(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記監視状態を設定していない場合、複数の遊技機を同時に撮像可能な通常倍率で撮像を実行する一方、前記監視状態を遊技機にて設定した場合、当該遊技機にて遊技を行う遊技者を前記通常倍率よりも高い倍率で撮像する特別撮像手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技者管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、撮像されることに対して不満を抱く遊技者の場合、カメラの存在に気付いてカメラを遮蔽することがある。また、撮像されることに対して不満を抱いていなくとも、物を置く等によって偶然カメラを遮蔽してしまうこともある。このような場合であっても、撮像していることを目立たせたくないと考える遊技場の管理者は、カメラの遮蔽について遊技者に指摘しにくく、カメラが遮蔽され続けた場合、カメラを遮蔽した遊技者のみならず、遮蔽されたカメラに対応した遊技機にて遊技を行う遊技者を撮像することができず、遊技機を撮像することによる効果を充分に得ることができないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技者を良好に撮像できない状態が継続し続けることを抑制することができる遊技者管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、複数の遊技機が設置された遊技場に来場した遊技者を管理する遊技者管理システムにおいて、
遊技者が遊技を行っていることを特定する遊技特定手段と、遊技機に対応して設けられ、その遊技機にて遊技者が遊技を行っていることを前記遊技特定手段が特定している状態において、当該遊技者を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像結果に基づいて遊技者を管理する遊技者管理手段と、前記遊技者が遊技を行っていることを前記遊技特定手段が特定している状態において、前記撮像手段がその遊技者を予め定められた正常状態にて撮像できなかった場合、当該撮像手段が対応する遊技機を監視状態に設定する特別状態設定手段と、前記監視状態を設定した遊技機における遊技を遊技者が終了した場合に、遊技場の管理者に対して特別報知を実行する特別報知実行手段と、
前記撮像手段が前記正常状態にて遮蔽されたことを特定するために、当該撮像手段が遊技者と同時に撮像するものであり、かつ、当該遊技者がアクセスできない非操作領域又は非操作物体である遮蔽特定手段と、を備え、前記特別状態設定手段は、遊技者が遊技を行っている状態において、遊技者を撮像できておらず、かつ、前記遮蔽特定手段を撮像できている場合に、前記監視状態を設定するものである(請求項1)。
本発明は、複数の遊技機が設置された遊技場に来場した遊技者を管理する遊技者管理システムにおいて、
遊技者が遊技を行っていることを特定する遊技特定手段と、遊技機に対応して設けられ、その遊技機にて遊技者が遊技を行っていることを前記遊技特定手段が特定している状態において、当該遊技者を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像結果に基づいて遊技者を管理する遊技者管理手段と、前記遊技者が遊技を行っていることを前記遊技特定手段が特定している状態において、前記撮像手段がその遊技者を予め定められた正常状態にて撮像できなかった場合、当該撮像手段が対応する遊技機を監視状態に設定する特別状態設定手段と、前記監視状態を設定した遊技機における遊技を遊技者が終了した場合に、遊技場の管理者に対して特別報知を実行する特別報知実行手段と、前記監視状態を設定した遊技機を遊技場の管理者に対して報知する遊技機報知手段と、前記特別報知を実行させるために遊技場の管理者が操作する遮蔽時操作手段と、前記監視状態を設定した後の前記遮蔽時操作手段の操作に基づき、報知実行状態を設定する実行状態設定手段と、を備え、前記特別報知実行手段は、前記報知実行状態を設定している場合、遊技者が遊技を終了した場合に前記特別報知を実行する一方、前記報知実行状態を設定していない場合、前記特別報知を実行しないものである(請求項2)。
