまざまな技術の或る側面または部分は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、またはいかなる他のマシン可読記憶媒体、等の具体的な媒体内に具体化されたプログラムコード(即ち、命令)の形をとり得る。ここで、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、またはいかなる他のマシン可読記憶媒体にプログラムコードがロードされ、コンピュータ等のマシンによって実行されるとき、マシンはさまざまな技術を実施するための装置となる、プログラム可能なコンピュータ上のプログラムコード実行の場合において、コンピューティングデバイスは、プロセッサ、プロセッサによって読まれることのできる記憶媒体(揮発性および不揮発性メモリ、および/または、記憶要素を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、および、少なくとも1つの出力デバイスを含み得る。揮発性および不揮発性メモリ、および/または、記憶要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光ドライブ、磁気ハードドライブ、または、電子データを格納するための他の媒体であり得る。ノードおよび無線デバイスはまた、送受信モジュール、カウンタモジュール、処理モジュール、および/または、クロックモジュールまたはタイマモジュールを含み得る。本明細書において説明された様々な技術を実装または利用し得る1以上のプログラムは、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、再利用可能コントロール、等を利用する。そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するために、ハイレベル手順プログラミング言語、または、オブジェクト指向プログラミング言語において実装され得る。しかし、プログラムは、必要に応じて、アセンブリー言語または機械語において実装され得る。いずれにせよ、言語は、コンパイル方式またはインタープリタ方式の言語であり得、ハードウェア実装と組み合せられ得る。
【0067】
理解されるべきことは、本明細書において記載された機能部の多くは、その実装の独立性をより特別に強調するために、モジュールとしてラベル付けされているということである。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路またはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタ、または他のディスクリート部品等の既製の半導体を含むハードウェア回路として実装され得る。モジュールはまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイス、等のプログラマブルハードウェアデバイスにおいて実装され得る。
【0068】
モジュールはまた、さまざまなタイプのプロセッサによって実行されるためのソフトウェアにおいて実装され得る。識別されたモジュールの実行可能コードは、例えば、コンピュータ命令の1以上の物理的または論理的ブロックを含み、それらは、例えば、オブジェクト、手順、または機能として組織化され得る。それにもかかわらず、識別されたモジュールの実行ファイルは、物理的に一緒に置かれている必要はなく、異なる場所に格納された異種の命令を含み得、論理的に一緒に結合されるとき、該モジュールを含み、該モジュールのための定められた目的を達成し得る。
【0069】
確かに、モジュールの実行可能コードは、単一の命令、または多くの命令であり得、いくつかの異なるコードセグメントに渡って、異なるプログラムの間に、そしていくつかのメモリデバイスを横断して、分散し得る。同様に、本明細書において、運用データが、モジュール内に識別され示され得、いかなる適切な形において具体化され得、いかなる適切なタイプのデータ構造内で組織化され得る。運用データは、単一のデータセットとして集められ得、または、異なる記憶デバイス上を含む異なる場所上に分散し得、少なくとも部分的には、システムまたはネットワーク上の単なる電子信号として存在し得る。モジュールは、所望の機能を実行する操作可能なエージェントを含み、受動的または能動的であり得る。
【0070】
本明細書を通して、「1例」への参照は、その例と関連して説明される特定の機能、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態の中に含まれることを意味する。このようにして、本明細書を通したさまざまな場所における「1例において」というフレーズの登場は、必ずしもすべて同じ実施形態を参照するものではない。
【0071】
本明細書において使用されているように、複数の項目、構造要素、組成要素、および/または、材料は、便宜的な共通のリストにおいて提示され得る。しかし、これらのリストは、あたかも、リストの各メンバが個別に独立したユニークなメンバとして識別されると解釈されるべきである。このようにして、そのようなリストのいかなる個別のメンバも、共通のグループにおける提示のみに基づいて、それとは反対の表示無しに、同じリストのいかなる他のメンバの事実上の均等物として解釈されるべきではない。加えて、本発明のさまざまな実施形態および例は、それらのさまざまな部品のための代替とともに本明細書において参照され得る。理解されるべきは、そのような実施形態、例、および代替は、お互いの事実上の均等物として解釈されるのではなく、本発明の、独立し自律した表現として考えられるべきであるということである。
【0072】
さらに、説明された特徴、構造、または特性は、1以上の実施形態において、いかなる適切な方法で組合わせられ得る。以下の記載において、発明の実施形態の完全な理解を提供するために、レイアウトの例、距離、ネットワーク例、等の多数の特定の詳細が提供されている。しかし、1以上の特定の詳細無しに、または、他の方法、部品、レイアウト、等を用いて、本発明が実施され得ることを当業者は認識するであろう。他の例において、本発明の側面を不明確にすることを避けるために、周知の構造、材料、または動作は示されない、または、詳細に説明されない。
【0073】
上述の例は、1以上の特定のアプリケーションにおける本発明の原理の実例となるものであるが、発明力の行使無しに、そして、本発明の原理およびコンセプトから逸脱することなく、実装の形、利用、および詳細における多くの修正が為され得ることは、当業者にとって明らかである。それに応じて、以下に示される特許請求の範囲による以外に、本発明が制限されることは意図するものではない。