【0006】
請求項1
又は2に記載の遊技者管理システムにおいて、
前記監視状態を設定していない場合、複数の遊技機を同時に撮像可能な通常倍率で撮像を実行する一方、前記監視状態を遊技機にて設定した場合、当該遊技機にて遊技を行う遊技者を前記通常倍率よりも高い倍率で撮像する特別撮像手段を備えるようにしてもよい(請求項
3)。
【発明の効果】
【0010】
遊技者が遊技を行っている場合、故意過失を問わず、撮像手段を遮蔽してしまうことがあり遊技者を管理することができなくなる。この点、請求項1の発明によれば、遊技者を撮像手段が正常に撮像できていない場合、その遊技者が遊技を終了した場合に管理者に対して特別報知を実行する。これにより、遊技者が遊技を終了した場合に、撮像手段が遊技者を撮像できる状態に管理者が復帰させることができる。この結果、撮像手段が遊技者を撮像できない状態が継続し続けることを回避できる。しかも、撮像手段が遊技者を撮像できていない状態から復帰する作業を遊技者の遊技中に行う必要がなくなるので、撮像手段にて遊技者を撮像していることを遊技者に対して目立たなくさせる効果を得ることもできる。
また、撮像手段が正常状態で遮蔽されたことを特定した場合に、監視状態を設定する。これにより、撮像手段の不備状態により機能しなくなった場合と、正常状態で遮蔽された場合とを区分けすることができる。
さらに、遊技者がアクセスできない非操作領域又は非操作物体が撮像できているか否かを判定することで、撮像手段が撮像できているか否かを判定できる。
撮像手段が遮蔽された場合に、その撮像手段が対応する遊技機にて遊技を行っている遊技者が遊技を終了したタイミングで報知を行うか否かを管理者が決定することができる。これにより、撮像手段の前に遊技者が手を置いて遊技をしている等によって撮像手段が遮蔽されている場合にも遊技を終了したタイミングで報知が実行されてしまうことを抑制できる。つまり、請求項2の発明によれば、遊技者が遊技を終了するまでに管理者が何もしなくとも撮像手段の遮蔽が解除される場合には、遊技者が遊技を終了したタイミングで報知を行わせないようにすることができる。
【0011】
遊技者が遊技を終了した場合に、遊技者を撮像可能な状態に撮像手段を復帰させることができるにしても、遊技者が遊技を行っている場合に全く遊技者を撮像できないとすると、不正防止の観点から望ましくない。特に、遊技者が故意に撮像手段を遮蔽した場合、その遊技者は不正行為を行う可能性が高い。この点、請求項
3の発明によれば、撮像手段に異常が発生した場合、特別撮像手段が遊技者の撮像を行うことができるので、撮像手段を遮蔽した状態にて遊技者が不正行為を行った場合に、その不正行為を早期に発見することができる。つまり、不正行為が行われる可能性が高い遊技機を拡大表示する機能と、撮像手段の代替手段としての機能を特別撮像手段が有することを意味する。また、撮像手段に異常が発生していない場合には、広範囲に位置する複数の遊技者を撮像を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は遊技者管理システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して貸出装置2が設置され、管理室には管理装置3(遊技者管理手段、遊技特定手段、特別状態設定手段、特別報知実行手段、遊技機報知手段、実行状態設定手段に相当)が設置されている。中継装置4は、2台の遊技機1、2台の貸出装置2及び管理装置3とLAN5を介して接続されている。管理装置3は、遊技機側(遊技機1、貸出装置2等)から送信される遊技信号を中継装置4を介して受信することにより遊技機1毎の遊技情報を管理する。
【0016】
管理対象となる遊技機1は、発射装置を構成する操作ハンドル6に対する操作により盤面7に発射した玉(遊技媒体)が始動口8に入賞(始動入賞)するのに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を表示部9において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりとなる。大当たりが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口10を開放する。入賞により遊技機1から払出された玉は上部受皿11にて受けられ、この上部受皿11が満杯状態となって溢れた玉は下部受皿12で受けられる。尚、1Rの上限入賞数は10個で、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0017】
遊技機側からは、次の遊技信号が出力される。
・アウト信号=使用玉(使用媒体)を回収するアウトBOXから出力される使用玉数(アウト、使用遊技媒体)を特定可能な信号。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
・セーフ信号=遊技機1から出力される払出玉数(セーフ、付与遊技媒体)を特定可能な信号。遊技機1での遊技(入賞)に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
・スタート信号=遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号。始動口8への入賞により変動(作動)する表示部9における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、始動口8への入賞に応じて出力される始動入賞信号をスタート信号としても良い。
・大当たり信号=遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
・売上信号=貸出装置2から出力される売上情報(売上玉数、売上額)を特定可能な信号。遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、売上玉数×貸単価を売上額として特定する(以下、遊技者個人が使用した金額に対応した売上額のことを遊技者が投資した投資金額ともいう)。
・再プレイ信号=貸出装置2から出力される再プレイ玉(再遊技媒体)数を特定可能な信号。遊技者に対する貯玉を対価とした再プレイ玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「再プレイ信号数×25」を再プレイ玉数として特定する。
【0018】
貸出装置2は、貨幣投入口13から貨幣が投入されるとノズル14から対価分の玉を払出す。また、顔認証用カメラ15(撮像手段に相当)を内蔵しており、対応する遊技者の顔を中心とした上半身を斜め前方から撮影して顔データを管理装置3に出力する。さらに、情報表示装置16を備えており、その情報表示装置16にて対応する遊技機1の遊技情報、或いは指定した遊技機1の遊技情報を表示可能となっている。
【0019】
管理装置3は、遊技機側からの各種遊技信号に基づいて遊技情報を作成する。この遊技情報は、顔認証用カメラ15から出力された顔データに基づいて一人の遊技者が遊技を開始してから継続して遊技したと判断できる範囲における台データ、及び売上データを累積したものである。このような顔認証による識別は顔(目、鼻、口等)の特徴を抽出して数値化し、その数値化データを比較することで行われるもので、現在では一般的な技術であることからその詳細については省略する。
【0020】
一方、島に対応して島対応カメラ17(特別撮像手段に相当)が複数台ずつ設置されており、LAN5を介して管理装置3と接続されている。この島対応カメラ17は、一の島に対応して複数設けられており、通常は島全体を撮像しているが、後述するように顔認証用カメラ15に異常が発生した場合、複数の島対応カメラ17の中から異常が発生した顔認証用カメラ15の位置に応じて、拡大撮像を行う島対応カメラ17が決定される。つまり、通常は島全体を撮像可能な通常倍率で撮像を実行する一方、管理装置3の指令に応じて所定の遊技機1を通常倍率よりも高い倍率で撮像可能となっている。
【0021】
さて、遊技場では、上述したように顔認証用カメラ15により遊技者を撮像して遊技情報を作成しているが、撮像されることに対して不満を抱く遊技者の場合、顔認証用カメラ15の存在に気付いて顔認証用カメラ15を遮蔽することがある。また、撮像されることに対して不満を抱いていなくとも、物を置く等によって偶然顔認証用カメラ15を遮蔽してしまうこともある。このような場合、顔認証用カメラ15の撮像結果に基づいて遮蔽されたことを特定することができるものの、顔認証用カメラ15が故障して不備状態となった場合は、撮像結果だけでは遮蔽されたのか故障なのかを判定することは困難である。
【0022】
このような事情から、
図2に概略的に示すように顔認証用カメラ15が正常状態で遮蔽されたかを特定するためにカメラ動作確認バー18(遮蔽特定手段に相当)を顔認証用カメラ15と保護カバー19との間に設け、そのカメラ動作確認バー18を常に撮像するようにした。このカメラ動作確認バー18は遊技者がアクセスできない非操作物体に相当する。
【0023】
管理装置3は、遊技状態(遊技者が遊技を行っている状態)を管理する機能と、不正行為を管理(監視)する機能を実行可能となっている。不正行為を管理する場合、遊技者による遊技状態を特定した状態で遊技者の顔を認識できない場合は、顔認証用カメラ15が遮蔽された不正状態と判定することができるものの、顔認証用カメラ15の故障で遊技者の顔を認証できないことも考えられることから、カメラ動作確認バー18を撮像していることを特定している状態は正常状態とし、その正常状態での撮像結果に基づいて顔認証用カメラ15が遮蔽された場合に不正行為を判定するようにした。
【0024】
管理装置3は、通常の遊技情報管理処理に加えて、本発明に関連して遊技中対応処理及び遊技終了対応処理を実行する。
図4は管理装置3による遊技中対応処理を示すフローチャートである。管理装置3は、遊技者の遊技中を判定している(A1)。この判定は、アウトが連続して発生していること(アウトが発生してから2分以内に次のアウトが発生すること)や、遊技者の着席を顔認証用カメラ15により特定できているかで行うが、遊技中の判定方法は任意に変更してもよい。尚、上述したように顔認証用カメラ15の遮蔽状態が発生することを考慮すると、アウトの発生に基づいて判定するのが望ましい。
【0025】
管理装置3は、遊技者の遊技中を判定した場合は(A1:YES)、遊技者を正常に撮像しているかを判定する(A2)。この場合、顔認証用カメラ15は所定周期(4秒)にて撮像を行っており、遊技者の顔を所定範囲以上撮像(70%)できていない状態や、遊技者の特定部位(例えば遊技者の目)を撮像できていない状態が所定回数(50回、つまり200秒)以上連続した場合は正常に撮像できなかったと判定する。これは、遊技者がキョロキョロしている等、一度うまく撮像できなかっただけで正常に撮像できていないと判定することを防止するためである。
【0026】
管理装置3は、遊技者を正常に撮像できなかった場合は(A2:NO)、島対応カメラ17による拡大撮像を実行する(A3)。つまり、島対応カメラ17は、通常は対応する島全体を撮像しているが、顔認証用カメラ15が遊技者を正常に撮像できていないと判定した場合、その顔認証用カメラ15が対応する遊技機1にて遊技を行う一の遊技者を撮像するのである。このとき、通常は倍率が低いが、顔認証用カメラ15に異常が発生している場合、一の遊技者を撮像するため、通常よりも拡大して撮像を行う。要するに、顔認証用カメラ15の代わりとして、顔認証ができる程度の倍率で遊技者の撮像を行うのである。また、既に拡大撮像の実行中である場合は、その状態を維持する。
【0027】
管理装置3は、次にカメラ動作確認バー18を撮像したかを判定する(A4)。
図3は顔認証用カメラ15による撮像状態を示しており、カメラ動作確認バー18の撮像状態に基づいて顔認証用カメラ15の撮像状態を判断することが可能である。つまり、
図3(a),(b)に示すようにカメラ動作確認バー18を撮像している状態が顔認証用カメラ15の正常状態であり、(a)に示すようにカメラ動作確認バー18に加えて遊技者の顔も撮像できている状態が通常状態であり、(b)に示すようにカメラ動作確認バー18は撮像できているのに対して、遊技中であるが遊技者を撮像できていない状態が遮蔽状態であり、(c)に示すようにカメラ動作確認バー18自体を撮像できていない状態がカメラ動作不備状態である。尚、(c)では撮像画面全体にノイズが発生していることによりカメラ動作確認バー18を撮像できていない状態を示しているが、カメラ動作不備状態としては、全ての領域を全く撮像できない状態、或いはカメラ動作確認バー18のみを撮像できない等、種々の不備状態が考えられる。
【0028】
管理装置3は、カメラ動作確認バー18を撮像できている場合(A4:YES)、監視状態設定中かを判定する(A5)。この場合、監視状態設定中でないので(A5:NO)、監視状態を設定し(A6)、監視状態の設定を報知する(A7)。この監視状態の報知、或いは後述する遊技終了の報知は、管理装置3にて行う。具体的には、管理装置3にて異常報知を行うと共に、管理者(担当の店員)のインターカム(インカム)にいずれの遊技機1に監視状態を設定したかを通知する。
管理装置3は、監視状態設定中となるので(A5:YES)、管理者による報知実行操作が有ったかを判定するようになる(A9)。
【0029】
さて、管理者は、監視状態の設定を報知されることで異常となった遊技機1を確認し、遊技中の遊技者が遊技を終了した場合に報知が必要か否かを判定する。例えば、顔認証用カメラ15の前に手を置いている等、顔認証用カメラ15を偶然遮蔽している場合、遊技者の遊技終了を報知する必要がない。これに対して、顔認証用カメラ15の前面に遮蔽物が置かれている場合は、遊技を終了した場合に報知が必要であると判定して報知実行操作を行う。この報知実行操作は管理者によるリモコン(遮蔽時操作手段に相当)に対する操作で行われる。
【0030】
管理装置3は、管理者の報知実行操作が有ったと判定し(A9:YES)、報知実行状態を設定する(A10)。この報知実行状態の場合も監視状態は継続することになる。
尚、報知実行状態を設定できるだけでなく、遊技者が遊技を終了した場合に報知が必要ない状態であることも設定できるようにしてもよい。つまり、監視状態を設定している場合に、遊技者が遊技を終了したタイミングで報知が必要か否かについて、管理者が確認した状態なのか未確認の状態かを特定できるようにしてもよい。尚、監視状態や、報知実行状態の設定は、遊技機1に対して(管理装置3にて)設定するが、遊技機1に直接的に設定する必要はなく、例えば、顔認証用カメラ15に監視状態を設定する等、対応する遊技機1が特定可能であれば、遊技機1を監視状態に設定するに該当する。
【0031】
一方、
図3(c)に示すようにカメラ動作確認バー18自体を撮像できていない場合(A4:NO)、顔認証用カメラ15の撮像機能そのものに不備があり重度の異常として、管理者に異常を報知する(A8)。この場合、既にカメラ動作不備の報知中であればその状態を維持することになる。
【0032】
図5は管理装置3による遊技終了対応処理を示すフローチャートである。管理装置3は、遊技者の遊技終了を特定したかを判定している(B1)。遊技終了の特定は、アウトが所定時間(2分)発生していないこと、又は遊技者の離席を特定したことで判定する。離席の特定は、顔認証用カメラ15が遮蔽されていない場合は、遊技者の顔を撮像できていない状態で遊技者の顔の位置に対応する背景が撮像できているか否かによって判定する。遮蔽されている場合は、アウトが所定時間発生していないことで判定する。
管理装置3は、遊技者の遊技終了を特定した場合は(B1:YES)、監視状態かを判定する(B2)。この場合、監視状態であるから(B2:YES)、島対応カメラ17による拡大撮像を終了し(B3)、監視状態を解除する(B4)。
【0033】
管理装置3は、次に報知実行状態かを判定する(B5)。この場合、報知実行状態であるから(B5:YES)、遊技者の遊技終了を報知(「特別報知を実行」に相当)してから(B6)、報知実行状態を解除する(B7)。管理者は、報知された遊技機1に出向き、顔認証用カメラ15を遮蔽している物体を除去する。このように報知実行状態の場合に遊技者の遊技終了を報知するのは、遊技者を撮像していることが露骨となるため、顔認証用カメラ15が遮蔽された場合に即座に遊技者に注意を行い遮蔽物を撤去することが難しいからである。つまり、撮像が行われていることは遊技機1に対する遠隔操作と考える遊技者が存在するため、撮像していることを遊技者に気付かれたくないことや、撮像できなかったことに対して過敏な反応をしていると思われたくないという事情があるからである。
【0034】
このような実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
管理装置3は、遊技者が遊技を終了したタイミングで顔認証用カメラ15が遊技者によって遮蔽されたことを検知した監視状態の場合は、遊技者の遊技終了を管理者に報知するので、遊技者が遊技を終了した場合に、顔認証用カメラ15が遊技者を撮像できる状態に管理者が復帰させることができる。この結果、顔認証用カメラ15が遊技者を撮像できない状態が継続し続けることを抑制できる。しかも、顔認証用カメラ15が遊技者を撮像できていない状態から復帰する作業を遊技者の遊技中に行う必要がないので、顔認証用カメラ15にて遊技者を撮像していることを遊技者に対して目立たなくさせる効果を得ることもできる。
【0035】
島対応カメラ17により島全体を撮像可能な通常倍率で撮像を実行する一方、監視状態を遊技機1にて設定した場合、当該遊技機1にて遊技を行う遊技者を通常倍率よりも高い倍率で撮像するので、顔認証用カメラ15を遮蔽した状態にて遊技者が不正行為を行った場合に、その不正行為を早期に発見することができる。つまり、島対応カメラ17は、不正行為が行われる可能性が高い遊技機1を拡大表示する機能と、顔認証用カメラ15の代替手段としての機能を有することとなる。
管理装置3は、カメラ動作確認バー18により正常状態にて顔認証用カメラ15が遮蔽されたか否かを特定するようにしたので、顔認証用カメラ15が不備状態で機能しなくなった場合と、正常状態で遮蔽された場合とを区分けすることができる。
【0036】
管理装置3は、報知実行状態を設定している場合、遊技者が遊技を終了したタイミングで報知を実行する一方、報知実行状態を設定していない場合、報知を実行しないようにしたので、顔認証用カメラ15の前に遊技者が手を置いて遊技をしている等によって顔認証用カメラ15が遮蔽されている場合にも遊技を終了した場合に報知が実行されてしまうことを抑制できる。つまり、遊技者が遊技を終了するまでに管理者が何もしなくとも顔認証用カメラ15の遮蔽が解除される場合には、遊技者が遊技を終了したタイミングで報知を行わせないようにすることができる。
【0037】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
顔認証用カメラ15にて遊技者を撮像できない場合、その遊技者は不正行為を行う可能性が高い。したがって、島対応カメラ17が拡大表示を行う場合に、遊技者の全身が撮像できる(遊技者の動きがわかる)倍率で撮像を行うようにしてもよい。
顔認証用カメラ15が遊技者を撮像できなかった場合に、その遊技者を島対応カメラ17が撮像できれば、島対応カメラ17の倍率を変更しなくともよい。この場合、島対応カメラ17の解像度を高めるのが望ましい。つまり、撮像範囲は同じだが後に拡大し易い状態に予めしておくのである。
顔認証用カメラ15が正常状態で遮蔽されたかを特定するための手段としてはカメラ動作確認バー18に限定されることなく、貸出装置2内の所定領域(例えば、予め定められた壁面)であって遊技者がアクセスできない部位(非操作領域に相当)としてもよい。
【0038】
顔認証用カメラ15が正常に稼動している場合に信号を出力することで顔認証用カメラ15が正常に稼動しているか否かを判定しているようにしてもよい。この場合、その信号を出力している状態にて遊技中に遊技者を撮像できなくなったら、顔認証用カメラ15が遮断されたと判定するようにしてもよい。つまり、顔認証用カメラ15の故障が発生しておらず正常に稼動していることを特定できれば、撮像手段が正常であることを億艇する方法は任意に変更してもよい。
顔認証用カメラ15を遊技機1に設けるようにしてもよいし、顔認証用カメラ15が複数の遊技機1に対応していてもよい。
遊技機としてはパチンコ機以外のスロットマシン等の他の遊技機に対応してもよい。
【0039】
顔認証にて遊技者を特定することに限定されない。例えば、遊技者の全身の撮像結果から遊技者を特定するようにしてもよいし、顔とは異なる部分にて遊技者を特定するようにしてもよい。
監視状態を設定した後、遊技終了の報知を実行するために、管理者の確認を必要としない構成としてもよい。つまり、監視状態を設定した場合、報知実行状態を設定することなく遊技終了を報知するようにしてもよい。
監視状態や報知実行状態を設定した後に、各状態を管理者が任意に解除できるようにしてもよい。
リモコンではなく、管理装置3を操作することで報知実行状態を設定するようにしてもよい。